JP2002255744A - 化粧料用粉体及びそれを含有するメーキャップ化粧料 - Google Patents

化粧料用粉体及びそれを含有するメーキャップ化粧料

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JP2002255744A JP2001049572A JP2001049572A JP2002255744A JP 2002255744 A JP2002255744 A JP 2002255744A JP 2001049572 A JP2001049572 A JP 2001049572A JP 2001049572 A JP2001049572 A JP 2001049572A JP 2002255744 A JP2002255744 A JP 2002255744A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単独の水又は油には濡れないが、水と油を同時
に接触させると濡れるため、肌上で分泌される汗と皮脂
を吸収することにより、経時的な化粧膜の不均一化(化
粧崩れ)や色沈み(明度値の低下)を防止する効果に優
れてた化粧料用粉体を提供する。また、化粧崩れの無
さ、色沈みの無さにおいて優れた特性を有し、且つ化粧
膜の均一性にも優れたメーキャップ化粧料する。 【解決手段】単独の水又は油には濡れないが、水と油を
同時に接触させると濡れる化粧料用粉体。また、前記粉
体が、無機多孔性粉体である化粧料用粉体、及び、前記
粉体が、有機及び/又は無機顔料を内包している無機多
孔性粉体である化粧料用粉体。更に、前記有機及び/又
は無機顔料を内包している無機多孔性の屈折率が1.8
以下である化粧料用粉体。そして更に、フッ素化合物に
よって表面処理されている前記何れかの化粧料用粉体、
無機多孔性粉体表面に予め水酸化アルミニウムを担持し
た後、フッ素化合物により処理する前記何れかの化粧料
用粉体。また、前記何れかの化粧料用粉体を含有するメ
ーキャップ化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単独の水又は油に
は濡れないが、水と油を同時に接触させると濡れる化粧
料用粉体に関し、更に詳しくは、化粧料中の水や油は吸
収しないが、肌上で分泌される汗と皮脂を吸収すること
により、経時的な化粧膜の不均一化(化粧崩れ)や色沈
み(明度値の低下)を防止する化粧料用粉体に関するも
のである。また、前記化粧料用粉体を含有する、化粧膜
の均一性に優れ、経時的な化粧膜の不均一化(化粧崩
れ)や色沈み(明度値の低下)を防止するメーキャップ
化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メーキャップ化粧料は、肌に塗布した
後、経時的に肌から分泌される汗や皮脂の影響で、化粧
膜が不均一(化粧崩れ)になったり、粉体が濡れること
により明度値が低下したりするため塗布色が変化する
(色沈み)現象を生じるという問題点を有していた。そ
こで、この現象を防止するために、予めメーキャップ化
粧料に多孔質シリカのような高吸油性の粉体を配合し、
経時的に肌から分泌される皮脂を吸収させる技術や、酸
化チタン等の顔料をシリカ等によって内包してメーキャ
ップ化粧料に配合し、肌から分泌される皮脂により、壁
材であるシリカが濡れて透明になり、内包している酸化
チタンの白さを発現させる技術等が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
なメーキャップ化粧料は、パウダーファンデーションに
は20%程度の油、油性ファンデーションには50%程
度の油等のように、予め水や油が配合される場合が多
い。従って、多孔質シリカのような高吸油性の粉体を単
純に配合しても、その大部分はすでに化粧料中に配合さ
れている油を吸収してしまい、経時的に肌から分泌され
る汗や皮脂を吸収し、化粧崩れや色沈みを防止するとい
った機能を十分に醸し出すことはできていなかった。更
に、酸化チタン等の顔料をシリカ等によって内包してメ
ーキャップ化粧料に配合した場合でも、化粧料中に配合
されている油によりシリカが濡れてしまっているため、
経時的に肌上で色沈みを防止する効果が100%発揮で
きている訳ではなかった。このため、化粧料中の水や油
では濡れずに、肌上で分泌される汗や皮脂を吸収するこ
とにより、化粧崩れや色沈みを防止する化粧料用粉体及
びメーキャップ化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、単独の水又は油には
濡れないが、水と油を同時に接触させると濡れる化粧料
用粉体が上記課題を解決できることを見出し、本発明を
完成させた。更に、前記化粧料用粉体として、有機及び
/又は無機顔料を内包している無機多孔性粉体を用いる
と、経時的な色沈みをより効果的に防止できることを見
出し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、単独の水又は油には濡
れないが、水と油を同時に接触させると濡れることを特
徴とする化粧料用粉体を提供するものである。また、前
記粉体が、無機多孔性粉体である化粧料用粉体、及び、
前記粉体が、有機及び/又は無機顔料を内包している無
機多孔性粉体である化粧料用粉体を提供するするもので
ある。更に、前記有機及び/又は無機顔料を内包してい
る無機多孔性の屈折率が1.8以下である化粧料用粉体
を提供するものである。そして更に、フッ素化合物によ
って表面処理されている前記何れかの化粧料用粉体、無
機多孔性粉体表面に予め水酸化アルミニウムを担持した
後、フッ素化合物により処理する前記何れかの化粧料用
粉体を提供するものである。また、前記何れかの化粧料
用粉体を含有するメーキャップ化粧料を提供するもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の化粧料用粉体は、単独の水又は油には濡れない
が、水と油を同時に接触させると濡れる粉体である。こ
のような濡れ特性を有する粉体は、メーキャップ化粧料
に配合されている水や油によっては濡れず、肌に塗布さ
れた後、経時的に肌から分泌される汗と皮脂に同時に接
触して初めて濡れることにより、化粧崩れや色沈みを効
果的に防止できる。
【0007】本発明において、該化粧料用粉体が水や油
に対して、濡れるか濡れないかは、以下の濡れ性試験に
より判断する。 (濡れ性試験)化粧料用粉体5gをビーカーに採取し、
これに水又は油50gを添加し、室温にて5分間十分に
攪拌する。これを1分間静置したときに、化粧料用粉体
が液体上部に浮いている場合は濡れていない、一方化粧
料用粉体が液体下部に沈む、或いは液体中に分散してい
る場合は濡れていると判断する。尚、本発明では、水は
精製水50g、油は流動パラフィン50gを用いた。更
に、水と油を同時に接触させたときの濡れ性試験には、
精製水25gと流動パラフィン25gを用いた。
【0008】本発明の化粧料用粉体が、単独の水又は油
には濡れないが、水と油を同時に接触させると濡れる特
性を持つ為には、粉体、油、水の相互の界面張力の関係
において、粉体と油の界面張力が、粉体と水の界面張力
よりも小さくなることが必要である。このように、通常
の化粧料用粉体に、単独の水又は油には濡れないが、水
と油を同時に接触させると濡れる特性を付与するために
は、粉体をパーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリ
コーン、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミ
ン塩等のフッ素化合物で表面処理する方法等が挙げられ
る。これらフッ素化合物の中でも、特にパーフルオロア
ルキルリン酸ジエタノールアミン塩(アサヒガードAG
530:旭硝子社製)を用いると、前記に示した濡れ特
性を良好に示し、化粧料用粉体表面上に均一に処理がで
きる等の理由により、特に好ましい。尚、粉体を前記フ
ッ素化合物で表面処理する方法としては、特開平4−3
30007号公報に開示されているような、従来公知の
方法を用いることができる。
【0009】本発明の化粧料用粉体における、前記フッ
素化合物の処理量は、化粧料用粉体中に1〜40質量%
(以下、単に「%」と略す。)が好ましい。この範囲で
あると、単独の水又は油には濡れないが、水と油を同時
に接触させると濡れる特性に優れ、且つ、肌への密着性
が損なわれない化粧料用粉体が得られる。
【0010】本発明の化粧料用粉体に用いられる粉体
は、肌上で汗と皮脂を吸収する能力が高く、化粧崩れを
より防止できる粉体である。この粉体が、無機多孔性粉
体であると、その効果が高いため好ましい。このような
無機多孔性粉体としては、シリカ、アルミナ、炭酸カル
シウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸
マグネシウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上
用いることができる。尚、本発明において、多孔性粉体
とは、JISK5101法に規定される測定方法によ
り、煮アマニ油の吸油量が20〜500ml/100g
であると定義する。
【0011】本発明の化粧料用粉体の形状は、不定形、
板状、球状等が挙げられるが、球状であることにより、
肌上で伸び広がりが良好になるため、好ましい。また、
本発明の平均粒子径は、使用性の観点より、0.5〜2
0μmが好ましい。
【0012】本発明の化粧料用粉体として、有機及び/
又は無機顔料を内包している無機多孔性粉体を選択する
と、経時的に肌から分泌される汗と皮脂によって化粧料
用粉体が濡れた場合に、無機多孔性粉体が汗と皮脂を吸
収することにより内包している顔料が直接濡れないた
め、化粧崩れに加えて色沈みを防止できる効果が高くな
るため好ましい。この場合に、無機多孔性粉体と内包す
る有機及び/又は無機顔料との質量比が、7:3〜3:
7の範囲であると、化粧崩れ、色沈み防止効果により優
れた化粧料用粉体が得られる。
【0013】本発明の化粧料用粉体に用いられる、有機
及び/又は無機顔料を内包している無機多孔性粉体にお
ける無機多孔性粉体としては、屈折率が1.8以下の無
機多孔性粉体を選択すると、経時的に肌から分泌される
汗と皮脂により濡れた場合に、該無機多孔性粉体の屈折
率と皮脂の屈折率が近いため、無機多孔性粉体が透明と
なり、内包されている有機及び/又は無機顔料の色が発
現してくるため、色沈みをより効果的に防止できるた
め、特に好ましい。尚、本発明に用いられる屈折率が
1.8以下の無機多孔性粉体として、シリカが特に好ま
しい。
【0014】本発明の化粧料用粉体に用いられる、有機
及び/又は無機顔料を内包している無機多孔性粉体にお
ける有機及び/又は無機顔料としては、通常メーキャッ
プ化粧料において、肌をきれいに見せる為の着色剤や、
肌の明るさを出すために配合される粉体である。具体的
には、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤
色205号、赤色207号、赤色208号、赤色219
号、赤色220号、赤色221号、赤色226号、赤色
228号、赤色404号、赤色405号、橙色203
号、橙色204号、橙色401号、黄色4号、黄色20
5号、黄色401号、青色1号、青色201号、青色2
04号、青色404号等の有機顔料、ナイロン、ウレタ
ン、ポリメタクリル酸アルキル、ポリスチレン等の有機
粉体、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒
子酸化亜鉛、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、紺青、群
青紫、群青ピンク、マンガンバイオレット、チタンブラ
ック、カーボンブラック、酸化ジルコニウム等の無機顔
料、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、雲母チタン、オ
キシ塩化ビスマス、カルミン、タルク、マイカ、ベント
ナイト、カオリン、窒化ホウ素、セリサイト等の無機体
質顔料が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わ
せて用いることができる。
【0015】本発明の有機及び/又は無機顔料を内包し
ている無機多孔性粉体において、内包させる有機及び/
又は無機顔料として、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウムのような屈折率が2.0以上の白色顔料を選択する
と、経時的に肌上で無機多孔性粉体が汗と皮脂により濡
れて透明になると、内包している該白色顔料の白色が発
現され、化粧膜の明度値が向上することにより、色沈み
をより防止できるため好ましい。また、内包させる有機
及び/又は無機顔料として、赤酸化鉄、黄酸化鉄、群青
等の無機着色顔料や、赤色202号、黄色4号等の有機
着色顔料等の屈折率が2.0以上の有色顔料を選択する
と、経時的に肌上で無機多孔性粉体が汗と皮脂に濡れて
透明になると、内包している有色顔料の色が発現され、
化粧膜の彩度が向上することにより、沈みをより一層防
止できるため好ましい。更に、内包させる前記有機及び
/又は無機顔料として、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バ
リウム等の白色顔料と黄酸化鉄、赤酸化鉄等の着色顔料
とを組合せると、人の皮膚の色(肌色)と似た化粧料用
粉体を調製することも可能である。このような肌色着色
粉体は、単純に白色の顔料のみを内包した粉体よりも、
毛穴等に入り込んだ場合、肌との色の差が少なく、目立
ちにくいためより好ましい。
【0016】本発明の有機及び/又は無機顔料を内包し
ている無機多孔性粉体において、有機及び/又は無機顔
料を内包させる方法は、特開平7−145021号公報
に開示されているような、従来公知の界面反応法等を用
いることができる。
【0017】本発明の化粧料用粉体に用いられる粉体
は、予め水酸化アルミニウムを表面に担持した後、前記
したフッ素化合物で表面処理を行うと、フッ素化合物が
均一に化粧料用粉体に付着し、化粧膜の均一性が向上す
るので好ましい。この場合において、粉体と水酸化アル
ミニウムの割合は質量比で、概ね99:1〜70:30
が好ましい。また、水酸化アルミニウムとフッ素化合物
の割合は質量比で、概ね1:4〜2:1が好ましい。こ
の範囲で用いると、化粧膜の均一性がより向上する化粧
料用粉体が得られる。
【0018】本発明のメーキャップ化粧料に、前記本発
明の化粧料用粉体を含有することにより、化粧崩れや色
沈みを効果的に防止できるメーキャップ化粧料が得られ
る。本発明のメーキャップ化粧料における前記本発明の
化粧料用粉体の含有量は、1〜40%が好ましい。この
範囲であると、化粧崩れや色沈みが防止できる効果が特
に優れ、肌への付着性の良いメーキャップ化粧料が得ら
れる。
【0019】本発明のメーキャップ化粧料には、前記本
発明の化粧料用粉体に加えて、肌にエモリエント感を与
えるためや、粉体を配合した時の粉っぽさを低減する目
的等で、油剤を配合することができる。ここで用いられ
る油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤であれば
特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及
び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問
わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステ
ル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油
類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げら
れる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセ
リン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワッ
クス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプス
ワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホ
バ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミ
ツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラ
ワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネー
ト、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸
グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイ
ソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリ
ル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン
酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エス
テル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステ
リル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、
ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン
酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアル
コール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレ
イルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニル
アルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポ
リシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ
素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリ
エーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン
等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリ
ン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリ
ン誘導体類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上
用いることができる。本発明のメーキャップ化粧料にこ
れら油剤を配合する場合の油剤の配合量は、1〜60%
が好ましい。
【0020】本発明のメーキャップ化粧料には、前記本
発明の化粧料用粉体に加えて、感触調整剤、着色剤、パ
ール剤、紫外線遮蔽剤等として本発明の化粧料用粉体以
外の粉体が配合可能である。このような粉体は、球状、
板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子
径、多孔質、無孔質等の粒子構造、等により特に限定さ
れず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉
体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、着色
剤として、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガ
ラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化クロム、
水酸化クロム、カーボンブラック、タール系色素等、感
触調整剤として、酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケ
イ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、
マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タ
ルク、炭化珪素、窒化硼素、ナイロンパウダー、ポリメ
チルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸
共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重
合体パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶
セルロース、N−アシルリジン等、光輝性粉体として、
オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング
雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、ア
ルミニウムパウダー等、紫外線遮断剤として、微粒子酸
化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン被覆雲母
チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム
被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙げられ、これらを一
種又は二種以上用いることができる。尚、これら粉体
は、分散性や付着性を改良するために、シリコーン類、
フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の方
法により、表面処理して用いても良い。本発明のメーキ
ャップ化粧料にこれら粉体を配合する場合の配合量は、
1〜95%が好ましく、20〜90%がより好ましい。
【0021】本発明のメーキャップ化粧料には、上記成
分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量
的、質的範囲において、水溶性高分子、界面活性剤、ゲ
ル化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
キレート剤、香料、美容成分等の通常化粧料に汎用され
る成分の配合が可能である。
【0022】本発明のメーキャップ化粧料は、ファンデ
ーション、コンシーラー、頬紅、白粉、アイシャドー、
口紅等に応用できるが、本発明の効果が顕著であるの
は、ファンデーションである。また、本発明のメーキャ
ップ化粧料の剤型は、粉末状、固形粉末状、油性クリー
ム状、油性固形状等の実質的に水を含有しない剤型が、
本発明の効果をより発揮させるために好ましい。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものでは
ない。
【0024】製造例1:水酸化アルミニウム担持球状シ
リカ 市販の球状シリカ(吸油量約200、平均粒子径約6μ
m)100質量部と水1000質量部を混合し、スラリ
ーとする。これに、アルミン酸ナトリウム15質量部と
水300質量部を混合溶解させた溶液を添加する。これ
らの混合物に希硫酸溶液をpHが6になるまで添加し、
水で洗浄ろ過し、乾燥させる。かくして水酸化アルミニ
ウム担持球状シリカを得た。
【0025】製造例2:酸化鉄・酸化チタン内包球状シ
リカ テフロン(登録商標)の100ml三角フラスコに、テ
トラエトキシシラン11.2gとトリイソプロピルオキ
シドアルミニウム4.4gとイソプロピルアルコール3
0gとを加え、市販のルチル型酸化チタン(平均粒子径
約0.35μm)25gとベンガラ(タロックスレッ
ド:チタン工業社製)1gと黄酸化鉄(タロックスイエ
ローレモン:チタン工業社製)2gを添加し、超音波分
散機にて分散湿潤させる。これにテトラエトキシシラン
及び、トリイソプロピルオキシドアルミニウムの加水分
解剤として、1N−アンモニア水を1ml加え、60℃
の恒温槽中で超音波分散させながら30分間加温し、顔
料表面にシリカ微粒子及びアルミナ微粒子(3:1)を
沈着させる。このようにして得られた分散液に、イオン
交換水80mlを加えて攪拌し、酸化鉄・酸化チタンの
分散液に4mol/lのJIS3号ケイ酸ナトリウム溶
液100mlを加え良く混合し、これをソルビタンモノ
ステアレートの15g/lのトルエン溶液に添加し11
800rpmで攪拌を1分間行い、W/O型乳濁液を得
る。この乳濁液を、2mol/lの硫酸ナトリウム水溶
液3000mlに添加し1時間攪拌反応を行う。その
後、濾過分離、水洗、アルコール洗浄を行い105℃で
24時間乾燥する。かくして、酸化鉄・酸化チタンを約
50%包接した平均粒子径約2μmで吸油量約50の酸
化鉄・酸化チタン内包球状シリカを約54g得た。
【0026】製造例3:水酸化アルミニウム担持酸化鉄
・酸化チタン内包球状シリカ 製造例2の酸化鉄・酸化チタン内包球状シリカ100質
量部と水1000質量部を混合し、スラリーとする。こ
れに、アルミン酸ナトリウム15質量部と水300質量
部を混合溶解させた溶液を添加する。これらの混合物に
希硫酸溶液をpHが6になるまで添加し、水で洗浄ろ過
し、乾燥させる。かくして水酸化アルミニウム担持酸化
鉄・酸化チタン内包球状シリカを得た。
【0027】製造例4:赤色226号内包球状シリカ テフロンの100ml三角フラスコに、テトラエトキシ
シラン11.2gとトリイソプロピルオキシドアルミニ
ウム4.4gとイソプロピルアルコール30gとを加
え、市販の赤色226号2.8gを添加し、超音波分散
機にて分散湿潤させる。これにテトラエトキシシラン及
び、トリイソプロピルオキシドアルミニウムの加水分解
剤として、1N−アンモニア水を1ml加え、60℃の
恒温槽中で超音波分散させながら30分間加温し、顔料
表面にシリカ微粒子及びアルミナ微粒子(3:1)を沈
着させる。このようにして得られた分散液に、イオン交
換水80mlを加えて攪拌し、赤色226号の分散液に
4mol/lのJIS3号ケイ酸ナトリウム溶液100
mlを加え良く混合し、これをソルビタンモノステアレ
ートの15g/lのトルエン溶液に添加し11800r
pmで攪拌を1分間行い、W/O型乳濁液を得る。この
乳濁液を、2mol/lの硫酸ナトリウム水溶液300
0mlに添加し1時間攪拌反応を行う。その後、濾過分
離、水洗、アルコール洗浄を行い105℃で24時間乾
燥する。かくして、赤色226号を約5%包接した平均
粒子径約6μmで吸油量約100の赤色226号内包球
状シリカを約54g得た。
【0028】製造例5:水酸化アルミニウム担持赤色2
26号内包球状シリカ 製造実施例4の赤色226号内包球状シリカ100質量
部と水1000質量部をまぜ、スラリーとする。これ
に、アルミン酸ナトリウム15質量部と水300質量部
を混合溶解させた溶液を添加する。これらの混合物に希
硫酸溶液をpHが6になるまで添加し、水で洗浄ろ過
し、乾燥させる。かくして水酸化アルミニウム担持赤色
226号内包球状シリカを得た。
【0029】製造実施例1:水酸化アルミニウム担持パ
ーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理球
状シリカ 製造例1の水酸化アルミニウム担持球状シリカ50質量
部に、水1000mlを加えてスラリーとする。一方、
パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩(ア
サヒガードAG530:旭硝子社製)9gに水350m
lを加えて撹拌してエマルジョンを得た。前記スラリー
に、このエマルジョンを徐々に注加し、混合した後、室
温で静置し、平均粒子径約6μmの水酸化アルミニウム
担持パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩
処理球状シリカを得た。
【0030】製造実施例2:水酸化アルミニウム担持パ
ーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理酸
化鉄・酸化チタン内包球状シリカ 製造例3の水酸化アルミニウム担持酸化鉄・酸化チタン
内包球状シリカ50質量部に、水1000mlを加えて
スラリーとした。一方、パーフルオロアルキルリン酸ジ
エタノールアミン塩(アサヒガードAG530:旭硝子
社製)9gに水350mlを加えて撹拌してエマルジョ
ンを得た。上記スラリーにこのエマルジョンを徐々に注
加し、混合した後、室温で静置し、平均粒子径約2μm
の水酸化アルミニウム担持パーフルオロアルキルリン酸
ジエタノールアミン塩処理酸化鉄・酸化チタン内包球状
シリカを得た。
【0031】製造実施例3:パーフルオロアルキルリン
酸ジエタノールアミン塩処理酸化鉄・酸化チタン内包球
状シリカ 製造例2の酸化鉄・酸化チタン内包球状シリカ50質量
部に、水1000mlを加えてスラリーとする。一方、
パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩(ア
サヒガードAG530:旭硝子社製)9gに水350m
lを加えて撹拌してエマルジョンを得た。上記スラリー
にこのエマルジョンを徐々に注加し、混合した後、室温
で静置し、平均粒子径約2μmのパーフルオロアルキル
リン酸ジエタノールアミン塩処理酸化鉄・酸化チタン内
包球状シリカを得た。
【0032】製造実施例4:水酸化アルミニウム担持パ
ーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理赤
色226号内包球状シリカ 製造例5の水酸化アルミニウム担持赤色226号内包球
状シリカ50質量部に、水1000mlを加えてスラリ
ーとした。一方、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノ
ールアミン塩(アサヒガードAG530:旭硝子社製)
9gに水350mlを加えて撹拌してエマルジョンを得
た。上記スラリーにこのエマルジョンを徐々に注加し、
混合した後、室温で静置し、平均粒子径が約6μmの水
酸化アルミニウム担持パーフルオロアルキルリン酸ジエ
タノールアミン塩処理赤色226号内包球状シリカを得
た。
【0033】製造比較例1:シリコーン処理球状シリカ 市販の球状シリカ(吸油量約200、平均粒子径約6μ
m)100質量部を、イソプロピルアルコール100質
量部にメチルハイドロジェンポリシロキサン10質量部
を溶解させたものに分散してスラリーとし、加温しなが
ら減圧乾燥し、焼付け処理をした後粉砕することによ
り、平均粒子径約6μmのシリコーン処理酸化チタン内
包球状シリカを得た。
【0034】製造比較例2:ワセリン処理球状シリカ 市販の球状シリカ(吸油量約200、平均粒子径約6μ
m)100質量部を、イソプロピルアルコール100質
量部にワセリン2質量部を溶解させたものに分散してス
ラリー状とし、加温しながら減圧乾燥した後粉砕するこ
とにより、平均粒子径約6μmのワセリン処理酸化チタ
ン内包球状シリカを得た。
【0035】上記製造実施例1〜4の化粧料用粉体及び
球状シリカ(注1)、製造比較例1〜2の化粧料用粉体
を用いて以下に示す濡れ性試験を行い、結果を表1に示
した。 (濡れ性試験)化粧料用粉体5gをビーカーに採取し、
これに水又は油50gを添加し、室温にて5分間十分に
攪拌する。これを1分間静置したときに、化粧料用粉体
が液体上部に浮いている場合は濡れていない、一方化粧
料用粉体が液体下部に沈む、或いは液体中に分散してい
る場合は濡れていると判断する。尚、本発明では、水は
精製水50g、油は流動パラフィン50gを用いた。更
に、水と油を同時に接触させたときの濡れ性試験には、
精製水25gと流動パラフィン25gを用いた。 濡れ性の評価 1分間静置後の粉体の位置 : 判定 粉体が液体上部に浮いている: 濡れない 粉体が液体下部に沈んでいる: 濡れる
【0036】
【表1】
【0037】表1の結果から明らかなように、本発明の
実施品である製造実施例1〜4の化粧料用粉体は、単独
の水又は油には濡れないが、水と油を同時に接触させる
と濡れる特性を有していた。一方、未処理の球状シリカ
は、水及び油に濡れてしまう。また、シリコーン処理の
球状シリカである製造比較例1及び、ワセリン処理の球
状シリカである製造比較例2は、水には濡れないが、油
には濡れてしまう。
【0038】実施例1〜5及び比較例1〜3:固形状パ
ウダーファンデーション 表2に示す組成の固形状パウダーファンデーションを以
下に示す製造方法により調製し、「化粧崩れの無さ」、
「色沈みの無さ」、「化粧膜の均一性」の各項目につい
て、以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、結
果を表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】(製造方法) A.成分(1)〜(13)をミキサーにて均一に混合す
る。 B.Aに成分(14)を添加し混合する。 C.Bを粉砕し、金皿にプレス成型し固形状パウダーフ
ァンデーションを得た。
【0041】(評価方法及び判定基準)化粧歴10年以
上の女性20人をパネルとして、上記実施例及び比較例
の固形状パウダーファンデーションを化粧してもらい、
30℃、湿度75%の恒温恒湿室にて6時間過ごしても
らった。この6時間後の時点での、「化粧崩れの無
さ」、「色沈みの無さ」、「化粧膜の均一性」の評価項
目に関して以下の基準で評価した。 (化粧崩れの無さ)6時間後の化粧膜の崩れの状態を各
パネル毎に被験者が目視観察し、以下の基準により評点
を付け、全パネルの評点の平均点を算出し、以下の判定
基準により判定した。 (色沈みの無さ)各パネル毎に、塗布直後と6時間後の
明度値(L値)を分光色差計(PR−650、フォトリ
サーチ社製)にて測定し、両者の差を求め、全パネル明
度値の差を平均し、以下の判定基準により判定した。 (化粧膜の均一性)化粧直後の化粧膜の均一性の状態を
各パネル毎に被験者が目視観察し、以下の基準により評
点を付け、全パネルの評点の平均点を算出し、以下の判
定基準により判定した。
【0042】表2の結果から明らかなように、本発明の
実施例1〜5の固形状パウダーファンデーションは、比
較例に比べて、化粧崩れの無さ、色沈みの無さにおいて
優れた特性を有し、且つ化粧膜の均一性にも優れてい
た。
【0043】 実施例6:固形粉末状白粉 (成分) (質量%) 1.タルク 60 2.マイカ 残部 3.製造実施例1の粉体 1 4.酸化チタン 2 5.スクワラン 5 6.防腐剤 適量
【0044】(製造方法) A.成分(1)〜(4)を均一に混合分散する。 B.成分(5)〜(6)を50℃に加熱し、均一に混合
溶解する。 C.AにBを添加し、均一に混合分散する。 D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、固形粉末状白粉を得
た。 実施例6の固形粉末状白粉は、化粧崩れの無さ、色沈み
の無さにおいて優れた特性を有し、且つ化粧膜の均一性
にも優れていた。
【0045】 実施例7:粉末状頬紅 (成分) (質量%) 1.タルク 5 2.マイカ 残部 3.製造実施例4の粉体 70 4.雲母チタン 10 5.トリー2エチルヘキサン酸グリセリル 2 6.香料 適量
【0046】(製造方法) A.成分(1)〜(4)を均一に混合分散する。 B.成分(5)〜(6)を均一に混合溶解する。 C.AにBを添加し、均一に混合分散する。 D.Cを粉砕し、容器に充填し、粉末状頬紅を得た。 実施例7の粉末状頬紅は、化粧崩れの無さ、色沈みの無
さにおいて優れた特性を有し、且つ化粧膜の均一性にも
優れていた。
【0047】 実施例8:固形粉末状アイシャドー (成分) (質量%) 1.タルク 10 2.マイカ 残部 3.着色雲母チタン 50 4.製造実施例4の粉体 5 5.窒化ホウ素 10 6.パーフルオロポリエーテル 10 7.ジメチルポリシロキサン(20CS) 5 8.スクワラン 5 9.防腐剤 適量 10.香料 適量
【0048】(製造方法) A.成分(1)〜(5)を均一に混合分散する。 B.成分(6)〜(10)を50℃に加熱し、混合溶解
する。 C.AにBを添加し、均一に混合分散する。 D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、固形粉末状アイシャ
ドーを得た。 実施例8の固形粉末状アイシャドーは、化粧崩れの無
さ、色沈みの無さにおいて優れた特性を有し、且つ化粧
膜の均一性にも優れていた。
【0049】 実施例9:油性固形状ファンデーション (成分) (質量%) 1.タルク 10 2.マイカ 5 3.雲母チタン 2 4.ベンガラ 0.5 5.黄酸化鉄 2 6.黒酸化鉄 0.8 7.製造実施例2の粉体 20 8.酸化チタン 10 9.ウレタンパウダー 10 10.マイクロクリスタリンワックス 5 11.ミツロウ 2 12.還元ラノリン 3 13.流動パラフィン 5 14.パルミチン酸イソプロピル 残部 15.防腐剤 適量 16.香料 適量
【0050】(製造方法) A.成分(10)〜(14)を85℃で均一に混合す
る。 B.Aに成分(1)〜(9)及び成分(15)〜(1
6)を添加し、混合分散する。 C.Bを85℃で溶融して、皿に流し込み、冷却し、油
性固形状ファンデーションを得た。 実施例9の油性固形状ファンデーションは、化粧崩れの
無さ、色沈みの無さにおいて優れた特性を有し、且つ化
粧膜の均一性にも優れていた。
【0051】 実施例10:スティック状口紅 (成分) (質量%) 1.セレシンワックス 4 2.ミツロウ 5 3.キャンデリラロウ 7 4.カルナウバロウ 2 5.ヒマシ油 残部 6.ヘキサデシルアルコール 25 7.製造実施例4の粉体 10 8.酸化チタン 2
【0052】(製造方法) A.成分(1)〜(6)を85℃で均一に混合する。 B.Aに成分(7)〜(8)を加えてロールミルで均一
分散する。 C.Bを85℃で溶融して、金型に流し込み、冷却し、
スティック状口紅を得た。 実施例10のスティック状口紅は、化粧崩れの無さ、色
沈みの無さにおいて優れた特性を有し、且つ化粧膜の均
一性にも優れていた。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の化粧料用
粉体は、単独の水又は油には濡れないが、水と油を同時
に接触させると濡れるため、肌上で分泌される汗と皮脂
を吸収することにより、経時的な化粧膜の不均一化(化
粧崩れ)や色沈み(明度値の低下)を防止する効果に優
れていた。また、本発明の化粧料用粉体を含有するメー
キャップ化粧料は、化粧崩れのなさ、化粧崩れの無さ、
色沈みの無さにおいて優れた特性を有し、且つ化粧膜の
均一性にも優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB031 AB032 AB152 AB172 AB232 AB242 AB432 AC012 AC022 AC072 AC172 AC352 AC422 AC792 AC811 AD072 AD112 AD152 AD512 BB23 BB25 BB26 CC11 CC12 CC13 CC14 DD17 DD21 EE06 EE07 FF01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単独の水又は油には濡れないが、水と油
    を同時に接触させると濡れることを特徴とする化粧料用
    粉体。
  2. 【請求項2】 前記粉体が、無機多孔性粉体であること
    を特徴とする請求項1記載の化粧料用粉体。
  3. 【請求項3】 前記粉体が、有機及び/又は無機顔料を
    内包している無機多孔性粉体であることを特徴とする請
    求項1記載の化粧料用粉体。
  4. 【請求項4】 無機多孔性粉体の屈折率が1.8以下で
    あることを特徴とする請求項3記載の化粧料用粉体。
  5. 【請求項5】 フッ素化合物によって表面処理されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れかの項記載の化
    粧料用粉体。
  6. 【請求項6】 無機多孔性粉体表面に予め水酸化アルミ
    ニウムを担持した後、フッ素化合物により処理すること
    を特徴とする請求項5記載の化粧料用粉体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかの項記載の化粧料
    用粉体を含有することを特徴とするメーキャップ化粧
    料。
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