JP2002255723A - 塩化リゾチームを含む粘性化粧料又は薬剤の製造方法 - Google Patents

塩化リゾチームを含む粘性化粧料又は薬剤の製造方法

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JP2002255723A
JP2002255723A JP2001052961A JP2001052961A JP2002255723A JP 2002255723 A JP2002255723 A JP 2002255723A JP 2001052961 A JP2001052961 A JP 2001052961A JP 2001052961 A JP2001052961 A JP 2001052961A JP 2002255723 A JP2002255723 A JP 2002255723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩化リゾチームの活性を維持し、且つジェル、
乳液又はクリームの形態を長期間安定に保持し、使用時
や保存時における粘性低下を容易に抑制しうる粘性化粧
料又は薬剤の製造方法を提供すること。 【解決手段】本発明の製造方法は、油相と水相とを混合
・乳化してジェル状、乳液状又はクリーム状の粘性化粧
料又は薬剤を製造する方法であって、混合前の油相及び
/又は水相に、カチオン及び/又はノニオン界面活性剤
と、増粘剤としての無機系増粘剤とを含有させ、ジェル
の場合には更にキレート剤と、抗酸化剤とを含有させ、
水相及び油相を混合して乳化させる際、若しくは乳化さ
せた後にpHを3.5〜6.5に制御し、次いで塩化リ
ゾチームを混合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジェル、乳液又は
クリームの形態を有する塩化リゾチーム配合の粘性化粧
料又は薬剤の製造方法に関し、更に詳細には、塩化リゾ
チームの活性を維持し、且つジェル、乳液又はクリーム
の形態を長期間安定に保持し、保存時における粘性低下
を抑制しうる粘性化粧料又は薬剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化リゾチームの薬理作用としては、ウ
イルス性疾患に対する抗ウイルス作用、細菌等に対する
抗感染作用、止血作用、抗腫瘍、抗炎症作用、組織修復
作用等が知られており、従来から各種化粧料や薬剤等に
配合されている。一方、塩化リゾチームは、水系に配合
したり、また光の影響によりその活性が低下することが
知られているため、従来よりその安定化方法が種々検討
されている。例えば、光に対するリゾチームの活性低下
を抑制するために抗酸化剤を配合することが提案されて
いる(特開昭63−1292号公報)。しかし、塩化リゾ
チームを配合した化粧料や薬剤がジェル形態の場合等に
はその効果が必ずしも十分であるとは言えない。ところ
で、形態がジェル、乳液又はクリームである粘性を有す
る化粧料又は薬剤の場合には、その製造において所望の
粘性を得るために各種増粘剤が配合されている。そし
て、塩化リゾチームを配合した化粧料又は薬剤に用いる
ことができる従来提案されている増粘剤としては、その
ほとんどがカルボキシメチルセルロース(CMC)等の有
機系増粘剤であり、他にカチオン性又はノニオン性の高
分子増粘剤が提案されているにすぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らの
研究によれば、従来提案されている有機系増粘剤やカチ
オン性又はノニオン性の高分子増粘剤を用いて塩化リゾ
チーム配合の粘性化粧料又は薬剤を製造した場合、該化
粧料等の使用時や保存時において粘性の低下が生じ、ジ
ェル、乳液又はクリームの形態が保持し難くなる傾向が
生じることが判ってきた。また、塩化リゾチームを配合
した粘性化粧料又は薬剤の製造において、増粘剤として
無機系増粘剤を使用しうることについては従来知られて
いない。
【0004】従って、本発明の目的は、塩化リゾチーム
の活性を維持し、且つジェル、乳液又はクリームの形態
を長期間安定に保持し、使用時や保存時における粘性低
下を容易に抑制しうる粘性化粧料又は薬剤の製造方法を
提供することにある。本発明の別の目的は、ジェル形態
であっても、塩化リゾチームの活性低下を容易に抑制す
ることができ、使用時や保存時における粘性低下を容易
に抑制しうる粘性化粧料又は薬剤の製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らによれば、上
述のとおり、従来提案されている有機系増粘剤やカチオ
ン性又はノニオン性の高分子増粘剤を用いて塩化リゾチ
ーム配合の粘性化粧料又は薬剤を製造した場合、該化粧
料等の使用時や保存時において粘性の低下等が生じ、そ
の形態が保持し難くなる傾向が生じることが判ってき
た。そして、このような傾向を解決するためにその原因
について種々検討した結果、1つの方法として、製造時
に配合する増粘剤の種類を無機系増粘剤とすることによ
りこのような課題が解決しうることを見出し、本発明を
完成した。また、ジェル形態の化粧料又は薬剤の製造に
おいて、抗酸化剤とキレート剤とを組合せた安定化剤を
配合することにより、含有される塩化リゾチームの活性
低下を十分に抑制しうることができると共に、経時的な
粘度変化による形態保持の低下をも抑制しうることを見
出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明によれば、油相と水相と
を混合・乳化してジェル状の粘性化粧料又は薬剤を製造
する方法であって、混合前の油相及び/又は水相に、キ
レート剤と、抗酸化剤と、カチオン及び/又はノニオン
界面活性剤と、増粘剤としての無機系増粘剤とを含有さ
せ、水相及び油相を混合して乳化させる際、若しくは乳
化させた後にpHを3.5〜6.5に制御し、次いで塩
化リゾチームを混合することを特徴とするジェルの形態
を有する塩化リゾチームを含む粘性化粧料又は薬剤の製
造方法が提供される。また本発明によれば、油相と水相
とを混合・乳化して乳液状又はクリーム状の粘性化粧料
又は薬剤を製造する方法であって、混合前の油相及び/
又は水相に、カチオン及び/又はノニオン界面活性剤
と、増粘剤としての無機系増粘剤とを含有させ、水相及
び油相を混合して乳化させる際、若しくは乳化させた後
にpHを3.5〜6.5に制御し、次いで塩化リゾチー
ムを混合することを特徴とする乳液又はクリームの形態
を有する塩化リゾチームを含む粘性化粧料又は薬剤の製
造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の製造方法は、油相と水相とを混合・乳化し
てジェル状の粘性化粧料又は薬剤を製造する方法(以
下、本発明の第1の方法という)、若しくは油相と水相
とを混合・乳化して乳液状又はクリーム状の粘性化粧料
又は薬剤を製造する方法(以下、本発明の第2の方法と
いう)である。本発明の第1の方法では、混合前の油相
及び/又は水相に、キレート剤と、抗酸化剤と、カチオ
ン及び/又はノニオン界面活性剤と、増粘剤としての無
機系増粘剤とを含有させる。一方、本発明の第2の方法
では、混合前の油相及び/又は水相に、カチオン及び/
又はノニオン界面活性剤と、増粘剤としての無機系増粘
剤とを含有させる。該第2の方法においては、混合前の
油相及び/又は水相に、必要によりキレート剤及び/又
は抗酸化剤を含有させても良い。
【0008】本発明の製造方法において、混合前の油相
及び/又は水相に含有させる、若しくは含有させること
ができるキレート剤は、後述する塩化リゾチームの活性
低下を抑制しうる作用等を示すものであって、特に、本
発明の第1の製造方法においては、後述する抗酸化剤と
の組合せにより塩化リゾチームの活性低下を十分に抑制
するように作用し、更には形態保持性をも改善するよう
に作用等する成分である。該キレート剤としては、例え
ば、エデト酸;エデト酸二ナトリウム、エデト酸二ナト
リウムカルシウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四
ナトリウム、エデト酸四ナトリウム四水塩、エデト酸二
カリウム二水塩又はこれらの混合物等のエデト酸塩;エ
チレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム;
ジエチレントリアミン五酢酸;ジエチレントリアミン五
酢酸五ナトリウム液;エチレンジアミンテトラキス(2
−ヒドロキシイソプロピル)ジオレイン酸;ヒドロキシ
エタンジスルホン酸;ヒドロキシエタンジスルホン酸四
ナトリウム;フィチン酸、グルコン酸ナトリウム又はこ
れらの混合物等が挙げられる。特に、エデト酸、エデト
酸塩、グルコン酸ナトリウム又はこれらの混合物の使用
が好ましい。
【0009】本発明の製造方法において、混合前の油相
及び/又は水相に含有させる、若しくは含有させること
ができる抗酸化剤は、後述する塩化リゾチームの活性低
下を抑制しうる作用等を示すものであって、特に、本発
明の第1の製造方法においては、上記キレート剤との組
合せにより塩化リゾチームの活性低下を十分に抑制する
ように作用し、更には形態保持性を改善するように作用
等する成分である。該抗酸化剤としては、例えば、ビタ
ミンE(dl−α−トコフェロール)、ノルジヒドログアヤ
レチン酸、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒド
ロキシトルエン、没食子酸プロピル、亜硫酸水素ナトリ
ウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チ
オジプロピオン酸ジラウリン、トリルビグアノイド、オ
ルトトリルビグアノイド、ρ−ヒドロキシアニソール、
没食子酸オクチル、無水亜硫酸ナトリウム、茶エキス、
パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビ
ル、リンゴエキス又はこれらの混合物等が挙げられる。
【0010】本発明の製造方法において、混合前の油相
及び/又は水相に含有させる、カチオン及び/又はノニ
オン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチル
アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウ
ム塩又はこれらの混合物等のカチオン界面活性剤;ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル
類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノール
アミド類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類又はこれらの混合物
等のノニオン界面活性剤等が挙げられる。
【0011】本発明の製造方法において、混合前の油相
及び/又は水相に含有させる無機系増粘剤は、得られる
粘性化粧料の使用時や保存時における粘性低下並びに形
態保持性の低下を抑制しうる成分であって、例えば、ケ
イ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸アルミニウム、
モンモリロン石、マグネシアンモンモリロン石、テツモ
ンモリロン石、テツマグネシアンモンモリロン石、バイ
デライト、アルミニアンバイデライト、サポー石、アル
ミニアンサポー石、ベントナイト、ラポナイト、微粒子
酸化ケイ素、コロイダルアルミナ又はこれらの混合物等
が挙げられる。
【0012】本発明の製造方法においては、増粘剤とし
て上記無機系増粘剤に加えて、本発明の所望の効果を損
ねない範囲で、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリアクリル酸アミド、アクリル酸アミノアクリル酸共
重合体等のカチオン系高分子増粘剤又はノニオン系高分
子増粘剤等を配合することもできる。これら高分子の分
子量は、特に限定されず、その形態に応じて適宜選択し
て配合することができる。無機系増粘剤以外の増粘剤を
配合する場合には、得られる化粧料全量に対して2質量
%以下の配合とすることが望ましい。
【0013】本発明の製造方法では、その形態や使用目
的等に応じて、混合前の油相及び/又は水相に、上記成
分以外の各種成分を適宜配合することができる。このよ
うな成分としては、例えば、水溶性保湿剤、油性保湿
剤、防腐剤、各種溶剤、動物・植物抽出液、塩化リゾチ
ーム以外の殺菌剤、酵素、紫外線吸収剤、緩衝剤、香
料、色素等が挙げられる。これらは、本発明の所望の目
的を損なわない範囲で、その種類に応じて適宜、油相及
び水相のいずれか若しくは両方に所望量配合することが
できる。
【0014】本発明の製造方法において、水相の調製
は、水溶性成分等を精製水等の水に溶解することにより
得ることができる。この際、所望に応じて加熱溶解する
ことも可能である。この水相には、可溶化剤等に溶解さ
せた油成分や、カチオン及び/又はノニオン界面活性剤
等が含まれていても良い。一方、油相の調製は、油性成
分等を溶解して得ることができる。この際、所望に応じ
て加熱溶解することも可能である。この油相には、通
常、後述する水相との混合・乳化を容易にするために、
上記カチオン及び/又はノニオン界面活性剤を含有させ
ることが好ましい。従って、油相は、必ずしも油性成分
のみで構成されていなくても良い。
【0015】本発明の第1の製造方法において、油相及
び/又は水相に含有させるキレート剤及び抗酸化剤の含
有割合は、本発明の所望の効果が得られるように適宜選
択して決定することができるが、好ましくは、後述する
塩化リゾチームと、キレート剤と、抗酸化剤との含有割
合が、質量比で1:0.3〜10:0.01〜1であ
る。本発明の第2の製造方法において、キレート剤及び
/又は抗酸化剤を含有させる場合の含有割合は、本発明
の所望の効果が得られるように適宜選択して決定するこ
とができるが、好ましくは、後述する塩化リゾチームに
対して、質量比でキレート剤の場合1:0.3〜10、
抗酸化剤の場合1:0.01〜1である。
【0016】本発明の製造方法において、油相及び/又
は水相に含有させるカチオン及び/又はノニオン界面活
性剤の含有割合は、目的とする形態の乳化状態となるよ
うに、界面活性剤の種類や水相及び油相に応じて適宜選
択して決定することができる。通常、形態がジェルの場
合のカチオン及び/又はノニオン界面活性剤の含有割合
は、得られる化粧料又は薬剤全量に対して0.5〜20
質量%、形態が乳液の場合の、カチオン及び/又はノニ
オン界面活性剤の含有割合は、得られる化粧料又は薬剤
全量に対して0.5〜10質量%、形態がクリームの場
合の、カチオン及び/又はノニオン界面活性剤の含有割
合は、得られる化粧料又は薬剤全量に対して0.5〜1
0質量%であるが、必ずしもこれに限定されない。
【0017】本発明の製造方法において、油相及び/又
は水相に含有させる増粘剤としての無機系増粘剤の含有
割合は、乳化させた際に目的とする形態の粘度等となる
ように、無機系増粘剤の種類や水相及び油相に応じて適
宜選択して決定することができる。通常、形態がジェル
の場合の無機系増粘剤の含有割合は、得られる化粧料又
は薬剤全量に対して0.1〜10質量%、形態が乳液の
場合の、無機系増粘剤の含有割合は、得られる化粧料又
は薬剤全量に対して0.1〜10質量%、形態がクリー
ムの場合の、無機系増粘剤の含有割合は、得られる化粧
料又は薬剤全量に対して0.1〜10質量%であるが、
必ずしもこれに限定されない。
【0018】本発明の製造方法において、水相及び油相
を混合して乳化させる際の水相と油相との割合は、乳化
させた際に目的とする形態となるように適宜選択して決
定することができる。通常、形態がジェルの場合、水相
と油相との割合は質量比で10:90〜95:5、形態
が乳液の場合、水相と油相との割合は質量比で20:8
0〜61:39、形態がクリームの場合、水相と油相と
の割合は質量比で22:78〜80:20であるが、必
ずしもこれに限定されない。本発明の製造方法におい
て、上記油相及び水相は各々分割して調製されていても
良く、最終的に後述する油相と水相を混合して乳化する
際に全てが混合されれば良い。
【0019】本発明の製造方法において、水相及び油相
を混合して乳化させるには、各相を公知の方法により十
分混合することにより行うことができる。この際、各相
の温度は目的とする形態、配合成分等に応じて適宜決定
することができる。本発明の製造方法においては、上記
乳化させる際、若しくは乳化させた後にpHを3.5〜
6.5、好ましくは4〜6に制御する。この制御は、後
述する塩化リゾチームの活性安定化を良好にしうるもの
であって、例えば、pHを測定し、pHが3.5〜6.
5の範囲にある場合には、そのまま次工程に進み、pH
が3.5〜6.5の範囲でない場合には、通常のpH調
整剤等を用いてpH調整することにより行うことができ
る。
【0020】本発明の製造方法では、次いで、塩化リゾ
チームを得られた乳化物に添加混合する。塩化リゾチー
ムの添加混合は、塩化リゾチームをそのまま、若しくは
水溶液の状態として行うことができる。前記塩化リゾチ
ームの配合割合は、その形態や塩化リゾチームにより期
待する効果等に応じて適宜選択して決定できるが、通
常、得られる化粧料又は薬剤全量に対して、0.01〜
10.0質量%、好ましくは0.1〜5.0質量%であ
り、特に化粧料の場合には0.1〜2.0質量%が望ま
しい。
【0021】本発明の製造方法においては、上記塩化リ
ゾチームの添加混合により所望形態の粘性化粧料又は薬
剤を製造することができる。また本発明の製造方法で
は、本発明の所望の目的を損なわない範囲で、且つ塩化
リゾチーム添加後の乳化物のpHが3.5〜6.5の範
囲外とならないのであれば、必要に応じて、塩化リゾチ
ーム添加混合の際、若しくは添加混合後に、他の成分を
添加する工程を設けても良いし、油相及び水相を混合乳
化させた後に、塩化リゾチームを添加する前に、他の成
分を添加する工程を設けても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法では、油相と水相とを
混合・乳化して粘性化粧料又は薬剤を製造する際に、特
に、増粘剤として無機系増粘剤を用い、且つ水相及び油
相を混合して乳化させる際、若しくは後にpHを3.5
〜6.5に制御し、次いで塩化リゾチームを混合する方
法を採用するので塩化リゾチームの活性が維持され、且
つジェル、乳液又はクリームの形態を長期間安定に保持
し、使用時や保存時における粘性低下を抑制しうる粘性
化粧料又は薬剤を容易に得ることができる。更に、混合
前の油相及び/又は水相に、キレート剤と、抗酸化剤と
を含有させる方法を採用することにより、ジェル形態で
あっても、塩化リゾチームの活性低下を抑制でき、形態
保持制が改善された粘性化粧料又は薬剤を容易に得るこ
とができる。従って、本発明の製造方法は、塩化リゾチ
ームを配合した、形態がジェル、乳液又はクリーム(軟
膏を含む)の広範囲に及ぶ粘性化粧料又は薬剤の製造に
極めて有用である。
【0023】
【実施例】以下実施例及び比較例により、本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。実施例1 エデト酸2ナトリウム0.1質量部、精製水80質量部
及び防腐剤0.3質量部を80℃で加熱溶解した後、室
温に冷却し水相を調製した。次いで、ジブチルヒドロキ
シトルエン0.02質量部、グリセリン3.0重量部及
び香料0.05質量部を混合した油相溶液を添加混合し
た。続いて、ポリオキシエチレンラウリルエーテル1.
0質量部、流動パラフィン2.0質量部及び無機系増粘
剤としてのケイ酸アルミニウムマグネシウム2.0質量
部を混合した油相溶液を添加し、全体を撹拌した後pH
調整剤でpHを4〜6に調製した。次いで、塩化リゾチ
ーム0.15質量部を加えて均一に混合し、ジェルを調
製した。得られた化粧水について、以下に示す粘度変化
試験及び塩化リゾチームの経時安定化試験を行った。結
果を表1に示す。
【0024】<粘度変化試験>製造直後の製品の粘度を
BL型デジタル粘度計により測定した後、透明なビンに
充填し、40℃、75%湿度で3ヶ月間保存した後、製
品の粘度を再度同様に測定し、製造直後の粘度と比較し
た。評価は、製造直後の粘度を100%とし、80〜1
20%の粘度のものを3点、80%未満のものを2点、
0%のものを1点とした。 <塩化リゾチームの経時安定化試験>製造直後の製品
を、透明なビンに充填し、40℃、75%湿度で3ヶ月
間保存した後、配合された塩化リゾチームの力価を吸光
度計(溶菌酵素活性法)により測定した。評価は、塩化リ
ゾチームの活性が95%以上残存しているものを4点、
50〜95%未満のものを3点、1〜50%未満のもの
を2点、0%のものを1点とした。
【0025】比較例1及び2 表1に示す各成分を用いた以外は、実施例1と同様にジ
ェルを調製し、各試験を行った。結果を表1に示す。な
お、比較例1はキレート剤及び抗酸化剤を含有させない
例であり、比較例2は、無機系増粘剤の代わりに有機系
増粘剤であるカルボキシビニルポリマーを含有させて製
造した例である。
【0026】
【表1】
【0027】実施例2 グリセリン脂肪酸エステル2.0質量部、ポリオキシエ
チレンセチルエーテル3.0質量部、スクワラン15.
0質量部、2−エチルヘキサン酸グリセリン5.0質量
部及び天然ビタミンE0.05質量部を80℃で加熱溶
解し油相を調製した。一方、グリセリン5.0質量部、
エデト酸2ナトリウム0.1質量部、無機系増粘剤とし
てのケイ酸アルミニウムマグネシウム0.1質量部、精
製水75質量部及び防腐剤0.3質量部を80℃で加熱
溶解し水相を調製した。続いて、得られた油相及び水相
を混合して乳化させた後、室温まで冷却し、更に香料
0.05質量部を加えた。次いで、得られた乳化物のp
Hを、pH調整剤を用いて4〜6に調整した後、塩化リ
ゾチーム0.15質量部を加えて均一に混合し、乳液を
調製した。得られた乳液について実施例1と同様に各試
験を行った。結果を表2に示す。
【0028】比較例3及び4 表2に示す各成分を用いた以外は、実施例2と同様に乳
液を調製し、各試験を行った。結果を表2に示す。な
お、比較例3は無機系増粘剤の代わりに有機系増粘剤で
あるカルボキシビニルポリマーを含有させて製造した例
であり、比較例4は増粘剤を配合しなかった例である。
【0029】
【表2】
【0030】実施例3 セタノール2.0質量部、ステアリルアルコール2.0
質量部、ステアリン酸3.0質量部、スクワラン4.0
質量部、2−エチルヘキサン酸グリセリン10.0質量
部、ポリオキシエチレンセチルエーテル2.0質量部、
モノステアリン酸グリセリン2.0質量部、グリセリン
5.0質量部及び天然ビタミンE0.05質量部を80
℃で加熱溶解し、油相を調製した。一方、エデト酸2ナ
トリウム0.1質量部、無機系増粘剤としてのケイ酸ア
ルミニウムマグネシウム0.2質量部、精製水50質量
部、防腐剤0.3質量部及び香料0.05質量部を80
℃で加熱溶解し水相を調製した。得られた油相及び水相
を80℃で混合し乳化させた後、室温まで冷却した。得
られた乳化物のpHを、pH調整剤を用いて4〜6に調
整した後、塩化リゾチーム0.15質量部を加えて均一
に混合し、クリームを調製した。得られたクリームにつ
いて実施例1と同様な各試験を行った。結果を表3に示
す。
【0031】比較例5及び6 表3に示す各成分を用いた以外は、実施例3と同様にク
リームを調製し、各試験を行った。結果を表3に示す。
なお、比較例5は無機系増粘剤の代わりに有機系増粘剤
であるキサンタンガムを含有させて製造した例であり、
比較例6は増粘剤を配合しなかった例である。
【0032】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 R 9/107 9/107 38/46 47/04 47/04 47/12 47/12 47/16 47/16 47/30 47/30 A61P 7/04 A61P 7/04 29/00 29/00 31/12 31/12 35/00 35/00 43/00 105 43/00 105 A61K 37/54 Fターム(参考) 4C076 AA17 BB31 CC05 CC11 CC27 CC31 DD07F DD16F DD27G DD28G DD29G DD43 DD49 FF16 FF17 4C083 AB171 AB221 AB381 AB382 AB441 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC301 AC422 AC472 AC531 AC532 AD092 AD352 AD471 AD472 AD661 AD662 BB04 BB06 BB45 BB47 CC01 CC05 DD31 DD41 EE13 FF05 4C084 AA02 DC10 DC50 NA03 ZA532 ZB112 ZB212 ZB352

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相と水相とを混合・乳化してジェル状
    の粘性化粧料又は薬剤を製造する方法であって、混合前
    の油相及び/又は水相に、キレート剤と、抗酸化剤と、
    カチオン及び/又はノニオン界面活性剤と、増粘剤とし
    ての無機系増粘剤とを含有させ、水相及び油相を混合し
    て乳化させる際、若しくは乳化させた後にpHを3.5
    〜6.5に制御し、次いで塩化リゾチームを混合するこ
    とを特徴とするジェルの形態を有する塩化リゾチームを
    含む粘性化粧料又は薬剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 油相と水相とを混合・乳化して乳液状又
    はクリーム状の粘性化粧料又は薬剤を製造する方法であ
    って、混合前の油相及び/又は水相に、カチオン及び/
    又はノニオン界面活性剤と、増粘剤としての無機系増粘
    剤とを含有させ、水相及び油相を混合して乳化させる
    際、若しくは乳化させた後にpHを3.5〜6.5に制
    御し、次いで塩化リゾチームを混合することを特徴とす
    る乳液又はクリームの形態を有する塩化リゾチームを含
    む粘性化粧料又は薬剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 無機系増粘剤が、ケイ酸アルミニウムマ
    グネシウム、ケイ酸アルミニウム、モンモリロン石、マ
    グネシアンモンモリロン石、テツモンモリロン石、テツ
    マグネシアンモンモリロン石、バイデライト、アルミニ
    アンバイデライト、サポー石、アルミニアンサポー石、
    ベントナイト、ラポナイト、微粒子酸化ケイ素及びコロ
    イダルアルミナからなる群より選択される1種又は2種
    以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 混合前の油相及び/又は水相に、キレー
    ト剤及び/又は抗酸化剤を更に含有させることを特徴と
    する請求項2記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 キレート剤が、エデト酸、エデト酸塩及
    びグルコン酸ナトリウムからなる群より選択される1種
    又は2種以上を含むことを特徴とする請求項1又は4記
    載の製造方法。
  6. 【請求項6】 混合前の油相及び/又は水相に、増粘剤
    としてのカチオン性又はノニオン性高分子を更に含有さ
    せることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
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