JP2002253917A - 気液接触装置 - Google Patents

気液接触装置

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JP2002253917A
JP2002253917A JP2001053512A JP2001053512A JP2002253917A JP 2002253917 A JP2002253917 A JP 2002253917A JP 2001053512 A JP2001053512 A JP 2001053512A JP 2001053512 A JP2001053512 A JP 2001053512A JP 2002253917 A JP2002253917 A JP 2002253917A
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JP
Japan
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water
solvent
gas
ice
concentration
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JP2001053512A
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English (en)
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Kenji Hayashi
賢二 林
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補給水量を削減し、溶剤吸収効率を維持する
と共に最終的に排出される水の溶剤濃度を高濃度とする
気液接触装置を得る。 【解決手段】 ガス中の溶剤を吸収した水が、処理槽1
4から排水され凍結装置22へ送られる。凍結装置22
が水を凍結することで、凝固点の違いから溶剤は凍結す
ることなく、水は凍結して純水に近い氷となる。この氷
を融解して処理槽14で再び使用して、新鮮水の水量を
削減する。水と分離された未凍結水の溶剤の濃度は濃縮
されて高くなっており、この高濃度の溶剤を含有する水
を洗浄剤、燃料、平版印刷版に塗布する塗布液として使
用することができる。また、凍結装置22の冷却面に沿
って流れる溶剤を含有する水の流速を制御することで、
氷が含有する溶剤濃度を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント等より大
気へ排出される、例えば揮発性有機化合物(VOC)ガ
スを回収する気液接触装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、プラント等より大気
へ排出されるVOCガスGを吸収処理する散水型気液接
触装置158で使用される水は、処理塔160、16
2、164内において、ガスと接触することで溶剤濃度
が徐々に上昇してくる。この溶剤を吸収した水がそのま
ま処理槽166、168、170へ還流されると、処理
槽全体の水中の溶剤濃度が上昇し、この水を処理塔へ供
給しても、連続的に良好な状態で溶剤を吸収できない
(溶剤の捕集効率が低下する)。
【0003】このため、溶剤吸収効率を維持するために
は、新鮮水Wを導水管172から処理槽170へ連続的
に給水する必要があり、補給水量の削減を図ることがで
きない。
【0004】また、散水型気液接触装置158の処理槽
166の排水管174から最終的に排出される水W1が
含有する溶剤の濃度を如何に高濃度とし、蒸留して再利
用するかがランニングコストを削減する上で大きなポイ
ントとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、補給水量を削減し、溶剤吸収効率を維持すると
共に最終的に排出される水が含有する溶剤の濃度を高濃
度とすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理塔を通過するガスと処理塔へ供給される水とを
接触させ、ガス中の溶剤を水に吸収させる気液接触装置
において、ガス発生源からガスが導入される処理塔と、
この処理塔へ水を供給すると共に溶剤を吸収した水が還
流する処理槽とで構成される気液接触ユニットと、前記
処理槽から排水され溶剤を含有する水を凍結する凍結手
段と、前記凍結手段で凍結された氷を融解して前記処理
槽へ送水するリサイクル手段と、を有することを特徴と
している。
【0007】上記構成では、ガス中の溶剤を吸収した水
が、処理槽から排水され凍結手段へ送られる。凍結手段
が溶剤を含有した水を凍結することで、凝固点の違いか
ら溶剤は凍結することなく、水は凍結して純水に近い氷
となる。
【0008】そして、リサイクル手段が、氷を融解して
処理槽へ送水して、再び、処理塔へ導入されたガスと接
触して、ガス中の溶剤を吸収する。このように、水を再
利用することで、処理槽へ補給する新鮮水の水量を削減
することができる。
【0009】また、水と分離された未凍結水の溶剤の濃
度は濃縮されて高くなっており、この高濃度の溶剤を含
有する水を洗浄剤、燃料、平版印刷版に塗布する塗布液
として使用することも可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記凍結手段
が、冷媒で冷却される冷却面を備えており、この冷却面
に沿って流れる溶剤を含有する水の流速を制御して、冷
却面に生じる氷が含有する溶剤濃度を調整することを特
徴としている。
【0011】上記構成では、氷が含有する溶剤濃度を調
整するために、冷媒で冷却される冷却面に沿って流れる
溶剤を含有する水の流速が制御される。すなわち、流速
を上げることで、冷却面に生じる氷に含有される溶剤濃
度が低くなり、逆に、流速を下げることで、冷却面に生
じる氷に含有される溶剤濃度が高くなる。従って、再利
用する水の要求濃度に応じて、溶剤濃度調整が可能とな
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記冷却面を管
状に形成して、前記溶剤を含有する水を管状の冷却面に
沿って循環させて氷を製氷し、冷却面を開放して前記氷
を取り出すことを特徴としている。
【0013】上記構成では、いわゆるバッチ処理で、管
状の冷却面に沿って水を循環させることで、大きな氷を
製氷する。これにより、高濃度の溶剤を含有する水と氷
に分離される。そして、氷は冷却面を開放することによ
り、板氷として冷凍手段から取り出すことができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記リサイクル
手段が、前記凍結手段で製氷された氷を蓄氷する蓄氷タ
ンクと、前記蓄氷タンクに蓄氷された氷を熱交換して冷
熱を利用すると共に、融解水を前記処理槽へ送る熱交換
手段と、を有することを特徴としている。
【0015】上記構成では、凍結手段で製氷された氷が
蓄氷タンクに一旦蓄氷されるため、熱交換手段で安定的
に熱交換できる。熱交換手段では、氷の冷熱を利用して
工場内の空調等を行なう。また、融解された融解水を処
理槽へ送ることで、処理槽へ補給する新鮮水の水量を削
減することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、前記凍結手段に
おいて濃縮された未凍結水を蒸留して水と溶剤に分離す
る蒸留手段と、前記蒸留手段で分離された蒸発蒸気を凝
縮して溶剤とする凝縮手段と、前記蒸留手段で分離され
た水を前記処理槽へ送る送水手段と、を有することを特
徴としている。
【0017】上記構成では、凍結手段で高濃度の溶剤を
含有する水とされた濃縮水が、蒸留手段によって、沸点
の差を利用して溶剤を含む蒸発蒸気と水に分離される。
蒸発蒸気は、凝縮手段によって、溶剤に凝縮され、洗浄
剤等として使用される。また、分離された水を、処理槽
へ送ることで、処理槽へ補給する新鮮水の水量を削減す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0019】図1及び図2に示すように、本形態に係る
気液接触装置10では、処理塔12と処理槽14で構成
される気液接触ユニット30を備えている。
【0020】気液接触ユニット30の処理槽14には、
補給管24が接続されている。この補給管24には、ポ
ンプ20が設けられており、ポンプ20を作動させるこ
とで、貯留タンク52から処理水として新鮮な水及び後
述するリサクル水が補給される。また、処理槽14の側
壁に接続された給水管26には送液ポンプ28が設けら
れており処理塔12の頂部へ水が揚水される。処理塔1
2の頂部へ揚水された水は散水装置32によって、下方
へ向けて散水される。
【0021】一方の処理塔12の外周壁には、プラント
Pから排出された揮発性有機化合物(VOC)ガスが取
り込まれるガス管34が接続されており、連続して処理
塔12内へVOCガスが送られてくる。
【0022】このガス管34から処理塔12へ取り込ま
れたVOCガスは上昇しながら散水装置32で散水され
た水と接触してバッチ処理され、含有する溶剤の濃度が
低下される。そして、水と接触したVOCガスは、処理
塔12の頂部に接続された排気管40を通じて環境に影
響を与えないガスとして大気に放出される。
【0023】また、処理槽14には、排水管44が接続
されている。排水管44には、電磁弁78が設けられて
おり、この電磁弁78を操作することで、処理槽14の
水が中間タンク16へ排水される。
【0024】そして、処理槽14に補給管24から補給
される水量と処理槽14から排水される水量は、ほぼ同
じとされており、バッチ処理でVOCガスを止めること
なく、溶剤を回収できる構成となっている。
【0025】一方、処理槽14には、濃度センサ80が
設けられており、処理槽14の溶剤濃度を検出して、制
御部84へ信号を送る。制御部84は、電磁弁78及び
ポンプ20と接続されており、濃度センサ80の検出結
果に基づき、処理槽14内の水を入れ替えるようになっ
ている。
【0026】ここで、濃度センサ80が検出した処理槽
14内の水の溶剤濃度が所定値以上になると、ポンプ2
0を作動させ、補給管24を通じて新鮮な水を処理槽1
4へ送ると共に、電磁弁78を開き排水管44から溶剤
濃度が高い水を排水して、処理槽14の中を新鮮水に置
き換える。
【0027】以上のような操作を繰り返すことにより、
VOCガス中の溶剤を高効率で捕集することができ、ま
た、排水される水の溶剤濃度も高濃度となる。このた
め、次工程の回収効率が上がり、設備コスト及びランニ
ングコストが削減できる。
【0028】なお、気液接触方式としては、散水方式、
充填方式が知られているが、方式についてば特定されな
い。また、気液接触のユニットの数は、本形態のように
1つに特定されるものでなく、複数あってもよい。
【0029】さらに、処理対象となる揮発性有機化合物
ガス濃度は、100ppm以上が好ましく、1000p
pm以上が効果が顕著に現れる。また、溶剤ガスの種類
として、水との溶解度パラメータの差が19(cal・
cm-31/2以内が好ましく、15(cal・cm-3
1/2以内がより好ましい(溶解度パラメータ:Hild
ebrandの溶解パラメータ)。
【0030】さらに、揮発性有機化合物の溶剤は水溶性
であればよく、メチルエチルケトンに限定されず、メタ
ノール、エタノール、及びn−プロパノール等のアルコ
ール類、エチレングリコール等の多価アルコール類、ア
セトン、メチルアセトン、及びシクロヘキサン等のケト
ン類、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、及び乳酸エチル等のエステル類でもよい。さらに、
混合溶剤ガスでも処理可能である。
【0031】さらに、補給される水の温度は30℃以下
が好ましく、15℃以下がより好ましい。また、補給さ
れる水の溶剤濃度は2000ppm以下が好ましい。さ
らに、本例では、VOCガス中の溶剤を回収する処理水
として水を使用したが、汚泥水や微生物を含む活性汚泥
でも同様な効果を得ることができる。
【0032】次に、中間タンク16に貯留された1バッ
チ分の排水をどのようにリサイクル水とするかを説明す
る。
【0033】電磁弁18が開放されると、中間タンク1
6に貯留された溶剤を含有する水が、凍結装置22へ送
水される。
【0034】凍結装置22は、環状につながった管状の
冷却管36を備えている。この冷却管36には、供給管
38から溶剤を含有する水が給水される。そして、冷却
管36内の水は、制御部84で駆動力が制御された循環
ポンプ42によって、設定された流速で冷却面36A
(図3参照)に沿って循環する。
【0035】冷却管36の鉛直部は、冷媒が循環する冷
却コイル46によって冷却され、図3(A)〜図3
(C)に示すように、冷却面36Aに氷結晶粒子Cが形
成される。ここで、冷却面36Aに沿って流れる溶剤を
含有する水の流速を、板氷C1(図3参照)に含まれる
溶剤の要求濃度に応じて制御することで、氷結晶粒子C
がトラップする溶剤粒子Mの量を調整することができ
る。
【0036】また、冷却管36の下方には、開閉扉48
が設けられており、氷結晶粒子Cから成長した厚みのあ
る板氷C1を取り出せるようになっている。なお、冷却
管36内の未凍結水は、排水管50を通じて蒸留器64
へ送られる。
【0037】一方、凍結装置22から取り出された溶剤
を殆ど含まない板氷C1は、投入管54を通じて蓄氷タ
ンク56へ一旦蓄氷され、その後、冷水(或は氷粒の混
じった水)としてポンプ58で冷水管62を通じて熱交
換器60へ送られる。このように、氷を蓄氷して冷水と
して供給することで、熱交換器60へ安定した冷媒の供
給が可能となる。この熱交換器60は、冷水の冷熱を利
用するもので、工場内の空調等に使用されている。
【0038】さらに、熱交換器60で熱交換された冷水
(溶剤を殆ど含有しない水)は、リサイクル水として貯
留タンク52へ送られ、処理槽14へ再び送水される。
【0039】一方、凍結装置22から排出された高濃度
の溶剤を含有する水は、蒸留器64へ送られる。蒸留器
64は、溶剤と水との沸点の差を利用して気化によって
溶剤と水を分離するもので、蒸留塔66へ高濃度の溶剤
を含有する水が供給口68から投入される。蒸留塔66
内では、蒸気と液とが接触し、低沸成分の溶剤が蒸気の
方に集まり、高沸成分の水が液の方に多く集まる。
【0040】これにより、溶剤が蒸発蒸気として排気管
70を通じて凝縮器72へ送られ、凝縮器72で凝縮さ
れることにより、高濃度の溶剤を含む溶液として回収タ
ンク74へ回収される。また、溶剤と分離された水は、
排水口76から排水され、送水ポンプ86を備えた送水
管82を通じて、貯留タンク52へ送られる。
【0041】次に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣
旨を逸脱しない限り本発明に包含される。
【0042】プラントPから排出されたメタノールを含
有する排ガスから、気液接触装置としてスクラバーにて
メタノールを回収した。
【0043】メタノールを含有する排ガスを1.0Nm
3/minの割合で処理搭12に導入した。排ガス中の
メタノールの含有量は3000ppmであった。処理槽
14から汲み上げた水を処理塔12の散水装置32から
散水し、排ガスを導入してバッチ処理したところ、処理
槽14から排出された水中のメタノール濃度は1000
0ppmとなった。
【0044】このメタノール濃度10000ppmの水
を凍結装置22に導入し、凍結濃縮処理した。このと
き、循環ポンプ42の駆動条件を替えて、冷却管36の
冷却面36Aを流れる水の流速を、図4の表に示すよう
に、2.5m/sec、2.0m/sec、1.5m/
sec、1.0m/secとして、80分、水の凝固点
まで温度を下げた冷却面36Aに沿って循環させた。
【0045】このとき、冷却面36Aに製氷された板氷
C1に含まれるメタノール濃度は、順に、100pp
m、300ppm、800ppm、2000ppmであ
った。
【0046】これは、流速を落とすと、図3に示すよう
に、氷結晶粒子Cの表面に付着するメタノール粒子Mの
数が少ない板氷C1が形成されるためである。すなわ
ち、氷結晶粒子Cの体積に対する表面積を小さくするこ
と(流速を上げる)で、メタノール濃度が低い、板氷を
製氷することができる。
【0047】以上のように、製氷された板氷を融解して
処理槽14へリターンして排ガスを処理した後、図5の
表に示すように、排気管40から大気に放出されるガス
を採取して、揮発性有機化合物(VOC)ガスの除去率
を求めて見た。
【0048】この結果、順に、VOCガスの除去率が、
93%、90%、85%、70%という結果が得られ、
流速を1.0m/sec以上とすることで、VOCガス
を吸収する処理液として再利用できることが判る。
【0049】なお、凍結装置22へ送る水に含まれる溶
剤成分の濃度としては、1000ppmが好ましく、さ
らに、5000ppm以上が溶剤を高濃度に濃縮するた
めには好ましい。
【0050】また、冷却面36Aに対する水の流速は、
1.0m/sec以上が好ましく、純水に近い板氷を製
氷するには、2.0m/sec以上がより好ましい。
【0051】さらに、凍結装置22で濃縮した水をその
まま洗浄液や重油等の代替燃料として再利用してもよ
い。また、この濃縮水を蒸留器64へ送る場合、水中に
含まれる溶剤成分濃度として、1%以上が好ましく、1
0%以上がより好ましい。
【0052】さらに、熱交換された冷水は、活性汚泥等
を用いた廃水処理設備で分解処理してもよく、含有する
溶剤成分の濃度によっては(COD値、BOD値が許容
値内であれば)、そのまま放流しても構わない。
【0053】また、水スクラバーは、スプレー式、充填
式等、その方式は限定されず、水にガスを吸収させる方
式はスクラバーでなくてもよい。さらに、凍結装置22
で濃縮された溶剤を含有する水を溶剤と水に分離する手
段として、蒸留器64を使用したが、膜分離装置、遠心
分離装置等を用いても良い。
【0054】ここで、VOCガスを発生する製造工程の
1つであるPS版の製造工程を簡単に説明しておく。
【0055】PS版は、99.5重量%アルミニウム
に、銅を0.01重量%、チタンを0.03重量%、鉄
を0.3重量%、ケイ素を0.1重量%含有するJIS
―A1050アルミニウム材の厚み0.30mm圧延板
を、400メッシュのパミストン(共立窯業製)の20
重量%水性懸濁液と、回転ナイロンブラシ(6,10−
ナイロン)とを用いてその表面を砂目立てした後、よく
水で洗浄した。
【0056】これを15重量%水酸化ナトリウム水溶液
(アルミニウム4.5重量%含有)に浸漬してアルミニ
ウムの溶解量が5g/m2 になるようにエッチングした
後、流水で水洗した。さらに、1重量%硝酸で中和し、
次に0.7重量%硝酸水溶液(アルミニウム0.5重量
%含有)中で、陽極時電圧10.5ボルト、陰極時電圧
9.3ボルトの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.9
0、特公昭58−5796号公報実施例に記載されてい
る電流波形)を用いて160クーロン/dm2の陽極時
電気量で電解粗面化処理を行った。水洗後、35℃の1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、アルミ
ニウム溶解量が1g/m2 になるようにエッチングした
後、水洗した。次に、50℃30重量%の硫酸水溶液中
に浸漬し、デスマットした後、水洗した。
【0057】さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液
(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用い
て、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行った。すなわち電
流密度13A/dm2 で電解を行い、電解時間の調節に
より陽極酸化皮膜重量2.7g/m2 とした。ジアゾ樹
脂と結合剤を用いたネガ型感光性平版印刷版を作成する
為に、この支持体を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウム
の3重量%水溶液に30秒間浸漬処理し、水洗乾燥し
た。
【0058】以上のようにして得られたアルミニウム支
持体は、マクベスRD920反射濃度計で測定した反射
濃度は0.30で、JIS B00601に規定する中
心線平均粗さRaは0.58μmであった。
【0059】次に上記支持体にメチルメタクリレート/
エチルアクリレート/2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸ナトリウム共重合体(平均分子量約
6万)(モル比50/30/20)の1.0重量%水溶
液をロールコーターにより乾燥後の塗布量が0.05g
/m2 になるように塗布した。
【0060】さらに、塗布液として下記感光液−1を、
本形態で用いたバーコーターを用いて塗布し、110℃
で45秒間乾燥させた。乾燥塗布量は2.0g/m2
あった。 感光液−1 ジアゾ樹脂−1 0.50g 結合剤−1 5.00g スチライトHS−2(大同工業(株)製) 0.10g ビクトリアピュアブルーBOH 0.15g トリクレジルホスフェート 0.50g ジピコリン酸 0.20g FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g 溶剤 1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g 乳酸メチル 12.00g メタノール 30.00g メチルエチルケトン 30.00g 水 3.00g
【0061】上記のジアゾ樹脂―1は、次ぎのようにし
て得たものである。まず、4−ジアゾジフェニルアミン
硫酸塩(純度99.5%)29.4gを25℃にて、9
6%硫酸70mlに徐々に添加し、かつ20分間攪拌し
た。これに、パラホルムアルデヒド(純度92%)3.
26gを約10分かけて徐々に添加し、該混合物を30
℃にて、4時間攪拌し、縮合反応を進行させた。なお、
上記ジアゾ化合物とホルムアルデヒドとの縮合モル比は
1:1である。この反応生成物を攪拌しつつ氷水2リッ
トル中に注ぎ込み、塩化ナトリウム130gを溶解した
冷濃厚水溶液で処理した。この沈澱物を吸引濾過により
回収し、部分的に乾燥した固体を1リットルの水に溶解
し、濾過し、氷で冷却し、かつ、ヘキサフルオロリン酸
カリ23gを溶解した水溶液で処理した。最後に、この
沈澱物を濾過して回収し、かつ風乾して、ジアゾ樹脂−
1gを得た。
【0062】結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート
/メタクリル酸共重合体(重量比50/20/26/
4、平均分子量75,000、酸含量0.4meq/
g)の水不溶性、アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子
である。
【0063】スチライトHS−2(大同工業(株)製)
は、結合剤よりも感脂性の高い高分子化合物であって、
スチレン/マレイン酸モノ−4−メチル−2−ペンチル
エステル=50/50(モル比)の共重合体であり、平
均分子量は約100,000であった。このようにして
作成した感光層の表面に下記の様にしてマット層形成用
樹脂液を吹き付けてマット層を設けた。
【0064】マット層形成用樹脂液としてメチルメタク
リレート/エチルアクリレート/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸(仕込重量比65:2
0:15)共重合体の一部をナトリウム塩とした12%
水溶液を準備し、回転霧化静電塗装機で霧化頭回転数2
5,000rpm、樹脂液の送液量は4.0ml/分、
霧化頭への印加電圧は−90kV、塗布時の周囲温度は
25℃、相対湿度は50%とし、塗布液2.5秒で塗布
面に蒸気を吹き付けて湿潤させ、ついで湿潤した3秒後
に温度60℃、湿度10%の温風を5秒間吹き付けて乾
燥させた。マットの高さは平均約6μm、大きさは平均
約30μm、塗布量は150mg/m2 であった。
【0065】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、補給水量
を削減し、溶剤吸収効率を維持すると共に最終的に排出
される処理液の溶剤濃度を高濃度として、再利用するこ
とができる。また、冷熱を利用することで、省エネを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係る気液接触装置を示す斜視図であ
る。
【図2】本形態に係る気液接触装置を示すブロック図で
ある。
【図3】板氷が製氷される様子を表した模式図である。
【図4】溶剤を含有する水の流速と板氷に含まれる溶剤
の濃度との関係を示す表である。
【図5】リサイクル水を用いてガスを回収したときの回
収除去率を示す表である。
【図6】従来の気液接触装置を示す側面図である。
【符号の説明】
12 処理塔 14 処理槽 22 凍結装置(凍結手段) 36 冷却管 36A 冷却面 42 循環ポンプ(凍結手段) 56 蓄氷タンク(リサイクル手段) 60 熱交換器(リサイクル手段、熱交換手段) 64 蒸留器(蒸留手段) 72 凝縮器(凝縮手段) 82 送水管(送水手段) 84 制御部(凍結手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA40 AB03 AC07 BA02 CA01 CA07 DA35 EA07 EA08 FA01 GA01 GA02 GA03 GB06 GB11 GB20 HA08 4D020 AA08 BA23 BC01 BC10 CB08 CB25 CC09 CC12 DA01 DA02 DA03 DB05 DB06 DB20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理塔を通過するガスと処理塔へ供給さ
    れる水とを接触させ、ガス中の溶剤を水に吸収させる気
    液接触装置において、 ガス発生源からガスが導入される処理塔と、この処理塔
    へ水を供給すると共に溶剤を吸収した水が還流する処理
    槽とで構成される気液接触ユニットと、 前記処理槽から排水され溶剤を含有する水を凍結する凍
    結手段と、 前記凍結手段で凍結された氷を融解して前記処理槽へ送
    水するリサイクル手段と、 を有することを特徴とする気液接触装置。
  2. 【請求項2】 前記凍結手段が、冷媒で冷却される冷却
    面を備えており、この冷却面に沿って流れる溶剤を含有
    する水の流速を制御して、冷却面に生じる氷が含有する
    溶剤濃度を調整することを特徴とする請求項1に記載の
    気液接触装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却面を管状に形成して、前記溶剤
    を含有する水を管状の冷却面に沿って循環させて氷を製
    氷し、冷却面を開放して前記氷を取り出すことを特徴と
    する請求項2に記載の気液接触装置。
  4. 【請求項4】 前記リサイクル手段が、前記凍結手段で
    製氷された氷を蓄氷する蓄氷タンクと、前記蓄氷タンク
    に蓄氷された氷を熱交換して冷熱を利用すると共に、融
    解水を前記処理槽へ送る熱交換手段と、を有することを
    特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の気液接
    触装置。
  5. 【請求項5】 前記凍結手段において濃縮された未凍結
    水を蒸留して水と溶剤に分離する蒸留手段と、前記蒸留
    手段で分離された蒸発蒸気を凝縮して溶剤とする凝縮手
    段と、前記蒸留手段で分離された水を前記処理槽へ送る
    送水手段と、を有することを特徴とする請求項1〜請求
    項4の何れかに記載の気液接触装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015512781A (ja) * 2012-03-31 2015-04-30 承源環境科技企業有限公司Cheng Yuan Environmental Technology Co., Ltd. 揮発性有機物の処理方法及び揮発性有機物処理装置
JP2015188816A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社クボタ 吸収脱水装置および方法

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