JP2002252457A - 多層配線基板 - Google Patents
多層配線基板Info
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Abstract
した多層配線基板において、カップリング剤層の蒸発に
より絶縁フィルム層の膨れが発生するという問題点と細
線な導体層が断線するという問題点を解消すること。 【解決手段】 基板1上に、有機樹脂から成り、上面に
導体層3が形成された複数の絶縁フィルム層4を、絶縁
性接着剤層5で接着して多層に積層した多層配線基板で
あって、導体層3が下地導体層8および主導体層7から
成るとともに主導体層7の上面に厚みが5分子層厚み以
下のカップリング剤層6を形成したものである。導体層
3の細線化が可能となるとともに、絶縁フィルム層4間
においてカップリング剤層6の蒸発をなくすことがで
き、絶縁フィルム層4の膨れが発生することがない。
Description
し、より詳細には混成集積回路装置や半導体素子を収容
する半導体素子収納用パッケージ等に使用される多層配
線基板に関するものである。
納用パッケージ等に使用される多層配線基板としては、
配線導体を高密度に形成することを目的として、基板上
に薄膜の絶縁層と導体層とから成る多層配線部を形成し
た多層配線基板が採用されていた。
質焼結体等から成る基板の上面に、スピンコート法等に
よって形成されるポリイミド樹脂等から成る薄膜の絶縁
層と、銅等の主導体層とその上下にクロムやニッケル等
のバリア導体層とで構成され、めっき法や蒸着法等の薄
膜形成技術およびフォトリソグラフィー技術を採用する
ことによって形成される多層膜の主導体層とを交互に多
層に積層させた構造を有している。
リイミド樹脂から成る絶縁層を形成した場合、所望の厚
みに絶縁層を形成するには多数回に分けてポリイミド樹
脂の前駆体を塗布し、このポリイミド樹脂の前駆体をポ
リイミド化させるキュア工程が必要となるため、製造工
程が長くなるという問題点があった。
成分によって主導体層の銅が腐食されることを防止する
ため、さらにはポリイミド樹脂のキュア工程で300℃以
上の高温に長時間さらされ主導体層の銅が酸化すること
を防止するため、導体層の構成としては銅等の主導体層
とその上下にクロムやニッケルやチタン等のバリア導体
層とが必要になり、上下のバリア導体層を加工する製造
工程が長くなるという問題点があった。
導体層が形成された複数の絶縁フィルム層をビスマレイ
ミド系樹脂等から成る絶縁性接着剤層で接着して多層に
積層した多層配線基板が採用されてきている。
ィルムに絶縁性接着剤をドクターブレード法等を用いて
塗布し乾燥させたものを準備し、上面にめっき法や銅箔
転写法で導体層を形成した基板や下層の絶縁フィルム層
の上面に絶縁性接着剤層が配されるようにこの絶縁フィ
ルム層を積み重ね、これを加熱プレス装置を用いて加熱
加圧し接着することにより行なわれる。
脂の前駆体をポリイミド化させるキュア工程を削減する
ことができ、さらに導体層のバリア導体層が不要になる
ため製造工程の短い多層配線基板となる。
層と絶縁フィルム層の接着強度を確保するために導体層
や絶縁フィルム層の上下面を処理液により化学的に粗化
していた。このため導体層や絶縁フィルム層の上下面は
凹凸を有する粗面になり、細線な配線を形成すべき導体
層においては、その凹凸の形成工程でオーバーエッチン
グを起こし消失することがあり導体層の細線化ができな
くなるという問題点があった。
が形成された複数の絶縁フィルム層を、カップリング剤
層を介して絶縁性接着剤層で接着して多層に積層した多
層配線基板が採用されてきている。
を凹凸に粗化することなく導体層と絶縁フィルム層の接
着強度が得られるため、導体層における配線の細線化が
できるようになった。
リング剤層を用いた多層配線基板においては、導体層の
形成時やチップ部品の実装時の加熱処理により絶縁フィ
ルム層間においてカップリング剤層の一部が蒸発し、絶
縁フィルム層の膨れが発生するという問題点があった。
形成される導体層との接着強度を強固とするために凹凸
を有する粗面にしている。このため、より一層の細線化
の要求に対しては、絶縁フィルム層の上面の凹凸によっ
て細線な導体層が断線することがあり十分に応えること
ができないという問題点があった。
みてなされたものであり、その目的は、加熱処理による
絶縁フィルム層の膨れが発生しない、絶縁フィルム層の
接着強度が強固で、高密度配線の可能な多層配線基板を
提供することにある。
は、基板上に、有機樹脂から成り、上面に導体層が形成
された複数の絶縁フィルム層を、絶縁性接着剤層で接着
して多層に積層した多層配線基板であって、導体層が下
地導体層および主導体層から成るとともに、この主導体
層の上面に厚みが5分子層厚み以下のカップリング剤層
を形成したことを特徴とするものである。
成において、前記下地導体層をクロムまたはクロムを主
成分とする合金で、前記主導体層を銅または銅を主成分
とする合金で、前記絶縁フィルム層をポリイミド樹脂
で、前記絶縁性接着剤層をポリイミドシロキサン樹脂
で、前記カップリング剤層をイソプロピルトリN−アミ
ノエチルアミノエチルチタネートで形成したことを特徴
とするものである。
の上面にカップリング剤層を5分子層厚み以下に形成し
てあるため、カップリング剤層は分子の配列の乱れが小
さく、主導体層およびカップリング剤層の分子同士が効
率良く結合して均一で強固な層を形成し、孤立したカッ
プリング剤の分子が発生しない。その結果、カップリン
グ剤層の耐熱性が向上し、加熱工程でのカップリング剤
層の蒸発がなくなり、主導体層と絶縁性接着剤層とがカ
ップリング剤層によって強固に接着される。
から構成されているため、主導体層は回路配線として良
好な電気伝導性のよいもの、また下地導体層は絶縁フィ
ルム層との接着強度が強固なものを必要とされる機能に
応じて採用することができる。このため絶縁フィルム層
と主導体層との接着強度を強固なものとすることができ
るとともに、絶縁フィルム層の上面を凹凸に粗化する必
要がなくなり、細線な導体層を形成しても断線が発生す
ることがなくなる。
層の膨れを生じることがない、絶縁フィルム層の接着強
度が強固な、高密度配線の可能な多層配線基板を得るこ
とができる。
下地導体層をクロムまたはクロムを主成分とする合金
で、主導体層を銅または銅を主成分とする合金で、絶縁
フィルム層をポリイミド樹脂で、絶縁性接着剤層をポリ
イミドシロキサン樹脂で、カップリング剤層をイソプロ
ピルトリN−アミノエチルアミノエチルチタネートで形
成した場合には、イソプロピルトリN−アミノエチルア
ミノエチルチタネートは銅・ポリイミド樹脂・ポリイミ
ドシロキサン樹脂との濡れ性がよく強固に結合しやす
く、また、分子構造的に耐熱性が高いため、それぞれの
層間の接着強度が強固になるとともにより高温の加熱処
理にも対応することができる。その結果、カップリング
剤層の耐熱性が向上し、より高温の加熱処理でも絶縁フ
ィルム層間におけるカップリング剤層の蒸発がなくな
り、主導体層と絶縁性接着剤層とがカップリング剤層に
よって強固に接着される。
結合を作るため、絶縁フィルム層の上面が平滑であって
も接着強度が強固となる。このため絶縁フィルム層の上
面の凹凸が不要になり、細線な導体層を形成しても断線
が発生することがなくなるとともに、細線な主導体層を
絶縁フィルム層により強固に接着することができる。
も絶縁フィルム層の膨れを生じることがない、絶縁フィ
ルム層および導体層の接着強度がより一層強固で高密度
配線が可能な多層配線基板を得ることができる。
細に説明する。
の一例を示す断面図であり、図2はその導体層の一部を
示す要部拡大断面図である。
配線部、3は導体層、4は絶縁フィルム層、5は絶縁性
接着剤層、6はカップリング剤層、7は主導体層、8は
下地導体層である。
た複数の絶縁フィルム層4を絶縁性接着剤層5で接着し
て多層に積層した多層配線部2が配設されており、この
多層配線部2を支持する支持部材として機能する。
ライト質焼結体等の酸化物系セラミックス、あるいは表
面に酸化物膜を有する窒化アルミニウム質焼結体や炭化
珪素質焼結体等の非酸化物系セラミックス、さらにはガ
ラス繊維から成る基材にエポキシ樹脂を含浸させたガラ
スエポキシ樹脂やガラス繊維から成る基材にビスマレイ
ミドトリアジン樹脂を含浸させたもの等の電気絶縁材料
で形成されている。
されている場合には、アルミナ・シリカ・カルシア・マ
グネシア等の原料粉末に適当な有機溶剤・溶媒を添加混
合して泥漿状となすとともにこれを従来周知のドクター
ブレード法やカレンダーロール法を採用することによっ
てセラミックグリーンシート(セラミック生シート)を
形成し、しかる後、このセラミックグリーンシートに適
当な打ち抜き加工を施し、所定形状となすとともに高温
(約1600℃)で焼成することによって、あるいはアルミ
ナ等の原料粉末に適当な有機溶剤・溶媒を添加混合して
原料粉末を調製するとともにこの原料粉末をプレス成形
機によって所定形状に成形し、最後にこの成形体を高温
(約1600℃)で焼成することによって製作される。ま
た、ガラスエポキシ樹脂から成る場合は、例えばガラス
繊維から成る基材にエポキシ樹脂の前駆体を含浸させ、
このエポキシ樹脂の前駆体を所定の温度で熱硬化させる
ことによって製作される。
2の導体層3は電気信号を伝達するための伝達路として
機能し、絶縁フィルム層4は上下に位置する導体層3を
電気的に絶縁する機能を有している。さらに、絶縁フィ
ルム層4・絶縁性接着剤層5・カップリング剤層6には
レーザ等で加工した貫通孔が形成されており、この貫通
孔内にも上側の導体層3を延在させることにより、絶縁
フィルム層4を挟んで上下に位置する導体層3の各々を
電気的に接続する接続路が形成される。
4と絶縁性接着剤層5とから構成され、絶縁フィルム層
4はポリイミド樹脂・エポキシ樹脂・ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂・ポリキノリン樹脂・ポリフェニレンエ
ーテル樹脂等から成る。また、絶縁性接着剤層5はポリ
アミドイミド樹脂・ポリイミドシロキサン樹脂・ビスマ
レイミド系樹脂・エポキシ樹脂等から成る。
ィルム層4がポリイミド樹脂で絶縁性接着剤層5がポリ
イミドシロキサン樹脂の場合には、以下のように形成す
る。まず12.5〜50μm程度の厚みの絶縁フィルムである
ポリイミド樹脂に絶縁性接着剤であるポリイミドシロキ
サン樹脂をドクターブレード法等を用いて乾燥厚みで5
〜20μm程度に塗布し乾燥させたものを準備する。次
に、この絶縁フィルム層4をカップリング剤層6の形成
された主導体層7や下層の絶縁フィルム層4の上面に間
に絶縁性接着剤層5が配されるように積み重ねる。そし
て、これを加熱プレス装置を用いて加熱加圧し接着す
る。
に配設される主導体層7は、銅・金・銀・アルミニウム
およびそれらを主成分とする合金等の低抵抗金属材料を
用い、スパッタリング法・蒸着法・めっき法等の薄膜形
成技術およびエッチング加工技術を採用することによっ
て形成される。また、下地導体層8はクロム・ニッケル
・モリブデン・チタン・タンタル・タングステンおよび
それらを主成分とする合金等の金属材料を用い、スパッ
タリング法・蒸着法等の薄膜形成技術およびエッチング
加工技術を採用することによって形成される。
は、まず広面積に主導体層7として銅を、銅層の下層に
下地導体層8(密着金属層)としてクロムを被着させて
導体層を形成する。次にこの上に所望のパターンにフォ
トレジストを形成し、このフォトレジストをマスクにし
て主導体層7および下地導体層8の不要部分をエッチン
グによって除去することで所望のパターンに加工され
る。
を形成する。このカップリング剤層6は主導体層7と絶
縁性接着剤層5との接着強度を強固とし、加熱処理にお
ける接着強度の改良層として機能する。
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・N−
フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・γ
−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン・ビニルトリエトキシシラン・ビニルトリス(β
メトキシエトキシ)シラン・γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン・N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン・γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン・γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン・イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホ
ニルチタネート・イソプロピルトリス(ジオクチルパイ
ロホスフェート)チタネート・ジクミルフェニルオキシ
アセテートチタネート・イソプロピルトリN−アミノエ
チルアミノエチルチタネート・イソプロピルトリオクタ
ノイルチタネート・イソプロピルジメタクリルイソステ
アロイルチタネート・イソプロピルイソステアロイルジ
アクリルチタネート・アセトアルコキシアルミニウムジ
イソプロピレート等から成る。カップリング剤層6を形
成する方法としてはスピンコート法・浸漬法等であって
もよいが、膜の均一性を高めるためにはLB膜法を用い
て形成するのがよい。
成する場合は、例えば、面圧を一定に保った状態で液面
にカップリング剤を所望の厚みに分散させ、その膜面に
対し垂直に主導体層7の形成された基板1を浸漬し、そ
のままゆっくりと引き上げることで基板1の全面にカッ
プリング剤層6が均一な厚みに形成される。
分子層厚みより厚くなると、カップリング剤層6は分子
の配列の乱れが大きくなり、孤立するカップリング剤の
分子が増加し、加熱処理により絶縁フィルム層4間でカ
ップリング剤層6の一部が蒸発し絶縁フィルム層4の膨
れを生じやすくなる傾向があるため、カップリング剤層
6の厚みは5分子層厚み以下としておくのがよい。
は2nm程度であり、5分子層厚みでは10nm程度に形
成されていることになる。また、このカップリング剤層
6の厚みが均一に5分子層厚みとならない場合であって
も、カップリング剤層6の中の特に1・3・5分子層厚
みの部分の占有率が60%以上であれば接着強度の改善効
果がある。
形成された部位以外の上面にもカップリング剤層6を形
成しておくと、下層の絶縁フィルム層4と絶縁性接着剤
層5との接着強度もより強固になり、加熱処理での絶縁
フィルム層4の膨れを生じなくなる。さらに、高温高湿
バイアス試験等の耐環境試験においても同一面内の導体
層3の間に生じるマイグレーション等の発生が防止され
耐環境信頼性が向上する。
分子層厚みより厚くなると、カップリング剤層6は分子
の配列の乱れが大きくなり、孤立するカップリング剤の
分子が増加し、加熱処理により絶縁フィルム層4間にお
いてカップリング剤層の一部が蒸発し絶縁フィルム層4
の膨れを生じやすくなる傾向があるため、カップリング
剤層6の厚みは5分子層厚み以下としておくのがよい。
ップリング剤層6は、主導体層7の上面に形成したもの
と同じものでもよいが、接着される材料の組み合わせに
より異なる種類のカップリング剤に変更してもよい。
フィルム層4・絶縁性接着剤層5の材料の組合せは多層
配線基板に要求される仕様や特性に応じて適宜選択すれ
ばよいが、中でも主導体層7を銅で下地導体層8をクロ
ムで絶縁フィルム層4をポリイミド樹脂で絶縁性接着剤
層5をポリイミドシロキサン樹脂でカップリング剤層6
をイソプロピルトリN−アミノエチルアミノエチルチタ
ネートで形成しておくと、イソプロピルトリN−アミノ
エチルアミノエチルチタネートは銅・ポリイミド樹脂・
ポリイミドシロキサン樹脂との濡れ性がよく強固に結合
しやすく、また、イソプロピルトリN−アミノエチルア
ミノエチルチタネートは分子構造的に耐熱性が高いた
め、それぞれの層間の接着強度が強固になるとともによ
り高温の加熱処理にも対応することができる。
も絶縁フィルム層4の膨れを生じることがない、絶縁フ
ィルム層4の接着強度がより一層強固な多層配線基板と
なる。
層7には、チップ部品の実装性および耐環境性の点か
ら、主導体層7が銅層からなる場合にはその上にめっき
法によりニッケル層や金層を形成するとよい。
ば、混成集積回路装置や半導体素子を収容する半導体素
子収納用パッケージ等に使用され、基板1の上面に配設
させた多層配線部2の上に半導体素子や容量素子・抵抗
器等の電子部品を搭載実装し、電子部品の各電極を導体
層3に電気的に接続することによって半導体装置や電子
装置等として利用されることとなる。
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
であれば種々の変更は可能である。
剤層6を形成する方法としてはLB膜法を用いた例を示
したが、浸漬法を用いる場合であれば、導体層3の形成
された基板1をカップリング剤溶液に浸漬した後さらに
溶剤で洗浄することによって、所望の厚みのカップリン
グ剤層6を形成することができる。
よれば、主導体層の上面にカップリング剤層を5分子層
厚み以下に形成してあるため、カップリング剤層は分子
の配列の乱れが小さく、主導体層およびカップリング剤
層の分子同士が効率良く結合して均一で強固な層を形成
し、孤立したカップリング剤の分子が発生しない。その
結果、カップリング剤層の耐熱性が向上し、加熱工程で
のカップリング剤層の蒸発がなくなり、主導体層と絶縁
性接着剤層とがカップリング剤層によって強固に接着さ
れる。
から構成されているため、主導体層は回路配線として良
好な電気伝導性のよいもの、また下地導体層は絶縁フィ
ルム層との接着強度が強固なものを必要とされる機能に
応じて採用することができる。このため絶縁フィルム層
と主導体層との接着強度を強固なものとすることができ
るとともに、絶縁フィルム層の上面を凹凸に粗化する必
要がなくなり、細線な導体層を形成しても断線が発生す
ることがなくなる。
層の膨れを生じることがない、絶縁フィルム層の接着強
度が強固な、高密度配線の可能な多層配線基板を得るこ
とができる。
下地導体層をクロムまたはクロムを主成分とする合金
で、主導体層を銅または銅を主成分とする合金で、絶縁
フィルム層をポリイミド樹脂で、絶縁性接着剤層をポリ
イミドシロキサン樹脂で、カップリング剤層をイソプロ
ピルトリN−アミノエチルアミノエチルチタネートで形
成した場合には、イソプロピルトリN−アミノエチルア
ミノエチルチタネートは銅・ポリイミド樹脂・ポリイミ
ドシロキサン樹脂との濡れ性がよく強固に結合しやす
く、また、分子構造的に耐熱性が高いため、それぞれの
層間の接着強度が強固になるとともにより高温の加熱処
理にも対応することができる。その結果、カップリング
剤層の耐熱性が向上し、より高温の加熱処理でも絶縁フ
ィルム層間におけるカップリング剤層の蒸発がなくな
り、主導体層と絶縁性接着剤層とがカップリング剤層に
よって強固に接着される。
結合を作るため、絶縁フィルム層の上面が平滑であって
も接着強度が強固となる。このため絶縁フィルム層の上
面の凹凸が不要になり、細線な導体層を形成しても断線
が発生することがなくなるとともに、細線な主導体層を
絶縁フィルム層により強固に接着することができる。
も絶縁フィルム層の膨れを生じることがない、絶縁フィ
ルム層および導体層の接着強度がより一層強固で高密度
配線が可能な多層配線基板を得ることができる。
す断面図である。
示す要部拡大断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に、有機樹脂から成り、上面に導
体層が形成された複数の絶縁フィルム層を、絶縁性接着
剤層で接着して多層に積層した多層配線基板であって、
前記導体層が下地導体層および主導体層から成るととも
に、該主導体層の上面に厚みが5分子層厚み以下のカッ
プリング剤層を形成したことを特徴とする多層配線基
板。 - 【請求項2】 前記下地導体層をクロムまたはクロムを
主成分とする合金で、前記主導体層を銅または銅を主成
分とする合金で、前記絶縁フィルム層をポリイミド樹脂
で、前記絶縁性接着剤層をポリイミドシロキサン樹脂
で、前記カップリング剤層をイソプロピルトリN−アミ
ノエチルアミノエチルチタネートで形成したことを特徴
とする請求項1記載の多層配線基板。
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- 2001-02-22 JP JP2001046624A patent/JP4593808B2/ja not_active Expired - Fee Related
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