JPH114080A - 多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板

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Publication number
JPH114080A
JPH114080A JP9153830A JP15383097A JPH114080A JP H114080 A JPH114080 A JP H114080A JP 9153830 A JP9153830 A JP 9153830A JP 15383097 A JP15383097 A JP 15383097A JP H114080 A JPH114080 A JP H114080A
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JP
Japan
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organic resin
resin insulating
insulating layer
wiring conductor
layers
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JP9153830A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kume
健士 久米
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Publication of JPH114080A publication Critical patent/JPH114080A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

Abstract

(57)【要約】 【課題】ボンディングパッドに半導体素子や容量素子等
の電子部品を実装接続する際、有機樹脂絶縁層の熱膨張
係数と電子部品の熱膨張係数の相違によって電子部品に
クラックや割れ等が発生してしまう。 【解決手段】基板1上に、複数の有機樹脂絶縁層2と薄
膜配線導体層3とを交互に積層するとともに上下に位置
する薄膜配線導体層3を有機樹脂絶縁層2に設けたスル
ーホール導体8を介して電気的に接続してなり、最上層
の有機樹脂絶縁層2上面に、前記薄膜配線導体層3と電
気的に接続し、外部の電子部品Aが接続されるボンデイ
ングパッド9を設けて成る多層配線基板であって、前記
各有機樹脂絶縁層2にフィラーを含有させるとともに、
該フィラーの含有量を最下層の有機樹脂絶縁層から最上
層の有機樹脂絶縁層に向かって順次多くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層配線基板に関
し、より詳細には混成集積回路装置や半導体素子を収容
する半導体素子収納用パッケージ等に使用される多層配
線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、混成集積回路装置や半導体素子収
納用パッケージ等に使用される多層配線基板はその配線
導体がMo−Mn法等の厚膜形成技術によって形成され
ている。
【0003】このMo−Mn法は通常、タングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末に有機溶剤、
溶媒を添加混合し、ペースト状となした金属ペーストを
生セラミツク体の外表面にスクリーン印刷法により所定
パターンに印刷塗布し、次にこれを複数枚積層するとと
もに還元雰囲気中で焼成し、高融点金属粉末と生セラミ
ツク体とを焼結一体化させる方法である。
【0004】なお、前記配線導体が形成されるセラミッ
ク体としては通常、酸化アルミニウム質焼結体やムライ
ト質焼結体等の酸化物系セラミックス、或いは表面に酸
化物膜を被着させた窒化アルミニウム質焼結体や炭化珪
素質焼結体等の非酸化物系セラミックスが使用される。
【0005】しかしながら、このMo−Mn法を用いて
配線導体を形成した場合、配線導体は金属ペーストをス
クリーン印刷することにより形成されることから微細化
が困難で配線導体を高密度に形成することができないと
いう欠点を有していた。
【0006】そこで上記欠点を解消するために配線導体
を従来の厚膜形成技術で形成するのに変えて微細化が可
能な薄膜形成技術を用いて高密度に形成した多層配線基
板が使用されるようになってきた。
【0007】かかる配線導体を薄膜形成技術により形成
した多層配線基板は、一般に酸化アルミニウム質焼結体
やガラス繊維を織り込んだガラス布にエポキシ樹脂を含
浸させて形成されるガラスエポキシ樹脂等から成る絶縁
基板の上面に、スピンコート法及び熱硬化処理等によっ
て形成されるエポキシ樹脂等の有機樹脂から成る絶縁層
と、銅やアルミニウム等の金属を無電解めっき法や蒸着
法等の薄膜形成技術及びフォトリソグラフィー技術を採
用することによって形成される薄膜配線導体層とを交互
に積層させるとともに、上下に位置する薄膜配線導体層
を有機樹脂絶縁層に設けたスルーホールの内壁に被着さ
れているスルーホール導体を介して電気的に接続させた
構造を有しており、最上層の有機樹脂絶縁層上面に、前
記薄膜配線導体層と電気的に接続するボンディングパッ
ドを形成しておき、該ボンディングパッドに半導体素子
等の能動部品や容量素子、抵抗器等の受動部品の電極を
半田等のロウ材を介して接続させるようになっている。
【0008】なお、前記多層配線基板においては、積層
された各有機樹脂絶縁層間に配設された薄膜配線導体層
が有機樹脂絶縁層に設けたスルーホールの内壁に被着さ
れているスルーホール導体を介して電気的に接続されて
おり、各有機樹脂絶縁層へのスルーホールの形成はまず
各有機樹脂絶縁層上にレジスト材を塗布するとともにこ
れに露光、現像を施すことによって所定位置に所定形状
の窓部を形成し、次に前記レジスト材の窓部にエッチン
グ液を配し、レジスト材の窓部に位置する有機樹脂絶縁
層を除去して、有機樹脂絶縁層に穴(スルーホール)を
形成し、最後に前記レジスト材を有機樹脂絶縁層上より
剥離させ除去することによって行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この多
層配線基板においては、有機樹脂絶縁層の熱膨張係数が
半導体素子等の能動部品や容量素子、抵抗器等の受動部
品の熱膨張係数に対し大きく相違しており、そのためボ
ンディングパッドに半導体素子や容量素子等をロウ材を
介して接続させると、有機樹脂絶縁層と半導体素子や容
量素子等との間に両者の熱膨張係数の相違に起因して大
きな熱応力が生じるとともに該熱応力によって半導体素
子や容量素子等にクラツクや割れ等が発生し、半導体素
子等を正常に作動させることができなくなるという欠点
を有していた。
【0010】本発明は上記諸欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は配線導体を薄膜形成技術により形成し、
配線導体を高密度に形成するのを可能とするとともに有
機樹脂絶縁層の熱膨張係数を半導体素子や容量素子等の
熱膨脹係数に近づけ、半導体素子等の能動部品や容量素
子、抵抗器等の受動部品にクラックや割れ等が発生する
ことなく有機樹脂絶縁層に設けたボンディングパッドに
強固に接続させ、半導体素子等を正常に駆動させること
ができる多層配線基板を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に、複
数の有機樹脂絶縁層と薄膜配線導体層とを交互に積層す
るとともに上下に位置する薄膜配線導体層を有機樹脂絶
縁層に設けたスルーホール導体を介して電気的に接続し
てなり、最上層の有機樹脂絶縁層上面に、前記薄膜配線
導体層と電気的に接続し、外部の電子部品が接続される
ボンデイングパッドを設けて成る多層配線基板であっ
て、前記各有機樹脂絶縁層にフィラーを含有させるとと
もに、該フィラーの含有量を最下層の有機樹脂絶縁層か
ら最上層の有機樹脂絶縁層に向かって順次多くしたこと
を特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記フィラーが金属、金属
酸化物、金属酸化物の焼結体の少なくとも1種よりなる
ことを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、前記フイラーの粒径が0.
05μm乃至50μmであることを特徴とするものであ
る。
【0014】本発明の多層配線基板によれば、基板上に
薄膜形成技術によって配線を形成したことから配線の微
細化が可能となり、配線を極めて高密度に形成すること
ができる。
【0015】また本発明の多層配線基板によれば、多層
に積層された各有機樹脂絶縁層にフィラーを含有させる
とともにその含有量を最下層の有機樹脂絶縁層から最上
層の有機樹脂絶縁層に向かって順次多くしたことから最
下層の有機樹脂絶縁層はその熱膨張係数が基板の熱膨張
係数に近似して基板と最下層の有機樹脂絶縁層とは強固
に接合し、同時に最上層の有機樹脂絶縁層はその熱膨張
係数が搭載される半導体素子や容量素子、抵抗器等の電
子部品の熱膨張係数に近似して最上層の有機樹脂絶縁層
に設けたボンディングパッドに半導体素子や容量素子等
をクラックや割れ等を発生することなく強固に接続させ
ることが可能となり、これによって半導体素子等を常に
正常に駆動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明を添付図面に基づき詳
細に説明する。図1は、本発明の多層配線基板の一実施
例を示し、1は基板、2は有機樹脂絶縁層、3は薄膜配
線導体層である。
【0017】前記基板1はその上面に多数の有機樹脂絶
縁層2と薄膜配線導体層3を交互に多層に積層してなる
多層配線部4が配設されており、該多層配線部4を支持
する支持部材として作用する。
【0018】前記基板1は酸化アルミニウム質焼結体や
ムライト質焼結体等の酸化物系セラミックス、或いは表
面に酸化物膜を有する窒化アルミニウム質焼結体、炭化
珪素質焼結体等の非酸化物系セラミックス、更にはガラ
ス繊維を織り込んだ布にエポキシ樹脂を含浸させたガラ
スエポキシ樹脂やガラス繊維を織り込んだ布にビスマレ
イミドトリアジン樹脂を含浸させたビスマレイミドトリ
アジン樹脂等の電気絶縁材料で形成されており、例え
ば、酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合に
は、アルミナ、シリカ、カルシア、マグネシア等の原料
粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状とな
すとともにこれを従来周釦のドクターブレード法やカレ
ンダーロール法を採用することによってセラミツクグリ
ーンシート(セラミック生シート)を形成し、しかる
後、前記セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加
工を施し、所定形状となすとともに高温(約1600
℃)で焼成することによって、或いはアルミナ等の原料
粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して原料粉末を
調整するとともに該原料粉末をプレス成形機によって所
定形状に成形し、最後に前記成形体を約1600℃の温
度で焼成することによって製作され、またガラスエポキ
シ樹脂から成る場合は、例えばガラス繊維を織り込んだ
布にエポキシ樹脂の前駆体を含浸させるとともに該エポ
キシ樹脂前駆体を所定の温度で熱硬化させることによっ
て製作される。
【0019】また前記基板1には上下両面に貫通する孔
径が例えば、300μm〜500μmの貫通孔5が形成
されており、該貫通孔5の内壁には両端が基板1の上下
両面に導出する導電層6が被着されている。
【0020】前記貫通孔5は後述する基板1の上面に形
成される多層配線部4の薄膜配線導体層3と外部電気回
路とを電気的に接続する、或いは基板1の上下両面に多
層配線部4を形成した場合には両面の多層配線部4の薄
膜配線導体層同士を電気的に接続する導電層6を形成す
るための形成孔として作用し、基板1にドリル孔あけ加
工法を施すことによって基板1の所定位置に所定形状に
形成される。
【0021】更に前記貫通孔5の内壁及び基板1の上下
両面に被着形成されている導電層6は例えば、銅やニッ
ケル等の金属材料から成り、従来周知のめっき法及びエ
ッチング法を採用することによって貫通孔5の内壁に両
端を基板1の上下両面に導出させた状態で被着形成され
る。
【0022】前記基板1にはまた上面に複数の有機樹脂
絶縁層2と薄膜配線導体層3とが交互に多層に積層され
て形成される多層配線部4が被着されており、該多層配
線部4を構成する有機樹脂絶縁層2は上下に位置する薄
膜配線導体層3の電気的絶縁を図る作用をなし、また薄
膜配線導体層3は電気信号を伝達するための伝達路とし
て作用する。
【0023】前記多層配線部4の有機樹脂絶縁層2は、
エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、ふっ素樹脂等の有機樹脂から成
り、例えば、エポキシ樹脂からなる場合、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリ
シジルエステル型エポキシ樹脂等にアミン系硬化剤、イ
ミダゾール系硬化剤、酸無水物系硬化剤等の硬化剤を添
加混合してペースト状のエポキシ樹脂前駆体を得るとと
もに該エポキシ樹脂前駆体を基板1の上部にスピンコー
ト法により被着させ、しかる後、これを80℃〜200
℃の熱で0.5〜3時間熱処理し、熱硬化させることに
よって形成される。
【0024】更に前記多層配線部4の有機樹脂絶縁層2
はその各々の所定位置に最小径が有機樹脂絶縁層2の厚
みに対して約1.5倍程度のスルーホール7が形成され
ており、該スルーホール7は後述する有機樹脂絶縁層2
を介して上下に位置する薄膜配線導体層3の各々を電気
的に接続するスルーホール導体8を形成するための形成
孔として作用する。
【0025】前記有機樹脂絶縁層2に設けるスルーホー
ル7は有機樹脂絶縁層2に従来周知のフォトリソグラフ
イー技術を採用することによって、具体的には各有機樹
脂絶縁層2上にレジスト材を塗布するとともにこれに露
光、現像を施すことによって所定位置に所定形状の窓部
を形成し、次に前記レジスト材の窓部にエッチング液を
配し、レジスト材の窓部に位置する有機樹脂絶縁層2を
除去して、有機樹脂絶縁層2に穴(スルーホール)を形
成し、最後に前記レジスト材を有機樹脂絶縁層2上より
剥離させ除去することによって所定の径に形成される。
【0026】また前記各有機樹脂絶縁層2の上面には所
定パターンの薄膜配線導体層3が、更に各有機樹脂絶縁
層2に設けたスルーホール7の内壁にはスルーホール導
体8が各々形成されており、スルーホール導体8によっ
て間に有機樹脂絶縁層2を挟んで上下に位置する各薄膜
配線導体層3の各々が電気的に接続されるようになって
いる。
【0027】前記各有機樹脂絶縁層2の上面及びスルー
ホール7の内壁に形成される薄膜配線導体層3及びスル
ーホール導体8は銅、ニッケル、金、アルミニウム等の
金属材料を無電解めっき法や蒸着法、スパッタリング法
等の薄膜形成技術及びフォトリソグラフイー技締を採用
することによって形成され、例えば、銅で形成されてい
る場合には、有機樹脂絶縁層2の上面及びスルーホール
7の内表面に、硫酸銅0.06モル/リットル、ホルマ
リン0.3モル/リットル、水酸化ナトリウム0.35
モル/リットル、エチレンジアミン四酢酸0.35モル
/リットルから成る無電解鋼めっき浴を用いて厚さ1μ
m乃至40μmの銅層を被着させ、しかる後、前記銅層
をフォトリソグラフイー技術を採用することにより所定
パターンに加工することによって各有機樹脂絶縁層2
間、及びスルーホール7内壁に形成される。この場合、
薄膜配線導体層3及びスルーホール導体8は薄膜形成技
術により形成されることから配線の微細化が可能であ
り、これによって薄膜配線導体層3を極めて高密度に形
成することが可能となる。
【0028】なお、前記有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導
体層3とを交互に多層に積層して形成される多層配線部
4は各有機樹脂絶縁層2の上面を中心線平均粗さ(R
a)で0.05μm≦Ra≦5μmの粗面としておくと
有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導体層3との接合及び上下
に位置する有機樹脂絶縁層2同士の接合を強固となすこ
とができる。従って、前記多層配線部4の各有機樹脂絶
縁層2はその上面をエッチング加工法等によって粗し、
中心線平均粗さ(Ra)で0.05μm≦Ra≦5μm
の粗面としておくことが好ましい。
【0029】また前記有機樹脂絶縁層2はその表面の
2.5mmの長さにおける凹凸の高さ(Pc)のカウン
ト値を、1μm≦Pc≦10μmが500個以上、0.
1μm≦Pc≦1μmが2500個以上、0.01μm
≦Pc≦0.1μmが12500個以上としておくと有
機樹脂絶縁層2と薄膜配線導体層3との接合及び上下に
位置する有機樹脂絶縁層2同士の接合がより強固とな
る。従って、前記有機樹脂絶縁層2はその表面の2.5
mmの長さにおける凹凸の高さ(Pc)のカウント値
を、1μm≦Pc≦10μmが500個以上、0.1μ
m≦Pc≦1μmが2500個以上、0.01μm≦P
c≦0.1μmが12500個以上としておくとことが
好ましい。
【0030】前記有機樹脂絶縁層2上面の中心線平均粗
さ(Ra)及び2.5mmの長さにおける凹凸の高さ
(Pc)のカウント値は、有機樹脂絶縁層2の表面を原
子間力顕微鏡(Digital Instruments Inc.製のDimensio
n 3000-Nano Scope III)で50μm角の対角(70μ
m)に走査させてその表面状態を検査測定し、その測定
結果より各々の数値を出した。
【0031】また前記中心線平均粗さ(Ra)が0.0
5μm≦Ra≦5μm、2.5mmの長さにおける凹凸
の高さ(Pc)のカウント値が、1μm≦Pc≦10μ
mが500個以上、0.1μm≦Pc≦1μmが250
0個以上、0.01μm≦Pc≦0.1μmが1250
0個以上の有機樹脂絶縁層2は、該有機樹脂絶縁層2の
上面にCHF3 、CF4 、Ar等のガスを吹きつけリア
クティブイオンエッチング処理をすることによって表面
が所定の粗さに粗される。
【0032】更に前記有機樹脂絶縁層2はその各々の厚
みが100μmを超えると有機樹脂絶縁層2にフォトリ
ソグラフイー技術を採用することによってスルーホール
7を形成する際、エッチング加工時間が長くなってスル
ーホール7を所望する鮮明な形状に形成するのが困難と
なり、また5μm未満となると有機樹脂絶縁層2の上面
に上下に位置する有機樹脂絶縁層2の接合強度を上げる
ための粗面加工を施す際、有機樹脂絶縁層2に不要な穴
が形成され上下に位置する薄膜配線導体層3に不要な電
気的短絡を招来してしまう危険性がある。従って、前記
有機樹脂絶縁層2はその各々の厚みを5μm〜100μ
mの範囲としておくことが好ましい。
【0033】また更に前記多層配線部4の各薄膜配線導
体層3はその厚みが1μm未満であると各薄膜配線導体
層3の電気抵抗値が大きなものとなって各薄膜配線導体
層3に所定の電気信号を伝達させることが困難となり、
また40μmを超えると薄膜配線導体層3を有機樹脂絶
縁層2に被着させる際に薄膜配線導体層3の内部に大き
な応力が発生内在し、該大きな内在応力によって薄膜配
線導体層3が有機樹脂絶縁層2から剥離し易いものとな
る。従って、前記多層配線部4の各薄膜配線導体層3の
厚みは1μm〜40μmの範囲としておくことが好まし
い。
【0034】前記有機樹脂絶縁層2と薄膜配線導体層3
とを交互に多層に積層して形成される多層配線部4は更
に、最上層の有機樹脂絶縁層2に薄膜配線導体層3と電
気的に接続しているボンディングパッド9が形成されて
おり、該ボンディングパッド9は半導体素子や容量素
子、抵抗器等の電子部品Aの電極を薄膜配線導体層3に
電気的に接続させる作用をなす。
【0035】前記ボンディングパッド9は例えば、直径
が200〜500μmの円形状をなしており、該ボンデ
ィングパッド9に半導体素子や容量素子等の電子部品A
の電極をロウ材を介して接続させれば、半導体素子や容
量素子等の電子部品Aの電極は薄膜配線導体層3に電気
的に接続されることとなる。
【0036】前記ボンディングパッド9は薄膜配線導体
層3と同じ金属材料、具体的には銅、ニッケル、金、ア
ルミニウム等の金属材料から成り、最上層の有機樹脂絶
縁層2上に薄膜配線導体層3を形成する際に同時に前記
薄膜配線導体層3と電気的接続をもって形成される。
【0037】また更に前記有機樹脂絶縁層2と薄膜配線
導体層3とを交互に多層に積層して形成される多層配線
部4は、各有機樹脂絶縁層2の内部にフィラーが含有さ
れており、かつ該フィラーの含有量は最下層の有機樹脂
絶縁層から最上層の有機樹脂絶縁層に向かって順次多
く、具体的には最下層の有機樹脂絶縁層に含有されるフ
ィラーの含有量は0〜50重量%、最上層の有機樹脂絶
縁層に含有されるフィラーの含有量は50〜90重量%
として最下層の有機樹脂絶縁層から最上層の有機樹脂絶
縁層に向かって順次多くなっている。この場合、最下層
の有機樹脂絶縁層には0〜50重量%の少量のフィラー
が含有されることによって熱膨張係数が基板1の熱膨張
係数に近似し、これによって基板1と最下層の有機樹脂
絶縁層との接合が強固となり、また最上層の有機樹脂絶
縁層には50〜90重量%の多量のフィラーを含有する
ことによって熱膨張係数が搭載される半導体素子や容量
素子、抵抗器等の電子部品Aの熱膨張係数に近似する値
(5〜30ppm/K:60〜80℃)となり、最上層
の有機樹脂絶縁層2に設けたボンディングパッド9に半
導体素子や容量素子等の電子部品Aをロウ材を介して接
続する際、有機樹脂絶縁層2と電子部品Aとの間には大
きな熱応力が発生することはなく、その結果、半導体素
子や容量素子等の電子部品Aにクラックや割れ等が発生
するのを有効に防止しつつ、該電子部品Aの電極を有機
樹脂絶縁層2に設けたボンデイングパッド9に強固に接
続させることが可能となる。
【0038】前記フィラーは、アルミナ、ジルコニア、
ムライト、シリカ、チタン酸バリウム、酸化チタン、チ
タン酸ジルコン酸鉛、チタン酸鉛、銅、モリブデン等の
金属や金属酸化物、金属酸化物の焼結体の少なくとも1
種より成り、上下に積層された有機樹脂絶縁層2の各々
に、下層側に位置する有機樹脂絶縁層2には少なく、上
層側に位置する有機樹脂絶縁層2には多く含有される。
【0039】また前記フィラーはエポキシ樹脂前駆体を
使用して各有機樹脂絶縁層2を形成する際に予めエポキ
シ樹脂前駆体内にフィラーを所定量含有させておくこと
によって各有機樹脂絶縁層2に含有される。
【0040】更に前記フィラーはその粒径が0.05μ
m未満であると有機樹脂絶縁層2を形成する際の前駆体
の粘度が上昇し、所定の均一厚みの有機樹脂絶縁層2を
形成することが困難となり、また50μmを超えると有
機樹脂絶縁層2にスルーホール7を形成する際、その加
工精度が極めて悪いものとなる。従って、前記フィラー
はその粒径を0.05μm乃至50μmの範囲としてお
くことが好ましい。
【0041】また更に、前記フィラーはその表面をシラ
ンカップリング剤で表面処理しておくとシランカップリ
ング剤の親水基がフィラーと、疎水基が有機樹脂絶縁層
2の樹脂成分と結合してフィラーと有機樹脂絶縁層2と
を強固に結合させることができる。従って、フィラーと
有機樹脂絶縁層2とを強固に結合させるにはフィラーの
表面をシランカップリング剤で表面処理しておくことが
好ましい。
【0042】なお、前記フィラーの表面をシランカップ
リング剤で表面処理する場合、シランカップリング剤と
しては特にアミノ基、エポキシ基、カルボニ基の少なく
とも1種の官能基を有するメトキシシランを使用すれば
有機樹脂絶縁層2の樹脂とシランカップリング剤で表面
処理されたフイラーとの間に共有結合を持つ重合体が形
成され、有機樹脂絶縁層2とフィラーとの接合が極めて
強固なものとなる。従って、前記フィラーの表面をシラ
ンカップリング剤で表面処理する場合、シランカップリ
ング剤としてはアミノ基、エポキシ基、カルボニ基の少
なくとも1種の官能基を有するメトキシシランから成る
ものを使用することが好ましい。
【0043】かくして上述の多層配線基板によれば、最
上層の有機樹脂絶縁層2に設けたボンディングパッド9
に半導体素子や容量素子等の電子部品Aの電極を半田等
から成るロウ材を介して接続させ、電子部品Aの電極を
ボンディングパッド9を介して薄膜配線導体層3に電気
的に接続させることによって半導体装置や混成集積回路
装置となり、薄膜配線導体層3の一部を外部電気回路に
接続すれば前記電子部品Aは外部電気回路に接続される
こととなる。
【0044】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能であり、例えば上述の実施例において
は基板1の上面側のみに複数の有機樹脂絶縁層2と複数
の薄膜配線導体層3とを交互に積層して形成される多層
配線部4を被着させたが、該多層配線部4を基板1の下
面側のみに設けても、上下の両面に設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の多層配線基板によれば、基板上
に薄膜形成技術によって配線を形成したことから配線の
微細化が可能となり、配線を極めて高密度に形成するこ
とができる。
【0046】また本発明の多層配線基板によれば、多層
に積層された各有機樹脂絶縁層にフィラーを含有させる
とともにその含有量を最下層の有機樹脂絶縁層から最上
層の有機樹脂絶縁層に向かって順次多くしたことから最
下層の有機樹脂絶縁層はその熱膨張係数が基板の熱膨張
係数に近似して基板と最下層の有機樹脂絶縁層とは強固
に接合し、同時に最上層の有機樹脂絶縁層はその熱膨張
係数が搭載される半導体素子や容量素子、抵抗器等の電
子部品の熱膨張係数に近似して最上層の有機樹脂絶縁層
に設けたボンディングパッドに半導体素子や容量素子等
をクラックや割れ等を発生することなく強固に接続させ
ることが可能となり、これによって半導体素子等を常に
正常に駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の一実施例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・有機樹脂絶縁層 3・・・薄膜配線導体層 4・・・多層配線部 7・・・スルーホール 8・・・スルーホール導体 9・・・ボンディングパッド A・・・電子部品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、複数の有機樹脂絶縁層と薄膜配
    線導体層とを交互に積層するとともに上下に位置する薄
    膜配線導体層を有機樹脂絶縁層に設けたスルーホール導
    体を介して電気的に接続してなり、最上層の有機樹脂絶
    縁層上面に、前記薄膜配線導体層と電気的に接続し、外
    部の電子部品が接続されるボンデイングパッドを設けて
    成る多層配線基板であって、前記各有機樹脂絶縁層にフ
    ィラーを含有させるとともに、該フィラーの含有量を最
    下層の有機樹脂絶縁層から最上層の有機樹脂絶縁層に向
    かって順次多くしたことを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】前記フィラーは金属、金属酸化物、金属酸
    化物の焼結体の少なくとも1種よりなることを特徴とす
    る請求項1記載の多層配線基板。
  3. 【請求項3】前記フイラーの粒径が0.05μm乃至5
    0μmであることを特徴とする請求項1記載の多層配線
    基板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005223226A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Murata Mfg Co Ltd 複合多層基板
US7605452B2 (en) * 2005-10-07 2009-10-20 Hitachi Maxell, Ltd. Semiconductor light-emitting device, semiconductor light-emitting module, and method of manufacturing the semiconductor light-emitting module
WO2018088293A1 (ja) * 2016-11-14 2018-05-17 株式会社村田製作所 電子部品及び三端子コンデンサ

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