JP2002249952A - 布帛及びエアバッグ - Google Patents

布帛及びエアバッグ

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JP2002249952A JP2001050177A JP2001050177A JP2002249952A JP 2002249952 A JP2002249952 A JP 2002249952A JP 2001050177 A JP2001050177 A JP 2001050177A JP 2001050177 A JP2001050177 A JP 2001050177A JP 2002249952 A JP2002249952 A JP 2002249952A
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史章 伊勢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量柔軟で、コンパクトで、収納性、長期耐
熱安定性に優れたエアバッグ、高強力で長期熱環境安定
性を有するタイミングベルトの自動車エンジンルーム、
コンピュータリボンの高速インパクト印字等に適したポ
リアミド繊維からなる布帛、及びこの布帛からなるエア
バッグを提供する。 【解決手段】 銅元素を1〜100ppm及びハロゲン
元素を1500−5000ppm含有し、銅元素に対し
てハロゲン元素をグラム原子比で15〜200倍量含有
し、ポリアミド繊維の酸性成分(Ammol/kg)と
塩基性成分(Bmmol/kg)がA−B=0〜45、
A+B=80〜115であるポリアミド繊維からなる布
帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグや、タ
イミングベルトやコンピューターリボンなど耐久性を要
求される資材用途に適したポリアミド繊維からなる布帛
に関する。特に、車両に搭載され、車両衝突時に拡展
し、乗員を拘束し、乗員の受ける衝撃を吸収することで
乗員保護を果たすエアバッグ用の布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグは、長期にわたる車両搭載後
であっても破損無く展開し、乗員拘束の役目を果たすこ
とが期待される。そのため、エアバッグを構成する布帛
の耐熱耐久性が望まれる。一般に、ポリアミド繊維やポ
リアミド繊維からなる布帛の耐熱性は、銅化合物を添加
することにより向上することが広く知られている。特
に、タイヤコード用途においては、200℃を超える接
着剤処理を経た後に、さらに、タイヤに熱成型加工され
るため、銅化合物は必須であった。しかし、製糸段階に
おいては、ポリマー溶融工程で銅が析出し、これが紡糸
フィルターを閉塞せしめ、フィルター交換周期が短くな
ったり、さらには、析出した銅成分が紡出糸に混入し、
高強力糸生産時の毛羽の発生や糸切れ増加の原因とな
る、という課題があり、銅化合物の変性及び析出防止の
ためのハロゲン添加等の方法が提案されている。
【0003】特公昭43−10368号公報では、銅化
合物の熱安定助剤として、金属腐食性防止の観点から第
4級塩基ハロゲン化物が用いられている。特公昭50−
15885号公報では、溶融紡糸中の金属銅生成と紡孔
汚れや糸切れを防ぐ観点から、沃化カルシウム又は沃化
バリウムが用いられている。特公昭47−13540号
公報では、銅塩のポリマー溶解性向上の観点からハロゲ
ン化第1銅とアルカリ金属ハロゲン化物の錯体生成物が
添加されている。
【0004】特公平4−53965号公報には、銅析出
防止剤としてポリアミドのカルボキシル末端基濃度をア
ミノ末端基濃度より30〜145meq/kg多くする
ことを規定した産業資材用途ポリアミド繊維の紡糸方法
が開示されている。この公報の中には、ハロゲン成分と
銅のグラム原子比に関して、実施例に沃素と銅のグラム
原子比(I/Cu)が8程度であることのみが示されて
いる。特開平6−248508号公報には、銅化合物が
受ける熱履歴を最少にするために、重合したポリマーを
一旦冷却、切断してチップ状となした後に、銅化合物を
水溶液で吸着させ、紡糸することにより、銅成分からな
る異物の量を減少させた高強度ポリヘキサメチレンアジ
パミド繊維が開示されている。この方法では、銅を後添
加するための余分な工程管理の手間が掛かり、ポリマー
を再溶融する工程でポリマー劣化が一層進んでしまう。
この公報の中では、ハロゲンと銅のグラム原子比に関し
て、実施例に沃素と銅のグラム原子比は11.5程度で
あることのみが示されている。
【0005】特開平7−18176号公報には、沃素と
銅のグラム原子比(I/Cu)が12以上、40以下を
満足し、カルボキシル末端基濃度とアミノ末端基濃度の
合計量に対するカルボキシル基濃度比率が50%以上で
あるとともに、脂肪族カルボン酸を配したことを特徴と
した、成型機内での金属銅の析出を改良したポリアミド
樹脂組成物が開示されている。以上、銅によるポリマー
熱安定化に関する従来技術において、溶融紡糸の銅析出
に関係した技術が開示されている。しかしながら、軽量
で柔軟なエアバッグに必要な、高強力を有し、単糸繊度
の細い繊維からなり、エアバッグが長期にわたって搭載
車内で熱履歴を受けた後に展開し、破壊損傷することな
く、また、乗員拘束の機能を発揮する、という技術につ
いては検討されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量柔軟
で、コンパクトで、収納性に優れ、かつ、長期耐熱安定
性に優れたエアバッグ等に適した布帛、及びこの布帛か
らなるエアバッグを提供することを目的とする。即ち、
長期熱環境後にバーストせず、また、気密性能が損なわ
れないエアバッグを製造するためのエアバッグ用布帛及
びこれから得られるエアバッグを提供するものである。
また、タイミングベルトの自動車エンジンルーム用途
や、コンピュータリボンの高速インパクト印字用途な
ど、機械的に高強力物性が要求され、かつ、長期熱環境
安定性が要求される用途に適したポリアミド繊維からな
る布帛を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、溶融紡糸におけ
る銅の析出防止によって高強度繊維を得るとともに、特
定のポリアミド繊維性状によって、繊維表面の熱酸化劣
化が軽減された布帛が得られ、こうした布帛からなるエ
アバッグによって、エアバッグを長期間、熱環境下で、
車に搭載した後でも、展開性能を満足することを見出し
て本発明に至った。
【0008】すなわち、本発明は、 (請求項1)銅元素を1〜100ppm及びハロゲン元
素を1500−5000ppm含有し、銅元素に対して
ハロゲン元素をグラム原子比で15〜200倍量含有す
るポリアミド繊維であって、ポリアミド繊維の酸性成分
(Ammol/kg)と塩基性成分(Bmmol/k
g)との間にA−B=0〜45、A+B=80〜115
の関係を有するポリアミド繊維からなることを特徴とす
る布帛、 (請求項2)115℃で1200時間熱処理したとき
の、波長440nmの蛍光発光度(励起波長270n
m)が、硫酸キニーネ相当で25ppm以下であるポリ
アミド繊維からなる請求項1記載の布帛、 (請求項3)ハロゲン元素が臭素と沃素であり、沃素/
臭素元素比が1〜100であるポリアミド繊維からなる
請求項1記載の布帛、 (請求項4)フェノール系酸化防止剤をポリアミド繊維
中に含有する請求項1、2又は3記載の布帛、 (請求項5)請求項1、2、3又は4記載の布帛からな
るエアバッグ、である。
【0009】本発明における、ポリアミド繊維中の銅化
合物の含有量は、銅濃度で1〜100ppm、好ましく
は1〜50ppm、最も好ましくは1〜15ppmであ
る。銅濃度が高ければ布帛の熱安定性は得られやすい
が、溶融紡糸過程で銅変性物が析出して、延伸張力が析
出物とポリマーの界面に集中して破断が生ずるため高延
伸に耐えない。従って、高強度を備えたポリアミド繊維
の紡糸が困難になり、さらには、単糸繊度が細い場合の
断面積当たりの析出物の存在の影響度は甚大であり紡糸
困難に陥る。ポリアミド繊維に対する銅の耐熱効果は、
銅濃度1ppm以上であることが必要であり、多いほど
有効である。また、銅濃度が100ppm以下であっ
て、銅含率が少ないほど、銅析出の抑制ができ、高強度
のポリアミド繊維の紡糸が可能になる。
【0010】本発明において、ハロゲン元素は、銅に対
してグラム原子比(ハロゲン/Cu)で15〜200倍
量であって、好ましくは30〜150である。最も好ま
しくは40〜100である。ポリアミド繊維中の銅とハ
ロゲンのグラム原子比が15以上であれば、溶融紡糸過
程での銅析出が抑制され、高強度ポリアミド繊維の紡糸
が可能となるとともに、ポリアミド繊維の表面における
熱酸化劣化が大幅に抑制できる。銅とハロゲンのグラム
原子比が大きいほどポリアミド繊維の酸化熱劣化に対す
る安定性が高まる。特に、銅化合物の量を減らし、銅と
ハロゲンのグラム原子比を高めれば、高強力紡糸及び単
糸繊度の小さい紡糸が容易となり、かつ、ポリアミド繊
維の熱安定性が十分確保できる。グラム原子比を高めて
ゆくと、その効果の程度は飽和するので、200以下に
するのが経済的である。
【0011】さらに、ハロゲン元素はポリアミド繊維に
対して1500−5000ppmの濃度であることが必
要で、好ましくは1700−3000ppmである。ハ
ロゲン化合物の添加量が多ければ、銅によるポリマーの
熱安定性を高めるとともに、ポリマー結晶化速度を抑制
し、吐出糸条の球晶生成を防いで高強度紡糸に有利であ
る。ハロゲン量は5000ppm以下であれば、溶融紡
糸工程で金属外壁の腐食等の悪影響を及ぼすことがな
い。
【0012】本発明で用いられるハロゲン化合物として
は、沃化ナトリウム、沃化カリウム、臭化ナトリウム、
臭化カリウムが挙げられる。これらハロゲン化合物は、
単独、又は、2種以上の混合でもよい。本発明のポリア
ミド繊維は、酸性成分量(Ammol/kg)と塩基性
成分量(Bmmol/kg)との間に、A−B=0〜4
5、好ましくはA−B=5〜40の関係を有する。A−
Bが0以上であれば、ポリマー溶融時に銅化合物が変性
し急激に析出するようなことが防げられ、高強力ポリア
ミド繊維の紡糸が可能となる。また、A−Bが45以下
であれば、必要な高分子量ポリマーを得るのに不都合が
ない。さらには、A+Bが80以上であれば溶融紡糸に
有利であり、A+Bが115以下であれば、高強力繊維
を得るに充分である。
【0013】ポリアミド繊維は、溶融温度のような高温
下で熱劣化し、脱炭酸、脱アンモニアを伴いながら3次
元化物質を副生し、ゲル化して不溶不融となるといった
劣化が進行する。一方、およそ150℃以下の熱環境下
では、主に、酸素によるラジカル生成による熱酸化劣化
が進行する。この場合、分子鎖切断、着色副生物の生成
が起こっている。この際、特に、繊維表面では、酸素の
影響を受けて異常な分子量低下、表面に接する塗膜等の
異常な反応が生じてくる。
【0014】この熱酸化劣化の際、ポリアミド劣化の程
度の指標となる劣化生成物は、元来ポリマー中に含有し
ない共役二重結合系の物質であり、ポリアミドの熱酸化
劣化特有の蛍光を発する。即ち、蛍光の励起波長270
nmでの発光波長が440nmである。繊維表面の熱酸
化による劣化物生成の定量は困難であるが、検出感度の
高い蛍光発光測定によって、ポリマー全体としての含有
量を検出することができる。
【0015】本発明のポリアミド繊維は、115℃で1
200時間の熱処理を熱風乾燥機にて行った際に、励起
光270nmにおける440nmの発光ピークの蛍光発
光度が25ppm以下であることが好ましい。本発明に
おける蛍光発光度は、標準蛍光物質硫酸キニーネ溶液
(0.1N H2SO4)を基準とした、90wt%蟻酸
溶液での発光定量値をいう。蛍光発光度が25ppm以
下であれば、ポリマーの熱酸化劣化は抑制されており、
エアバッグの展開性能をよく保持している。より好まし
くは、蛍光発光度が15ppm以下である。蛍光発光度
によって示されるポリマーの熱的損傷程度が軽度なほ
ど、熱酸化劣化の安定化がなされている。
【0016】本発明のポリアミド繊維は、ポリヘキサメ
チレンアジパミド(ナイロン66)、ポリカプラミド
(ナイロン6)、及び、ポリテトラメチレンアジパミド
(ナイロン46)等を主成分として70%以上含むポリ
アミド繊維である。これら主成分のポリアミドに対して
10質量%以下の共重合成分を含むコポリアミドであっ
てもよい。本発明で用いられる上記共重合成分として、
例えば、ε−カプロアミド、テトラメチレンアジパミ
ド、ヘキサメチレンセバカミド、ヘキサメチレンイソフ
タラミド、テトラメチレンテレフタラミド、ヘキサメチ
レンアジパミド等が挙げられる。
【0017】本発明で用いられる銅化合物としては、臭
化銅、沃化銅、酢酸銅、プロピオン酸銅、安息香酸銅、
アジピン酸銅、テレフタル酸銅、イソフタル酸銅等が挙
げられ、キレート剤に配位した銅錯塩でもよい。これら
銅化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して
もよい。ハロゲン化合物としては、沃化カリ、沃化ナト
リウム、沃化マグネシウム、臭化カリ、臭化ナトリウム
臭化マグネシウム等が用いられる。沃素化合物と臭素化
合物を併用してもよい。この場合、沃素/臭素元素比1
〜100が好ましい。この元素比が1以上であればハロ
ゲンの脱落が少なく、銅の熱安定性の効果は繊維加工工
程を通じて維持されやすい。一方、100以下であれば
併用によるいっそうの銅の熱安定性効果が得られる。
【0018】こうした銅元素とハロゲン元素の含有量及
びグラム原子比は、異物の混入を嫌う紡糸において重要
である。エアバッグ用布帛としては、高強度繊維が好ま
しく、特に、7〜11cN/dtex以上、より好まし
くは8〜11cN/dtexの強度を有するものがよ
い。また、柔軟でコンパクトに収納可能な布帛を得るた
めに、単糸細繊度の細い繊維、即ち、0.5〜6dte
xが好ましく、さらには、0.5〜4dtexの繊維と
の組み合わせがより好ましい。
【0019】銅やハロゲンが添加された繊維を、さらに
熱損傷無く得るためには、溶融紡糸工程で高温及び酸素
接触を極力避けることが好ましい。チップ溶融紡糸にお
いては、ポリマーチップの酸素との接触を防ぎ、できる
限り低温溶融するとともに、溶融滞留時間を短くするこ
とが好ましい。また、チップ化することなく重合工程か
ら直接紡糸することも好ましい。上記、銅化合物、ハロ
ゲン化合物は、ポリマーの重合時に添加してもよく、ま
た、チップ紡糸の際にポリマーチップにブレンドして添
加してもよい。一般の樹脂製品とは異なり、ポリマーチ
ップの乾燥調湿過程や溶融紡糸過程での熱酸化劣化には
注意する必要がある。一旦チップ化することなく重合ラ
インから直接紡糸する場合は、重合過程でこれらの化合
物を添加すれば、酸素混入がより完全に行え、熱酸化劣
化回避に都合がよい。
【0020】酸性成分、塩基性成分量を調整する方法と
しては、重合時に生ずるモノマーバランスの崩れを補う
ため、モノマー塩へのジカルボン酸又はジアミンの追加
添加量を調整する方法が有利である。主モノマー以外の
ジカルボン酸、ジアミンの添加や、酸性又は塩基性官能
基を有するカルボン酸、アミンの添加、さらには、一官
能性のカルボン酸等を添加してもよく、末端封鎖反応を
するものでもよい。ポリアミドの銅の熱安定化効果を助
けるために、フェノール系酸化防止剤を添加するのが好
ましい。このような酸化防止剤としては、スチレン化フ
ェノール、テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸]ペン
タエリスリトール、ビス[3−(5−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオン酸]ペンタ
オキシエチレン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリア
ジン−2−イルアミノ)フェノール等が挙げられる。ポ
リマーに対する添加率は0.01〜1質量%が好まし
い。
【0021】上記ポリアミドには、以下の添加剤を用い
てもよい。例えば、重合触媒、即ち、リン酸、次亜リン
酸ソーダ等の無機リン化合物、フェニルホスホン酸、フ
ェニルホスフィン酸等の有機リン化合物。光安定剤の乳
酸マンガン、次亜リン酸マンガン等。艶消し剤の二酸化
チタン、カオリン等。滑剤、可塑剤のエチレンビスステ
アリルアミド、ステアリン酸カルシウム等が挙げられ
る。本発明の布帛は、上記ポリアミド繊維からなるもの
である。こうした布帛は、繊維形成時に添加された銅や
ハロゲンが、水を伴う加工工程等によって抽出脱落しな
いように注意すべきであり、ウォータジェット製織より
もエアージェット製織が好ましく、また、無糊製織によ
る無精練布帛が好ましい。本発明の布帛をエアバッグ基
布として用いる際、実質的に非通気とするために、高密
度の織物としてそのまま用いてもよいし、本発明の布帛
に樹脂コーティングを施して、エアバッグ基布となして
もよい。こうしたエアバッグ基布を、裁断、縫製してエ
アバッグとして用いることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を実施例により具体的に説
明する。本発明における酸性成分量、塩基性成分量、銅
濃度、ハロゲン濃度、及び蛍光発光度の測定は、室温2
0℃、相対湿度60%の環境下で実施した。 (蟻酸相対粘度の測定法)ジクロロメタンで脱脂した布
帛を90%蟻酸に、8.9質量%溶解し、25℃で溶液
の相対粘度を測定した。 (塩基性成分量の定量法)ジクロロメタンで脱脂した布
帛6gを小数点以下3桁まで精秤し、これを90%フェ
ノール水溶液50cm3に溶解する。完全に溶解した
後、0.05Nの塩酸水溶液で溶液のpHが3になるま
で滴定する。滴定量からポリマー1kg当たりの塩基性
成分量を算出する。
【0023】(酸性成分量の定量法)ジクロロメタンで
脱脂した布帛を170℃のベンジルアルコールに溶解す
る。完全に溶解した後にフェノールフタレイン指示薬を
添加する。その後0.1NのNaOHエチレングリコー
ル溶液で比色滴定する。滴定量からポリマー1kg当た
りの酸性成分を算出する。 (銅濃度の測定方法)ジクロロメタンで脱脂した布帛を
7NのHCl水溶液10mlに溶解する。完全に溶解し
た後、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛で発色さ
せ、比色定量する。 (ハロゲン濃度測定法)ジクロロメタンで脱脂した布帛
0.05gを燃焼フラスコで燃焼し、イオンクロマトグ
ラフィーで定量する。 (引張強伸度)繊維及び布帛の引張強度、破断伸度は、
20cmの試料に対して引っ張り速度20cm/min
で測定した。
【0024】(蛍光発光測定方法)布帛をジクロルメタ
ンで脱脂し、高純水で水洗し、乾燥後に約0.25gを
精秤する。これを25mlの90wt%蟻酸に溶解す
る。JIS K0120に基づき、蛍光分光光度計RF
−5300PC(島津製作所)を用い、10mm角無蛍
光セル中でこの溶液についての蛍光発光スペクトルを定
量分析する。この際、標準蛍光物質として硫酸キニーネ
(NIST SRM936相当;FLUKA2264
0)を用いて270nm励起による440nm発光の光
量について検量線を作成する。硫酸キニーネ相当の定量
値を蛍光発光量とし、溶解ポリマー質量に対する比とし
てppm単位で求める。
【0025】
【実施例1〜3、比較例1〜3】ヘキサメチレンジアミ
ンとアジピン酸の塩(50%水溶液)に臭化銅と沃化カ
リウムを添加し、90%蟻酸相対粘度60のポリヘキサ
メチレンアジパミドポリマーを得た。ポリマーは、水冷
後にチップにカットし、150℃で熱風乾燥後調湿し、
窒素雰囲気下の貯留槽へ送った。貯留槽から押し出し機
へ送り、押し出し温度280℃、紡糸頭温度295℃で
紡出した。295℃の溶融滞留時間は80秒であった。
紡出後、直接溶融紡糸延伸にてポリアミド繊維を得た。
【0026】得られた繊維の引張強度は8.5cN/d
tex、破断伸度は23%であった。繊維の巻上げチー
ズの外観毛羽を観察すると、紡糸時間とともに毛羽数が
増加することが観察できた。また、15μmの金属不織
布を内蔵する紡糸フィルターの交換で毛羽の発生が一旦
改善される状況も観察できた。そこで、紡糸フィルター
交換から1ヶ/チーズ以上の毛羽が、チーズで連続して
出現し始める時間の平均を求めた。その結果を表1に示
す。
【0027】次に、エアジェット製織機を用い、経糸に
整経油剤のみを用いて無糊で製織した。精練すること無
しに、150℃で40秒間熱セットしてエアバッグ用布
帛を得た。織り密度は、経緯それぞれ92本/2.54
cm、91本/2.54cmであった。布帛における、
銅元素とハロゲンの繊維に対する含有量、酸性成分量、
塩基性成分量、引張強度を表1に示す。この布帛から、
60リットルの運転席用エアバッグを作成した。円形布
を直径648mmで2枚分とバッグ取り付け部の補強布
として直径230mmの円形布を裁断、外周及び補強部
を、ミシン糸#20で14針/2.54cmの二重環縫
いで縫製した。
【0028】バッグを蛇腹に折り畳んで収納し、熱風乾
燥機にて115℃で1200時間経過させた。このとき
の布帛の蛍光発光量を表1に示す。また、インフレータ
ー(オートリブ社製 運転席用パイロタイプ)を装着し
て、85℃で展開を行った際、10回の展開試験の内、
破袋となった数を表1に示す。一方、エアジェット製織
後、150℃で熱セットした布帛にシリコーンコーティ
ングを施して、コーティング布を得た。シリコーン樹脂
は、旭化成ワッカーシリコーン(株)製「LR6200
A/B(50/50)」100質量部、旭化成ワッカー
シリコーン(株)製「FL Red」0.5質量部の混
合物であり、ナイフコーターで片面にシリコーン樹脂1
3g/m2をコーティングした上で、180℃、3分間
熱処理してコーティング布とした。これから上記のエア
バッグと同様の熱処理を行い、高圧通気度を測定した。
【0029】高圧通気は、JIS L1096(8.2
7.1 A フラジール型法)の装置を用い、空気圧力
を100KPa/5minで100KPaに昇圧して流
量計で布帛の通気量を読み取り、最終的に100KPa
の値を得た。試料の布帛は1回測定毎に交換してN=5
回測定して平均値を求めた。このとき、一旦、高圧試験
で検出限界以上の通気性を示した試料は、10KPa以
下の低圧通気の再測定でも初回の通気量測定値を大きく
上回っていた。
【0030】
【実施例4】臭化銅と沃化カリウム、及び、酸化防止剤
(2,6−ジ−tert−ブチル−4−(4,6−ビス
(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イル
アミノ)フェノール)0.1質量%の粉末を、重合した
ポリマーチップにまぶして、乾燥後に押し出し機の貯留
槽に投入する以外は実施例1と同様に行った。結果を表
2に示す。
【0031】
【比較例4】臭化銅と沃化カリウムの熱水溶液を、重合
したポリマーチップにまぶして、乾燥後に押し出し機の
貯留槽に投入する以外は実施例1と同様に行った。結果
を表2に示す。
【0032】
【比較例5】製織後に、界面活性剤を含有する95℃湯
浴槽で120秒間精練し、さらに150℃で40秒間セ
ットして基布とした以外は実施例1と同様に行った。結
果を表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の布帛を用いると、高強度繊維に
よる軽量柔軟なエアバッグが生産性よく得られ、さら
に、エアバッグに要求される長期耐熱性が充分確保され
る。特に、総繊度が細く、軽量であって、単糸繊度が細
いコンパクト性の良好なエアバッグにおいて、115℃
の耐熱で1200時間の長期間でも展開バーストしない
という信頼性に優れ、コーティングしたエアバッグの場
合は、非通気性能の維持に優れており、車載信頼性の高
いエアバッグが得られる。また、タイミングベルトの自
動車エンジンルーム用途や、コンピュータリボンの高速
インパクト印字用途など、機械的に高強力物性が要求さ
れ、かつ、長期熱環境安定性が要求される用途に適した
布帛が得られる。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D054 CC26 CC30 FF17 FF18 4L035 BB31 EE01 GG03 JJ02 JJ04 4L048 AA24 AA48 AA49 AA56 AB07 AB11 AC09 AC10 AC11 AC14 BA01 BA02 CA06 CA15 DA25 DA36 DA38 EA01 EB00 EB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅元素を1〜100ppm及びハロゲン
    元素を1500−5000ppm含有し、銅元素に対し
    てハロゲン元素をグラム原子比で15〜200倍量含有
    するポリアミド繊維であって、ポリアミド繊維の酸性成
    分(Ammol/kg)と塩基性成分(Bmmol/k
    g)との間にA−B=0〜45、A+B=80〜115
    の関係を有するポリアミド繊維からなることを特徴とす
    る布帛。
  2. 【請求項2】 115℃で1200時間熱処理したとき
    の、波長440nmの蛍光発光度(励起波長270n
    m)が、硫酸キニーネ相当で25ppm以下であるポリ
    アミド繊維からなる請求項1記載の布帛。
  3. 【請求項3】 ハロゲン元素が臭素と沃素であり、沃素
    /臭素元素比が1〜100であるポリアミド繊維からな
    る請求項1又は2記載の布帛。
  4. 【請求項4】 フェノール系酸化防止剤をポリアミド繊
    維中に含有する請求項1、2又は3記載の布帛。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の布帛から
    なるエアバッグ。
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