JP2002249824A - 熱間圧延鋼材の製造方法 - Google Patents

熱間圧延鋼材の製造方法

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JP2002249824A JP2001048159A JP2001048159A JP2002249824A JP 2002249824 A JP2002249824 A JP 2002249824A JP 2001048159 A JP2001048159 A JP 2001048159A JP 2001048159 A JP2001048159 A JP 2001048159A JP 2002249824 A JP2002249824 A JP 2002249824A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最終製品である熱延鋼板の特性が従来に比べて
低下したり、製造コストが高くなることなく、トランプ
エレメントによる割れや表面疵の発生を防止することが
でき、さらに鉄スクラップのリサイクルに有用である熱
間圧延鋼材の製造方法の提供。 【解決手段】質量%で、Cu:0.01〜0.6%、Sn:
0.001〜0.1%を含むスラブを加熱した後に、熱
間圧延を行い、熱間圧延鋼材を製造する際に、加熱温度
が1050〜1300℃、加熱雰囲気の水蒸気の濃度が2〜16%
で、かつ加熱温度T(℃)と水蒸気の濃度H(%)が下
記(a)式を満足するようにスラブを加熱する。 T≧15×H+975 … (a)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面性状に優れた
熱間圧延鋼材の製造方法に係り、特に、産業機械、建築
あるいは自動車等の構造用の部材として使用される熱間
圧延鋼板やさらに冷間圧延される熱延半成品(冷間圧延
のための母材)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延鋼材(以下、必要に応じ、熱延
鋼材という)は、比較的安価であり、構造材料として、
自動車、家電、住宅など様々な製品に広く使用されてき
た。そのため、それらの製品の買い換え、あるいは建て
替えをする際には、鉄スクラップが発生し、その処理が
問題となっていた。
【0003】現在、公的機関の主導で省資源化を進める
施策が取られたり、あるいはリサイクル運動が活発に行
われていることから、このような鉄スクラップも積極的
な再利用が望まれている。しかしながら、鉄スクラップ
には、銅(Cu)や錫(Sn)といった通常の精錬法では除
去し難いトランプエレメントが含まれており、鉄スクラ
ップを再利用し、製鉄原料として使用した場合、鋼材中
に残留したトランプエレメントにより、鋼材の特性が著
しく損なわれる場合がある。
【0004】例えば、熱延鋼材では、延性特性がよいな
ど加工性に優れていることが必要であるとともに、鋼材
の表面に発生する表面割れや表面疵などの欠陥がない、
あるいは少ない、いわゆる表面性状がよいことが求めら
れる。しかし、トランプエレメントが含まれるスラブを
通常行われるように熱間圧延すると、トランプエレメン
トであるCu-Snが原因となり、表面割れや表面疵が生じ
ていた。
【0005】そこで、CuやSnが含まれるスラブ(以下、
Cu-Sn含有スラブという)を熱間圧延しても割れや表面
疵が発生しない熱間圧延鋼材を得るため、製造面からア
プローチを試みた様々な研究・開発がされている。
【0006】特開平5−220504号公報には、高温
に熱せられたスラブ(被圧延材)を圧延するに当たり、
スラブがロールに噛み込まれる直前で、スラブの表面層
を被圧延材の成分により定まる温度(割れ発生温度)以
下に冷却する圧延方法の発明が開示されている。この発
明では、スラブ表面の冷却により、スラブ表面に濃化す
るCu-Sn液相を固定し、割れ発生の原因となるCu-Snの鋼
中へ拡散を防止する。
【0007】特開平5−220505号公報には、銅、
錫含有鋼スラブを950℃以下の温度で加熱し、無酸化雰
囲気下で圧延温度に加熱することで、表面疵の発生を抑
える表面疵防止方法の発明が開示されている。
【0008】特開平6−292949号公報には、圧延
条件に加え、圧延する前に行うスラブ(鋳片)の鋳造に
おける諸条件を適正化することによって、表面割れの発
生を防止するCu含有鋼板の製造方法の発明が開示されて
いる。この発明では、鋳造条件を適正化することによ
り、スラブ表面へのCu融液の析出を防ぐことができるた
め、その後の熱間圧延においても、Cuがスラブの粒界に
侵入することがなく、表面割れを防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような発明には、様々な問題を有していた。
【0010】特開平5−220504号公報に記載の圧
延方法では、ロールの噛込み口に、例えば、水スプレー
など、スラブを冷却する装置を設ける必要がある。この
ような冷却装置の新たな設置は、製造コストの上昇を招
く。さらに、スラブの表面層のみを冷却しても、スラブ
の中心部には熱が残っているため、スラブの表面層はそ
の熱によりすぐに高温になる、いわゆる復熱という現象
が起こる。実際の操業では、冷却温度の管理に加え、復
熱温度の管理もしなければならない。そのため、スラブ
自体の温度の制御は困難なものとなり、製造された熱延
鋼材の品質が一定に保てないという問題も発生する。
【0011】特開平5−220505号公報に記載の表
面疵防止方法では、加熱温度を950℃以下と規定してい
る。この温度以下では、熱延鋼板の機械的な特性向上に
必要な析出物の大きさや量を制御することができず、目
標とする最終製品の製品特性を確保できない。
【0012】特開平6−292949号公報に記載のCu
含有鋼板の製造方法では、熱間圧延を行うスラブの厚さ
が75mm以下に制限される。また、熱間圧延の際に制御さ
れるスラブ温度も1050℃以上とすることができないた
め、特開平5−220505号公報に記載の表面疵防止
方法により製造した熱延鋼板と同様に、熱延鋼板に機械
的な特性を付与することができず、最終製品の製品特性
を確保できない。
【0013】以上のように、Cu-Sn含有スラブを熱間圧
延しても、割れや表面疵が発生しない表面性状のよい熱
間圧延鋼材を得られるものの、製造コストが増大した
り、機械的な特性を確保できないといった副次的な問題
の発生を避けられなかった。
【0014】本願発明の課題は、最終製品である熱延鋼
板の特性が従来に比べて低下したり、製造コストが高く
なることなく、トランプエレメントによる割れや表面疵
の発生を防止することができ、さらに鉄スクラップのリ
サイクルにも有用である熱間圧延鋼材の製造方法を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、製造方法
を見直すことによって、上述のような問題を解決するこ
とを鋭意検討した。
【0016】Cu-Snが作る合金の融点は比較的低い。そ
のため、スラブに両元素が含有している場合、スラブを
加熱する際の温度(加熱温度)により、形成されるCu-S
n合金相の状態が異なり、表面性状が大きく異なると考
えた。また、Cu-Sn合金相の状態は、加熱温度の他にも
大きく依存する要素があるのではないかと考え、スラブ
を加熱する際の雰囲気(加熱雰囲気)に注目した。
【0017】通常、スラブの加熱は、製鉄所内で副次的
に発生したガスを燃焼させることにより行う。このガス
は水素を主成分とするガスであり、燃焼させることによ
り高温の水蒸気が発生する。そこで、この水蒸気のリサ
イクルをも考慮に入れ、水蒸気によりスラブの加熱雰囲
気を変えることに着目し、雰囲気の水蒸気の濃度と加熱
温度の関係により、CuやSnが含まれる熱延鋼材(以下、
Cu-Sn含有鋼という)の表面性状がどのように変化する
のかを調べた。
【0018】表面性状を調べるのに当たり、まず、質量
%で、C:0.05%、Si:0.02%、Mn:0.35
%、P:0.03%、S:0.005%、Cr:0.03
%、Ni:0.02%、N:0.005%、Cu:0.3
%、Sn:0.04%の化学組成を有し、寸法をφ8m
m、平行部20mmとした試験片を、加熱温度を950〜1
300℃、体積%で、水蒸気の濃度を2〜30%、酸素濃度を
1%、残部を窒素とする加熱工程を模した加熱雰囲気に3
0分保持した。そして、試験片を炉から取り出し、圧延
工程を模して、試験片に歪量40%の引張変形を加え、試
験片の平行部における表面割れの発生の有無を調べた。
なお、以下に述べる濃度の%表示はいずれも体積%を意
味する。
【0019】図1は、スラブを加熱する際の加熱温度と
加熱雰囲気の水蒸気の濃度による表面割れの有無を示し
た図である。表面割れの有無は、試験片の平行部におい
て、開孔幅0.5mm以上、深さ0.3mm以上の割れが単位面積
(1cm)あたり1個以上観察された場合を表面割れあ
り(図1中の○)とし、観察されなかったものを表面割
れなし(図1中の×)とした。
【0020】図1から、表面割れは加熱温度と水蒸気の
濃度に依存し、それらを最適化することで、表面割れが
防止できることがわかった。加熱温度が1050℃未満の場
合、加熱温度はCu-Sn合金の融点(約1080℃)以下であ
り、Cu-Sn合金の融液が析出しなかったため、いずれの
水蒸気の濃度でも表面割れは発生しなかったと考えられ
る。また、加熱温度が1050℃以上で、水蒸気の濃度が2
〜8%の場合、鉄が選択的に酸化されることが少ないた
めに、その選択的な酸化に伴う鋼材表面(以下、地鉄表
面という)でのCu-Snの濃化が鋼材の固溶限より小さく
なり、Cu-Sn合金の融液の析出が抑制されたため、表面
割れは発生しなかったと考えられる。
【0021】加熱温度が1050℃以上で、水蒸気の濃度が
8%を超える場合は、その加熱温度により表面割れが発
生した。そこで、この原因を詳細に調べるために、この
領域に属する3つの試料片((a)加熱温度1200℃、水蒸
気の濃度10%、(b)同1100℃、同10%、(c) 同1200℃、
同20%)について、走査型電子顕微鏡で反射電子像の観
察を行った。なお、各試料片の顕微鏡用の試料は、加熱
保持し、引張変形を加えず室温まで冷却した後、試験片
の断面を樹脂に埋め込み、鏡面研磨することで作製し
た。
【0022】図2は、試験片を加熱した後、圧延する前
の地鉄表面を模式的に示した図であり、(a)は加熱温度1
200℃、水蒸気の濃度10%の試料片、(b)は同1100℃、同
10%の試料片、(c)は 同1200℃、同20%の試料片を表し
たものである。
【0023】加熱温度1200℃、水蒸気の濃度10%の場合
(図2(a))、地鉄表面1にはCu-Sn合金4の析出がわずか
に見られた。また、選択的に酸化された鉄(以下、酸化
スケール2という)の中にもCu-Sn合金5が見られた。こ
のことから、この条件で加熱を行うと、Cu-Snが酸化ス
ケール2へ排出され、さらにCu-Snの拡散速度が速くなる
ため、場合によっては、Cu-Snが地鉄中に拡散し、表面
割れが発生しないと推測できた。
【0024】加熱温度1100℃、水蒸気の濃度10%の場合
(図2(b))、酸化スケール2中にはCu-Sn合金はほとん
どなかったが、地鉄表面にCu-Sn合金4の析出が見られ
た。このことから、この条件で加熱を行うと、Cu-Sn合
金4が溶融状態で地鉄表面に濃化し、その溶融状態のCu-
Sn合金4が地鉄の結晶粒界に侵入し、粒界強度を弱める
ために、表面割れが発生すると推測できた。
【0025】また、加熱温度1200℃、水蒸気の濃度20%
の場合(図2(c))、図2(a)と同様に酸化スケール中に
Cu-Sn合金5が見られ、Cu-Snが酸化スケールへ排出され
るのが確認できたが、地鉄表面および結晶粒界にファイ
ヤライト6(融点約1120℃のFeSi酸化物)が生成し、こ
れを起点として地鉄表面および結晶粒界にCu-Sn合金7が
濃化・析出するため、表面割れが発生すると推測でき
た。
【0026】本発明は、上述の知見をもとに完成に至っ
たものであり、その要旨は、下記(1)に記載の熱間圧
延鋼材の製造方法にある。
【0027】(1)質量%で、Cu:0.01〜0.6
%、Sn:0.001〜0.1%を含むスラブを加熱した
後に、熱間圧延を行う熱間圧延鋼材の製造方法であっ
て、加熱温度が1050〜1300℃、加熱雰囲気の水蒸気の濃
度が2〜16%で、かつ加熱温度T(℃)と水蒸気の濃度
H(%)が下記(a)式を満足するようにスラブを加熱
する熱間圧延鋼材の製造方法である。
【0028】T≧15×H+975 … (a) このとき、スラブが、質量%で、Cu:0.01〜0.6
%、Sn:0.001〜0.1%、C:0.01〜0.2
%、Si:0〜2%、Mn:0.05〜2%、Nb:0〜0.
1%、Ti:0〜0.1%、V:0〜0.2%、Cr:0〜
1%、Mo:0〜1%、希土類元素:0〜0.1%を含
み、残部がFeおよび不純物からなるスラブであることが
好ましい。
【0029】また、スラブの鉄源の少なくとも一部に鉄
スクラップを利用することが好ましい。さらに、コーク
ス炉ガス、高炉ガスおよび天然ガスから選択されるガス
の1種または2種以上を燃焼させることにより、スラブ
の加熱を行い、そのガスの燃焼によって発生した水蒸気
で加熱雰囲気の水蒸気の濃度を制御することが好まし
い。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明は熱間圧延鋼材の製造方法
に関する発明である。ここで、熱間圧延鋼材とは、熱間
での圧延工程等の加工工程を経て製造される鋼材を意味
し、熱延鋼板を始めとして、継目無鋼管、棒鋼、線材、
形鋼、鋼帯等どのような形状を有していてもよい。
【0031】以下には、その熱間圧延鋼材の製造方法に
ついて、具体的に説明する。なお、以下に述べる化学組
成の%表示はいずれも質量%を意味する。
【0032】(a)化学組成 Cu-Sn:Cu-Snは、トランプエレメントとして鋼材中に含
有する。通常、鉄スクラップを用いてスラブを作製した
場合、Cu-Snは、スラブ中に混入する。Cu-Snの含有量
は、Cu:0.01〜0.6%、Sn:0.001〜0.1
%とした。Cuについては0.6%、Snについては0.1
%を超えると、本発明で規定する加熱温度、加熱雰囲気
の条件でスラブの加熱を行ったとしても、熱間圧延の際
に発生する表面疵を防止することができない。一方、こ
れらの元素の含有量が、Cuについては0.01%未満、
Snについては0.001%未満の場合は、通常の熱間圧
延を行っても、表面割れの発生は少なく、熱延鋼材の表
面品質は許容の範囲内にとどまる。
【0033】C:Cは、鋼材の強度を高めるために好ま
しい成分である。しかし、C含有量が0.01%未満で
はその効果が得られないことがあり、0.2%を超える
と加工性が低下するうえ、溶接性の劣化を招く場合があ
る。したがって、C含有量は0.01〜0.2%とする
のが好ましい。
【0034】Si:Siは、通常、脱酸剤としての効果を有
するので、必要に応じて添加することができる。脱酸剤
として使用するには、Si含有量を0.01%以上とする
ことが必要である。さらに、Siには固溶強化により鋼材
の強度を向上させる効果があるので、Si含有量を0.1
%以上とすることがより好ましい。しかし、Si含有量が
2%を超えると、その効果が飽和する上、溶接性に悪影
響を及ぼす。したがって、Si含有量は、0.01〜2%
が好ましく、0.1〜2%がより好ましい。
【0035】Mn:Mnは鋼材の強度を向上させるのに好ま
しい元素であり、さらに鋼中に不純物として存在するS
をMnSとして固定し、熱間圧延中に生じる表面割れを抑
制する作用も有する。しかし、Mn含有量が0.05%未
満では、その効果が認められないことがある。一方、2
%を超えて含有させても加工性が低下する場合がある
上、溶接性に悪影響を及ぼすことがある。したがって、
Mn含有量は0.05〜2%が好ましい。
【0036】Nb、Ti、V:Nb、TiおよびVは、フェライ
トに炭窒化物として析出して鋼材の強度を向上させる作
用を有するので、必要に応じて含有させることができ
る。炭窒化物の析出により鋼材の強度を向上させるに
は、Nb含有量、Ti含有量、V含有量をともに0.005
%以上とすることが必要である。しかし、NbおよびTiは
それぞれ0.1%、Vは0.2%を超えて含有させて
も、その効果は飽和してしまうとともに、経済性も損な
うことがある。したがって、Nb、Ti、Vの含有量は、そ
れぞれNb:0.005〜0.1%、Ti:0.005〜
0.1%、V:0.005〜0.2%とするのが好まし
い。
【0037】Cr、Mo:CrおよびMoは、変態強化により鋼
材の強度を向上させる作用を有するので、必要に応じて
含有させることができる。変態により鋼材の強度を向上
させるには、Cr含有量、Mo含有量をともに0.01%以
上とすることが必要である。しかし、CrおよびMoはそれ
ぞれ1%を超えて含有させても、その効果は飽和するう
え、経済性を損なうことがある。したがって、Crおよび
Moの含有量は、いずれも0.01〜1%とするのが好ま
しい。
【0038】希土類元素:これら元素は介在物の形状を
調整して冷間加工性を改善する作用を有するので、必要
に応じて含有させることができる。冷間加工性を改善す
るには、希土類元素の含有量を0.002%以上とする
ことが必要である。しかし、0.1%を超えて含有させ
ると、鋼材中の介在物が多くなりすぎて加工性が劣化す
るなどの悪影響を及ぼす場合がある。したがって、希土
類元素の含有量は0.002〜0.1%とするのが好ま
しい。
【0039】以上、本発明に係る熱間圧延鋼材の製造方
法で規定した元素について、説明したが、この他にも、
例えば、以下のような元素が含まれていたとしてもなん
ら問題はない。
【0040】Al:Alは、Siと同様に脱酸剤として使用さ
れる元素である。鋼の清浄度を劣化させないためにも、
Al含有量は0.3%以下とするのが好ましい。
【0041】P:Pは溶接性に悪影響を及ぼす元素であ
る。溶接性の観点から、P含有量は0.05%以下とす
るのが好ましい。
【0042】S:Sは硫化物系介在物を形成して加工性
を低下させる元素である。加工性の観点から、S含有量
は0.003%以下とするのが好ましい。
【0043】(b)製造方法 本発明に係る熱延鋼材の製造方法をその製品形状が鋼板
(熱延鋼板)である場合を例として以下に説明する。な
お、製品形状が継目無鋼管、棒鋼、線材、形鋼、鋼帯
等、他の形状を有していても、成形方法が一部異なるだ
けで、基本となる製造方法に特段の違いはない。
【0044】(a)項で述べた化学組成を有するスラブ
は慣用される方法で製造される。例えば、転炉や電気炉
で、成分調整をした鉄源を溶解した後、真空脱ガス処理
を施し、連続鋳造法や鋼塊にした後に分塊圧延するなど
の方法でスラブを製造する。ここで、使用される鉄源に
は、少なくともその一部に自動車、建築用鋼材などが廃
棄されるときに生じる鉄スクラップを利用することが好
ましい。このように鉄スクラップを利用することは、鉄
のリサイクル使用に大きく貢献する。
【0045】スラブは、通常、厚さ120〜280m
m、幅700〜1600mm、長さ10m程度の寸法に
整えられる。このようなスラブは加熱された後、連続的
に熱間圧延され、必要に応じて焼鈍、酸洗処理が施され
ることで、最終製品である熱延鋼板となる。
【0046】スラブの加熱温度は、熱延鋼板の機械的な
性質の向上に必要な析出物の大きさおよび量を確保する
ため、1050℃以上とすることが必要である。また、1300
℃を超えると、鋼板の内部酸化が激しくなり、鋼板自体
のスケ−ルロスが大きくなるとともに、表面性状にも悪
影響を及ぼす。したがって、スラブの加熱温度の上限は
1300℃以下とすることが必要である。スラブの加熱温度
は、好ましくは、1120〜1270℃である。
【0047】スラブの加熱は、コークス炉内で石炭を乾
留する際に発生するコークス炉ガスを燃焼させて行うこ
とができる。もちろんこのガス以外にも高炉の炉頂から
排出される高炉ガス、LPガス(液化石油ガス)、BP
ガス(高炉ガスとLPガスの混合ガス)、天然ガス(L
NG)など、複数のガスを混合して用いることもでき
る。
【0048】そして、この加熱温度で加熱するととも
に、加熱炉内の雰囲気(加熱雰囲気)の水蒸気の濃度を
2〜16%とし、かつ加熱温度T(℃)と水蒸気の濃度H
(%)としたとき、下記(a)式を満足するような範囲
にすることが必要である。
【0049】T≧15×H+975 … (a) 加熱炉内をこのような水蒸気の濃度にすることによっ
て、前述したように地鉄表面にCu-Sn合金が析出するこ
ともなく、あるいは析出してもごく少量であるので、結
果として地鉄の結晶粒界にCu-Sn合金が侵入することが
なく、表面割れの発生を防ぐことができる。
【0050】しかし、水蒸気の濃度が16%を超える場合
は、加熱温度が高いと、融点の低いファイヤライトが地
鉄表面に析出するため、それを起点として地鉄の結晶粒
界にCu-Sn合金が析出するので、表面割れが発生する。
また、水蒸気の濃度が16%を超える場合でも、加熱温度
が低いとき、あるいは水蒸気の濃度が16%以下の場合で
も、(a)式を満たさないときには、地鉄表面にCu-Sn
合金が析出し、そのCu-Sn合金が地鉄の結晶粒界に侵入
するので、表面割れが発生する。水蒸気の濃度は、好ま
しくは、2〜14%、より好ましくは、4〜12%である。
【0051】水蒸気の濃度の制御方法は、特にその方法
には制限がない。前述のコークス炉ガスは水素を主成分
とする燃料ガスであるから、コークス炉ガスの燃焼によ
り発生する水蒸気を加熱炉に導入し、水蒸気の濃度を制
御すればよい。しかし、コークス炉ガスを空気と燃焼さ
せた排気ガスの水蒸気の濃度は20%を超える。そのた
め、コークス炉ガスを単独で用いる場合には、何らかの
手段により、水蒸気の濃度を希釈する。燃焼により発生
した排気ガスになんらかのガスを加えて希釈する、ある
いは燃焼させる燃焼ガスに複数の燃焼ガスを用い、その
混合量を調整して、燃焼後に発生する水蒸気を調整すれ
ばよい。
【0052】例えば、LNGを燃焼させると16%超の水
蒸気が発生する。このため、水蒸気の発生量が約2%の
高炉ガスを適宜混合させれば、水蒸気の量を調整するこ
とができる。また、前述のBPガスを用いるに当たって
も、高炉ガスとLPガスの混合比を調整することで、水
蒸気の濃度を2〜16%の間で制御することが可能であ
る。
【0053】より具体的な例を挙げれば、コークス炉ガ
スおよび/または高炉ガスを燃焼させることにより、ス
ラブの加熱を行い、それらのガスの燃焼によって発生し
た水蒸気で加熱雰囲気の水蒸気の濃度を制御することが
好ましい。こうすれば、製鉄を行う際に副産物として発
生したガスをリサイクルするだけでなく、それを燃焼さ
せて得られた水蒸気をも利用することになるので、非常
にリサイクル性に優れるからである。
【0054】スラブ加熱時の在炉時間(予熱帯、加熱
帯、均熱帯での合計時間)は、通常行うように1〜4時
間でよい。1050℃以上で均熱する際の保持時間は、地鉄
表面におけるCu-Sn合金の析出を抑制するために、20
分以上とすることが好ましい。
【0055】所定の温度、水蒸気の濃度で加熱、保持さ
れたスラブは、加熱炉から取り出された後、熱間圧延に
先だって脱スケ−ル処理が施される。脱スケ−ル処理
は、一般的に9.807〜24.52MPa(=100〜
250kgf/cm)程度の高圧水を噴射する方法で行わ
れる。
【0056】熱間圧延は、通常の鋼板の製造に用いられ
る連続式ロ−ル圧延法により行うことよい。圧延温度の
下限は、900℃程度とするのが好ましい。熱延鋼板の
厚みは、用途によって異なるが2〜20mm程度に仕上
げられる。熱間圧延後は、必要により、焼鈍および酸洗
等の処理を施すのが好ましい。
【0057】
【実施例】工場実炉における加熱雰囲気の影響を調べる
ために、加熱炉モニター試験を行った。なお、試験に当
たり、リサイクル性を考慮に入れ、スラブは、鉄スクラ
ップを用いて作製した。
【0058】表1は、本発明の実施に当たり使用したス
ラブ(幅1030mm、厚さ200mm、長さ約10
m)およびそのスラブから切り出した試験片(幅100
mm、厚さ40mm、長さ100mm)の化学組成を示
したものである。
【0059】
【表1】 加熱処理を行うに当たり、試験片の表面には、機械加工
を施し、酸化皮膜を除去した。ただし、試験片の片面
は、後で地鉄表面を観察するために、意図的に連続鋳造
をした時に生成した酸化皮膜を残存させた。このような
試験片を、酸化皮膜の残存面を上にして、スラブ上に乗
せ、加熱炉に挿入し、加熱処理を行い、一連の処理が終
了した後、スラブを加熱炉から取り出す際に一緒に取り
出した。
【0060】表2は、加熱炉中の加熱処理の条件を示し
たものである。加熱処理は、1050℃で予熱後、徐々
に加熱し、任意の加熱温度で均熱状態を30〜60分保つこ
とで行った。試験片およびスラブの加熱には、燃焼ガス
としてコークス炉ガス(COG)、高炉ガスとLPガス
の混合ガス(BPG)を用い、燃焼条件を変えること
で、燃焼ガスの燃焼により発生する排気ガスの組成を調
整した。そして、この排気ガスを加熱炉内に導入し、加
熱雰囲気を変化させた。この際、入炉から出炉までの在
炉時間はだいたい180〜220分である。また、加熱
処理は、本発明で規定する範囲に相当する条件に加え、
比較のために、本発明で規定する範囲を外れる条件で行
った。
【0061】
【表2】 以上のような加熱処理を行った試験片とスラブの評価
は、顕微鏡または目視により観察することで行った。試
験片についての評価は、析出したCu-Sn合金相を観察す
ることにより行った。Cu-Sn合金相の析出の状態は、試
験片から表皮下20mm厚さのサンプルを切り出し、試
験片の断面を樹脂に埋め込んだ後、鏡面研磨、腐食し
て、地鉄表面を光学顕微鏡あるいは走査型電子顕微鏡で
観察した。
【0062】また、スラブの評価は、4.5mm厚となるよ
うに圧延を施し熱延鋼板を製造し、肉眼で表面の品質
上、問題となる表面割れ(表面疵)の有無を調べること
により行った。ここで、表面割れ(表面疵)が確認され
た場合を不合格(×),表面の品質上、問題となる表面
割れが確認されない場合を合格(○)とした。
【0063】表3に、試験片に析出したCu-Sn合金相の
状態と熱延鋼板の表面割れ(表面疵)の判定結果を示
す。
【0064】
【表3】 表3において、試番1、4、6、9、14、15は、本
発明で規定する範囲に相当する条件の例である。これら
の試験片の表面にはCu-Sn合金相の析出は確認されず、
表面品質を損なう熱延鋼板の表面割れも確認されなかっ
た。また、試番2、5、8、10、11も、本発明で規
定する範囲に相当する条件の例である。これらの例で
は、試験片の表面にCu-Sn合金相の析出が所々見られた
ものの、いずれも少量であったため、熱延鋼板に表面疵
は確認されなかった。
【0065】一方、試番3、7、12、13は、本発明
で規定する範囲から外れる条件の例である。これらの例
では、試験片の表面にCu-Sn合金相の析出が所々あるい
は全面的に見られ、しかも熱延鋼板に表面疵が確認され
た。
【0066】
【発明の効果】本発明に係る熱間圧延鋼材の製造方法
は、加熱炉の雰囲気を変えるだけで、トランプエレメン
トであるCuとSnを含有するスラブから表面性状のよい熱
延鋼材を製造できる。しかも、CuやSnを多く含有する鉄
スクラップを鉄源として用いることもでき、さらに、製
鉄所内で副次的に発生する燃焼ガスをスラブの加熱と加
熱炉の雰囲気の調整に用いることができるので、非常に
リサイクル性に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】スラブを加熱する際の加熱温度と加熱雰囲気の
水蒸気の濃度による表面割れの有無を示した図である。
【図2】試験片を加熱した後、圧延する前の地鉄表面を
模式的に示した図であり、(a)は加熱温度1200℃、水蒸
気の濃度10%の試料片、(b)は同1100℃、同10%の試料
片、(c)は 同1200℃、同20%の試料片を表したものであ
る。
【符号の説明】
1 地鉄表面 2 酸化スケール 3 地鉄 4 Cu-Sn合金(地鉄表面) 5 Cu-Sn合金(酸化スケール中) 6 ファイヤライト 7 Cu-Sn合金(地鉄の結晶粒界)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質量%で、Cu:0.01〜0.6%、Sn:
    0.001〜0.1%を含むスラブを加熱した後に、熱
    間圧延を行う熱間圧延鋼材の製造方法であって、 加熱温度が1050〜1300℃、加熱雰囲気の水蒸気の濃度が
    2〜16体積%で、かつ加熱温度T(℃)と水蒸気の濃度
    H(%)が下記(a)式を満足するようにスラブを加熱
    することを特徴とする熱間圧延鋼材の製造方法。 T≧15×H+975 … (a)
  2. 【請求項2】スラブが、質量%で、Cu:0.01〜0.
    6%、Sn:0.001〜0.1%、C:0.01〜0.
    2%、Si:0〜2%、Mn:0.05〜2%、Nb:0〜
    0.1%、Ti:0〜0.1%、V:0〜0.2%、Cr:
    0〜1%、Mo:0〜1%、希土類元素:0〜0.1%を
    含み、残部がFeおよび不純物からなるスラブであること
    を特徴とする請求項1に記載の熱間圧延鋼材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】スラブの鉄源の少なくとも一部に鉄スクラ
    ップを利用することを特徴とする請求項1または2に記
    載の熱間圧延鋼材の製造方法。
  4. 【請求項4】コークス炉ガス、高炉ガスおよび天然ガス
    から選択されるガスの1種または2種以上を燃焼させる
    ことにより、スラブの加熱を行い、そのガスの燃焼によ
    って発生した水蒸気で加熱雰囲気の水蒸気の濃度を制御
    することを特徴とする請求項1〜3に記載の熱間圧延鋼
    材の製造方法。
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