JP2002249326A - ガラス微粒子堆積体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
成させることのできるVAD法によるガラス微粒子堆積
体の製造方法を提供すること。 【解決手段】 気相軸付法(VAD)により、コアとク
ラッドからなるガラスロッドをターゲットとしてその外
周にガラス微粒子を堆積しながら該ロッドを引き上げて
いくガラス微粒子体の製造方法において、1次バーナに
よってガラスロッドの外側に堆積される多孔質ガラス体
の外側に、更に2次バーナによりガラス微粒子体を堆積
する形態を有し、 1次バーナで形成されるガラス微粒子体径が、ガラ
スロッド径の2倍以上5倍以下であり、 2次バーナで形成されるガラス微粒子体厚が、1次
バーナで形成されるガラス微粒子体厚の1.5倍以上7
倍以下であることを特徴とする、ガラス微粒子体の製造
方法。
Description
発棒にガラス微粒子堆積体を高収率かつ高速度で形成さ
せる光ファイバ母材の改良された製造方法に関する。
リフォームに用いられるガラス物品は、金属不純物など
の混入を防ぐため、液体状ガラス原料例えばSiC
l4 ,SiHCl3 などを気化しガス状とした後、高純
度の水素または炭化水素を燃料、高純度の酸素を助燃性
ガスとして形成した火炎中に導入し、加水分解反応ある
いは酸化反応によりガラス微粒子を生成し、これをター
ゲットである出発棒(ロッド)に堆積させ、ガラス微粒
子堆積体を合成し、これを高温炉で透明ガラス化する、
いわゆる気相合成法で製造されている。VAD法(Vapo
ur-phase axial deposition method)あるいはOVD法
(Outside Vapour-phase deposition method)などが一
般的である。
同心円状多重管バーナが用いられ、特にガラス微粒子堆
積体の合成速度(単位時間当たりに合成されるガラスの
重量)を上げるためには、ガラス原料ガスと燃料ガスお
よび助燃性ガラスからなる1組のガラス微粒子合成用火
炎と、その外周に位置する少なくとも1組以上の母材加
熱用火炎から構成される、いわゆる多重火炎バーナが用
いられる。一般的にこのバーナの先端には、火炎の広が
りを調整し、外乱による火炎のゆらぎを防止するため、
保護管が設置される。例えば、この場合、ガラス微粒子
体堆積開始端でのかさ密度差を縮小してクラック発生を
低減するために合成用バーナの先端にその開口径を規定
した保護管を設置して火炎の広がりを制限することを提
案している(特開平5−345621号公報)。
ッドの周囲にガラス微粒子堆積体を厚く堆積し、脱水透
明化を行うとガラスロッド界面に微小気泡が多く発生す
るが、これを解消するために、1次バーナにより高純度
ガラス棒の外周に堆積されるガラス微粒子堆積体層の直
径を高純度ガラス棒の直径の2倍以下として、且つ界面
温度を900〜1000℃とし、その外周に2次バーナ
によりガラス微粒子堆積体を堆積させる方法が提案され
た(特開昭63−248734号公報)。
しくはコアとクラッドからなるガラスロッドをターゲッ
トとしてその外周にガラス微粒子を堆積しながら該ロッ
ドを引上げていくガラス微粒子堆積体の製造方法におい
ては、一般に、ガラスロッドとして用いるロッドのコア
径aとクラッド径bの比率b/aはほぼ一定であるか
ら、最終的なガラス最外径に対するコア径を一定とする
ためには、ガラス微粒子堆積体の嵩密度一定の下で、ガ
ラスロッド径b(コアとクラッドより構成)に対するガ
ラス微粒子堆積体径cの比率を一定にしなければならな
い。
合成速度を向上させる手法としてガラス微粒子堆積体の
太径化が挙げられるが、ガラス微粒子堆積体の外径を大
きくすると、火炎の広がりには限度があるので、バーナ
ー形態がそのままではロッド界面(ガラスロッドとガラ
ス微粒子堆積体の界面)へのガラス微粒子の付着及びそ
の部分の加熱が十分ではなくなり、焼結時に気泡を発生
するに至り、良好なガラス透明体が得られない。
原料投入量の増大が挙げられるが、原料投入量を増やす
と生成するガラス微粒子体が増加してガラス微粒子堆積
体は太くなるが、堆積面加熱の火炎は変わらない為に火
炎の広がり不足が生じて開始端でクラックが発生した
り、ガラス微粒子堆積体の外層部の嵩密度の低下(ガラ
ス微粒子堆積体の易損性)が引き起こされる。また、界
面嵩密度が低下することにより、焼結後の母材で界面気
泡が多数発生するようになる。このようなガラス焼結後
の気泡発生を防ぐためには、ガラス微粒子堆積体の作製
段階においてバーナ径若しくは保護管開口端径を広げて
火炎量を増やすことが有効な手段であるが、この場合、
VAD堆積面形態比は変わらないためバーナの大型化、
開口径の大型化により収率は一定でも廃却絶対量は増
え、また同様に酸水素投入量に対する加熱非関与量も増
えるので全体として非効率となってしまう。
積を担当する小型バーナの導入は、ガラス微粒子堆積体
の大型化に伴う焼結後のロッド界面での気泡発生の抑制
には有効であるが、微粒子体合成速度の向上への寄与は
小さく、また界面近傍のみのガラス微粒子堆積ではかえ
って効率が悪くなる。例えば、ロッド径の2倍程度の界
面微粒子体形成用バーナでは、全ガラス微粒子堆積体堆
積量に対する小型バーナの寄与は微小であり、合成速度
は2次バーナ1本のみの場合とほとんど変わらないか、
もしくは若干増加する程度に留まる。むしろ1本バーナ
が増えたことでそのバーナに投入する原料、火炎形成ガ
スが増えるために、原料収率及び堆積効率の面からする
と効率は悪くなる。
2本バーナを特定条件下において用いることによりガラ
ス微粒子堆積体を高収率かつ高速度で形成させることの
できるガラス微粒子堆積体の製造方法を提供することを
目的とする。
以下の各発明によって達成することができる: (1)気相軸付法(VAD)により、コアとクラッドか
らなるガラスロッドをターゲットとしてその外周にガラ
ス微粒子を堆積しながら該ロッドを引き上げていくガラ
ス微粒子堆積体の製造方法において、1次バーナによっ
てガラスロッドの外側に堆積されるガラス微粒子堆積体
の外側に、更に2次バーナによりガラス微粒子堆積体を
堆積する形態を有し、 1次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体径が、
ガラスロッド径の2倍以上5倍以下であり、 2次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体厚が、
1次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体厚の1.5
倍以上7倍以下であることを特徴とする、ガラス微粒子
堆積体の製造方法。
ナで形成されるガラス微粒子の厚さが1次バーナで形成
されるガラス微粒子体の厚さの2倍以上5倍以下、とな
ることを特徴とする上記(1)に記載のガラス微粒子堆
積体の製造方法。
開口径が、1次バーナよりも2次バーナの方が大きいこ
とを特徴とする、上記(1)又は(2)に記載のガラス
微粒子堆積体の製造方法。
開口径の2倍以上5倍以下であることを特徴とする、上
記(3)に記載のガラス微粒子堆積体の製造方法。 (5)上記各バーナとガラスロッドのなす角度が45〜
75°の間にあることを特徴とする、上記(1)〜
(4)のいずれかに記載のガラス微粒子堆積体の製造方
法。
間の距離が、ガラス微粒子堆積体外径の1/3以上、好
ましくは3倍以下であることを特徴とする、上記(1)
〜(5)のいずれかに記載のガラス微粒子堆積体の製造
方法。 (7)ガラス微粒子堆積端において、、2次バーナより
も先に1次バーナの原料を停止することを特徴とする、
上記(1)〜(6)のいずれかに記載のガラス微粒子体
の製造方法。
ガラス微粒子の堆積の際に用いられるガラスロッドは、
予め前工程でコア部を有するガラスロッドとして作製す
るが、クラッド部は必ずしも有していなくてもよい。次
に本工程に入ってVAD法によりガラスロッドへのガラ
ス微粒子の堆積を行い、その後の焼結工程を経ることで
ガラス外径に対するコア径を決定する。ガラスロッド径
に対する本工程でのガラス径の比率は2〜7とするのが
一般的である。すなわち、このガラス微粒子堆積体の作
製工程で全体の75〜95%のガラスが合成される。従
って、ガラスロッド生産性に対して大きなウエートを占
めるのは、上記ガラス微粒子の堆積工程であり、その合
成速度を高めるには、該ガラス微粒子体の生成量及び堆
積面への堆積効率如何が決め手となる。
あるのに対し、ガラス微粒子体のかさ密度は0.2g/
cm3 〜0.7g/cm3 、望ましくは0.2g/cm
3 〜0.4g/cm3 程度に設定される。これは低かさ
密度ではガラス微粒子体がきわめて壊れやすく、また高
かさ密度では効率的な脱水ができないためである。この
かさ密度を考慮すると、ガラス微粒子体の外径は一般に
出発ロッド径に対して、3.2〜23倍、望ましくは
4.1〜23倍の比率で堆積される。
てガラス微粒子の堆積を行っている。その場合、ガラス
微粒子の合成速度を上げるためには、ガラス微粒子体
の生成量及び堆積面への堆積効率の両者を増加させれ
ばよい。図2(A)は、従来法により1本バーナを用い
てガラス微粒子を堆積させる状態を示す概略断面図であ
り、図2(B)は、バーナが指向される堆積部を模式的
に拡大して示した部分拡大図である。図2(B)はバー
ナから見たガラス微粒子堆積面とバーナーから噴出され
た原料が反応して生成したガラス微粒子体の堆積面での
広がりに対応する円を模式的に示すものである。
粒子の量(全円部)及び堆積面(3角形状)の変化を時
系列的〔初期→(A)→(B)→(C)〕に示すもので
ある。上記を増やすため、初期の状態から(A)に示
されるように原料投入量を増やすと、ガラス微粒子堆積
体の径が太くなり〔(B)〕、(C)に示されるように
コア径に対するガラス微粒子堆積体径を一定比率にする
必要があるのでガラス微粒子堆積体径を一定にするよう
にバーナの相対的位置を調整する。この結果、確かにガ
ラス微粒子堆積体の合成速度は増加するが、投入ガラス
原料量と対応するガラス微粒子生成量の拡がり(全円
部)に対する堆積量寄与分(堆積分とオーバーラップす
る分)は小さくなるので非効率となり好ましくない。
てやればよい。図4は図3と同様の状態を示し、バーナ
を寝かして堆積面を広くした状態〔(A)〕から、
(B)に示すように、堆積面を広くして原料投入量を増
加することができる。この結果、ガラス微粒子体の堆積
速度を速めることができる。しかし、この場合は、初期
に比べロッド界面を加熱する火炎が届きにくくなって、
界面の堆積温度が低下し、かさ密度が低下する為に、該
ガラス微粒子体を脱水透明化すると、ロッド界面に気泡
が発生することが確認された。微気泡発生の観点からこ
の方法は好ましくないと言える。
では、このロッド界面の気泡発生を抑制するため「1次
バーナにより高純度ガラス棒外径の2倍以下の直径を有
する多孔質ガラス層を付与する」としている〔図4
(C)、〔0004〕参照〕。しかしながら、この方法
により確かに界面に発生する微気泡群は解消されるが、
この1次バーナが付与するガラス量は、焼結後ガラス全
体からみるとその量は僅かであり、従って1次バーナ導
入による合成速度向上への直接的寄与はほとんどない。
また、1次バーナ導入による原料投入量増量分を考慮す
ると、全原料投入分に対するガラス微粒子体形成量の比
(収率)はほとんど上がらず、従って、原料収率との観
点からは、非効率と言える。
0.3g/cm3 ガラスロッドの周囲に付与されるガラス微粒子堆積体の
焼結後の、ガラスロッドに対する倍率:4倍 ガラスロッドに対する1次バーナのガラス微粒子体径の
倍率:2倍 とすると、全断面積に対する1次バーナの生成するガラ
ス量(断面積比)は2.6%及び全合成ガラス微粒子体
量に対する1次バーナ生成分は2.7%となって、1次
バーナ導入による合成速度向上への直接的寄与は殆どな
いことが分かる。
周囲にガラス微粒子体を作製する方法において、上記問
題点を回避して、効率よく(原料収率が良く)、且つ、
高速合成を実現する手段として、前記(1)の方法が有
効であることを見いだしたことに基づいている。これを
図1に示されるディメンションに対応させると次のよう
に表現できる。 バーナは2本でVADガラス微粒子堆積体堆積 2×R1<R2≦5×R1 1.5≦(R3−R2)/(R2−R1)≦7 好ましくは、2.5倍以上5倍以下(ただし、R1,R
2,R3は図1の通り)
ついて限定根拠と先行技術と対比した有利な効果を要約
して示す。 (1)前記発明(1)は、ガラス微粒子堆積体作製にお
ける2本バーナ法の基本構成を示すもので、VAD法に
おいて、1次ガラス微粒子堆積体径を出発ロッドの2倍
以上5倍以下とし、また2次ガラス微粒子堆積体の厚さ
を1次ガラス微粒子堆積体の厚さの1.5倍以上7倍以
下とすることにより、2本バーナにより堆積速度を向上
させたガラス微粒子堆積体の堆積を実現することができ
る。上記のバランスにおいて、ガラス微粒子堆積体形成
を図ることにより、1次バーナガラス微粒子体付けの全
体ガラス微粒子堆積体付けに対するパフォーマンス(堆
積速度と原料収率)を最大化できる。1次バーナのガラ
ス微粒子堆積体径及びその比率が上記より小さいと、全
体ガラス微粒子堆積体作製に対する1次バーナの貢献度
が僅かとなり、堆積速度増加がはかれない。また、1次
バーナのガラス微粒子堆積体径及びその比率が上記より
大きくなると、1次バーナと2次バーナの火炎干渉が激
しくなり、原料投入量に対する堆積効率(収率)が大き
く低下する。
いて、堆積速度的に特に好ましいガラス微粒子堆積体径
比を特定したもので、特に2次ガラス微粒子堆積体の厚
さを1次ガラス微粒子堆積体の厚さの2.5倍以上5倍
以下とするときに、2本バーナ法の堆積速度効率が特に
良くなる。
用いられるバーナの構造を特定するもので、1次バーナ
により形成されるガラス微粒子堆積体径よりも、2次バ
ーナにより形成されるガラス微粒子堆積体径の方が大き
くなることから、各々の火炎バーナで堆積面を加熱する
面積は、2次バーナの方が大きくなる。従って、火炎広
がりを決めるバーナ開口径は、2次バーナの方が大きい
ことが望ましい。その開口径比(2次バーナ/1次バー
ナ)は2以上であることが望ましい。なお、ここでバー
ナ開口径とは、バーナ単独の場合は、バーナ先端の径
を、また、バーナに風防、保護管がついている場合は、
先端の風防若しくは保護管の径を意味する。
用いられる構造のうち、特に好ましいバーナ開口比を特
定するもので、上記(3)で、2次バーナの開口端の径
が、1次バーナのそれよりも2倍〜5倍の範囲にあると
きに、もっとも効率よく堆積面を加熱することができ
る。
バーナの設置方法を特定するもので、1次及び2次バー
ナの角度が45〜75°の範囲に配置したときに、VA
Dとしての堆積面がもっとも安定し、且つ、高効率なガ
ラス微粒子体堆積を実現することができる。
おけるガラス微粒子堆積体の堆積形態を特定するもの
で、2本のバーナ間の距離が近づきすぎると、各々のバ
ーナが形成する火炎が干渉するため、堆積効率がかえっ
て低下してしまうので、バーナ間の距離を前記のとおり
とすることにより、バーナ間の干渉を抑えつつ効率的な
VAD法ガラス微粒子堆積を実現することができる。
おける堆積終了処置方法について特定するもので、2本
バーナによるガラス微粒子体堆積終了端において、全体
のガラス微粒子体堆積終了を前に1次バーナのガラス微
粒子堆積を停止し、その停止ラインまで2次バーナのガ
ラス微粒子堆積を行ってから全体のガラス微粒子堆積を
終了することにより、1次バーナの余分ガラス微粒子堆
積部分を減じ、コスト削減・ガラス微粒子体堆積効率化
をはかることができる。
るが本発明の限定を意図するものではない。 (実施例1)原料ガス(SiCl4 )、H2 、O2 ガス
を用い下記のガラス微粒子堆積条件によりガラス微粒子
の堆積を行った: バーナ形態:同心円多重管バーナ2本(開口径比:3.
3) ロッド径:30mmφ 1次ガラス微粒子堆積体径:100mmφ ガラス微粒子堆積体外径:260mmφ 2本のバーナの堆積中心点間の距離:200mm 得られた結果は、次のとおりであった: ガラス微粒子堆積体堆積速度:31g/分 ガラス微粒子堆積体成長速度:95mm/分 原料収率:55%
積条件を採用した外は、実施例1と同条件でガラス微粒
子の堆積を行った。 バーナ形態:同心円多重管バーナ1本(バーナ角度60
°) ロッド径:30mmφ ガラス微粒子堆積体外径:260mmφ 得られた結果は次のとおりであった。 ガラス微粒子堆積体堆積速度:22.0g/分 ガラス微粒子堆積体成長速度:85mm/分 原料収率:50% ガラス微粒子堆積体堆積の終了端の非有効部の長さは実
施例1では比較例1の1.3倍であった。
件を採用した外は、実施例1と同条件でガラス微粒子の
堆積を行った。 バーナ形態:同心円多重管バーナ2本(開口径比:5.
0) ロッド径:30mmφ 1次ガラス微粒子堆積体径:50mmφ ガラス微粒子堆積体外径:260mmφ 2本のバーナの堆積中心点間の距離:200mm 得られた結果は次のとおりであった。 ガラス微粒子堆積体堆積速度:22.3g/分 ガラス微粒子堆積体成長速度:85mm/分 原料収率:42%
積条件を採用した外は、実施例1と同条件でガラス微粒
子の堆積を行った。 バーナ形態:同心円多重管バーナ2本(開口径比:2.
0) ロッド径:30mmφ 1次ガラス微粒子堆積体径:150mmφ ガラス微粒子堆積体外径:260mmφ 2本のバーナの堆積中心点間の距離:200mm 得られた結果は次のとおりであった。 ガラス微粒子体堆積速度:30g/分 ガラス微粒子体成長速度:90mm/分 原料収率:44%
積条件を採用した外は、実施例1と同条件でガラス微粒
子の堆積を行った。 バーナ形態:同心円多重管バーナ2本(開口径比:3.
3) ロッド径:30mmφ 1次ガラス微粒子堆積体径:100mmφ ガラス微粒子堆積体外径:260mmφ 2本のバーナの堆積中心点間の距離:80mm 得られた結果は次のとおりであった。 ガラス微粒子堆積体堆積速度:22g/分 ガラス微粒子堆積体成長速度:70mm/分 原料収率:39%
予測時刻より30分前に1次バーナへの原料投入を停止
したほかは実施例1と同一条件でガラス微粒子堆積体の
作製を行った。その結果、有効部の堆積速度は変わらな
いまま、ガラス微粒子堆積体堆積終了端の非有効部の長
さは比較例1と同じ長さにまで低減することができた。
堆積体を製造するに際し、1次バーナで形成されるガラ
ス微粒子堆積体径及び2次バーナで形成されるガラス微
粒子堆積体厚を特定することにより高原料収率及び高合
成速度を実現することができる。
てガラス微粒子を堆積する状態を示す概略縦断面図であ
り、図1(B)は、バーナが指向される堆積部を模式的
に拡大して示す部分拡大図である。
てガラス微粒子を堆積する状態を示す概略縦断面図であ
り、図2(B)は、バーナが指向される堆積部を模式的
に拡大して示す部分拡大図である。
部)及び堆積面(3角形状)の調整を示す模式図であ
る。
粒子体を堆積する場合のガラス原料の量(全円部)及び
堆積面(3角形状)の変化を時系列的に示す模式図であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 気相軸付法(VAD)により、コア若し
くはコアとクラッドからなるガラスロッドをターゲット
としてその外周にガラス微粒子を堆積しながら該ロッド
を引き上げていくガラス微粒子堆積体の製造方法におい
て、1次バーナによってガラスロッドの外側に堆積され
るガラス微粒子堆積体の外側に、更に2次バーナにより
ガラス微粒子堆積体を堆積する形態を有し、 1次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体径が、
ガラスロッド径の2倍以上5倍以下であり、 2次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体厚が、
1次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体厚の1.5
倍以上7倍以下であることを特徴とする、ガラス微粒子
堆積体の製造方法。 - 【請求項2】 上記のについて、 特に、2次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体の厚
さが1次バーナで形成されるガラス微粒子堆積体の厚さ
の2倍以上5倍以下、となることを特徴とする請求項1
に記載のガラス微粒子堆積体の製造方法。 - 【請求項3】 2本バーナ法において、そのバーナ開口
径が、1次バーナよりも2次バーナの方が大きいことを
特徴とする、請求項1又は2に記載のガラス微粒子堆積
体の製造方法。 - 【請求項4】 2次バーナの開口径が1次バーナの開口
径の2倍以上5倍以下であることを特徴とする、請求項
3に記載のガラス微粒子堆積体の製造方法。 - 【請求項5】 上記各バーナとガラスロッドのなす角度
が45〜75°の間にあることを特徴とする、請求項1
〜4のいずれかに記載のガラス微粒子堆積体の製造方
法。 - 【請求項6】 2本のバーナの原料流の堆積中心点間の
距離が、ガラス微粒子堆積体外径の1/3以上であるこ
とを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のガラ
ス微粒子堆積体の製造方法。 - 【請求項7】 ガラス微粒子堆積体堆積終了端におい
て、2次バーナよりも先に1次バーナの原料を停止する
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のガ
ラス微粒子堆積体の製造方法。
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