JP2002249201A - 複数種類の物品の整列搬送システム - Google Patents

複数種類の物品の整列搬送システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の搬入搬出ラインを一本化し、無駄な搬
入出動力を使うことなく効率よく物品ごとに整列させて
から搬送できる複数種類の物品の整列搬送システムを提
供すること。 【解決手段】 上流の製造ラインA,B,C,D,Eか
ら下流に向けてランダムに流れてくる複数種類の物品
a,b,c,d,eを搬送する主搬送ライン14と、同
一種類の物品を搬入出する前記主搬送ライン14と直交
する複数の副ライン16とを有し、前記副ライン16は
前記主搬送ライン14から搬入した物品を受け取り一時
的に保管し、その後保管した同一種類の物品を前記主搬
送ライン14に連続搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上流から下流に向
けてランダムに流れてくる複数種類の物品を同一種類の
物品ごとに整列させてから再び搬送する複数種類の物品
の整列搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複数種類の物品の整列搬送システ
ムとして、例えば図5に示すような搬送システムが知ら
れている。図5は製造ラインからストックエリアを介し
て出荷場までの物品の流れを示したフロー図であって、
5つの製造ラインA〜Eより流れてきたそれぞれ異なる
製造物品(以下単に物品という)a,b,c,dおよび
eを同一種類の物品ごとに整列させて出荷場02まで搬
送する場合、中間のストックエリア01で物品を整列さ
せてから搬送させる必要がある。
【0003】この中間ストックエリア01は物品搬入ラ
イン01aと、保管整列ライン01bと物品搬出ライン
01cから成り、製造ラインからランダムに流れてくる
物品は、先ず物品搬入ライン01aで受け入れられ、こ
の物品搬入ライン01a上を搬送する物品は、種類ごと
に保管整列ライン01bへ受け渡される。保管整列ライ
ン01bは物品の種類分(この例では5つ)だけ物品搬
入ライン01aと直交して配置されている。この保管整
列ライン01bの長さXは、物品搬出ライン01cへ連
続して物品を搬出する最大量がストックできるように設
定されている。そして保管整列ライン01bでストック
された同一物品は、出荷場02の要求に従って、順次物
品搬出ライン01cへまとめて搬出されるようになって
いる。
【0004】また、図6は製造ラインから一時ストック
可能な自動倉庫を介して出荷場までの物品の流れを示し
たフロー図であって、製造ラインA〜Eよりランダムに
流れてくる物品a,b,c,dおよびeは製造順に搬送
ライン03を経てストック用自動倉庫04に搬入され
る。自動倉庫04から出荷場05までは自動倉庫のプロ
グラミングに基づき物品は順次搬出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図5に示した整列搬送システムは、保管整列ライン01
b以外に物品搬入ライン01aと物品搬出ライン01c
の2本のラインを必要とし、搬送システムが煩雑である
だけでなく、保管整列ライン01bの長さXは物品の搬
出最大量をストックできるように設定されているので、
小量まとめて搬出するときでも、物品を保管整列ライン
01bの全長であるXに亘って移動させなければなら
ず、搬送に無駄なエネルギーと時間を費やしていた。
【0006】一方、図6に示す自動倉庫を用いた搬送シ
ステムは、自動倉庫04までの流れはスムーズであって
も、自動倉庫04から出荷場05に搬出するときには、
自動倉庫内が同一物品ごとに整列されていないために、
プログラミングに基づく物品の取り出しに時間がかか
り、搬送ライン03が詰まってきたり、出庫時のパレタ
イジング作業を待たせることが起きていた。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、物品の搬入搬出ラインを一本化し、無駄な搬
入出動力を使うことなく効率よく物品ごとに整列させて
から搬送できる複数種類の物品の整列搬送システムを提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、上流から下流に向けてランダムに流れてくる複数種
類の物品を搬送する主搬送ラインと、同一種類の物品を
搬入出する前記主搬送ラインと直交する複数の副ライン
とを有し、前記副ラインは前記主搬送ラインから搬入し
た物品を一時的に保管し、その後保管した同一種類の物
品を前記主搬送ラインに連続搬出することを特徴として
いる。この特徴によれば、従来用いられていた搬入と搬
出ラインを一本の主搬送ラインで行えるので、システム
構成が簡素化すると共に、副ラインの駆動を省力化して
効率よく物品を整列搬送できる。
【0009】本発明の複数種類の物品の整列搬送システ
ムは、前記主搬送ラインの下流側が自動倉庫に接続され
ていることが好ましい。このようにすれば、同一物品ご
とにまとめて自動倉庫へ入庫でき、出荷のタイミングに
合わせて出庫できるので、出荷時に効率よく物品を取り
出せる。
【0010】本発明の複数種類の物品の整列搬送システ
ムは、前記自動倉庫は同一種類の物品を複数個同時に入
出庫可能な入出庫装置を備えていることが好ましい。こ
のようにすれば、複数個の物品を同時に入出庫出来る入
出庫装置を用いることで、入出庫作業のスピード化が図
れる。
【0011】本発明の複数種類の物品の整列搬送システ
ムは、前記副ラインは物品が整列保管される長さ分だけ
前記主搬送ラインから離れる方向に搬送駆動され、物品
が再投入される長さ分だけ前記主搬送ラインに向かって
搬送駆動されることが好ましい。このようにすれば、同
一物品の整列数が決まれば、その数に応じた長さだけ副
ラインが搬送駆動するので、無駄な搬入出動力を使わな
くてすむ。
【0012】本発明の複数種類の物品の整列搬送システ
ムは、前記前記副ラインは、主搬送ラインに対して左右
両側に配置されていることが好ましい。このようにすれ
ば、主搬送ラインを長くしなくても多くの種類の、或い
は多くの量の物品を整列保管させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を挙げ図面に基
づいて、本発明の複数種類の物品の整列搬送システムに
ついて説明する。
【0014】図1は、製造ラインA,B,C,D,Eか
らストックエリア10を介して出荷場12までの物品の
流れを示したフロー図であって、主搬送ライン14によ
り搬送されてきた物品を副ライン16に保管し、その物
品を再び主ライン14に再投入する時間的な流れを、ス
テップ1からステップ9までに分けて説明する。
【0015】副ライン16は主搬送ラインに直交する方
向に配置され物品の種類分だけ(本実施例では、a〜e
の5種類なので5本の副ラインがある。)副ライン16
(16−1,16−2,16−3,16−4,16−
5)が用意されている。本実施例では物品が2つ整列し
た状態で出荷場12へ搬送する場合について説明する
が、整列させるべき物品の数を増やす場合には、それに
応じた長さの副ラインを用意すればよい。
【0016】5つの製造ラインAからEよりそれぞれ種
類の異なる製造された物品a,b,c,d,およびeが
主搬送ライン14に順次搬送されている。物品の流れて
くる順序は製造された順なので、主搬送ライン14に
は、例えばステップ1で示すように物品eを先頭にc,
a,b,e,d,cと流され、次に物品aが主搬送ライ
ン14に搬入される直前の状態が示されている。そし
て、主搬送ライン14によって送られてくる物品間の相
互間隔は、その間に一つの物品が投入可能なだけのスペ
ースが空いている。3つ物品の整列状態で搬出する場合
には、2つの物品が投入可能なだけのスペースを空けて
主搬送ライン14上を搬送させることは当然である。
【0017】ステップ2において、物品aが副ライン1
6−1に保管され、物品cが副ライン16−3に保管さ
れる直前の状態にある。ステップ3で物品aとcが副ラ
インに保管され、ステップ4では物品a,b,c,eが
副ラインに保管されている。
【0018】ステップ5では、副ライン16における物
品の保管状態に変化はないが、ステップ1と比べ、新た
に物品a,b,dが主搬送ライン14に追加されている
ことが解る。ステップ6では主搬送ライン14上の物品
aが、既に物品aを保管している副ライン16−1の位
置に到達している状態が示されており、次のステップ7
で物品aと物品b間に、副ライン16−1より物品aを
投入すると共に、物品cと物品eが投入準備状態にはい
っている。ステップ8では物品e,c,aが既に投入さ
れ物品bが投入準備状態にはっている。ステップ9で物
品e,c,a,bがそれぞれ2個整列して出荷場12に
運ばれる。
【0019】出荷場12では空パレット18に同一物品
ごとに(本実施例に場合は2つの物品ごとに)搭載して
実装パレット20として出荷される。
【0020】このように、主副の2本のラインで同一の
物品を複数個整列させて搬送することができる。また、
副ライン16は整列させたい個数より一つ少ない数だけ
保管すればよく、従来のように、物品搬入ラインから物
品搬出ラインまで駆動させる必要はない。
【0021】本実施例においては、主搬送ライン14か
ら搬出された整列物品郡を直接出荷場12へ送り出した
が、自動倉庫を経てから出荷場に送るようにしてもよ
い。図2は整列して搬送されてくる同一物品を自動倉庫
側に同時入庫させる入庫装置の平面図であり、図3は自
動倉庫から同一物品を同時出庫させる出庫装置の平面図
である。図2において、入庫装置22は自動倉庫用の入
庫コンベヤライン22aと昇降荷台22bと格納トレー
22cから成り、入庫コンベヤライン22aは整列物品
郡を主搬送ラインから引き継ぎ、入庫するための昇降荷
台22bのところまで運ぶ。ここで物品は格納トレー2
2cの位置に合わせて上下動され、所定位置にて格納プ
ッシャー23で2個同時に押し込まれることで格納トレ
ー22cに収納される。入庫コンベヤライン22aは新
たに設けることなく主搬送ライン14をそのまま延長さ
せたものでもよい。また、昇降荷台22bや格納プッシ
ャー23は2個用と限らず3個或いは4個用のものであ
ってもよい。
【0022】出庫装置24は自動倉庫用の出庫コンベヤ
ライン24aと昇降荷台24bと格納トレー24cから
成り、格納トレー24cに格納されている2個の物品は
払い出しプッシャー25により昇降荷台24bに払い出
され、その後出庫コンベヤライン24aに引き継がれて
出荷場へと運ばれる。
【0023】このように、同一物品ごとにまとめて自動
倉庫へ入庫でき、出荷のタイミングに合わせて出庫させ
ることができるので、出荷時に効率よく物品を取り出せ
る。また、入出庫装置を利用することで、複数個の物品
を同時に入出庫でき、入出庫作業のスピード化が図れ
る。
【0024】図4は本発明の複数種類の物品の整列搬送
システムの他の変形実施例を示したフロー図であり、主
搬送ライン26に対して直交する副ライン28が左右両
側に合計10個(28−1〜28−10)配置されてい
る。また整列させる物品数は4つであり、そのため、主
搬送ライン26により搬送される物品間は3つの物品が
投入できるだけの間隔を有している。増加した副ライン
の利用形態としては、例えば副ライン28−1と28−
6を物品aの整列保管用にしてもよいし、図4に示すよ
うに、副ライン28−6の方は物品aとは異なる他の物
品a’の整列保管用としてもよい。いずれにしても、主
搬送ライン26を長くしなくても多くの種類の、或いは
多くの量の物品を整列保管させることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0026】(a)請求項1項の発明によれば、従来用
いられていた搬入と搬出ラインを一本の主搬送ラインで
行えるので、システム構成が簡素化すると共に、副ライ
ンの駆動を省力化して効率よく物品を整列搬送できる。
【0027】(b)請求項2項の発明によれば、同一物
品ごとにまとめて自動倉庫へ入庫でき、出荷のタイミン
グに合わせて出庫できるので、出荷時に効率よく物品を
取り出せる。
【0028】(c)請求項3項の発明によれば、複数個
の物品を同時に入出庫出来る入出庫装置を用いること
で、入出庫作業のスピード化が図れる。
【0029】(d)請求項4項の発明によれば、同一物
品の整列数が決まれば、その数に応じた長さだけ副ライ
ンが搬送駆動するので、無駄な搬入出動力を使わなくて
すむ。
【0030】(e)請求項5項の発明によれば、主搬送
ラインを長くしなくても多くの種類の物品を整列保管さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本発明の複数種類の物品の整列搬送シ
ステムのフロー図である。
【図2】自動倉庫に用いられる本発明の入庫装置の平面
図である。
【図3】自動倉庫に用いられる本発明の出庫装置の平面
図である。
【図4】本発明の別の実施例である複数種類の物品の整
列搬送システムのフロー図である。
【図5】従来の複数種類の物品の整列搬送システムのフ
ロー図である。
【図6】製造ラインから自動倉庫を介して出荷場までの
物品の流れを示した従来のフロー図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E 製造ライン a,b,c,d,e 物品 10 ストックエリア 12 出荷場 14 主搬送ライン 16(16−1〜16−5) 副ライン 18 空パレット 20 実装パレット 22 入庫装置 22a 入庫コンベヤライン 22b 昇降装置 22c 格納トレー 23 格納プッシャー 24 出庫装置 24a 出庫コンベヤライン 24b 昇降装置 24c 格納トレー 25 払い出しプッシャー 26 主搬送ライン 28(28−1〜28−10)副ライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流から下流に向けてランダムに流れて
    くる複数種類の物品を搬送する主搬送ラインと、同一種
    類の物品を搬入出する前記主搬送ラインと直交する複数
    の副ラインとを有し、前記副ラインは前記主搬送ライン
    から搬入した物品を一時的に保管し、その後保管した同
    一種類の物品を前記主搬送ラインに連続搬出することを
    特徴とする複数種類の物品の整列搬送システム。
  2. 【請求項2】 前記主搬送ラインの下流側が自動倉庫に
    接続されている請求項1に記載の複数種類の物品の整列
    搬送システム。
  3. 【請求項3】 前記自動倉庫は同一種類の物品を複数個
    同時に入出庫可能な入出庫装置を備えている請求項2に
    記載の複数種類の物品の整列搬送システム。
  4. 【請求項4】 前記副ラインは物品が整列保管される長
    さ分だけ前記主搬送ラインから離れる方向に搬送駆動さ
    れ、物品が再投入される長さ分だけ前記主搬送ラインに
    向かって搬送駆動される請求項1ないし3のいずれかに
    記載の複数種類の物品の整列搬送システム。
  5. 【請求項5】 前記前記副ラインは、主搬送ラインに対
    して左右両側に配置されている請求項1ないし4のいず
    れかに記載の複数種類の物品の整列搬送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012096865A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Daihatsu Motor Co Ltd ワーク搬送装置

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63119509U (ja) * 1987-01-29 1988-08-02
JPH061431A (ja) * 1992-06-22 1994-01-11 Kataoka Mach Co Ltd 仕分けコンベア装置及びストレージコンベア装置

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