JPH09278117A - 自動倉庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】取扱品種数、仕分け先数の両方が大量である場
合、ケ−ス単位に仕分けて保管，出荷するときの処理時
間を短縮しようとしても限度があった。 【解決手段】スタッカクレ−ン３は所定のパレット積載
品保管棚２から要求のあった品種パレットを搬送して受
渡しコンベヤ５に移載する。受渡しコンベヤ５に移載さ
れた品種パレットを受渡し用スタッカクレ−ン６により
搬送して一時保管棚７に保管する。一時保管棚７に対す
る１バッチ分の商品の補充が終了すると、一時保管棚７
に保管された商品の平面１層分を層単位移載装置８で計
画出庫順に応じて順次切り出して出庫コンベヤ９に払い
出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は各種商品を保管す
る自動倉庫、特に各種商品の仕分けと出庫処理の処理速
度の向上に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】多種類の商品を保管し、保管した商品を
ケ−ス単位に分けて仕向先別に仕分けて出庫する自動倉
庫には、例えば特開平２−52807号公報に開示された自
動ピッキングシステムや特開平５−155405号公報に開示
された層別ピッキングシステム等が使用されている。

【０００３】特開平２−52807号公報に掲載された自動
ピッキングシステムは、図７の平面図に示すように例え
ばスタッカ−クレ−ン４１を使用して保管庫４２に収納
されている単品種ケ−スのパレットを各品種別にパレッ
ト単位で庫外の入出庫ステ−ション４３に搬出した後、
フォ−クリフト等を使用して各々の単品種パレットを所
定の位置４４ａ〜４４ｎに配置する。その後、各商品を
必要な個数だけピッキングしながら空きパレット４５に
積込み仕分けして、仕分け作業が完了した積載パレット
４６を次工程へ搬出したり、倉庫内の保管棚４２に再入
庫している。このようにして設置スペ−スを縮小し、か
つ商品の損傷等を防いでいる。

【０００４】また、特開平５−155405号公報に掲載され
た層別ピッキングシステムでは、図８に示すようにピッ
キング装置５１のデパレダイス位置５２にパレット保管
倉庫５４から送られる品目パレット５５を載せ、パレダ
イス位置５３に出荷パレット５６を載せ、品目パレット
５５の商品を必要なだけ出荷パレット５６に積み付け
る。品目パレット５５はデパレダイス作業が終了すると
再びパレット保管倉庫５４に戻され、空きになった品目
パレット５５は空パレットマガジン５７にまとめられ、
パレット保管倉庫５４から出荷用の空パレットマガジン
５８に送られる。このようにして１つの品目パレット５
５がデパレダイス位置５２に載せられると搬送路５９に
より形成されたル−プ上にある複数の出荷パレット５６
は、パレダイス位置５３に順次送られ、各出荷パレット
５６毎に品目パレット５５上の商品の積み付け要求があ
ればピッキングがなされ、要求がなければ素通りする。
各出荷パレット５６への積み付けが完了すると、デパレ
ダイス位置５２の品目パレット５５は移動し、他の品目
パレット５５がデパレダイス位置５２に載せられ、上記
と同様な処理を行う。このようにして、１つの品目パレ
ット５５の出庫に対して、複数の出荷要求を同時に対応
できるようにして、パレット保管倉庫５４内のクレ−ン
の稼動率を低下させてピッキング能率の向上を図ってい
る。

【０００５】また、商品の多品種化や店舗配送の多頻度
化に伴い保管，仕分けの効率化が要求され、ケ−ス単位
の梱包品を保管，仕分けするためにケ−ス自動倉庫が利
用されている。ケ−ス自動倉庫６１は、例えば図９に示
すように、パレット単位で物品を保管するパレット保管
倉庫５４と補充コンベヤ６２で連結され、パレット保管
倉庫５４でケ−ス単位に分解して送られた梱包品を保
管，仕分けするものであり、複数列に配置された多段高
層棚６３と、多段高層棚６３の各列間に設けられたスタ
ッカ−クレ−ン６４と入庫コンベヤ６５及び出庫コンベ
ヤ６６を有する。そしてパレット保管倉庫５４からケ−
ス単位で送られる梱包品の保管棚は在庫管理により物品
毎に定められ、パレット保管倉庫５４からケ−ス単位で
梱包品が送られると、入庫コンベヤ６５で入庫する棚通
路の入口まで搬送され、スタッカ−クレ−ン６４で多段
高層棚６３の所定の棚に格納される。また、出庫する梱
包品は該当する棚からスタッカクレ−ン６４により出庫
コンベヤ６６の位置まで搬送されてから出庫コンベヤ６
６で出荷場６７まで送られて出庫する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】特開平２−52807号公
報に開示された自動ピッキングシステムや特開平５−15
5405号公報に掲載された層別ピッキングシステムでは商
品が衝突し損傷する可能性は少ないが、被出荷品を載せ
たパレットをピッキングタイミングに合わせて自動倉庫
の棚から出庫し、必要数量を取り出した後、残りの商品
を載せたパレットを再入庫しなければならなかった。こ
のため品種数と仕分け先数の双方が多い場合には逆に自
動倉庫の負荷が倍増し、処理時間が遅くなってしまう。
このため品種数と仕分先数のどちらかを小さくできる場
合にのみ利用できるという制限があった。

【０００７】上記のようなケ−ス自動倉庫で多品種の梱
包品を保管して仕分ける場合にはスタッカ−クレ−ンが
多数必要になる。すなわち出庫量の多い品種（以下、Ａ
品という）もパレット保管倉庫でケ−ス単位に分解した
後、全数をケ−ス自動倉庫の保管棚に一度保管してから
出庫するために、多数の保管棚が必要になる。例えば、
100品種の物品を単位時間あたりで1000ケ−ス出庫する
システムにおいては5000個程度の保管棚が必要になる。
また、単位時間あたりで1000ケ−ス出庫する場合、１ケ
−ス当たり3.6秒で処理する必要がある。１台のスタッ
カ−クレ−ンで入出庫するために必要な時間を１ケ−ス
当たり60秒として稼動率を85％とすると、スタッカ−ク
レ−ンは20台必要になる。このため機器等の設備費が増
大してしまうという短所があった。

【０００８】また、ケ−ス自動倉庫で商品の保管や出荷
のため多段の保管棚に沿ってスタッカ−クレ−ンを昇降
させるときに、商品の１ケ−スずつ搬送しているため、
保管や出荷するときの処理時間を短縮しようとしても限
度があった。

【０００９】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、取扱品種数、仕分け先数の両方が大
量である場合にも、処理速度を低下することなく、少な
いスぺ−スで確実に仕分けして保管や出荷することがで
きる自動倉庫を得ることを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明に係る自動倉庫
のパレット保管倉庫は、多段に積み重ねた箱入りの商品
を保管するパレット積載品保管棚と、該パレット積載品
保管棚間に配置され、パレット積載商品を移送するスタ
ッカクレ−ンと、パレット積載品保管棚の出庫側にパレ
ット積載品保管棚と直交して配置され、取り出し要求の
あったパレット積載商品を一時保管する一時保管棚と、
パレット積載品保管棚と一時保管棚の間に設けられ、パ
レット積載商品をパレット積載品保管棚から一時保管棚
に移載する受渡し用スタッカクレ−ンと、一時保管棚の
パレット積載品保管棚と反対側に配置され、一時保管棚
に保管されたパレット積載商品の平面１層分を切り出し
て払い出す層単位移載装置とを備えたことを特徴とす
る。

【００１１】また、この発明に係る自動倉庫のケ−ス保
管倉庫は、複数段に設けられ、各段にトラバ−ス台車の
走行路を有するケ−ス保管棚と、ケ−ス保管棚端部の入
出庫部に沿って配置された内側リフタと内側リフタのケ
−ス保管棚と反対側に配置された外側リフタを有する入
出庫装置とを有し、入出庫装置の内側リフタと外側リフ
タはそれぞれケ−ス保管棚の一段おきに交互に配置さ
れ、各々ケ−ス保管棚の一段分ずつ昇降し、内側リフタ
と外側リフタとケ−ス保管棚の入出庫部及びトラバ−ス
台車にはそれぞれ移載装置が設けられていることを特徴
とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】この発明においては、自動倉庫の
パレット保管倉庫に多連多段のパレット積載品保管棚が
複数列配置され、パレット積載品保管棚の間にはスタッ
カクレ−ンが配置されている。パレット積載品保管棚の
一方の端部には入庫コンベヤが設けられ、他方の端部に
は受渡しコンベヤがそれぞれ設けられている。受渡しコ
ンベヤの出庫側には複数の受渡し用スタッカクレ−ンと
多連多段の一時保管棚と層単位移載装置とが設けられて
いる。一時保管棚は各パレット積載品保管棚と直交して
配置され、取り出し要求のあったパレット積載商品を一
時保管する。受渡し用スタッカクレ−ンはパレット積載
品保管棚の受渡しコンベヤと一時保管棚の間に設けら
れ、パレット積載品保管棚から受渡しコンベヤに搬送さ
れたパレット積載商品を一時保管棚に移載する。層単位
移載装置は一時保管棚のパレット積載品保管棚とは反対
側に配置され、出庫要求に応じて一時保管棚に保管され
たパレット積載商品の平面１層分を切り出して例えば出
庫コンベヤに払い出す。

【００１３】パレット積載品保管棚に保管された商品に
対して次バッチの出庫要求があると、パレット積載品保
管棚の間に設けられたスタッカクレ−ンは所定のパレッ
ト積載品保管棚から要求のあった品種パレットを搬送し
て受渡しコンベヤに移載する。受渡しコンベヤに移載さ
れた品種パレットは受渡し用スタッカクレ−ンにより搬
送されて一時保管棚に保管される。一時保管棚に対する
１バッチ分の商品の補充が終了すると、パレットに多段
積みされて一時保管棚に保管された商品の平面１層分を
層単位移載装置で計画出庫順に応じて順次切り出して出
庫コンベヤ等に払い出す。このようにして次バッチ分の
取り出し品種を一時保管棚に一時保管し、保管したパレ
ット積載品を層単位移載装置で切り出して払い出すよう
にしたから、小スペ−スでかつ遅滞なく平面１層分の商
品を払い出すことができる。

【００１４】また、自動倉庫のケ−ス保管倉庫には、複
数段に設けられ、各段の保管棚の中央部にトラバ−ス台
車の走行路を有するケ−ス保管棚と、入出庫装置とを有
する。各保管棚の入出庫装置側の端部には入出庫用のバ
ッファ部を有する。入出庫装置は保管棚のバッファ部に
沿って配置された内側リフタと、内側リフタの保管棚と
反対側に配置された外側リフタを有する。内側リフタと
外側リフタはケ−ス保管棚の一段おきに交互に配置さ
れ、それぞれケ−ス保管棚の一段分ずつ昇降する。そし
てトラバ−ス台車の走行路を挟んだ一方の保管棚に沿っ
て設けられた内側リフタと外側リフタを入庫装置として
使用し、他方の保管棚に沿って設けられた内側リフタと
外側リフタを出庫装置として使用する。トラバ−ス台車
と各保管棚のバッファ部と内側リフタ及び外側リフタに
は移載装置が設けられている。

【００１５】そして、ケ−ス保管倉庫の保管棚に商品を
保管したり出荷するときに、内側リフタと外側リフタを
保管棚の一段分ずつ昇降させて、内側リフタと外側リフ
タで交互に商品を搬送し、複数個の商品を同時に搬送す
る。

【００１６】

【実施例】図１，図２はこの発明の一実施例のパレット
保管倉庫の構成を示し、図１は一部を裁断して示した斜
視図、図２は平面図である。図に示すように、パレット
保管倉庫１は、多連多段例えば20連６段のパレット積載
品保管棚２が複数列、例えば20列に配置され、パレット
積載品保管棚２の間にはスタッカクレ−ン３が配置され
ている。このパレット積載品保管棚２の一方の端部には
入庫コンベヤ４が設けられ、他方の端部には受渡しコン
ベヤ５がそれぞれ設けられている。受渡しコンベヤ５の
出庫側には複数の受渡し用スタッカクレ−ン６と多連多
段の一時保管棚７と複数の層単位移載装置８及び出庫コ
ンベヤ９とが設けられている。一時保管棚７は各パレッ
ト積載品保管棚２と直交して配置され、取り出し要求の
あったパレット積載商品を一時保管する。複数の受渡し
用スタッカクレ−ン６はパレット積載品保管棚２の受渡
しコンベヤ５と一時保管棚７の間に設けられ、パレット
積載商品をパレット積載品保管棚２の受渡しコンベヤ５
から一時保管棚７に移載する。層単位移載装置８は一時
保管棚７のパレット積載品保管棚２とは反対側に配置さ
れ、出庫要求に応じて一時保管棚７に保管されたパレッ
ト積載商品の平面１層分を切り出して出庫コンベヤ９に
移載する。出庫コンベヤ９に払い出された平面１層分の
商品は、図３の斜視図に示すケ−ス保管倉庫２１へ搬送
されて保管され、ケ−ス単位の出庫要求にしたがって取
り出されて出荷口へ搬送される。

【００１７】ケ−ス保管倉庫２１は、図３に示すよう
に、ケ−ス保管棚２２と入出庫装置２３とを有する。ケ
−ス保管棚２２は複数段に設けられ、各段の保管棚２４
の中央部にトラバ−ス台車２５の走行路２６を有する。
各保管棚２４の入出庫装置２３側の端部には、図４の平
面図に示すように、入出庫用のバッファ部２７を有す
る。入出庫装置２３は保管棚２４のバッファ部２７に沿
って配置された内側リフタ２８と、内側リフタ２８の保
管棚２４と反対側に配置された外側リフタ２９を有す
る。内側リフタ２８と外側リフタ２９はケ−ス保管棚２
２の一段おきに交互に配置されている。この内側リフタ
２８と外側リフタ２９は、それぞれケ−ス保管棚２２の
一段分ずつ昇降する。そしてトラバ−ス台車２５の走行
路２６を挟んだ一方の保管棚２４に沿って設けられた内
側リフタ２８と外側リフタ２９は入庫装置２３ａとして
使用され、パレット保管倉庫１の出庫コンベヤ９に接続
されている。他方の保管棚２４に沿って設けられた内側
リフタ２８と外側リフタ２９は出庫装置２３ｂとして使
用され、出荷コンベヤ３０に接続されている。

【００１８】トラバ−ス台車２５には、図４に示すよう
に、スライドフォ−クを有する移載装置３１が搭載さ
れ、各保管棚２４のバッファ部２７にはチェ−ンコンベ
ヤとフリ−ロ−ラからなる移載装置３２が設けられてい
る。内側リフタ２８にはくし刃状チェ−ンコンベヤ３３
が移載装置として設けられ、外側リフタ２９には、内側
リフタ２８のくし刃状チェ−ンコンベヤ３３と噛み合う
ように進退するとともに昇降するくし刃状パレット３４
が移載装置として設けられている。

【００１９】一般に物流センタで取り扱う物品は商品の
多品種化に伴い、需要の多い物品と比較的需要の少ない
物品と各種あり、例えば冷凍食品を取り扱う物流センタ
の自動倉庫１では常時1000種類程度の品種の物品を保管
するなかでほぼ１／４の品種は需要が多くて出庫量が多
い通常Ａ品といわれる物品であり、その他の品種はＡ品
より需要量が少ないＢ品，Ｃ品といわれる物品である。
このＡ品，Ｂ品，Ｃ品の割合と出庫量は、図５に示すよ
うな分布になり、Ａ品の物品の出庫量が65％程度にな
る。

【００２０】このように出荷頻度が異なる多品種の物品
をパレット保管倉庫１に保管して出庫するときの動作を
説明する。

【００２１】多段に積み重ねられパレットに積載された
パレット積載商品はトラック等により運搬されて搬入さ
れ、入庫コンベヤ４でパレット保管倉庫１に搬送される
と、スタッカクレ−ン３によりパレット積載品保管棚２
の所定の位置に搬送されて保管される。このようにパレ
ット積載品保管棚２に保管された商品を出庫するときの
ピッキング形態は、出庫要求にしたがいリアルタイムで
連続的に出庫する場合と、品種別あるいは出庫方面別に
時間を区切ってバッチ的に出庫する場合とがある。

【００２２】バッチ的な出庫をしているときに、パレッ
ト積載品保管棚２に保管された商品に対して次バッチの
出庫要求があると、パレット積載品保管棚２の間に設け
られたスタッカクレ−ン３は所定のパレット積載品保管
棚２から要求のあった品種パレットを搬送して受渡しコ
ンベヤ５に移載する。受渡しコンベヤ５に移載された品
種パレットは受渡し用スタッカクレ−ン６により搬送さ
れて一時保管棚７に保管される。このように各バッチ毎
に各種商品を一時保管棚７に保管するから、一時保管棚
７の保管容量は１バッチ毎の出庫数量に応じて定められ
ている。

【００２３】一時保管棚７に対する１バッチ分の商品の
補充が終了すると、計画出庫順に一時保管棚７に保管さ
れたパレットに多段積みされた商品の平面１層分を層単
位移載装置８で計画出庫順に応じて順次切り出し出庫コ
ンベヤ９に払い出す。出庫コンベヤ９に払い出された平
面１層分の商品はケ−ス保管倉庫２１に搬送されて保管
される。

【００２４】このようにして１バッチの処理が済むと次
の出庫の準備に入る。次バッチの要求があり出庫準備に
入ると、要求された品目が一時保管棚７にないときは、
パレット積載品保管棚２に保管されたパレット積載品を
補充する。このようにパレット積載品を一時保管棚７に
補充するときに、一時保管棚７に保管スペ−スがない場
合には、次バッチで出庫要求の無い品種のパレット積載
品を受渡し用スタッカクレ−ン６とスタッカクレ−ン３
を使用してパレット積載品保管棚２の所定の位置に再入
庫させる。この一時保管棚７に保管スペ−スがない場合
の処理は、主として出荷頻度の少ないＢ品やＣ品に生じ
るものであり、出荷頻度の大きいＡ品については通常生
じない。そのため、パレット積載品保管棚２に、例えば
常時1000品種を保管していても、次バッチの出庫準備に
要する負荷は比較的少なくてすみ、出庫準備を短時間で
行うことができる。なお、空パレットは受渡し用スタッ
カクレ−ン６とスタッカクレ−ン３を使用して搬出され
る。

【００２５】このようにして次バッチ分の取り出し品種
を一時保管棚７に一時保管し、保管したパレット積載品
を層単位移載装置８で切り出して払い出すようにしたか
ら、小スペ−スでかつ遅滞なく平面１層分の商品を払い
出すことができる。

【００２６】また、一時保管棚７に一時保管する工程と
層単位移載装置８で切り出して払い出す工程を並列に行
うこともでき、出庫時間を大幅に短縮することもでき
る。

【００２７】次のパレット保管倉庫１から払い出された
商品をケ−ス保管倉庫２１に保管して出庫するときの動
作を、図６の動作工程図を参照して説明する。

【００２８】パレット保管倉庫１から払い出された商品
３５が出庫コンベヤ９でケ−ス保管倉庫２１の入庫装置
２３ａに搬送されると、搬送された商品３５は出庫コン
ベヤ９と入庫装置２３ａの最下段に設けた内側リフタ２
８ａのくし刃状チェ−ンコンベヤ３３により、図６
（ａ）に示すように、内側リフタ２８ａに移載される。
内側リフタ２８ａに商品３５を搭載したら、図６（ｂ）
に示すように、内側リフタ２８全体が保管棚２４の一段
分上昇し、外側リフタ２９と同じ位置に達する。この状
態で最下段の外側リフタ２９ａのくし刃状パレット３４
を内側リフタ２８ａ側に進退，昇降させて、内側リフタ
２８ａに搭載した商品３５を外側リフタ２９ａに移載す
る。その後、図６（ｃ）に示すように、内側リフタ２８
全体が保管棚２４の一段分下降し、外側リフタ２９全体
が保管棚２４の一段分上昇する。この状態で、出庫コン
ベヤ９で搬送された商品を内側リフタ２８ａに移載し、
外側コンベヤ２９ａに搭載された商品３５を二段目の内
側リフタ２８ｂに移載する。そして内側リフタ２８全体
を保管棚２４の一段分上昇させ、外側リフタ２９全体を
保管棚２４の一段分下降させ、内側リフタ２８ａに搭載
した商品３５を外側リフタ２９ａに移載し、内側リフタ
２８ｂに搭載した商品３５を二段目の外側リフタ２９ｂ
に移載する。この動作を繰り返して搬送された商品３５
が所定の保管棚２４、例えば図６（ｂ）に示すように、
最上段の保管棚２４に達すると、内側リフタ２８ｄに搭
載された商品３５は、内側リフタ２８ｄのくし刃状チェ
−ンコンベヤ３３と保管棚２４のバッファ部２７の移載
装置３２によりバッファ部２７に移載される。このバッ
ファ部２７に移載された商品３５は、トラバ−ス台車２
５の移載装置３１によりトラバ−ス台車２５に移載さ
れ、トラバ−ス台車２５により保管棚２４の所定の位置
まで搬送され保管される。

【００２９】この保管棚２４に保管された商品３５を出
荷するときは、保管棚２４の所定の位置に保管された商
品３５をトラバ−ス台車２５に搭載してバッファ部２７
まで搬送し、出庫装置２３ｂ側のバッファ部２７に移載
する。バッファ部２７に移載した商品３５は、上記保管
のときと反対の工程により、出庫装置２３ｂの内側リフ
タ２８と外側リフト２９に逐次移載されて、最下段の内
側リフタ２８ａまで搬送されて出荷コンベヤ３０に移載
され出荷口へ搬送される。

【００３０】このように保管棚２４に商品３５を保管し
たり出荷するときに、内側リフタ２８と外側リフタ２９
を交互に配置し、保管棚２４の一段分ずつ昇降させて、
内側リフタ２８と外側リフタ２９で交互に商品３５を搬
送するようにしたから、複数個の商品を同時に搬送する
ことができ、商品３５の保管作業や出荷作業の時間を短
縮することができる。

【００３１】なお、上記実施例はパレット保管倉庫１の
層単位移載装置８で切り出した平面１層分の商品を出庫
コンベヤ９でケ−ス保管倉庫２１に搬送する場合につい
て説明したが、出庫コンベヤ９の代わりに平面１層分の
商品を保管する層単位保管棚を設け、切り出した平面１
層分の商品を層単位保管棚に保管してから、人手により
マニュアルピッキングをしたり、層単位での積み付け装
置により受け渡して、混載パレットを作るようにしても
良い。

【００３２】また、上記実施例はパレット保管倉庫１の
パレット積載品保管棚２に保管された商品をバッチ的に
出庫する場合について説明したが、連続的に出荷する場
合もパレット積載品保管棚２に保管されたパレット積載
品を一時保管棚７に一時保管しながら、これと並行して
一時保管棚７に保管されたパレット積載品を層単位移載
装置８で切り出して払い出すことにより、出庫作業時間
を大幅に短縮することができる。

【００３３】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、自動倉
庫のパレット保管倉庫に受渡し用スタッカクレ−ンと多
連多段の一時保管棚と層単位移載装置とを設け、出庫要
求があると、所定のパレット積載品保管棚から要求のあ
った品種パレットを搬送してパレット積載品保管棚の受
渡しコンベヤに移載し、この品種パレットを受渡し用ス
タッカクレ−ンにより一時保管棚に保管するようにした
から、出荷要求のあった多品種，多量の商品だけ一時保
管棚に保管することができ、出荷要求のあった商品を小
スペ−スに保管することができる。

【００３４】また、一時保管棚に保管された品種パレッ
トの平面１層分の商品を層単位移載装置で計画出庫順に
応じて順次切り出して払い出すようにしたから、出荷要
求のあった多品種，多量の商品を遅滞なく払い出すこと
ができる。

【００３５】さらに、一時保管棚に一時保管する工程と
層単位移載装置で切り出して払い出す工程を並列に行う
ことができ、出庫時間を大幅に短縮することができる。

【００３６】また、自動倉庫のケ−ス保管倉庫の保管棚
に商品を保管したり出荷するときに、入出庫装置の内側
リフタと外側リフタを交互に配置し保管棚の一段分ずつ
昇降させて、内側リフタと外側リフタで交互に商品を搬
送するようにしたから、保管棚に保管する商品や出荷す
る商品を同時に複数個搬送することができ、商品の保管
や出荷の時間を大幅に短縮することができるとともに設
備費を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例のパレット保管倉庫を一部を
裁断して示した斜視図である。

【図２】上記パレット保管倉庫の平面図である。

【図３】この発明の実施例のケ−ス保管倉庫を示す斜視
図である。

【図４】上記ケ−ス保管倉庫の平面図である。

【図５】ケ−ス保管倉庫の商品保管動作を示す工程図で
ある。

【図６】物品の品種別の出庫量を示す分布図である。

【図７】従来例のパレット保管倉庫を示す構成図であ
る。

【図８】他の従来例のパレット保管倉庫を示す構成図で
ある。

【図９】従来例のケ−ス保管倉庫を示す構成図である。

【符号の説明】

１ 自動倉庫 ２ パレット積載品保管棚 ３ スタッカクレ−ン ４ 入庫コンベヤ ５ 受渡しコンベヤ ６ 受渡し用スタッカクレ−ン ７ 一時保管棚 ８ 層単位移載装置 ９ 出庫コンベヤ ２１ ケ−ス保管倉庫 ２２ ケ−ス保管棚 ２３ 入出庫装置 ２４ 保管棚 ２５ トラバ−ス台車 ２７ バッファ部 ２８ 内側リフタ ２９ 外側リフタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生澤 勝美 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多段に積み重ねた箱入りの商品を保管す
   るパレット積載品保管棚と、該パレット積載品保管棚間
   に配置され、パレット積載商品を移送するスタッカクレ
   −ンと、パレット積載品保管棚の出庫側にパレット積載
   品保管棚と直交して配置され、取り出し要求のあったパ
   レット積載商品を一時保管する一時保管棚と、パレット
   積載品保管棚と一時保管棚の間に設けられ、パレット積
   載商品をパレット積載品保管棚から一時保管棚に移載す
   る受渡し用スタッカクレ−ンと、一時保管棚のパレット
   積載品保管棚と反対側に配置され、一時保管棚に保管さ
   れたパレット積載商品の平面１層分を切り出して払い出
   す層単位移載装置とを有するパレット保管倉庫を備えた
   ことを特徴とする自動倉庫。
2. 【請求項２】 複数段に設けられ、各段にトラバ−ス台
   車の走行路を有するケ−ス保管棚と、ケ−ス保管棚端部
   の入出庫部に沿って配置された内側リフタと内側リフタ
   のケ−ス保管棚と反対側に配置された外側リフタを有す
   る入出庫装置とを有し、入出庫装置の内側リフタと外側
   リフタはそれぞれケ−ス保管棚の一段おきに交互に配置
   され、各々ケ−ス保管棚の一段分ずつ昇降し、内側リフ
   タと外側リフタとケ−ス保管棚の入出庫部及びトラバ−
   ス台車にはそれぞれ移載装置が設けられているケ−ス保
   管倉庫を備えたことを特徴とする自動倉庫。