JP2002249131A - 有機樹脂被覆絞り缶 - Google Patents

有機樹脂被覆絞り缶

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JP2002249131A
JP2002249131A JP2001045853A JP2001045853A JP2002249131A JP 2002249131 A JP2002249131 A JP 2002249131A JP 2001045853 A JP2001045853 A JP 2001045853A JP 2001045853 A JP2001045853 A JP 2001045853A JP 2002249131 A JP2002249131 A JP 2002249131A
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Masahiro Wada
正広 和田
Eiji Fujishige
英治 藤重
Hirokazu Konagaya
裕和 小長谷
Tomohiko Hayashi
知彦 林
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Daiwa Can Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のような食缶を対象に内容物への外因性
内分泌攪乱化学物質の溶出や硫化黒変等の変色がなく、
耐食性が良く、しかも印刷外観の美麗な缶体の提供。 【解決手段】 金属板のプレス成形加工による一回の絞
り加工または複数回の絞り加工によって得られる絞り缶
(深絞り缶を含む)において、缶の内面側に相当する金
属表面には厚み20μm〜50μmのポリプロピレン樹
脂フィルム層を有し、缶の外面側に相当する金属表面に
は金属側から接着剤層/二軸延伸熱可塑性ポリエステル
樹脂フィルム層/インキ層/潤滑皮膜層からなる多層有
機皮膜層を有する金属板から、最終缶体の絞り比として
1.5〜2.0の範囲に成形加工されているとともに、
成形加工によって多層有機皮膜層に入った歪が開放され
ていることを特徴とする有機樹脂被覆絞り缶。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層有機樹脂皮膜
層を有する金属板から絞り成形加工によって得られる絞
り缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属缶の分野では、従来から鋼板やアル
ミニウム板をプレス成形加工によって絞り缶を製造する
ことは、一般的に行われていた。こうした絞り缶は主に
魚肉、獣肉、穀物やペットフード等が充填される、いわ
ゆる食缶用途として使用され、金属缶では内面塗装、外
面は塗装・印刷が施された塗装板、いわゆるプレコート
材から、直接プレスによる絞り成形加工を行い絞り缶を
得ている。従って、プレコート材では成形加工による塗
膜の損傷問題から、高度に加工することはないのが現状
で、高加工度の缶の場合は金属を直接成形加工し、その
後に内面塗装、外面塗装・印刷を行うのが一般的であ
る。こうした、予め内外面に塗装や印刷を施した塗装板
から得られる絞り缶は、最終缶体の歪みを考慮した印刷
が金属板に施された後、成形が行われている。しかし、
成形加工による局部的なストレッチやコンプレッショ
ン、また成形加工時の微細な損傷は避けられず、例え
ば、スリーピース缶のように缶胴部を円筒状に成形する
だけの缶や絞りしごき缶(Drawing & Iro
nning Can;DI缶)のように成形加工後に内
外面に塗装や印刷するといった缶に比べ、印刷外観が劣
るといった欠点がある。
【0003】また、缶内面についていえば、前述したよ
うに絞り缶は魚肉、獣肉、穀物やペットフード等が充填
されるが、こうした内容物はレトルト処理による加熱殺
菌工程が必須であるため、シスチン等の含硫蛋白質の分
解により硫黄(S)が解離し塗膜を透して塗膜下の金属
と反応を起こす場合がある。この反応生成物は、例えば
鋼板の場合硫化鉄といった化合物であり、黒色を呈して
いることから、硫化黒変またはサルファーステインと呼
ばれ、好ましくない。更に、缶内面の塗膜についていえ
ば、絞り缶は前述したように予め塗装されたプレコート
材を成形加工しているため、加工性が良くて硫化黒変の
起こらない塗料を用いているが、こうした塗料は、逆に
今話題となっている外因性内分泌攪乱化学物質(環境ホ
ルモン)問題の心配があることが最近分かってきてい
る。
【0004】一方、近年、金属缶へ従来の塗装からフィ
ルムのラミネート材適用化が目立つようになってきてお
り、多くの提案がなされている。例えば、特開平2−2
63523号公報、特開平3−133523号公報、特
開平4−237524号公報、等はツーピース缶を対象
としたもので、特開平5−112361号公報、特開平
5−111979号公報、特開平5−31868号公
報、等はスリーピース缶を対象としたものである。更
に、特開昭51−63787号公報、特開平3−226
319号公報では、成形後の缶体を潤滑剤の揮発温度以
上に加熱し、潤滑剤を除去すると同時に、併せて成形加
工後の被膜フィルムの歪み緩和をする方法が提案されて
いる。こうしたフィルムラミネートを施した缶の場合、
前述した外因性内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)問
題はほとんど心配ないと考えられているが、こうした先
行技術のほとんどが基本的には飲料缶用途を対象とした
もので、食缶を対象としたものではない。
【0005】従って、こうした先行技術をそのまま適用
しても、フィルム特性の点から硫化黒変問題は簡単に解
決出来ず、解決するためにはフィルム厚みやその他のコ
スト問題もあり容易ではない。こうした状況のもと、食
缶分野においても、低コストで内容物への外因性内分泌
攪乱化学物質の溶出や硫化黒変等の変色がなく、耐食性
が良く、しかも印刷外観の美麗な缶体の出現が強く望ま
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な食缶を対象に内容物への外因性内分泌攪乱化学物質の
溶出や硫化黒変等の変色がなく、耐食性が良く、しかも
印刷外観の美麗な缶体を提供することを課題としたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板のプレ
ス成形加工による一回の絞り加工または複数回の絞り加
工によって得られる絞り缶(深絞り缶を含む)におい
て、缶の内面側に相当する金属表面には厚み20μm〜
50μmのポリプロピレン樹脂フィルム層を有し、缶の
外面側に相当する金属表面には金属側から接着剤層/二
軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム層/インキ層
/潤滑皮膜層からなる多層有機皮膜層を有する金属板か
ら、最終缶体の絞り比として1.5〜2.0の範囲に成
形加工されているとともに、成形加工によって多層有機
皮膜層に入った歪が開放されていることを特徴とする有
機樹脂被覆絞り缶である。
【0008】本発明は、このような構成により、外因性
内分泌攪乱化学物質の溶出や硫化黒変等の変色がなく、
耐食性が良く、しかも印刷外観の美麗な缶体を得ること
ができた。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の絞り缶の実施形態
について詳細に説明する。まず、本発明に適用される金
属板について説明する。本発明では金属板は表面処理が
施された、厚みが0.15mm〜0.22mmの鋼板お
よび厚みが0.20mm〜0.25mmのアルミニウム
板が適用される。鋼板およびアルミニウム板の厚みは、
内容物充填後に行われるレトルト殺菌工程で缶の変形が
起こらない厚さである。鋼板およびアルミニウム板は表
面処理が施されたものが好ましい。鋼板の場合、通常容
器材料として使用されている冷延鋼板に表面処理を施し
た、電解クロム酸処理鋼板、Niめっき鋼板、Snめっ
き鋼板等が適用される。
【0010】電解クロム酸処理鋼板は、通称TFS(テ
ィンフリースチール)と呼ばれ、容器用鋼板としては一
般的に使用されているもので特別のものではないが、金
属クロム層は片面の付着量で30〜120mg/m
その上層に水和酸化クロム層がクロム換算で片面の付着
量として10〜30mg/mの範囲にあるものが好ま
しく、これらの条件を満足させることにより、TFSは
密着性および硫化黒変性共に良好な性質を示す。金属ク
ロム層が片面の付着量で30mg/m未満であると、
硫化黒変性が低下し好ましくない。一方、120mg/
を超えても密着性および硫化黒変性共に付着量に応
じた効果は見られず、飽和してくるため経済的でない。
水和酸化クロム層は、クロム換算で片面の付着量として
10〜30mg/mの範囲が密着性および硫化黒変性
に対して共に良好である。10mg/m未満では、レ
トルト処理でフィルム剥離といったデラミが起こる場合
があり、密着性の点で好ましくない。
【0011】Niめっき鋼板の場合は、片面のNi付着
量が200〜1000mg/mでその上層に前記のよ
うな電解クロム酸処理により水和酸化クロム層をクロム
換算で片面の付着量として10〜30mg/mとした
Niめっき鋼板や、片面のNi付着量が200〜100
0mg/mで、その上層に片面のCr付着量として5
〜100mg/mの有機樹脂を主体とする化成処理皮
膜が施されたNiめっき鋼板が好ましく使用される。
【0012】Snめっき鋼板の場合は、片面のSn付着
量が500〜3000mg/mで、その上層に電解ク
ロム酸処理により水和酸化クロム層をクロム換算で片面
の付着量として10〜30mg/mとしたSnめっき
鋼板、片面のSn付着量が500〜3000mg/m
でその上層にCr付着量として5〜100mg/m
有機樹脂を主体とする化成処理皮膜が施されたSnめっ
き鋼板、片面のNi付着量が15〜50mg/mで、
その上層に片面のSn付着量が500〜1500mg/
の被覆を施し、その上層に電解クロム酸処理により
水和酸化クロム層をクロム換算で片面の付着量として1
0〜30mg/mとしたSn−Niめっき鋼板、片面
のNi付着量が15〜50mg/mを施し、その上層
に片面のSn付着量が500〜1500mg/mを施
しその上層に片面のCr付着量として5〜100mg/
の有機樹脂を主体とする化成処理皮膜が施されたS
n−Niめっき鋼板等が好ましく使用される。
【0013】アルミニウム板は通常缶容器として使用さ
れている3004系アルミ合金、5052系アルミ合
金、5182系アルミ合金、5T50系アルミ合金等
に、クロム量として5〜80mg/m付着させたリン
酸クロム酸処理、ジルコニウム量として9〜17mg/
付着させたリン酸ジルコニウム処理等の化成処理が
施されたものが好ましく使用される。更に、またアルミ
ニウムの場合、硫化黒変といった現象はないため、フィ
ルムとの密着性を重視した化成処理として、リン酸また
はリン酸ジルコニウムとフェノール樹脂やアクリル樹脂
等の有機樹脂からなる処理液から得られる有機無機複合
化成処理皮膜が特に有効である。
【0014】有機無機複合化成処理皮膜の内、皮膜中に
リン(P)と有機樹脂のみ含有する有機無機複合化成処
理の場合は、皮膜の付着量としては片面のリン(P)付
着量として2〜7mg/m、有機樹脂は皮膜炭素
(C)付着量として5〜50mg/mが最適である。
また、皮膜中にジルコニウムを含有する有機無機複合化
成処理皮膜の場合も、付着量は片面のリン(P)付着量
として2〜7mg/m、皮膜炭素(C)付着量として
5〜50mg/m、ジルコニウム付着量として5〜2
0mg/mが最適である。
【0015】次に、缶の内面側に被覆するポリプロピレ
ン樹脂フィルムについて説明する。缶内面側に適用する
樹脂フィルムは、基本的には、成形による密着力低下を
起因とするデラミネーションや欠陥の発生、更には素材
が鋼板の場合は耐硫化黒変の発生の防止等の役割を担う
必要がある。基本的には金属板と樹脂フィルムの密着力
が十分な場合、密着力が成形加工によるフィルムの歪み
にうち勝ちフィルムが剥離することはない。しかし、逆
に言えば成形加工による歪みが密着力より勝る場合はフ
ィルムは剥離してしまうわけである。ポリプロピレン樹
脂フィルムは、理由は不明であるが、不思議なことに成
形加工を受けても歪みが入り難く、高加工に追随する樹
脂フィルムであることが分かった。
【0016】また、特に、鋼板素材で発生する前述の耐
硫化黒変は、フィルムの欠陥部は勿論フィルムが健全な
部位でも鋼板素材の表面処理が健全でないと発生する。
従って、耐硫化黒変性に対するフィルムの役割は大き
い。一般に硫化黒変は前述したレトルト殺菌時に主に発
生し、その後置かれている環境、特に温度が高い場合少
しずつ広がっていく。レトルト殺菌は例えば厳しい場合
は135℃で30分とか125℃で50分といった条件
で行われ、熱可塑性樹脂フィルムの場合、その樹脂のガ
ラス転移温度によって多少異なるが、成形加工に耐える
樹脂フィルムにとって苛酷な条件となる。種々の樹脂フ
ィルムを調べた結果、ポリプロピレン樹脂フィルムを被
覆した絞り缶は、鋼板素材であれアルミニウム素材であ
れ、良好な加工密着性と耐食性を有し、特に鋼板素材で
起こる耐硫化黒変性に優れた樹脂フィルムであることが
分かり、本発明に至ったものである。
【0017】ポリプロピレン樹脂フィルムは熱可塑性樹
脂であり、しかもガラス転移温度は約−18℃程度と低
いにもかかわらず耐硫化黒変性が他の熱可塑性樹脂フィ
ルムに比べ良い理由は現在のところ明確になってない
が、レトルト処理時に含硫蛋白質が分解し、そこで生じ
た硫黄は[HS]や[S−2]イオンとなって水と一
緒にフィルムを透過し、素材鋼板と反応し硫化鉄となる
と考えられているが、ポリプロピレン樹脂フィルムはレ
トルト処理条件でも水の透過係数が他の樹脂フィルムに
比べ非常に小さいため、[HS]や[S−2]イオン
がポリプロピレン樹脂フィルムを透過できないと推定さ
れる。
【0018】本発明ではポリプロピレン樹脂フィルムの
厚みは20μm〜50μmである。20μm未満では、
充填する内容物によっては耐硫化黒変性は防止すること
が出来ない場合がある。また、ポリプロピレン樹脂フィ
ルムは、軟らかい樹脂フィルムであるため、成形加工時
に傷が入りやすく、万一傷が入っても、硫化黒変性をお
こさない程度の厚みが必要であり、この点から20μm
以上であることが必要である。一方、50μmを超えて
も、耐硫化黒変性を防止する効果は飽和し経済的でな
い。ポリプロピレン樹脂フィルムの厚みは好ましくは2
2μm〜45μmが良い。なお、本発明ではポリプロピ
レン樹脂フィルムは延伸フィルムまたは未延伸フィルム
が使用できるが、成形加工時に入る歪みにより密着性の
低下を考えると、未延伸フィルムが好ましい。
【0019】更に、本発明ではポリプロピレン樹脂フィ
ルムは金属素材である表面処理が施された鋼板およびア
ルミニウム板に接着剤を介さないで直接ラミネートされ
ているものであるが、ポリプロピレン樹脂フィルムは基
本的には自己熱接着能を有しない樹脂フィルムであるか
ら、一般に自己熱接着能を有するように表面処理あるい
はフタル酸や無水フタル酸等の酸(樹脂に対し、1重量
%以下、通常0.8〜0.9重量%程度を使用)で変性
された、いわゆる酸変性フィルムが使用される。
【0020】ポリプロピレン樹脂フィルムが自己熱接着
能を有するようにするための酸変性は、フィルム全体を
行っても良いが、経済的でないので金属素材にラミネー
トする面の一部だけを酸変性した変性ポリプロピレン樹
脂、残部は未変性のポリプロピレン樹脂の二層構造を有
するポリプロピレン樹脂フィルムでも良い。この場合、
変性ポリプロピレン樹脂は厚みとして2〜10μmあれ
ば良い。
【0021】次に、本発明において缶の外面側の金属面
に被覆される多層有機皮膜層について説明する。缶の外
面側の金属面に被覆される多層有機皮膜層は、金属素材
側から接着剤層/二軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フ
ィルム層/インキ層/潤滑皮膜層からなる多層有機皮膜
層である。
【0022】多層有機皮膜層の最表面側に形成される潤
滑皮膜層については、絞り成形加工時の傷付き防止、更
にはレトルト処理時の配向結晶性ポリエステルフィルム
層の物理的変化、即ち、結晶性の変化と含水による光学
特性の変化を防止するために設けるもので、いずれも印
刷仕上がり外観の確保を目的としたものであるため、滑
り性及び耐レトルト処理性が良く、更に無色透明な皮膜
層であることが必要である。従って、潤滑皮膜層の摩擦
係数は低いものである必要があり、静摩擦係数で0.2
μ以下の皮膜である。そのような潤滑皮膜層としては、
熱硬化型塗料、電子線硬化(EB硬化)型塗料、紫外線
硬化(UV硬化)型塗料等を単独でまたは併用して使用
する。更に、滑り性をより向上させるために、これらの
塗料にシリコンやワックス等の潤滑剤を添加する場合も
ある。
【0023】熱硬化型塗料としては、エポキシ−アミノ
樹脂、エポキシ−メラミン樹脂、ポリエステル−アミノ
樹脂等のいわゆるクリアー塗料といったものが使用さ
れ、電子線硬化型塗料としては、エポキシアクリレート
樹脂、ポリエステルアクリレート樹脂、ポリウレタンア
クリレート樹脂、ポリエーテルアクリレート樹脂等が挙
げられ、これらの樹脂の単独又は2種類以上の混合物が
使用される。
【0024】また、紫外線硬化型塗料としては、前記の
電子線硬化型塗料として上げた樹脂に、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレ
ート等の単官能モノマーや、ジシクロベンテニルアクリ
レート、1,4−ブタンジールジアクリレート等の二官
能モノマーや、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト等の三官能モノマーを光重合希釈剤として1種又は2
種以上使用すること、更には光重合開始剤としてアセト
フェノン、ベンゾフェノン等の1種又は2種以上混合し
た塗料などが使用される。
【0025】熱硬化型塗料を潤滑皮膜層として使用する
場合は、当然熱がかかるため、主体層となるポリエステ
ル樹脂フィルムの熱影響を考慮して、加熱条件、特に温
度を該フィルムの融点以下で硬化するような塗料を選定
する必要があることは言うまでもなく、この点からは熱
のかからない、電子線硬化(EB硬化)型塗料、紫外線
硬化(UV硬化)型塗料、もしくはこれらの塗料と熱硬
化型塗料の併用が好ましい。
【0026】潤滑皮膜層の厚みについては、滑り性及び
耐レトルト処理性確保から3〜12μmである。3μm
未満では、インキ層の上層に塗装されるため塗布膜の均
一性が不十分であり、滑り性及び耐レトルト処理性共に
確保されず好ましくない。一方、12μmを超える場合
は、塗布膜の均一性は十分であり、滑り性及び耐レトル
ト処理性共に確保されるが、効果は飽和しており、経済
的でない。また、潤滑皮膜層に対し滑り性向上を目的に
シリコンやワックス等の滑性剤を添加した場合、厚みが
12μmを超えると、シリコンやワックスの添加量が多
いと潤滑皮膜層中での光の乱反射が起こり、デザインの
鮮鋭性を低下させる原因となるので注意する必要があ
る。かかる意味からも、潤滑皮膜層の厚みは3〜12μ
mの範囲が良く、好ましくは5〜10μmの範囲であ
る。
【0027】多層有機皮膜層の主体層となる二軸延伸熱
可塑性ポリエステル樹脂フィルム層については、印刷イ
ンキ層の保持部、即ちインキ層担体としての役割を担う
ものである。従って、印刷される文字や図柄の印刷仕上
がり外観の鮮鋭性や艶やかさを確保する必要があること
から、基本的には透明もしくは半透明のものを使用する
ことが必要となる。また、内容物充填後、調理を兼ねた
殺菌処理として、多くの場合前述したレトルト処理を行
うことから、この処理に耐えるため少なくとも145〜
150℃以上の耐熱性を有する必要がある。このような
理由から、熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムが使用さ
れるが、特に、透明性、耐熱性の点からは熱可塑性ポリ
エステル樹脂の配向結晶化した二軸延伸熱可塑性ポリエ
ステル樹脂フィルムが最適である。
【0028】前記熱可塑性ポリエステル樹脂としてはテ
レフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸等
の酸成分と、エチレングリコール、ブチレングリコール
等のアルコール成分からなるポリエステル樹脂で、例え
ばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンイソフタレ
ート(PEI)のようなホモポリマーや、例えばポリエ
チレンテレフタレートとポリエチレンイソフタレートと
の共重合樹脂であるコーポリマー、更には、こうしたホ
モポリマー同士のブレンド樹脂、ホモポリマーとコーポ
リマーのブレンド樹脂、コーポリマー同士のブレンド樹
脂等が用いられる。
【0029】前記熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムの
融点(Tm)や冷結晶化熱(Hc)は、こうした酸成分
とアルコール成分の選定、コーポリマーの程度、ブレン
ドする樹脂組成とその配合比、等適宜選定することで得
ることができる。
【0030】また、二軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂
フィルムの厚みについては、以下のような理由から8〜
20μmとするのが良い。すなわち、多層有機皮膜は金
属板にラミネートされた後、絞り缶に成形加工される
が、前述したようにこの時の成形加工によって成形加工
歪みが金属だけでなく多層有機皮膜にも歪みが入る。二
軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムは、この成形
歪みが比較的入り易いフィルムであり、厚みが厚いほど
そして成形加工度が大きいほど当然歪みの総量は多くな
る。従って、密着性の点からは二軸延伸熱可塑性ポリエ
ステル樹脂フィルムの厚みは薄い方が良いことになる。
しかし、フィルム厚みが薄くなると、多層有機皮膜層と
して構成させるためにフィルムにインキ層の印刷や接着
剤塗布等工程での乾燥時の温度でフィルムに伸びが起こ
り、ラミネート後に成形加工するに必要な正規な寸法を
確保することが難しい場合がある。したがって、絞り缶
外面の多層有機皮膜層としての二軸延伸熱可塑性ポリエ
ステル樹脂フィルムの厚みの下限値は前記の理由から8
μm以上が必要であり、8μm未満の場合は、フィルム
の伸びが大きく、ラミネート後に成形加工するに必要な
正規な寸法を確保することが難しく経済的でない。一
方、20μmを超えると、絞り加工の加工度によって多
少の差異はあるが成形加工時の歪みが入り過ぎて、この
歪みを起因とするフィルム剥離(デラミネーション)
が、成形後または内容物充填後に行うレトルト殺菌処理
時に起こる場合があり好ましくない。安定した寸法精度
の確保や密着性の確保、更には経済的な点からは、フィ
ルム厚みは11μm〜16μmが好ましい。
【0031】インキ層は文字や図柄を印刷により施すも
のであるため、特別制限するものではないが、熱硬化性
のウレタン系樹脂をバインダーとするインキを使用した
ものが好ましく、その印刷方法としては、グラビア印
刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等、各種の印刷方法
を適宜選択可能であるが、色数を豊富に使って色調豊か
で美麗な文字や図柄を印刷したい場合には、グラビア印
刷により印刷インキ層を形成するのがよい。なお、文字
や図柄を印刷する場合は、成形加工による変形を考慮し
て、予め歪んだ形状に印刷しておくことはいうまでもな
い。
【0032】次ぎに、接着剤を熱可塑性ポリエステル樹
脂フィルムの片面に塗布する場合の工程を含め本発明の
絞り缶を得る方法について以下に説明する。 (1)二軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムの片
面に接着剤を塗布・乾燥する工程 (2)金属板の一方の面にはポリプロピレン樹脂フィル
ムを、また反対の面には、(1)で得た接着剤層付き二
軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムを接着剤面が
金属板に相接するようにラミネートして被覆する工程 (3)缶の外面側となる面に印刷、塗装する工程 (4)絞り成形加工工程 (5)上記で得た絞り缶を後加熱する工程 本発明の接着剤の接着機能は前述した絞り缶を得る製造
工程の最終工程である、絞り缶の後加熱で完結するよう
にしたものである。
【0033】なお、熱可塑性樹脂により表面処理鋼板や
アルミニウム合金板を被覆した被覆金属板から缶胴や缶
蓋を形成した後、これらの成形加工により熱可塑性樹脂
層に発生した応力歪を開放するために、成形品に対し、
後加熱処理を施すことが、特開昭48−49590号公
報、特開昭48−61584号公報、特開昭52−65
579号公報、特開昭53−141886号公報等によ
り周知となっている。この成形品への後加熱処理によ
り、熱可塑性樹脂層の金属板への密着性が向上し、成形
品の耐食性も向上する。
【0034】前記の絞り缶の製造工程の(1)および
(2)の工程で接着剤が完全硬化した場合、(4)の絞
り成形加工で発生する加工歪みが大きく、内容物を充填
後に行うレトルト殺菌処理でフィルム剥離を起こす場合
がある。(4)で得られる成形加工後の絞り缶を後加熱
し硬化を完結させることよってのみ、得られた缶体の優
れた耐レトルト性や耐食性を生じせしめるものである。
それは、成形加工時には接着剤の硬化を適度な硬化状態
に保持させておいた方が、フレキシビリティがあり、成
形加工に追随し、その後再度接着剤を硬化させた方が良
好な密着性が得られることを見出したことによるもので
ある。
【0035】接着剤層については、基本的には加熱およ
び加圧により、金属板に容易に貼り合わせることができ
る接着剤からなるもので、本実施形態では、接着剤とし
て熱硬化型の接着剤および熱硬化と電子線硬化(EB硬
化)型の併用型接着剤が使用される。
【0036】熱硬化型接着剤としては、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシとポリエステルの共重合樹
脂等の樹脂を主剤とし、メラミン樹脂、イソシアネート
樹脂等の硬化剤を含む樹脂組成物よりなる接着剤が使用
される。硬化剤であるアミノ樹脂、イソシアネート樹脂
は、主剤と反応する官能基をアルキル基等で覆った、い
わゆるエーテル化した樹脂も適用できることは言うまで
もなく、エーテル化剤はラミネート条件、外面側の塗装
・印刷の焼き付け条件更には成形加工後の缶体の後加熱
条件によって揮散させる最適なエーテル化剤を適宜選択
すればよい。
【0037】また、熱硬化と電子線硬化(EB硬化)型
の併用型接着剤としては、ポリエステル樹脂を主剤とし
て、電子線感応樹脂として不飽和二重結合を付加したエ
ステルオリゴマーを配合した樹脂組成物に必要に応じて
応力緩和剤を添加し、更に熱硬化剤として、メラミン樹
脂、イソシアネート樹脂等の硬化剤から成る樹脂組成物
の接着剤が使用される。熱硬化型と電子線硬化(EB硬
化)型の併用型接着剤の場合も、熱硬化に寄与する硬化
剤は、前述したように反応する官能基をアルキル基等で
覆った、いわゆるエーテル化した樹脂も適用できる。
【0038】なお、接着剤層を形成する接着剤について
は、上記に記載した樹脂組成物に更に白色顔料を添加し
た接着剤も使用される。白色顔料を添加する場合には、
酸化チタンや雲母等の無機顔料を20〜80重量%を含
有させる。白色顔料が20%未満では隠蔽率が不足し、
下地金属の分光反射率の影響が現れ、特に、鋼板を素材
とした缶体では白さが不足し印刷外観が青味がかった色
調となり易く、文字、図形などの艶やかさや鮮明性を損
ねる場合がある。一方、白色顔料を80%を超えて含有
させた場合には接着剤自身の凝集力が低下し、むしろ密
着性が劣る結果となることがあり、また、隠蔽率も上が
らず白さへの効果は飽和するため経済的でない。特に、
絞り加工の加工度が高い場合は、白色顔料の含有率が高
過ぎると、接着剤自身の凝集破壊による印刷済み樹脂製
フィルムの剥離原因となるため、白色顔料の含有率は白
さと密着性とのバランスから含有量を選択する必要があ
り、また、上記の隠蔽性は、塗布する接着剤の厚み、即
ち後述する塗布量とも関わりがあることから、白さと密
着性を兼備した接着剤とするには、白色顔料の添加量は
30〜70重量%とすることが好ましい。
【0039】接着剤層を形成するための接着剤の塗布量
については、接着剤が樹脂組成物だけからなる接着剤
と、樹脂組成物に白色顔料を含有する接着剤とでは適性
塗布量は異なり、前述した2種類の接着剤タイプに関係
なく、樹脂組成物だけからなる接着剤の場合は10〜5
0mg/dmの範囲であり、白色顔料を含有する接着
剤の場合は40〜200mg/dmの範囲である。
【0040】缶の内面側相当面はポリプロピレン樹脂フ
ィルムが、缶の外面側相当面は多層有機皮膜層をそれぞ
れ有する絞り缶を得るため、まず加熱された金属板にポ
リプロピレン樹脂フィルムは酸変性された自己接着能を
有する面を介し、また多層有機皮膜層は接着剤層を介し
熱圧着ラミネートされる。熱圧着ラミネートとしては、
前記のフィルムを金属板の表面に両面に同時もしくは順
次に供給してラミネートするが、どちらの方法を採用す
るかは、設備との関係で適宜選択すれば良い。
【0041】金属板の加熱方法としては加熱された多数
の金属ロール(ジャケットロール)に接触させて加熱す
る方法、電気炉等の加熱炉を通して加熱する方法、高周
波誘導加熱で加熱する方法等、一般的に金属板を加熱す
る手法が適宜適用される。こうして加熱された金属板に
前述した缶の内外面用フィルムを供給して、圧着ロール
間を通しラミネートするわけであるが、この時、フィル
ム供給前の金属板の温度は、ポリプロピレン樹脂フィル
ムの融点を考慮して165℃〜180℃の範囲で行い、
ラミネート後は直ちに急冷するのが良い。
【0042】ラミネート後直ちに急冷することは、特
に、缶の外面用に電子線硬化型と熱硬化型との併用であ
る接着剤を適用する場合は重要である。即ち、電子線硬
化(EB硬化)型と熱硬化型の併用接着剤では、ラミネ
ート後に電子線が照射されるが、冷却した後電子線照射
を行う方が電子線硬化(EB硬化)型樹脂の硬化効率が
良い。また、ラミネートの際に、缶の外面側用の多層有
機皮膜層を絞り缶用の正規な寸法を確保するため、張力
を制御しながらラミネートすることが肝要である。
【0043】こうした得た内外面フィルムラミネート金
属板は、多層有機皮膜層が缶の外面になるように、各缶
の図柄の位置でプレス成形加工によって絞り缶に成形さ
れる。本発明では、この時の絞り加工度(絞り比)は、
絞り缶の径(Ld)に対するブランク径(Lb)で表さ
れ、Lb/Ldの値が1.5〜2.0の範囲である。絞
り比が1.5未満では、缶の容積が内容物を充填するに
は小さすぎて実質的でなく商品価値はない。一方、2.
0を超えると外面の多層有機皮膜層の密着性が確保され
ずデラミを起こすだけでなく、折角の多層有機皮膜層に
より印刷外観を美麗な状態にしたものが損なわれてしま
い、好ましくない。
【0044】本発明の接着剤は前述したように絞り加工
の段階では、例え加工熱の影響が皆無ではないとはい
え、接着剤の硬化は未だ不完全な状態となっており、こ
のまま内容物を充填しレトルト蒸気殺菌を行った場合、
局部的なフィルム剥離を起こす場合がある。特に、絞り
比が高い場合は、図柄を印刷するインキ種によってはそ
の危険性が極めて高い。
【0045】従って、本発明では、絞り加工後の缶体の
外面側の多層有機皮膜層の接着剤の硬化を完全なものと
し、密着性を一層強固なものとするため、成形缶を17
0℃〜220℃の温度で30秒〜120秒の範囲で後加
熱する。加熱温度が170℃未満の場合は、加熱を長時
間行えば接着剤の硬化は進み密着性は確保されるが、生
産性の点で問題となり経済的でない。缶の外面側の多層
有機皮膜層の接着剤の硬化は、230℃程度までは効果
を有する温度範囲であるが、220℃を超えると缶の内
面側に被覆されているポリプロピレン樹脂フィルムの融
点が160℃〜165℃であるから、粘度が低下し局部
的な厚み変化が起こり、耐食性に悪影響をおよぼす場合
がある。また、多層有機皮膜層の最上層にある潤滑皮膜
層が変質し、色調が褐色化したり滑り性の低下をきたし
たりする場合がある。絞り成形加工後の缶体の後加熱温
度の上限値を220℃と限定したのは上記の理由からで
ある。
【0046】成形加工後の缶体の後加熱時間としては3
0秒〜120秒であるが、この時間は勿論加熱温度が高
い場合は短くて良く、加熱温度が低い場合は長くするこ
とが可能であることはいうまでもないことである。成形
加工後の缶体の後加熱条件としては、加熱温度は180
℃〜210℃で加熱時間は40秒〜100秒の範囲が好
ましく、この範囲であれば内面のポリプロピレン樹脂フ
ィルムの厚み変化は起こっても微少であるため耐食性へ
の影響はなく、外面の多層有機皮膜層の接着剤の硬化は
完全なものとなり、内容物充填後のレトルト殺菌処理で
フィルム剥離を起こすこともなく、良好な缶体が得られ
る。
【0047】なお、缶体の加熱方法としては電気炉、熱
風炉といった通常の加熱炉が適用でき、加熱炉の雰囲気
温度として前記の170℃〜220℃に設定し、この炉
内を30秒〜120秒の範囲で通過させることで良い。
なお、この缶体の後加熱に際し、内面のポリプロピレン
樹脂フィルムの保護の観点から、例えばネット等ででき
たベルトに乗せて加熱炉内を通過させる場合は、ネット
には外面の多層有機皮膜層が接触するように乗せて通過
させ後加熱するのが肝要である。
【0048】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではな
い。なお、本実施例で行った評価法は以下の通りであ
る。 (1)絞り成形加工缶の密着性は、蓋を巻締めないフラ
ンジ開口部がある状態で、125℃で30分間蒸気レト
ルト処理を行い、フィルムの剥離状況を目視観察した。
評価は次のように評価基準を設定し行った。 ○:剥離なく良好 □:軽微な剥離が開口部切り口に発生 △:フランジ部の1/2程度剥離が発生 ×:フランジ部から缶胴部にかけて剥離が発生 (2)缶内面の樹脂フィルムの健全性については、1.
0重量%食塩水に界面活性剤を0.1重量%添加した電
解液を缶体内に充填し、缶体を陽極、缶体内の電解液中
に挿入した銅線を陰極とし印加電圧6Vで3秒後の電流
値を測定し、樹脂フィルムの被膜の健全性を評価とした
(以降、この評価法をQTV試験と称する)。 (3)内容物リパックにおける硫化黒変性については目
視観察した。評価は次のように評価基準を設定し行っ
た。 ○:黒変なく良好 □:色の薄い黒変が、缶体上部にのみ僅かに見られる △:色の黒い黒変が缶上部に明確に見られる ×:色の黒い黒変が缶全体に明確に見られる (4)内容物リパックにおける腐食状況については目視
観察した。評価は次のように評価基準を設定し行った。 ○:腐食なく良好 □:表面腐食が僅かに発生 △:板厚の1/4〜1/3に達する孔食が発生 ×:板厚の1/2以上に達する孔食が発生
【0049】実施例1〜4 板厚0.17mmの電解クロム酸処理鋼板(片面金属C
r付着量:100mg/m、片面水和酸化クロム層は
クロム換算で付着量:15mg/m)を多数の加熱ロ
ールに接触させながら加熱し、板温200℃で缶の内面
に当たる表面に酸変性による自己接着能を有する層を5
μmと同一にした、総厚み23μmのポリプロピレン樹
脂フィルム(以降、PPフィルムと称す)1(No.
1)、総厚み28μmのPPフィルム2(No.2)、
総厚み35μmのPPフィルム3(No.3)、総厚み
47μmのPPフィルム4(No.4)を、自己接着能
を有する層が鋼板表面に相接するように、また缶の外面
に当たる表面には塗布量150mg/mの熱硬化型接
着剤層(白色顔料60重量%含有)/厚み12μm、融
点247℃の二軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィル
ム層/インキ層/7μmの潤滑皮膜層からなる多層有機
皮膜を、接着剤層が鋼板面に相接するようにして熱圧着
させて、ラミネート鋼板4種を作製した。更に、4種の
ラミネート鋼板の両面に絞り加工用の加工潤滑油を塗布
した後、ポリプロピレン樹脂フィルムが缶の内面となる
ようにプレスで2段の絞り成形加工を行い最終絞り比
1.92の絞り缶を作製した後、缶蓋を巻き締めるため
にフランジ部をトリミングした。続いて、こうして得た
絞り缶を雰囲気温度が210℃の熱風炉中で60秒間後
加熱を行った。これらの材料、加工条件などは表1に示
す。
【0050】こうして得た実施例1〜4(No.1〜
4)の絞り缶の性能について、密着性は125℃で30
分のレトルト殺菌処理を行いフィルムの剥離状況を調べ
た。缶内面の皮膜健全性についてはQTV試験で調べ
た。そして、缶内面の耐食性については、絞り缶に市販
の鮪味付、鮪水煮缶詰から内容物をリパックし、塗装ア
ルミ製の缶蓋を巻き締めて、116℃で40分レトルト
処理を行った後、38℃で3ケ月間貯蔵し耐食性を調べ
た。その結果を表2に示した。表2から分かるように、
実施例1〜4の絞り缶(No.1〜No.4)は内面の
PPフィルムは全く剥離せず、良好な密着性を有してい
た。また、缶の外面側の多層有機皮膜層も良好な密着性
を有していた。内容物をリパックした耐食性について
は、実施例1(No.1)は極薄い硫化黒変が見られた
が実用上問題ないレベルであり、その他の耐食性は良好
であった。実施例2〜4(No.2、3、4)は硫化黒
変は全く見られず、その他の耐食性も良好であった。
【0051】実施例5〜6 リン酸クロム酸処理(片面Cr付着量:15g/m
を施した板厚0.22mmの5T50アルミニウム合金
板を多数の加熱ロールに接触させながら加熱し、板温2
10℃で缶の内面に当たる表面には、実施例1で用いた
23μmのPPフィルム1(No.5)および実施例4
で用いた47μmのPPフィルム4(No.6)を、缶
の外面に当たる表面には、塗布量70mg/mの熱硬
化型接着剤層(白色顔料40重量%含有)/厚み12μ
mの実施例1で用いた二軸延伸熱可塑性ポリエステル樹
脂フィルム層/インキ層/7μmの潤滑皮膜層からなる
多層有機皮膜を、実施例1の手順に従ってそれぞれ熱圧
着させて、ラミネートアルミニウム板No.5、No.
6を作製した。更に、これらラミネートアルミニウム板
の両面に絞り加工用の加工潤滑油を塗布した後、ポリプ
ロピレン樹脂フィルムが缶の内面となるようにプレスで
2段の絞り成形加工を行い最終絞り比1.92の絞り缶
No.5、No.6を作製した。次いで缶蓋を巻き締め
るためにフランジ部をトリミングした後、続いて絞り缶
を雰囲気温度が175℃の熱風炉中で120秒間後加熱
を行った。これらの材料、加工条件などは表1に示す。
【0052】こうして得た実施例5〜6(No.5〜
6)の絞り缶の性能について、実施例1の手順に従い、
密着性、QTV試験、内容物のリパックによる耐食性を
調べた。その結果を表2に示した。表2から分かるよう
に、実施例5の絞り缶(No.5)および実施例6の絞
り缶(No.6)は、内外面共フィルムは全く剥離せず
良好な密着性を有していた。内容物をリパックした耐食
性については、実施例5および実施例6の絞り缶は共に
腐食はなく良好な耐食性を示した。なお、アルミニウム
素材の場合は硫化黒変は起こらないので評価は省略し
た。
【0053】実施例7〜9 缶の内面側用として実施例1で用いた35μmのPPフ
ィルム3を、缶の外面側用として塗布量120mg/m
の熱硬化と電子線硬化の併用型接着剤層(白色顔料7
0重量%含有)/厚み12μmの実施例1で用いた二軸
延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム層/インキ層/
7μmの潤滑皮膜層からなる多層有機皮膜(缶の内外面
用フィルム)を準備した。片面のリン(P)付着量が
3.6mg/m、皮膜炭素(C)付着量が20mg/
の有機無機複合化成処理を施した板厚0.22mm
の5T50アルミニウム合金板(No.7)を、片面の
Ni付着量が500mg/m、その上層に片面の金属
Cr換算で付着量が15mg/mの水和酸化クロムを
有する板厚が0.19mmのNiめっき鋼板(No.
8)を、片面のSn付着量が1000mg/m、その
上層に片面の金属Cr換算で付着量が15mg/m
水和酸化クロム層を有する板厚が0.19mmSnめっ
き鋼板(No.9)を、それぞれ多数の加熱ロールによ
り加熱し、板温210℃で前記缶の内外面用フィルムを
熱圧着させた後急冷し、更に多層有機皮膜面に電子線を
3.5Mrad照射し、各ラミネート金属板を作製し
た。こうして得た3種のラミネート金属板をそれぞれ実
施例1の手順に従って、潤滑油を塗布した後、PPフィ
ルム被覆面が缶の内面となるように絞り成形加工を行
い、絞り比が1.63の3種の絞り缶を作製した。次い
で缶蓋を巻き締めるためにフランジ部をトリミングした
後、続いて絞り缶を雰囲気温度が220℃の熱風炉中で
30秒間後加熱を行った。これらの材料、加工条件など
は表1に示す。
【0054】こうして得た実施例7〜9(No.7〜
9)の絞り缶の性能について、実施例1の手順に従い、
密着性、QTV試験、内容物のリパックによる耐食性を
調べた。その結果を表2に示した。表2から分かるよう
に、実施例7〜9の絞り缶(No.7、8、9)は、内
外面共フィルムは全く剥離せず良好な密着性を有してい
た。内容物をリパックした耐食性についても、実施例7
〜9の絞り缶(No.7〜No.9)は、腐食はなく良
好な耐食性を示した。なお、アルミニウム素材の場合は
硫化黒変は起こらないので評価は省略した。
【0055】実施例10〜11 缶の内面側用として実施例1で用いた35μmのPPフ
ィルム3を、缶の外面側用として塗布量15mg/m
の熱硬化と電子線硬化の併用型接着剤層/厚み12μm
の実施例1で用いた二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム
層/インキ層/7μmの潤滑皮膜層からなる多層有機皮
膜(No.10)、および塗布量45mg/mの熱硬
化と電子線硬化の併用型接着剤層/厚み12μmの二軸
延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム層/インキ層/
7μmの潤滑皮膜層からなる多層有機皮膜(No.1
1)、をそれぞれ準備した。実施例5で用いた板厚0.
22mmの5T50アルミニウム合金板2枚を多数の加
熱ロールに接触させながら加熱し、板温190℃でそれ
ぞれの合金板に前記2種の多層有機皮膜を熱圧着させた
後急冷し、更に多層有機皮膜面に電子線を3.5Mra
d照射し、それぞれのラミネートアルミニウム板(N
o.10、11)を作製した。更に、ラミネート金属板
の両面に絞り加工用の加工潤滑油を塗布した後、ポリプ
ロピレン樹脂フィルムが缶の内面となるようにプレスで
2段の絞り成形加工を行い最終絞り比1.63の絞り缶
(No.10〜11)を作製した。次いで缶蓋を巻き締
めるためにフランジ部をトリミングした後、続いて絞り
缶を雰囲気温度が220℃の熱風炉中で30秒間後加熱
を行った。これらの材料、加工条件などを表1に示す。
【0056】こうして得た実施例10〜11(No.1
0〜11)の絞り缶の性能について、実施例1の手順に
従い、密着性、QTV試験、内容物のリパックによる耐
食性を調べた。その結果を表2に示した。表2から分か
るように、実施例10、11の絞り缶(No.10、1
1)は、内外面共フィルムは全く剥離せず良好な密着性
を有していた。内容物をリパックした耐食性は、実施例
10、11の絞り缶(No.10、11)は、腐食はな
く良好な耐食性を示した。なお、アルミニウム素材の場
合は硫化黒変は起こらないので評価は省略した。
【0057】比較例1 板厚0.17mmの電解クロム酸処理鋼板(片面金属C
r付着量:100mg/m、片面水和酸化クロム層は
クロム換算で付着量:15mg/m)を多数の加熱ロ
ールに接触させながら加熱し、板温210℃で缶の内面
に当たる表面に酸変性による自己接着能を有する層を5
μmにした未延伸の、総厚み17μmのポリプロピレン
樹脂フィルム(No.12)を、自己接着能を有する層
が鋼板表面に相接するように、また缶の外面に当たる表
面には実施例7で用いた多層有機皮膜を、接着剤層が鋼
板面に相接するようにして熱圧着しラミネート鋼板(N
o.12)を作製した。更に、ラミネート鋼板の両面に
絞り加工用の加工潤滑油を塗布した後、ポリプロピレン
樹脂フィルムが缶の内面となるようにプレスで2段の絞
り成形加工を行い最終絞り比1.92の絞り缶(No.
12)を作製した。次いで缶蓋を巻き締めるためにフラ
ンジ部をトリミングした後、続いて絞り缶を雰囲気温度
が210℃の熱風炉中で60秒間後加熱を行った。材
料、加工条件などは表1に示す。
【0058】こうして得た比較例1(No.12)の絞
り缶の性能について、実施例1の手順に従い、密着性、
QTV試験、内容物のリパックによる耐食性を調べた。
その結果を表2に示した。表2から分かるように、比較
例1の絞り缶(No.12)は、内外面共フィルムは全
く剥離せず良好な密着性を有していたが、内容物をリパ
ックした耐食性については、硫化黒変や腐食が起こって
おり、実施例に比較して劣っていた。
【0059】比較例2〜3 缶内面用に実施例3で用いた35μmのPPフィルム3
と缶の外面用として実施例7〜9で用いた塗布量120
mg/mの熱硬化と電子線硬化の併用型接着剤層(白
色顔料70重量%含有)/厚み12μmの実施例1で用
いた二軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム層/イ
ンキ層/7μmの潤滑皮膜層からなる多層有機皮膜を準
備した。実施例1で用いた板厚0.17mmの電解クロ
ム酸処理鋼板(No.13)および実施例5で用いた板
厚0.22mmの5T50アルミニウム合金板(No.
14)をそれぞれ多数の加熱ロールに接触させながら加
熱し、板温200℃で前記多層有機皮膜を熱圧着させた
後急冷し、更に多層有機皮膜面に電子線を3.5Mra
d照射し2種のラミネート金属板(No.13、14)
を作製した。更に、ラミネート金属板の両面に絞り加工
用の加工潤滑油を塗布した後、ポリプロピレン樹脂フィ
ルムが缶の内面となるようにプレスで2段の絞り成形加
工を行い、最終絞り比1.63の絞り缶を作製した後、
次いで缶蓋を巻き締めるためにフランジ部をトリミング
した。材料、加工条件などは表1に示す。
【0060】こうして得た比較例2、3(No.13、
14)の絞り缶を比較のため後加熱を行わないで、実施
例1の手順に従って密着性を調べた。その結果を表2に
示した。表2から分かるように、比較例2(No.1
3)および比較例3(No.14)の絞り缶は、内面の
PPフィルムは剥離もなく良好であるが、外面の多層有
機皮膜はフィルム剥離が起こり、実施例に比べ密着性が
劣っていた。
【0061】比較例4〜5 缶内面用に実施例3で用いた35μmのPPフィルム3
と缶の外面用として実施例7〜9で用いた塗布量120
mg/m2の熱硬化と電子線硬化の併用型接着剤層(白
色顔料70重量%含有)/厚み12μmの実施例1で用
いた二軸延伸熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム層/イ
ンキ層/7μmの潤滑皮膜層からなる多層有機皮膜を準
備した。ついで、実施例1で用いた板厚0.17mmの
電解クロム酸処理鋼板(No.15)および実施例5で
用いた板厚0.22mmの5T50アルミニウム合金板
(No.16)を多数の加熱ロールに接触させながら加
熱し、板温200℃でPPフィルム3と前記多層皮膜と
をそれぞれ熱圧着させた後急冷し、更に多層有機皮膜面
に電子線を3.5Mrad照射しラミネート金属板を作
製した。更に、ラミネート金属板の両面に絞り加工用の
加工潤滑油を塗布した後、ポリプロピレン樹脂フィルム
が缶の内面となるようにプレスで2段の絞り成形加工を
行い最終絞り比2.17の絞り缶を作製した。次いで缶
蓋を巻き締めるためにフランジ部をトリミングした後、
続いて絞り缶を雰囲気温度が220℃の熱風炉中で60
秒間後加熱を行った。材料、加工条件などは表1に示
す。
【0062】こうして得た比較例4〜5(No.15〜
16)の絞り缶の密着性について、実施例1の手順に従
って調べた。その結果を表2に示した。表2から分かる
ように、比較例4(No.15)および比較例5(N
o.16)の絞り缶は、内面のPPフィルムは剥離もな
く良好であるが、外面の多層有機皮膜はフィルム剥離が
起こり、実施例に比べ密着性が劣っていた。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の絞り缶に
よれば内面がポリプロピレン樹脂フィルムでラミネート
されているため、従来の塗装缶に比べ耐食性の良好な絞
り缶が得られると共に、更に、外面にはポリエステル樹
脂フィルムが施されているため平滑性があるので、その
上層に施された印刷が鮮鋭性を有することから、従来の
印刷缶に比べ印刷外観の美麗な絞り缶が得られることが
できる。また、内面に樹脂フィルムはポリプロピレン樹
脂フィルムであり、原材料にビスフェノールAやその他
の外因性内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)は使用さ
れていないため安全であり、現在の社会的要望に応えら
れる食缶用の絞り缶を提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 1/12 B65D 1/00 B (72)発明者 小長谷 裕和 神奈川県相模原市西橋本5丁目5番1号 大和製罐株式会社総合研究所内 (72)発明者 林 知彦 神奈川県相模原市西橋本5丁目5番1号 大和製罐株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3E033 AA06 BA07 BA16 BB08 CA14 EA10 FA01 GA03 3E061 AA15 AB13 AC09 AD01 DA02 4F100 AB01B AB10 AB31 AK07A AK41C AR00E BA05 BA07 BA10A BA10E CB00 DA01 EJ38C GB16 GB23 HB31D JA20 JB02 JB13G JB14G JK16E JM02E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板のプレス成形加工による一回の絞
    り加工または複数回の絞り加工によって得られる絞り缶
    (深絞り缶を含む)において、缶の内面側に相当する金
    属表面には厚み20μm〜50μmのポリプロピレン樹
    脂フィルム層を有し、缶の外面側に相当する金属表面に
    は金属側から接着剤層/二軸延伸熱可塑性ポリエステル
    樹脂フィルム層/インキ層/潤滑皮膜層からなる多層有
    機皮膜層を有する金属板から、最終缶体の絞り比として
    1.5〜2.0の範囲に成形加工されているとともに、
    成形加工によって多層有機皮膜層に入った歪が開放され
    ていることを特徴とする有機樹脂被覆絞り缶。
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