JP2002248979A - 車両用シート装置 - Google Patents
車両用シート装置Info
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- JP2002248979A JP2002248979A JP2001049460A JP2001049460A JP2002248979A JP 2002248979 A JP2002248979 A JP 2002248979A JP 2001049460 A JP2001049460 A JP 2001049460A JP 2001049460 A JP2001049460 A JP 2001049460A JP 2002248979 A JP2002248979 A JP 2002248979A
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- Japan
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- auxiliary
- seat
- main
- back portion
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 補助シートの保持性を低下させることなく、
折り畳み状態で確保される通行スペースを拡大可能にし
た車両用シート装置を実現する。 【解決手段】 補助クッション部14aをメインシート
16の側部に立位姿勢で折り畳み可能な折り畳み機構1
8を有している。折り畳み機構18は、補助クッション
部14aの折り畳み操作に連動して、補助バック部14
bがメインバック部16bの背面に沿って立位姿勢で格
納されるようにする。折り畳まれた状態では、メインシ
ート16の側部には、補助クッション部14aだけが存
在し、従来よりも補助バック部の厚さ相当分だけ通行ス
ペースを大きく確保可能にした。
折り畳み状態で確保される通行スペースを拡大可能にし
た車両用シート装置を実現する。 【解決手段】 補助クッション部14aをメインシート
16の側部に立位姿勢で折り畳み可能な折り畳み機構1
8を有している。折り畳み機構18は、補助クッション
部14aの折り畳み操作に連動して、補助バック部14
bがメインバック部16bの背面に沿って立位姿勢で格
納されるようにする。折り畳まれた状態では、メインシ
ート16の側部には、補助クッション部14aだけが存
在し、従来よりも補助バック部の厚さ相当分だけ通行ス
ペースを大きく確保可能にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メインシートと、
該メインシートの側部に折り畳み可能な補助シートとを
備えた車両用シート装置に関する。
該メインシートの側部に折り畳み可能な補助シートとを
備えた車両用シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステーションワゴン車やRV車等
の多様性を有する自動車が普及している。図6はステー
ションワゴン車の車内におけるシート配置例を示し、同
(a)は模式平面図、同(b)は模式外観図である。同
図の車両51において、車室51a内には、フロア(車
床)52上にフロントシート部53a、第1リヤシート
部53b及び第2リヤシート部53cが3列に配置され
ている。この車室設計では、第2リヤシート部53cへ
の乗り降りが第1リヤシート部53bを構成している補
助シート54を、同図の一点鎖線で示す状態から実線で
示す立位姿勢の状態に折り畳むことで、該補助シート5
4のあった箇所を通行スペース(ウオークスルー)とし
て利用する。即ち、第2リアシート部53cへは、サイ
ドドア55を開けサイドドア開口部から前記した通行ス
ペースを通じて乗り降りする。
の多様性を有する自動車が普及している。図6はステー
ションワゴン車の車内におけるシート配置例を示し、同
(a)は模式平面図、同(b)は模式外観図である。同
図の車両51において、車室51a内には、フロア(車
床)52上にフロントシート部53a、第1リヤシート
部53b及び第2リヤシート部53cが3列に配置され
ている。この車室設計では、第2リヤシート部53cへ
の乗り降りが第1リヤシート部53bを構成している補
助シート54を、同図の一点鎖線で示す状態から実線で
示す立位姿勢の状態に折り畳むことで、該補助シート5
4のあった箇所を通行スペース(ウオークスルー)とし
て利用する。即ち、第2リアシート部53cへは、サイ
ドドア55を開けサイドドア開口部から前記した通行ス
ペースを通じて乗り降りする。
【0003】上記補助シート54は、本発明対象となる
部分であり、その従来構造例を次に説明する。補助シー
ト54は、補助クッション部54a及び補助バック部5
4bを有し、通常は図6の一点鎖線で示す如く、メイン
シート56の側部にあって該メインシート56と横一列
に並設されている。また、通行スペースを確保する場合
は、補助バック部54bを補助クッション部54a上に
折り畳んだ後、補助クッション部54aを補助バック部
54bと共にメインシート56の側部に立位姿勢に折り
畳むことになる。
部分であり、その従来構造例を次に説明する。補助シー
ト54は、補助クッション部54a及び補助バック部5
4bを有し、通常は図6の一点鎖線で示す如く、メイン
シート56の側部にあって該メインシート56と横一列
に並設されている。また、通行スペースを確保する場合
は、補助バック部54bを補助クッション部54a上に
折り畳んだ後、補助クッション部54aを補助バック部
54bと共にメインシート56の側部に立位姿勢に折り
畳むことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の補助シート
54の折り畳み構造は、補助バック部54bを補助クッ
ション部54a上に折り畳んだ後、補助バック部54b
と補助クッション部54aをメインシート56の側部に
立位姿勢に折り畳むものである。即ち、メインシート5
6の側部には、補助バック部54b及び補助クッション
部54aが重なって配置され、補助シート54がメイン
シート56の側部から大きく突出された状態となる。こ
の補助シート54の突出寸法は、補助バック部54b及
び補助クッション部54aの各厚さを足したものとな
る。このため、従来構造では、通行スペースを少しでも
拡大して、乗降性をより良好に改善し難い。通行スペー
スを拡大する方法としては、補助クッション部54a又
は/及び補助バック部54bの厚みを減らす等で対処す
ることもある。その場合には補助シート54の保持特性
が犠牲となる。
54の折り畳み構造は、補助バック部54bを補助クッ
ション部54a上に折り畳んだ後、補助バック部54b
と補助クッション部54aをメインシート56の側部に
立位姿勢に折り畳むものである。即ち、メインシート5
6の側部には、補助バック部54b及び補助クッション
部54aが重なって配置され、補助シート54がメイン
シート56の側部から大きく突出された状態となる。こ
の補助シート54の突出寸法は、補助バック部54b及
び補助クッション部54aの各厚さを足したものとな
る。このため、従来構造では、通行スペースを少しでも
拡大して、乗降性をより良好に改善し難い。通行スペー
スを拡大する方法としては、補助クッション部54a又
は/及び補助バック部54bの厚みを減らす等で対処す
ることもある。その場合には補助シート54の保持特性
が犠牲となる。
【0005】本発明は上記した課題を解消することを目
的としている。具体的には、補助シートの保持性を低下
させることなく、折り畳み時の通行スペースを拡大可能
にして乗降性を向上することにある。他の目的は以下に
説明する内容の中で順次明らかにして行く。
的としている。具体的には、補助シートの保持性を低下
させることなく、折り畳み時の通行スペースを拡大可能
にして乗降性を向上することにある。他の目的は以下に
説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1〜図5に例示される如く、メインクッシ
ョン部16a及びメインバック部16bを有したメイン
シート16と、前記メインシート16の側部に沿って折
り畳み可能に配置された補助クッション部14a及び補
助バック部14bを有した補助シート14とを備えた車
両シート装置において、前記補助シート14は、前記補
助クッション部14aを前記メインシート16の側部に
立位姿勢で折り畳み可能にし、かつ、該補助クッション
部14aの折り畳み操作に連動して前記補助バック部1
4bを前記メインバック部16b背面に沿って立位姿勢
で格納保持可能な折り畳み機構18を有していることを
特徴としている。
本発明は、図1〜図5に例示される如く、メインクッシ
ョン部16a及びメインバック部16bを有したメイン
シート16と、前記メインシート16の側部に沿って折
り畳み可能に配置された補助クッション部14a及び補
助バック部14bを有した補助シート14とを備えた車
両シート装置において、前記補助シート14は、前記補
助クッション部14aを前記メインシート16の側部に
立位姿勢で折り畳み可能にし、かつ、該補助クッション
部14aの折り畳み操作に連動して前記補助バック部1
4bを前記メインバック部16b背面に沿って立位姿勢
で格納保持可能な折り畳み機構18を有していることを
特徴としている。
【0007】以上の発明は、例えば、図1の車室設計等
において、補助シート部14が本発明のメインシート1
6に相当する第1リアシート部53bと組として採用さ
れた場合、該第1リアシート部53bの乗員に邪魔にな
らないようにして、上記した通行スペースを拡大可能に
したことに意義がある。即ち、この構造では、補助シー
ト14を折り畳む場合、補助クッション部14aがメイ
ンシート16の側部に立位姿勢で折り畳まれ、同時に、
補助バック部14bがメインシート16のメインバック
部16bの背面に沿って立位姿勢で格納される。このた
め、メインシート16の側部には、補助クッション部1
4aの厚み分だけ突出された状態となり、従来構造に対
し補助バック部14bの厚さ分だけ通行スペースを拡大
することが可能になる。同時に、補助クッション部14
aや補助バック14bの厚みを多少なりとも大きくして
保持特性を向上することも容易となる。ここで、本発明
の「立位姿勢」とは、補助クッション部14aや補助バ
ック部14bがそれ自体の形状を保っていることであ
り、例えば、補助クッション部14aが二つ折りされる
ような態様を除く意味である。なお、本発明の補助シー
ト14は、補助クッション部14a及び補助バック部1
4bが芯材であるフレームを一体品としている態様、別
体品としている態様、更に補助バック部14bが角度調
整される態様の何れであってもよい。
において、補助シート部14が本発明のメインシート1
6に相当する第1リアシート部53bと組として採用さ
れた場合、該第1リアシート部53bの乗員に邪魔にな
らないようにして、上記した通行スペースを拡大可能に
したことに意義がある。即ち、この構造では、補助シー
ト14を折り畳む場合、補助クッション部14aがメイ
ンシート16の側部に立位姿勢で折り畳まれ、同時に、
補助バック部14bがメインシート16のメインバック
部16bの背面に沿って立位姿勢で格納される。このた
め、メインシート16の側部には、補助クッション部1
4aの厚み分だけ突出された状態となり、従来構造に対
し補助バック部14bの厚さ分だけ通行スペースを拡大
することが可能になる。同時に、補助クッション部14
aや補助バック14bの厚みを多少なりとも大きくして
保持特性を向上することも容易となる。ここで、本発明
の「立位姿勢」とは、補助クッション部14aや補助バ
ック部14bがそれ自体の形状を保っていることであ
り、例えば、補助クッション部14aが二つ折りされる
ような態様を除く意味である。なお、本発明の補助シー
ト14は、補助クッション部14a及び補助バック部1
4bが芯材であるフレームを一体品としている態様、別
体品としている態様、更に補助バック部14bが角度調
整される態様の何れであってもよい。
【0008】以上の本発明は次のように具体化すること
がより好ましい。・第1に、前記補助クッション部14
aは、前記メインクッション部16a側に固定された固
定プレート21に対し回転ロッド22等を介し所定寸法
だけ前後動可能であると共に、略水平となる使用位置か
ら略90度回動されて折り畳み位置に切り換えられる構
成である。これは、補助シート14が前後動することに
より格納状態にするときに補助バック部14bをメイン
バック部16bの背面側に移動し易くする。要は、上記
した折り畳み状態を実現しながら、補助シート14の使
用状態も最適となるようにする。・第2に、前記補助バ
ック部14bは、前記メインバック部16bの背面に沿
って格納された状態で使用可能となる折り畳み式テーブ
ル28を有している構成である。これは、図1のような
車室内の配置において、後方の乗員がテーブル28を利
用可能にし、実用性を向上できるようにする。
がより好ましい。・第1に、前記補助クッション部14
aは、前記メインクッション部16a側に固定された固
定プレート21に対し回転ロッド22等を介し所定寸法
だけ前後動可能であると共に、略水平となる使用位置か
ら略90度回動されて折り畳み位置に切り換えられる構
成である。これは、補助シート14が前後動することに
より格納状態にするときに補助バック部14bをメイン
バック部16bの背面側に移動し易くする。要は、上記
した折り畳み状態を実現しながら、補助シート14の使
用状態も最適となるようにする。・第2に、前記補助バ
ック部14bは、前記メインバック部16bの背面に沿
って格納された状態で使用可能となる折り畳み式テーブ
ル28を有している構成である。これは、図1のような
車室内の配置において、後方の乗員がテーブル28を利
用可能にし、実用性を向上できるようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用シート
装置の形態例を図面を参照して説明する。図1は車両用
シート装置が適用された車室内配置を示し、同(a)は
模式平面図、同(b)は模式斜視図である。図2と図3
は車両用シート装置における補助シートの作動を示し、
同(a)は使用状態での模式側面図、同(b)は折り畳
み状態での模式側面図、図3は折り畳み状態での模式外
観図である。図4と図5は折り畳み機構の主要部を示
し、図4は固定プレート及び回転ロッド等からなる折り
畳み機構全体の構成図、図5は折り畳み機構の細部を示
し、同(a)は固定プレートと回転ロッドの関係図、同
(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。
装置の形態例を図面を参照して説明する。図1は車両用
シート装置が適用された車室内配置を示し、同(a)は
模式平面図、同(b)は模式斜視図である。図2と図3
は車両用シート装置における補助シートの作動を示し、
同(a)は使用状態での模式側面図、同(b)は折り畳
み状態での模式側面図、図3は折り畳み状態での模式外
観図である。図4と図5は折り畳み機構の主要部を示
し、図4は固定プレート及び回転ロッド等からなる折り
畳み機構全体の構成図、図5は折り畳み機構の細部を示
し、同(a)は固定プレートと回転ロッドの関係図、同
(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。
【0010】(全体の概要)図1の車両11はステーシ
ョンワゴン車を想定している。この車室11aには、フ
ロア(車床)12上にあって、フロントシート部13
a、第1リヤシート部13b及び第2リヤシート部13
cが3列に設けられている。第1リアシート部13bは
セミセパレートタイプであり、第2リアシート部13c
はベンチシートタイプである。第2リヤシート部13c
への乗り降りは、第1リヤシート部13bの補助シート
14を、図1の一点鎖線で示す状態から実線で示す立位
姿勢の状態に折り畳んで、該補助シート14のあった箇
所を通行スペース(ウオークスルー)として利用する
点、サイドドアを開けサイドドア開口部から前記した通
行スペースを通じて乗り降りする点で従来と同じ。本発
明は、第1リアシート部13bに適用されている。この
第1リヤシート部13bは、メインシート16と、メイ
ンシート16の一側に並設された補助シート14とから
なる。このうち、メインシート16自体は従来と同じ
(但し、後述する固定プレート21が付設される)く
し、メインクッション部16aに対しメインバック部1
6bをリクライニング機構を介し角度調整可能に組み付
けた構造である。補助シート14は本発明の主要部とな
り、次にその細部構造を詳述した後、作動特徴に言及す
る。
ョンワゴン車を想定している。この車室11aには、フ
ロア(車床)12上にあって、フロントシート部13
a、第1リヤシート部13b及び第2リヤシート部13
cが3列に設けられている。第1リアシート部13bは
セミセパレートタイプであり、第2リアシート部13c
はベンチシートタイプである。第2リヤシート部13c
への乗り降りは、第1リヤシート部13bの補助シート
14を、図1の一点鎖線で示す状態から実線で示す立位
姿勢の状態に折り畳んで、該補助シート14のあった箇
所を通行スペース(ウオークスルー)として利用する
点、サイドドアを開けサイドドア開口部から前記した通
行スペースを通じて乗り降りする点で従来と同じ。本発
明は、第1リアシート部13bに適用されている。この
第1リヤシート部13bは、メインシート16と、メイ
ンシート16の一側に並設された補助シート14とから
なる。このうち、メインシート16自体は従来と同じ
(但し、後述する固定プレート21が付設される)く
し、メインクッション部16aに対しメインバック部1
6bをリクライニング機構を介し角度調整可能に組み付
けた構造である。補助シート14は本発明の主要部とな
り、次にその細部構造を詳述した後、作動特徴に言及す
る。
【0011】(補助シート)補助シート14は、補助ク
ッション部14aと、補助シートクッション部14bに
公知のリクライニング機構を介して角度調整可能に組み
付けられている補助バック部14bとからなる。また、
補助シート14は、図4の如くメインクッション部16
aにおけるクッションフレーム17の一端に、折り畳み
機構18を介して折り畳み可能に取り付けられている。
ここで、補助クッション部14aの下板状芯材26には
折り畳み可能な脚部19が設けられている。脚部19
は、概略コ形状からなり、両端が下板状芯材26に対し
ブラケット15を介し枢支されると共に、リンク式のロ
ック機構20により突出位置及び収納位置で保持され
る。即ち、脚部19は、ロック機構20を介し図4の実
線で示している突出位置と、一点鎖線で示している収納
位置とに切り換えられ、突出位置で補助シート14を使
用状態に安定保持する。補助バック部14bは、図3の
如く折り畳み式テーブル28を有している。この折り畳
み式テーブル28は、補助バック部14bの背面にリン
ク部材を介し付設されており、後述する如く補助シート
14の折り畳み状態で第2リアシート部13c側から使
用される。
ッション部14aと、補助シートクッション部14bに
公知のリクライニング機構を介して角度調整可能に組み
付けられている補助バック部14bとからなる。また、
補助シート14は、図4の如くメインクッション部16
aにおけるクッションフレーム17の一端に、折り畳み
機構18を介して折り畳み可能に取り付けられている。
ここで、補助クッション部14aの下板状芯材26には
折り畳み可能な脚部19が設けられている。脚部19
は、概略コ形状からなり、両端が下板状芯材26に対し
ブラケット15を介し枢支されると共に、リンク式のロ
ック機構20により突出位置及び収納位置で保持され
る。即ち、脚部19は、ロック機構20を介し図4の実
線で示している突出位置と、一点鎖線で示している収納
位置とに切り換えられ、突出位置で補助シート14を使
用状態に安定保持する。補助バック部14bは、図3の
如く折り畳み式テーブル28を有している。この折り畳
み式テーブル28は、補助バック部14bの背面にリン
ク部材を介し付設されており、後述する如く補助シート
14の折り畳み状態で第2リアシート部13c側から使
用される。
【0012】折り畳み機構18は、ヒンジ機構及びスラ
イド機構を構成しており、図4の如くメインシート16
のクッションフレーム17の一側に固定した固定プレー
ト21、固定プレート21に結合部材24を介し回動可
能に設けられた回転ロッド22等で構成されている。固
定プレート21は、剛性を有した金属板で形成され、一
端側がクッションフレーム17の対応部に止め具23で
固定され、他端側が補助シート14の底面一側を受ける
ようにして、横方向に延ばされている。固定プレート2
1の上面側には、略中央部分にあって、結合部材24が
前後方向に固着されている。結合部材24は、トンネル
状をしており、クッションフレーム17との間に回転ロ
ッド22をスライド及び回転自在に保持している。結合
部材24の上側には、図5の如く前後方向に延びるスラ
イド用ガイド溝24aと、ガイド溝24aの一部に設け
られて片側(クッションフレーム17側)に略直角に切
り込まれている回動規制用スリット24bとが設けられ
ている。スリット24bの切り込み量は、後述する如く
回転ロッド22を略90度だけ回転可能にする寸法とな
っている。
イド機構を構成しており、図4の如くメインシート16
のクッションフレーム17の一側に固定した固定プレー
ト21、固定プレート21に結合部材24を介し回動可
能に設けられた回転ロッド22等で構成されている。固
定プレート21は、剛性を有した金属板で形成され、一
端側がクッションフレーム17の対応部に止め具23で
固定され、他端側が補助シート14の底面一側を受ける
ようにして、横方向に延ばされている。固定プレート2
1の上面側には、略中央部分にあって、結合部材24が
前後方向に固着されている。結合部材24は、トンネル
状をしており、クッションフレーム17との間に回転ロ
ッド22をスライド及び回転自在に保持している。結合
部材24の上側には、図5の如く前後方向に延びるスラ
イド用ガイド溝24aと、ガイド溝24aの一部に設け
られて片側(クッションフレーム17側)に略直角に切
り込まれている回動規制用スリット24bとが設けられ
ている。スリット24bの切り込み量は、後述する如く
回転ロッド22を略90度だけ回転可能にする寸法とな
っている。
【0013】前記回転ロッド22は、図4の如く補助ク
ッション部14aの下板状芯材26の段差部26aに対
し一対の連結部材25を介し取り付けられている。即
ち、各連結部材25は、例えば下板状心材26の段差部
26aに固定されるボルトであり、ボルト先端が回転ロ
ッド22の周囲面に設けられたねじ穴に螺合結合してい
る。従って、回動ロッド22と補助クッション部14a
は、連結部材25を介して一体化された状態にある。そ
して、この構造では、図5(b)の如く、前記スリット
24b同士の間隔L1は、対の連結部材25,25の前
後方向の間隔Wに等しく(L1=W)、又、ガイド溝2
4a内で回転ロッド22が前後方向に移動できる距離L
2はメインシート16のメインバック部16bの厚みT
よりも若干大きく設定されている(L2>T)。このた
め、この構造では、連結部材25がガイド溝24aの前
側端27aに突き当たったとき、補助シート14の補助
バック部14bがメインバック部16bと横一列に並ん
だ状態となり、連結部材25がスリット24bと対応す
る位置まで後方へ移動され、該連結部材25がガイド溝
24aの後側端27bに突き当たると、補助バック部1
4bがメインバック部16bの背面よりも若干後側に移
動された状態となる。また、補助シート14を使用して
いる場合は、連結部材25が前側端27aに当接される
と共に、図示を省略した簡易ロック機構によりその当接
状態が維持されるようになっている。
ッション部14aの下板状芯材26の段差部26aに対
し一対の連結部材25を介し取り付けられている。即
ち、各連結部材25は、例えば下板状心材26の段差部
26aに固定されるボルトであり、ボルト先端が回転ロ
ッド22の周囲面に設けられたねじ穴に螺合結合してい
る。従って、回動ロッド22と補助クッション部14a
は、連結部材25を介して一体化された状態にある。そ
して、この構造では、図5(b)の如く、前記スリット
24b同士の間隔L1は、対の連結部材25,25の前
後方向の間隔Wに等しく(L1=W)、又、ガイド溝2
4a内で回転ロッド22が前後方向に移動できる距離L
2はメインシート16のメインバック部16bの厚みT
よりも若干大きく設定されている(L2>T)。このた
め、この構造では、連結部材25がガイド溝24aの前
側端27aに突き当たったとき、補助シート14の補助
バック部14bがメインバック部16bと横一列に並ん
だ状態となり、連結部材25がスリット24bと対応す
る位置まで後方へ移動され、該連結部材25がガイド溝
24aの後側端27bに突き当たると、補助バック部1
4bがメインバック部16bの背面よりも若干後側に移
動された状態となる。また、補助シート14を使用して
いる場合は、連結部材25が前側端27aに当接される
と共に、図示を省略した簡易ロック機構によりその当接
状態が維持されるようになっている。
【0014】(作動)次に、以上の補助シート14の切
り換え作動要領及びその利点を概説する。補助シート1
4の使用状態では、補助クッション部14aが固定プレ
ート21及び脚部19により安定保持されている。ま
た、結合部材24及び回転ロッド22は図5(a)の如
く、連結部材25がガイド溝24aの前側端27aに当
接し補助シート14の前方位置を規制しており、補助バ
ック部14bがメインバック部16bと横一列に並んで
いる。なお、この使用状態において、座者は前記したリ
クライニング機構を操作することによって、補助バック
部14を任意の傾倒角度に調整することができる。
り換え作動要領及びその利点を概説する。補助シート1
4の使用状態では、補助クッション部14aが固定プレ
ート21及び脚部19により安定保持されている。ま
た、結合部材24及び回転ロッド22は図5(a)の如
く、連結部材25がガイド溝24aの前側端27aに当
接し補助シート14の前方位置を規制しており、補助バ
ック部14bがメインバック部16bと横一列に並んで
いる。なお、この使用状態において、座者は前記したリ
クライニング機構を操作することによって、補助バック
部14を任意の傾倒角度に調整することができる。
【0015】補助シート14は、例えば、第2リヤシー
ト部13cを使う乗員が乗り降りする際に折り畳み操作
される。この折り畳みにより、車室11aには通行スペ
ース(ウオークスルー)が確保される。この操作では、
まず、上記した不図示のロックを外し、連結部材25が
後側端27bと当接するまで補助シート14を後方へ移
動操作させる。補助シート14は、図2(a)の一点鎖
線で示す位置まで移動された後、補助クッション部14
aの前外側を手で持ち上げると、連結部材25が回動規
制用スリット24b内に入り込みながら、補助シート1
4の全体がメインシート16の対応側に向かって回転
し、補助クッション部14aが立位姿勢でメインクッシ
ョン部16aの対応側に折り畳まれると共に、補助バッ
ク部14bがメインバック部16bの背面に沿って立位
姿勢で格納され、脚部19も補助クッション部14bの
下面に沿って折り畳まれる。従って、この折り畳み格納
状態では、メインシート16の対応側には補助クッショ
ン部14aだけしか配置されていないので、従来よりも
補助バック部の厚さ分だけ通行スペースを大きく確保さ
れる。このため、この構造では、従来の如く補助クッシ
ョン部14a及び補助バック部14bの厚さを減じるこ
となく、逆に厚みを若干大きくして保持特性を向上する
ことも可能となる。また、この構造では、補助シート1
4が図3の如く折り畳まれた状態で、補助バック部14
bがメインバック部16bの背面に沿って立位姿勢で配
置されるので、第2リヤシート部13cに座っている乗
員がその補助バック部14bの背面に設けられた折り畳
み式のテーブル28を必要に応じて使用することができ
る。なお、補助シート14を再び使用状態、つまり通常
状態にする場合は折り畳み時と反対の操作を行うことに
なる。
ト部13cを使う乗員が乗り降りする際に折り畳み操作
される。この折り畳みにより、車室11aには通行スペ
ース(ウオークスルー)が確保される。この操作では、
まず、上記した不図示のロックを外し、連結部材25が
後側端27bと当接するまで補助シート14を後方へ移
動操作させる。補助シート14は、図2(a)の一点鎖
線で示す位置まで移動された後、補助クッション部14
aの前外側を手で持ち上げると、連結部材25が回動規
制用スリット24b内に入り込みながら、補助シート1
4の全体がメインシート16の対応側に向かって回転
し、補助クッション部14aが立位姿勢でメインクッシ
ョン部16aの対応側に折り畳まれると共に、補助バッ
ク部14bがメインバック部16bの背面に沿って立位
姿勢で格納され、脚部19も補助クッション部14bの
下面に沿って折り畳まれる。従って、この折り畳み格納
状態では、メインシート16の対応側には補助クッショ
ン部14aだけしか配置されていないので、従来よりも
補助バック部の厚さ分だけ通行スペースを大きく確保さ
れる。このため、この構造では、従来の如く補助クッシ
ョン部14a及び補助バック部14bの厚さを減じるこ
となく、逆に厚みを若干大きくして保持特性を向上する
ことも可能となる。また、この構造では、補助シート1
4が図3の如く折り畳まれた状態で、補助バック部14
bがメインバック部16bの背面に沿って立位姿勢で配
置されるので、第2リヤシート部13cに座っている乗
員がその補助バック部14bの背面に設けられた折り畳
み式のテーブル28を必要に応じて使用することができ
る。なお、補助シート14を再び使用状態、つまり通常
状態にする場合は折り畳み時と反対の操作を行うことに
なる。
【0016】なお、本発明は、補助バック部14bが折
り畳み機構18を介しメインバック部16bの背面に沿
って立位姿勢で折り畳まれることを特徴としており、折
り畳み機構18についてはこの形態を参照して種々変形
可能なものである。また、本発明の補助シート14は、
図1の車両11に限られず、例えば、RV車、作業車、
バス等において適用しても何ら差し支えないものであ
る。
り畳み機構18を介しメインバック部16bの背面に沿
って立位姿勢で折り畳まれることを特徴としており、折
り畳み機構18についてはこの形態を参照して種々変形
可能なものである。また、本発明の補助シート14は、
図1の車両11に限られず、例えば、RV車、作業車、
バス等において適用しても何ら差し支えないものであ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用シ
ート装置では、補助クッション部の折り畳み操作に連動
して補助バック部がメインバック部の背面に沿って立位
姿勢で格納保持されるようにしているので、折り畳み状
態において、補助クッション部だけがメインシートの側
部から突出しており、従来よりも補助バック部の厚さ相
当分だけ通行スペースを拡大できる。このため、車室内
への乗降性を向上でき、同時に補助クッション部や補助
バック部の厚みを多少大きくして保持特性を向上するこ
とも可能にする。
ート装置では、補助クッション部の折り畳み操作に連動
して補助バック部がメインバック部の背面に沿って立位
姿勢で格納保持されるようにしているので、折り畳み状
態において、補助クッション部だけがメインシートの側
部から突出しており、従来よりも補助バック部の厚さ相
当分だけ通行スペースを拡大できる。このため、車室内
への乗降性を向上でき、同時に補助クッション部や補助
バック部の厚みを多少大きくして保持特性を向上するこ
とも可能にする。
【図1】 本発明のシート装置が適用された車室内を示
す模式図である。
す模式図である。
【図2】 本発明を適用した補助シートの模式側面図で
ある。
ある。
【図3】 上記補助シートの外観模式図である。
【図4】 上記補助シートの折り畳み機構を示す構成図
である。
である。
【図5】 図4の折り畳み機構の細部を示す構成図であ
る。
る。
【図6】 従来車両内部の配置例及び不具合を説明する
ための模式図である。
ための模式図である。
11aは車室 12はフロア(車床) 13aはフロントシート部 13bは第1リヤシート部 13cは第2リヤシート部 14は補助シート 14aは補助クッション部 14bは補助バック部 16はメインシート 16aはメインクッション部 16bはメインバック部 17はクッションフレーム 18は折り畳み機構 21は固定プレート 22は回転ロッド 24は結合部材 28は折り畳み式テーブル
Claims (3)
- 【請求項1】 メインクッション部及びメインバック部
を有したメインシートと、前記メインシートの側部に沿
って折り畳み可能に配置された補助クッション部及び補
助バック部を有した補助シートとを備えた車両シート装
置において、 前記補助シートは、前記補助クッション部を前記メイン
シートの側部に立位姿勢で折り畳み可能にし、かつ、該
補助クッション部の折り畳み操作に連動して前記補助バ
ック部を前記メインバック部の背面に沿って立位姿勢で
格納保持可能な折り畳み機構を有していることを特徴と
する車両用シート装置。 - 【請求項2】 前記補助クッション部は、前記メインク
ッション部側に固定された固定プレートに対し回転ロッ
ド等を介し所定寸法だけ前後動可能であると共に、略水
平となる使用位置から略90度回動されて折り畳み位置
に切り換えられる請求項1に記載の車両用シート装置。 - 【請求項3】 前記補助バック部は、前記メインバック
部の背面に沿って格納された状態で使用可能となる折り
畳み式テーブルを有している請求項1又は2に記載の車
両用シート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001049460A JP2002248979A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 車両用シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001049460A JP2002248979A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 車両用シート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002248979A true JP2002248979A (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=18910561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001049460A Pending JP2002248979A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 車両用シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002248979A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020104700A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社クボタ | 作業車 |
-
2001
- 2001-02-23 JP JP2001049460A patent/JP2002248979A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020104700A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社クボタ | 作業車 |
JP7046454B2 (ja) | 2018-12-27 | 2022-04-04 | 株式会社クボタ | 作業車 |
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