JP2002248433A - 基板の清掃装置及びそれを用いたパネル製造装置 - Google Patents

基板の清掃装置及びそれを用いたパネル製造装置

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JP2002248433A
JP2002248433A JP2001052586A JP2001052586A JP2002248433A JP 2002248433 A JP2002248433 A JP 2002248433A JP 2001052586 A JP2001052586 A JP 2001052586A JP 2001052586 A JP2001052586 A JP 2001052586A JP 2002248433 A JP2002248433 A JP 2002248433A
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terminals
cleaning
sheet
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JP2001052586A
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Shinichi Ogimoto
眞一 荻本
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Shibaura Mechatronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平板ディスプレイ等の基板を的確かつ効率良
く清掃(クリーニング)を行う。 【解決手段】 端子11aが形成された基板1の端子面
11に、清掃用のシート5を海綿状の緩衝部材8を介し
て押圧する。その結果、シート5は端子面11表面の凹
凸形状に沿って変形し、溝部11b内にも押し込まれつ
つ相対移動するので、端子11aの表面はもとより、溝
部11bをも清掃できるので、端子11aとその端子1
1aに接続搭載される電子部品との間に良好な電気的導
通が得られ、信頼性の高い基板1を製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の端子面を清
掃(クリーニング)するのに好適な基板の清掃装置及び
それを用いたパネル製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、ガラス製の基板の端
子に、TCP(Tape Carrier Packa
ge)やフリップチップ等の電子部品を接続搭載して製
造される。
【0003】単純マトリクス方式の液晶表示パネルで
は、液晶層を2枚のガラス製の基板で挟み込むように構
成されていて、基板にはX−Y行列に配列の各画素に対
応して走査電極及びデータ電極が形成される。そして各
基板の端子面には端子が配列形成され、その上に異方性
導電体等の接続部材を介して駆動用電子部品等が接続搭
載される。
【0004】基板の端子面では、電極に接続された端子
が、予め設定された所定間隔(ピッチ)を有して、基板
の縁方向に沿い配列形成されるが、端子面が汚れていた
り埃や塵等が付着していると、貼付される異方性導電体
等との間の電気的導通が損なわれるので、清掃装置によ
る拭き取り清掃(クリーニング)が行われる。
【0005】清掃装置による端子面の清掃では、端子上
面の汚れの拭き取りはもとよりであるが、隣接する端子
間に付着した埃や塵をも同時に除去することが望まれ
る。
【0006】基板の端子面では、隣接する端子間で凹状
の溝部が形成されるが、その溝部に埃や塵が残っている
と、その残留した埃や塵が接続部材の貼付前に舞い上が
って端子上を覆い、接続部材を介した駆動用電子部品と
の間の電気的導通を阻害させたり、溝部に残留した埃や
塵が隣接する端子間の絶縁度を低下させるからである。
図7は、従来の基板の清掃装置を示した一部切り欠け要
部拡大正面図で、基板1は、搬送テーブル2に載置され
て矢印X方向に移動する。基板1の端子面11には、搬
送移動(矢印X)方向と直交する方向に向け、複数本の
端子11aが等間隔(ピッチd)に配列形成されてい
る。
【0007】従来の基板の清掃装置は、各端子11aの
長手方向に回転軸3aを有するローラ3が、押圧手段で
あるシリンダ4の作動ロッド4a先端部に回転自在に取
り付けられている。そして、端子面11を清掃するシー
ト(布)5がローラ3に巻き掛けられつつ基板1の端子
面11を押圧接触するように構成されている。
【0008】なお、シリンダ4は支持板6に固定されて
いて、その支持板6にはシート5を予め巻回した送出し
ローラ5aと、その送出しローラ5aによって送出され
たシート5をローラ3の外周面を巻き掛けつつ巻き取り
収納する巻取りローラ5bとが設けられている。また、
巻取りローラ5bには不図示のモータが同軸的に連結さ
れていて、シート5の汚れ程度に応じて順次移動し、シ
ート5は間欠的に巻取りローラ5bに巻き取られる。
【0009】図7に示すように、各端子11aの断面形
状は高さhの台形状をなして配列されているので端子面
11には凹凸が形成されている。
【0010】基板1の端子面11には、ローラ3の外周
面に巻き掛けられたシート5がシリンダ4に押圧されて
接触しており、搬送テーブル2上の基板1はシリンダ4
による押圧力に抗して矢印X方向へ移動するので、基板
1はその凹凸に沿いローラ3を上下動させつつ移動す
る。
【0011】その結果、個々の端子11aの表面はもと
より、隣接する端子11a,11a間の基板1面、すな
わち溝部11bの底面もシート5に拭き取り清掃され
る。
【0012】なお、図では省略しているが、シート5が
ローラ3に巻き掛けられる以前に、シート5の裏面(す
なわちローラ3側の面)に対し、洗浄液等の溶液の滴下
が行われ、拭き取り清掃がより効果的に行われるように
構成されている。
【0013】上記のように、従来の基板の清掃装置によ
れば、端子11aの横断面が台形状をなしているので、
ローラ3に巻き掛けられたシート5は、上下動しつつも
基板1面の凹凸に沿ってスライドして、シート5は端子
11aの上面はもとより、隣接する端子11aとの間の
溝部11bをも清掃することができる。
【0014】ところで、最近の平板ディスプレイ装置で
は、表示画面の一層の大型化や高精細化が図られてい
る。表示画面の大型化では、液晶駆動電力の大容量化が
要求されるので、基板1における端子11aの一層の低
抵抗化が要求され、また表示画面の高精細化では、端子
11a間のピッチの微細化が要求されるようになってき
た。
【0015】基板1の端子11aの一層の低抵抗化は、
表示画面の大型化に対応するために必要とされるが、図
8に示すように、端子11aの断面積の拡大でこれに対
応し、そのために断面形状を矩形状とし、かつ必要に応
じて高さHがより高く(H>h)なるように構成されて
いる。
【0016】このように端子11aの横断面が台形状か
ら矩形状へと変化した基板では、図8に示したように、
端子11a,11a間の溝部(凹部)11bの深さが深
くなるので、ローラ3に巻き掛けられたシート5は、溝
部11b底部の基板1本体面に到達することができず、
清掃は単に端子11aの上面のみ行なわれた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
基板の清掃装置では、端子11aの形状によっては、シ
ート5が電極端子11a,11a間の溝部11bの底部
面(基板1本体面)に届かず、その部分の清掃が適切に
行われないという問題が生じた。
【0018】加えて、最近の平板ディスプレイ装置等の
ように、表示画面の高精細化により、端子11a,11
a間の間隔(ピッチ)dがさらに短くなったときには、
溝部11bの深さはさらに大きくなり、清掃がより困難
となるので改善が要望されていた。
【0019】そこで本発明は、端子間の溝部の清掃が容
易な基板の清掃装置及びそれを用いたパネル製造装置を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、基板の端
子面に押圧接触させたシートと前記基板とが相対移動す
ることにより前記端子面を清掃する基板の清掃装置にお
いて、前記シートの前記端子面とは反対側の面に接触
し、かつ前記端子面に配列形成された端子の高さを越え
る厚さを有する海綿状の緩衝部材と、この緩衝部材を支
持し、その緩衝部材を押圧変形させて前記シートを前記
端子面に向けて押圧する押圧手段とを具備することを特
徴とする。
【0021】このように第1の発明の基板の清掃装置に
よれば、端子の高さを越える海綿状の緩衝部材を設けた
ので、緩衝部材の押圧変形により、シートは端子間の基
板面に到達し、その基板面を清掃することができる。
【0022】第2の発明は、端子面に複数の端子が配列
形成された基板の清掃装置において、先端部が隣接する
前記端子間に挿入され、前記端子の長手方向への摺動移
動を行う棒状の掃き出し部材を備えたことを特徴とす
る。
【0023】このように第2の発明の基板の清掃装置に
よれば、掃き出し部材は、先端部が隣接する端子間に挿
入されて、端子の長手方向への摺動移動を行うので、た
とえ溝部の深さが深くても、溝部内の清掃は的確に行わ
れ、埃や塵を的確に除去することができる。
【0024】第3の発明は、パネル製造装置において、
上記第1の発明または第2の発明の基板の清掃装置を用
いたことを特徴とする。
【0025】このように、パネル製造装置において、上
記第1の発明または第2の発明の基板の清掃装置を用い
たので、たとえ基板の端子間の間隔が狭まったりあるい
は端子の高さが高くなっても、端子間の清掃が適切に行
われ、高精細かつ大型の平板ディスプレイパネルの製造
上の歩留まりを向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明による基板の清掃装置
及びそれを用いたパネル製造装置の一実施の形態を図1
ないし図6を参照して詳細に説明する。なお、図7及び
図8に示した従来の基板の清掃装置と同一構成には同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0027】図1は、本発明による基板の清掃装置を適
用したパネル製造装置の構成を示す正面図である。
【0028】図1に示すように、パネル製造装置20
は、基板供給装置21、基板の清掃装置22、異方性導
電体貼付装置23、電子部品実装装置24、基板収納装
置25を有して構成される。
【0029】基板供給装置21は、マガジン等に収納さ
れた複数の基板1を一枚ずつ不図示の基板搬送ステージ
に供給するものである。
【0030】基板の清掃装置22は、基板搬送ステージ
にて搬送された基板1の端子面11を清掃するもので、
その詳細な構成については後述する。
【0031】異方性導電体貼付装置23は、基板の清掃
装置22にて清掃された端子面11にテープ状の異方性
導電体を貼付するものである。
【0032】電子部品実装装置24は、トレイやキャリ
アテープからの打ち抜きによって供給された電子部品を
異方性導電体貼付装置23にて貼付された異方性導電体
を介して基板1の端子面11に熱圧着するものである。
【0033】基板収納装置25は、電子部品実装装置2
4により電子部品が実装されて基板をマガジン等に収納
するものである。
【0034】次に、本発明による基板の清掃装置の一実
施の形態について詳述する。
【0035】図2(a)は、本発明による基板の清掃装
置の第1の実施の形態を示した一部切り欠け要部正面図
で、図2(b)は、その動作状態を示した同じく一部切
り欠け要部正面図である。
【0036】図2に示すように、搬送テーブル等により
搬送されて、矢印X方向に移動する基板1の端子面11
には、搬送移動(矢印X)方向と直交する方向に複数本
の端子11aが等間隔(ピッチd)に配列形成されてい
る。
【0037】清掃装置22は、下方向への押圧力を付与
するシリンダの作動ロッド4aに、ベース部材7が固定
連結されていて、そのベース部材7の下端面には海綿
(スポンジ)状の緩衝部材8が固着されている。
【0038】緩衝部材8の厚さ(高さ)Kは少なくとも
端子11aの高さHより大(K>H)で、外側面には端
子面11に接触して清掃するシート(布)5が巻きかけ
られている。
【0039】なお、上記構成で、図示しないが、従来の
清掃装置の構成と同様に、作動ロッド4aを作動させる
シリンダは支持板に固定されていて、その支持板にはシ
ート5を巻回して送出す送出しローラ、及びその送出し
ローラによって送出されたシート5を巻き取り収納する
巻取りローラが設けられている。
【0040】このような基板の清掃装置22によれば、
基板1の今回清掃予定の端子面11を有する辺における
一方の端部が清掃装置22の真下に位置付けられると、
シリンダの操作により作動ロッド4aが下降し、緩衝部
材8及びシート5基板1面に向け押圧される。
【0041】この状態で基板1が矢印X方向に移動する
ことにより、清掃装置22は基板1上にて基板1の辺の
一方の端部から他方の端部まで移動する。この移動中、
図2(b)に示すように、緩衝部材8及びシート5の下
端部は溝部11b内に押し込まれて変形し、シート5は
端子11aの表面は勿論のこと、溝部11bの底部すな
わち基板1本体面に到達して接触している。従って、緩
衝部材8及びシート5の下端部は、図示のように変形し
ながら、次々と個々の端子11a上面及び側面、及び隣
接する端子11a,11a間に形成された溝部11bの
底部である基板1本体の表面に接触しつつ移動する。
【0042】このように、第1の実施の形態によれば、
シート5が緩衝部材8を介して押圧され変形するので、
シート5はたとえ端子面11の横断面が矩形状に形成さ
れていたとしても、端子11aの上面はもとより、端子
11a,11a間の溝部11bをも清掃するので、汚れ
は勿論のこと埃や塵の残存が少なく、電気的特性が良好
で信頼性の高い液晶パネルやプラズマディスプレイ等の
パネルを組み立て製造することができる。
【0043】なお、図2に示した清掃装置22は、ベー
ス部材7に突設させた一つのブロック状の緩衝部材8が
シート5を巻き掛けつつ端子面11を清掃するように構
成したが、緩衝部材8を一つの端子11aを挟んだ両側
の溝部11b,11bをそれぞれ個々にしかも同時に対
応するように複数個突設させることができる。
【0044】緩衝部材8を電極端子11aを挟んだ両側
の溝部11b,11bに対しそれぞれ個々に対応して同
時に清掃可能に構成された本発明による基板の清掃装置
の第2の実施の形態を図3を参照して説明する。
【0045】図3(a)は、本発明による基板の清掃装
置の第2の実施の形態を示した一部切り欠け要部正面図
で、図3(b)は、図3(a)に示した装置の右側面断
面図、図3(c)はその動作状態を示す一部切り欠け正
面図である。
【0046】すなわち、搬送テーブル等により搬送され
て、矢印X方向に移動する基板1の端子面11には、第
1の実施の形態と同様に、搬送移動(矢印X)方向と直
交する方向に複数本の端子11aが等間隔(ピッチd)
に配列形成されている。
【0047】下方向への押圧力を付与するシリンダの作
動ロッド4aには、ベース部材7が固定連結されてい
て、この実施の形態のベース部材7には、図3(b)に
示すように、その側部中央に支持片71が下方に向け突
設されていて、その支持片71には搬送移動(矢印X)
方向と直交する方向に中継ローラ7aが水平支持されて
いる。
【0048】そして、この中継ローラ7aを間にして左
右両側には、一対の緩衝部材81,82がベース部材7
の下端面に固着されており、第1の実施の形態と同様
に、シート5が一方の緩衝部材81の外周面を巻き掛け
られた後、中継ローラ7aを介して、他方の緩衝部材8
1の外周面を巻き掛けられて不図示の巻取りローラに巻
き取り収納されるように構成されている。
【0049】第2の実施の形態の基板の清掃装置22
は、上記のように構成されたので、図3(a)に示すよ
うに、シリンダの操作により作動ロッド4aが矢印Y方
向に下降し、ベース部材7が緩衝部材81,82及びシ
ート5を基板1面に向け押圧したとき、図3(c)に示
すように、シート5及び緩衝部材81,82は変形し、
ピッチdで連なる端子11a及び溝部11bにおいて、
一つの端子11aを挟んで形成された両側の溝部11
b,11bをそれぞれ個別に対応してかつ同時に清掃す
る。
【0050】このように、この第2の実施の形態によれ
ば、個々の端子11aないしは溝部11bにそれぞれ緩
衝部材81,82が対応して個々に変形するので、溝部
11bの形状に則して容易に変形し的確な清掃が行われ
る。
【0051】次に、本発明による基板の清掃装置の第3
の実施の形態を図4を参照して説明する。
【0052】図4(a)は、本発明による基板の清掃装
置の第3の実施の形態を示した一部切り欠け要部正面
図、図4(b)は、図4(a)に示した装置の右側面断
面図、図4(c)は、図4(a)に示した装置のシート
を省略して示した底面図である。第1の実施の形態と同
様に、シリンダの作動ロッド4aには、ベース部材7が
固定連結されている。そして、この実施の形態では、ベ
ース部材7は、図4(c)に示すように、平面視で傾け
て配置されていて、一対の緩衝部材83,84が基板1
の搬送移動(矢印X)方向に対して、所定の間隔でかつ
所定の傾きをもって固着されている。また、ベース部材
7の側部中央には、支持片71が下方に向けて突設され
ていて、この支持片71には中継ローラ7aが一対の緩
衝部材83,84に沿って水平支持されている(図4
(b))。
【0053】シート5は、不図示の供給ローラより供給
されて、一方の緩衝部材83の外周面に巻き掛けられた
後、中継ローラ7aを介して他方の緩衝部材84の外周
面に巻き掛けられて不図示の巻取りローラに巻き取られ
る。
【0054】このような基板の清掃装置22によれば、
第1の実施の形態と同様の効果を有するほか、特に、緩
衝部材83,84を基板1の搬送移動(矢印X)方向に
対して所定の傾きをもって配置したことから、図5に示
すように、端子11aの側面とシート5との接触部Cに
基板1の辺方向に向かう力が作用し、溝部11b内の埃
や塵を掻き出し除去することができる。
【0055】これにより、端子面11の清掃効果を一層
向上させることができる。なお、図5においては、図面
を簡略化すため、緩衝部材83,84のみが描かれてい
る。
【0056】なお、上記第1乃至第3の各実施の形態に
おいて、図示していないが、従来と同様に、洗浄用の溶
液をシート5の裏面側に滴下し、清掃が効率的に行われ
るように構成することができる。
【0057】このとき、緩衝部材が吸水性を有する材質
である場合、緩衝部材の表面に撥水処理や樹脂被覆を施
して、洗浄用の溶液が緩衝部材に吸収されることを防止
するようにしても良く、反対に、洗浄用の溶液を緩衝部
材に染み込ませるようにしても良い。ここで、緩衝部材
に洗浄用の溶液を染み込ませる場合には、清掃装置22
による清掃距離が長大化したときでも、シート5に滴下
した洗浄用の溶液が揮発することにより清掃の途中で洗
浄用の溶液が不足するのを防止できるという効果があ
る。
【0058】次に、上記第1乃至第3の実施の形態で
は、緩衝部材8,81,82,83,84の押圧変形を
利用して、基板1上に形成された溝部11bをも清掃可
能に構成されたが、緩衝部材8,81,82,83,8
4に代えて、別途、掃き出し部材を設け、各溝部11b
の埃や塵をその長手方向に掃き出すようにして清掃する
こともできる。
【0059】図6は、掃き出し部材により基板1上の溝
部11bを清掃する基板の清掃装置の第4の実施の形態
を示したもので、図6(a)は一部切り欠け正面図、図
6(b)は図6(a)のA−A線から矢印方向を見た断
面図である。
【0060】すなわち、清掃装置22を構成する支持ア
ーム9の下端面には、下方に向け、端子面11上の端子
11aのピッチdに対応した間隔で、棒状の掃き出し部
材である一対のほうき(箒)部9a,9bが下方に向
け、かつ傾斜角度θをなして突設されている。
【0061】ほうき部9a,9bの下方先端部は、それ
ぞれ基板1上の溝部11b,11b内に位置しており、
ほうき部9a,9bは、不図示の例えばボールねじ等の
移動機構に連結されていて、図6(b)に示すように、
支持アーム9とともに一体となり、端子11aの長さ方
向(図示矢印Y方向)に移動移動できるように構成され
ている。
【0062】従って、図6に示す清掃装置22によれ
ば、棒状の掃き出し部材であるほうき部9a,9bの先
端部が、溝部11b内にあって溝部11bの長手方向に
スライドするので、溝部11b内の埃や塵は除去され
る。
【0063】なお、ほうき部9a,9bの断面形状及び
大きさは、先端部が溝11b内にあって、摺動移動(ス
ライド)して溝部11b内にある埃や塵が掃き出されれ
ば良いので、溝部11bの幅と同一あるいはより狭い矩
形状とし、ほうき部9a,9bの先端部が溝部11b底
部の角部を清掃するように構成することができる。
【0064】なお、図6は、ほうき部9a,9bの先端
部が溝11b内において一方の角部(図6(a)及び図
6(b)において、溝11bの左側に位置する角部)に
のみ接する例を示しているが、ほうき部9a,9bの傾
斜角度θに対して傾斜角度−θで傾斜したほうき部を設
けることで、溝11bの他方の角部も良好に清掃するこ
とが可能である。
【0065】なお、上記構成で、ほうき部9a,9bに
よる掃き出し方向(矢印Y方向)は、基板1の搬送移動
方向(矢印X方向)と交叉する。従って、掃き出し部材
の掃き出し操作の往復動作は、基板1の間欠搬送移動等
に同期して溝部11bを清掃することになるので、不図
示の制御装置によって移動機構は基板1の搬送移動機構
と連動制御されるように構成される。
【0066】なお、図6に示す構成で、掃き出し部材で
あるほうき部9a,9bは、端子11aのピッチdに対
応して2本並設した場合を示したが、本数は任意に設定
することができる。また、ほうき部9a,9bは基板1
の搬送移動のタイミングに同期させ、周期的な往復動作
を行うものであるが、復路では先端部が基板1に接触し
ないように、高さを変えて戻るように構成される。
【0067】このように、第4の実施の形態によれば、
ほうき部9a,9bは、先端部が隣接する端子11a間
の溝部11bに挿入され、端子11aの長手方向への摺
動移動を行うので、深い溝部11bにおいても的確な清
掃が行われ、この実施の形態の清掃装置単独で、あるい
は上記第1乃至第3の実施の形態の清掃装置と組み合わ
せて採用することができる。
【0068】いずれにしても、本発明による基板の清掃
装置によれば、端子面の清掃において、端子の高さが高
くとも、その端子電極間の溝部の清掃が的確に行うこと
ができ、液晶パネル等の平板ディスプレイ装置の製造に
おいて、電気的特性が良好で高品質な基板組み立てが可
能となものであり、実用に際し顕著な効果を発揮するこ
とができる。
【0069】なお、上述した実施の形態において、基板
1の上面を上方から清掃する例を用いて説明したが、こ
れに限られるものではなく、例えば、基板1の下面に端
子が形成されている場合には、上述した実施の形態にお
いて説明した基板の清掃装置を天地逆向きに配置し、基
板1の下面を下方から清掃するようにしても良い。
【0070】また、上述した実施の形態において説明し
た基板の清掃装置と、この基板の清掃装置を天地逆向き
に配置した基板の清掃装置を設け、両清掃装置を選択
的、あるいは同時に使用するようにしても良い。
【0071】また、緩衝部材として海綿(スポンジ)状
の緩衝部材を用いた例で説明したが、例えば、流動体を
収納したビニール等からなる軟質容器を緩衝部材として
用いても良い。
【0072】
【発明の効果】本発明による基板の清掃装置によれば、
埃や塵等の除去が的確に行われ、電気的特性が良好で信
頼性の高い基板製造が可能となるものであり、実用上の
効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による基板の清掃装置を適用し
たパネル製造装置の構成を示す正面図である。
【図2】図2(a)は、本発明による基板の清掃装置の
第1の実施の形態を示す一部切り欠け要部拡大正面図、
図2(b)は図2(a)に示した装置の動作状態を示す
一部切り欠け要部拡大正面図である。
【図3】図3(a)は、本発明による基板の清掃装置の
第2の実施の形態を示す一部切り欠け要部拡大正面図、
図3(b)は図3(a)に示した装置の右側面断面図、
図3(c)は図3(a)に示した装置の動作状態を示す
一部切り欠け要部拡大正面図である。
【図4】図4(a)は、本発明による基板の清掃装置の
第3の実施の形態を示す一部切り欠け要部拡大正面図、
図4(b)は図4(a)に示した装置の右側面断面図、
図4(c)は図4(a)に示した装置のシートを省略し
て示した底面図である。
【図5】図5は、本発明による基板の清掃装置の第3の
実施の形態における緩衝部材を用いた端子の清掃動作を
模式的に示した平面図である。
【図6】図6(a)は本発明による基板の清掃装置の第
4の実施の形態を示す一部切り欠け要部拡大正面図、図
6(b)は図6(a)に示した装置の動作状態を示す一
部切り欠け要部拡大正面図である。
【図7】従来の基板の清掃装置を示す拡大断面図であ
る。
【図8】図7に示した清掃装置を他の基板に使用した状
態を示す拡大正面図である。
【符号の説明】
1 基板 11 端子面 11a 端子 11b 溝部 2 搬送装置 3 ローラ 4 シリンダ(押圧手段) 4a 作動ロッド 5 シート(布) 7 ベース部材 8、81、82 緩衝部材 9 支持アーム 9a、9b ほうき(箒)部(掃き出し部材) 20 パネル製造装置 22 清掃装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の端子面に押圧接触させたシートと
    前記基板とが相対移動することにより前記端子面を清掃
    する基板の清掃装置において、 前記シートの前記端子面とは反対側の面に接触し、かつ
    前記端子面に形成された端子の高さを越える厚さを有す
    る緩衝部材と、 この緩衝部材を支持し、その緩衝部材を押圧変形させて
    前記シートを前記端子面に向けて押圧する押圧手段とを
    具備することを特徴とする基板の清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材は、前記端子面に配列形成
    された前記端子の配列ピッチに対応して、複数個設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の基板の清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材は、前記端子の配列方向に
    対して所定の角度傾斜して配置されたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の基板の清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝部材は、吸水性を有することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項
    に記載の基板の清掃装置。
  5. 【請求項5】 端子面に複数の端子が配列形成された基
    板の清掃装置において、 先端部が隣接する前記端子間に挿入され、前記端子の長
    手方向への摺動移動を行う棒状の掃き出し部材を備えた
    ことを特徴とする基板の清掃装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のうちのいずれか
    1項に記載の基板の清掃装置を用いたことを特徴とする
    パネル製造装置。
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