JP2002245345A - 情報提供サーバ及び当該サーバでの情報提供方法 - Google Patents

情報提供サーバ及び当該サーバでの情報提供方法

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JP2002245345A JP2001156948A JP2001156948A JP2002245345A JP 2002245345 A JP2002245345 A JP 2002245345A JP 2001156948 A JP2001156948 A JP 2001156948A JP 2001156948 A JP2001156948 A JP 2001156948A JP 2002245345 A JP2002245345 A JP 2002245345A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、インターネット等の通信回線で入
手可能な情報をユーザが設定/目標とした日としての必
要な時に必要な商品情報だけを提供するようにして、膨
大な情報の中から効率的な商品の情報提供を行うことを
図ることを目的とし、また、積立を行い商品を購入する
といった行為を援助することを目的とする。 【解決手段】 欲しい商品又は商品群に関する情報をユ
ーザが指定した日を期限として、膨大な数の情報から適
宜数の情報を提供すること、又は、購入したい商品又は
商品群と所定期間毎の積立額を設定し、購入目標までの
間の積立状況をサーバ側でモニターし、そのモニターに
応じた情報を適宜に端末に送信して、積立の継続性を維
持させることに寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、iモード等の携
帯電話などの端末により通信回線を通じて接続されるサ
ーバに関し、詳しくは、サーバ内に特定の日を記憶させ
るとその特定の日又はそれ以前に、その特定の日に関連
する情報を予め登録された端末に送信するサーバに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば、期限管理ソフトを内蔵
したサーバというのは良く用いられている。例えば、対
特許庁に関する処理であれば、審査請求期限や拒絶理由
通知に対する応答期限などが掲げられる。
【0003】また、従来から欲しい商品又は商品ジャン
ルを目標にして積立を行い、欲しい商品を手に入れたり
することが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
単に、予め手入力又は自動的に演算されて登録された日
になると、予め定められた一定の日にアラームをかける
などして告知するだけであったので面白味や遊び心に欠
けるものであった。
【0005】従来の期限管理サーバでは、業務的な要素
での期限管理を目的としていたから、このような期限に
近づくとアラームを告知する程度の機械的な告知でも良
かったのであるが、これを不特定多数のユーザが夫々の
所有する端末で使用できるインターネット等の通信回線
や携帯電話の専用回線を通じて接続可能なサーバに適用
して、その一般ユーザに広く普及させるためには、使っ
て楽しいか、又は便利であるとか、或いは遊び心がある
とかの工夫が必要となる。
【0006】また、欲しい商品を積立により購入するこ
とは、自己管理能力に乏しい人や、自己抑制に対して自
信のない人にとっては、積立を継続的に実行することは
なかなか難しく、先にカードで商品を購入し、分割で支
払いことが行われるが、このような分割支払いには一般
的に金利が付きまとうのでできれば避けたいという要求
がある。
【0007】本発明は、積立を行い商品を購入するとい
った行為を援助して、従来はこのような積立による商品
購入を行うことが難しかったユーザに対しても可能なら
しめるような情報提供サーバ及びサーバによる情報提供
方法を提供することを目的としている。
【0008】また、別の目的としては、インターネット
等の通信回線で入手可能な情報をユーザが設定した日と
しての必要な時に必要な商品情報だけを提供するように
して、膨大な情報の中から効率的な情報提供を行うこと
を図ることが可能な予め登録した日に関連した情報を提
供可能なサーバ及び情報の提供方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような問題点に鑑
みこの発明では、以下のような構成を採用している。
【0010】(1) 携帯電話等の持運び可能な端末と
通信回線網を通じて接続された状態で、前記端末との間
で電子データを送受信可能なサーバであって、前記端末
の操作により、欲しい商品と、その商品を受け取りを希
望する日、前記情報提供を受ける最大情報数とを記憶可
能なサーバ内の記憶部と、前記記憶部に記憶された前記
受け取りを希望する日に至る前に期限が近づいているこ
とを告知する告知情報を前記端末に送信するにあたり、
前記告知情報を前記端末に送信する前であって、前記受
け取りを希望する日の予めサーバ側又はユーザの設定に
より定められた期間前に、前記受け取りを希望する日に
必要となる情報を、予めサーバ内に記憶された情報から
検索するか、或いは、通信回線網を通じて他のサーバか
ら提供される情報から検索してその検索結果情報を作成
し、当該検索結果情報を前記告知情報とともに前記端末
に送信する制御部を備え、前記検索結果情報を前記告知
情報とともに前記端末に送信する前に、前記制御部は、
前期検索結果情報が前記最大情報数を超えていないかを
判定するとともに、前記最大情報数を超えている場合に
は前記最大情報数に前記検索結果情報を修正する制御を
行うことを特徴とするサーバ。
【0011】この発明によれば、まず第1に、前記検索
結果として欲しい商品に関する情報提供量を、サーバ又
はユーザの設定により制限するようにしているから、情
報の量が多くなって物理的に見ることができないような
情報量がユーザの端末に提供されてしまうなどの恐れを
回避することができる。
【0012】また、前記情報提供量の前記最大情報数を
ユーザの設定により決定されるように構成すれば、ユー
ザの好みに応じて情報量を制限できるといったメリット
がある。
【0013】さらに、受け取りを希望する日を、サーバ
側で設定できるようにすれば、商品の配送に要する期間
を考慮しての前記ユーザの端末によって設定された欲し
い商品に係わる情報提供時期を適宜商品ごとに設定する
ことも可能になる。すなわち、遠方からの送付が必要な
場合には、その輸送に要する時間を見こんで、例えば1
ヶ月前に、商品情報を提供することにし、近くからの輸
送で済む場合には、前記受け取りを希望する日の3日前
に前記検索情報を提供するといった具合である。
【0014】また、ユーザが前記情報提供時期を設定で
きるようにすれば、ユーザの商品を購入するための予定
等に合わせて、前記検索結果情報を提供するようにする
ことができる。
【0015】勿論、配送時期などのサーバ側の都合と、
ユーザの都合との両方の情報(情報提供時期)を設定す
るようにして、何れかの早く情報をもらう必要がある時
期に合わせて適宜情報を提供できるようにすれば、より
効率的な情報提供を行えるのは言うまでもない。
【0016】(2) 携帯電話等の持運び可能な端末と
通信回線網を通じて接続された状態で、前記端末との間
で電子データを送受信可能なサーバであって、前記端末
の操作により、目標商品又は商品種と、目標の購入時
期、並びに所定期間毎の積立予定金額とを記憶可能なサ
ーバ内の記憶部と、前記目標時期に至る前に期限が近づ
いていることを告知する告知情報を前記端末に送信する
にあたり、前記告知情報を前記端末に送信する前であっ
て、前記受け取りを希望する日の予めサーバ側又はユー
ザの設定により定められた期間前に、前記所定期間毎の
積立累積金額で購入可能であって、その時点で前記サー
バが入手可能な範囲での情報から前記目標商品又は商品
を検索し、その検索結果を作成する制御部を備え、前記
検索結果としての検索結果情報を前記告知情報と共に、
前記端末に送信することを特徴とするサーバ。
【0017】この発明によれば、前記端末の使用者は、
自らが入手したい商品又は商品群(商品ジャンル、例え
ば、デジタルカメラなど)を所定期間毎(例えば、毎
月)の積立により、購入するといった購買意欲をサーバ
の協力のもとに向上させることができる。
【0018】(3) 前記積立予定金額が積み立てられ
たかどうかを確認するための入金確認情報を前記所定期
間毎に前記端末又はバンクサーバに対して送信し、その
入金確認情報に対する前記端末又はバンクサーバからの
応答情報の有無及びその応答情報の内容から、前記所定
期間毎の積立累積金額が積み立てられていることを確認
するとともに、前記確認されたことを前提にして前記積
立累積金額に修正を加える演算処理を行うことを特徴と
する(2)に記載のサーバ。
【0019】この発明によれば、前記所定期間毎の積立
が行われているかどうかを、ユーザの前記端末又はイン
ターネットバンクのバンクサーバに対して入金確認情報
を送信し、この入金確認情報の応答情報に応じて前記累
積積立金額を修正するようにしているから、途中で、ユ
ーザが入金を怠った場合でも自動的に累積金額が修正さ
れることになり、積み立て購入の中断といったユーザの
行為を阻止するように働くことができる。つまり、この
ような入金の確認作業を行わなかった場合には、最終的
に提供される購入可能な商品情報が、累積積立金と合わ
なくなってしまい、ユーザは積み立てることに対する興
味を失ってしまうことになりかねないのである。
【0020】そして、前記入金確認情報をバンクサーバ
に対して送信する場合には、前記入金が前記バンクサー
バからの応答情報により収められていないことを確認し
た場合には、別途に前記端末に対して入金未納情報を前
記制御部の制御により送信するようにして、前記端末を
通じてユーザに入金を促すようにすることもできる。
【0021】(4) 前記告知情報には、キャラクタ映
像を伴うアドバイス文字情報を前記端末の表示部に表示
可能にするアドバイス情報を含むことを特徴とする
(1)〜(3)のいずれかに記載のサーバ。
【0022】この発明によれば、機械的なアドバイスで
はなく、電子ペットのようなキャラクタ映像を伴うアド
バイスをユーザが享受できるようになるから、まるで前
記端末が自分のアドバイザであるかの役割を果たすこと
になり、ユーザは楽しみながらの積立及び目標商品の購
入を達成させることを促進することができる。
【0023】(5) 携帯電話等の持運び可能な端末と
通信回線網を通じて接続された状態で、前記端末との間
で電子データを送受信可能な情報提供方法であって、前
記端末の操作により、欲しい商品と、その商品を受け取
りを希望する日、前記情報提供を受ける最大情報数とを
記憶する段階と、前記記憶部に記憶された前記受け取り
を希望する日に至る少なくとも前日に期限が近づいてい
ることを告知する告知情報を前記端末に送信するにあた
り、前記告知情報を前記端末に送信する前であって、前
記受け取りを希望する日の予めサーバ側又はユーザの設
定により定められた期間前に、前記受け取りを希望する
日に必要となる情報を、予めサーバ内に記憶された情報
から検索するか、或いは、通信回線網を通じて他のサー
バから提供される情報から検索してその検索結果情報を
作成し、当該検索結果情報を前記告知情報とともに前記
端末に送信する段階と、前記検索結果情報を前記告知情
報とともに前記端末に送信する前に、前記制御部は、前
期検索結果情報が前記最大情報数を超えていないかを判
定するとともに、前記最大情報数を超えている場合には
前記最大情報数に前記検索結果情報を修正する制御を行
う段階とを含む情報提供方法。
【0024】この発明によれば、既に述べた(1)の発
明と同様の効果を奏することができる。
【0025】(6) 携帯電話等の持運び可能な端末と
通信回線網を通じて接続された状態で、前記端末との間
で電子データを送受信可能なサーバでの情報提供方法で
あって、前記端末の操作により、目標商品又は商品種
と、目標の購入時期、並びに所定期間毎の積立予定金額
とがサーバ内の記憶部に受信され記憶される段階と、前
記目標時期に至る前に期限が近づいていることを告知す
る告知情報を前記端末に送信するにあたり、前記告知情
報を前記端末に送信する前であって、前記受け取りを希
望する日の予めサーバ側又はユーザの設定により定めら
れた期間前に、前記所定期間毎の積立累積金額で購入可
能であって、その時点で前記サーバが入手可能な範囲で
の情報から前記目標商品又は商品を検索し、その検索結
果を作成する段階と、前記検索結果としての検索結果情
報を前記告知情報と共に、前記端末に送信する段階とを
含むサーバでの情報提供方法。
【0026】この発明によれば、既に述べた(2)の発
明と同様の効果を奏することができる。
【0027】(7) 前記積立予定金額が積み立てられ
たかどうかを確認するための入金確認情報を前記所定期
間毎に前記端末又はバンクサーバに対して送信する段階
と、前記入金確認情報に対する前記端末又はバンクサー
バからの応答情報の有無及びその応答情報の内容から、
前記所定期間毎の積立累積金額が積み立てられているこ
とを確認する段階と、前記確認されたことを前提にして
前記積立累積金額に修正を加える演算処理を行う段階と
を含む(6)に記載のサーバでの情報提供方法。
【0028】この発明によれば、既に述べた(3)の発
明と同様の効果を奏することができる。
【0029】(8) 前記告知情報には、キャラクタ映
像を伴うアドバイス文字情報を前記端末の表示部に表示
可能にするアドバイス情報を含むことを特徴とする
(5)〜(7)のいずれかに記載のサーバでの情報提供
方法。
【0030】この発明によれば、既に述べた(4)の発
明と同様の効果を奏することができる。
【0031】前記商品群とは、例えば、車であればセダ
ンとかクーペとかの商品ジャンルがこれに相当し、前記
商品群がサーバ内に記憶されると、この発明では、積み
立てられた予算内の上記ジャンルに相当する商品の情報
を幅広く抽出することになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報提供シス
テムに好適な実施形態について、図を参照しながら説明
する。
【0033】図1は本発明に係る情報提供システムを適
用したネットワークシステム10の構成を示すブロック
図である。この図1に示すネットワークシステム10に
おいて、パケット網/PDC(Personal Digital Cellu
lar)網11に対して、基地局12A、12B、……を
介して携帯電話13A、13B、13C、……が接続さ
れるようになされている。各携帯電話13A、13B、
13C、……はパケット網/PDC網11を介して互い
に音声データや文字データの授受を例えばTDMA(Tim
e Division Multiple Access)と呼ばれる時分割多重接
続方式で行うことができる。
【0034】これらの携帯電話13A、13B、13
C、……は、互いに音声データや文字データ等の授受を
行うことに加えて、パケット網/PDC網11を介して
パケット通信によって情報センタ15にアクセスするこ
とができる。情報センタ15は、携帯電話13A、13
B、13C、……からの要求に応じて、インターネット
16に接続されている情報提供サーバ17A、17B又
は専用線によって接続されている情報提供サーバ18か
ら種々の情報を取得し、これを要求元の携帯電話13
A、13B、13C、……に受け渡す。これにより、携
帯電話13A、13B、13C、……を所持するユーザ
は、外出先等、その居場所に拘わらず、所望の情報を情
報提供サーバ17A、17B又は18から取得すること
ができる。
【0035】ここで、図2はユーザが所持する携帯電話
13Aの構成を示すブロック図である。この実施の形態
の場合、各携帯電話13A、13B、13C、……は、
それぞれ同様の構成を有するものとする。この図2に示
されるように、携帯電話13Aにおいては、データバス
BUSにCPU21、メモリ22、基地局12A、12
B、……との間で信号の送受信を行う送受信回路部(R
F)25、送受信回路部25において受信したRF(Rad
io Frequency) 信号をベースバンド信号に変換すると共
に送信しようとするベースバンド信号をRF信号に変換
するベースバンド処理部26、マイクロホン28及びス
ピーカ29とのインターフェイスである入出力部27、
液晶表示パネル等で構成された表示部24及びキーボー
ドやジョグダイヤル等でなる入力操作部23が接続され
ている。
【0036】CPU21はメモリ22に格納されている
動作プログラムに従って種々の動作を実行するようにな
されており、当該動作に応じて各回路部を制御する。C
PU21の各種処理内容は必要に応じて表示部24に表
示される。
【0037】入力操作部23は、ユーザが所望の通話先
の電話番号を入力すると、当該電話番号を表すデータを
CPU21に供給する。CPU21はユーザが入力した
電話番号で表される通話先に対して、送受信回路部25
を介して接続要求を送信する。このときパケット網/P
DC網11は通話先の応答に応じて回線を接続する。回
線が接続されると、送受信回路部25は、アンテナを介
して受信した通話先からのRF信号をベースバンド処理
部26に供給し、ここでRF信号をベースバンド信号に
変換する。ベースバンド処理部26は当該変換されてな
るベースバンド信号を入出力部27に供給することによ
り、受信された通話先からの音声信号をスピーカ29か
ら音声として出力する。
【0038】また、ユーザがマイクロホン28を介して
音声を入力すると、入出力部27はマイクロホン28か
ら供給される入力音声信号をベースバンド処理部26に
供給し、ここでベースバンド信号をRF信号に変換す
る。そしてベースバンド処理部26は当該変換されてな
るRF信号を送受信回路部25を介してパケット網/P
DC網11に送信することにより、当該RF信号を、パ
ケット網/PDC網11に回線接続された通話先に対し
て送信する。かくして携帯電話13A、13B、13
C、……を使用するユーザは、通話先である他のユーザ
との間で携帯電話を介した会話を行うことができる。
【0039】またCPU21は、ユーザが入力操作部2
3を操作することにより入力される種々の情報(文字情
報や特定の選択情報等)をパケットデータに変換した
後、これをベースバンド処理部26及び送受信回路部2
5を介してパケット網/PDC網11に送信する。パケ
ット網/PDC網11は、このパケットデータを情報セ
ンタ15に送る。またCPU21は、情報センタ15か
らパケット網/PDC網11を介して送信されるパケッ
トデータ化された情報が重畳されたRF信号を、送受信
回路部25及びベースバンド処理部26を介して取り込
み、パケット化されたデータをつなぎ合わせて元のデー
タ形式に戻した後、これを表示部24に表示する。
【0040】かくして携帯電話13A、13B、13
C、……を使用するユーザは、接続先である情報センタ
との間で種々の情報の授受を行うことができる。各携帯
電話13A、13B、13C、……のユーザは、情報提
供サーバ17A、17B、18……が提供する種々のコ
ンテンツへの登録を予め行っておくことにより、情報セ
ンタ15にアクセスすることで情報提供サーバ17A、
17B、18……が提供しているコンテンツに参加する
ことができる。情報センタ15は、各携帯電話13A、
13B、13C、……からの要求に応じて情報提供サー
バ17A、17B、18……から種々の情報を取り出
し、これを要求のあった携帯電話13A、13B、13
C、……に送信する。当該情報を受け取った携帯電話1
3A、13B、13C、……は、情報提供サーバ17
A、17B、18……から送信された提供情報をメモリ
22に格納した後、これを表示部24に表示する。各携
帯電話13A、13B、13C、……を使用するユーザ
は、各携帯電話13A、13B、13C、……の表示部
24に表示された提供情報(画像、文字情報等)を見な
がら、入力操作部23を操作することにより、このとき
提供情報の一部として表示部24に表示された文字によ
る選択枝を選ぶ等の所作によって情報提供サーバ17
A、17B、18……からさらに希望する情報を入手す
ることができる。プレイヤの入力結果は、パケット網/
PDC網11を介して情報センタ15に送信され、当該
情報センタ15によって情報提供サーバ17A、17
B、18……に受け渡される。
【0041】図3は情報提供サーバ18の構成を示すブ
ロック図である。因みに他の情報提供サーバ17A、1
7B、……もインターネット16を介して情報センタ1
5に接続されている点を除いて同様の構成を有するもの
とする。この図3に示されるように、情報提供サーバ1
8は、データバスBUSに接続されたCPU31、メモ
リ32、通信インターフェイス33及びデータベース3
4を有し、CPU31はメモリ32に格納されているプ
ログラムに従って種々の処理を実行するようになされて
いる。すなわち、CPU31は通信インターフェイス3
3によって接続された専用回線を介して、情報センタ1
5から送信される各携帯電話13A、13B、13C、
……からの情報を受け取り、これをメモリ32に格納す
る。これらの情報は、例えば提供情報の内容に応じて携
帯電話13A、13B、13C、……を介してユーザに
示された選択枝からのユーザによる選択結果等であり、
ユーザが各自の携帯電話13A、13B、13C、……
を操作した結果携帯電話13A、13B、13C、……
から送信される情報である。
【0042】CPU31は、データベース34に格納さ
れているプログラムをメモリ32に読み出しこのプログ
ラムに従って、当該メモリ32に格納されたユーザの操
作結果を表す情報に基づいてプログラムを進行させる。
このプログラムの進行結果や後述する特定の日に必要と
なる情報は、データベース34に格納される。
【0043】このネットワークシステム10において
は、各情報提供サーバ17A、17B、18、……は、
それぞれ上述したような各携帯電話13A、13B、1
3C、……への提供情報をデータベース34に格納して
いる。この場合、各携帯電話13A、13B、13C、
……の表示部24は、その携帯性を考慮した結果極めて
限られた表示スペースのみを有しており、この点を考慮
して、各情報提供サーバ17A、17B、18、……か
ら各携帯電話13A、13B、13C、……に提供され
る情報は、その内容が少ない表示スペースに対応した簡
易な情報となっている。
【0044】すなわち、この情報はHTML(Hyper Tex
t Markup Language)のサブセットであるCompact HTM
L(以下これをC−HTMLと称する)に準じた記述言
語(iモード用HTMLと呼ばれるものであり、以下こ
れを簡易HTMLと称する)を使用しており、この簡易
HTMLは、HTMLのタグのうち、限られたスペース
の表示部で反映されるタグのみを残し、残りは切り捨て
たものである。従って、この言語で記述された携帯電話
13A、13B、13C、……用の情報(以下これを簡
易情報と称する)は、HTMLで記述された情報を表示
可能であるパーソナルコンピュータ用のウエブブラウザ
でも表示することが可能である。また、携帯電話13
A、13B、13C、……によって簡易HTMLを表示
する際に、当該簡易HTMLに規定されていないタグに
ついては、エラーを起こすことなく単に無視して表示す
るようになされているので、携帯電話13A、13B、
13C、……においても、HTMLで記述された情報を
表示することができる。このように、HTML及び簡易
HTMLは互いに互換性を持った記述言語となってい
る。
【0045】そして、当該簡易HTMLで記述された簡
易情報のファイルの指定方法として、URL(Uniform R
esource Locator)と呼ばれる表記方法を用いるようにな
されている。このURLはインターネット上のリソース
を識別するための標準のアドレッシング法であり、当該
URLはスキーム名、ホスト名及びファイル名の3つの
要素で構成される文字列である。スキーム名は転送プロ
トコル名を指定するものであり、WWWの場合は、「ht
tp」が用いられる。かかるURLによってインターネッ
ト上のリソースが一意に識別でき、このURLがWWW
ページのアドレスとして使用される。
【0046】簡易HTMLで記述された簡易情報は、基
本的には携帯電話13A、13B、13C、……のよう
な表示部24の表示スペースが限られた携帯型の端末機
器に対して提供されるものであり、当該携帯電話13
A、13B、13C、……に予め設定されているメニュ
ーをユーザが指定することによって、または携帯電話1
3A、13B、13C、……からユーザがURLを指定
することによってアクセスし、当該簡易情報を入手する
ことが可能である。
【0047】これらの簡易情報が記述された同一コンテ
ンツに関わる複数のファイルは必ずしも同一の情報提供
サーバにある必要はなく、例えば図1に示すように、情
報提供サーバ18及び情報提供サーバ17A、17Bに
分散されていてもよい。ユーザは、入力操作部23を操
作してURLを入力、または表示部24に表示された項
目を選択することにより、情報提供サーバ18、17A
または17Bの所定のファイルが読み出され、パケット
網/PDC網11を介して携帯電話13A、13B、1
3C、……にダウンロードされる。
【0048】図4は、ユーザが携帯電話13Aを用いて
情報提供サーバ18にアクセスし、希望する情報を受け
取る際のタイミングチャートを示すものである。この図
4に示されるように、ユーザが携帯電話13Aを操作し
て情報提供に関する特定の項目を表示部24において選
択すると、携帯電話13Aは当該選択された項目に付随
しているアドレス情報に基づいて、当該項目に対応する
情報を有するファイルを格納している情報提供サーバ1
8(情報センタ15)にアクセスする。そして、携帯電
話13Aは、パケット網/PDC網11を介して情報セ
ンタ15(情報提供サーバ18)との間の通信路を確保
する。
【0049】さらに、携帯電話13Aは、PPP(Point
To Point Protocol)処理やWAP(Wireless Applicati
on Protocol)等の携帯電話13Aに内蔵されている情報
送受信手段によるセッションの確立を行った後、情報セ
ンタ15(情報提供サーバ18)に対して簡易情報を要
求する。このとき、携帯電話13Aは、そのメモリ22
に予め格納されている端末種別情報(携帯電話(PD
C)を表すデータ)、発信手段(PDC)を特定する情
報、携帯電話13Aの電話番号、接続時に使用したWA
P等のプロトコルの情報及び各種オプションデータから
なる端末特定用の情報と、必要な情報を特定するための
アドレス情報を情報センタ15に送信する。
【0050】情報センタ15はこのとき携帯電話13A
から送信された要求信号に基づいて、情報提供サーバ1
8から簡易情報を読み取って、これを要求信号の送信元
である携帯電話13Aに送信する。これにより、携帯電
話13Aの表示部24には情報提供サーバ18から提供
された簡易情報が表示される。
【0051】これに対して、図5は、情報提供サーバ1
8から携帯電話13Aに対して提供情報を送信する際の
タイミングチャートである。この図5に示されるよう
に、情報提供サーバ18は予め設定されたタイミングで
所定の情報を携帯電話13Aに送信するようになされて
いる。この場合、情報提供サーバ18は、専用回線で接
続された情報センタ15及びパケット網/PDC網11
を介して情報の送信先である携帯電話13Aにアクセス
し、携帯電話13Aとの間の通信路を確保する。このと
き、情報センタ15は、PPP(Point To Point Protoc
ol)処理やWAP(Wireless Application Protocol)等の
情報送受信手段によるセッションの確立を行なった後、
携帯電話13Aに対して簡易情報を送信する。
【0052】これにより、携帯電話13Aの表示部24
には、情報提供サーバ18から送信された簡易情報が表
示される。このような簡易情報の提供は、後述するよう
に予め設定されているタイミングで行なわれ、その都度
携帯電話13Aの表示部24に表示されることとなる。
因みに、情報提供サーバ18から携帯電話13Aに提供
される簡易情報は、予め情報提供サーバ18のデータベ
ース34に格納されているか、または図5に示されるよ
うに、その都度情報提供サーバ18が他の情報提供サー
バ17A、17Bから検索等によって取得したものを携
帯電話13Aに送信するようになされている。
【0053】次に、情報提供サーバ18によって携帯電
話13A、13B、13C、……に提供されるサービス
について説明する。この情報提供サーバ18は、常にユ
ーザが所持することができ、いつでもどこでも入力操作
及び情報閲覧が可能である携帯電話13A、13B、13
C、……の特徴を生かしたサービスを提供する。また、
情報提供サーバ18は、ユーザが常に携帯電話13A、
13B、13C、……を所持していることを利用して、ユ
ーザが必要とする情報をその情報が最も有効に利用され
るタイミングでユーザに提供する。
【0054】すなわち、携帯電話13A、13B、13
C、……のユーザは、予め情報提供サーバ18のデータ
ベース34にオンラインまたはオフラインで登録を行な
っておくことにより、情報提供サーバ18から種々のサ
ービスを受けることができる。この登録を行なっておく
と、「おこづかい帳と電子ペットの機能」に関する情報
がユーザからのリクエストまたは定期的に情報提供サー
バ18から携帯電話13A、13B、13C、……に送信
され、図6に示すような「おこづかい帳と電子ペットの
機能」を表す画面(トップメニュー画面G11)が携帯
電話13A、13B、13C、……の表示部24に表示さ
れる。
【0055】この表示画面には、情報提供サーバ18の
データベース34に入力されているユーザの「おこづか
い帳」の残り残金情報D11が表示される。この「おこ
づかい帳」について説明する。図7は情報提供サーバ1
8における「おこづかい帳」の管理システムを示す略線図
線である。この図7に示されるように、「おこづかい帳」
システムでは、収入や消費について複数の項目に袋分け
したものを管理するようになされている。
【0056】収入では、定期収入、臨時収入及び繰越金
の項目に分けられた予算ごとにユーザの入力によって、
または予め登録することによる定期的な自動入力によっ
て各予算が設定されていく。例えば、宝くじの当選金等
のようにその金額と入金日が予め特定できない場合に
は、ユーザがその都度入力して予算を設定することにな
り、また、給料等のように一定の額が特定の日に得られ
る場合には、予めその額と入金日を登録しておくこと
で、自動的に予算に加算されていくことになる。このよ
うにして入力された各予算の合計が総予算となる。この
総予算は、ユーザの設定によって、さらに複数の費目に
分けられて登録される。これらの費目としては、例えば
「たべもの」、「かいもの」、「あそび」、「せいか
つ」、「そのほか」等がある。ユーザはこれら複数の費
目について、それぞれの消費スタイルに応じた金額を設
定することが可能となっている。
【0057】このように設定された予算から、ユーザは
出費があるごとに支出をその品目ごとに分けて入力する
ことになる。図8は携帯電話13A、13B、13C、
……の表示部24に表示されたメニューをユーザが見な
がら入力操作部23を操作することによって支出を入力
していく際に表示部24の表示内容がどのように推移す
るのかを示すフローチャートである。ユーザが、例え
ば、携帯電話13Aを操作して情報提供サーバ18にア
クセスすることにより、「おこづかい帳と電子ペットの
機能」のトップメニューが情報提供サーバ18から携帯
電話13Aに提供される。
【0058】このトップメニュー画面G11の「こづか
い帳」項目をユーザが入力操作部23の操作によって選
択すると、表示部24には情報提供サーバ18から提供
されたプログラムに基づいて「こづかい帳」画面G12
が表示される。この画面には、収入や支出の入力を行う
ための「入力」項目と、情報提供サーバ18のデータベ
ース34に登録されている「おこづかい帳」の内容を閲覧
または修正するための「閲覧と修正」項目と、図7につ
いて上述した総予算を各費目に振り分ける設定を行うた
めの「予算の設定」項目と、定期的な支出の設定を行う
ための「定期支出の設定」項目とを有する。
【0059】ユーザはこれらの項目のいずれかを選択す
ることにより、各項目の設定を行うことができる。例え
ば、ユーザが「入力」項目を選択すると、携帯電話13
Aの表示部24には、収入に関する項目及び支出に関す
る項目(図示せず)が表示される。このときユーザが収
入に関する項目を選択すると、表示部24には収入の種
別(「定期収入」、「臨時収入」)を選択するための下
位項目画面が表示され、ユーザはこれらの項目を選択す
るとともに、その金額を入力することにより、収入金額
が携帯電話13Aから情報提供サーバ18に送信され
る。情報提供サーバ18は、当該送信された収入金額を
データベース34の残高に加えることにより、当該残高
を更新する。因みに、定期収入については予めユーザが
情報提供サーバ18に設定しておくことにより、定期的
に設定金額をデータベース34の残高に加えるようにす
ることもできる。
【0060】また、図8に示される「入力」項目の下位
項目画面において、ユーザが支出に関する項目を選択す
ると、表示部24の画面は支出に関して費目を選択する
ための「費目の選択」画面G13が表示される。
【0061】ユーザはこの「費目の選択」画面G13か
らこのとき支出した内容に応じた費目を選択する。例え
ば、このとき支出した費目が「たべもの」である場合、
ユーザはこの「たべもの」を選択する項目を指定する。
これにより、表示部24には、当該「たべもの」の下位
選択項目画面である「品目の選択」画面G14が表示さ
れる。この「品目の選択」画面G14は、選択された費
目についてその商品の販売店、商品種別等から品目分け
を行うための画面である。ユーザは当該「品目の選択」
画面G14において、このときの支出の内容に該当する
品目を選択する。例えば、このときの支出の内容が「外
食」である場合には、ユーザは当該「外食」の項目を選択
することにより、表示部24には値段を入力するための
支出金額入力画面G16が表示される。ユーザがこの画
面を介して金額を入力すると、当該入力された支出金額
情報は、情報提供サーバ18に送信される。
【0062】情報提供サーバは、当該支出金額とこのと
きデータベース34に登録されている残り予算等に基づ
いて、支出に関する処理を行う。図9は、情報提供サー
バ18における支出金額に基づく処理手順を示すフロー
チャートであり、情報提供サーバ18は、携帯電話13
Aから支出金額情報が送信されると、ステップA10か
ら当該処理手順に入り、続くステップA11において、
このときの支出金額と当該支出金額に対応する費目の残
高を比較する。
【0063】そして、情報提供サーバ18はステップA
12に移り、支出金額が費目残高よりも高いか否かを判
断する。ここで、肯定結果が得られると、このことはこ
のとき支出した金額が、当該支出内容が属する費目(例
えばこのときユーザが外食で支出した場合には、当該
「外食」品目が属する費目「たべもの」が該当する費目
となる)に割り当てられた予算の残高よりも高いことを
表しており、情報提供サーバ18は、ステップA13に
移って、他の費目の残高をこのときの支出分に振り替え
られるか否かを判断する。ここで、情報提供サーバ18
は、ユーザが支出を入力するごとに、その品目や費目、
日付等の支出(購入)履歴をデータベース34に残すよ
うにしている。従って、ステップA13の判断におい
て、情報提供サーバ18は、このユーザが過去に支出
(購入)した経過をデータベース34から読み出して、
当該ユーザの購入経過に基づいて残高に余裕がある費目
を見つける。すなわち、各費目に対して現在設定されて
いる予算と、その費目におけるこれまでの支出(購入)
履歴とを比較して、設定予算に対してこれまでの支出金
額が低い費目については、その費目の残高をこのときの
支出分に振り替えることが可能であると判断することと
なる。
【0064】このように、振り替える費目が決定する
と、情報提供サーバ18は、ステップA14に移って、
費目残高が不足していること及び他の費目の残高を振り
替えることを告知情報として携帯電話13Aに送信する
ことにより、これをユーザに告知する。ユーザは携帯電
話13Aの表示部24に表示された告知内容を承認する
場合には、携帯電話13Aの入力操作部23を操作する
ことによって、「承認」項目を選択することにより、承
認結果を情報提供サーバ18に送信する。
【0065】ユーザからの承認結果を得ると、情報提供
サーバ18は、ステップA15に移って、振替元の費目
における残高の一部をこのときの支出に対応した費目に
振り替えて、当該振り替えられた金額から支出分を差し
引く。因みに、このときユーザに通知された費目の振替
にユーザが同意しなかった場合には、情報提供サーバ1
8は新たな他の費目を振替元としてユーザに通知するこ
とになる。
【0066】また、これに対して上述のステップA12
において否定結果が得られると、このことは、このとき
の支出分が当該支出の費目の予算残高以内であることを
表しており、情報提供サーバ18はステップA16に移
って、費目残高から支出分を差し引くことによって当該
費目の残高を更新する。
【0067】かくして、支出処理が完了すると、情報提
供サーバ18はステップA17から「おこづかい帳」の制
御ルーチンに戻ることとなる。このようにして、図8に
示された支出金額入力画面G16においてユーザが支出
金額を入力すると、情報提供サーバ18は当該支出金額
に応じて図9に示された処理を実行することにより、表
示部24に費目の更新に関する表示を行う。また、この
とき、表示部24には後述する支出に関してのペットに
よる会話形式の電子ペット画面G17が表示され、ユー
ザに支出や「おこづかい帳」に関する種々のアドバイスが
行なわれることとなっている。また、これらの電子ペッ
トは、ユーザが一定期間を超えて支出の入力を怠ったと
きには、その入力を促すメッセージを表示することも可
能である。
【0068】因みに、図8に示された「費目の選択」画
面G13においてユーザが予めショートカットメニュー
として購入頻度の高い品目(例えば「ジュース」、「雑
誌」、「タバコ」等)を登録しておくことにより、これ
らのショートカットメニューに登録された品目のいずれ
かを選択することで、直接支出金額入力画面G16に移
ることが可能となっており、これにより頻繁に支出を入
力することになる品目については、入力操作が簡単にで
きるようになされている。さらに、電車やバスの交通費
のように比較的記憶に残りにくい金額については、予め
サーバに登録されたデータの中から出発地と目的地を選
択することで、自動的に支出金額がサーバに記憶される
ようになっている。
【0069】また、支出金額入力画面G16においてユ
ーザは現金による支出であるかまたはカードによる支払
いであるかを区別して入力することが可能となってい
る。これにより、カードでの支払いが情報提供サーバ1
8において管理されることとなる。さらに、銀行等で行
われている自動引き落としやインターネットを用いた決
済についても、これらのサービスを行っている機関と提
携することによって、利用した日付・金額・購入品目を
サーバ18において管理することができる。なお、ユー
ザは、カードの利用額や銀行の引き落とし額を携帯電話
で確認することができるので、カードの悪用を防止する
ことも可能となる。
【0070】以下、上述したインターネット上での電子
決済について説明する。本実施形態においては、電子決
済は一般に普及しているクレジット・カードを用いる方
法で行うのが好適である。図10に、クレジット・カー
ドを用いた電子決済の仕組みを示している。クレジット
・カードを保持するユーザの携帯電話40と店舗に備え
られた店舗用端末41とは、情報提供サーバ18や後述
する認証機関の認証機関サーバ42を接続した、インタ
ーネット16を介して接続されている。クレジット・カ
ード会社は、顧客の信用をチェックするために構築し
た、既存の信用照会用のネットワーク44を運用してい
る。この信用照会用ネットワーク44は、その性質上、
利用できる者が限られているものである。電子決済で
は、この信用照会用ネットワーク44とインターネット
16とを接続する必要があるため、両者の間にクレジッ
ト・カード会社が運営する決済ゲートウェイ43を設置
している。
【0071】図11に、クレジット・カードを用いた電
子決済の主なデータの流れを示す。電子決済を行う前
に、ユーザは、クレジット・カードを使用する者がユー
ザ本人であることを認証するための機関(以下、認証機
関という)の認証機関サーバ42に携帯電話40から登
録を行う。登録はインターネット上でも行うことがで
き、また、その他にも実際にユーザが認証機関に直接出
向いて、身分証明書を提出する方法もある。この認証機
関サーバ42には、情報を提供する店舗も店舗用端末4
1から予め登録を行っており、登録を行った店舗とユー
ザには、認証機関サーバ42から正当な店舗・ユーザで
あることを証明するデジタル署名が発行される。このデ
ジタル署名は暗号化されたものであり、その暗号を解く
鍵データが、認証機関サーバ42に登録した本人のみに
配されている。これにより、第三者がユーザの携帯電話
40を用いて不正に商品を購入することを防止すること
ができる。
【0072】情報提供サーバ18から各店舗の商品情報
を受け取ったユーザは、希望にあった商品を購入すると
き、まず、購入依頼のデータを携帯電話40から店舗用
端末41に送信する。携帯電話40からの購入依頼を受
け取った店舗用端末41は、自身が認証機関サーバ42
に登録された正当な店舗であることを証明するために、
認証機関サーバ42から発行された署名をユーザの携帯
電話40に返信する。ユーザは店舗の署名を確認してか
ら、店舗用端末41に発注データ及び支払い指示データ
を送信する。店舗は、ユーザが商品の代金を支払えるか
どうかを調べるために照会依頼データを店舗用端末41
から決済ゲートウェイ43に送信し、その照会結果を確
認してから、ユーザの携帯電話40に向けて購入を受け
付けたことを示す購入応答データを送信する。商品購入
のための代金は、店舗用端末41から決済ゲートウェイ
43を通じて振り込み依頼データを送信し、それを受け
たユーザの取引銀行にある銀行サーバ45が店舗に対し
代金の振り込みを行う。電子決済による支出データは、
ユーザの取引銀行と提携する情報提供サーバ18に送ら
れ、サーバ18に支出履歴が記憶される。
【0073】図8の「こづかい帳」画面G12において
ユーザが「定期支出の設定」項目を選択すると、図12
に示される「定期支出チェックリスト」画面G21が表
示部24に表示される。この「定期支出チェックリス
ト」画面G21では、ユーザは定期的な支払い品目(電
気代、ガス代等)を登録することができ、図8に示され
た「費目の選択」画面G13において「せいかつ」項目
を選択してその品目である「電気代」等の支出を入力す
ると、これにリンクして「定期支出チェックリスト」画
面G21(図12)の対応する「電気」項目にチェック
マークが表示されることとなり、ユーザはこのチェック
マークを見ることにより定期的な支出が未払いであるか
否かを容易に確認することが可能となる。因みに、各チ
ェックマークは定期的(例えば月が変わるごと)に消え
て更新されるようになされている。
【0074】また、定期支出の品目について、ユーザが
予め設定した期日に近づいても、または当該期日を過ぎ
ても支出の入力がない場合には、当該支出を管理する情
報提供サーバ18は携帯電話13Aに対して、図12に
示されるような支出確認画面G22に表示されるような
確認情報を電子メールによって送信する。これにより、
ユーザは定期的に支払うべき支出について、その支払い
を忘れていたとしても、情報提供サーバ18からの電子
メールによってそれを思い出すことができる。
【0075】情報提供サーバ18は、ユーザの入力によ
って携帯電話13Aから送信された支出をデータベース
34に格納しており、ユーザが図8に示された「こづか
い帳」画面G12の「閲覧と修正」項目を選択すること
により、情報提供サーバ18はデータベース34に格納
されている当該支出のデータをユーザの希望に応じて費
目別、月単位、年単位、年平均で集計し、その集計結果
を携帯電話13Aに送信する。これにより、携帯電話1
3Aの表示部24には、そのユーザの支出の集計結果が
表示される。集計結果には、費目ごとに利用した金額と
そのランキングも表示されるので、ユーザは費目ごとの
予算を登録するときに、これを参考にすることができ
る。またユーザは、一つの商品、例えば、たばこやお酒
等の嗜好品について毎月いくら使っているかを把握する
ことも可能である。ユーザは集計結果に基づいて、希望
する品物の購入の可否を判断することもできる。また、
これらの支出データは予め情報提供サーバ18内に登録
された店舗にとっても有用な情報である。サーバ18
は、ユーザの支出履歴のうち支出が多い費目を検出し、
その費目に属する商品が登録された店舗の扱う分野に相
当するときには、その店舗にユーザのメールアドレス等
の情報を提供することもできる。これにより、商品を購
入する可能性の高いユーザに対して、これらの店舗から
商品情報に関するダイレクトメールや試供品等をユーザ
に提供することが可能となり、効率的な販売促進活動を
行うことができる。なお、これらの店舗からの情報は、
ユーザがその提供を拒否するような設定も可能であり、
ユーザにとっても有用な商品情報だけを入手することが
できることとなる。
【0076】次に、「おこづかい帳」システムにおいて情
報提供サーバ18から携帯電話13Aに対して、種々の
情報を電子ペットのキャラクタを介在させて提供する場
合について説明する。図8について上述した支出金額入
力後に現れる電子ペット画面G17や、図8に示された
トップメニュー画面G11における「こづかいクリニッ
ク」、「プレゼントwho?」項目(後述する)をユーザが
選択した場合に現れる画面には、電子ペットが表示さ
れ、ユーザに対して種々のコメントを伝えるようになさ
れている。この電子ペットは、情報提供サーバ18にお
いて予め用意されているキャラクタ画像データを用い、
当該キャラクタ画像データにその時々のコメントを付加
して携帯電話13A(または13B、13C、……)に
送信するようになされている。
【0077】図13は情報提供サーバ18から提供され
る電子ペットの種類を示す略線図である。この図13に
示されるように、この実施の形態の場合、情報提供サー
バ18は、「なごみ系」の電子ペットP11、「おかん
系」の電子ペットP12、及び「いじわる系」の電子ペ
ットP13をデータベース34に用意し、ユーザに対し
て提供するコメントに応じてこれらの電子ペットを使い
分けて、またはランダムに選択して、若しくはユーザに
よる選択によって、コメントデータとともに携帯電話1
3Aに送信するようになされている。情報提供サーバ1
8は、選択した電子ペットに応じてこれに付加するコメ
ントを変えるようにしている。例えば、「なごみ系」の
電子ペットP11の場合には、ユーザの消費行動を受け
入れるような受容的な言い回しのコメントを当該電子ペ
ット11の画像に付加して携帯電話13Aに提供する。
また、「おかん系」の電子ペットP12の場合には、ユ
ーザの消費行動に対して厳しく指摘するような言い回し
のコメントを当該電子ペットP12の画像に付加して携
帯電話13Aに提供する。また、「いじわる系」の電子
ペットP13の場合には、ユーザの消費行動に対して反
発するような言い回しのコメントを当該電子ペットP1
3の画像に付加して携帯電話13Aに提供する。
【0078】これらのコメントは、その対応する電子ペ
ットの種類別に識別符号が付されて情報提供サーバ18
のデータベース34に格納されており、情報提供サーバ
18のCPU31はこのとき選択された電子ペットの種
類に応じたコメントを選択する。また、このコメントと
してはユーザの消費行動に応じて電子ペットの種類別に
種々のものが用意されており、情報提供サーバ18のC
PU31は、例えばユーザ(携帯電話13A)から送信
される支出金額と予算残高及び日付(給料日に近いか遠
いか)とに基づいて、対応するコメントを選択するよう
になされている。さらに、選択される電子ペットは、ユ
ーザの消費行動に応じて決定されるようにしてもよく、
この場合、例えば予算残高に比べて購入した商品の金額
が高い場合、「おかん系」の電子ペットP12が選択さ
れ、当該電子ペット12に応じた厳しい口調のコメント
(例えば「去年の服着れるんちゃうの?」)が選択され
る。これにより、ユーザは自らの消費行動を反省し、そ
の後の消費行動を注意深くすることにつながる。このよ
うに、情報提供サーバ18はユーザの消費行動を管理し
ながら、その行動結果に合わせたコメントをユーザに提
供することによって、ユーザの消費行動から浪費をなく
すとともに、予算残高や支出履歴に応じてユーザの消費
行動を促すような管理を行うことが可能となる。
【0079】ここで、情報提供サーバ18による「衝動
買いチェック」のサービスについて図14を参照しなが
ら説明する。図6について上述したトップメニュー画面
G11において、ユーザが「こづかいクリニック」項目
を選択すると、携帯電話13Aは、情報提供サーバ18
から受け取っている「おこづかい帳と電子ペット」の端
末側制御プログラムによって表示部24に衝動買いをし
たいものを入力するための入力画面を表示する。この入
力画面には、ユーザが買おうとするものの費目、名前、
金額、買おうとする日付を入力する項目が表示され、ユ
ーザは各項目に必要な事項を入力する。
【0080】ユーザによって入力された衝動買いに関す
る情報は、携帯電話13Aから情報提供サーバ18に送
信され、当該情報提供サーバ18は、データベース34
に格納されているそのユーザの予算残高に基づいて買い
物ができるか否かを判断し、当該判断結果を電子ペット
の画像及びそのコメントとして携帯電話13Aに返送す
る。このとき、情報提供サーバ18は、ユーザに対する
質問を電子ペットからの質問として携帯電話に送信す
る。この質問内容はユーザの消費結果に関するものであ
り、例えばデータベース34に格納されている当該ユー
ザの支出履歴に基づいて、このとき衝動買いしようとし
ている品目と同様の品目で以前に支出履歴がある場合に
は、当該以前に購入した品物のユーザの評価を聞くとい
った内容のものである。情報提供サーバ18は、ユーザ
からの返事に基づいてこのとき衝動買いしようとしてい
るものについての評価を決定し、これを携帯電話13A
に送信する。例えば、このとき衝動買いしようとしてい
る商品は、ユーザが以前にも購入しており、ユーザがそ
の商品を低く評価しているような場合には、情報提供サ
ーバ18は、今回の購入に対して、「またタンスの肥や
しが増えたな」等の否定的なコメントを電子ペットの画
像とともに携帯電話13Aに送信する。
【0081】このようにして電子ペットのコメントとし
て情報提供サーバ18から携帯電話13Aに送信される
評価は、ユーザがこのときの買い物をするか否かの判断
材料とされるのである。ユーザが電子ペットのコメント
を見て買い物をしないと判断した場合には、ユーザが購
入をキャンセルする旨の入力を行うことにより、先に入
力された購入金額と商品の情報は情報提供サーバ18の
履歴から消去されることとなる。
【0082】次に、情報提供サーバ18による「こづか
いカルテ」のサービスについて図15を参照しながら説
明する。図6について上述したトップメニュー画面G1
1において、ユーザが「こづかいクリニック」項目を選
択すると、携帯電話13Aは、情報提供サーバ18から
当該ユーザの支出の情報を受け取って、これを表示部2
4に「こづかいカルテ」画面G31として表示する。
【0083】この「こづかいカルテ」画面G31には、
週単位での支出の金額が費目ごとに集計されて表示され
ており、さらに前週との比較結果として、支出額の増減
傾向が記号で表示される。また、支出額の増減傾向に応
じたコメントが電子ペットの画像とともに情報提供サー
バ18から携帯電話13Aに送信されることにより、表
示部24にユーザへの「処方箋」として消費についての
アドバイスが表示される。ユーザはこのアドバイスによ
って現在の消費傾向を知ることができる、これにより的
確な消費行動を決定することができる。
【0084】次に、情報提供サーバ18による「プレゼ
ントwho?」のサービスについて図16を参照しながら説
明する。図6について上述したトップメニュー画面G1
1において、ユーザが「プレゼントwho?」項目を選択す
ると、携帯電話13Aは、表示部24にプレゼントの購
入予定を設定するための画面を表示する。ユーザはこの
画面を介して、購入しようとする品目(商品名や商品の
種別)、購入予定日、サーバからの情報提供の開始を希
望する日(購入予定日から何日前に情報提供を開始する
か)、値段の範囲、商品の配送を希望するか否か等の購
入予定情報を入力する。この入力結果は、携帯電話13
Aから情報提供サーバ18に送信され、データベース3
4に格納される。
【0085】情報提供サーバ18では、ユーザの入力し
た購入予定日と情報提供開始希望日をもとに、情報提供
日を決定する。図17は、情報提供日を決定する処理手
順を示すフローチャートである。ユーザは、上述したよ
うに購入予定日と購入予定日の何日前から情報の提供を
希望するかを入力する。購入予定日、情報提供希望日を
図17ではそれぞれ、(a)、(b)としている。サー
バ18は、ユーザの入力情報をもとにユーザが商品の配
送を希望しているか否かを判断する。ユーザが配送を希
望する場合には、ユーザに配送希望場所の入力を求め、
商品を保持している店舗の場所と配送希望場所とから配
送に要する日数を調査する。この日数を図17では、
(c)としている。サーバ18は(b)+(c)を計算
し、情報提供日((a)−{(b)+(c)}に相当)
を算出する。算出された情報提供日をユーザに通知し、
ユーザの了解が得られれば情報提供日が決定する。ユー
ザの了解が得られない場合は、再び情報提供希望日の入
力からユーザにやり直してもらう。ユーザが配送を希望
しない場合には、サーバ18は情報提供日((a)−
(b)に相当)を計算し、情報提供日を算出する。算出
された情報提供日をユーザに通知し、ユーザの了解が得
られれば情報提供日が決定する。
【0086】図18は、「プレゼントwho?」のサービス
を実行する情報提供サーバ18の処理手順を示すフロー
チャートである。この図18に示されるように、情報提
供サーバ18はユーザが購入予定情報を携帯電話13A
に入力することにより、携帯電話13Aが当該購入予定
情報を情報提供サーバ18に送信すると、情報提供サー
バ18は、ステップA20から本願発明に係る購入予定
情報の提供処理ルーチンに入り、ステップA21におい
て、携帯電話13Aから送信された購入予定情報をデー
タベース34に格納する。
【0087】そして、ステップA22に移って、データ
ベース34の購入予定情報を保持するとともに、日付の
経過に従って日付をカウントしていく。そして、情報提
供サーバ18は、ユーザの設定または情報提供サーバ1
8による設定によって決められている所定期間だけ購入
予定日よりも前の日に至ったか否か、すなわち、上述の
過程で決定された情報提供日に至ったか否かを判断す
る。ここで肯定結果が得られると、このことは購入予定
日の所定期間だけ前の日に至ったことを表しており、こ
のとき情報提供サーバ18は、ステップA24に移っ
て、ユーザが購入予定情報としてデータベース34に設
定した購入予定商品について、その商品を含むある範囲
の商品群の商品情報を、情報提供サーバ18のデータベ
ース34に格納されている情報または他のサーバ(例え
ば情報提供サーバ17A)からネットワーク経由で取得
した情報から選択する。ここで選択される商品は、ユー
ザが購入予定情報として設定している商品の上位概念に
含まれる商品を含むものであり、例えばユーザによって
設定されている購入予定商品がA社の自動車Xであると
すると、情報提供サーバ18は当該自動車Xと同様の種
別でかつ値段が近い自動車をメーカの枠を超えて選択す
る。上位概念に含まれる商品を検索することは、ユーザ
が拒否することも可能であり、購入予定日等を登録する
ときに拒否することも入力しておけばよい。
【0088】このようなステップA24における商品情
報の取得は、ユーザが設定した情報提供予定日となるま
で続けられる。この情報提供予定日とは、購入予定日ま
たはその数日前となっている。そして、情報提供予定日
に至ると、情報提供サーバ18はステップA25におい
て肯定結果を得ることにより、ステップA26に移っ
て、上述のステップA24において収集された複数の商
品情報のなかから、ユーザによって、または情報提供サ
ーバ18によって予め設定されている数の情報を抽出
し、この情報を携帯電話13Aに送信する。複数の商品
情報の中から設定された数の情報を抽出するためには、
複数の情報からランダムに選ぶようにしてもよいし、又
はユーザが設定した方法、例えば、値段の安い順に所定
の数だけ選んだり、情報の新しい順に選んだりという方
法を用いてもよい。
【0089】これにより、ユーザが購入予定情報として
設定した商品及び当該商品に類似する商品の情報が、購
入予定日に間に合うタイミングでユーザに通知されるこ
ととなる。因みに、商品の情報とは、その商品を販売し
ている店舗、値段(割引情報等を含む)、商品の説明等
であり、これらの情報は情報提供サーバ18や他のサー
バに格納されている、その商品のメーカ、販売店等のホ
ームページから取得するものである。ユーザは通知され
た商品の情報を基に、購入する商品を決めることができ
る。因みに、ステップA25における情報提供予定日
は、購入予定日(ユーザが商品を購入する特定の日(あ
る人の誕生日等))より前であれば、原則として当該ユ
ーザの選択によって種々の日を設定することが可能であ
り、ユーザが配送を希望する場合には、配送に要する日
数を考慮し上述したような方法でサーバが算出した日が
ユーザの了解のもとに設定される。また、この情報提供
予定日にユーザに対して商品の情報を通知することは、
ユーザにとって特定の日が近づきつつあることを知らせ
る効果をも兼ね備えていることになる。因みに、この特
定の日とは、ユーザが商品を実際に受け取る日を意味し
ており、料金を支払う日に限られるものではない。
【0090】かくして、情報提供サーバ18はユーザに
商品情報を提供した後、ステップA27から、「おこづ
かい帳と電子ペット」のサービスを実行するメインルー
チンに戻る。情報提供サーバ18から商品情報を受け取
ったユーザは、希望に合った商品を直接店舗に出向い
て、または情報提供サーバ18を介してオンラインショ
ッピングで購入することができる。因みに、ユーザが購
入予定情報を入力する際に、所定期間毎に一定金額を積
み立てる設定を行うようにしてもよい。このようにすれ
ば、情報提供サーバ18は、購入予定日までに積み立て
られる金額に応じた値段の商品を選択してユーザに提供
することが可能となる。定期的な積立の期日は、ユーザ
自身の入力により設定することもできるが、ユーザが設
定を行わなかったときには、ユーザが定期収入を得る日
だとサーバが認識している日の後に自動的に設定され
る。定期的な積み立ての日にユーザが積み立てた結果を
入力しないと、情報提供サーバ18は積み立てを促す内
容のメッセージを電子ペットの言葉として携帯電話13
Aに送信することにより、ユーザが積み立てを忘れるこ
とを防止することができる。
【0091】なお、積み立てた結果は、銀行とオンライ
ンで接続された銀行サーバから情報提供サーバ18に通
知するようにしてもよい。このような銀行サーバから情
報提供サーバ18への通知を行うには、ユーザから銀行
サーバへの依頼が必要である。図19は、ユーザが銀行
サーバに対し、積立の結果を情報提供サーバへ通知する
よう依頼するときの手続きを示すタイミングチャートで
ある。ユーザの携帯電話40及び銀行サーバ46は、オ
ンラインで取引をするために認証機関にある認証機関サ
ーバ42に予め登録を行い、デジタル署名の発行を受け
ている。銀行サーバ46から情報提供サーバ18への積
立の通知を行うためには、情報提供サーバ18も認証機
関サーバ42に登録してデジタル署名の発行を受けてい
ることが必要である。ユーザは、まず、銀行サーバに対
し積立の結果を情報提供サーバに通知するように携帯電
話40を用いて依頼する。この依頼には認証機関サーバ
42から発行されたデジタル署名が付いているため、銀
行サーバ46は、依頼の発信者がユーザ本人であること
を特定できる。依頼を受けた銀行サーバ46は、情報提
供サーバ18に対し、ユーザから積立の結果を通知する
よう依頼があったことを知らせる。情報提供サーバ18
はこれを受けて、銀行サーバ46に署名付きのデータを
送信し、自己が正当にユーザと取り引きしていることを
証明する。銀行サーバ46は相手が確かに情報提供サー
バ18であることを確認して、ユーザの携帯電話40に
対し、情報提供サーバ18に積立の結果を通知すること
を承認したことを知らせる。これらの手続きの後、ユー
ザの積立の結果は、ユーザ自身が情報提供サーバ18に
通知しなくても、自動的に銀行サーバ46から通知され
ることになる。このようにすることで、ユーザの積み立
て結果は、自動的に情報提供サーバ18の「おこづかい
帳」に記入されることになる。
【0092】なお上述の実施の形態においては、電子ペ
ットは支出の診断結果や、支出金額やその品目、費目に
応じた返事を携帯電話13A、13B、13C、……に
送信する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば図20に示されるように、ユーザからの返答
に応じて語彙を増やしたり、ユーザと雑談をするように
したりしてもよい。このように、電子ペットがあたかも
実在する話し相手のような振る舞いをするようにするこ
とにより、ユーザは当該電子ペットが提供する収支に関
する情報に一段と関心を持つようになる。
【0093】また図21に示されるように、情報提供サ
ーバ18は、電子ペットから携帯電話13A、13B、
13C、に電子メールが送信されるような処理を実行す
るようにもなされている。この電子メールの内容として
は、収支の明細、振込み日や引き落とし日の通知、支出
に関するユーザの入力がない場合にユーザへの入力の催
促、一日の最後にその日のユーザ入力を日記にまとめた
もの等、種々の情報が携帯電話13A、13B、13
C、……に送られる。
【0094】また、情報提供サーバ18が提供するサー
ビスは、「おこづかい帳と電子ペット」の機能に限ら
ず、図22乃至図24に示されるように、ユーザの予算
に見合った商品を検索するサービス、各シーズンに応じ
たプレゼントを検索してユーザに通知するサービス、ユ
ーザの消費スタイルに合った情報の通知サービス、バー
ゲン情報等の地域情報の提供サービス、電車乗り換え情
報の提供サービス、電子ペットを携帯電話13A、13
B、13C、……側で活動させ、情報提供サーバ18か
らのユーザの支出状態等に応じた動作を起こさせるよう
なサービス、情報提供サーバ18のデータベース34に
蓄積されたユーザの収支に関する情報に基づくファイナ
ンシャルプランナーによるアドバイス、オンライン銀行
との連携によって銀行取引の結果が情報提供サーバ18
のデータベース34に反映されるサービス、気象サイト
との連動によって電子ペットの台詞を天気に応じて変化
させるサービス等、種々のサービスを提供することが可
能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、インタ
ーネット等の通信回線で入手可能な情報をユーザが設定
した日としての必要な時に必要な情報だけを提供するよ
うにして、膨大な情報の中から効率的な情報提供を行う
ことを図ることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るネットワークシステムの構成を
示す略線図である。
【図2】 本発明に係る携帯電話の構成を示すブロック
図である。
【図3】 本発明に係る情報提供サーバの構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 携帯電話と情報提供サーバとの間の情報提供
の手順を示すタイミングチャートである。
【図5】 携帯電話と情報提供サーバとの間の情報提供
の手順を示すタイミングチャートである。
【図6】 おこづかい帳と電子ペットの機能の説明に供
する略線図である。
【図7】 おこづかい管理のシステム概要を示す略線図
である。
【図8】 支出情報の入力処理手順を示すフローチャー
トである。
【図9】 支出情報の管理処理手順を示すフローチャー
トである。
【図10】 クレジット・カードを用いた電子決済の仕
組みを示す概略図である。
【図11】 クレジット・カードを用いた電子決済での
データの流れを示すタイミングチャートである。
【図12】 定期支出管理の説明に供する略線図であ
る。
【図13】 電子ペットの種類を説明する略線図であ
る。
【図14】 衝動買いのチェックサービスの説明に供す
る略線図である。
【図15】 おこづかいカルテサービスの説明に供する
略線図である。
【図16】 「プレゼントwho?」サービスの説明に供す
る略線図である。
【図17】 情報提供日を決定する処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図18】 購入予定情報の管理手順を示すフローチャ
ートである。
【図19】 ユーザから銀行に積立の結果を情報提供サ
ーバに通知するように依頼するときの手順を示すタイミ
ングチャートである。
【図20】 電子ペットを介した情報提供サーバの他の
サービスの説明に供する略線図である。
【図21】 電子ペットを介した情報提供サーバの他の
サービスの説明に供する略線図である。
【図22】 情報提供サーバの他のサービスの説明に供
する略線図である。
【図23】 情報提供サーバの他のサービスの説明に供
する略線図である。
【図24】 情報提供サーバの他のサービスの説明に供
する略線図である。
【符号の説明】
10 ネットワークシステム 11 パケット網/PDC網 12 基地局 13A、13B、13C 携帯電話 15 情報センタ 16 インターネット 17A、17B、18 情報提供サーバ 21、31 CPU 22、32 メモリ 23 入力操作部 24 表示部 25 送受信回路部 26 ベースバンド処理部 27 入出力部 28 マイクロホン 29 スピーカ 34 データベース 40 ユーザ 41 店舗 42 認証機関 45 ゲートウェイ 46 銀行サーバ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話等の持運び可能な端末と通信回
    線網を通じて接続された状態で、前記端末との間で電子
    データを送受信可能なサーバであって、 前記端末の操作により、欲しい商品と、その商品を受け
    取りを希望する日、前記情報提供を受ける最大情報数と
    を記憶可能なサーバ内の記憶部と、 前記記憶部に記憶された前記受け取りを希望する日に至
    る前に期限が近づいていることを告知する告知情報を前
    記端末に送信するにあたり、 前記告知情報を前記端末に送信する前であって、前記受
    け取りを希望する日の予めサーバ側又はユーザの設定に
    より定められた期間前に、前記受け取りを希望する日に
    必要となる情報を、 予めサーバ内に記憶された情報から検索するか、 或いは、通信回線網を通じて他のサーバから提供される
    情報から検索してその検索結果情報を作成し、当該検索
    結果情報を前記告知情報とともに前記端末に送信する制
    御部を備え、 前記検索結果情報を前記告知情報とともに前記端末に送
    信する前に、前記制御部は、前期検索結果情報が前記最
    大情報数を超えていないかを判定するとともに、前記最
    大情報数を超えている場合には前記最大情報数に前記検
    索結果情報を修正する制御を行うことを特徴とする情報
    提供サーバ。
  2. 【請求項2】 携帯電話等の持運び可能な端末と通信回
    線網を通じて接続された状態で、前記端末との間で電子
    データを送受信可能なサーバであって、 前記端末の操作により、目標商品又は商品種と、目標の
    購入時期、並びに所定期間毎の積立予定金額とを記憶可
    能なサーバ内の記憶部と、 前記目標時期に至る前に期限が近づいていることを告知
    する告知情報を前記端末に送信するにあたり、 前記告知情報を前記端末に送信する前であって、前記受
    け取りを希望する日の予めサーバ側又はユーザの設定に
    より定められた期間前に、前記所定期間毎の積立累積金
    額で購入可能であって、その時点で前記サーバが入手可
    能な範囲での情報から前記目標商品又は商品を検索し、
    その検索結果を作成する制御部を備え、前記検索結果と
    しての検索結果情報を前記告知情報と共に、前記端末に
    送信することを特徴とする情報提供サーバ。
  3. 【請求項3】 前記積立予定金額が積み立てられたかど
    うかを確認するための入金確認情報を前記所定期間毎に
    前記端末又はバンクサーバに対して送信し、その入金確
    認情報に対する前記端末又はバンクサーバからの応答情
    報の有無及びその応答情報の内容から、前記所定期間毎
    の積立累積金額が積み立てられていることを確認すると
    ともに、前記確認されたことを前提にして前記積立累積
    金額に修正を加える演算処理を行うことを特徴とする請
    求項2に記載のサーバ。
  4. 【請求項4】 前記告知情報には、キャラクタ映像を伴
    うアドバイス文字情報を前記端末の表示部に表示可能に
    するアドバイス情報を含むことを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかの請求項に記載のサーバ。
  5. 【請求項5】 携帯電話等の持運び可能な端末と通信回
    線網を通じて接続された状態で、前記端末との間で電子
    データを送受信可能な情報提供方法であって、 前記端末の操作により、欲しい商品と、その商品を受け
    取りを希望する日、前記情報提供を受ける最大情報数と
    を記憶する段階と、 前記記憶部に記憶された前記受け取りを希望する日に至
    る少なくとも前日に期限が近づいていることを告知する
    告知情報を前記端末に送信するにあたり、前記告知情報
    を前記端末に送信する前であって、前記受け取りを希望
    する日の予めサーバ側又はユーザの設定により定められ
    た期間前に、前記受け取りを希望する日に必要となる情
    報を、 予めサーバ内に記憶された情報から検索するか、 或いは、通信回線網を通じて他のサーバから提供される
    情報から検索してその検索結果情報を作成し、当該検索
    結果情報を前記告知情報とともに前記端末に送信する段
    階と、 前記検索結果情報を前記告知情報とともに前記端末に送
    信する前に、前記制御部は、前期検索結果情報が前記最
    大情報数を超えていないかを判定するとともに、前記最
    大情報数を超えている場合には前記最大情報数に前記検
    索結果情報を修正する制御を行う段階とを含む情報提供
    方法。
  6. 【請求項6】 携帯電話等の持運び可能な端末と通信回
    線網を通じて接続された状態で、前記端末との間で電子
    データを送受信可能なサーバでの情報提供方法であっ
    て、 前記端末の操作により、目標商品又は商品種と、目標の
    購入時期、並びに所定期間毎の積立予定金額とがサーバ
    内の記憶部に受信され記憶される段階と、 前記目標時期に至る前に期限が近づいていることを告知
    する告知情報を前記端末に送信するにあたり、 前記告知情報を前記端末に送信する前であって、前記受
    け取りを希望する日の予めサーバ側又はユーザの設定に
    より定められた期間前に、前記所定期間毎の積立累積金
    額で購入可能であって、その時点で前記サーバが入手可
    能な範囲での情報から前記目標商品又は商品を検索し、
    その検索結果を作成する段階と、 前記検索結果としての検索結果情報を前記告知情報と共
    に、前記端末に送信する段階とを含むサーバでの情報提
    供方法。
  7. 【請求項7】 前記積立予定金額が積み立てられたかど
    うかを確認するための入金確認情報を前記所定期間毎に
    前記端末又はバンクサーバに対して送信する段階と、 前記入金確認情報に対する前記端末又はバンクサーバか
    らの応答情報の有無及びその応答情報の内容から、前記
    所定期間毎の積立累積金額が積み立てられていることを
    確認する段階と、 前記確認されたことを前提にして前記積立累積金額に修
    正を加える演算処理を行う段階とを含む請求項6に記載
    のサーバでの情報提供方法。
  8. 【請求項8】 前記告知情報には、キャラクタ映像を伴
    うアドバイス文字情報を前記端末の表示部に表示可能に
    するアドバイス情報を含むことを特徴とする請求項5か
    ら7のいずれかの請求項に記載のサーバでの情報提供方
    法。
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