JP2002170027A

JP2002170027A - 広告配信事業およびシステム

Info

Publication number: JP2002170027A
Application number: JP2000368293A
Authority: JP
Inventors: Manabu Ariga; 学有賀; Hidenori Yoshikawa; 英徳吉川
Original assignee: STANDARD J KK
Current assignee: STANDARD J KK
Priority date: 2000-12-04
Filing date: 2000-12-04
Publication date: 2002-06-14

Abstract

(57)【要約】【課題】広告効果の高い広告配信事業および広告
配信システムを提供する。【解決手段】通信網に接続されたコンピュータと、携
帯電話機の表示画面に表示可能な広告を格納した広告フ
ァイルとを用い、通信網から入力される要求に基づいて
携帯電話機に広告を配信し、携帯電話の通信料金を割り
引くことを事業とする広告配信事業によって上述した問
題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
の通信網を介して広告を配信する広告配信事業および広
告配信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネット等の通信網を利用して、
広告を端末の画面に表示することが知られている。例え
ば、ユーザがインターネット上の情報を閲覧する画面の
一部に広告画像が自動的に表示されるいわゆるバナー広
告や、電子メールを利用して文字だけで配信される電子
メール広告が知られている。また、ユーザがバナー広告
や、電子メールに記載されたＵＲＬアドレスをクリック
すると、自動的に広告主のホームページが画面に表示さ
れるようにすることも知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の広告配信方法に
おいては、広告を見るために必要な通信料金はユーザが
負担しており、ユーザは通信料金の負担をきらって広告
を見ないおそれがあった。特に、ユーザは関心のない広
告をほとんど見ないと考えられる。このため、広告を多
くの需要者に見せて商品の購買意欲等を喚起させるとい
う広告効果が十分に発揮できない。

【０００４】また、画面に広告が表示されても、ユーザ
が着目しなければ十分な広告効果を得ることができない
ので、ユーザが広告を見る機会が多い広告方法が要望さ
れている。

【０００５】上述した問題に鑑み、本発明の課題は、広
告効果の高い広告配信事業および広告配信システムを提
供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、通信網に接続
されたコンピュータと、携帯電話機の表示画面に表示可
能な広告を格納した広告ファイルとを用い、通信網から
入力される要求に基づいて携帯電話機に広告を配信し、
携帯電話の通信料金を割り引くことを事業とする広告配
信事業によって上述した問題を解決する。通信料金の割
引額は、例えば携帯電話機への広告の配信１回あたりの
単価を、広告が配信された回数だけ加算することによっ
て算出される。

【０００７】これによれば、広告の配信を受けると通信
料金が割引かれる利点があるので、ユーザが多くの広告
を見るようになり、広告効果が向上する。また、割引を
受けたいユーザがすすんで広告を要求するので、多くの
ユーザが広告を見ることになり、これによっても広告効
果が向上する。

【０００８】また、携帯電話機は配信された広告を受信
待機状態の画面（以下、「待受画面」と称する。）に表
示することができる。待受画面に広告を表示すると、通
話中や電子メールの閲覧中を除いて広告が表示され続け
るので長時間広告が表示されることになる。その結果、
ユーザは電話や電子メールの着信の有無を確認する毎に
広告を見ることになるので、ユーザが広告を見る回数が
増えて広告効果が向上する。

【０００９】また、携帯電話機の通信料金を割引く代わ
りに、携帯電話機の使用者に報奨金を与えてもよい。ま
た、携帯電話機の使用者に電子マネーを与えてもよい。
ちなみに、電子マネーとは、インターネット等の通信網
上でやりとりができ、商品やサービス等との交換価値を
有する通貨情報全般を指す。これらのようにしても通信
料金の割引と同様な効果を奏することができる。

【００１０】また、携帯電話機に広告ファイルに格納さ
れた広告のリストを送信し、リストから特定の広告を選
択して要求できるようにしてもよい。

【００１１】これによれば、ユーザはリストを見ながら
配信を受ける広告を選択できるので、興味のある広告を
見つけやすく、広告配信の要求を簡単に行なえるので便
利である。

【００１２】また、本発明は、インターネット等の通信
網と接続可能なコンピュータと、広告が格納された広告
ファイルと、ユーザに関する情報が格納されたユーザデ
ータファイルとを備え、コンピュータは、通信網を介し
入力される広告配信の要求に基づいて要求に係る広告を
広告ファイルから読み出し、要求に係るユーザの通信識
別情報を付して通信網に出力するとともに、要求に係る
ユーザの広告配信履歴および配信履歴に基づいてユーザ
に提供する特典をユーザデータファイルに記録する広告
システムによって上述した課題を解決する。

【００１３】また、コンピュータは、広告リストの要求
が入力されたとき、リストを要求に係るユーザの通信識
別情報を付して通信網に出力し、通信網から入力される
広告リストの中の広告を指定する選択情報に対応した広
告を広告ファイルから読み出し、要求に係るユーザの通
信識別情報を付して通信網に出力してもよい。

【００１４】また、広告は、携帯電話の表示画面に表示
されるとよい。

【００１５】また、特典は、携帯電話の通信料金の割引
としてもよい。この場合、コンピュータは、ユーザデー
タファイルの配信履歴に基づいて、通信料金の割引額を
計算し、携帯電話の通信料金を徴収する携帯電話事業者
に割引額と当該ユーザの識別情報とを通信網を介して通
知するようにしてもよい。

【００１６】これによれば、携帯電話事業者が通信料金
を割引くときに必要な情報が広告配信システムにおいて
準備され、オンラインで伝達されるので便利である。

【００１７】また、特典は、携帯電話の通信料金の割引
の代わりに、要求に係るユーザへの報奨金の支払いであ
ってもよい。また、要求に係るユーザへの電子マネーを
与えることであってもよい。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る広告配信事業
または方法を実施するのに好適な広告配信システムおよ
びその動作について説明する。図１は、本実施形態の広
告配信システムの構成を示す概略図である。図２は、本
実施形態の広告配信システムの動作を示す図である。

【００１９】図１に示すように、本実施形態の広告配信
システム１は、情報の送受信が可能な管理サーバ３と、
広告サーバ５と、メールサーバ７とを有して構成され、
それぞれインターネットへの接続装置に接続されてい
る。

【００２０】管理サーバ３は、情報処理装置９と記憶装
置１１とを有して構成されている。記憶装置１１には、
ユーザデータファイル１３が格納されている。ユーザデ
ータファイル１３は、登録されたユーザを管理するため
のデータベースである。図３は、ユーザデータファイル
１３の内容を示す図である。図３に示すように、ユーザ
データファイル１３は、複数のユーザ毎に設けられたユ
ーザテーブル１５を有して構成されている。個々のユー
ザテーブル１５には、ユーザの電子メールアドレス２
１、携帯電話番号２３および広告のダウンロード履歴２
５がそれぞれ登録されている。

【００２１】ダウンロード履歴２５は、ユーザが広告配
信システム１からダウンロードした個々の広告データの
ダウンロード日時２７、広告ＩＤ２９およびダウンロー
ド単価３１を含んでなる。広告ＩＤ２９は、個々の広告
データを識別するため広告データ毎に割り当てられた識
別情報である。また、ダウンロード単価３１は、対応す
る広告データをダウンロードすることによって携帯電話
の通信料金が割引かれる金額である。

【００２２】広告サーバ５は、情報処理装置３３と記憶
装置３５とを有して構成されている。情報処理装置３３
は、管理サーバ３の情報処理装置９とつながれ、相互に
情報の伝達が可能となっている。記憶装置３５には、広
告主または広告仲介業者によって予め作成され入力され
た広告データが複数格納されている。

【００２３】さらに、記憶装置３５には、広告データの
データベースである広告データファイルが記録されてい
る。図４は、広告データファイルの内容を示す図であ
る。図４に示すように、広告データファイル３７は、広
告データ毎に設けられた複数の広告テーブル３９を有す
る。個々の広告テーブル３９には、広告データ名４１、
広告ＩＤ４３、配信上限回数４５、配信実績回数４７、
配信期間４９、ダウンロード単価５１およびダウンロー
ド可否５３がそれぞれ記録されている。

【００２４】配信上限回数４５は、その広告がダウンロ
ードされる回数の上限であって、広告主との契約等によ
って予め設定され得る。例えば、図４の場合には、10,0
00回に設定されている。配信期間４９は、その広告デー
タが配信される時期的期限であって、これもまた広告主
との契約等によって予め設定され得る。図４の場合に
は、2000年10月10日9:00から、2000年10月20日18:00ま
でに設定されている。配信実績回数４７は、その広告デ
ータがユーザに配信された回数である。図４の場合に
は、5,240回であり、したがってユーザからの要求が配
信期間４９内に行なわれる限り、あと10,000 ? 5,240 =
4,760回までダウンロードされ得ることを示している。
ダウンロード可否５３はその広告データをユーザに配信
してもよいか否かを示すラベルであって、配信実績回数
４７が配信上限回数４５と一致すると、ダウンロード可
否５３は「否」とされる。また、現在日時が配信期間４
９以外である場合にもダウンロード可否は「否」とされ
る。これ以外の場合にはダウンロード可否５３は「可」
とされる。なお、配信上限回数４５および配信期間４９
は、必ずしも設定しなくてもよい。この場合、広告デー
タは回数または期間の制限なく配信される。

【００２５】メールサーバ７は、情報処理装置５５と、
記憶装置５７とを有して構成されている。情報処理装置
５５は、管理サーバ３の情報処理装置９とつながれ、情
報の交換が可能となっている。記憶装置５７にはユーザ
に配信される電子メールの内容が格納されている。

【００２６】なお、本実施形態の広告配信システム１に
おいては、ユーザが広告データをダウンロードし、閲覧
する端末として携帯電話機５９を使用する。図５は携帯
電話機５９の外観を示す図である。携帯電話機５９は、
液晶表示画面６１と、入力装置６３とを有する。携帯電
話機５９はインターネットへの接続機能を有し、またイ
ンターネットを介してダウンロードされた情報を処理す
る情報処理部および情報を記憶する記憶部とを有して構
成されている。

【００２７】以下、本実施形態の広告配信システム１の
動作について説明する。図２に示すように、広告配信シ
ステム１の動作は、ユーザ登録を行なうステップＳ０
と、ユーザに電子メールを送信するステップＳ１と、広
告リストの要求の有無を判断するステップＳ２と、広告
リストを生成するステップＳ３と、広告リストを送信す
るステップＳ４と、広告データの要求の有無を判断する
ステップＳ５と、広告データの要求の有効性を判断する
ステップＳ６と、広告データを送信するステップＳ７
と、ダウンロード履歴を登録するステップＳ８とを有
し、さらに特典算出期間が終了したか判断するステップ
Ｓ９と、割引額を算出するステップＳ１０と、割引の実
施を指示するステップＳ１１とを有する。以下、各ステ
ップについて順を追って詳細に説明する。

【００２８】（ステップＳ０：ユーザ登録）はじめに、
広告配信システム１による広告配信の利用を希望する未
登録のユーザは、携帯電話機５９から管理サーバ３に電
子メールを送信する。管理サーバの電子メールアドレス
は、例えば雑誌広告やインターネットのホームページ等
の適当な媒体に記載されてユーザに知られ、ユーザは入
力装置６３を操作して入力する。管理サーバ３は、ユー
ザから電子メールを受信すると、そのユーザについてユ
ーザテーブル１５を新設し、電子メールアドレス２１お
よび携帯電話番号２３をそれぞれ登録する。電子メール
アドレス２１は、電子メールの送信者情報から特定され
る。また、携帯電話番号２３は電子メールアドレス２１
から特定される。すなわち、携帯電話機５９の電話番号
が、「090-XXXX−YYYY」である場合、電子メールのアド
レスは、「090XXXXYYYY＠携帯電話事業者のドメイン
名」で表わされるので、電子メールアドレス２１がわか
れば、携帯電話番号２３も特定することができる。ユー
ザデータファイル１３には当初電子メールアドレス２１
および携帯電話番号２３だけが登録されていればよいの
で、電子メールの本文は空白でよい。

【００２９】（ステップＳ１：電子メール送信）次に、
管理サーバ３は、ユーザデータファイル１３に登録され
たユーザの電子メールアドレス２１を、メールサーバ７
に伝達する。メールサーバ７は、ユーザが広告リストを
要求するためのリンクを含む電子メールを、電子メール
アドレス２１を付してインターネットに送信する。

【００３０】電子メールはインターネットを介してユー
ザの携帯電話機５９に伝達され、その内容は画面６１に
表示される。図６は、画面６１に電子メールの内容が表
示された状態を示す図である。図６に示すように、電子
メールは、本文６４と、本文６４に挿入されたリンク６
５とが含まれている。

【００３１】本文６４は、広告配信についての案内や、
広告配信の利用を促すメッセージが含まれている。例え
ば、図６に示すように、「好きな広告をダウンロードす
ると通信料金が割引されます。ダウンロードを希望する
方は広告リストを要求してください。」といったメッセ
ージが含まれている。

【００３２】リンク６５は、画面上での外見は下線が付
された通常の文章であるが、管理サーバ３のアドレス
と、携帯電話番号２３を特定するユーザ識別情報と、広
告リスト要求情報とを含んで構成されるＵＲＬに関連付
けられている。ユーザは、入力装置６３を用いて画面上
のリンク６５を操作することによって、広告リストの要
求を行なうことができる。なお、リンク６５は、画面６
１上には例えば図６に示すように「広告リストを要求す
る」といった文章として表示される。

【００３３】広告リストの要求は、携帯電話機５９から
インターネットを介して管理サーバ３に伝達される。広
告リストの要求には、ユーザ識別情報、広告リスト要求
情報および携帯電話機５９のＩＰアドレスが含まれてい
る。

【００３４】（ステップＳ２：広告リストの要求有無判
断）メールサーバ７が電子メールをユーザに送信した
後、管理サーバ３はユーザから広告リストの要求が入力
されるのを待つ待機状態となる。そして、広告リストの
要求が入力された場合は以下のステップに進む。（ステップＳ３：広告リスト生成）管理サーバ３に広告
リストの要求が入力されると、管理サーバ３はユーザ識
別情報およびＩＰアドレスを広告サーバ５に伝達し、広
告リストを送信することを指示する。

【００３５】広告リストは、広告データファイル３７に
格納されている配信可能な広告データの一覧表である。
広告サーバ５は、管理サーバ３から指示を受けると、広
告データファイル３７を検索してダウンロード可否５３
が「可」である広告データのみをリストアップして広告
リストを作成する。

【００３６】（ステップＳ４：広告リスト送信）次に、
広告サーバ５は、広告リストを要求したユーザに係るＩ
Ｐアドレスを広告リストに付してインターネットに送信
する。広告リストは、携帯電話機５９にダウンロードさ
れ、画面６１に表示される。

【００３７】図７は、広告リストの画面６１への表示の
一例を示す。図７に示すように、広告リスト６７には、
メッセージ６９および複数の広告のタイトル７１が表示
される。メッセージ６９には、広告をダウンロードする
と通信料金が割引かれる旨の案内が含まれている。例え
ば、図７に示すように、「広告リストのご請求ありがと
うございます。本日１８：００までに広告をダウンロー
ドすると、通信料金がＸＸ円割引されます。ご希望の広
告をクリックしてください」と表示される。

【００３８】また、広告リスト６７には、ユーザが広告
を要求できる期限である「広告リスト期限」が設定され
ている。図６に示すように、広告リスト期限７３はメッ
セージ６９に挿入されて画面６１に表示される。すなわ
ち、図７の場合には、「本日１８：００まで」の部分が
広告リスト期限である。

【００３９】画面６１における広告のタイトル７１の外
見は、図７に示すように、例えば「○○銀行キャンペー
ン」や、「○○自動車新型○○発表会」といった文章
となっている。広告のタイトル７１は、それぞれ管理サ
ーバ３のアドレスと、広告ＩＤ４３、携帯電話番号２
３、および広告リスト期限７３をそれぞれ特定する識別
情報とを含んで構成されるＵＲＬに関連付けられ、特定
の広告データを要求するためのリンクとなっている。

【００４０】ユーザは、ダウンロードを希望する広告の
タイトル７１を入力装置６３によって操作することによ
って広告データの要求を行なうことができる。広告デー
タの要求はインターネットを介して管理サーバ３に伝達
される。広告の要求には広告ＩＤ４３、携帯電話番号２
３および広告リスト期限７３をそれぞれ特定する識別情
報と、携帯電話機５９のＩＰアドレスとが含まれてい
る。

【００４１】（ステップＳ５：広告データの要求有無判
断）広告サーバ５が広告リストをユーザに送信した後、
管理サーバ３は広告リストを配信したユーザから広告デ
ータの要求が入力されるのを待つ待機状態となる。そし
て、ユーザから広告データの要求が入力された場合は以
下のステップに進む。

【００４２】（ステップＳ６：広告データの要求有効性
確認）管理サーバ３は、広告データの要求を受信する
と、先ず広告リスト期限７３を識別情報から特定して現
在日時と比較し、現在日時が広告リスト期限７３内であ
るか否かを確認する。次に、管理サーバ３は携帯電話番
号２３を識別情報から特定し、その携帯電話番号２３に
係るダウンロード履歴２５をユーザデータファイル１３
から検索し、同じ広告データが要求に係るユーザに既に
ダウンロードされていないかを確認する。また、管理サ
ーバ３は、ダウンロード履歴２５に登録されている前回
のダウンロード日時と、現在日時とを比較し、それらの
間隔が所定の時間以上開いているか否かを確認する。

【００４３】そして、現在日時が広告リスト期限７３内
であって、かつそのユーザが要求に係るものと同じ広告
データを未だダウンロードしておらず、さらに現在日時
と前回のダウンロード日時とが所定の時間以上開いてい
る場合は、管理サーバ３は広告データＩＤ、携帯電話番
号および、ユーザの携帯電話機５９のＩＰアドレスを広
告サーバ５に伝達し、その広告データをユーザに配信す
るよう指示する。

【００４４】一方、現在日時が広告リスト期限７３を既
に経過している場合、同じ広告データがそのユーザに既
に配信されている場合、または現在日時が前回のダウン
ロード日時から所定の時間経過していない場合のいずれ
か１つに該当するときには、管理サーバ３は、要求され
た広告データはダウンロードできない旨のメッセージを
電子メールによってユーザに送信する。

【００４５】（ステップＳ７：広告データ送信）広告サ
ーバ５は、管理サーバ３からの指示を受けると、要求さ
れた広告データに係る広告テーブル３９に登録された配
信実績回数４７が配信上限回数４５以上となっていない
か、さらに現在日時が配信期間４９の範囲内であるか否
かを確認する。ここで、配信実績回数４７が配信上限回
数４５未満であり、かつ現在日時が配信期間４９内であ
る場合は、広告サーバ５は、記憶装置３５から要求に係
る広告データを読出し、ユーザの携帯電話機５９のＩＰ
アドレスを付してインターネットに送信する。一方、配
信実績回数４７が既に配信上限回数４５以上であるか、
または現在日時が配信期間４７以外である場合には、広
告サーバ５は、要求された広告データはダウンロードで
きない旨のメッセージを、電子メールによってユーザに
送信する。

【００４６】配信される広告データは画像ファイルであ
って、携帯電話機５９の画面６１に表示することを考慮
して決定された画像サイズ、すなわち縦、横の画素数を
有して構成され、携帯電話機６１の情報処理部によって
復元可能な方式で圧縮処理されている。また、広告デー
タには、それが携帯電話機５９にダウンロードされると
自動的に受信待機時の画面６１に表示されるように携帯
電話機の情報処理部に指示する命令が添付される。これ
によって、広告データが携帯電話機５９にダウンロード
されると、広告データは自動的に復元処理を受け、待受
画面に表示されるようになっている。

【００４７】図８は、広告データが画面に表示された状
態を示す図である。画面６１には、広告データ７５と、
電波インジケータ７７と、バッテリーインジケータ７９
と、現在日時８１とが表示される。広告データ７５以外
は画面６１の上部にのみ表示され、画面６１の大部分に
広告データ７５が表示されることになる。広告データ７
５は、図８に示すように画像および画像データ化された
文章を有して構成されている。

【００４８】携帯電話機５９が受信待機の状態にあると
き、広告データ７５は、「待受画面」として画面６１に
表示される。通話時や電子メールの閲覧時には、画面６
１は広告データ７５以外の情報を表示するので、広告デ
ータ７５は一時的に表示されなくなるが、携帯電話機５
９が受信待機状態に戻ると再び表示される。

【００４９】（ステップＳ８：ダウンロード履歴登録）
広告サーバ５から携帯電話機５９への広告データのダウ
ンロードが終了すると、広告サーバ５は管理サーバ３
に、ダウンロードに係る携帯電話番号と広告ＩＤとを伝
達し、併せてダウンロードが終了した旨を伝達する。ま
た、配信された広告データに係るダウンロード単価５１
およびダウンロード日時も管理サーバ３に伝達される。
これらを受けた管理サーバ３は、ユーザデータファイル
１３内の当該ユーザのダウンロード履歴２５に、広告Ｉ
Ｄ２９、ダウンロード日時２７およびダウンロード単価
３１をそれぞれ登録する。

【００５０】また、広告サーバ５は、配信された広告デ
ータに係る広告データファイル３７の配信実績回数４７
を１回加算する。配信実績回数４７が加算された結果、
配信上限回数４５と等しくなった場合には、ダウンロー
ド可否５３は「否」とされ、それ以降その広告データは
上述した広告リストを生成するステップＳ３において広
告リストに掲載されなくなる。

【００５１】（ステップＳ９：割引対象期間確認）携帯
電話機５９の通信料金の割引は、所定の期間、例えば１
ヶ月間に行なわれたダウンロードに対して行われる。こ
の期間を割引対象期間と称する。割引対象期間は、例え
ば、携帯電話事業者からユーザに請求される通信料金の
算出期間と一致するように設定される。

【００５２】管理サーバ３は、予め設定された割引対象
期間が経過したか否かを判断し、割引対象期間が経過し
ている場合には、以下のステップに進む。一方、未だ割
引対象期間が終了していない場合には、適宜ステップＳ
１ないしステップＳ８の処理を繰り返す。

【００５３】（ステップＳ１０：割引額算出）管理サー
バ３はユーザ毎に通信料金の割引額を算出する。割引額
は、ユーザデータファイル１３のダウンロード履歴２５
に登録されたダウンロード単価２９のうち、割引対象期
間内にダウンロードされた広告データに係るものの合計
である。

【００５４】（ステップＳ１１：割引実施指示）最後
に、管理サーバ３は、ユーザ毎の割引額と、それぞれの
ユーザの携帯電話番号とを、ユーザから通信料金を徴収
する携帯電話事業者８３のＩＰアドレスを付してインタ
ーネットに送信する。携帯電話事業者８３はこれらを受
信し、各ユーザに割引額を控除した通信料金をそれぞれ
請求する。そして、広告配信システム１を管理する広告
仲介業者等は、各広告データの広告主から広告料を徴収
し、割引額に相当する額を携帯電話事業者８３に支払
う。

【００５５】以上のように、本実施形態によれば、ユー
ザは広告データのダウンロードを受けると通信料金が割
引かれるので、ユーザは通信料金を負担しないで広告デ
ータを見られるようになる。このため、ユーザが多くの
広告データを見るようになり、広告効果が向上する。ま
た、割引を受けたいユーザがすすんで広告データを要求
するので、多くのユーザが広告を見ることになり、これ
によっても広告効果が向上する。

【００５６】また、携帯電話機に広告を配信し、配信さ
れた広告データを待受画面に表示しているので、通話中
や電子メールの閲覧中を除いて広告データが表示され続
け、ユーザは電話や電子メールの着信の有無を確認する
毎に広告データを見ることになる。このためユーザが広
告データを見る回数が増え、広告データが印象深くユー
ザに記憶されるので、広告効果が向上する。

【００５７】また、携帯電話機に広告リストを送信して
いるので、ユーザは広告リストを見ながら配信される広
告を選択できる。このため、ユーザは興味のある広告を
見つけやすい。また、広告リストに表示された広告のタ
イトルをクリックすることによって広告の要求を簡単に
行なえるので便利である。

【００５８】また、ユーザデータファイルのダウンロー
ド履歴に基づいて、通信料金の割引額を計算し、携帯電
話事業者に割引額と当該ユーザの電話番号とを通信網を
介して通知するようにしたので、携帯電話事業者が通信
料金を割引くときに必要な情報が広告配信システムにお
いて準備され、オンラインで伝達されるので煩雑な処理
が必要なく便利である。

【００５９】また、ユーザが広告データの要求を行なっ
たときに、そのユーザに同じ広告データが既に配信され
ていないか確認しているので、同じ広告データを２回ダ
ウンロードして二重の割引を受ける不正利用を防止する
ことができる。

【００６０】また、広告データを一回ダウンロードした
後、所定の間隔を開けなければ新たな広告データをダウ
ンロードできなくすることによって、広告データが待受
画面として最低限表示される期間が確保される。

【００６１】また、広告データの配信上限回数および配
信期間を設定できるので、広告主との契約等によって広
告データの配信回数または配信期間を制限したい場合に
便利である。さらに、広告リスト期限を設けて、ユーザ
が広告リストを受信後所定の期間内に広告データを要求
しなければならないようにしたので、ユーザが広告デー
タ要求を遅れて行ない、その結果かかる広告データの配
信期間が終了してしまう事態が生じにくい。

【００６２】また、本実施携帯の広告配信システムにお
いては、新規ユーザが登録申し込みのため管理サーバに
電子メールを送信すると、管理サーバはこの電子メール
からユーザデータファイルへの登録事項、すなわち電子
メールアドレスおよび電話番号を認識し、登録する。こ
のため、ユーザはこれらを自分で入力する必要がないの
でユーザ登録の申し込みが簡単である。

【００６３】なお、本実施携帯においては、ユーザの携
帯電話機の通信料金を割引いているが、その代わりにユ
ーザに報奨金を支払ってもよい。報奨金の支払いは、例
えばユーザの金融機関口座に振り込むことによって行な
われる。また、ユーザが契約しているクレジット会社
に、ユーザの会員番号と報奨金の金額とをインターネッ
トを介して通知し、クレジット会社からユーザへのカー
ド利用代金の請求から報奨金相当額を控除するようにし
てもよい。

【００６４】これらの場合、ユーザデータファイルには
金融機関の口座番号またはクレジット会社の会員番号が
登録される。金融期間の口座番号またはクレジット会社
の会員番号は、例えばユーザが、広告仲介業者の管理す
るインターネットのホームページ上で所定のフォームに
入力することによって広告仲介業者に連絡され、適宜ユ
ーザデータファイルに登録される。そして、報奨金の支
払いは、広告仲介業者がユーザの金融機関の口座に入金
するか、またはクレジット会社にインターネットを介し
てユーザの会員番号および報奨金の金額を伝達し、クレ
ジット会社からユーザに請求される利用代金から報奨金
相当額を控除することによって行なわれる。クレジット
会社には広告仲介業者より報奨金相当額が支払われる。

【００６５】また、ユーザへの特典は、電子マネーを付
与することであってもよい。電子マネーとはインターネ
ット等の通信網を介してやり取りでき、商品またはサー
ビスとの交換価値を有する貨幣情報である。

【００６６】また、特典は、ユーザ毎に種類が異なって
いてもよい。例えば、通信料金の割引、報奨金の支払
い、電子マネーの付与のなかからユーザに希望する特典
を選択させてもよい。この場合、ユーザデータファイル
にはさらに特典の種類ユーザ毎に登録される。

【００６７】また、本実施形態では、管理サーバ、広告
サーバおよびメールサーバをそれぞれ独立して設けた
が、これらのうち２つ以上を１つのサーバに集約しても
よい。例えば、管理サーバ、広告サーバおよびメールサ
ーバの機能を１つのサーバに集約してもよい。

【００６８】また、本実施形態においては広告データは
画像ファイルであるが、文章ファイルでもよく、また、
画像と文章を組合せたものであってもよい。また、画像
ファイルは、カラーでもモノクロでもよく、また静止画
でも動画でもよい。これらは携帯電話機の情報処理能力
や通信速度を考慮して選択される。

【００６９】

【発明の効果】本発明によれば、広告効果の高い広告配
信事業および広告配信システムを提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用してなる広告配信システムの一実
施形態の構成を示す概略図である。

【図２】図１の広告配信システムの動作を示す図であ
る。

【図３】図１の広告配信システムのユーザデータファイ
ルの内容を示す図である。

【図４】図１の広告配信システムの広告データファイル
の内容を示す図である。

【図５】広告配信を受ける端末として利用される形態電
話機の外観を示す図である。

【図６】携帯電話機の画面に電子メールが表示された状
態を示す図である。

【図７】携帯電話機の画面に広告リストが表示された状
態を示す図である。

【図８】携帯電話機の画面に広告データが表示された状
態を示す図である。

【符号の説明】

１広告配信システム３管理サーバ５広告サーバ７メールサーバ９情報処理装置１１記憶装置１３ユーザデータファイル１５ユーザテーブル２１電子メールアドレス２３携帯電話番号２５ダウンロード履歴２７ダウンロード日時２９広告ＩＤ３１ダウンロード単価３３情報処理装置３５記憶装置３７広告データファイル３９広告テーブル４１広告データ名４３広告ＩＤ４５配信上限回数４７配信実績回数４９配信期間５１ダウンロード単価５３ダウンロード可否５５情報処理装置５７記憶装置５９携帯電話機６１表示画面６３入力装置６５リンク６７広告リスト７１広告のタイトル７３広告リスト期限７５広告データ８３携帯電話事業者

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 13/00 ５４０Ｇ０６Ｆ 13/00 ５４０ＰＨ０４Ｈ 1/00 Ｈ０４Ｈ 1/00 ＧＨ０４Ｑ 7/38 Ｈ０４Ｑ 7/04 Ｈ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】通信網に接続されたコンピュータと、携
帯電話機の表示画面に表示可能な広告を格納した広告フ
ァイルとを用い、前記通信網から入力される要求に基づ
いて前記携帯電話機に広告を配信し、前記携帯電話の通
信料金を割り引くことを事業とする広告配信事業。
【請求項２】通信網に接続されたコンピュータと、携
帯電話機の表示画面に表示可能な広告を格納した広告フ
ァイルとを用い、前記通信網から入力される要求に基づ
いて前記携帯電話機に広告を配信し、前記携帯電話の使
用者に報奨金を支払うことを事業とする広告配信事業。
【請求項３】通信網に接続されたコンピュータと、携
帯電話機の表示画面に表示可能な広告を格納した広告フ
ァイルとを用い、前記通信網から入力される要求に基づ
いて前記携帯電話機に広告を配信し、前記携帯電話の使
用者に電子マネーを与えることを事業とする広告配信事
業。
【請求項４】前記携帯電話機に前記広告ファイルに格
納された広告のリストを送信し、前記要求は前記リスト
から選択された特定の広告を要求するものであることを
特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の広告配
信事業
【請求項５】インターネット等の通信網との接続装置
を有するコンピュータと、広告が格納された広告ファイ
ルと、ユーザに関する情報が格納されたユーザデータフ
ァイルとを備え、前記コンピュータは、前記通信網を介
し入力される広告配信の要求に基づいて該要求に係る広
告を前記広告ファイルから読み出し、該要求に係るユー
ザの通信識別情報を付して前記通信網に出力するととも
に、前記要求に係るユーザの広告配信履歴および該配信
履歴に基づいて前記ユーザに提供する特典を前記ユーザ
データファイルに記録する広告配信システム。
【請求項６】前記コンピュータは、広告リストの要求
が入力されたとき、広告リストを該要求に係るユーザの
通信識別情報を付して前記通信網に出力し、前記通信網
から入力される前記広告リストの中の広告を指定する選
択情報に対応した広告を前記広告ファイルから読み出
し、前記要求に係るユーザの通信識別情報を付して前記
通信網に出力することを特徴とする請求項５に記載の広
告配信システム。
【請求項７】前記広告は、携帯電話機の表示画面に表
示するものであることを特徴とする請求項５または６に
記載の広告配信システム。
【請求項８】前記特典は携帯電話の通信料金の割引で
あることを特徴とする請求項７に記載の広告配信システ
ム。
【請求項９】前記コンピュータは、前記ユーザデータ
ファイルの配信履歴に基づいて、通信料金の割引額を計
算し、前記携帯電話機の通信料金を徴収する携帯電話事
業者に前記割引額と当該ユーザの識別情報とを前記通信
網を介して通知することを特徴とする請求項８に記載の
広告配信システム。
【請求項１０】前記特典は前記要求に係るユーザへの
報奨金の支払いであることを特徴とする請求項５ないし
７のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項１１】前記特典は前記要求に係るユーザに電
子マネーを与える特徴とする請求項５ないし７のいずれ
かに記載の広告配信システム。