JP2004134988A - ファクシミリ配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が、配信を希望する詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等をファクシミリ配信サーバーから所望のファクシミリへ配信するファクシミリ配信システムを提供する。
【解決手段】ファクシミリ配信システムは、携帯端末、コンテンツプロバイダーサーバー、ファクシミリ配信サーバー、ファクシミリ装置とから構成する。コンテンツプロバイダーサーバーは、携帯端末からの配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段、配信希望情報と指定コンテンツ情報とをファクシミリ配信サーバーへ送信する手段を備える。ファクシミリ配信サーバーは、配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段、これらの情報に基づき、広告データを対応付けて抽出を行う手段、抽出広告データをコンテンツ情報と共に指定ファクシミリ番号へファクシミリ送信を行う手段を備える。
【選択図】図1
【解決手段】ファクシミリ配信システムは、携帯端末、コンテンツプロバイダーサーバー、ファクシミリ配信サーバー、ファクシミリ装置とから構成する。コンテンツプロバイダーサーバーは、携帯端末からの配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段、配信希望情報と指定コンテンツ情報とをファクシミリ配信サーバーへ送信する手段を備える。ファクシミリ配信サーバーは、配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段、これらの情報に基づき、広告データを対応付けて抽出を行う手段、抽出広告データをコンテンツ情報と共に指定ファクシミリ番号へファクシミリ送信を行う手段を備える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ配信システムに関し、より詳しくは、利用者がコンテンツプロバイダーの運営するサーバーにアクセスし、より詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等のファクシミリ配信を希望した際に、その詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等をファクシミリ配信サーバーから所望のファクシミリへ配信することができるファクシミリ配信システムを提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯端末に対して、様々なコンテンツを提供するシステムがある。利用者は、携帯端末を用いて、見たいコンテンツプロバイダーのサイトにアクセスすることで、希望するコンテンツを該携帯端末のディスプレイに表示させることができる。ところが、携帯電話などの携帯端末のディスプレイは小さいため、一画面に表示できる情報(文字数や絵・図のサイズ等)が限られている。
【0003】
また、ユーザーが、携帯電話などの携帯端末からファクシミリサーバーに接続し、その携帯電話などの携帯端末を操作・指示することで、依頼を受けたファクシミリサーバーがファクシミリ文書を利用者が予め指示した相手先のファックスへ送信するシステムは既に存在する。
【0004】
例えば、特開2002−247239には、携帯端末の電話番号と関連するファックス番号を予め関連付けておき、そのファックス番号へ表示中のコンテンツのwebページに対応するファックスデータを送信する情報提供システムが開示されている。
【0005】
また、ファクシミリサーバーの要求に従い送信先を入力する携帯端末用ファクシミリシステムが特開2001−217862に開示されている。このシステムではファクシミリサーバーの要求に従って送信先、発信名、送信文をその都度入力する。
【0006】
また、特開2002−64673には、情報提供者のホームページから、更に詳細な情報や、印刷物形態の情報を希望するときに、パソコン用に用意されたファクシミリ番号入力欄に身近にあるファクシミリ装置の番号を入力することが開示されている。
【0007】
更に、ユーザーが携帯電話などの携帯端末からファクシミリサーバーに接続し、携帯電話などの携帯端末を操作することで、依頼を受けたファクシミリサーバーがファクシミリ文書をユーザーが予め指定したファクシミリ装置に送信し、送信されたファクシミリ文書には、ファクシミリサーバーが、そのユーザーにより予め登録・設定された性別・年齢・住所・趣味等のユーザー属性データに基づき適当と判断した広告が添付されているという会員制ファクシミリ広告配信サービスは存在する。
【0008】
但し、この広告配信サービスにより添付される広告の選択は、予めファクシミリサーバーのデータベースに記憶されたユーザーの属性データから行われている。ユーザーによって予め入力されたユーザー自身の氏名・性別・年齢・住所・趣味などの属性に関するデータが記憶され、その記憶されたユーザーの属性データと広告の属性データを照らし合わせ、ファクシミリに添付される広告が選択される手法が用いられていた。
【0009】
このように、ファクシミリサーバーのデータベースへユーザーの属性を予め登録しておき、前記登録されたユーザーの属性と広告属性とを照合して、ユーザーの属性に合った広告を選択し、その広告をファックスデータに付加して送信する点に特徴を有したものである。このような状況の場合、ユーザーは自分のプライバシーに関するデータを登録データとして入力しなければならないという負担(手間)とリスクが存在した。
【0010】
例えば、特開2001−114374は配信されるファクシミリ出力に広告を添付することを開示している。特開2001−114374には、携帯電話及びPDA等の携帯型端末装置に比較的簡単な内容の第1情報を表示して、詳細な内容の第2情報を印刷手段を備える家庭用ファクシミリ、又は、大型の表示手段を備えるパーソナルコンピュータ等の第2端末装置へ送信する際に顧客情報に関連する広告を添付する情報提供システムが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシステムの場合、新たにファクシミリ配信を受けたい新規利用者は、予めファクシミリサーバーに対してのユーザー登録を行わなければならないため、使い勝手の良いシステムとはいえなかった。(本発明のサービス利用者は利用者とよび、ユーザーとは呼ばない。ユーザーとは従来のファクシミリ配信サービスの利用者として、ユーザーの氏名・年齢・性別といったユーザー属性のデータを入力して、該サービスを利用している人のことをさし、利用者とは、氏名・年齢・性別といった個人情報の登録を行わずにファクシミリ配信サービスを利用する人のことをさす。)
【0012】
また、個人情報登録の手間が面倒である、又は、個人情報が他にもれる危険がある、ために、サービスを利用しないユーザーがでてくれば、該サービスを利用するユーザーが少なくなり、広告事業として成り立っていかないという問題が生じる。
【0013】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、利用者に利用者の属性のデータを入力させるという負担とリスクを生じさせることが無く、且つ、利用者に配信するファクシミリ文書に添付される広告は適切な選択がなされているというファクシミリ配信システムを提供することを目的とする。
【0014】
本発明は、利用者が、ファクシミリ配信サービスのユーザーになるための個人情報等(氏名・携帯電話の電話番号を含む)を登録する手続きや、利用者の性別・年齢・住所等のような属性データを入力する必要がなく、利用者が利用者の携帯端末20から配信希望先のファクシミリ番号を入力するだけで、希望するコンテンツの詳細データが指定したファクシミリへ配信されるように構成されたオープンなシステムであるファクシミリ配信システムを提供することを他の目的とする。(予め個人情報の登録を行った会員のみを対象としたシステムではない。)
【0015】
また、利用者に配信される詳細データのファックスには、性別・年齢・住所等のような利用者データを用いることなくファックス配信サーバーにて適宜に選択された広告が添付されていることを特徴とするファクシミリ配信システムを提供することを他の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するために、本発明に係るファクシミリ配信システムは、複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末からアクセス可能な一又は複数のコンテンツプロバイダーサーバーと、前記一又は複数のコンテンツプロバイダーサーバーから指定コンテンツ情報と配信希望情報とを受信可能な一又は複数のファクシミリ配信サーバーと、前記一又は複数のファクシミリ配信サーバーからのファクシミリデータを受信可能な複数のファクシミリ装置とから構成されるファクシミリ配信システムにおいて、前記コンテンツプロバイダーサーバーは、前記携帯端末から配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段と、当該配信希望情報と指定コンテンツ情報とをファクシミリ配信サーバーへ送信する手段と、を有し、前記ファクシミリ配信サーバーは、当該配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段と、受信した当該配信希望情報又は/及び指定コンテンツ情報に基づいて、予め記憶されている広告データとの対応付けを行い、添付する広告データの抽出を行う広告データ対応付抽出手段と、この抽出された広告データをコンテンツ情報と共に配信希望情報で指定されたファクシミリ番号へファクシミリ送信を行うファクシミリ配信手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
(2)更に、(1)に記載のファクシミリ配信システムおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、コンテンツプロバイダーサーバーから送信されたファクシミリ電話番号の市外局番又は/及び市内局番に基づき地域属性を判別する地域属性判別手段を含むことを特徴とする。
【0018】
(3)また、(1)又は(2)に記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、コンテンツプロバイダーサーバーから送信された指定コンテンツ情報に該当するコンテンツ情報に基づき、広告データに登録されているコンテンツ属性を判別するコンテンツ属性判別手段を含むことを特徴とする。
【0019】
(4)更に、(1)乃至(3)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、コンテンツプロバイダーサーバーから送信された携帯端末のIPアドレス又は/及びファクシミリ配信サーバーにて行われる携帯端末で使用されているブラウザの種類を判別することによって、広告データに登録されている携帯端末属性を判別する手段を含むことを特徴とする。
【0020】
(5)また、(2)乃至(4)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、前記地域属性判別手段又は/及び前記コンテンツ属性判別手段又は/及び前記携帯端末属性判別手段により判別された属性に基づいて、何れの属性を優先するかを判断する優先属性判別手段と、前記優先属性判別手段により判断された優先させる属性と対応付けられた広告データを抽出する広告データ抽出手段と、を含むことを特徴とする。
【0021】
(6)そして、(1)乃至(5)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、携帯端末からコンテンツ情報を配信依頼する際に、広告データの添付を希望するか又は希望しないかを選択可能な広告データ配信選択手段を含むことを特徴とする。
【0022】
(7)また、(1)乃至(6)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記コンテンツ情報又は/及び指定コンテンツ情報が、注文控え・注文請書であることを特徴とする。
【0023】
以上のような構成により、利用者が利用者の携帯端末20を用いてコンテンツプロバイダーの運営するサーバーにアクセスし、より詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等のファクシミリ配信を希望した際に、その詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等をファクシミリ配信サーバーから利用者が所望したファクシミリへ配信することができるファクシミリ配信システムを提供することを目的とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るファクシミリ配信システムの構成を示す図である。本発明に係るファクシミリ配信システムにより提供されるサービスは、株式会社フライングカラーによりmform(商標登録出願中)サービスとして提供される。
【0025】
本発明のファクシミリ配信システムは、携帯電話会社10、携帯電話会社10と契約している利用者が使用する携帯端末20、携帯電話会社10と契約をしたコンテンツプロバイダー30、コンテンツプロバイダー30によりwebサイト運営に用いられるコンテンツプロバイダーサーバー31、コンテンツプロバイダー30と契約をしたファクシミリ配信サービス提供会社40、ファクシミリ配信サービス提供会社40と広告掲載契約をした広告依頼企業50、ファクシミリ配信サービス提供会社40により設置されたファックス用フォーマットに変換されたコンテンツ情報などを記憶するファクシミリ配信用サーバーであるファクシミリ配信サーバー41、ファクシミリ配信時に利用する有線電話会社60、携帯端末20の利用者により指定されたファクシミリ配信先である利用者の自宅やオフィスなどに設置された配信先のファクシミリ装置70から構成されている。尚、ファクシミリ配信サービス提供会社40とコンテンツプロバイダー30とが同一の者であってもかまわない。同様にコンテンツプロバイダーサーバー31とファクシミリ配信サーバー41が同一であってもかまわない。
【0026】
コンテンツプロバイダーとは、インターネット上にサーバー等のコンピュータを設置し、又は、インターネットに接続された第三者のサーバーを借りる等して、利用者より携帯端末やパーソナルコンピュータ等を用いてアクセスがあった場合に、各種イベント関連情報・各種スポーツ情報・占い・競馬情報・新製品情報・ニュース・その他利用者の欲する各種情報の提供を行うものを指す。
【0027】
それら利用者の欲する各種情報を、コンテンツ情報という。尚、コンテンツ情報には、前記情報の他に、インターネットを介してなされる利用者からの質問に対する回答やアドバイス等も含まれ、又、これらに限定されない。
【0028】
更に、コンテンツ情報は、文字による情報のみに限らず、画像情報等やその他の形態による情報でも良い。
【0029】
コンテンツ情報は、予めファクシミリ配信用のフォーマットにレイアウトされ、ファクシミリ配信サーバーのデータベースに記憶されている。
【0030】
また、コンテンツ情報のうち、そのコンテンツが何れのコンテンツであるかを判別することが可能なかたちでコンテンツ番号として割振られたユニークな番号を指定コンテンツ情報という。
【0031】
配信希望情報とは、利用者の携帯端末、又は、パーソナルコンピュータ等を用いて、利用者が入力した全ての情報を指す。
【0032】
利用者は、携帯端末20を用いてコンテンツプロバイダー30が運営するコンテンツプロバイダーサーバー31にアクセスして、図3に示されるようなメニュー画面を表示する。このメニュー画面は、各コンテンツプロバイダー30が独自に作成したものや、ファクシミリ配信サービス提供会社40が用意したファクシミリ配信サービスを利用できる複数のコンテンツプロバイダーサーバー31へのリンク画面からアクセスするようにしても良い。
【0033】
図2は、携帯端末20の概略ブロック図である。携帯端末20は、携帯端末20の全体を制御する制御部201と、テンキーや各種入力キーなどからなる入力部202と、無線通信網・基地局を介して通信などを行う通信部203と、自携帯端末20の電話番号などを記憶している記憶部204と、各種情報を表示する表示部205と、受信した音声等を出力するスピーカー206と、音声等を入力するマイク207と、携帯端末20の各部に電源を供給するためのバッテリー208とを備えている。
【0034】
尚、携帯端末20は、アナログ方式、デジタル方式の何れであってもよいが、無線区間の通信が比較的安定し、高速通信が可能なデジタル方式が好ましい。また、携帯端末20は、PDC(Personal Digital Celluler)方式やcdmaOne(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式、あるいは次世代型方式(例えば、W−CDMA、cdma2000)といった方式を採用するものの何れでも良い。また、上述の携帯端末20の代わりに、PHS(Personal Handy−phone System)であってもよい。尚、PHS方式の場合は、無線通信網の内部構成が公知のPHSシステムで良い。
【0035】
利用者に対して有料のファクシミリ配信のサービスであっても、図3の「入力画面1」に示されるように広告依頼企業50の広告添付を利用者が選択することにより、該利用者に対するファクシミリ配信のサービス利用料の全部又は一部が無料となるとしても良い。(例えば、利用者が、ファクシミリ配信サービス料が100円の占い情報への広告添付を承諾した場合、そのサービス料を無料とし、広告添付を拒否した場合、そのサービス料(100円)を請求するとしても良い。)
【0036】
図3の例では、有料サービスの競馬情報を選択した際の画面表示の例を示すものである。「TOP MENU」の有料サービスの競馬情報を携帯端末20のテンキーや各種入力キー等の入力部202を操作して選択すると「入力画面1」へ移動する。
【0037】
「入力画面1」では選択した有料サービスに関する説明文、情報料が表示される。ここでは、「今週行なわれる全レースの詳細な情報と予想を掲載したファクシミリをお送りします。情報料100円」のような情報が表示される。提供される情報について、この画面では選択するようにしていないが、今週のレース情報だけでなく、過去のレース情報、希望する馬や騎手に関する最新情報、情報源等の項目を設けて選択可能にしても良い。なお、提供される情報が選択される場合、情報料の額も適宜変更されることが好ましい。
【0038】
次に、配信方法の例として、配信状希望、配信時刻指定、広告添付を希望、配信結果を希望の4項目のオプションサービスを挙げてある。これら配信方法はそれぞれ1つを選択しても良いし、複数選択できるようにしても良い。複数選択する場合には、例えば、配信状希望と配信時刻指定とを選択できる。この場合は、それぞれのオプションサービス利用料を加算したものが、競馬情報の情報料100円に加算されることになる。これに、更に、利用者が広告添付を希望した場合は、これらすべてのサービス料金を無料にする。又は、情報料だけを無料にして、配信状希望と配信時刻指定とのオプションサービス利用料を加算したものだけが利用者に請求されるとしても良い。
【0039】
配信状とは、利用者がファクシミリの配信先を該利用者の所有するファクシミリ装置ではなく、他者のファクシミリ装置とすることを希望する場合に、希望したファクシミリ装置に配信される情報に、この情報は誰から送られてきたのかを表示するものである。配信状に表示される情報データとしては、利用者の氏名、住所、連絡先電話番号、受取人への簡単なあいさつ文等である。利用者が、配信状を希望した場合、配信状を作成するページに移動し、上記情報を入力する。利用者に入力された配信状のデータは、ファクシミリ送信先の電話番号等のデータとともに、コンテンツプロバイダーサーバー31を経由し、ファクシミリ配信サーバー41に送信される。
【0040】
配信時刻指定とは、利用者がファクシミリ装置への配信時刻を指定するものであり、ファクシミリ配信サーバー41はこの指定された時刻情報を、利用者によりファクシミリ装置への配信時刻の指定を受けたデータと対応付けて、該時刻が来るまでファクシミリ配信サーバー内に内在する記憶装置に記憶する。
【0041】
次に、上述のように配信方法を選択した後に、選択した情報を受け取るファックス番号を市外局番から入力し、配信ボタンを選択・実行すると、「完了画面1」が表示される。
【0042】
また、配信ボタンを選択・実行する前に、利用者にファクシミリ配信サービスを利用する場合の金額を携帯端末20上で利用者に提示し、ファクシミリ配信を行うか否かの意思確認を促すように表示しても良い。
【0043】
また、意思確認を促す画面には金額のほかに、ファクシミリの配信完了予想時刻などを表示することが望ましい。
【0044】
「完了画面1」は、利用者の携帯端末20からコンテンツプロバイダーサーバー31を経由し、ファクシミリ配信サーバー41にファクシミリ配信依頼をしている際の表示例を示している。この画面の表示は、ファクシミリ配信サーバー41に指定した情報の種類、指定した配信方法、情報を出力するファクシミリの電話番号などの情報を送信している際に表示される。「入力画面1」は、コンテンツプロバイダーサーバー31で生成された画面であるが、「完了画面1」は、ファクシミリ配信サーバー41で生成された画面を表示する。尚、「完了画面1」は、コンテンツプロバイダーサーバー31がファクシミリ配信サーバー41から受信したデータをもとに生成してもよい。
【0045】
次に、ファクシミリ配信の申し込みが完了すると「完了画面2」が表示される。ここで、「完了画面1」が表示されている間に「戻る」ボタンを選択・実行した場合は、指定したファックス番号への配信を中止できるようにしても良い。つまり、「完了画面2」が表示されるまでは、配信を中止できるようにしても良い。利用者が配信時刻指定サービスを選択している場合は、「完了画面2」が表示された後に中止できるようにしても良い。「完了画面2」の「戻る」ボタンを選択・実行した場合は「TOP MENU」又は「入力画面1」に戻る。
【0046】
また、「完了画面1」を表示しないで、「完了画面2」が表示されるようにしても良い。この場合、「入力画面1」→「完了画面2」の順で表示される。もし、入力された情報に誤りがある場合は「エラー画面1」のように入力のエラーを利用者に通知して、再入力を促すようにする。また、ファクシミリ配信のサービス時間外である場合、若しくは、入力されたファクシミリ配信先が海外の番号である場合は、その旨を通知するようにしても良い。(例えば、「現在、ファクシミリ配信サービス時間外です。お預かり致しましたご注文は、明日7時にご指定のファクシミリへ配信させて頂きます。」等のメッセージを表示する。
【0047】
更に、利用者が配信希望したコンテンツ情報の配信状況及び/又はファクシミリ配信されたことを知ることを希望する場合に、電子メールを送信できるように電子メールアドレス入力欄を設けても良い。
【0048】
次に、以上のように構成されたファクシミリ配信システムの動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。先ず、利用者は、携帯端末20により、コンテンツプロバイダーサーバー31へアクセスし(ステップS1)、コンテンツプロバイダーサーバーから送信された「TOP MENU」を表示する(ステップS2、S3)。
【0049】
そして、希望した有料サービスに応じた入力画面の配信を要求する(ステップS4)。コンテンツプロバイダーサーバー側から希望した有料サービスに関連した情報が送信され(ステップS5)、携帯端末20の表示部205に表示される(ステップS6)。
【0050】
配信を希望するコンテンツ情報の選択、配信方法の選択、広告添付希望の有無、受け取るファクシミリの電話番号などに関する情報が入力される(ステップS7)。コンテンツプロバイダーサーバー31を介して、これらの情報と携帯端末20の記憶部204に記憶してある携帯端末20の電話番号をファクシミリ配信サーバー41に送信する(ステップS8)。
【0051】
利用者が指定した配信を希望するコンテンツ情報が、ファクシミリ配信サーバーに記憶されたどのコンテンツ情報に関するものかの判断は、指定コンテンツ情報によりファクシミリ配信サーバーにおいて判断されても良いし、又、利用者の携帯端末から指定のあった際に、コンテンツプロバイダーサーバーにおいてその判断を行い、判断された指定コンテンツ情報をファクシミリ配信サーバーへ送信するようにしても良い。
【0052】
ここで、ファクシミリ配信サーバー41は、各コンテンツプロバイダーサーバー31における、どのコンテンツの、どのデータに関する詳細データついて、利用者からファクシミリ配信依頼がなされたかを、どのファクシミリデータを配信するかを対応付けたデータを記憶したデータベースを内在する。
【0053】
ファクシミリ配信サーバー41は、コンテンツプロバイダーサーバー31より送信された指定コンテンツ情報と配信希望情報とに基づきファックシミリ配信のための処理を行い、ファクシミリ配信依頼受付完了結果をファクシミリ配信サーバー41からコンテンツプロバイダーサーバー31へ送信する(ステップS9、S10)。また、ファクシミリ配信サーバー41は指定されたファクシミリに指定された配信方法で配信をすると共に、配信を希望したコンテンツ情報、選択された配信方法、広告添付希望の有無及び受け取るファックス番号などの情報を課金のための情報として記憶する。
【0054】
そして、コンテンツプロバイダーサーバー31は受信したファクシミリ配信依頼受付完了結果を記憶し、このファクシミリ配信依頼受付完了結果を、利用料等と共に携帯端末20に通知する(ステップS11、S12)。
【0055】
利用者が指定した方法(電子メール等)で、コンテンツプロバイダーサーバー31からファクシミリ配信依頼受付完了結果を受信した携帯端末20の表示部に表示される(ステップS13)。この携帯端末20の利用者は、ファクシミリ配信依頼をした直後、又は、時刻指定をした場合は、その指定時刻後に依頼したファクシミリ配信結果を知ることができる。
【0056】
続いて、図6は、コンテンツプロバイダーサーバー31が広告添付希望のファクシミリ配信サービスの依頼を受け付けた後、携帯端末20へ配信完了報告するまでの処理手順を示す。
【0057】
コンテンツプロバイダーサーバー31が、携帯端末20からファクシミリ配信サービスの依頼を受け付け、指定されたコンテンツ情報を特定する指定コンテンツ情報等をファクシミリ配信サーバー41に送信する(ステップS60、S61)。
【0058】
ファクシミリ配信サーバー41は、指定コンテンツ情報等をコンテンツプロバイダーサーバー31から受信し(ステップS62)、その後、指定されたコンテンツ情報に添付する広告を判断する。
【0059】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、指定コンテンツ情報と共に送られてきた携帯端末20のIPアドレス、若しくは、利用者の使用している携帯端末20で使用されている表示ソフト(ブラウザ)の種類を判別する(ステップS62)。この判別により、利用者の使用している携帯端末が、どの携帯電話会社のものであるかが判断できる。尚、利用者がどの携帯電話会社の端末を使用しているかを判別する作業は、コンテンツプロバイダーサーバー31が行っても良い。
【0060】
ファクシミリ配信サーバー41は、登録されている広告データに予め割り当てられた携帯電話会社に関する属性と、判別されたIPアドレスとにより添付する広告データをファクシミリ配信サーバー41のデータベースに登録された複数の広告データから絞り込む。
【0061】
続いて、ファクシミリ配信サーバー41は、指定コンテンツ情報と共に送られてきた配信先70のファクシミリ電話番号の市外局番又は/及び市内局番等を判別する(ステップS63)。例えば、市外局番等に対応した地域別属性が広告データに予め割り当てられている。そして、ファクシミリ配信サーバー41は登録されている広告データに予め割り当てられた地域別属性と判別された市外局番又は/及び市内局番等により添付する広告データをファクシミリ配信サーバー41のデータベースに登録された複数の広告データから絞り込む。
【0062】
次に、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者により指定された指定コンテンツ情報に該当するコンテンツ情報を判別する(ステップS64)。この利用者により指定されるコンテンツ等に対してコンテンツ属性が予め割り当てられている。そして、ファクシミリ配信サーバー41は、コンテンツ属性が指定する広告データを指定されたコンテンツ情報に添付する広告データとしてファクシミリ配信サーバー41のデータベースに登録された複数の広告データから絞り込む。
【0063】
これら、IPアドレス判別、ファクシミリ番号判別、指定コンテンツ情報判別は、この判別順序に限らない。つまり、任意の順序で各属性に応じた判別及び絞込みを行うようにして良い。また、上述の3つの属性に限らず利用者個人の属性を利用しない広告添付のために他の判別方法を用いても良い。
【0064】
次に、上記判別及び絞込みにより特定された広告データのうちどの広告データをコンテンツ情報に添付するかの判断方法について説明する。
【0065】
例えば、広告データAには、第1の地域別属性のみが割り当てられ、広告データBには、第1の地域別属性及び携帯電話会社Aに関する属性が割り当てられ、広告データCには、第2の地域別属性及び携帯電話会社Bに関する属性が割り当てられ且つ第1のコンテンツ属性により指定されているとする。
【0066】
この場合、ステップS62の判断で携帯電話会社Bに関する属性が割り当てられた広告データCのみが広告添付の対象となり、ステップS63の判断で第1の地域別属性が割り当てられた広告データA及び広告データBが広告添付の対象となり、ステップS64の判断で第1のコンテンツ属性が割り当てられた広告データCが広告添付の対象となるとする。
【0067】
ここで、例えば、添付対象となる広告データは上記2つの条件に当てはまる広告データCと判断される。広告の添付は、ファクシミリ配信サービス提供会社40により各属性に予め与えられた優先順位や広告依頼企業50との契約に基づいて決められる。
【0068】
このようにして、コンテンツ情報に添付する広告データが判断される(ステップS65)。ステップS65で判断された広告データは利用者により指定されたコンテンツ情報に添付され、コンテンツ情報と共に指定されたファクシミリ番号のファクシミリ装置へ配信される(ステップS66、S67)。
【0069】
利用者が指定したファクシミリ装置への配信が完了すると、ファクシミリ配信サーバー41は、配信したコンテンツ情報を特定するための情報・配信成功情報・配信先ファクシミリ番号・添付した広告データ等に関する情報等を広告依頼企業50へ広告掲載料の請求を行う際に利用するための情報として記憶する(ステップS68)。
【0070】
次に、電子メール又はファクシミリで配信が完了したことを利用者へ通知するか否かを、ファクシミリ配信依頼の際に受け取った配信完了通知を希望するか否かを示すデータに基づき判断する(ステップS69)。この通知判断は、ファクシミリ配信サーバー41ではなくコンテンツプロバイダーサーバー31で判断しても良い。この場合、ファクシミリ配信サーバー41は配信依頼されたコンテンツ情報の配信が完了したことをコンテンツプロバイダーサーバー31に通知するだけで良い。
【0071】
ステップS69で配信完了通知が必要ないとされた場合には、処理が終了する。配信完了通知が必要であると判断された際には、コンテンツプロバイダーサーバー31に配信完了通知を行うと共に利用者の携帯電話20等に配信完了報告をするように依頼する(ステップS70)。
【0072】
コンテンツプロバイダーサーバー31は、依頼していたファクシミリ配信の配信完了を確認し、携帯端末20へ配信完了報告を電子メール等により行う(ステップS71)。
【0073】
このようにして、ファクシミリ配信サーバー41から利用者が指定したファクシミリ装置へのデータ送信完了後、携帯電話会社10、コンテンツプロバイダー30の他にファクシミリ配信サーバー41からファクシミリ配信サービス利用料金を携帯端末20の所有者に携帯電話会社10を介して請求する、いわゆる課金依頼を行うこともできる。
【0074】
すなわち、携帯端末20がファクシミリ配信サーバー41に接続したときに、ファクシミリ配信サーバー41では、この携帯端末20の電話番号を更に記録し、ファクシミリ配信サービスのサービス料金及びファクシミリ配信通信料を発信元である携帯端末20の契約者に携帯電話会社10を介して請求する。
【0075】
これにより、効率のよいサービス料金の請求が実現する。たとえば、ファクシミリ配信先までの通信距離、ファクシミリ原稿の大きさ(A4、B4サイズなど)、規格(G3など)及びモード(標準、高画質)の組み合わせにより、配信枚数に応じてページ単位で課金するようにしても良い。又は、情報単位、日額、月額、年額で課金しても良い。
【0076】
課金の方法としては、電子マネー、デビットカード、クレジットカード、振込み、携帯電話会社の通信通話料と共に情報料として課金する方法などがある。
【0077】
上述のように、携帯端末20には、該携帯用にレイアウトされたコンテンツ(ファクシミリ配信用のコンテンツ情報と比べて簡単で短い内容の情報)が送信されており、利用者より上記携帯端末20から携帯電話の表示部に表示したコンテンツに関するより詳細なコンテンツ情報のファクシミリ配信要求依頼を受信したファクシミリ配信サーバー41は、上記携帯端末20の表示部に表示中のコンテンツのページに対応するファクシミリ配信用のコンテンツ情報をコンテンツプロバイダーサーバーから送信された指定コンテンツ情報に基づき特定し、利用者の指定するファクシミリ番号に対応するファックス番号のファクシミリ装置に配信する。
【0078】
また、上述のように、利用者が、携帯端末20から配信を希望する日時を指定することで、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者が指定した日時に配信先ファクシミリ装置に配信できる。この場合、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者からの要求に応じて直ちに配信するのではなく、配信日時の指定を受けると、配信をするデータ(広告データを含むコンテンツ情報等)と配信先ファクシミリ回線番号のデータを配信日時まで記録し、配信日時に該データの配信を行う。このように、配信日時を指定することにより、希望する日時にファクシミリ配信することが可能となる。
【0079】
一方で、利用者からファクシミリ配信指定日時の指定を受けない場合でも、例えば、23:00から翌朝の6:00までの間は、ファクシミリを配信しないようにファクシミリ配信サーバー41で設定を行うことも可能である。
【0080】
また、上述の例では、ファクシミリ配信サーバー41が利用者の携帯端末の電話番号を入手する場合、ファクシミリ配信サーバー41がコンテンツプロバイダーサーバー31に利用者の携帯電話の電話番号データを送信依頼しても良い。
【0081】
また、この場合、ファクシミリ配信サーバー41は、コンテンツプロバイダーサーバー31から受信した利用者の携帯端末の電話番号データを記録し、ファクシミリ配信サービスのサービス料金等をその携帯端末の契約者である利用者にコンテンツプロバイダーサーバー31を介して請求するようにしても良い。
【0082】
上記課金の金額は、ファクシミリ配信を行う前に、利用者の携帯端末20の表示部に表示し、利用者に上記金額を提示した上で、ファクシミリ配信サービスを希望するか否かの確認を行う手法を用いることが好ましい。上記金額を提示するための好ましい方法として、ファクシミリ配信サービス利用料金等はjavaアプレット、又はjavaスクリプト等を使用して携帯端末20で計算する方法がある。
【0083】
次に、ファクシミリ配信サービス利用料金の回収等の流れを、図1に基づき説明する。始めに、ファクシミリ配信サーバー41又はコンテンツプロバイダー30から課金依頼を受けた携帯電話会社10が、月々の通話料金等と共に利用者からファクシミリ配信サービス利用料金(例として、100円)を回収する。
【0084】
ファクシミリ配信サーバー41が、課金依頼をコンテンツプロバイダー30にした場合は、利用者の携帯端末20からのアクセスログ等を基に算出された金額を携帯電話会社10へ請求する。この際の請求額は、携帯電話会社10とコンテンツプロバイダー30との間で予め決められた比率又は計算方法に基づき請求する(例として、ファクシミリ配信サービス利用料金100円−携帯電話会社の代金回収代行手数料12円=請求金額88円)。
【0085】
そして、コンテンツプロバイダー30がファクシミリ配信サービス提供会社40に対して、ファクシミリ配信サーバー使用料を支払う(例として、売上88円÷2=ファクシミリ配信サーバー使用料44円)。このファクシミリ配信サーバー使用料は、コンテンツプロバイダー30とファクシミリ配信サービス提供会社40との間で予め決められた比率又は計算方法に従う。このように、ファクシミリ配信サーバー使用料が利用者から回収される。
【0086】
次に、広告依頼会社50への広告掲載料の請求について説明する。ファクシミリ配信サービス提供会社40は、ファクシミリ配信サーバー41に記憶されたファクシミリ配信サービス利用情報から、定期的に広告添付状況を参照する。
【0087】
広告データは、予め属性データが与えられている。この属性データの与え方は、ファクシミリ配信サービス提供会社40と広告依頼企業50との契約に基づいて決められる。
【0088】
例えば、広告依頼企業50が、ある地域限定で活動している企業であって、その企業の営業範囲である地域をターゲットにした広告の配信を希望したとする。この場合、例えば、「市外局番」を指定した広告掲載契約が可能である。例として、1ヶ月間、市外局番「0544」のファクシミリ装置への配信依頼があった際(且つ、その利用者が広告添付を承諾した場合)に、指定されたコンテンツ情報と共に広告を掲載する契約を行う。
【0089】
そして、一ヶ月の間、広告添付を希望した利用者により指定されたファクシミリ装置の電話番号の市外局番が「0544」である場合、指定されたコンテンツ情報に広告依頼企業50の広告が添付される。ここでは、静岡県富士宮市に設置されたファクシミリ装置へ配信されることになる。また、地域を限定せずに、全国全てをターゲットにすることも可能である。
【0090】
つまり、広告依頼企業50の希望に基づき様々な契約内容となり、この契約内容及び広告掲載回数等に基づき広告依頼企業50への広告掲載料の請求金額が決定される。ここでは、ファクシミリ配信サービス提供会社40は、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記憶された添付した広告データの添付回数(N)と1回当たりの広告料(例として、15円)に基づき金額が算出される。
【0091】
次に、広告データに予め割り当てられる属性データについて説明する。本実施形態においては、利用者が指定したコンテンツ情報に広告(広告データ)を添付する際に氏名・性別・年齢・住所・趣味などの個人の属性に関するデータを用いることなく利用者にとって適切な広告を添付することができる。ここで添付とは、配信するコンテンツ情報がファクシミリ装置にて出力される際、コンテンツ情報の上下左右いずれかの位置に表示(レイアウト)されるようにコンテンツ情報と広告データを合成(追加)することである。尚、広告データは配信するコンテンツ情報のページとは異なる独立した別のページに添付し、配信しても良い。
【0092】
広告データ又はコンテンツ情報には、広告データをコンテンツ情報に添付する際に使用される属性として次の属性のいずれかが属性データとして割り当てられる。
【0093】
▲1▼利用者により指定されたファクシミリ番号の市外局番又は/及び市内局番等に対して割り当てられた地域別属性(広告データに属性を与える。)
【0094】
▲2▼利用者により指定されたコンテンツ等の種類に対して割り当てられたコンテンツ属性(コンテンツ情報に属性を与える。)
【0095】
▲3▼利用者がアクセス時に用いた端末装置20のIPアドレス等に対して割り当てられた携帯電話会社に関する属性(広告データに属性を与える。)
といったように3つの属性データを用意する。
【0096】
以上の3つの属性を示す属性データから構成され、各広告データ又はコンテンツ情報には少なくとも一つの属性データが与えられている。この3つの広告属性のデータがファクシミリ配信サービス提供会社40と広告依頼企業50とによる契約に基づき広告データ又はコンテンツ情報に属性データを予め与えている。そして、利用者が「広告添付を希望」した際、予め広告データ又はコンテンツ情報に与えられた属性データに基づき複数の広告依頼企業50いずれの広告をコンテンツ情報に添付するかの選択がなされることになる。
【0097】
次に、▲1▼から▲3▼のそれぞれの属性について詳しく説明する。
【0098】
▲1▼利用者の指定したファクシミリ番号
利用者が入力したファクシミリ番号において、市外局番又は/及び市内局番等のデータが属性となってファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記憶されたデータと連動する。例えば、該当する市外局番が商圏として合致する広告が選択され、ファクシミリ配信されるコンテンツ情報に広告が添付される。
【0099】
ここで、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースには、ファクシミリで配信するためにフォーマットされたコンテンツ情報と広告関連のデータが記憶されている。尚、該データベースに、広告データと広告の依頼者である広告依頼企業50の電話番号、住所などの地域情報を関連付けたデータを記憶させても良い。。
【0100】
例:利用者の指定したファクシミリ番号が「0544」であれば静岡県富士宮市に関係する広告が選択される。
【0101】
その他、地域情報の他に広告データには日時情報を関連付けするようにしても良い。例えば、広告依頼企業が自社の製品のキャンペーンなどをある期間行っている場合には、その期間においてはキャンペーン用に用意した広告をこの日時情報に基づき添付するようにしても良い。キャンペーン期間が終了した後は、通常の広告を添付するようにファクシミリ配信サーバー41に判断させるようにしても良い。
【0102】
▲2▼利用者がファクシミリ配信を希望したコンテンツ
利用者が希望したコンテンツに予め各種属性データを割り当てておく。その各種属性データと合致する広告依頼企業50の広告が選択されて、ファクシミリ配信されるコンテンツ情報にその広告が添付される。
【0103】
例:地図のファクシミリ配信を希望した場合には、その地図付近を商圏とする広告が掲載される。
【0104】
例:スポーツ情報のコンテンツを配信希望した場合には、スポーツ用品の広告が掲載される。
【0105】
▲3▼携帯電話会社
利用者の使用している携帯端末20で使用されている表示ソフト(ブラウザ)の種類をコンテンツプロバイダーサーバー31若しくはファクシミリ配信サーバー41にて判別し、該利用者の使用している携帯端末の携帯電話会社を判別し、該携帯電話会社の携帯端末20へ該携帯電話会社に関係する広告を表示する。若しくは、携帯電話会社10では、各々個別のIPアドレスを使用しているため、そのIPアドレスに基づき判別し、該利用者の使用している携帯端末の携帯電話会社を判別し、ファクシミリ配信されるコンテンツ情報にその携帯電話会社に関連する広告が添付される。
【0106】
例:利用者の携帯端末がA社の回線を利用した携帯端末であるとファクシミリ配信サーバー41が認識した場合には、A社関連の広告等が掲載(添付)され、利用者の携帯端末がB社の回線を利用した端末でであるとファクシミリ配信サーバー41が認識した場合には、B社関連の広告等が掲載(添付)される。
【0107】
例:利用者の端末がB社の回線を利用した端末であるとファクシミリ配信サーバー41が認識した場合には、B社の携帯端末の仕様に合わせて制作され公開されている各コンテンツプロバイダーサイトのコンテンツに関する広告及び/又はそのホームページアドレス(URL)等が広告として掲載される。
【0108】
ファクシミリ配信サーバーにより配信される広告とは、主に、広告掲載企業に関する情報・その企業の新製品情報・URL・電子メールアドレス・地図・キャンペーン情報・商品やサービスの割引券・その他のクーポン券等であるが、これらに限らず、広告の掲載を希望する企業により適宜制作されたものを指す。
【0109】
図11は、ファクシミリ配信サーバー41より利用者が指定したファクシミリ装置へ配信されるファクシミリの一例を示すイメージ図である。図11では、利用者がファクシミリ配信を希望したコンテンツ情報である競馬のレース結果の下部にファクシミリ配信サーバーがその利用者にとって最適であると判断した居酒屋チェーン店のビール無料クーポン付き広告が添付されている。
【0110】
図12は、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記憶されているコンテンツに関する情報(コンテンツ情報を含む。)の一例を示すイメージ図である。前記情報は、コンテンツ番号欄・コンテンツ名欄・コンテンツプロバイダー名欄・枚数欄・複数のコンテンツ属性欄・コンテンツ情報欄を有する構造になっている。但し、コンテンツに関する情報は、本構成に限らず、適宜別の項目を設けても良い。本発明のファクシミリ配信システムの前記一実施例において、図12のコンテンツ番号欄に記憶された数値が、指定コンテンツ情報として用いられる。
【0111】
図13は、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記載されているコンテンツ情報と共に添付され、配信される広告に関する情報の一例を示すイメージ図である。前記情報は、広告番号欄・広告名欄・広告依頼企業名欄・地域属性欄・IPアドレス属性欄・複数のコンテンツ属性欄を有する構造になっている。但し、広告に関する情報は、本構成に限らず、適宜別の項目を設けても良い。
【0112】
上述のように、本発明においては、利用者個人の属性情報を用いることなく、利用者が指定したコンテンツ情報に適切な広告を添付し、利用者が指定したファクシミリ装置へファクシミリを配信することが可能となった。
【0113】
上述の例では、指定したコンテンツ情報を利用者が希望したときに入手する例で説明したが、ファクシミリ配信サービスにおいて、メールマガジンのように定期的又は不定期で発行されるコンテンツ情報をファクシミリ装置で受け取ることも可能である。例えば、図3の「TOP MENU」の有料サービスの欄から「メールマガジン」選択すると、利用者がメールマガジンを購読するための設定画面が表示され、利用者がメールマガジンの配信を希望するメールアドレスの入力を行う。
【0114】
利用者が、メールマガジンの登録を行うと定期的又は不定期で登録された利用者の電子メールアドレスに、メールマガジンの配信がなされる。このメールマガジンはコンテンツプロバイダーのコンテンツプロバイダーサーバー31又はファクシミリ配信サービス提供会社のファクシミリ配信サーバー41等によって配信がなされる。
【0115】
メールマガジンには、ファクシミリ配信のサービスで今月のお勧めラインナップ等がコンテンツ情報として公開されているコンテンツプロバイダー又はファクシミリ配信サービス提供会社40の運営するサイトにアクセスできるホームページアドレスが記載されており、電子メールによりメールマガジンを送信された利用者は、このホームページアドレス部分を選択し、クリックするだけで、該コンテンツ情報が公開されているサイトにアクセスすることができる。図4は、コンテンツプロバイダー又はファクシミリ配信サービス提供会社40の運営するサイトで公開されている今月のお勧めラインナップが表示されたサイトの例図である。ここでは、「競馬情報」のチェックボックスが選択されているが、複数の選択も可能である。
【0116】
複数のコンテンツ情報が選択された場合、各々のコンテンツ情報を個別に配信する。又は、選択された複数のコンテンツ情報が同一のファクシミリ装置に配信される場合で、且つ、発行日が同じである場合は、複数のコンテンツ情報を合成した後に同時に配信を行っても良い。
【0117】
例えば、週に1回発行される競馬情報と毎日発行されるテレビ情報の2つが選択された場合、競馬情報を発行する際に、テレビ情報を競馬情報の上下又は左右に並べて(レイアウトし)、1つの情報のように出力しても良い。
【0118】
メールマガジンに関する携帯端末20の電話番号、配信希望したコンテンツ情報及び受け取るファックス番号は、ファクシミリ配信サーバー41に登録される。
【0119】
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態では、利用者からのファクシミリ配信要求に応じて、予め用意されたコンテンツ情報を利用者により指定されたファックス番号に配信する実施形態を説明した。本実施形態では、ファクシミリ配信サーバー41に予め用意された注文用フォームに、利用者から送信された注文情報を上書きして、注文のあった商品又はサービス等を取り扱う小売店等に設置されたファクシミリ装置へ配信するファクシミリ配信システムについて説明する。
【0120】
図7に示すように、本実施形態のファクシミリ配信システムは、携帯電話会社と契約している利用者が使用する携帯端末20、インターネットに接続可能なデスクトップ型又はノート型等の端末装置であるパーソナルコンピュータ21、物品を販売する小売店などに設置されたファクシミリ装置80、小売店などからの依頼によりファクシミリ注文用の商品注文フォームを作成するファクシミリ配信サービス提供会社40、ファクシミリ配信サービス提供会社40により設置されたファクシミリ用フォーマットに変換された商品注文フォームを記憶するファクシミリサーバーであるファクシミリ配信サーバー41、ファクシミリ配信サーバー41から携帯端末20やパーソナルコンピュータ21を用いて利用者により指定された電話番号のファクシミリ配信先である利用者の自宅やオフィスなどに設置された配信先のファクシミリ装置70とにより構成される。
【0121】
利用者は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21を用いて、ファクシミリ配信サービス提供会社40が運営するファクシミリ配信サーバー41にアクセスすると、図8に示されるようなメニュー画面が表示される。このメニュー画面は、ファクシミリ配信サービス提供会社40が用意した画面である。
【0122】
図8の例では、商品注文の項目を選択した際の画面表示の例を示すものである。「TOP MENU」の例として、○×ピザのメニューを挙げてある。希望の商品をチェックして「次へ」ボタンを押すと、「入力画面1」へ移動する。
【0123】
「入力画面1」では、注文する商品の届け先(配達先)を指定する画面である。ここでは、利用者住所、登録先、新規入力のいずれかを指定するようにしている。新規入力の場合は、商品配達先の氏名、住所、電話番号の入力欄が表示される。
【0124】
新規入力を終えた後に、利用者が希望することで、利用者が新規入力したデータを利用者住所若しくは登録先として登録することができる。利用者住所、登録先に登録することで、利用者は次回に注文を行う際は、氏名・住所・電話番号等の各データを入力する手間を省くことができる。利用者により入力・登録された前記各データは、ファクシミリ配信サーバー41の記憶部に記憶される。尚、利用者住所や登録先を記憶する手段としては、利用者の使用する端末に記憶用のアプリケーションソフトウェアをダウンロードさせて、該端末の記憶部に記憶させても良い。
【0125】
また、利用者が、注文した商品に関する注文書の控え(又は、注文請書)を希望する場合は、ファクシミリ番号入力欄に受け取るファクシミリ装置の電話番号を市外局番から入力する。そして、「次へ」ボタンを押すと、注文内容確認画面である「確認画面1」へ移動する。
【0126】
ここで、注文する商品の一覧及び合計金額が表示される。合計金額は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21において、javaアプレット等を用いて計算するようにするのが望ましい。
【0127】
また、確認画面では、配達先の氏名、住所、電話番号、受け取るファックス番号、電子メールアドレス等の確認のために必要な情報が表示される。利用者が、確認画面に表示された内容を確認した後に、確認画面の送信ボタンを押すと注文処理が開始される。
【0128】
また、商品注文の確認画面において金額のほかに、注文商品の配達予定時刻やファックシミリへの配信完了予想時刻などを表示することが望ましい。
【0129】
このように、必要事項を入力又は選択し、必要事項を確認した後に、「送信」ボタンを押すと、注文が完了する。この時、注文書の配信を希望していた場合には、完了画面にて「ご注文をファックスに送信しました。ありがとうございました。」のようなメッセージが表示される。
【0130】
また、ファクシミリにて注文書の控え、又は、注文請書等の配信を希望した場合、注文内容と共に、次回から使える割引券や・該小売店の取り扱う他の商品の広告・利用者の住所に一番近い該小売店の支店の情報等が同時に印刷され、利用者が指定したファクシミリ装置へ配信される。この割引券等の印刷用データは、予めファクシミリ配信サーバー41のデータベースに用意(記憶)されている。このとき、ファクシミリ注文用フォームを作成する際に予め配置(レイアウト)されていることが好ましい。
【0131】
そして、ファクシミリ配信サーバー41が、利用者からの注文データを受け取り、その注文データの控えをファクシミリで配信する場合は、例えば、○×ピザ等の店名から注文書に添付する割引券等の印刷用データを注文内容と合わせて利用者に配信する。注文内容と割引券等の印刷用データは、ファクシミリ配信サーバー41にて自動的に配置(レイアウト)されるようにしても良い。
【0132】
上述のように、入力又は選択された注文情報がファクシミリ配信サーバー41に送信され、ファクシミリ配信サーバー41により所定の注文用フォーマットにその注文情報が上書きされる。
【0133】
「完了画面」は、ファクシミリ配信サーバー41に注文情報を送信して、ファクシミリ配信サーバー41が注文情報を記憶処理した後に、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21に送信される。その後、ファクシミリ配信サーバー41から小売店のファクシミリ装置80への配信が実行される。小売店のファクシミリ装置80への配信が、所定回数実行したにもかかわらずエラーとなった場合は、ファクシミリ配信サービス提供会社40のファクシミリ装置に注文情報と共にエラーメッセージが配信される。
【0134】
また、「完了画面」が表示される前に、利用者が「戻る」ボタンを選択・実行した場合は、指定した商品の注文を中止できるようにしても良い。つまり、「完了画面」が表示されるまでは中止できるようにしても良い。「完了画面」の「戻る」ボタンを選択・実行した場合は、図8の「TOP MENU」に戻る。
【0135】
もし、入力された注文情報に誤りがある場合は、「エラー画面1」のように入力のエラーを利用者に対して通知して、再入力を促すようにする。ファクシミリ配信サービスのサービス時間外である場合は、その旨を通知するようにしても良い。
【0136】
次に、以上のように構成された商品注文のためのファクシミリ配信システムの動作について説明する。
【0137】
図9は、本発明の実施の形態にかかる商品注文のためのファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、利用者がファクシミリ配信サーバー41にアクセスして、ファクシミリ配信サービス提供会社40、利用者が指定した配信先のファクシミリ装置70、小売店などに設置されたファクシミリ装置80へファクシミリ配信する例を示す。
【0138】
先ず、利用者は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21により、ファクシミリ配信サーバー41にアクセスし(ステップS21)、「TOP MENU」を表示する(ステップS22、S23)。
【0139】
そして、注文商品の選択や注文数量の入力又は選択等を行った後に、入力画面1の送信を要求する(ステップS24)。ファクシミリ配信サーバー41から配達先住所を選択するための画面が送信され(ステップS25)、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21の表示部に表示される(ステップS26)。
【0140】
ここで、注文する商品の配達先を指定する(ステップS27)。新規入力が選択された場合は、配達先の氏名、住所、電話番号、注文書の控え・注文請書等を受け取るファックス番号などに関する情報の入力を行う。
【0141】
これら指定又は入力された注文情報と端末20の記憶部204に記憶してある携帯端末20の電話番号又はパーソナルコンピュータ21から入力したクレジットカード情報などをファクシミリ配信サーバー41に送信する(ステップS27、S28)。
【0142】
ここで、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者から送られた住所、氏名、電話番号、注文書の控え・注文請書等を受け取るファックス番号、注文された商品に関する情報を対応付けたデータを記憶したデータベースを内在する。
【0143】
ファクシミリ配信サーバー41は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21より送信された情報に基づき商品注文及びファックシミリ配信のための処理を行う(ステップS29)。
【0144】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、予め設定(記憶)された小売店に設置されたファクシミリ装置のファクシミリ番号に注文書を配信をすると共に、電話番号、クレジットカード情報、注文された商品、選択された配信方法及び利用者が注文書の控え・注文請書等の配信先として指定したファクシミリ装置のファクシミリ番号などの情報を課金のための情報として記憶する(ステップS30)。
【0145】
そして、記憶が完了すると注文完了等の処理情報、請求金額などを端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21に通知する(ステップS30〜S33)。
【0146】
このようにして、商品注文サービスを提供した後、ファクシミリ配信サーバー41からファクシミリ配信サービス利用料金を電話会社を介して端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21の所有者に請求する、いわゆる課金を行うこともできる。 課金の方法としては、電子マネー、デビットカード、クレジットカード、振込み、話会社の通信通話料と共に課金する方法などがある。
【0147】
また、携帯端末20を利用した注文の際に、この携帯電話の電話番号を入手する場合、携帯端末20の電話番号をファクシミリ配信サーバー41が入手するようにしても良い。パーソナルコンピュータ21を利用した注文の場合には、利用者が指定した支払方法に応じた情報が入力されているかをファクシミリ配信サーバー41にて確認する。
【0148】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者の携帯端末の電話番号を記憶し、ファクシミリ配信サービスを利用した商品注文の請求金額を携帯電話の契約者である利用者に電話会社を介して請求するようにしても良い。パーソナルコンピュータ21を利用している場合、ファクシミリ配信サーバー41は支払方法に応じた情報を記憶する。
【0149】
次に、ファクシミリ配信サーバー41が、小売店に設置されたファクシミリ装置へ注文情報をファクシミリ配信する動作手順を説明する。ステップS30において、課金のための情報が記憶された後、又は平行して小売店に設置されたファクシミリ装置へ注文情報をファクシミリ配信する。
【0150】
図10に示すように、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者から送られたデータを予めファクシミリ配信サーバー41のデータベースに用意(記憶)された注文フォームに上書きして、ファクシミリ配信用の注文書データを作成する。そして、その作成した注文書データを小売店に設置されたファクシミリ装置へ配信する(ステップS40)。
【0151】
注文書データのファクシミリ配信が成功した場合は、ステップS42へと進む。ファクシミリ配信サーバー41は、上述の課金のための情報と対応付けて小売店へのファクシミリ配信が成功した旨のデータを記憶する(ステップS41)。
【0152】
注文書データのファクシミリ配信が失敗した場合は、小売店に設置されたファクシミリ装置への配信を所定回数に達するまで繰り返す(ステップS43)。
【0153】
小売店に設置されたファクシミリ装置への配信が、所定回数に達したときは、ファクシミリ配信サーバー41は、上述の課金のための情報と対応付けて小売店に設置されたファクシミリ装置へのファクシミリ配信が不成功である旨のデータを記憶する。そして、注文内容と共に小売店の電話番号など注文を完了するために必要な情報を予めファクシミリ配信サーバーのデータベースに用意(記憶)された所定のフォームにてエラーメッセージとして、ファクシミリ配信サービス提供会社40へ配信する(ステップS44)。
【0154】
こうすることで、利用者は、注文情報が小売店に設置されたファクシミリ装置へのファクシミリ配信が完了するのを待たずに注文完了を確認することができる。また、小売店側にとっては、ファクシミリ装置に異常(障害)があった場合でも、注文を逃すことがないというメリットが生じる。
【0155】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、商品名、販売会社名及びファックス番号及び電話番号に関する情報を対応付けたデータを記憶したデータベースを内在する。
【0156】
以上のように、利用者及び小売店にとって利便性が高い今までにないサービスを提供することが可能となった。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るファクシミリ配信システムによれば、利用者が利用者の携帯端末20を用いて、コンテンツプロバイダーの運営するサーバーにアクセスし、より詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等のファクシミリ配信を希望した際に、その詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等をファクシミリ配信サーバーから所望のファクシミリへ配信することができるファクシミリ配信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信システムの構成を示す図である。
【図2】図1における携帯端末の構成を示す図である。
【図3】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信サービスのメニュー画面の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る一実施形態に係わるメールマガジンサービスの一例を示す図である。
【図5】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る他の実施形態に係わるファクシミリ配信システムの構成を示す図である。
【図8】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信サービスのメニュー画面の一例を示す図である。
【図9】本発明に係る一実施形態に係わる商品注文におけるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る一実施形態に係わる商品注文におけるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図11】ファクシミリ配信サーバーより利用者が指定したファクシミリ装置へ配信されるファクシミリの一例を示すイメージ図である。
【図12】ファクシミリ配信サーバーのデータベースに記憶されているコンテンツに関する情報の一例を示すイメージ図である。
【図13】ファクシミリ配信サーバーのデータベースに記載されている広告に関する情報の一例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
10 携帯電話会社
20 携帯端末
21 パーソナルコンピュータ
30 コンテンツプロバイダー
31 コンテンツプロバイダーサーバー
40 ファクシミリ配信サービス提供会社
41 ファクシミリ配信サーバー
50 広告依頼企業
60 FAX回線業者
70 ファクシミリ装置
80 小売店のファクシミリ装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ配信システムに関し、より詳しくは、利用者がコンテンツプロバイダーの運営するサーバーにアクセスし、より詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等のファクシミリ配信を希望した際に、その詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等をファクシミリ配信サーバーから所望のファクシミリへ配信することができるファクシミリ配信システムを提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯端末に対して、様々なコンテンツを提供するシステムがある。利用者は、携帯端末を用いて、見たいコンテンツプロバイダーのサイトにアクセスすることで、希望するコンテンツを該携帯端末のディスプレイに表示させることができる。ところが、携帯電話などの携帯端末のディスプレイは小さいため、一画面に表示できる情報(文字数や絵・図のサイズ等)が限られている。
【0003】
また、ユーザーが、携帯電話などの携帯端末からファクシミリサーバーに接続し、その携帯電話などの携帯端末を操作・指示することで、依頼を受けたファクシミリサーバーがファクシミリ文書を利用者が予め指示した相手先のファックスへ送信するシステムは既に存在する。
【0004】
例えば、特開2002−247239には、携帯端末の電話番号と関連するファックス番号を予め関連付けておき、そのファックス番号へ表示中のコンテンツのwebページに対応するファックスデータを送信する情報提供システムが開示されている。
【0005】
また、ファクシミリサーバーの要求に従い送信先を入力する携帯端末用ファクシミリシステムが特開2001−217862に開示されている。このシステムではファクシミリサーバーの要求に従って送信先、発信名、送信文をその都度入力する。
【0006】
また、特開2002−64673には、情報提供者のホームページから、更に詳細な情報や、印刷物形態の情報を希望するときに、パソコン用に用意されたファクシミリ番号入力欄に身近にあるファクシミリ装置の番号を入力することが開示されている。
【0007】
更に、ユーザーが携帯電話などの携帯端末からファクシミリサーバーに接続し、携帯電話などの携帯端末を操作することで、依頼を受けたファクシミリサーバーがファクシミリ文書をユーザーが予め指定したファクシミリ装置に送信し、送信されたファクシミリ文書には、ファクシミリサーバーが、そのユーザーにより予め登録・設定された性別・年齢・住所・趣味等のユーザー属性データに基づき適当と判断した広告が添付されているという会員制ファクシミリ広告配信サービスは存在する。
【0008】
但し、この広告配信サービスにより添付される広告の選択は、予めファクシミリサーバーのデータベースに記憶されたユーザーの属性データから行われている。ユーザーによって予め入力されたユーザー自身の氏名・性別・年齢・住所・趣味などの属性に関するデータが記憶され、その記憶されたユーザーの属性データと広告の属性データを照らし合わせ、ファクシミリに添付される広告が選択される手法が用いられていた。
【0009】
このように、ファクシミリサーバーのデータベースへユーザーの属性を予め登録しておき、前記登録されたユーザーの属性と広告属性とを照合して、ユーザーの属性に合った広告を選択し、その広告をファックスデータに付加して送信する点に特徴を有したものである。このような状況の場合、ユーザーは自分のプライバシーに関するデータを登録データとして入力しなければならないという負担(手間)とリスクが存在した。
【0010】
例えば、特開2001−114374は配信されるファクシミリ出力に広告を添付することを開示している。特開2001−114374には、携帯電話及びPDA等の携帯型端末装置に比較的簡単な内容の第1情報を表示して、詳細な内容の第2情報を印刷手段を備える家庭用ファクシミリ、又は、大型の表示手段を備えるパーソナルコンピュータ等の第2端末装置へ送信する際に顧客情報に関連する広告を添付する情報提供システムが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシステムの場合、新たにファクシミリ配信を受けたい新規利用者は、予めファクシミリサーバーに対してのユーザー登録を行わなければならないため、使い勝手の良いシステムとはいえなかった。(本発明のサービス利用者は利用者とよび、ユーザーとは呼ばない。ユーザーとは従来のファクシミリ配信サービスの利用者として、ユーザーの氏名・年齢・性別といったユーザー属性のデータを入力して、該サービスを利用している人のことをさし、利用者とは、氏名・年齢・性別といった個人情報の登録を行わずにファクシミリ配信サービスを利用する人のことをさす。)
【0012】
また、個人情報登録の手間が面倒である、又は、個人情報が他にもれる危険がある、ために、サービスを利用しないユーザーがでてくれば、該サービスを利用するユーザーが少なくなり、広告事業として成り立っていかないという問題が生じる。
【0013】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、利用者に利用者の属性のデータを入力させるという負担とリスクを生じさせることが無く、且つ、利用者に配信するファクシミリ文書に添付される広告は適切な選択がなされているというファクシミリ配信システムを提供することを目的とする。
【0014】
本発明は、利用者が、ファクシミリ配信サービスのユーザーになるための個人情報等(氏名・携帯電話の電話番号を含む)を登録する手続きや、利用者の性別・年齢・住所等のような属性データを入力する必要がなく、利用者が利用者の携帯端末20から配信希望先のファクシミリ番号を入力するだけで、希望するコンテンツの詳細データが指定したファクシミリへ配信されるように構成されたオープンなシステムであるファクシミリ配信システムを提供することを他の目的とする。(予め個人情報の登録を行った会員のみを対象としたシステムではない。)
【0015】
また、利用者に配信される詳細データのファックスには、性別・年齢・住所等のような利用者データを用いることなくファックス配信サーバーにて適宜に選択された広告が添付されていることを特徴とするファクシミリ配信システムを提供することを他の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するために、本発明に係るファクシミリ配信システムは、複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末からアクセス可能な一又は複数のコンテンツプロバイダーサーバーと、前記一又は複数のコンテンツプロバイダーサーバーから指定コンテンツ情報と配信希望情報とを受信可能な一又は複数のファクシミリ配信サーバーと、前記一又は複数のファクシミリ配信サーバーからのファクシミリデータを受信可能な複数のファクシミリ装置とから構成されるファクシミリ配信システムにおいて、前記コンテンツプロバイダーサーバーは、前記携帯端末から配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段と、当該配信希望情報と指定コンテンツ情報とをファクシミリ配信サーバーへ送信する手段と、を有し、前記ファクシミリ配信サーバーは、当該配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段と、受信した当該配信希望情報又は/及び指定コンテンツ情報に基づいて、予め記憶されている広告データとの対応付けを行い、添付する広告データの抽出を行う広告データ対応付抽出手段と、この抽出された広告データをコンテンツ情報と共に配信希望情報で指定されたファクシミリ番号へファクシミリ送信を行うファクシミリ配信手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
(2)更に、(1)に記載のファクシミリ配信システムおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、コンテンツプロバイダーサーバーから送信されたファクシミリ電話番号の市外局番又は/及び市内局番に基づき地域属性を判別する地域属性判別手段を含むことを特徴とする。
【0018】
(3)また、(1)又は(2)に記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、コンテンツプロバイダーサーバーから送信された指定コンテンツ情報に該当するコンテンツ情報に基づき、広告データに登録されているコンテンツ属性を判別するコンテンツ属性判別手段を含むことを特徴とする。
【0019】
(4)更に、(1)乃至(3)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、コンテンツプロバイダーサーバーから送信された携帯端末のIPアドレス又は/及びファクシミリ配信サーバーにて行われる携帯端末で使用されているブラウザの種類を判別することによって、広告データに登録されている携帯端末属性を判別する手段を含むことを特徴とする。
【0020】
(5)また、(2)乃至(4)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記広告データ対応付抽出手段は、前記地域属性判別手段又は/及び前記コンテンツ属性判別手段又は/及び前記携帯端末属性判別手段により判別された属性に基づいて、何れの属性を優先するかを判断する優先属性判別手段と、前記優先属性判別手段により判断された優先させる属性と対応付けられた広告データを抽出する広告データ抽出手段と、を含むことを特徴とする。
【0021】
(6)そして、(1)乃至(5)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、携帯端末からコンテンツ情報を配信依頼する際に、広告データの添付を希望するか又は希望しないかを選択可能な広告データ配信選択手段を含むことを特徴とする。
【0022】
(7)また、(1)乃至(6)のいずれかに記載のファクシミリ配信システムにおいて、前記コンテンツ情報又は/及び指定コンテンツ情報が、注文控え・注文請書であることを特徴とする。
【0023】
以上のような構成により、利用者が利用者の携帯端末20を用いてコンテンツプロバイダーの運営するサーバーにアクセスし、より詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等のファクシミリ配信を希望した際に、その詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等をファクシミリ配信サーバーから利用者が所望したファクシミリへ配信することができるファクシミリ配信システムを提供することを目的とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るファクシミリ配信システムの構成を示す図である。本発明に係るファクシミリ配信システムにより提供されるサービスは、株式会社フライングカラーによりmform(商標登録出願中)サービスとして提供される。
【0025】
本発明のファクシミリ配信システムは、携帯電話会社10、携帯電話会社10と契約している利用者が使用する携帯端末20、携帯電話会社10と契約をしたコンテンツプロバイダー30、コンテンツプロバイダー30によりwebサイト運営に用いられるコンテンツプロバイダーサーバー31、コンテンツプロバイダー30と契約をしたファクシミリ配信サービス提供会社40、ファクシミリ配信サービス提供会社40と広告掲載契約をした広告依頼企業50、ファクシミリ配信サービス提供会社40により設置されたファックス用フォーマットに変換されたコンテンツ情報などを記憶するファクシミリ配信用サーバーであるファクシミリ配信サーバー41、ファクシミリ配信時に利用する有線電話会社60、携帯端末20の利用者により指定されたファクシミリ配信先である利用者の自宅やオフィスなどに設置された配信先のファクシミリ装置70から構成されている。尚、ファクシミリ配信サービス提供会社40とコンテンツプロバイダー30とが同一の者であってもかまわない。同様にコンテンツプロバイダーサーバー31とファクシミリ配信サーバー41が同一であってもかまわない。
【0026】
コンテンツプロバイダーとは、インターネット上にサーバー等のコンピュータを設置し、又は、インターネットに接続された第三者のサーバーを借りる等して、利用者より携帯端末やパーソナルコンピュータ等を用いてアクセスがあった場合に、各種イベント関連情報・各種スポーツ情報・占い・競馬情報・新製品情報・ニュース・その他利用者の欲する各種情報の提供を行うものを指す。
【0027】
それら利用者の欲する各種情報を、コンテンツ情報という。尚、コンテンツ情報には、前記情報の他に、インターネットを介してなされる利用者からの質問に対する回答やアドバイス等も含まれ、又、これらに限定されない。
【0028】
更に、コンテンツ情報は、文字による情報のみに限らず、画像情報等やその他の形態による情報でも良い。
【0029】
コンテンツ情報は、予めファクシミリ配信用のフォーマットにレイアウトされ、ファクシミリ配信サーバーのデータベースに記憶されている。
【0030】
また、コンテンツ情報のうち、そのコンテンツが何れのコンテンツであるかを判別することが可能なかたちでコンテンツ番号として割振られたユニークな番号を指定コンテンツ情報という。
【0031】
配信希望情報とは、利用者の携帯端末、又は、パーソナルコンピュータ等を用いて、利用者が入力した全ての情報を指す。
【0032】
利用者は、携帯端末20を用いてコンテンツプロバイダー30が運営するコンテンツプロバイダーサーバー31にアクセスして、図3に示されるようなメニュー画面を表示する。このメニュー画面は、各コンテンツプロバイダー30が独自に作成したものや、ファクシミリ配信サービス提供会社40が用意したファクシミリ配信サービスを利用できる複数のコンテンツプロバイダーサーバー31へのリンク画面からアクセスするようにしても良い。
【0033】
図2は、携帯端末20の概略ブロック図である。携帯端末20は、携帯端末20の全体を制御する制御部201と、テンキーや各種入力キーなどからなる入力部202と、無線通信網・基地局を介して通信などを行う通信部203と、自携帯端末20の電話番号などを記憶している記憶部204と、各種情報を表示する表示部205と、受信した音声等を出力するスピーカー206と、音声等を入力するマイク207と、携帯端末20の各部に電源を供給するためのバッテリー208とを備えている。
【0034】
尚、携帯端末20は、アナログ方式、デジタル方式の何れであってもよいが、無線区間の通信が比較的安定し、高速通信が可能なデジタル方式が好ましい。また、携帯端末20は、PDC(Personal Digital Celluler)方式やcdmaOne(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式、あるいは次世代型方式(例えば、W−CDMA、cdma2000)といった方式を採用するものの何れでも良い。また、上述の携帯端末20の代わりに、PHS(Personal Handy−phone System)であってもよい。尚、PHS方式の場合は、無線通信網の内部構成が公知のPHSシステムで良い。
【0035】
利用者に対して有料のファクシミリ配信のサービスであっても、図3の「入力画面1」に示されるように広告依頼企業50の広告添付を利用者が選択することにより、該利用者に対するファクシミリ配信のサービス利用料の全部又は一部が無料となるとしても良い。(例えば、利用者が、ファクシミリ配信サービス料が100円の占い情報への広告添付を承諾した場合、そのサービス料を無料とし、広告添付を拒否した場合、そのサービス料(100円)を請求するとしても良い。)
【0036】
図3の例では、有料サービスの競馬情報を選択した際の画面表示の例を示すものである。「TOP MENU」の有料サービスの競馬情報を携帯端末20のテンキーや各種入力キー等の入力部202を操作して選択すると「入力画面1」へ移動する。
【0037】
「入力画面1」では選択した有料サービスに関する説明文、情報料が表示される。ここでは、「今週行なわれる全レースの詳細な情報と予想を掲載したファクシミリをお送りします。情報料100円」のような情報が表示される。提供される情報について、この画面では選択するようにしていないが、今週のレース情報だけでなく、過去のレース情報、希望する馬や騎手に関する最新情報、情報源等の項目を設けて選択可能にしても良い。なお、提供される情報が選択される場合、情報料の額も適宜変更されることが好ましい。
【0038】
次に、配信方法の例として、配信状希望、配信時刻指定、広告添付を希望、配信結果を希望の4項目のオプションサービスを挙げてある。これら配信方法はそれぞれ1つを選択しても良いし、複数選択できるようにしても良い。複数選択する場合には、例えば、配信状希望と配信時刻指定とを選択できる。この場合は、それぞれのオプションサービス利用料を加算したものが、競馬情報の情報料100円に加算されることになる。これに、更に、利用者が広告添付を希望した場合は、これらすべてのサービス料金を無料にする。又は、情報料だけを無料にして、配信状希望と配信時刻指定とのオプションサービス利用料を加算したものだけが利用者に請求されるとしても良い。
【0039】
配信状とは、利用者がファクシミリの配信先を該利用者の所有するファクシミリ装置ではなく、他者のファクシミリ装置とすることを希望する場合に、希望したファクシミリ装置に配信される情報に、この情報は誰から送られてきたのかを表示するものである。配信状に表示される情報データとしては、利用者の氏名、住所、連絡先電話番号、受取人への簡単なあいさつ文等である。利用者が、配信状を希望した場合、配信状を作成するページに移動し、上記情報を入力する。利用者に入力された配信状のデータは、ファクシミリ送信先の電話番号等のデータとともに、コンテンツプロバイダーサーバー31を経由し、ファクシミリ配信サーバー41に送信される。
【0040】
配信時刻指定とは、利用者がファクシミリ装置への配信時刻を指定するものであり、ファクシミリ配信サーバー41はこの指定された時刻情報を、利用者によりファクシミリ装置への配信時刻の指定を受けたデータと対応付けて、該時刻が来るまでファクシミリ配信サーバー内に内在する記憶装置に記憶する。
【0041】
次に、上述のように配信方法を選択した後に、選択した情報を受け取るファックス番号を市外局番から入力し、配信ボタンを選択・実行すると、「完了画面1」が表示される。
【0042】
また、配信ボタンを選択・実行する前に、利用者にファクシミリ配信サービスを利用する場合の金額を携帯端末20上で利用者に提示し、ファクシミリ配信を行うか否かの意思確認を促すように表示しても良い。
【0043】
また、意思確認を促す画面には金額のほかに、ファクシミリの配信完了予想時刻などを表示することが望ましい。
【0044】
「完了画面1」は、利用者の携帯端末20からコンテンツプロバイダーサーバー31を経由し、ファクシミリ配信サーバー41にファクシミリ配信依頼をしている際の表示例を示している。この画面の表示は、ファクシミリ配信サーバー41に指定した情報の種類、指定した配信方法、情報を出力するファクシミリの電話番号などの情報を送信している際に表示される。「入力画面1」は、コンテンツプロバイダーサーバー31で生成された画面であるが、「完了画面1」は、ファクシミリ配信サーバー41で生成された画面を表示する。尚、「完了画面1」は、コンテンツプロバイダーサーバー31がファクシミリ配信サーバー41から受信したデータをもとに生成してもよい。
【0045】
次に、ファクシミリ配信の申し込みが完了すると「完了画面2」が表示される。ここで、「完了画面1」が表示されている間に「戻る」ボタンを選択・実行した場合は、指定したファックス番号への配信を中止できるようにしても良い。つまり、「完了画面2」が表示されるまでは、配信を中止できるようにしても良い。利用者が配信時刻指定サービスを選択している場合は、「完了画面2」が表示された後に中止できるようにしても良い。「完了画面2」の「戻る」ボタンを選択・実行した場合は「TOP MENU」又は「入力画面1」に戻る。
【0046】
また、「完了画面1」を表示しないで、「完了画面2」が表示されるようにしても良い。この場合、「入力画面1」→「完了画面2」の順で表示される。もし、入力された情報に誤りがある場合は「エラー画面1」のように入力のエラーを利用者に通知して、再入力を促すようにする。また、ファクシミリ配信のサービス時間外である場合、若しくは、入力されたファクシミリ配信先が海外の番号である場合は、その旨を通知するようにしても良い。(例えば、「現在、ファクシミリ配信サービス時間外です。お預かり致しましたご注文は、明日7時にご指定のファクシミリへ配信させて頂きます。」等のメッセージを表示する。
【0047】
更に、利用者が配信希望したコンテンツ情報の配信状況及び/又はファクシミリ配信されたことを知ることを希望する場合に、電子メールを送信できるように電子メールアドレス入力欄を設けても良い。
【0048】
次に、以上のように構成されたファクシミリ配信システムの動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。先ず、利用者は、携帯端末20により、コンテンツプロバイダーサーバー31へアクセスし(ステップS1)、コンテンツプロバイダーサーバーから送信された「TOP MENU」を表示する(ステップS2、S3)。
【0049】
そして、希望した有料サービスに応じた入力画面の配信を要求する(ステップS4)。コンテンツプロバイダーサーバー側から希望した有料サービスに関連した情報が送信され(ステップS5)、携帯端末20の表示部205に表示される(ステップS6)。
【0050】
配信を希望するコンテンツ情報の選択、配信方法の選択、広告添付希望の有無、受け取るファクシミリの電話番号などに関する情報が入力される(ステップS7)。コンテンツプロバイダーサーバー31を介して、これらの情報と携帯端末20の記憶部204に記憶してある携帯端末20の電話番号をファクシミリ配信サーバー41に送信する(ステップS8)。
【0051】
利用者が指定した配信を希望するコンテンツ情報が、ファクシミリ配信サーバーに記憶されたどのコンテンツ情報に関するものかの判断は、指定コンテンツ情報によりファクシミリ配信サーバーにおいて判断されても良いし、又、利用者の携帯端末から指定のあった際に、コンテンツプロバイダーサーバーにおいてその判断を行い、判断された指定コンテンツ情報をファクシミリ配信サーバーへ送信するようにしても良い。
【0052】
ここで、ファクシミリ配信サーバー41は、各コンテンツプロバイダーサーバー31における、どのコンテンツの、どのデータに関する詳細データついて、利用者からファクシミリ配信依頼がなされたかを、どのファクシミリデータを配信するかを対応付けたデータを記憶したデータベースを内在する。
【0053】
ファクシミリ配信サーバー41は、コンテンツプロバイダーサーバー31より送信された指定コンテンツ情報と配信希望情報とに基づきファックシミリ配信のための処理を行い、ファクシミリ配信依頼受付完了結果をファクシミリ配信サーバー41からコンテンツプロバイダーサーバー31へ送信する(ステップS9、S10)。また、ファクシミリ配信サーバー41は指定されたファクシミリに指定された配信方法で配信をすると共に、配信を希望したコンテンツ情報、選択された配信方法、広告添付希望の有無及び受け取るファックス番号などの情報を課金のための情報として記憶する。
【0054】
そして、コンテンツプロバイダーサーバー31は受信したファクシミリ配信依頼受付完了結果を記憶し、このファクシミリ配信依頼受付完了結果を、利用料等と共に携帯端末20に通知する(ステップS11、S12)。
【0055】
利用者が指定した方法(電子メール等)で、コンテンツプロバイダーサーバー31からファクシミリ配信依頼受付完了結果を受信した携帯端末20の表示部に表示される(ステップS13)。この携帯端末20の利用者は、ファクシミリ配信依頼をした直後、又は、時刻指定をした場合は、その指定時刻後に依頼したファクシミリ配信結果を知ることができる。
【0056】
続いて、図6は、コンテンツプロバイダーサーバー31が広告添付希望のファクシミリ配信サービスの依頼を受け付けた後、携帯端末20へ配信完了報告するまでの処理手順を示す。
【0057】
コンテンツプロバイダーサーバー31が、携帯端末20からファクシミリ配信サービスの依頼を受け付け、指定されたコンテンツ情報を特定する指定コンテンツ情報等をファクシミリ配信サーバー41に送信する(ステップS60、S61)。
【0058】
ファクシミリ配信サーバー41は、指定コンテンツ情報等をコンテンツプロバイダーサーバー31から受信し(ステップS62)、その後、指定されたコンテンツ情報に添付する広告を判断する。
【0059】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、指定コンテンツ情報と共に送られてきた携帯端末20のIPアドレス、若しくは、利用者の使用している携帯端末20で使用されている表示ソフト(ブラウザ)の種類を判別する(ステップS62)。この判別により、利用者の使用している携帯端末が、どの携帯電話会社のものであるかが判断できる。尚、利用者がどの携帯電話会社の端末を使用しているかを判別する作業は、コンテンツプロバイダーサーバー31が行っても良い。
【0060】
ファクシミリ配信サーバー41は、登録されている広告データに予め割り当てられた携帯電話会社に関する属性と、判別されたIPアドレスとにより添付する広告データをファクシミリ配信サーバー41のデータベースに登録された複数の広告データから絞り込む。
【0061】
続いて、ファクシミリ配信サーバー41は、指定コンテンツ情報と共に送られてきた配信先70のファクシミリ電話番号の市外局番又は/及び市内局番等を判別する(ステップS63)。例えば、市外局番等に対応した地域別属性が広告データに予め割り当てられている。そして、ファクシミリ配信サーバー41は登録されている広告データに予め割り当てられた地域別属性と判別された市外局番又は/及び市内局番等により添付する広告データをファクシミリ配信サーバー41のデータベースに登録された複数の広告データから絞り込む。
【0062】
次に、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者により指定された指定コンテンツ情報に該当するコンテンツ情報を判別する(ステップS64)。この利用者により指定されるコンテンツ等に対してコンテンツ属性が予め割り当てられている。そして、ファクシミリ配信サーバー41は、コンテンツ属性が指定する広告データを指定されたコンテンツ情報に添付する広告データとしてファクシミリ配信サーバー41のデータベースに登録された複数の広告データから絞り込む。
【0063】
これら、IPアドレス判別、ファクシミリ番号判別、指定コンテンツ情報判別は、この判別順序に限らない。つまり、任意の順序で各属性に応じた判別及び絞込みを行うようにして良い。また、上述の3つの属性に限らず利用者個人の属性を利用しない広告添付のために他の判別方法を用いても良い。
【0064】
次に、上記判別及び絞込みにより特定された広告データのうちどの広告データをコンテンツ情報に添付するかの判断方法について説明する。
【0065】
例えば、広告データAには、第1の地域別属性のみが割り当てられ、広告データBには、第1の地域別属性及び携帯電話会社Aに関する属性が割り当てられ、広告データCには、第2の地域別属性及び携帯電話会社Bに関する属性が割り当てられ且つ第1のコンテンツ属性により指定されているとする。
【0066】
この場合、ステップS62の判断で携帯電話会社Bに関する属性が割り当てられた広告データCのみが広告添付の対象となり、ステップS63の判断で第1の地域別属性が割り当てられた広告データA及び広告データBが広告添付の対象となり、ステップS64の判断で第1のコンテンツ属性が割り当てられた広告データCが広告添付の対象となるとする。
【0067】
ここで、例えば、添付対象となる広告データは上記2つの条件に当てはまる広告データCと判断される。広告の添付は、ファクシミリ配信サービス提供会社40により各属性に予め与えられた優先順位や広告依頼企業50との契約に基づいて決められる。
【0068】
このようにして、コンテンツ情報に添付する広告データが判断される(ステップS65)。ステップS65で判断された広告データは利用者により指定されたコンテンツ情報に添付され、コンテンツ情報と共に指定されたファクシミリ番号のファクシミリ装置へ配信される(ステップS66、S67)。
【0069】
利用者が指定したファクシミリ装置への配信が完了すると、ファクシミリ配信サーバー41は、配信したコンテンツ情報を特定するための情報・配信成功情報・配信先ファクシミリ番号・添付した広告データ等に関する情報等を広告依頼企業50へ広告掲載料の請求を行う際に利用するための情報として記憶する(ステップS68)。
【0070】
次に、電子メール又はファクシミリで配信が完了したことを利用者へ通知するか否かを、ファクシミリ配信依頼の際に受け取った配信完了通知を希望するか否かを示すデータに基づき判断する(ステップS69)。この通知判断は、ファクシミリ配信サーバー41ではなくコンテンツプロバイダーサーバー31で判断しても良い。この場合、ファクシミリ配信サーバー41は配信依頼されたコンテンツ情報の配信が完了したことをコンテンツプロバイダーサーバー31に通知するだけで良い。
【0071】
ステップS69で配信完了通知が必要ないとされた場合には、処理が終了する。配信完了通知が必要であると判断された際には、コンテンツプロバイダーサーバー31に配信完了通知を行うと共に利用者の携帯電話20等に配信完了報告をするように依頼する(ステップS70)。
【0072】
コンテンツプロバイダーサーバー31は、依頼していたファクシミリ配信の配信完了を確認し、携帯端末20へ配信完了報告を電子メール等により行う(ステップS71)。
【0073】
このようにして、ファクシミリ配信サーバー41から利用者が指定したファクシミリ装置へのデータ送信完了後、携帯電話会社10、コンテンツプロバイダー30の他にファクシミリ配信サーバー41からファクシミリ配信サービス利用料金を携帯端末20の所有者に携帯電話会社10を介して請求する、いわゆる課金依頼を行うこともできる。
【0074】
すなわち、携帯端末20がファクシミリ配信サーバー41に接続したときに、ファクシミリ配信サーバー41では、この携帯端末20の電話番号を更に記録し、ファクシミリ配信サービスのサービス料金及びファクシミリ配信通信料を発信元である携帯端末20の契約者に携帯電話会社10を介して請求する。
【0075】
これにより、効率のよいサービス料金の請求が実現する。たとえば、ファクシミリ配信先までの通信距離、ファクシミリ原稿の大きさ(A4、B4サイズなど)、規格(G3など)及びモード(標準、高画質)の組み合わせにより、配信枚数に応じてページ単位で課金するようにしても良い。又は、情報単位、日額、月額、年額で課金しても良い。
【0076】
課金の方法としては、電子マネー、デビットカード、クレジットカード、振込み、携帯電話会社の通信通話料と共に情報料として課金する方法などがある。
【0077】
上述のように、携帯端末20には、該携帯用にレイアウトされたコンテンツ(ファクシミリ配信用のコンテンツ情報と比べて簡単で短い内容の情報)が送信されており、利用者より上記携帯端末20から携帯電話の表示部に表示したコンテンツに関するより詳細なコンテンツ情報のファクシミリ配信要求依頼を受信したファクシミリ配信サーバー41は、上記携帯端末20の表示部に表示中のコンテンツのページに対応するファクシミリ配信用のコンテンツ情報をコンテンツプロバイダーサーバーから送信された指定コンテンツ情報に基づき特定し、利用者の指定するファクシミリ番号に対応するファックス番号のファクシミリ装置に配信する。
【0078】
また、上述のように、利用者が、携帯端末20から配信を希望する日時を指定することで、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者が指定した日時に配信先ファクシミリ装置に配信できる。この場合、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者からの要求に応じて直ちに配信するのではなく、配信日時の指定を受けると、配信をするデータ(広告データを含むコンテンツ情報等)と配信先ファクシミリ回線番号のデータを配信日時まで記録し、配信日時に該データの配信を行う。このように、配信日時を指定することにより、希望する日時にファクシミリ配信することが可能となる。
【0079】
一方で、利用者からファクシミリ配信指定日時の指定を受けない場合でも、例えば、23:00から翌朝の6:00までの間は、ファクシミリを配信しないようにファクシミリ配信サーバー41で設定を行うことも可能である。
【0080】
また、上述の例では、ファクシミリ配信サーバー41が利用者の携帯端末の電話番号を入手する場合、ファクシミリ配信サーバー41がコンテンツプロバイダーサーバー31に利用者の携帯電話の電話番号データを送信依頼しても良い。
【0081】
また、この場合、ファクシミリ配信サーバー41は、コンテンツプロバイダーサーバー31から受信した利用者の携帯端末の電話番号データを記録し、ファクシミリ配信サービスのサービス料金等をその携帯端末の契約者である利用者にコンテンツプロバイダーサーバー31を介して請求するようにしても良い。
【0082】
上記課金の金額は、ファクシミリ配信を行う前に、利用者の携帯端末20の表示部に表示し、利用者に上記金額を提示した上で、ファクシミリ配信サービスを希望するか否かの確認を行う手法を用いることが好ましい。上記金額を提示するための好ましい方法として、ファクシミリ配信サービス利用料金等はjavaアプレット、又はjavaスクリプト等を使用して携帯端末20で計算する方法がある。
【0083】
次に、ファクシミリ配信サービス利用料金の回収等の流れを、図1に基づき説明する。始めに、ファクシミリ配信サーバー41又はコンテンツプロバイダー30から課金依頼を受けた携帯電話会社10が、月々の通話料金等と共に利用者からファクシミリ配信サービス利用料金(例として、100円)を回収する。
【0084】
ファクシミリ配信サーバー41が、課金依頼をコンテンツプロバイダー30にした場合は、利用者の携帯端末20からのアクセスログ等を基に算出された金額を携帯電話会社10へ請求する。この際の請求額は、携帯電話会社10とコンテンツプロバイダー30との間で予め決められた比率又は計算方法に基づき請求する(例として、ファクシミリ配信サービス利用料金100円−携帯電話会社の代金回収代行手数料12円=請求金額88円)。
【0085】
そして、コンテンツプロバイダー30がファクシミリ配信サービス提供会社40に対して、ファクシミリ配信サーバー使用料を支払う(例として、売上88円÷2=ファクシミリ配信サーバー使用料44円)。このファクシミリ配信サーバー使用料は、コンテンツプロバイダー30とファクシミリ配信サービス提供会社40との間で予め決められた比率又は計算方法に従う。このように、ファクシミリ配信サーバー使用料が利用者から回収される。
【0086】
次に、広告依頼会社50への広告掲載料の請求について説明する。ファクシミリ配信サービス提供会社40は、ファクシミリ配信サーバー41に記憶されたファクシミリ配信サービス利用情報から、定期的に広告添付状況を参照する。
【0087】
広告データは、予め属性データが与えられている。この属性データの与え方は、ファクシミリ配信サービス提供会社40と広告依頼企業50との契約に基づいて決められる。
【0088】
例えば、広告依頼企業50が、ある地域限定で活動している企業であって、その企業の営業範囲である地域をターゲットにした広告の配信を希望したとする。この場合、例えば、「市外局番」を指定した広告掲載契約が可能である。例として、1ヶ月間、市外局番「0544」のファクシミリ装置への配信依頼があった際(且つ、その利用者が広告添付を承諾した場合)に、指定されたコンテンツ情報と共に広告を掲載する契約を行う。
【0089】
そして、一ヶ月の間、広告添付を希望した利用者により指定されたファクシミリ装置の電話番号の市外局番が「0544」である場合、指定されたコンテンツ情報に広告依頼企業50の広告が添付される。ここでは、静岡県富士宮市に設置されたファクシミリ装置へ配信されることになる。また、地域を限定せずに、全国全てをターゲットにすることも可能である。
【0090】
つまり、広告依頼企業50の希望に基づき様々な契約内容となり、この契約内容及び広告掲載回数等に基づき広告依頼企業50への広告掲載料の請求金額が決定される。ここでは、ファクシミリ配信サービス提供会社40は、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記憶された添付した広告データの添付回数(N)と1回当たりの広告料(例として、15円)に基づき金額が算出される。
【0091】
次に、広告データに予め割り当てられる属性データについて説明する。本実施形態においては、利用者が指定したコンテンツ情報に広告(広告データ)を添付する際に氏名・性別・年齢・住所・趣味などの個人の属性に関するデータを用いることなく利用者にとって適切な広告を添付することができる。ここで添付とは、配信するコンテンツ情報がファクシミリ装置にて出力される際、コンテンツ情報の上下左右いずれかの位置に表示(レイアウト)されるようにコンテンツ情報と広告データを合成(追加)することである。尚、広告データは配信するコンテンツ情報のページとは異なる独立した別のページに添付し、配信しても良い。
【0092】
広告データ又はコンテンツ情報には、広告データをコンテンツ情報に添付する際に使用される属性として次の属性のいずれかが属性データとして割り当てられる。
【0093】
▲1▼利用者により指定されたファクシミリ番号の市外局番又は/及び市内局番等に対して割り当てられた地域別属性(広告データに属性を与える。)
【0094】
▲2▼利用者により指定されたコンテンツ等の種類に対して割り当てられたコンテンツ属性(コンテンツ情報に属性を与える。)
【0095】
▲3▼利用者がアクセス時に用いた端末装置20のIPアドレス等に対して割り当てられた携帯電話会社に関する属性(広告データに属性を与える。)
といったように3つの属性データを用意する。
【0096】
以上の3つの属性を示す属性データから構成され、各広告データ又はコンテンツ情報には少なくとも一つの属性データが与えられている。この3つの広告属性のデータがファクシミリ配信サービス提供会社40と広告依頼企業50とによる契約に基づき広告データ又はコンテンツ情報に属性データを予め与えている。そして、利用者が「広告添付を希望」した際、予め広告データ又はコンテンツ情報に与えられた属性データに基づき複数の広告依頼企業50いずれの広告をコンテンツ情報に添付するかの選択がなされることになる。
【0097】
次に、▲1▼から▲3▼のそれぞれの属性について詳しく説明する。
【0098】
▲1▼利用者の指定したファクシミリ番号
利用者が入力したファクシミリ番号において、市外局番又は/及び市内局番等のデータが属性となってファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記憶されたデータと連動する。例えば、該当する市外局番が商圏として合致する広告が選択され、ファクシミリ配信されるコンテンツ情報に広告が添付される。
【0099】
ここで、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースには、ファクシミリで配信するためにフォーマットされたコンテンツ情報と広告関連のデータが記憶されている。尚、該データベースに、広告データと広告の依頼者である広告依頼企業50の電話番号、住所などの地域情報を関連付けたデータを記憶させても良い。。
【0100】
例:利用者の指定したファクシミリ番号が「0544」であれば静岡県富士宮市に関係する広告が選択される。
【0101】
その他、地域情報の他に広告データには日時情報を関連付けするようにしても良い。例えば、広告依頼企業が自社の製品のキャンペーンなどをある期間行っている場合には、その期間においてはキャンペーン用に用意した広告をこの日時情報に基づき添付するようにしても良い。キャンペーン期間が終了した後は、通常の広告を添付するようにファクシミリ配信サーバー41に判断させるようにしても良い。
【0102】
▲2▼利用者がファクシミリ配信を希望したコンテンツ
利用者が希望したコンテンツに予め各種属性データを割り当てておく。その各種属性データと合致する広告依頼企業50の広告が選択されて、ファクシミリ配信されるコンテンツ情報にその広告が添付される。
【0103】
例:地図のファクシミリ配信を希望した場合には、その地図付近を商圏とする広告が掲載される。
【0104】
例:スポーツ情報のコンテンツを配信希望した場合には、スポーツ用品の広告が掲載される。
【0105】
▲3▼携帯電話会社
利用者の使用している携帯端末20で使用されている表示ソフト(ブラウザ)の種類をコンテンツプロバイダーサーバー31若しくはファクシミリ配信サーバー41にて判別し、該利用者の使用している携帯端末の携帯電話会社を判別し、該携帯電話会社の携帯端末20へ該携帯電話会社に関係する広告を表示する。若しくは、携帯電話会社10では、各々個別のIPアドレスを使用しているため、そのIPアドレスに基づき判別し、該利用者の使用している携帯端末の携帯電話会社を判別し、ファクシミリ配信されるコンテンツ情報にその携帯電話会社に関連する広告が添付される。
【0106】
例:利用者の携帯端末がA社の回線を利用した携帯端末であるとファクシミリ配信サーバー41が認識した場合には、A社関連の広告等が掲載(添付)され、利用者の携帯端末がB社の回線を利用した端末でであるとファクシミリ配信サーバー41が認識した場合には、B社関連の広告等が掲載(添付)される。
【0107】
例:利用者の端末がB社の回線を利用した端末であるとファクシミリ配信サーバー41が認識した場合には、B社の携帯端末の仕様に合わせて制作され公開されている各コンテンツプロバイダーサイトのコンテンツに関する広告及び/又はそのホームページアドレス(URL)等が広告として掲載される。
【0108】
ファクシミリ配信サーバーにより配信される広告とは、主に、広告掲載企業に関する情報・その企業の新製品情報・URL・電子メールアドレス・地図・キャンペーン情報・商品やサービスの割引券・その他のクーポン券等であるが、これらに限らず、広告の掲載を希望する企業により適宜制作されたものを指す。
【0109】
図11は、ファクシミリ配信サーバー41より利用者が指定したファクシミリ装置へ配信されるファクシミリの一例を示すイメージ図である。図11では、利用者がファクシミリ配信を希望したコンテンツ情報である競馬のレース結果の下部にファクシミリ配信サーバーがその利用者にとって最適であると判断した居酒屋チェーン店のビール無料クーポン付き広告が添付されている。
【0110】
図12は、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記憶されているコンテンツに関する情報(コンテンツ情報を含む。)の一例を示すイメージ図である。前記情報は、コンテンツ番号欄・コンテンツ名欄・コンテンツプロバイダー名欄・枚数欄・複数のコンテンツ属性欄・コンテンツ情報欄を有する構造になっている。但し、コンテンツに関する情報は、本構成に限らず、適宜別の項目を設けても良い。本発明のファクシミリ配信システムの前記一実施例において、図12のコンテンツ番号欄に記憶された数値が、指定コンテンツ情報として用いられる。
【0111】
図13は、ファクシミリ配信サーバー41のデータベースに記載されているコンテンツ情報と共に添付され、配信される広告に関する情報の一例を示すイメージ図である。前記情報は、広告番号欄・広告名欄・広告依頼企業名欄・地域属性欄・IPアドレス属性欄・複数のコンテンツ属性欄を有する構造になっている。但し、広告に関する情報は、本構成に限らず、適宜別の項目を設けても良い。
【0112】
上述のように、本発明においては、利用者個人の属性情報を用いることなく、利用者が指定したコンテンツ情報に適切な広告を添付し、利用者が指定したファクシミリ装置へファクシミリを配信することが可能となった。
【0113】
上述の例では、指定したコンテンツ情報を利用者が希望したときに入手する例で説明したが、ファクシミリ配信サービスにおいて、メールマガジンのように定期的又は不定期で発行されるコンテンツ情報をファクシミリ装置で受け取ることも可能である。例えば、図3の「TOP MENU」の有料サービスの欄から「メールマガジン」選択すると、利用者がメールマガジンを購読するための設定画面が表示され、利用者がメールマガジンの配信を希望するメールアドレスの入力を行う。
【0114】
利用者が、メールマガジンの登録を行うと定期的又は不定期で登録された利用者の電子メールアドレスに、メールマガジンの配信がなされる。このメールマガジンはコンテンツプロバイダーのコンテンツプロバイダーサーバー31又はファクシミリ配信サービス提供会社のファクシミリ配信サーバー41等によって配信がなされる。
【0115】
メールマガジンには、ファクシミリ配信のサービスで今月のお勧めラインナップ等がコンテンツ情報として公開されているコンテンツプロバイダー又はファクシミリ配信サービス提供会社40の運営するサイトにアクセスできるホームページアドレスが記載されており、電子メールによりメールマガジンを送信された利用者は、このホームページアドレス部分を選択し、クリックするだけで、該コンテンツ情報が公開されているサイトにアクセスすることができる。図4は、コンテンツプロバイダー又はファクシミリ配信サービス提供会社40の運営するサイトで公開されている今月のお勧めラインナップが表示されたサイトの例図である。ここでは、「競馬情報」のチェックボックスが選択されているが、複数の選択も可能である。
【0116】
複数のコンテンツ情報が選択された場合、各々のコンテンツ情報を個別に配信する。又は、選択された複数のコンテンツ情報が同一のファクシミリ装置に配信される場合で、且つ、発行日が同じである場合は、複数のコンテンツ情報を合成した後に同時に配信を行っても良い。
【0117】
例えば、週に1回発行される競馬情報と毎日発行されるテレビ情報の2つが選択された場合、競馬情報を発行する際に、テレビ情報を競馬情報の上下又は左右に並べて(レイアウトし)、1つの情報のように出力しても良い。
【0118】
メールマガジンに関する携帯端末20の電話番号、配信希望したコンテンツ情報及び受け取るファックス番号は、ファクシミリ配信サーバー41に登録される。
【0119】
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態では、利用者からのファクシミリ配信要求に応じて、予め用意されたコンテンツ情報を利用者により指定されたファックス番号に配信する実施形態を説明した。本実施形態では、ファクシミリ配信サーバー41に予め用意された注文用フォームに、利用者から送信された注文情報を上書きして、注文のあった商品又はサービス等を取り扱う小売店等に設置されたファクシミリ装置へ配信するファクシミリ配信システムについて説明する。
【0120】
図7に示すように、本実施形態のファクシミリ配信システムは、携帯電話会社と契約している利用者が使用する携帯端末20、インターネットに接続可能なデスクトップ型又はノート型等の端末装置であるパーソナルコンピュータ21、物品を販売する小売店などに設置されたファクシミリ装置80、小売店などからの依頼によりファクシミリ注文用の商品注文フォームを作成するファクシミリ配信サービス提供会社40、ファクシミリ配信サービス提供会社40により設置されたファクシミリ用フォーマットに変換された商品注文フォームを記憶するファクシミリサーバーであるファクシミリ配信サーバー41、ファクシミリ配信サーバー41から携帯端末20やパーソナルコンピュータ21を用いて利用者により指定された電話番号のファクシミリ配信先である利用者の自宅やオフィスなどに設置された配信先のファクシミリ装置70とにより構成される。
【0121】
利用者は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21を用いて、ファクシミリ配信サービス提供会社40が運営するファクシミリ配信サーバー41にアクセスすると、図8に示されるようなメニュー画面が表示される。このメニュー画面は、ファクシミリ配信サービス提供会社40が用意した画面である。
【0122】
図8の例では、商品注文の項目を選択した際の画面表示の例を示すものである。「TOP MENU」の例として、○×ピザのメニューを挙げてある。希望の商品をチェックして「次へ」ボタンを押すと、「入力画面1」へ移動する。
【0123】
「入力画面1」では、注文する商品の届け先(配達先)を指定する画面である。ここでは、利用者住所、登録先、新規入力のいずれかを指定するようにしている。新規入力の場合は、商品配達先の氏名、住所、電話番号の入力欄が表示される。
【0124】
新規入力を終えた後に、利用者が希望することで、利用者が新規入力したデータを利用者住所若しくは登録先として登録することができる。利用者住所、登録先に登録することで、利用者は次回に注文を行う際は、氏名・住所・電話番号等の各データを入力する手間を省くことができる。利用者により入力・登録された前記各データは、ファクシミリ配信サーバー41の記憶部に記憶される。尚、利用者住所や登録先を記憶する手段としては、利用者の使用する端末に記憶用のアプリケーションソフトウェアをダウンロードさせて、該端末の記憶部に記憶させても良い。
【0125】
また、利用者が、注文した商品に関する注文書の控え(又は、注文請書)を希望する場合は、ファクシミリ番号入力欄に受け取るファクシミリ装置の電話番号を市外局番から入力する。そして、「次へ」ボタンを押すと、注文内容確認画面である「確認画面1」へ移動する。
【0126】
ここで、注文する商品の一覧及び合計金額が表示される。合計金額は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21において、javaアプレット等を用いて計算するようにするのが望ましい。
【0127】
また、確認画面では、配達先の氏名、住所、電話番号、受け取るファックス番号、電子メールアドレス等の確認のために必要な情報が表示される。利用者が、確認画面に表示された内容を確認した後に、確認画面の送信ボタンを押すと注文処理が開始される。
【0128】
また、商品注文の確認画面において金額のほかに、注文商品の配達予定時刻やファックシミリへの配信完了予想時刻などを表示することが望ましい。
【0129】
このように、必要事項を入力又は選択し、必要事項を確認した後に、「送信」ボタンを押すと、注文が完了する。この時、注文書の配信を希望していた場合には、完了画面にて「ご注文をファックスに送信しました。ありがとうございました。」のようなメッセージが表示される。
【0130】
また、ファクシミリにて注文書の控え、又は、注文請書等の配信を希望した場合、注文内容と共に、次回から使える割引券や・該小売店の取り扱う他の商品の広告・利用者の住所に一番近い該小売店の支店の情報等が同時に印刷され、利用者が指定したファクシミリ装置へ配信される。この割引券等の印刷用データは、予めファクシミリ配信サーバー41のデータベースに用意(記憶)されている。このとき、ファクシミリ注文用フォームを作成する際に予め配置(レイアウト)されていることが好ましい。
【0131】
そして、ファクシミリ配信サーバー41が、利用者からの注文データを受け取り、その注文データの控えをファクシミリで配信する場合は、例えば、○×ピザ等の店名から注文書に添付する割引券等の印刷用データを注文内容と合わせて利用者に配信する。注文内容と割引券等の印刷用データは、ファクシミリ配信サーバー41にて自動的に配置(レイアウト)されるようにしても良い。
【0132】
上述のように、入力又は選択された注文情報がファクシミリ配信サーバー41に送信され、ファクシミリ配信サーバー41により所定の注文用フォーマットにその注文情報が上書きされる。
【0133】
「完了画面」は、ファクシミリ配信サーバー41に注文情報を送信して、ファクシミリ配信サーバー41が注文情報を記憶処理した後に、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21に送信される。その後、ファクシミリ配信サーバー41から小売店のファクシミリ装置80への配信が実行される。小売店のファクシミリ装置80への配信が、所定回数実行したにもかかわらずエラーとなった場合は、ファクシミリ配信サービス提供会社40のファクシミリ装置に注文情報と共にエラーメッセージが配信される。
【0134】
また、「完了画面」が表示される前に、利用者が「戻る」ボタンを選択・実行した場合は、指定した商品の注文を中止できるようにしても良い。つまり、「完了画面」が表示されるまでは中止できるようにしても良い。「完了画面」の「戻る」ボタンを選択・実行した場合は、図8の「TOP MENU」に戻る。
【0135】
もし、入力された注文情報に誤りがある場合は、「エラー画面1」のように入力のエラーを利用者に対して通知して、再入力を促すようにする。ファクシミリ配信サービスのサービス時間外である場合は、その旨を通知するようにしても良い。
【0136】
次に、以上のように構成された商品注文のためのファクシミリ配信システムの動作について説明する。
【0137】
図9は、本発明の実施の形態にかかる商品注文のためのファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、利用者がファクシミリ配信サーバー41にアクセスして、ファクシミリ配信サービス提供会社40、利用者が指定した配信先のファクシミリ装置70、小売店などに設置されたファクシミリ装置80へファクシミリ配信する例を示す。
【0138】
先ず、利用者は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21により、ファクシミリ配信サーバー41にアクセスし(ステップS21)、「TOP MENU」を表示する(ステップS22、S23)。
【0139】
そして、注文商品の選択や注文数量の入力又は選択等を行った後に、入力画面1の送信を要求する(ステップS24)。ファクシミリ配信サーバー41から配達先住所を選択するための画面が送信され(ステップS25)、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21の表示部に表示される(ステップS26)。
【0140】
ここで、注文する商品の配達先を指定する(ステップS27)。新規入力が選択された場合は、配達先の氏名、住所、電話番号、注文書の控え・注文請書等を受け取るファックス番号などに関する情報の入力を行う。
【0141】
これら指定又は入力された注文情報と端末20の記憶部204に記憶してある携帯端末20の電話番号又はパーソナルコンピュータ21から入力したクレジットカード情報などをファクシミリ配信サーバー41に送信する(ステップS27、S28)。
【0142】
ここで、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者から送られた住所、氏名、電話番号、注文書の控え・注文請書等を受け取るファックス番号、注文された商品に関する情報を対応付けたデータを記憶したデータベースを内在する。
【0143】
ファクシミリ配信サーバー41は、端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21より送信された情報に基づき商品注文及びファックシミリ配信のための処理を行う(ステップS29)。
【0144】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、予め設定(記憶)された小売店に設置されたファクシミリ装置のファクシミリ番号に注文書を配信をすると共に、電話番号、クレジットカード情報、注文された商品、選択された配信方法及び利用者が注文書の控え・注文請書等の配信先として指定したファクシミリ装置のファクシミリ番号などの情報を課金のための情報として記憶する(ステップS30)。
【0145】
そして、記憶が完了すると注文完了等の処理情報、請求金額などを端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21に通知する(ステップS30〜S33)。
【0146】
このようにして、商品注文サービスを提供した後、ファクシミリ配信サーバー41からファクシミリ配信サービス利用料金を電話会社を介して端末装置20、又はパーソナルコンピュータ21の所有者に請求する、いわゆる課金を行うこともできる。 課金の方法としては、電子マネー、デビットカード、クレジットカード、振込み、話会社の通信通話料と共に課金する方法などがある。
【0147】
また、携帯端末20を利用した注文の際に、この携帯電話の電話番号を入手する場合、携帯端末20の電話番号をファクシミリ配信サーバー41が入手するようにしても良い。パーソナルコンピュータ21を利用した注文の場合には、利用者が指定した支払方法に応じた情報が入力されているかをファクシミリ配信サーバー41にて確認する。
【0148】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者の携帯端末の電話番号を記憶し、ファクシミリ配信サービスを利用した商品注文の請求金額を携帯電話の契約者である利用者に電話会社を介して請求するようにしても良い。パーソナルコンピュータ21を利用している場合、ファクシミリ配信サーバー41は支払方法に応じた情報を記憶する。
【0149】
次に、ファクシミリ配信サーバー41が、小売店に設置されたファクシミリ装置へ注文情報をファクシミリ配信する動作手順を説明する。ステップS30において、課金のための情報が記憶された後、又は平行して小売店に設置されたファクシミリ装置へ注文情報をファクシミリ配信する。
【0150】
図10に示すように、ファクシミリ配信サーバー41は、利用者から送られたデータを予めファクシミリ配信サーバー41のデータベースに用意(記憶)された注文フォームに上書きして、ファクシミリ配信用の注文書データを作成する。そして、その作成した注文書データを小売店に設置されたファクシミリ装置へ配信する(ステップS40)。
【0151】
注文書データのファクシミリ配信が成功した場合は、ステップS42へと進む。ファクシミリ配信サーバー41は、上述の課金のための情報と対応付けて小売店へのファクシミリ配信が成功した旨のデータを記憶する(ステップS41)。
【0152】
注文書データのファクシミリ配信が失敗した場合は、小売店に設置されたファクシミリ装置への配信を所定回数に達するまで繰り返す(ステップS43)。
【0153】
小売店に設置されたファクシミリ装置への配信が、所定回数に達したときは、ファクシミリ配信サーバー41は、上述の課金のための情報と対応付けて小売店に設置されたファクシミリ装置へのファクシミリ配信が不成功である旨のデータを記憶する。そして、注文内容と共に小売店の電話番号など注文を完了するために必要な情報を予めファクシミリ配信サーバーのデータベースに用意(記憶)された所定のフォームにてエラーメッセージとして、ファクシミリ配信サービス提供会社40へ配信する(ステップS44)。
【0154】
こうすることで、利用者は、注文情報が小売店に設置されたファクシミリ装置へのファクシミリ配信が完了するのを待たずに注文完了を確認することができる。また、小売店側にとっては、ファクシミリ装置に異常(障害)があった場合でも、注文を逃すことがないというメリットが生じる。
【0155】
また、ファクシミリ配信サーバー41は、商品名、販売会社名及びファックス番号及び電話番号に関する情報を対応付けたデータを記憶したデータベースを内在する。
【0156】
以上のように、利用者及び小売店にとって利便性が高い今までにないサービスを提供することが可能となった。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るファクシミリ配信システムによれば、利用者が利用者の携帯端末20を用いて、コンテンツプロバイダーの運営するサーバーにアクセスし、より詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等のファクシミリ配信を希望した際に、その詳細なコンテンツ情報又はメッセージ等をファクシミリ配信サーバーから所望のファクシミリへ配信することができるファクシミリ配信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信システムの構成を示す図である。
【図2】図1における携帯端末の構成を示す図である。
【図3】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信サービスのメニュー画面の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る一実施形態に係わるメールマガジンサービスの一例を示す図である。
【図5】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る他の実施形態に係わるファクシミリ配信システムの構成を示す図である。
【図8】本発明に係る一実施形態に係わるファクシミリ配信サービスのメニュー画面の一例を示す図である。
【図9】本発明に係る一実施形態に係わる商品注文におけるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る一実施形態に係わる商品注文におけるファクシミリ配信システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図11】ファクシミリ配信サーバーより利用者が指定したファクシミリ装置へ配信されるファクシミリの一例を示すイメージ図である。
【図12】ファクシミリ配信サーバーのデータベースに記憶されているコンテンツに関する情報の一例を示すイメージ図である。
【図13】ファクシミリ配信サーバーのデータベースに記載されている広告に関する情報の一例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
10 携帯電話会社
20 携帯端末
21 パーソナルコンピュータ
30 コンテンツプロバイダー
31 コンテンツプロバイダーサーバー
40 ファクシミリ配信サービス提供会社
41 ファクシミリ配信サーバー
50 広告依頼企業
60 FAX回線業者
70 ファクシミリ装置
80 小売店のファクシミリ装置
Claims (7)
- 複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末からアクセス可能な一又は複数のコンテンツプロバイダーサーバーと、前記一又は複数のコンテンツプロバイダーサーバーから指定コンテンツ情報と配信希望情報とを受信可能な一又は複数のファクシミリ配信サーバーと、前記一又は複数のファクシミリ配信サーバーからのファクシミリデータを受信可能な複数のファクシミリ装置とから構成されるファクシミリ配信システムにおいて、
前記コンテンツプロバイダーサーバーは、前記携帯端末から配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段と、当該配信希望情報と指定コンテンツ情報とをファクシミリ配信サーバーへ送信する手段と、を有し、
前記ファクシミリ配信サーバーは、当該配信希望情報と指定コンテンツ情報とを受信する手段と、受信した当該配信希望情報又は/及び指定コンテンツ情報に基づいて、予め記憶されている広告データとの対応付けを行い、添付する広告データの抽出を行う広告データ対応付抽出手段と、この抽出された広告データをコンテンツ情報と共に配信希望情報で指定されたファクシミリ番号へファクシミリ送信を行うファクシミリ配信手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ配信システム。 - 前記広告データ対応付抽出手段は、
コンテンツプロバイダーサーバーから送信されたファクシミリ電話番号の市外局番又は/及び市内局番に基づき地域属性を判別する地域属性判別手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ配信システム。 - 前記広告データ対応付抽出手段は、
コンテンツプロバイダーサーバーから送信された指定コンテンツ情報に該当するコンテンツ情報に基づき、広告データに登録されているコンテンツ属性を判別するコンテンツ属性判別手段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のファクシミリ配信システム。 - 前記広告データ対応付抽出手段は、
コンテンツプロバイダーサーバーから送信された携帯端末のIPアドレス又は/及びファクシミリ配信サーバーにて行われる携帯端末で使用されているブラウザの種類を判別することによって、広告データに登録されている携帯端末属性を判別する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のファクシミリ配信システム。 - 前記広告データ対応付抽出手段は、
前記地域属性判別手段又は/及び前記コンテンツ属性判別手段又は/及び前記携帯端末属性判別手段により判別された属性に基づいて、何れの属性を優先するかを判断する優先属性判別手段と、
前記優先属性判別手段により判断された優先させる属性と対応付けられた広告データを抽出する広告データ抽出手段と、
を含むことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のファクシミリ配信システム。 - 携帯端末からコンテンツ情報を配信依頼する際に、広告データの添付を希望するか又は希望しないかを選択可能な広告データ配信選択手段を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のファクシミリ配信システム。
- 前記コンテンツ情報又は/及び指定コンテンツ情報が、注文控え・注文請書であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のファクシミリ配信システム。
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