以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
[実施形態]
図1は、実施形態におけるクーポン発行装置を含む、クーポン発行システム1のシステム構成図である。
クーポン発行システム1は、ホスト100、会員情報データベース110、利用明細データベース120、クーポン発行サーバ130、クーポンデータベース140、ネットワーク150を含んで構成される。さらに、クーポン発行システム1は、店舗端末160、決済端末170、スマートフォン180、会員端末190を含んで構成される。ホスト100と、店舗端末160と、決済端末170と、スマートフォン180と、会員端末190とは、ネットワーク150を介して相互に通信可能に接続されている。また、ホスト100は、会員情報データベース110と、利用明細データベース120と相互に通信可能に接続されている。クーポン発行サーバ130は、クーポンデータベース140と相互に通信可能に接続されており、ホスト100とクーポン発行サーバ130とは、ネットワークI/F(インターフェース)106、136を介して相互に通信可能に接続されている(図6参照)。
店舗端末160は、例えばコンピュータ装置によって実現され、店舗で利用可能なクーポンの登録要求を受付け、クーポン発行サーバ130にクーポンを送信する。また、算出された送客手数料をホストから受信する。
決済端末170は、例えばコンピュータ装置によって実現され、店舗におけるクレジットカード決済が行われた場合に、クレジットカード番号、利用日時、店舗名、店舗コード、利用金額などからなる利用明細データをホスト100に送信する。決済端末170は、ホスト100から決済が承認された旨のデータを受信すると、伝票を発行する。
スマートフォン180は、会員端末190の一態様であり、会員がスマートフォン180を操作することにより、クーポンの発行要求を受付け、クーポン発行サーバ130からクーポンを受信する。
会員端末190は、例えばコンピュータ装置によって実現され、会員が会員端末190を操作することにより、クーポンの発行要求を受付け、クーポン発行サーバ130からクーポンを受信する。会員端末190において受信されたクーポンは、クーポン記憶部189に記憶され、印刷装置(図示せず)等で印刷することができる。印刷されたクーポンは、従来技術と同様に店舗において店員に提示するために用いることができる。
ホスト100は、例えばコンピュータ装置によって実現され、図6に示すように、会員情報データベース110と、利用明細データベース120とを備える。ホスト100は、会員情報管理部111を介して会員情報データベース110を管理し、クーポン発行サーバ130の照会要求等に応じて会員情報を参照する処理を実行する。また、ホスト100は、利用明細管理部112を介して利用明細データベース120を管理し、決済端末170から受信した利用明細データを、利用明細データベース120に格納するとともに、利用明細データに基づいて種々の処理を実行する。
クーポン発行サーバ130は、例えばコンピュータ装置によって実現され、図6に示すように、クーポンデータベース140を備える。
クーポン発行サーバ130はまた、クーポン登録部201、クーポン発行部202、データ突合部203、データ抽出部204、送客単価入力受付部205、送客手数料算出部206を備える。クーポン登録部201乃至送客手数料算出部206は、クーポンデータベース140へのデータ登録およびデータ抽出処理を実行し、クーポンデータベース140に記憶されるデータに基づいて種々の処理を実行する。
本実施形態におけるクーポン発行システム1は、ホスト100がクレジットカード業務における利用明細データ処理を実行し、クーポン発行サーバ130がクーポンサービスにおけるクーポン登録およびクーポン発行処理等を実行する。しかし、別実施形態においては、クレジットカード業務における利用明細データ処理と、クーポンサービスにおけるクーポン登録およびクーポン発行処理とを、同一のホストまたはサーバが実行する構成としてもよい。
図2は、本実施形態における、コンピュータ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2のコンピュータ装置は、ホスト100、クーポン発行サーバ130、店舗端末160、決済端末170、会員端末190を実現する。
図2のコンピュータ装置は、CPU161、RAM162、ROM163、記憶部164、外部接続I/F165、ネットワークI/F166とを含んで構成される。さらに、各構成部はバス167を介して通信可能に接続されている。
CPU161は演算回路からなり、コンピュータ装置を統括制御する。RAM162は一時記憶領域であり、CPU161による演算実行時に用いられる。ROM163は記憶領域であり、種々のプログラムが記憶される。記憶部164は例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、CPU161の制御に基づいてデータの読取り/書込みがなされる。
外部接続I/F165は、コンピュータ装置に種々の機器を接続するためのものである。例えば、外部接続I/F165を介して、ディスプレイ、キーボード、マウス、外部記憶装置等を接続することができる。また、決済端末170においては、クレジットカードの磁気ストライプやICチップを読取るために、カードリーダを接続することができる。
ネットワークI/F166は、CPU161の制御に基づいてネットワーク150とコンピュータ装置とのデータの入出力を制御する。なお、ネットワークI/F166とネットワーク150との接続においては、有線による接続および無線による接続のいずれの形態であってもよい。
図3は、本実施形態における、スマートフォン180のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3のスマートフォン180は、プロセッサ181、タッチスクリーンディスプレイ182、通信部183、音声入出力部184、記憶部185、操作ボタン186、ネットワークI/F187とを含んで構成される。さらに、各構成部はプロセッサ181を介して通信可能に接続されている。
プロセッサ181は演算回路からなり、スマートフォン180を統括制御する。
タッチスクリーンディスプレイ182は、クーポン発行サーバ130から送信され、クーポン記憶部189に記憶されるクーポンなどを表示するとともに、ユーザによるタップなどの動作を通じて種々の入力を受付ける。ここで、タップとは主にタッチスクリーンディスプレイ182に対する操作のことをいい、ユーザがタップすることでタッチスクリーンディスプレイ182の所定領域の選択等を行うことができる。なお、タッチスクリーンディスプレイへのタップ動作は、マウスカーソルやスタイラスペン等による選択動作であってもよい。
通信部183は通話機能を担い、音声入出力部184から入力された音声を信号に変換し、および入力された信号を音声に変換してユーザに通話機能を提供する。
記憶部185は例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により構成され、プロセッサ181の制御に基づいてデータの読取り/書込みがなされる。
操作ボタン186は、ユーザの操作に応じてスマートフォン180に種々の処理を実行させるためのものであり、例えばタッチスクリーンディスプレイ182に表示される画面の切替処理等をスマートフォン180に実行させることができる。
ネットワークI/F187は、プロセッサ181の制御に基づいてネットワーク150とスマートフォン180とのデータの入出力を制御する。尚、ネットワークI/F187とネットワーク150との接続においては、有線による接続および無線による接続のいずれの形態であってもよい。
図4は、本実施形態における、会員情報データベース110に格納される内容の一例を示す説明図である。会員情報データベース110は、クレジットカード番号に対応付けて会員情報を記憶する他、後述のデータ突合処理において、データ突合部からの要求に応じて適宜会員情報が参照される。
図4において、会員情報データベース110は、クレジットカード番号、カード有効期限、氏名、性別、住所、引落口座の金融機関名、会員IDおよびメールアドレスなどの会員情報をテーブル形式で記憶する。会員情報データは、ホスト100の記憶部164または外部接続I/F165を介して接続される外部記憶装置に記憶される。
会員情報データベース110は、クレジットカード番号フィールドを有し、カード有効期限、氏名、性別、住所などの会員情報が、クレジットカード番号に対応付けられて記憶される。
会員情報データベース110は、金融機関フィールドを有し、会員が引落口座として指定する金融機関名をクレジットカード番号に対応付けて記憶している。本実施形態においては、金融機関フィールドには金融機関名が格納されているが、金融機関コードによって金融機関を特定する態様であってもよい。
会員情報データベース110は、会員IDフィールドを有し、クーポン発行サーバ130が提供する会員向けウェブサイトへのアクセス用の会員IDを、クレジットカード番号に対応付けて記憶している。本実施形態においては、クーポン発行サーバ130へクーポン発行要求を行った会員を特定する識別子として、会員IDを用いることができる。
同様に、会員情報データベース110は、メールアドレスフィールドを有し、会員が指定するメールアドレスをクレジットカード番号に対応付けて記憶している。本実施形態においては、クーポン発行サーバ130へクーポン発行要求を行った会員を特定する識別子として、メールアドレスを用いることができる。
図5は、本実施形態における、利用明細データベース120に格納される内容の一例を示す説明図である。
利用明細データベース120は、決済端末170から送信される利用明細データを記憶する。利用明細データベース120に記憶される利用明細データは、後述のデータ突合処理において、データ突合部203からの要求に応じて、適宜参照される。
図5において、利用明細データベース120は、クレジットカード番号、決済ID、利用日時、利用金額、店舗名、店舗コードおよび支払方法などの利用明細をテーブル形式で記憶する。利用明細データは、ホスト100の記憶部164または外部接続I/F165を介して接続される外部記憶装置に記憶される。
利用明細データベース120は、クレジットカード番号フィールドを有し、決済ID、利用日時、利用金額、店舗名、店舗コードおよび支払方法などの利用明細をクレジットカード番号に対応付けて記憶することができる。
利用明細管理部112は、決済端末170から送信される利用明細データを受信すると、利用明細データ毎に決済IDを付与して利用明細データベース120に記憶する。付与された決済IDは、利用明細データベース120の決済IDフィールドに記憶される。
利用明細データベース120は、決済IDに関連付けられる、利用日時、利用金額、店舗名、店舗コードそれぞれのフィールドを有し、各フィールドに記憶されたデータから、クレジットカードの利用日時および利用店舗を決済ID単位で特定することができる。ここで、店舗コードとは、本実施形態におけるクーポンサービス提供者である、クレジットカード提供事業者の加盟店舗を一意に特定するためのコードであり、後述のデータ突合処理において用いられる。
また、利用明細データベース120は、支払方法フィールドを有し、会員が指定した支払方法を決済ID毎に対応付けて記憶している。支払方法としては、図5に示される通り、「一括払い」「リボ払い」を指定することができる。
図6は、本実施形態におけるクーポン発行システム1の機能ブロック図である。以下、図6を参照してクーポン発行システム1の機能の概略について説明する。
店舗端末160のクーポン登録要求受付部168は、クーポン登録要求を受付け、ネットワークI/F166を介してクーポンをクーポン発行サーバ130へ送信する。また、店舗端末の送客手数料記憶部169は、ネットワークI/F166を介して受信した送客手数料を記憶する。
スマートフォン180のクーポン発行要求受付部188は、クーポン発行要求を受付け、ネットワークI/F187を介してクーポン発行要求をクーポン発行サーバ130へ送信する。また、クーポン記憶部189は、ネットワークI/F187を介して受信したクーポンを記憶する。
決済端末170は、店舗におけるクレジットカード決済が行われた場合に、ネットワークI/F177を介してクレジットカード番号、利用日時、店舗名、店舗コード、利用金額などからなる利用明細データをホスト100に送信する処理を実行する。
ホスト100の会員情報管理部111は、会員情報データベース110へのデータの読取り/書込み処理を実行し、クーポン発行サーバ130の照会要求等に応じて会員情報を参照する処理を実行する。
ホスト100の利用明細管理部112は、利用明細データベース120へのデータの読取り/書込み処理を実行し、クーポン発行サーバ130の照会要求等に応じて利用明細を参照する処理を実行する。
クーポン発行サーバ130のクーポン登録部201は、ネットワークI/F136を介してクーポンを受信し、受信したクーポンをクーポンデータベース140に登録する処理を実行する。
クーポン発行部202は、受信したクーポン発行要求からクーポンコードを特定し、当該クーポンコードに対応する店舗のクーポンを発行する処理を実行する。
データ突合部203は、クーポンデータベース140に記録されたクーポン登録データおよびクーポン発行データと、利用明細データベース120に記録された利用明細データとを突合する処理を実行する。
データ抽出部204は、データ突合部203によるデータ突合処理の結果を、クーポンデータベース140のクーポン送客テーブル143(図8参照)に記憶する処理を実行する(S407)。
送客単価入力受付部205は、データ突合部203によるデータ突合処理の結果、特定された利用明細について、利用明細1件単位で、送客手数料の単価の入力を受付ける。
送客手数料算出部206は、データ突合部203によるデータ突合処理の結果、特定された利用明細と、送客手数料の単価とから、所定期間における送客手数料を算出する処理を実行する。
次に、本実施形態における要部であるクーポン発行システム1の処理内容について、フローチャート、データテーブル、および画面遷移図を参照して説明する。
図7は、本実施形態におけるクーポン発行システム1のメイン処理を示すフローチャートである。
S100において、店舗端末160はクーポン発行サーバ130と相互に通信しクーポン登録処理を実行する。店舗端末160のクーポン登録要求受付部168は、クーポン登録要求を受付け、クーポンをクーポン発行サーバ130へ送信する。クーポン発行サーバ130のクーポン登録部201は、ネットワークI/F136を介して送信されたクーポンを受信する。ここで、送信されるクーポンには、クーポン登録要求を行った店舗名または店舗コードと、およびサービス内容などを特定することができる情報とが含まれる。クーポン登録部201は、受信したクーポンをクーポンデータベース140に登録する。
ここで、クーポン登録部201によるクーポンデータベース140への登録の詳細について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態におけるクーポンデータベース140の構成例を示す図である。
クーポンデータベース140は、クーポン登録テーブル141と、クーポン発行テーブル142と、クーポン送客テーブル143とから構成される。クーポン登録テーブル141、クーポン発行テーブル142、クーポン送客テーブル143のデータは、クーポン発行サーバ130の記憶部164または外部接続I/F165を介して接続される外部記憶装置に記憶される。
クーポン登録テーブル141は、クーポン登録部201が、受信したクーポンをクーポン登録データとして記憶するためのデータテーブルである。図8において、クーポン登録テーブル141は、クーポンコード、店舗名、店舗コード、クーポン内容などのクーポン登録データをデータテーブル形式で記憶する。ここで、クーポンコードとは、店舗が登録要求を行ったクーポンを一意に特定するためのコードであり、クーポン登録部201がクーポン登録テーブル140にクーポン登録データを登録する際に、クーポンコードを付与する処理を実行する(S100)。本実施形態におけるクーポン登録テーブル141は、さらにクーポンのサービス内容、掲載期間、有効期間および対象条件などを特定するデータを記憶するクーポン内容フィールドを有する。掲載期間とは、例えばクーポン発行サーバ130が、会員向けウェブサイトの店舗紹介ページにクーポンを掲載する期間をいう。有効期間とは、会員がクーポンを店舗において利用することができる期間をいう。
クーポン内容フィールドに記憶されるデータは、クーポン発行部202によってスマートフォン180のタッチスクリーンディスプレイ182に表示するのに適したデータフォーマットに加工される。また、クーポン登録テーブル141は、後述のデータ突合処理(S400)において、データ突合部203によって参照される。
再び図7に戻り、S200において、スマートフォン180はクーポン発行サーバ130と相互に通信しクーポン発行処理を実行する。スマートフォン180のクーポン発行要求受付部188は、クーポン発行要求を受付け、クーポン発行要求をクーポン発行サーバ130へ送信する。クーポン発行サーバ130のクーポン発行部202は、ネットワークI/F136を介して、送信されたクーポン発行要求を受信する。ここで、クーポン発行要求には、少なくともクーポンコードと、クーポン発行要求を行った会員の識別子とが含まれる。クーポン発行部202は、受信したクーポン発行要求に応じて、クーポンデータベース140からクーポンを発行するとともに、クーポン発行要求に含まれる会員の識別子をクーポンデータベース140に登録する。
図8を参照して、クーポン発行部202による処理内容について説明する。
クーポン発行部202は、受信したクーポン発行要求からクーポンコードを特定する。図8のクーポン登録テーブル141を例に説明すると、クーポン発行要求にクーポンコード「CP20140001」が含まれていた場合、当該クーポンコードに対応するA飲食店のクーポンを発行する処理を実行する。
次に、クーポン発行部202は、クーポン発行要求に含まれる会員の識別子をクーポン発行テーブル142に記憶する。クーポン発行テーブル142は、クーポン発行部202が、発行したクーポンと、当該クーポンの発行要求を行った会員を特定する識別子とを関連付けて記憶するためのデータテーブルである。図8に示される通り、クーポン発行テーブル142は、クーポンコード、識別子、クーポン発行日時などのクーポン発行データをデータテーブル形式で記憶する。ここで、識別子とは、クーポン発行要求を行った会員を特定するための情報であり、本実施形態ではクレジットカード番号、会員IDまたはメールアドレスが相当する。本実施形態における会員IDは、クーポン発行サーバ130が提供する会員向けウェブサイトへのアクセスに用いられるものとして説明するが、クーポン発行要求を行った会員を特定することができれば実施形態はこれに限られない。
図8のクーポン発行データテーブル142を例に説明すると、クーポン発行部202は、クーポンコード「CP20140001」と、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」とを関連付けて記憶する処理を実行する。具体的には、クーポンコード「CP20140001」に対応するレコードに、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」と、クーポン発行日時とを記憶する処理を実行する。
クーポン発行テーブル142は、後述のデータ突合処理(S400)において、データ突合部203によって参照される。
再び図7に戻り、S200において、クーポン発行サーバ130のクーポン発行部202は、クーポン発行要求に応じて、クーポンをスマートフォン180に送信する。スマートフォン180は、ネットワークI/F187を介して受信したクーポンをクーポン記憶部189に記憶する(S200)。
図10は、クーポン発行処理(S200)において、スマートフォン180のタッチスクリーンディスプレイ182に表示される画面遷移を説明した図である。以下、図10の画面遷移図を参照して説明する。
会員がスマートフォン180のタッチスクリーンディスプレイ182を操作することにより、スマートフォン180がクーポン発行サーバ130の会員向けウェブサイトにアクセスすると、図10に示される通りにログイン画面310が表示される。会員がタッチスクリーンディスプレイ182を操作し、ID入力フォーム311およびパスワード入力フォーム312にそれぞれ入力された会員IDおよびパスワードが認証されると、メニュー画面320が表示される。
メニュー画面320においては、クレジットカード提供事業者が、会員向けに提供する種々のサービスコンテンツのメニューが表示される。メニュー画面320が表示されているときに、店舗検索画面330へのリンク321をタップまたはクリック操作すると、店舗検索画面330が表示される。
店舗検索画面330においては、従来技術で実現されている通り、種々の条件から目的に合致した店舗を検索するための検索インターフェースが提供される。ここでは、検索処理についての詳細は割愛する。店舗検索画面330において、特定の店舗を検索すると、店舗トップ画面340が表示される。
店舗トップ画面340においては、店舗が提供する商品やサービスの他、住所や店舗までのアクセス方法などの情報が表示される。本実施形態においては、飲食店の店舗についての情報が店舗トップ画面340に表示される態様が例示される。会員は、店舗トップ画面340に設けられる各種リンクを選択することで、例えば飲食店が提供するメニューや口コミ情報などを閲覧することができる。店舗トップ画面340が表示されているときに、クーポン発行要求画面350へのリンク341を選択すると、クーポン発行要求画面350が表示される。
クーポン発行要求画面350は、クーポン351と、クレジットカード番号入力フォーム352と、メールアドレス入力フォーム353と、クーポン発行要求入力ボタン354とを含んで構成される。クーポン発行部202は、スマートフォン180からの表示要求に応じて、クーポン登録部202によって登録されたクーポン351をクーポン発行要求画面350に表示させることができる。さらに、クーポン351は、クーポン登録テーブル141に記憶されるサービス内容、有効期限または対象条件などを含むことができる。
クーポン発行要求画面350がタッチスクリーンディスプレイ182に表示されているときに、会員は、クレジットカード番号およびメールアドレスをそれぞれクレジットカード番号入力フォーム352と、メールアドレス入力フォーム353に入力する。そして、会員がクーポン発行要求入力ボタン354をタップする操作に応じて、クーポン発行部202はクーポンデータベース140から当該クーポンをスマートフォン180に送信する処理を実行する。なお、本実施形態においては、メールアドレス入力フォーム353に入力されたメールアドレスによって送信先のスマートフォン180を特定することができるが、実施形態は上記に限られず、例えば電話番号などによって送信先を特定する態様でもよい。
さらに、会員がクーポン発行要求入力ボタン354をタップする操作に応じて、クーポン発行部202はクーポンコードと、クレジットカード番号またはメールアドレスとを関連付けて、クーポン発行テーブル141に記憶する処理を実行する。本例では、クーポン発行部202は、クーポンコード「CP20140001」と、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」とを関連付けてクーポン発行テーブル142に記憶する。
次に、クーポン記憶部189に記憶されたクーポンを、タッチスクリーンディスプレイ182に表示する態様を、クーポン表示画面360に示す。クーポン表示画面360は、クーポン発行要求画面350において表示されたクーポン351と同内容のクーポン361を表示することができる。会員は、クーポン361が含まれるクーポン表示画面360を、店舗において店員に提示することにより、クーポン361が規定するサービスを享受することができる。
再び図7に戻り、S300において、決済端末170はホスト100と相互に通信し、クレジットカード決済処理を実行する。
クレジットカード決済処理は、クーポン発行要求を行った会員が、クーポン登録供給を行った店舗においてクレジットカード決済を行ったときに実行される処理である。決済端末170のクレジットカード利用受付部178は、クレジットカード利用要求を受付け、利用明細データをホスト100へ送信する。ホスト100の利用明細管理部112は、ネットワークI/F106を介して、送信された利用明細データを受信する。
ここで、利用明細データには、少なくともクレジットカード番号、利用日時、利用金額、店舗名または店舗コードおよび支払方法とを特定するデータが含まれる。なお、クレジットカード決済処理(S300)において、またはクレジットカード決済処理(S300)に先立ち、クレジットカード提供事業者によるクレジットカード利用承認(所謂オーソリ処理)を実行することもできる。
利用明細管理部112は、受信した利用明細データを利用明細データベース120に登録する。図5の利用明細データベース120の説明において述べた通り、利用明細管理部112は、利用明細データ毎に決済IDを付与して利用明細データベース120に記憶する。
次に、クーポン発行システム1のデータ突合処理(S400)について、図9を参照して説明する。本実施形態におけるデータ突合処理(S400)とは、データ突合部203が、クーポンデータベース140に記録されたクーポン登録データおよびクーポン発行データと、利用明細データベース120に記録された利用明細データとを突合する処理をいう。
図9は、本実施形態におけるクーポン発行システム1のデータ突合処理を示すサブルーチンのフローチャートである。
S401において、データ突合部203は、データ突合処理を開始するかを判定する。データ突合処理を開始するタイミングとしては、ホスト100が、月次のクレジットカードの利用金額を集計するタイミングが例示される。本実施形態においては、クレジットカードの利用金額を集計するタイミングにおいて、ホスト100の利用明細管理部112は、ネットワークI/F136を介して、月次の利用明細データをクーポン発行サーバ130に送信する。このように構成することで、クーポン発行サーバ130のデータ突合部203は、送信された利用明細データを受信することを契機に、データ突合処理を開始すると判定することができる。
データ突合処理を開始すると判定された場合(S401:Yes)、S402に移行する。一方、データ突合処理を開始しないと判定された場合(S401:No)、データ突合サブルーチン処理を終了し、メイン処理のフローチャートに戻る。
S402において、データ突合部203は、発行要求があったクーポンを特定する処理を実行する。データ突合部203は、クーポン発行テーブル142を参照し、クーポンコードフィールドに記憶されているクーポンコードを特定する処理を実行する。
図8を参照して説明すると、クーポン発行テーブル142のクーポンコードフィールドには、クーポンコード「CP20140001」が記憶されている。データ突合部203は、クーポンコード「CP20140001」によって特定されるクーポンが、発行要求があったクーポンであると特定することができる。
S403において、データ突合部203は、クーポン発行要求を行った会員を特定する処理を実行する。データ突合部203は、クーポン発行テーブル142を参照し、S402で特定したクーポンコードと関連付けられて記憶されている識別子を特定する処理を実行する。
図8を参照して説明すると、クーポン発行テーブル142には、クーポンコード「CP20140001」と、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」とが関連付けられて記憶されている。データ突合部203は、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」に対応付けられる会員を、クーポン発行要求を行った会員として特定する。本実施形態では、クレジットカード番号からクーポン発行要求を行った会員を特定する態様について説明したが、会員IDやメールアドレスから特定する態様であってもよい。このとき、データ突合部203は、ホスト100の会員情報データベース110を参照することにより、クーポン発行要求を行った会員を特定することができる。
次に、S404において、データ突合部203は、クーポン発行要求を行った会員が、クーポン登録を行った店舗を利用したか否かを判定する処理を実行する。
図5を参照して説明すると、利用明細データベース120の利用明細データには、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」による利用明細データが記憶されている。一方、図8のクーポン登録テーブル141には、店舗コード「11202230」が、クーポンコード「CP20140001」に関連付けられて記憶されている。
データ突合部203は、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」の利用明細データと、クーポンコード「CP20140001」に関連付けられたクーポン登録データとに、共通の店舗コードが存在するかを判定する処理を実行する。本例では、共通の店舗コード「11202230」が存在する。そのため、データ突合部203は、クーポン発行要求を行った会員が、クーポン登録を行った店舗を利用したと判定することができる。クーポン発行要求を行った会員が、クーポン登録を行った店舗を利用しなかったと判定された場合(S404:No)、S408に移行する。なお、データ突合部203は、クーポン発行テーブル142のクーポンコードまたは識別子を特定し、これらを検索キーとして会員情報データベース110、利用明細データベース120、およびクーポン登録テーブル141を参照することができる。そのため「クーポン発行データ」はクーポン発行テーブル142に記憶されるデータに限定されず、クーポンコードおよび識別子を検索キーとして参照されるデータも含まれる。
次に、S405において、データ突合部203は、クーポン発行要求を行った会員の利用明細が、クーポンの有効期限内に発行されたか否かを判定する処理を実行する。
図5を参照して説明すると、クーポン発行要求を行った会員の利用明細は、決済ID「201401150001」で特定される。そして、当該利用明細には利用日時「2014.01.15」が記憶されている。一方、図8のクーポン登録テーブル141には、クーポンコード「CP20140001」で特定されるクーポン登録データに、クーポンの有効期限として「2014.01.01〜2014.03.31」が記憶されている。
データ突合部203は、クーポン発行要求を行った会員の利用明細の利用日時が、クーポンコード「CP20140001」で特定したクーポン登録データに含まれる有効期限内であるかを判定する処理を実行する。
本例では、クーポン発行要求を行った会員の利用明細の利用日時は「2014年1月15日」であり、クーポンの有効期限である「2014年1月1日〜2014年3月31日」の範囲内である。そのため、S405において、当該利用明細はクーポンの有効期限内であると判定される。クーポン発行要求を行った会員の利用明細が、クーポンの有効期限内に発行されていないと判定された場合(S405:No)、S408に移行する。
次に、S406において、データ突合部203は、クーポン発行要求を行った会員の利用金額は、クーポン対象条件を満たすか否かを判定する処理を実行する。
ここで、データ突合部203は、クーポン発行要求を行った会員の利用明細の利用金額が、クーポンコード「CP20140001」で特定したクーポン登録データに含まれるクーポンの対象条件を満たすかを判定する処理を実行する。
図5を参照して説明すると、クーポン発行要求を行った会員の利用明細は、決済ID「201401150001」で特定される。そして、当該利用明細には利用金額「¥15,000」が記憶されている。一方、図8のクーポン登録テーブル141には、クーポンコード「CP20140001」で特定されるクーポン登録データに、クーポンの対象条件として「決済額¥10,000以上」が記憶されている。本例では、クーポン発行要求を行った会員の利用明細の利用金額は「¥15,000」であり、クーポン対象条件である「決済額¥10,000以上」であるから、クーポン発行要求を行った会員の利用明細の利用金額は、クーポンの対象条件を満たすと判定する。
なお、本実施形態におけるクーポン対象条件は、必ずしも利用金額額だけではない。そのため、クーポン発行要求を行った会員の利用明細から、クーポンの対象条件を満たすかを判定出来ない場合、S406の処理をスキップする。
次に、S407において、データ抽出部204は、データ突合部203によるデータ突合(S402〜S406)の結果を、クーポンデータベース140のクーポン送客テーブル143に記憶する。クーポン送客テーブル143は、データ抽出部204が、データ突合の結果を記憶するためのデータテーブルである。
図8に示される通り、クーポン送客テーブル143は、クーポンコード、決済ID、クレジットカード番号、送客単価、送客手数料などのクーポン送客データをデータテーブル形式で記憶する。
データ突合部203は、S402〜S406の処理を実行することにより、クーポン発行要求を行った会員の利用明細から、当該クーポンの有効期限内であり、かつ当該クーポンの対象条件を満たした利用金額の利用明細を特定することができる。本例では、図5に示される通り、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」を保有する会員による、決済ID「201401150001」で特定される利用明細が特定される。
データ抽出部204は、決済ID「201401150001」と、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」を抽出し、クーポンコード「CP20140001」に関連付けてクーポン送客テーブル143に記憶する処理を実行する。図8のクーポン送客テーブル143に示される通り、データ抽出部204は、S402〜S406の処理によって特定された利用明細を決済ID単位で記憶する。これにより、クーポン発行要求を行った会員の利用明細から、当該クーポン内容に合致する決済を、利用明細単位でカウントすることが可能になる。つまり、クレジットカード提供事業者が、クーポン発行を奇貨として、加盟店舗に送客した会員数または決済数をカウントし、送客効果を把握することができるようになる。
本実施形態において、S403〜S407の処理はクーポン単位で実行される。S408において、他のクーポンについても突合処理を実行するかを判定する。他のクーポンについても突合処理を実行すると判定された場合(S408:Yes)、他のクーポンについて再びS403以降の処理を実行する。一方、他のクーポンについて突合処理を実行しないと判定された場合(S408:No)、データ突合サブルーチン処理を終了し、メイン処理のフローチャートに戻る。
再び図7に戻り、S500において、クーポン発行サーバ130の送客手数料算出部206は、送客手数料算出処理を実行する。送客手数料算出処理(S500)は、クレジットカード提供事業者が、クーポン発行を奇貨として加盟店舗に送客した会員数または決済数に基づいて、加盟店舗に対して請求する手数料をいう。
本実施形態における送客手数料算出処理(S500)では、データ突合処理におけるS402〜S406の処理において特定された利用明細単位毎に、送客単価を設定することができる。クーポン発行サーバ130の送客単価入力受付部205は、S402〜S406の処理において特定された利用明細単位毎に、送客単価を入力することができる。
図8を参照して説明すると、送客単価入力受付部205によって入力受付された送客単価「¥500」は、クーポン送客テーブル143の送客単価フィールドに記憶される。送客手数料算出部206は、クーポンコード「CP40140001」に関連付けられて記憶された総客単価の合計額を算出し、クーポン送客テーブル143の送客手数料フィールドに記憶する処理を実行する。
さらにS500において、送客手数料算出部206は、クーポン登録を行った店舗の店舗端末160に、月次の送客手数料を送信する処理を実行する。
店舗端末160は、ネットワークI/F169を介して受信した月次の送客手数料を送客手数料記憶部169に記憶する(S500)。
図11は、送客手数料算出処理(S500)において、店舗端末160のディスプレイに表示される画面の一例を説明した図である。
店舗運営者が店舗端末160の入力装置を操作することにより、店舗端末160のディスプレイに送客手数料通知画面400が表示される。本実施形態における送客手数料通知画面400には、クーポン内容410と、送客手数料明細420とを含んで構成することができる。
店舗運営者は、送客手数料明細420を参照することにより、クレジットカード提供事業者の会員向けウェブサイトに登録したクーポンにより、実際に集客に結びついた来客数や来客時期を把握することができる。さらには、実際に集客に成功したクレジットカード会員数または決済数に対してのみ送客手数料が算出されるため、店舗運営者は、店舗の広告・宣伝に係るクーポン発行および送客手数料コストを客観的に評価することが出来る。
以上説明した通り、本発明のクーポン発行装置を含むクーポン発行システム1は、データ突合部203が、クーポンデータベース140に記録されたクーポン発行データと、利用明細データベース120に記録された利用明細データとを突合する処理を実行する。そして、データ抽出部204は、データ突合処理によって特定された利用明細を決済ID単位で記憶する。
これにより、クーポン発行要求を行った会員の利用明細から、当該クーポン内容に合致する決済を、利用明細単位でカウントすることが可能になる。つまり、クレジットカード提供事業者が、クーポン発行を奇貨として、加盟店舗に送客した会員数または会員による決済数をカウントし、送客効果を把握することができるようになる。
一方、店舗運営者は、送客手数料を参照することにより、クレジットカード提供事業者の会員向けウェブサイトに登録したクーポンにより、実際に集客に結びついた来客数や来客時期を把握することができる。さらには、店舗の広告・宣伝に係るクーポン発行および送客手数料コストを客観的に評価することが出来る。
以上説明した実施形態は、情報処理装置上で実行されるコンピュータプログラムによるものであり、本発明はコンピュータプログラムによる形態を採ることができる。また、コンピュータプログラムはCD−ROM等のコンピュータ記憶媒体に格納され、当該コンピュータが記憶媒体を読取ることで実行することができるため、本発明はコンピュータ記憶媒体による形態を採ることができる。