JP2002244302A - 感光性樹脂積層体 - Google Patents

感光性樹脂積層体

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JP2002244302A
JP2002244302A JP2001042045A JP2001042045A JP2002244302A JP 2002244302 A JP2002244302 A JP 2002244302A JP 2001042045 A JP2001042045 A JP 2001042045A JP 2001042045 A JP2001042045 A JP 2001042045A JP 2002244302 A JP2002244302 A JP 2002244302A
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Yuji Taguchi
祐二 田口
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製版時と印刷時における微細な独立点や画像の
再現性に優れた印刷レリーフ版用感光性樹脂積層体を提
供すること。 【解決手段】少なくとも支持体、接着層、感光性樹脂層
を有する感光性樹脂積層体において、上記接着層と感光
性樹脂層との間に中間層を有し、該中間層の光硬化後の
反発弾性率が15%以上であり、かつ中間層のショアー
D硬さが感光性樹脂層よりも5°以上低いことを特徴と
する感光性樹脂積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性樹脂積層体に
関するものであり、より詳しくは、製版時と印刷時に優
れた微細な独立点や画像の再現性に優れた印刷用感光性
樹脂版材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、印刷用レリーフ版に用いられる感
光性樹脂組成物として、一般に、可溶性ポリマー、光重
合性不飽和基含有モノマーおよび光重合開始剤を必須成
分として含有し、必要に応じて、安定剤、可塑剤等の添
加剤が配合される。
【0003】従来より、この感光性樹脂組成物層に透明
な画像部を有するネガフィルム(またはポジフィルム)
を通して活性光線を照射し、露光部の感光層を硬化させ
た後、非露光部の感光層を適当な溶剤で溶解除去するこ
とにより、印刷用のレリーフ版を作成することは広く知
られている。
【0004】最近、印刷用レリーフ版に用いられる感光
性樹脂組成物に対するユーザーの要求が、短い露光時間
で微細なパターンを再現する方向へ進んでおり、最小独
立点の保持は200μから100μへと変化してきている。ま
た、写真の印刷等に使用する最小ハイライトについても
150線の3%からさらに細かな200線1%を要求され
るようになっている。しかし、それらの要求に対応する
従来技術としては、支持体上に100μ以上の全面光硬
化された感光性樹脂層上に200μ以上の感光樹脂層を
設ける感光性樹脂積層体(特開昭58−85435号公
報)や支持体上に軟質樹脂のクッション層を設けてイン
キの乗りを改善した感光性樹脂積層体(特開昭54−8
5803号公報)などが挙げられるが、製版において短
い露光時間で微細な点を再現し、かつ印刷時にも太りの
少ないシャープな印刷物を得られる感光性樹脂積層体を
得ることができていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決しようとするものであり、製版時と印刷時におけ
る微細な独立点や画像の再現性に優れた印刷レリーフ版
用感光性樹脂積層体を提供することを課題とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、製版にお
いて短い露光時間で微細な独立点や画像を再現し、かつ
印刷時にも太りの少ないシャープな印刷物を得るため
に、鋭意検討した結果、遂に本発明を完成するに到っ
た。即ち、本発明は、少なくとも支持体、接着層、感
光性樹脂層を有する感光性樹脂積層体において、上記接
着層と感光性樹脂層との間に中間層を有し、該中間層の
光硬化後の反発弾性率が15%以上であり、かつ中間層
のショアーD硬さが感光性樹脂層よりも5°以上低いこ
とを特徴とする感光性樹脂積層体。全厚みが500〜
1000μである前記記載の感光性樹脂積層体。感
光性樹脂層の厚みが350〜550μである前記記載
の感光性樹脂積層体。中間層の厚みが50μ以上であ
る請求項1記載の感光性樹脂積層体。中間層が接着層
を兼ねており、接着層がポリエステルウレタン系組成物
である前記記載の感光性樹脂積層体。感光性樹脂層
の光硬化後の樹脂硬度がショアーD硬さで45°〜70
°である前記記載の感光性樹脂積層体である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、感光性樹脂層と
接着層との間に設ける中間層は、反発弾性率が15%以
上であり、かつ硬度を感光性樹脂層の硬度よりも小さく
することでクッション効果を与えることが好ましい。中
間層は反発弾性率が15%以上であれば良く、好ましく
は20%以上、望ましくは30%以上である。反発弾性
率が15%未満ではクッション効果が小さいので、好ま
しくない。
【0008】また中間層の硬さは感光樹脂層よりもショ
アーD硬さで5°以上小さくすれば良く、好ましくは1
0°以上小さく、望ましくは20°以上小さくすれば良
い。中間層の低硬度化と高反発弾性によるクッション効
果は印圧によるレリーフ層の変形を小さくし、印刷時の
微細な点の再現性を改善することができる。
【0009】なお、印刷後の耐洗い油性が要求される場
合は、耐洗い油性として、中間層のノルマルヘキサンに
対する溶剤吸収重量増加率が15%以下であることが好
ましく、さらに好ましく10%以下、望ましくは5%以
下である。
【0010】前記中間層の材料としては、反発弾性率が
15%以上、硬度がレリーフ層の硬度よりも5°以上小
さく、好ましくは中間層のノルマルヘキサンに対する溶
剤吸収重量増加率が15%以下であれば公知の材料が使
用可能である。たとえば、接着層を兼ねるものでもかま
わないし、光硬化した樹脂層、ウレタン樹脂、ポリエス
テル系エラストマーなどが挙げられが、コスト及び製造
の面から接着層を兼ねるものや光硬化した樹脂層が好ま
しい。
【0011】上記中間層は、クッション効果と中間層の
強度の面から厚みが50μ以上であることが好ましく、
さらに好ましくは100μ以上であり、望ましくは20
0μ以上である。光硬化した樹脂層としては公知の感光
性樹脂が使用可能であり、可溶性ポリマー、光重合性不
飽和基含有モノマーおよび光重合開始剤を必須成分とし
て含有した感光性樹脂組成物である。接着層上に光硬化
した樹脂層を設ける方法としては,公知の製造方法が可
能であり、たとえば感光性樹脂組成物溶液のキャスト法
で感光性樹脂層を接着層上に設けた後に、ポリエステル
フイルム等で酸素を遮断した状態で紫外線を照射して光
硬化した中間層を設ければよい。
【0012】次に、本発明において、感光性樹脂層の厚
みは、350〜550μが好ましく、さらに好ましくは
350〜550μであり、望ましくは400〜500μ
である。550μを超えると製版時の点の再現性が低下
するので好ましくなく、一方350μ未満では支持体上
の中間層にインキが付着して印刷物の非画像部に汚れ
(地汚れ)が生じるために好ましくない。
【0013】また、感光性樹脂層の光硬化後の硬度とし
ては、ショアーD硬さで45°〜70°が好ましく、さ
らに好ましくは50°〜70°、望ましくは60°〜7
0°である。レリーフ層の硬度が45未満では印刷時の
変形によって太りが生じるために好ましくない。またレ
リーフ層の硬度が70°を超えるとインキの乗り不良が
発生し、好ましくない。
【0014】本発明における感光性樹脂層で用いる組成
物としては、公知のものを使用することが可能であり、
具体的には可溶性高分子化合物(例えば、ポリビニルア
ルコール、ポリアミド、ポリエーテルエステルアミド、
ポリエーテルアミド、ポリウレタンなど)、光重合性又
は光架橋性モノマー(例えば、多価アルコールのアクリ
レート、多価アルコールのエポキシアクリレート、N−
メチロールアクリルアミドなど)、光重合開始剤(例え
ば、ベンジルジメチルケタール、ベンゾインジメチルエ
ーテル等)、必要によって熱安定剤、可塑剤、界面活性
剤、染料、紫外線吸収剤等を配合してなる感光性樹脂組
成物である。
【0015】本発明に使用する接着層は、中間層とを兼
ねることが可能であり、公知の接着剤を使用することが
可能である。具体的には可溶なポリエステルを多価イソ
シアネートで硬化させたポリエステルウレタン系接着
剤、エポキシ系接着剤などがあげられる。その中でもポ
リエステルウレタン系接着剤は感光性樹脂との接着に優
れるために好ましく、ポリエステルウレタン系接着剤の
中でも特にポリエステルとイソシアヌレート型多価イソ
シアネートからなる接着剤がより望ましい。接着層組成
物には、他の少量成分を添加することができる。添加物
としては、可塑剤、染料、紫外線吸収剤、ハレーション
防止剤、界面活性剤、光重合性ビニルモノマーなどがあ
げられる。
【0016】本発明に用いる支持体としては、ポリエス
テルフィルムなどのプラスチックフィルム、鉄、ステン
レス、アルミニウムなどの金属板、金属蒸着したフィル
ムなどが挙げられる。支持体の厚みは感光樹脂層厚みが
300μ未満にならない限り、用途に応じて適宜に選ぶ
ことができる。
【0017】本発明感光性樹脂積層体は、例えば、熱プ
レス、注型、溶融押出し、溶液キャスト等の公知の任意
の方法により、所望の厚さのシート状物の感光性樹脂積
層体(感光性樹脂印刷用原版)とすることができる。
【0018】また本発明には、感光樹脂層上に保護層が
積層されてもよく、当該保護層には、フィルム状のプラ
スチック、例えば、厚さ125μmのポリエステルフィ
ルムに、粘着性のない透明で現像液に分散または溶解可
能な高分子の厚さ1〜3μmの被膜が形成されたものが
用いられる。この薄い被膜を有するフィルムを、当該被
膜が感光層上に接するように、感光性樹脂原版に積層す
ることによって、感光層の表面粘着性が強い場合であっ
ても、露光操作前に、当該プラスチックフィルムを感光
性樹脂原版から容易に剥離することができる。
【0019】本発明感光性樹脂積層体より印刷版を作成
する方法として、まず、その感光性樹脂層上に透明画像
部を有するネガフィルムまたはポジフィルムを密着して
重ね合せ、その上方から活性光線を照射して露光を行う
と、露光部が硬化して不溶化する。活性光線には通常3
00〜400nmの波長を中心とする高圧水銀灯、超高
圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン灯、ケミカ
ルランプ等の光源を用いる。
【0020】露光後、適当な溶剤、好ましくは、水、特
に中性水を用いて非露光部分を溶解除去することによっ
て、短時間で速やかに現像がなされ、印刷版(レリーフ
版)が得られる。現像方式としては、スプレー式現像装
置、ブラシ式現像装置等を用いるのが好ましい。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例を用いて具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例中単に部とあるのは重量部を示す。なお本発
明積層体(印刷原版)に成型し、光硬化した後の、ショ
アーD硬さ、ノルマルヘキサンに対する溶剤吸収重量増
加率、露光時間及び現像時間は以下の方法により測定し
た。なお、測定用サンプルは 250μのポリエステル
支持体上に3mmの感光性樹脂層を設けて感光性樹脂層
表面に125μのポリエステルフィルムを積層した感光
性樹脂積層体を使って、感光性樹脂積層体の表面から2
5W/m2のケミカルランプを用いて感光性樹脂表面よ
り高さ5cmの距離から10分間露光し、光硬化させ
た。このサンプルを20℃、相対湿度65%の条件で24
時間保存してサンプルを調整した。 (1)ショアーD硬さ :西独ツビック社製、ショア
ー式デュロメーター(ショアーDタイプ)を用いて25
℃で測定した。 (2)溶剤吸収重量増加率:露光後のサンプル厚みが5
00μで2cm×5cmのサンプルを作り、5時間ノル
マルへキサンに浸漬した後、表面に付着したノルマルへ
キサンを取り除き、重量を測定した。溶剤吸収重量増加
率は、以下の計算式で計算した。 溶剤吸収重量増加率(%)=(浸漬後の重量÷浸漬前の
重量)×100 (3)反発弾性率 :直径10mm(重さ4.16)の鋼
球製ボールを20cmの高さより落下させ、跳ね返る高
さ(a)を読み取り、(a/20)×100%表示とし
た。測定は、25℃、70%RHの条件で行った。
【0022】実施例1 ε−カプロラクタム55.0部、N,N’−ビス(γ−
アミノプロピル)ピペラジンアジペート40.0部、
1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート
7.5部および水100部を、反応器に入れ、充分な窒
素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が1
0kg/cm2に達した時点から、反応器内の水を徐々
に留出させて1時間で常圧に戻し、その後1.0時間常
圧で反応させた。最高重合温度は220℃であった。得
られた重合体は、融点140℃、比粘度2.00の透明
淡黄色のポリアミドを得た。
【0023】得られたポリアミドを50.0部、N−エ
チルトルエンスルホン酸アミド5.0部、1,4−ナフ
トキノン0.03部、メタノール50.0部および水1
0部を、攪拌付き加熱解釜中で60℃、2時間混合して
ポリマーを完全に溶解してから、トリメチロールプロパ
ントリグリシジルエステルのアクリル酸付加物38.1
部、グリシジルメタクリレート2.5部、メタクリル酸
2.9部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1
部、亜硫酸アンモニウム0.3部、シュウ酸0.1部お
よびベンジルジメチルケタール1.0部を添加して30
分間溶解した。次いで、徐々に昇温してメタノールと水
を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮し
た。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を
得た。この感光性樹脂組成物の紫外線露光後のショアー
D硬さは、55°であった。
【0024】次に250μのポリエステルフィルム支持
体上に接着層を介してショアーD硬さが43°の感光性
樹脂層を中間層として200μ設けた全厚みが470μ
のポリエステルフィルムを製造した。先ずポリエチレン
テレフタレート上にポリウレタン系接着層を20μ設け
た。ポリウレタン系接着層は東洋紡績(株)製ポリエス
テル系樹脂「バイロンRV−300」80重量部をトル
エン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)の混
合溶剤1940重量部に80℃で加熱溶解した。冷却
後、イソシアヌレート型多価イソシアネートとしてヘキサ
メチレンジイソシアネートとトルエンジイソシアネート
を原料とする住友バイエルウレタン(株)製のイソシア
ヌレート型多価イソシアネートの「デスモジュールH
L」20重量部、硬化触媒としてトリエチレンジアミン
0.06重量部を添加し、10分攪拌した。このように
して得られた接着層用組成物溶液を膜厚みが20μm と
なるように厚さ250μのポリエチレンテレフタレート
フィルム上に塗布して100℃で3分間乾燥キュアー
し、250μのポリエステルフィルム支持体上に接着層
を設けた。
【0025】次に250μのポリエステルフィルム支持
体上に接着層を介してショアーD硬さが43°で反発弾
性率が21%の光硬化した感光性樹脂層の中間層を設け
た。中間層は、上記の感光性樹脂組成物に用いたポリア
ミド55.0部、N−エチルトルエンスルホン酸アミド
5.0部、1,4−ナフトキノン0.03部、メタノー
ル50.0部および水10部を、攪拌付き加熱解釜中で
60℃、2時間混合してポリマーを完全に溶解した後、
ジエチレングリコールのジグリシジルエステルのアクリ
ル酸付加物32.9部、メタクリル酸3.1部、グリシジ
ルメタクリレート2.5部、ハイドロキノンモノメチル
エーテル0.1部、亜硫酸アンモニウム0.3部、シュ
ウ酸0.1部およびベンジルジメチルケタール1.0部
を添加して、感光性樹脂組成物を得た。ついでこのよう
にして得られた光硬後の感光性樹脂組成物の膜厚みが2
00μm となるように厚さ250μのポリエステルフィ
ルム上に塗布して70℃で乾燥した後に、さらに125
μのポリエステルフィルムを重ね合わせて照度が10m
w/m2のケミカルランプを使って60秒間露光して光
硬化させた200μの感光性樹脂中間層を設けた支持体
を得た。この中間層の反発弾性率を測定したところ、2
1%であった。又この中間層のノルマルヘキサンに対す
る溶剤吸収重量増加率は7.3%であり、インキの洗い
油に対する耐性が充分であることを確認した。
【0026】この支持体の中間層上に、上記感光性樹脂
組成物を流延し、感光性樹脂層を形成した。一方、厚さ
2μmのポリビニルアルコール(AH−24、日本合成
化学(株)製)の被膜を有する厚さ125μmのポリエ
ステルフィルムを、当該被膜側が感光層と接するよう
に、当該ポリエステルフィルムをラミネーターを用いて
感光層上に積層し、全厚みが950μmで感光層厚みが
480μのシート状積層体を得た。この積層体は30℃
で保管下板状に固化した。この24時間後、この積層体
を103℃で3分間加熱して、7日間以上保管した後、
感光性樹脂原版(生版)を得た。得られた感光性樹脂原
版は、ショアーD硬さが43°で反発弾性率が21%の
中間層上にショアーD硬さが55°で厚みが480μの
感光性樹脂層を設けたレリーフ版の全厚みが950μの
感光性樹脂原版であった。
【0027】次いで直径100μの独立点を再現する露
光時間を実施例1と同等の方法で得られた感光性樹脂レ
リーフ版の微細な独立点の再現性を評価した結果、10
0μの独立点を再現する露光時間は3分間であり、感度
が高く且つ優れた独立点の再現性を有する感光性樹脂原
版であった。又得られたレリーフの100μの独立点の
直径を測定したところ、103μであった。次にこのレ
リーフ版を使って100μ独立点の印刷性を評価した。
評価は実施例1と同様にして行った。得られた印刷物の
100μの独立点は167μであり、太りが小さくシャ
ープな刷り上がりの印刷物が得られた。又非画像部を調
べたところ、インキ汚れはまったく見られず,優れた印
刷物であった。
【0028】実施例2 実施例1において、感光性樹脂組成物層の厚みを480
μから350μに変更し又中間層厚みを350μから3
30μに変更したこと以外は実施例1と同様の方法によ
り、感光性樹脂層が350μで中間層が330μの全厚
みが950μの感光性樹脂原版を得た。次いで直径10
0μの独立点が100μを再現する露光時間を実施例1
と同等の方法で評価した。得られた感光性樹脂レリーフ
版の微細な独立点の再現性を評価した結果、100μの
独立点を再現するのに必要な露光時間は2分間であり、
感度の高い感光性樹脂原版であった。又得られたレリー
フの100μの独立点の直径を測定したところ、102
μであった。次にこのレリーフ版を使って印刷性を評価
した。得られた印刷物にかすれはなく,又100μの独
立点は158μであり、太りの小さい印刷物が得られ
た。又印刷物の非画像部を調べたところ、インキの汚れ
はわずかに起っていたが、印刷物としては問題なかっ
た。
【0029】実施例3 実施例1において、感光性樹脂組成物層の厚みを480
μから400μに変更し又中間層厚みを280μに変更
したこと以外は実施例1と同様の方法により、感光性樹
脂層が400μで中間層が280μの全厚みが950μ
の感光性樹脂原版を得た。次いで直径100μの独立点
が100μを再現する露光時間を実施例1と同等の方法
で評価した。得られた感光性樹脂レリーフ版の微細な独
立点の再現性を評価した結果、100μの独立点を再現
するのに必要な露光時間は2.5分間であり、感度の高
い感光性樹脂原版であった。又得られたレリーフの10
0μの独立点の直径を測定したところ、104μであっ
た。次にこのレリーフ版を使って印刷性を評価した。得
られた印刷物にかすれはなく、又印刷物の100μ独立
点は162μであり、太りの小さい印刷物が得られた。
又印刷物の非画像部を調べたところ、インキの汚れはわ
ずかに起っていたが、印刷物としては問題なかった。
【0030】実施例4 実施例1において、感光性樹脂組成物のモノマー成分を
グリセリンジメタクリレートに変更したこと以外は実施
例1と同様の方法により、ショアーD硬度が43°で反
発弾性率が21%の中間層上に感光性樹脂のショアーD
硬度が67°の感光性樹脂層を設けた感光性樹脂原版を
得た。次いで直径100μの独立点が100μを再現す
る露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得られ
た感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価
した結果、100μの独立点を再現するのに必要な露光
時間は3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版であっ
た。又得られたレリーフの100μの独立点の直径を測
定したところ、104μであった。次にこのレリーフ版
を使って印刷性を評価した。得られた印刷物はインキか
すれがなく、100μ独立点は155μであり、太りの
小さいシャープな刷り上がりの印刷物が得られた。又非
画像部を調べたところ、インキ汚れはまったく見られ
ず,優れた印刷物であった。
【0031】比較例1 実施例1において、中間層を設けずに250μのポリエ
ステルフィルム上に20μの接着層を介して実施例1と
同じ感光性樹脂層を680μ設けた感光性樹脂原版を得
た。次いで直径100μの独立点が100μを再現する
露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得られた
感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価し
た結果、100μの独立点を再現するのに必要な露光時
間は5分間であり、感度の低い感光性樹脂原版であっ
た。次にこのレリーフ版を使って印刷性を評価した。又
得られたレリーフの100μの独立点の直径を測定した
ところ、103μであった。得られた印刷物の100μ
独立点は237μであり、シャープな独立点の印刷物は
得られなかった。
【0032】比較例2 実施例1において、感光性樹脂組成物のモノマー成分を
プロピレングリコールジグリシジルエステルとアクリル
酸の付加物に変更したこと以外は実施例1と同様の方法
により、ショアーD硬度が43°で反発弾性率が21%
の中間層上に感光性樹脂のショアーD硬度が45°の感
光性樹脂層を設けた感光性樹脂原版を得た。次いで直径
100μの独立点が100μを再現する露光時間を実施
例1と同等の方法で評価した。得られた感光性樹脂レリ
ーフ版の微細な独立点の再現性を評価した結果、100
μの独立点を再現するのに必要な露光時間は3分間であ
り、感度の高い感光性樹脂原版であった。次にこのレリ
ーフ版を使って印刷性を評価した。又得られたレリーフ
の100μの独立点の直径を測定したところ、102μ
であった。得られた印刷物の100μ独立点は215μ
であり、シャープな独立点の印刷物は得られなかった。
【0033】実施例5 実施例1において、感光性樹脂層の感光性樹脂組成物の
モノマー成分をグリセリンアクリレートメタクリレート
に変更したこと以外は実施例1と同様の方法により、シ
ョアーD硬度が43°で反発弾性率が21%の中間層2
00μ上に感光性樹脂のショアーD硬度が49°の感光
性樹脂層を設けた全厚み950μの感光性樹脂原版を得
た。次いで直径100μの独立点が100μを再現する
露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得られた
感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価し
た結果、100μの独立点を再現するのに必要な露光時
間は3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版であっ
た。又得られたレリーフの100μの独立点の直径を測
定したところ、104μであった。次にこのレリーフ版
を使って印刷性を評価した。得られた印刷物はインキか
すれがなく、100μ独立点は170μであり、太りの
小さいシャープな刷り上がりの印刷物が得られた。又非
画像部を調べたところ、インキ汚れはまったく見られ
ず,優れた印刷物であった。
【0034】実施例6 実施例1において、下記中間層を下記感光性樹脂層に変
更したこと以外は、実施例1と同様の方法により、ショ
アーD硬度37°で反発弾性率31%の厚みが200μ
の中間層上にショアーD硬度が55°で厚みが480μ
の感光性樹脂層を設け、全厚みが950μの感光性樹脂
原版を得た。使用する中間層の感光性樹脂組成物に使用
するポリアミドは、数平均分子量が600のポリエチレ
ングリコールの両末端にアクリロニトリルを付加し、こ
れを水素還元して得たα、ω−ジアミノポリオキシエチ
レンとアジピン酸との等モル塩55.0部、ε−カプロ
ラクタム25部、及びヘキサメチレンジアミンとアジピ
ン酸との等モル塩20重量部を通常の条件で溶融重合し
て相対粘度(ポリマー0.2gを抱水クロラール20部
に溶解して、25℃で測定)2.1のポリエーテルアミ
ドを得た。得られたポリアミド60.0部、N−エチル
トルエンスルホン酸アミド5.0部、メタノール50.
0部および水10部を、攪拌付き加熱解釜中で60℃、
2時間混合してポリマーを完全に溶解してから、エチレ
ングリコールジグリシジルエステルのアクリル酸付加物
33.9部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1
部およびベンジルジメチルケタール1.0部を添加して
30分間溶解した。次いで、徐々に昇温してメタノール
と水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃
縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成
物を得た。得られた感光性樹脂組成物を実施例1と同様
の方法により、中間層を200μ設けた感光性樹脂原版
を得た。上記中間層のノルマルヘキサンに対する溶剤吸
収重量増加率は6.7%であり、インキの洗い油に対す
る耐性が十分にあることを確認した。得られた感光性樹
脂原版の微細な独立点の再現性を評価した結果、直径1
00μの独立点を再現する露光時間は3分間であり、感
度が高く且つ優れた独立点の再現性を有する感光性樹脂
レリーフ版であった。又得られたレリーフの100μの
独立点の直径を測定したところ、103μであった。次
にこのレリーフ版を使って印刷性を評価した。得られた
印刷物の100μの独立点は154μであり、画像太り
が小さくシャープな刷り上がりの印刷物が得られた。又
印刷物のベタ部にかすれはなく、非画像部にインキ汚れ
もなかった。
【0035】実施例7 実施例1において、中間層を下記ち感光性樹脂中間層に
変更したこと以外は実施例1と同様の方法により、ショ
アーD硬度が30°で反発弾性率が35%である厚みが
200μの中間層上にショアーD硬度が55°で厚みが
480μの感光性樹脂層を設け、全厚みが950μの感
光性樹脂原版を得た。使用する中間層の感光性樹脂組成
物は次のようにして得た。実施例5で中間層に用いたポ
リエーテルアミド60.0部、N−エチルトルエンスル
ホン酸アミド5.0部、メタノール50.0部および水
10部を、攪拌付き加熱解釜中で60℃、2時間混合し
てポリマーを完全に溶解してから、ジエチレングリコー
ルジグリシジルエステルのアクリル酸付加物33.9
部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部および
ベンジルジメチルケタール1.0部を添加して30分間
溶解した。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留
出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。
この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得
た。得られた感光性樹脂組成物を実施例1と同様の方法
により、250μの接着層を塗布したポリエステル上に
感光性樹脂中間層を200μ設け、実施例1と同様の方
法で480μの感光性樹脂層を中間層上に設け、全厚み
が950μの感光性樹脂原版を得た。上記中間層のノル
マルヘキサンに対する溶剤吸収重量増加率は8.8%で
あり、インキの洗い油に対する耐性が十分にあることを
確認した。次いで直径100μの独立点を再現する露光
時間を実施例1と同等の方法で評価した。得られた感光
性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価した結
果、100μの独立点を再現するのに必要な露光時間は
3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版であった。又
得られたレリーフの100μの独立点の直径を測定した
ところ、103μであった。次にこのレリーフ版を使っ
て印刷性を評価した。得られた印刷物はかすれがなく、
又100μ独立点は150μであり、太りの小さいシャ
ープな刷り上がりの印刷物が得られた。さらに印刷物の
非画像部を調べたが、インキの汚れは起っておらず、優
れた印刷物であった。
【0036】実施例8 実施例7の中間層を用いて感光性樹脂組成物のモノマー
成分をグリセリンジメタクリレートに変更したこと以外
は実施例1と同様の方法により、ショアーD硬度が30
°で反発弾性率が35%の中間層上に実施例2に用いた
感光性樹脂のショアーD硬度が67°の感光性樹脂層を
設けた全厚みが950μの感光性樹脂原版を得た。次い
で直径100μの独立点が100μを再現する露光時間
を実施例1と同等の方法で評価した。得られた感光性樹
脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価した結果、
100μの独立点を再現するのに必要な露光時間は3分
間であり、感度の高い感光性樹脂原版であった。又得ら
れたレリーフの100μの独立点の直径を測定したとこ
ろ、104μであった。次にこのレリーフ版を使って印
刷性を評価した。得られた印刷物はインキかすれがな
く、100μ独立点は147μであり、太りの小さいシ
ャープな刷り上がりの印刷物が得られた。さらに印刷物
の非画像部を調べたが、インキの汚れは起っておらず、
優れた印刷物であった。
【0037】比較例3 実施例1において、中間層のモノマー成分をトリプロピ
レングリコールのジグリシジルエステルとアクリル酸の
付加物に変更したこと以外は実施例1と同様の方法によ
り、ショアーD硬度で40°で反発弾性率が11%の中
間層200μの上にショアーD硬度が55°の感光性樹
脂層を設けた全厚みが950μの感光性樹脂原版を得
た。次いで直径100μの独立点が100μを再現する
露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得られた
感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価し
た結果、100μの独立点を再現するのに必要な露光時
間は3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版であっ
た。又得られたレリーフの100μの独立点の直径を測
定したところ、104μであった。次にこのレリーフ版
を使って印刷性を評価した。得られた印刷物の100μ
独立点は201μであり、シャープな独立点の印刷物は
得られなかった。
【0038】実施例9 実施例4のショアーD硬度が67°の感光性樹脂層を用
いて、ショアーD硬度が61°で反発弾性率が16%の
下記中間層兼接着層200μと組み合わせて実施例1の
製造方法と同様にして感光層が480μの全厚み950
μの感光性樹脂原版を得た。200μの中間層兼接着層
は、以下の方法で250μのポリエステルフィルム上に
設けた。接着層兼接着層はポリエステルウレタン系接着
材を用い、接着層用組成物溶液は次のように調整した。
東洋紡績(株)製ポリエステル系樹脂「バイロンRV−
200」95重量部をトルエン/メチルエチルケトン=
80/20(重量比)の混合溶剤175重量部に80℃
で加熱溶解した。冷却後、イソシアヌレート型多価イソシ
アネートとしてヘキサメチレンジイソシアネートとトル
エンジイソシアネートを原料とする住友バイエルウレタ
ン(株)製のイソシアヌレート型多価イソシアネートの
「デスモジュールHL」5重量部、硬化触媒としてトリ
エチレンジアミン0.03重量部を添加し、10分攪拌
した。このようにして得られた接着層用組成物溶液を膜
厚みが200μm となるように厚さ250μのポリエス
テルフィルム上に塗布して100℃で3分間乾燥キュア
ーする工程を5回繰り返して200μでショアーD硬さ
が61°の接着層兼中間層を設けた支持体を得た。この
中間層のノルマルヘキサンに対する溶剤吸収重量増加率
は、8.0%であり、インキの洗い油に対する耐性が十
分であった。この支持体の接着層兼中間層上に、上記感
光製樹脂組成物を流延し、感光層を形成した。一方、厚
さ2μmのポリビニルアルコール(AH−24、日本合
成化学(株)製)の被膜を有する厚さ125μmのポリ
エステルフィルムを、当該被膜側が感光層と接するよう
に、当該ポリエステルフィルムをラミネーターを用いて
感光層上に積層し、全厚みが1077μmで感光層厚み
が500μのシート状積層体を得た。この積層体は30
℃で保管下板状に固化した。24時間後、この積層体を
103℃で3分間加熱して、7日間以上保管した後、感
光性樹脂原版(生版)を得た。得られた感光性樹脂原版
の微細な独立点の再現性を評価した結果、直径100μ
の独立点を再現する露光時間は3分間であり、感度が高
く且つ優れた独立点の再現性を有する感光性樹脂レリー
フ版であった。又得られたレリーフの100μの独立点
の直径を測定したところ、103μであった。次にこの
レリーフ版を使って印刷性を評価した。又印刷物の10
0μ独立点は165μであり、太りの小さいシャープな
印刷物が得られた。さらに印刷物の非画像部を調べた
が、インキの汚れは起っておらず、優れた印刷物であっ
た。
【0039】実施例10 実施例1において、感光性樹脂組成物層の厚みを460
μに変更し、支持体のポリエステルフィルム厚みを18
8μに変更し且つ中間層厚みを132μに変更したこと
以外は実施例1と同様の方法により、感光性樹脂層が4
60μで中間層が132μの全厚みが800μの感光性
樹脂原版を得た。次いで直径100μの独立点を再現す
る露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得られ
た感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価
した結果、100μの独立点を再現するのに必要な露光
時間は3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版であっ
た。又得られたレリーフの100μの独立点の直径を測
定したところ、103μであった。次にこのレリーフ版
を使って印刷性を評価した。得られた印刷物はかすれが
なく、又100μ独立点は151μであり、太りの小さ
いシャープな印刷物が得られた。印刷物の非画像部を調
べたが、インキの汚れは起っておらず、優れた印刷物で
あった。
【0040】実施例11 実施例1において、感光性樹脂組成物層の厚みを450
μに変更し、また支持体のポリエステルフィルム厚みを
125μに変更し且つ中間層厚みを105μに変更した
こと以外は実施例1と同様の方法により、感光性樹脂層
が450μで中間層が105μの全厚みが700μの感
光性樹脂原版を得た。次いで直径100μの独立点を再
現する露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得
られた感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を
評価した結果、100μの独立点を再現するのに必要な
露光時間は3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版で
あった。又得られたレリーフの100μの独立点の直径
を測定したところ、102μであった。次にこのレリー
フ版を使って印刷性を評価した。得られた印刷物はかす
れがなく、100μの独立点は163μであり、太りの
小さいシャープな印刷物が得られた。印刷物の非画像部
を調べたが、インキの汚れは起っておらず、優れた印刷
物であった。
【0041】実施例12 実施例1において、感光性樹脂組成物層の厚みを470
μに変更し,又中間層のポリエステルフィルム厚みを3
50μに変更し且つ中間層厚みを110μに変更したこ
と以外は実施例1と同様の方法により、感光性樹脂層が
470μで中間層が110μの全厚みが950μの感光
性樹脂原版を得た。次いで直径100μの独立点を再現
する露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得ら
れた感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評
価した結果、100μの独立点を再現するのに必要な露
光時間は3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版であ
った。又得られたレリーフの100μの独立点の直径を
測定したところ、103μであった。次にこのレリーフ
版を使って印刷性を評価した。得られた印刷物はかすれ
がなく、100μ独立点は172μであり、太りの小さ
いシャープな印刷物が得られた。印刷物の非画像部を調
べたが、インキの汚れは起っておらず、優れた印刷物で
あった。
【0042】実施例13 実施例1において、感光性樹脂組成物層の厚みを470
μに変更し,又中間層のポリエステルフィルム厚みを4
00μに変更し且つ中間層厚みを60μに変更したこと
以外は実施例1と同様の方法により、感光性樹脂層が4
70μで中間層が60μの全厚みが950μの感光性樹
脂原版を得た。次いで直径100μの独立点を再現する
露光時間を実施例1と同等の方法で評価した。得られた
感光性樹脂レリーフ版の微細な独立点の再現性を評価し
た結果、100μの独立点を再現するのに必要な露光時
間は3分間であり、感度の高い感光性樹脂原版であっ
た。又得られたレリーフの100μの独立点の直径を測
定したところ、103μであった。次にこのレリーフ版
を使って印刷性を評価した。得られた印刷物はかすれが
なく、100μ独立点は179μであり、太りの小さい
シャープな印刷物が得られた。印刷物の非画像部を調べ
たが、インキの汚れは起っておらず、優れた印刷物であ
った。
【0043】
【発明の効果】以上かかる構成よりなる本発明感光性樹
脂組成積層体は、前記実施例からも明らかなとおり、製
版時及び印刷時における微細な独立点の再現性に優れた
印刷レリーフ版用感光性樹脂積層体を提供することがで
き、産業界に寄与すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA04 AB02 AC01 AD01 DA35 DA40 FA03 FA17 2H096 AA00 AA02 BA05 BA20 CA05 CA20 EA02 GA08 LA16 LA17 4F100 AK01C AK01D AK41 AK46 AK51D AT00A BA04 BA07 BA26 CB00B CB00D EH46 GB90 HB31 JB14 JB14C JD07D YY00D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも支持体、接着層、感光性樹脂層
    を有する感光性樹脂積層体において、上記接着層と感光
    性樹脂層との間に中間層を有し、該中間層の光硬化後の
    反発弾性率が15%以上であり、かつ中間層のショアー
    D硬さが感光性樹脂層よりも5°以上低いことを特徴と
    する感光性樹脂積層体。
  2. 【請求項2】全厚みが500〜1000μである請求項
    1記載の感光性樹脂積層体。
  3. 【請求項3】感光性樹脂層の厚みが350〜550μで
    ある請求項1記載の感光性樹脂積層体。
  4. 【請求項4】中間層の厚みが50μ以上である請求項1
    記載の感光性樹脂積層体。
  5. 【請求項5】中間層が接着層を兼ねており、接着層がポ
    リエステルウレタン系組成物である請求項1記載の感光
    性樹脂積層体。
  6. 【請求項6】感光性樹脂層の光硬化後の樹脂硬度がショ
    アーD硬さで45°〜70°である請求項1記載の感光
    性樹脂積層体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013062082A1 (ja) * 2011-10-28 2013-05-02 東洋紡株式会社 凸版印刷版用感光性樹脂積層体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013062082A1 (ja) * 2011-10-28 2013-05-02 東洋紡株式会社 凸版印刷版用感光性樹脂積層体
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