JP3358610B2 - 感光性樹脂組成物、それを用いた感光性樹脂原版および印刷版 - Google Patents

感光性樹脂組成物、それを用いた感光性樹脂原版および印刷版

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JP3358610B2
JP3358610B2 JP2000001971A JP2000001971A JP3358610B2 JP 3358610 B2 JP3358610 B2 JP 3358610B2 JP 2000001971 A JP2000001971 A JP 2000001971A JP 2000001971 A JP2000001971 A JP 2000001971A JP 3358610 B2 JP3358610 B2 JP 3358610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性樹脂組成物、
それを用いた感光性樹脂原版および印刷版に関し、より
詳しくは印刷用レリーフ版作成用の感光性樹脂組成物、
それを用いた感光性樹脂原版および印刷用レリーフ版に
関する。
【0002】
【従来の技術】印刷用レリーフ版に用いられる感光性樹
脂組成物は、一般に、可溶性ポリマー、光重合性不飽和
基含有モノマーおよび光重合開始剤を必須成分として含
有し、必要に応じて、安定剤、可塑剤等の添加剤が配合
される。
【0003】この感光性樹脂組成物に透明な画像部を有
するネガフィルム(またはポジフィルム)を通して活性
光線を照射し、露光部の感光層を硬化させた後、非露光
部の感光層を適当な溶剤で溶解除去することにより、印
刷用のレリーフ版を作成することは広く知られている。
【0004】感光性樹脂組成物の1つの構成成分である
光重合性不飽和基含有モノマーとして、エポキシ化合物
またはその前駆体から誘導されたモノマー、例えば、エ
ポキシ化合物の(メタ)アクリル酸付加物(トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテルのアクリル酸付加
物等)等を使用することは知られている。しかし、この
ようなモノマーを使用した感光性樹脂組成物において
は、力学的性能が不十分であり、また感度が不十分で、
鮮明な画像再現性を有するレリーフ版を得ることができ
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決しようとするものであり、その目的は、光重合性
不飽和基含有モノマーとしてエポキシ化合物またはその
前駆体から誘導されたモノマーを使用した感光性樹脂組
成物であって、力学的性能に優れ、かつ高感度で、鮮明
な画像再現性を有するレリーフ版を得ることができる感
光性樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この問題
を解決するために、鋭意検討した結果、組成物中の塩素
含有化合物が、レリーフ版の力学的特性、感度および画
像再現性に関与していることを見出し、発明を完成する
に至った。
【0007】即ち、本発明は、以下の通りである。 (1) 可溶性ポリアミド、光重合性不飽和基含有モノマー
および光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物であっ
て、当該光重合性不飽和基含有モノマーがエポキシ化合
物またはその前駆体から誘導されたモノマーであり、か
つ当該組成物の塩素含有量が0.2重量%以下であるこ
とを特徴とする感光性樹脂組成物。 (2) 光重合性不飽和基含有モノマーの塩素含有量が4.
0重量%以下である、上記(1) に記載の感光性樹脂組成
物。 (3) 光重合性不飽和基含有モノマーが、(メタ)アクリ
ル酸とエポキシ化合物またはその前駆体から誘導された
エステルである、上記(1) に記載の感光性樹脂組成物。 (4) 光重合性不飽和基含有モノマーの含有量が、組成物
中、5〜60重量%である、上記(1) に記載の感光性樹
脂組成物。 (5) 上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の感光性樹脂組成
物からなる感光性樹脂原版。 (6) 支持体上に、上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の感
光性樹脂組成物からなる感光層が形成されてなる感光性
樹脂原版。 (7) 上記(5) または(6) に記載の感光性樹脂原版を露
光、次いで現像してなる印刷版。 (8) レリーフ版である、上記(7) に記載の印刷版。
【0008】また、本発明の感光性樹脂組成物によれ
ば、その塩素含有量が0.2重量%以下と低いため、製
造工程中に出る切り屑や規格を外れた製品、また、ユー
ザーがレリーフ版を作成する時に出る現像廃液、印刷に
使用後のレリーフ版等を廃棄する場合に、埋蔵処理の必
要がなく、焼却処理することができ、また、従来から行
われていた、塩素含有量により廃棄物を焼却処理と埋蔵
処理に分別していた手間とコストがかからない、という
利点も有する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、可溶性ポリアミ
ドとは、ジアミンとジカルボン酸、あるいはω−アミノ
酸、ラクタムまたはこれらの誘導体等から公知の方法に
従って合成されるホモポリマー、コポリマーおよびこれ
らの2種以上の混合物であって、任意の溶剤、例えば、
水、酸水溶液、低級脂肪族アルコールまたはこれらの混
合物等に可溶のポリアミドをいう。可溶性ポリアミドの
具体例としては、例えば、ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン610、ナイロン6/66/610、ナイロン
6/66/612等の各種ナイロンのほか、メタキシリ
レンジアミンとアジピン酸から得られるポリアミド、ジ
アミノジシクロヘキシルメタン共重合ナイロン、N,
N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン共重合ナ
イロン、2−アミノエチルピペラジン共重合ナイロン
や、両末端アミノ基含有ポリエチレングリコール共重合
ナイロン、両末端カルボキシル基含有ポリエチレングリ
コール共重合ナイロン等のポリエーテル含有ポリアミ
ド、並びに各種ポリアミドのN−メチロール化物、N−
アルコキシメチル化物等が挙げられる。
【0010】可溶性ポリアミドの含有量は、感光性樹脂
組成物中、好ましくは40〜80重量%、より好ましく
は50〜70重量%である。当該含有量が40重量%未
満であると、組成物がコールドフローしやすく、また画
像の物性が低下するおそれがある。逆に80重量%を超
えると、感度が低下したり、現像時間が長くなるおそれ
がある。また架橋密度が低くなって画像の耐水性や耐溶
剤性が低下するおそれがある。
【0011】本発明において、光重合性不飽和基含有モ
ノマーとしては、分子内に光重合可能な不飽和基を1個
以上含有し、エポキシ化合物またはその前駆体から誘導
されたモノマーである。本発明の感光性樹脂組成物の塩
素含有量を0.2重量%以下とするためには、使用する
光重合性不飽和基含有モノマーの塩素含有量を特定の範
囲に調整することが好ましい。この塩素含有量は、光重
合性不飽和基含有モノマーの配合量により適宜設定され
るが、光重合性不飽和基含有モノマーの配合量が、感光
性樹脂組成物中、5〜60重量%、特に15〜40重量
%であれば、その塩素含有量は4.0重量%以下、特に
1.3重量%以下に調整することが好ましい。
【0012】本発明において、光重合性不飽和基含有モ
ノマーとしては、好ましくは、CH =C(R)−CO
O−CH−CH(OH)−CH−O−結合を少なく
とも一個以上有する、所謂エポキシ付加体である。ここ
でRが水素原子またはメチル基である、(メタ)アクリ
ル酸とエポキシ化合物またはその前駆体から誘導された
(メタ)アクリル酸エポキシエステル付加体が好まし
い。
【0013】このような(メタ)アクリル酸エポキシエ
ステル付加体は、公知の方法、例えば、エポキシ化合
物と(メタ)アクリル酸との付加反応により得るか、
(メタ)アクリル酸グリシジルエステルと活性水素を有
する化合物との付加反応により得るか、あるいは上記
における(メタ)アクリル酸グリシジルエステルの前
駆体である対応のハロヒドリン化合物と、活性水素を含
む化合物との付加反応により得るか、におけるエポ
キシ化合物の前駆体である対応のハロヒドリン化合物と
(メタ)アクリル酸またはその塩との付加反応により得
ることができる。
【0014】しかし、上記のの方法において、原料の
エポキシ化合物は、通常、エピクロロヒドリンを原料と
して合成されるので、副生成物として塩素含有化合物が
混在しており、その塩素含有量は個々のエポキシ化合物
により様々である。従って、この原料のエポキシ化合物
の選択が、(メタ)アクリル酸エポキシエステル付加体
の塩素含有量を4.0重量%以下、特に1.3重量%以
下の範囲に調整し、ひいては本発明の感光性樹脂組成物
中の塩素含有量を0.2重量%以下の範囲とするのに重
要なポイントとなる。
【0015】の方法において、上記エポキシ化合物
が、脂肪族アルコールとエピクロロヒドリンから製造さ
れる場合、脂肪族アルコールは、エピクロロヒドリンと
の反応性が低く副反応が伴い、それにより得られたエポ
キシ化合物の塩素含有量が高くなる。従って、反応条件
を選択してクロロメチル基を有する塩素化合物の副生を
極力抑えて、エポキシ化合物の塩素含有量を好ましくは
4.5重量%以下、より好ましくは2.0重量%以下と
なるように調整するか、またはそのエポキシ化合物を蒸
留等によって塩素含有量を好ましくは4.5重量%以
下、より好ましくは2.0重量%以下となるように調整
する。このようなエポキシ化合物の具体的な例として
は、例えば、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル類が挙げ
られる。
【0016】の方法において、上記エポキシ化合物
が、カルボン酸やフェノール類とエピクロロヒドリンか
ら製造される場合、カルボン酸やフェノール類は、エピ
クロロヒドリンとの反応性が高いので、塩素含有量の少
ない、好ましくは4.5重量%以下、より好ましくは
2.0重量%以下のエポキシ化合物が得られる。このよ
うなエポキシ化合物の具体的な例としては、例えば、フ
タル酸グリシジルエステル、テレフタル酸グリシジルエ
ステル、フェニルグリシジルエーテル、レゾルシンジグ
リシジルエーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、エポキシ
フェノールノボラック樹脂、エポキシクレゾールノボラ
ック樹脂、ビスフェノールFジグリシジルエーテル等が
挙げられる。
【0017】また、カルボン酸やフェノール類から得ら
れるエポキシ化合物より得られる(メタ)アクリル酸エ
ポキシエステル付加体は、ポリアミドとの相溶性がよ
く、レリーフ版の力学的物性が優れており、芳香族エポ
キシ化合物より得られる(メタ)アクリル酸エポキシエ
ステル付加体が特に優れている。
【0018】上記のの方法においても、(メタ)アク
リル酸エポキシエステル付加体は、その塩素含有量が
4.0重量%以下、特に1.3重量%以下となるように
製造することが好ましい。例えば、原料の(メタ)アク
リル酸グリシジルエステルは蒸留精製して、その塩素含
有量を4.5重量%以下、特に2.0重量%以下と調整
したものを使用することが好ましい。(メタ)アクリル
酸グリシジルエステルと付加反応する活性水素を有する
化合物としては、例えば、エチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ブタンジオール、ポリブタンジオー
ル、グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール類;コ
ハク酸、アジピン酸、フタル酸、テレフタル酸等の多価
カルボン酸;ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビ
スフェノールS、レゾルシン、ヒドロキノン等のフェノ
ール類;等が挙げられる。上記の活性水素を有する化合
物はその塩素含有量を1重量%以下、特に0.9重量%
以下としたものを使用することが好ましい。当該方法で
得られる(メタ)アクリル酸エポキシエステルの付加体
の具体例としては、上記化合物、例えばエチレングリコ
ールの(メタ)アクリル酸グリシジルエステル付加体等
が挙げられる。
【0019】上記の反応においては、上記の方法に
おける(メタ)アクリル酸グリシジルエステルの代わり
に、その前駆体である対応のハロヒドリン化合物であ
る、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレートを使用し、これと活性水素を含む化合物との付
加反応にて(メタ)アクリル酸エポキシエステル付加体
を得る。あるいは、上記の反応においては、3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピル基を有するハロヒドリン化
合物と(メタ)アクリル酸またはその塩との付加反応に
て(メタ)アクリル酸エポキシエステル付加体を得る。
これらの反応では、反応中に塩素化合物が副生するの
で、得られる(メタ)アクリル酸エポキシエステル付加
体の塩素含有量が4.0重量%以下、特に1.3重量%
以下となるように、これを反応系から充分に分離するこ
とが好ましい。当該方法によっても前記やと同様の
ものを得ることができる。
【0020】これらの光重合性不飽和基含有モノマーの
含有量は、感光性樹脂組成物中、好ましくは5〜60重
量%、より好ましくは15〜40重量%である。当該含
有量が5重量%未満では光重合による硬化速度が劣り、
画像が得られにくくなり、逆に60重量%を超えると、
硬化収縮率が大きくなったり、画像の物性が低下するお
それがある。また、感光性樹脂組成物の塩素含有量が
0.2重量%を超えるおそれがある。
【0021】このように、塩素含有量の極力少ない、好
ましくは4.0重量%以下、特に好ましくは1.3重量
%以下の光重合性不飽和基含有モノマーを厳選して使用
することにより、感光性樹脂組成物中の塩素含有量を
0.2重量%以下とすることができ、力学的性能に優
れ、かつ高感度で、鮮明な画像再現性を有するレリーフ
版を得ることできる。また、塩素含有量が0.2重量%
以下と低いため、製造工程中に出る切り屑や規格を外れ
た製品、また、ユーザーがレリーフ版を作成する時に出
る現像廃液、印刷に使用後のレリーフ版等を廃棄する場
合には焼却処理でき、環境面でも優れている。また、廃
棄物の分別の手間とコストがかからない、という利点も
有する。
【0022】本発明において、光重合開始剤としては、
従来公知のものが使用でき、例えば、ベンゾフェノン
類、アセトフェノン類、ベンジル類、ベンゾインアルキ
ルエーテル類、べンジルアルキルケタール類、アンスラ
キノン類、チオキサントン類等が挙げられる。具体的に
は、ベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフェノン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、
アンスラキノン等が挙げられる。本発明においては、光
重合開始剤が塩素含有化合物である場合(例えば2−ク
ロロアンスラキノン)は、たとえその使用量が少なくと
も使用するのは避けるべきである。
【0023】光重合開始剤の含有量は、感光性樹脂組成
物中、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは
0.1〜2重量%である。当該含有量が0.05重量%
未満であると光重合が開示しにくく、逆に5重量%を超
えると、当該組成物を使用した感光層の厚み方向の光重
合が悪くなり、露光感光部が欠けやすくなり、好ましく
ない。
【0024】本発明の感光性樹脂組成物には、安定剤と
してハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、2,6−t−ブチル−p−クレゾール等を0.00
1〜5重量%含有させてもよい。また可塑剤としてエス
テル、アミド等の低分子可塑剤、ポリエステル類、ポリ
エーテル類、液状ゴム類等のオリゴマーを含有させて、
光硬化物の物性を変化させることもできる。また、公知
の染料、色素を添加して、感光性樹脂組成物を着色し、
露光画像部を鮮明にすることもできる。
【0025】本発明の感光性樹脂組成物は、例えば、熱
プレス、注型、溶融押出し、溶液キャスト等の公知の任
意の方法により、所望の厚さのシート状物の感光性樹脂
原版とすることができる。またこのシート状物を公知の
接着剤を介して、または介さずに支持体に積層して感光
層とすることもできる。支持体としては、スチール、ア
ルミニウム、ガラス、ポリエステルフィルム等のプラス
チックフィルム、金属蒸着したフィルム等の任意のもの
が使用できる。
【0026】感光層と支持体とからなる感光性樹脂原版
(生版)の場合には、感光層上に保護層が積層される。
当該保護層には、フィルム状のプラスチック、例えば、
厚さ125μmのポリエステルフィルムに、粘着性のな
い透明で現像液に分散または溶解可能な高分子の厚さ1
〜3μmの被膜が形成されたものが用いられる。この薄
い被膜を有するフィルムを、当該被膜が感光層上に接す
るように、感光性樹脂原版に積層することによって、感
光層の表面粘着性が強い場合であっても、露光操作前
に、当該プラスチックフィルムを感光性樹脂原版から容
易に剥離することができる。
【0027】本発明の感光性樹脂原版においては、その
感光層上に透明画像部を有するネガフィルムまたはポジ
フィルムを密着して重ね合せ、その上方から活性光線を
照射して露光を行うと、露光部が硬化して不溶化する。
活性光線には通常300〜400nmの波長を中心とす
る高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、
キセノン灯、ケミカルランプ等の光源を用いる。
【0028】露光後、適当な溶剤、好ましくは、水、特
に中性水を溶剤に用いて非露光部分を溶解除去すること
によって、短時間で速やかに現像がなされ、印刷版(レ
リーフ版)が得られる。現像方式としては、スプレー式
現像装置、ブラシ式現像装置等を用いるのが好ましい。
【0029】以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳し
く説明する。実施例中の部とは重量を意味する。なお、
光重合性不飽和基含有モノマーと感光性樹脂組成物中の
塩素含有量の測定は、酸素フラスコ燃焼法で分解後、塩
素イオンをイオンクロマトグラフィーで定量して求め
た。
【0030】実施例1 ε−カプロラクタム62部、N−(2−アミノエチル)
ピペラジンとアジピン酸とのナイロン塩38部および水
100部を、ステンレン製オートクレーブに入れ、内部
の空気を窒素ガスが5回置換した後、180℃で1時間
加熱した。次いで、反応温度を240℃まで45分間で
上昇させながら、徐々に留出した水分を除き、さらに、
窒素ガスを20ml/分の流量で流しながら2時間加熱
して、ポリアミド−1を得た。
【0031】ポリアミド−1を55.0部、N−エチル
トルエンスルホン酸アミド7.7部、1,4−ナフトキ
ノン0.02部、2,4−ジアミノアゾベンゼン0.0
3部、メタノール50.0部および水10部を、攪拌付
き加熱解釜中で60℃、2時間混合してポリマーを完全
に溶解してから、ビスフェノールAのジグリシジルエー
テルのアクリル酸付加物30.1部(塩素含有量0.3
重量%)、メタクリル酸3.1部、イタコン酸0.1
部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部、亜硫
酸アンモニウム13部およびベンジルジメチルケタール
1.0部を添加して30分間溶解した。次いで、徐々に
昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が1
10℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘
稠な感光性樹脂組成物を得た。この塩素含有量は0.1
重量%であった。
【0032】共重合ポリエステル(バイロンRV−30
0SS、東洋紡績(株)製)と多官能イソシアネート
(コロネートL、日本ポリウレタン(株)製)と褐色染
料との反応物からなる厚さ15μmの被膜を有する、厚
さ180μmのポリエステルフィルムを支持体とし、当
該支持体の被膜形成面上に、上記の感光製樹脂組成物を
流延し、感光層を形成した。厚さ2μmのポリビニルア
ルコール(AH−24、日本合成化学(株)製)の被膜
を有する厚さ125μmのポリエステルフィルムを、当
該被膜側が感光層と接するように、当該ポリエステルフ
ィルムをラミネーターを用いて感光層上に積層し、全厚
みが1080μmのシート状の積層体を得た。この積層
体は室温下で堅い板状に固化した。24時間後、この積
層体を103℃で3分間加熱して、感光性樹脂原版(生
版)を得た。
【0033】この生版を7日間以上保管した後、125
μmのポリエステルフィルムを剥離して、テストネガフ
ィルム(感度測定用グレイスケールネガフィルムと画像
再現性評価用画像のネガフィルム)を真空密着させ、超
高圧水銀灯で40秒露光した。次いで、水道水を現像液
とし、ブラシ式ウォッシヤー(100μmφナイロンブ
ラシ、日本電子精機(株)製JW−A2ーPD型)を用
いて23℃で2分間現像してレリーフ画像を得ることが
できた。さらに60℃で5分間温風乾燥した後、超高圧
水銀灯で30秒間露光したレリーフ版を評価した結果、
グレイスケールは18段、画像部は2%網点、100μ
m独立点、30μm細線が再現されていた。また、30
0μmスリット幅のレリーフ抜け深さは90μmであっ
た。高感度で画像の再現性が優れていることが確認され
た。このレリーフ版で印刷テストを行った結果、画像の
太りがなくシャープな刷り上がりの印刷物が得られ、2
万部の印刷後でもレリーフの損傷は認められなかった。
感光性樹脂組成物とそのレリーフは焼却処分に回すこと
ができた。
【0034】比較例1 実施例1において、光重合性不飽和基含有モノマーとし
て、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルのアクリ
ル酸付加物の代わりに、トリメチロールプロパンのトリ
グリシジルエーテルのアクリル酸付加物(塩素含有量
4.2重量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様の
方法により、感光性樹脂組成物を得た(塩素含有量1.
3重量%)。実施例1と同様の方法により、感光性樹脂
原版、次いでレリーフ版を得、このレリーフ版につい
て、実施例1と同様の評価した結果、グレイスケールは
16段、画像部は3%網点、100μm独立点、30μ
m細線が再現されていたが、シャープな刷り上がりの印
刷物は得られず、1万部の印刷後でレリーフ表面にヒビ
が発生した。また感光性樹脂組成物とそのレリーフは焼
却処分に回すことができずに、埋蔵処分しなければなら
なかった。
【0035】実施例2 ε−カプロラクタム55.0部、N,N’−ビス(γ−
アミノプロピル)ピペラジンアジペート40.0部、
1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート
7.5部および水100部を、反応器に入れ、充分な窒
素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が1
0kg/cmに達した時点から、反応器内の水を徐々
に留出させて1時間で常圧に戻し、その後0.5時間常
圧で反応させた。最高重合温度は210℃であった。得
られた重合体は、融点140℃、比粘度1.83の透明
淡黄色のポリアミド−2を得た。
【0036】ポリアミド−2を55.0部、N−エチル
トルエンスルホン酸アミド5.0部、1,4−ナフトキ
ノン0.03部、メタノール50.0部および水10部
を、攪拌付き加熱解釜中で60℃、2時間混合してポリ
マーを完全に溶解してから、フタル酸ジグリシジルエス
テルのアクリル酸付加物34.7部(塩素含有量0.4
重量%)、メタクリル酸2.9部、グリシジルメタクリ
レート1.0部、ハイドロキノンモノメチルエーテル
0.1部、亜硫酸アンモニウム0.3部、シュウ酸0.
1部およびベンジルジメチルケタール1.0部を添加し
て、実施例1と同様の方法により、感光性樹脂組成物を
得た(塩素含有量0.1重量%)。次いで実施例1と同
様の方法により、感光性樹脂原版を得た。実施例1と同
様のテストネガフィルムを用いてケミカルランプで3分
間照射して実施例1と同様の方法によりレリーフ版を
得、このレリーフ版について、実施例1と同様の評価し
た結果、グレイスケールは15段、画像部は2%網点、
100μm独立点、30μm細線が再現されていた。ま
た、300μmスリット幅のレリーフ抜け深さは82μ
mであった。高感度で画像の再現性が優れていることが
確認された。このレリーフ版で印刷テストを行った結
果、画像の太りがなくシャープな刷り上がりの印刷物が
得られ、5万部の印刷後でもレリーフの損傷は認められ
なかった。感光性樹脂組成物とそのレリーフは焼却処分
に回すことができた。
【0037】比較例2 実施例2において、光重合性不飽和基含有モノマーとし
て、フタル酸ジグリシジルエステルのアクリル酸付加物
の代わりに、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ルのアクリル酸付加物(塩素含有量5.7重量%)を用
いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、感光性
樹脂組成物を得た(塩素含有量2.0重量%)。実施例
1と同様の方法により、感光性樹脂原版、次いでレリー
フ版を得、このレリーフ版について、実施例1と同様の
評価した結果、グレイスケールは14段、画像部は5%
網点、200μm独立点、50μm細線が再現されてい
たが、印刷物の画像太りが大きく、シャープな刷り上が
りの印刷物は得られず、3万部の印刷後でレリーフ表面
にヒビが発生した。また感光性樹脂組成物とそのレリー
フは焼却処分に回すことができずに、埋蔵処分しなけれ
ばならなかった。
【0038】実施例3 実施例1において、光重合性不飽和基含有モノマーとし
て、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルのアクリ
ル酸付加物の代わりに、ジエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、デナコールE
X−850、塩素含有量0.5重量%)のアクリル酸付
加物(塩素含有量0.3重量%)を用いたこと以外は、
実施例1と同様の方法により、感光性樹脂組成物を得た
(塩素含有量0.1重量%)。実施例1と同様の方法に
より、感光性樹脂原版、次いでレリーフ版を得、このレ
リーフ版について、実施例1と同様の評価した結果、グ
レイスケールは16段、画像部は3%網点、100μm
独立点、30μm細線が再現されていた。また、300
μmスリット幅のレリーフ抜け深さは70μmであっ
た。高感度で画像の再現性が優れていることが確認され
た。このレリーフ版で印刷テストを行った結果、画像の
太りがなくシャープな刷り上がりの印刷物が得られ、2
万部の印刷後でもレリーフの損傷は認められなかった。
感光性樹脂組成物とそのレリーフは焼却処分に回すこと
ができた。
【0039】比較例3 実施例1において、光重合性不飽和基含有モノマーとし
て、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルのアクリ
ル酸付加物の代わりに、ジエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、デナコールE
X−851、塩素含有量7.5重量%)のアクリル酸付
加物(塩素含有量4.5重量%)を用いたこと以外は、
実施例1と同様の方法により、感光性樹脂組成物を得た
(塩素含有量1.4重量%)。実施例1と同様の方法に
より、感光性樹脂原版、次いでレリーフ版を得た。この
レリーフ版について、実施例1と同様の評価した結果、
グレイスケールは15段、画像部は5%網点、200μ
m独立点、50μm細線が再現されていたが、印刷物の
画像太りが大きく、シャープな刷り上がりの印刷物は得
られず、2万部の印刷後でレリーフ表面にヒビが発生し
た。また感光性樹脂組成物とそのレリーフは焼却処分に
回すことができずに、埋蔵処分しなければならなかっ
た。
【0040】
【発明の効果】以上の説明であきらかなように、本発明
の感光性樹脂組成物によれば、力学的性能に優れ、かつ
高感度で、鮮明な画像再現性を有するレリーフ版を得る
ことできる。また、塩素含有量が0.2重量%以下と低
いため、製造工程中に出る切り屑や規格を外れた製品、
また、ユーザーがレリーフ版を作成する時に出る現像廃
液、印刷に使用後のレリーフ版等を廃棄する場合には焼
却処理でき、環境面でも優れ、さらに廃棄物の分別の手
間とコストがかからない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小木 浩二 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋 紡績株式会社総合研究所内 (72)発明者 南村 公子 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋 紡績株式会社総合研究所内 (72)発明者 富田 晃 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋 紡績株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 平11−65117(JP,A) 特開 平7−207211(JP,A) 特開 平7−333830(JP,A) 特開 平7−84370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性ポリアミド、光重合性不飽和基含
    有モノマーおよび光重合開始剤を含有する感光性樹脂組
    成物であって、当該光重合性不飽和基含有モノマーがエ
    ポキシ化合物またはその前駆体から誘導されたモノマー
    であり、かつ当該組成物の塩素含有量が0.2重量%以
    下であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 光重合性不飽和基含有モノマーの塩素含
    有量が4.0重量%以下である、請求項1に記載の感光
    性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 光重合性不飽和基含有モノマーが、(メ
    タ)アクリル酸とエポキシ化合物またはその前駆体から
    誘導されたエステルである、請求項1に記載の感光性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 光重合性不飽和基含有モノマーの含有量
    が、組成物中、5〜60重量%である、請求項1に記載
    の感光性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の感光性
    樹脂組成物からなる感光性樹脂原版。
  6. 【請求項6】 支持体上に、請求項1〜4のいずれかに
    記載の感光性樹脂組成物からなる感光層が形成されてな
    る感光性樹脂原版。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の感光性樹脂原
    版を露光、次いで現像してなる印刷版。
  8. 【請求項8】 レリーフ版である、請求項7に記載の印
    刷版。
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