JP6241034B2 - 凸版印刷版用感光性樹脂積層体 - Google Patents
凸版印刷版用感光性樹脂積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6241034B2 JP6241034B2 JP2012549199A JP2012549199A JP6241034B2 JP 6241034 B2 JP6241034 B2 JP 6241034B2 JP 2012549199 A JP2012549199 A JP 2012549199A JP 2012549199 A JP2012549199 A JP 2012549199A JP 6241034 B2 JP6241034 B2 JP 6241034B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photosensitive resin
- weight
- layer
- resin layer
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/004—Photosensitive materials
- G03F7/09—Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
- G03F7/11—Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers having cover layers or intermediate layers, e.g. subbing layers
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/004—Photosensitive materials
- G03F7/038—Macromolecular compounds which are rendered insoluble or differentially wettable
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/004—Photosensitive materials
- G03F7/09—Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
- G03F7/095—Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers having more than one photosensitive layer
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Architecture (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
Description
本発明の感光性樹脂積層体1に用いられる支持体2は、可撓性であるが、寸法安定性に優れた材料が好ましい。このような支持体2としては、たとえば鋼、アルミニウム、銅、ニッケルなどの金属製支持体、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルムなどの熱可塑性樹脂製支持体などが好適な例として挙げられる。これらの中でも、寸法安定性に優れ、充分に高い粘弾性を有するポリエチレンテレフタレートフイルムを支持体2として用いることが特に好ましい。
本発明の感光性樹脂積層体1に用いられる接着層3は、公知の適宜の接着剤を用いて形成される。接着層3の形成に用いる接着剤の種類は特に制限されるものではなく、たとえば、可溶なポリエステルを多価イソシアネートで硬化させたポリエステルウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤などが好適な例として挙げられる。中でも、ポリエステルウレタン系接着剤は感光性樹脂との接着性に優れるために好ましく、ポリエステルウレタン系接着剤の中でも特にポリエステルとイソシアヌレート型多価イソシアネートからなる接着剤がより望ましい。
本発明の感光性樹脂積層体1に用いられる中間層4は、後述する感光性樹脂層5と同骨格の樹脂で形成され、感光性樹脂層5に対し接着性を有するものである。中間層4が感光性樹脂層5と同骨格の樹脂で形成されていることで、中間層4と感光性樹脂層5との界面における接着強度を向上させることができ、微細な画像の保持性が良くなるばかりでなく、印刷時に小径シリンダーに装着した場合に生じる中間層4と感光性樹脂層5との界面の剥がれを防止することが可能となる。
溶剤吸収重量増加率(%)=(浸漬後の重量÷浸漬前の重量)×100
の計算式で算出された値を指す。なお、本発明において、中間層4の溶剤吸収量増加率は、低ければ低いほどよい。
本発明の感光性樹脂積層体1において、中間層4上に積層される感光性樹脂層5は、感光性樹脂を光硬化させて形成させたものであり、その厚みが350〜700μmの範囲内である。感光性樹脂層5の厚みが350μm未満である場合には、中間層4にインキが付着して印刷物の非画像部に汚れ(地汚れ)が生じてしまう。また感光性樹脂層5の厚みが700μmを超えると、製版時の微細点の再現性が低下してしまう。特に輪転シールラベル印刷に用いられる印刷版の全厚みとして800μmや950μmが多いことから、感光性樹脂層5の厚みは、450〜700μmの範囲内であることが好ましく、490〜650μmの範囲内であることがより好ましい。
本発明の感光性樹脂積層体1において、感光性樹脂層5上に形成される感熱性を有するマスク層6は、たとえば、赤外線レーザを吸収し熱に変換する機能と紫外線を遮断する機能とを有する材料であるカーボンブラックと、その分散バインダとから好適に構成される。また、マスク層6は、これら以外の任意成分として、顔料分散剤、フィラー、界面活性剤、塗布助剤などを本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。このようなマスク層6の形成材料は、いずれも公知のものを適宜組み合わせたものであり、その具体例は、実施例にて後述する。
ショアー式デュロメーター(ショアーDタイプ)(西独ツビック社製)を用いて25℃で測定した。
露光後のサンプル厚みが500μmで2cm×5cmのサンプルを作り、5時間ノルマルへキサンに浸漬した後、表面に付着したノルマルへキサンを取り除き、重量を測定した。溶剤吸収重量増加率は、
溶剤吸収重量増加率(%)=(浸漬後の重量÷浸漬前の重量)×100
の計算式で算出した。
直径10mm(重さ:4.16)の鋼球製ボールを20cmの高さより落下させ、跳ね返る高さ(a)を読み取り、(a/20)×100%表示とした。測定は、25℃、70%RHの条件で行った。
まず、支持体2としての厚み188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、ポリウレタン系接着剤で20μmの接着層3を設けた。ポリウレタン系接着剤はポリエステル系樹脂(バイロンRV−300、東洋紡績(株)製)80重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)の混合溶剤1940重量部に80℃で加熱溶解し、冷却後、イソシアヌレート型多価イソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシアネートとトルエンジイソシアネートを原料とするイソシアヌレート型多価イソシアネート(デスモジュールHL、住友バイエルウレタン(株)製)20重量部、硬化触媒としてトリエチレンジアミン0.06重量部を添加し、10分間攪拌して調製したものを用いた。このようにして得られたポリウレタン系接着剤を膜厚みが20μmとなるように、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布して100℃で3分間乾燥キュアーし、接着層3を設けた。
ε−カプロラクタム50重量部、N,N’−ジ(γ−アミノプロピル)ピペラジンアジペート40重量部、3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート10重量部と水100重量部をオートクレーブ中に仕込み、窒素置換後、密閉して徐々に加熱した。内圧が10kg/m3に達した時点から、その圧力を保持できなくなるまで水を留出させ、約2時間で常圧に戻し、その後1時間常圧で反応させた。最高重合反応温度は255℃であった。これにより、融点137℃、比粘度1.96の第三級アミノ基含有ポリアミドを得た。
数平均分子量600のポリエチレングリコールの両末端にアクリロニトリルを付加し、これを水素還元して得たα,ω−ジアミノポリオキシエチレンとジアジピン酸との等モル塩:60重量部、ε−カプロラクタム:20重量部およびヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との等モル塩:20重量部を溶融重合して、相対粘度(ポリマー1gを水クロラール100mlに溶解し、25℃で測定した粘度)が2.50のエーテル基含有ポリアミドを得た。
分散バインダーとして、ブチラール樹脂27重量部、第三級アミノ基含有ポリアミド39重量部を溶媒に溶解させ、そこにカーボンブラック34重量部を分散させて分散液を調製し、マスク層塗工液とした。
両面に離型処理を施したPETフィルム支持体(E5000、東洋紡績(株)製、厚さ100μm)に、マスク層塗工液を、層厚が1.5μmになるように適宜選択したバーコーターを用いて塗工し、120℃×5分乾燥してマスク層6を作成した。
ε−カプロラクタム52.5重量部、N,N’−ビス(γ−アミノプロピル)ピペラジンアジペート40.0重量部、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート7.5重量部および水100重量部を、反応器に入れ、充分な窒素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が10kg/cm2に達した時点から、反応器内の水を徐々に留出させて1時間で常圧に戻し、その後1.0時間常圧で反応させた。最高重合温度は220℃であった。得られた重合体は、融点140℃、比粘度2.00の透明淡黄色のポリアミドを得た。
感光性樹脂層5を次のように変更した以外は、参考例1と同様にして感光性樹脂積層体1を得た。参考例1で感光性樹脂層形成用の感光性樹脂組成物に用いたポリアミドを50.0重量部、N−エチルトルエンスルホン酸アミド5.0重量部、1,4−ナフトキノン0.03重量部、メタノール50.0重量部および水10重量部を、攪拌付き加熱解釜中で60℃、2時間混合してポリマーを完全に溶解してから、トリメチロールプロパントリグリシジルエステルのアクリル酸付加物とメタクリル酸付加物(アクリル酸50モル%含有)35.4重量部、グリシジルメタクリレート2.0重量部、メタクリル酸3.1重量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1重量部、亜硫酸アンモニウム0.3重量部、シュウ酸0.1重量部およびベンジルジメチルケタール1.0重量部を添加して30分間溶解した。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂層形成用の感光性樹脂組成物を得た。この感光性樹脂組成物の紫外線露光後のショアーD硬さは67°、反発弾性率は15%であった。このような感光性樹脂組成物を用いて、実施例1、参考例1と同じ厚みである640μmの感光性樹脂層5を形成した。
感光性樹脂層5の厚みを490μmとした以外は実施例1と同様にして、全厚みが801.5μmの感光性樹脂積層体1を得た。このようにして得た感光性樹脂積層体1を凸版印刷用原版として、実施例1と同様にして、微細な独立点の再現性を評価した結果、直径100μmの独立点を再現する露光時間は4分間であり、感度が高く且つ優れた独立点の再現性を有する凸版印刷用原版であった。そのとき得られたレリーフについて、細線再現性のうちレリーフ再現性を評価したところ、10μm幅の細線が再現した。次に、実施例1と同様に、細線再現性のうち印刷太りの有無を評価したところ、印刷太りはなかった。さらに、実施例1と同様にベタ部の印刷性を評価した結果、カスレはなかった。また、目視にて非画像部インキ汚れは観察されなかった。中間層4と感光性樹脂層5との界面における印刷中の剥がれについても全く見られなかった。さらに、実施例1と同様にして円筒状成形時の感光性樹脂層の剥がれの有無を評価した結果、感光性樹脂層5の剥がれは観察されなかった。
感光性樹脂層5を次のように変更した以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂積層体1を得た。2−メチルペンタメチレンジアミン(MPDA)2.9重量部、1,4−ビスアミノプロピルピペラジン(BAPP)6.8重量部、ポリエチレングリコールヘキサメチレンジイソシアネート反応物(HE−600)45.4重量部およびアジピン酸1.7重量部をメタノール100重量部と撹拌翼付き加熱溶解釜に入れ、充分な窒素置換を行った後に密閉にして徐々に65℃まで加熱撹拌した。約2時間撹拌してから、1,4−ナフトキノン0.03重量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1重量部を添加してさらに30分間撹拌溶解させた。その後、グリシジルメタクリレート(GMA)2.5重量部、水12重量部、亜硫酸アンモニウム0.3重量部、シュウ酸0.1重量部、アジピン酸0.7重量部、光開始剤としてベンジルジメチルケタール1.0重量部、グリセリンジメタクリレート(架橋剤ライトエステルG101P、共栄社化学株式会社製)20.0重量部とエポキシエステル200EA 13.5重量部をさらに添加して30分間撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。この感光性樹脂組成物の紫外線露光後のショアーD硬さは47°、反発弾性率は30%であった。このような感光性樹脂組成物を用いて、実施例1、参考例1と同じ厚みである640μmの感光性樹脂層5を形成した。
ジグリシジルエーテルジアクリレートのみについて、架橋剤エポキシエステル400EA(共栄社化学株式会社製)を架橋剤エポキシエステル200EA(共栄社化学株式会社製)に変更したこと以外は実施例1と同様にしてショアーD硬さが40°、厚みが100μmの中間層4を形成し、それ以外は実施例1と同様にして全厚み951.5μmの感光性樹脂積層体1を得た。
中間層4を次のように変更した以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂積層体1を得た。2−メチルペンタメチレンジアミン(MPDA)2.9重量部、1,4−ビスアミノプロピルピペラジン(BAPP)6.8重量部、ポリエチレングリコールヘキサメチレンジイソシアネート反応物(HE−600)45.4重量部およびアジピン酸1.7重量部をメタノール100重量部と撹拌翼付き加熱溶解釜に入れ、充分な窒素置換を行った後に密閉にして徐々に65℃まで加熱撹拌した。約2時間撹拌してから、1,4−ナフトキノン0.03重量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1重量部を添加してさらに30分間撹拌溶解させた。その後、グリシジルメタクリレート(GMA)2.5重量部、水12重量部、亜硫酸アンモニウム0.3重量部、シュウ酸0.1重量部、アジピン酸0.7重量部、光開始剤としてベンジルジメチルケタール1.0重量部、グリセリンジメタクリレート(架橋剤ライトエステルG101P、共栄社化学株式会社製)17.0重量部とエポキシエステル40EM(共栄社化学株式会社製)16.5重量部をさらに添加して30分間撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。この感光性樹脂組成物の紫外線露光後のショアーD硬さは、48°、反発弾性率は27%であった。
感光性樹脂層5の厚みを380μmとし、全厚みを691.5μmとしたこと以外は実施例1と同様にして感光性樹脂積層体1を得た。
中間層4、感光性樹脂層5をそれぞれ次のように変更した以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂積層体1を得た。中間層4については、合成高分子化合物として用いたポリウレアウレタンをポリエーテルアミドに変更した。ポリエーテルアミドは、数平均分子量600のポリエチレングリコールの両末端にアクリロニトリルを付加し、これを水素還元して得たα,ω−ジアミノポリオキシエチレンとジアジピン酸との等モル塩:60重量部、ε−カプロラクタム:20重量部およびヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との等モル塩:20重量部を溶融重合して、相対粘度(ポリマー1gを水クロラール100mlに溶解し、25℃で測定した粘度)が2.50のエーテル基含有するポリエーテルアミドを得た。得られたポリエーテルアミド60重量部をメタノール中で60℃で1時間撹拌して溶解した後に、1,4−ナフトキノン0.015重量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1重量部を添加してさらに30分間撹拌溶解させた。その後、グリシジルメタクリレート(GMA)2.5重量部、水18重量部、亜硫酸アンモニウム0.3重量部、光開始剤としてベンジルジメチルケタール1.0重量部、ジグリシジルエーテルジアクリレート(架橋剤エポキシエステル400EA、共栄社化学株式会社製)18.1重量部と架橋剤ライトアクリレートHOA−MPE(共栄社化学株式会社製)18.0重量部をさらに添加して30分間撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。ついでこのようにして得られた光硬後の感光性樹脂組成物の膜厚みが100μmとなるように厚さ188μmのポリエステルフィルム上に塗布して70℃で乾燥した後に、さらに125μmのポリエステルフィルムを重ね合わせて照度が10mw/m2のケミカルランプを使って60秒間露光して光硬化させた310μmの中間層を設けた支持体を得た。形成された中間層4のショアーD硬さは35°であった。
中間層4を次のように変更した以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂積層体1を得た。合成高分子化合物として用いたポリウレアウレタンをポリウレタンに変更して中間層4を製造した。数平均分子量600のポリウレタンを50重量部、1,5−ブタンジオール10重量部およびヘキサメチレンジイソシアネート32.7重量部を混合し、150℃で重合してエーテル結合を含むポリウレタンを得た。得られたポリウレタン60重量部をメタノール中で60℃で1時間撹拌して溶解した後に、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1重量部を添加してさらに30分間撹拌溶解させた。その後、グリシジルメタクリレート(GMA)2.5重量部、水18重量部、亜硫酸アンモニウム0.3重量部、光開始剤としてベンジルジメチルケタール1.0重量部、ジグリシジルエーテルジアクリレート(架橋剤エポキシエステル400EA、共栄社化学株式会社製)23.1重量部と架橋剤ライトアクリレートHOA−MPE(共栄社化学株式会社製)13.0重量部をさらに添加して30分間撹拌溶解させた。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂組成物を得た。次いでこのようにして得られた光硬後の感光性樹脂組成物の膜厚みが100μmとなるように厚さ188μmのポリエステルフィルム上に塗布して70℃で乾燥した後に、さらに125μmのポリエステルフィルムを重ね合わせて照度が10mw/m2のケミカルランプを使って60秒間露光して光硬化させた310μmの中間層4を設けた支持体を得た。形成された中間層4のショアーD硬さは27°であった。
中間層を設けず、厚み680μmの感光性樹脂層を形成したこと以外は実施例1と同様にして、全厚みが891.5μmとなるように感光性樹脂積層体を作製した。このようにして得た感光性樹脂積層体を凸版印刷用原版として、実施例1と同様にして、微細な独立点の再現性を評価した結果、直径100μmの独立点を再現する露光時間は12分間であり、感度が低く独立点の再現性が満足いかない凸版印刷用原版であった。そのとき得られたレリーフについて、細線再現性のうちレリーフ再現性を評価したところ、20μm幅の線が再現した。次に、実施例1と同様に、細線再現性のうち印刷太りの有無を評価したところ、印刷太りが観察された。さらに、実施例1と同様にベタ部の印刷性を評価した結果、カスレはなかった。また、目視にて非画像部インキ汚れは観察されなかった。中間層と感光性樹脂層との界面における印刷中の剥がれについても全く見られなかった。さらに、実施例1と同様にして円筒状成形時の感光性樹脂層の剥がれの有無を評価した結果、感光性樹脂層の剥がれは観察されなかった。
実施例1と同様の感光性樹脂層形成用の感光性樹脂組成物を用いて感光性樹脂層を形成したこと以外は参考例1と同様にして、感光性樹脂積層体を作製した。このようにして得た感光性樹脂積層体を凸版印刷用原版として、実施例1と同様にして、微細な独立点の再現性を評価した結果、直径100μmの独立点を再現する露光時間は4分間であり、感度の高い凸版印刷用原版であった。そのとき得られたレリーフについて、細線再現性のうちレリーフ再現性を評価したところ、10μm幅の線が再現した。次に、実施例1と同様に、細線再現性のうち印刷太りの有無を評価したところ、印刷太りはなかった。さらに、実施例1と同様にベタ部の印刷性を評価した結果、カスレはなかった。また、目視にて非画像部インキ汚れは観察されなかった。中間層と感光性樹脂層との界面における印刷中の剥がれが観察され、また、実施例1と同様にして円筒状成形時の感光性樹脂層の剥がれの有無を評価した結果、感光性樹脂層の剥がれが観察された。
中間層の厚みを250μm、感光性樹脂層の厚みを240μmに変更した以外は実施例1と同様にして、全厚みが701.5μmの感光性樹脂積層体を作製した。このようにして得た感光性樹脂積層体を凸版印刷用原版として、実施例1と同様にして、微細な独立点の再現性を評価した結果、直径100μmの独立点を再現する露光時間は4分間であり、感度の高い凸版印刷用原版であった。そのとき得られたレリーフについて、細線再現性のうちレリーフ再現性を評価したところ、10μm幅の線が再現した。次に、実施例1と同様に、細線再現性のうち印刷太りの有無を評価したところ、印刷太りはなかった。さらに、実施例1と同様にベタ部の印刷性を評価した結果、カスレはなかった。得られた印刷物は、凸版印刷用レリーフのフロアー部(底部)にインキが付着し、印刷物の非画像部にインキ汚れが生じ、満足いく印刷品位のものが得られなかった。中間層と感光性樹脂層との界面における印刷中の剥がれについても全く見られなかった。さらに、実施例1と同様にして円筒状成形時の感光性樹脂層の剥がれの有無を評価した結果、感光性樹脂層の剥がれは観察されなかった。
中間層形成用の感光性樹脂組成物を、ショアーD硬さ55°の感光性樹脂層形成用の感光性樹脂組成物に変更した以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂積層体を作製した。このようにして得た感光性樹脂積層体を凸版印刷用原版として、実施例1と同様にして、微細な独立点の再現性を評価した結果、直径100μmの独立点を再現する露光時間は4分間であり、感度の高い凸版印刷用原版であった。そのとき得られたレリーフについて、細線再現性のうちレリーフ再現性を評価したところ、10μm幅の線が再現した。得られた印刷物は、中間層のクッション機能が発現せず、印圧によるレリーフ層の変形により、微細な画像に太りが生じ、ベタ部にはカスレが生じており、満足いく印刷品位のものが得られなかった。なお、目視にて非画像部インキ汚れは観察されなかった。中間層と感光性樹脂層との界面における印刷中の剥がれについても全く見られなかった。さらに、実施例1と同様にして円筒状成形時の感光性樹脂層の剥がれの有無を評価した結果、感光性樹脂層の剥がれは観察されなかった。
感光性樹脂層形成用の感光性樹脂組成物において、グリセリンジメタクリレート(架橋剤ライトエステルG101P、共栄社化学株式会社製)とエポキシエステル40EM(共栄社化学株式会社製)との比率のみを変更し、G101Pを15.0重量部とエポキシエステル40EM 18.5重量部を配合したこと以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂積層体を得た。感光性樹脂組成物の紫外線露光後のショアーD硬さは40°、反発弾性率は28%であった。
感光性樹脂層を次のように変更した以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂積層体1を得た。感光性樹脂層形成用の感光性樹脂組成物を、グリセリンジメタクリレート(架橋剤ライトエステルG101P、共栄社化学株式会社製)とエポキシエステル40EM(共栄社化学株式会社製)との比率のみを変更し、G101Pを29.5重量部とエポキシエステル40EMを4.0重量部を配合した。この感光性樹脂組成物の紫外線露光後のショアーD硬さは78°、反発弾性率は28%であった。
感光性樹脂層の厚みを740μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、全厚み1051.5μmの感光性樹脂積層体を作製した。直径100μmの独立点を再現する露光時間を、得られた感光性樹脂積層体を凸版印刷用原版として微細な独立点の再現性を評価した結果、100μmの独立点を再現する露光時間は6分間であり、感度が高く且つ優れた独立点の再現性を有する凸版印刷用原版であった。そのとき得られたレリーフについて、細線再現性のうちレリーフ再現性を評価したところ、細線は30μm幅の細線が再現した。次に、実施例1と同様に、細線再現性のうち印刷太りの有無を評価したところ、印刷太りはなかった。さらに、実施例1と同様にベタ部の印刷性を評価した結果、カスレはなかった。なお、目視にて非画像部インキ汚れは観察されなかった。中間層と感光性樹脂層との界面における印刷中の剥がれについても全く見られなかった。さらに、実施例1と同様にして円筒状成形時の感光性樹脂層の剥がれの有無を評価した結果、感光性樹脂層の剥がれは観察されなかった。
Claims (4)
- 支持体と、接着層と、感光性樹脂層と、感熱性を有するマスク層とを備える凸版印刷版用の感光性樹脂積層体であって、
感光性樹脂層を形成する感光性樹脂がポリウレアウレタン骨格またはポリウレタン骨格であり、
接着層と感光性樹脂層との間に、ポリウレアウレタン骨格またはポリウレタン骨格の樹脂で形成され、感光性樹脂層に対し接着性を有し、かつ、光硬化後の感光性樹脂層のショアーD硬さよりも5°以上低いショアーD硬さを有する中間層を備え、
感光性樹脂層の厚みが350〜700μmの範囲内である、感光性樹脂積層体。 - 支持体と接着層と感光性樹脂層と感熱性を有するマスク層の全厚みが500〜1000μmの範囲内である、請求項1に記載の感光性樹脂積層体。
- 光硬化後の感光性樹脂層のショアーD硬さが45〜75°の範囲内である、請求項1または2に記載の感光性樹脂積層体。
- 感光性樹脂層を形成する感光性樹脂および中間層を形成する樹脂が共にポリウレアウレタン骨格である、請求項1〜3のいずれかに記載の感光性樹脂積層体。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011237297 | 2011-10-28 | ||
JP2011237297 | 2011-10-28 | ||
PCT/JP2012/077708 WO2013062082A1 (ja) | 2011-10-28 | 2012-10-26 | 凸版印刷版用感光性樹脂積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013062082A1 JPWO2013062082A1 (ja) | 2015-04-02 |
JP6241034B2 true JP6241034B2 (ja) | 2017-12-06 |
Family
ID=48167906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012549199A Active JP6241034B2 (ja) | 2011-10-28 | 2012-10-26 | 凸版印刷版用感光性樹脂積層体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6241034B2 (ja) |
WO (1) | WO2013062082A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110462519B (zh) * | 2017-03-31 | 2023-05-02 | 东洋纺株式会社 | 感光性ctp柔性版印刷原版 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002244302A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-30 | Toyobo Co Ltd | 感光性樹脂積層体 |
DE102006028640A1 (de) * | 2006-06-22 | 2008-01-03 | Flint Group Germany Gmbh | Fotopolymerisierbarer Schichtenverbund zur Herstellung von Flexodruckelementen |
JP2011154251A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Toyobo Co Ltd | 感光性凸版印刷用原版の処理方法 |
-
2012
- 2012-10-26 JP JP2012549199A patent/JP6241034B2/ja active Active
- 2012-10-26 WO PCT/JP2012/077708 patent/WO2013062082A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2013062082A1 (ja) | 2013-05-02 |
JPWO2013062082A1 (ja) | 2015-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5601425B2 (ja) | 感光性樹脂組成物および感光性樹脂印刷版原版 | |
US8850978B2 (en) | Photosensitive letterpress printing original plate | |
JP6111521B2 (ja) | 感光性凸版用シール印刷原版 | |
JP5609013B2 (ja) | 感光性凸版印刷原版 | |
JP5903854B2 (ja) | 感光性樹脂凸版印刷原版 | |
JP6292756B2 (ja) | 水現像性感光性樹脂積層体 | |
JP6241034B2 (ja) | 凸版印刷版用感光性樹脂積層体 | |
EP3109702A1 (en) | Resin laminate and relief printing original plate | |
JP6972953B2 (ja) | 感光性ctp凸版印刷原版 | |
JP2011154251A (ja) | 感光性凸版印刷用原版の処理方法 | |
WO2017056763A1 (ja) | 感光性凸版印刷原版 | |
JP2008225464A (ja) | 感光性樹脂凸用原版 | |
JP2019101337A (ja) | 水現像可能な感光性樹脂印刷原版 | |
WO2020017326A1 (ja) | 樹脂凹版印刷版、その製造方法および印刷方法 | |
JP3765404B2 (ja) | 感光性印刷用原版 | |
JP4129670B2 (ja) | 感光性印刷原版 | |
JP2020044796A (ja) | 樹脂凹版印刷版およびその製造方法 | |
JP2023139417A (ja) | 感光性フレキソ印刷版原版 | |
CN109791353B (zh) | 感光性树脂组合物、和包含其的感光性树脂印刷版原版 | |
JP5029105B2 (ja) | 感光性樹脂積層体及びそれから得られる感光性樹脂印刷版材 | |
JP4051604B2 (ja) | 感光性印刷用原版 | |
JP2023049236A (ja) | 感光性フレキソ印刷版原版 | |
JP2002244302A (ja) | 感光性樹脂積層体 | |
JP4168318B2 (ja) | 感光性印刷原版 | |
JP2023125062A (ja) | 感光性フレキソ印刷版原版 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160816 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170328 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171010 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171023 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6241034 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |