JP2002242470A - 立体駐車装置 - Google Patents

立体駐車装置

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JP2002242470A
JP2002242470A JP2001038722A JP2001038722A JP2002242470A JP 2002242470 A JP2002242470 A JP 2002242470A JP 2001038722 A JP2001038722 A JP 2001038722A JP 2001038722 A JP2001038722 A JP 2001038722A JP 2002242470 A JP2002242470 A JP 2002242470A
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Japan
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pallet
vehicle
vehicle support
level
suspension
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JP2001038722A
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English (en)
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Kenichi Jinno
健一 神野
Koji Kawakami
浩司 川上
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MIYOSHI TEKKOSHO KK
Original Assignee
MIYOSHI TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットを吊り索で昇降可能に吊り下げた横
動自在なパレット吊下台車を備えた立体駐車装置のパレ
ット昇降用駆動手段の構成を簡単にすること。 【解決手段】 中段車両支持レベルのパレット吊下台車
B1に車両支持パレット3を昇降可能に吊り下げた立体
駐車装置に於いて、前記中段車両支持パレット3の昇降
用駆動手段が、吊り索73〜76と当該吊り索73〜7
6の引き込み繰り出し手段65とから成り、前記吊り索
73〜76は、車両支持区画並列方向に沿って固定機枠
Fに張設されると共に、前記パレット吊下台車B1に軸
支された転向用案内輪59a〜62bと前記中段車両支
持パレット3に軸支された吊下用案内輪55a〜56b
とを介して当該中段車両支持パレット3を吊り下げた構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平方向複数列、
垂直方向複数段に車両を格納し得る立体駐車装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の立体駐車装置として、車両出し
入れレベルより上方に上下複数段に車両支持レベルが設
定され、各車両支持レベルには水平方向複数列に車両支
持区画が設定され、最上段の車両支持レベルには、各車
両支持区画毎に車両出し入れレベルとの間で昇降可能に
最上段車両支持パレットが設けられ、中段の車両支持レ
ベルには、車両支持区画の並列数より少ない台数のパレ
ット吊下台車が車両支持区画並列方向に横動可能に設け
られ、当該パレット吊下台車には、車両出し入れレベル
との間で昇降可能な中段車両支持パレットが設けられた
立体駐車装置が知られている。
【0003】上記のような構成の立体駐車装置では、パ
レット吊下台車を横動させるための横動用駆動手段と当
該パレット吊下台車が備える車両支持パレットを昇降さ
せるための昇降用駆動手段とが必要であるが、従来のこ
の種の装置では、前記パレットの昇降用駆動手段がパレ
ット吊下台車に搭載されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パレット吊下台車にパ
レットの昇降用駆動手段が搭載されることにより、パレ
ット吊下台車の大型化、重量アップにつながり、特に、
前記パレット吊下台車が同一レベル上に複数台並設され
る場合、各台車毎にパレットの昇降用駆動手段を搭載す
ることになるので、装置全体が大型で高価なものとなる
問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る立体駐車装置を提供することを
目的とするものであって、その手段を後述する実施形態
の参照符号を付して示すと、車両出し入れレベルAより
上方に上下複数段に車両支持レベルB〜Eが設定され、
各車両支持レベルB〜Eには複数列(a〜c)の車両支
持区画が設定され、最上段の車両支持レベルEには、各
車両支持区画毎に車両出し入れレベルAとの間で昇降可
能に最上段車両支持パレットE1〜E3が設けられ、中
段の車両支持レベルB〜Dには、車両支持区画の並列数
より少ない台数のパレット吊下台車B1,B2〜D1,
D2が車両支持区画並列方向に横動可能に設けられ、当
該パレット吊下台車B1,B2〜D1,D2には、車両
出し入れレベルAとの間で昇降可能な中段車両支持パレ
ット3が設けられた立体駐車装置であって、前記中段車
両支持パレット3の昇降用駆動手段が、吊り索73〜7
6と当該吊り索73〜76の引き込み繰り出し手段65
とから成り、前記吊り索73〜76は、車両支持区画並
列方向に沿って固定機枠Fに張設されると共に、前記パ
レット吊下台車B1,B2〜D1,D2に軸支された転
向用案内輪57a〜62bと前記中段車両支持パレット
3に軸支された吊下用案内輪55a〜56bとを介して
当該中段車両支持パレット3を吊り下げた構成となって
いる。
【0006】前記中段車両支持レベルB〜Dに複数台の
パレット吊下台車B1,B2〜D1,D2が並設されて
いる場合は、前記吊り索73〜76で同一レベルにある
複数台の中段車両支持パレット3を吊り下げるように
し、同一レベルにある複数台の中段車両支持パレット3
の内、任意の1台の中段車両支持パレット3のみを昇降
させるために、各中段車両支持パレット3を上昇位置で
受け止める受け止め解除自在なパレット受け止め手段
(パレット受け止め具12,23,24、パレット係止
具28a,28b)を併設することが出来る。
【0007】前記最上段車両支持パレットE1〜E3の
昇降用駆動手段は、如何なる構成のものでも良いが、例
えば中段車両支持パレット3の昇降用駆動手段と同様
に、車両支持区画並列方向に沿って固定機枠Fに張設さ
れた吊り索103〜106と、当該吊り索103〜10
6の引き込み繰り出し手段92と、各最上段車両支持パ
レットE1〜E3を上昇位置で受け止める受け止め解除
自在なパレット受け止め手段(パレット係止具40a〜
41b)とから構成し、前記吊り索103〜106は、
その両端間に於いて、固定機枠Fに軸支された転向用案
内輪93〜102と各最上段車両支持パレットE1〜E
3に軸支された吊下用案内輪82a〜83bとを介して
複数台の最上段車両支持パレットE1〜E3を吊り下げ
るように構成出来る。
【0008】昇降する中段車両支持パレット3や最上段
車両支持パレットE1〜E3の傾きを防止する手段を併
用するときは、これら車両支持パレット3,E1〜E3
の1箇所又は2箇所を前記吊り索で吊り下げるように構
成すれば良いが、そうでない場合は、前記吊り索は、車
両支持パレットの周辺複数箇所(例えば前端側左右2箇
所と後端側中央1箇所の3箇所、又は四隅近傍の4箇
所)を各別に吊り下げるように複数本張設し、この複数
本の吊り索、例えば4本の吊り索73〜76,103〜
106が前記引き込み繰り出し手段65,92により同
期して引き込み繰り出し操作されることにより、車両支
持パレット3,E1〜E3が水平姿勢を保って昇降する
ように構成すれば良い。
【0009】この場合、車両支持パレット3,E1〜E
3の四隅近傍4箇所を各別に吊り下げる4本の吊り索7
3〜76,103〜106の内、車両出し入れ側(前端
側)左右2本の吊り索73,74,103,104は、
各別にバネ114を介して固定機枠Fに係止し、奥側左
右2本の吊り索75,76,105,106は、1本に
まとめた状態でバネ114を介して固定機枠Fに係止す
ることが出来る。尚、これらバネ114は、吊り索73
〜76,103〜106の過引き込み時の破断や過繰り
出し時の案内輪からの外れを防止するのに役立つだけで
なく、その伸縮を利用して車両支持パレット3,E1〜
E3の位置検出を行うことが出来る。
【0010】前記パレット吊下台車B1,B2〜D1,
D2とこれに吊り下げられた中段車両支持パレット3と
には、当該パレット3が上昇位置に達したときに互いに
係合して当該パレット3の水平方向の揺れを防止するパ
レット位置決め手段124を設けることが出来る。又、
前記車両支持パレット3の昇降経路には、当該パレット
3の揺れを防止する昇降ガイド手段(門形パレット受け
止め具12、24、固定垂直レール123a,123b
等)を併設することが出来る。
【0011】前記車両出し入れレベルAにも、車両支持
レベルB〜Dの車両支持区画の並列数より少ない台数の
車両支持台車A1,A2を車両支持区画並列方向に横動
可能に設けることが出来る。
【0012】前記パレット吊下台車B1,B2〜D1,
D2又は車両支持台車A1,A2には、その直上の車両
支持レベルB〜Eの車両支持パレット3,E1〜E3を
受け止めるパレット受け止め具12,23,24を設け
ることが出来る。このパレット受け止め具12,23,
24は、前記パレット受け止め手段として利用すること
が出来る。
【0013】前記パレット受け止め具12,24は、車
両支持パレット3上又は車両支持台車A1,A2上の車
両支持空間を跨ぐ門形に構成し、その垂直支柱部13,
25と車両支持区画並列方向の両端外側に配設された固
定の垂直レール123a,123bとから、前記車両支
持パレット3,E1〜E3の昇降時の揺れを防止する昇
降ガイド手段を構成することが出来る。この場合、前記
中段車両支持パレット3や最上段車両支持パレットE1
〜E3の左右両側には、昇降時に前記パレット受け止め
具12,24の垂直支柱部13,25又は前記固定垂直
レール123a,123bに隣接するガイドローラー1
22a,122bを前後方向に位置をずらして軸支する
ことが出来る。
【0014】前記パレット受け止め具12,23,24
を設ける場合、前記パレット吊下台車B1,B2〜D
1,D2には、その前後両端部に前記パレット受け止め
具23,24を設け、前記車両支持台車A1,A2に
は、その車両出し入れ側とは反対の奥側にのみ前記パレ
ット受け止め具24を設け、車両出し入れレベルAの直
上の車両支持レベルBにあるパレット吊下台車B1,B
2には、当該台車B1,B2が吊り下げる中段車両支持
パレット3の車両出し入れ側端部を上昇位置で受け止め
る受け止め解除自在なパレット係止具28a,28bを
設けることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1及び図2に於いて、A
は車両出し入れレベルであり、その上に4段の車両支持
レベルB〜Eが設けられ、各レベルA〜Eには水平方向
に3列a〜cの車両支持区画が設定されている。以下、
各車両支持区画をA〜Eの段名とa〜cの列名の組み合
わせで区別する。最上段車両支持レベルEには、各車両
支持区画Ea〜Ec毎に車両出し入れレベルAとの間で
昇降可能な最上段車両支持パレットE1〜E3が設けら
れ、各中段車両支持レベルB〜Dには、それぞれ2台の
パレット吊下台車B1,B2〜D1,D2が車両支持区
画並列方向に横動可能に設けられ、車両出し入れレベル
Aには、2台の車両支持台車A1,A2が車両支持区画
並列方向に横動可能に設けられている。そして、各パレ
ット吊下台車B1,B2〜D1,D2には、それぞれ車
両出し入れレベルAとの間で昇降可能な中段車両支持パ
レット3が設けられている。Fは固定機枠である。
【0016】車両支持台車A1,A2は、図2及び図3
に示すように、前側ガイドレール4上を転動する前側左
右一対の車輪5と、後側ガイドレール6上に嵌合して転
動する後側左右一対の鍔付き車輪7,8とを備え、片側
の鍔付き車輪7を正逆回転駆動するモーター9と、少な
くともモーター駆動の鍔付き車輪7とその前方の車輪5
とを互いに連動連結する伝動軸10とから成る走行用駆
動手段11によりガイドレール4,6上を自走する。
又、各車両支持台車A1,A2の後端近傍位置にはパレ
ット受け止め具12が立設されている。このパレット受
け止め具12は、左右一対の垂直支柱部13間に水平梁
部14を架設して成る門形のものであって、この車両支
持台車A1,A2上の車両支持空間を跨ぐように立設さ
れている。尚、この車両支持台車A1,A2には、その
前端(車両出し入れ側端部)から地上より車両が後進自
走で乗り移り、同じ前端より地上へ車両が前進自走によ
り退出する。
【0017】各パレット吊下台車B1,B2〜D1,D
2は、図4〜図8に示すように、中段車両支持パレット
3が図示の上昇位置にあるとき、当該パレット上の車両
支持空間を取り囲むように平面形状が矩形枠状に形成さ
れたもの(図6参照)であって、固定機枠Fに支持され
た前側ガイドレール15上を転動する前側左右一対の車
輪16と、固定機枠Fに支持された後側ガイドレール1
7上に嵌合して転動する後側左右一対の鍔付き車輪18
とを備え、後側ガイドレール17の直前位置で固定機枠
Fに敷設された固定チエン19(図8参照)に係合する
ように後端中央下側に軸支された歯輪20と、当該歯輪
20を正逆回転駆動するモーター21とか成る走行用駆
動手段22によりガイドレール15,17上を自走す
る。
【0018】又、各パレット吊下台車B1,B2〜D
1,D2には、その前後両端近傍位置にパレット受け止
め具23,24が立設されている。この各パレット受け
止め具23,24は、車両支持台車上のパレット受け止
め具12と同様に、左右一対の垂直支柱部25間に水平
梁部26を架設して成る門形のものであって、中段車両
支持パレット3が上昇位置にあるとき、当該パレット上
の車両支持空間を跨ぐように立設されている。更に、各
パレット吊下台車B1,B2〜D1,D2には、吊り下
げている中段車両支持パレット3が上昇限位置に達した
とき、当該パレット3の前端近傍の左右2箇所と後端の
左右2箇所とに当接する4本の上昇限ストッパー27が
下向きに突設されている。
【0019】車両出し入れレベルAの直上の車両支持レ
ベルBに配設されたパレット吊下台車B1,B2には、
図4及び図9に示すように、当該台車が吊り下げる中段
車両支持パレット3が上昇位置にあるとき、当該パレッ
ト3の前端(車両出し入れ側端部)左右2箇所を受け止
める受け止め解除自在なパレット係止具28a,28b
が設けられている。これら両パレット係止具28a,2
8bは、図10Aに示すように、支軸29により前後揺
動可能に軸支されたもので、パレット吊下台車B1,B
2の後端部に搭載されたモーター30と、当該モーター
30で駆動されるクランク軸31、ロッド32、及びア
ーム33により一定角度の範囲で正逆回転駆動される1
本の駆動軸34と、当該駆動軸34の両端とその前方に
ある各パレット係止具28a,28bとを連動連結する
連動手段35a,35bとから成る駆動手段36によ
り、互いに同期して前後に一定角度範囲で揺動駆動され
る。前記連動手段35a,35bは、駆動軸34に固着
した回転体37の直径方向2箇所と、各パレット係止具
28a,28bの基部の直径方向2箇所とを、並列する
2本のワイヤー38a,38bで連結したものである
が、駆動軸34の一定角度範囲での正逆回転により各パ
レット係止具28a,28bを前後に一定角度範囲で揺
動運動させ得るものであれば如何なる構造のものでも良
い。これら各パレット係止具28a,28bは、図10
Aに示すように、車両支持パレット3に設けた被係止孔
39に係合させることが出来るが、車両支持パレット3
の底面を直接受け止めるものであっても良い。
【0020】各最上段車両支持パレットE1〜E3に対
しては、図5及び図10Bに示すように、図示の上昇位
置で各パレットE1〜E3を各別に受け止めるパレット
受け止め手段の一部として、各パレットE1〜E3の前
後両端それぞれ左右2箇所を受け止める受け止め解除自
在なパレット係止具40a,40b、41a,41b
と、各パレットE1〜E3が上昇限位置に達したとき、
当該パレットの前端近傍の左右2箇所と後端の左右2箇
所とに当接する4本の上昇限ストッパー42とが、上昇
位置にある各パレットE1〜E3の直上に位置する固定
機枠Fに設けられている。
【0021】即ち、図10Bに示すように、前記パレッ
ト係止具40a,40b、41a,41bの内、3組の
前側左右一対のパレット係止具40a,40bは、それ
ぞれ各別に支軸43により固定機枠Fに前後揺動可能に
軸支され、3組の後側前側左右一対のパレット係止具4
1a,41bは、固定機枠Fに支承された1本の駆動軸
44に取り付けられ、一つの駆動手段45により連動駆
動される。当該駆動手段45は、固定機枠Fに搭載のモ
ーター46で駆動されるクランク軸47、ロッド48、
及びアーム49により前記駆動軸44を一定角度の範囲
で正逆回転駆動するように構成すると共に、当該駆動軸
44と一体に一定角度の範囲で正逆回転駆動される3組
の後側左右一対のパレット係止具41a,41bと、こ
れら各パレット係止具の前方に位置するパレット係止具
40a,40bとを、互いに逆方向に連動揺動するよう
に連動連結する連動手段50a,50bを設けたもので
ある。前記連動手段50a,50bは、後側のパレット
係止具41a,41bの基部の直径方向2箇所と前側の
パレット係止具40a,40bの基部の直径方向2箇所
とを、互いに交差する2本のワイヤー51a,51bで
連結したものであるが、この構成に限定されるものでは
ない。又、各パレット係止具40a,40b、41a,
41bは、図10Bに示すように、各パレットE1〜E
3に設けた被係止孔52に係合させることが出来るが、
これらパレットの底面を直接受け止めるものであっても
良い。
【0022】各パレット吊下台車B1,B2〜D1,D
2に対する中段車両支持パレット3の吊下構造及びその
昇降用駆動手段について説明すると、図11に示すよう
に、各車両支持レベルB〜E毎に当該レベルに属する各
2台の中段車両支持パレット3の昇降用駆動手段として
の駆動源ユニット53B〜53Eと検出器ユニット54
B〜54Eが配設されている。図示例では、中段車両支
持レベルB〜Dの各駆動源ユニット53B〜53Dは、
各中段車両支持レベルB〜Dの後端左隅に配設され、中
段車両支持レベルB〜Dの各検出器ユニット54B〜5
4Dは、各中段車両支持レベルB〜Dの前端右隅に配設
されている。又、最上段車両支持レベルEの駆動源ユニ
ット53は、当該最上段車両支持レベルEの後端右隅に
配設され、最上段車両支持レベルEの検出器ユニット5
4Eは、当該最上段車両支持レベルEの前端左隅に配設
されている。
【0023】各中段車両支持パレット3の吊下構造及び
駆動源ユニット53B〜53Dの構成は基本的に同一で
あり、図4〜図7、図9及び図12に示すように、各中
段車両支持パレット3には、前端近傍左右2箇所に左右
方向水平支軸で吊下用案内輪(シーブ)55a,55b
が軸支されると共に、後端左右2箇所に前後方向水平支
軸で吊下用案内輪(シーブ)56a,56bが軸支され
ている。そして各パレット吊下台車B1,B2〜D1,
D2には、前端近傍左右2箇所で前記吊下用案内輪55
a,55bの上方位置にそれぞれ前後一対の転向用案内
輪(シーブ)57a,58a、57b,58bが左右方
向水平支軸で軸支されると共に、後端近傍左右2箇所で
前記吊下用案内輪56a,56bの上方位置にそれぞれ
左右一対の転向用案内輪(シーブ)59a,60a、5
9b,60bが前後方向水平支軸で軸支され、更に後端
左右両隅には、それぞれ平面視に於いて一部が重なる状
態で左右一対の転向用案内輪61a,62a、61b,
62bが垂直支軸で軸支されている。
【0024】各駆動源ユニット53B〜53Dには、図
12及び図13に示すように、モーター63と当該モー
ター63で正逆回転駆動されるドラム64とから成る吊
り索引き込み繰り出し手段65と転向用案内輪(シー
ブ)66〜72とが設けられ、ドラム64には、4本の
吊り索(ワイヤー)73〜76の一端が係止されて同一
向きに巻回されている。しかして吊り索73は、転向用
案内輪66を経由して各中段車両支持レベルB〜Dの車
両支持区画並列方向に延出され、パレット吊下台車B1
〜D1の転向用案内輪61a,58a、中段車両支持パ
レット3の吊下用案内輪55a、パレット吊下台車B1
〜D1の転向用案内輪57a,62aの順に掛張され
て、当該中段車両支持パレット3の吊下用案内輪55a
を吊り下げ、吊り索74は、転向用案内輪67,68を
経由して各中段車両支持レベルB〜Dの車両支持区画並
列方向に延出され、パレット吊下台車B1〜D1の転向
用案内輪61b,58b、中段車両支持パレット3の吊
下用案内輪55b、パレット吊下台車B1〜D1の転向
用案内輪57b,62bの順に掛張されて、当該中段車
両支持パレット3の吊下用案内輪55bを吊り下げ、吊
り索75は、転向用案内輪69,70を経由して各中段
車両支持レベルB〜Dの車両支持区画並列方向に延出さ
れ、パレット吊下台車B1〜D1の転向用案内輪59
a、中段車両支持パレット3の吊下用案内輪56a、パ
レット吊下台車B1〜D1の転向用案内輪60aの順に
掛張されて、当該中段車両支持パレット3の吊下用案内
輪56aを吊り下げ、更に吊り索76は、転向用案内輪
71,72を経由して各中段車両支持レベルB〜Dの車
両支持区画並列方向に延出され、パレット吊下台車B1
〜D1の転向用案内輪59b、中段車両支持パレット3
の吊下用案内輪56b、パレット吊下台車B1〜D1の
転向用案内輪60bの順に掛張されて、当該中段車両支
持パレット3の吊下用案内輪56bを吊り下げている。
【0025】上記のようにして駆動源ユニット53B〜
53Dに近い側のパレット吊下台車B1〜D1に対し中
段車両支持パレット3の前側左右2箇所と後側左右2箇
所とを吊り下げた4本の吊り索73〜76は、隣接する
次のパレット吊下台車B2〜D2側へ延出し、上記と同
様に掛張されて当該パレット吊下台車B2〜D2に対し
中段車両支持パレット3の前側左右2箇所と後側左右2
箇所とを吊り下げる。そして、このパレット吊下台車B
2〜D2から駆動源ユニット53B〜53Dのある側と
は反対側へ延出する4本の吊り索73〜76は、図16
及び図18に示すように、固定機枠Fに設けられた転向
ガイドユニット77B〜77Dの、それぞれ垂直支軸で
軸支された4つの転向用案内輪78〜81により前方へ
転向され、それぞれ対応するレベルの検出器ユニット5
4B〜54Dに接続されている。尚、転向ガイドユニッ
ト77B〜77Dの4つの転向用案内輪78〜81の
内、吊り索73,75,76を転向させる3つの転向用
案内輪79〜81は1本の垂直支軸により同心状に支承
されている。
【0026】最上段車両支持レベルEの各最上段車両支
持パレットE1〜E3は、パレット吊下台車ではなく固
定機枠Fから吊り下げられるだけで、その吊下構造及び
駆動源ユニット53Eの構成は、中段車両支持パレット
3の吊下構造及び駆動源ユニット53B〜53Dの構成
と基本的に同一である。
【0027】即ち、図5、図14、図15、図17及び
図19に示すように、各最上段車両支持パレットE1〜
E3には、前端近傍左右2箇所に左右方向水平支軸で吊
下用案内輪(シーブ)82a,82bが軸支されると共
に、後端左右2箇所に前後方向水平支軸で吊下用案内輪
(シーブ)83a,83bが軸支されている。そして各
最上段車両支持パレットE1〜E3の上側にある固定機
枠Fには、前記吊下用案内輪82a,82bの上方位置
にそれぞれ前後一対の転向用案内輪(シーブ)84a,
85a、84b,85b(図17参照)が左右方向水平
支軸で軸支されると共に、前記吊下用案内輪83a,8
3bの上方位置にそれぞれ左右一対の転向用案内輪(シ
ーブ)86a,87a、86b,87bが軸支され、更
に転向用案内輪84a,85a、84b,85bの後方
位置には、それぞれ平面視に於いて一部又は全部が重な
る状態でそれぞれ一対の転向用案内輪88a,89a、
88b,89bが垂直支軸で軸支されている。
【0028】駆動源ユニット53Eには、図14に示す
ように、モーター90と当該モーター90で正逆回転駆
動されるドラム91とから成る吊り索引き込み繰り出し
手段92と転向用案内輪(シーブ)93〜102とが設
けられ、ドラム91には、4本の吊り索(ワイヤー)1
03〜106の一端が係止されて同一向きに巻回されて
いる。しかして吊り索103は、固定機枠F上の転向用
案内輪93,94,88a,85a、最上段車両支持パ
レットE3の吊下用案内輪82a、固定機枠F上の転向
用案内輪84a,89aの順に掛張されて、当該最上段
車両支持パレットE2の吊下用案内輪82aを吊り下
げ、吊り索104は、固定機枠F上の転向用案内輪9
5,96,88b,85b、最上段車両支持パレットE
3の吊下用案内輪82b、固定機枠F上の転向用案内輪
84b,89bの順に掛張されて、当該最上段車両支持
パレットE3の吊下用案内輪82bを吊り下げ、吊り索
105は、固定機枠F上の転向用案内輪97〜99,8
6a、最上段車両支持パレットE3の吊下用案内輪83
a、固定機枠F上の転向用案内輪87aの順に掛張され
て、当該最上段車両支持パレットE3の吊下用案内輪8
3aを吊り下げ、更に吊り索106は、固定機枠F上の
転向用案内輪100〜102,最上段車両支持パレット
E3の吊下用案内輪83b、固定機枠F上の転向用案内
輪87bの順に掛張されて、当該最上段車両支持パレッ
トE3の吊下用案内輪83bを吊り下げている。
【0029】上記のようにして駆動源ユニット53Eに
近い側の最上段車両支持パレットE3の前側左右2箇所
と後側左右2箇所とを吊り下げた4本の吊り索103〜
106は、隣接する次の最上段車両支持パレットE2側
へ延出し、上記と同様に掛張されて当該最上段車両支持
パレットE2,E1の前側左右2箇所と後側左右2箇所
とを順次吊り下げる。そして、最上段車両支持パレット
E1から駆動源ユニット53Eのある側とは反対側へ延
出する4本の吊り索103〜106は、図17及び図1
9に示すように、固定機枠Fに設けられた転向ガイドユ
ニット77Eの、それぞれ垂直支軸で軸支された4つの
転向用案内輪(シーブ)107〜110により前方へ転
向され、検出器ユニット54Eに接続されている。尚、
転向ガイドユニット77Eの4つの転向用案内輪107
〜110の内、吊り索104〜106を転向させる3つ
の転向用案内輪107〜109は1本の垂直支軸により
同心状に支承されている。
【0030】尚、図1A及び図13に示すように、各パ
レット吊下台車B1,B2〜D1,D2が吊り下げる中
段車両支持パレット3及び最上段車両支持パレットE1
〜E3は、その後端部の位置が上位レベルのものほど前
方にずれるようにレベルによって長さが異なり、当該パ
レット3,E1〜E3の後端部を吊り下げる吊り索7
5,76,105,106の位置が、上位レベルのもの
ほど前方にずれるように構成されている。これは、後述
するように上位レベルのパレット3,E1〜E3が下降
するとき、下位レベルで車両支持区画並列方向に横断す
る前記吊り索75,76と下降するパレット3,E1〜
E3とが干渉するのを避けるためである。
【0031】各検出器ユニット54B〜54Eは同一構
造のものであって、図18〜図20に示すように、各車
両支持パレット3,E1〜E3の前側左右2箇所を吊り
下げる各2本の吊り索73,74及び103,104が
各別に接続される2本のロッド111,112と、各車
両支持パレット3,E1〜E3の後側左右2箇所を吊り
下げる各2本の吊り索75,76及び105,106が
1本にまとめられて接続される1本のロッド113と、
各ロッド111〜113を各別に吊り索引張方向に付勢
する圧縮コイルバネ114と、各ロッド111〜113
の中間に付設された被検出体115を利用して各パレッ
ト3,E1〜E3の上昇限、下降限、吊り索の過引き込
み、及び吊り索の過繰り出しを検出するセンサー116
〜119とから構成されている。尚、各ロッド111〜
113には、吊り索の張力調整用ターンバックル120
が介装されている。又、121は2本の吊り索75,7
6及び105,106を1本にまとめて結合金具であ
る。
【0032】上記の構成に於いて、各車両支持レベルB
〜Eのパレット昇降用駆動手段の駆動源ユニット53B
〜53Eに於ける吊り索引き込み繰り出し手段65,9
2を作動させ、各4本の吊り索73〜76、103〜1
06をドラム64,91に巻き取らせると、各吊り索の
他端は検出器ユニット54B〜54Eに於いてバネ11
4を介して固定機枠Fに係止されているので、各中段車
両支持レベルB〜Dの両端間に於いて吊り索73〜76
がパレット吊下台車B1,B2〜D1,D2を介して吊
り下げている中段車両支持パレット3、又は最上段車両
支持レベルEの両端間に於いて吊り索103〜106が
直接吊り下げている最上段車両支持パレットE1〜E3
が吊り上げられることになる。このとき、各吊り索73
〜76又は103〜106は同一速度で引き込まれ、各
パレット3又はE1〜E3は水平姿勢を保って上昇す
る。同一レベルにある全てのパレット3又はE1〜E3
が上昇限ストッパー27又は42に当接する上昇限まで
上昇した後、更に吊り索73〜76又は103〜106
が引き込まれることにより、検出器ユニット54B〜5
4Eのバネ114の付勢力に抗してロッド111〜11
3が移動し、上昇限検出センサー116から被検出体1
15が離れてオフ状態になる。従って、このときの上昇
限検出センサー116の検出信号の変化に基づいて、吊
り索引き込み繰り出し手段65,92を自動停止させれ
ば良い。
【0033】上記のように同一レベルの全てのパレット
3又はE1〜E3が上昇限ストッパー27又は42に当
接する上昇限まで上昇した状態では、当該パレット3又
はE1〜E3とその直下のレベルのパレット吊下台車B
1,B2〜D1,D2の門形のパレット受け止め具2
3,24又は車両支持台車A1,A2の門形のパレット
受け止め具12の間には若干の隙間が生じ、これらパレ
ット吊下台車B1,B2〜D1,D2や車両支持台車A
1,A2の横動が可能になる。この状態で、車両支持レ
ベルBにあるパレット吊下台車B1,B2のパレット係
止具28a,28bの駆動手段36又は最上段車両支持
レベルEに配設されているパレット係止具40a〜41
bの駆動手段45を作動させて、これらパレット係止具
28a,28b又は40a〜41bを内側に揺動させ、
パレット吊下台車B1,B2に対して上昇限位置にある
パレット3の前端又は最上段車両支持レベルEに対して
上昇限位置にあるパレットE1〜E3の前後両端に係合
させておくことが出来る。
【0034】係る状態で車両支持台車A1,A2を横動
させるときは、横動させたい台車の走行用駆動手段11
のモーター9で鍔付き車輪7を駆動することにより、当
該台車A1,A2を前後のガイドレール4,6上で横動
させルことが出来る。この車両支持台車A1,A2の横
動により、車両出し入れレベルAに於ける車両支持区画
Aa〜Acの内、任意の一つの区画を開けることが出来
る。又、パレット吊下台車B1,B2〜D1,D2を横
動させるときは、横動させたい台車の走行用駆動手段2
2のモーター21で歯輪20を駆動することにより、固
定チエン19に係合する歯輪20の回転により当該パレ
ット吊下台車B1,B2〜D1,D2を前後のガイドレ
ール15,17上で横動させることが出来る。このパレ
ット吊下台車B1,B2〜D1,D2の横動により、各
中段車両支持レベルB〜Dに於ける車両支持区画Ba〜
Bc,Ca〜Cc,Da〜Dcの内、各レベル毎に任意
の一つの区画を開けることが出来る。
【0035】上記のようにパレット吊下台車B1,B2
〜D1,D2を横動させるとき、当該台車上の各転向用
案内輪57a〜62bが、当該台車の横動経路の両端間
で当該横動経路と略平行に緊張された状態の4本の吊り
索73〜76に対して自転しながら相対移動するだけで
あり、横動する台車B1,B2〜D1,D2に吊り下げ
られている車両支持パレット3は、上昇限位置に保持さ
れたまま当該台車と一体に移動する。
【0036】各中段車両支持パレット3又は最上段車両
支持パレットE1〜E3が上昇限ストッパー27又は4
2に当接する上昇限位置に吊り上げられている状態で、
吊り索引き込み繰り出し手段65,92のドラム64,
91を逆回転させて、各4本の吊り索73〜76、10
3〜106を繰り出せば、上昇限位置にある各中段車両
支持パレット3又は最上段車両支持パレットE1〜E3
を下降させることが出来る。そして、下降を開始するパ
レット3の内、直下にパレット吊下台車B1,B2〜C
1,C2が在席するパレット3は、当該パレット吊下台
車B1,B2〜C1,C2の前後一対の門形パレット受
け止め具23,24により前後両端部が受け止められ、
下降することなく上昇位置に保持される。又、直下に車
両支持台車A1,A2が在席するパレット3は、その後
端部が当該車両支持台車A1,A2の後側の門形パレッ
ト受け止め具12により受け止められ、前端部はパレッ
ト吊下台車B1,B2のパレット係止具28a,28b
に受け止められるので、やはり下降することなく上昇位
置に保持される。従って、車両の出し入れを行わないと
きは、各中段車両支持パレット3の直下にパレット吊下
台車B1,B2〜C1,C2が在席しているように、パ
レット吊下台車B1,B2〜C1,C2を横動させてお
くのが望ましい。最上段車両支持パレットE1〜E3
は、パレット係止具40a〜41bにより前後両端部が
受け止められるが、当該パレットE1〜E3の内、直下
にパレット吊下台車D1,D2が在席するパレットは、
その直下のパレット吊下台車D1,D2の前後一対の門
形パレット受け止め具23,24により前後両端部が受
け止められて、パレット係止具40a〜41bには負荷
がかからないように構成しておくことが出来る。
【0037】上記のように最上段車両支持パレットE1
〜E3の内、1台のパレットはパレット係止具40a〜
41bで受け止めることになるが、最上段車両支持パレ
ットE1〜E3の全てを最上段車両支持レベルEに上げ
ておく必要がないとき、例えば車両の出し入れを行わな
いときは、中段車両支持レベルB〜Dのパレット吊下台
車B1,B2〜D1,D2を横動させて、図1Bに示す
ように最上段車両支持パレットE1〜E3の内、1台の
パレット、例えばパレットE3の下側を車両出し入れレ
ベルAまで全て開け、係る状態でパレット係止具40a
〜41bをその駆動手段45で外側に揺動させて受け止
め解除し、最上段車両支持パレットE1〜E3の昇降用
駆動手段の吊り索103〜106を繰り出すことによ
り、パレットE1,E2は直下のパレット吊下台車D
1,D2のパレット受け止め具23,24で受け止めさ
せ、残る一つのパレットE3のみを吊り索103〜10
6の繰り出しに伴って車両出し入れレベルAまで下降さ
せ、着床させておくことが出来る。
【0038】尚、上記のように、吊り索73〜76又は
103〜106を繰り出して、同一の吊り索で吊り下げ
られている2台の中段車両支持パレット3又は3台の最
上段車両支持パレットE1〜E3の全てを、直下のパレ
ット吊下台車B1,B2〜D1,D2や車両支持台車A
1,A2のパレット受け止め具23,24,12又は車
両出し入れレベルAの床面、若しくはパレット係止具4
0a〜41bにより受け止めさせたとき、即ち、安定状
態となったとき、吊り索73〜76又は103〜106
は弛緩して検出器ユニット54B〜54Eの被検出体1
15がバネ114の付勢力で移動し、下降限検出センサ
ー117から被検出体115が離れてオフ状態になる
(図20に示す状態)。従って、このときの下降限検出
センサー117の検出信号の変化に基づいて、吊り索引
き込み繰り出し手段65,92を自動停止させることが
出来る。
【0039】具体的に使用方法を説明すると、車両出し
入れレベルAにある2台の車両支持台車A1,A2に対
する車両の出し入れは、当該台車A1,A2の位置に関
係なく必要に応じて自由に行うことが出来る。又、最上
段車両支持パレットE1〜E3に対して車両の出し入れ
を行うときは、先に説明した通り、最上段車両支持パレ
ットE1〜E3の内、作業対象の一つのパレットの下側
に当該パレットを車両出し入れレベルAまで下降させる
ための下降経路を形成するように、各中段車両支持レベ
ルB〜Dの各2台のパレット吊下台車B1,B2〜D
1,D2と車両出し入れレベルAの各2台の車両支持台
車A1,A2の全て、又は一部を横動させた後、最上段
車両支持パレットE1〜E3の内の一つを車両出し入れ
レベルAまで下降させれば良い。
【0040】この場合、他の全てのパレット3,E1〜
E3の直下には、当該直下の車両支持レベルA〜Dのパ
レット吊下台車B1,B2〜D1,D2の門形パレット
受け止め具23,24、又は車両支持台車A1,A2の
門形パレット受け止め具12が存在し、又、パレット吊
下台車B1,B2に吊り下げられているパレット3の前
端部はパレット係止具28a,28bに受け止められて
いるので、仮に吊り索73〜76又は103〜106が
破断事故を起こしても、パレット3,E1〜E3が落下
することは無い。
【0041】中段車両支持レベルB〜Dにある中段車両
支持パレット3の一つに車両の出し入れ作業を行うとき
は、その作業対象のパレットの下側に車両出し入れレベ
ルAまでの下降経路を形成するようにパレット吊下台車
B1,B2〜D1,D2や車両支持台車A1,A2を横
動させる。このとき、パレット吊下台車B1,B2〜D
1,D2や車両支持台車A1,A2の横動方向側に他の
パレット3,E1〜E3が在席しているか又は、他のパ
レット3,E1〜E3を吊り下げる吊り索73〜76、
103〜106が垂下していて、目的のパレット吊下台
車B1,B2〜D1,D2や車両支持台車A1,A2を
横動させることが出来ないときは、そのパレット3,E
1〜E3を吊り下げる吊り索73〜76,103〜10
6を引き込ませて当該パレット3,E1〜E3を一旦元
の上昇位置まで上昇させた後、パレット吊下台車B1,
B2〜D1,D2や車両支持台車A1,A2を横動させ
れば良い。この後、作業対象のパレットが属する車両支
持レベルの吊り索73〜76を繰り出すのであるが、作
業対象のパレットの下側には車両出し入れレベルAまで
の下降経路が形成されているので、当該作業対象のパレ
ットは吊り索73〜76の繰り出しに伴って車両出し入
れレベルAまで下降することになる。しかし、同一レベ
ルの他のパレット3は、その直下にあるパレット吊下台
車B1,B2〜C1,C2の門形パレット受け止め具2
3,24又は車両支持台車A1,A2の門形パレット受
け止め具12で受け止められて上昇位置に保持されたま
まになる。
【0042】上記のように、作業対象のパレットの下側
に車両出し入れレベルAまでの下降経路を形成すること
により、当該作業対象のパレットを車両出し入れレベル
Aまで下降させ、車両の出し入れが行えるが、ここで安
全面で考慮しなければならないことは、他の中段車両支
持パレット3の直下に必ずパレット吊下台車B1,B2
〜C1,C2又は車両支持台車A1,A2が在席してい
て、その門形パレット受け止め具23,24,12で受
け止められる状態とすることである。即ち、例えば図1
Bに於いて、車両支持区画Cbにあるパレット吊下台車
C2のパレット3を車両出し入れレベルAに下降させた
い場合、先ず、車両出し入れレベルAに下げられている
最上段車両支持パレットE3を元の最上段車両支持レベ
ルEまで戻してパレット係止具40a〜41bで受け止
めさせた後、パレット吊下台車C2の下方2段のパレッ
ト吊下台車B2と車両支持台車A2とを車両c列へ横動
させて、作業対象のパレット吊下台車C2のパレット3
の下側に車両出し入れレベルAまでの下降経路を形成す
れば、c列へ横動させたパレット吊下台車B2のパレッ
ト3の直下にもc列へ横動させた車両支持台車A2の門
形パレット受け止め具12があり、作業対象のパレット
以外のパレット3の直下に必ずパレット吊下台車B1,
B2〜C1,C2が在席していることになるが、若し、
パレット吊下台車C2をc列まで横動させてその下側に
車両出し入れレベルAまでの下降経路を形成した場合
は、車両支持区画Dbにあるパレット吊下台車D2のパ
レット3の下側が空き状態になり、車両支持レベルDの
吊り索73〜76に破断事故が生じると、パレット吊下
台車D2のパレット3が落下することになるので、当該
パレット吊下台車C2をc列まで横動させてその下側に
車両出し入れレベルAまでの下降経路を形成する場合
は、その上方で同列の全てのパレット吊下台車、この場
合はパレット吊下台車D2もパレット吊下台車C2と共
にc列へ横動させなければならない。
【0043】勿論、全てのパレット吊下台車B1,B2
〜D1,D2に、最上段車両支持パレットE1〜E3に
使用したような、吊り下げているパレット3を上昇位置
で受け止めるパレット係止具40a〜41bを設けると
きは、上記のような制約なしに任意のパレット吊下台車
B1,B2〜D1,D2の下側に車両出し入れレベルA
までの下降経路を形成することが出来る。
【0044】以上のようにして車両支持台車A1,A
2、パレット吊下台車B1,B2〜D1,D2、最上段
車両支持パレットE1〜E3に対して車両出し入れレベ
ルAで車両の出し入れ作業が行えるのであるが、この作
業に先立って各レベルの吊り索73〜76,103〜1
06の引き込み繰り出し操作によりパレット3,E1〜
E3を昇降させるとき、昇降途中のパレット3,E1〜
E3が異物に引っかかる等して昇降が止められるような
事態が生じたとき、或いは異常な偏荷重によりパレット
3,E1〜E3が傾くような事態が生じると、上昇途中
であれば、吊り索73〜76又は103〜106の全て
又は一部に過負荷が作用し、検出器ユニット54B〜5
4Eのバネ114の付勢力に抗してロッド111〜11
3が引っ張られ、過引き込み検出用センサー118が被
検出体115から離れてオフになる。従って、このとき
の過繰り出し検出用センサー119の検出信号変化に基
づいて、対応する吊り索73〜76又は103〜106
の引き込み繰り出し手段65,92を自動停止させるこ
とが出来る。又、下降途中であれば、吊り索73〜76
又は103〜106の全て又は一部が弛緩し、検出器ユ
ニット54B〜54Eのバネ114の付勢力によってロ
ッド111〜113が反対方向に移動し、過繰り出し検
出用センサー119が被検出体115から離れてオフに
なる。従って、この過繰り出し検出用センサー119の
検出信号変化に基づいて、対応する吊り索73〜76又
は103〜106の引き込み繰り出し手段65,92を
自動停止させることが出来る
【0045】上記構成では、パレット吊下台車B1,B
2〜D1,D2の中段車両支持パレット3や最上段車両
支持パレットE1〜E3は、吊り索73〜76,103
〜106に吊り下げられて昇降するものであるから、揺
れ動く恐れがある。従って、当該パレットの揺れを防止
する昇降ガイド手段を併設することが出来るが、この昇
降ガイド手段を、各パレット吊下台車B1,B2〜D
1,D2や車両支持台車A1,A2が備える門形パレッ
ト受け止め具23,24,12を利用して構成する場合
の一例を説明する。
【0046】即ち、図21〜図23に示すように、各パ
レット吊下台車B1,B2〜D1,D2や車両支持台車
A1,A2が備える後側の門形パレット受け止め具2
4,12を側面視に於いて縦一列に並ぶように配設し、
更に各門形パレット受け止め具24,12の左右一対の
垂直支柱部25,13の外側面と各パレット3,E1〜
E3の左右両側面と略面一に構成すると共に、当該垂直
支柱部25,13の下端を台車下端より下方に延出させ
て直上のパレット3に近接させる。一方、各パレット
3,E1〜E3の左右両側部には、側面視に於いて縦一
列に並ぶ前記門形パレット受け止め具24,12の垂直
支柱部25,13の左右巾内に位置するように前後方向
水平支軸でガイドローラー122a,122bを軸支す
る。このとき、左右一対のガイドローラー122a,1
22bの位置を、例えば全て右側のものは前側、全て左
側のものは後側というように、前後に位置をずらせてお
く。又、各車両支持レベルの両端外側には、車両出し入
れレベルAから最上段車両支持レベルEまで連続する固
定の垂直レール123a,123bが、側面視に於いて
縦一列に並ぶ前記門形パレット受け止め具24,12の
垂直支柱部25,13と重なるように固定機枠Fに取り
付ける。
【0047】上記構成によれば、パレット3,E1〜E
3が昇降移動するとき、その左右両側のガイドローラー
122a,122bが、当該パレットの昇降経路の左右
両側に位置するパレット吊下台車B1,B2〜D1,D
2や車両支持台車A1,A2の門形パレット受け止め具
24,12の垂直支柱部25,13、又は当該垂直支柱
部25,13と固定の垂直レール123a,123bと
に隣接又は当接自転し、上下に隣接する門形パレット受
け止め具24,12間では、中段車両支持パレット3の
側面に隣接又は当接自転することにより、左右横方向の
揺れが防止された状態で円滑に昇降することになる。こ
のとき、左右両側のガイドローラー122a,122b
が前後方向に互いにずれて位置しているので、昇降経路
の横に位置する他のパレット3,E1〜E3のガイドロ
ーラー122a,122bと衝突することは無い。
【0048】パレット吊下台車B1,B2〜D1,D2
の前側の門形パレット受け止め具23も昇降ガイド手段
に利用することが出来る。この場合、車両支持台車A
1,A2の前側にも後側の門形パレット受け止め具12
と同様の門形パレット受け止め具を立設するのが望まし
い。勿論、門形パレット受け止め具23,24,12と
は別に専用の昇降ガイド手段を配設することも出来る。
【0049】又、上記構成では、パレット吊下台車B
1,B2〜D1,D2を横動させるとき、これに吊り下
げられた中段車両支持パレット3は、上昇限ストッパー
27に当接する上昇限位置に吊り上げられた状態にあっ
て、自由に揺れ動く状態ではないが、安全性を高めるた
めに、図24に示すように、パレット吊下台車B1,B
2〜D1,D2とこれに吊り下げられた中段車両支持パ
レット3とに、当該パレット3が上昇位置に達したとき
に互いに係合して当該パレット3の水平方向の揺れを防
止するパレット位置決め手段124を設けることが出来
る。
【0050】具体例を説明すると、図示のパレット位置
決め手段124は、吊り下げられるパレット3の周囲適
当箇所に設けられた被係合孔125と、当該パレット3
が上昇位置まで吊り上げられたときに前記被係合孔12
5に嵌合する、先端が尖ったピン126をパレット吊下
台車B1,B2〜D1,D2の周辺から下向きに突設し
て成るものである。前記被係合孔125は、単にパレッ
ト3の表面に設けられた孔でも良いが、図示例では、ラ
ッパ状に座ぐりした被係合孔125を設けた部材(合成
樹脂製のもの等)127をパレット3の表面に固着して
いる。又、前記被係合孔125とピン126とは、少な
くとも一組、好ましくは2組設ければ良いが、その位置
は、図9に仮想線で示すように、パレット3の対角位置
にある2隅近傍位置とするのが望ましい。
【0051】以上、地上5段3列のパズル式立体駐車装
置として本発明を実施したときの一実施形態を説明した
が、段数や列数は上記実施形態のものに限定されない。
又、車両出し入れレベルAを地面レベルとしているが、
ビル等の地下階や地上階とすることも出来る。勿論、車
両支持レベルAに車両支持台車を配設しないで、単なる
車両の出し入れにのみ利用するように構成しても良い。
この場合、各中段車両支持パレットの吊り索の位置を考
慮すれば、車両出し入れレベルAを前後に車両が通り抜
けることが出来るように構成することも出来る。このよ
うに構成すれば、車両を前進進入、前進退出も可能にな
る。
【0052】図25は、特開2000−297553号
公報に開示された発明や、特願2000−249649
号として出願された発明等のように、車両を出し入れす
る中間レベルNLの上下にそれぞれ車両支持レベルU
L,DLを備え、各車両支持レベルUL,DLには、そ
れぞれ複数の車両支持区画(a列〜c列)が設定され、
中間レベルNLには、車両支持区画の並列数より少ない
台数の車両支持台車NL1,NL2が車両支持区画並列
方向に横動可能に設けられ、上下各車両支持レベルU
L,DLの各車両支持区画には、中間レベルNLとの間
で昇降可能な車両支持パレットUL1〜UL3、DL1
〜DL3が配設された3段3列のパズル式立体駐車装置
を示している。
【0053】上記立体駐車装置では、図26に示すよう
に、上側車両支持レベルULの複数台のパレットUL1
〜UL3を固定機枠Fに軸支された転向用案内輪201
〜205と各パレットUL1〜UL3に軸支された吊下
用案内輪206〜208とを介して順番に吊り下げる上
側レベル用吊り索209と、下側車両支持レベルDLの
複数台のパレットDL1〜DL3を固定機枠Fに軸支さ
れた転向用案内輪210〜214と各パレットDL1〜
DL3に軸支された吊下用案内輪215〜217とを介
して順番に吊り下げる下側レベル用吊り索218と、こ
れら吊り索209,218の引き込み繰り出し手段とが
設けられ、同一レベルの複数台のパレットを択一的に昇
降可能な状態にするパレット係止手段(先に示した公報
等により公知であるから図示省略する)が併設されてい
る。
【0054】しかして、上記のような構成の立体駐車装
置では、先に示した公報等に記載されているように、上
側レベル用吊り索209を引き込み繰り出し操作するモ
ーター駆動の駆動手段と、下側レベル用吊り索218を
引き込み繰り出し操作するモーター駆動の駆動手段とが
必要であり、コストがかかるだけでなく制御系も複雑に
なり、誤動作により上側車両支持レベルULのパレット
UL1〜UL3と下側車両支持レベルDLのパレットD
L1〜DL3とが中間レベルNLで衝突する恐れもあっ
た。
【0055】上記の問題点を解決するために、前記吊り
索209,218の引き込み繰り出し手段に、図27に
示すように、互いに逆方向に移動する往行経路部219
と復行経路部220とを有する正逆回転駆動可能な巻き
掛け回動体221を設け、当該巻き掛け回動体221に
前記上側レベル用吊り索209の両端と下側レベル用吊
り索218の両端とを接続することが出来る。222
a,222bは、前記巻き掛け回動体221を掛張する
回転輪であり、223は一方の回転輪222aを正逆回
転駆動するモーターである。
【0056】具体的に説明すると、前記巻き掛け回動体
221の往行経路部219と復行経路部220それぞれ
は、中間レベルNLと上側車両支持レベルULとの間の
距離L1に中間レベルNLと下側車両支持レベルDLと
の間の距離L2を加えた長さより若干長い程度の長さを
有するもので、上側レベル用吊り索209の一端は位置
p1に接続されると共に他端は位置p2に接続され、下
側レベル用吊り索218の一端は前記位置p1に接続さ
れると共に他端は位置p3に接続されている。しかし
て、図25及び図26に示すように、上側車両支持レベ
ルULのパレットUL1〜UL3の内の1台、例えばパ
レットUL3が中間レベルNLまで下降し、下側車両支
持レベルDLの全てのパレットDL1〜DL3は下側車
両支持レベルDLにあるとき、図27Aに示すように、
前記位置p1は往行経路219の始端付近に有り、前記
位置p2は往行経路219の中央付近に有り、前記位置
p3は復行経路220の中央付近に有るように構成され
ている。
【0057】係る状態で、上側車両支持レベルULにあ
る他のパレットUL1又はUL2を中間レベルNLに下
降させるとき、或いは下側車両支持レベルDLのパレッ
トDL1〜DL3の内の1台を中間レベルNLに上昇さ
せるときは、中間レベルNLの車両支持台車NL1,N
L2の横動を伴う場合、伴わない場合の何れでも、先ず
最初に中間レベルNLに下降している上側車両支持レベ
ルULのパレット、例えばパレットUL3を上側車両支
持レベルULに戻しておく必要がある。しかして、駆動
用巻き掛け回動体221をモーター223により矢印x
で示す正転方向に回動させると、距離L1だけ正転方向
に回動する第一行程で、図27Bに示すように、上側レ
ベル用吊り索209の一端は位置p1から位置p4に往
行方向に移動すると共に当該吊り索209の他端は位置
p2から往行経路部219と復行経路部220との移行
部に位置する位置p5まで往行方向に移動する。従って
上側レベル用吊り索209は、その両端が何れも往行方
向に引き込まれるため、距離L1の2倍分だけ引っ張ら
れる。この結果、当該上側レベル用吊り索209で中間
レベルNLまで吊り降ろされている上側車両支持パレッ
トUL1〜UL3の内の1台が距離L1分だけ吊り上げ
られ、上側車両支持レベルULに戻される。
【0058】一方、下側レベル用吊り索218の一端は
位置p1から位置p4に往行方向に移動すると共に当該
吊り索218の他端は位置p3から復行経路部220と
往行経路部219との移行部に位置する位置p6まで復
行方向に移動する。即ち、下側レベル用吊り索218
は、その両端が互いに逆方向に距離L1分だけ移動する
だけで、当該下側レベル用吊り索218にはパレット吊
り上げ力が発生しないので、当該下側レベル用吊り索2
18に吊り下げられている各パレットDL1〜DL3
は、下側車両支持レベルDLで待機したままである。
【0059】即ち、中間レベルNLの車両支持台車NL
1,NL2を横動させるときは、上記のように巻き掛け
回動体221を正転方向に距離L1分だけ回動させる第
一行程まで行えば良いことになる。次に、上側車両支持
レベルULにあるパレットUL1〜UL3の内の1台の
パレットを中間レベルNLまで下降させるときは、先ず
その作業対象のパレットUL1〜UL3の真下の中間レ
ベルNLを空けるために車両支持台車NL1,NL2を
横動させ、この後、パレットUL1〜UL3の内の作業
対象のパレットのみ係止を解除して下降可能にし、前記
第一行程が終了した状態(図27B)の巻き掛け回動体
221を矢印yで示す逆転方向に距離L1分だけ回動さ
せる。この結果、両吊り索209,218の各端部の位
置が図27Aに示す元の位置p1〜p3に戻り、この逆
向き第一行程で上側レベル用吊り索209は、その両端
がそれぞれ距離L1倍分だけ繰り出されるので、パレッ
ト係止手段で係止されていない作業対象の1台のパレッ
トUL1〜UL3のみが上側車両支持レベルULから中
間レベルNLまで吊り降ろされる。しかし、下側レベル
用吊り索218は、両端が互いに逆方向に移動するだけ
でパレット吊り上げ力は発生しないので、下側車両支持
レベルDLのパレットDL1〜DL3は何れも吊り上げ
られることは無い。
【0060】又、前記のように全てのパレットUL1〜
UL3が上側車両支持レベルULに吊り上げられて係止
されると共に、全てのパレットDL1〜DL3が下側車
両支持レベルDLに降ろされて係止された状態から、下
側車両支持レベルDLのパレットDL1〜DL3の1台
を中間レベルNLまで上昇させるときは、先ずその作業
対象のパレットDL1〜DL3の真上の中間レベルNL
を空けるために車両支持台車NL1,NL2を横動さ
せ、この後、パレットDL1〜DL3の内の作業対象の
パレットのみ係止を解除して上昇可能にし、前記第一行
程が終了した状態(図27B)の巻き掛け回動体221
を矢印xで示す正転方向に更に距離L2分だけ回動させ
る。即ち、距離L2だけ更に正転方向に回動する第二一
行程で、図27Cに示すように、上側レベル用吊り索2
09の一端は位置p4から位置p7へ往行方向に移動す
ると共に当該吊り索209の他端は位置p5から復行経
路部220上の位置p8まで復行方向に移動する。従っ
て上側レベル用吊り索209は、その両端が互いに逆方
向に同一距離だけ移動するだけであり、UL1〜UL3
に対する昇降操作力は発生しない。
【0061】一方、下側レベル用吊り索218の一端は
位置p4から位置p7に往行方向に移動すると共に当該
吊り索218の他端も位置p6から位置p9まで往行方
向に移動する。即ち、下側レベル用吊り索218は、そ
の両端が何れも往行方向へ距離L2分だけ移動すること
により、距離L2の2倍分だけ引っ張られる。この結
果、当該下側レベル用吊り索218で吊り下げられてい
るパレットDL1〜DL3の内、係止が解除されて上昇
可能になっている1台のパレットが下側車両支持レベル
DLから中間レベルNLまで吊り上げられることにな
る。
【0062】そして、上記の第二行程終了状態(図27
C)から距離L2だけ巻き掛け回動体221を逆転方向
に回動させることにより、中間レベルNLまで吊り上げ
られた1台のパレットDL1〜DL3を元の下側車両支
持レベルDLまで下降させることが出来ることが明らか
である。
【0063】尚、上側車両支持レベルULから中間レベ
ルNLまで吊り降ろされたパレットUL1〜UL3を当
該中間レベルNLで受け止めるパレット受け止め手段
や、下側車両支持レベルDLから中間レベルNLまで吊
り上げられたパレットDL1〜DL3を当該中間レベル
NLで受け止めるパレット受け止め手段を併設して、上
側車両支持レベルULでパレットUL1〜UL3を係止
するパレット係止手段と共に、吊り索209,218の
破断によるパレットの落下事故を防止出来るように構成
するのが望ましい。
【0064】巻き掛け回動体221としては、ワイヤー
やチエン、ベルト等が使用出来る。又、一つの巻き掛け
回動体221に吊り索209,218の両端を係止させ
ても良いが、図28に示すように、吊り索209を引き
込み繰り出し操作する巻き掛け回動体221Aと吊り索
218を引き込み繰り出し操作する巻き掛け回動体22
1Bとを並設し、これら両巻き掛け回動体221A,2
21Bを一つのモーター223に連動連結して、両巻き
掛け回動体221A,221Bを同期させて連動駆動さ
せるようにしても良い。更に、各パレットUL1〜DL
3の1箇所を吊り索209,218で吊り下げているよ
うに示したが、これは、図示省略されている各パレット
の昇降ガイド手段や傾動防止手段により各パレットが水
平姿勢を保って昇降出来るように支持されているからで
あるが、一つのパレットの周囲複数箇所を吊り索で吊り
下げるように構成することも出来る。この場合、同一レ
ベルの複数台のパレットを吊り下げる複数本の吊り索の
端部がそれぞれまとめられて巻き掛け回動体に接続され
る。
【0065】巻き掛け回動体221(221A,221
B)の張設場所及び張設方向は、特に限定されない。例
えば、吊り索209,218の転向用案内輪を増やすこ
とにより、巻き掛け回動体221(221A,221
B)をこの立体駐車装置の周囲適当箇所に垂直方向に張
設することも出来る。
【0066】即ち、請求項13に記載のように構成され
た立体駐車装置によれば、上側レベル用吊り索209を
引き込み繰り出し操作するモーター駆動の駆動手段と、
下側レベル用吊り索218を引き込み繰り出し操作する
モーター駆動の駆動手段とを、一つのモーターで駆動さ
れる巻き掛け回動体221(221A,221B)で構
成することが出来、その制御系も簡単になるので、装置
の大幅なコストダウンを図ることが出来る。又、従来の
ように、誤動作により上側車両支持レベルULのパレッ
トUL1〜UL3と下側車両支持レベルDLのパレット
DL1〜DL3とが中間レベルNLで衝突するような不
都合も生じない。
【0067】尚、請求項14に記載のように、前記上側
レベル用吊り索の両端と下側レベル用吊り索の両端とを
一つの前記巻き掛け回動体に接続するときは、一層構造
が簡単になるが、請求項15に記載のように、上側レベ
ル用吊り索の両端が接続される巻き掛け回動体と、下側
レベル用吊り索の両端が接続される巻き掛け回動体とが
設け、これら両巻き掛け回動体を一つのモーターに連動
連結して構成するときは、一つのパレットの複数箇所を
各別に吊り索で吊り下げるときのように吊り索の本数が
増える場合も、これら吊り索間を互いに干渉させること
なく巻き掛け回動体へ接続することが容易になる。
【0068】
【発明の効果】本発明の立体駐車装置は以上のように実
施し且つ使用することができるものであって、係る本発
明の立体駐車装置によれば、パレット吊下台車が吊り下
げる車両支持パレットの昇降用駆動手段、即ち、吊り索
の引き込み繰り出し手段は固定機枠側に搭載され、パレ
ット吊下台車には搭載する必要がない。従って、パレッ
ト吊下台車に車両支持パレットの昇降用駆動手段を搭載
する場合よりも、パレット吊下台車の小型化、重量軽減
を図ることが出来る。又、車両支持パレットの昇降用駆
動手段の保守点検修理等も容易になる。
【0069】尚、請求項2に記載の構成によれば、中段
車両支持レベルに複数台のパレット吊下台車が並設され
ているにもかかわらず、これら各パレット吊下台車に吊
り下げられた複数台の車両支持パレットを一つの吊り索
引き込み繰り出し手段で引き込み繰り出し操作される吊
り索により択一的に昇降操作することが出来るので、同
一レベルにある複数台のパレット吊下台車毎に吊り索と
当該吊り索の引き込み繰り出し手段を設けなければなら
ない場合と比較して、大幅なコストダウンを図ることが
出来る。
【0070】又、請求項3に記載の構成によれば、最上
段車両支持レベルにある複数台の最上段車両支持パレッ
トも、一つの吊り索引き込み繰り出し手段で引き込み繰
り出し操作される吊り索により択一的に昇降操作するこ
とが出来るので、装置全体のコストダウンに役立つ。
【0071】更に、請求項4に記載の構成によれば、昇
降する中段車両支持パレットや最上段車両支持パレット
の傾きを防止する手段を別に設ける必要がなく、吊り索
のみで車両支持パレットを水平に昇降させることが出来
る。
【0072】この場合、車両支持パレットの四隅近傍4
箇所を吊り索で吊るのが安定性の面で好ましいが、この
4本の吊り索それぞれの一端を車両支持パレットの位置
検出等に利用し得るバネを介して各別に固定機枠に係止
するのでは、当該バネを含む吊り索端末のユニット(実
施形態では検出器ユニット54B〜54E)が大型で高
価なものとなるが、この種の駐車装置では、車両を後進
乗り入れ前進退出に限定出来ることと、パレットの車両
前輪位置近傍の左右2箇所とパレットの後端中央1箇所
を吊り下げるときの各位置での吊下荷重が、前側それぞ
れ1に対し後側1の割合になることを考えれば、請求項
5に記載のように、パレットの後端側左右2箇所を各別
に吊り下げる2本の吊り索を1本にまとめた状態でバネ
を介して固定機枠に係止しても、当該バネは、パレット
の前側左右2箇所を各別に吊り下げる2本の吊り索それ
ぞれに結合されるバネと同一の強さのもので良く、従っ
て、結果的には、パレットを4箇所で安定的に吊り下げ
るものでありながら、当該バネを含む吊り索端末のユニ
ットを3本の吊り索を使用している場合と同様に小型に
構成し、コストダウンを図ることが出来る。
【0073】請求項6に記載の構成によれば、パレット
吊下台車を横動させるとき、当該パレットに吊り下げら
れて上昇位置にある車両支持パレットが揺れ動くのを、
この両者間に設けられたパレット位置決め手段により防
止することが出来、安全性を高めることが出来る。
【0074】又、請求項7に記載の構成によれば、パレ
ット吊下台車に吊り下げられた車両支持パレットを吊り
索の引き込み繰り出しにより昇降させるとき、当該パレ
ットが揺れ動くのを昇降ガイド手段で防止することが出
来、安全性を高めることが出来る。
【0075】更に、請求項8に記載の構成によれば、車
両出し入れレベルも車両の格納スペースとして活用する
ことが出来、しかも、中段車両支持レベルや最上段車両
支持レベルの車両支持パレットに対する車両の出し入れ
を行うとき、車両出し入れレベルに入れられた車両は車
両支持台車により移動させるだけで良く、当該車両を装
置外に退出させる必要はない。
【0076】又、請求項9に記載の構成によれば、パレ
ット吊下台車又は車両支持台車に設けられたパレット受
け止め具により、その直上の車両支持パレットが吊り索
の破断事故等により落下するのを確実に防止出来、安全
性を高めることが出来るのであるが、当該パレット受け
止め具をして、同一レベルの複数台の車両支持パレット
を共通の吊り索で吊り下げる場合に必要な、択一的にパ
レットを下降可能な状態にする受け止め解除自在なパレ
ット受け止め手段を兼用させることが出来、装置の構成
が簡単になり、コストダウンを図ることが出来る。
【0077】更に、請求項10に記載の構成によれば、
前記車両支持パレットや車両支持台車上のパレット受け
止め具とは別に、車両支持区画並列方向の両端外側に固
定の垂直レールを配設するだけで、車両支持パレット3
の昇降時の揺れを防止する昇降ガイド手段を構成するこ
とが出来、専用の昇降ガイド手段を設ける場合よりも装
置のコストダウンを図ることが出来る。この場合、請求
項11に記載の構成によれば、各パレット吊下台車や車
両支持台車に立設される門形のパレット受け止め具を同
一に構成し得ると共にその立設位置も変えないで、各パ
レット側の左右両側のガイドローラーを利用して円滑に
昇降させることが出来る。
【0078】又、請求項12に記載の構成によれば、車
両出し入れレベルにある車両支持台車の前側、即ち、車
両運転者が出入りする側にはパレット受け止め具が無い
ので、車両運転者の出入りが容易且つ安全に行える。し
かも、直上のパレット吊下台車が吊り下げる車両支持パ
レットの前側は、当該台車に設けられたパレット係止具
により上昇位置で確実に受け止めさせることが出来、安
全性が低下する恐れは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図はパレットの配置を示す概略側面図であ
り、B図は同正面図である。
【図2】 車両支持台車の一部切欠き側面図である。
【図3】 同車両支持台車の背面図である。
【図4】 2段目及び3段目のパレット吊下台車及びそ
れらが吊り下げる中段車両支持パレットを示す側面図で
ある。
【図5】 4段目のパレット吊下台車及びそれが吊り下
げる中段車両支持パレットと最上段車両支持パレットを
示す側面図である。
【図6】 パレット吊下台車を示す平面図である。
【図7】 パレット吊下台車とこれが吊り下げる中段車
両支持パレットを示す背面図である。
【図8】 パレット吊下台車の走行用駆動手段を示す要
部の拡大側面図である。
【図9】 中段車両支持パレットとパレット吊下台車の
走行用ガイドレール部を示す一部切欠き平面図である。
【図10】 A図は2段目のパレット吊下台車のパレッ
ト係止具とその駆動手段を説明する一部縦断側面図であ
り、B図は最上段車両支持パレットに対するパレット係
止具とその駆動手段を説明する一部縦断側面図である。
【図11】 A図は各段パレットの昇降用駆動手段と検
出器ユニットの配置を示す概略側面図であり、B図は同
正面図である。
【図12】 2段目のパレットの昇降用駆動手段を説明
する概略正面図である。
【図13】 A〜C各図は各段パレット吊下台車とそれ
らが吊り下げる車両支持パレットの昇降用駆動手段との
位置関係を説明する後端部分の概略側面図である。
【図14】 最上段車両支持パレットの昇降用駆動手段
を説明する概略正面図である。
【図15】 同平面図である。
【図16】 パレット吊下台車に対する吊り索の掛張状
態を説明する要部の概略平面図である。
【図17】 最上段車両支持レベルに於ける吊り索の掛
張状態を説明する要部の概略平面図である。
【図18】 中段各車両支持レベルの吊り索の端末処理
構造を説明する一部切欠き側面図である。
【図19】 最上段車両支持レベルに於ける吊り索の端
末処理構造を説明する一部切欠き側面図である。
【図20】 検出器ユニットの構成を説明する一部横断
平面図である。
【図21】 昇降ガイド手段を説明する正面図である。
【図22】 A図は各中段車両支持パレットと昇降ガイ
ド手段とを示す平面図であり、B図は最上段車両支持パ
レットと昇降ガイド手段とを示す平面図である。
【図23】 各段車両支持パレットと昇降ガイド手段と
を示す平面図である。
【図24】 A図は上昇位置での車両支持パレットの位
置決め手段を説明する一部切欠き側面図であり、B図は
その要部の拡大一部縦断側面図である。
【図25】 別の立体駐車装置の構成を説明する概略正
面図である。
【図26】 同立体駐車装置のパレット昇降駆動用吊り
索の掛張状態を説明する図である。
【図27】 A図〜C図は、図26に示すパレット昇降
駆動用吊り索の引き込み繰り出し手段の動作状態を説明
する図である。
【図28】 図26に示すパレット昇降駆動用吊り索の
引き込み繰り出し手段の変形例を説明する図である。
【符号の説明】
A 車両出し入れレベル A1,A2 車両支持台車 B〜E 車両支持レベル B1,B2〜D1,D2 パレット吊下台車 E1〜E3 最上段車両支持パレット F 固定機枠 a〜c 車両支持区画の列 3 中段車両支持パレット 11 車両支持台車の走行用駆動手段 12 パレット受け止め具 13 左右一対の垂直支柱部 22 パレット吊下台車の走行用駆動手段 23,24 パレット受け止め具 25 左右一対の垂直支柱部 27 上昇限ストッパー 28a,28b パレット係止具 35a,35b 連動手段 36 パレット係止具の駆動手段 40a,40b、41a,41b パレット係止具 42 上昇限ストッパー 45 パレット係止具の駆動手段 50a,50b 連動手段 53B〜53D 駆動源ユニット 54B〜54D 検出器ユニット 55a〜56b,82a〜83b 吊下用案内輪(シ
ーブ) 57a〜62b,66〜72,78〜81,84a〜8
9b、93〜102,107〜110 転向用案内輪
(シーブ) 63,90 モーター 64,91 ドラム 65,92 吊り索引き込み繰り出し手段 73〜76,103〜106 吊り索(ワイヤー) 77B〜77D 転向ガイドユニット 114 圧縮コイルバネ 115 被検出体 116 上昇限検出用センサー 117 下降限検出用センサー 118 吊り索の過引き込み検出用センサー 119 吊り索の過繰り出し検出用センサー 122a,122b ガイドローラー 123a,123b 固定の垂直レール 124 パレット位置決め手段 125 被係合孔 126 ピン NL 車両を出し入れする中間レベル UL 上側車両支持レベル DL 下側車両支持レベル NL1,NL2 車両支持台車 UL1〜UL3、DL1〜DL3 昇降可能な車両支
持パレット 201〜205,210〜214 転向用案内輪 206〜208,215〜217 吊下用案内輪 209 上側レベル用吊り索 218 下側レベル用吊り索 219 巻き掛け回動体の往行経路部 220 巻き掛け回動体の復行経路部 221,221A,221B 巻き掛け回動体 223 モーター

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両出し入れレベルより上方に上下複数段
    に車両支持レベルが設定され、各車両支持レベルには複
    数列の車両支持区画が設定され、最上段の車両支持レベ
    ルには、各車両支持区画毎に車両出し入れレベルとの間
    で昇降可能に最上段車両支持パレットが設けられ、中段
    の車両支持レベルには、車両支持区画の並列数より少な
    い台数のパレット吊下台車が車両支持区画並列方向に横
    動可能に設けられ、当該パレット吊下台車には、車両出
    し入れレベルとの間で昇降可能な中段車両支持パレット
    が設けられた立体駐車装置であって、前記中段車両支持
    パレットの昇降用駆動手段が、吊り索と当該吊り索の引
    き込み繰り出し手段とから成り、前記吊り索は、車両支
    持区画並列方向に沿って固定機枠に張設されると共に、
    前記パレット吊下台車に軸支された転向用案内輪と前記
    中段車両支持パレットに軸支された吊下用案内輪とを介
    して当該中段車両支持パレットを吊り下げている、立体
    駐車装置。
  2. 【請求項2】前記中段車両支持レベルには複数台のパレ
    ット吊下台車が並設され、前記吊り索は、その両端間に
    於いて、同一レベルにある複数台の中段車両支持パレッ
    トを吊り下げ、各中段車両支持パレットを上昇位置で受
    け止める受け止め解除自在なパレット受け止め手段が併
    設されいる、請求項1に記載の立体駐車装置。
  3. 【請求項3】前記最上段車両支持パレットの昇降用駆動
    手段が、車両支持区画並列方向に沿って固定機枠に張設
    された吊り索と、当該吊り索の引き込み繰り出し手段
    と、各最上段車両支持パレットを上昇位置で受け止める
    受け止め解除自在なパレット受け止め手段とから成り、
    前記吊り索は、その両端間に於いて、固定機枠に軸支さ
    れた転向用案内輪と各最上段車両支持パレットに軸支さ
    れた吊下用案内輪とを介して複数台の最上段車両支持パ
    レットを吊り下げている、請求項1又は2に記載の立体
    駐車装置。
  4. 【請求項4】前記吊り索は、車両支持パレットの周辺複
    数箇所を各別に吊り下げるように複数本張設され、この
    複数本の吊り索が前記引き込み繰り出し手段により同期
    して引き込み繰り出し操作されることにより、車両支持
    パレットが水平姿勢を保って昇降するように構成され
    た、請求項1〜3の何れかに記載の立体駐車装置。
  5. 【請求項5】前記吊り索は、車両支持パレットの四隅近
    傍4箇所を吊り下げ、車両出し入れ側左右2本の吊り索
    は、各別にバネを介して固定機枠に係止され、奥側左右
    2本の吊り索は、1本にまとめられた状態でバネを介し
    て固定機枠に係止されている、請求項4に記載の立体駐
    車装置。
  6. 【請求項6】前記パレット吊下台車とこれに吊り下げら
    れた中段車両支持パレットとには、当該パレットが上昇
    位置に達したときに互いに係合して当該パレットの水平
    方向の揺れを防止するパレット位置決め手段が設けられ
    ている、請求項1〜5の何れかに記載の立体駐車装置。
  7. 【請求項7】前記車両支持パレットの昇降経路には、当
    該パレットの揺れを防止する昇降ガイド手段が併設され
    ている、請求項1〜6の何れかに記載の立体駐車装置。
  8. 【請求項8】前記車両出し入れレベルには、車両支持レ
    ベルの車両支持区画の並列数より少ない台数の車両支持
    台車が車両支持区画並列方向に横動可能に設けられてい
    る、請求項1〜7の何れかに記載の立体駐車装置。
  9. 【請求項9】前記パレット吊下台車又は車両支持台車に
    は、その直上の車両支持レベルの車両支持パレットを受
    け止めるパレット受け止め具が設けられている、請求項
    1〜8の何れかに記載の立体駐車装置。
  10. 【請求項10】前記パレット受け止め具は、車両支持パ
    レット上又は車両支持台車上の車両支持空間を跨ぐ門形
    のもので、その垂直支柱部と車両支持区画並列方向の両
    端外側に配設された固定の垂直レールとから、前記車両
    支持パレットの昇降時の揺れを防止する昇降ガイド手段
    が構成されている、請求項9に記載の立体駐車装置。
  11. 【請求項11】前記車両支持パレットの左右両側には、
    昇降時に前記パレット受け止め具の垂直支柱部又は前記
    固定垂直レールに隣接するガイドローラーが前後方向に
    位置をずらして軸支されている、請求項10に記載の立
    体駐車装置。
  12. 【請求項12】前記パレット吊下台車には、その前後両
    端部に前記パレット受け止め具が設けられ、前記車両支
    持台車には、その車両出し入れ側とは反対の奥側にのみ
    前記パレット受け止め具が設けられ、車両出し入れレベ
    ルの直上の車両支持レベルにあるパレット吊下台車に
    は、当該台車が吊り下げる中段車両支持パレットの車両
    出し入れ側端部を上昇位置で受け止める受け止め解除自
    在なパレット係止具が設けられている、請求項9〜11
    の何れかに記載の立体駐車装置。
  13. 【請求項13】車両を出し入れする中間レベルの上下に
    それぞれ車両支持レベルを備え、各車両支持レベルに
    は、それぞれ複数の車両支持区画が設定され、中間レベ
    ルには、車両支持区画の並列数より少ない台数の車両支
    持台車が車両支持区画並列方向に横動可能に設けられ、
    上下各車両支持レベルの各車両支持区画には、中間レベ
    ルとの間で昇降可能な車両支持パレットが配設され、上
    側車両支持レベルの複数台のパレットを固定機枠に軸支
    された転向用案内輪と各パレットに軸支された吊下用案
    内輪とを介して順番に吊り下げる上側レベル用吊り索
    と、下側車両支持レベルの複数台のパレットを固定機枠
    に軸支された転向用案内輪と各パレットに軸支された吊
    下用案内輪とを介して順番に吊り下げる下側レベル用吊
    り索と、これら吊り索の引き込み繰り出し手段とが設け
    られ、同一レベルの複数台のパレットを択一的に昇降可
    能な状態にするパレット係止手段が併設されている立体
    駐車装置であって、前記吊り索の引き込み繰り出し手段
    は、互いに逆方向に移動する往行経路部と復行経路部と
    を有する正逆回転駆動可能な巻き掛け回動体を備え、当
    該巻き掛け回動体に前記上側レベル用吊り索の両端と下
    側レベル用吊り索の両端とが接続され、前記駆動用巻き
    掛け回動体が正転するとき、その第一行程で、上側レベ
    ル用吊り索の両端を何れも同一方向に引き込むと共に、
    下側レベル用吊り索の両端を互いに逆方向に移動させ、
    中間レベルにある上側車両支持レベルのパレットが上側
    車両支持レベルまで上昇した後の第二行程では、上側レ
    ベル用吊り索の両端を互いに逆方向に移動させると共
    に、下側レベル用吊り索の両端を何れも同一方向に引き
    込んで下側車両支持レベルにある1台のパレットを中間
    レベルまで上昇させるように構成された、立体駐車装
    置。
  14. 【請求項14】前記上側レベル用吊り索の両端と下側レ
    ベル用吊り索の両端とが一つの前記巻き掛け回動体に接
    続されている、請求項13に記載の立体駐車装置。
  15. 【請求項15】前記巻き掛け回動体として、上側レベル
    用吊り索の両端が接続される巻き掛け回動体と、下側レ
    ベル用吊り索の両端が接続される巻き掛け回動体とが設
    けられ、これら両巻き掛け回動体が一つのモーターに連
    動連結されている、請求項13に記載の立体駐車装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107013067A (zh) * 2017-06-16 2017-08-04 贵州航天南海科技有限责任公司 一种过载保护式定位减摇装置
CN113216721A (zh) * 2021-05-18 2021-08-06 安徽鸿杰威尔停车设备有限公司 一种立体机械车库智能搬运装置
CN113511491A (zh) * 2021-07-07 2021-10-19 重庆美利信科技股份有限公司 一种托盘翻转装置

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