JP2002242346A - Alcパネルの取付金具 - Google Patents

Alcパネルの取付金具

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JP2002242346A
JP2002242346A JP2001035758A JP2001035758A JP2002242346A JP 2002242346 A JP2002242346 A JP 2002242346A JP 2001035758 A JP2001035758 A JP 2001035758A JP 2001035758 A JP2001035758 A JP 2001035758A JP 2002242346 A JP2002242346 A JP 2002242346A
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alc
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mounting
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JP2001035758A
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Toshiji Endo
利二 遠藤
Norihisa Sugaya
典央 菅谷
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Clion Co Ltd
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Clion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目地部となるALCパネルの小口面に溝がな
くても取付けが可能であり、且つその製作が容易であ
り、しかも取付けるALCパネルの出入り調整が可能で
あると共に取付強度が高く、更には隣接するALCパネ
ル間の目地部にすき間が生じ難いALCパネルの取付金
具を提供すること。 【解決手段】 躯体に上下方向及び/又は左右方向に連
設されるALCパネルを、それらの各パネルの小口面で
躯体に取付固定するために使用されるALCパネルの取
付金具であって、前記躯体に固定される基部11と、こ
の基部11からパネル方向に向けて延設され、前記隣接
するパネルの小口面間に介在される腕部12と、この腕
部12から互いに相反する二方向に向けて延設され、前
記隣接するパネルの両小口面に打ち込まれる爪部13と
からなり、これらの各部は、板状の材料により一体に構
成されているALCパネルの取付金具10とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベランダ、バルコ
ニー、パラペット、廊下、階段などの立ち上がり壁や、
窓用開口付き外壁などの木造又は軽量鉄骨構造の建築物
の壁用途に使用されるALCパネル(軽量気泡コンクリ
ート壁パネル)の取付金具に関するものであり、更に詳
しくは、目地部となるALCパネルの小口面に溝がなく
ても取付けが可能であり、且つその製作が容易であり、
しかも取付けるALCパネルの出入り調整が可能である
と共に取付強度が高く、更には隣接するALCパネル間
の目地部にすき間が生じ難いALCパネルの取付金具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ALCパネルは、コンクリートに比べて
多孔質であるため、軽量性及び断熱性に優れており、こ
れらの特性を生かして建築材料、例えば建物の内外壁用
パネルとして広く使用されている。
【0003】そして、このALCパネルを建物壁とし
て、柱や間柱などの躯体に取付けるために使用される取
付金具も、従来から種々の構造のものが提案されてお
り、例えば特開2000−34795号公報には、建築
物の躯体に固定するための孔付き基部と、この基部に一
体に形成され、ALCパネルの小口面に沿って延びる腕
部と、この腕部に一体に形成され、小口面に形成された
目地溝内に係合する係合部とを有する取付金具が提案さ
れている。
【0004】すなわち、この特開2000−34795
号公報に記載の取付金具は、ALCパネルの小口面に形
成された目地溝部を利用し、この目地溝部を、躯体に固
定された上記取付金具の基部と係合部との間で挟持する
ことにより、ALCパネルを躯体に取付固定するもので
あり、これによって、ALCパネルの壁表面にねじ止め
又は釘止め部の補修跡が残らないようにする点に特徴を
置くものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開2000−34795号公報に記載された取付金
具は、その係合部を、ALCパネルの小口面に形成され
た目地溝内に係合する構造のものであるため、小口面に
目地溝が設けられたALCパネルにしか使用することが
できず、しかも、ALCパネルに目地溝が存在するため
に、施工後にこの目地溝にシーリング材(充填材)を塗
布又は充填することにより、外観の維持及び防火・耐火
性能の確保を図ることが必須となり、工程的及び経済的
な効率に劣るという課題があった。
【0006】また、上記特開2000−34795号公
報に記載の取付金具は、ALCパネルの小口面に形成さ
れた目地溝部を、取付金具の基部と係合部との間で挟持
するものであるため、ガタ付きなくパネルを取付けるた
めには、取付金具の基部と係合部との間に高い寸法精度
が要求され、その製作が困難なものとなると共に、パネ
ルの出入り調整、即ち取付けるパネルの板面方向の位置
を調整しながら取付けることが不可能な取付金具であっ
た。また、ALCパネルの小口面に形成された目地溝部
の寸法精度が良くない場合、及び目地溝部に欠け等が生
じている場合を考慮し、上記特開2000−34795
号公報には、上記係合部に基部側に突出したリブを形成
すること、或いは上記腕部が基部に対して弾性的に押圧
可能であるように構成することも開示されているが、こ
のような構成の取付金具とすることは、その形状が複雑
となり、やはり製作が困難なものとなる。更に、上記特
開2000−34795号公報には、パネルの取付強度
を向上させるために、上記係合部の先端に目地溝内に打
ち込まれる尖頭部を設けることが記載されているが、目
地溝深さが浅い場合には、この尖頭部が打ち込まれる位
置はパネル板面に接近した位置となり、パネル板面に欠
け或いは亀裂が生じ、壁表面の外観を損ねる憂いがあ
る。
【0007】本発明は、上述した従来技術が有する課題
に鑑み成されたものであって、その目的は、目地部とな
るALCパネルの小口面に溝がなくても取付けが可能で
あり、且つその製作が容易であり、しかも取付けるAL
Cパネルの出入り調整が可能であると共に取付強度が高
く、更には隣接するALCパネル間の目地部にすき間が
生じ難いALCパネルの取付金具を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するため、躯体に上下方向及び/又は左右方向に
連設されるALCパネルを、それらの各パネルの小口面
で躯体に取付固定するために使用されるALCパネルの
取付金具であって、前記躯体に直接的或いは間接的に固
定される基部と、この基部からパネル方向に向けて延設
され、前記隣接するパネルの小口面間に介在される腕部
と、この腕部から互いに相反する二方向に向けて延設さ
れ、前記隣接するパネルの両小口面に打ち込まれる爪部
とからなり、これらの各部は、板状の材料により一体に
構成されているALCパネルの取付金具とした。
【0009】ここで、上記本発明のALCパネルの取付
金具においては、前記爪部が、パネルの板厚方向30〜
80%の位置、更には50〜70%の位置の小口面に打
ち込まれるように構成することが好ましい。これは、こ
の範囲を逸脱する位置の小口面に爪部を打ち込むことと
すると、その打ち込み時にパネルに欠け、或いは亀裂が
生じ易く、取付け耐力不足、及び壁表面の外観を損ねる
憂いがあるためである。
【0010】また、上記本発明においては、前記基部の
板面、或いは前記基部から更に躯体方向に向けて延設さ
れた板状の固定部の板面に、釘又はビスにより躯体へ取
付固定するための取付穴を形成し、この取付穴を介して
基部を直接的或いは間接的に躯体に取付固定することが
好ましい。これは、このような取付穴が形成されていれ
ば、躯体への取付固定が容易となると共に、特に基部か
ら更に躯体方向に向けて板状の固定部を延設したものに
あっては、躯体側から取付け作業を行うことが可能とな
り、例えば隣接する構造物との間が狭く、作業者が構造
物の間に入り込めないような場所でも取付け作業が可能
となるために好ましい。
【0011】更に、上記本発明においては、前記腕部の
板面が、基部からパネルの小口面と平行になるように延
設され、隣接するパネルの小口面間に水平に介在される
ように構成することが好ましい。これは、このような構
造の腕部とすれば、この腕部から互いに相反する二方向
に向けて延設された上記爪部を隣接するパネルの両小口
面に打ち込む際、腕部がストッパーの作用を果たし、一
方のパネルの小口面のみに爪部の食い込みが片寄ること
を防止できるために好ましい。
【0012】また、本発明においては、前記腕部の板面
が、基部からパネルの小口面と垂直になるように延設さ
れ、隣接するパネルの小口面に食い込む状態で小口面間
に介在されるように構成することも好ましい。これは、
このように腕部自体も隣接するパネルの小口面に食い込
ませるものとすれば、パネルの取付強度を更に高めるこ
とができると共に、取付けるパネル間のすき間を最小限
にすることができ、充填材の使用を省略又は少量とする
ことが可能となるために好ましい。
【0013】更にまた、上記本発明においては、前記爪
部の板面が、腕部からパネルの板面と平行になるように
延設され、隣接するパネルの両小口面に打ち込まれるよ
うに構成することが好ましい。これは、このような爪部
とすれば、取付けたパネル板面に作用する風圧などの正
負方向(前後方向)の力に対しての取付強度が高いもの
となり、例えば、パネルが外壁などの構造に使用される
場合の取付けに好適に用いることができるものとなるた
めに好ましい。
【0014】また、上記本発明においては、前記爪部の
板面が、腕部からパネルの板面と垂直になるように延設
され、隣接するパネルの両小口面に打ち込まれるように
構成しても良い。この場合には、取付金具の形状が更に
単純なものとなり、その製作が容易なものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ、本発
明のALCパネルの取付金具について詳述するが、本発
明は、何ら下記の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想の範囲内において、種々の変形
及び変更が可能である。
【0016】図1は、本発明のALCパネルの取付金具
の第1実施例を示す斜視図、図2は、同じく第2実施例
を示す斜視図、図3は、更に本発明のALCパネルの取
付金具の第3実施例を示す斜視図である。
【0017】図1に示した第1実施例において、本発明
の取付金具10は、躯体に固定される基部11、この基
部11から板面が取付けるALCパネルの小口面と平行
になるように折り曲げられ、隣接させて取付けるALC
パネルの小口面間に水平に介在される腕部12、及びこ
の腕部12から板面が取付けるALCパネルの板面と平
行で、且つ隣接させて取付けるALCパネルの両小口面
方向、即ち相反する二方向を向くように各々折り曲げら
れ、隣接させて取付けるALCパネルの両小口面に各々
打ち込まれる爪部13a、13b、13cからなり、こ
れらの各部は、1枚の板状材料、本実施例ではステンレ
ス板を切削折り曲げ加工することにより一体に構成され
ている。
【0018】なお、この第1実施例の取付金具10にお
いては、基部11の板面の適所に、釘又はビスにより躯
体へ取付固定するための取付穴14が設けられている。
また、図面に二点鎖線で示したように、更に基部11か
ら躯体方向へ折り曲げられ、躯体の側壁に板面が当接さ
れる固定部15を形成し、この固定部15の板面の適所
に、釘又はビスにより躯体へ取付固定するための取付穴
16を設けることもでき、この場合には、躯体のコーナ
ー部分にこの取付金具10を取付固定することが可能と
なり、例えば隣接する構造物との間が狭く、作業者が構
造物の間に入り込めないような場所でも躯体側からの取
付け作業が可能となる。
【0019】次に、この第1実施例の取付金具を使用し
て、ALCパネルを横壁、即ちALCパネルを上下方向
に積み重ねて躯体に取付固定する方法について、図4及
び図5に従って説明する。
【0020】図4に示したように、上下方向に積み重ね
られたALCパネルP〜Pを、それらの各パネルP
〜Pの上・下部の小口面で垂直方向に配置された躯
体K、Kに取付固定するに際しては、まず下方パネ
ルPの上部小口面の適所、具体的には躯体K及びK
に隣接する箇所に、各々取付金具10の基部11が躯
体K及びK側となる状態で腕部12を載置し、次い
で、これらの取付金具10の下方を向いた各爪部13
b、13cを打ち付けなどの手段により下方パネルP
の上部小口面に食い込ませる。
【0021】この場合、図5に示したように、取付金具
10の腕部12の厚み分をも下方パネルPの上部小口
面に食い込ませることによって、上下パネル間の目地部
のすき間を最小限にすることができ、充填材の使用を省
略又は少量とすることが可能となる。また、取付金具1
0の爪部13b、13cを食い込ませる位置(図5中、
aの位置)は、パネルの板厚方向30〜80%の位置、
更には50〜70%の位置の小口面とすることが、爪部
13b、13cの打ち込み時などにパネルに欠け、或い
は亀裂が生じ難く、取付強度を維持できるために好まし
い。
【0022】次に、各取付金具10の基部11、或いは
基部11から延設された固定部15に形成された取付穴
14或いは16を介して、躯体K、Kに釘Tなどに
より各取付金具10を固定した後、中央パネルPの下
部小口面を上記下方パネルPの上部小口面と平行で、
且つ中央パネルPの表面側板面を上記下方パネルP
の表面側板面と面一となるように載置し、中央パネルP
を上方から打ち込むなどの手段により、上記した各取
付金具10の上方を向いた爪部13aを中央パネルP
の下部小口面に食い込ませる。
【0023】続いて、中央パネルPの上部小口面の適
所に他の取付金具10の腕部12を上記と同様に配置
し、その腕部12及び爪部13b、13cを打ち付けな
どの手段により中央パネルPの上部小口面に食い込ま
せた後、この取付金具10の基部11、或いは基部11
から延設された固定部15に形成された取付穴14或い
は16を介して、躯体K、Kに釘Tなどにより各取
付金具10を固定し、その後、上記と同様の作業により
上方パネルPを中央パネルPの上部に建て込む。こ
れらの作業を任意の回数繰り返すことによって、所望の
段数のALCパネルを躯体に取付ける作業を、従来とは
異なり多数の釘止めやビス止めを行うことなく効率的に
達成することができる。
【0024】なお、上記の第1実施例においては、AL
Cパネルとして寸法35×606×1820mmを使用
し、これを105×105mmの木柱K及び30×1
05mmの間柱Kに取付けた。
【0025】取付金具10としては、厚み1.0mmの
ステンレス板を切削・折り曲げ加工してなり、基部11
の寸法を40×50mm(マイナス25×25mm)、
腕部12の寸法を18×25mm、爪部13の飛びだし
寸法を15mm(先鋭状)、固定部15の寸法を25×
25mmとし、固定部15の板面に直径6.5mmの取
付穴16及び直径10mmのネジ頭座ぐりを2ケ所形成
したものを用いた。なお、上記取付金具10を構成する
板材の厚みは、0.8〜2.3mmとすることが、強度
及び爪部の打ち込み易さの点などから好ましい。
【0026】かくして構成されたALCパネルの取付構
造においては、下方パネルPの躯体側板面と各躯体K
、Kとの間に基部11が挟持されている取付金具1
0の下方を向いた爪部13b、13cが下方パネルP
の上部小口面に食い込まれ、更にはこの取付金具10の
上方を向いた爪部13aが中央パネルPの下部小口面
に食い込まれると共に、この取付金具10の基部11、
或いは固定部15が躯体K、Kに各々釘Tなどによ
り固定されている。また、中央パネルPの躯体側板面
と各躯体K、Kとの間に基部11が挟持されている
他の取付金具10の下方を向いた爪部13b、13cが
中央パネルPの上部小口面に食い込まれ、更にはこの
取付金具10の上方を向いた爪部13aが上方パネルP
の下部小口面に食い込まれると共に、この取付金具1
0の基部11、或いは固定部15が躯体K、Kに各
々釘Tなどにより固定されている。そのため、各パネル
〜Pの目地部となる小口面に溝がなくても、各パ
ネルP〜Pをその小口面において躯体K、K
取付金具10を用いて取付けることが可能となり、また
各パネルP〜P間の目地部のすき間を、取付金具1
0の腕部12をも小口面に食い込ませることにより最小
限とすることができ、充填材の使用量を少量に抑えるこ
とが可能となる。また、本発明の取付金具10を使用す
ることにより、多数のくぎ止めやビス止めを行うことな
く、ALCパネルを出入り調整を行いながら効率的に取
付けることが可能となる。
【0027】次に、図2に示した第2実施例の取付金具
20は、その腕部22及び爪部23の構成を、上記第1
実施例の取付金具10と変更した点が相違している。
【0028】即ち、この第2実施例の取付金具20は、
躯体に固定される基部21、この基部21から板面が取
付けるALCパネルの小口面と垂直になるように折り曲
げられ、隣接させて取付けるALCパネルの各小口面に
食い込む状態で小口面間に介在される腕部22、及びこ
の腕部22から隣接させて取付けるALCパネルの両小
口面方向、即ち相反する二方向に向けて延設され、且つ
その板面が取付けるALCパネルの板面と平行になるよ
うに折り曲げられ、隣接させて取付けるALCパネルの
両小口面に各々打ち込まれる爪部23a、23bからな
り、これらの各部は、1枚の板状材料、本実施例ではス
テンレス板を切削折り曲げ加工することにより一体に構
成されている。
【0029】なお、この実施例の取付金具20は、腕部
22から相反する二方向に向けて延設された爪部23
a、23bを、各々ALCパネルの小口面に打ち込み易
いようにその延設位置をずらしている。また、この第2
実施例の取付金具20においては、基部21の板面の適
所に、釘又はビスにより躯体へ取付固定するための取付
穴24が設けられている。更に、図面に二点鎖線で示し
たように、基部21から躯体方向へ折り曲げられ、躯体
の側壁に板面が当接される固定部25を形成し、この固
定部25の板面の適所に、釘又はビスにより躯体へ取付
固定するための取付穴26を設けることもでき、この場
合には、上記第1実施例の取付金具10において記載し
たのと同様の効果が得られる。
【0030】上記第2実施例の取付金具においては、取
付金具20の各爪部23a、23bの板面が、取付ける
ALCパネルの板面と平行になるように腕部22の先端
を折り曲げて形成しており、これらの爪部23a、23
bを隣接させて取付けるALCパネルの両小口面に各々
打ち込む(食い込ます)ことによって、例えばパネルが
外壁などの構造の場合に、パネル板面に作用する風圧な
どの正負方向の力に対しての取付強度を大きくすること
ができる。
【0031】しかし、パネルを室内壁などの構造に用
い、パネル板面に作用する風圧などの正負方向に対して
の取付強度を大きくする考慮を特に必要としない場合に
は、図3に示した第3実施例のように、取付金具30の
各爪部33a、33bを、腕部32から直接的に隣接さ
せて取付けるALCパネルの両小口面方向、即ち相反す
る二方向に向けて延設することにより構成し、この各爪
部33a、33bの板面が、取付けるALCパネルの板
面と垂直になるものとすることもできる。この場合に
は、取付金具の形状が更に単純なものとなり、その製作
が容易なものとなる。なお、第3実施例を示した図3
中、31は基部、34は取付穴、35は固定部、36は
取付穴である。
【0032】次に、上記第2実施例の取付金具、或いは
第3実施例の取付金具を使用して、ALCパネルを横
壁、即ちALCパネルを上下方向に積み重ねて躯体に取
付固定する方法について、図6及び図7に従って説明す
る。
【0033】図6に示したように、上下方向に積み重ね
られたALCパネルP〜Pを、それらの各パネルP
〜Pの上・下部の小口面で垂直方向に配置された躯
体K、Kに取付固定するに際しては、まず下方パネ
ルPの上部小口面の適所、具体的には躯体K及びK
に隣接する箇所に、各々取付金具20の基部21が躯
体K及びK側となる状態で腕部22を載置し、次い
で、これらの取付金具20の腕部22の下方部分、及び
下方を向いた爪部23bを、図7に示したように打ち付
けなどの手段により下方パネルPの上部小口面に食い
込ませる。なお、図6は、第2実施例の取付金具20を
使用した場合を示し、図7は、第3実施例の取付金具3
0を使用した場合を示した。また、図7においては、取
付金具30の腕部33の下方部分のみを下方パネルP
の上部小口面に食い込ませるものとしたが、その腕部3
3の全部を下方パネルPの上部小口面に食い込ませて
も良い。
【0034】次に、各取付金具20の基部21、或いは
基部21から延設された固定部25に形成された取付穴
24或いは26を介して、躯体K、Kに釘Tなどに
より各取付金具20を固定した後、中央パネルPの下
部小口面を上記下方パネルPの上部小口面と平行で、
且つ且つ中央パネルPの表面側板面を上記下方パネル
の表面側板面と面一となるように載置し、中央パネ
ルPを上方から打ち込むなどの手段により、上記した
各取付金具20の腕部22の上方部分、及び上方を向い
た爪部23aを中央パネルPの下部小口面に食い込ま
せる。
【0035】続いて、中央パネルPの上部小口面の適
所に他の取付金具20の腕部22を上記と同様に配置
し、その腕部22及び爪部23を上記と同様に打ち付け
などの手段により中央パネルPの上部小口面に食い込
ませた後、この取付金具20の基部21、或いは基部2
1から延設された固定部25に形成された取付穴24或
いは26を介して、躯体K、Kに釘Tなどにより各
取付金具20を固定し、その後、上記と同様の作業によ
り上方パネルPを中央パネルPの上部に建て込む。
これらの作業を任意の回数繰り返すことによって、所望
の段数のALCパネルを躯体に取付ける作業を、従来と
は異なり多数の釘止めやビス止めを行うことなく効率的
に達成することができる。
【0036】なお、上記の第2実施例或いは第3実施例
においては、上記第1実施例と同様のALCパネル及び
躯体を使用し、取付金具20或いは30の材質、寸法は
上記第1実施例にほぼ準じたものとした。
【0037】かくして構成されたALCパネルの取付構
造においては、下方パネルPの躯体側板面と各躯体K
、Kとの間に基部21が挟持されている取付金具2
0の腕部22の一部、及び下方を向いた爪部23bが下
方パネルPの上部小口面に食い込まれ、更にはこの取
付金具20の腕部22の一部、及び上方を向いた爪部2
3aが中央パネルPの下部小口面に食い込まれると共
に、この取付金具20の基部21、或いは固定部25が
躯体K、Kに各々釘Tなどにより固定されている。
また、中央パネルPの躯体側板面と各躯体K、K
との間に基部21が挟持されている他の取付金具20の
腕部22の一部、及び下方を向いた爪部23bが中央パ
ネルPの上部小口面に食い込まれ、更にはこの取付金
具20の腕部22の一部、及び上方を向いた爪部23a
が上方パネルPの下部小口面に食い込まれると共に、
この取付金具20の基部21、或いは固定部25が躯体
、Kに各々釘Tなどにより固定されている。その
ため、各パネルP〜Pの目地部となる小口面に溝が
なくても、各パネルP〜Pをその小口面において躯
体K、Kに取付金具20を用いて取付けることが可
能となり、また各パネルP〜P間の目地部のすき間
を、取付金具20の腕部22を小口面に完全に食い込ま
せることにより無くすことができ、これにより充填材の
使用が不要となり、施工コストを著しく低減することが
できる。また、本発明の取付金具20を使用することに
より、多数のくぎ止めやビス止めを行うことなく、更に
は充填材の塗布や注入を行うことなく、ALCパネルを
出入り調整を行いながら効率的に取付けることが可能と
なる。
【0038】なお、上記においては、本発明にかかる取
付金具を使用し、ALCパネルを横壁として取付ける方
法につき説明したが、本発明のALCパネルの取付金具
によれば、ALCパネルを左右方向に連設させて、縦壁
として取付けることも勿論可能である。この場合には、
本発明にかかる取付金具を、ALCパネルの左・右部の
小口面において使用し、横方向の胴縁などに取付けてい
けばよく、上記した横壁の場合と同様に効率的にALC
パネルを取付けることが可能である。
【0039】このように、本発明のALCパネルの取付
金具によれば、施工が容易で経済的であるという効果を
得ることができ、ベランダ、バルコニー、パラペット、
廊下、階段などの立ち上がり壁や、窓用開口付き外壁な
どの建物の壁用途にとって好適に使用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上、説明した本発明にかかるALCパ
ネルの取付金具によれば、目地部となるALCパネルの
小口面に溝がなくても取付けが可能であり、且つその製
作が容易であり、しかも取付けるALCパネルの出入り
調整が可能であると共に取付強度が高く、更には隣接す
るALCパネル間の目地部にすき間が生じ難い取付けを
実現できる効果があり、特に、木造構造躯体の建築物に
対して薄型ALCパネル(厚さ30〜80mm)を取付
ける際に、その簡易な施工性故に好適に用いることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のALCパネルの取付金具の第1
実施例を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明のALCパネルの取付金具の第2
実施例を示す斜視図である。
【図3】図3は本発明のALCパネルの取付金具の第3
実施例を示す斜視図である。
【図4】図4は第1実施例の取付金具を使用してALC
パネルを躯体に取付ける状態を示す概念的な斜視図であ
る。
【図5】図5は第1実施例の取付金具を使用してALC
パネルを躯体に取付ける状態を示す概念的な側面図であ
る。
【図6】図6は第2実施例の取付金具を使用してALC
パネルを躯体に取付ける状態を示す概念的な斜視図であ
る。
【図7】図7は第3実施例の取付金具を使用してALC
パネルを躯体に取付ける状態を示す概念的な側面図であ
る。
【符号の説明】
10、20、30 取付金具 11、21、31 基部 12、22、32 腕部 13、23、33 爪部 14、24、34 取付穴 15、25、35 固定部 16、26、36 取付穴 P ALCパネル K 躯体 T 釘
フロントページの続き Fターム(参考) 2E002 NA01 NB06 PA04 PA07 RB03 RB07 SA01 SA02 TA03 XA01 XA03 2E110 AA02 AA42 AA44 AA46 AB04 AB14 AB22 BA12 CA07 CC04 CC14 CC17 CC20 DA10 DC15 GA24W GA33W GB03Z GB23W 2E162 CA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体に上下方向及び/又は左右方向に連
    設されるALCパネルを、それらの各パネルの小口面で
    躯体に取付固定するために使用されるALCパネルの取
    付金具であって、前記躯体に直接的或いは間接的に固定
    される基部と、この基部からパネル方向に向けて延設さ
    れ、前記隣接するパネルの小口面間に介在される腕部
    と、この腕部から互いに相反する二方向に向けて延設さ
    れ、前記隣接するパネルの両小口面に打ち込まれる爪部
    とからなり、これらの各部は、板状の材料により一体に
    構成されていることを特徴とする、ALCパネルの取付
    金具。
  2. 【請求項2】 前記爪部が、パネルの板厚方向30〜8
    0%の位置の小口面に打ち込まれるように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載のALCパネルの取
    付金具。
  3. 【請求項3】 前記基部の板面に、釘又はビスにより躯
    体へ取付固定するための取付穴が形成され、この取付穴
    を介して基部が直接的に躯体に取付固定されるように構
    成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の
    ALCパネルの取付金具。
  4. 【請求項4】 前記基部には、更に躯体方向に向けて板
    状の固定部が延設され、この固定部の板面に、釘又はビ
    スにより躯体へ取付固定するための取付穴が形成され、
    この取付穴を介して基部が間接的に躯体に取付固定され
    るように構成されていることを特徴とする、請求項1又
    は2記載のALCパネルの取付金具。
  5. 【請求項5】 前記腕部の板面が、基部からパネルの小
    口面と平行になるように延設され、隣接するパネルの小
    口面間に水平に介在されるように構成されていることを
    特徴とする、請求項1、2、3又は4記載のALCパネ
    ルの取付金具。
  6. 【請求項6】 前記腕部の板面が、基部からパネルの小
    口面と垂直になるように延設され、隣接するパネルの小
    口面に食い込む状態で小口面間に介在されるように構成
    されていることを特徴とする、請求項1、2、3又は4
    記載のALCパネルの取付金具。
  7. 【請求項7】 前記爪部の板面が、腕部からパネルの板
    面と平行になるように延設され、隣接するパネルの両小
    口面に打ち込まれるように構成されていることを特徴と
    する、請求項1、2、3、4、5又は6記載のALCパ
    ネルの取付金具。
  8. 【請求項8】 前記爪部の板面が、腕部からパネルの板
    面と垂直になるように延設され、隣接するパネルの両小
    口面に打ち込まれるように構成されていることを特徴と
    する、請求項1、2、3、4、5又は6記載のALCパ
    ネルの取付金具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506873A (ja) * 2005-09-16 2008-03-06 エルジー・ケム・リミテッド パネル組立セット及びその施工方法
JP2010007446A (ja) * 2008-05-30 2010-01-14 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 外壁材取付金具及び外壁材取付構造

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