JP2002241758A - 液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶素子

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JP2002241758A
JP2002241758A JP2001039962A JP2001039962A JP2002241758A JP 2002241758 A JP2002241758 A JP 2002241758A JP 2001039962 A JP2001039962 A JP 2001039962A JP 2001039962 A JP2001039962 A JP 2001039962A JP 2002241758 A JP2002241758 A JP 2002241758A
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Takashi Kato
隆志 加藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高いオーダーパラメーターを有する液晶組成
物と液晶素子を提供する。 【解決手段】 酸性核と塩基性核が共役鎖で連結された
化合物、特に一般式Ia〜b、IIa〜bの染料と液晶
化合物とを含む液晶組成物。 [A、Bは塩基性核、Lは共役鎖であり;RとR
独立にアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルキ
ルアミノ基またはアリールアミノ基であるか、あるいは
とRとが結合して5または6員環を形成し;X
〜Xは独立にR−N、OまたはSであって、R
アルキル基、アリール基または複素環基であり;Y
は独立にOまたはSであり;ヘテロ環A、Bおよび
とRとが結合して形成する環に他の環が縮合して
もよく;ヘテロ環A、BおよびRとRとが結合して
形成する環並びにそれらの縮合環は置換基を有してもよ
い。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶組成物、液晶
素子やゲスト−ホスト方式の液晶素子に用いる染料に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶素子については、既に多くの方式が
提案されている。各方式については、様々な文献(例え
ば、日本学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハ
ンドブック、日刊工業新聞社、1989年)に記載があ
る。ゲストホスト方式の液晶素子は、明るい表示が可能
であって、反射型に適した液晶素子として期待されてい
る。ゲストホスト方式の液晶素子では、二色性色素を液
晶中に溶解させ、電場による液晶の動きに合わせた二色
性色素の配向変化に基づき、吸光状態を変化させて画像
を表示する。ゲストホスト方式については、各種文献
(例えば、B. Bahadur著、D. Demus, J. Goodby, G.
W. Gray, H. W.Spiess, V. Vill編、Handbook of Liqui
d Crystals, Vol. 2A, Wiley-VCH社、1998年、第
3.4章、第257〜302頁)に記載がある。ゲスト
ホスト方式の液晶素子に用いられる二色性色素には、適
切な吸収特性、高いオーダーパラメーター、高いホスト
液晶に対する溶解性や耐久性が要求されている。二色性
色素についても、様々な文献(例えば、A. V. Ivashche
nko著、Dichroic Dyes for Liquid Crystal Display、C
RC社、1994年)に記載されている。
【0003】二色性色素として、メロシアニン色素を使
用した液晶素子が報告されている(例えば、T. Uchida,
C. Shishido, H. Seki, M. Wada、Molecular Crystal
andLiquid Crystals, Vol.34(Letter), pp. 153-158, 1
977年に記載)。メロシアニン色素は、共役鎖の両端に
酸性核と塩基性核とを有するメチン色素の一種である。
しかし、検討されたメロシアニン色素は、いずれもオー
ダーパラメーターが低く、満足すべき結果が得られてい
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
オーダーパラメーターを有する二色性色素を含む液晶組
成物および液晶素子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
[1]〜[6]の液晶組成物、下記[7]、[8]の液
晶素子、下記[9]のゲスト−ホスト型液晶セルおよび
下記[10]の化合物により達成された。 [1]式(1)で表される化合物を含む液晶組成物: (1)D1−L1−A1 [式中、D1は、塩基性核であり;L1は、共役鎖であ
り;そして、A1は、式(2)で表される酸性核であ
る]
【0006】
【化10】
【0007】[式中、Y1およびY2は、それぞれ、O
またはSであり;R1およびR2は、それぞれ、アルキ
ル基、アリール基、−NR21R22またはアルコキシ
基であるか、あるいは、R1とR2とが結合して環を形
成し;そして、R21およびR22は、それぞれ独立
に、水素原子、アルキル基、アリール基または複素環基
である]。 [2]式(3)で表される化合物を含む液晶組成物: (3)D2−L2−A2 [式中、D2は、式(4)または(5)で表される塩基
性核であり;L2は、共役鎖であり;そして、A2は、
式(2)で表される酸性核またはジシアノメチレンから
構成される酸性核である]
【0008】
【化11】
【0009】[式中、X1は、N−R4、OまたはSで
あり;R5、R6、R7およびR8は、それぞれ、置換
基であり;そして、R4は、アルキル基、アリール基ま
たは複素環基である]
【0010】
【化12】
【0011】[式中、X2およびX3は、それぞれ、N
−R11、OまたはSであり;R9およびR10は、そ
れぞれ、アルキル基、アリール基または複素環基である
か、あるいはR9とR10とが結合して環を形成し;そ
して、R11は、アルキル基、アリール基または複素環
基である]。 [3]式(Ia)、(Ib)、(IIa)または(IIb)
で表される染料と液晶性化合物とを含む液晶組成物:
【0012】
【化13】
【0013】[式中、Lは、共役鎖であり;R1 および
2 は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基、アルキルアミノ基またはアリールアミノ基
であるか、あるいは、R1 とR2 とが結合して5員環ま
たは6員環を形成し;X1 、X 2 およびX3 は、それぞ
れ独立に、R3 −N、OまたはSであって、R3 は、ア
ルキル基、アリール基または複素環基であり;Y1 およ
びY2 は、それぞれ独立に、OまたはSであり;ヘテロ
環A、BおよびR1 とR2 とが結合して形成する環に、
他の環が縮合していてもよく;そして、ヘテロ環A、B
およびR1 とR2とが結合して形成する環、並びにそれ
らの縮合環は、置換基を有していてもよい]。 [4]式(Ia)、(Ib)、(IIa)および(IIb)
におけるLが、下記L−0〜L−6からなる群より選ば
れる共役鎖である[3]に記載の液晶性組成物:
【0014】
【化14】
【0015】[式中、Zは、C−RまたはNであって、
Rは、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基であ
る]。 [5]式(Ia)または(IIa)で表される染料が、下
記式(IA)または(IIA)で表される[3]に記載の
液晶性組成物:
【0016】
【化15】
【0017】[式中、Lは、共役鎖であり;R1 および
2 は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基、アルキルアミノ基またはアリールアミノ基
であるか、あるいは、R1 とR2 とが結合して5員環ま
たは6員環を形成し;R3 は、アルキル基、アリール基
または複素環基であり;Y1 およびY2 は、それぞれ独
立に、OまたはSであり;ヘテロ環AおよびR1 とR2
とが結合して形成する環に、他の環が縮合していてもよ
く;そして、ヘテロ環AおよびR1 とR2 とが結合して
形成する環、並びにそれらの縮合環は、置換基を有して
いてもよい]。 [6]式(Ia)または(Ib)で表される染料が、下
記式(IIIa)または(IIIb)で表される[3]に記載の
液晶組成物:
【0018】
【化16】
【0019】[式中、Lは、共役鎖であり;X1 、X2
およびX3 は、それぞれ独立に、R3−N、OまたはS
であって、R3 は、アルキル基、アリール基または複素
環基であり;Y1 およびY2 は、それぞれ独立に、Oま
たはSであり;環Cは、5員または6員の脂肪族環であ
り;ヘテロ環A、Bおよび脂肪族環Cに、他の環が縮合
していてもよく;そして、ヘテロ環A、Bおよび脂肪族
環C、並びにそれらの縮合環は、置換基を有していても
よい]。 [7]前記[1]に記載の化合物と液晶とを含む液晶素
子。 [8]前記[2]に記載の化合物と液晶とを含む液晶素
子。 [9]二色性色素と液晶性化合物とを含むゲスト−ホス
ト型液晶セルであって、二色性色素が、前記式(I
a)、(Ib)、(IIa)または(IIb)で表される染
料であることを特徴とするゲスト−ホスト型液晶セル。 [10]式(IIIA)で表される化合物:
【0020】
【化17】
【0021】[式中、Lは、共役鎖であり;R3 は、ア
ルキル基、アリール基または複素環基であり;Y1 およ
びY2 は、それぞれ独立に、OまたはSであり;環C
は、5員または6員の脂肪族環であり;ヘテロ環Aおよ
び脂肪族環Cに、他の環が縮合していてもよく;そし
て、ヘテロ環Aおよび脂肪族環C、並びにそれらの縮合
環は、置換基を有していてもよい]。
【0022】
【発明の実施の形態】前記式(1)または(3)で表さ
れる化合物は、液晶組成物に好ましく用いることができ
る。D1は、塩基性核である。塩基性核は、電子供与性
により規定され、電子供与性の場合を塩基性核(一方、
電子吸引性の場合を酸性核)と定義する。塩基性核、す
なわち、電子供与性の核としては、James編、The Theor
y of the Photographic Process、第4版、マクミラン出
版、1977年、199頁の表Aに記載されている核お
よびD.R. Kanis, M.A. Ratner, T.J. Marks, Chem. Re
v.,第94巻、195〜242頁(1994年)に記載さ
れている置換基が例示できる。塩基性核(電子供与性が
大きな核)には、ジチオラン環やベンゾチオラン環が含
まれる(D.R. Kanis, M.A. Ratner, T.J. Marks, Chem.
Rev.,第94巻、224頁(1994年)の理論計算およ
び実験結果を参照)。また、電子供与性が未知の核につ
いて、それが塩基性核であるかを判断する方法として
は、D.R. Kanis, M.A. Ratner, T.J. Marks, Chem. Re
v.,第94巻、195〜242頁(1994年)に記載さ
れている分子軌道計算を行い、核の電荷密度が減少して
いるかどうかを確認すればよい。
【0023】塩基性核としては、5または6員の複素環
が好ましく、これらの環はさらに縮環されていてもよ
い。5または6員の複素環としては、チアゾリン核、チ
アゾール核、ベンゾチアゾール核、オキサゾリン核、オ
キサゾール核、ベンゾオキサゾール核、セレナゾリン
核、セレナゾール核、ベンゾセレナゾール核、3,3−
ジアルキルインドレニン核(例えば3,3−ジメチルイ
ンドレニン)、イミダゾリン核、イミダゾール核、ベン
ゾイミダゾール核、2−ピリジン核、4−ピリジン核、
2−キノリン核、4−キノリン核、1−イソキノリン
核、3−イソキノリン核、イミダゾ[4,5−b]キノ
キザリン核、オキサジアゾール核、チアジアゾール核、
テトラゾール核、ピリミジン核、ジチオラン核、ベンゾ
ジチオラン核を挙げることが出来る。
【0024】D1として好ましくは4−ピリジン核、4
−キノリン核、イミダゾリン核、ジチオラン核である。
【0025】D1で表される塩基性核は置換基を有して
いても良く、そのような置換基をVとすると、Vで示さ
れる置換基としては特に制限は無いが、例えば、ハロゲ
ン原子(例えば塩素、臭素、沃素、フッ素)、メルカプ
ト基、シアノ基、カルボキシル基、リン酸基、スルホ
基、ヒドロキシ基、炭素数1から10、好ましくは炭素
数2から8、更に好ましくは炭素数2から5のカルバモ
イル基(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、モルホリノカロボニル)、炭素数0から10、好ま
しくは炭素数2から8、更に好ましくは炭素数2から5
のスルファモイル基(例えばメチルスルファモイル、エ
チルスルファモイル、ピペリジノスルフォニル)、ニト
ロ基、炭素数1から20、好ましくは炭素数1から1
0、更に好ましくは炭素数1から8のアルコキシ基(例
えばメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−
フェニルエトキシ)、炭素数6から20、好ましくは炭
素数6から12、更に好ましくは炭素数6から10のア
リールオキシ基(例えばフェノキシ、p−メチルフェノ
キシ、p−クロロフェノキシ、ナフトキシ)、炭素数1
から20、好ましくは炭素数2から12、更に好ましく
は炭素数2から8のアシル基(例えばアセチル、ベンゾ
イル、トリクロロアセチル)、炭素数1から20、好ま
しくは炭素数2から12、更に好ましくは炭素数2から
8のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、ベンゾイ
ルオキシ)、炭素数1から20、好ましくは炭素数2か
ら12、更に好ましくは炭素数2から8のアシルアミノ
基(例えばアセチルアミノ)、炭素数1から20、好ま
しくは炭素数1から10、更に好ましくは炭素数1から
8のスルホニル基(例えばメタンスルホニル、エタンス
ルホニル、ベンゼンスルホニル)、炭素数1から20、
好ましくは炭素数1から10、更に好ましくは炭素数1
から8のスルフィニル基(例えばメタンスルフィニル、
エタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル)、炭素数
1から20、好ましくは炭素数1から10、更に好まし
くは炭素数1から8のスルホニルアミノ基(例えばメタ
ンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、ベンゼ
ンスルホニルアミノ)、アミノ基、炭素数1から20、
好ましくは炭素数1から12、更に好ましくは炭素数1
から8の置換アミノ基(例えばメチルアミノ、ジメチル
アミノ、ベンジルアミノ、アニリノ、ジフェニルアミ
ノ)、炭素数0から15、好ましくは炭素数3から1
0、更に好ましくは炭素数3から6のアンモニウム基
(例えばトリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニ
ウム)、炭素数0から15、好ましくは炭素数1から1
0、更に好ましくは炭素数1から6のヒドラジノ基(例
えばトリメチルヒドラジノ基)、炭素数1から15、好
ましくは炭素数1から10、更に好ましくは炭素数1か
ら6のウレイド基(例えばウレイド基、N,N−ジメチ
ルウレイド基)、炭素数1から15、好ましくは炭素数
1から10、更に好ましくは炭素数1から6のイミド基
(例えばスクシンイミド基)、炭素数1から20、好ま
しくは炭素数1から12、更に好ましくは炭素数1から
8のアルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ)、炭素数6から20、好ましくは炭素数
6から12、更に好ましくは炭素数6から10のアリー
ルチオ基(例えばフェニルチオ、p−メチルフェニルチ
オ、p−クロロフェニルチオ、2−ピリジルチオ、ナフ
チルチオ)、炭素数2から20、好ましくは炭素数2か
ら12、更に好ましくは炭素数2から8のアルコキシカ
ルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、2−ベンジルオキシカルボニル)、炭素数6か
ら20、好ましくは炭素数6から12、更に好ましくは
炭素数6から10のアリーロキシカルボニル基(例えば
フェノキシカルボニル)、炭素数1から18、好ましく
は炭素数1から10、更に好ましくは炭素数1から5の
無置換アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、
ブチル)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から
10、更に好ましくは炭素数1から5の置換アルキル基
{例えばヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、ベン
ジル、カルボキシエチル、エトキシカルボニルメチル、
アセチルアミノメチル、またここでは炭素数2から1
8、好ましくは炭素数3から10、更に好ましくは炭素
数3から5の不飽和炭化水素基(例えばビニル基、エチ
ニル基1−シクロヘキセニル基、ベンジリジン基、ベン
ジリデン基)も置換アルキル基に含まれることにす
る}、炭素数6から20、好ましくは炭素数6から1
5、更に好ましくは炭素数6から10の置換又は無置換
のアリール基(例えばフェニル、ナフチル、p−カルボ
キシフェニル、p−ニトロフェニル、3,5−ジクロロ
フェニル、p−シアノフェニル、m−フルオロフェニ
ル、p−トリル)、炭素数1から20、好ましくは炭素
数2から10、更に好ましくは炭素数4から6の置換又
は無置換のヘテロ環基(例えばピリジル、5−メチルピ
リジル、チエニル、フリル、モルホリノ、テトラヒドロ
フルフリル)が挙げられる。また、ベンゼン環やナフタ
レン環が縮合した構造もとることができる。さらに、こ
れらの置換基上にさらに此処までに説明したVの説明で
示した置換基が置換していても良い。
【0026】置換基Vとして好ましいものは上述のアル
キル基、アリール基、アルコキシ基、ハロゲン原子であ
り、更に好ましくはメチル基、トリフルオロメチル基、
フェニル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子である。
【0027】A2は1、3ジケトン、1,3−ジチオケ
トン、1,3−ジエステル、1、3−ジスルホニルまた
はジシアノメチレンから構成される酸性核を表す。その
具体例としては、James編、The Theory of the Photogr
aphic Process、第4版、マクミラン出版、1977年、19
8〜200頁に記載されているものが挙げられ、例え
ば、インダン−1、3−ジオン、インダンー1,3−ジ
チオン、チオフェン−3−オン−1、1−ジオキシド、
シクロヘキサン−1,3−ジオン、シクロペンタンー
1,3−ジオン、シクロヘプタンー1,3−ジオン、
1、3−ジオキサン−4、6−ジオン、バルビツール
酸、2−チオバルビツール酸、クロマン−2,4−ジオ
ンなどの核が挙げられる。A2として好ましくは、1、
3−ジオン、1、3−ジエステルからなる酸性核であ
る。特に好ましくはシクロヘキサン−1,3−ジオン、
シクロペンタンー1,3−ジオンからなる酸性核であ
る。
【0028】これらの酸性核には前述の置換基Vで示し
た置換基または環が、置換しても、縮環していてもよ
い。
【0029】Z1は5員または6員の炭素原子からなる
環構造を表し、該環構造はさらに置換、あるいは縮環さ
れていてもよい。5員または6員の炭素原子からなる環
構造としては、たとえば、インダン−1、3−ジオン、
シクロヘキサン−1,3−ジオン、シクロペンタン−
1,3−ジオン誘導体が挙げられる。好ましくは、シク
ロヘキサン−1,3−ジオン誘導体である。Z1の置換
基としては、前述の置換基Vが挙げられ、好ましくは、
アルキル、アリール、複素環基、ハロゲン原子、アルコ
キシ、アリーロキシ基であり、特に好ましくはアルキ
ル、アリールである。
【0030】L1およびL2は共役鎖を表す。共役鎖と
はπ電子を有し、末端の酸性核および塩基性核とπ共役
系を形成するものである。共役鎖は、炭素原子、窒素原
子、リン原子から形成され、特に炭素−炭素2重結合あ
るいは3重結合が好ましい。また共役鎖は置換基を有し
ていても良く、そのような置換基としては前述の置換基
Vが挙げられる。さらにL1およびL2は環を形成して
もよい。環構造としてはたとえば下記に示すものが挙げ
られる。
【0031】
【化18】
【0032】また他のメチン基と環を形成してもよく、
もしくは助色団環を形成することもできる。
【0033】X1はN−R4、OまたはSを表す。X2
およびX3は各々N−R11、OまたはSを表す。R4
およびR11は各々アルキル、アリール、または複素環
基を表す。R4およびR11として具体的には、例え
ば、炭素原子1から18、好ましくは1から7、特に好
ましくは1から4の無置換アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシ
ル)、炭素原子1から18、好ましくは1から7、特に
好ましくは1から4の置換アルキル基{例えば置換基と
して前述のVが置換したアルキル基が挙げられる。好ま
しくはアラルキル基(例えばベンジル、2−フェニルエ
チル)、不飽和炭化水素基(例えばアリル基)、ヒドロ
キシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチル、3−
ヒドロキシプロピル)、カルボキシアルキル基(例え
ば、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、
4−カルボキシブチル、カルボキシメチル)、アルコキ
シアルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2−(2
−メトキシエトキシ)エチル)、アリーロキシアルキル
基(例えば2−フェノキシエチル、2−(1−ナフトキ
シ)エチル)、アルコキシカルボニルアルキル基(例え
ばエトキシカルボニルメチル、2−ベンジルオキシカル
ボニルエチル)、アリーロキシカルボニルアルキル基
(例えば3−フェノキシカルボニルプロピル)、アシル
オキシアルキル基(例えば2−アセチルオキシエチ
ル)、アシルアルキル基(例えば2−アセチルエチ
ル)、カルバモイルアルキル基(例えば2−モルホリノ
カルボニルエチル)、スルファモイルアルキル基(例え
ばN,Nージメチルカルバモイルメチル)、スルホアル
キル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプロピ
ル、3−スルホブチル、4−スルホブチル、2−[3−
スルホプロポキシ]エチル、2−ヒドロキシ−3−スル
ホプロピル、3−スルホプロポキシエトキシエチル)、
スルホアルケニル基、スルファトアルキル基(例えば、
2−スルファトエチル基、3−スルファトプロピル、4
−スルファトブチル)、複素環置換アルキル基(例えば
2−(ピロリジン−2−オン−1−イル)エチル、テト
ラヒドロフルフリル)、アルキルスルホニルカルバモイ
ルメチル基(例えばメタンスルホニルカルバモイルメチ
ル基)}、炭素数6から20、好ましくは炭素数6から
10、さらに好ましくは炭素数6から8の無置換アリー
ル基(例えばフェニル基、1−ナフチル基)、炭素数6
から20、好ましくは炭素数6から10、さらに好まし
くは炭素数6から8の置換アリール基(例えば置換基の
例として挙げた前述のVが置換したアリール基が挙げら
れる。具体的にはp−メトキシフェニル基、p−メチル
フェニル基、p−クロロフェニル基などが挙げられ
る。)、炭素数1から20、好ましくは炭素数3から1
0、さらに好ましくは炭素数4から8の無置換複素環基
(例えば2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリジル
基、3−ピラゾリル、3−イソオキサゾリル、3−イソ
チアゾリル、2−イミダゾリル、2−オキサゾリル、2
−チアゾリル、2−ピリダジル、2−ピリミジル、3−
ピラジル、2−(1,3,5−トリアゾリル)、3−
(1,2,4−トリアゾリル)、5−テトラゾリル)、
炭素数1から20、好ましくは炭素数3から10、さら
に好ましくは炭素数4から8の置換複素環基(例えば置
換基の例として挙げた前述のVが置換した複素環基が挙
げられる。具体的には5−メチルー2−チエニル基、4
−メトキシー2−ピリジル基などが挙げられる。)が挙
げられる。R1及びR2で表されるアルキル基としては
例えば、炭素数1から18、好ましくは1から7、特に
好ましくは1から4の無置換アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシ
ル)、炭素数1から18、好ましくは1から7、特に好
ましくは1から4の置換アルキル基が挙げられ、置換基
としては前述の置換基Vなどの説明で記載したものなど
が挙げられる。置換基として好ましくは、ヒドロキシ
基、カルボキシ基、スルホ基、スルファト基、ホスホノ
基、アルキルスルフォニルカルバモイル基(例えば、メ
タンスルフォニルカルバモイル基)、アシルカルバモイ
ル基(例えば、アセチルカルバモイル基)、アシルスル
ファモイル基(例えば、アセチルスルファモイル基)、
アルキルスルフォニルスルファモイル基(例えば、メタ
ンスルフォニルスルファモイル基)、アリール基、アル
コキシ基、アリーロキシ基が挙げられる。R4として好
ましくは無置換のアルキル基(メチル、エチル、プロピ
ル)、アリール基(フェニル、4−置換フェニル、置換
基としてはアルキル基、ハロゲン原子、アルケン基、ア
ルキン基)である。
【0034】X1として好ましくはN−R4であり、と
くに好ましくは、N−Me、N−Et、N−Phであ
る。X2およびX3として好ましくはともにSの場合で
ある。
【0035】Y1およびY2は各々OまたはSを表す。
好ましくはともにOの場合である。
【0036】塩基性核と酸性核の組合せにおいて、好ま
しくは、塩基性核=4−ピリジン核、キノリン核あるい
はジチオラン核+酸性核=シクロヘキサン−1,3−ジ
オン核、バルビツール酸あるいはインダン−1、3−ジ
オンの組合せであり、特に好ましくは、塩基性核=4−
ピリジン核あるいはジチオラン核+酸性核=シクロヘキ
サン−1,3−ジオン核あるいはインダン−1、3−ジ
オンの組合せである。
【0037】R1およびR2は各々アルキル、アリー
ル、−NR21R22またはアルコキシ基を表す。R2
1およびR22は、それぞれ独立に、水素原子、アルキ
ル、アリールまたは複素環基である。アルキル、アリー
ル、複素環基は前述のR4およびR11の置換基が挙げ
られる。アルコキシ基としては、たとえば、炭素原子1
から18、好ましくは1から7、特に好ましくは1から
4の無置換アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
オキシ、t−ブトキシ)、炭素原子1から18、好まし
くは1から7、特に好ましくは1から4の置換アルコキ
シ基(例えば置換基として前述のVが置換したアルコキ
シ基が挙げられる。)が挙げられる。R1およびR2と
して好ましくは、アルキル、アリール、アルコキシ基で
あり、特に好ましくは、メチル、トリフルオロメチル、
エチル、フェニル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロ
メチルである。
【0038】R5、R6、R7、R8、R13、R1
4、R15およびR16は各々置換基を表す。置換基と
しては水素原子および前述の置換基Vが挙げられる。好
ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリー
ル基、アルコキシ基であり、特に好ましくは水素原子、
フッ素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル
基、フェニル基、トリフルオロメトキシ基である。
【0039】R9およびR10は各々アルキル、アリー
ルまたは複素環基を表し、R9とR10で環を形成して
もよい。アルキル、アリールおよび複素環基は前述のR
3およびR4の置換基が挙げられる。R9とR10で環
を形成する場合、環員数はいかなる数字であってもよい
が、5、6または7員の場合が好ましく、5または6員
環が特に好ましい。R9とR10で環を形成する場合の
置換基としては、たとえば、1,2−エチレン、1,3
−プロピレン、1,2−フェニレンなどが挙げられる。
【0040】R12はアリールまたは複素環基を表し、
たとえば、炭素数6から20、好ましくは炭素数6から
10、さらに好ましくは炭素数6から8の無置換アリー
ル基(例えばフェニル基、1−ナフチル基)、炭素数6
から20、好ましくは炭素数6から10、さらに好まし
くは炭素数6から8の置換アリール基(例えば置換基の
例として挙げた前述のVが置換したアリール基が挙げら
れる。具体的にはp−メトキシフェニル基、p−メチル
フェニル基、p−ブチルフェニル基、p−クロロフェニ
ル基、p−ブロモフェニル基、p−ブロモ−o−メチル
フェニル基、p−エチニルフェニル基、p−シクロヘキ
シルフェニル基などが挙げられる。)、炭素数1から2
0、好ましくは炭素数3から10、さらに好ましくは炭
素数4から8の無置換複素環基(例えば2−フリル基、
2−チエニル基、2−ピリジル基、3−ピラゾリル、3
−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、2−イミダ
ゾリル、2−オキサゾリル、2−チアゾリル、2−ピリ
ダジル、2−ピリミジル、3−ピラジル、2−(1,
3,5−トリアゾリル)、3−(1,2,4−トリアゾ
リル)、5−テトラゾリル)、炭素数1から20、好ま
しくは炭素数3から10、さらに好ましくは炭素数4か
ら8の置換複素環基(例えば置換基の例として挙げた前
述のVが置換した複素環基が挙げられる。具体的には5
−メチルー2−チエニル基、4−メトキシー2−ピリジ
ル基などが挙げられる)が挙げられる。R12として好
ましくはフェニル基、ハロゲン置換アリール基、アルキ
ル置換アリール基、アルコキシ置換アリール基であり、
特に好ましくはフェニル基、ハロゲン置換アリール基、
アルキル置換アリール基である。
【0041】下記式(Ia)、(Ib)、(IIa)また
は(IIb)で表される化合物を染料として用いることが
好ましい。
【0042】
【化19】
【0043】式(Ia)、(Ib)、(IIa)および
(IIb)において、Lは、共役鎖である。共役鎖は、共
役二重結合を含むことが好ましい。奇数個の二重結合と
偶数個(0個を含む)の単結合とを交互に配列した共役
鎖が特に好ましい。共役鎖は、炭素原子または窒素原子
からなることが好ましい。共役鎖を構成する炭素原子に
は、置換基が結合していてもよい。置換基の例には、ハ
ロゲン原子およびアルキル基(好ましくは、炭素原子数
が1乃至6のアルキル基)が含まれる。複数の置換基が
結合して、脂肪族環または複素環(好ましくは6員環)
を形成してもよい。以下に、式(Ia)、(Ib)、
(IIa)および(IIb)におけるLの例(L−0〜L−
6)を示す。
【0044】
【化20】
【0045】(L−0)〜(L−6)において、Zは、
C−RまたはNであって、Rは、水素原子、ハロゲン原
子またはアルキル基である。Zは、NよりもC−Rの方
が好ましい。Rは、水素原子、ハロゲン原子または炭素
原子数が1乃至6のアルキル基であることが好ましく、
水素原子、ハロゲン原子またはメチルであることがさら
に好ましく、水素原子であることが最も好ましい。な
お、上記(L−0)は、(構成原子のない)二重結合の
みを意味する。
【0046】式(Ia)および(Ib)において、R1
およびR2 は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキ
シ基、アリール基、アルキルアミノ基またはアリールア
ミノ基であるか、あるいは、R1 とR2 とが結合して5
員環または6員環を形成する。上記アルキル基は、環状
構造よりも鎖状構造を有している方が好ましい。鎖状ア
ルキル基は、分岐を有していてもよい。アルキル基の炭
素原子数は、1乃至12であることが好ましく、1乃至
8であることがより好ましく、1乃至6であることがさ
らに好ましく、1乃至4であることが最も好ましい。上
記アルコキシ基のアルキル部分は、環状構造よりも鎖状
構造を有している方が好ましい。鎖状アルコキシ基は、
分岐を有していてもよい。アルコキシ基の炭素原子数
は、1乃至12であることが好ましく、1乃至8である
ことがより好ましく、1乃至6であることがさらに好ま
しく、1乃至4であることが最も好ましい。
【0047】上記アリール基は、フェニルまたはナフチ
ルであることが好ましく、フェニルであることがさらに
好ましい。上記アルキルアミノ基のアルキル部分は、環
状構造よりも鎖状構造を有している方が好ましい。鎖状
アルキルアミノ基は、分岐を有していてもよい。アルキ
ルアミノ基の炭素原子数は、1乃至12であることが好
ましく、1乃至8であることがより好ましく、1乃至6
であることがさらに好ましく、1乃至4であることが最
も好ましい。上記アリールアミノ基は、フェニルアミノ
またはナフチルアミノであることが好ましく、フェニル
アミノであることがさらに好ましい。R1 とR2 とが結
合して形成する環は、5員環よりも6員環の方が好まし
い。また、複素環よりも脂肪族環の方が好ましい。
【0048】式(Ia)、(Ib)、(IIa)および
(IIb)において、X1 、X2 およびX3 は、それぞれ
独立に、R3 −N、OまたはSである。X1 は、R3
NまたはOであることが好ましく、R3 −NまたはOで
あることがさらに好ましい。X 2 およびX3 は、それぞ
れ独立に、R3 −NまたはSであることが好ましい。R
3 は、アルキル基、アリール基または複素環基である。
上記アルキル基は、環状構造よりも鎖状構造を有してい
る方が好ましい。鎖状アルキル基は、分岐を有していて
もよい。アルキル基の炭素原子数は、1乃至12である
ことが好ましく、1乃至8であることがより好ましく、
1乃至6であることがさらに好ましく、1乃至4である
ことが最も好ましい。
【0049】上記アリール基は、フェニルまたはナフチ
ルであることが好ましく、フェニルであることがさらに
好ましい。アリール基は、置換基を有していてもよい。
置換基の例には、ハロゲン原子、ヒドロキシル、アルキ
ル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
基、アルキニル基および置換アルキニル基が含まれる。
アルキル基および置換アルキル基のアルキル部分は、上
記R3 のアルキル基と同様である。アルケニル基および
アルキニル基は、環状構造よりも鎖状構造を有している
方が好ましい。鎖状アルケニル基および鎖状アルキニル
基は、分岐を有していてもよい。アルケニル基およびア
ルキニル基の炭素原子数は、2乃至14であることが好
ましく、2乃至10であることがより好ましく、2乃至
8であることがさらに好ましく、2乃至6であることが
最も好ましい。置換アルキル基、置換アルケニル基およ
び置換アルキニル基の置換基の例には、ハロゲン原子お
よびヒドロキシルが含まれる。上記複素環基の複素環
は、5員環または6員環であることが好ましく、6員環
であることがさらに好ましい。複素環は芳香族性を有す
ることが好ましい。芳香族性複素環は、不飽和複素環で
あって、一般に最多二重結合を有する。複素環の複素原
子は、窒素原子であることが好ましい。複素環基の例に
は、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジルおよび
2−ピリミジニルが含まれる。
【0050】式(Ia)および(Ib)において、Y1
およびY2 は、それぞれ独立に、OまたはSである。Y
1 およびY2 は、いずれも、Oであることが好ましい。
【0051】式(Ia)、(Ib)、(IIa)および
(IIb)において、ヘテロ環A、BおよびR1 とR2
が結合して形成する環に、他の環が縮合していてもよ
い。縮合する環は、ベンゼン環であることが特に好まし
い。式(Ia)、(Ib)、(IIa)および(IIb)に
おいて、ヘテロ環A、BおよびR1 とR2 とが結合して
形成する環、並びにそれらの縮合環は、置換基を有して
いてもよい。置換基の例には、アルキル基、置換アルキ
ル基およびアリール基が含まれる。アルキル基は、環状
構造を有していてもよい。鎖状アルキル基は、分岐を有
していてもよい。アルキル基の炭素原子数は、1乃至1
4であることが好ましく、1乃至10であることがより
好ましく、1乃至8であることがさらに好ましく、1乃
至6であることが最も好ましい。置換アルキル基のアル
キル部分は、上記アルキル基と同様である。置換アルキ
ル基の置換基の例には、ハロゲン原子が含まれる。アリ
ール基は、フェニルまたはナフチルであることが好まし
く、フェニルであることがさらに好ましい。
【0052】下記式(IA)または(IIA)で表される
化合物が好ましい。
【0053】
【化21】
【0054】式(IA)および(IIA)において、L
は、共役鎖である。共役鎖の定義および例は、式(I
a)、(Ib)、(IIa)および(IIb)におけるLと
同様である。式(IA)において、R1 およびR2 は、
それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリール
基、アルキルアミノ基またはアリールアミノ基である
か、あるいは、R1 とR2 とが結合して5員環または6
員環を形成する。各基および形成する環の定義および例
は、式(Ia)および(Ib)におけるR1 およびR2
と同様である。式(IA)および(IIA)において、R
3 は、アルキル基、アリール基または複素環基である。
各基の定義および例は、式(Ia)および(IIa)にお
けるR 3 と同様である。式(IA)において、Y1 およ
びY2 は、それぞれ独立に、OまたはSである。Y1
よびY2 は、いずれも、Oであることが好ましい。
【0055】式(IA)および(IIA)において、ヘテ
ロ環AおよびR1 とR2 とが結合して形成する環に、他
の環が縮合していてもよい。縮合する環は、ベンゼン環
であることが好ましい。式(IA)および(IIA)にお
いて、ヘテロ環AおよびR1 とR2 とが結合して形成す
る環、並びにそれらの縮合環は、置換基を有していても
よい。置換基の例は、式(Ia)、(Ib)、(IIa)
および(IIb)におおけるヘテロ環A、BおよびR1
2 とが結合して形成する環、並びにそれらの縮合環の
置換基と同様である。
【0056】下記式(IIIa)または(IIIb)で表される
化合物も好ましい。
【0057】
【化22】
【0058】式(IIIa)および(IIIb)において、L
は、共役鎖である。共役鎖の定義および例は、式(I
a)、(Ib)、(IIa)および(IIb)におけるLと
同様である。
【0059】式(IIIa)および(IIIb)において、
1 、X2 およびX3 は、それぞれ独立に、R3 −N、
OまたはSであって、R3 は、アルキル基、アリール基
または複素環基である。各基の定義および例は、式(I
a)および(IIa)におけるR3と同様である。式(III
a)および(IIIb)において、Y1 およびY2 は、それ
ぞれ独立に、OまたはSである。Y1 およびY2 は、い
ずれも、Oであることが好ましい。式(IIIa)および(I
IIb)において、環Cは、5員または6員の脂肪族環で
ある。5員環よりも6員環の方が好ましい。式(IIIa)
および(IIIb)において、ヘテロ環A、Bおよび脂肪族
環Cに、他の環が縮合していてもよい。縮合する環は、
ベンゼン環であることが好ましい。式(IIIa)および(I
IIb)において、ヘテロ環A、Bおよび脂肪族環C、並
びにそれらの縮合環は、置換基を有していてもよい。置
換基の例は、式(Ia)、(Ib)、(IIa)および
(IIb)におおけるヘテロ環A、BおよびR1 とR2
が結合して形成する環、並びにそれらの縮合環の置換基
と同様である。
【0060】下記式(IIIA)で表される化合物が特に好
ましい。
【0061】
【化23】
【0062】式(IIIA)において、Lは、共役鎖であ
る。共役鎖の定義および例は、式(Ia)、(Ib)、
(IIa)および(IIb)におけるLと同様である。式(I
IIA)において、R3 は、アルキル基、アリール基また
は複素環基である。各基の定義および例は、式(Ia)
および(IIa)におけるR3 と同様である。式(IIIA)
において、Y1 およびY2 は、それぞれ独立に、Oまた
はSである。Y1 およびY2 は、いずれも、Oであるこ
とが好ましい。式(IIIA)において、環Cは、5員また
は6員の脂肪族環である。5員環よりも6員環の方が好
ましい。式(IIIA)において、ヘテロ環Aおよび脂肪族
環Cに、他の環が縮合していてもよい。縮合する環は、
ベンゼン環であることが好ましい。式(IIIA)におい
て、ヘテロ環Aおよび脂肪族環C、並びにそれらの縮合
環は、置換基を有していてもよい。置換基の例は、式
(Ia)、(Ib)、(IIa)および(IIb)におおけ
るヘテロ環A、BおよびR1 とR2 とが結合して形成す
る環、並びにそれらの縮合環の置換基と同様である。
【0063】以下に、化合物の例を示す。
【0064】
【化24】
【0065】
【化25】
【0066】
【化26】
【0067】
【化27】
【0068】
【化28】
【0069】
【化29】
【0070】
【化30】
【0071】
【化31】
【0072】
【化32】
【0073】
【化33】
【0074】
【化34】
【0075】
【化35】
【0076】
【化36】
【0077】
【化37】
【0078】
【化38】
【0079】
【化39】
【0080】
【化40】
【0081】以上の化合物は以下の文献を参考にして合
成することができる。 1.一般的な塩基性核と酸性核を有する色素 F.M. Harmer著、Heterocyclic Compounds - Cyanine
Dyes and Related Compounds、John Wiley & Sons社−
ニューヨーク、ロンドン、1964年刊、 D. M. Sturmer著、Heterocyclic Compouds - Special
Topics in Heterocyclic Chemistry、第18章、第1
4節、482から515頁、John Wiley & Sons社−ニ
ューヨーク、ロンドン、1977年刊、 Rodd's Chemistry of Carbon Compouds、第2版、ボ
リュームIV、パートB、第15章、369から422
頁、Elsevier Science Publishing Company Inc.社−ニ
ューヨーク、1977年刊 2.ジチオランを塩基性核とする色素 R. Gompperら、Tetrahedron Lett., Vol2. Pp.165-169,
1968年 R. Gompperら、Angew. Chem., Vol.78. p.545, 1966年 3.イミダゾールを塩基性核とする色素 R. Gompperら、Chem. Ber., Vol.98, pp.1374-1384, 19
65年 4.1,3−インダンジオンを酸性核とする色素 J. Ploquinら、Eur. J. Med. Chem. Chim. Ther., Vol.
9, pp.526-533,1974年 J. Ploquinら、Eur. J. Heterocycle Chem., Vol.17, p
p.997-1008, 1980年
【0082】液晶素子には、二種類以上の色素を併用し
てもよい。以上述べた色素と、公知の二色性色素とを併
用してもよい。公知の二色性色素については、A. V. Iv
ashchenko著、Dichroic Dyes for Liquid Crystal Disp
lay、CRC社、1994年に記載のがある。黒色表示のた
めには可視域全体の光を吸収することが必要であり、そ
のためには、複数の二色性色素を混合することが好まし
い。
【0083】液晶素子に用いられるホスト液晶は、前述
の二色性色素と共存しうる液晶性化合物を選択して使用
する。ホスト液晶としては、ネマチック相あるいはスメ
クチック相を示す液晶化合物が好ましく用いられる。液
晶化合物の例には、アゾメチン化合物、シアノビフェニ
ル化合物、シアノフェニルエステル、フッ素置換フェニ
ルエステル、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステ
ル、フッ素置換シクロヘキサンカルボン酸フェニルエス
テル、シアノフェニルシクロヘキサン、フッ素置換フェ
ニルシクロヘキサン、シアノ置換フェニルピリミジン、
フッ素置換フェニルピリミジン、アルコキシ置換フェニ
ルピリミジン、フッ素置換アルコキシ置換フェニルピリ
ミジン、フェニルジオキサン、トラン系化合物、フッ素
置換トラン系化合物およびアルケニルシクロヘキシルベ
ンゾニトリルが含まれる。液晶化合物については、日本
学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブッ
ク、日刊工業新聞社、1989年、第154〜192頁
ならびに第715〜722頁に記載がある。TFT駆動
に適したフッ素置換されたホスト液晶を使用することも
できる。
【0084】液晶組成物に、ホスト液晶の物性を変化さ
せる目的(例えば,液晶相の温度範囲)で液晶性を示さ
ない化合物を添加してもよい。また、カイラル化合物、
紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤を、液晶組成物に添加
することもできる。TNあるいはSTN用のカイラル剤
については、日本学術振興会第142委員会編、液晶デ
バイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第
199〜202頁に記載がある。
【0085】ホスト液晶に対する二色性色素の比率は、
0.1〜15質量%が好ましく、0.5〜6質量%がさ
らに好ましい。二色性色素は、ホスト液晶中に溶解して
いることが好ましい。二色性色素は、機械的攪拌、加
熱、超音波あるいはその組合せにより、ホスト液晶に溶
解させることができる。液晶素子を1対の電極基板間に
挟持させることにより、液晶セルを構成することができ
る。電極基板としては、ガラス板あるいはプラスチック
基板が一般に用いられる。プラスチック基板の材料の例
には、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂およびエポ
キシ樹脂が含まれる。基板については、日本学術振興会
第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工
業新聞社、1989年、第218〜231頁に記載があ
る。基板上に形成される電極層は、透明電極であること
が好ましい。電極層は、一般に酸化金属(例、酸化イン
ジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズ)か
ら形成する。透明電極については、日本学術振興会第1
42委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新
聞社、1989年、第232〜239頁に記載がある。
【0086】液晶素子は液晶を配向させる目的で、液晶
と接する基板表面に、配向処理を施した層を形成するこ
とが普通である。配向処理としては、4級アンモニウム
塩を塗布し配向させる方法、ポリイミドを塗布しラビン
グ処理により配向する方法、SiOxを斜め方向から蒸着し
て配向する方法、あるいは、光異性化を利用した光照射
による配向方法が採用できる。配向膜については、日本
学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブッ
ク、日刊工業新聞社、1989年、第240〜256頁
に記載がある。
【0087】液晶素子は基板同士をスペーサーなどを介
して、1〜50μmの間隔を設け、その空間に注入する
ことができる。スペーサーについては、日本学術振興会
第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工
業新聞社、1989年、第257〜262頁に記載があ
る。
【0088】液晶素子は、単純マトリックス駆動方式あ
るいはアクテイブマトリックス駆動方式を用いて駆動す
ることができる。アクテイブマトリックス駆動方式とし
ては、薄膜トランジスタ(TFT)を用いる駆動方式が
代表的である。駆動方式については、日本学術振興会第
142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業
新聞社、1989年、第387〜460頁に記載があ
る。
【0089】液晶素子は、様々な方式の液晶デイスプレ
イに応用できる。日本学術振興会第142委員会編、液
晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989
年、第309頁に記載のゲストホスト方式に記載されて
いるホモジニアス配向、ホメオトロピック配向、Wh
ite-Taylor型(相転移)としてフォーカルコニック配
向およびホメオトロピック配向、Super Twisted
Nematic(STN)との組合せ、強誘電性液晶(FLC)と
の組合せ、また、内田龍男監修、反射型カラーLCD総合
技術、シーエムシー社、1999年、第2−1章(GHモ
ード反射型カラーLCD)、第15〜16頁に記載されて
いる、Heilmeier型GHモード、1/4波長板型GHモ
ード、2層型GHモード、相転移型GHモード、高分
子分散液晶(PDLC)型GHモードなどが挙げられる。
【0090】液晶素子は、積層型GHモード(特開平1
0−67990号、同10−239702号、同10−
133223号、同10−339881号、同11−5
2411号、同11−64880号、特開2000−2
21538号の各公報記載)あるいはマイクロカプセル
を利用したGHモード(特開平11−24090号公報
記載)に用いることができる。さらに、液晶素子を、反
射型液晶デイスプレイ(特開平6−235931号、同
6−235940号、同6−265859号、同7−5
6174号、同9−146124号、同9−19738
8号、同10−20346号、同10−31207号、
同10−31216号、同10−31231号、同10
−31232号、同10−31233号、同10−31
234号、同10−82986号、同10−90674
号、同10−111513号、同10−111523
号、同10−123509号、同10−123510
号、同10−206851号、同10−253993
号、同10−268300号、同11−149252
号、特開2000−2874号の各公報記載)に用いる
ことができる。また、液晶素子を、高分子分散液晶型G
Hモード(特開平5−61025号、同5−26505
3号、同6−3691号、同6−23061号、同5−
203940号、同6−242423号、同6−289
376号、同8−278490号、同9−813174
号の各公報記載)に用いることもできる。
【0091】
【実施例】[実施例1] 化合物(7)の合成
【0092】
【化41】
【0093】窒素雰囲気下、原料(C−1)0.30g
と塩化トシル0.20gとを150℃にて10分間加熱
攪拌して反応させた。反応液を冷却後、原料(C−2)
0.20g、アセトニトリル10mlおよびトリエチル
アミン0.20mlを反応系に添加し、外温80℃のオ
イルバスにて30分間加熱還流させた。反応液を冷却
後、析出した粗結晶をろ別し、メタノールから再結晶す
ることにより、目的化合物(7)0.15gを得た。 淡黄白色結晶 融点:250〜252℃(分解) 吸収極大:403nm(メタノール)
【0094】[実施例2] 化合物(22)の合成
【0095】
【化42】
【0096】窒素雰囲気下、原料(C−3)1.84g
をジメチル硫酸1.0ml中80℃にて30分間加熱攪
拌して反応させた。反応液を冷却後、原料(C−4)
2.22g、酢酸10mlおよびピリジン1.5mlを
反応系に添加し、外温150℃のオイルバスにて5時間
加熱還流させた。反応液を冷却後、水20mlを添加
し、クロロホルムで有機相を抽出し、有機相を硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残さをメタ
ノールから再結晶することにより、目的化合物(22)
0.60gを得た。 赤色結晶 融点:197℃ 吸収極大:507nm(メタノール)
【0097】[実施例3] 化合物(29)の合成
【0098】
【化43】
【0099】窒素雰囲気下、原料(C−1)0.30g
と塩化トシル0.20gとを150℃にて10分間加熱
攪拌して反応させた。反応液を冷却後、原料(C−5)
0.20g、アセトニトリル10mlおよびトリエチル
アミン0.20mlを反応系に添加し、外温80℃のオ
イルバスにて30分間加熱還流させた。反応液を冷却
後、析出した粗結晶をろ別し、メタノールから再結晶す
ることにより、目的化合物(29)0.14gを得た。 淡黄白色結晶 融点:294〜298℃(分解) 吸収極大:408nm(メタノール)
【0100】[実施例4]第1表に示した化合物1.0
mgを、液晶化合物(ZLI-1132、E. Merck社製)100
mgに溶解し、液晶組成物を調製した。液晶組成物を、
液晶セルに注入し、ホストゲスト液晶素子を作成した。
液晶セル(E.H.C.社製)は、ITO透明電極付き基板を
有し、ポリイミド配向膜にラビング処理を行いパラレル
配列させた。基板は、厚さ0.7mmのガラス板で、セ
ルギャップは8μmである。側面は、エポキシ樹脂でシ
ールした。液晶素子に、ラビング方向と平行な偏光およ
び垂直な偏光を各々照射し、それぞれの吸収スペクトル
(A//およびA⊥)を吸光度計(ShimadzuUV3100、島津
製作所(株)製)で測定した。極大吸収波長におけるA
//およびA⊥から、オーダーパラメーター(S)を下式
に従い求めた。S=(A//−A⊥)/( A//+2×A
⊥)結果を第1表に示す。
【0101】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 化合物 極大波長 オーダーパラメーター(S) ──────────────────────────────────── (7) 412nm 0.72 (13) 420nm 0.70 (22) 507nm 0.71 比較化合物(M−1) 525nm 0.55 ────────────────────────────────────
【0102】
【化44】
【0103】[実施例5]化合物(7)を、フッ素系液
晶化合物(ZLI-4972、E. Merck社製)に溶解した。実施
例4と同様に液晶セルを作製して、オーダーパラメータ
ー(S)を測定したところ、0.73であった。
【0104】
【発明の効果】本発明に従う化合物を用いることで、高
いオーダーパラメーターを有する液晶素子が得られる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表される化合物を含む液晶組
    成物: (1)D1−L1−A1 [式中、D1は、塩基性核であり;L1は、共役鎖であ
    り;そして、A1は、式(2)で表される酸性核であ
    る] 【化1】 [式中、Y1およびY2は、それぞれ、OまたはSであ
    り;R1およびR2は、それぞれ、アルキル基、アリー
    ル基、−NR21R22またはアルコキシ基であるか、
    あるいは、R1とR2とが結合して環を形成し;そし
    て、R21およびR22は、それぞれ独立に、水素原
    子、アルキル基、アリール基または複素環基である]。
  2. 【請求項2】 式(3)で表される化合物を含む液晶組
    成物: (3)D2−L2−A2 [式中、D2は、式(4)または(5)で表される塩基
    性核であり;L2は、共役鎖であり;そして、A2は、
    式(2)で表される酸性核またはジシアノメチレンから
    構成される酸性核である] 【化2】 [式中、X1は、N−R4、OまたはSであり;R5、
    R6、R7およびR8は、それぞれ、置換基であり;そ
    して、R4は、アルキル基、アリール基または複素環基
    である] 【化3】 [式中、X2およびX3は、それぞれ、N−R11、O
    またはSであり;R9およびR10は、それぞれ、アル
    キル基、アリール基または複素環基であるか、あるいは
    R9とR10とが結合して環を形成し;そして、R11
    は、アルキル基、アリール基または複素環基である]。
  3. 【請求項3】 式(Ia)、(Ib)、(IIa)または
    (IIb)で表される染料と液晶性化合物とを含む液晶組
    成物: 【化4】 [式中、Lは、共役鎖であり;R1 およびR2 は、それ
    ぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、
    アルキルアミノ基またはアリールアミノ基であるか、あ
    るいは、R1 とR2 とが結合して5員環または6員環を
    形成し;X1 、X 2 およびX3 は、それぞれ独立に、R
    3 −N、OまたはSであって、R3 は、アルキル基、ア
    リール基または複素環基であり;Y1 およびY2 は、そ
    れぞれ独立に、OまたはSであり;ヘテロ環A、Bおよ
    びR1 とR2 とが結合して形成する環に、他の環が縮合
    していてもよく;そして、ヘテロ環A、BおよびR1
    2とが結合して形成する環、並びにそれらの縮合環
    は、置換基を有していてもよい]。
  4. 【請求項4】 式(Ia)、(Ib)、(IIa)および
    (IIb)におけるLが、下記L−0〜L−6からなる群
    より選ばれる共役鎖である請求項3に記載の液晶性組成
    物: 【化5】 [式中、Zは、C−RまたはNであって、Rは、水素原
    子、ハロゲン原子またはアルキル基である]。
  5. 【請求項5】 式(Ia)または(IIa)で表される染
    料が、下記式(IA)または(IIA)で表される請求項
    3に記載の液晶性組成物: 【化6】 [式中、Lは、共役鎖であり;R1 およびR2 は、それ
    ぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、
    アルキルアミノ基またはアリールアミノ基であるか、あ
    るいは、R1 とR2 とが結合して5員環または6員環を
    形成し;R3 は、アルキル基、アリール基または複素環
    基であり;Y1 およびY2 は、それぞれ独立に、Oまた
    はSであり;ヘテロ環AおよびR1 とR2 とが結合して
    形成する環に、他の環が縮合していてもよく;そして、
    ヘテロ環AおよびR1 とR2 とが結合して形成する環、
    並びにそれらの縮合環は、置換基を有していてもよ
    い]。
  6. 【請求項6】 式(Ia)または(Ib)で表される染
    料が、下記式(IIIa)または(IIIb)で表される請求項
    3に記載の液晶組成物: 【化7】 [式中、Lは、共役鎖であり;X1 、X2 およびX
    3 は、それぞれ独立に、R3−N、OまたはSであっ
    て、R3 は、アルキル基、アリール基または複素環基で
    あり;Y1 およびY2 は、それぞれ独立に、OまたはS
    であり;環Cは、5員または6員の脂肪族環であり;ヘ
    テロ環A、Bおよび脂肪族環Cに、他の環が縮合してい
    てもよく;そして、ヘテロ環A、Bおよび脂肪族環C、
    並びにそれらの縮合環は、置換基を有していてもよ
    い]。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の化合物と液晶とを含む液
    晶素子。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の化合物と液晶とを含む液
    晶素子。
  9. 【請求項9】 二色性色素と液晶性化合物とを含むゲス
    ト−ホスト型液晶セルであって、二色性色素が、式(I
    a)、(Ib)、(IIa)または(IIb)で表される染
    料であることを特徴とするゲスト−ホスト型液晶セル: 【化8】 [式中、Lは、共役鎖であり;R1 およびR2 は、それ
    ぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、
    アルキルアミノ基またはアリールアミノ基であるか、あ
    るいは、R1 とR2 とが結合して5員環または6員環を
    形成し;X1 、X 2 およびX3 は、それぞれ独立に、R
    3 −N、OまたはSであって、R3 は、アルキル基、ア
    リール基または複素環基であり;Y1 およびY2 は、そ
    れぞれ独立に、OまたはSであり;ヘテロ環A、Bおよ
    びR1 とR2 とが結合して形成する環に、他の環が縮合
    していてもよく;そして、ヘテロ環A、BおよびR1
    2とが結合して形成する環、並びにそれらの縮合環
    は、置換基を有していてもよい]。
  10. 【請求項10】 式(IIIA)で表される化合物: 【化9】 [式中、Lは、共役鎖であり;R3 は、アルキル基、ア
    リール基または複素環基であり;Y1 およびY2 は、そ
    れぞれ独立に、OまたはSであり;環Cは、5員または
    6員の脂肪族環であり;ヘテロ環Aおよび脂肪族環C
    に、他の環が縮合していてもよく;そして、ヘテロ環A
    および脂肪族環C、並びにそれらの縮合環は、置換基を
    有していてもよい]。
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