JP2002265947A - 液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶素子

Info

Publication number
JP2002265947A
JP2002265947A JP2001066197A JP2001066197A JP2002265947A JP 2002265947 A JP2002265947 A JP 2002265947A JP 2001066197 A JP2001066197 A JP 2001066197A JP 2001066197 A JP2001066197 A JP 2001066197A JP 2002265947 A JP2002265947 A JP 2002265947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
liquid crystal
nucleus
carbon atoms
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001066197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kato
隆志 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001066197A priority Critical patent/JP2002265947A/ja
Publication of JP2002265947A publication Critical patent/JP2002265947A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高いオーダーパラメーターを有する2色性色
素を含む液晶組成物および液晶素子を提供する。 【解決手段】 塩基性核と酸性核とからなる発色団を複
数連結した分子構造を有する化合物を含む液晶組成物。
該化合物は、一般式1 (1)A1−L1−D1−S1−D2−L2−A2 [D1およびD2は塩基性核、L1およびL2は共役
鎖、A1およびA2は酸性核、S1は単結合または連結
基を示す]のものが好ましい。その中でも、一般式2の
化合物が特に好ましい。 [X1〜X4は各々OまたはSを、R1〜R8は各々置
換基を表す。R9〜R12は各々アルキルまたはアリー
ル基を表し、R9とR10とで、またはR11とR12
とで環を形成してもよい。S1は単結合または連結基を
表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶素子、特にゲス
ト−ホスト方式の液晶素子ならびに液晶組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶素子として多くの方式が提案されて
いるが(例えば、日本学術振興会第142委員会編、液
晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989
年)、なかでも、2色性色素を液晶中に溶解させ、電場
による液晶の動きに合わせた2色性色素の配向変化に基
づく吸光状態変化による表示方法(いわゆる、ゲストホ
スト方式)は、明るい表示が可能である点で反射型液晶
素子として期待されている。ゲストホスト方式は、例え
ば、B. Bahadur著、D. Demus, J. Goodby, G. W.Gray,
H. W. Spiess, V. Vill編、Handbook of Liquid Cryst
als, Vol. 2A, Wiley-VCH社、1998年、第3.4
章、第257〜302頁に詳しい。その液晶素子に用い
られる2色性色素に要求される性能としては、適切な吸
収特性、高いオーダーパラメーター、高いホスト液晶に
対する溶解性、耐久性などが挙げられる。2色性色素に
関しては、A. V. Ivashchenko著、Dichroic Dyes for L
iquid Crystal Display、CRC社、1994年に詳しい。
従来、共役鎖の末端に酸性核と塩基性核を有する、いわ
ゆるメロシアニン色素に関して2色性色素としての検討
がいくつか報告されているが、いずれの色素もオーダー
パラメーターは低く満足すべき結果を与えていなかっ
た。メロシアニン色素の報告例としては、例えば、T.Uc
hida, C. Shishido, H. Seki, M. Wada、Molecular Cry
stal and Liquid Crystals, Vol.34(Letter), pp.153-1
58, 1977年が挙げられる。
【0003】一方、色素の性能を高める目的で、複数の
発色団を共有結合で連結した化合物、いわゆる連結型色
素が合成されている。メロシアニン色素同士を共有結合
で連結した化合物としては、たとえば、L. Lu, R. J. L
achicotte, T. L. Penner, J. Perlstein, D. G. Whitt
en, J. Am. Chem. Soc. Vol. 121, pp.8146-8156, 1999
n年に記載のものが挙げられる。しかしながら、従来、
連結型メロシアニン色素をゲストホスト方式の2色性色
素として検討した例はなく、その効果は不明確なままで
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
オーダーパラメーターを有する2色性色素を含む液晶組
成物ならびに液晶素子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記[1]〜
[4]の液晶組成物、下記[5]の化合物および下記
[6]〜[8]の液晶素子を提供する。 [1]塩基性核と酸性核とからなる発色団を複数連結し
た分子構造を有する化合物を含むことを特徴とする液晶
組成物。
【0006】[2]塩基性核と酸性核とからなる発色団
を複数連結した分子構造を有する化合物が、式(1)で
表される[1]に記載の液晶組成物: (1)A1−L1−D1−S1−D2−L2−A2 [式中、D1およびD2は塩基性核、L1およびL2は
共役鎖、A1およびA2は酸性核を、S1は単結合また
は連結基を表す]。 [3]式(1)において、D1およびD2が各々4−ピ
リジン核である[2]に記載の液晶組成物。 [4]式(1)で表される化合物が式(2)で表される
[2]に記載の液晶組成物:
【0007】
【化4】
【0008】[式中、X1、X2、X3およびX4は各
々OまたはSを表す。R1、R2、R3、R4、R5、
R6、R7およびR8は各々置換基を表す。R9、R1
0、R11およびR12は各々アルキルまたはアリール
基を表し、R9とR10とで、またはR11とR12と
で環を形成してもよい。S1は単結合または連結基を表
す]。 [5]式(2)で表される化合物。
【0009】[6]塩基性核と酸性核とからなる発色団
を複数連結した分子構造を有する化合物を含む液晶組成
物を有することを特徴とする液晶素子。 [7]式(1)で表される化合物と液晶とを含む液晶素
子。 [8]式(2)で表される化合物と液晶とを含む液晶素
子。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、塩基性核と酸性核とか
らなる発色団を複数連結した分子構造を有する化合物を
液晶組成物に使用する。複数の発色団は、単結合または
共有結合にて連結することが好ましい。塩基性核と酸性
核とからなる発色団を複数連結した分子構造を有する化
合物は、式(1)で表されることが好ましい。 (1)A1−L1−D1−S1−D2−L2−A2
【0011】式(1)において、D1およびD2は塩基
性核を表す。ここでいう塩基性核とは、電子供与性の末
端基を意味し、例えば、James編、The Theory of the P
hotographic Process、第4版、マクミラン出版、1977
年、198〜200頁に記載されているものが挙げられ
る。塩基性核としては、5または6員の複素環が好まし
く、これらの環はさらに縮環されていてもよい。5また
は6員の複素環としては、チアゾリン核、チアゾール
核、ベンゾチアゾール核、オキサゾリン核、オキサゾー
ル核、ベンゾオキサゾール核、セレナゾリン核、セレナ
ゾール核、ベンゾセレナゾール核、3,3−ジアルキル
インドレニン核(例えば3,3−ジメチルインドレニ
ン)、イミダゾリン核、イミダゾール核、ベンゾイミダ
ゾール核、2−ピリジン核、4−ピリジン核、2−キノ
リン核、4−キノリン核、1−イソキノリン核、3−イ
ソキノリン核、イミダゾ[4,5−b]キノキザリン
核、オキサジアゾール核、チアジアゾール核、テトラゾ
ール核、ピリミジン核、ジチオラン核を挙げることが出
来る。
【0012】D1およびD2として好ましくは4−ピリ
ジン核、4−キノリン核、イミダゾリン核、ジチオラン
核である。
【0013】D1およびD2で表される塩基性核は置換
基を有していても良く、そのような置換基をVとする
と、Vで示される置換基としては特に制限は無いが、例
えば、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素、フッ
素)、メルカプト基、シアノ基、カルボキシル基、リン
酸基、スルホ基、ヒドロキシ基、炭素数1から10、好
ましくは炭素数2から8、更に好ましくは炭素数2から
5のカルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイル、モルホリノカルバモイル)、炭素数0
から10、好ましくは炭素数2から8、更に好ましくは
炭素数2から5のスルファモイル基(例えばメチルスル
ファモイル、エチルスルファモイル、ピペリジノスルフ
ァモイル)、ニトロ基、炭素数1から20、好ましくは
炭素数1から10、更に好ましくは炭素数1から8のア
ルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、2−メトキシ
エトキシ、2−フェニルエトキシ)、炭素数6から2
0、好ましくは炭素数6から12、更に好ましくは炭素
数6から10のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、
p−メチルフェノキシ、p−クロロフェノキシ、ナフト
キシ)、炭素数1から20、好ましくは炭素数2から1
2、更に好ましくは炭素数2から8のアシル基(例えば
アセチル、ベンゾイル、トリクロロアセチル)、炭素数
1から20、好ましくは炭素数2から12、更に好まし
くは炭素数2から8のアシルオキシ基(例えばアセチル
オキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数1から20、好ま
しくは炭素数2から12、更に好ましくは炭素数2から
8のアシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、炭素数
1から20、好ましくは炭素数1から10、更に好まし
くは炭素数1から8のスルホニル基(例えばメタンスル
ホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル)、炭
素数1から20、好ましくは炭素数1から10、更に好
ましくは炭素数1から8のスルフィニル基(例えばメタ
ンスルフィニル、エタンスルフィニル、ベンゼンスルフ
ィニル)、炭素数1から20、好ましくは炭素数1から
10、更に好ましくは炭素数1から8のスルホニルアミ
ノ基(例えばメタンスルホニルアミノ、エタンスルホニ
ルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ)、アミノ基、炭
素数1から20、好ましくは炭素数1から12、更に好
ましくは炭素数1から8の置換アミノ基(例えばメチル
アミノ、ジメチルアミノ、ベンジルアミノ、アニリノ、
ジフェニルアミノ)、炭素数0から15、好ましくは炭
素数3から10、更に好ましくは炭素数3から6のアン
モニウム基(例えばトリメチルアンモニウム、トリエチ
ルアンモニウム)、炭素数0から15、好ましくは炭素
数1から10、更に好ましくは炭素数1から6のヒドラ
ジノ基(例えばトリメチルヒドラジノ基)、炭素数1か
ら15、好ましくは炭素数1から10、更に好ましくは
炭素数1から6のウレイド基(例えばウレイド基、N,
N−ジメチルウレイド基)、炭素数1から15、好まし
くは炭素数1から10、更に好ましくは炭素数1から6
のイミド基(例えばスクシンイミド基)、炭素数1から
20、好ましくは炭素数1から12、更に好ましくは炭
素数1から8のアルキルチオ基(例えばメチルチオ、エ
チルチオ、プロピルチオ)、炭素数6から20、好まし
くは炭素数6から12、更に好ましくは炭素数6から1
0のアリールチオ基(例えばフェニルチオ、p−メチル
フェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、2−ピリジル
チオ、ナフチルチオ)、炭素数2から20、好ましくは
炭素数2から12、更に好ましくは炭素数2から8のア
ルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、2−ベンジルオキシカルボニル)、
炭素数6から20、好ましくは炭素数6から12、更に
好ましくは炭素数6から10のアリーロキシカルボニル
基(例えばフェノキシカルボニル)、炭素数1から1
8、好ましくは炭素数1から10、更に好ましくは炭素
数1から5の無置換アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル)、炭素数1から18、好ましく
は炭素数1から10、更に好ましくは炭素数1から5の
置換アルキル基{例えばヒドロキシメチル、トリフルオ
ロメチル、ベンジル、カルボキシエチル、エトキシカル
ボニルメチル、アセチルアミノメチル、またここでは炭
素数2から18、好ましくは炭素数3から10、更に好
ましくは炭素数3から5の不飽和炭化水素基(例えばビ
ニル基、エチニル基1−シクロヘキセニル基、ベンジリ
ジン基、ベンジリデン基)も置換アルキル基に含まれる
ことにする}、炭素数6から20、好ましくは炭素数6
から15、更に好ましくは炭素数6から10の置換又は
無置換のアリール基(例えばフェニル、ナフチル、p−
カルボキシフェニル、p−ニトロフェニル、3,5−ジ
クロロフェニル、p−シアノフェニル、m−フルオロフ
ェニル、p−トリル)、炭素数1から20、好ましくは
炭素数2から10、更に好ましくは炭素数4から6の置
換又は無置換のヘテロ環基(例えばピリジル、5−メチ
ルピリジル、チエニル、フリル、モルホリノ、テトラヒ
ドロフルフリル)が挙げられる。また、ベンゼン環やナ
フタレン環が縮合した構造もとることができる。さら
に、これらの置換基上にさらに此処までに説明したVの
説明で示した置換基が置換していても良い。
【0014】置換基Vとして好ましいものは上述のアル
キル基、アリール基、アルコキシ基、ハロゲン原子であ
り、更に好ましくはメチル基、トリフルオロメチル基、
フェニル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子である。
【0015】式(1)において、A1およびA2は酸性
核を表す。酸性核とは、電子受容性の末端基を意味し、
例えば、 James編、The Theory of the Photographic P
rocess、第4版、マクミラン出版、1977年、198〜2
00頁に記載されているものが挙げられる。酸性核を形
成する官能基としては、チオカルボニル基、カルボニル
基、エステル基、アシル基、カルバモイル基、シアノ
基、スルホニル基などが挙げられる。酸性核の具体例と
しては、米国特許3567719号、同3575869
号、同3804634号、同4002480号、同49
25777号、同5747236号の各明細書に記載が
ある。酸性核は複素環を形成してもよく、そのような複
素環としては、例えば、2−ピラゾリン−5−オン、ピ
ラゾリジン−3−ジオン、イミダゾリン−5−オン、ヒ
ダントイン、2または4−チオヒダントイン、2−イミ
ノオキサゾリジン−4−オン、2−オキサゾリン−5−
オン、2−チオオキサゾリジン−2,5−ジオン、2−
チオオキサゾリン−2、4−ジオン、イソオキサゾリン
−5−オン、2−チアゾリン−4−オン、チアゾリジン
−2,4−オン、ロダニン、チアゾリジン−2,4−ジ
チオン、イソロダニン、インダン−1,3−ジオン、チ
オフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1、1−
ジオキシド、インドリン−2−オン、インドリン−3−
オン、2−オキソインダゾリニウム、3−オキソインダ
ゾリニウム、5,7−ジオキソ−6,7−ジヒドロ
[3,2−a]ピリミジン、シクロヘキサン−1,3−
ジオン、3、4−ジヒドロイソキノリン−4−オン、
1、3−ジオキサン−4、6−ジオン、バルビツール
酸、2−チオバルビツール酸、クロマン−2,4−ジオ
ン、インダゾリン−2−オン、ピリド[1,2−a]ピ
リミジン−1,3−ジオン、ピラゾロ[1,5−b]キ
ナゾロン、ピラゾロ[1,5−a]ベンゾイミダゾー
ル、ピラゾロピリドン、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン−2,4−ジオン、3−オキソ−2,3−ジヒ
ドロベンゾ[d]チオフェン−1,1−ジオキサイド、3
−ジシアノメチン−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チオ
フェン−1,1−ジオキサイドが挙げられる。A1およ
びA2として好ましくは、1,3−ジオン、1,3−ジ
エステルからなる酸性核である。
【0016】これらの酸性核には前述の置換基Vで示し
た置換基または環が、置換しても、縮環していてもよ
い。
【0017】塩基性核と酸性核の組合せにおいて、好ま
しくは、塩基性核=4−ピリジン核、キノリン核+酸性
核=シクロヘキサン−1,3−ジオン核、バルビツール
酸あるいはインダン−1、3−ジオンの組合せであり、
特に好ましくは、塩基性核=4−ピリジン核+酸性核=
シクロヘキサン−1,3−ジオン核あるいはインダン−
1,3−ジオンの組合せである。
【0018】式(1)において、L1およびL2は共役
鎖を表す。共役鎖とはπ電子を有し、末端の酸性核およ
び塩基性核とπ共役系を形成するものである。共役鎖と
しては、炭素−炭素2重結合あるいは3重結合が利用さ
れ、置換基を有していても良い。置換基としては前述の
置換基Vが挙げられる。さらにL1およびL2は環を形
成してもよい。環構造としてはたとえば下記に示すもの
が挙げられる。
【0019】
【化5】
【0020】また他のメチン基と環を形成してもよく、
もしくは助色団環を形成することもできる。
【0021】式(1)において、S1は単結合または連
結基を表し、連結基は炭素原子、窒素原子、硫黄原子、
酸素原子のうち、少なくとも1種を含む原子または原子
団からなる。 連結基としては、炭素数1〜20のアル
キレン基(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、
ブチレン、ペンチレン、1,4−シクロヘキシレン)、
炭素数6〜30のアリーレン基(例えば、p−フェニレ
ン、o−フェニレン、m−フェニレン、1,4−ナフチ
レン、1,3−ナフチレン、4,4’−ビフェニレン、
4,4’−2,2’−ジメチルビフェニレン、4,4’
−2,2’−ジメトキシビフェニレン、4,4’−2,
2’−ジクロロビフェニレン)、炭素数2〜20のアル
ケニレン基(例えば、エテニレン)、炭素数2〜20の
アルキニレン基(例えば、エチニレン)、アミド基、エ
ステル基、スルホアミド基、スルホン酸エステル基、ウ
レイド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオエーテ
ル基、エーテル基、カルボニル基、−NRa−(ここで、R
aは水素原子またはアルキル基、アリール基)、複素環
2価基(たとえば、2,6−ピリジニレン)を1つまた
はそれ以上組み合わせて構成される炭素数1以上60以
下の連結基が挙げられる。なお、これらの連結基はさら
に置換基により置換されていてもよく、置換基として
は、上記置換基群Vが挙げられる。S1で表される連結
基としては、D1、D2、A1およびA2で表される塩
基性核ならびに酸性核が直線上に配置されるものが好ま
しく、そのような連結基としては、trans-1,4−シク
ロヘキシレン、trans-trans-4,4’−ビシクロヘキシ
レン、 p−フェニレン、4,4’−ビフェニレン、
4,4’−2,2’−ジメチルビフェニレン、4,4’
−2,2’−ジメトキシビフェニレン、4,4’−2,
2’−ジクロロビフェニレン、エテニレン、エチニレ
ン、さらに下記に示す連結基が挙げられる。
【0022】
【化6】
【0023】塩基性核と酸性核とからなる発色団を複数
連結した分子構造を有する化合物は、式(2)で表され
ることがさらに好ましい。
【0024】
【化7】
【0025】式(2)において、X1、X2、X3およ
びX4は各々OまたはSを表す。X1、X2、X3およ
びX4として好ましくはOである。
【0026】式(2)において、R1、R2、R3、R
4、R5、R6、R7およびR8は各々置換基を表す。
置換基としては水素原子および前述の置換基Vが挙げら
れる。好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基であり、特に好ましくは
水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、トリフル
オロメチル基、フェニル基、トリフルオロメトキシ基で
ある。
【0027】式(2)において、R9、R10、R11
およびR12は各々アルキルまたはアリール基を表し、
R9とR10とで、R11とR12とで環を形成しても
よい。 R9、R10、R11およびR12として具体
的には、例えば、炭素原子1から18、好ましくは1か
ら7、特に好ましくは1から4の無置換アルキル基(例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、オク
タデシル)、炭素原子1から18、好ましくは1から
7、特に好ましくは1から4の置換アルキル基{例えば
置換基として前述のVが置換したアルキル基が挙げられ
る。好ましくはアラルキル基(例えばベンジル、2−フ
ェニルエチル)、不飽和炭化水素基(例えばアリル
基)、ヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシ
エチル、3−ヒドロキシプロピル)、カルボキシアルキ
ル基(例えば、2−カルボキシエチル、3−カルボキシ
プロピル、4−カルボキシブチル、カルボキシメチ
ル)、アルコキシアルキル基(例えば、2−メトキシエ
チル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル)、アリー
ロキシアルキル基(例えば2−フェノキシエチル、2−
(1−ナフトキシ)エチル)、アルコキシカルボニルア
ルキル基(例えばエトキシカルボニルメチル、2−ベン
ジルオキシカルボニルエチル)、アリーロキシカルボニ
ルアルキル基(例えば3−フェノキシカルボニルプロピ
ル)、アシルオキシアルキル基(例えば2−アセチルオ
キシエチル)、アシルアルキル基(例えば2−アセチル
エチル)、カルバモイルアルキル基(例えば2−モルホ
リノカルボニルエチル)、スルファモイルアルキル基
(例えばN,Nージメチルカルバモイルメチル)、スル
ホアルキル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホ
プロピル、3−スルホブチル、4−スルホブチル、2−
[3−スルホプロポキシ]エチル、2−ヒドロキシ−3
−スルホプロピル、3−スルホプロポキシエトキシエチ
ル)、スルホアルケニル基、スルファトアルキル基(例
えば、2−スルファトエチル基、3−スルファトプロピ
ル、4−スルファトブチル)、複素環置換アルキル基
(例えば2−(ピロリジン−2−オン−1−イル)エチ
ル、テトラヒドロフルフリル)、アルキルスルホニルカ
ルバモイルメチル基(例えばメタンスルホニルカルバモ
イルメチル基)}、炭素数6から20、好ましくは炭素
数6から10、さらに好ましくは炭素数6から8の無置
換アリール基(例えばフェニル基、1−ナフチル基)、
炭素数6から20、好ましくは炭素数6から10、さら
に好ましくは炭素数6から8の置換アリール基(例えば
置換基の例として挙げた前述のVが置換したアリール基
が挙げられる。具体的にはp−メトキシフェニル基、p
−メチルフェニル基、p−クロロフェニル基などが挙げ
られる。)、炭素数1から20、好ましくは炭素数3か
ら10、さらに好ましくは炭素数4から8の無置換複素
環基(例えば2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリ
ジル基、3−ピラゾリル、3−イソオキサゾリル、3−
イソチアゾリル、2−イミダゾリル、2−オキサゾリ
ル、2−チアゾリル、2−ピリダジル、2−ピリミジ
ル、3−ピラジル、2−(1,3,5−トリアゾリ
ル)、3−(1,2,4−トリアゾリル)、5−テトラ
ゾリル)、R9、R10、R11およびR12として好
ましくは無置換のアルキル基(メチル、エチル、プロピ
ル)、アリール基(フェニル)である。
【0028】R9とR10で、またはR11とR12で
環を形成する場合、環員数はいかなる数字であってもよ
いが、5、6または7員の場合が好ましく、5または6
員環が特に好ましい。 R5とR6で環を形成する場合
の構造としては、たとえば、1,2−エチレン、1,3
−プロピレン、1,2−フェニレンなどが挙げられる。
1,3−プロピレンの場合には、さらに2位がアルキ
ル、アリール、複素環基、ハロゲン、アルコキシ、アリ
ーロキシ基で置換されているほうが好ましい。その場
合、好ましい置換基としては、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、シクロヘキシル基、4−ブチルシクロヘキ
シル基、4−ペンチルシクロヘキシル基、フェニル基、
p−ブチルフェニル基、p−ペンチルフェニル基、トリ
フルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などが挙げ
られる。
【0029】式(2)において、S1は、式(1)にお
けるS1と同様の定義を有する。
【0030】塩基性核と酸性核とからなる発色団を複数
連結した分子構造を有する化合物は、式(I)で表され
ることも好ましい。 (I)Ak=Ld=Bs−Ls−Bs=Ld=Ak
【0031】式(I)において、Akは、ケト型酸性核
である。好ましいケト型酸性核を、式(Ak)で表す。
【0032】
【化8】
【0033】式(Ak)において、R1 およびR2 は、
それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基である
か、あるいは、R1 とR2 とが結合して、5員環または
6員環を形成する。上記アルキル基の炭素原子数は、1
乃至12であることが好ましい。アルキル基は、環状構
造を有していてもよい。アリール基は、フェニルである
ことが好ましい。アリール基は、置換基(例、アルキル
基)を有していてもよい。R1 とR2 とが結合して形成
する二価の連結基としては、−NR3 −、−CH 2 −C
4 5 −CH2 −または−フェニレン−が好ましい。
3 、R4 およびR5 は、それぞれ独立に、水素原子、
アルキル基またはアリール基である。上記アルキル基の
炭素原子数は、1乃至12であることが好ましい。アル
キル基は、環状構造を有していてもよい。アリール基
は、フェニルであることが好ましい。アリール基は、置
換基(例、アルキル基)を有していてもよい。フェニレ
ンは、o−フェニレンであることが好ましい。
【0034】式(Ak)において、X1 は、単結合、酸
素原子、硫黄原子、−NR6 −または−CR7 8 −で
ある。R6 、R7 およびR8 は、それぞれ独立に、水素
原子、アルキル基またはアリール基である。上記アルキ
ル基の炭素原子数は、1乃至12であることが好まし
い。アルキル基は、環状構造を有していてもよい。アリ
ール基は、フェニルであることが好ましい。アリール基
は、置換基(例、アルキル基)を有していてもよい。
【0035】式(Ak)において、Y1 およびY2 は、
それぞれ独立に、酸素原子または硫黄原子である。以下
に、Akの例を示す。
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】式(I)において、Ldは、二重結合また
は複数の二重結合が共役する連結基である。以下に、L
dの例を示す。
【0040】
【化12】
【0041】式(I)において、Bsは、塩基性核であ
る。好ましいケト型酸性核を、式(Bs1)および(B
s2)で表す。
【0042】
【化13】
【0043】式(Bs1)および(Bs2)において、
9 、R10およびR11は、それぞれ独立に、水素原子、
アルキル基またはアリール基である。上記アルキル基の
炭素原子数は、1乃至12であることが好ましい。アル
キル基は、環状構造を有していてもよい。アリール基
は、フェニルであることが好ましい。式(Bs1)にお
いて、X2 は、単結合、酸素原子、硫黄原子、−NR12
−または−CR1314−である。R12、R13およびR14
は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基またはアリ
ール基である。上記アルキル基の炭素原子数は、1乃至
12であることが好ましい。アルキル基は、環状構造を
有していてもよい。アリール基は、フェニルであること
が好ましい。アリール基は、置換基(例、アルキル基)
を有していてもよい。以下に、Bsの例を示す。
【0044】
【化14】
【0045】式(I)において、Lsは、単結合または
二価の連結基である。二価の連結基は、−アルキレン基
−、−アルケニレン基−、−アルキニレン基−、−アリ
ーレン基−、−二価の複素環基−、−CO−、−O−お
よびそれらの組み合わせからなる群より選ばれることが
好ましい。上記アルキレン基の炭素原子数は、1乃至1
2であることが好ましい。上記アルケニレン基およびア
ルキニレン基の炭素原子数は、2乃至12であることが
好ましい。上記アルキレン基、アルケニレン基およびア
ルキニレン基は、環状構造を有していてもよい。アリー
レン基は、フェニレンであることが好ましい。アリーレ
ン基は、置換基(例、アルキル基)を有していてもよ
い。二価の複素環基は、ピリジレン(例、2,5−ピリ
ジレン)であることが好ましい。以下に、Lsの例を示
す。
【0046】
【化15】
【0047】
【化16】
【0048】
【化17】
【0049】
【化18】
【0050】以下に、塩基性核と酸性核とからなる発色
団を複数連結した分子構造を有する化合物の例を示す。
【0051】
【化19】
【0052】
【化20】
【0053】
【化21】
【0054】
【化22】
【0055】
【化23】
【0056】
【化24】
【0057】
【化25】
【0058】
【化26】
【0059】塩基性核と酸性核とからなる発色団を複数
連結した分子構造を有する化合物は以下の文献を参考に
して合成することができる。 1.一般的な塩基性核と酸性核を有する色素 F. M. Harmer著、Heterocyclic Compounds - Cyanine
Dyes and Related Compounds、John Wiley & Sons社−
ニューヨーク、ロンドン、1964年刊、 D. M. Sturmer著、Heterocyclic Compouds - Special
Topics in Heterocyclic Chemistry、第18章、第1
4節、482から515頁、John Wiley & Sons社−ニ
ューヨーク、ロンドン、1977年刊、 Rodd's Chemistry of Carbon Compouds、第2版、ボ
リュームIV、パートB、第15章、369から422
頁、Elsevier Science Publishing Company Inc.社−ニ
ューヨーク、1977年刊 2.1,3−インダンジオンを酸性核とする色素 J. Ploquinら、Eur. J. Med. Chem. Chim. Ther., Vol.
9, pp.526-533, 1974年 J. Ploquinら、Eur. J. Heterocycle Chem., Vol.17, p
p.997-1008, 1980年
【0060】発色団と連結基との連結は、パラジウム触
媒を用いたアリールカップリング法(鈴木法、Stille
法、あるいはその類似の方法)、ニッケル触媒を用いた
アリールカップリング法、エステル化反応、アミド化反
応あるいはエーテル化反応を応用できる。
【0061】液晶素子には、二種類以上の色素を併用し
てもよい。以上述べた色素と、公知の二色性色素とを併
用してもよい。公知の二色性色素については、A. V. Iv
ashchenko著、Dichroic Dyes for Liquid Crystal Disp
lay、CRC社、1994年に記載がある。黒色表示のため
には可視域全体の光を吸収することが必要であり、その
ためには、複数の二色性色素を混合することが好まし
い。
【0062】液晶素子に用いられるホスト液晶は、前述
の二色性色素と共存しうる液晶性化合物を選択して使用
する。ホスト液晶としては、ネマチック相あるいはスメ
クチック相を示す液晶化合物が好ましく用いられる。液
晶化合物の例には、アゾメチン化合物、シアノビフェニ
ル化合物、シアノフェニルエステル、フッ素置換フェニ
ルエステル、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステ
ル、フッ素置換シクロヘキサンカルボン酸フェニルエス
テル、シアノフェニルシクロヘキサン、フッ素置換フェ
ニルシクロヘキサン、シアノ置換フェニルピリミジン、
フッ素置換フェニルピリミジン、アルコキシ置換フェニ
ルピリミジン、フッ素置換アルコキシ置換フェニルピリ
ミジン、フェニルジオキサン、トラン系化合物、フッ素
置換トラン系化合物およびアルケニルシクロヘキシルベ
ンゾニトリルが含まれる。液晶化合物については、日本
学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブッ
ク、日刊工業新聞社、1989年、第154〜192頁
ならびに第715〜722頁に記載がある。TFT駆動
に適したフッ素置換されたホスト液晶を使用することも
できる。
【0063】液晶組成物に、ホスト液晶の物性を変化さ
せる目的(例えば,液晶相の温度範囲)で液晶性を示さ
ない化合物を添加してもよい。また、カイラル化合物、
紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤を、液晶組成物に添加
することもできる。TNあるいはSTN用のカイラル剤
については、日本学術振興会第142委員会編、液晶デ
バイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第
199〜202頁に記載がある。
【0064】ホスト液晶に対する二色性色素の比率は、
0.1〜15質量%が好ましく、0.5〜6質量%がさ
らに好ましい。二色性色素は、ホスト液晶中に溶解して
いることが好ましい。二色性色素は、機械的攪拌、加
熱、超音波あるいはその組合せにより、ホスト液晶に溶
解させることができる。液晶素子を1対の電極基板間に
挟持させることにより、液晶セルを構成することができ
る。電極基板としては、ガラス板あるいはプラスチック
基板が一般に用いられる。プラスチック基板の材料の例
には、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂およびエポ
キシ樹脂が含まれる。基板については、日本学術振興会
第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工
業新聞社、1989年、第218〜231頁に記載があ
る。基板上に形成される電極層は、透明電極であること
が好ましい。電極層は、一般に酸化金属(例、酸化イン
ジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズ)か
ら形成する。透明電極については、日本学術振興会第1
42委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新
聞社、1989年、第232〜239頁に記載がある。
【0065】液晶素子は液晶を配向させる目的で、液晶
と接する基板表面に、配向処理を施した層を形成するこ
とが普通である。配向処理としては、4級アンモニウム
塩を塗布し配向させる方法、ポリイミドを塗布しラビン
グ処理により配向する方法、SiOxを斜め方向から蒸着し
て配向する方法、あるいは、光異性化を利用した光照射
による配向方法が採用できる。配向膜については、日本
学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブッ
ク、日刊工業新聞社、1989年、第240〜256頁
に記載がある。
【0066】液晶素子は基板同士をスペーサーなどを介
して、1〜50μmの間隔を設け、その空間に注入する
ことができる。スペーサーについては、日本学術振興会
第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工
業新聞社、1989年、第257〜262頁に記載があ
る。
【0067】液晶素子は、単純マトリックス駆動方式あ
るいはアクテイブマトリックス駆動方式を用いて駆動す
ることができる。アクテイブマトリックス駆動方式とし
ては、薄膜トランジスタ(TFT)を用いる駆動方式が
代表的である。駆動方式については、日本学術振興会第
142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業
新聞社、1989年、第387〜460頁に記載があ
る。
【0068】液晶素子は、様々な方式の液晶デイスプレ
イに応用できる。日本学術振興会第142委員会編、液
晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989
年、第309頁に記載のゲストホスト方式に記載されて
いるホモジニアス配向、ホメオトロピック配向、Wh
ite-Taylor型(相転移)としてフォーカルコニック配
向およびホメオトロピック配向、Super Twisted
Nematic(STN)との組合せ、強誘電性液晶(FLC)と
の組合せ、また、内田龍男監修、反射型カラーLCD総合
技術、シーエムシー社、1999年、第2−1章(GHモ
ード反射型カラーLCD)、第15〜16頁に記載されて
いる、Heilmeier型GHモード、1/4波長板型GHモ
ード、2層型GHモード、相転移型GHモード、高分
子分散液晶(PDLC)型GHモードなどが挙げられる。
【0069】液晶素子は、積層型GHモード(特開平1
0−67990号、同10−239702号、同10−
133223号、同10−339881号、同11−5
2411号、同11−64880号、特開2000−2
21538号の各公報記載)あるいはマイクロカプセル
を利用したGHモード(特開平11−24090号公報
記載)に用いることができる。さらに、液晶素子を、反
射型液晶デイスプレイ(特開平6−235931号、同
6−235940号、同6−265859号、同7−5
6174号、同9−146124号、同9−19738
8号、同10−20346号、同10−31207号、
同10−31216号、同10−31231号、同10
−31232号、同10−31233号、同10−31
234号、同10−82986号、同10−90674
号、同10−111513号、同10−111523
号、同10−123509号、同10−123510
号、同10−206851号、同10−253993
号、同10−268300号、同11−149252
号、特開2000−2874号の各公報記載)に用いる
ことができる。また、液晶素子を、高分子分散液晶型G
Hモード(特開平5−61025号、同5−26505
3号、同6−3691号、同6−23061号、同5−
203940号、同6−242423号、同6−289
376号、同8−278490号、同9−813174
号の各公報記載)に用いることもできる。
【0070】
【実施例】[実施例1] 化合物(21)の合成
【0071】
【化27】
【0072】窒素雰囲気下、原料(C−1)0.20
g、原料(C−2)20mg、酢酸パラジウム5mg、
トリフェニルホスフィン15mgおよびフッ化セシウム
70mgを、DMF2ml中、100℃のオイルバスに
て4時間加熱攪拌させながら反応させた。反応液を冷却
後、水を反応系に添加し、有機物を塩化メチレンにて抽
出した。硫酸マグネシウムで抽出液を乾燥後、減圧下に
て溶媒を留去し、得られた残渣をシルカゲルクロマトグ
ラフィー(溶離液クロロホルム:メタノール=9:1)
にて精製し、目的化合物(21)80mgを得た。 淡黄白色結晶 融点:214〜218℃(分解) 吸収極大:403nm(ジメチルスルホキシド) 吸光係数:4.8×104
【0073】[実施例2] 化合物(10)の合成
【0074】
【化28】
【0075】窒素雰囲気下、原料(C−3)0.20
g、原料(C−2)30mg、酢酸パラジウム5mg、
トリフェニルホスフィン15mgおよびフッ化セシウム
70mgを、DMF2ml中、100℃のオイルバスに
て4時間加熱攪拌させながら反応させた。反応液を冷却
後、水を反応系に添加し、有機物を塩化メチレンにて抽
出した。硫酸マグネシウムで抽出液を乾燥後、減圧下に
て溶媒を留去し、得られた残渣をシルカゲルクロマトグ
ラフィー(溶離液クロロホルム:メタノール=9:1)
にて精製し、目的化合物(10)90mgを得た。 淡黄白色結晶 融点:286〜290℃ 吸収極大:418nm(ジメチルスルホキシド) 吸光係数:6.0×104
【0076】[実施例3]第1表に示す化合物0.5m
gを、液晶化合物(ZLI-1132、E. Merck社製)100m
gに溶解し、液晶組成物を調製した。液晶組成物を、液
晶セルに注入し、ホストゲスト液晶素子を作成した。液
晶セル(E.H.C.社製)は、ITO透明電極付き基板を有
し、ポリイミド配向膜にラビング処理を行いパラレル配
列させた。基板は、厚さ0.7mmのガラス板で、セル
ギャップは8μmである。側面は、エポキシ樹脂でシー
ルした。液晶素子に、ラビング方向と平行な偏光および
垂直な偏光を各々照射し、それぞれの吸収スペクトル
(A//およびA⊥)を吸光度計(ShimadzuUV3100、島津
製作所(株)製)で測定した。極大吸収波長におけるA
//およびA⊥から、オーダーパラメーター(S)を下式
に従い求めた。 S=(A//−A⊥)/( A//+2×A⊥) 結果を第1表に示す。
【0077】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 化合物 極大波長 オーダーパラメーター(S) ──────────────────────────────────── (21) 404nm 0.75 比較化合物(C−1) 390nm 0.69 (10) 407nm 0.74 比較化合物(C−3) 390nm 0.65 ──────────────────────────────────── 註:比較化合物(C−1)および(C−3)は、実施例
1および2で使用した原料(C−1)および(C−3)
と同じ化合物である。
【0078】[実施例4]化合物(21)を、フッ素系
液晶化合物(ZLI-4972、E. Merck社製)に溶解した。実
施例3と同様に液晶セルを作製して、オーダーパラメー
ター(S)を測定したところ、0.76であった。
【0079】
【発明の効果】本発明に従う化合物を用いることで、高
いオーダーパラメーターを有する液晶素子が得られる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性核と酸性核とからなる発色団を複
    数連結した分子構造を有する化合物を含むことを特徴と
    する液晶組成物。
  2. 【請求項2】 塩基性核と酸性核とからなる発色団を複
    数連結した分子構造を有する化合物が、式(1)で表さ
    れる請求項1に記載の液晶組成物: (1)A1−L1−D1−S1−D2−L2−A2 [式中、D1およびD2は塩基性核、L1およびL2は
    共役鎖、A1およびA2は酸性核を、S1は単結合また
    は連結基を表す]。
  3. 【請求項3】 式(1)において、D1およびD2が各
    々4−ピリジン核である請求項2に記載の液晶組成物。
  4. 【請求項4】 式(1)で表される化合物が式(2)で
    表される請求項2に記載の液晶組成物: 【化1】 [式中、X1、X2、X3およびX4は各々OまたはS
    を表す。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7お
    よびR8は各々置換基を表す。R9、R10、R11お
    よびR12は各々アルキルまたはアリール基を表し、R
    9とR10とで、またはR11とR12とで環を形成し
    てもよい。S1は単結合または連結基を表す]。
  5. 【請求項5】 式(2)で表される化合物: 【化2】 [式中、X1、X2、X3およびX4は各々OまたはS
    を表す。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7お
    よびR8は各々置換基を表す。R9、R10、R11お
    よびR12は各々アルキルまたはアリール基を表し、R
    9とR10とで、またはR11とR12とで環を形成し
    てもよい。S1は単結合または連結基を表す]。
  6. 【請求項6】 塩基性核と酸性核とからなる発色団を複
    数連結した分子構造を有する化合物を含む液晶組成物を
    有することを特徴とする液晶素子。
  7. 【請求項7】 式(1)で表される化合物と液晶とを含
    む液晶素子: (1)A1−L1−D1−S1−D2−L2−A2 [式中、D1およびD2は塩基性核、L1およびL2は
    共役鎖、A1およびA2は酸性核を、S1は単結合また
    は連結基を表す]。
  8. 【請求項8】 式(2)で表される化合物と液晶とを含
    む液晶素子: 【化3】 [式中、X1、X2、X3およびX4は各々OまたはS
    を表す。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7お
    よびR8は各々置換基を表す。R9、R10、R11お
    よびR12は各々アルキルまたはアリール基を表し、R
    9とR10とで、またはR11とR12とで環を形成し
    てもよい。S1は単結合または連結基を表す]。
JP2001066197A 2001-03-09 2001-03-09 液晶組成物および液晶素子 Withdrawn JP2002265947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001066197A JP2002265947A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 液晶組成物および液晶素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001066197A JP2002265947A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 液晶組成物および液晶素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002265947A true JP2002265947A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18924722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001066197A Withdrawn JP2002265947A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 液晶組成物および液晶素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002265947A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006306926A (ja) 液晶組成物及び液晶素子
JP4038039B2 (ja) ゲストホスト型液晶表示素子およびその製造方法
JP4315609B2 (ja) 液晶組成物、それを用いた液晶素子およびアゾ化合物
JP2007009120A (ja) 液晶組成物、液晶素子、及びシロキサンポリマー架橋体
US7718086B2 (en) Dichroic dye, and liquid crystal composition and liquid crystal device using the same
JP4169692B2 (ja) アントラキノン化合物、液晶組成物、セル及びそれを用いた表示素子
US7316829B2 (en) Liquid crystal composition and display device
JP4064653B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4038053B2 (ja) アントラキノン化合物、液晶組成物および液晶素子
US7393568B2 (en) Liquid crystal composition and liquid crystal element employing the composition
JP2003113377A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2002265947A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2002241758A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2007238676A (ja) 液晶組成物、液晶素子、反射型表示材料及び調光材料
JP2003113379A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2002302675A (ja) 液晶組成物、それを用いた液晶素子およびアゾ化合物
JP2003082354A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP3989252B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4125040B2 (ja) 液晶組成物、液晶素子および液晶表示装置
JP2006299116A (ja) 液晶組成物及び表示素子
JP2003201478A (ja) 液晶組成物および液晶素子
US7713438B2 (en) Liquid crystal composition, liquid crystal device, reflective display material, and light modulating material
JP2003113378A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2003277755A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2004099812A (ja) 液晶組成物および液晶素子

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513