JP2003277755A - 液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶素子

Info

Publication number
JP2003277755A
JP2003277755A JP2002086078A JP2002086078A JP2003277755A JP 2003277755 A JP2003277755 A JP 2003277755A JP 2002086078 A JP2002086078 A JP 2002086078A JP 2002086078 A JP2002086078 A JP 2002086078A JP 2003277755 A JP2003277755 A JP 2003277755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
liquid crystal
carbon atoms
crystal composition
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002086078A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kato
隆志 加藤
Hisashi Okamura
寿 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002086078A priority Critical patent/JP2003277755A/ja
Publication of JP2003277755A publication Critical patent/JP2003277755A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いオーダーパラメーターを与える液晶組成
物を提供する。 【手段】 下記一般式(a)で表される置換基を有す
る、ベンゾキノン色素またはナフトキノン色素を少なく
とも1種含む液晶組成物である。式中、Hetは酸素原
子、NRa−または硫黄原子を表し、Raは水素原子、ア
ルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す。
1およびB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール
基または環状炭化水素基を表し、Q1は2価の連結基を
表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキ
シ基、アルコキシカルボニル基またはアシルオキシ基を
表す。jは0または1を、p、qおよびrは各々0〜5
のいずれかの整数を、nは1〜3のいずれかの数を表す
が、(p+r)×nは3〜10である。 一般式(a) −(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn
1

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶素子、特にゲス
ト−ホスト方式の液晶素子、およびそれに用いられる液
晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶素子として多くの方式が提案されて
いるが(例えば、日本学術振興会第142委員会編、液
晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989
年)、なかでも、2色性色素を液晶中に溶解させ、電場
による液晶の動きに合わせた2色性色素の配向変化に基
づく吸光状態変化による表示方法(いわゆる、ゲストホ
スト方式)は、明るい表示が可能である点で反射型液晶
素子として期待されている。ゲストホスト方式は、例え
ば、B. Bahadur著、D. Demus, J. Goodby, G. W. Gray,
H. W. Spiess, V. Vill編、Handbook of Liquid Crystal
s, Vol. 2A, Wiley-VCH社、1998年、第3.4章、第257〜302
頁に詳しい。その液晶素子に用いられる2色性色素に要
求される性能としては、適切な吸収特性、高いオーダー
パラメーター、高いホスト液晶に対する溶解性、耐久性
などが挙げられる。2色性色素に関しては、「Dichroic
Dyes for Liquid Crystal Display」( A. V. Ivashchenk
o著、CRC社、1994年)に詳しい。特に、耐久性に関して
は、アゾ色素は不十分なものが多く、耐久性の高い2色
性色素の開発が望まれていた。そのような観点から、ベ
ンゾキノン色素およびナフトキノン色素は高い耐久性を
有する発色団として検討されてきた。ベンゾキノン色素
をゲストホスト方式用2色性色素として検討した例とし
ては、例えば、英国特許第2,041,962号明細書
が挙げられる。ナフトキノン色素をゲストホスト方式用
2色性色素として検討した例としては、例えば、米国特
許第4,472,292号明細書、欧州特許公開EP8
5,335A号公報が挙げられる。しかしながら、ベン
ゾキノン色素およびナフトキノン色素は、オーダーパラ
メーターの低いものが多く、オーダーパラメーターの向
上が望まれていた。
【0003】ところで、二色性色素の分子構造とその諸
特性との関係については、まだ十分に解明されていな
い。二色性色素を特徴づける最も重要な物性値は、オー
ダーパラメーター(S値)であるが、高いS値と、二色
性色素に要求される他の諸特性とを併せ持つ色素は少な
く、実用上要求される諸特性を有する色素によって、高
いS値を実現することは困難である。二色性色素に実用
上要求されるS値以外の特性としては、ホスト液晶に対
する高い溶解性が特に重要である。一方、ホスト液晶と
して、TFTなどのアクテイブマトリクス駆動向けに、
電圧保持率の良好なフッ素系の新規な液晶が開発されて
いるが、従来の二色性色素は、フッ素系液晶に対する溶
解性が低く、深色化が困難である。色素の溶解性を改善
するために、液晶分子にニトロ基、シアノ基などの電子
吸引性基を導入することもできるが、これらの電子吸引
性置換基は電圧保持率の低下を生じやすいという問題が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記諸問題
に鑑みてなされたものであって、特定の置換基を有する
ベンゾキノン色素またはナフトキノン色素を利用するこ
とにより、高い2色比および高いオーダーパラメーター
を有し、表示素子に利用した場合に、表示のコントラス
トを向上することができる液晶組成物および液晶素子を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく検討を重ねた結果、特定の置換基を有する色
素を含有する液晶組成物およびこれを用いた液晶素子
が、上記課題を達成し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。[1] 下記一般式(a)で表される置
換基を有する、ベンゾキノン色素またはナフトキノン色
素を少なくとも1種含む液晶組成物。 一般式(a) −(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn
1 (式中、Hetは酸素原子、NRa−または硫黄原子を
表し、Raは水素原子、アルキル基、アリール基または
ヘテロアリール基を表す。B1およびB2は各々2価のア
リール基、ヘテロアリール基または環状炭化水素基を表
し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シク
ロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基
またはアシルオキシ基を表す。jは0または1を表し、
p、qおよびrは各々0〜5のいずれかの整数を表し、
nは1〜3のいずれかの数を表すが、(p+r)×nは
3〜10である。p、qおよびrが各々2以上の時、2
以上のB1、Q1およびB2は各々同一でも異なっていて
もよく、nが2以上の時、2以上の{(B1p
(Q1q−(B2r}は同一でも異なっていてもよ
い。)
【0006】[2] 前記ナフトキノン色素が、下記一
般式(1)または(2)で表される化合物であることを
特徴とする[1]に記載の液晶組成物。
【0007】一般式(1)
【化1】
【0008】式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、
それぞれ独立に水素原子または置換基を表す。Het、
1、B2、C1、Q1、j、p、q、rおよびnは上記一
般式(a)中の各々と同定義である。
【0009】一般式(2)
【化2】
【0010】式中、R6、R7、R8、R9およびR10は、
それぞれ独立に水素原子または置換基を表す。Het、
1、B2、C1、Q1、j、p、q、rおよびnは上記一
般式(a)中の各々と同定義である。
【0011】[3] 前記一般式(1)または(2)で
表されるナフトキノン色素を少なくとも1種含む液晶組
成物。 [4] 前記一般式(1)中、R3は水素原子または前
記一般式(a)で表される置換基を表す[2]または
[3]に記載の液晶組成物。 [5] 前記一般式(2)中、R8は水素原子または前
記一般式(a)で表される置換基を表す[2]〜[4]
のいずれかに記載の液晶組成物。 [6] 前記一般式(a)、(1)および(2)におい
て、Hetが硫黄原子を表し、B1がアリール基または
ヘテロアリール基を表し、B2がシクロヘキサンー1,
4−ジイル基を表し、C1がアルキル基を表し、p=
2、q=0、r=1およびn=1である[1]〜[5]
のいずれかに記載の液晶組成物。 [7] 前記一般式(a)、(1)および(2)におい
て、Hetが硫黄原子を表し、B1が1,4−フェニレ
ン基を表し、B2がトランス−シクロヘキサン−1,4
−ジイル基を表し、C1がアルキル基(好ましくはメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基ま
たはヘキシル基)を表し、j=1、p=2、q=0、r
=1およびn=1である[1]〜[5]のいずれかに記
載の液晶組成物。
【0012】[8] [1]〜[7]のいずれかに記載
の液晶組成物を含む液晶層を有する液晶素子。 [9] 少なくとも一方が透明な一対の電極基板と、該
一対の電極基板間に挟持された[1]〜[7]のいずれ
かに記載の液晶組成物を含む液晶層とを有する液晶素
子。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。なお、本明細書において「〜」はその前後に記載
される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範
囲を示す。本発明の液晶組成物には、下記一般式(a)
で表される置換基を有する、ベンゾキノン色素またはナ
フトキノン色素を用いる。本明細書において、「ベンゾ
キノン色素」および「ナフトキノン色素」の用語は、各
々「Dichroic Dyes for Liquid Crystal Display」( A.
V. Ivashchenko著、CRC社、1994年)の第60頁に定義さ
れている意味で用いる。
【0014】本発明の液晶組成物は、下記一般式(a)
で表される置換基を有する、ベンゾキノン色素またはナ
フトキノン色素の少なくとも1種を含有する。 一般式(a) −(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn
1
【0015】前記一般式(a)において、Hetは酸素
原子、NRa−または硫黄原子を表す。ここで、Raは水
素原子、アルキル基、アリール基、アシル基またはヘテ
ロアリール基を表す。これらはさらに置換基を有してい
てもよく、該置換基としては、後述の置換基群Vから選
ばれる各置換基が挙げられる。Raは好ましくは、水素
原子;炭素原子1〜18、より好ましくは1〜7、さら
に好ましくは1〜4の無置換アルキル基(例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、ドデシル基、オクタデシル基);炭素原子1〜1
8、より好ましくは1〜7、さらに好ましくは1〜4の
置換アルキル基{アラルキル基(例えばベンジル基、2
−フェニルエチル基)、不飽和炭化水素基(例えばアリ
ル基)、ヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキ
シエチル基、3−ヒドロキシプロピル基)、カルボキシ
アルキル基(例えば、2−カルボキシエチル基、3−カ
ルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、カルボ
キシメチル基)、アルコキシアルキル基(例えば、2−
メトキシエチル基、2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル基)、アリーロキシアルキル基(例えば2−フェノキ
シエチル基、2−(1−ナフトキシ)エチル基)、アル
コキシカルボニルアルキル基(例えばエトキシカルボニ
ルメチル基、2−ベンジルオキシカルボニルエチル
基)、アリーロキシカルボニルアルキル基(例えば3−
フェノキシカルボニルプロピル基)、アシルオキシアル
キル基(例えば2−アセチルオキシエチル基)、アシル
アルキル基(例えば2−アセチルエチル基)、カルバモ
イルアルキル基(例えば2−モルホリノカルボニルエチ
ル基)、スルファモイルアルキル基(例えばN,N−ジ
メチルカルバモイルメチル基)、スルホアルキル基(例
えば、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3
−スルホブチル基、4−スルホブチル基、2−[3−ス
ルホプロポキシ]エチル基、2−ヒドロキシ−3−スル
ホプロピル基、3−スルホプロポキシエトキシエチル
基)、スルホアルケニル基、スルファトアルキル基(例
えば、2−スルファトエチル基、3−スルファトプロピ
ル基、4−スルファトブチル基)、複素環置換アルキル
基(例えば2−(ピロリジン−2−オン−1−イル)エ
チル基、テトラヒドロフルフリル基)、アルキルスルホ
ニルカルバモイルアルキル基(例えばメタンスルホニル
カルバモイルメチル基)};炭素数6〜20、より好ま
しくは炭素数6〜10、さらに好ましくは炭素数6〜8
の無置換アリール基(例えばフェニル基、1−ナフチル
基);炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6〜1
0、さらに好ましくは炭素数6〜8の置換アリール基
(例えば、p−メトキシフェニル基、p−メチルフェニ
ル基、p−クロロフェニル基);炭素数1〜20、より
好ましくは炭素数3〜10、さらに好ましくは炭素数4
〜8の無置換ヘテロアリール基(例えば、2−フリル
基、2−チエニル基、2−ピリジル基、3−ピラゾリル
基、3−イソオキサゾリル基、3−イソチアゾリル基、
2−イミダゾリル基、2−オキサゾリル基、2−チアゾ
リル基、2−ピリダジル基、2−ピリミジル基、3−ピ
ラジル基、2−(1,3,5−トリアゾリル)基、3−
(1,2,4−トリアゾリル)基、5−テトラゾリル
基);炭素数1〜20、より好ましくは炭素数3〜1
0、さらに好ましくは炭素数4〜8の置換ヘテロアリー
ル基(例えば、5−メチル−2−チエニル基、4−メト
キシ−2−ピリジル基);を表す。Raが水素原子を表
すのが特に好ましい。
【0016】前記一般式(a)において、B1およびB2
は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基または環状
炭化水素基を表す。B1およびB2が各々表す2価のアリ
ール基としては、炭素数6〜20のアリール基が好まし
い。具体的には、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラ
セン環の2価基であり、さらに好ましくは、1、4−フ
ェニレン基である。B1およびB2が各々表す2価のヘテ
ロアリール基としては、炭素数1〜20のヘテロアリー
ル基が好ましい。具体的には、ピリジン環、キノリン
環、イソキノリン環、ピリミジン環、ピラジン環、チオ
フェン環、フラン環、オキサゾール環、チアゾール環、
イミダゾール環、ピラゾール環、オキサジアゾール環、
チアジアゾール環、トリアゾール環、およびこれらが縮
環して形成される縮環ヘテロアリール基が好ましい。B
1およびB2が各々表す2価の環状炭化水素基としては、
シクロヘキサン−1,2−ジイル基、シクロヘキサン−
1,3−ジイル基、シクロヘキサン−1,4−ジイル
基、シクロペンタンー1,3−ジイル基が好ましく、
(E)−シクロヘキサン−1、4−ジイル基が特に好ま
しい。
【0017】B1およびB2は各々置換基を有していても
よく、該置換基としては以下の置換基群Vから選ばれる
いずれかが挙げられる。 置換基群V:ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素、
フッ素);メルカプト基;シアノ基;カルボキシル基;
リン酸基;スルホ基;ヒドロキシ基;炭素数1〜10、
好ましくは炭素数2〜8、更に好ましくは炭素数2〜5
のカルバモイル基(例えばメチルカルバモイル基、エチ
ルカルバモイル基、モルホリノカルバモイル基);炭素
数0〜10、好ましくは炭素数2〜8、更に好ましくは
炭素数2〜5のスルファモイル基(例えばメチルスルフ
ァモイル基、エチルスルファモイル基、ピペリジノスル
ファモイル基);ニトロ基;アミド基;炭素数1〜2
0、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数
1〜8のアルキルアミド基(例えば、N−メチルアミド
基、N−エチルアミド基、N,N−ジメチルアミド
基);炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更
に好ましくは炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメト
キシ基、エトキシ基、2−メトキシエトキシ基、2−フ
ェニルエトキシ基);炭素数6〜20、好ましくは炭素
数6〜12、更に好ましくは炭素数6〜10のアリール
オキシ基(例えばフェノキシ基、p−メチルフェノキシ
基、p−クロロフェノキシ基、ナフトキシ基);炭素数
1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは
炭素数2〜8のアシル基(例えばアセチル基、ベンゾイ
ル基、トリクロロアセチル基);
【0018】炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜1
2、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルオキシ基(例
えばアセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基);炭素数
1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは
炭素数2〜8のアシルアミノ基(例えばアセチルアミノ
基);炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更
に好ましくは炭素数1〜8のスルホニル基(例えばメタ
ンスルホニル基、エタンスルホニル基、ベンゼンスルホ
ニル基);炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜1
0、更に好ましくは炭素数1〜8のスルフィニル基(例
えばメタンスルフィニル基、エタンスルフィニル基、ベ
ンゼンスルフィニル基);炭素数1〜20、好ましくは
炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のスルホ
ニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ基、エタ
ンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ
基);アミノ基;炭素数1〜20、好ましくは炭素数1
〜12、更に好ましくは炭素数1〜8の置換アミノ基
(例えばメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ベンジル
アミノ基、アニリノ基、ジフェニルアミノ基);炭素数
0〜15、好ましくは炭素数3〜10、更に好ましくは
炭素数3〜6のアンモニウム基(例えばトリメチルアン
モニウム基、トリエチルアンモニウム基);炭素数0〜
15、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素
数1〜6のヒドラジノ基(例えばトリメチルヒドラジノ
基);炭素数1〜15、好ましくは炭素数1〜10、更
に好ましくは炭素数1〜6のウレイド基(例えばウレイ
ド基、N,N−ジメチルウレイド基);炭素数1〜1
5、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数
1〜6のイミド基(例えばスクシンイミド基);炭素数
1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは
炭素数1〜8のアルキルチオ基(例えばメチルチオ基、
エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基);
【0019】炭素数0〜20、好ましくは炭素数1〜1
2、更に好ましくは炭素数5〜10のアリールチオ基
(アリールチオ基にはヘテロアリールチオ基も含まれ
る。例えばフェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ
基、p−クロロフェニルチオ基、2−ピリジルチオ基、
ナフチルチオ基);炭素数2〜20、好ましくは炭素数
2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアルコキシカ
ルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、2−ベンジルオキシカルボニル基);炭素
数6〜20、好ましくは炭素数6〜12、更に好ましく
は炭素数6〜10のアリーロキシカルボニル基(例えば
フェノキシカルボニル基);炭素数1〜18、好ましく
は炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5の無置
換アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基);炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜
10、更に好ましくは炭素数1〜5の置換アルキル基
{例えばヒドロキシメチル基、トリフルオロメチル基、
ベンジル基、カルボキシエチル基、エトキシカルボニル
メチル基、アセチルアミノメチル基、またここでは炭素
数2〜18、好ましくは炭素数3〜10、更に好ましく
は炭素数3〜5の不飽和炭化水素基(例えばビニル基、
エチニル基1−シクロヘキセニル基、ベンジリジン基、
ベンジリデン基)も置換アルキル基に含まれることにす
る};炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜15、更
に好ましくは炭素数6〜10の置換もしくは無置換のア
リール基(例えばフェニル基、1−ナフチル基、p−カ
ルボキシフェニル基、p−ニトロフェニル基、3,5−
ジクロロフェニル基、p−シアノフェニル基、m−フル
オロフェニル基、p−トリル基);炭素数1〜20、好
ましくは炭素数2〜10、更に好ましくは炭素数4〜6
の置換もしくは無置換のヘテロ環基(例えばピリジル、
5−メチルピリジル基、2−チエニル基、2−フリル
基、モルホリノ基、テトラヒドロフルフリル基);が挙
げられる。これら置換基群Vはベンゼン環やナフタレン
環が縮合した構造もとることができる。さらに、これら
の置換基上にさらに置換基群Vから選ばれるいずれかの
置換基が置換していてもよい。
【0020】置換基群Vとして好ましいものは上述のア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、ハロゲン原子で
あり、更に好ましくはメチル基、トリフルオロメチル
基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、フッ素原子
である。
【0021】前記一般式(a)において、Q1は2価の
連結基を表す。好ましくは、炭素原子、窒素原子、硫黄
原子および酸素原子から選ばれる原子の原子団からなる
2価の連結基を表す。前記2価の連結基としては、炭素
数1〜20のアルキレン基(例えば、メチレン基、エチ
レン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、シ
クロヘキサン−1,4−ジイル基)、炭素数2〜20の
アルケニレン基(例えば、エテニレン基)、炭素数2〜
20のアルキニレン基(例えば、エチニレン基)、アミ
ド基、エーテル基、エルテル基、スルホアミド基、スル
ホン酸エステル基、ウレイド基、スルホニル基、スルフ
ィニル基、チオエーテル基、カルボニル基、−NR−基
(ここで、Rは水素原子、アルキル基またはアリール基
を表す)、アゾ基、アゾキシ基、複素環2価基(例え
ば、ピペラジン−1,4−ジイル基)、またはこれらを
2以上組み合わせて構成される炭素数0〜60の2価の
連結基が好ましい。
【0022】Q1は、アルキレン基、アルケニレン基、
アルキニレン基、エーテル基、チオエーテル基、アミド
基、エルテル基、カルボニル基、およびそれらの組合せ
からなる2価の連結基を表すのが好ましい。Q1はさら
に置換基を有していてもよく、該置換基としては前述の
置換基群Vから選ばれるいずれかの置換基が挙げられ
る。
【0023】前記一般式(a)において、C1はアルキ
ル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカ
ルボニル基、アシル基またはアシルオキシ基を表す。C
1は好ましくは、炭素数1〜30、より好ましくは炭素
数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアルキル基
もしくはシクロアルキル基(例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、i−ブチル
基、s−ブチル基、ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロヘキシル基、
4−メチルシクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシ
ル基、4−プロピルシクロヘキシル基、4−ブチルシク
ロヘキシル基、4−ペンチルシクロヘキシル基、ヒドロ
キシメチル基、トリフルオロメチル基、ベンジル基);
炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜10、更に
好ましくは炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキ
シ基、エトキシ基、2−メトキシエトキシ基、2−フェ
ニルエトキシ基);炭素数1〜20、より好ましくは炭
素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルオ
キシ基(例えばアセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基);炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜1
2、更に好ましくは炭素数1〜8のアシル基(例えば、
アセチル基、ホルミル基、ピバロイル基、2−クロロア
セチル基、ステアロイル基、ベンゾイル基、p−n―オ
クチルオキシフェニルカルボニル基);炭素数2〜2
0、より好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭
素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、2−ベンジルオ
キシカルボニル基);を表す。C1は特に好ましくは、
アルキル基またはアルコキシ基を表し、さらに好ましく
は、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基またはトリフルオロメトキシ基を表す。C1
さらに置換基を有していてもよく、該置換基としては前
述の置換基群Vから選ばれるいずれかの置換基が挙げら
れる。
【0024】前記一般式(a)において、jは0または
1を表し、好ましくは1である。p、qおよびrは各々
0〜5のいずれかの整数を表し、nは1〜3のいずれか
の整数を表すが、(p+r)×nは3以上10以下を満
足する。なお、p、q、rおよびnが各々2以上の場
合、その繰り返し単位は同一であっても異なっていても
よい。好ましいp、q、rおよびnの組合せを以下に記
す。 (1) p=3、q=0、r=0、n=1 (2) p=4、q=0、r=0、n=1 (3) p=5、q=0、r=0、n=1 (4) p=2、q=0、r=1、n=1 (5) p=2、q=1、r=1、n=1 (6) p=1、q=1、r=2、n=1 (7) p=3、q=1、r=1、n=1 (8) p=2、q=0、r=2、n=1 (9) p=1、q=1、r=1、n=2 (10) p=2、q=1、r=1、n=2
【0025】特に好ましくは、(1) p=3、q=
0、r=0、n=1;(4) p=2、q=0、r=
1、n=1;(5) p=2、q=1、r=1、n=
1;の組合せである。
【0026】なお、−{(B1p−(Q1q
(B2rn−C1としては、液晶性を示す構造を含むこ
とが好ましい。ここでいう液晶とは、いかなるフェーズ
であってもよいが、好ましくはネマチック液晶、スメク
チック液晶、デイスコテイック液晶であり、特に好まし
くは、ネマチック液晶である。液晶化合物の具体例とし
ては、液晶便覧編集委員会編、液晶便覧、丸善、200
0年の第3章「分子構造と液晶性」に記載されているも
のなどが挙げられる。
【0027】−{(B1p−(Q1q−(B2rn
1の具体例を以下に示すが、本発明はこれに限定され
るものではない(図中、波線は連結位置を表す)。
【0028】
【化3】
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】前記ベンゾキノン色素および前記ナフトキ
ノン色素中の前記一般式(a)で表される置換基の個数
は、1〜6であるのが好ましくは、1〜4であるのがよ
り好ましく、1または2であるのが特に好ましい。
【0033】前記一般式(a)で表される置換基の好ま
しい構造は、Hetが硫黄原子を表し、B1がアリール
基またはヘテロアリール基を表し、B2がシクロヘキサ
ン−1,4−ジイル基を表し、C1がアルキル基を表
し、j=1、p=2、q=0、r=1およびn=1を表
す構造;およびHetが硫黄原子を表し、B1がアリー
ル基またはヘテロアリール基を表し、B2がシクロヘキ
サン−1,4−ジイル基を表し、C1がアルキル基を表
し、j=1、p=1、q=0、r=2およびn=1を表
す構造;である。特に好ましい構造は、Hetが硫黄原
子を表し、B1が1,4−フェニレン基を表し、B2がト
ランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、C
1がアルキル基(好ましくはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基またはヘキシル基)を表
し、j=1、p=2、q=0、r=1およびn=1であ
る下記一般式(a−1)で表される構造;およびHet
が硫黄原子を表し、B1が1,4−フェニレン基を表
し、B2がトランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル
基を表し、C1がアルキル基(好ましくはメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基またはヘキ
シル基)を表し、j=1、p=1、q=0、r=2およ
びn=1である下記一般式(a−2)で表される構造;
である。
【0034】
【化7】
【0035】前記一般式(a−1)および(a−2)
中、Ra1〜Ra12は各々独立して、水素原子または置換
基を表す。該置換基としては、前述の置換基群Vから選
ばれる置換基が挙げられる。Ra1〜Ra12はそれぞれ、
水素原子、ハロゲン原子(特にフッ素原子)、アルキル
基、アリール基またはアルコキシ基を表すのが好まし
い。前記一般式(a−1)および(a−2)中、Ca1
よびCa2は各々独立してアルキル基を表す。好ましく
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基またはヘキシル基を表す。
【0036】本発明に用いられるナフトキノン色素の中
でも、下記一般式(1)または(2)で表される化合物
が好ましい。
【0037】一般式(1)
【化8】
【0038】一般式(2)
【化9】
【0039】前記一般式(1)および(2)において、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R 7、R8、R9および
10は、それぞれ独立に水素原子または置換基を表す。
置換基としては、上述置換基群Vが挙げられる。R1
2、R3、R4、R7、R8、R9、R10は各々独立して、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルチオ
基またはアリールチオ基を表すのが好ましく、水素原
子、フッ素原子、アリールアミノ基、アリーロキシ基ま
たはアリールチオ基を表すのが特に好ましい。
【0040】前記一般式(1)および(2)において、
Het、B1、B2、C1、Q1、j、p、q、rおよびn
は、上記一般式(a)中のそれぞれと同定義であり、好
ましい範囲も同様である。
【0041】前記一般式(1)および(2)で表される
化合物はそれぞれ、さらに前記一般式(a)で表される
置換基を有していてもよい。前記一般式(a)で表され
る置換基の置換位置としては、前記一般式(1)におい
てはR3が好ましく、前記一般式(2)においてはR8
好ましい。R3およびR8が前記一般式(a)で表される
置換基でない場合は、R3およびR8はそれぞれ水素原子
であるのが好ましい。
【0042】以下に本発明に使用可能なベンゾキノン色
素およびナフトキノン色素の具体例を示すが、本発明は
以下の具体例によってなんら制限されるものではない。
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】
【化12】
【0046】
【化13】
【0047】本発明の化合物は、「Dichroic Dyes for
Liquid Crystal Display」( A. V.Ivashchenko著、CRC
社、1994年)の第60〜61頁に記載の方法に準じて合
成することができる。
【0048】前記一般式(a)で表される置換基を有す
るベンゾキノン色素およびナフトキノン色素(以下、
「本発明の化合物」という場合がある)はホスト液晶に
対する溶解度が高く、かつ液晶組成物のオーダーパラメ
ーターの向上に寄与する。特に、TFT駆動に適してい
るフッ素系ホスト液晶に対する溶解度が高い特徴を有し
ている。また、ゲストホスト型液晶表示素子の2色性色
素とし機能させた場合に、表示コントラストの向上に寄
与する。
【0049】本発明の液晶組成物に使用可能なホスト液
晶は、本発明の化合物と共存し得るものであれば特に制
限はないが、例えば、ネマチック相あるいはスメクチッ
ク相を示す液晶化合物が利用できる。その具体例として
は、アゾメチン化合物、シアノビフェニル化合物、シア
ノフェニルエステル、フッ素置換フェニルエステル、シ
クロヘキサンカルボン酸フェニルエステル、フッ素置換
シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル、シアノフ
ェニルシクロヘキサン、フッ素置換フェニルシクロヘキ
サン、シアノ置換フェニルピリミジン、フッ素置換フェ
ニルピリミジン、アルコキシ置換フェニルピリミジン、
フッ素置換アルコキシ置換フェニルピリミジン、フェニ
ルジオキサン、トラン系化合物、フッ素置換トラン系化
合物、アルケニルシクロヘキシルベンゾニトリルなどが
挙げられる。「液晶デバイスハンドブック」(日本学術
振興会第142委員会編、日刊工業新聞社、1989
年)の第154〜192頁および第715〜722頁に
記載の液晶化合物を用いることができる。TFT駆動に
適したフッ素置換されたホスト液晶[ZLI−469
2、MLC−6267、6284、6287、628
8、6406、6422、6423、6425、643
5、6437、7700、7800、9000、910
0、9200、9300、10000、12200(以
上Merck社製);LIXON 5036XX、50
37XX、5039XX、5040XX、5041XX
(以上チッソ社製);等]を使用することもできる。
【0050】本発明の液晶組成物には、ホスト液晶の物
性を所望の範囲に変化させることを目的として(例え
ば、液晶相の温度範囲を所望の範囲にすることを目的と
して)、液晶性を示さない化合物を添加してもよい。ま
た、カイラル化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの
化合物を含有させてもよい。そのような添加剤は、例え
ば、「液晶デバイスハンドブック」(日本学術振興会第
142委員会編、日刊工業新聞社、1989年)の第1
99〜202頁に記載のTN、STN用カイラル剤が挙
げられる。
【0051】本発明の液晶組成物において、ホスト液晶
および本発明の化合物の含有量については制限はない
が、本発明の化合物の含有量はホスト液晶の含有量に対
して0.1〜15質量%であることが好ましく、0.5
〜6質量%であることが特に好ましい。 また、本発明
の液晶組成物を封入した液晶セルの吸収スペクトルを測
定することで、所望の光学濃度に必要な色素濃度を決定
することが望ましい。
【0052】本発明の液晶組成物は、ホスト液晶へ本発
明の化合物を溶解することによって調製することができ
る。溶解は、機械的攪拌、加熱、超音波、あるいはその
組合せなどを利用して行うことができる。
【0053】本発明の液晶素子は、本発明の液晶組成物
を含有する液晶素子である。本発明の液晶素子の一実施
形態は、一対の電極基板間と、一対の電極基板に挟持さ
れる本発明の液晶組成物を含有する液晶層とを備えた液
晶素子である。前記電極基板は、通常ガラスあるいはプ
ラスチックからなる基板上に、電極層を形成したものを
用いることができる。プラスチック基板としては、アク
リル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂などが
挙げられる。基板については、例えば、「液晶デバイス
ハンドブック」(日本学術振興会第142委員会編、日
刊工業新聞社、1989年)の第218〜231頁に記
載のものを用いることができる。基板上に形成される電
極層は、好ましくは透明電極層である。例えば、酸化イ
ンジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズ等
から形成することができる。透明電極については、例え
ば、「液晶デバイスハンドブック」(日本学術振興会第
142委員会編、日刊工業新聞社、1989年)の第2
32〜239頁に記載のものが用いられる。
【0054】本発明の液晶素子は、例えば、一対の基板
をスペーサーなどを介して、1〜50μm間隔で対向さ
せ、基板間に形成された空間に本発明の液晶組成物を注
入することにより作製することができる。前記スペーサ
ーについては、例えば、「液晶デバイスハンドブック」
(日本学術振興会第142委員会編、日刊工業新聞社、
1989年)の第257〜262頁に記載のものを用い
ることができる。
【0055】本発明の液晶素子は、単純マトリックス駆
動方式あるいは薄膜トランジスタ(TFT)などを用い
たアクテイブマトリックス駆動方式を用いて駆動するこ
とができる。駆動方式については、例えば、「液晶デバ
イスハンドブック」(日本学術振興会第142委員会
編、日刊工業新聞社、1989年)の第387〜460
頁に詳細が記載され、本発明の液晶素子の駆動方法とし
て利用できる。
【0056】本発明の液晶素子が利用できる液晶ディス
プレイは、特にその方式については制限されないが、例
えば、「液晶デバイスハンドブック」(日本学術振興会
第142委員会編、日刊工業新聞社、1989年)の第
309頁に記載のゲストホスト方式に記載されている
ホモジニアス配向、ホメオトロピック配向、Whit
e−Taylor型(相転移型)としてフォーカルコ
ニック配向およびホメオトロピック配向、Supe
r Twisted Nematic(STN)方式と
の組合せ、強誘電性液晶(FLC)との組合せ、ま
た、「反射型カラーLCD総合技術」(内田龍男監修、
シーエムシー社、1999年)の第2−1章(GHモー
ド反射型カラーLCD)、第15〜16頁に記載されて
いる、Heilmeier型GHモード、1/4波
長板型GHモード、2層型GHモード、相転移型G
Hモード、高分子分散液晶(PDLC)型GHモード
などが挙げられる。
【0057】さらに、本発明の液晶素子は特開平10−
67990号、同10−239702号、同10−13
3226号、同10−339881号、同11−524
11号、同11−64880号、特開2000−221
538号などの各公報に記載されている積層型GHモー
ド、特開平11−24090号公報などに記載されてい
るマイクロカプセルを利用したGHモードの液晶ディス
プレイに用いることができる。さらに、特開平6−23
5931号、同6−235940号、同6−26585
9号、同7−56174号、同9−146124号、同
9−197388号、同10−23346号、同10−
31207号、同10−31216号、同10−312
31号、同10−31232号、同10−31233
号、同10−31234号、同10−82986号、同
10−90674号、同10−111513号、同10
−111523号、同10−123509号、同10−
123510号、同10−206851号、同10−2
53993号、同10−268300号、同11−14
9252号、特開2000−2874号などの各公報に
記載されている反射型液晶ディスプレイに用いることが
できる。また、特開平5−61025号、同5−265
053号、同6−3691号、同6−23061号、同
5−203940号、同6−242423号、同6−2
89376号、同8−278490号、同9−8131
74号などの各公報に記載されている高分子分散液晶型
GHモードに用いることができる。
【0058】本発明の液晶素子は、コンピューター、時
計、電卓などの表示素子、電子光学シャッター、電子光
学絞り、光通信光路切り替えスイッチ、光変調器などの
種種の電子光学デバイスとして好適に利用することがで
きる。
【0059】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、物質量と
その割合、操作等は本発明の主旨から逸脱しない限り適
宜変更することができる従って本発明の範囲は以下の具
体例に制限されるものではない。 [実施例1]表1に示した化合物1.0mgを、商品名
「ZLI−5081」(E.Merck社製)の液晶1
00mgに溶解させ、液晶組成物を調製した。この液晶
組成物を、市販の液晶セル用基板に注入し、液晶素子を
作製した。用いた液晶セル用基板は、E.H.C.社製
のもので、ITO透明電極層、およびポリイミド配向膜
(ラビング処理によりパラレル配向処理付き)が形成さ
れたガラス板(厚さ0.7mm)であり、セルギャップ
8μm、エポキシ樹脂シール付きのものであった。
【0060】作製した素子に、ラビング方向と平行な偏
光および垂直な偏光を各々照射し、それぞれの吸収スペ
クトル(A‖およびA⊥)をShimadzu UV3
100にて測定した。極大吸収波長におけるA‖および
A⊥から、オーダーパラメーターSを下式1に従い求め
た。 式1 S = (A‖−A⊥)/(A‖+2・A⊥)
【0061】測定結果を表1に示す。表1より従来知ら
れていた色素C−1およびC−2よりも本発明の化合物
のほうが高いオーダーパラメーターを与えることがわか
った。
【0062】
【表1】
【0063】
【化14】
【0064】[実施例2]本発明の化合物1−2を用
い、商品名MLC−6608(フッ素系液晶、 誘電率
異方性が負、E. Merck社製)に溶解させ、実施
例1と同様の操作によりオーダーパラメーターSを測定
したところ、S=0.80であった。本発明の化合物は
誘電率異方性が負のホスト液晶を用いても高いオーダー
パラメーターを与えることがわかる。
【0065】
【発明の効果】本発明の化合物を含有する液晶素子は、
溶解性に優れ、高いオーダーパラメーターを示す。また
このような物性を有することから、電界に対する応答性
(応答速度)が速く、配向性、成膜性、メモリー性に優
れ、耐光性、溶解性に優れ、大面積化可能な低粘性のゲ
スト−ホスト液晶組成物が提供可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 GA13 HA21 HA22 JA06 MA02 4H056 EA07 FA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(a)で表される置換基を有
    する、ベンゾキノン色素またはナフトキノン色素を少な
    くとも1種含む液晶組成物。 一般式(a) −(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn
    1 (式中、Hetは酸素原子、NRa−または硫黄原子を
    表し、Raは水素原子、アルキル基、アリール基または
    ヘテロアリール基を表す。B1およびB2は各々2価のア
    リール基、ヘテロアリール基または環状炭化水素基を表
    し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シク
    ロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基
    またはアシルオキシ基を表す。jは0または1を表し、
    p、qおよびrは各々0〜5のいずれかの整数を表し、
    nは1〜3のいずれかの数を表すが、(p+r)×nは
    3〜10である。p、qおよびrが各々2以上の時、2
    以上のB1、Q1およびB2は各々同一でも異なっていて
    もよく、nが2以上の時、2以上の{(B1p
    (Q1q−(B2r}は同一でも異なっていてもよ
    い。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶組成物を含む液晶
    層を有する液晶素子。
JP2002086078A 2002-03-26 2002-03-26 液晶組成物および液晶素子 Pending JP2003277755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086078A JP2003277755A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 液晶組成物および液晶素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086078A JP2003277755A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 液晶組成物および液晶素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003277755A true JP2003277755A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29232807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002086078A Pending JP2003277755A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 液晶組成物および液晶素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003277755A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005225986A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Fuji Photo Film Co Ltd 液晶組成物および液晶素子
US8501739B2 (en) 2005-07-04 2013-08-06 High Point Pharmaceuticals, Llc Medicaments

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005225986A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Fuji Photo Film Co Ltd 液晶組成物および液晶素子
US8501739B2 (en) 2005-07-04 2013-08-06 High Point Pharmaceuticals, Llc Medicaments
US8846677B2 (en) 2005-07-04 2014-09-30 High Point Pharmaceuticals, Llc Medicaments

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7338690B2 (en) Liquid crystal composition and liquid crystal device
JP2006306926A (ja) 液晶組成物及び液晶素子
JP4038039B2 (ja) ゲストホスト型液晶表示素子およびその製造方法
JP2007093812A (ja) 液晶素子
JP2006077151A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4169692B2 (ja) アントラキノン化合物、液晶組成物、セル及びそれを用いた表示素子
JP2006316138A (ja) 液晶組成物及び表示素子
JP2003113377A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2008007754A (ja) 液晶組成物、液晶素子、反射型表示材料、及び調光材料
JP4064653B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4038053B2 (ja) アントラキノン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP2003277755A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP3989252B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2003096461A (ja) 液晶組成物およびそれを用いた液晶素子
JP2003201478A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4125040B2 (ja) 液晶組成物、液晶素子および液晶表示装置
JP2003113379A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2003096453A (ja) 液晶組成物およびそれを用いた液晶素子
JP2006299116A (ja) 液晶組成物及び表示素子
JP2004099812A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4171262B2 (ja) ゲストホスト型液晶素子
JP2007133091A (ja) 液晶表示素子
JP2005272713A (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP2002302675A (ja) 液晶組成物、それを用いた液晶素子およびアゾ化合物
JP2003096462A (ja) 液晶組成物およびそれを用いた液晶素子