JP4571389B2 - 液晶組成物及びそれを含有する液晶素子、並びに化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶組成物及びそれを液晶層の含有する液晶素子に関し、特にゲスト-ホスト方式の液晶素子に好適に用いられる。
液晶素子については既に多くの方式が提案され、ゲスト-ホスト方式の液晶素子は明るい表示が可能であるので、反射型に適した液晶素子として期待されている。ゲスト-ホスト方式の液晶素子では、二色性色素を液晶中に溶解させ、電場による液晶の動きに合わせた二色性色素の配向変化に基づき、吸光状態を変化させて画像を表示する。ゲスト-ホスト方式の液晶素子に用いられる二色性色素には、適切な吸収特性、高いオーダーパラメーター、高いホスト液晶に対する溶解性、耐久性などが要求されている。
二色性色素として、アントラキノン色素が広く研究されている。例えば、アミノ基及びアルキルチオ基を有するアントラキノン色素としては、以下のものが挙げられる(特許文献1及び2参照。)。従来二色性色素として提供されているアントラキノン色素では、高いオーダーパラメーターと適切な吸収特性を同時に満足する赤色領域に吸収を有するシアン色素が少なく、高い表示性能を有する液晶素子に用いる液晶組成物としてはさらなる改良が求められていた。
Figure 0004571389
一方、下記化合物が特許文献3に開示されているものの、本願化合物の範囲については開示も示唆もされていない(特許文献3参照)。さらに、当該化合物は、二色性色素以外の用途で報告されているものである。
Figure 0004571389
特開昭59−27956号公報。 特許平4−6223号公報。 米国特許6197223B1号公報。
本発明の目的は、高いオーダーパラメーターと赤色領域に適切な吸収特性とを同時に満足するアントラキノン系色素の使用により、高い表示性能を有する液晶素子、並びに化合物の提供にある。
本発明の目的は、下記[1]及び下記[2]の液晶組成物、下記[3]の液晶素子により達成された。
[1]下記式(1)で表される化合物と液晶とを含有する液晶組成物。
式(1)
Figure 0004571389
(式中、R1及びR2は各々、アリール基又はヘテロアリール基を表し、R7及びR8は各々、アリール基を表し、R3、R4、R5及びR6は各々水素原子または置換基を表す。)
[2]前記式(1)中、R1及びR2の少なくとも一方が下記式(a)で表される[1]に記載の液晶組成物。
式(a)
Figure 0004571389
(式中、 B1及びB2は各々2価のアリール基又はヘテロアリール基を表し、Qは2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。rは0又は1を表し、nは1〜3のいずれかの数を表す。nが2以上の場合、二つ以上のQ及びB2はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)
[3]一対の電極間に液晶層を有する液晶素子であって、該液晶層に[1]又は[2]に記載の液晶組成物を含有する液晶素子。
[4]下記式(2)で表される化合物。
式(2)
Figure 0004571389
(式中、R1及びR2は各々、アリール基又はヘテロアリール基を表し、R7及びR8は各々、アリール基を表し、R3、R4、R5及びR6は各々、水素原子又は置換基を表す。ただし、R1及びR2の少なくとも一方が、下記式(a)で表される。
Figure 0004571389
(式中、B1及びB2は各々2価のアリール基又はヘテロアリール基を表し、Qは2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。rは0又は1を表し、nは1〜3のいずれかの数を表す。nが2以上の場合、二つ以上のQ及びB2はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)
本発明では、高いオーダーパラメーターと適切な吸収特性を同時に満足するアントラキノン系色素を用いて、高いコントラストを有する画像表示が可能な液晶組成物、及びそれを用いた液晶素子、またこれに用いることのできる化合物を提供することができる。
発明の実施の形態
本発明は、下記式(1)又は(2)で表される化合物(以下、「本発明の化合物」及び「本発明の色素」と同義である)を含有する液晶組成物に関する。本発明の式(2)で表される化合物は、前記式(1)で表される化合物の式(1)中、R1及びR2の少なくとも一方が後述する式(a)で表される化合物と等価である。なお、本明細書において「〜」はその前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
式(1)
Figure 0004571389
式中、R1及びR2は各々、アリール基又はヘテロアリール基を表し、R7及びR8は各々アリール基を表し、R3、R4、R5及びR6は各々水素原子または置換基を表す。
1及びR2がそれぞれ表すアリール基としては、炭素原子数6〜30のアリール基が好ましく、例えば、フェニル、及びナフチルが好ましい。R1及びR2がそれぞれ表すヘテロアリール基は、炭素原子と、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1種とを環構成原子とするヘテロアリール環からなる基であり、例えば、ピリジル、チエニル、フリル、モルホリノ、テトラヒドロフルフリル、キノリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリルなどが好ましい。これらのアリール基またはヘテロアリール基は置換基を有していてもよく、該置換基の例としては、後述するR3〜R6がそれぞれ表す置換基の例と同様である。好ましい置換基の例としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基及びヘテロアリール基が挙げられる。
1及びR2としては、アリール基が好ましく、アルキル基又はアリール基で置換されたフェニル基がより好ましい。また、R1及びR2の少なくとも一方が下記式(a)で表される基であるのがさらに好ましい。双方が下記式(a)で表される基であってもよい。
式(a)
Figure 0004571389
式中、 B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基を表し、Qは2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。rは0又は1を表し、nは1〜3のいずれかの数を表す。nが2以上の場合、二つ以上のQ及びB2はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
式(a)中、B1及びB2は各々2価のアリール基又はヘテロアリール基を表す。B1及びB2の表す2価のアリール基としては、好ましくは炭素数6〜20のアリール基であり、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセンからなる2価の基である。さらに好ましくはベンゼンまたは置換ベンゼンからなる2価の基であり、特に好ましくは1,4−フェニレンである。B1及びB2の表す2価のヘテロアリール基としては、好ましくは炭素数1〜20のヘテロアリール基であり、ピリジン、キノリン、イソキノリン、ピリミジン、ピラジン、チオフェン、フラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、及びこれらが縮環して形成する縮環へテロアリール基である。
1及びB2の表す2価の環式基は、さらに置換基を有していてもよく、該置換基の例としては、後述するR3〜R6がそれぞれ表す置換基の例と同様である。
式(a)中、Qは2価の連結基を表し、炭素原子、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子のいずれか少なくとも1種の原子から構成される原子団からなる。2価の連結基としては、炭素数1〜20のアルキレン基(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、シクロヘキシル−1,4−ジイル)、炭素数2〜20のアルケニルレン基(例えば、エテニレン)、炭素数2〜20のアルキニレン基(例えば、エチニレン)、アミド基、エーテル基、エステル基、スルホアミド基、スルホン酸エステル基、ウレイド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオエーテル基、カルボニル基、−NR−基(ここで、Rは水素原子又はアルキル基、アリール基を表す)、アゾ基、アゾキシ基、複素環2価基(例えば、ピペラジン−1,4−ジイル)を1つ又はそれ以上組み合わせて構成される炭素数0〜30の2価の連結基が挙げられる。Qの表す2価の連結基として、好ましくは、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、エーテル基、チオエーテル基、およびそれらを組み合わせた基である。Qはさらに置換基を有していてもよく、置換基の例としては後述するR3〜R6がそれぞれ表す置換基の例と同様である。
式(a)中、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基またはアシルオキシ基を表す。好ましい例としては、炭素数1〜20、より好ましくは1〜15、更に好ましくは炭素数1〜12のアルキル及びシクロアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、シクロヘキシル、4−ブチルシクロヘキシル、4−ペンチルシクロヘキシル、トリフルオロメチル、ベンジル)、炭素数1〜20、より好ましくは1〜12、更に好ましくは1〜8のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−フェニルエトキシ)、炭素数1〜20、より好ましくは2〜12、更に好ましくは2〜8のアシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数1〜20、より好ましくは1〜12、さらに好ましくは1〜8のアシル基(例えば、ホルミル、アセチル、ピバロイル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル)、炭素数2〜20、より好ましくは2〜13、更に好ましくは2〜9のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2−ベンジルオキシカルボニル)が挙げられる。C1として特に好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基であり、さらに好ましくは、プロピル、ペンチル、ヘプチル、4−ペンチルシクロヘキシル、トリフルオロメトキシである。C1はさらに置換基を有していてもよく、置換基の例としては後述するR3〜R6がそれぞれ表す置換基の例と同様である。
式(a)中、rは0又は1を表し、nは1〜3のいずれかの数を表す。rは0であるのがより好ましい。nは1又は2であるのが好ましく、1であるのがより好ましい。
式(1)中、R7及びR8はアリール基を表す。好ましいアリール基の例としては、炭素数6〜20、より好ましくは6〜15、さらに好ましくは6〜10のアリール基であり、例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2−メチルフェニル、2,5−ジメチルフェニルが挙げられる。R7及びR8がそれぞれ表すアリール基は置換基を有していてもよい。該置換基の例としては、後述するR3〜R6がそれぞれ表す置換基の例と同様である。
前記式(1)中、R3、R4、R5、及びR6は各々水素原子又は置換基を表す。置換基としては下記の置換基群Yから選ばれる置換基が挙げられる。
(置換基群Y)
ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素、フッ素)、メルカプト基、シアノ基、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のカルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、モルホリノカルバモイル)、炭素数0〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のスルファモイル基(例えばメチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ピペリジノスルファモイル)、ニトロ基、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、4−エチルシクロヘキスシル、4−プロピルシクロヘキシル、4−ブチルシクロヘキシル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−フェニルエトキシ)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜12、更に好ましくは炭素数6〜10のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−メチルフェノキシ、p−クロロフェノキシ、ナフトキシ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシル基(例えばアセチル、ベンゾイル、トリクロロアセチル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、
炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のスルホニル基(例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のスルフィニル基(例えばメタンスルフィニル、エタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のスルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ)、炭素数0〜20、好ましくは炭素数0〜12、更に好ましくは炭素数0〜8のアミノ基(例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ベンジルアミノ、アニリノ、ジフェニルアミノ)、炭素数3〜18、好ましくは炭素数3〜12、更に好ましくは炭素数3〜6のアンモニウム基(例えばトリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム)、炭素数0〜18、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜6のヒドラジノ基(例えばトリメチルヒドラジノ)、炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜6のウレイド基(例えばウレイド、N,N−ジメチルウレイド)、
炭素数2〜18、好ましくは炭素数2〜10、更に好ましくは炭素数2〜6のイミド基(例えばスクシンイミド)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜15、更に好ましくは炭素数6〜10のアリールチオ基(例えばフェニルチオ、p−メチルフェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、2−ピリジルチオ、ナフチルチオ)、炭素数2〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2−ベンジルオキシカルボニル)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜15、更に好ましくは炭素数6〜10のアリーロキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜15、更に好ましくは炭素数6〜10のアリール基(例えばフェニル、ナフチル、p−カルボキシフェニル、p−ニトロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、p−シアノフェニル、m−フルオロフェニル、p−トリル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜15、更に好ましくは炭素数2〜8の置換又は無置換のヘテロアリール基(例えばピリジル、5−メチルピリジル、チエニル、フリル、モルホリノ、テトラヒドロフルフリル、キノリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリルなど)が挙げられる。さらにベンゼンやナフタレンが縮合した構造もとることができる。
3、R4、R5、及びR6として好ましくは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール基であり、さらに好ましくは、水素原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、カルバモイル基である。
前記式(1)において、下記の構成:
(1)R1及びR2は、アリール基、
(2)R3〜R6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシ カルボニル基、アリーロキシカルボニル基、カルバモイル基、又はアリール基、
(3)R7及びR8は、アリール基、
を同時に組み合わせた化合物が好ましい。
前記式(1)において、下記の構成:
(4)R1及びR2は、アリール基
(5)R3〜R6は、水素原子、アリーロキシカルボニル基、カルバモイル基、又はアリ ール基
(6)R7及びR8は、アリール基
を同時に組み合わせた化合物がより好ましい。
前記式(1)で表される化合物の合成法は、1,5−ジヒドロキシ−4,8−ジニトロアントラキノンを出発原料として、(i)ニトロ基を脱離基とするアニリノ化、(ii)水酸基をトシル化、(iii)トシロキシ基を脱離基とするアニリノ化、及び(iv)ニトロ基及びトシロキシ基を脱離基とするアリールチオ化により達成できる。
(i)ニトロ基を脱離基とするアニリノ化は、1,5−ジヒドロキシ−4,8−ジニトロアントラキノンと、アニリンを極性溶媒中で加熱反応させることで達成される。アニリンは1〜3当量が好ましく、極性溶媒はジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、ジグライムなどが好ましい。反応温度は80〜160℃が好ましい。反応時間は1〜24時間が好ましい。
(ii)水酸基のトシル化は、8−アニリノ−1,5−ジヒドロキシ−4−ニトロアントラキノンと、トシル酸クロリドを有機溶媒中、塩基を作用させることで達成される。トシル酸クロリドは2〜3当量が好ましい。塩基は2〜5当量が好ましく、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、t−ブトキシカリウム、トリエチルアミン、DBUなどが好ましく用いられるがこれに限定されるものではない。用いる有機溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミドなどが好ましいが、これに限定されるものではない。反応温度は0〜80℃が好ましい。反応時間は1〜24時間が好ましい。
(iii)トシロキシ基を脱離基とするアニリノ化は、8−アニリノ−4−ニトロ−1,5−ビス(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノンと、アニリンを極性溶媒中で加熱反応させることで達成される。アニリンは1〜3当量が好ましく、極性溶媒はジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、ジグライムなどが好ましい。反応温度は100〜180℃が好ましい。反応時間は1〜24時間が好ましい。
(iv)4,5−ジアニリノ−8−ニトロ−1−(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノンと、アレーンチオール及び塩基を極性溶媒中で反応させることで達成される。アレーンチオールは2〜3当量が好ましい。塩基は2〜5当量が好ましく、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、t−ブトキシカリウム、トリエチルアミン、DBUなどが好ましく用いられるがこれに限定されるものではない。極性溶媒はジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、ジグライムなどが好ましい。反応温度は0〜100℃が好ましい。反応時間は1〜24時間が好ましい。
以下に本発明の式(1)の具体例を示すが、これにより本発明が制限されるわけではない。なお、例示化合物(2−1)〜(2−4)は、R1及びR2の少なくとも一方が前記式(a)で表される基を表す場合の例示化合物である。
Figure 0004571389
Figure 0004571389
本発明の色素は、単独で使用してもよいが、複数を混合したものであってもよい。複数の色素を混合する場合には、本発明の色素同士を混合してもよいし、本発明の色素と公知の2色性色素を混合してもよい。黒色表示のためには可視域全体の光を吸収することが必要であり、複数の2色性色素を混合することが好ましい。
本発明に使用可能なホスト液晶は、本発明の色素と共存しうるものであれば特に制限はないが、例えば、ネマチック相あるいはスメクチック相を示す液晶化合物が利用できる。その具体例としては、アゾメチン化合物、シアノビフェニル化合物、シアノフェニルエステル、フッ素置換フェニルエステル、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル、フッ素置換シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル、シアノフェニルシクロヘキサン、フッ素置換フェニルシクロヘキサン、シアノ置換フェニルピリミジン、フッ素置換フェニルピリミジン、アルコキシ置換フェニルピリミジン、フッ素置換アルコキシ置換フェニルピリミジン、フェニルジオキサン、トラン化合物、フッ素置換トラン化合物、アルケニルシクロヘキシルベンゾニトリルなどが挙げられる。TFT駆動に適したフッ素置換されたホスト液晶を使用することもできる。また、液晶の物性を変化させる目的で2つ以上の液晶を混合してもよい。中間層の温度範囲、あるいは電圧応答性を調整するために、複数の液晶を混合することが好ましい。
本発明の液晶組成物に、ホスト液晶の物性を変化させる目的(例えば,液晶相の温度範囲)で液晶性を示さない化合物を添加してもよい。また、カイラル化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの化合物を含有してもよい。例えば、TN、STN用カイラル剤が挙げられる
本発明の液晶組成物におけるホスト液晶に対する本発明の色素の比率は、いかなる割合であってもよいが、0.1〜15質量%が好ましく、0.5〜6質量%が特に好ましい。
本発明の色素のホスト液晶への溶解は、機械的攪拌、加熱、超音波、あるいはその組合せなどを利用することができる。
本発明は、一対の基板と該一対の基板に挟持させる本発明の液晶組成物を含有する液晶層を有する液晶素子(液晶表示素子)に関する。本発明の液晶素子に用いられる電極基板としては、通常ガラスあるいはプラスチック基板が用いられ、プラスチック基板としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。その基板上には、電極層が形成され、好ましくは透明電極である。その電極層としては、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズなどが用いられる。
本発明の液晶素子は液晶を配向させる目的で、液晶と基板の接する表面に配向処理を施した層を形成することが好ましい。該配向処理としては、例えば、4級アンモニウム塩を塗布し配向させる方法、ポリイミドを塗布しラビング処理により配向する方法、SiOxを斜め方向から蒸着して配向する方法、さらには、光異性化を利用した光照射による配向方法などが挙げられる。
本発明の液晶素子は、一対の基板を、スペーサーなどを介して1〜50μmの間隔に対向させた空間に本発明の液晶組成物を注入することで作製できる。
本発明の液晶素子は、単純マトリックス駆動方式あるいは薄膜トランジスタ(TFT)などを用いたアクテイブマトリックス駆動方式を用いて駆動することができる。
本発明の液晶素子を用いた液晶デイスプレイは、いかなる液晶の配向状態を利用してもよく、(i)ホモジニアス配向、(ii)ホメオトロピック配向、(iii)ツイスト配向、(iv)ハイブリッド配向、(v)ランダム配向などが挙げられる。
本発明の液晶素子を用いた液晶デイスプレイの表示方式は、いかなる方式であってもよく、(i)Heilmeir型GHモード、(ii)1/4波長板型GHモード、(iii)2層型GHモード、(iv)相転移(White−Taylor)型GHモード、(v)高分子分散液晶(PDLC)型GHモード、及び(vi)強誘電性液晶型GHモードなどが挙げられる。
次に本発明をより詳細に説明するため、以下に実施例を示すが、本発明はそれらに限定されるものではない。
[実施例1]
[化合物1−3の合成]
Figure 0004571389
1,5−ジヒドロキシ−4,8−ジニトロアントラキノン 1.0gと、4−イソプロピルアニリン 1.6gと、ジメチルアセトアミド 20mlを混合した溶液を加熱して、内温140℃で4時間反応させた。反応液を冷却後、適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で8−(4'−イソプロピルアニリノ)−1,5−ジヒドロキシ−4−ニトロアントラキノン 1.2gを得た(収率95%)。
8−(4'−イソプロピルアニリノ)−1,5−ジヒドロキシ−4−ニトロアントラキノン 1.2gと、トシル酸クロリド 1.4gとを、ジクロロメタン 20mlに溶解し、トリエチルアミン 1.0mlを加えて攪拌、室温で12時間反応させた。反応液を適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で8−(4'−イソプロピルアニリノ)−4−ニトロ−1,5−ビス(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 2.0gを得た(収率94%)。
8−(4'−イソプロピルアニリノ)−4−ニトロ−1,5−ビス(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 2.0gと、4−メチルアニリン 0.74gを、1,4−ジオキサン 20mlに溶解し、加熱還流下で10時間反応させた。反応液を濃縮した後、酢酸エチルとメタノールを加えることで晶析して4−(4'−イソプロピルアニリノ)−5−(4'−メチルアニリノ)−8−ニトロ−1−(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 1.7gを得た(収率93%)。
4−(4'−イソプロピルアニリノ)−5−(4'−メチルアニリノ)−8−ニトロ−1−(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 0.5gと、4−t−ブチルベンゼンチオール 0.6g、炭酸カリウム 0.6gを、ジメチルホルムアミド 10mlに溶解し、室温で8時間反応させた。反応液を適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で化合物(1−3)を0.42g合成した(収率71%)。得られた化合物の物性を以下に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ=1.27(6H,d,J=6.9Hz),1.38(18H,s),2.36(3H,s),2.92(1H,m),6.92(1H,d,4.1Hz),6.95(1H,d,3.9Hz),7.1−7.3(10H,m),7.45(4H,d,8.4Hz),7.56(4H,d,8.4Hz),11.49(1H,s),11.51(1H,s)。
極大吸収波長 656[nm] (クロロホルム)
モル吸光係数 22900 [l・mol-1・cm-1
[実施例2:化合物2-1の合成]
Figure 0004571389
1,5−ジヒドロキシ−4,8−ジニトロアントラキノン 25gと、2−メチルアニリン 25gと、ジメチルアセトアミド 250mlを混合した溶液を加熱、内温140℃で4時間反応させた。反応液を冷却後、適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で8−(2'−メチルアニリノ)−1,5−ジヒドロキシ−4−ニトロアントラキノン 9.7gを得た(収率33%)。
8−(2'−メチルアニリノ)−1,5−ジヒドロキシ−4−ニトロアントラキノン 9.5gと、トシル酸クロリド 11.6gとをジクロロメタン 200mlに溶解し、トリエチルアミン 8.5mlを加えて攪拌、室温で12時間反応させた。反応液を適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で8−(4'−メチルアニリノ)−4−ニトロ−1,5−ビス(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 15.2gを得た(収率90%)。
8−(4'−メチルアニリノ)−4−ニトロ−1,5−ビス(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 5.0gと、2−メチルアニリン 1.5gとをジメチルアセトアミド 50mlに溶解し、加熱して内温120℃で5時間反応させた。反応液を冷却後、適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で4,5−ビス(2'−メチルアニリノ)−8−ニトロ−1−(p−トルエンスルフォニルオキシ)アントラキノン 2.9gを得た(収率64%)。
4,5−ビス(2'−メチルアニリノ)−8−ニトロ−1−(p−トルエンスルフォニルオキシ)アントラキノン 1.0gと、4−(4'−t−ブチルフェニル)チオフェノール 1.2gと、炭酸カリウム 1.2gとを、ジメチルホルムアミド 20mlに溶解し、室温で8時間反応させた。反応液を適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で化合物(2−1)を1.1g合成した(収率77%)。得られた化合物の物性を以下に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ=1.37(18H,s),2.31(6H,s)7.00(4H,s),7.10(2H,td,7.4Hz,1.6Hz),7.12(2H,td,7.4Hz,1.4Hz),7.24−7.32(4H,m),7.48(4H,d,8.5Hz),7.56(4H,d,8.5Hz),7.64(4H,d,8.5Hz),11.42(2H,s)。
極大吸収波長 649[nm] (クロロホルム)
吸光係数 22300 [l・mol-1・cm-1
[実施例3:化合物2-2の合成]
Figure 0004571389
8−(4'−メチルアニリノ)−4−ニトロ−1,5−ビス(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 5.0gと、2,5−ジメチルアニリン 1.5gとを、ジメチルアセトアミド 50mlに溶解し、加熱して内温120℃で5時間反応させた。反応液を冷却後、適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で5−(2’,5’−ジメチルアニリノ)−4−(2'−メチルアニリノ)−8−ニトロ−1−(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 2.6gを得た(収率56%)。
5−(2’,5’−ジメチルアニリノ)−4−(2'−メチルアニリノ)−8−ニトロ−1−(p−トルエンスルホニルオキシ)アントラキノン 1.0gと、4−(4'−t−ブチルフェニル)チオフェノール 1.2g、炭酸カリウム 1.2gとを、ジメチルホルムアミド 20mlに溶解し室温で8時間反応させた。反応液を適当量の酢酸エチルと1N塩酸水で分液抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製で化合物(2−2)を0.6g合成した(収率43%)。得られた化合物の物性を以下に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ=1.37(18H,s),2.25(3H,s),2.29(3H,s),2.31(3H,s),6.90−7・30(11H,m),7.48(4H,d,8.4Hz),7.56(4H,8.4Hz),7.62(4H,8.3Hz),7.66(4H,8.3Hz),11.37(1H,s),11.42(1H,s)。
極大吸収波長 646[nm] (クロロホルム)
吸光係数 22700 [l・mol-1・cm-1
[実施例4:オーダーパラメーター及び吸収特性の評価]
表1に示した化合物の各々3.0mgを、商品名ZLI−1132(E.Merck社製)100mgに加熱溶解させた後、一晩放置して液晶組成物を調製した。この液晶組成物を、液晶セルに注入し、ホストゲスト液晶素子を作製した。用いた液晶セルは、E.H.C.社製のもので、ITO透明電極付きで、対向面にパラレル配列のラビング処理が施されたポリイミド配向膜を有する、厚みが0.7mmのガラス板を、セルギャップ8μmで対向させ、エポキシ樹脂によりシールした液晶セルであった。作製した素子に、ラビング方向と平行な偏光および垂直な偏光を各々照射し、それぞれの吸収スペクトル(A‖およびA⊥)をShimazu UV3100にて測定した。極大吸収波長におけるA‖およびA⊥から、オーダーパラメーター(S)を下式1に従い求めた。以下の表1には、オーダーパラメーター(S)及び、極大吸収波長(λmax)を示した。また、図1には規格化した吸収波形を示した。
また、極大吸収波長におけるA‖およびA⊥から、オーダーパラメーター(S)を下記式1に従い求めた。
式1 S = ( A‖−A⊥)/( A‖+2×A⊥)
Figure 0004571389
比較化合物(A−1)
Figure 0004571389
表1及び図1に示した結果から、従来知られていた比較化合物A−1よりも、本発明の化合物は吸収が長波でシアン色素として適しているため、本発明の化合物を用いて作製した素子のほうが、高い色再現域を有することがわかった。
本発明の化合物と比較化合物の波長と吸光度の関係を示す。

Claims (3)

  1. 下記式(1)で表される化合物と液晶とを含有する液晶組成物。
    式(1)
    Figure 0004571389
    (式中、R1及びR2は各々、アリール基又はヘテロアリール基を表し、R7及びR8は各々、アリール基を表し、R3、R4、R5及びR6は各々水素原子またはシアノ基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、もしくはカルバモイル基から選択される置換基を表す。)
  2. 前記式(1)中、R1及びR2の少なくとも一方が下記式(a)で表される請求項1に記載の液晶組成物。
    式(a)
    Figure 0004571389
    (式中、B1及びB2は各々2価のアリール基又はヘテロアリール基を表し、Qは、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、エーテル基、チオエーテル基、およびそれらを組み合わせた2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。rは0又は1であり、nは1〜3のいずれかの数を表す。nが2以上の場合、二つ以上のQ及びB2はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)
  3. 一対の電極間に液晶層を有する液晶素子であって、該液晶層に請求項1又は2に記載の液晶組成物を含有する液晶素子。
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