JP2002241637A - 反応染料混合物及びそれらの繊維材料への適用 - Google Patents
反応染料混合物及びそれらの繊維材料への適用Info
- Publication number
- JP2002241637A JP2002241637A JP2001042999A JP2001042999A JP2002241637A JP 2002241637 A JP2002241637 A JP 2002241637A JP 2001042999 A JP2001042999 A JP 2001042999A JP 2001042999 A JP2001042999 A JP 2001042999A JP 2002241637 A JP2002241637 A JP 2002241637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dye residue
- dye
- acid
- residue
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coloring (AREA)
Abstract
応染料の提供。 【解決手段】 染料(1)とカルボン酸を含有する混合
物であり、両者の合計3部を100部の水で希釈したと
きのpHが6〜8の範囲である反応染料混合物。 【化1】 〔Fは有機染料残基(1〜2個の繊維反応基で置換可)
であるが、上記繊維反応基は上式の[ ]内の基とは異
なり、R1は水素等、Xは置換可ピリジニオ等、nは
1、2である。〕
Description
た反応染料混合物に関し、詳しくは、シアナミドトリア
ジン反応染料と有機カルボン酸又はその塩を含有する反
応染料混合物に関するものである。
は、例えば、特表平4−506531号公報に記載の染
料が公知である。
料は一般に保存期間中に製品や空気中に含まれる水分に
より加水分解されやすく、特に、シアナミドトリアジン
反応染料は分解されやすいという問題があった。
を解決して保存安定性の良いシアナミドトリアジン反応
染料を提供すべく鋭意検討した結果、シアナミドトリア
ジン反応染料と有機カルボン酸又はその塩を含有する反
応染料混合物であって、且つ、該混合物を水で希釈した
ときのpHが特定範囲である混合物が、上記目的を達成
することを見出して、本発明を完成するに至った。
び(B)成分を含有する混合物であって、(A)及び
(B)成分の合計3重量部を100重量部の水で希釈し
た希釈水のpHが6〜8の範囲であることを特徴とする
反応染料混合物: (A)・・下式(1)で示される反応染料の1種以上 (B)・・1〜4個の−COOHを有するカルボン酸又
はその塩の1種以上
染料残基、トリスアゾ染料残基、テトラキスアゾ染料残
基、アントラキノン染料残基、フタロシアニン染料残
基、ホルマザン染料残基、トリフェニルメタン染料残
基、アゾメチン染料残基、スチルベン染料残基、オキサ
ジン染料残基、ジオキサジン染料残基又はニトロアリー
ル染料残基であり、上記アゾ染料残基は重金属との錯体
であってもよく、又、Fは、1又は2個の繊維反応基で
置換されていてもよいが、該繊維反応基は式(1)中の
[ ]内の基とは異なるものである。R1は水素又は置
換されていてもよいアルキルを表し、Xはフルオロ、ク
ロロ、又は置換されていてもよいピリジニオを表し、n
は1又は2を表す。〕並びに、(ロ)上記(イ)の混合
物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方
法を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。
分は式(1)で示されるシアナミドトリアジン反応染料
であるが、式(1)におけるR1は、水素又は置換され
ていてもよいアルキルを表す。R1で表されるアルキル
は、好ましくは炭素数1〜4のものであり、該アルキル
の置換基としては、例えば、ヒドロキシ、シアノ、炭素
数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のヒドロキシアル
コキシ、ハロゲノ、カルバモイル、カルボキシ、アルコ
キシ(炭素数1〜4)カルボニル、アルキル(炭素数1
〜4)カルボニルオキシ、スルホ及びスルファモイル等
の非繊維反応基を挙げることができる。上記アルキル、
並びに、該アルキルの置換基としての炭素数1〜4のア
ルコキシ、炭素数1〜4のヒドロキシアルコキシ、アル
コキシ(炭素数1〜4)カルボニル及びアルキル(炭素
数1〜4)カルボニルオキシは、直鎖状でもよく、分岐
状であってもよい。
例としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エチル、2−ヒドロキシプロピ
ル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、
3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒ
ドロキシブチル、1−ヒドロキシメチル−1−メチルエ
チル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)エチル、1,1
−ジ(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル、4
−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、
3,4−ジヒドロキシブチル、シアノメチル、2−シア
ノエチル、3−シアノプロピル、メトキシメチル、エト
キシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
ル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2
−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、クロロメチル、
ブロモメチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、
3−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4−クロロ
ブチル、4−ブロモブチル、カルボキシメチル、2−カ
ルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カルボ
キシブチル、1,2−ジカルボキシエチル、カルバモイ
ルメチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイル
プロピル、4−カルバモイルブチル、メトキシカルボニ
ルメチル、エトキシカルボニルメチル、2−メトキシカ
ルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−
メトキシカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニル
プロピル、4−メトキシカルボニルブチル、4−エトキ
シカルボニルブチル、メチルカルボニルオキシメチル、
エチルカルボニルオキシメチル、2−メチルカルボニル
オキシエチル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3
−メチルカルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボ
ニルオキシプロピル、4−メチルカルボニルオキシブチ
ル、4−エチルカルボニルオキシブチル、スルホメチ
ル、2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スル
ホブチル、スルファモイルメチル、2−スルファモイル
エチル、3−スルファモイルプロピル及び4−スルファ
モイルブチル等を挙げることができる。
好ましく、水素がより好ましい。
又は置換されていてもよいピリジニオを表すが、上記置
換されていてもよいピリジニオとしては、例えば、ピリ
ジニオ、2−、3−又は4−カルボキシピリジニオ、2
−、3−又は4−カルバモイルピリジニオ、3−スルホ
ピリジニオ、4−(2−スルホエチル)ピリジニオ、3
−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニオ、4−クロロピ
リジニオ、3−メチルピリジニオ、及び、3,5−ジカ
ルボキシピリジニオ等を挙げることができる。置換され
ていてもよいピリジニオとしては、3−又は4−カルボ
キシピリジニオが好ましい。
ましく、特にクロロが好ましい。
基、ビスアゾ染料残基、トリスアゾ染料残基、テトラキ
スアゾ染料残基、アントラキノン染料残基、フタロシア
ニン染料残基、ホルマザン染料残基、トリフェニルメタ
ン染料残基、アゾメチン染料残基、スチルベン染料残
基、オキサジン染料残基、ジオキサジン染料残基又はニ
トロアリール染料残基であり、上記のモノアゾ染料残
基、ビスアゾ染料残基、トリスアゾ染料残基及びテトラ
キスアゾ染料残基は重金属との錯体であってもよく、
又、Fは、1又は2個の繊維反応基で置換されていても
よいが、該繊維反応基は式(1)中の[ ]内の基とは
異なるものである。
〜(n)で示される染料残基等を挙げることができる。
なお、式(a)〜(n)中の「−」は、基−N(R1)
−に接続している結合を意味する。
で示される基を表し、R2およびR3は、同一又は相異な
り、水素、スルホ、非繊維反応基で置換されていてもよ
いC1〜C4アルコキシ又は非繊維反応基で置換されてい
てもよいC1〜C4アルキルを表す。なお、式(a-1)
〜(a−3)中の「−」は、基−N=N−に接続してい
ることを意味する。]
ル、スルホ又はスルホアルキルを表し、R5は非繊維反
応基で置換されていてもよいC1〜C4アルキル又はシク
ロヘキシル基を表す。]
れていてもよいC1〜C4アルキル、非繊維反応基で置換
されていてもよいC1〜C4アルコキシ、アセチルアミノ
又はウレイドを表し、R7は水素、非繊維反応基で置換
されていてもよいC1〜C4アルキル、非繊維反応基で置
換されていてもよいC1〜C4アルコキシを表す。]
もよいC1〜C4アルキル、非繊維反応基で置換されてい
てもよいC1〜C4アルコキシ、クロロ及びスルホからな
る群より選択される、0〜2個の同一又は相異なるR8
基であり、Zは−CH=CH2又は−CH2CH2Lを表
し、Lはアルカリの作用で脱離する基であり、R9は水
素、メチル又はエチルを表し、R10は水素、非繊維反応
基で置換されていてもよいC1〜C4アルキル、アセチ
ル、プロピオニル、ベンゾイル、スクシニル、マレイニ
ル、フタロイル又は下式(3)の基を表す。
同義であり、Uはヒドロキシ、非繊維反応基で置換され
ていてもよいC1〜C4アルコキシ、非繊維反応基で置換
されていてもよいフェノキシ、非繊維反応基で置換され
ていてもよいC1〜C4アルキルチオ又は非繊維反応基で
置換されていてもよいアミノ或いは、下式(4a)、
(4b)、(4c)又は(4d)で示される基であ
る。}
換されていてもよいアルキルを表し、R12及びR13は、
同一又は相異なり、R11と同義であるか、或いは無置換
のフェニルを表し、A1は非繊維反応基で置換されてい
てもよいフェニレン又は非繊維反応基で置換されていて
もよいナフチレンを表し、A2は非繊維反応基で置換さ
れていてもよいアルキレンを表し、Bは−O−、−S−
又は−NR14−を表し、R14は水素、非繊維反応基で置
換されていてもよいアルキル又は非繊維反応基で置換さ
れていてもよいフェニルを表し、o及びpは、同一又は
相異なり、2、3又は4を表し、qは1〜6の整数を表
し、Zは前記と同義である。)]
る。]
シアニン核を表し、Vは脂肪族の二価基、脂環式二価基
又は芳香族の二価基を表し、r及びsは、同一又は相異
なり、0、1又は2を表し、tは1又は2を表し、r+
s+tは4以下である。]
ニレン基又は非繊維反応基で置換されていてもよいジフ
ェニレン基を表す。]
し、G及びG'は、同一又は相異なり、非繊維反応基で
置換されていてもよいフェニレンを表し、G''は非繊維
反応基で置換されていてもよいフェニルを表し、Zは前
記と同義である。]
キシを表し、R15及びR16は、同一又は相異なり、水素
又は非繊維反応基で置換されていてもよいアルキルを表
す。]
シ、他方がアミノであり、R8、R9、R1 0及びZは前記
と同義である。]
てもよいフェニル又は非繊維反応基で置換されていても
よいナフチルを表し、K1及びK2は、同一又は相異な
り、非繊維反応基で置換されていてもよいフェニレン又
は非繊維反応基で置換されていてもよいナフチレンを表
す。]
(k)及び(n)式中の各基の置換基である非繊維反応
基、並びに、上記(d)式における式(3)及び(4
a)〜(4c)中の各基の置換基である非繊維反応基の
具体例としては、ヒドロキシ、シアノ、直鎖状または分
岐状の炭素数1〜4のアルコキシ、直鎖状または分岐状
の炭素数1〜4のヒドロキシアルコキシ、ハロゲノ、カ
ルバモイル、カルボキシ、直鎖状または分岐状のアルコ
キシ(炭素数1〜4)カルボニル、直鎖状または分岐状
のアルキル(炭素数1〜4)カルボニルオキシ、スル
ホ、スルホン酸エステル及びスルファモイル等の非繊維
反応基を挙げることができる。
る。
に、下式(2)で示される染料が好ましい。
ゾ染料残基、トリスアゾ染料残基、テトラキスアゾ染料
残基、アントラキノン染料残基、フタロシアニン染料残
基、ホルマザン染料残基、トリフェニルメタン染料残
基、アゾメチン染料残基、スチルベン染料残基、オキサ
ジン染料残基、ジオキサジン染料残基又はニトロアリー
ル染料残基であり、又、F1は、複素環式繊維反応基を
有していてもよい。Zは−CH=CH2又は−CH2CH
2Lを表し、Lはアルカリの作用で脱離する基であり、
sは1〜3の整数を表し、X、n及びR1は上記の意味
を表す。〕
有する化合物としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イ
ソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ラウリン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、マロン酸、コハク酸、グルタミン
酸、アジピン酸、アクリル酸、メタクリル酸、オレイン
酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、ケイ皮酸、ニコチン酸、イソ
ニコチン酸、リンゴ酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸
又はエチレンジアミン四酢酸が挙げられる。
合物としては、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、フタ
ル酸、イソフタル酸又はエチレンジアミン四酢酸が挙げ
られる。
び、1〜4個の−COOHを有する化合物は、遊離酸の
形であってもよく、塩の形であってもよく、それらの混
合物の形であってもよい。好ましくは、アルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩及びこれらを含有する混合物の
形であり、特に好ましくは、ナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩及びそれらを含有する混合物の形であ
る。
えば、特公昭48−22818号公報や特表平4−50
6531号公報に記載の方法又は該方法に準じて製造す
ることができる。又、1〜4個の−COOHを有するカ
ルボン酸又はその塩と反応染料(1)との混合方法は、
特に限定されるものではなく、例えば、反応染料(1)
の製造時に混合されてもよく、製造後に混合されてもよ
い。混合時の形態は、粉状や顆粒状等の固体でもよく、
水溶液でもよく、それらの組み合わせでもよい。
染料(1)の100重量部に対して、1〜4個の−CO
OHを有する化合物が5〜30重量部の混合割合であ
る。
(A)成分及び(B)成分以外に、リン酸塩化合物を含
有するものである。リン酸塩化合物としては、第一リン
酸、第二リン酸、ジリン酸、トリポリリン酸の塩が挙げ
られる。リン酸塩化合物としては、好ましくは、アルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩及びこれらを含有する混
合物の形であり、特に好ましくは、ナトリウム塩、カリ
ウム塩、リチウム塩及びこれらの混合物である。
材料を染色又は捺染する染料として有用である。繊維材
料としては、ヒドロキシ基及び/又はカルボンアミド基
を含有するものであれば特に限定されないが、例えば、
天然又は再生セルロース繊維材料、天然又は合成ポリア
ミド繊維材料、ポリウレタン繊維材料、皮革、及びこれ
らを含有する混紡材料等を挙げることができる。
は、木綿、あるいはその他の植物繊維、例えばリネン、
麻、ジュート及びラミー繊維等を挙げることができる。
再生セルロース繊維材料としては、例えばレーヨン、ポ
リノジック、キュプラ繊維、及び商品名「テンセル」、
「タフセル」、「モダール」、「セルティマ」等を挙げ
ることができる。
具体的には、羊毛、その他の動物毛、絹、ポリアミド−
6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11、ポリアミ
ド−4等を挙げることができる。
これらの繊維材料の混紡材料の他、これらの繊維材料
と、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維と
の混紡材料等も例示することができる。
に、特に上述の繊維材料上に、物理化学的性状に応じた
方法で染色又は捺染することができる。
に、吸尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色
法、捺染法等の方法により染色又は捺染する方法を挙げ
ることができる。例えばセルロース繊維材料上に吸尽染
色する場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソー
ダ、苛性ソーダのような酸結合剤の存在下、必要に応じ
て、芒硝や食塩等の中性塩を加え、さらに必要に応じ
て、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用し、30〜1
00℃程度の温度で染色する方法等が例示される。ここ
で酸結合剤、中性塩等の添加は、一度に行ってもよく、
又常法により分割して行ってもよい。
法で染色する場合においては、芒硝や食塩等の中性塩、
及び、苛性ソーダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤を用いて
パジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して処理
する方法等が例示される。
場合においては、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等の酸結合
剤の存在下、公知の方法で室温又は高められた温度でパ
ジング後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パ
ジング法や、本発明の化合物が溶解されているパジング
液に繊維を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性
ソーダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤をパジングし、スチ
ーミング又は乾熱することにより処理する二相パジング
法等が例示される。
ては、一相で、重曹等の結合剤を含有する捺染ペースト
で印捺し、次いで80℃以上の高温でスチーミングする
方法や、二相で、例えば中性又は弱酸性の捺染ペースト
で印捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させ
た後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバ
ーパジングし、その後スチーミング又は乾熱することに
より処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペース
トには、例えばアルギン酸ソーダや澱粉エーテル等の糊
剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、また必要に応
じて、例えば尿素等の捺染助剤及び/又は分散剤を含ん
でいてもよい。
物を染色又は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に
限定されないが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、ア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸との
水溶性塩基性塩、あるいは加熱状態でアルカリを遊離す
る化合物等を例示できる。特に、アルカリ金属の水酸化
物及び弱ないし中程度の強さの無機又は有機酸のアルカ
リ金属塩が挙げられ、これらの中でも、ナトリウム又は
カリウムの水酸化物、ナトリウム塩及びカリウム塩が好
ましい。このような酸結合剤として具体的には、上述し
た炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソ
ーダ、炭酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、重曹の他に、苛性カ
リ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一又は第二燐酸ソーダ、
トリクロロ酢酸ソーダなども挙げられる。
ウレタン繊維上に吸尽染色する場合においては、酸性〜
弱酸性の染浴中、pH値の制御下、本発明の反応染料混
合物を吸尽させ、次いで60〜120℃程度の温度下、
中性〜アルカリ性のpH値に変化させる方法等が例示さ
れる。ここで必要に応じて、均染剤等、例えば塩化シア
ヌルと3倍モル量のアミノベンゼンスルホン酸又はアミ
ノナフタレンスルホン酸との縮合生成物あるいは、例え
ばステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成
物等の均染剤等を用いても差し支えない。
する。例中、「部」及び「%」は、重量部及び重量%で
ある。
ーダ210部、リン酸二水素ナトリウム193部を、そ
れぞれ水溶液として混合後、乾燥して黒色の粉体染料混
合物を得た。得られた粉体染料混合物は、30重量倍の
水に溶解したときのpHは7であった。上記の粉体染料
混合物を60℃の条件で、保存安定性試験を行ったが、
28日後でも、式(5)の化合物の残存率が83%と高
く、染色力の低下は殆ど認められなかった。
素ナトリウムから、黒色の紛体染料混合物を得(30倍
希釈時のpHは7)、実施例1と同様の保存安定性試験
を行った。式(5)の化合物の残存率は70%と、実施例
1に比べて低かった。
用いる以外は、実施例1と同様にして、黒色の紛体染料
混合物を得た。この混合物を用いて、実施例1と同様の
保存安定性試験を行った結果、式(5)の化合物の残存率
が高く、染色力の低下は殆ど認められなかった。
いる以外は、実施例1と同様にして、黒色の紛体染料混
合物を得た。この混合物を用いて、実施例1と同様の保
存安定性試験を行った結果、式(5)の化合物の残存率が
高く、染色力の低下は殆ど認められなかった。
いる以外は、実施例1と同様にして、黒色の紛体染料混
合物を得た。この混合物を用いて、実施例1と同様の保
存安定性試験を行った結果、式(5)の化合物の残存率が
高く、染色力の低下は殆ど認められなかった。
いる以外は、実施例1と同様にして、黒色の紛体染料混
合物を得た。この混合物を用いて、実施例1と同様の保
存安定性試験を行った結果、式(5)の化合物の残存率が
高く、染色力の低下は殆ど認められなかった。
アミン四酢酸ナトリウム38.0部を用い黒色の紛体を
得た。このものを60℃、28日間の加速貯蔵試験を行
った結果、残存率が高く、染色力の低下は殆ど認められ
なかった。
欄の化合物に変える以外は、実施例1〜6と同様に調製
して得られる紛体染料混合物は、いずれも、有機カルボ
ン酸塩を含まない組成物に比べて、安定性が向上する。
を、各々、水200部に溶解し、芒硝6部と木綿10部
を加え、70℃に昇温し、炭酸ソーダ4部を加えて、1
時間染色し、水洗、ソーピング、水洗、乾燥後に得られ
る染色物は、いずれも均一で色の濃い紺色であり、諸堅
牢度、固着率、ビルドアップ性、溶解性及び均染性が良
好である。又、上記の水洗時及びソーピング時における
染色排水の着色も僅かである。
して得られる染色物は、各々、実施例1で得た染色物と
同等の品質を有する。
して得られる染色物は、各々、実施例8〜9で得られる
染色物と同等の品質を有する。
表される反応染料に比べて、保存安定性に優れており、
特にセルロース繊維材料を染色する際に、溶解性、均染
性及び染色再現性に優れるという利点がある。
Claims (8)
- 【請求項1】下記(A)成分及び(B)成分を含有する
混合物であって、(A)及び(B)成分の合計3重量部
を100重量部の水で希釈した希釈水のpHが6〜8の
範囲であることを特徴とする反応染料混合物。 (A)・・下式(1)で示される反応染料の1種以上 (B)・・1〜4個の−COOHを有するカルボン酸又
はその塩の1種以上 【化1】 〔式中、Fはモノアゾ染料残基、ビスアゾ染料残基、ト
リスアゾ染料残基、テトラキスアゾ染料残基、アントラ
キノン染料残基、フタロシアニン染料残基、ホルマザン
染料残基、トリフェニルメタン染料残基、アゾメチン染
料残基、スチルベン染料残基、オキサジン染料残基、ジ
オキサジン染料残基又はニトロアリール染料残基であ
り、上記アゾ染料残基は重金属との錯体であってもよ
く、又、Fは、1又は2個の繊維反応基で置換されてい
てもよいが、該繊維反応基は式(1)中の[ ]内の基
とは異なるものである。R1は水素又は置換されていて
もよいアルキルを表し、Xはフルオロ、クロロ、又は置
換されていてもよいピリジニオを表し、nは1又は2を
表す。〕 - 【請求項2】更に、リン酸塩化合物を含有する請求項1
に記載の混合物。 - 【請求項3】Fが、モノアゾ染料残基、ビスアゾ染料残
基、トリスアゾ染料残基、テトラキスアゾ染料残基、ア
ントラキノン染料残基、フタロシアニン染料残基、ホル
マザン染料残基又はジオキサジン染料残基である請求項
1又は2に記載の混合物。 - 【請求項4】1〜4個の−COOHを有するカルボン酸
が、アクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸、マレイン
酸、フマル酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、ケイ皮酸又はサリチル酸である請求項1〜
3のいずれかに記載の混合物。 - 【請求項5】R1が、水素、メチル又はエチルである請
求項1〜4のいずれかに記載の混合物。 - 【請求項6】式(1)で示される反応染料が、下式
(2)で示される染料である請求項1〜5のいずれかに
記載の混合物。 【化2】 〔式中、F1はモノアゾ染料残基、ビスアゾ染料残基、
トリスアゾ染料残基、テトラキスアゾ染料残基、アント
ラキノン染料残基、フタロシアニン染料残基、ホルマザ
ン染料残基、トリフェニルメタン染料残基、アゾメチン
染料残基、スチルベン染料残基、オキサジン染料残基、
ジオキサジン染料残基又はニトロアリール染料残基であ
り、又、F1は、複素環式繊維反応基を有していてもよ
い。Zは−CH=CH2又は−CH2CH2Lを表し、L
はアルカリの作用で脱離する基であり、sは1〜3の整
数を表し、X、n及びR1は請求項1記載の意味を表
す。〕 - 【請求項7】式(1)で表される反応染料100重量部
に対して、1〜4個の−COOHを有するカルボン酸を
5〜20重量部含有してなる請求項1〜6のいずれかに
記載の混合物。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の混合物を
用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042999A JP4639490B2 (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 反応染料混合物及びそれらの繊維材料への適用 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042999A JP4639490B2 (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 反応染料混合物及びそれらの繊維材料への適用 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002241637A true JP2002241637A (ja) | 2002-08-28 |
JP4639490B2 JP4639490B2 (ja) | 2011-02-23 |
Family
ID=18905232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001042999A Expired - Fee Related JP4639490B2 (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 反応染料混合物及びそれらの繊維材料への適用 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4639490B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04506531A (ja) * | 1989-05-10 | 1992-11-12 | ヘキスト・アクチェンゲゼルシャフト | 水溶性アゾ染料、その製法及び用途 |
JPH09169921A (ja) * | 1995-12-19 | 1997-06-30 | Sumitomo Chem Co Ltd | 反応染料組成物およびそれを用いる染色または捺染法 |
WO2000063298A1 (en) * | 1999-04-15 | 2000-10-26 | Dystar Textilfarben Gmbh & Co. Deutschland Kg | Deep navy dye mixtures of fiber-reactive azo dyes and a method for their preparation and a process for dyeing hydroxy and/or carboxamido containing fibers |
-
2001
- 2001-02-20 JP JP2001042999A patent/JP4639490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04506531A (ja) * | 1989-05-10 | 1992-11-12 | ヘキスト・アクチェンゲゼルシャフト | 水溶性アゾ染料、その製法及び用途 |
JPH09169921A (ja) * | 1995-12-19 | 1997-06-30 | Sumitomo Chem Co Ltd | 反応染料組成物およびそれを用いる染色または捺染法 |
WO2000063298A1 (en) * | 1999-04-15 | 2000-10-26 | Dystar Textilfarben Gmbh & Co. Deutschland Kg | Deep navy dye mixtures of fiber-reactive azo dyes and a method for their preparation and a process for dyeing hydroxy and/or carboxamido containing fibers |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4639490B2 (ja) | 2011-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3969753B2 (ja) | 繊維反応性染料の混合物および繊維材料を染色するためにそれを使用する方法 | |
JP4358937B2 (ja) | 繊維反応性黒色染料混合物ならびにヒドロキシおよび/またはカルボキサミド含有繊維材料を染色するためのそれらの使用 | |
JP4060914B2 (ja) | 繊維反応性染料の青色染色混合物およびヒドロキシおよび/またはカルボキシアミド基を含有する繊維材料の染色にそれらを使用する方法 | |
US6086639A (en) | Black dye mixtures of fiber-reactive azo dyes and use thereof for dyeing hydroxy- and/or carboxamido-containing fiber material | |
JPH08269352A (ja) | 青色染色性の繊維反応性染料の混合物およびその混合物のヒドロキシ− および/またはカルボキシアミド− 含有繊維材料を染色するための用途 | |
TWI435916B (zh) | 反應性染料混合物及其於三色染色或印花方法中之用途 | |
US6015439A (en) | Deep black dye mixtures of fiber-reactive azo dyes and a process for dyeing hydroxy and/or carboxamido containing fibers | |
JP2001002952A (ja) | ビスアゾ化合物又はその塩及びそれらの繊維材料への適用 | |
EP1305369A2 (en) | Gelbe reaktive monoazofarbstoffe, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung | |
KR100569088B1 (ko) | 섬유-반응성 아조 염료의 흑색 염료 혼합물 및 하이드록시-함유 및/또는 카복스아미도-함유 섬유 물질을 염색하기 위한 그의 용도 | |
MXPA04009132A (es) | Mezclas de colorantes azo reactivos a fibras, produccion y uso de las mismas. | |
JP2002241637A (ja) | 反応染料混合物及びそれらの繊維材料への適用 | |
JP4239237B2 (ja) | 反応染料混合物およびその適用 | |
JPS59168066A (ja) | モノアゾ化合物およびそれを用いて染色または捺染する方法 | |
JPH07138496A (ja) | 水溶性ジスアゾ化合物、その製法及び該化合物を染料として使用する方法 | |
JPS63207862A (ja) | 水溶性モノアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 | |
JP2004517190A (ja) | 繊維反応性アゾ染料のブラック色の染料混合物、それらの製造方法および、ヒドロキシルおよび/またはカルボキサミド含有繊維材料を染色するためのそれらの使用方法 | |
JPH06172671A (ja) | ビスアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 | |
JPH0826239B2 (ja) | 水溶性モノアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 | |
JP2003335975A (ja) | 繊維反応性ビスアゾ染料の混合物およびその使用法 | |
JPH06179831A (ja) | 反応性染料類、それらの製造方法及びそれらの用途 | |
KR100566868B1 (ko) | 섬유-반응성 흑색 염료 혼합물 및 하이드록시- 및/또는 카복스아미도-함유 섬유 물질을 염색하기 위한 그의 용도 | |
KR20020086550A (ko) | 수용성 섬유-반응성 염료를 포함하는 염료 혼합물, 그의제조 방법 및 그의 용도 | |
JPS60163972A (ja) | モノアゾ化合物およびそれを用いて染色または捺染する方法 | |
JPH06128500A (ja) | 非対称ジオキサジン化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071106 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101005 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101115 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4639490 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |