JP2002241228A - メーキャップ化粧料 - Google Patents
メーキャップ化粧料Info
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Abstract
与することにより自然な仕上がりに優れたメーキャップ
化粧料を提供する。 【解決手段】外観色が黄色又は干渉光が黄色である粉体
表面に、赤色〜橙色の色彩層を被覆した複合粉体を含有
するメーキャップ化粧料。また、前記複合粉体におけ
る、赤色〜橙色の色彩層が染料により着色されている前
記メーキャップ化粧料、前記複合粉体における外観色が
黄色又は干渉光が黄色である粉体が板状である前記何れ
かのメーキャップ化粧料、更には、前記複合粉体におけ
る外観色が黄色又は干渉光が黄色である粉体が雲母チタ
ンである前記何れかのメーキャップ化粧料。
Description
渉光が黄色である粉体表面に、赤色〜橙色の色彩層を被
覆した複合粉体を含有するメーキャップ化粧料に関する
ものであり、詳細には、外観色が黄色又は干渉光が黄色
である粉体による黄色の光に、赤色〜橙色の光を混色さ
せることにより、透明感のある肌色を発色する新規な複
合粉体を含有するメーキャップ化粧料に関するものであ
り、更に詳細には、前記複合粉体を含有する透明感や、
肌を隠蔽する効果に優れ、肌に明るい色味を付与するこ
とにより自然な仕上がりに優れたメーキャップ化粧料に
関するものである。
料は、肌の欠点を隠蔽し、肌に好ましい色を付与するた
めに使用される化粧料であり、酸化チタン、ベンガラ、
黄酸化鉄等の高屈折率顔料を配合することにより、隠蔽
性を具現化していた。最近では、自然で素肌に近い仕上
がりでありながら、肌の好ましくない欠点を隠すことが
できるファンデーションが市場で好評を受けている。こ
のため、素肌に近い自然な仕上がりに見えながら、肌の
欠点を隠すための技術が多数開発されてきている。具体
的には、無水ケイ酸、ポリメチルメタクリル酸メチル、
シリコーン樹脂等の球状粉体の光散乱効果を利用し、肌
の欠点をぼかす技術、雲母チタン等のパール光沢を有す
る粉体表面にアクリル樹脂粒子を被覆した顔料により、
艶やかで透明感のある仕上がりを実現する技術、黄色色
素被覆雲母チタンと有機赤色色素被覆雲母チタンを併用
して自然な仕上がりを実現する技術等が挙げられる。
イ酸、ポリメチルメタクリル酸メチル、シリコーン樹脂
等の球状粉体の光散乱効果を利用する技術では、肌の欠
点をぼかすことはできるが、艶が無くなり、全体的に白
っぽい化粧膜になり、明るく自然な仕上がりという点で
は、満足できる水準には無かった。また、雲母チタン等
のパール光沢を有する粉体表面にアクリル樹脂粒子を被
覆した顔料を配合する技術では、艶ややかで透明感のあ
る仕上がりは得られるが、肌に明るい色味を付与するこ
とはできなかった。更に、黄色色素被覆雲母チタンと有
機赤色色素被覆雲母チタンを併用する技術では、ある程
度肌に明るい色味を付与することはできるが、透明感の
あるクリアーな仕上がりが得られなかった。
発明者は、鋭意研究した結果、外観色が黄色又は干渉光
が黄色である粉体表面に、赤色〜橙色の色彩層を被覆し
た複合粉体が、核粉体による黄色と赤色〜橙色の光が混
色されて、透明感のある肌色を呈することを見出し、こ
の複合粉体を含有するメーキャップ化粧料が上記課題を
解決することを見出し、本発明を完成させた。
光が黄色である粉体表面に、赤色〜橙色の色彩層を被覆
した複合粉体を含有するメーキャップ化粧料を提供する
ものである。また、前記複合粉体における、赤色〜橙色
の色彩層が染料により着色されている前記メーキャップ
化粧料、前記複合粉体における外観色が黄色又は干渉光
が黄色である粉体が板状である前記何れかのメーキャッ
プ化粧料、更には、前記複合粉体における干渉光が黄色
である粉体が雲母チタンである前記何れかのメーキャッ
プ化粧料を提供するものである。
本発明に用いられる外観色が黄色又は干渉光が黄色であ
る粉体表面に、赤色〜橙色の色彩層を被覆した複合粉体
は、核粉体による黄色と赤色〜橙色の光が混色されて、
透明感のある肌色を呈する複合粉体である。
ある粉体とは、外観色が黄色の粉体であり、黄色酸化
鉄、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色205号、黄色
401号等の顔料類、鉄含有雲母、鉄含有合成金雲母、
鉄含有合成雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆合成金雲
母、酸化鉄被覆合成雲母、酸化鉄被覆タルク、酸化鉄被
覆スメクタイト、黄色4号被覆雲母、黄色205号被覆
合成雲母等の着色体質顔料類、酸化鉄被覆雲母チタン、
酸化鉄被覆合成金雲母チタン、酸化鉄被覆合成雲母チタ
ン等の着色パール剤類等が挙げられ、これらを一種又は
二種以上用いることができる。これらの中でも、粉体形
状が板状である粉体が、自然な艶を有し、塗布感触にも
優れるため、特に好ましい。尚、これら粉体の粒径は、
塗布感触の観点より、概ね1〜100μmが好ましい。
ある粉体とは、雲母等の板状粉体表面に酸化チタン等の
薄膜を形成し、この膜の厚さを調整することにより、干
渉色が黄色に見える粉体であり、雲母チタン、合成金雲
母チタン、合成雲母チタン等が挙げられ、これらを一種
又は二種以上用いることができる。このような粉体は、
市販品として、チミロン スーパーゴールド、チミロン
スプレンデッド ゴールド(何れも、メルク社製)、
フラメンコ ゴールド、フラメンコ スパークルゴール
ド(何れも、エンゲルハード社製)、プロミネンス Y
B,YD,YF,YH(何れも、トピー工業社製)等が
挙げられる。尚、これら粉体の粒径は、塗布感触の観点
より、概ね1〜100μmが好ましい。
層とは、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム等の無機粉体、ポリメチルメタ
クリレート等のアクリル系樹脂粉体、オルガノポリシロ
キサンエラストマー、トリメチルシルセスキオキサン、
網状シリコーン等のシリコーン樹脂粉体等の屈折率が
1.8以下の粉体を赤色〜橙色に着色したもの、又は、
アクリル酸アルキルアミノエチルエステル、メタクリル
酸アルキルアミノエステル、アクリル酸アルキルエステ
ル、メタクリル酸アルキルエステル、アクリル酸、メタ
クリル酸の少なくとも一種から三種を共重合し、ハロゲ
ン化酢酸等で中和した高分子〔市販品としては、ユカフ
ォーマーAM75(三菱油化社製)〕、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル
酸アルキルエステル、N−アクリルアミド、N−メタク
リル酸アミドの少なくとも一種から三種を共重合して得
られる高分子〔ロハギット(ローム&ハース社製)〕等
の透明性の高い皮膜を形成する高分子化合物を赤色〜橙
色に着色したもの等である。
としては、赤色104号(1)、赤色105号(1)、
赤色106号、赤色201号、赤色213号、赤色21
5号、赤色218号、橙色205号、橙色207号、橙
色207号等の染料類、赤色202号、赤色203号、
赤色204号、赤色203号、赤色206号、赤色20
7号、赤色208号、赤色219号、赤色220号、赤
色226号、赤色228号等の有機顔料類、ベンガラ等
の無機顔料類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上
用いることができる。尚、これらの中でも、着色剤が染
料であると、透明感に優れるため、特に好ましい。
は、例えば、外観色が黄色又は干渉光が黄色である粉体
表面に、染料と屈折率が1.8以下の粉体を用いて赤色
〜橙色の色彩層を被覆する方法は、染料を溶媒に溶解
し、この染料溶液と屈折率が1.8以下の粉体を混合
し、該溶媒を乾燥除去して赤色〜橙色の色彩を有する粉
体を調製し、これを外観色が黄色又は干渉光が黄色であ
る粉体に、メカノケミカル法やスプレードライ法等によ
り、被覆する方法が挙げられる。また、外観色が黄色又
は干渉光が黄色である粉体表面に、染料と透明性の高い
皮膜を形成する高分子化合物を用いて赤色〜橙色の色彩
層を被覆する方法は、染料と該高分子化合物を溶媒に溶
解し、これに外観色が黄色又は干渉光が黄色である粉体
を加えて混合後、該溶媒を乾燥除去する方法や、染料と
高分子化合物の溶媒溶液を外観色が黄色又は干渉光が黄
色である粉体表面に、噴霧する方法等が挙げられる。更
に、外観色が黄色又は干渉光が黄色である粉体表面に、
赤色〜橙色の顔料と屈折率が1.8以下の粉体を用いて
赤色〜橙色の色彩層を被覆する方法は、赤色〜橙色の顔
料と屈折率が1.8以下の粉体をメカノケミカル法や造
粒法、赤色〜橙色の顔料の存在下でモノマーを重合させ
て粉末を調製し、この粉体を外観色が黄色又は干渉光が
黄色である粉体に、メカノケミカル法やスプレードライ
法等により、被覆する方法が挙げられる。そして、外観
色が黄色又は干渉光が黄色である粉体表面に、赤色〜橙
色の顔料と透明性の高い皮膜を形成する高分子化合物を
用いて赤色〜橙色の色彩層を被覆する方法は、該高分子
化合物を溶解した溶媒中に顔料を分散させ、これに外観
色が黄色又は干渉光が黄色である粉体を加えて混合後、
該溶媒を乾燥除去する方法や、高分子化合物と顔料の分
散した溶媒溶液を外観色が黄色又は干渉光が黄色である
粉体表面に、噴霧する方法等が挙げられる。
色彩層を形成させるための赤色〜橙色の色材の含有量
は、色材の種類等によりことなるが、染料の場合、0.
001〜1質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ま
しく、0.01〜0.5%が特に好ましい。また、顔料
の場合は、0.01〜5%が好ましく、0.05〜3%
が特に好ましい。
色彩層を形成させるための屈折率が1.8以下の粉体の
含有量は、複合粉体中に0.5〜30%が好ましく、1
〜20%が特に好ましい。また、本発明の複合粉体にお
ける、赤色〜橙色の色彩層を形成させるための透明性の
高い皮膜を形成する高分子化合物の含有量は、複合粉体
中に0.1〜5%が好ましく、0.5〜3%が特に好ま
しい。
記複合粉体の含有量は、0.1〜30%が好ましく、
0.5〜10%が特に好ましい。この範囲で用いると、
透明感がより優れ、より明るく自然な仕上がりのメーキ
ャップ化粧料が得られる。尚、前記粉体は、分散性や付
着性等を改良する目的で、フッ素系化合物、シリコーン
系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コ
ラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エ
ステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種
以上を用いて表面処理を施して含有させることもでき
る。
合粉体以外に、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、メーキ
ャップ効果の付与剤として、通常化粧用粉体として用い
られている粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、
煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等
の粒子構造等により特に限定されず配合可能であり、無
機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金
属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示す
れば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリ
ウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸
化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔
料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲
母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリ
ン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ
酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコ
ニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウ
ム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、
窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸
化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、
紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ
塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド系樹
脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコ
ポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹
脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン
酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱
粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、ア
ルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チ
タン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、
硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪
素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合
物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲ
ン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステ
ル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種以上
を用いて表面処理を施してあっても良い。本発明のメー
キャップ化粧料における、粉体の配合量は、粉体の配合
目的等により異なるが、概ね0.1〜80%である。
剤を配合することにより、エモリエント感を付与した
り、硬さや塗布時の感触を調整することができる。ここ
で用いられる油剤としては、通常化粧料に用いられる油
剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等
の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の
性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油
類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリ
コーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤
が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、α−オレ
フィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン等の炭化水素
類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、炭酸
ジアルキルエステル、コレステロール脂肪酸エステル等
のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12
−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルア
ルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オ
レイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチル
ポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポ
リエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン
・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサ
ン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オ
ルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の
シリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオク
タン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、
ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピ
ル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキスト
リン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂
肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が
挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができ
る。本発明のメーキャップ化粧料における、これら油剤
の配合量は、概ね1〜80%である。
の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記複合粉
体以外の粉体、界面活性剤及び、ベンゾフェノン系、P
ABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−
ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベ
ンゾン等の紫外線吸収剤、グリセリン、タンパク質、ム
コ多糖、コラーゲン、エラスチン等の保湿剤、α−トコ
フェロール、アスコルビン酸等の酸化防止剤、ビタミン
類、消炎剤、生薬等の美容成分、パラオキシ安息香酸エ
ステル、フェノキシエタノール、1,3−ブチレングリ
コール等の防腐剤、トリメチルシロキシケイ酸、アクリ
ル変性シリコーン等の被膜形成剤、水溶性高分子、水、
香料等を適宜配合することができる。
界面活性剤は、前記複合粉体やその他粉体の分散剤、化
粧持続性向上等の目的で配合されるものであり、通常化
粧品に用いられている界面活性剤であれば、何れでも良
く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カ
チオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪
酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコー
ル付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそ
のアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エス
テル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトー
ルの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加
物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂
肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリ
オキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエー
テル変性シリコーン等が挙げられ、これらを一種又は二
種以上を用いることができる。アニオン界面活性剤とし
ては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪
酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキ
ルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアル
キルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシ
ルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリ
ン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ア
ルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐
酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキ
ルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキル
スルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種
以上を用いることができる。カチオン界面活性剤として
は、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカ
ノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム
塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらを一
種又は二種以上を用いることができる。両性界面活性剤
としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン
酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル
型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用
できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N
−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−
ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−
トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベ
タイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキ
シエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル
−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダ
ゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらを
一種又は二種以上を用いることができる。尚、本発明の
メーキャップ化粧料に界面活性剤を配合する場合の配合
量は、界面活性剤の配合目的により異なるが、概ね0.
01〜15%である。
ーション、コンシーラー、下地、白粉、頬紅等が挙げら
れるが、本発明の効果が顕著に発揮される化粧料は、フ
ァンデーションである。また、本発明のメーキャップ化
粧料の剤型は、粉末状、固形粉末状、油性状、油性ステ
ィック状、油性ケーキ状、水中油型乳化状、油中水型乳
化状等の何れでも良い。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
液:注1)100gを1000mlのエタノールに溶解
し、次いでこれに赤色218号1gを添加し、溶解す
る。この溶液に干渉色が黄色である粉体(注2)969
gを加えて、均一分散する。そして、この分散液を加熱
攪拌しながら、減圧乾燥して、エタノールを除去し、冷
却後、粉砕して、複合粉体Aを得た。複合粉体Aは、核
粉体からの黄色の干渉色に赤色が加わった光沢を有する
肌色を呈していた。 注1:ユカフォーマーAM−75(三菱油化社製) 注2:チミロン スーパーゴールド(メルク社製)
液:注1)100gを1000mlのエタノールに溶解
し、次いでこれに赤色218号1gを添加し、溶解す
る。この溶液に外観色が黄色である粉体(注3)969
gを加えて、均一分散する。そして、この分散液を加熱
攪拌しながら、減圧乾燥して、エタノールを除去し、冷
却後、粉砕して、複合粉体Bを得た。複合粉体Bは、核
粉体からの黄色に赤色が加わった光沢を有する肌色を呈
していた。 注3:チミカ ゴールドスパークル(エンゲルハード
製)
液:注1)100gを1000mlのエタノールに溶解
し、次いでこれに橙色205号1gを添加し、溶解す
る。この溶液に干渉色が黄色である粉体(注2)969
gを加えて、均一分散する。そして、この分散液を加熱
攪拌しながら、減圧乾燥して、エタノールを除去し、冷
却後、粉砕して、複合粉体Cを得た。複合粉体Cは、核
粉体からの黄色の干渉色に橙色が加わった光沢を有する
肌色を呈していた。
ート99gを加熱溶解した後、赤色202号1gを加え
て、混合分散した。この分散液に、干渉色が黄色である
粉体(注4)900gを加えて、2−プロパノールにて
50倍に希釈し、デイスクタイプのスプレードライ装置
を用いて、噴霧乾燥して、複合粉体Dを得た。複合粉体
Dは、核粉体からの黄色の干渉色に赤色が加わった光沢
を有する肌色を呈していた。 注4:プロミネンス YB(トピー工業社製)
メチルメタクリレート(平均粒径0.6μm)99gを
添加して、混合後、エタノールを加熱除去して、赤色着
色ポリメチルメタクリレートを得た。この赤色着色ポリ
メチルメタクリレート100gと干渉色が黄色である粉
体(注2)900gとをアルコール水溶液(50%)中
でスラリー化し、デイスクタイプのスプレードライ装置
を用いて、噴霧乾燥して、複合粉体E得た。複合粉体E
は、核粉体からの黄色の干渉色に赤色が加わった光沢を
有する肌色を呈していた。
液:注1)100gを1000mlのエタノールに溶解
し、次いでこれに赤色218号1gを添加し、溶解す
る。この溶液に干渉色が銀色である粉体(注5)969
gを加えて、均一分散する。そして、この分散液を加熱
攪拌しながら、減圧乾燥して、エタノールを除去し、冷
却後、粉砕して、複合粉体Fを得た。複合粉体Fは、核
粉体からの銀色の干渉色に赤色が加わった光沢を有する
赤色を呈していた。 注5:チミロン スーパーシーンMP1001(メルク
社製)
0gと干渉色が黄色である粉体(注2)900gをアル
コール水溶液(50%)中でスラリー化し、デイスクタ
イプのスプレードライ装置を用いて、噴霧乾燥して、複
合粉体Gを得た。複合粉体Gは、核粉体からの黄色の干
渉色に白さが加わった赤色を呈していた。
ファンデーション 表1に示す組成のパウダーファンデーションを下記製法
により調製し、「肌の欠点を隠す効果」、「明るい自然
な仕上がり感」、「透明感」の各項目について以下に示
す評価方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
ンデーションを得た。
ァンデーションを化粧品官能検査パネル20人に使用し
てもらい、以下の基準により評価した。 評価基準 評価結果 : 評点 非常に良い : 6点 良い : 5点 やや良い : 4点 普通 : 3点 やや悪い : 2点 悪い : 1点 非常に悪い : 0点 判定基準 全パネルの評点の平均点 : 判定 5.5点以上 : ◎ 4点以上〜5.5点未満 : ○ 2.5点以上〜4点未満 : △ 2.5点未満 : ×
ファンデーションは、比較例に比べて、透明感、肌を隠
蔽する効果に優れ、肌に明るい色味を付与することによ
り自然な仕上がりにも優れたものであった。一方、有機
赤色顔料と干渉色が黄色の雲母チタンを別々に配合した
比較例1は、透明感が悪く、肌に明るい色味を付与する
効果が満足できる水準に無かった。また、球状シリカを
配合した比較例2では、透明感と肌に明るい色味を付与
する効果が満足できる水準に無かった。更に、干渉色が
銀色の雲母チタンに赤色色彩層を形成させた複合粉体を
配合した比較例3や、干渉色が黄色の雲母チタンに透明
のポリメチルメタクリレート層を形成させた複合粉体を
配合した比較例4では、肌に明るい色味を付与する効果
が満足できる水準に無かった。
を得た。 実施例9のファンデーションは、透明感、肌を隠蔽する
効果に優れ、肌に明るい色味を付与することにより自然
な仕上がりにも優れたものであった。
ンを得た。 実施例10のファンデーションは、透明感、肌を隠蔽す
る効果に優れ、肌に明るい色味を付与することにより自
然な仕上がりにも優れたものであった。
ーションを得た。 実施例11のファンデーションは、透明感、肌を隠蔽す
る効果に優れ、肌に明るい色味を付与することにより自
然な仕上がりにも優れたものであった。
ップ化粧料は、透明感、肌を隠蔽する効果に優れ、肌に
明るい色味を付与することにより自然な仕上がりにも優
れたものであった。
Claims (5)
- 【請求項1】 外観色が黄色又は干渉光が黄色である粉
体表面に、赤色〜橙色の色彩層を被覆した複合粉体を含
有することを特徴とするメーキャップ化粧料。 - 【請求項2】 前記複合粉体における、赤色〜橙色の色
彩層が染料により着色されていることを特徴とする請求
項1記載のメーキャップ化粧料。 - 【請求項3】 前記複合粉体における外観色が黄色又は
干渉光が黄色である粉体が板状であることを特徴とする
請求項1又は2記載のメーキャップ化粧料。 - 【請求項4】 前記複合粉体における干渉光が黄色であ
る粉体が雲母チタンであることを特徴とする請求項1〜
3の何れかの項記載のメーキャップ化粧料。 - 【請求項5】 前記メーキャップ化粧料がファンデーシ
ョンであることを特徴とする請求項1〜4の何れかの項
記載のメーキャップ化粧料。
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