JP2002240601A - 座席シート - Google Patents

座席シート

Info

Publication number
JP2002240601A
JP2002240601A JP2001311496A JP2001311496A JP2002240601A JP 2002240601 A JP2002240601 A JP 2002240601A JP 2001311496 A JP2001311496 A JP 2001311496A JP 2001311496 A JP2001311496 A JP 2001311496A JP 2002240601 A JP2002240601 A JP 2002240601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
input
thin
clutch
clutch unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001311496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4549592B2 (ja
Inventor
Masahiro Kawai
正浩 川合
Masahiro Kurita
昌弘 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Shiroki Corp
Original Assignee
NTN Corp
Shiroki Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Shiroki Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2001311496A priority Critical patent/JP4549592B2/ja
Publication of JP2002240601A publication Critical patent/JP2002240601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4549592B2 publication Critical patent/JP4549592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 座席シート調整装置に組み込まれるクラッチ
ユニットにおいて、トルクが入力される入力側部材の構
成に改良を加えることにより、製造コストの削減並びに
軽量化を図る。 【解決手段】 クラッチ部を構成するカム面1Aaと、
トルクを入力する操作レバー6が取付けられる取付部と
を備えた入力側部材1を、カム面1Aaを有する第1薄
肉部材1Aと、操作レバー6を取付ける嵌合爪1Baを
有する第2薄肉部材1Bとを相対回転不能に結合して構
成する。そして、第1薄肉部材1Aと第2薄肉部材1B
との少なくとも何れか一方をプレス成型品とし、また両
部材1A.1Bを凹凸嵌合構造により結合し、更には第
1薄肉部材1Aの少なくともカム面1Aaに表面硬化処
理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の乗員室等
に装備される座席シートに関する。
【0002】
【従来技術】一般に、ローラやボール等の係合子を用い
る機械式クラッチにおいては、入力側部材と出力側部材
との間にクラッチ部が配設されるが、このクラッチ部
は、上記両部材間に形成される楔隙間に係合子を係合・
離脱させることによって、入力トルクの伝達・遮断を制
御する構成になっている。
【0003】すなわち、係合子が楔隙間に係合すること
により、入力側部材と出力側部材とが係合子を介してロ
ックされ、両部材間で係合子を介して入力トルクが伝達
される一方、係合子が楔隙間から離脱することにより、
入力側部材と出力側部材とが相対空転可能となり、両部
材間で入力トルクが遮断される構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、出力側部材
に対する入力トルクの伝達・遮断の切り換えは、例えば
本出願人が先の特許出願(特願2000−240213
号)で提案したように、入力側部材に取付けられた操作
部材を回動操作することにより行われる。
【0005】また、操作部材の回動操作により出力側機
構に対する入力トルクの伝達・遮断を行うものとして、
本出願人は、先の特許出願(特願2000−24021
3号)において、シート高さ調整装置等に使用されるク
ラッチユニットを提案した。このクラッチユニットは、
上記と同様の作用を行う楔隙間及び係合子を、入力側部
材と出力側部材との間のトルク伝達経路の途中(詳しく
は、入力側部材と制御部材との間)に介在させ、これに
より第1クラッチ部を構成したものである。そして、こ
の装置においても、操作部材は入力側部材に取付けられ
る。
【0006】この場合、上記特許出願において提案した
入力側部材は何れも、クラッチ部を構成するカム面と操
作部材が結合する結合部とを有し、例えば冷間鍛造によ
り一体成型されている。即ち、この入力側部材は、形状
の特徴等に鑑みれば、一体成型することが一般的である
とされていた。
【0007】しかしながら、入力側部材を冷間鍛造等に
より一体成型していたのでは、製造コストに割高感があ
ると共に、重量増を招く惧れが生じ、クラッチユニット
の製品化を図る上で妨げとなることが懸念される。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、座席シートの座席シート調整装置に組み込まれ
るクラッチユニットにおいて、クラッチ部を構成するカ
ム面と操作部材が結合される結合部とを有する入力側部
材の構成に改良を加えることにより、製造コストの削減
並びに軽量化を図ることを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るため、本発明は、着座シートと、背もたれシートと、
座席シート調整装置とを有する座席シートにおいて、座
席シート調整装置は、その操作レバーと回動部材との間
に介装されるクラッチユニットを有し、クラッチユニッ
トは、操作レバーに結合される入力側部材と、回動部材
に連結される出力側部材と、入力側部材と出力側部材と
の間のトルク伝達経路に介在する制御部材と、回転が拘
束される静止側部材と、入力側部材と制御部材との間に
設けられた第1クラッチ部と、静止側部材と出力側部材
との間に設けられた第2クラッチ部とを備え、入力側部
材からの入力トルクを第1クラッチ部および制御部材を
介して出力側部材に伝達し、出力側部材からの逆入力ト
ルクを第2クラッチ部を介して静止側部材との間でロッ
クするように構成され、入力側部材が、第1クラッチ部
を構成するカム面を有する第1薄肉部材と、トルクを入
力するための操作部材が取付けられる第2薄肉部材とを
相対回転不能に結合して構成されている構成を提供す
る。
【0010】このような構成によれば、入力側部材から
の入力トルクによって出力側部材の回転方向の位置を調
整することができ、また、出力側部材からの逆入力トル
クは第2クラッチ部でロックするので、調整後の出力側
部材の位置を保持することができる。しかも、入力側部
材と制御部材との間に第1クラッチ部を設けているの
で、出力側部材の位置調整後に、入力側部材を中立位置
(入力トルクが入力される前の位置)に復帰させること
が可能であり、その場合でも復帰時の動作が円滑でラチ
ェット機構のような騒音発生の問題も生じない。
【0011】ここで、「入力側部材」は、クラッチ部を
構成するカム面を有し且つ操作レバーを介して入力トル
クが入力される部材であり、「出力側部材」は、クラッ
チ部を構成する例えば係合子の係合・離脱作用を通じ
て、入力側部材と一体的に回転する機能と、入力側部材
に対して相対空転する機能とを備えた部材である。ま
た、「薄肉部材」は、入力側部材を一体成型した場合の
肉厚よりも薄い部材であることを意味する。
【0012】このような構成によれば、入力側部材が、
第1薄肉部材と第2薄肉部材との2つの部材に分離され
て加工を施されることになるため、冷間鍛造等により一
体成型される場合に比して、加工が容易化されて製造コ
ストが安価になる。また、第1薄肉部材と第2薄肉部材
とは、それぞれの役割に応じた最小限の肉厚を確保すれ
ば良く、冷間鍛造等により一体成型される場合のような
無駄な肉部が存在しないため、入力側部材ひいてはクラ
ッチユニットの軽量化を図ることが可能となる。しか
も、第1薄肉部材はクラッチ部の構成要素であるカム面
を有しているのに対して、第2薄肉部材は操作部材との
取付部を有しているため、要求される剛性或いは強度等
の特性が両部材で相違している。従って、材質や加工条
件或いは処理条件を第1薄肉部材と第2薄肉部材とで相
違させることができ、両部材のそれぞれの要求特性に無
駄なく対応しつつ、加工や熱処理等を施すことが可能と
なる。
【0013】上記構成においては、第1薄肉部材と第2
薄肉部材との少なくとも何れか一方をプレス成型品とす
ることが好ましい。このように構成することにより、加
工の容易化、製造コストの低廉化、及び軽量化等の利点
が得られる。
【0014】また、第1薄肉部材は、クラッチ部を構成
するカム面が形成されるため、剛性或いは強度を高くし
なければ適切なクラッチ機能が得られないのに対して、
第2薄肉部材は、それと比較すれば左程高い剛性或いは
強度を必要としない。従って、第2薄肉部材を第1薄肉
部材と異なる他の材料でなるプレス成型品とし、さらに
は樹脂の成型品とすることが可能であり、このように構
成することにより、加工の容易化、製造コストの低廉
化、及び軽量化等の利点が顕著に得られる。
【0015】また、以上の構成において、第1薄肉部材
と第2薄肉部材とを凹凸嵌合構造により結合させること
が好ましい。即ち、第1薄肉部材と第2薄肉部材との何
れか一方に凸部を形成し且つ他方に凹部を形成し、上記
凸部を凹部に嵌合させて両薄肉部材を相対回転不能に結
合する。これにより、両薄肉部材の良好な組付け性を確
保でき、入力側部材の製作を容易に行えると共に、分解
作業をも容易に行うことが可能となる。
【0016】更に、以上の構成において、第1薄肉部材
と第2薄肉部材との何れか一方に嵌合爪を形成し、他方
にその嵌合爪が嵌合する溝部を形成することができる。
このように構成すれば、両薄肉部材の組付け性及び分解
性が向上するばかりでなく、両薄肉部材の良好な加工性
をも確保することができる。
【0017】しかも、以上の構成において、第1薄肉部
材の少なくともカム面に、表面硬化処理を施すことが好
ましい。このように構成すれば、第2薄肉部材及び第1
薄肉部材の他の部位に比して高硬度特性を要求されるカ
ム面が、熱処理等の表面硬化処理により所要の硬度とさ
れ、良好なクラッチ機能を長期に亘って維持できる。
【0018】上記の座席シート調整装置には、着座シー
トの高さを調整するシート高さ調整装置、背もたれシー
トの傾斜を調整するシート傾斜調整装置、着座シートの
前後位置を調整するシートスライド調整装置が含まれる
が、本発明は、着座シートのシート高さ調整装置に特に
好適である。この構成によれば、着座シートの高さ調整
を操作レバーの揺動操作によって行うことが可能になる
ので、従来装置に比べて操作上の利便性が増すと同時
に、車体や座席シートの設計自由度を高めることがで
き、特に小型車や大衆車のシート高さ調整装置に極めて
有用である。
【0019】上記のシート高さ調整装置は、着座シート
をスライド可動部材に対して昇降自在に支持する四節リ
ンク機構と、着座シートに回動自在に枢着され、四節リ
ンク機構にリンク部材を介して連結されるセクターギヤ
と、クラッチユニットの出力側部材に連結され、セクタ
ーギヤと噛合するピニオンギヤとを備えたものとするこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0021】図1は、本発明の実施形態に係る座席シー
トのシート高さ調整装置(41:図21及び図22参
照)に組み込まれるクラッチユニットの全体構成を示し
ている。この第1の実施形態き係るクラッチユニット
は、入力側部材としての外輪1と、出力側部材としての
内輪2と、係合子としての複数のローラ3と、ローラ3
を保持する保持器4と、保持器4に装着された弾性部
材、例えばセンタリングバネ5とを主要な要素として構
成される。
【0022】外輪1は、図2に示す第1薄肉部材1A
と、図3に示す第2薄肉部材1Bとから構成され、この
両薄肉部材1A,1Bは、鋼板をプレス成型することに
より製作されたものである。なお、必要ならば例えば、
第2薄肉部材1Bを樹脂等の成型品で構成してもよい。
【0023】第1薄肉部材1Aは、内周に複数のカム面
1Aaが円周方向等間隔に形成されたドラム部1Ab
と、ドラム部1Abの一端部より内径側に延出された内
径フランジ部1Acと、ドラム部1Abの他端部より外
径側に延出された外径フランジ部1Adとを備える。
【0024】各カム面1Aaは、円周方向中央部が深
く、その中央部から円周方向両側に向って傾斜状に浅く
なっている。内径フランジ部1Acは、保持器4を軸方
向の一方に抜け止め規制すると共に、外輪1の内輪2に
対する同軸性を保持する役割を果たすものである。
【0025】外径フランジ部1Adには、第2薄肉部材
1Bとの結合に供せられる複数(図例では6つ)の嵌合
溝1Aeが形成されると共に、外径端より軸方向に沿っ
てドラム部1Abと反対側に延出された複数(図例では
3つ)のストッパ爪1Afが形成されている。これらの
ストッパ爪1Afは、第1薄肉部材1Aの一側方(図1
(a)の右側方)に配設されて回転が拘束される静止側
部材7(図6(c)参照)の図示しないストッパ突起部
と回転方向に係合することにより、外輪1の回動が所定
範囲に規制されるようになっている。
【0026】第1薄肉部材1Aの全部又はカム面1Aa
に対しては、例えば、浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入
れ焼戻し、高周波焼入れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の
熱処理(表面硬化処理)が施される。
【0027】第2薄肉部材1Bには、図3に示すよう
に、外径端より軸方向に沿って第1薄肉部材1A側に延
出された複数(図例では6つ)の嵌合爪1Baが形成さ
れており、これらの嵌合爪1Baが図4に示すように第
1薄肉部材1Aの嵌合溝1Aeに嵌合圧入されることに
より、両薄肉部材1A,1Bの相対回転及び軸方向相対
移動が規制されている。そして、この状態の下で、嵌合
爪1Baが、その外周に装着される操作部材としての操
作レバー6の凹凸部と回転方向に係合することにより、
操作レバー6の外輪1に対する相対回転が規制されるよ
うになっている。なお、図例では、2つの短尺な爪1B
bが形成されているが、これらの爪1Bbは第1薄肉部
材1Aとの結合に供せられるものではない(回転方向規
制のみの役割を果たすものである)。
【0028】第2薄肉部材1Bの外径側端部には、軸方
向に沿って第1薄肉部材1A側に延出された複数(図例
では2つ)のバーリング部1Bcが形成されると共に、
これらのバーリング部1Bcにはそれぞれ、ボルト挿通
穴(又はネジ穴)1Bdが形成され、これらの穴1Bd
を通じて操作レバー6がねじ結合されることにより、操
作レバー6の外輪1に対する軸方向相対移動が規制され
る。
【0029】従って、操作レバー6を回動操作すること
により、第1薄肉部材1Aと第2薄肉部材1Bとが一体
回転し、これにより操作レバー6からの入力トルクが外
輪1に入力される。また、内輪2は、外輪1(第1薄肉
部材1A)のカム面1Aaとの間に楔隙間を形成する円
周面2aを備えており、図示されない出力部材に連結さ
れている。
【0030】保持器4は、図5に示すように、ローラ3
を収容する複数(例えば10個)の窓形のポケット4a
と、一方の端面から軸方向の一方に突出した係止部4b
とを備え、係止部4bは例えば円弧状に形成されてい
る。また、係止部4bの円周方向両側面4b1、4b2
には、センタリングバネ5の係合部5a1、5a2がそ
れぞれ係止される(図6参照)。
【0031】保持器4の材質は特に問わないが、この実
施形態では、保持器4を合成樹脂材料、例えばポリアミ
ド66(PA66)にグラスファイバーを30重量%配
合した合成樹脂材料の射出成形品としている。なお、こ
の第1の実施形態では、係止部4bの円周方向側面4b
1、4b2のうちの一方と近接するポケット4a’の軸
方向寸法を他のポケット4aよりも小さくしている。
【0032】この第1の実施形態に係るクラッチ部8
は、外輪1の第1薄肉部材1Aのカム面1Aaと、内輪
2の円周面2aと、カム面1Aaと円周面2aとの間に
介在する保持器4と、センタリングバネ5とを主要な要
素として構成されている。また、カム面1Aa、円周面
2a,及びローラ3によってロック手段が構成され、保
持器4及びセンタリングバネ5によって復帰手段が構成
されている。
【0033】センタリングバネ5は、図6に示すよう
に、複数巻き(図例では略3巻き)のねじりコイルバネ
であって、複数の巻き部5aの両端にそれぞれ内径側に
屈曲する係合部5a1,5a2が形成され、この一対の
係合部5a1,5a2は、円周方向に所定間隔で対向し
ている。センタリングバネ5の係合部5a1、5a2が
それぞれ係止した状態にある保持器4の係止部4bの外
周側には、静止側部材7の係止部7aが位置している。
また、このセンタリングバネ5は、断面形状が非丸形例
えば矩形の線材で形成され、この実施形態では、線材と
してピアノ線材(SWPB)を使用している。さらに、
このセンタリングバネ5は、自然状態から巻き戻して使
用される巻き戻し型のバネであると共に、同図(e)に
示すように巻き部5aの線間に隙間Sを設けて巻かれた
所謂ピッチ巻きバネである。
【0034】同図(b)に示すように、センタリングバ
ネ5が自然状態にある時には、複数巻きの各巻き中心
が、巻き戻し変形に伴う各巻き中心の移行の方向と逆方
向に偏位している。換言すれば、センタリングバネ5の
巻き部5aの各巻き中心は、後述する組付け状態で保持
器4の静止側部材7に対する相対回転角が増大した際に
各巻き中心が移行する方向と逆方向に偏位している。そ
して、このセンタリングバネ5を組付ける場合には、同
図(c)に示すように、一対の係合部5a1,5a2間
の間隔を円周方向に押し広げた状態で、この一対の係合
部5a1,5a2を保持器4の係止部4bおよび静止側
部材7の係止部7aに係止させる。これにより、保持器
4がセンタリングバネ5を介して静止側部材7に回転方
向に連結される。
【0035】このような状態から、同図(d)に示すよ
うに、保持器4が例えば静止側部材に対して時計方向に
相対回転した場合には、センタリングバネ5の時計方向
(回転方向前方)の係合部5a1が保持器4の係止部4
bに押されて時計方向に弾性変位する。この時点におい
て、センタリングバネ5の反時計方向(回転方向後方)
の係合部5a2は、静止側部材7の係止部7aに係止さ
れている。これにより、センタリングバネ5は、一対の
係合部5a1,5a2間の間隔が押し広げられる方向
(拡径する方向)に撓み、その撓み量に応じた弾性力が
蓄積される。この後、保持器4に作用する回動力が解除
されたされた場合には、センタリングバネ5の弾性力に
よって、保持器4(係止部4b)が同図(c)に示す中
立位置にセンタリングされる。なお、保持器4が同図
(c)に示す状態から反時計方向に相対回転した場合に
は、センタリングバネ5の反時計方向の係合部5a2が
保持器4の係止部4bに押されて反時計方向に弾性変位
し、上記とは逆の動作によってセンタリングバネ5に弾
性力が蓄積される。
【0036】次に、図7〜図9を参照しながら、この実
施形態のクラッチユニットの動作について説明する。
尚、図7〜図9において、センタリングバネ5および静
止側部材7は模式化され、概念的に示されている。ま
た、操作レバー6も記載が省略されている。
【0037】図7は、クラッチユニットの中立位置を示
している(図6(c)に示す状態)。中立位置におい
て、ローラ3はカム面1Aaの中央部に位置し、カム面
1Aaと円周面2aとの間に形成される正逆両方向の楔
隙間からそれぞれ離脱する。ローラ3の直径は、カム面
1Aaの中央部と円周面2aとの間の半径方向距離より
も若干小さく設定されており、ローラ3とカム面1Aa
の中央部および円周面2aとの間には半径方向隙間があ
る。また、この実施形態では、出力側から内輪2に入力
される逆入力トルクは正逆両方向にロックするようにし
ている。従って、内輪2は、操作レバー6(外輪1)か
ら入力される入力トルクに対してのみ回動動作を行い、
出力側から逆入力トルクが入力されても回動せず、その
位置を保持する。
【0038】図8は、操作レバー6を回動操作して、外
輪1に入力トルクを入力した時の状態を示している。例
えば、同図において、外輪1に反時計方向の入力トルク
が入力されると、外輪1の回動に伴い、カム面1Aaが
ローラ3に対して反時計方向に相対移動して、ローラ3
が楔隙間に係合する(噛み込む)。これにより、外輪1
からの入力トルクがローラ3を介して内輪2に伝達さ
れ、外輪1、ローラ3、保持器4、及び内輪2が一体と
なって反時計方向に回動する。尚、この回動の最大量
は、静止側部材7のストッパ突起部と外輪1のストッパ
爪1Afとによって規制される。そして、保持器4の回
動に伴ってセンタリングバネ5が撓み、その撓み量に応
じた弾性力fが蓄積される。
【0039】図9は、操作レバー6(外輪1)を開放し
た時の状態を示している。センタリングバネ5に蓄積さ
れた弾性力fによって、保持器4に時計方向の回動力が
働き、ローラ3が保持器4に押されてカム面1Aaを押
圧する。そうすると、外輪1が開放されているので、ロ
ーラ3、保持器4、及び外輪1が内輪2に対して時計方
向に空転して、図7に示す中立位置に復帰する。また、
内輪2は、図8の回動操作によって与えられた回動位置
をそのまま維持する。従って、図8の回動操作を繰り返
し行った場合では、内輪2に各回動操作ごとの回動量が
重畳的に蓄積される。
【0040】尚、図7〜図9において、外輪1に時計方
向の入力トルクが入力された場合も、上記と同様の動作
を行う(動作の向きは逆)。また、内輪側から入力トル
クを入力する構成とすることもでき、その場合、内輪の
外周にカム面を設け、外輪の内周に円周面を設ける。
【0041】この第1の実施形態によれば、入力側部材
としての外輪1が、第1薄肉部材1Aと第2薄肉部材1
Bとの2つの部材に対して、プレス加工を施ことにより
製作されたものであるため、外輪1が仮に冷間鍛造等に
より一体成型される場合と比較して、加工が容易化され
て製造コストが安価になると共に、外輪1ひいてはクラ
ッチユニットの軽量化を図ることが可能となる。
【0042】また、第1薄肉部材1Aはクラッチ部の構
成要素であるカム面1Aaを有しているのに対して、第
2薄肉部材1Bは操作レバー6との結合部である嵌合爪
1Baを有しており、要求される剛性或いは硬度が両部
材1A,1Bで相違しているが、第1薄肉部材1Aに対
してのみ表面硬化処理(熱処理)を施すことにより、そ
れぞれの要求特性に無駄なく対応することができる。
【0043】次に、クラッチユニットの第2の実施形態
を説明する。
【0044】図10に示すように、この第2の実施形態
のクラッチユニットは、入力側部材としての外輪1と、
出力側部材としての出力軸12と、制御部材としての内
輪13と、静止側部材としての外輪14と、外輪1と内
輪13との間に設けられた第1クラッチ部15と、外輪
14と出力軸12との間に設けられた第2クラッチ部1
6とを主要な要素として構成される。
【0045】入力側部材としての外輪1の構成は、上述
の図2〜図4に示すものと同一の構成であるので、その
部品単体としての図示及びその説明を省略すると共に、
以下に示すクラッチユニットの説明に際しては、図2〜
図4及びこれらに付されている符号を使用する。また、
保持器4及びセンタリングバネ5の構成についても、上
述の図5及び図6に示すものと同一の構成であるので、
その部品図としての図示及びその説明を省略すると共
に、以下に示すクラッチユニットの説明に際しては、図
5及び図6並びにこれらに付されている符号を使用す
る。
【0046】図11は、出力側部材としての出力軸12
を示している。出力軸12は、一端側にジャーナル部1
2a、中央側に大径部12b、他端側に連結部12cを
備えている。ジャーナル部12aは、後述する内輪(1
3:図12参照)のラジアル軸受面(13a1)に挿入
される。大径部12bの外周には、複数(例えば8つ)
のカム面12b1が円周方向に等間隔で形成される。各
カム面12b1は、出力軸12の軸心を中心とする円に
対して弦をなす平坦面状に形成される。また、大径部1
2bの一端側部分には軸方向の複数(例えば8つ)のピ
ン孔12b3が円周所定間隔に形成される。これらピン
孔12b3には内輪(13)のピン(13b1)が挿入
される。また、大径部12bの他端側部分には環状凹部
12b4が形成される。この環状凹部12b4には後述
する摩擦部材(19:図15参照)が圧入され、また、
環状凹部12b4の内周壁12b5は、後述する固定側
板(17:図14参照)のラジアル軸受面(17e2)
に挿入されるジャーナル面になる。連結部12cには、
他の回動部材を連結するための歯型12c1が形成され
る。
【0047】出力軸12は、例えば、肌焼鋼、機械構造
用炭素鋼、軸受鋼等の鋼材から鍛造加工によって成形さ
れ、浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入れ焼戻し、高周波
焼入れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の適宜の熱処理が施
される。この実施形態では、出力軸12を形成する鋼材
として肌焼鋼(例えばクロムモリブデン鋼SCM42
0)を使用し、これに熱処理として浸炭焼入れ焼戻しを
行って、表層部の表面硬さを57〜62HRCに調整し
ている。なお、出力軸12は、鋼材の削出し品とするこ
ともできる。
【0048】図12は、制御部材としての内輪13を示
している。内輪13は、筒状部13aと、筒状部13a
の一端から外径側に延びたフランジ部13bと、フラン
ジ部13bの外径端から軸方向の一方に延びた複数(例
えば8本)の柱部13cとを主体として構成される。筒
状部13aは、出力軸12のジャーナル部12aに外挿
され、かつ、外輪1の内部に内挿される。筒状部13a
の他端側部分の内周には、出力軸12のジャーナル部1
2aをラジアル方向に支持するラジアル軸受面13a1
が形成され、筒状部13aの他端側部分の外周には、外
輪1のカム面1Aaとの間に正逆両回転方向に楔隙間を
形成する円周面13a2が形成される。フランジ部13
bには、軸方向の一方に突出した複数(例えば8つ)の
ピン13b1が円周方向に所定間隔で形成される。これ
らピン13b1は、出力軸12のピン孔12b3にそれ
ぞれ挿入される。また、円周方向に隣接した柱部13c
間には、軸方向の一方に向かって開口したポケット13
c1が形成され、これらポケット13c1に後述する第
2クラッチ部(16:図17参照)のローラ(30)と
板ばね(31)が収容される。ローラ(30)と板ばね
(31)を、ポケット13c1の軸方向の開口部から該
ポケット13c1内に組み入れることができるので、組
立作業が容易である。
【0049】内輪13は、例えば、肌焼鋼、機械構造用
炭素鋼、軸受鋼等の鋼材から鍛造加工によって成形さ
れ、浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入れ焼戻し、高周波
焼入れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の適宜の熱処理が施
される。この実施形態では、内輪13を形成する鋼材と
して肌焼鋼(例えばクロムモリブデン鋼SCM420)
を使用し、これに熱処理として浸炭焼入れ焼戻しを行っ
て、表層部の表面硬さを57〜62HRCに調整してい
る。なお、内輪13は、鋼材の削出し品、鋼鈑(例えば
冷間圧延鋼鈑)のプレス成形品とすることもできる。
【0050】図13は、静止側部材としての外輪14を
示している。外輪14は、半径方向に延びたフランジ部
14aと、フランジ部14aの外径端から軸方向の一方
に延びた筒状部14cと、筒状部14cの一端から外径
側に突出した鍔部14dとを主体として構成される。フ
ランジ部14aには、軸方向の他方に突出した複数(例
えば2つ)のストッパ部14a1が円周方向に所定間隔
で配列形成される。これらストッパ部14a1は、外輪
1のストッパ爪1Afと回転方向に係合して、外輪1の
回動範囲を規制する。また、フランジ部14aには、軸
方向の他方に突出した一対の係止部14a2と、複数
(例えば2つ)の装着部14a3とが形成され、一対の
係止部14a2の円周方向外側面には、第1クラッチ部
(15)のセンタリングバネ5の係合部5a1、5a2
がそれぞれ係止される(図6参照)。また、装着部14
a3の外周には、センタリングバネ5の巻き部5aが装
着される。
【0051】筒状部14cの内周には、出力軸12のカ
ム面12b1との間に正逆両回転方向に楔隙間を形成す
る円周面14c1が形成される。鍔部14dには、複数
(例えば6つ)の切欠き部14d1が円周方向に所定間
隔で形成される。切欠き部14d1は、後述する固定側
板(17)の加締部(17c:図14参照)と適合す
る。
【0052】外輪14は、例えば、肌焼鋼、機械構造用
炭素鋼、軸受鋼等の鋼材から鍛造加工によって成形さ
れ、浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入れ焼戻し、高周波
焼入れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の適宜の熱処理が施
される。この実施形態では、外輪14を形成する鋼材と
して肌焼鋼(例えばクロムモリブデン鋼SCM420)
を使用し、これに熱処理として浸炭焼入れ焼戻しを行っ
て、表層部の表面硬さを57〜62HRCに調整してい
る。なお、外輪14は、鋼材の削出し品、鋼鈑(例えば
冷間圧延鋼鈑)のプレス成形品とすることもできる。
【0053】図14は、外輪14に固定される固定側板
17を示している。固定側板17は、半径方向に延びた
フランジ部17aと、フランジ部17aの外径端から外
径側に突出した複数(例えば4つ)のブラケット部17
bと、フランジ部17aの外径端から軸方向の一方に突
出した複数(例えば6つ)の加締部17cと、フランジ
部17aに穿設された複数(例えば8つ)の係合孔17
a1と、フランジ部17aの内径端から軸方向の一方に
突出したボス部17eとを主体として構成される。4つ
のブラケット部17bは円周方向に所定間隔で形成さ
れ、それぞれに中空ピン状の加締部17b1が一体(又
は別体)に形成される。6つの加締部17cは円周方向
に所定間隔で形成され、それぞれ、二股状に分岐した一
対の爪部17c1を備えている。この加締部17cを外
輪14の切欠き部14d1に装着し、一対の爪部17c
1を円周方向の相反する方向に加締めて鍔部14dに当
接させることにより、外輪14の固定側板17に対する
軸方向相対移動および回転方向相対移動を防止すること
ができる。加締部17b1は、相手側部材の取付け穴に
加締固定される。
【0054】ボス部17eの内周には、ラジアル軸受面
17e2が形成される。ボス部17eは出力軸12の環
状凹部12b4に挿入され、ボス部17eの外周と環状
凹部12b4の外周壁との間に後述する摩擦部材(1
9:図15参照)が装着される。係合孔17a1は摩擦
部材(19)の凸部(19a)と回転方向に係合して、
摩擦部材(19)の固定側板17に対する相対回転を防
止する。ボス部17eのラジアル軸受面17e2は、環
状凹部12b4のジャーナル面12b5に外挿され、ジ
ャーナル面12b5をラジアル方向に支持する。
【0055】固定側板17は、例えば、冷間圧延鋼鈑等
の鋼鈑材からプレス加工によって成形される。この実施
形態では、固定側板17を形成する鋼板材として冷間圧
延鋼鈑(例えばSPCE)を使用している。また、加締
部17c及び17b1を加締加工する際の加工性等に配
慮して、熱処理は施していない。なお、加締部17c及
び17b1等の加締加工を行う部位に防炭処理(又は防
炭防窒処理)を施して、浸炭焼入れ焼戻し(又は浸炭窒
化焼入れ焼戻し)を行っても良い。
【0056】図15は、制動手段としての摩擦部材19
を示している。この実施形態において、摩擦部材19は
リング状のもので、その一方の端面には複数(例えば8
つ)の凸部19aが円周方向に所定間隔で形成される。
凸部19aは、固定側板17の係合孔17a1と回転方
向に係合して、摩擦部材19の固定側板17に対する相
対回転を防止する。
【0057】摩擦部材19は、ゴムや合成樹脂等の弾性
材料で形成され、例えば出力軸12の環状凹部12b4
の外周壁に締代をもって圧入される。摩擦部材19の外
周と環状凹部12b4の外周壁との間に生じる摩擦力に
よって、出力軸12に回転方向の制動力(摩擦制動力)
が与えられる。この制動力(制動トルク)の大きさは、
出力軸12に入力される逆入力トルクの大きさを勘案し
て適宜設定すれば良いが、逆入力トルクの還流現象を効
果的に防止する観点から、想定される逆入力トルクと同
程度の大きさに設定するのが好ましい。シート高さ調整
装置の場合では、着座シートに着座者が着座した状態で
出力軸12に作用する逆入力トルクと同程度(例えば1
0〜60kgf.cm)の大きさに設定するのが良い。
この実施形態のように、制動手段として摩擦部材19を
用いると、制動力を摩擦部材19の締代調整によって設
定し、また変更できるという利点がある。
【0058】摩擦部材19の材質は特に問わないが、こ
の実施形態では、摩擦部材19を合成樹脂材料、例えば
ポリアセタール(POM)にグラスファイバーを30重
量%配合した合成樹脂材料の射出成形品としている。
【0059】図16(図10のB−B断面)は、第1ク
ラッチ部15を示している。第1クラッチ部15は、外
輪1に設けられた複数(例えば10個)のカム面1Aa
と、内輪13に設けられた円周面13a2と、カム面1
Aaと円周面13a2との間に介在する係合子としての
複数(例えば9個)のローラ20と、ローラ20を保持
する保持器4(図5参照)と、保持器4を外輪(14)
に回転方向に連結する弾性部材、例えばセンタリングバ
ネ5(図6参照)とを主要な要素として構成される。カ
ム面1Aa、円周面13a2、及びローラ20によって
ロック手段が構成され、保持器4およびセンタリングバ
ネ5によって復帰手段が構成される。この実施形態にお
いて、カム面1Aaは円周面13a2との間に正逆両回
転方向に楔隙間を形成する。また、外輪1には操作レバ
ー23が結合され、操作レバー23から外輪1に正方向
又は逆方向の入力トルクが入力される。また、外輪1の
内周と内輪13(筒状部13a)の外周との間の空間
部、特にカム面1Aaと円周面13a2との間にグリー
スが封入されている。
【0060】この第1クラッチ部15の構成は、既述の
第1の実施形態のクラッチ部8と比較すれば、内輪13
が出力側部材としての出力軸12の外周側に配置されて
いる制御部材である点のみが相違しており、その他の構
成は同一である。従って、第1クラッチ部15の作用に
ついては、既述の図7〜図9に基づく説明事項と実質的
に同一であるため、これらの各図における対応する構成
要素の符号に括弧を付してその説明を省略する。
【0061】図17(図10のA−A断面)は、第2ク
ラッチ部16を示している。第2クラッチ部16は、外
輪14に設けられた円周面14c1と、出力軸12に設
けられた複数(例えば8つ)のカム面12b1と、各カ
ム面12b1と円周面14c1との間に介在する係合子
としての一対(例えば総数8対)のローラ30と、一対
のローラ30間に介在する弾性部材、例えば断面N字形
の板バネ31と、内輪13の柱部13cと、内輪13の
ピン13b1および出力軸12のピン孔12b3とを主
要な要素として構成される。カム面12b1、円周面1
4c1、一対のローラ30、および板ばね31によって
ロック手段が構成され、一対のローラ30の円周方向両
側に位置する内輪13の柱部13cによってロック解除
手段が構成され、内輪13のピン13b1および出力軸
12のピン孔12b3によってトルク伝達手段が構成さ
れる。なお、この実施形態において、板バネ31はステ
ンレス鋼(例えばSUS301CPS−H)で形成し、
熱処理としてテンパー処理を施している。また、外輪1
4の内周と出力軸12(大径部12b)の外周との間の
空間部、特にカム面12b1と円周面14c1との間に
グリースが封入されている。
【0062】図18に拡大して示すように、中立位置に
おいて、一対のローラ30は板ばね31によって、それ
ぞれ、カム面12b1と円周面14c1との間に形成さ
れる正逆両回転方向の楔隙間の方向に押圧される。この
時、内輪13の各柱部13cと各ローラ30との間には
それぞれ回転方向隙間δ1が存在する。また、内輪13
のピン13b1と出力軸12のピン孔12b3との間に
は正逆両回転方向にそれぞれ回転方向隙間δ2が存在す
る。回転方向隙間δ1と回転方向隙間δ2とは、δ1<
δ2の関係を有する。回転方向隙間δ1の大きさは、例
えば0〜0.4mm(第2クラッチ部16の軸心を中心
として0〜1.5°)程度、回転方向隙間δ2の大きさ
は、例えば0.4〜0.8mm(第2クラッチ部16の
軸心を中心として1.8〜3.7°)程度である。
【0063】同図に示す状態で、例えば、出力軸12に
時計方向の逆入力トルクが入力されると、反時計方向
(回転方向後方)のローラ30がその方向の楔隙間と楔
係合して、出力軸12が外輪14に対して時計方向にロ
ックされる。出力軸12に反時計方向の逆入力トルクが
入力されると、時計方向(回転方向後方)のローラ30
がその方向の楔隙間と楔係合して、出力軸12が外輪1
4に対して反時計方向にロックされる。従って、出力軸
12からの逆入力トルクは、第2クラッチ部16によっ
て正逆両回転方向にロックされる。
【0064】図19は、外輪1からの入力トルク(同図
で時計方向)が第1クラッチ部15を介して内輪13に
入力され、内輪13が同図で時計方向に回動を始めた初
期状態を示している。回転方向隙間がδ1<δ2に設定
されているため、先ず、内輪13の反時計方向(回転方
向後方)の柱部13cがその方向(回転方向後方)のロ
ーラ30と係合して、これを板ばね31の弾性力に抗し
て時計方向(回転方向前方)に押圧する。これにより、
反時計方向(回転方向後方)のローラ30がその方向の
楔隙間から離脱して、出力軸12のロック状態が解除さ
れる。従って、出力軸12は時計方向に回動可能とな
る。
【0065】内輪13がさらに時計方向に回動すると、
図20に示すように、内輪13のピン13b1が出力軸
12のピン孔12b3と時計方向に係合する。これによ
り、内輪13からの時計方向の入力トルクがピン13b
1およびピン孔12b3を介して出力軸12に伝達さ
れ、出力軸12が時計方向に回動する。外輪1に反時計
方向の入力トルクが入力された場合は、上記とは逆の動
作で出力軸12が反時計方向に回動する。従って、外輪
1からの正逆両回転方向の入力トルクは、第1クラッチ
部15、内輪13、およびトルク伝達手段としてのピン
13b1およびピン孔12b3を介して出力軸12に伝
達され、出力軸12が正逆両回転方向に回動する。な
お、内輪13からの入力トルクがなくなると、板ばね3
1の弾性復元力によって図18に示す中立位置に復帰す
る。
【0066】上述した外輪1、出力軸12、内輪13、
外輪14、第1クラッチ部15、第2クラッチ部16、
固定側板17および摩擦部材19を図10に示す態様で
アッセンブリすると、この実施形態のクラッチユニット
が完成する。外輪1には例えば樹脂製の操作レバー23
が結合され、出力軸12は図示されていない出力側機構
の回動部材に連結される。また、固定側板17は図示さ
れていないケーシング等の固定部材に加締部17b1で
加締固定される。なお、外輪1は、第2薄板部材1Bの
外側に装着されたワッシャ(又はナット)28と外輪1
4のフランジ部14aとの間で軸方向の両側に抜け止め
規制される。
【0067】第1クラッチ部15において、センタリン
グバネ5は外輪1(第1薄肉部材1A)のストッパ爪1
Afの内周に収容され、外輪1の一方の端面と外輪14
のフランジ部14aとの間で軸方向の両側に抜け止め規
制される。また、保持器4およびローラ20は、外輪1
の内径フランジ部1Acと外輪14のフランジ部14a
との間で軸方向の両側に抜け止め規制される。第1クラ
ッチ部15の保持器4、ローラ20、およびセンタリン
グバネ5が外輪1の内部に収容されており、入力側部分
に突出した部分がない。また、保持器4が内輪13の円
周面13a2に外挿され、保持器4の回動が内輪13の
円周面13a2によって案内されるので、回動時の保持
器4の傾きがなく、円滑なクラッチ動作が可能である。
【0068】第2クラッチ部16は、外輪14と固定側
板17とで囲まれた空間部に径方向および軸方向にコン
パクトに収められている。また、ロック解除手段として
の柱部13cと、トルク伝達手段としてのピン13b1
が内輪13に一体に設けられているので、部品点数が少
なく、構造も簡単である。また、柱部13c間のポケッ
ト13c1が軸方向の一方(固定側板17側)に開口し
た形状であるため、出力軸12、内輪13、外輪14等
をアッセンブリした後、ローラ30と板ばね31を、ポ
ケット13c1の軸方向の開口部から該ポケット13c
1内に組み入れることができ、組立作業が容易である。
【0069】さらに、出力軸12を内輪13のラジアル
軸受面13a1と固定側板17のラジアル軸受面17e
2によって両持ち的に支持する構造であるため、出力軸
12の回動動作が安定し、しかも第1クラッチ部15お
よび第2クラッチ部16に偏荷重が作用しにくく、円滑
なクラッチ動作が可能である。
【0070】しかも、入力側部材としての外輪1が、第
1薄肉部材1Aと第2薄肉部材1Bとの2つの部材に対
して、プレス加工を施ことにより製作されたものである
ため、加工が容易化されて製造コストが安価になると共
に、外輪1ひいてはクラッチユニットの軽量化を図るこ
とが可能となる。
【0071】また、第1薄肉部材1Aと第2薄肉部材1
Bとでは、要求される剛性或いは硬度が相違している
が、第1薄肉部材1Aに対してのみ表面硬化処理(熱処
理)を施すことにより、それぞれの要求特性に無駄なく
対応することができる。
【0072】図21は、自動車の乗員室に装備される座
席シート40を示している。座席シート40は着座シー
ト40aと背もたれシート40bとで構成され、着座シ
ート40aの高さHを調整するシート高さ調整装置4
1、背もたれシート40bの傾斜θを調整するシート傾
斜調整装置42、および着座シート40aの前後位置L
を調整するシートスライド調整装置(図示省略)を備え
ている。着座シート40aの高さHの調整はシート高さ
調整装置41の操作レバー41a(図1の操作レバー
6、図16の操作レバー23に対応)によって行い、背
もたれシート40bの傾斜θの調整はシート傾斜調整装
置42の操作レバー42aによって行い、着座シート4
0aの前後位置Lの調整はシートスライド調整装置の操
作レバー(図示省略)によって行う。上述した実施形態
のクラッチユニットは、例えばシート高さ調整装置41
に組込まれる。
【0073】図22(a)は、シート高さ調整装置41
の一構造例を概念的に示している。シートスライドアジ
ャスタ41bのスライド可動部材41b1にリンク部材
41c、41dの一端がそれぞれ回動自在に枢着され
る。リンク部材41cの他端はリンク部材41eを介し
てセクターギヤ41fに回動自在に枢着される。セクタ
ーギヤ41fは着座シート40aに回動自在に枢着さ
れ、支点41f1回りに揺動可能である。リンク部材4
1dの他端は着座シート40aに回動自在に枢着され
る。上述した実施形態のクラッチユニットXは、固定側
板7を介して着座シート40aの適宜の部位に固定さ
れ、その外輪1に例えば樹脂製の操作レバー41a(図
16における操作レバー23に相当)が結合され、出力
軸12にセクターギヤ41fと噛合するピニオンギヤ4
1gが連結される。
【0074】例えば、図22(b)において、操作レバ
ー41aを反時計方向(上側)に揺動操作すると、その
方向の入力トルクがクラッチユニットXを介してピニオ
ンギヤ41gに伝達され、ピニオンギヤ41gが反時計
方向に回動する。そして、ピニオンギヤ41gと噛合す
るセクターギヤ41fが時計方向に揺動して、リンク部
材41cの他端をリンク部材41eを介して引っ張る。
その結果、リンク部材41cとリンク部材41dが共に
起立して、着座シート40aの座面が高くなる。このよ
うにして、着座シート40aの高さHを調整した後、操
作レバー41aを開放すると、操作レバー41aが第1
クラッチ部15のセンタリングバネ5の弾性力(弾性復
元力)によって時計方向に回動して元の位置(中立位
置)に戻る。なお、操作レバー41aを時計方向(下
側)に揺動操作した場合は、上記とは逆の動作によっ
て、着座シート41aの座面が低くなる。また、高さ調
整後に操作レバー41aを開放すると、操作レバー41
aが反時計方向に回動して元の位置(中立位置)に戻
る。
【0075】上記構成のシート高さ調整装置41によれ
ば、操作レバー41aの揺動操作のみで着座シート40
aの高さHを調整することができ、しかも、高さ調整後
の着座シート40aの高さ位置を自動的に保持すること
ができる。また、高さ調整後に操作レバー41aを開放
すると、操作レバー41aを中立位置に自動復帰させる
ことができ、その場合でも復帰時の動作が円滑でラチェ
ット機構のような騒音発生の問題も生じない。さらに、
摩擦部材19によって出力軸12に回転方向の制動力を
与えているので、操作レバー41aの操作時における逆
入力トルクの還流現象がなく(又は少なく)、安定した
調整操作が可能である。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、座席シ
ートの座席シート調整装置に組み込まれるクラッチユニ
ットにおいて、クラッチ部を構成するカム面と、トルク
を入力する操作部材が取付けられる取付部とを備えた入
力側部材を、カム面を有する第1薄肉部材と、操作部材
を取付ける取付部を有する第2薄肉部材とを相対回転不
能に結合して構成したから、入力側部材を例えば冷間鍛
造等により一体成型する場合と比較して、加工が容易化
されて製造コストが安価になる。
【0077】また、第1薄肉部材と第2薄肉部材とは、
それぞれの役割に応じた最小限の肉厚を確保すれば良い
ため、無駄な肉部が存在しなくなり、入力側部材ひいて
はクラッチユニットの軽量化を図ることが可能となる。
【0078】しかも、第1薄肉部材と第2薄肉部材とで
は要求される硬度或いは強度等の特性が相違しているこ
とに対応して、材質や加工条件或いは熱処理条件等を両
部材で相違させることができ、両部材のそれぞれの要求
特性に無駄なく対応しつつ、加工や熱処理等を施すこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るクラッチユニットの全体
構成を示す縦断側面図{図1(a)}、図1(a)のB
−B断面図{図1(b)}である。
【図2】第1の実施形態に係るクラッチユニットの入力
側部材の第1薄肉部材を示す斜視図{図2(a)}、縦
断側面図{図2(b)}、正面図{図2(c)}であ
る。
【図3】第1の実施形態に係るクラッチユニットの入力
側部材の第2薄肉部材を示す斜視図{図3(a)}、縦
断側面図{図3(b)}、正面図{図3(c)}であ
る。
【図4】第1の実施形態に係るクラッチユニットの入力
側部材を示す単体斜視図である。
【図5】第1の実施形態に係るクラッチユニットの保持
器を示す縦断正面図{図5(a)}、縦断側面図{図5
(b)}、正面図{図5(c)}である。
【図6】第1の実施形態に係るクラッチユニットのセン
タリングバネを示す側面図{図6(a)}、正面図{図
6(b)}、その作用を示す正面図{図6(c)、
(d)}、要部拡大一部破断側面図(図6(e))であ
る。
【図7】第1の実施形態及び第2の実施形態に係るクラ
ッチユニットの動作を概念的に説明する模式図である。
【図8】第1の実施形態及び第2の実施形態に係るクラ
ッチユニットの動作を概念的に説明する模式図である。
【図9】第1の実施形態及び第2の実施形態に係るクラ
ッチユニットの動作を概念的に説明する模式図である。
【図10】第2の実施形態に係るクラッチユニットの全
体構成を示す縦断側面図である。
【図11】第2の実施形態に係るクラッチユニットの出
力軸を示す正面図{図11(a)}、図11(a)のB
−B線断面図{図11(b)}である。
【図12】第2の実施形態に係るクラッチユニットの内
輪(制御部材)を示す正面図{図12(a)}、図12
(a)のB−B線断面図{図12(b)}、要部拡大図
{図12(c)}である。
【図13】第2の実施形態に係るクラッチユニットの外
輪(静止側部材)を示す正面図{(図13(a)}、図
13(a)のB−B線断面図{図13(b)}である。
【図14】第2の実施形態に係るクラッチユニットの固
定側板を示す正面図{図14(a)}、図14(a)の
B−B線断面図{図14(b)}である。
【図15】第2の実施形態に係るクラッチユニットの摩
擦部材(制動手段)を示す正面図{図15(a)}、縦
断側面図{図15(b)}である。
【図16】第2の実施形態に係るクラッチユニットの第
1クラッチ部を示す図10のB−B線断面図である。
【図17】第2の実施形態に係るクラッチユニットの第
2クラッチ部を示す図10のA−A線断面図である。
【図18】上記第2クラッチ部の作用を示す部分拡大正
面図である(中立位置)。
【図19】上記第2クラッチ部の作用を示す部分拡大正
面図である(ロック解除時)。
【図20】上記第2クラッチ部の作用を示す部分拡大正
面図である(トルク伝達時)。
【図21】自動車の座席シートを示す概念図である。
【図22】図22(a)はシート高さ調整装置の一構造
例を示す概念図、図22(b)はその要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 外輪(入力側部材) 1A 第1薄肉部材 1Aa カム面 1Ae 嵌合溝(溝部) 1B 第2薄肉部材 1Ba 嵌合爪 2 内輪(出力側部材) 2a 円周面 3 ローラ(係合子) 4 保持器 5 センタリングバネ(弾性部材) 6 操作レバー(操作部材) 8 クラッチ部 12 出力軸(出力側部材) 13 内輪(制御部材) 14 外輪(静止側部材) 15 第1クラッチ部 16 第2クラッチ部 23 操作レバー(操作部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 昌弘 三重県桑名市大字東方字尾弓田3066 エヌ ティエヌ株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BA01 BD13 DD02 DD10 DE10 3B099 AA05 BA02 CA05 CA36 CB00 3J056 AA07 AA63 BA01 BE09 CA02 CA14 CC34 CC36 EA02 EA16 EA23 FA03 GA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座シートと、背もたれシートと、座席
    シート調整装置とを有する座席シートにおいて、 前記座席シート調整装置は、その操作レバーと回動部材
    との間に介装されるクラッチユニットを有し、 前記クラッチユニットは、前記操作レバーに結合される
    入力側部材と、前記回動部材に連結される出力側部材
    と、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク伝
    達経路に介在する制御部材と、回転が拘束される静止側
    部材と、前記入力側部材と前記制御部材との間に設けら
    れた第1クラッチ部と、前記静止側部材と前記出力側部
    材との間に設けられた第2クラッチ部とを備え、前記入
    力側部材からの入力トルクを前記第1クラッチ部および
    前記制御部材を介して前記出力側部材に伝達し、前記出
    力側部材からの逆入力トルクを前記第2クラッチ部を介
    して前記静止側部材との間でロックするように構成さ
    れ、前記入力側部材が、前記第1クラッチ部を構成する
    カム面を有する第1薄肉部材と、トルクを入力するため
    の操作部材が取付けられる第2薄肉部材とを相対回転不
    能に結合して構成されていることを特徴とする座席シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記第1薄肉部材と第2薄肉部材との少
    なくとも何れか一方がプレス成型品である請求項1に記
    載の座席シート。
  3. 【請求項3】 前記第2薄肉部材が樹脂成型品である請
    求項1又は2記載の座席シート。
  4. 【請求項4】 前記第1薄肉部材と第2薄肉部材とが凹
    凸嵌合構造により結合されている請求項1から3の何れ
    かに記載の座席シート。
  5. 【請求項5】 前記第1薄肉部材の少なくともカム面
    に、表面硬化処理が施されている請求項1〜4の何れか
    に記載の座席シート。
  6. 【請求項6】 前記座席シート調整装置が、着座シート
    のシート高さ調整装置である請求項1〜5のいずれかに
    記載の座席シート。
  7. 【請求項7】 前記シート高さ調整装置は、着座シート
    をスライド可動部材に対して昇降自在に支持する四節リ
    ンク機構と、前記着座シートに回動自在に枢着され、前
    記四節リンク機構にリンク部材を介して連結されるセク
    ターギヤと、前記クラッチユニットの出力側部材に連結
    され、前記セクターギヤと噛合するピニオンギヤとを備
    えている請求項6記載の座席シート。
JP2001311496A 2001-10-09 2001-10-09 座席シート Expired - Lifetime JP4549592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311496A JP4549592B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 座席シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311496A JP4549592B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 座席シート

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001043871A Division JP4394299B2 (ja) 2000-08-08 2001-02-20 クラッチユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002240601A true JP2002240601A (ja) 2002-08-28
JP4549592B2 JP4549592B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=19130319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001311496A Expired - Lifetime JP4549592B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 座席シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4549592B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007114263A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Ntn Corporation 座席シート
KR101773763B1 (ko) * 2011-02-08 2017-09-01 대원정밀공업(주) 소음 저감 구조를 갖는 펌핑 디바이스
WO2017150401A1 (ja) * 2016-03-01 2017-09-08 Ntn株式会社 クラッチユニット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007114263A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Ntn Corporation 座席シート
US8132658B2 (en) 2006-03-31 2012-03-13 Ntn Corporation Seat having a position adjustment device
KR101773763B1 (ko) * 2011-02-08 2017-09-01 대원정밀공업(주) 소음 저감 구조를 갖는 펌핑 디바이스
WO2017150401A1 (ja) * 2016-03-01 2017-09-08 Ntn株式会社 クラッチユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4549592B2 (ja) 2010-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1308643B1 (en) Clutch unit
US9056564B2 (en) Adjusting device, particularly for a vehicle seat
JP4568762B2 (ja) 車両シート用取り付け具
US20060290188A1 (en) Inclination adjustment fitting for the back rest of a vehicle seat
JP4278844B2 (ja) クラッチユニット
JP2008525064A (ja) 車両シート用取り付け具
JP2008525065A5 (ja)
JP4209101B2 (ja) 座席シート
JP4094257B2 (ja) 座席シート
JP2002240601A (ja) 座席シート
JP4233779B2 (ja) クラッチユニット
JP4162878B2 (ja) 座席シート
JP4223207B2 (ja) 座席シート
JP4282889B2 (ja) クラッチユニット
JP2002250369A (ja) クラッチユニット
JP4541109B2 (ja) 逆入力防止クラッチ
JP4286444B2 (ja) クラッチユニット
JP2004196130A (ja) 座席シート
JP4509444B2 (ja) 座席シート
JP2002178805A (ja) 座席シート
JP4071927B2 (ja) クラッチユニット
JP4515146B2 (ja) クラッチユニット
JP2002122159A (ja) クラッチユニット
JP2002122160A (ja) クラッチユニット
JP2004197846A (ja) クラッチ及びクラッチユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080530

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080711

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080815

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4549592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term