JP2002239155A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002239155A
JP2002239155A JP2001043466A JP2001043466A JP2002239155A JP 2002239155 A JP2002239155 A JP 2002239155A JP 2001043466 A JP2001043466 A JP 2001043466A JP 2001043466 A JP2001043466 A JP 2001043466A JP 2002239155 A JP2002239155 A JP 2002239155A
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Application number
JP2001043466A
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English (en)
Inventor
So Ogura
創 小倉
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2利益状態の終了に際しての遊技者の興趣
の著しい低下を極力防止できる弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技図柄始動手段17の遊技球の検出に
基づいて複数種類の変動パターンの中から所定の変動パ
ターンを選択する変動パターン選択手段46と、選択さ
れた変動パターンに基づいて遊技図柄表示手段15の遊
技図柄を変動制御する遊技図柄制御手段37と、変動後
の遊技図柄が特定態様のときに、遊技者に有利な第1利
益状態を発生させる第1利益状態発生手段49と、第1
利益状態の発生又は終了後に、遊技者に有利な第2利益
状態を発生させる第2利益状態発生手段50と、変動パ
ターンの内の特定変動パターンでの変動に関連する情報
を記憶する関連情報記憶手段51と、第2利益状態の発
生後における関連情報記憶手段51の記憶情報が所定値
となった場合に、第2利益状態を終了させる第2利益状
態終了手段52とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレ
ンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機には、遊技図
柄始動手段が遊技球を検出することにより遊技図柄表示
手段の遊技図柄が所定時間変動し、その変動後の遊技図
柄が特定態様となったときに、第1利益状態発生手段が
可変入賞手段を開放する等、遊技者に有利な第1利益状
態を発生させ、またそのときの特定態様の種類等に応じ
て第1利益状態の終了後に、第2利益状態発生手段が特
定態様の発生確率を通常の低確率状態から高確率状態へ
と変化させる等、遊技者に有利な第2利益状態を発生さ
せるようにしたものがある。
【0003】この種の弾球遊技機では、遊技図柄始動手
段が遊技球を検出したときに、遊技図柄表示手段の複数
個の遊技図柄が所定の変動パターンで所定時間変動し、
その変動後の遊技図柄が特定態様となれば、第1利益状
態発生手段が遊技者に有利な第1利益状態を発生させ
る。
【0004】そして、特定態様となったときの遊技図柄
が特定図柄の場合に、その第1利益状態の終了後に、第
2利益状態発生手段が作動して、特定態様の発生確率を
通常の低確率状態から高確率状態へと変化させる第2利
益状態を発生させる。この第2利益状態は、特定図柄以
外の遊技図柄で特定態様となって次の第1利益状態が発
生するか、それまでに遊技図柄が予め定められた所定回
数変動したときに終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾球遊技機で
は、特定図柄以外の遊技図柄で次の特定態様となって第
1利益状態が発生するか、それまでに遊技図柄が予め定
められた所定回数変動したときに第2利益状態を終了さ
せるようにしている。このため従来では、第1利益状態
が発生する可能性の全くない変動パターンで第2遊技図
柄が所定回数変動したままで第2利益状態が終了するこ
とがあり、遊技者のゲームに対する意欲を阻害する惧れ
がある。
【0006】即ち、遊技図柄の変動パターンには、リー
チなし変動パターン、ノーマルリーチ変動パターン、第
1スーパーリーチ変動パターン、第2スーパーリーチ変
動パターン、全回転変動パターン等の多種類の変動パタ
ーンがあり、その各変動パターンで変動後の遊技図柄が
特定態様となる信頼度が異なっている。例えば、リーチ
なし変動パターンの信頼度は0%、ノーマルリーチ変動
パターンの信頼度は3%、第1スーパーリーチ変動パタ
ーンの信頼度は15%、第2スーパーリーチ変動パター
ンの信頼度は33%、全回転変動の信頼度は100%等
である。
【0007】しかし、従来は変動パターンの如何を問わ
ず、遊技図柄が所定回数変動すれば、それを契機として
第2利益状態を終了させる。このため、第2利益状態の
発生後にリーチなし変動パターンが繰り返し出現するの
みで、信頼度の高い第1スーパーリーチ変動パターン、
第2スーパーリーチ変動パターン等は勿論のこと、信頼
度の低いノーマルリーチ変動パターンすら出現しないま
まで所定変動回数に達する場合もある。
【0008】従って、このような場合には、折角発生し
た第2利益状態が、遊技者に対して特定態様の発生に対
する期待感を全く抱かせることなく終了し、遊技者の興
趣を著しく阻害する惧れがある。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、第2利益状態の終了に際しての遊技者の興趣の著し
い低下を極力防止できる弾球遊技機を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の遊技
図柄28a〜28cを変動表示する遊技図柄表示手段1
5と、遊技球を検出する遊技図柄始動手段17と、前記
遊技図柄28a〜28cの複数種類の変動パターンA〜
Eを記憶する変動パターン記憶手段45と、前記遊技図
柄始動手段17の遊技球の検出に基づいて複数種類の変
動パターンA〜Eの中から所定の変動パターンA〜Eを
選択する変動パターン選択手段46と、該変動パターン
選択手段46で選択された変動パターンA〜Eに基づい
て前記遊技図柄28a〜28cを変動制御する遊技図柄
制御手段37と、変動後の前記遊技図柄28a〜28c
が特定態様となった場合に、遊技者に有利な第1利益状
態を発生させる第1利益状態発生手段49と、前記第1
利益状態の発生又は終了後に、遊技者に有利な第2利益
状態を発生させる第2利益状態発生手段50とを備えた
弾球遊技機において、前記変動パターンA〜Eの内の特
定変動パターンB〜Dでの変動に関連する情報を記憶す
る関連情報記憶手段51と、前記第2利益状態の発生後
における該関連情報記憶手段51の記憶情報が所定値と
なった場合に、前記第2利益状態を終了させる第2利益
状態終了手段52とを備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて詳述する。図1〜図5は本発明をパチンコ機
に採用した第1の実施形態を例示し、この実施形態で
は、第1遊技図柄として第1図柄を、第2遊技図柄とし
て第2図柄を使用している。
【0012】図1において、1は遊技機本体で、矩形枠
状の外枠2と、外枠2に開閉自在に枢着された前枠3と
を備えている。前枠3には、その窓孔に対応して遊技盤
4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側
に、前枠3に開閉自在に枢着されたガラス扉5と前面板
6とが配置されている。前面板6には、発射用の遊技球
を貯留する上皿7が装着されている。前枠3の下部に
は、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハン
ドル10とが夫々設けられている。
【0013】遊技盤4には、図2に示すように、発射手
段9から発射された遊技球を案内するガイドレール11
が環状に装着されると共に、そのガイドレール11の内
側の遊技領域12に液晶表示手段13、第1図柄表示手
段(第1遊技図柄表示手段)14、第2図柄表示手段
(第2遊技図柄表示手段)15、第1図柄始動手段(第
1遊技図柄始動手段)16、第2図柄始動手段(第2遊
技図柄始動手段)17、可変入賞手段18、普通入賞手
段19〜21等が配置されている。
【0014】液晶表示手段13は、遊技盤4に前面側か
ら装着された表示ケース22と、この表示ケース22の
裏側に装着された液晶表示部23とを備えている。液晶
表示部23は、図3(a)〜(c)に示すように必要に
応じて第2図柄表示手段15、第1利益状態報知手段2
4、第2利益状態報知手段25、変動回数報知手段26
に兼用されている。従って、第2図柄表示手段15は、
第1利益状態報知手段24、第2利益状態報知手段2
5、変動回数報知手段26と一体に構成されている。な
お、液晶表示部23は、遊技者に対して通常のデモ画
像、その他の遊技画像等を表示可能である。
【0015】第2図柄表示手段15は、1個又は複数
個、例えば左右方向に3個の図柄表示部27a〜27c
を有し、その各図柄表示部27a〜27cに第2図柄
(第2遊技図柄)28a〜28cを夫々変動表示可能で
ある。各第2図柄28a〜28cは、第2図柄始動手段
17が遊技球を検出することを条件に乱数制御により所
定時間変動して、例えば左、右、中等の所定の順序で停
止するようになっている。
【0016】第2図柄28a〜28cには、数字図柄、
アルファベット図柄、キャラクター、その他の適宜遊技
図柄を使用可能であり、この実施形態では、0〜9まで
の数字図柄が用いられている。また第2図柄28a〜2
8cには、その種類によって1種類又は複数種類の特別
図柄(特別遊技図柄)と非特別図柄(非特別遊技図柄)
とがあり、0〜9までの10種類の数字図柄の内、奇数
図柄が特別図柄、偶数図柄が非特別図柄となっている。
【0017】第2図柄28a〜28cは、変動時には上
下方向又は左右方向にスクロールする等、所定の変動パ
ターンで変動して、その変動後に各第2図柄28a〜2
8cが同種図柄となる特定態様、又は第2図柄28a〜
28cの少なくとも1つが異なる図柄となる非特定態様
で停止する。
【0018】第2図柄28a〜28cの変動パターンに
は、図4にその一部を示すように、リーチなし変動パタ
ーンA、ノーマルリーチ変動パターンB、第1スーパー
リーチ変動パターンC、第2スーパーリーチ変動パター
ンD、全回転変動パターンE等の多種類の変動パターン
A〜Eがあり、例えばリーチなし変動パターンAの信頼
度は0%、ノーマルリーチ変動パターンBの信頼度は3
%、第1スーパーリーチ変動パターンCの信頼度は15
%、第2スーパーリーチ変動パターンDの信頼度は33
%、全回転変動パターンEの信頼度は100%等であ
る。なお、リーチ変動パターンB〜Dの場合には、変動
中に2個の第2図柄28a〜28cが同種図柄を表示す
るリーチを経て最終的に特定態様と非特定態様との何れ
かで停止する。また通常、信頼度の低い変動パターンほ
ど、その変動パターンを選択する確率が大になってい
る。
【0019】第1利益状態報知手段24は、第2図柄2
8a〜28cが所定の変動パターンA〜Eを経て特定態
様となって後述の第1利益状態が発生したときに、その
第1利益状態の発生を遊技者に対して直接又は間接的に
報知するためのもので、図3(a)に示すように、第2
図柄28a〜28cが特定態様で停止して第1利益状態
が発生したときに、液晶表示部23に「大当たり!」等
の文言表示、その他の第1利益表示24aを表示して報
知するようになっている。
【0020】第2利益状態報知手段25は、第1利益状
態の終了後に後述の第2利益状態が発生したときに、第
2利益状態の発生を遊技者に対して直接又は間接的に報
知するためのもので、図3(b)に示すように、第2利
益状態が発生したときに液晶表示部23に「確変!」等
の文言表示、その他の第2利益表示25aを表示して報
知するようになっている。
【0021】変動回数報知手段26は、第2利益状態の
発生後に後述の関連情報記憶手段51の記憶情報を遊技
者に対して段階的に直接又は間接的に報知するためのも
ので、図3(b)に示すように、第2利益状態の終了の
契機となる特定変動パターンで第2図柄28a〜28c
が変動したときに、その特定変動パターンでの第2図柄
28a〜28cの変動回数を示す「ノーマルリーチ変動
5回」「第1スーパーリーチ変動3回」等の文言表示、
その他の変動回数表示26aを表示して報知するように
なっている。なお、変動回数表示手段は、ノーマルリー
チ変動パターンB、第1スーパーリーチ変動パターン
C、第2スーパーリーチ変動パターンDの複数種類を特
定変動パターンB〜Dとした場合には、第2図柄28a
〜28cが各種類の特定変動パターンB〜Dで変動する
毎に、その種類別に変動回数表示26aを表示するよう
になっている。
【0022】液晶表示手段13には、その表示ケース2
2の上部に第1図柄表示手段14が設けられている。第
1図柄表示手段14は1個又は複数個、例えば1個の第
1図柄を変動表示可能であり、第1図柄始動手段16が
遊技球を検出することを条件に、その第1図柄が乱数制
御等により所定時間変動して停止するようになってい
る。
【0023】第1図柄は、上下方向又は左右方向のスク
ロール等によって変動し、変動後に所定態様(所定種類
の図柄)又は非所定態様で停止する。なお、第1図柄に
も、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター、そ
の他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態で
は、0〜9までの数字図柄が用いられている。
【0024】第2図柄始動手段17は、開閉自在な左右
一対の開閉爪29を備えた可変作動式の電動式チューリ
ップ等により構成され、第1図柄表示手段14の変動後
の第1図柄が所定態様となった場合に一対の開閉爪29
が所定時間開状態に作動するようになっている。
【0025】可変入賞手段18は、下部側の横軸心廻り
に開閉する開閉板30を備えた可変作動式であって、第
2図柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28c
が特定態様となることに基づいて第1利益状態が発生し
たときに、開閉板30が前側に所定時間開放して、その
上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになって
いる。また可変入賞手段18は、その内部側が2又は3
個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定
領域31となっている。そして、遊技球が特定領域31
を通過することを条件に、第1利益状態を継続させるよ
うになっている。
【0026】なお、可変入賞手段18は、開放から所定
時間が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10
個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板30を閉
じ、遊技球が特定領域31を通過することを条件に、最
大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すよ
うになっている。
【0027】図5は制御用のブロック図である。図5に
おいて、32は主制御基板であり、この主制御基板32
は、遊技領域12側に装着された液晶表示手段13、そ
の他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバ
ーの裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の
裏側の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収
納されている。33は図柄制御基板(遊技図柄制御基
板)で、この図柄制御基板33は、液晶表示手段13の
裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側
の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納さ
れている。
【0028】主制御基板32は、主に遊技盤4側の遊技
動作に関わる制御を行うためのもので、第1図柄表示手
段14及びこれに関連する処理を行う第1制御系34
と、第2図柄表示手段15及びこれに関連する処理を行
う第2制御系35とが設けられ、その各制御系34,3
5はCPU、ROM、RAM等により構成されている。
図柄制御基板33には、第1図柄制御手段(第1遊技図
柄制御手段)36、第2図柄制御手段(第2遊技図柄制
御手段)37、報知制御手段38等が設けられている。
【0029】第1制御系34は、第1乱数抽選手段3
9、第1判定手段40、開閉制御手段41、第1制御コ
マンド送信手段42等を備えている。第1乱数抽選手段
39は、変動後の第1図柄が所定態様となる確率が例え
ば1/10のときに0〜9までの10個の乱数値を発生
する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、第
1図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に、
その何れかの乱数値を抽選するようになっている。
【0030】第1判定手段40は、第1乱数抽選手段3
9での抽選乱数値に基づいて変動後の第1図柄を所定態
様とするか否か、即ち第2図柄始動手段17を開状態に
するか否かを判定するためのもので、第1乱数抽選手段
39で抽選された抽選乱数値が所定態様判定値か否かを
判定し、その抽選乱数値が所定態様判定値のときに所定
態様の判定出力を出すようになっている。
【0031】開閉制御手段41は、第1判定手段40の
判定結果が所定態様判定のときに、第1図柄表示手段1
4の変動後の第1図柄が所定態様となることに基づいて
第2図柄始動手段17の開閉爪29を所定時間開放させ
るようになっている。第1制御コマンド送信手段42
は、第1図柄始動手段16が遊技球を検出したときに、
第1判定手段40の判定結果に基づいて第1図柄の停止
図柄コマンド等を一方向通信により図柄制御基板33側
へと送信して、第1図柄の変動及び停止を指令するよう
になっている。
【0032】第2制御系35は、第2乱数抽選手段4
3、第2判定手段44、変動パターン記憶手段45、変
動パターン選択手段46、特定態様選択手段47、非特
定態様選択手段48、第1利益状態発生手段49、第2
利益状態発生手段50、関連情報記憶手段51、第2利
益状態終了手段52、第2制御コマンド送信手段53等
を備えている。
【0033】第2乱数抽選手段43は、変動後の第2図
柄28a〜28cが特定態様となる確率が例えば1/3
60のときに0〜359までの360個の乱数値を発生
する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、第
2図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に、
その何れかの乱数値を抽選するようになっている。
【0034】第2判定手段44は、第2乱数抽選手段4
3での抽選乱数値に基づいて変動後の第2図柄28a〜
28cが特定態様となるか否か、即ち第1利益状態を発
生させるか否かを判定するためのもので、第2乱数抽選
手段43で抽選された抽選乱数値が特定態様判定値(第
1利益状態判定値)か否かを判定し、その抽選乱数値が
特定態様判定値のときに特定態様(第1利益状態発生)
の判定出力を出すようになっている。なお、第2判定手
段44は、第1利益状態判定手段を構成する。
【0035】第1利益状態発生手段49は、第2判定手
段44の判定結果が特定態様判定のときに、第2図柄表
示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが「7・
7・7」等の特定態様となることに基づいて、遊技者に
有利となる第1利益状態を発生させるためのものであ
る。
【0036】この第1利益状態発生手段49は、第2図
柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが特
定態様となった後に可変入賞手段18の開閉板30を開
放し、また開閉板30の開放から所定時間が経過する
か、所定時間の経過までに可変入賞手段18に所定数の
遊技球が入賞したときに開閉板30を閉じ、更に入賞し
た遊技球が特定領域31を通過することを条件に、最大
所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第1利益状
態)を継続させるようになっている。
【0037】特定態様選択手段47は、第2判定手段4
4の判定結果が特定態様判定のときに、複数種類の特定
態様の中から1つを乱数抽選により選択して、変動後の
第2図柄28a〜28cが特定態様となる図柄の種類を
設定するためのものである。非特定態様選択手段48
は、第2判定手段44の判定結果が特定態様判定以外の
ときに、複数種類の非特定態様の中から1つを乱数抽選
により選択して、変動後の第2図柄28a〜28cが非
特定態様となる図柄の種類を設定するためのものであ
る。なお、非特定態様のときには、3個の第2図柄28
a〜28cの内、少なくとも1個が異なる図柄となる。
【0038】変動パターン記憶手段45は、リーチなし
変動パターンA、ノーマルリーチ変動パターンB、第1
スーパーリーチ変動パターンC、第2スーパーリーチ変
動パターンD、全回転変動パターンE等、第2図柄28
a〜28cの変動に関する多種類(複数種類)の変動パ
ターンA〜Eを記憶するためのもので、各変動パターン
毎にパターンテーブルを有する。
【0039】変動パターン選択手段46は、第2図柄始
動手段17の遊技球の検出に基づいて、変動パターン記
憶手段45に記憶された多種類の変動パターンA〜Eの
中から1つを第2判定手段44の判定結果に応じて乱数
抽選により択一的に選択するためのもので、第2判定手
段44の判定結果が特定態様判定のときに、変動後の第
2図柄28a〜28cが特定態様となる可能性のある複
数種類のリーチ変動パターンB〜Dと全回転変動パター
ンEとの何れかを、非特定態様判定のときに、リーチ変
動の有無に応じて変動後の第2図柄28a〜28cが非
特定態様となる可能性のあるリーチ変動パターンB〜
D、リーチなし変動パターンAの何れかを夫々乱数抽選
等により選択するようになっている。
【0040】なお、通常、特定態様となる信頼度の低い
変動パターンほど、変動パターン選択手段46がその変
動パターンを選択する可能性が大となるように、各変動
パターンA〜Eの信頼度に応じて選択率が大になってい
る。
【0041】第2利益状態発生手段50は、第1利益状
態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる第2
利益状態を発生させるためのもので、確率変化手段54
により構成されている。確率変化手段54は、第2判定
手段44が特定態様と判定して、変動後の第2図柄28
a〜28cが複数種類の特定態様の内の特別態様となる
ことを条件に、第1利益状態の終了後に、第2図柄28
a〜28cが特定態様となる確率を通常確率状態(例え
ば1/360の低確率)から高確率状態(例えば1/5
0程度)へと変化させるためのものである。なお、確率
変化手段54は、高確率状態のときに第2判定手段44
の特定態様判定値の数を増やして、その特定態様の発生
確率を高くするようになっている。
【0042】関連情報記憶手段51は、第2図柄28a
〜28cが各変動パターンA〜Eの内の特定変動パター
ンB〜Dで変動したときに、その特定変動パターンB〜
Dでの第2図柄28a〜28cの変動に関連する情報を
記憶するためのもので、複数種類の変動パターンA〜E
の内、その一部の特定の複数種類、例えばノーマルリー
チ変動パターンB、第1スーパーリーチ変動パターン
C、第2スーパーリーチ変動パターンD等のリーチ変動
パターンB〜Dを特定変動パターンB〜Dとして、第2
利益状態の発生後に第2図柄28a〜28cがその特定
変動パターンB〜Dで変動したときに、各変動パターン
B〜D毎にその変動回数を計数部55で個々に計数して
記憶するようになっている。
【0043】なお、関連情報記憶手段51は、複数種類
のリーチ変動パターンB〜Dの内、その何れか1種類を
特定変動パターンとしても良い。その場合、信頼度の比
較的高いリーチ変動パターンを特定変動パターンとする
ことが望ましい。また複数種類のリーチ変動パターンB
〜Dの一部の複数種類又は全てを特定変動パターンとし
て、リーチ変動パターンB〜Dの種類に関係なく、その
特定変動パターンの全てを計数部55で順次計数するよ
うにしても良い。
【0044】第2利益状態終了手段52は、第2利益状
態の発生後における関連情報記憶手段51の記憶情報
(変動回数情報)が所定値となった場合に、第2利益状
態を終了させるためのもので、確率復帰手段56により
構成されており、各関連情報記憶手段51の特定変動パ
ターンB〜Dでの変動回数が所定値となった場合に、計
数部55からの出力により特定態様の発生確率を高確率
から通常確率(低確率)へと復帰させて第2利益状態を
終了させるようになっている。
【0045】第2利益状態終了手段52には、信頼度が
高いほど少ない変動回数で第2利益状態を終了させるよ
うに、各リーチ変動パターンB〜Dに応じて第2利益状
態を終了させる契機としての変動回数が設定されてお
り、例えばノーマルリーチ変動パターンBが5回、第1
スーパーリーチ変動パターンCが3回、第2スーパーリ
ーチ変動パターンDが1回になっている。勿論、各リー
チ変動パターンB〜Dでの変動回数は、この逆に設定し
ても良い。
【0046】なお、第2利益状態終了手段52は、第2
判定手段44の特定態様判定値の数を通常確率の数まで
減少させるようになっている。
【0047】第2制御コマンド送信手段53は、所定の
制御コマンドを一方向通信により図柄制御基板33側へ
と送信して制御指令を与えるためのもので、第2図柄始
動手段17が遊技球を検出したときに、第2判定手段4
4の判定結果、変動パターン選択手段46で選択された
変動パターンA〜E、特定態様選択手段47又は非特定
態様選択手段48で選択された停止図柄等に基づいて、
第2図柄28a〜28cの変動パターンコマンド、停止
図柄コマンド、停止コマンド等を送信して、第2図柄2
8a〜28cの変動、停止等を指令する機能と、第1利
益状態発生手段49、第2利益状態発生手段50、関連
情報記憶手段51からの情報に基づいて、第1利益状態
の発生、終了、第2利益状態の発生、終了、変動回数等
の制御コマンドを送信して、第1利益表示24a、第2
利益表示25a、変動回数の報知を指令する機能とを備
えている。
【0048】第1図柄制御手段36は、第1図柄始動手
段16が遊技球を検出することを条件に、第1制御コマ
ンド送信手段42からのコマンドに基づいて第1図柄表
示手段14の第1図柄を所定時間変動させて、第1判定
手段40の判定結果が所定態様判定のときに所定態様
で、それ以外のときに非所定態様で第1図柄を停止させ
るようになっている。
【0049】第2図柄制御手段37は、第2図柄始動手
段17が遊技球を検出することを条件に、第2制御コマ
ンド送信手段53からのコマンドに基づいて第2図柄表
示手段15の第2図柄28a〜28cを所定の変動パタ
ーンA〜E等で所定時間変動させて、第2判定手段44
の判定結果が特定態様判定のときに特定態様で、それ以
外のときに非特定態様で第2図柄28a〜28cを停止
させるようになっている。
【0050】報知制御手段38は、第2制御コマンド送
信手段53からのコマンドに基づいて、第1利益状態報
知手段24、第2利益状態報知手段25、変動回数報知
手段26の報知を制御するためのものであり、変動後の
第2図柄28a〜28cが特定態様となって第1利益状
態が発生した場合に、その第1利益状態の発生中に第1
利益状態報知手段24に「大当たり!」等の第1利益表
示24aを、変動後の第2図柄28a〜28cが特別態
様となって第2利益状態が発生した場合に、その第2利
益状態の発生中に第2利益状態報知手段25に「確変
!」等の第2利益表示25aを、第2利益状態の発生後
に第2図柄28a〜28cが特定変動パターンB〜Eで
変動した場合に、変動回数報知手段26に各変動パター
ンB〜E毎に「ノーマルリーチ変動5回」等の変動回数
表示26aを夫々表示させるようになっている。
【0051】次に上記パチンコ機における動作について
説明する。ゲームに際して発射手段9により遊技球を発
射すると、その遊技球はガイドレール11を経て遊技領
域12に入った後、その遊技領域12内を落下する間に
普通入賞手段19〜21等に入賞するか、第1図柄始動
手段16を通過しながら下方へと落下する。遊技球が第
1図柄始動手段16を通過すると、第1乱数抽選手段3
9が発生乱数値を抽選して、第1判定手段40がその抽
選乱数値から所定態様か否かを判定する。
【0052】そして、第1判定手段40の判定結果が所
定態様判定のときには、第1図柄表示手段14の第1図
柄が所定時間変動した後に所定態様で停止し、開閉制御
手段41の制御により、第2図柄始動手段17の開閉爪
29が所定時間開放し、この第2図柄始動手段17に遊
技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段40の判定
結果が所定態様判定以外であれば、変動後の第1図柄が
非所定態様で停止する。
【0053】第2図柄始動手段17の開閉爪29が開放
して遊技球が入賞し、この第2図柄始動手段17が遊技
球を検出すると、第2乱数抽選手段43が発生乱数値を
抽選し、第2判定手段44がその抽選乱数値から特定態
様か否かを判定し、その判定結果に応じて変動パターン
選択手段46が変動パターンA〜Eを選択すると共に、
特定態様選択手段47又は非特定態様選択手段48が第
2図柄28a〜28cの変動後の停止図柄の種類を選択
する。そして、第2制御コマンド送信手段53が第2図
柄28a〜28cの変動パターンコマンド、停止図柄コ
マンド、停止コマンドを一方向通信により図柄制御基板
33側へと送信し、第2図柄28a〜28cの変動、停
止等を指令する。
【0054】第2図柄制御手段37では第2制御コマン
ド送信手段53からの各コマンドを解析して、そのコマ
ンドに基づいて第2図柄表示手段15の第2図柄28a
〜28cを所定の変動パターンA〜E等で所定時間変動
させ、第2判定手段44の判定結果が特定態様判定のと
きに特定態様で、それ以外のときに非特定態様で第2図
柄28a〜28cを停止させる。
【0055】第2判定手段44の判定結果が特定態様判
定の場合には、変動パターン選択手段46が変動パター
ンA〜Eの中から1つを選択し、特定態様選択手段47
が奇数図柄、偶数図柄を含む0〜9の数字図柄の中か
ら、変動後の第2図柄28a〜28cの種類の何れかを
乱数抽選等により抽選する。そして、第2制御コマンド
送信手段53が、変動パターン選択手段46により選択
された変動パターンA〜Eの変動パターンコマンド、特
定態様選択手段47により選択された図柄の図柄コマン
ド等を図柄制御基板33側へと送信する。これによって
第2図柄28a〜28cは、第2図柄制御手段37の制
御により所定の変動パターンA〜Eで所定時間変動した
後に、その停止図柄コマンドにより指定された種類の図
柄で停止して特定態様となる。
【0056】例えば、第2判定手段44が特定態様と判
定し、変動パターン選択手段46が第1スーパーリーチ
変動パターンCを選択し、特定態様選択手段47が奇数
図柄の「7」を選択すると、第2図柄28a〜28cは
第2図柄制御手段37の制御により第1スーパーリーチ
変動パターンCで所定時間変動して、その変動後に「7
・7・7」の特別態様で特定態様となる。
【0057】このようにして変動後の第2図柄28a〜
28cが特定態様となると、その後に第1利益状態発生
手段49が作動して第1利益状態が発生し、可変入賞手
段18の開閉板30が前側に開放する。可変入賞手段1
8は、開放から所定時間が経過するか、所定時間内に所
定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点
で開閉板30が閉じる。そして、入賞した遊技球が特定
領域31を通過すれば、再度開閉板30が開放し、最大
所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返す。
【0058】このため、第1利益状態が発生すれば、可
変入賞手段18に多数の遊技球が入賞する可能性があ
り、遊技者はその入賞球数に応じて賞球の払い出しを受
けることができ、多大な利益を享受することができる。
【0059】また第2図柄28a〜28cが第1スーパ
ーリーチ変動パターンCで変動して第1利益状態が発生
すると、報知制御手段38の制御により、液晶表示部2
3の第1利益報知手段24が「大当たり!」等の第1利
益表示24aを表示し、第1利益状態の発生を遊技者に
対して報知する。
【0060】そして、第1利益状態が終了すると、第1
利益状態の発生に起因する第2図柄28a〜28cが特
別態様での特定態様であるため、第2利益状態発生手段
50の確率変化手段54が作動して、特定態様の発生確
率を通常確率から高確率へと変化させる。その後は、第
2判定手段44が高確率状態で特定態様とするか否かを
判定するため、変動後の第2図柄28a〜28cが再
度、特定態様となる可能性が非常に高くなり、遊技者は
有利な状態でゲームを行える。また高確率状態になる
と、報知制御手段38の制御により、第2利益状態報知
手段25が「確変!」等の第2利益表示25aを表示
し、第2利益状態である確率変化の発生を遊技者に対し
て報知する。
【0061】この高確率状態は、第2利益状態終了手段
52である確率復帰手段56が作動するまで継続し、第
2図柄始動手段17が遊技球を検出する毎に、前述と同
様に第2図柄28a〜28cが所定の変動パターンA〜
Eで所定時間変動して停止する。また第2図柄28a〜
28cが特定変動パターンB〜Dで変動すれば、その都
度、関連情報記憶手段51がリーチ変動パターンB〜D
毎にその変動回数を順次計数して記憶し、変動回数報知
手段26がその変動回数表示26aを表示して遊技者に
報知する。
【0062】例えば、高確率状態で第2図柄28a〜2
8cが順次変動、停止を繰り返す間に5回目の第1スー
パーリーチ変動パターンCが出現すると、その関連情報
記憶手段51がその変動回数を計数し、変動回数報知手
段26が「第1スーパーリーチ変動5回」の変動回数表
示26aを表示する。そして、その第1スーパーリーチ
変動パターンCでの第2図柄28a〜28cの変動の終
了後に、第2利益状態終了手段52である確率復帰手段
56が作動して、特定態様の発生確率を高確率から通常
確率に戻す。なお、同時に第2利益状態報知手段25が
「確変終了」を表示して、第2利益状態の終了を報知す
るようにしても良い。
【0063】このように関連情報記憶手段51で第2図
柄28a〜28cの特定変動パターン、取り分けそのリ
ーチ変動パターンB〜Dでの変動回数を計数して記憶
し、それが所定値となった場合に確率復帰手段56が高
確率から低確率に戻して第2利益状態を終了させるよう
に構成すれば、高確率状態でのゲーム中に必ず特定変動
パターンであるリーチ変動パターンB〜Dが所定回数出
現するため、遊技者はその都度、「変動後の第2図柄2
8a〜28cが特定態様となるのでは?」との期待感を
抱きながら高確率状態でゲームを行うことができる。
【0064】従って、従来の第2図柄28a〜28cが
単に設定回数変動することを条件に第2利益状態を終了
させる場合に比較して、遊技者のゲームに対する興趣を
極端に阻害することはなく、第2利益状態の終了に際し
ての遊技者の興趣の著しい低下を極力防止できる。換言
すれば、遊技者に期待感を抱かせるような特定変動パタ
ーンB〜Dが所定回数出現しない限り、第2利益状態を
終了させないので、ゲーム性が向上し、遊技者の興趣を
増大させることができる。
【0065】また特定変動パターンB〜Dでの変動回数
を変動回数報知手段26で段階的に報知することによ
り、遊技者は、特定変動パターンB〜Dでの図柄変動が
その後どの程度あれば、その第2利益状態が終了するか
も容易に把握でき、第2利益状態の終了時期を比較的容
易に予測できるため、その間に特定態様が発生すること
を期待しながらゲームを続行できる。
【0066】図6は本発明の第2の実施形態を例示す
る。この実施形態では、第2利益状態終了手段52に、
第2利益状態の発生後における関連情報記憶手段51の
記憶情報が所定値となる第1終了条件と、第2利益状態
の発生後の第1利益状態の発生に関連する第2終了条件
とを第2利益状態の終了の契機として設定し、その何れ
か早い方の条件を契機に第2利益状態を終了させるよう
にしている。
【0067】例えば、第2利益状態終了手段52は、特
定態様選択手段47で選択された特定態様の停止図柄の
種類に基づいて、第2図柄28a〜28cが特定態様と
なって第1利益状態が発生する際の図柄変動において、
その特定態様の内の非特別態様(又は特別態様)となっ
た場合を第2終了条件としている。
【0068】このようにすれば、第2図柄28a〜28
cの特定変動パターンB〜Dでの変動回数が所定回数に
ならない限り、第2図柄28a〜28cの非特別態様
(又は特別態様)で第1利益状態が発生するまで、第2
利益状態を継続できるので、遊技者の興趣を向上させる
ことができる。
【0069】図7は本発明の第3の実施形態を例示す
る。この実施形態では、関連情報記憶手段51に減算計
数部55aを備え、この減算計数部55aで第2図柄2
8a〜28cのリーチ変動パターンB〜D等の特定変動
パターンでの変動回数を減算カウントし、その計数値が
所定値である「0」になった場合に、第2利益状態終了
手段52が確率変化等の第2利益状態を終了させるよう
にしている。
【0070】この場合には、変動回数報知手段26は、
関連情報記憶手段51の記憶情報から残りの変動回数を
変動回数表示26aとして表示する。例えば、第2図柄
28a〜28cがノーマルリーチ変動パターンBで5
回、第1スーパーリーチ変動パターンCで3回、第2ス
ーパーリーチ変動パターンDで1回変動した場合に、第
2利益状態終了手段52が第2利益状態を終了させる場
合には、変動回数報知手段26は、当初夫々の所定回数
を表示しておき、第2図柄28a〜28cがノーマルリ
ーチ変動パターンB、第1スーパーリーチ変動パターン
C又は第2スーパーリーチ変動パターンDで変動する毎
に、その対応する変動回数表示26aの数値を順次減算
表示する。そして、その変動回数表示26aの何れかが
「0」になった場合に、第2利益状態終了手段52が第
2利益状態を終了させる。なお、全てが「0」になった
場合に終了させるようにしても良い。
【0071】このように関連情報記憶手段51が第2図
柄28a〜28cの特定変動パターンB〜Dでの変動回
数を減算カウントし、その数値を変動回数報知手段26
が変動回数表示26aとして減算表示するようにした場
合には、遊技者は第2利益状態の終了までの特定変動パ
ターンB〜Dでの変動回数を確実に把握でき、数値の減
少に伴って遊技者に緊迫感を与えることができる。
【0072】図8は本発明の第4の実施形態を例示す
る。この実施形態では、第2利益状態発生手段50に変
動時間短縮手段57を備え、第2利益状態が発生した場
合に、変動時間短縮手段57により第2図柄28a〜2
8c(及び/又は第1図柄)の変動時間を通常時間(長
時間)から1/5〜1/10程度の短時間に短縮させる
ようにしている。
【0073】このように第2図柄28a〜28c(及び
/又は第1図柄)の変動時間を通常時間から短時間に短
縮する場合にも、単位時間当たりの第2図柄28a〜2
8c(及び/又は第1図柄)の変動回数が増加する可能
性があり、遊技者は有利な状態となる。従って、第2利
益状態では、特定態様の発生確率を高確率に変化させる
他、このように第2図柄28a〜28c(及び/又は第
1図柄)の変動時間を短縮させても良い。この場合に
も、第1〜3の実施形態と同様の条件で第2利益状態終
了手段52により、第2図柄28a〜28c(及び/又
は第1図柄)の変動時間を通常時間に戻して、その第2
利益状態を終了させるように構成すれば良い。
【0074】以上、本発明の各実施形態について詳述し
たが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可
能である。例えば、実施形態では、変動後の第2図柄2
8a〜28cが特定態様となる可能性のあるリーチ変動
パターンB〜Dを特定変動パターンとしているが、判定
手段44の判定結果が非特定態様判定であって、見掛け
上、特定態様となる可能性があるが、変動後に必ず非特
定態様となるリーチ変動パターン(所謂外れリーチ変動
パターン)を特定変動パターンとしても良い。
【0075】第2利益状態終了手段52は、実施形態に
例示の第1終了条件、第2終了条件の他に、第2利益状
態での特定態様(第1利益状態)の発生回数(数回程度
の複数回)を第3終了条件とし、この第3終了条件と第
1終了条件及び/又は第2終了条件の何れか早い条件を
満たした場合に、第2利益状態を終了させるようにして
も良い。なお、この第3終了条件は、変動後の第2図柄
28a〜28cが特定態様の特別態様(又は非特別態
様)のときに第2利益状態を発生させ、特定態様の非特
別態様(又は特別態様)のときに第2利益状態を終了さ
せるようになっている場合には、その特別態様(又は非
特別態様)での第1利益状態の発生回数となる。
【0076】また第2利益状態終了手段52は、第2利
益状態での途中に第1利益状態が発生すれば、その特定
態様が特別態様、非特別態様の何れであっても、この第
1利益状態の発生を契機に第2利益状態を終了させるよ
うにしても良い。即ち、第1利益状態の発生を契機に他
の終了条件に優先させて、第2利益状態を終了させても
良い。
【0077】第2図柄28a〜28cの変動パターンA
〜Eが多種類ある場合、リーチ変動パターンB〜Dを特
定変動パターンとして、そのリーチ変動パターンB〜D
での第2図柄28a〜28cの変動回数が所定回数にな
ることを条件に、第2利益状態を終了させることが望ま
しい。しかし、リーチ変動パターンB〜D以外のリーチ
なし変動パターンAが複数種類ある場合には、その複数
種類のリーチなし変動パターンAの一部の1種類又は複
数種類を特定変動パターンとして、そのリーチなし変動
パターンAが所定回数となることを条件に第2利益状態
を終了させるようにしても良い。但し、その特定変動パ
ターンであるリーチなし変動パターンは、選択率の低い
ものであることが望ましい。
【0078】第1利益状態報知手段24、第2利益状態
報知手段25、変動回数報知手段26は、実施形態に例
示の視覚的な報知方式の他、スピーカ、ブザー等による
聴覚的な報知方式を採用しても良い。また視覚的な報知
方式と聴覚的な報知方式とを併用しても良い。視覚的な
報知手段を採用する場合には、実施形態のように液晶表
示手段13を利用する他、この液晶表示手段13又は第
2図柄表示手段15とは別に表示ランプ、その他の表示
手段を設けても良い。また特定変動報知手段、利益報知
手段、特定利益報知手段を1個の表示手段により構成
し、夫々で表示形態を変えても良い。なお、第1利益状
態報知手段24、第2利益状態報知手段25は液晶表示
部23の表示領域を区分して、「大当たり!」等の第1
利益表示24a、「第1スーパーリーチ変動5回」等の
変動回数表示26aを表示するようにしているが、表示
領域を全体を段階的に切り換えて第1利益表示24a、
変動回数表示26aを表示するようにしても良い。また
変動回数表示26aは、終了が迫ってきた場合に、点滅
周期を速くしてそれが判るように表示することも可能で
ある。第1利益状態報知手段24、第2利益状態報知手
段25は省略しても良い。
【0079】実施形態では、遊技図柄として第2図柄2
8a〜28cを例示しているが、遊技図柄は第2図柄2
8a〜28cに限定されるものではなく、他の各種の図
柄を使用しても良い。また図柄表示手段15には、液晶
表示手段13を利用しているが、7セグメント式、ドッ
ト式等を使用しても良い。
【0080】また本発明は、パチンコ機に限らず、図柄
表示手段15を使用する弾球遊技機であれば、アレンジ
ボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても
同様に実施することが可能である。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、複数個の遊技図柄28
a〜28cを変動表示する遊技図柄表示手段15と、遊
技球を検出する遊技図柄始動手段17と、遊技図柄28
a〜28cの複数種類の変動パターンA〜Eを記憶する
変動パターン記憶手段45と、遊技図柄始動手段17の
遊技球の検出に基づいて複数種類の変動パターンA〜E
の中から所定の変動パターンA〜Eを選択する変動パタ
ーン選択手段46と、該変動パターン選択手段46で選
択された変動パターンA〜Eに基づいて遊技図柄28a
〜28cを変動制御する遊技図柄制御手段37と、変動
後の遊技図柄28a〜28cが特定態様となった場合
に、遊技者に有利な第1利益状態を発生させる第1利益
状態発生手段49と、第1利益状態の発生又は終了後
に、遊技者に有利な第2利益状態を発生させる第2利益
状態発生手段50とを備えた弾球遊技機において、変動
パターンA〜Eの内の特定変動パターンB〜Dでの変動
に関連する情報を記憶する関連情報記憶手段51と、第
2利益状態の発生後における該関連情報記憶手段51の
記憶情報が所定値となった場合に、第2利益状態を終了
させる第2利益状態終了手段52とを備えているので、
第2利益状態の終了に際しての遊技者の興趣の著しい低
下を極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の正
面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図
である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す液晶表示手段の
説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す変動パターンの
説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す制御系のブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す制御系のブロッ
ク図である。
【図8】本発明の第4の実施形態を示す制御系のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
14 第1図柄表示手段 15 第2図柄表示手段 17 第2図柄始動手段 18 可変入賞手段 26 変動回数報知手段 28a〜28c 第2図柄 32 主制御基板 33 図柄制御基板 37 第2図柄制御手段 44 第2判定手段 45 変動パターン記憶手段 46 変動パターン選択手段 49 第1利益状態発生手段 50 第2利益状態発生手段 51 関連情報記憶手段 52 第2利益状態終了手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の遊技図柄(28a) 〜(28c) を変動
    表示する遊技図柄表示手段(15)と、遊技球を検出する遊
    技図柄始動手段(17)と、前記遊技図柄(28a)〜(28c) の
    複数種類の変動パターンA〜Eを記憶する変動パターン
    記憶手段(45)と、前記遊技図柄始動手段(17)の遊技球の
    検出に基づいて複数種類の変動パターンA〜Eの中から
    所定の変動パターンA〜Eを選択する変動パターン選択
    手段(46)と、該変動パターン選択手段(46)で選択された
    変動パターンA〜Eに基づいて前記遊技図柄(28a) 〜(2
    8c) を変動制御する遊技図柄制御手段(37)と、変動後の
    前記遊技図柄(28a) 〜(28c) が特定態様となった場合
    に、遊技者に有利な第1利益状態を発生させる第1利益
    状態発生手段(49)と、前記第1利益状態の発生又は終了
    後に、遊技者に有利な第2利益状態を発生させる第2利
    益状態発生手段(50)とを備えた弾球遊技機において、前
    記変動パターンA〜Eの内の特定変動パターンB〜Dで
    の変動に関連する情報を記憶する関連情報記憶手段(51)
    と、前記第2利益状態の発生後における該関連情報記憶
    手段(51)の記憶情報が所定値となった場合に、前記第2
    利益状態を終了させる第2利益状態終了手段(52)とを備
    えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1利益状態を発生させるか否かを
    所定の確率で乱数により判定する判定手段(44)を備えた
    主制御基板(32)と、前記遊技図柄制御手段(37)を備えた
    遊技図柄制御基板(33)とを別々の基板(32)(33)により構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 開閉作動式の可変入賞手段(18)を備え、
    前記第1利益状態発生手段(49)は、前記第1利益状態の
    場合に前記可変入賞手段(18)を所定時間開状態に駆動す
    る機能を備え、前記第2利益状態発生手段(50)は、前記
    確率よりも第1利益状態が発生する確率が高い高確率状
    態に変化させる機能を備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記関連情報記憶手段(51)の記憶情報を
    遊技者に段階的に報知する報知手段(26)を備えたことを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記特定変動パターンはリーチ変動パタ
    ーンB〜Dであることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    かに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 第1遊技図柄を変動表示する第1遊技図
    柄表示手段(14)と、該第1遊技図柄表示手段(14)の変動
    後の第1遊技図柄が所定態様となった場合に所定時間開
    状態に作動する第2遊技図柄始動手段(17)と、複数個の
    第2遊技図柄(28a) 〜(28c) を変動表示する第2遊技図
    柄表示手段(15)と、前記第2遊技図柄(28a) 〜(28c) の
    複数種類の変動パターンA〜Eを記憶する変動パターン
    記憶手段(45)と、前記第2遊技図柄始動手段(17)の遊技
    球の検出に基づいて複数種類の変動パターンA〜Eの中
    から所定の変動パターンA〜Eを選択する変動パターン
    選択手段(46)と、該変動パターン選択手段(46)で選択さ
    れた変動パターンA〜Eに基づいて前記第2遊技図柄(2
    8a) 〜(28c) を変動制御する第2遊技図柄制御手段(37)
    とを備え、前記第1利益状態発生手段(49)は、変動後の
    前記第2遊技図柄(28a) 〜(28c) が特定態様となった場
    合に、遊技者に有利な第1利益状態を発生させる機能を
    備え、前記第2利益状態発生手段(50)は、前記第1利益
    状態の発生又は終了後に、前記第1遊技図柄及び又は第
    2遊技図柄の変動時間を短縮させる機能を備えたことを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記第2利益状態終了手段(52)は、前記
    第2利益状態の発生後における前記関連情報記憶手段(5
    1)の記憶情報が所定値となった場合と、前記第2利益状
    態の発生後の前記第1利益状態の発生に関連する終了条
    件を満たした場合とを前記第2利益状態の終了の契機と
    し、その何れか早い方を条件に前記第2利益状態を終了
    させる機能を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載の弾球遊技機。
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