JP2002237138A - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JP2002237138A
JP2002237138A JP2001228863A JP2001228863A JP2002237138A JP 2002237138 A JP2002237138 A JP 2002237138A JP 2001228863 A JP2001228863 A JP 2001228863A JP 2001228863 A JP2001228863 A JP 2001228863A JP 2002237138 A JP2002237138 A JP 2002237138A
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武志 前田
Jiichi Miyamoto
治一 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランドおよびグルーブが揺動(ウォブリング)
されている構造の光ディスク媒体を用いる光ディスク装
置において、高精度の再生クロックを生成する。 【解決手段】周波数同期回路26にて、ウォブル信号に
同期した第1のクロックを生成する。データ書込み時に
は、この第1のクロックを用いる。また、位相同期回路
32を設け、第1のクロックと再生信号の位相誤差を無
くすように第1のクロックの位相を遅らせる位相シフト
回路を設けて再生クロックとなる第2のクロックを生成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体、特
に情報を記録する媒体におけるデータ記録領域(例え
ば、トラック幅)が光のスポットや磁気ヘッドなどの検
出手段よりも小さい報記録媒体を用いる情報記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】データの記録(例えば、高密度記録)を
行うための記録媒体および記録再生装置に関する従来技
術としては、例えば、特開平2000-57575号公報に開示さ
れている技術がある。この例では、ディスク状基板の上
に、溝部(Groove)と溝部に挟まれた溝間部(Land)の両者
で構成された、らせん状または同心円状トラックを有す
る情報記録媒体において、記録媒体は半径方向の複数の
領域にグループ分けされている。ここで、各グループ内
で、各トラックは半径方向に放射状にそろった同一中心
角の円弧状の記録単位(セクタ)に分割され、各記録単
位毎に記録単位を示す識別情報が配されており、グルー
プ間で円弧の長さが略一定になるようにグループ分けさ
れており、溝部(Groove)および溝間部(Land)を半径方向
に揺動(ウォブル)させて形成している。
【0003】なお、当該セクタは、グループにおいてそ
のセクタの円弧の長さが一定になるように分割されてお
り、溝部(Groove)および溝間部(Land)が半径方向に揺動
(「ウォブル」とも言うが、以下「揺動」と称する。)
させて形成されている点も開示されている。ここで、
「揺動」とは、溝部等を半径方向に蛇行させて形成する
ことを指す。
【0004】ここで、記録および再生に用いる基準周波
数信号を精度良く生成するために、揺動(ウォブル)に
よって得られる信号を逓倍することで基準周波数信号を
生成し、これをクロックとして記録再生時に使用する構
成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において、揺
動(ウォブル)から得られるクロックを用いてデータ再
生を行うと、温度変化等の要因によってクロックと再生
信号の位相関係にずれが生じる。特に、光ディスク装置
においては媒体互換である必要があり、装置ごとの回路
特性のばらつきによって前記の位相ずれは無視できない
ほど大きくなる。
【0006】本発明の目的は、記録媒体上に形成した揺
動(ウォブル)から得られるクロックを用いて記録また
は再生を行う装置において、データ再生時の再生信号自
身の位相と前記ウォブルから生成するクロックの位相を
同期させることが可能な同期信号生成装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明による同期信号生成装置においては、記録媒体上
に形成した揺動(ウォブル)を逓倍することによって第
1のクロックを生成し、この第1のクロックと記録媒体か
ら読み出される記録データ情報を含む再生信号との位相
差を算出する位相差検出装置を設け、この位相差検出装
置の出力に対して適切なフィルタ処理を行うループフィ
ルタを設け、このフィルタの出力値に応じて前記第1の
クロックの位相を調整して第2のクロックとして出力す
る位相シフト装置を設ける。このような構成とすること
で、その周波数が揺動(ウォブル)の逓倍に等しく、そ
の位相が記録媒体からの再生信号に同期しているクロッ
クを生成することができる。
【0008】また、本発明による別の手段では、記録媒
体上に形成した揺動(ウォブル)を逓倍することによっ
て第1のクロックを生成し、この第1のクロックと記録媒
体から読み出される記録データ情報を含む再生信号との
位相差を算出する位相差検出装置を設け、この位相差検
出装置の出力に対して適切なフィルタ処理を行うループ
フィルタを設け、このフィルタの出力値に応じて前記第
1のクロックの発振周波数を僅かに変化させる手段を設
ける。このような構成とすることで、その周波数が揺動
(ウォブル)の逓倍に等しく、その位相が記録媒体から
の再生信号に同期しているクロックを生成することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される記録
再生装置の一例である光ディスク装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【0010】この図において、ホストインタフェース
(ホストI/F)13は、光ディスク装置と図示しない
パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとのデ
ータ転送を制御する。信号処理回路12は、記録媒体へ
の記録信号を生成するための電気的な処理、および記録
媒体から再生された信号から記録データを復元するため
の電気的な処理を行う。
【0011】光学回路部15は、光発生手段、光検出手
段、光学レンズなどから構成されており、信号処理回路
12からの電気信号を光発生手段において光信号に変化
させたのちに光学レンズを介して記録媒体に光を照射す
る。また記録媒体から再生した光信号を光検出手段にお
いて電気信号に変換して信号処理回路12へ伝える。記
録媒体16が目的のデータを記録する媒体である。この
記録媒体は、その表面が図3に示すように溝部(Groove)
と溝間部(Land)から構成され、これらの溝部と溝間部は
記録媒体上で同心円状またはらせん状に配置される。さ
らに、溝部(Groove)と溝間部(Land)は、半径方向に対し
て僅かに揺動(wobble)させる構造とする。これら記録媒
体の構造の詳細は、前述の特開平2000-57575号公報に詳
細が記述されている。モータ17は、記録媒体16を適
切な速度で回転させる。中央制御回路14は、ホストイ
ンタフェース13、信号処理回路12、光レンズ15、
モータ17が適切に連動するように制御を行う。
【0012】この図において、データ記録時には次の手
順で処理が行われる。ホストコンピュータからの記録デ
ータは、まずホストインタフェース13に送られる。こ
の情報は、中央制御回路14に送られて、記録媒体16
上の記録位置、記録周波数、モータ17の回転速度を決
定する。中央制御回路14の制御によってモータ17、
光学回路部15を制御し、光スポットが目的の媒体位置
にあたるように制御を行う。光スポットが目的位置に達
すると、信号処理回路12を動作させ、記録データに対
応する記録信号を生成する。生成された記録信号は、光
学回路部15で光信号に変換されて、光学レンズを通し
て記録媒体16に照射される。以上のようにして、デー
タが記録媒体16に記録される。つぎに、データ再生時
の処理手順を説明する。
【0013】ホストコンピュータからのデータ再生要求
がホストインタフェース13に送られると、その情報は
中央制御回路14に送られる。ここで、記録媒体16上
の記録位置、記録周波数、モータ17の回転速度を決定
する。中央制御回路14の制御によってモータ17、光
学回路部15を制御し、光スポットが目的の媒体位置に
あたるように制御を行う。光スポットが目的位置に達す
ると、光学回路部15、信号処理回路12を動作させ、
光学回路部15で記録媒体16からの光信号を電気信号
に変換すると同時に、信号処理回路12において記録デ
ータを復元する。得られたデータは、ホストインタフェ
ース13を経由してホストコンピュータに送られる。以
上が、記録再生時の動作のあらましである。
【0014】つぎに、本発明で用いる信号処理回路部1
2の構成とその動作について説明する。図2が、信号処
理回路12の構成を示すブロック図である。この図にお
いて、変調回路21と復調回路31は対になり、記録デ
ータを記録媒体16の特性に合わせて変調する処理(変
調回路21)とその逆の復調処理(復調回路31)を行
う。これらの変調・復調の詳細については、例えばEFMP
lus符号(US Patent 5,696,505)がある。
【0015】また、本発明で用いる記録媒体は、図3に
示したような特開平2000-57575号公報に記載されたもの
と同じように溝部と溝間部が半径方向に僅かに揺動(wob
ble)させている。
【0016】また、図2の構成ではデータ検出方式とし
てクラス1のPRMLを使うことを想定している。このクラ
ス1のPRMLについては、特開平9-17130等の文献にその技
術内容が公開されているが、理解容易のために簡単に内
容を説明すると以下のような技術である。
【0017】パーシャルレスポンス(PR)は、符号間
干渉(隣り合って記録されているビットに対応する再生
信号同士の干渉)を積極的に利用して必要な信号帯域を
圧縮しつつデータ再生を行う方法である。この時の符号
間干渉の発生のさせかたによってさらに複数種類クラス
に分類できるが、例えばクラス1の場合、記録データ
“1”に対して再生データが“11”の2ビットデータと
して再生され、後続の1ビットに対して符号間干渉を発
生させる。また、ビタビ復号方式(ML)は、いわゆる
最尤系列推定方式の一種であって、再生波形のもつ符号
間干渉の規則を有効に利用し、複数時刻にわたる信号振
幅の情報に基づいてデータ再生を行う。この処理のため
に、記録媒体から得られる再生波形に同期した同期クロ
ックを生成し、このクロックによって再生波形自身をサ
ンプルし振幅情報に変換する。その後適切な波形等化を
行うことによってあらかじめ定めたパーシャルレスポン
スの応答波形に変換し、ビタビ復号部において過去と現
在のサンプルデータを用い、最も確からしいデータ系列
を再生データとして出力する。以上のパーシャルレスポ
ンス方式とビタビ復号方式(最尤復号)を組み合わせる
方式をPRML方式とよぶ。
【0018】図2におけるデータ記録時の動作について
説明する。変調回路21で変調されたデータは、書込み
信号生成回路22で書込み信号に変換される。このとき
に用いる基準信号(クロック)として、周波数同期回路
26の出力を用いる。書込み信号生成回路22で生成さ
れた書込み信号は、光強度制御回路で適切な光強度信号
に変換されたのちに、光学回路部15に送られる。以上
が、データ記録時における信号処理回路12での動作の
あらましである。
【0019】また、データ再生時の動作を説明する。光
学回路部15から読み出された再生信号は、ウォブル検
出回路24およびLPF25に送られ、それぞれの処理を
行う。
【0020】ウォブル検出回路24では、記録媒体16
上に形成された揺動(wobble)によって発生する低周波の
ウォブル信号のみを分離する。周波数同期回路26で
は、分離したウォブル信号に同期した逓倍のクロックを
生成する。このウォブル検出回路24および周波数同期
回路26に関しては後ほど詳しく説明する。
【0021】LPF25では、その入力信号に対して適切な
帯域制限を行い、後段のアナログ・デジタル変換時のエ
イリアス発生を防ぐ。アナログ・デジタル変換回路28
では、その入力信号の振幅値に応じた離散値を出力す
る。このときにサンプリングのタイミングは、位相シフ
ト回路27の出力で決定する。離散化された振幅値は、
等化器29において目標とするクラスのパーシャルレス
ポンスの応答となるように波形等化が行なわれる。
【0022】第1の実施例では、クラス1のパーシャル
レスポンスを用いる。この等化器29の出力値を用いて
データ判定器30において記録されたバイナリデータが
再生される。このデータ判定器の出力は、前述の復調回
路31において変調前のデータに変換される。これらの
処理と同時に、等化器29の出力は位相同期回路32の
入力信号となる。位相同期回路32は、位相比較器34
とループフィルタ33から構成され、LPF25の出力信号
と位相シフト回路27の出力クロックの位相を同期させ
る機能をもつ。位相比較器34では、アナログ・デジタ
ル変換器28でサンプルした振幅値と本来取るべき振幅
値との差から位相誤差を算出する。得られた毎時刻の位
相誤差信号に対して適切なフィルタ処理をループフィル
タ33で行う。位相シフト回路27は、入力クロックの
周波数を維持したまま、ループフィルタ33の出力値に
応じて位相のみを遅らせる機能をもつ。第1の実施例に
かかるデータ再生は、以上の通りの構成によって行なわ
れる。
【0023】つぎに、ウォブル検出回路24および周波
数同期回路26について説明する。前述のように、ウォ
ブル信号は、溝部または溝間部の揺動によって発生する
信号であり低周波かつ微小振幅の信号である。このウォ
ブル信号からタイミング信号(クロック信号)を得る方
法の一例を図4に示す。
【0024】まず光学回路15の再生信号を、振幅の最
大値を制限する、リミッタ回路に通すことで、図4
(a)のような信号を得る。次に、ウォブル信号の周波
数域のみを通過させるバンドパスフィルタを用いて図4
(b)の波形を得る。次に、この信号を2値化するため
の比較器を通すことで、図4(c)の波形を得る。最後
に、2値化した図4(c)の信号を、図5に示す位相比
較器51、ループフィルタ52、VCO(電圧制御発振
器)53および186分周器54からなる位相同期発振
器(PLL)を用いて、クロック信号を得る。この時、
PLLに用いるフィルタの特性としては、ウォブル信号
のうち欠落している部分(識別情報部)の影響を受けな
いようにその定数を設定する。このようにして、ウォブ
ル信号の186倍の周波数であるクロック信号を得ること
ができる。なおウォブル信号の検出および同期クロック
の生成に関しては、前述の特開平2000-57575号公報に詳
しい技術内容が記載されている。
【0025】つぎに、位相比較器34での位相比較の原
理および構成について説明する。ここでは説明を簡潔に
するため、使用するPRクラスをPR(11)に限定する。ただ
し、同じ考え方で他のクラスのパーシャルレスポンスに
も応用することが可能であり、PR(11)に制限されるわけ
ではない。また、記録符号を(1,0)とし、0が媒体上の
マーク、1が媒体上のスペースに対応する。
【0026】前述のEFMPlus符号の場合、0の最小連続
回数が3、1の最小連続回数が3となる。時刻kでの記
録符号をXk、このときのPR(11)出力をZkとする。すると
以下の(数1)が成り立つ。
【0027】
【数1】Zk = Xk-1 + Xk…(数1) (数1)において、Zkのとりうる値は{2,1,0}の
いずれかである。ここで連続する5チャネルbitのEFMPlu
s符号とこれに対応するPR(11)出力の関係は図6のよう
になる。ただし、図中の右端列はPR(11)出力から1を減
じた値であり、これは後ほど用いる。
【0028】この図6中の(a)〜(k)に対応するPR(11)
出力波形は、適切な帯域制限が行われているとすると、
およそ図7のようになる。PRML検出を前提とし、再生波
形はチャネルクロックに同期してサンプリングされるも
のとする。実際にサンプルされた振幅値をYkとする。雑
音を無視するとZk=Ykとなる。
【0029】ここで、時刻kおよび時刻k+1に着目し、
次の評価関数を定義する。
【0030】
【数2】 Δφ= Y'(k)・Z'(k+1) − Y'(k+1)・Z'(k)…(数2) ただし、Y'(k)=Y(k)-1、Z'(k)=Z(k)-1 である。
【0031】サンプルポイントが正しいタイミングの場
合、(数2)の出力は(a)〜(k)のいずれのパターンにおい
てもゼロとなる。
【0032】一方、サンプル点が本来のタイミングより
も進んでいる(図7で本来のサンプル点の常に左側をサ
ンプルする)場合は、(数2)の出力が負の値となる。
例えば、(c)のパターンで位相進みの場合は、 Y'(k)=0−α、 Y'(k+1)=1−β (α、βは正の
値)、Δφ(k)=−α その他のパターンにおいても同様に計算すると、位相進
みの場合に(数2)の出力が負の値となり、逆に位相遅
れの場合には正の値となる。また、(l)(m)のケースにお
いては、位相誤差量に応じた値を(数2)から得ることは
できないが、(数2)の出力値がほぼゼロに近い値となる
ので、そのまま位相誤差信号としても影響は僅かであ
る。さらに、個々のパターン毎の位相ずれ量に対する
(数2)の出力感度は異なるが、ランダムパターンにお
いては各パターンの出現頻度を考慮した平均値を用いる
ことでサンプリングの位相誤差に応じた値であるΔφ出
力を得ることができる。
【0033】この位相誤差出力に対して適切なフィルタ
処理(ループフィルタ処理)を行い、ループフィルタの
出力値に応じた量だけ位相シフト回路27においてクロ
ックの位相を遅らせてサンプルタイミングを調整するこ
とで適正なタイミングでのサンプリングを行うことがで
きる。以上が、再生信号を用いる位相誤差検出とその誤
差を減らすPLLのあらましである。
【0034】図8は、位相比較器34の構成の1例を示す
図である。この図において、入力信号は、等化器29の
出力であり、(数1)のY(k)に相当する。振幅仮判定
81は、(数1)におけるZ(k)を求めるための回路で
ある。前述のように、正しいサンプル点で取り得る振幅
値は{0,1,2}のいずれかであり、時刻kで得られ
た振幅値Y(k)がいずれに近いかを判定する。減算器8
2,83は、同一の機能をもち、入力信号から“1”に
相当する値を引く。
【0035】この結果、減算器82の出力が、(数2)
のY’(k)となり、減算器83の出力がZ’(k)とな
る。遅延回路84,85は同一の機能をもち、入力信号
を1時刻遅らせて出力する。すると、遅延回路84の入
力がY’(k+1)のとき、遅延回路84の出力がY'(k)
となる。同様に、遅延回路85の入力がZ’(k+1)のと
き、遅延回路85の出力がZ'(k)となる。乗算器8
6、87は同一の機能を持ち、二つの入力値の積を出力
する。これら乗算器86、87の出力の差を減算器88
で求めることにより前記(数2)に示した位相誤差値を
出力する。
【0036】以上が、図8に示した位相比較器の動作で
ある。なお、この例では、図6の(l)(m)のケースを
排除しなかったが、振幅仮判定81の出力を利用して
(l)(m)の場合の位相比較出力をゼロとする構成も考
えられる。
【0037】つぎに、第1の実施例を簡素化する第2の実
施例について説明する。図9が第2の実施例に係る信号処
理回路部の構成を示す図である。第1の実施例と第2の実
施例との違いは、第2の実施例においては位相シフト回
路27が削除され、ループフィルタ33の出力が直接周
波数同期回路26に接続される点である。既に述べたよ
うに、ループフィルタ33の出力はサンプルタイミング
の位相誤差に応じた値である。そこで第2の実施例で
は、ループフィルタ33の出力値で、周波数同期回路2
6で発振するクロックの周波数を僅かに変化させる。こ
のような構成とするための第2の実施例に係る周波数同
期回路の構成を図10に示す。図10では、図5の構成
と同様に、位相比較器51、ループフィルタ52、VC
O(電圧制御発振器)53および186分周器54が同
一の構成要素として存在するが、この他に加算回路91
が追加されている。この加算回路91の片方の入力は従
来と同様にループフィルタ52の出力であるが、この他
に、ループフィルタ33からの信号が接続される。加算
回路91では、二つのループフィルタ出力の和がVCO5
3に供給される。ここで、位相比較器34でサンプルタ
イミングが遅れていると判定された場合は、VCO53の
供給電圧を僅かに上げることで発振周波数を高くし、サ
ンプルタイミングを調節する。逆に、サンプルタイミン
グが早い場合は、VCO53の供給電圧を下げて発振周波
数を下げてサンプルタイミングを遅らせる。ただし、こ
れらの発振周波数の変動は周波数同期回路26のPLLに
よってすぐに元に戻るので、ウォブル信号に同期しかつ
再生信号に位相同期したクロックになる。
【0038】次に、第1の実施例を簡素化する第3の実
施例について説明する。図11は、図2における位相シフ
ト回路27をデジタル回路構成の補間回路41とした場合の
実施例である。この図11において、図2と同一の符号の
構成要素は、同一の機能・動作を行う。
【0039】図11におけるデータ記録時の動作について
説明する。変調回路21で変調されたデータは、書込み
信号生成回路22で書込み信号に変換される。このとき
に用いる基準信号(クロック)として、周波数同期回路
26の出力を用いる。書込み信号生成回路22で生成さ
れた書込み信号は、光強度制御回路で適切な光強度信号
に変換されたのちに、光学回路部15に送られる。以上
が、データ記録時における信号処理回路12での動作の
あらましである。
【0040】また、データ再生時の動作を説明する。光
学回路部15から読み出された再生信号は、ウォブル検
出回路24およびLPF25に送られ、それぞれの処理を
行う。
【0041】ウォブル検出回路24では、記録媒体16
上に形成された揺動(wobble)によって発生する低周波の
ウォブル信号のみを分離する。周波数同期回路26で
は、分離したウォブル信号に同期した逓倍のクロックを
生成する。このウォブル検出回路24および周波数同期
回路26に関しては第1の実施例と同一の動作をする。
【0042】LPF25では、その入力信号に対して適切な
帯域制限を行い、後段のアナログ・デジタル変換時のエ
イリアス発生を防ぐ。アナログ・デジタル変換回路28
では、その入力信号の振幅値に応じた離散値を出力す
る。このときにサンプリングのタイミングは、周波数同
期回路26の出力で決定する。離散化された振幅値は、デ
ジタルの補間回路41において適切なサンプルタイミング
での振幅値に補間処理が行われる。この補間処理につい
ては後程説明する。
【0043】補間処理が行われた補間回路41の出力は、
等化器29において目標とするクラスのパーシャルレス
ポンスの応答となるように波形等化が行なわれる。第3
の実施例では、クラス1のパーシャルレスポンスを用い
る。この等化器29の出力値を用いて、データ判定器3
0において記録されたバイナリデータが再生される。こ
のデータ判定器の出力は、前述の復調回路31において
変調前のデータに変換される。これらの処理と同時に、
等化器29の出力は位相同期回路32の入力信号とな
る。
【0044】位相同期回路32は、位相比較器34とル
ープフィルタ33から構成され、LPF25の出力信号と位
相シフト回路27の出力クロックの位相を同期させる機
能をもつ。位相比較器34では、アナログ・デジタル変
換器28でサンプルした振幅値と本来取るべき振幅値と
の差から位相誤差を算出する。得られた毎時刻の位相誤
差信号に対して適切なフィルタ処理をループフィルタ3
3で行う。ループフィルタ33の出力は、アナログ・デジ
タル変換回路28における、サンプルタイミングの位相
ずれに対応する出力となる。
【0045】第1の実施例で説明してきたように、周波
数同期回路26の出力クロックは、周波数が再生信号に同
期しているが、その位相は同期していない。ここで、ク
ロックの位相ではなく再生信号側の位相を適切に遅らせ
ることでも第1の実施例と同等の結果を得ることができ
る。これが、第3の実施例の基本原理である。
【0046】次に、補間回路41の動作原理と構成につい
て詳しく説明する。いま、補間回路41の入力信号をX
[p]、出力を Y[n] とする。Y[p] (=X[n +k/L]) の点の
振幅値は、下記の数式から求めることができる。
【0047】
【数3】 ここで、pは信号Xのサンプル時刻を表す整数であり、L
は予め定める整数である。mは、後述の補間フィルタの
タップ数をMとするとき、M=2m+1が成り立つmの値であ
る。また、(数3)中の X[p +k/L +n/L] および c[n]
は、以下の式で定義される。
【0048】
【数4】
【数5】 さらに、(数5)式の Sa(n), Hw(n) はそれぞれ下記の
式で定義される。
【0049】
【数6】
【数7】 この(数3)から(数7)に示した処理は、2m+1タップ
で、各タップ間の遅延時間が1/Lであるトランスバーサ
ルFIRフィルタによって容易に実現できる。これらの処
理によって、補間回路41の入力信号X[p]から、中間位相
位置を補間した結果である Y[n] の振幅が求まる。
【0050】ループフィルタ33の出力が、(数3)〜
(数7)のk/Lに相当する値であるので、補間回路41の
出力は、周波数および位相とも再生信号に同期したサン
プル値を出力する。ここで、第1の実施例においては、
高精度のアナログ動作の位相シフト回路27が必要である
が、この種の回路は設計が難しい。一方、第3の実施例
でのデジタル構成の補間回路41は、一般に設計が容易で
コスト低減に効果がある。
【0051】以上説明したように実施例によれば、記録
媒体上に形成した揺動(ウォブル)を逓倍することによ
って第1のクロックを生成し、この第1のクロックと記録
媒体から読み出される記録データ情報を含む再生信号と
の位相差を算出する位相差検出装置を設け、この位相差
検出装置の出力に対して適切なフィルタ処理を行うフィ
ルタを設け、このフィルタの出力値に応じて前記第1の
クロックの位相のみを調整して第2のクロックとして出
力する位相シフト装置を設ける。このような構成とする
ことで、その周波数が揺動(ウォブル)の逓倍に等し
く、その位相が記録媒体からの再生信号に同期している
クロックを生成することができる。この結果、従来より
も高精度の再生クロックを生成することができる。
【0052】また、本発明による第2の実施例では、記
録媒体上に形成した揺動(ウォブル)を逓倍することに
よって第1のクロックを生成し、この第1のクロックと記
録媒体から読み出される記録データ情報を含む再生信号
との位相差を算出する位相差検出装置を設け、この位相
差検出装置の出力に対して前期第1のクロックの発振周
波数を僅かに変化させる。このような構成により第1の
実施例における位相シフト装置が不要となり、さらに安
価に精度の高い再生クロックを生成することができる。
【0053】また、本発明による第3の実施例では、記
録媒体上に形成した揺動(ウォブル)を逓倍することに
よって第1のクロックを生成し、この第1のクロックと記
録媒体から読み出される記録データ情報を含む再生信号
との位相差を算出する位相差検出装置を設け、この位相
差検出装置の出力に応じて前期再生信号に対するデジタ
ル補間処理を行う。このような構成により第1の実施例
における位相シフト装置が不要となり、さらに安価にデ
ータ再生を行うことができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来よりも高精度にデータの再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による記録再生装置を表す図
【図2】 本発明に係る信号処理回路の構成を示す図
【図3】 本発明に係る記録媒体の構造を示す図
【図4】 本発明に係るウォブル検出回路の例
【図5】 本発明に係る周波数同期回路の例
【図6】 記録データ列に対するPR(11)出力値の関係
を示す図
【図7】 記録データ列と、PR(11)出力での再生波形の
関係を示す図
【図8】 位相比較器34の構成を示す図
【図9】 本発明による第2の実施例に係る信号処理回路
の構成を示す図
【図10】 本発明による第2の実施例に係る周波数同期
回路の例
【図11】 本発明による第3の実施例に係る周波数同期
回路の例
【符号の説明】
12…信号処理回路、13…ホストインタフェース、14…中
央制御回路、15…光学回路部、16…光ディスク媒体、17
…モータ、21…変調回路、22…書込み信号生成回路、23
…光強度制御回路、24…ウォブル検出回路、25…LPF、2
6…周波数同期回路、27…位相シフト回路、28…アナロ
グ・デジタル変換回路、29…等化器、30…データ判定
器、31…復調回路、32…位相同期回路、33…ループフィ
ルタ、34…位相比較機、41…補間回路、51…位相比較
器、52…ループフィルタ、53…VCO、54…分周器、81…
振幅仮判定、82,83…減算回路、84,85…遅延回路、8
6,87…乗算器、88…減算器、91…加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 治一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 加藤 崇利 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5D044 BC01 BC02 CC04 DE57 GM02 GM12 5D090 AA01 BB04 CC01 CC04 CC05 DD01 FF07 GG03 GG26

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状の記録媒体上に、溝部または溝間部
    から構成される同心円状のトラックが半径方向に揺動し
    て形成され、前記トラック上にデータが記録される記録
    媒体を用いてデータの記録再生を行う記録再生装置にお
    いて、前記揺動に同期する第一クロックを生成する第一
    生成手段と、データ記録時において前記第一クロックを
    基準信号とするようにデータ記録を行うデータ記録手段
    と、データ再生時においては、その周波数が前記第一ク
    ロックに等しく、かつ位相タイミングが前記記録媒体か
    ら再生させる再生信号に同期している第二のクロックを
    用いてデータ再生を行うデータ再生手段とを有すること
    を特徴とする記録再生装置。
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