JP3355690B2 - クロック再生装置 - Google Patents
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- G11B27/10—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
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- G11B2220/20—Disc-shaped record carriers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Description
【0001】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスクドライ
ブなどの磁気ディスク装置におけるクロック再生装置に
関する。
ブなどの磁気ディスク装置におけるクロック再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】外部クロック型磁気ディスク装置は、デ
ータの記録/再生タイミングを与えるデータ存在点に同
期したクロックを、同心円状あるいは螺旋状の記録トラ
ックを離散的に寸断して等間隔に配置されたクロックパ
ターンに基づき生成するようになっている。すなわち、
クロックパターンの再生信号波形のピーク存在時刻をピ
ーク検出器により検出し、その時刻で鋸歯状波をサンプ
ルホールドして、位相比較を行うことにより得られる位
相誤差情報によって電圧制御発振器(VCO)の発振位
相を制御するようにした位相同期ループ(所謂PLL)
により、データ存在点に同期したクロックを再生してい
た。
ータの記録/再生タイミングを与えるデータ存在点に同
期したクロックを、同心円状あるいは螺旋状の記録トラ
ックを離散的に寸断して等間隔に配置されたクロックパ
ターンに基づき生成するようになっている。すなわち、
クロックパターンの再生信号波形のピーク存在時刻をピ
ーク検出器により検出し、その時刻で鋸歯状波をサンプ
ルホールドして、位相比較を行うことにより得られる位
相誤差情報によって電圧制御発振器(VCO)の発振位
相を制御するようにした位相同期ループ(所謂PLL)
により、データ存在点に同期したクロックを再生してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のクロック再生装
置では、クロックパターンに基づいて位相比較を行うた
めに、ピーク検出回路や鋸歯状波発生器を用いていた。
これらは複雑なアナログ信号処理回路であり、回路の小
型化や無調整化は困難であった。当然、ディジタル処理
化による、1つのLSI内での他の回路ブロックとの共
存も困難であった。
置では、クロックパターンに基づいて位相比較を行うた
めに、ピーク検出回路や鋸歯状波発生器を用いていた。
これらは複雑なアナログ信号処理回路であり、回路の小
型化や無調整化は困難であった。当然、ディジタル処理
化による、1つのLSI内での他の回路ブロックとの共
存も困難であった。
【0004】本発明の目的は、上述した問題点を回避
し、小型無調整化、さらにはディジタル化が容易なクロ
ック再生装置を提供することである。
し、小型無調整化、さらにはディジタル化が容易なクロ
ック再生装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るクロック再生装置は、データ記録領
域とは独立して離散的に設けられたクロックパターン領
域にクロック再生用のクロックパターンが記録された磁
気ディスクから再生信号を得るための磁気ヘッドと、磁
気ヘッドにより得られる再生信号をサンプリングクロッ
クに同期してサンプリングするサンプリング手段と、サ
ンプリング手段に与えるサンプリングクロックを発生す
るクロック発生手段と、サンプリング手段からのクロッ
クパターンに対応した複数のサンプル値を重み付け加算
することにより位相情報を生成する位相情報生成手段と
を備える。位相情報生成手段は、クロックパターンのエ
ッジに対応する位相である基準位相に対する同期捕獲状
態と定常追従状態とで重み付け係数を切り換えて位相情
報を生成するとともに、生成した位相情報に基づいてク
ロック発生手段を制御する。
めに、本発明に係るクロック再生装置は、データ記録領
域とは独立して離散的に設けられたクロックパターン領
域にクロック再生用のクロックパターンが記録された磁
気ディスクから再生信号を得るための磁気ヘッドと、磁
気ヘッドにより得られる再生信号をサンプリングクロッ
クに同期してサンプリングするサンプリング手段と、サ
ンプリング手段に与えるサンプリングクロックを発生す
るクロック発生手段と、サンプリング手段からのクロッ
クパターンに対応した複数のサンプル値を重み付け加算
することにより位相情報を生成する位相情報生成手段と
を備える。位相情報生成手段は、クロックパターンのエ
ッジに対応する位相である基準位相に対する同期捕獲状
態と定常追従状態とで重み付け係数を切り換えて位相情
報を生成するとともに、生成した位相情報に基づいてク
ロック発生手段を制御する。
【0006】また、上述の課題を解決するために、本発
明に係るクロック再生装置は、データ記録領域とは独立
して離散的に設けられたクロックパターン領域にクロッ
ク再生用のクロックパターンが記録された磁気ディスク
から再生信号を得るための磁気ヘッドと、磁気ヘッドに
より得られる再生信号をサンプリングクロックに同期し
てサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング
手段に与えるサンプリングクロックを発生するクロック
発生手段と、サンプリング手段からのクロックパターン
に対応した複数のサンプル値を重み付け加算することに
より位相情報を生成する位相情報生成手段とを備える。
位相情報生成手段は、磁気ディスクのデータ記録領域か
ら磁気ヘッドにより得られた再生信号に施す波形等化処
理と位相情報生成処理とを時間分割で行うとともに、生
成した位相情報に基づいてクロック発生手段を制御す
る。
明に係るクロック再生装置は、データ記録領域とは独立
して離散的に設けられたクロックパターン領域にクロッ
ク再生用のクロックパターンが記録された磁気ディスク
から再生信号を得るための磁気ヘッドと、磁気ヘッドに
より得られる再生信号をサンプリングクロックに同期し
てサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング
手段に与えるサンプリングクロックを発生するクロック
発生手段と、サンプリング手段からのクロックパターン
に対応した複数のサンプル値を重み付け加算することに
より位相情報を生成する位相情報生成手段とを備える。
位相情報生成手段は、磁気ディスクのデータ記録領域か
ら磁気ヘッドにより得られた再生信号に施す波形等化処
理と位相情報生成処理とを時間分割で行うとともに、生
成した位相情報に基づいてクロック発生手段を制御す
る。
【0007】また、上述の課題を解決するために、本発
明に係るクロック再生装置は、データ記録領域と、クロ
ック再生用のクロックパターンが記録されたクロックパ
ターン領域と、クロックパターンの存在時刻を示すユニ
ークパターンが記録されたユニークパターン領域とが独
立して離散的に設けられた磁気ディスク上のクロックパ
ターン領域に記録されたクロックパターン及びユニーク
パターン領域に記録されたユニークパターンから再生信
号を得るための磁気ヘッドと、磁気ヘッドにより得られ
る再生信号をサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングするサンプリング手段と、位相同期ループからな
り、サンプリング手段に与えるサンプリングクロックを
発生するクロック発生手段と、サンプリング手段からの
クロックパターンに対応した複数のサンプル値を重み付
け加算することにより位相情報を生成する位相情報生成
手段と、ユニークパターンを検出するユニークパターン
検出手段と、検出されたユニークパターンを用いて位相
同期ループからなるクロック発生手段の同期状態を検出
するロック検出手段とを備える。位相情報生成手段は、
ロック検出手段からの同期状態に基づいて、クロックパ
ターンのエッジに対応する位相である基準位相に対する
同期捕獲状態と定常追従状態とで重み付け係数を切り換
えて位相情報を生成するとともに、生成した位相情報に
基づいてクロック発生手段を制御する。
明に係るクロック再生装置は、データ記録領域と、クロ
ック再生用のクロックパターンが記録されたクロックパ
ターン領域と、クロックパターンの存在時刻を示すユニ
ークパターンが記録されたユニークパターン領域とが独
立して離散的に設けられた磁気ディスク上のクロックパ
ターン領域に記録されたクロックパターン及びユニーク
パターン領域に記録されたユニークパターンから再生信
号を得るための磁気ヘッドと、磁気ヘッドにより得られ
る再生信号をサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングするサンプリング手段と、位相同期ループからな
り、サンプリング手段に与えるサンプリングクロックを
発生するクロック発生手段と、サンプリング手段からの
クロックパターンに対応した複数のサンプル値を重み付
け加算することにより位相情報を生成する位相情報生成
手段と、ユニークパターンを検出するユニークパターン
検出手段と、検出されたユニークパターンを用いて位相
同期ループからなるクロック発生手段の同期状態を検出
するロック検出手段とを備える。位相情報生成手段は、
ロック検出手段からの同期状態に基づいて、クロックパ
ターンのエッジに対応する位相である基準位相に対する
同期捕獲状態と定常追従状態とで重み付け係数を切り換
えて位相情報を生成するとともに、生成した位相情報に
基づいてクロック発生手段を制御する。
【0008】また、上述の課題を解決するために、本発
明に係るクロック再生装置は、データ記録領域と、クロ
ック再生用のクロックパターンが記録されたクロックパ
ターン領域と、クロックパターンの存在時刻を示すユニ
ークパターンが記録されたユニークパターン領域とが独
立して離散的に設けられた磁気ディスク上のクロックパ
ターン領域に記録されたクロックパターン及びユニーク
パターン領域に記録されたユニークパターンから再生信
号を得るための磁気ヘッドと、磁気ヘッドにより得られ
る再生信号をサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングするサンプリング手段と、位相同期ループからな
り、サンプリング手段に与えるサンプリングクロックを
発生するクロック発生手段と、サンプリング手段からの
クロックパターンに対応した複数のサンプル値を重み付
け加算することにより位相情報を生成する位相情報生成
手段と、ユニークパターンを検出するユニークパターン
検出手段と、検出されたユニークパターンを用いて位相
同期ループからなるクロック発生手段の同期状態を検出
するロック検出手段とを備える。位相情報生成手段は、
ロック検出手段からの同期状態に基づいて、クロックパ
ターンのエッジに対応する位相である基準位相に対する
同期捕獲状態と定常追従状態とで重み付け係数を切り換
えて位相情報を生成して、磁気ディスクのデータ記録領
域から磁気ヘッドにより得られた再生信号に施す波形等
化処理と位相情報生成処理とを時間分割で行うととも
に、生成した位相情報に基づいてクロック発生手段を制
御する。
明に係るクロック再生装置は、データ記録領域と、クロ
ック再生用のクロックパターンが記録されたクロックパ
ターン領域と、クロックパターンの存在時刻を示すユニ
ークパターンが記録されたユニークパターン領域とが独
立して離散的に設けられた磁気ディスク上のクロックパ
ターン領域に記録されたクロックパターン及びユニーク
パターン領域に記録されたユニークパターンから再生信
号を得るための磁気ヘッドと、磁気ヘッドにより得られ
る再生信号をサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングするサンプリング手段と、位相同期ループからな
り、サンプリング手段に与えるサンプリングクロックを
発生するクロック発生手段と、サンプリング手段からの
クロックパターンに対応した複数のサンプル値を重み付
け加算することにより位相情報を生成する位相情報生成
手段と、ユニークパターンを検出するユニークパターン
検出手段と、検出されたユニークパターンを用いて位相
同期ループからなるクロック発生手段の同期状態を検出
するロック検出手段とを備える。位相情報生成手段は、
ロック検出手段からの同期状態に基づいて、クロックパ
ターンのエッジに対応する位相である基準位相に対する
同期捕獲状態と定常追従状態とで重み付け係数を切り換
えて位相情報を生成して、磁気ディスクのデータ記録領
域から磁気ヘッドにより得られた再生信号に施す波形等
化処理と位相情報生成処理とを時間分割で行うととも
に、生成した位相情報に基づいてクロック発生手段を制
御する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】本発明に係るクロック再生装置では、磁気ヘッ
ドは、データ記録領域とは独立して離散的に設けられた
クロックパターン領域にクロック再生用のクロックパタ
ーンが記録された磁気ディスクから再生信号を再生す
る。サンプリング手段は、この再生信号を、クロック発
生手段からのサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングする。位相情報生成手段は、クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する。このとき、位相情報生成手段は、
クロックパターンのエッジに対応する位相である基準位
相に対する同期捕獲状態と定常追従状態とで重み付け係
数を切り換えて位相情報を生成するとともに、生成した
位相情報に基づいてクロック発生手段を制御する。
ドは、データ記録領域とは独立して離散的に設けられた
クロックパターン領域にクロック再生用のクロックパタ
ーンが記録された磁気ディスクから再生信号を再生す
る。サンプリング手段は、この再生信号を、クロック発
生手段からのサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングする。位相情報生成手段は、クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する。このとき、位相情報生成手段は、
クロックパターンのエッジに対応する位相である基準位
相に対する同期捕獲状態と定常追従状態とで重み付け係
数を切り換えて位相情報を生成するとともに、生成した
位相情報に基づいてクロック発生手段を制御する。
【0014】また、本発明に係るクロック再生装置で
は、磁気ヘッドは、データ記録領域とは独立して離散的
に設けられたクロックパターン領域にクロック再生用の
クロックパターンが記録された磁気ディスクから再生信
号を再生する。サンプリング手段は、この再生信号を、
クロック発生手段からのサンプリングクロックに同期し
てサンプリングする。位相情報生成手段は、クロックパ
ターンに対応した複数のサンプル値を重み付け加算する
ことにより位相情報を生成する。このとき、位相情報生
成手段は、磁気ディスクのデータ記録領域から磁気ヘッ
ドにより得られた再生信号に施す波形等化処理と位相情
報生成処理とを時間分割で行うとともに、生成した位相
情報に基づいてクロック発生手段を制御する。
は、磁気ヘッドは、データ記録領域とは独立して離散的
に設けられたクロックパターン領域にクロック再生用の
クロックパターンが記録された磁気ディスクから再生信
号を再生する。サンプリング手段は、この再生信号を、
クロック発生手段からのサンプリングクロックに同期し
てサンプリングする。位相情報生成手段は、クロックパ
ターンに対応した複数のサンプル値を重み付け加算する
ことにより位相情報を生成する。このとき、位相情報生
成手段は、磁気ディスクのデータ記録領域から磁気ヘッ
ドにより得られた再生信号に施す波形等化処理と位相情
報生成処理とを時間分割で行うとともに、生成した位相
情報に基づいてクロック発生手段を制御する。
【0015】また、本発明に係るクロック再生装置は、
磁気ヘッドは、データ記録領域と、クロック再生用のク
ロックパターンが記録されたクロックパターン領域と、
クロックパターンの存在時刻を示すユニークパターンが
記録されたユニークパターン領域とが独立して離散的に
設けられた磁気ディスク上のクロックパターン領域に記
録されたクロックパターン及びユニークパターン領域領
域に記録されたユニークパターンから再生信号を再生す
る。サンプリング手段は、この再生信号を、クロック発
生手段からのサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングする。位相情報生成手段は、クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する。ユニークパターン検出手段は、ユ
ニークパターンを検出し、ロック検出手段は、検出され
たユニークパターンを用いて位相同期ループからなるク
ロック発生手段の同期状態を検出する。このとき、位相
情報生成手段は、ロック検出手段からの同期状態に基づ
いて、クロックパターンのエッジに対応する位相である
基準位相に対する同期捕獲状態と定常追従状態とで重み
付け係数を切り換えて位相情報を生成するとともに、生
成した位相情報に基づいてクロック発生手段を制御す
る。
磁気ヘッドは、データ記録領域と、クロック再生用のク
ロックパターンが記録されたクロックパターン領域と、
クロックパターンの存在時刻を示すユニークパターンが
記録されたユニークパターン領域とが独立して離散的に
設けられた磁気ディスク上のクロックパターン領域に記
録されたクロックパターン及びユニークパターン領域領
域に記録されたユニークパターンから再生信号を再生す
る。サンプリング手段は、この再生信号を、クロック発
生手段からのサンプリングクロックに同期してサンプリ
ングする。位相情報生成手段は、クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する。ユニークパターン検出手段は、ユ
ニークパターンを検出し、ロック検出手段は、検出され
たユニークパターンを用いて位相同期ループからなるク
ロック発生手段の同期状態を検出する。このとき、位相
情報生成手段は、ロック検出手段からの同期状態に基づ
いて、クロックパターンのエッジに対応する位相である
基準位相に対する同期捕獲状態と定常追従状態とで重み
付け係数を切り換えて位相情報を生成するとともに、生
成した位相情報に基づいてクロック発生手段を制御す
る。
【0016】また、本発明に係るクロック再生装置で
は、磁気ヘッドは、データ記録領域と、クロック再生用
のクロックパターンが記録されたクロックパターン領域
と、クロックパターンの存在時刻を示すユニークパター
ンが記録されたユニークパターン領域とが独立して離散
的に設けられた磁気ディスク上のクロックパターン領域
に記録されたクロックパターン及びユニークパターン領
域領域に記録されたユニークパターンから再生信号を再
生する。サンプリング手段は、この再生信号を、クロッ
ク発生手段からのサンプリングクロックに同期してサン
プリングする。位相情報生成手段は、クロックパターン
に対応した複数のサンプル値を重み付け加算することに
より位相情報を生成する。ユニークパターン検出手段
は、ユニークパターンを検出し、ロック検出手段は、検
出されたユニークパターンを用いて位相同期ループから
なるクロック発生手段の同期状態を検出する。このと
き、位相情報生成手段は、ロック検出手段からの同期状
態に基づいて、クロックパターンのエッジに対応する位
相である基準位相に対する同期捕獲状態と定常追従状態
とで重み付け係数を切り換えて位相情報を生成して、磁
気ディスクのデータ記録領域から磁気ヘッドにより得ら
れた再生信号に施す波形等化処理と位相情報生成処理と
を時間分割で行うとともに、生成した位相情報に基づい
てクロック発生手段を制御する。
は、磁気ヘッドは、データ記録領域と、クロック再生用
のクロックパターンが記録されたクロックパターン領域
と、クロックパターンの存在時刻を示すユニークパター
ンが記録されたユニークパターン領域とが独立して離散
的に設けられた磁気ディスク上のクロックパターン領域
に記録されたクロックパターン及びユニークパターン領
域領域に記録されたユニークパターンから再生信号を再
生する。サンプリング手段は、この再生信号を、クロッ
ク発生手段からのサンプリングクロックに同期してサン
プリングする。位相情報生成手段は、クロックパターン
に対応した複数のサンプル値を重み付け加算することに
より位相情報を生成する。ユニークパターン検出手段
は、ユニークパターンを検出し、ロック検出手段は、検
出されたユニークパターンを用いて位相同期ループから
なるクロック発生手段の同期状態を検出する。このと
き、位相情報生成手段は、ロック検出手段からの同期状
態に基づいて、クロックパターンのエッジに対応する位
相である基準位相に対する同期捕獲状態と定常追従状態
とで重み付け係数を切り換えて位相情報を生成して、磁
気ディスクのデータ記録領域から磁気ヘッドにより得ら
れた再生信号に施す波形等化処理と位相情報生成処理と
を時間分割で行うとともに、生成した位相情報に基づい
てクロック発生手段を制御する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、本発明に係るクロック再生装置の一実
施例について、図面に従い詳細に説明する。
施例について、図面に従い詳細に説明する。
【0022】本発明に係るクロック再生装置では、例え
ば図1に示すような外部クロック型磁気ディスク1につ
いてのクロック再生を行う。
ば図1に示すような外部クロック型磁気ディスク1につ
いてのクロック再生を行う。
【0023】磁気ディスク1上には、クロック再生に用
いる放射状のクロックパターン2とユニークパターン3
が、データ記録用トラック4を寸断して等間隔に形成さ
れている。その数は、ディスク1周において約数100
〜数1000個である。これらのパターンは、磁気ディ
スク1の磁性層をエッチングなどの手法により一部除去
することにより形成され、磁気ヘッド等により一方向に
直流磁化されている。これらのパターンを磁気ヘッドで
再生すると、パターンの前縁と後縁にて孤立波形が再生
される。
いる放射状のクロックパターン2とユニークパターン3
が、データ記録用トラック4を寸断して等間隔に形成さ
れている。その数は、ディスク1周において約数100
〜数1000個である。これらのパターンは、磁気ディ
スク1の磁性層をエッチングなどの手法により一部除去
することにより形成され、磁気ヘッド等により一方向に
直流磁化されている。これらのパターンを磁気ヘッドで
再生すると、パターンの前縁と後縁にて孤立波形が再生
される。
【0024】ユニークパターン3は、クロックパターン
2と同じ手法により形成された、幾つかの磁化パターン
の集まりであり、それらからの再生波形は、特にクロッ
クを参照しない非同期検出によっても、容易にその存在
が検出できる特徴を有する。この目的は、クロックパタ
ーン2のおおよその存在時刻を知るためであり、特に電
源投入時などの初期同期確立過程で必要とされる。
2と同じ手法により形成された、幾つかの磁化パターン
の集まりであり、それらからの再生波形は、特にクロッ
クを参照しない非同期検出によっても、容易にその存在
が検出できる特徴を有する。この目的は、クロックパタ
ーン2のおおよその存在時刻を知るためであり、特に電
源投入時などの初期同期確立過程で必要とされる。
【0025】そして、本発明に係るクロック再生装置
は、例えば図2に示すように構成される。
は、例えば図2に示すように構成される。
【0026】この実施例は、図1に示した外部クロック
型磁気ディスク1の再生系に本発明を適用したものであ
って、再生系は、再生信号からクロックを再生するクロ
ック再生系と、再生されたクロックを利用するデータ検
出回路系とを有する。
型磁気ディスク1の再生系に本発明を適用したものであ
って、再生系は、再生信号からクロックを再生するクロ
ック再生系と、再生されたクロックを利用するデータ検
出回路系とを有する。
【0027】外部クロック型磁気ディスク1のトラック
から磁気ヘッド10により再生された再生信号は、A/
D変換器11によりディジタル信号サンプルSk(kは
整数)に変換され、ディジタル等化器12によりチャン
ネル等化され、データ検出器13によりデータが検出さ
れる。これらの再生回路系は、クロック再生系すなわち
本発明に係るクロック再生装置が出力するデータ存在点
クロックCLOCKに同期して動作する。
から磁気ヘッド10により再生された再生信号は、A/
D変換器11によりディジタル信号サンプルSk(kは
整数)に変換され、ディジタル等化器12によりチャン
ネル等化され、データ検出器13によりデータが検出さ
れる。これらの再生回路系は、クロック再生系すなわち
本発明に係るクロック再生装置が出力するデータ存在点
クロックCLOCKに同期して動作する。
【0028】そして、本発明に係るクロック再生装置
は、位相同期ループ(所謂PLL)によりデータ存在点
クロックCLOCKを再生するものである。まず、この位相
同期ループの構成の概略について説明する。
は、位相同期ループ(所謂PLL)によりデータ存在点
クロックCLOCKを再生するものである。まず、この位相
同期ループの構成の概略について説明する。
【0029】A/D変換器11によりA/D変換された
ディジタル信号サンプルSkは、位相比較器14に入力
される。位相比較器14は、ディジタル演算によりディ
ジタル信号サンプルSkに線形結合演算処理を施して、
位相情報である位相比較出力信号Pkを生成する。
ディジタル信号サンプルSkは、位相比較器14に入力
される。位相比較器14は、ディジタル演算によりディ
ジタル信号サンプルSkに線形結合演算処理を施して、
位相情報である位相比較出力信号Pkを生成する。
【0030】この位相比較出力信号Pkをディジタルル
ープフィルタ15で処理した後、D/A変換器16によ
りアナログ信号に変換し、電圧制御発振器(VCO)1
7の制御電圧を生成する。ディジタルループフィルタ1
5は、例えば図3に示すように、加算器21,22、単
位遅延素子23及び定数乗算器24,25から構成され
た完全積分型ラグ・リード・フィルタであり、位相同期
ループの時間領域応答特性と周波数領域応答特性を整え
る。電圧制御発振器17は、データ存在点クロックCLOC
Kを発生し、データ存在点クロックCLOCKをデータ検出回
路系のA/D変換器11、ディジタル等化器12、デー
タ検出器13などに与えると同時に、PLLコントロー
ラ18に供給する。PLLコントローラ18は、データ
存在点クロックCLOCKに同期して動作し、位相比較器1
4に位相比較タイミング信号SAMPLEを供給する。この位
相比較タイミング信号SAMPLEは、検出されたユニークパ
ターン3のパルス位置から予め決められたクロック時間
後にPLLコントローラ18によって発生される。
ープフィルタ15で処理した後、D/A変換器16によ
りアナログ信号に変換し、電圧制御発振器(VCO)1
7の制御電圧を生成する。ディジタルループフィルタ1
5は、例えば図3に示すように、加算器21,22、単
位遅延素子23及び定数乗算器24,25から構成され
た完全積分型ラグ・リード・フィルタであり、位相同期
ループの時間領域応答特性と周波数領域応答特性を整え
る。電圧制御発振器17は、データ存在点クロックCLOC
Kを発生し、データ存在点クロックCLOCKをデータ検出回
路系のA/D変換器11、ディジタル等化器12、デー
タ検出器13などに与えると同時に、PLLコントロー
ラ18に供給する。PLLコントローラ18は、データ
存在点クロックCLOCKに同期して動作し、位相比較器1
4に位相比較タイミング信号SAMPLEを供給する。この位
相比較タイミング信号SAMPLEは、検出されたユニークパ
ターン3のパルス位置から予め決められたクロック時間
後にPLLコントローラ18によって発生される。
【0031】位相比較器14は、例えば図4に示すよう
に、データ存在点クロックCLOCKで動作する2個のレジ
スタ31,32、重み係数C1,C0を乗算する乗算器3
3,34、加算器35及び位相比較タイミング信号SAMP
LEで動作するレジスタ36により構成される。
に、データ存在点クロックCLOCKで動作する2個のレジ
スタ31,32、重み係数C1,C0を乗算する乗算器3
3,34、加算器35及び位相比較タイミング信号SAMP
LEで動作するレジスタ36により構成される。
【0032】この位相比較器14において、位相同期ル
ープが生成したデータ存在点クロックCLOCKの指示する
時刻をt=kT(kは整数)とし、入力をA/D変換後
の再生信号のサンプル値であるディジタル信号サンプル
Sk+1(以下、その値をサンプル値Sk+1という。)とす
ると、D型フリップフロップからなるレジスタ31,3
2により遅延されてサンプル値はSk、Sk-1になる。そ
して、この位相比較器14では、乗算器33によりサン
プル値Sk+1に定数C1を乗じ、乗算器34によりサンプ
ル値Sk-1に定数C0を乗じ、それらの総和を加算器35
により計算し、 Pk=C0・Sk-1+C1・Sk+1 なる位相比較出力信号Pkを得る。
ープが生成したデータ存在点クロックCLOCKの指示する
時刻をt=kT(kは整数)とし、入力をA/D変換後
の再生信号のサンプル値であるディジタル信号サンプル
Sk+1(以下、その値をサンプル値Sk+1という。)とす
ると、D型フリップフロップからなるレジスタ31,3
2により遅延されてサンプル値はSk、Sk-1になる。そ
して、この位相比較器14では、乗算器33によりサン
プル値Sk+1に定数C1を乗じ、乗算器34によりサンプ
ル値Sk-1に定数C0を乗じ、それらの総和を加算器35
により計算し、 Pk=C0・Sk-1+C1・Sk+1 なる位相比較出力信号Pkを得る。
【0033】ここで、位相比較器14の動作原理を、図
5を用いて説明する。クロックパターン2の1つのエッ
ジからの再生孤立波形は、略左右対称形であるので、係
数値をC0=1,C1=−1とすると、孤立波形のピーク
がたまたま時刻t=kTに存在した場合には、時刻t=
(k−1)Tにおけるサンプル値Sk-1と時刻t=(k
+1)Tにおけるサンプル値Sk+1は略等しく、この位
相比較器14での計算値は0となる。しかし、ピーク位
置に対してクロックがずれている場合、すなわち位相差
が存在する場合には、計算値は0にならず、結局図7の
曲線1に示されるような位相比較特性を示す。この位相
比較特性は中央部に略線形な動作領域を持ち、その範囲
の入力位相差は正しく位相比較出力Pkに変換される。
この線形動作領域は、時間差として略〔−T,+T〕で
あり、位相差としては略〔−360°,+360°〕で
あり、定常追従状態での位相比較範囲(所謂ロックレン
ジ)としては十分広い。この計算は、各離散時刻におい
て常に行われているが、実際にデータクロック再生のた
めに参照できるのは、クロックパターン2だけである。
そのため、PLLコントローラ18から位相比較タイミ
ング信号SAMPLEが与えられ、クロックパターン2のエッ
ジに対応した計算結果のみが位相情報となるようにレジ
スタ36を制御する。
5を用いて説明する。クロックパターン2の1つのエッ
ジからの再生孤立波形は、略左右対称形であるので、係
数値をC0=1,C1=−1とすると、孤立波形のピーク
がたまたま時刻t=kTに存在した場合には、時刻t=
(k−1)Tにおけるサンプル値Sk-1と時刻t=(k
+1)Tにおけるサンプル値Sk+1は略等しく、この位
相比較器14での計算値は0となる。しかし、ピーク位
置に対してクロックがずれている場合、すなわち位相差
が存在する場合には、計算値は0にならず、結局図7の
曲線1に示されるような位相比較特性を示す。この位相
比較特性は中央部に略線形な動作領域を持ち、その範囲
の入力位相差は正しく位相比較出力Pkに変換される。
この線形動作領域は、時間差として略〔−T,+T〕で
あり、位相差としては略〔−360°,+360°〕で
あり、定常追従状態での位相比較範囲(所謂ロックレン
ジ)としては十分広い。この計算は、各離散時刻におい
て常に行われているが、実際にデータクロック再生のた
めに参照できるのは、クロックパターン2だけである。
そのため、PLLコントローラ18から位相比較タイミ
ング信号SAMPLEが与えられ、クロックパターン2のエッ
ジに対応した計算結果のみが位相情報となるようにレジ
スタ36を制御する。
【0034】図6は、位相比較器14の他の構成例を示
すブロック図である。この図6に示す位相比較器14で
は、タップ付きディジタルディレイライン41、係数器
42及び総和をとるための加算器43からなるFIRデ
ィジタルフィルタ44を用いて位相差を計算して、PL
Lコントローラ18からの位相比較タイミング信号SAMP
LEにより動作するレジスタ46を介して位相情報を出力
する。
すブロック図である。この図6に示す位相比較器14で
は、タップ付きディジタルディレイライン41、係数器
42及び総和をとるための加算器43からなるFIRデ
ィジタルフィルタ44を用いて位相差を計算して、PL
Lコントローラ18からの位相比較タイミング信号SAMP
LEにより動作するレジスタ46を介して位相情報を出力
する。
【0035】全タップにおける係数は、まとめて係数ベ
クトルとして扱われ、位相比較器14の外部からの指示
により、スイッチ45により一度に入れ替えられるよう
に構成されている。この目的は位相同期ループの動作状
態により位相比較特性を変えるためである。
クトルとして扱われ、位相比較器14の外部からの指示
により、スイッチ45により一度に入れ替えられるよう
に構成されている。この目的は位相同期ループの動作状
態により位相比較特性を変えるためである。
【0036】図7に3種類の係数ベクトルに対する位相
比較特性例を示す。曲線1は、係数ベクトルが、 C-stable=〔C0,C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8〕 =〔0,0,0,1,0,−1,0,0,0〕 の場合であり、位相比較器14は、 Pk=Sk-1−Sk+1 を計算する。
比較特性例を示す。曲線1は、係数ベクトルが、 C-stable=〔C0,C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8〕 =〔0,0,0,1,0,−1,0,0,0〕 の場合であり、位相比較器14は、 Pk=Sk-1−Sk+1 を計算する。
【0037】これは図4の構成例と同じ計算が実行され
ることを意味する。この場合には、位相比較特性の線形
動作領域の傾きが急峻であり、位相比較の変換ゲインは
大きい。すなわち、傾きが急峻なほど、感度良く時間変
化を電圧変化に変換することを意味する。しかし、上述
のように、線形動作範囲はおよそ〔−T,+T〕であ
り、同期捕獲状態など位相同期ループの動作が過渡状態
である場合には、少し狭い。
ることを意味する。この場合には、位相比較特性の線形
動作領域の傾きが急峻であり、位相比較の変換ゲインは
大きい。すなわち、傾きが急峻なほど、感度良く時間変
化を電圧変化に変換することを意味する。しかし、上述
のように、線形動作範囲はおよそ〔−T,+T〕であ
り、同期捕獲状態など位相同期ループの動作が過渡状態
である場合には、少し狭い。
【0038】これに対して係数ベクトルを、 〔C0,C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8〕=〔1,0,
0,0,0,0,0,0,−1〕 と設定すると、位相比較器14は、 Pk=Sk-4−Sk+4 を計算し、位相比較特性は、図7の曲線4に示すように
なる。
0,0,0,0,0,0,−1〕 と設定すると、位相比較器14は、 Pk=Sk-4−Sk+4 を計算し、位相比較特性は、図7の曲線4に示すように
なる。
【0039】この場合、動作領域が略〔−4T,+4
T〕に広げられ、同期捕獲状態での比較的大きな位相差
も検出できる。しかし、動作領域の両端と中央部では曲
線の傾き、すなわち位相比較ゲインが大きく異なってお
り、位相同期ループが定常追従状態であり、曲線の中央
部を用いて位相比較が行われる場合には、位相同期ルー
プのループゲインが小さくなり、その位相追従特性が劣
化するという問題がある。
T〕に広げられ、同期捕獲状態での比較的大きな位相差
も検出できる。しかし、動作領域の両端と中央部では曲
線の傾き、すなわち位相比較ゲインが大きく異なってお
り、位相同期ループが定常追従状態であり、曲線の中央
部を用いて位相比較が行われる場合には、位相同期ルー
プのループゲインが小さくなり、その位相追従特性が劣
化するという問題がある。
【0040】このように、位相比較器14の構成を図6
に示す構成とすれば、係数ベクトルによって位相比較特
性の制御が可能である。この結果、位相同期ループの動
作状態の遷移に従って係数ベクトルを入れ替えることに
より、同期捕獲状態と定常追従状態の各状態において最
適な位相比較特性を与えることが可能である。
に示す構成とすれば、係数ベクトルによって位相比較特
性の制御が可能である。この結果、位相同期ループの動
作状態の遷移に従って係数ベクトルを入れ替えることに
より、同期捕獲状態と定常追従状態の各状態において最
適な位相比較特性を与えることが可能である。
【0041】さらに、位相同期ループが同期捕獲状態の
場合には、広い動作領域と、その領域内での位相比較の
変換ゲインの一様性の両立が求められる。このために
は、図7の曲線2と曲線4の線形重ね合わせを用いると
よい。ここで、曲線2は、Pk=Sk-2−Sk+2を計算す
る場合であり、曲線1と曲線4の中間の性質を持つ位相
比較特性である。今、係数ベクトルを、 C-capture=〔C0,C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8〕 =〔1,0,0.125,0,0,0,−0.125,0,−1〕 とすると、位相比較器14は、 Pk=Sk-4+0.125・Sk-2−0.125・Sk+2−Sk+4 を計算する。この場合の位相比較特性を図8に示す。広
い動作領域〔−3T,+3T〕において、略線形な特性
が得られており、上述した2つの性能が両立できる。ま
た、係数ベクトルの各要素値は、2のべき乗で表現され
るので、図6に示すFIRディジタルフィルタ44の各
係数器42は、2進数のディジタル値であるサンプル値
をビットシフトすることによって重み付けを実現でき、
乗算器を用いる必要がなく、ハードウエアを簡単にする
ことができる。
場合には、広い動作領域と、その領域内での位相比較の
変換ゲインの一様性の両立が求められる。このために
は、図7の曲線2と曲線4の線形重ね合わせを用いると
よい。ここで、曲線2は、Pk=Sk-2−Sk+2を計算す
る場合であり、曲線1と曲線4の中間の性質を持つ位相
比較特性である。今、係数ベクトルを、 C-capture=〔C0,C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8〕 =〔1,0,0.125,0,0,0,−0.125,0,−1〕 とすると、位相比較器14は、 Pk=Sk-4+0.125・Sk-2−0.125・Sk+2−Sk+4 を計算する。この場合の位相比較特性を図8に示す。広
い動作領域〔−3T,+3T〕において、略線形な特性
が得られており、上述した2つの性能が両立できる。ま
た、係数ベクトルの各要素値は、2のべき乗で表現され
るので、図6に示すFIRディジタルフィルタ44の各
係数器42は、2進数のディジタル値であるサンプル値
をビットシフトすることによって重み付けを実現でき、
乗算器を用いる必要がなく、ハードウエアを簡単にする
ことができる。
【0042】次に、上述の位相比較器14を用いた本発
明に係るクロック再生装置における位相同期ループの動
作について説明する。
明に係るクロック再生装置における位相同期ループの動
作について説明する。
【0043】まず、クロックパターン2への同期確立を
補助するユニークパターン検出器19について説明す
る。このユニークパターン検出器19は、同期未確立状
態においてクロックを用いない非同期検出により、ユニ
ークパターン3を検出するもので、例えば図9に示すよ
うに構成される。
補助するユニークパターン検出器19について説明す
る。このユニークパターン検出器19は、同期未確立状
態においてクロックを用いない非同期検出により、ユニ
ークパターン3を検出するもので、例えば図9に示すよ
うに構成される。
【0044】この図9に示すユニークパターン検出器1
9は、上述のA/D変換器11によりユニークパターン
3の1ビット当たり2サンプルの割合で標本化された信
号サンプルSkが供給される比較器51と比較器52を
備える。
9は、上述のA/D変換器11によりユニークパターン
3の1ビット当たり2サンプルの割合で標本化された信
号サンプルSkが供給される比較器51と比較器52を
備える。
【0045】比較器51は、所定のスレッショルドレベ
ル+Athとディジタル信号サンプルSkの大小を比較す
る。そして、Sk>+Athであれば、比較器51により
3値データ+1が検出され、Dpk=1が出力される。逆
の場合にはDpk=0が出力される。
ル+Athとディジタル信号サンプルSkの大小を比較す
る。そして、Sk>+Athであれば、比較器51により
3値データ+1が検出され、Dpk=1が出力される。逆
の場合にはDpk=0が出力される。
【0046】同様に、比較器52は、スレッショルドレ
ベル−Athとディジタル信号サンプルSkの大小を比較
する。そして、Sk<−Athであれば、比較器52によ
り3値データ−1が検出され、Dmk=1が出力され、逆
の場合にはDmk=0が出力される。
ベル−Athとディジタル信号サンプルSkの大小を比較
する。そして、Sk<−Athであれば、比較器52によ
り3値データ−1が検出され、Dmk=1が出力され、逆
の場合にはDmk=0が出力される。
【0047】そして、3値データを2値データに変換す
るには3値データの符号を無視すればよく、ORゲート
53によりDpkとDmkとの論理和を演算することによ
り、2値データDkが得られる。この2値データDkは、
図10に示すように、外部クロック型磁気ディスク1上
に形成されたユニークパターン3の1ビット当たり2つ
ずつ得られるので、レジスタ54,55を介して1つお
きに偶数系列用シフトレジスタ56と奇数系列用シフト
レジスタ57に分配し、直列/並列変換した結果得られ
る各系列Dok,Dekをそれぞれ一致検出器58,59に
より真のユニークパターン(例えば110110)と比
較して、一致が検出されたときに、ユニークパターン検
出パルスUP-DETがORゲート60を介して出力される。
るには3値データの符号を無視すればよく、ORゲート
53によりDpkとDmkとの論理和を演算することによ
り、2値データDkが得られる。この2値データDkは、
図10に示すように、外部クロック型磁気ディスク1上
に形成されたユニークパターン3の1ビット当たり2つ
ずつ得られるので、レジスタ54,55を介して1つお
きに偶数系列用シフトレジスタ56と奇数系列用シフト
レジスタ57に分配し、直列/並列変換した結果得られ
る各系列Dok,Dekをそれぞれ一致検出器58,59に
より真のユニークパターン(例えば110110)と比
較して、一致が検出されたときに、ユニークパターン検
出パルスUP-DETがORゲート60を介して出力される。
【0048】ここで、ユニークパターン検出器19は、
一致検出ではなく、各系列とユニークパターンとのハミ
ング(Hamming)距離を計算し、それが所定の距離以下
になったときにユニークパターンを検出したと判定する
構成とすることもできる。このようにして、ユニークパ
ターン検出器19もディジタル回路により構成すること
ができる。
一致検出ではなく、各系列とユニークパターンとのハミ
ング(Hamming)距離を計算し、それが所定の距離以下
になったときにユニークパターンを検出したと判定する
構成とすることもできる。このようにして、ユニークパ
ターン検出器19もディジタル回路により構成すること
ができる。
【0049】また、位相同期ループ全体の動きを制御す
るPLLコントローラ18は、図11に示すように構成
される。
るPLLコントローラ18は、図11に示すように構成
される。
【0050】図11において、カウンタ71は、位相同
期ループの再生したデータ存在点クロックCLOCKに従っ
て動作する同期型2進インクリメンタルカウンタであ
り、クロックパターン2の出現間隔をデータ存在点クロ
ック周期で除した数を法として、データ存在点クロック
CLOCKの計数を行う。例えば、データ存在点クロックCLO
CKの周期が100nsであり、クロックパターン出現周
期が6400nsであるとすると、カウンタ71は、0
から63まで計数可能な2進カウンタである。
期ループの再生したデータ存在点クロックCLOCKに従っ
て動作する同期型2進インクリメンタルカウンタであ
り、クロックパターン2の出現間隔をデータ存在点クロ
ック周期で除した数を法として、データ存在点クロック
CLOCKの計数を行う。例えば、データ存在点クロックCLO
CKの周期が100nsであり、クロックパターン出現周
期が6400nsであるとすると、カウンタ71は、0
から63まで計数可能な2進カウンタである。
【0051】カウンタ71の計数出力は、2つのクロッ
クパターンの間の時刻を表しており、6ビットのディジ
タルデータとしてタイミングデコーダ72に供給され
る。
クパターンの間の時刻を表しており、6ビットのディジ
タルデータとしてタイミングデコーダ72に供給され
る。
【0052】タイミングデコーダ72は、6ビット並列
入力/2ビット並列出力の組合せ論理回路であり、図1
2に示すように、2つのクロックパターン間のある特定
の時刻に、位相比較タイミング信号SAMPLEとウインドウ
信号UP-WINDOWを発生する。位相比較タイミング信号SAM
PLEとウインドウ信号UP-WINDOWは、検出されたユニーク
パターンのパルス位置から予め決められたクロック時間
後に発生される。例えば、この実施例では、位相比較タ
イミング信号SAMPLEは、2クロック周期後に、ウインド
ウ信号UP-WINDOWは、62クロック周期後に発生され
る。
入力/2ビット並列出力の組合せ論理回路であり、図1
2に示すように、2つのクロックパターン間のある特定
の時刻に、位相比較タイミング信号SAMPLEとウインドウ
信号UP-WINDOWを発生する。位相比較タイミング信号SAM
PLEとウインドウ信号UP-WINDOWは、検出されたユニーク
パターンのパルス位置から予め決められたクロック時間
後に発生される。例えば、この実施例では、位相比較タ
イミング信号SAMPLEは、2クロック周期後に、ウインド
ウ信号UP-WINDOWは、62クロック周期後に発生され
る。
【0053】また、ロック検出器73は、位相同期ルー
プがクロックパターン再生波形に正しく同期しているか
否かを判定する回路である。この判定には、例えば、同
期状態においてユニークパターン検出パルスUP-DETが等
クロック数間隔で検出されることを利用する。すなわ
ち、新しくユニークパターン検出パルスUP-DETが入力さ
れる毎に、このユニークパターン検出パルスUP-DETが、
タイミングデコーダ72が生成するウインドウ信号UP-W
INDOW内に存在するか否かを論理判定し、存在していれ
ば同期が持続していると判定する。数回続けて、新たな
ユニークパターン検出パルスUP-DETがウインドウ信号UP
-WINDOW内に存在しなかったときには、ロック検出器7
3は、位相同期ループが同期はずれ状態であると判定
し、LOCK=0のロック検出信号LOCKを出力する。
プがクロックパターン再生波形に正しく同期しているか
否かを判定する回路である。この判定には、例えば、同
期状態においてユニークパターン検出パルスUP-DETが等
クロック数間隔で検出されることを利用する。すなわ
ち、新しくユニークパターン検出パルスUP-DETが入力さ
れる毎に、このユニークパターン検出パルスUP-DETが、
タイミングデコーダ72が生成するウインドウ信号UP-W
INDOW内に存在するか否かを論理判定し、存在していれ
ば同期が持続していると判定する。数回続けて、新たな
ユニークパターン検出パルスUP-DETがウインドウ信号UP
-WINDOW内に存在しなかったときには、ロック検出器7
3は、位相同期ループが同期はずれ状態であると判定
し、LOCK=0のロック検出信号LOCKを出力する。
【0054】カウンタ制御回路74は、ユニークパター
ン検出パルスUP-DET、ロック検出器73からのロック検
出信号LOCK及び電源投入を示す信号POWER-ONが入力さ
れ、カウンタリセット信号RESETとPLL状態表示信号C
APTUREを出力する論理回路である。カウンタリセット信
号RESETは、ロック検出信号LOCKが0であって、かつユ
ニークパターン検出パルスUP-DETが供給されたときに、
出力される。一方、カウンタリセット信号RESETは、一
度出力されると、しばらくの間は出力されず、カウンタ
71は自走し、同期確立が試みられる。
ン検出パルスUP-DET、ロック検出器73からのロック検
出信号LOCK及び電源投入を示す信号POWER-ONが入力さ
れ、カウンタリセット信号RESETとPLL状態表示信号C
APTUREを出力する論理回路である。カウンタリセット信
号RESETは、ロック検出信号LOCKが0であって、かつユ
ニークパターン検出パルスUP-DETが供給されたときに、
出力される。一方、カウンタリセット信号RESETは、一
度出力されると、しばらくの間は出力されず、カウンタ
71は自走し、同期確立が試みられる。
【0055】この実施例における位相同期ループの状態
遷移を図13に示す。この図13に示すように、電源投
入直後などでは、位相同期ループは、まず同期捕獲状態
に遷移し、ユニークパターン検出パルスUP-DETを参照し
て同期確立を試みる。ユニークパターン検出パルスUP-D
ETは、位相比較対象であるクロックパターン2の大まか
な出現時刻を示すので、この時刻に強制的にカウンタ7
1をリセットして再度計数を開始させれば、次のクロッ
クパターン2において、タイミングデコーダ72の出力
する位相比較タイミング信号SAMPLEが位相比較範囲に入
る確率が高くなり、同期確立が容易になる。
遷移を図13に示す。この図13に示すように、電源投
入直後などでは、位相同期ループは、まず同期捕獲状態
に遷移し、ユニークパターン検出パルスUP-DETを参照し
て同期確立を試みる。ユニークパターン検出パルスUP-D
ETは、位相比較対象であるクロックパターン2の大まか
な出現時刻を示すので、この時刻に強制的にカウンタ7
1をリセットして再度計数を開始させれば、次のクロッ
クパターン2において、タイミングデコーダ72の出力
する位相比較タイミング信号SAMPLEが位相比較範囲に入
る確率が高くなり、同期確立が容易になる。
【0056】位相同期ループは、ロック検出器73が同
期確立を判定して、ロック検出信号LOCKを出力するま
で、この同期捕獲状態に留まる。この同期捕獲状態で
は、位相比較機構は、広い線形動作領域を持つことが望
ましい。すなわち、PLLコントローラ18が出力する
PLL状態表示信号CAPTUREにより、上述した位相比較
器14に供給する係数ベクトルを同期捕獲用の係数ベク
トルC-captureに設定する。
期確立を判定して、ロック検出信号LOCKを出力するま
で、この同期捕獲状態に留まる。この同期捕獲状態で
は、位相比較機構は、広い線形動作領域を持つことが望
ましい。すなわち、PLLコントローラ18が出力する
PLL状態表示信号CAPTUREにより、上述した位相比較
器14に供給する係数ベクトルを同期捕獲用の係数ベク
トルC-captureに設定する。
【0057】ロック検出器73が同期確立を判定した後
は、図13において、位相同期ループの状態は、定常追
従状態に遷移する。この定常追従状態では、位相比較器
14の線形動作領域は狭くてもよいので、PLL状態表
示信号CAPTUREにより、位相比較器14の係数ベクトル
を定常状態用ベクトルC-stableに切り換える。定常追
従状態においても、ロック検出器73は常に同期判定を
続けており、もし同期はずれが検出されると、位相同期
ループは再び同期捕獲状態に遷移し、ユニークパターン
3を参照しながらの同期確立が試みられる。
は、図13において、位相同期ループの状態は、定常追
従状態に遷移する。この定常追従状態では、位相比較器
14の線形動作領域は狭くてもよいので、PLL状態表
示信号CAPTUREにより、位相比較器14の係数ベクトル
を定常状態用ベクトルC-stableに切り換える。定常追
従状態においても、ロック検出器73は常に同期判定を
続けており、もし同期はずれが検出されると、位相同期
ループは再び同期捕獲状態に遷移し、ユニークパターン
3を参照しながらの同期確立が試みられる。
【0058】上述した実施例では、図2に示したよう
に、データ検出回路系のディジタル等化器12とクロッ
ク再生回路系の位相比較器14とを別々に設けている。
ここで、図6から明らかなように、位相比較器14はF
IRディジタルフィルタと同じ構成を有しており、ディ
ジタル等化器12をFIRディジタルフィルタとする
と、位相比較器14が必要とするクロックパターン2と
ディジタル等化器12が必要とするデータ記録用トラッ
ク4は重ならないことから、図14に示すように、1つ
のFIRディジタルフィルタを時分割共用して両機能を
実行する構成とすることもできる。
に、データ検出回路系のディジタル等化器12とクロッ
ク再生回路系の位相比較器14とを別々に設けている。
ここで、図6から明らかなように、位相比較器14はF
IRディジタルフィルタと同じ構成を有しており、ディ
ジタル等化器12をFIRディジタルフィルタとする
と、位相比較器14が必要とするクロックパターン2と
ディジタル等化器12が必要とするデータ記録用トラッ
ク4は重ならないことから、図14に示すように、1つ
のFIRディジタルフィルタを時分割共用して両機能を
実行する構成とすることもできる。
【0059】すなわち、図14に示す実施例は、上述の
図2に示した実施例におけるディジタル等化器12と位
相比較器14の機能を1個のFIRディジタルフィルタ
を時分割共用して実行するようにしたものであり、この
実施例のクロック再生装置は、上述したA/D変換器1
1によりディジタル化された信号サンプルSkが供給さ
れるFIR等化器/位相比較器101を備える。なお、
この図14に示す実施例において、図2に示した実施例
と同一の構成要素については、同一番号を付して、その
詳細な説明は省略する。
図2に示した実施例におけるディジタル等化器12と位
相比較器14の機能を1個のFIRディジタルフィルタ
を時分割共用して実行するようにしたものであり、この
実施例のクロック再生装置は、上述したA/D変換器1
1によりディジタル化された信号サンプルSkが供給さ
れるFIR等化器/位相比較器101を備える。なお、
この図14に示す実施例において、図2に示した実施例
と同一の構成要素については、同一番号を付して、その
詳細な説明は省略する。
【0060】FIR等化器/位相比較器101は、1個
のFIRディジタルフィルタからなり、上述のPLLコ
ントローラ18から供給される時分割制御信号DATA-GAT
Eにより時分割で波形等化処理と位相比較処理を行う。
のFIRディジタルフィルタからなり、上述のPLLコ
ントローラ18から供給される時分割制御信号DATA-GAT
Eにより時分割で波形等化処理と位相比較処理を行う。
【0061】時分割制御信号DATA-GATEは、PLLコン
トローラ18のタイミングデコーダ72により生成され
るものであって、A/D変換後の信号サンプルSkがデ
ータ記録領域の再生信号に対応するときは1になり、ま
た、信号サンプルSkがサーボパターン領域の再生信号
に対応するときには0になる。
トローラ18のタイミングデコーダ72により生成され
るものであって、A/D変換後の信号サンプルSkがデ
ータ記録領域の再生信号に対応するときは1になり、ま
た、信号サンプルSkがサーボパターン領域の再生信号
に対応するときには0になる。
【0062】そして、FIR等化器/位相比較器101
は、PLLコントローラ18から供給される時分割制御
信号DATA-GATEが1のときには、等化器としての係数ベ
クトルC-equalizeが与えられて、データ記録領域の再
生信号に対する信号サンプルSkに波形等化処理を行
う。この等化係数ベクトルC-equalizeは、例えばパー
シャルレスポンスクラス4を用いるチャンネルでは、磁
気記録再生チャンネルのステップ応答波形をナイキスト
第1規準を満たす等時点間無干渉波形を目標として最小
2乗法を適用することによって求められる。例えばこの
実施例では、 C-equalize=〔−0.043,0.104,−0.6
70,1.000,−0.670,0.104,−0.
043〕 である。データ検出器13は、FIR等化器/位相比較
器101により波形等化処理が施されたデータ記録領域
の再生信号に対する信号サンプルSkについて、データ
検出を行う。
は、PLLコントローラ18から供給される時分割制御
信号DATA-GATEが1のときには、等化器としての係数ベ
クトルC-equalizeが与えられて、データ記録領域の再
生信号に対する信号サンプルSkに波形等化処理を行
う。この等化係数ベクトルC-equalizeは、例えばパー
シャルレスポンスクラス4を用いるチャンネルでは、磁
気記録再生チャンネルのステップ応答波形をナイキスト
第1規準を満たす等時点間無干渉波形を目標として最小
2乗法を適用することによって求められる。例えばこの
実施例では、 C-equalize=〔−0.043,0.104,−0.6
70,1.000,−0.670,0.104,−0.
043〕 である。データ検出器13は、FIR等化器/位相比較
器101により波形等化処理が施されたデータ記録領域
の再生信号に対する信号サンプルSkについて、データ
検出を行う。
【0063】一方、FIR等化器/位相比較器101
は、PLLコントローラ18から供給される時分割制御
信号DATA-GATEが0のときには、位相比較器としての係
数ベクトルが与えられて、クロックパターン領域の再生
信号に対する信号サンプルSkについて位相比較処理を
行う。そして、時分割制御信号DATA-GATEが0のときに
FIR等化器/位相比較器101により得られる位相情
報が、PLLコントローラ18からの位相比較タイミン
グ信号SAMPLEにより動作するレジスタ102を介してデ
ィジタルループフィルタ15に供給される。
は、PLLコントローラ18から供給される時分割制御
信号DATA-GATEが0のときには、位相比較器としての係
数ベクトルが与えられて、クロックパターン領域の再生
信号に対する信号サンプルSkについて位相比較処理を
行う。そして、時分割制御信号DATA-GATEが0のときに
FIR等化器/位相比較器101により得られる位相情
報が、PLLコントローラ18からの位相比較タイミン
グ信号SAMPLEにより動作するレジスタ102を介してデ
ィジタルループフィルタ15に供給される。
【0064】また、上述の実施例では、位相同期ループ
のループフィルタをディジタルループフィルタ15で構
成したが、例えば図15に示すように、位相比較器14
からディジタル出力される位相情報をD/A変換器11
1によりアナログ信号に変換して、アナログループフィ
ルタ112を介して電圧制御発振器17を制御するよう
にしてもよい。
のループフィルタをディジタルループフィルタ15で構
成したが、例えば図15に示すように、位相比較器14
からディジタル出力される位相情報をD/A変換器11
1によりアナログ信号に変換して、アナログループフィ
ルタ112を介して電圧制御発振器17を制御するよう
にしてもよい。
【0065】また、上述の実施例では、位相比較に必要
な複数サンプル値の線形結合は、A/D変換器11によ
る標本化とディジタル演算により行うものとしたが、図
16に示すように、アナログ遅延回路121と演算増幅
器122により線形結合を常に計算し、その出力をPL
Lコントローラ18からの位相比較タイミング信号SAMP
LEで動作するサンプルホールド回路123によりサンプ
ルホールドすることにより位相情報を得るようにしても
よい。
な複数サンプル値の線形結合は、A/D変換器11によ
る標本化とディジタル演算により行うものとしたが、図
16に示すように、アナログ遅延回路121と演算増幅
器122により線形結合を常に計算し、その出力をPL
Lコントローラ18からの位相比較タイミング信号SAMP
LEで動作するサンプルホールド回路123によりサンプ
ルホールドすることにより位相情報を得るようにしても
よい。
【0066】また、上述の実施例では、クロックパター
ン2の1つのエッジからの孤立再生波形を対象に標本化
を行って、位相情報を得るように位相比較器14を構成
したが、図17に示すように、クロックパターン2の前
後2箇所のエッジからの再生波形を対象に標本化と線形
結合を行って、位相情報P=Sk-1−Sk+1−(Sk+5−
Sk+7)を得るように位相比較器14を構成してもよ
い。これにより、媒体ノイズやヘッドノイズなどに起因
する位相比較誤差が平均化され、位相比較出力のジッタ
が減少する効果が得られる。さらに、複数の磁気クロッ
クパターンあるいは同等の働きをするサーボ用パターン
など他のパターンからの複数の孤立再生波形を位相比較
対象にすることにより、さらなる位相比較の誤差の減少
効果が得られる。
ン2の1つのエッジからの孤立再生波形を対象に標本化
を行って、位相情報を得るように位相比較器14を構成
したが、図17に示すように、クロックパターン2の前
後2箇所のエッジからの再生波形を対象に標本化と線形
結合を行って、位相情報P=Sk-1−Sk+1−(Sk+5−
Sk+7)を得るように位相比較器14を構成してもよ
い。これにより、媒体ノイズやヘッドノイズなどに起因
する位相比較誤差が平均化され、位相比較出力のジッタ
が減少する効果が得られる。さらに、複数の磁気クロッ
クパターンあるいは同等の働きをするサーボ用パターン
など他のパターンからの複数の孤立再生波形を位相比較
対象にすることにより、さらなる位相比較の誤差の減少
効果が得られる。
【0067】さらに、上述の実施例では、磁気ディスク
1上のクロックパターン2はディスク回転中心から放射
状に形成された直線状のパターンであるとしたが、図1
8に示すように、同心円状あるいは螺旋状のトラックを
横断する円弧状にクロックパターン2を形成するように
てもよい。この場合、磁気ヘッド10は、トラックを横
断する円弧状のクロックパターン2を走査するように、
回動型アクチュエータ131により回動されるようにす
る。
1上のクロックパターン2はディスク回転中心から放射
状に形成された直線状のパターンであるとしたが、図1
8に示すように、同心円状あるいは螺旋状のトラックを
横断する円弧状にクロックパターン2を形成するように
てもよい。この場合、磁気ヘッド10は、トラックを横
断する円弧状のクロックパターン2を走査するように、
回動型アクチュエータ131により回動されるようにす
る。
【0068】磁気ディスク装置のヘッド移動機構が1つ
の回転中心を持つ回動型アクチュエータ131である場
合には、磁気ヘッド10の移動軌跡は緩やかな円弧状で
あるが、このようにクロックパターン2をヘッド移動軌
跡と同じ円弧状に形成することにより、磁気ヘッド10
が移動してもクロックパターン2に対するアジマス角度
が変化せず、アジマス損失が生じないようにすることが
できる。
の回転中心を持つ回動型アクチュエータ131である場
合には、磁気ヘッド10の移動軌跡は緩やかな円弧状で
あるが、このようにクロックパターン2をヘッド移動軌
跡と同じ円弧状に形成することにより、磁気ヘッド10
が移動してもクロックパターン2に対するアジマス角度
が変化せず、アジマス損失が生じないようにすることが
できる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位相比較をディジタル回路により実現できる。よってク
ロック再生回路系が電圧制御発振器などを除いてディジ
タル化でき、調整必要箇所の減少とLSI化による小型
化が図れる。また、再生波形をA/D変換して得たディ
ジタル信号サンプル系列を、ディジタル演算回路により
処理することにより、位相比較が行えるので、クロック
再生装置の主要部分がディジタル化でき、アナログ回路
部分が大幅に削減できる。よって、クロック再生装置の
小型化と無調整化が図れ、また、例えば等化器などの他
の回路ブロックとの共存が容易になる。さらに、位相比
較特性が容易に可変できるので、磁気記録再生装置の動
作状況に応じてクロック再生装置の特性を調節すること
も容易になる。
位相比較をディジタル回路により実現できる。よってク
ロック再生回路系が電圧制御発振器などを除いてディジ
タル化でき、調整必要箇所の減少とLSI化による小型
化が図れる。また、再生波形をA/D変換して得たディ
ジタル信号サンプル系列を、ディジタル演算回路により
処理することにより、位相比較が行えるので、クロック
再生装置の主要部分がディジタル化でき、アナログ回路
部分が大幅に削減できる。よって、クロック再生装置の
小型化と無調整化が図れ、また、例えば等化器などの他
の回路ブロックとの共存が容易になる。さらに、位相比
較特性が容易に可変できるので、磁気記録再生装置の動
作状況に応じてクロック再生装置の特性を調節すること
も容易になる。
【図1】外部クロック型磁気ディスク装置に用いる磁気
ディスク上のクロックパターンを示す図である。
ディスク上のクロックパターンを示す図である。
【図2】本発明に係るクロック再生装置の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】上記クロック再生装置におけるディジタルルー
プフィルタのブロック構成を示す図である。
プフィルタのブロック構成を示す図である。
【図4】上記クロック再生装置における位相比較器の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図5】上記位相比較器の動作原理を示す図である。
【図6】上記クロック再生装置における位相比較器の他
の構成例を示すブロック図である。
の構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の位相比較器の位相比較特性を示す特性図
である。
である。
【図8】4サンプルを用いる位相比較器の位相比較特性
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図9】上記クロック再生装置におけるユニークパター
ン検出器の構成を示すブロック図である。
ン検出器の構成を示すブロック図である。
【図10】上記ユニークパターン検出器の動作例を示す
タイミング図である。
タイミング図である。
【図11】上記クロック再生装置におけるPLLコント
ローラの構成を示すブロック図である。
ローラの構成を示すブロック図である。
【図12】上記クロック再生装置における位相同期ルー
プの動作を示すタイミング図である。
プの動作を示すタイミング図である。
【図13】位相同期ループの動作状態を示す遷移図であ
る。
る。
【図14】ディジタル等化器と位相比較器を1個のFI
Rディジタルフィルタで時分割共用したクロック再生装
置の構成を示すブロック図である。
Rディジタルフィルタで時分割共用したクロック再生装
置の構成を示すブロック図である。
【図15】アナログループフィルタを用いたクロック再
生装置の構成を示すブロック図である。
生装置の構成を示すブロック図である。
【図16】アナログ回路とした上記位相比較器の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図17】複数のパターンエッジからの再生波形を用い
る位相比較の動作原理を示す図である。
る位相比較の動作原理を示す図である。
【図18】回動型アクチュエータにより磁気ヘッドを回
動させる場合の磁気ディスク上のクロックパターンを示
す図である。
動させる場合の磁気ディスク上のクロックパターンを示
す図である。
1 磁気ディスク、2 クロックパターン、3 ユニー
クパターン、4 データ記録用トラック、10 磁気ヘ
ッド、11 A/D変換器、12 ディジタル等化器、
13 データ検出器、14 位相比較器、15 ディジ
タルループフィルタ、16 D/A変換器、17 電圧
制御発振器、18 PLLコントローラ、19 ユニー
クパターン検出器、21,22 加算器、23 単位遅
延素子、24,25 定数乗算器、31,32 レジス
タ、33,34 乗算器、35 加算器、36 レジス
タ、41 タップ付きディジタルディレイライン、42
係数器、43 加算器、44 FIRディジタルフィ
ルタ、45 スイッチ、51,52 比較器、53,6
0 ORゲート、54,55 レジスタ、56,57シ
フトレジスタ、58,59 一致検出器、71 カウン
タ、72 タイミングデコーダ、73 ロック検出器、
74 カウンタ制御回路
クパターン、4 データ記録用トラック、10 磁気ヘ
ッド、11 A/D変換器、12 ディジタル等化器、
13 データ検出器、14 位相比較器、15 ディジ
タルループフィルタ、16 D/A変換器、17 電圧
制御発振器、18 PLLコントローラ、19 ユニー
クパターン検出器、21,22 加算器、23 単位遅
延素子、24,25 定数乗算器、31,32 レジス
タ、33,34 乗算器、35 加算器、36 レジス
タ、41 タップ付きディジタルディレイライン、42
係数器、43 加算器、44 FIRディジタルフィ
ルタ、45 スイッチ、51,52 比較器、53,6
0 ORゲート、54,55 レジスタ、56,57シ
フトレジスタ、58,59 一致検出器、71 カウン
タ、72 タイミングデコーダ、73 ロック検出器、
74 カウンタ制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−297776(JP,A) 特開 平4−153954(JP,A) 特開 平2−2716(JP,A) 特開 平2−44576(JP,A) 特開 平4−139670(JP,A) 特開 昭63−229669(JP,A) 特開 平6−195892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/14 351
Claims (4)
- 【請求項1】 データ記録領域とは独立して離散的に設
けられたクロックパターン領域にクロック再生用のクロ
ックパターンが記録された磁気ディスクから再生信号を
得るための磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドにより得られる再生信号をサンプリング
クロックに同期してサンプリングするサンプリング手段
と、 上記サンプリング手段に与えるサンプリングクロックを
発生するクロック発生手段と、 上記サンプリング手段からの上記クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する位相情報生成手段とを備え、上記位相情報生成手段は、上記クロックパターンのエッ
ジに対応する位相である基準位相に対する同期捕獲状態
と定常追従状態とで重み付け係数を切り換えて上記位相
情報を生成するとともに、生成した位相情報に基づいて
上記クロック発生手段を制御することを特徴とするクロ
ック再生装置。 - 【請求項2】 データ記録領域とは独立して離散的に設
けられたクロックパターン領域にクロック再生用のクロ
ックパターンが記録された磁気ディスクから再生信号を
得るための磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドにより得られる再生信号をサンプリング
クロックに同期してサンプリングするサンプリング手段
と、 上記サンプリング手段に与えるサンプリングクロックを
発生するクロック発生手段と、 上記サンプリング手段からの上記クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する位相情報生成手段とを備え、上記位相情報生成手段は、上記磁気ディスクのデータ記
録領域から磁気ヘッドにより得られた再生信号に施す波
形等化処理と上記位相情報生成処理とを時間分割で行う
とともに、生成した位相情報に基づいて上記クロック発
生手段を制御する ことを特徴とするクロック再生装置。 - 【請求項3】 データ記録領域と、クロック再生用のク
ロックパターンが記録されたクロックパターン領域と、
上記クロックパターンの存在時刻を示すユニークパター
ンが記録されたユニークパターン領域とが独立して離散
的に設けられた磁気ディスク上の上記クロックパターン
領域に記録されたクロックパターン及び上記ユニークパ
ターン領域に記録されたユニークパターンから再生信号
を得るための磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドにより得られる再生信号をサンプリング
クロックに同期してサンプリングするサンプリング手段
と、位相同期ループからなり、 上記サンプリング手段に与え
るサンプリングクロックを発生するクロック発生手段
と、 上記サンプリング手段からの上記クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する位相情報生成手段と、上記ユニークパターンを検出するユニークパターン検出
手段と、 上記検出されたユニークパターンを用いて上記位相同期
ループからなるクロック発生手段の同期状態を検出する
ロック検出手段とを備え、 上記位相情報生成手段は、上記ロック検出手段からの同
期状態に基づいて、上記クロックパターンのエッジに対
応する位相である基準位相に対する同期捕獲状態と定常
追従状態とで重み付け係数を切り換えて位相情報を生成
するとともに、生成した位相情報に基づいて上記クロッ
ク発生手段を制御する ことを特徴とするクロック再生装
置。 - 【請求項4】 データ記録領域と、クロック再生用のク
ロックパターンが記録されたクロックパターン領域と、
上記クロックパターンの存在時刻を示すユニークパター
ンが記録されたユニークパターン領域とが独立して離散
的に設けられた磁気ディスク上の上記クロックパターン
領域に記録されたクロックパターン及び上記ユニークパ
ターン領域に記録されたユニークパターンから再生信号
を得るための磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドにより得られる再生信号をサンプリング
クロックに同期してサンプリングするサンプリング手段
と、位相同期ループからなり、 上記サンプリング手段に与え
るサンプリングクロックを発生するクロック発生手段
と、 上記サンプリング手段からの上記クロックパターンに対
応した複数のサンプル値を重み付け加算することにより
位相情報を生成する位相情報生成手段と、上記ユニークパターンを検出するユニークパターン検出
手段と、 上記検出されたユニークパターンを用いて上記位相同期
ループからなるクロック発生手段の同期状態を検出する
ロック検出手段とを備え、 上記位相情報生成手段は、上記ロック検出手段からの同
期状態に基づいて、上記クロックパターンのエッジに対
応する位相である基準位相に対する同期捕獲状態と定常
追従状態とで重み付け係数を切り換えて上記位相情報を
生成して、上記磁気ディスクのデータ記録領域から磁気
ヘッドにより得られた再生信号に施す波形等化処理と上
記位相情報生成処理とを時間分割で行うとともに、生成
した位相情報に基づいて上記クロック発生手段を制御す
る ことを特徴とするクロック再生装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09498393A JP3355690B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | クロック再生装置 |
EP94105046A EP0618574B1 (en) | 1993-03-31 | 1994-03-30 | Clock reproducing apparatus and data reproducing apparatus |
DE69419647T DE69419647T2 (de) | 1993-03-31 | 1994-03-30 | Anordnung zur Wiedergabe eines Taktsignals und Anordnung zur Datenwiedergabe |
US08/221,064 US5526200A (en) | 1993-03-31 | 1994-03-30 | Clock reproducing apparatus and data reproducing apparatus utilizing weighting-adding of samples |
KR1019940006684A KR100289760B1 (ko) | 1993-03-31 | 1994-03-31 | 클럭 재생 장치 및 데이타 재생 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09498393A JP3355690B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | クロック再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06290545A JPH06290545A (ja) | 1994-10-18 |
JP3355690B2 true JP3355690B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=14125139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09498393A Expired - Fee Related JP3355690B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | クロック再生装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5526200A (ja) |
EP (1) | EP0618574B1 (ja) |
JP (1) | JP3355690B2 (ja) |
KR (1) | KR100289760B1 (ja) |
DE (1) | DE69419647T2 (ja) |
Families Citing this family (30)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6002538A (en) * | 1994-03-18 | 1999-12-14 | Fujitsu, Ltd. | PRML regenerating apparatus having adjusted slice levels |
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