JP3345515B2 - ピークシフト補正回路およびそれを使用した磁気記録媒体再生装置 - Google Patents

ピークシフト補正回路およびそれを使用した磁気記録媒体再生装置

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JP3345515B2
JP3345515B2 JP20766494A JP20766494A JP3345515B2 JP 3345515 B2 JP3345515 B2 JP 3345515B2 JP 20766494 A JP20766494 A JP 20766494A JP 20766494 A JP20766494 A JP 20766494A JP 3345515 B2 JP3345515 B2 JP 3345515B2
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博行 渡辺
聡 宝田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば磁気テープや
フロッピーディスク等の磁気記録媒体の再生信号のピー
ク検出信号のピークシフトを補正するピークシフト補正
回路、およびそれを使用した記録媒体再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フロッピーディスク装置、あるい
はハードディスクのバックアップに用いられるデータ・
ストリーマ装置等では、磁気記録媒体であるフロッピー
ディスクやテープカートリッジに例えば図7に示すよう
なフォーマット構成でディジタルデータが記録される。
【0003】このような磁気記録媒体では、1トラック
中に1以上のセグメントが形成されている場合が多く、
図7Aは磁気記録媒体の1つのセグメントの構成を示す
ものである。セグメントは「ヘッダ」と複数の「セク
タ」および「GAP」から構成される。この「ヘッダ」
はセクタのデータを正しく読み出すために設けられた領
域であり、「セクタ」はデータを記録する領域である。
また「GAP」は次のセグメントとの空き領域である。
【0004】ヘッダは図7Bに示す構成とされており、
図7Bにおいて「GAP」は空き領域であり「SYN
C」は同期信号である。また「IAM」はヘッダである
ことを示すインデックス・アドレスマークである。
【0005】セクタは図7Cに示すようにID部とデー
タ部とから構成される。このID部にはセクタの属性等
が記録され、データ部にはデータが記録される。ID部
およびデータ部の「GAP」および「SYNC」はそれ
ぞれ空き領域および同期信号である。ID部の「IDA
M」はID部であることを示すID・アドレスマークで
あり、「ID情報」の領域にセクタ番号やデータ長等の
ID情報が記録される。また「CRC」は誤り検出のた
めの巡回符号である。データ部の「DAM」はデータ部
であることを示すデータ・アドレスマークであり、「D
ATA」の領域にデータが記録される。
【0006】このようなフォーマット構成でデータ信号
が磁気記録媒体に記録される場合、例えばFM方式やM
FM方式でデータ信号が変調されて磁気記録媒体に記録
される。
【0007】データ信号の1つのビットは、ビットセル
と呼ばれる単位で信号が生成されて、FM方式では各ビ
ットセルの先頭にクロックパルスが記録されると共に各
ビットセルの中央でデータパルスが記録される。また、
MFM方式では各ビットセルの中央でデータパルスが記
録されると共に、直前および現在の両ビットセルにデー
タがない場合(データが「0」である場合)に現在のビ
ットセルの先頭にクロックパルスが記録される。
【0008】ここで、図8にFM方式およびMFM方式
で変調されたデータ信号を示す。図8Aに示すデータ信
号DTは、FM方式では図8Bに示す記録信号FWSと
される。なお、記録信号FWSのパルス上の「C」はク
ロックパルスであり、「D」はデータパルスであること
を示している。またMFM記録方式では図8Cに示す記
録信号MWSとされる。この記録信号MWSにおいて
も、「C」はクロックパルスであり「D」はデータパルス
であることを示している。
【0009】なお、MFM方式では、図8Cに示す記録
信号MWSのビットセルの時間間隔を半分にした場合に
FM方式と同じパルス時間間隔とされるので、FM方式
に対して倍の密度でデータを記録することができる。こ
のため、ディジタルデータを高密度で記録する場合に
は、MFM方式でデータが記録されることが多い。
【0010】ここで、データ信号が記録された磁気記録
媒体を再生して再生信号を得る磁気記録媒体再生装置の
構成を図9に示す。なお、データ信号は例えばデータ転
送速度=1Mビット/sec(ビットセル間隔=1μ
s)で記録するものとする。
【0011】データ信号DTが変調された記録信号WD
は、フリップフロップ1に供給される。フリップフロッ
プ1では、記録信号WDの信号の立ち上がりに同期して
信号の論理レベルが反転される記録電流制御信号RCが
生成される。この記録電流制御信号RCはライトアンプ
2に供給される。ライトアンプ2では記録電流制御信号
RCに基づく記録電流WIが生成されて磁気ヘッド3に
供給される。この磁気ヘッド3によって、図示しない磁
気記録媒体に記録電流WIに基づく残留磁束が形成され
て信号が記録される。
【0012】このデータ信号DTが記録された磁気記録
媒体を再生する場合、図示しない磁気記録媒体を磁気ヘ
ッド3で再生することでプリアンプ4から再生信号RS
が出力される。この再生信号RSは、微分器5と積分器
6および直流信号発生器7に供給される。
【0013】微分器5では再生信号RSが微分されて微
分信号DRSが生成される。積分器6および直流信号発
生器7では、後述するピークシフトを打ち消すために再
生信号RSが積分器6で積分されて積分信号IRSが生
成されると共に再生信号RSに基づき直流信号発生器7
で直流信号DCRが生成される。
【0014】積分信号IRSと直流信号DCRは、加算
器8に供給されて加算信号MIDとされたのち減算器9
に供給される。減算器9には微分器5から微分信号DR
Sが供給されており、微分信号DRSから加算信号MI
Dが減算されて合成信号MRSが形成される。この合成
信号MRSはゼロボルトコンパレータ10に供給され
る。
【0015】ゼロボルトコンパレータ10では、合成信
号MRSが「0V」を超えている場合にはハイレベル
「H」の比較信号CRSが出力され、「0V」を超えて
いない場合にはローレベル「L」の比較信号CRSが出
力される。この比較信号CRSはパルス整形回路11に
供給される。
【0016】パルス整形回路11では、比較信号CRS
の信号レベルの反転に同期してパルス信号が生成されて
読出信号RDが形成される。
【0017】次に、図10を参照して磁気記録媒体再生
装置の動作を説明する。図10において、図10Aは記
録信号WDを示す。時点t1で記録信号WDがハイレベ
ル「H」に立ち上がると、図10Bに示すフリップフロ
ップ1から出力される記録電流制御信号RCは、記録信
号WDの立ち上がりに同期してハイレベル「H」からロ
ーレベル「L」に反転される。この記録電流制御信号R
Cに基づき、図10Cに示すように「−I」の記録電流
WIが磁気ヘッド3に供給されて、磁気記録媒体に信号
が記録される。
【0018】次に1ビットセル期間経過後の時点t2で
再び記録信号WDがハイレベル「H」に立ち上がると、
記録電流制御信号RCはハイレベル「H」とされて、
「+I」の記録電流WIが磁気ヘッド3に供給されて、
磁気記録媒体に信号が記録される。
【0019】その後も同様に、記録信号WDの立ち上が
りに同期して記録電流制御信号RCの信号レベルが反転
されて、「+I」あるいは「−I」の記録電流WIが磁
気ヘッド3に供給されることにより磁気記録媒体に信号
が記録される。
【0020】このように信号が記録された磁気記録媒体
を磁気ヘッド3で再生すると、図10Dに示す再生信号
RSがプリアンプ4から出力される。例えば時点t1の
磁気記録媒体の位置を再生すると時点t5に示す再生信
号RSが出力され、時点t2の位置を再生すると時点t6
に示す再生信号RSが出力される。
【0021】この再生信号RSは、微分器5に供給され
て図10Eに示す微分信号DRSが生成される。また積
分器6および直流信号発生器7からの積分信号IRSと
直流信号DCRが加算器8で加算されて図10Fに示す
加算信号MIDが形成される。減算器9では微分信号D
RSから加算信号MIDが減算されて、図10Gに示す
合成信号MRSが形成される。
【0022】この合成信号MRSは、ゼロボルトコンパ
レータ10で「0V」と比較されて、例えば時点t5か
ら時点t6までの合成信号MRSが「0V」を超えてい
る場合には、図10Gに示すようにハイレベル「H」の
比較信号CRSがゼロボルトコンパレータ10から出力
される。また時点t6から時点t7までの「0V」を超え
ていない期間では、ローレベル「L」の比較信号CRS
が出力される。
【0023】この比較信号CRSがパルス整形回路11
に供給されて、比較信号CRSの信号レベルの反転に同
期して所定の時間幅を有するパルス信号が生成されて読
出信号RDが形成される。
【0024】なお、時点t3の磁気記録媒体の位置を再
生すると、後述するピークシフトによって時点t3と対
応する時点t9よりも前の時点t8で再生信号RSの信号
レベルがピークとされる。
【0025】ここで、図11を参照してピークシフトつ
いて説明する。図11において図11Aに示す記録信号
WD1が「a」のパルス信号のみの場合には、「a」の
パルス信号の立ち上がりに同期して図11Bに示す記録
電流WI1が「+I」から「−I」に切り換えられて信
号が磁気記録媒体に記録される。この磁気記録媒体を再
生してプリアンプ4から出力される再生信号RS1は、
図11Cに示す破線aの信号とされる。
【0026】また、記録信号WD1が「b」のパルスb
信号のみの場合には、「b」のパルス信号の立ち上がり
に同期して記録電流WI1が「−I」から「+I」に切
り換えられて信号が磁気記録媒体に記録される。この磁
気記録媒体を再生して得られる再生信号RS1は、破線
bに示す信号とされる。
【0027】ここで、記録信号WD1が「a」および
「b」のパルス信号である場合には、「a」のパルス信
号の立ち上がりに同期して記録電流WI1が「+I」か
ら「−I」に切り換えられ、その後「b」のパルス信号
の立ち上がりに同期して記録電流WI1が「−I」から
「+I」に切り換えられることにより信号が磁気記録媒
体に記録される。この磁気記録媒体を再生して得られる
再生信号RS1は、破線aに示す信号と破線bに示す信
号が重畳された実線cで示す信号とされる。このため、
再生信号RSの信号レベルのピークは、「a」のパルス
信号のみの場合の時点taから時点tcにシフトされると
共に「b」のパルス信号のみの場合の時点tbから時点
tdにシフトされる。このため、この再生信号RS1の
信号レベルのピーク値から読出信号RD1を得るものと
すると、読出信号RD1は図11Dに示すように記録信
号WD1の「a」および「b」のパルス信号が「a’」
および「b’」のパルス信号とされて記録信号WD1を
正しく再生することができない。
【0028】なお、MFM方式の場合にピークシフトを
生じる信号パターンは図12に示すように図12A〜F
の6種類の場合であり矢印はピークシフトによってパル
ス信号がシフトする方向を示している。また、図に示す
時間値はデータ転送速度=1Mビット/sec(ビット
セル間隔=1μs)の場合である。
【0029】図10に示す時点t8で信号レベルがピー
クとされる再生信号RSは、微分信号DRSから加算信
号MIDが減算されることによってピークシフト補正が
行われる。このため、合成信号MRSは時点t3と対応
する時点t9で「0V」とされて、記録信号WDと同一
の読出信号RDを得ることができる。このように、再生
信号RSの信号レベルのピークを検出すると共にピーク
シフト補正によって、再生信号RSから記録信号WDと
同じ読出信号RDが得られる。
【0030】次に、読出信号RDからデータ信号DTを
復調する場合には、読出信号RDのクロックパルスとデ
ータパルスを分離して、得られたデータパルス信号DP
に基づきデータ信号DTが生成される。ここで、読出信
号RDからクロックパルスとデータパルスを分離するデ
ータセパレータ部の構成を図13に示す。
【0031】図13において、読出信号RDはPLL回
路20の位相検出器21とデータセパレータ30に供給
される。位相検出器21には後述する電圧制御発振器2
3から出力される基準クロック信号CLKが供給されて
おり、読出信号RDのうち図7に示すフォーマット構成
のデータ信号の同期信号と基準クロック信号CLKの位
相が比較されて、位相差信号がフィルタ22と介して電
圧制御発振器23に供給される。電圧制御発振器23で
は、供給された位相差信号に基づき基準クロック信号C
LKの周波数が制御される。このように、基準クロック
信号CLKは同期信号に基づいて制御される。
【0032】読出信号RDが供給されたデータセパレー
タ30には、電圧制御発振器23から基準クロック信号
CLKが供給される。この基準クロック信号CLKは、
読出信号RDからクロックパルスとデータパルスを分離
するためのデータウィンドウ信号WPとして用いられ
る。ここで図14を参照してデータセパレータ30の動
作を説明する。
【0033】図14において図14Aは読出信号RDで
ある。なお読出信号RDのパルス上の「C」はクロック
パルスであり、「D」はデータパルスであることを示し
ている。時点t11で読出信号RDのデータパルスがデー
タセパレータ30に供給されると、図14Bに示すデー
タウィンドウ信号WP(=基準クロック信号CLK)が
ハイレベル「H」であるので、データパルスは有効とさ
れる。また時点t12で読出信号RDのクロックパルスが
データセパレータ30に供給されると、データウィンド
ウ信号WPはローレベル「L」であるので、クロックパ
ルスは無効とされる。このように処理されて、有効とさ
れた読出信号RDのデータパルスから図14Cに示すデ
ータパルス信号DPが形成される。またこのデータパル
ス信号DPに基づきデータ信号DTが生成される。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気記録媒
体を再生して得られる再生信号のピーク検出信号のピー
クシフトを微分器と積分器と直流信号発生器を用いて補
正するものでは、ピークシフトが正しく補正されるよう
に微分器と積分器および直流信号発生器を調整すること
は容易でなかった。また、再生信号の信号レベルや周波
数の変動の影響を受け易かった。さらに、微分器と積分
器と直流信号発生器を必要とするために回路が複雑とな
り、安価に構成することが出来なかった。
【0035】そこで、この発明では、磁気記録媒体を再
生して得られる再生信号のピーク検出信号のピークシフ
トを安価な構成で容易に補正できるピークシフト補正回
路およびピークシフト補正回路によってピークシフトが
補正されたピーク検出信号に基づき再生ディジタル信号
を得る磁気記録媒体再生装置を提供するものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るピ
ークシフト補正回路は、磁気記録媒体を再生して得られ
る再生信号の信号レベルのピークを示すピーク検出信号
を発生するピーク検出手段と、ピーク検出手段で発生さ
れたピーク検出信号を順次転送する複数のシフトレジス
タ手段と、複数のシフトレジスタ手段からの信号に基づ
きピーク検出信号の信号パターンを検出するパターン検
出手段と、ピーク検出手段で発生されたピーク検出信号
の時間間隔を補正するパターン補正手段とを有し、パタ
ーン検出手段でピーク検出信号の信号パターンがピーク
検出信号のピークシフトを生ずる信号パターンであるこ
とが検出されたとき、上記パターン補正手段は、上記ピ
ークシフトを生じるピーク検出信号を時間間隔の補正さ
れた信号に置き換えることで上記時間間隔の補正を行う
ものである。
【0037】請求項2の発明に係るピークシフト補正回
路は、パターン検出手段でピーク検出信号のピークシフ
トを生じる信号パターンをピーク検出信号が前方にシフ
トする信号パターンと後方にシフトする信号パターンに
グループ分けして検出し、パターン補正手段でピーク検
出信号の時間間隔を各々のグループ毎に補正するもので
ある。
【0038】請求項3の発明に係るピークシフト補正回
路は、パターン補正手段を複数のシフトレジスタ手段の
途中に設け、ピーク検出手段で発生されたピーク検出信
号の転送中にピーク検出信号の時間間隔を補正するもの
である。
【0039】請求項4の発明に係るピークシフト補正回
路は、再生信号をFMまたはMFM方式で変調された信
号とするものである。
【0040】請求項5の発明に係る磁気記録媒体再生装
置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のピーク
シフト補正回路を再生信号系に使用したものである。
【0041】
【作用】請求項1の発明に係るピークシフト補正回路
は、磁気記録媒体を再生して得られる再生信号の信号レ
ベルのピークを示すピーク検出信号を発生するピーク検
出手段と、ピーク検出手段で発生されたピーク検出信号
を順次転送する複数のシフトレジスタ手段と、複数のシ
フトレジスタ手段からの信号に基づきピーク検出信号の
信号パターンを検出するパターン検出手段と、ピーク検
出手段で発生されたピーク検出信号の時間間隔を補正す
るパターン補正手段とを有し、パターン検出手段でピー
ク検出信号の信号パターンがピーク検出信号のピークシ
フトを生ずる信号パターンであることが検出されたとき
には、ピークシフトを生じるピーク検出信号がパターン
補正手段によって時間間隔の補正された信号に置き換え
られて、ピークシフトによって生じた時間間隔の変動が
補正された信号が、パターン補正手段から出力される。
【0042】請求項2の発明においては、パターン検出
手段でピーク検出信号のピークシフトを生じる信号パタ
ーンをピーク検出信号が前方にシフトする信号パターン
と後方にシフトする信号パターンにグループ分けして検
出し、各々のグループ毎にパターン補正手段でピーク検
出信号の時間間隔が補正される。このため、ピーク検出
信号のピークシフトを生じる信号パターン毎にパターン
補正手段を設ける必要がなく、構成を簡易とすることが
可能となる。
【0043】請求項3の発明においては、複数のシフト
レジスタ手段の途中に設けられたパターン補正手段によ
って、ピーク検出信号の転送中にピーク検出信号の時間
間隔が補正される。このため、ピーク検出信号を遅延さ
せることなくピーク検出信号の時間間隔を補正すること
が可能となる。
【0044】請求項4の発明においては、FMまたはM
FM方式で変調された再生信号に基づくピーク検出信号
の時間間隔が補正される。このため、データ信号がFM
またはMFM方式で変調されて記録されている例えばフ
ロッピーディスクのような磁気記録媒体を再生した場
合、再生信号に基づくピーク検出信号の時間間隔を補正
することが可能となる。
【0045】請求項5の発明においては、磁気記録媒体
再生装置の再生信号系にピークシフト補正回路が使用さ
れる。このため、磁気記録媒体に記録されたデータ信号
を精度よく読み出すことができると共に安価な磁気記録
媒体再生装置を提供することが可能となる。
【0046】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明に係る
ピーク検出回路の一実施例について説明する。なお図1
はピーク検出回路を磁気記録媒体再生装置に使用した場
合を示しており、図9と対応する部分については同一符
号を付しその詳細な説明は省略する。
【0047】プリアンプ4から出力される再生信号RS
は、遅延アンプ41、上限ノイズ比較器42、下限ノイ
ズ比較器44およびコンパレータ46に供給される。遅
延アンプ41では、再生信号RSが所定時間τ遅延され
て遅延再生信号RSDとされる。この遅延再生信号RS
Dはコンパレータ46に供給される。
【0048】コンパレータ46では、再生信号RSと遅
延再生信号RSDの信号レベルが比較される。この比較
結果を示す比較信号CRS2は、パルス調整回路47に
供給される。
【0049】上限ノイズ比較器42では、再生信号RS
と上限しきい値発生部43から供給される上限しきい値
信号ULが比較される。この比較結果を示す上限比較信
号UEはパルス調整回路47に供給される。
【0050】同様に、下限ノイズ比較器44では再生信
号RSと下限しきい値発生部45から供給される下限し
きい値信号LLが比較される。この比較結果を示す下限
比較信号LEはパルス調整回路47に供給される。
【0051】パルス調整回路47では、コンパレータ4
6から供給される比較信号CRS2の信号レベルの反転
に同期してピーク検出信号PCが生成される。このピー
ク検出信号PCは、上限比較信号UEおよび下限比較信
号LEに基づき再生信号RSの信号レベルが上限しきい
値信号ULと下限しきい値信号LLの範囲内である場合
に無効とされる。このため、再生信号RSの信号レベル
が上限しきい値信号ULの信号レベルよりも大きい場
合、あるいは下限しきい値信号LLの信号レベルよりも
小さい場合に有効とされたピーク検出信号PCに基づき
読出信号RDが生成されてパルス調整回路47から出力
される。
【0052】ここで図2を参照しながらピーク検出回路
の動作について説明する。図2Aは再生信号RSと遅延
再生信号RSDを示しており、遅延再生信号RSDは再
生信号RSよりも所定時間τ遅延されている。
【0053】時点t21で再生信号RSの信号レベルが遅
延再生信号RSDの信号レベルよりも小さくなると、図
2Bに示すコンパレータ46からの比較信号CRS2は
ハイレベル「H」からローレベル「L」に反転される。
この比較信号CRS2の反転に同期して図2Cに示すピ
ーク検出信号PCが生成される。このとき、再生信号R
Sの信号レベルは上限しきい値信号ULよりも大きいた
めに、ピーク検出信号PCは有効とされる。
【0054】また、時点t22で再生信号RSの信号レベ
ルが遅延再生信号RSDの信号レベルよりも大きくなる
と、図2Bに示すコンパレータ46からの比較信号CR
S2はローレベル「L」からハイレベル「H」に反転さ
れる。この比較信号CRS2の反転に同期してピーク検
出信号PCが生成される。このとき、再生信号RSの信
号レベルは下限しきい値信号LLよりも小さいために、
ピーク検出信号PCは有効とされる。
【0055】次に、時点t23でノイズ等の影響によって
再生信号RSの信号レベルが遅延再生信号RSDの信号
レベルがよりも小さいとコンパレータ46で誤判定され
ると、比較信号CRS2はハイレベル「H」からローレ
ベル「L」に反転されてピーク検出信号PCが生成され
る。このとき、再生信号RSの信号レベルは上限しきい
値信号ULと下限しきい値信号LLの範囲内であるた
め、ピーク検出信号PCは無効とされる。
【0056】この有効とされたピーク検出信号PCに基
づいて、図2Dに示す読出信号RDが形成される。
【0057】このように本例によれば、微分器の特性を
最適な状態にする調整作業が必要なく容易にピーク検出
信号PCを生成することができる。また再生信号RSと
遅延再生信号RSDが比較されるので再生信号RSの信
号レベルや周波数の変動の影響を受けることなくピーク
検出信号PCを生成することができる。さらに再生信号
RSの信号レベルが上限しきい値信号ULと下限しきい
値信号LLの範囲内である場合には、ノイズ等によって
再生信号RSと遅延再生信号RSDの信号レベルの比較
結果が誤って反転されても発生されるピーク検出信号P
Cは無効とされるので、パルス調整回路47からは誤り
のない読出信号RDを出力することができる。
【0058】なお、上述の実施例において、全波整流さ
れた再生信号RSを遅延アンプ41およびコンパレータ
46に供給するものとすれば、下限ノイズ比較器44お
よび下限しきい値発生部45を必要とすることなくピー
ク検出回路を構成することができる。また遅延再生信号
RSDを上限ノイズ比較器42と下限ノイズ比較器44
に供給したり、全波整流された再生信号RSあるいはこ
の信号を遅延アンプ41に供給して得られる信号を上限
ノイズ比較器42に供給することでピーク検出信号PC
が無効であるか否かを判別してもよく、これらの信号を
用いることは再生信号RSの信号レベルが所定のレベル
の範囲であるか否かを検出するものである。
【0059】さらに、ピーク検出回路に供給される信号
は磁気記録媒体を再生して得られる再生信号に限られる
ものではなく、例えば光ディスクを再生して得られる再
生信号であっても良いことは勿論であり、ピーク検出回
路は磁気記録媒体再生装置だけでなく他の記録媒体再生
装置にも容易に適用できる。
【0060】このようにして得られたピーク検出信号P
Cに基づく読出信号RDは上述したピークシフトを補正
するためのピークシフト補正回路に供給される。ここ
で、図3を参照しながらピークシフト補正回路の一実施
例の構成について説明する。
【0061】読出信号RDはデータパルス幅補正部51
に供給されて、後述する基準クロック発生回路75から
供給される基準クロック信号CLK1に基づき、所定の
パルス間隔(例えば62.5ns)を有する信号に変換
される。この変換読出信号RDCは、8ビットのシフト
レジスタ52に供給される。なお、以下に述べるシフト
レジスタ53〜63も同様に8ビットのシフトレジスタ
である。また基準クロック信号CLK1は、図示せずも
データパルス幅補正部51だけでなくシフトレジスタ5
2〜63やパターン補正部70,71およびデータセパ
レータ73に供給される。
【0062】データパルス幅補正部51から供給された
変換読出信号RDCは、基準クロック信号CLK1に基
づきシフトレジスタ52からシフトレジスタ55に順次
転送されると共に変換読出信号RDCは8ビットの並列
データとしてそれぞれのシフトレジスタから出力され
る。なお、シフトレジスタ54で順次転送された変換読
出信号RDCは、シフトレジスタ55に供給されると共
にパターン補正部70に供給される。またシフトレジス
タ52〜55から出力される並列データはパターン検出
部72に供給される。
【0063】パターン補正部70では、シフトレジスタ
52〜55と同様に基準クロック信号CLK1に基づい
て変換読出信号RDCが順次転送されてシフトレジスタ
56に供給される。
【0064】シフトレジスタ56に供給された変換読出
信号RDCは、基準クロック信号CLK1に基づきシフ
トレジスタ56〜60で順次転送されると共に8ビット
の並列データとしてそれぞれのシフトレジスタから出力
される。なお、シフトレジスタ59で順次転送された変
換読出信号RDCは、シフトレジスタ60に供給される
と共にパターン補正部71に供給される。またシフトレ
ジスタ56〜60から出力される並列データはパターン
検出部72に供給される。
【0065】パターン補正部71では、基準クロック信
号CLK1に基づいて変換読出信号RDCが順次転送さ
れてシフトレジスタ61に供給される。この変換読出信
号RDCは、シフトレジスタ61〜63で順次転送され
ると共に8ビットの並列データとしてそれぞれのシフト
レジスタから出力されてパターン検出部72に供給され
る。
【0066】パターン検出部72では、シフトレジスタ
52〜59から供給された並列データに基づき、変換読
出信号RDCがピークシフトを生じる信号パターンであ
るか否かが検出される。ここで信号パターンがピークシ
フトを生じる信号パターンであることが検出された場合
には、補正信号PA1がパターン補正部70に供給され
る。
【0067】パターン補正部70では、補正信号PA1
に基づきシフトレジスタ54から供給され変換読出信号
RDCが時間間隔の補正された信号に置き換えられる。
置き換えられた信号は補正された変換読出信号RDCと
して順次転送されてシフトレジスタ56に供給される。
【0068】また、パターン検出部72では、シフトレ
ジスタ56〜63から供給された並列データに基づき、
変換読出信号RDCがピークシフトを生じる信号パター
ンであるか否かが検出される。ここで信号パターンがピ
ークシフトを生じるパターンであることが検出された場
合には、補正信号PA2がパターン補正部71に供給さ
れる。
【0069】パターン補正部71では、補正信号PA2
に基づきシフトレジスタ59から供給された変換読出信
号RDCが時間間隔の補正された信号に置き換えられ
る。置き換えられた信号は補正された変換読出信号RD
Cとして順次転送されてシフトレジスタ61およびデー
タセパレータ73に供給される。
【0070】さらに、パターン検出部72では、シフト
レジスタ52〜59から供給された並列データに基づ
き、変換読出信号RDCが図7に示すフォーマット構成
の同期信号の信号パターンであるか否かが検出される。
ここで、同期信号の信号パターンであることが検出され
ると、同期信号SCが復調されて基準クロック発生回路
75に供給される。なお、基準クロック発生回路75に
ついては後述する。
【0071】次に、図4および図5を参照してピークシ
フト補正回路の動作を説明する。
【0072】図4および図5において、図4Aおよび図
5Aはシフトレジスタ52〜63とパターン補正部7
0,71を示している。磁気記録媒体が再生されると基
準クロック信号CLK1に同期して変換読出信号RDC
がシフトレジスタ52からシフトレジスタ63に順次転
送される。なおシフトレジスタ52〜63は8ビットの
シフトレジスタであることから、基準クロック信号CL
K1が62.5nsである場合には、1つのシフトレジ
スタで0.5μsの期間の変換読出信号RDCのデータ
が並列データとして出力される。
【0073】変換読出信号RDCが順次転送されて、例
えば図4Bに示すようにシフトレジスタ52の5段目出
力がハイレベル「H」とされたときに、シフトレジスタ
54,56,58のそれぞれシフトレジスタの並列デー
タの出力に対してハイレベル「H」の信号が検出され
て、シフトレジスタ53,55,57,59のそれぞれ
のシフトレジスタの並列データにハイレベル「H」の信
号がないことが、パターン検出部72で検出されたとき
には、変換読出信号RDCが同期信号の信号パターンで
あることが検出される。このとき、変換読出信号RDC
から同期信号SCが復調されて基準クロック発生回路7
5に供給される。
【0074】次に図4Cに示すように、シフトレジスタ
53の5段目出力がハイレベル「H」とされたときにシ
フトレジスタ53から1μs前方に相当するシフトレジ
スタ55と、シフトレジスタ55から2μs前方に相当
するシフトレジスタ59のそれぞれのシフトレジスタの
並列データの出力に対してハイレベル「H」の信号があ
り、シフトレジスタ52,54,56,57,58のそ
れぞれのシフトレジスタの並列データにハイレベル
「H」の信号がないことが、パターン検出部72で検出
されたとき(上述したピークシフトを生ずる信号パター
ンの図12Aに相当)には、パターン補正部70の信号
が図4Dに示すように時間間隔の補正された信号に変更
される。この変更された信号はシフトレジスタ56に順
次転送される。
【0075】同様に、図4Eはピークシフトを生ずる信
号パターンの図12Bに相当する場合である。シフトレ
ジスタ53の5段目出力がハイレベル「H」とされたと
きにシフトレジスタ55,58のそれぞれのシフトレジ
スタの並列データの出力に対してハイレベル「H」の信
号があり、シフトレジスタ52,54,56,57,5
9のそれぞれのシフトレジスタの並列データにハイレベ
ル「H」の信号がないことが、パターン検出部72で検
出されたときには、パターン補正部70の信号が図4F
に示すように時間間隔の補正された信号に変更される。
【0076】図4Gはピークシフトを生ずる信号パター
ンの図12Cに相当する場合である。シフトレジスタ5
2の5段目出力がハイレベル「H」とされたときにシフ
トレジスタ55,59のそれぞれのシフトレジスタの並
列データの出力に対してハイレベル「H」の信号があ
り、シフトレジスタ53,54,56,57,58のそ
れぞれのシフトレジスタの並列データにハイレベル
「H」の信号がないことが、パターン検出部72で検出
されたときには、パターン補正部70の信号が図4Hに
示すように時間間隔の補正された信号に変更される。
【0077】図5Bはピークシフトを生ずる信号パター
ンの図12Dに相当する場合である。シフトレジスタ6
2の5段目出力がハイレベル「H」とされたときにシフ
トレジスタ56,60のそれぞれのシフトレジスタの並
列データの出力に対してハイレベル「H」の信号があ
り、シフトレジスタ57,58,59,61のそれぞれ
のシフトレジスタの並列データにハイレベル「H」の信
号がないことが、パターン検出部72で検出されたとき
には、パターン補正部71の信号が図5Cに示すように
時間間隔の補正された信号に変更される。この変更され
た信号はシフトレジスタ61およびデータセパレータ7
3に順次転送される。
【0078】図5Dはピークシフトを生ずる信号パター
ンの図12Eに相当する場合である。シフトレジスタ6
2の5段目出力がハイレベル「H」とされたときにシフ
トレジスタ57,60のそれぞれのシフトレジスタの並
列データの出力に対してハイレベル「H」の信号があ
り、シフトレジスタ56,58,59,61のそれぞれ
のシフトレジスタの並列データにハイレベル「H」の信
号がないことが、パターン検出部72で検出されたとき
には、パターン補正部71のデータが図5Eに示すよう
に時間間隔の補正された信号に変更される。
【0079】図5Fはピークシフトを生ずる信号パター
ンの図12Fに相当する場合である。シフトレジスタ6
3の5段目出力がハイレベル「H」とされたときにシフ
トレジスタ56,60のそれぞれのシフトレジスタの並
列データの出力に対してハイレベル「H」の信号があ
り、シフトレジスタ57,58,59,61,62のそ
れぞれのシフトレジスタの並列データにハイレベル
「H」の信号がないことが、パターン検出部72で検出
されたときには、パターン補正部71の信号が図5Gに
示すように時間間隔の補正された信号に変更される。
【0080】このように、ピーク検出信号PCに基づく
変換読出信号RDCをシフトレジスタ52〜63で順次
転送して、シフトレジスタ52〜63から出力される並
列データに基づき信号パターンをパターン検出部72で
検出し、パターン検出部72で信号パターンがピークシ
フトを生ずる信号パターンであることが検出されたとき
には、パターン補正部70,71でピーク検出信号の時
間間隔が正規の時間間隔に自動的に補正されるので、微
分器5と積分器6および直流信号発生器7が不要となり
ピークシフトを安価な構成で容易に補正することができ
る。
【0081】また、パターン検出部72ではピークシフ
トを生じる信号パターンを信号が前方にシフトする信号
パターンと後方にシフトする信号パターンにグループ分
けして検出し、各々のグループ毎にパターン補正部7
0,71で信号の時間間隔が補正されるので、ピークシ
フトを生じる信号パターン毎にパターン補正部を設ける
必要がなく、構成を簡易とすることができる。
【0082】さらに、パターン補正部70,71がシフ
トレジスタ52〜63の途中に設けられており信号の転
送中に信号の時間間隔が補正されるので、信号を遅延さ
せることなく信号の時間間隔を補正することができる。
【0083】なお、上述した実施例では、シフトレジス
タ52,53,62,63の5段目出力のハイレベル
「H」の信号を基準として信号パターンを検出するもの
としたが、基準とする信号は5段目の出力に限られるも
のではない。また信号はMFM方式で変調された信号に
限られるものではなく、パターン検出部72で検出され
る信号パターンの変更等を行うことによりその他の方式
の信号であっても容易に時間間隔を補正できることは勿
論である。
【0084】次に、基準クロック発生回路75の一実施
例の構成を図6に示す。図6において76はパルス間隔
時間計測器である。パルス間隔時間計測器76にはパタ
ーン検出部72から同期信号SCが供給されると共に後
述する抵抗値制御発振器78から基準クロック信号CL
K1が供給されて、同期信号SCのパルス時間間隔が基
準クロック信号CLK1でカウントされる。このカウン
トデータはラッチされると共にコンバータ77に供給さ
れる。なおラッチされたカウントデータは、例えば次の
セクタの同期信号SCに基づくカウントデータで更新さ
れるまで保持される。
【0085】コンバータ77ではカウントデータに基づ
いて抵抗値が生成される。抵抗値制御発振器78では、
このコンバータ77の抵抗値に基づいて基準クロック信
号CLK1の周波数が制御されて、例えば同期信号SC
の16倍の周波数となるように基準クロック信号CLK
1の周波数が制御される。
【0086】このため、同期信号SCが短い期間であっ
てもあるいは周期が変化しても、自動的にパルス間隔が
計測されて基準クロック信号CLK1の周波数を同期信
号SCの周波数の所定の倍数に容易に制御することがで
きる。
【0087】なお、基準クロック発生回路に供給される
信号は、磁気記録媒体を再生して得られた同期信号に限
られるものではなく、ディジタル信号であれば良いこと
は勿論である。
【0088】次に、図3に示すパターン補正部71から
変換読出信号RDCが供給されたデータセパレータ73
では、基準クロック発生回路75から供給される基準ク
ロック信号CLK1に基づきデータウィンドウ信号WP
が生成される。このデータウィンドウ信号WPに基づき
変換読出信号RDCからデータパルスが分離されてデー
タパルス信号DPが形成され、このデータパルス信号D
Pに基づきデータ信号DTが生成される。
【0089】このように、上述したピーク検出回路およ
びピークシフト補正回路を記録倍再生装置あるいは磁気
記録媒体再生装置に使用することで、煩雑な調整作業を
必要とすることなく、また再生信号の信号レベルや周波
数の変動あるいはノイズ等に依らず容易に精度よく再生
ディジタル信号を得ることができる。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、磁気記録媒体
を再生して得られる再生信号に基づくピーク検出信号を
複数のシフトレジスタ手段で順次転送して、シフトレジ
スタ手段からの信号に基づきピーク検出信号の信号パタ
ーンをパターン検出手段で検出するものとして、パター
ン検出手段でピーク検出信号の信号パターンがピークシ
フトを生ずる信号パターンであることが検出されたと
き、パターン補正手段は、ピークシフトを生じるピーク
検出信号を時間間隔の補正された信号に置き換えること
で時間間隔の補正が自動的に行われる。このため、微分
器と積分器と直流信号発生器が不要となりピーク検出信
号のピークシフトを安価な構成で容易に補正することが
できる。
【0091】請求項2の発明によれば、パターン検出手
段でピーク検出信号のピークシフトを生じる信号パター
ンをピーク検出信号が前方にシフトする信号パターンと
後方にシフトする信号パターンにグループ分けして検出
し、各々のグループ毎にパターン補正手段でピーク検出
信号の時間間隔が補正される。このため、ピーク検出信
号のピークシフトを生じる信号パターン毎にパターン補
正手段を設ける必要がなく、構成を簡易とすることがで
きる。
【0092】請求項3の発明によれば、複数のシフトレ
ジスタ手段の途中に設けられたパターン補正手段によっ
て、ピーク検出信号の転送中にピーク検出信号の時間間
隔が補正される。このため、ピーク検出信号を遅延させ
ることなくピーク検出信号の時間間隔を補正することが
できる。
【0093】請求項4の発明によれば、FMまたはMF
M方式で変調された再生信号に基づくピーク検出信号の
時間間隔が補正される。このため、データ信号がFMま
たはMFM方式で変調されて記録されている例えばフロ
ッピーディスクのような磁気記録媒体を再生した場合、
再生信号に基づくピーク検出信号の時間間隔を補正する
ことができる。
【0094】請求項5の発明によれば、磁気記録媒体再
生装置の再生信号系にピークシフト補正回路が使用され
る。このため、磁気記録媒体に記録されたデータ信号を
精度よく読み出すことができると共に安価な磁気記録媒
体再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピーク検出回路を使用した記録媒体再生装置の
構成を示す図である。
【図2】ピーク検出回路の動作を示す図である。
【図3】この発明に係るピークシフト補正回路の一実施
例の構成を示す図である。
【図4】ピークシフト補正回路の動作を示す図である。
【図5】ピークシフト補正回路の動作を示す図である。
【図6】基準クロック発生回路の構成を示す図である。
【図7】フォーマットの構成を示す図である。
【図8】FM方式およびMFM方式のデータ信号を示す
図である。
【図9】従来の磁気記録媒体再生装置の構成を示す図で
ある。
【図10】従来の磁気記録媒体再生装置の動作を示す図
である。
【図11】ピークシフトを示す図である。
【図12】ピークシフトを生じる信号パターンを示す図
である。
【図13】データセパレータ部の構成を示す図である。
【図14】データセパレータの動作を示す図である。
【符号の説明】
1 フリップフロップ 2 ライトアンプ 3 磁気ヘッド 4 プリアンプ 5 微分器 6 積分器 7 直流信号発生器 8 加算器 9 減算器 10 ゼロボルトコンパレータ 11 パルス整形回路 20 PLL回路 21 位相検出器 22 フィルタ 23 電圧制御発振器 30,73 データセパレータ 51 データパルス幅補正部 52〜63 シフトレジスタ 70,71 パターン補正部 72 パターン検出部 75 基準クロック発生回路 76 パルス間隔時間計測器 77 コンバータ 78 抵抗値制御発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/09

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体を再生して得られる再生信
    号の信号レベルのピークを示すピーク検出信号を発生す
    るピーク検出手段と、 上記ピーク検出手段で発生されたピーク検出信号を順次
    転送する複数のシフトレジスタ手段と、 上記複数のシフトレジスタ手段からの信号に基づき上記
    ピーク検出信号の信号パターンを検出するパターン検出
    手段と、 上記ピーク検出手段で発生されたピーク検出信号の時間
    間隔を補正するパターン補正手段とを有し、 上記パターン検出手段で上記ピーク検出信号の信号パタ
    ーンがピーク検出信号のピークシフトを生ずる信号パタ
    ーンであることが検出されたとき、上記パターン補正手
    段は、上記ピークシフトを生じるピーク検出信号を時間
    間隔の補正された信号に置き換えることで上記時間間隔
    の補正を行うことを特徴とするピークシフト補正回路。
  2. 【請求項2】 上記パターン検出手段では、上記ピーク
    検出信号のピークシフトを生じる信号パターンをピーク
    検出信号が前方にシフトする信号パターンと後方にシフ
    トする信号パターンにグループ分けして検出し、 上記パターン補正手段では、上記ピーク検出信号の時間
    間隔を上記各々のグループ毎に補正することを特徴とす
    る請求項1に記載のピークシフト補正回路。
  3. 【請求項3】 上記パターン補正手段を上記複数のシフ
    トレジスタ手段の途中に設け、上記ピーク検出手段で発
    生されたピーク検出信号の転送中に、上記ピーク検出信
    号の時間間隔を補正することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のピークシフト補正回路。
  4. 【請求項4】 上記再生信号は、FMまたはMFM方式
    で変調された信号であることを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載のピークシフト補正回路。
  5. 【請求項5】 上記請求項1から請求項3のいずれかに
    記載のピークシフト補正回路を再生信号系に使用したこ
    とを特徴とする磁気記録媒体再生装置。
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