JP3569906B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、大容量の情報を記録、再生する磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置などに用いて好適な記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク型の情報記録媒体を用いる磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置などは、再生時のデータの復調に用いるクロックの生成の仕方によって、自己同期型と外部同期型の2種類に大きく分類することができる。
【0003】
図17は、自己同期型の磁気ディスクの構成例を表している。同図に示すように、ディスク(記録媒体)1は、複数のセクタに区分されており、データは、このセクタを単位として記録、再生が行われる。各セクタには、その先頭に、プリアンブル21が設けられ、これに続いて、データ22が記録されるようになされている。そして、隣接するセクタとの間には、ギャップ23が設けられている。
【0004】
図18は、このような自己同期型のディスク1に対して、データを記録、再生する磁気ディスク装置の構成例を表している。同図に示すように、ディスク1には、記録ヘッド2によりデジタルデータを記録し、再生ヘッド3により、記録されているデータを再生することができるようになされている。
【0005】
記録モード時、記録データが記録回路6に入力され、記録信号に変換されるようになされている。水晶振動子4から所定のクロックが供給されているPLL回路5が記録用のクロックを生成し、記録回路6に供給している。記録回路6は、PLL回路5から供給されるクロックに同期して、記録信号を生成し、記録アンプ7、記録ヘッド2を介して、ディスク1に記録させる。これにより、図17に示したように、各セクタ毎に、プリアンブル21とデータ22が記録される。
【0006】
一方、再生モード時においては、再生ヘッド3によりディスク1より再生された再生信号が、再生アンプ8を介してA/D変換器9に入力される。A/D変換器9は、PLL回路12より供給されるクロックを基準として、再生アンプ8より入力されるアナログレベルの信号をサンプリングする。
【0007】
A/D変換器9より出力されたサンプリング値は、等化回路10により波形等化された後、復調回路11に供給され、バイナリデータに変換され、再生データとして出力される。
【0008】
一方、等化回路10より出力されたサンプリング値は、PLL回路12に供給され、PLL回路12は、このサンプリング値からクロック成分を抽出し、このクロック成分に同期したクロックを生成して、A/D変換器9、等化回路10、および復調回路11に出力している。ディスク1は、自己同期型のディスクであるため、そこに記録されているデータ22自体もクロック成分を有しているが、データ22を復調するには、事前にクロックを生成しておく必要があるため、データ22の直前に、予め再生時におけるクロックを生成できるように、プリアンブル21が設けられているのである。従って、PLL回路12は、このプリアンブル21からクロックを生成し、データ22が読み込まれたタイミングにおいては、これを読み取るためのクロックが既に生成されている状態にする。
【0009】
この方式において、再生時に同期を確立するには、プリアンブル21とデータ22との間に、固定の同期関係の存在が必要となるが、両者は、水晶振動子4を用いて生成される記録クロックに従って同時に記録されるため、データ22を記録するディスク1上の位置に拘らず、この関係は常に満足される。即ち、記録時のタイミングがずれて、各セクタ間のディスク1上における位置が不揃いになったとしても、ギャップ23の範囲内であれば、データの再生に支障をきたすようなことはない。
【0010】
図19は、外部同期型の磁気ディスクの構成例を表している。同図に示すように、ディスク(記録媒体)31には、所定の位置にクロックマーク32が予め形成、記録されている。そして、このクロックマーク32と隣接するクロックマーク32の間に、データ33を記録するようになされている。
【0011】
図20は、このような外部同期型のディスク31にデジタルデータを記録、再生する磁気ディスク装置の構成例を表している。その基本的構成は、図18に示した場合と同様であるが、この例においては、PLL回路12がA/D変換器9の出力よりクロックを生成し、生成したクロックを、A/D変換器9、等化回路10、および復調回路11の他、記録回路6にも供給するようになされている。このため、図18における水晶振動子4およびPLL回路5は、省略された構成とされている。また、この例においては、記録回路6と記録アンプ7の間に、パルス遅延回路35が配置されている。
【0012】
即ち、外部同期型のディスクの場合、記録モード時におけるクロックも、ディスク31のクロックマーク(基準信号)32を基準にして生成される。このため、記録モード時においても、再生ヘッド3が、ディスク31からこのクロックマーク32を再生し、その再生信号を再生アンプ8を介してA/D変換器9に出力する。PLL回路12は、A/D変換器9が出力したサンプリング値から、このクロックマーク32に対応する成分を分離、抽出し、このクロックマーク32に位相同期したクロックを生成する。そして、このクロックが記録回路6に供給される。
【0013】
記録回路6は、このクロックを基準として、記録データを記録信号に変換し、パルス遅延回路35を介して記録アンプ7に供給し、さらに記録ヘッド2を介してディスク31に記録させる。パルス遅延回路35の機能については後述する。
【0014】
一方、再生モード時においては、PLL回路12がやはりクロックマーク32を基準にして生成したクロックが、A/D変換器9、等化回路10、および復調回路11に供給され、これらの回路は、このクロックを基準にしてそれぞれの処理を実行する。外部同期型のデータ33は、それ自体クロック成分を有していないため、PLL回路12は、クロックマーク32だけからクロックを生成することになる。このクロックマーク32は、上述したように、予め形成、記録されているものであり、データの記録が行われるときに、記録されるものではない。
【0015】
データの再生を行う際には、記録時に用いたクロックと同一のものが常に得られているので(常にクロックマーク32を基準として生成したクロックが得られているので)、再生時の同期は常に確立している。A/D変換器9によりサンプリングすべき再生波形上のデータ識別時刻は、このクロックにより与えられるので、データ自身から同期のための位相情報を抽出する必要はない。
【0016】
これらの磁気ディスク装置においては、高感度な再生ヘッドを用いることにより、記録密度の向上を図ることが可能であるため、例えば、MR(磁気抵抗効果)ヘッドなど、記録ヘッド2と再生ヘッド3が空間的に離間して配置されている録再分離型ヘッドを使用することが多い。
【0017】
図21は、録再分離型ヘッドとした場合における記録ヘッドと再生ヘッドの位置関係を表している。同図に示すように、記録ヘッド2と再生ヘッド3は、スライダ44に、再生ヘッド3が記録ヘッド2に対してディスク31の回転方向の上流側に、距離Lだけ離間して配置され、取り付けられている。スライダ44は、サスペンション43により支持されており、サスペンション43は、アーム中心42を支点として回動するアーム41に結合されている。
【0018】
一般に、高速アクセスが要求されるディスク装置においては、ディスクは、角速度一定(CAV)で回転されることが多い。このとき、記録ヘッド2と再生ヘッド3が距離Lだけ離間しているため、再生ヘッド3が、クロックマーク32と固定の同期関係にあるデータ記録領域の先頭位置に到達した時刻においては、記録ヘッド2は、まだはるか後方に位置していることになる。外部同期型ディスクにおいて、再生時にデータが復調できるようにするには、ディスク上のクロックマーク32と固定の同期関係にあるディスク上の所定の位置に、正確にデータを記録する必要がある。
【0019】
ディスク31の回転に伴って、記録ヘッド2がデータ記録領域の先頭位置まで移動してくる時間Tは、記録ヘッド2と再生ヘッド3のディスク31との相対速度をVとするとき、T=L/Vとなる。即ち、図21において、再生ヘッド3がクロックマーク32を通過してから、ほぼ時間Tだけ経過したタイミングにおいて、記録ヘッド2がクロックマーク32に続くデータ記録領域の先頭に位置することになる(図21においては、距離Lを、クロックマーク32とデータ33の先頭の位置との距離に比較して短く図示しているが、実際には、この距離に比べて、距離Lは、はるかに大きい)。
【0020】
従って、パルス遅延回路35により、この時間Tに対応する時間だけ記録ヘッド2に供給する記録データのタイミングを遅延させることにより、クロックマーク32に対して、常に所定の位相の関係にあるデータ記録領域の先頭位置からデータを記録することができるようになされている。
【0021】
CAV方式の場合、相対速度Vは、ディスク31の回転角速度をω、記録ヘッド2および再生ヘッド3のディスク31における半径位置をrとするとき、V=rωとなる。このため、パルス遅延回路35に半径位置rに対応する信号を供給し、遅延時間を半径位置rに対応して変化させるようにしている。このため、パルス遅延回路35を、0.1クロック以下の時間分解能を有し、少なくとも1クロック分以上の可変範囲を持つように構成する必要がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
このように、パルス遅延回路35に、0.1クロック以下の時間分解能を持たせ、少なくとも1クロック分以上の可変範囲を持たせるには、精密なタップディレイライン、あるいはアナログ処理によるタイミング作成回路などが必要となり、要求される時間分解能が高いことと、遅延時間の可変範囲が広いため、その実現には相当の回路規模が必要となるばかりでなく、コストも高くなる課題があった。
【0023】
また、いずれもアナログ回路素子を使うものであるため、記録再生に必要な他の回路とともに、LSI上に高集積度で集積することが困難である課題があった。
【0024】
そこで、このパルス遅延回路35を簡易な回路構成にすることが考えられるが、そのようにすると、記録ヘッドと再生ヘッドの間の通過時間差に起因する再生波形上のデータ識別時刻とクロックとの位相ずれを補正することが困難になり、この位相ずれが、結局、生成したクロックの位相誤差となって現れ、復調回路11におけるデータ誤り率を悪化させることになる。
【0025】
また、上述したように、外部同期型ディスクの場合、クロックマーク32からPLL回路12によりクロックが生成されるのであるが、再生ヘッド3が再生出力する信号には、ノイズが含まれているため、これを元にPLLで生成したクロックには位相の揺らぎ(ジッタ)成分が発生する。また、PLL回路12に用いる、主にアナログ素子の経年変化により、クロックマーク32に対するクロックの位相が時間の経過とともにずれる場合がある。
【0026】
このような原因により発生するクロックの位相誤差も、再生波形上の不正なサンプリング時刻におけるデータ識別を引き起こし、復調後のデータの誤り率の著しい悪化を招くことになる。
【0027】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単な構成とし、データの誤り率の悪化を抑制するものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明の記録媒体駆動装置は、デジタルデータを記録する場合に用いられるクロックを生成するための基準とされるとともに、デジタルデータを再生する場合のクロックを生成するための基準ともされる基準信号(例えば図19のクロックマーク32)が、予め記録されている記録媒体(例えば図19のディスク31)を駆動する記録媒体駆動装置において、記録媒体を再生し、アナログレベルの再生信号を出力する再生手段(例えば図1の再生ヘッド3)と、再生手段の出力する再生信号に含まれる基準信号に対応する成分の位相に同期して、クロックを生成する生成手段(例えば図1のPLL回路12)と、再生手段の出力するアナログレベルの再生信号を、生成手段により生成されたクロックによりサンプリングし、サンプリング値を出力するサンプリング手段(例えば図1のA/D変換器9)と、生成手段により生成されたクロックを基準にして、サンプリング値からデジタルデータを復調する復調手段(例えば図1の復調回路11)と、クロックの位相誤差を検出する検出手段(例えば図1の位相検出回路61)と、位相誤差に対応して、サンプリング値を補間することで検出手段の検出する位相誤差が最小になるように補正処理を行う補正手段(例えば図1のトランスバーサルフィルタ63)とを備えることを特徴とする。
【0029】
サンプリング値を波形等化する等化手段(例えば図1の等化回路10)をさらに設けるようにすることができる。
【0030】
補正手段は、位相誤差に対応してタップ係数を変化させるトランスバーサルフィルタ(例えば図1のトランスバーサルフィルタ63)により構成することができる。
【0031】
また、補正手段は、サンプリング値を補間するとともに、波形等化するように、タップ係数を変化させるトランスバーサルフィルタ(例えば図9のトランスバーサルフィルタ111)とすることができる。
【0033】
生成手段と補正手段は、PLL回路(例えば図15のPLL回路201)で共通に構成することができる。
【0036】
再生手段に対して記録媒体の移動方向に所定の距離だけ離間して配置され、記録媒体にデジタルデータを記録する記録手段(例えば図15の記録ヘッド2)をさらに設け、生成手段と補正手段を、PLL回路(例えば図15のPLL回路201)で共通に構成させ、PLL回路により、記録媒体の再生手段と記録手段に対する相対速度に対応して、クロックの位相を制御させるようにすることができる。
【0037】
検出手段には、復調手段に供給されるサンプリング値から、所定の論理の推定値を推定する推定手段(例えば図3の振幅推定回路73)と、推定手段により推定された推定値を用いて、復調手段に供給されるサンプリング値の論理を判定する判定手段(例えば図3の仮判定器71)と、復調手段に供給されるサンプリング値と、推定手段により推定された推定値から、クロックの位相誤差を演算する演算手段(例えば図3の除算回路74)とを設けることができる。
【0038】
さらに検出手段には、判定手段により判定された論理から、論理のパターンを検出するパターン検出手段(例えば図3のパターン検出回路72)と、パターン検出手段が所定のパターンを検出したとき、演算手段の演算結果を取り込む取込手段(例えば図3のレジスタ76)とをさらに設けることができる。
【0039】
推定手段には、第1の論理(例えば図2における論理1)に対応する第1の推定値(例えば図2のA+)と、第2の論理(例えば図2の論理−1)に対応する第2の推定値(例えば図2のA−)とを推定させ、検出手段には、第1の推定値と第2の推定値の差を演算する第1の減算手段(例えば図4の加算回路78)と、復調手段に供給されるサンプリング値に所定の係数(例えば図4における値2)を乗算する乗算手段(例えば図4の乗算回路77)と、第1の推定値と第2の推定値の和と、乗算手段の出力との差を演算する第2の減算手段(例えば図4の加算回路79)とをさらに設け、演算手段には、第1の減算手段と第2の減算手段の出力から、クロックの位相誤差を演算させるようにすることができる。
【0040】
【作用】
上記構成の記録媒体駆動装置においては、位相検出回路61によりクロックの位相誤差が検出され、その位相誤差が最小になるように、トランスバーサルフィルタ63がサンプリング値を補間する。従って、PLL回路12に起因するクロックのジッタを十分抑制することができ、データの誤り率の悪化を抑制することができる。
【0042】
【実施例】
図1は、本発明の記録媒体駆動装置を応用した磁気ディスク装置の一実施例の構成を示すブロック図であり、図20における場合と対応する部分には同一の符号を付してある。即ち、この実施例においても、ディスク31は、図19に示すように、クロックマーク32が予め形成、記録されている外部同期型のディスクとされ、記録ヘッド2と再生ヘッド3は、図21に示すように、ディスク31の回転方向に距離Lだけ離間して配置されている。
【0043】
この実施例の基本的な構成は、図20に示した場合と同様であるが、この実施例においては、A/D変換器9と等化回路10の間に、トランスバーサルフィルタ63が挿入されている。また、等化回路10の出力から位相誤差を検出する位相検出回路61が設けられており、その出力がタップ係数指示回路62に供給され、タップ係数指示回路62の出力がトランスバーサルフィルタ63に供給されるようになされている。
【0044】
また、PLL回路12が生成するクロックが、A/D変換器9、等化回路10、および復調回路11に供給される他、トランスバーサルフィルタ63にも供給されるようになされている。さらに、記録回路6と記録アンプ7の間には、図20における場合と同様に、パルス遅延回路51が挿入されているが、このパルス遅延回路51は、図20におけるパルス遅延回路35に比べて、簡単な構成のものとされている。即ち、パルス遅延回路51は、例えばシフトレジスタにより構成され、1ビット単位(1クロック単位)でデータを遅延することができるようになされている。このパルス遅延回路51にも、PLL回路12で生成したクロックが供給されている。
【0045】
ディスク31から再生ヘッド3により再生された再生波形は、再生アンプ8により所定の振幅まで増幅され、A/D変換器9に入力される。A/D変換器9は、PLL回路12により生成されるクロックに同期して、再生アンプ8より入力されるアナログレベルの再生波形をサンプリングし、例えば6ビット語長のサンプリング値からなるデジタル波形データ列を出力する。PLL回路12は、このデータ列に含まれるクロックマーク32に対応する成分に位相同期して、クロックを生成する。
【0046】
PLL回路12のクロック生成動作は、再生モード時はもとより、記録モード時においても行われる。
【0047】
記録モード時、記録データは、記録回路6において記録信号に変換され、パルス遅延回路51により、記録ヘッド2と再生ヘッド3のディスク31の半径方向の位置rに対応する時間だけ遅延された後、記録アンプ7を介して記録ヘッド2に供給され、ディスク31に記録される。
【0048】
パルス遅延回路51は、1クロック単位で遅延時間を設定するため、記録データは、所定の位置から最大±0.5クロック分ずれた位置に記録される可能性がある。
【0049】
従来の装置によれば、このような記録位置のずれがそのまま再生時のサンプリング位相ずれとなって現れ、正しいデータの復調を行うことができなくなるのであるが、本実施例においては、この最大±0.5クロック分のずれを再生時に補正できるように、トランスバーサルフィルタ63が設けられている。
【0050】
即ち、再生モード時においては、再生ヘッド3がディスク31から再生した信号が再生アンプ8を介してA/D変換器9に入力され、PLL回路12より供給されるクロックに同期して、サンプリング(標本化)が行われる。A/D変換器9より出力されたサンプリング値は、トランスバーサルフィルタ63により、そのサンプリング位相のずれが修正された後(その動作については後述する)、等化回路10に供給される。等化回路10は、入力されたサンプリング値を、所定の波形形状、例えばパーシャルレスポンスクラス4(PR4)の特性に波形等化する。そして、等化回路10により等化されたサンプリング値が復調回路11に供給され、バイナリの再生データに復調され、出力される。この復調回路11としては、例えばビタビ復号回路などが使用される。
【0051】
次に、図2を参照して、位相検出回路61の位相検出の原理について説明する。記録回路6におけるデータの変調方式として、上述したように、PR4方式を用いる場合、等化回路10により波形等化された再生データの振幅は、図2において、三角印で示すように、理想的には−1,0または1の3通りの値のいずれかとなる。即ち、PLL回路12が生成するクロックの位相がずれていない場合、A/D変換器9により得られるサンプリング値は、A−,0またはA+となる。
【0052】
これに対して、クロックの位相誤差によって、A/D変換器9におけるA/D変換時のサンプリング位相がずれている場合、実際に得られる等化後のサンプリング値は、図2において、丸印で示す位置の値となり、三角印で示す位置の値とは異なったものとなる。論理0に対応する丸印の位置におけるサンプリング値(振幅値)は、Akとなる。
【0053】
ここで、−1,0,+1と、遷移するデータ列の間を直線で近似すると、論理0に対応する三角印の位置と、丸印で示す位置とのサンプリング位相のずれΔTkは、サンプリング周期をTsとすると、次式で表すことができる。
ΔTk=Ts×Ak/(A+)
【0054】
Tsは1クロックの時間周期であるから、Ts=1とすると、上記式は次のようになる。
ΔTk=Ak/(A+)
【0055】
図3は、以上の原理に従って、位相誤差を検出する位相検出回路61の構成例を示している。この実施例においては、等化回路10より出力されたサンプリング値が、仮判定器71、振幅推定回路73および除算回路74に、それぞれ供給されるようになされている。振幅推定回路73は、入力されたサンプリング値のうち、例えば論理1に対応するサンプリング値の平均値を演算する。この平均する期間を十分長くすれば、その平均値は、図2における論理1に対応する振幅A+にほぼ等しい値となる。
【0056】
仮判定器71は、振幅推定回路73が出力する推定値A+を基準にして、等化回路10より供給されるサンプリング値の論理を判定する。即ち、入力されたサンプリング値が、−1,0または1のいずれであるかを仮に判定する。そして、その判定結果をパターン検出回路72と振幅推定回路73に出力する。
【0057】
振幅推定回路73は、仮判定器71より+1の論理が入力されたタイミングにおいて、等化回路10より供給されるサンプリング値を、論理1に対応するサンプリング値であるとして、その平均化処理を上述したように行う。
【0058】
パターン検出回路72は、仮判定器71が出力する論理から、その論理が−1から0に、そして0から1に連続的に変化するパターンを検出する。そして、このパターンが検出されたとき、位相更新パルスをレジスタ76に出力する。
【0059】
一方、除算回路74は、振幅推定回路73より供給される推定値A+により、等化回路10より供給されるサンプリング値を割算し、その結果を出力する。この除算回路74の出力は、遅延回路75により1クロック分だけ遅延された後、レジスタ76に供給される。
【0060】
等化回路10より除算回路74に供給されるサンプリング値は、論理−1,0または1に対応する種々の値となるが、パターン検出回路72に−1,0,1の論理が入力されるとき、パターン検出回路72に論理0が入力されるタイミングにおいては、除算回路74には、図2における振幅Akが入力される。従って、この場合の除算回路74の出力は、Ak/(A+)となる。そして、この出力は、遅延回路75により1クロック分だけ遅延されるので、パターン検出回路72に、−1から0に変化し、0から1に変化した最後の論理1が入力され、位相更新パルスがレジスタ76に出力されるタイミングにおいては、遅延回路75からレジスタ76にAk/(A+)の値が入力される。その結果、レジスタ76には、Ak/(A+)の値が保持される。上述したように、このAk/(A+)の値は、サンプリング位相のずれ(位相誤差)ΔTkに等しい。
【0061】
レジスタ76は、1ビット(1クロック)の時間間隔を16等分した時間分解能を有し、±1ビットのダイナミックレンジを有する5ビットのデジタルデータとして、位相誤差ΔTkを出力する。
【0062】
図4は、位相検出回路61の他の構成例を示している。その基本的構成は、図3における場合と同様であるが、この実施例においては、振幅推定回路73において、論理1に対応する振幅A+だけでなく、論理−1に対応する振幅A−も推定されるようになされている。
【0063】
即ち、振幅推定回路73は、仮判定器71が論理1を出力したタイミングにおいて、等化回路10より供給されるサンプリング値を平均化し、その平均値をA+として保持するだけでなく、仮判定器71より−1の論理が入力されたタイミングにおいて、等化回路10より供給されるサンプリング値を平均化し、これをA−として保持する。
【0064】
加算回路78は、振幅推定回路73より供給される推定値A+から、推定値A−を減算し(逆極性で加算し)、除算回路74に出力する。
【0065】
また、乗算回路77は、等化回路10より供給されるサンプリング値に係数2を乗算し、加算回路79に出力している。加算回路79は、乗算回路77の出力から、振幅推定回路73より供給される推定値A+とA−の和((A+)+(A−))を減算(逆極性で加算)する。そして、その減算結果を除算回路74に出力する。
【0066】
従って、除算回路74は、次式で表される位相誤差ΔTkを演算することになる。
ΔTk=(2Ak−((A+)+(A−)))Ts/((A+)−(A−))
尚、Tsは、1クロックの周期であるため、Ts=1である。
【0067】
この実施例によれば、推定値A+と推定値A−との差を用いるようにしているため、等化回路10の出力する再生データに直流分のオフセットが存在した場合においても、これが相殺され、正しい位相誤差を演算することが可能となる。
【0068】
以上のようにして、位相検出回路61により求められた位相誤差は、図1のタップ係数指示回路62に供給され、トランスバーサルフィルタ63のタップ係数に変換された後、トランスバーサルフィルタ63に供給される。
【0069】
図5は、トランスバーサルフィルタ63の構成例を示している。同図に示すように、トランスバーサルフィルタ63は、入力されたサンプリング値(再生波形)を1クロック分ずつ順次遅延して後段に出力する遅延回路81乃至84と、遅延回路81乃至84に入出力されるデータに所定の係数C1乃至C5を乗算する乗算回路90乃至94と、乗算回路90乃至94の出力を加算する加算回路101とにより構成されている。そして、この実施例においては、タップ係数指示回路62が、タップ係数ROM102により構成されており、タップ係数ROM102は、位相検出回路61より供給される位相誤差ΔTkに対応して、乗算回路90乃至94にタップ係数C1乃至C5を出力するようになされている。
【0070】
タップ係数ROM102に記憶されているタップ係数C1乃至C5の組み合わせは、例えば図6に示すように、0乃至31の位相誤差番号により表される32種類とされている。このタップ係数の組は、図7に示すように、16倍のオーバサンプリングローパスフィルタのインパルス応答(シンク(SINC)関数で表すことができる)を、1ビット(1サンプル期間)を16個の区間に再サンプリングして得られる32種類の組とされている。
【0071】
図6に示すように、位相誤差番号が16であるとき、タップ係数値はC3が1となり、C1,C2,C4,C5は、全て0となる。従って、この場合、トランスバーサルフィルタ63は、入力されたサンプリング値をそのまま加算回路101から等化回路10に出力する。即ち、この場合、トランスバーサルフィルタ63は、スルー状態となる。
【0072】
これに対して、位相誤差番号が17,18,・・・と増加するに従って、加算回路101より出力されるサンプリング値は、A/D変換器9より入力される入力値に対して、位相が遅れ、位相誤差番号が31になったとき、加算回路101の出力は、1クロック分遅れることになる。
【0073】
逆に、位相誤差番号が16から15,14,・・・と次第に小さくなると、加算回路101より出力されるサンプリング値の位相は進み、位相誤差番号が0に達すると、1クロック分位相が進むことになる。
【0074】
このように、トランスバーサルフィルタ63は、一種の位相シフト回路を構成し、サンプリング位相のずれを補正し、正しい位相のサンプリング値を、後段の等化回路10に出力する。
【0075】
図1の実施例においても、パルス遅延回路51により、記録信号を、記録ヘッド2と再生ヘッド3の間の離間距離Lにより規定される時間T(=L/(rω))に対応する時間だけ遅延させるのであるが、上述したように、パルス遅延回路51を、シフトレジスタにより1クロック単位で遅延量を可変するようにすると、ディスク31上のデータの記録位置は最大±0.5クロック分だけずれることになる。しかしながら、上述したように、トランスバーサルフィルタ63の補間動作により、位相シフトが行われ、この位相ずれが補正されることになる。従って、復調回路11においては、正しいデータを得ることが可能となる。
【0076】
図8は、データ誤り率の改善効果を表している。縦軸は、A/D変換時におけるサンプリング位相に、故意に±0.2ビットの振幅を持つジッタを加えた場合のデータ誤り率を示しており、横軸は、加えたジッタの周波数を表している。同図の曲線Bで表すように、図1の実施例におけるデータ誤り率は、曲線Aで示す、位相補正をしない場合(図20の例の場合)に比べて、直流成分から数kHzのジッタ周波数領域でビット誤り率が小さくなっていることが判る。
【0077】
記録ヘッド2と再生ヘッド3の通過時間差によるサンプリング位相ずれや、PLL回路12のアナログ素子の経年変化によるクロックの位相ずれなどは、直流的なジッタと見なすことができる。また、再生されたクロックマーク32に対応する成分に含まれるノイズに起因するジッタも、PLL回路12の特性により、数kHz以下の成分が主である。従って、図8の曲線Bに示すような特性が得られれば、これらの位相ずれに対して有効な結果が得られる。
【0078】
図9は、第2の実施例を表している。この実施例においては、図1における等化回路10が省略された構成とされている。そして、トランスバーサルフィルタ111が、図1におけるトランスバーサルフィルタ63と等化回路10の両方の特性を満足するように、その特性が設定されている。
【0079】
即ち、図1のトランスバーサルフィルタ63の伝達関数をH1n(ω)とする。ここで、nはタップ係数の組を表しており、図6に示したように、0乃至31の値を取る。一方、図1の等化回路10の伝達関数をH2m(ω)とする。ここで、mはディスク31の半径位置rによって異なる電磁変換特性に対応するための領域分けの数を表し、例えば0乃至8の値を取る。即ち、ディスク31を半径位置rの方向に、9個の領域に区分した場合における各領域に対応付けられた番号となる。
【0080】
この場合、トランスバーサルフィルタ111の伝達関数H3k(ω)を、次式で表すように設定する。
H3k(ω)=H1n(ω)×H2m(ω)
但し、k=n×mである。
【0081】
トランスバーサルフィルタ111の伝達関数H3k(ω)を、このように設定することにより、位相補正と波形等化を、トランスバーサルフィルタ111で同時に処理することができる。
【0082】
この場合、タップ係数指示回路62は、例えば図10に示すように、タップ係数C1乃至C5を、それぞれ発生する係数ROM121乃至125により構成することができる。これらの係数ROM121乃至125には、5ビットで表される位相誤差番号nと、3ビットで表される等化領域番号mを合成し、合計8ビットのアドレス(k)とし、係数ROM121乃至125に供給する。タップ数(この実施例の場合、5個)分だけ用意されている係数ROM121乃至125は、入力されたアドレスに対応するタップ係数C1乃至C5を出力し、トランスバーサルフィルタ111に出力する。
【0083】
係数ROM121乃至125においては、合計k(=n×m)組のタップ係数が用意され、各タップ係数の値が、図11に示すように、H1n(ω)の特性を有する係数列と、H2m(ω)の特性を有する係数列との畳み込みによって与えられている。
【0084】
図9に示すように、トランスバーサルフィルタ111により、補間処理だけでなく、波形等化処理も兼用して行わせるようにすることで、回路規模の大きなトランスバーサルフィルタを1つとすることができ、高集積度のLSI設計が可能となり、回路の小型化が実現できる。
【0085】
図12は、第3の実施例を表している。この実施例においては、図9におけるA/D変換器9、トランスバーサルフィルタ111、復調回路11、位相検出回路61、タップ係数指示回路62が、それぞれアナログ演算により行うことができるようになされている。即ち、サンプルホールド回路131は、再生アンプ8の出力を、PLL回路12の出力するクロックでサンプルホールドし、このサンプルホールド値(サンプリング値)が後段のトランスバーサルフィルタ111A以降で処理されることになる。
【0086】
この場合、トランスバーサルフィルタ111Aは、例えば図13に示すように、サンプルホールド回路131より出力されたサンプルホールド値を、1クロック分ずつ遅延して、順次、後段に出力する遅延回路141乃至144、遅延回路141乃至144の入出力に所定の係数C1乃至C5を乗算する乗算回路150乃至154、乗算回路150乃至154の出力を加算する加算回路161により構成することができる。
【0087】
また、この実施例においては、タップ係数指示回路62Aが、タップ係数ROM171とタップ係数ROM171より出力された係数C1乃至C5に対応するデジタルデータをD/A変換し、乗算回路150乃至154に出力するD/A変換器180乃至184により構成されている。
【0088】
この実施例においては、係数C1乃至C5がアナログ電圧として、乗算回路150乃至154に供給され、アナログレベルとしてのサンプルホールド値に乗算されることになる。
【0089】
この実施例によれば、高速化の困難なデジタル乗算器を用いずに、トランスバーサルフィルタを実現することができる。また、復調回路11Aも、アナログ振幅値で処理を行うアナログビダビ復号器などを用いることができるため、デジタル構成とする場合より、高速動作が可能となる。
【0090】
図14は、第4の実施例を表している。この実施例においては、図1の実施例における場合のように、トランスバーサルフィルタ63によりクロックの位相誤差を補正するのではなく、PLL回路12が出力するクロックをクロック遅延回路191に供給し、このクロック遅延回路191で位相誤差に対応する分だけクロックの遅延時間を制御するようになされている。このため、位相検出回路61により検出された位相誤差が、クロック遅延回路191に供給されている。そして、クロック遅延回路191により位相が補正されたクロックが、A/D変換器9、等化回路10、および復調回路11に供給されるようになされている。
【0091】
但し、記録回路6とパルス遅延回路51には、PLL回路12により生成され、クロック遅延回路191より補正される前のクロックが供給されるようになされている。その他の構成は、図1における場合と同様である。
【0092】
この実施例においては、復調回路11においてデータを誤りなく検出するには、サンプリング位相誤差を約0.1クロック以下にする必要がある。そこで、この実施例におけるクロック遅延回路191は、少なくとも0.1クロック以下の遅延時間の分解能を有するもので構成する必要がある。
【0093】
また、パルス遅延回路51は、シフトレジスタにより構成されるため、上述したように、記録するデータは正規の位置から最大±0.5クロック分だけずれる可能性がある。この位相ずれに、さらにPLL回路12のジッタが加算されるため、クロック遅延回路191の遅延時間は、少なくとも1クロック分以上の遅延時間の可変幅を有するものとする必要がある。
【0094】
図15は、第5の実施例を表している。この実施例においては、図14における実施例のクロック遅延回路191が省略され、位相検出回路61の出力する位相誤差が、PLL回路201に直接供給されるようになされている。即ち、この実施例においては、PLL回路201のVCO202が、位相検出回路61の出力する位相誤差に対応して、その発生するクロックの位相を変化させるように構成される。その他の構成は、図14における場合と同様である。
【0095】
この実施例の場合、記録モード時においても、PLL回路201で位相補正したクロックが、記録回路6とパルス遅延回路51に供給されるため、記録モード時においては、位相検出回路61の出力を一定値に切り換えて、PLL回路201を動作させる。
【0096】
図16は、第6の実施例を表している。この実施例においては、図15の実施例におけるパルス遅延回路51が省略され、記録ヘッド2と再生ヘッド3のディスク31に対する半径位置rの情報が、PLL回路201に供給されるようになされている。そして、PLL回路201は、位相検出回路61からの位相誤差に対応して、VCO202の発振位相を制御するだけでなく、半径位置r(または領域番号m)に対応して、VCO202の発振位相を制御するようになされている。
【0097】
このようにすれば、パルス遅延回路51が不要となるため、さらに装置を小型化し、低コスト化することが可能となる。
【0098】
以上、本発明を磁気ディスク装置に応用した場合を例として説明したが、本発明は、光ディスク、光磁気ディスクなど、その他の記録媒体を駆動する記録媒体駆動装置に応用することが可能である。
【0099】
【発明の効果】
以上の如く本発明の記録媒体駆動装置によれば、クロックの位相誤差が最小になるように補正するようにしたので、生成手段が経年変化したような場合においても、正確にデータを読み取り、データの誤り率が悪化するのを抑制することが可能となる。
【0100】
また、記録手段と再生手段の通過時間差に起因するクロックの位相ずれに起因するデータ誤り率の悪化も抑制することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体駆動装置を応用した磁気ディスク装置の第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図3の実施例の動作の原理を説明する図である。
【図3】図1の位相検出回路61の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】図1の位相検出回路61の他の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1のトランスバーサルフィルタ63の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5のタップ係数ROM102の記憶するタップ係数を説明する図である。
【図7】図5のタップ係数ROM102の記憶するタップ係数を説明する図である。
【図8】図1の実施例の特性を説明する図である。
【図9】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図10】図9のタップ係数指示回路62の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10の係数ROM121乃至125に記憶するタップ係数を説明する図である。
【図12】第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図13】図12のトランスバーサルフィルタ111Aの構成例を示すブロック図である。
【図14】第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図15】第5の実施例の構成を示すブロック図である。
【図16】第6の実施例の構成を示すブロック図である。
【図17】自己同期型ディスクのフォーマットを説明する図である。
【図18】自己同期型ディスクを駆動するディスク駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図19】外部同期型ディスクのフォーマットを説明する図である。
【図20】外部同期型ディスクを駆動するディスク駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図21】図20の記録ヘッド2と再生ヘッド3の離間を説明する図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2 記録ヘッド
3 再生ヘッド
4 水晶振動子
5 PLL回路
6 記録回路
7 記録アンプ
8 再生アンプ
9 A/D変換器
10 等化回路
11 復調回路
12 PLL回路
21 プリアンブル
22 データ
23 ギャップ
31 ディスク
32 クロックマーク
33 データ
35,51 パルス遅延回路
61 位相検出回路
62 タップ係数指示回路
63 トランスバーサルフィルタ
71 仮判定器
72 パターン検出回路
73 振幅推定回路
74 除算回路
75 遅延回路
76 レジスタ
77 乗算回路
78,79 加算回路
81乃至84 遅延回路
90乃至94 乗算回路
101 加算回路
102 タップ係数ROM
111 トランスバーサルフィルタ
121乃至125 係数ROM
141乃至144 遅延回路
150乃至154 乗算回路
161 加算回路
171 タップ係数ROM
180乃至184 D/A変換器
191 クロック遅延回路
201 PLL回路
202 VCO

Claims (9)

  1. デジタルデータを記録する場合に用いられるクロックを生成するための基準とされるとともに、前記デジタルデータを再生する場合のクロックを生成するための基準ともされる基準信号が、予め記録されている記録媒体を駆動する記録媒体駆動装置において、
    前記記録媒体を再生し、アナログレベルの再生信号を出力する再生手段と、
    前記再生手段の出力する再生信号に含まれる前記基準信号に対応する成分の位相に同期して、前記クロックを生成する生成手段と、
    前記再生手段の出力するアナログレベルの前記再生信号を、前記生成手段により生成された前記クロックによりサンプリングし、サンプリング値を出力するサンプリング手段と、
    前記生成手段により生成された前記クロックを基準にして、前記サンプリング値から前記デジタルデータを復調する復調手段と、
    前記クロックの位相誤差を検出する検出手段と、
    前記位相誤差に対応して、前記サンプリング値を補間することで前記検出手段の検出する位相誤差が最小になるように補正処理を行う補正手段と
    を備えることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 前記サンプリング値を波形等化する等化手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体駆動装置。
  3. 前記補正手段は、前記位相誤差に対応してタップ係数を変化させるトランスバーサルフィルタである
    ことを特徴とする請求項に記載の記録媒体駆動装置。
  4. 前記補正手段は、前記サンプリング値を補間するとともに、波形等化するように、タップ係数を変化させるトランスバーサルフィルタである
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体駆動装置。
  5. 前記生成手段と前記補正手段は、PLL回路で共通に構成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体駆動装置。
  6. 前記再生手段に対して前記記録媒体の移動方向に所定の距離だけ離間して配置され、前記記録媒体に前記デジタルデータを記録する記録手段をさらに備え、
    前記生成手段と前記補正手段は、PLL回路で共通に構成され、前記PLL回路は、前記記録媒体の前記再生手段と記録手段に対する相対速度に対応して、前記クロックの位相を制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体駆動装置。
  7. 前記検出手段は、
    前記復調手段に供給される前記サンプリング値から、所定の論理の推定値を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された推定値を用いて、前記復調手段に供給される前記サンプリング値の論理を判定する判定手段と、
    前記復調手段に供給される前記サンプリング値と、前記推定手段により推定された推定値から、前記クロックの位相誤差を演算する演算手段と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の記録媒体駆動装置。
  8. 前記検出手段は、
    前記判定手段により判定された論理から、前記論理のパターンを検出するパターン検出手段と、
    前記パターン検出手段が所定のパターンを検出したとき、前記演算手段の演算結果を取り込む取込手段と
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項に記載の記録媒体駆動装置。
  9. 前記推定手段は、第1の論理に対応する第1の推定値と、第2の論理に対応する第2の推定値とを推定し、
    前記検出手段は、
    前記第1の推定値と第2の推定値の差を演算する第1の減算手段と、
    前記復調手段に供給される前記サンプリング値に所定の係数を乗算する乗算手段と、
    前記第1の推定値と第2の推定値の和と、前記乗算手段の出力との差を演算する第2の減算手段と
    をさらに備え、
    前記演算手段は、前記第1の減算手段と第2の減算手段の出力から、前記クロックの位相誤差を演算する
    ことを特徴とする請求項またはに記載の記録媒体駆動装置。
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