JP4277781B2 - 光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路 - Google Patents

光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路 Download PDF

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Description

本発明は、DVD+RW(Digital Versatile Disc + ReWritable)方式の光ディスクに対して、データ記録を行う光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路に関する。
光ディスク、光磁気ディスク又は磁気ディスクなどの情報記録媒体においては、画像情報の記録情報の記録時における位置検索などに必要なアドレス情報と、同期信号又はウォブリング信号のような情報記録媒体の回転制御に用いられる回転制御情報などで構成されるプリ情報とが、あらかじめ記録されている。このプリ情報に基づく記録情報が追記可能な記録媒体として、コンパクトディスク(CD:Compact Disk)と同程度の記録容量を備えた光ディスクであるCD−R(CD - Recordable)が知られている。
このCD−Rでは、製造時のプリフォーマットの段階であらかじめ記録情報を記録する情報トラック(グルーブトラック又はランドトラック)を、記録すべきプリ情報をあらかじめFM変調(Frequency Modulation)した信号に対する周波数で波型にウォブリングさせることによって、プリ情報を記録している。また、従来のCD−Rに記録情報を記録する際には、ウォブリングされているトラックのウォブリング周波数を検出し、検出されたウォブリング周波数に基づいてCD−Rを回転制御するための基準クロックを抽出する。さらに、抽出された基準クロックに基づいてCD−Rを回転させるスピンドルモータの回転制御を行うための駆動信号を生成するとともに、CD−Rの回転に同期したタイミング情報を含む記録用クロック信号を生成している。
また、CD−Rでは、記録情報の記録時に必要なCD−R上のアドレスを示すアドレス情報については、記録情報の記録時に上記のプリ情報を再生し、再生したプリ情報に基づいて記録すべき位置を検出して、検出された位置に記録情報を記録している。
一方、近年、従来のCDなどよりも記録密度を飛躍的に向上させたDVD(Digital Versatile Disk)のような高密度記録媒体が実用化されている。DVDに代表される種々の高密度記録媒体のうち、追記可能な記録媒体であるDVD−R(DVD-Recordable)やDVD+RW(DVD+Rewritable)においては、情報トラック(例えば、グルーブトラック)を基準クロックに基づいた周波数でウォブリングさせている。
特に、DVD+RW方式の光ディスクにおいては、ADIP(Address in Pre-groove)と呼ばれるアドレス情報が、記録メディア上にあらかじめプリフォーマットされていることがある。このDVD+RWにデータを記録する場合には、プリフォーマットされたADIPを再生してアドレス情報を把握し、そのアドレス情報を利用して適切なアドレス位置からデータが書き込まれる。なお、このADIPのアドレス情報は、CD−R/RW方式の光ディスクにおけるATIP(Absolute Time in Pre-groove)と呼ばれるアドレス情報と同様の機能を果たしている。
しかし、ADIPの変調方式及び物理フォーマットは、ATIPのものとは全く異なる。したがって、ATIPの変調方式やその変調方式に応じた回路を、そのままADIPの再生処理において利用するというわけにはいかない。特に昨今、DVD+RW方式におけるADIPのアドレス情報を、迅速、かつ正確に再生する仕組みの構築が要望されている。
例えば、下記の特許文献1には、上述したADIPのアドレス情報に関し、信頼性の高い再生回路を提供するための技術が開示されている。この特許文献1に開示されている技術によれば、ビットパターンの検出とウォブルをカウントするWBLカウンタによって行うADIPにおけるビット同期と、ワード同期パターンの検出とワードカウンタによって行うADIPのワード同期とがそれぞれ独立して行われ、所定の時間間隔で連続してビット同期パターンが検出された場合には、所定のタイミングのみを窓とする窓検出が行われる。以下、特許文献1に開示されている光ディスクドライブのアドレス情報検出回路について説明する。
図15には、特許文献1に記載されている情報記録再生装置60が図示されている。なお、後述のように、本発明においても、図15に示す情報記録再生装置60の使用が可能である。
図15に示す情報記録装置60において、半導体レーザなどの光源61から出射された光は、光学系66におけるカップリングレンズ62、ビームスプリッタ63、1/4波長板64及び対物レンズ65によってDVD+RW67上の記録面に集光される。DVD+RW67上の記録面での反射光は、再び光学系66に戻り、ビームスプリッタ63を通過して、集光レンズ68で受光素子69上に集光され、電気信号に変換される。
受光素子69の出力は、通常、I/Vアンプ70で電流から電圧に変換されて各種演算が行われるが、電流のまま演算を行う場合もある。また、通常は、受光素子69及びI/Vアンプ70は複数に分割されており、メディア面と光スポット焦点との距離を表すフォーカスエラー信号や、DVD+RW67上の記録面上にあるトラックと光スポットとの位置を示すトラックエラー信号、DVD+RWディスク67の記録面上に記録されている情報を検出するRF信号などの演算が行われる。図15では、フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号は、サーボ回路71において演算され、位置データから機構系72を駆動して光スポットを目標位置に移動する。また、DVD+RWディスク67の記録面上の情報は再生回路73においてRF信号に演算され、後段の信号処理(図示せず)へ送られる。
なお、位相変調信号は、再生信号から得ることが可能である。この位相変調信号は、受光素子69の分割形状によって検出方法が異なり、最も簡単な検出方法としては、トラックに沿った受光素子分割線左右の差分から得られる、トラックエラー信号の1つであるプッシュプル信号から検出する方法が存在する。この場合には、例えば、サーボ回路71から出力されたプッシュプル信号に基づいて復調回路75が動作を行うことが可能となる。また、この復調回路75は、サーボ回路71を介して入力されるウォブリング信号WBLINが復調されて得られたデータの出力を行う。
一方、図16には、DVD+RWディスク67の構造例が図示されている。図16に示すDVD+RWディスク67は、色素膜5を備えた色素型DVD+RWディスクである。DVD+RWディスク67の表面上には、情報トラックとしてのグルーブトラック2と、グルーブトラック2に再生光又は記録光としてのレーザビームの光ビームBを誘導するための隣接トラックをなすランドトラック3とが形成されている。
さらに、DVD+RWディスク67は、記録された情報を再生する際に光ビームBを反射するための金蒸着面6と、グルーブトラック2、ランドトラック3及び色素膜5を保護するための保護膜7とを備えている。
このような構成において、DVD+RWディスク67にプリ情報及び回転制御情報以外の画像情報などを記録する際には、情報記録再生装置60は、グルーブトラック2のウォブリングを検出することによって、回転制御情報を取得してDVD+RWディスク67を所定の回転速度で回転制御するとともに、プリ情報を取得する。情報記録再生装置60は、このようにして取得したプリ情報に基づいて、記録光としての光ビームBの最適出力などを設定するとともに、情報を記録すべきDVD+RWディスク67上の位置に係るアドレス情報などを取得し、取得したアドレス情報に基づいて、対応する記録位置に情報を記録する。
また、情報記録再生装置60は、情報記録時には、光ビームBの中心がグルーブトラック2の中心と一致するように光ビームBを照射して、グルーブトラック2上に記録情報に対応する記録情報ビットを形成することにより、記録情報を形成する。このとき、光スポットSPの大きさは、その一部がグルーブトラック2だけではなくランドトラック3にも照射されるように設定される。
情報記録再生装置60は、ランドトラック3及びグルーブトラック2に照射した光スポットSPの反射光を用いて、グルーブトラック2からウォブリング信号を検出するとともに、回転制御用のクロック信号を取得する。
また、図17〜図20を参照しながら、DVD+RWディスク67で利用されるADIPのフォーマットや変調ルールについて説明する。図17に示すように、ADIPでは、規格によって、8ウォブルのADIPユニットと85ウォブルのモノトーン・ウォブル(85モノトーン・ウォブル)との合計93ウォブルを「1・ADIPビット」と表すように定められている。
また、図18(1)〜(3)に示すように、8ウォブルのADIPユニットにおいては、3つのパターンのADIPビットが存在する。すなわち、ADIPユニットには、ADIPワードの切れ目を示す『ADIPワードシンク』(図18(1)参照)、ADIP=0を示す『ADIPゼロビット』(図18(2)参照)、ADIP=1を示す『ADIPワンビット』(図18(3)参照)の3パターンが存在する。また、図19に示すように、ADIPワードは、これらのADIPビットの合計52ビットにより表わされる。また、図20に示すように、そのうちビット0〜ビット23が、アドレス情報である。
特開2003−85749号公報(図1、図4) 特開2001−176069号公報(図6)
上述のように、ADIPのアドレス情報の再生処理は、ATIPのアドレス情報の再生処理を行うための従来の回路をそのまま利用することはできず、ADIPのアドレス情報用の新たな再生処理に係る技術が求められている。しかも、ADIPのアドレス情報は、記録情報のアドレス位置を示す重要な情報であり、迅速、かつ正確に再生される必要がある。
本発明は、上記課題に鑑み、従来の技術とは異なる技術を用いて、DVD+RW方式において採用されているADIPのアドレス情報を迅速、かつ正確に再生することが可能な、信頼性の高い光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、アドレス情報及び同期を取るためのビットパターンを所定の規則に従って位相変調した位相変調信号に基づき光ディスクにグルーブを蛇行させて形成した前記光ディスクにデータの記録及び再生を行う光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路において、
前記光ディスクから抽出された前記データ記録用トラックのウォブリング成分を位相復調する位相復調回路と、
前記位相復調回路における位相復調結果から、前記ビットパターンを検出するビットパターン検出回路と、
前記ビットパターン検出回路によって所定の期間に検出された前記ビットパターンの数をカウントするカウンタと、
記位相復調回路内で前記ウォブリング成分に係る位相反転部の検出のために、周波数選択フィルタを通過させた前記ウォブリング成分の振幅を閾値と比較する比較器と、
前記カウンタによるカウント結果に基づいて、前記比較器の閾値を制御する制御回路とを、
有する光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、アドレス情報及び同期を取るためのビットパターンを所定の規則に従って位相変調した位相変調信号に基づき光ディスクにグルーブを蛇行させて形成した前記光ディスクにデータの記録及び再生を行う光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路において、
前記光ディスクから抽出された前記データ記録用トラックのウォブリング成分を位相復調する位相復調回路と、
前記位相復調回路における位相復調結果から、前記ビットパターンを検出するビットパターン検出回路と、
前記ビットパターン検出回路によって所定の期間に検出された前記ビットパターンの数をカウントするカウンタと、
前記位相復調回路内で前記ウォブリング成分に係る位相反転部の検出のために、前記ウォブリング成分の瞬時位相と前記ウォブリング成分が位相同期された結果得られる位相同期ループの瞬時位相との差信号の振幅を閾値と比較する比較器と、
前記カウンタによるカウント結果に基づいて、前記比較器の閾値を制御する制御回路とを、
有する光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路が提供される。
さらに、上記の発明に加えて、記位相復調回路内で前記ウォブリング成分に係る信号の位相反転部の検出結果をラッチするフリップフロップに対して、前記比較器から供給される信号入力と、前記フリップフロップが前記信号入力をラッチするタイミングの基準として用いられるクロック信号との位相関係が制御可能となるよう構成されており、
前記カウンタによるカウント結果に基づいて前記位相関係を制御する第2の制御回路を有する光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路が提供される。
本発明に係る光ディスクドライブ装置におけるアドレス情報検出回路は、上記の構成を有しており、DVD+RW方式において採用されているADIPのアドレス情報を迅速、かつ正確に再生することが可能であるという効果を有している。また、本発明に係る光ディスクドライブ装置におけるアドレス情報検出回路は、特に、入力の再生ウォブリング信号WBLINに係る値を2値化する際に用いる閾値や、2値化した信号をサンプリングするためのクロック信号の位相を常時最適化できるようにする機能を簡便な回路で実現し、再生状態の悪いディスクの再生時においても、ADIPのアドレス情報を安定して取得できるようにするという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1〜第3の実施の形態について説明する。なお、本発明では、DVD+RWからウォブリング信号(再生ウォブリング信号)WBLINを読み出す機構は、図15に図示された情報記録再生装置を利用することが可能である。本発明は、例えば、図15に示す復調回路75内に配置可能な、再生ウォブリング信号WBLINからアドレス情報を取得するためのアドレス情報検出回路に新規な特徴を有している。
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における、位相変調された再生ウォブリング信号WBLINからアドレス情報を再生するためのアドレス情報検出回路の一例を示す図であり、図1は、本発明の第1の実施の形態における、位相変調されたウォブリング信号WBLINからADIP信号を復調するPM(Phase Modulation:位相変調)復調回路の一例を示す図である。なお、図1に示すPM復調回路12は、図4に示すアドレス情報検出回路10のPM復調回路12に対応するものである。
まず、DVD+RWから読み出された再生ウォブリング信号WBLINは、アドレス情報検出回路10のPM復調回路12に供給される。図1のPM復調回路12において、供給された再生ウォブリング信号WBLINは、コンデンサ302の第1端子に印加される。一方、コンデンサ302の第2端子は、インダクタ304の第1端子及びインダクタ306の第1端子に接続されている。また、インダクタ304の第2端子は、GNDに接続されている。また、インダクタ306の第2端子は、抵抗308の第1端子に接続されており、抵抗308の第2端子は、コンデンサ310の第1端子に接続されており、コンデンサ310の第2端子は、GNDに接続されている。この構成によって、コンデンサ302の第1端子に印加された再生ウォブリング信号WBLINに応じて、抵抗308の第2端子からアナログ信号SIGAが出力される。
一方、抵抗308の第2端子は、コンパレータ312の非反転入力、コンパレータ314の非反転入力、コンパレータ316の反転入力のそれぞれに接続されている。コンパレータ312の反転入力は、GNDに接続されており、コンパレータ312からは、アナログ信号SIGAが正の値を示す2値のデジタル信号CMPOUT1が出力される。このデジタル信号CMPOUT1は、PLL(Phase Locked Loop:位相同期)回路318の入力端子に接続される。
また、コンパレータ314の反転入力には、第1D/Aコンバータ(第1DAC)324の出力THD1が接続されており、コンパレータ316の非反転入力には、第2D/Aコンバータ(第2DAC)326の出力THD2が接続される。なお、第1D/Aコンバータ324及び第2D/Aコンバータ326には、それぞれ制御回路(図4に示す制御回路102)からのデータが供給されており、第1D/Aコンバータ324及び第2D/Aコンバータ326のそれぞれからは、供給されるデータに応じた出力THD1、THD2が出力される。その結果、コンパレータ314、316のそれぞれからは、アナログ信号SIGAと閾値THD1、THD2のそれぞれとの比較結果が、2値のデジタル信号CMPOUT2、CMPOUT3として出力される。
また、PLL回路318の出力は、移相回路320の入力に接続されている。なお、移相回路320の移相量は、制御回路102からのデータに応じて変化する。移相回路320の出力信号PLLCKは、SR F/F(セット・リセット・フリップフロップ)322のクロック端子に接続される。一方、SR F/F322のR入力にはコンパレータ314の出力信号CMPOUT2が、SR F/F322のS入力にはコンパレータ316の出力信号CMPOUT3がそれぞれ接続されており、SR F/F322からは、出力信号PMOUTが出力される。なお、コンデンサ302、310、インダクタ304、306並びに抵抗308の値は、低周波及び高周波ノイズを最小にするとともに、コンデンサ310、インダクタ306並びに抵抗308の値は、ウォブル周波数よりわずかに低い固有周波数を有するように選択されることが望ましい。
ここで、図2を参照しながら、図1の各部の信号を模式的に示す。図2には、図1のPM復調回路12における各部の信号WBLIN、SIGA、CMPOUT1、CMPOUT3、CMPOUT2、PLLCK、PMOUTが、模式的に示されている。図2に示す再生ウォブリング信号WBLINに対して、アナログ信号SIGAの波形は、図2に示すようになる。なお、厳密には遅延(ディレイ)が生じるが、ここでは簡単化のためにディレイが無いものとしている。また、コンパレータ312は、アナログ信号SIGAをGNDレベルと比較するので、その出力信号CMPOUT1は、アナログ信号SIGAの正値を示す2値化データとなる。また、コンパレータ316は、アナログ信号SIGAを第2D/Aコンバータ326の出力レベルTHD2と比較するので、その出力信号CMPOUT3は、アナログ信号SIGAが閾値THD2以下の場合を示す2値化データとなる。また、コンパレータ314は、アナログ信号SIGAを第1D/Aコンバータ324の出力レベルTHD1と比較するので、その出力信号CMPOUT2は、アナログ信号SIGAが閾値THD1以上の場合を示す2値化データとなる。
また、移相回路320の出力信号PLLCKは、PLL回路318から供給されるクロックの位相が、制御回路102からのデータにより制御されて、図2に示すような信号CMPOUT3、CMPOUT2に対して適当な位相の信号となる。また、SR F/F322は、入力されるクロック信号PLLCKの立ち上がり時に、S入力(信号CMPOUT3)が“1”ならば、出力データ“1”を出力して内部に“1”を保持し、R入力(信号CMPOUT2)が“1”ならば、出力データ“0”を出力して内部に“0”を保持する。その結果、出力信号PMOUTは、再生ウォブリング信号WBLINの位相反転期間で“1”、他では“0”の信号となる。
続いて、図4を参照しながら、図1のPM復調回路12におけるPM復調結果から、ADIPのフォーマットに従ってADIP信号を再生するアドレス情報検出回路10に関して説明する。図4に示すPM復調回路12からは、上述のように、信号PMOUT、PLLCKが出力される。信号PLLCKは、アドレス情報検出回路10のクロック信号として、各部に供給される(不図示)。一方、信号PMOUTは、シフトレジスタ104及び第2カウンタ118に入力される。
シフトレジスタ104は、信号PMOUTをクロック信号PLLCKによって順次取り込み、例えば、シフトしながら直近の10クロック分を保持する。その10クロック分のデータは、パラレルデータとしてワードシンク検出回路106、ゼロビット検出回路108、ワンビット検出回路110のそれぞれに供給される。
ワードシンク検出回路106では、“0111100000”のパターン照合が行われる。これは、図18の(1)に示すADIPワードシンクに対応している。そして、ワードシンク検出回路106は、パターンが一致した場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力する。ワードシンク検出回路106からの出力は、同期保護回路112に供給される。
また、ゼロビット検出回路108では、“0100000110”のパターン照合が行われる。これは、図18の(2)に示すADIPゼロビットに対応している。そして、パターンが一致した場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力する。ゼロビット検出回路108からの出力は、同期保護回路112及び第1カウンタ116に供給される。
また、ワンビット検出回路110では、“0100011000”のパターン照合が行われる。これは、図18の(3)に示すADIPワンビットに対応している。そして、パターンが一致した場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力する。ワンビット検出回路110からの出力は、同期保護回路112及び第1カウンタ116に供給される。
同期保護回路112は、ワードシンク検出回路106、ゼロビット検出回路108、ワンビット検出回路110の各回路からの入力に基づいて、ADIPビット同期検出・保護、ADIPワード同期検出・保護を行ってADIPワードを形成し、そのADIPワードをADIPワード同期タイミング信号と共に、後段のエラー訂正回路114に出力する。
なお、図17〜図20を用いて説明したように、1・ADIPビットは93ウォブルにより構成されている。したがって、再生状態が良好であれば、ワードシンク検出回路106、ゼロビット検出回路108、ワンビット検出回路110のいずれかから入力される信号が、93クロックごとに“1”となる。一方、再生状態が良好ではない場合には、本来あるべき位置の“1”が消失したり、本来存在しないはずの位置で“1”が出現したりすることがある。同期保護回路112では、内部に93クロック(1・ADIPビット)をカウントするカウンタ(不図示)を内蔵して、周知の方法でビット同期保護が行われる。具体的には、例えば、3回連続して、93クロックおきに“1”が供給された場合に慣性動作状態に入り、慣性位置以外の場所の“1”の入力を無視し、慣性位置で“1”が入力されない場合でも、その位置に“1”が入力されたものとして、ダミーのADIPビット信号を出力する方法が挙げられる。
また、図17〜図20を用いて説明したように、1ADIPワードは52・ADIPビットからなり、その先頭にはワードシンクが配置されている。したがって、再生状態が良好であれば、ワードシンク検出回路106から入力される信号が、93×52クロックごとに“1”となる。一方、再生状態が良好ではない場合には、本来あるべき位置の“1”が消失したり、本来存在しないはずの位置で“1”が出現したりすることがある。同期保護回路112では、内部に52・ADIPビットをカウントするカウンタ(不図示)を内蔵して、周知の方法でワードビット同期保護が行われる。具体的には、例えば、3回連続して、93×52クロックおきに“1”が供給された場合に慣性動作状態に入り、慣性位置以外の場所の“1”の入力を無視し、慣性位置で“1”が入力されない場合でも、その位置に“1”が入力されたものとして、ダミーのADIPワード同期タイミング信号を出力する方法が挙げられる。
なお、エラー訂正回路114は、例えば、上記の特許文献2に開示されているような、従来のエラー訂正回路を使用すればよい。
次に、本発明の特徴であるゼロビット検出回路108及びワンビット検出回路110からの出力をカウントする第1カウンタ116と、PM復調回路12からの出力をカウントする第2カウンタ118とを用いた閾値やタイミング制御に関して説明する。
図4に示す第1カウンタ116は、ゼロビット検出回路108からの出力が“1”又はワンビット検出回路からの出力が“1”の場合にカウントアップを行うカウンタである。また、第1カウンタ116のカウント値は、制御回路102からのリセット信号resetによってクリアされる。
一方、第2カウンタ118は、PM復調回路12からの出力信号PMOUTが“1”の場合にカウントアップを行うカウンタである。第2カウンタに関しても、制御回路102からのリセット信号resetによって、そのカウント値がクリアされる。
次に、図4の各部の信号や、第1カウンタ116及び第2カウンタ118のカウンタ値について、図3を参照しながら説明する。図3には、図4のアドレス情報検出回路10におけるPM復調回路12から出力されるクロック信号PLLCK、制御回路102から出力されるリセット信号reset、PM復調回路12からの出力信号PMOUT、ワンビット検出回路110からの出力信号、第1カウンタ116及び第2カウンタ118のカウンタ値が、模式的に示されている。第1カウンタ116は、リセット信号resetでクリアされ、ワンビット検出回路110の出力が“1”の場合にカウントアップを行う。また、第2カウンタ118は、リセット信号resetでクリアされ、PM復調回路12からの出力信号PMOUTが“1”の場合にカウントアップを行う。
制御回路102は、図1に示すPM復調回路12の第1D/Aコンバータ324に対して、所定の初期値を設定する。また、その初期値に−1を乗じた値を第2D/Aコンバータ326に対して設定する。その結果、第1D/Aコンバータ324及び第2D/Aコンバータ326の出力は、それぞれ閾値THD1及び閾値THD2のようになる。制御回路102は、その後、第1カウンタ116及び第2カウンタ118に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値と第2カウンタ118の値を取り込んで、これらを保存する。
次に、制御回路102は、所定の初期値に対して所定の値を加えた値をPM復調回路12の第1D/Aコンバータ324に対して設定する。また、その値に−1を乗じた値を第2D/Aコンバータ326に対して設定する。制御回路102は、その後、第1カウンタ116及び第2カウンタ118に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値及び第2カウンタ118の値を取り込んで、これらを保存する。
上述の操作を複数回繰り返すことによって、制御回路102は、閾値THD1の値及び閾値THD2の値と、第1カウンタ116のカウント値及び第2カウンタ118のカウント値との対応関係を測定する。図5及び図6に、この測定結果の一例を示す。閾値THD1がA〜Gの場合における第1カウンタ116のカウント値及び第2カウンタ118のカウント値は、例えば、
THD1 第1カウンタ116 第2カウンタ118
A 0 580
B 1 450
C 93 400
D 95 340
E 94 310
F 50 260
G 5 140
となる。
制御回路102は測定結果を調べ、第1カウンタ116のカウント値は、閾値THD1がC〜Eの場合がその前後の場合に比べて大きな値であるとともに、第2カウンタ118のカウント値は、閾値THD1がC〜EにおいてEの場合が最も小さく、その場合でも300以上あることを把握し、その結果、Eの値を閾値THD1として選択する。これは、9300クロックの間には、100ADIPビットが含まれており、再生状態が良好な場合には、閾値THD1、THD2の値が理想的な値であれば、第1カウンタの値は98、第2カウンタの値は302となると考えられることを根拠としている。なお、ここでは、Eの値を閾値THD1として選択しているが、これに限定されるものではなく、その他の値(例えば、Dの値)を閾値THD1として選択してもよい。
また、図2からも分かるように、アナログ信号SIGAと閾値THD1及び閾値THD2との関係から、閾値THD1及び閾値THD2の絶対値が大きすぎる場合は、再生ウォブリング信号WBLINの位相反転部を検出できず、信号CMPOUT3や信号CMPOUT2の“1”が出力されない。このような場合には、SR F/F322のセット及びリセットが行われず、SR F/F322から出力されるPMOUT信号も“0”となってしまい、アドレス情報の取得が正しく行われない。また、閾値THD1及び閾値THD2の絶対値が小さすぎる場合は、位相反転部以外でも閾値THD1や閾値THD2を超えてしまい、信号CMPOUT3や信号CMPOUT2の“1”が位相反転部以外で出力されて、SR F/F322のセット及びリセットが行われてしまう。その結果、信号PMOUTは不正規の場所に“1”が立って、“0100000110”又は“0100011000”のパターンが不正規の位置に現れてしまい、ビット同期を乱す原因となってしまう。以上のことから、閾値THD1及び閾値THD2の値は適正に設定される必要がある。
次に、制御回路102は、図1に示すPM復調回路12の移相回路320に対して、所定の初期値を設定する。移相回路320は、その初期値に応じた値だけ、PLL回路318の出力クロックを遅延させて、クロック信号PLLCKとして出力する。制御回路102は、その後、第1カウンタ116に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値を取り込んで、これを保存する。次に、制御回路102は、所定の初期値に対して所定の値を加えた値を移相回路320に対して設定する。制御回路102は、その後、第1カウンタ116に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値を取り込んで、これを保存する。
上述の操作を複数回繰り返すことによって、制御回路102は、移相量と、第1カウンタ116のカウント値との対応関係を測定する。図7に、この測定結果の一例を示す。移相量がJ〜Pの場合における第1カウンタ116のカウント値は、例えば、
移相量 第1カウンタ116
J 45
K 71
L 95
M 95
N 94
O 75
P 35
となる。
制御回路102は測定結果を調べ、第1カウンタ116のカウント値は、移相量がL〜Nの場合がその他の場合に比べて大きな値であるとともに、移相量がL〜Nの各場合のカウンタ値が同一又は1しか違わないことから、L〜Nの中心値であるMの値を移相量として選択する。なお、ここでは、Mの値を移相量として選択しているが、これに限定されるものではなく、その他の値(例えば、Nの値)を移相量として選択してもよい。
なお、図1及び図2に示すように、信号PMOUTはSR F/F322の出力であり、SR F/F322は、クロック信号PLLCKの立ち上がりを利用して、コンパレータ314及びコンパレータ316のそれぞれから出力される信号CMPOUT2、CMPOUT3のセット又はリセットを行う。したがって、信号CMPOUT2、信号CMPOUT3に対するクロック信号PLLCKの立ち上がりのタイミングは、適正に設定される必要がある。
また、制御回路102は、いったん閾値THD1及び閾値THD2の値を決定した後も、閾値THD1及び閾値THD2の絶対値を小刻みに増加又は減少させて、その結果、ゼロビット検出回路108やワンビット検出回路110のそれぞれからの出力信号に係るカウント値が、以前に比べて増加するか減少するかの測定を行う。その結果、カウント値が増加するようであれば、そのときの閾値THD1及び閾値THD2を新たな閾値として更新して用いることが望ましい。なお、制御回路102は、上述の処理を実行するプログラムが内蔵されたマイクロコンピュータなどによって実現可能である。
また、本発明の第1の実施の形態では、第1カウンタ116の値と共に第2カウンタ118の値を用いて、閾値THD1及び閾値THD2や移相回路320の移相量の決定を行うように構成されているが、例えば、第2カウンタ118のカウント値を用いずに、第1カウンタ116のカウント値のみを用いて、閾値THD1及び閾値THD2や移相回路320の移相量の決定を行うようにしてもよい。この場合には、閾値THD1は、第1カウンタ116の値が最大となる閾値(図5の例ではDの値)を用いることが望ましい。
また、本発明の第1の実施の形態では、移相回路320を独立の回路としているが、PLL回路318内の位相比較器(不図示)のオフセット量を調整して、PLL回路318から出力されるクロックの位相を調整するようにしてもよい。この場合には、制御回路102から、移相回路320の制御量の代わりに、PLL回路318内の位相比較器のオフセット量がPLL回路318に対して供給されるようにする。
以上、説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、入力の再生ウォブリング信号WBLINに係る値を2値化する際に用いる閾値や、2値化した信号をサンプリングするためのクロック信号の位相を常時最適化できるようにする機能を、簡便な回路で実現することが可能であり、再生状態の悪いディスクの再生時においても、ADIPのアドレス情報を安定して取得することが可能となる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態における同期保護回路内の状態保持回路の動作を示す遷移図であり、図9は、本発明の第2の実施の形態におけるPM復調回路から出力されるクロック信号PLLCK、ゼロビット検出回路又はワンビット検出回路からの出力信号、同期保護回路内の状態保持回路の慣性カウンタ、制御回路から出力されるリセット信号reset、PM復調回路からの出力信号PMOUT、慣性カウンタのカウント値に基づいて作成された窓期間を模式的に示す図である。
本発明の第2の実施の形態では、図4に示す同期保護回路112が、慣性状態又はサーチ状態を示すADIPビット同期保護用の状態保持回路(不図示)と、慣性状態において動作する慣性カウンタ(不図示)を有しており、ADIPビット同期が慣性状態にある場合には、第1カウンタ116のカウントアップに係る処理を、慣性カウンタのカウント値を用いて作成した窓期間にのみ限定して行うように構成されている。
図8には、図4に示す同期保護回路112内のADIPビット同期保護用の状態保持回路が保持する遷移状態が模式的に図示されている。状態保持回路は、初期状態ではサーチ状態を保持している。このサーチ状態では、例えば、同期保護回路112に対して、ゼロビット検出回路108からの出力“1”又はワンビット検出回路110からの出力“1”が、93クロックおきに連続して3回入力された場合に、状態保持回路は慣性状態に遷移して、この慣性状態を新たに保持する。この慣性状態では、後述する窓期間内にゼロビット検出回路108からの出力“1”又はワンビット検出回路110からの出力“1”が共に入力されない現象が3回連続した場合に、状態保持回路はサーチ状態に遷移して、このサーチ状態を新たに保持する。
以下、状態保持回路が慣性状態にある場合の動作について説明する。状態保持回路が慣性状態にある場合には、図9に示すような慣性カウンタを動作させる。慣性カウンタは、クロック信号PLLCKごとにカウントアップを行うとともに、ゼロビット検出回路108からの出力“1”又はワンビット検出回路110からの出力“1”が同期保護回路112に供給された時点で、カウント値が0にクリアされるカウンタである。また、慣性カウンタのカウント値が92までカウントアップした時点で、ゼロビット検出回路108からの出力“1”又はワンビット検出回路110からの出力“1”が共に入力されない場合には、次のクロック信号PLLCKで、そのカウント値が0となる。このような慣性カウンタのカウント値をデコードして、カウント値が91、92、0の間は“1”となり、その他の期間は“0”となる窓期間が生成される。なお、ここでは、慣性カウンタのカウント値が91、92、0の間を窓期間としているが、例えば、90、91、92、0、1の間や92の間のみを窓期間として設定してもよい。
状態保持回路が慣性状態にある場合には、図4に示す第1カウンタ116は、ゼロビット検出回路108からの出力“1”又はワンビット検出回路110からの出力“1”のうち、上記の窓期間に“1”となるもののみをカウントする。なお、これ以外の各部の動作については、上述の第1の実施の形態と同一である。
慣性状態にある場合には、窓期間以外の期間でゼロビット検出回路108又はワンビット検出回路110から供給される出力“1”は、ノイズが原因である確率が高く、無視すべきものであると考えられる。したがって、第1カウンタ116が、ノイズが原因となって発生する出力“1”を除外してカウントアップを行えるようにすることで、第1カウンタ116のカウント値がより信頼できるものとなる。その結果、第1D/Aコンバータ324から第1カウンタ116に供給される閾値THD1、第2D/Aコンバータ326から第2カウンタ118に供給される閾値THD2、PLL回路318の出力クロックの移相量を最適な値とすることが可能となる。
以上、説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態に加えて、窓期間を設定して、ゼロビット検出回路108やワンビット検出回路110から出力される信号をカウントするタイミングを定めることにより、ノイズが原因となって発生する出力に係るカウントを除外することが可能となり、ADIPのアドレス情報の取得に係る信頼性をより向上させることが可能となる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本発明の第3の実施の形態では、図4に示すアドレス情報検出回路10のPM復調回路12が、後述の図10に示すPM復調回路12によって構成されており、このPM復調回路12及び制御回路102を除く各部の動作は、上述の第1の実施の形態と同様である。
図10は、本発明の第3の実施の形態における位相変調されたウォブリング信号WBLINからADIP信号を復調するPM復調回路の一例を示す図である。まず、DVD+RWから読み出された再生ウォブリング信号WBLINは、アドレス情報検出回路10のPM復調回路12に供給される。再生ウォブリング信号WBLINは、A/D変換器(不図示)によってデジタル化された後、図10に示すPM復調回路12に供給される。なお、再生ウォブリング信号WBLINのデジタル化に使用されるサンプリング周波数は、後述する信号PLLCKに比較して、充分に高い周波数を有している。
図10のPM復調回路12において、デジタル化された再生ウォブリング信号WBLINは、デジタル信号処理用のBPF(Band Pass Filter:バンドパスフィルタ)402の入力端子に印加される。なお、BPF402は、供給される再生ウォブリング信号WBLINの周波数を通過域の周波数とし、通過域の周波数よりも低い周波数成分及び通過域の周波数よりも高い周波数成分を減衰域とするデジタルフィルタであり、このBPF402によって、再生ウォブリング信号WBLINに含まれる不要な雑音成分が除去される。
一方、BPF402の出力端子は、遅延回路(DELAY)404の入力端子及びヒルベルトフィルタ(HILBERT)406の入力端子に接続されている。なお、HILBERT406は、入力信号の位相を90度遅らせて出力するデジタルフィルタであり、DELAY404は、入力信号に対して、HILBERT406の群遅延特性を考慮して、HILBERT406の群遅延時間分だけ入力信号を遅延させて出力するデジタル遅延回路である。
DELAY404の出力端子及びHILBERT406の出力端子は、除算器(DIV)408の第1入力端子及び第2入力端子のそれぞれに接続されている。なお、DIV408は、DELAY404の出力信号I(t)とHILBERT406の出力信号Q(t)との除算Q(t)/I(t)を算出して出力する除算器である。
DIV408の出力端子は、逆正接演算器(ARCTAN)410の入力端子に接続されており、ARCTAN410の出力端子は、位相比較器412の第1入力端子に接続されている。なお、ARCTAN410は、DIV408から供給される除算結果Q(t)/I(t)に対して、arctan[Q(t)/I(t)]の逆正接演算を行って、その演算結果を出力する演算回路である。
また、位相比較器412の出力端子は、デジタル信号用のループフィルタ414の入力端子及び絶対値化回路416の入力端子に接続されており、信号D(t)が出力される。また、ループフィルタ414の出力端子は、デジタル信号用の電圧制御発振器(VCO:Voltage control oscillator)418の入力端子に接続されている。
さらに、VCO418の出力端子は、2値化回路420の入力端子に接続されているとともに、上述の位相比較器412の第2入力端子に接続されている。また、絶対値化回路416の出力端子は、比較器422の第1入力端子に接続されており、信号ABS(t)が出力される。また、比較器422の第2入力端子は、制御回路102に接続され、制御回路102から第1制御データTHD3が供給される。この比較器422の出力端子は、D F/F(Dフリップフロップ)424の入力端子に接続されており、信号CMPOUT4が出力される。
また、制御回路102からの第2制御データOFFSETは、2値化回路420のオフセット入力端子に接続されているとともに、2値化回路420の出力端子は、D F/F424のクロック入力端子に接続されており、クロック信号PLLCKを供給する。また、D F/F424の出力端子は、復調データPMOUTを出力する。
上述のように構成された図10に示すPM復調回路12では、DELAY404、HILBERT406、DIV408、ARCTAN410の回路によって、供給された再生ウォブリング信号WBLINの瞬時位相が計算される。また、位相比較器412、ループフィルタ414、VCO418によって、PLL回路が形成され、その結果、VCO418からは瞬時位相が出力される。VCO418から出力される瞬時位相は、2値化回路420で2値化され、クロック信号PLLCKとして出力される。なお、2値化回路420は、VCO418から供給される瞬時位相入力0〜360度のうち、0〜180度の場合に“1”、180〜360度の場合に“0”を出力する。また、2値化回路420のオフセット入力端子にオフセット量(第2制御データ)OFFSETが供給された場合、2値化回路420は、瞬時位相入力にOFFSETを加えた値(この値が360度を超える場合は、360度を差し引いた値)が、0〜180度の場合に“1”、180〜360度の場合に“0”を出力する。
また、絶対値化回路416は、ARCTAN410から出力される瞬時位相から、VCO418から出力される瞬時位相を、位相比較器412で差し引いた結果の信号出力を絶対値化する演算器である。比較器422は、絶対値化回路416から第1入力端子に供給される入力ABS(t)と、第2入力端子に供給される第1制御データTHD3とを比較して、ABS(t)≧THD3の場合に“1”を、それ以外の場合に“0”を出力する。
次に、図10の各部の信号について、図11を参照しながら説明する。図11には、図10の各部の信号I(t)、Q(t)、D(t)、ABS(t)、CMPOUT4、PLLCKが、模式的に示されている。なお、図11では、アナログ信号によって表現されているが、実際には、サンプリング及び量子化されたデジタル信号である。
DELAY404は、PM復調回路12に供給される再生ウォブリング信号WBLINを遅延させた信号I(t)を出力する。一方、HILBERT406は、この信号I(t)に対して、90度位相を遅らせた信号Q(t)を出力する。すなわち、信号I(t)=A×cos(ω×t)の場合には、信号Q(t)=A×sin(ω×t)となる。なお、ここで、Aは、信号I(t)及びQ(t)の振幅、ωは角周波数である。また、t=n×T(Tは、サンプリング周期)である。
したがって、DIV408で除算演算を行うことで、
Q(t)/I(t)=A×sin(ω×t)/A×cos(ω×t)=tan(ω×t)
が算出される。さらに、ARCTAN410で逆正接演算を行うことで、
ARCTAN{tan(ω×t)}=ω×t
となり、瞬時位相が算出される。再生ウォブリング信号WBLINは、大部分が同一位相であり、一部の反転位相の部分に、ADIPのアドレス情報が変調されている。
したがって、ARCTAN410から出力される瞬時位相は、大部分の時間が同一位相の信号の瞬時位相であり、後段の位相比較器412、ループフィルタ414、VCO418によって構成されるPLL回路は、この位相にロックする。すなわち、PLL回路内の位相比較器412から出力される信号D(t)は、大部分の時間(同一位相の信号となる時間)は0となる。一方、位相反転の部分では図11に示されるように、信号D(t)は非0の値となる。この非0の信号D(t)は、そのままでは扱いにくいので、絶対値化回路416でその絶対値を取って、信号ABS(t)として出力される。信号ABS(t)は、比較器422において閾値THD3と比較されて、2値化信号CMPOUT4として出力される。また、信号CMPOUT4は、クロック信号PLLCKの立ち上がりで、D F/F424に取り込まれて、D F/F424から信号PMOUTが出力される。
次に、制御回路102によって設定される第1制御データTHD3及び第2制御データOFFSETについて説明する。上述の第1の実施の形態と同様、制御回路102は、第1カウンタ116のカウント値及び第2カウンタ118のカウント値を用いて、第1制御データTHD3及び第2制御データOFFSETの設定を行う。
制御回路102は、第1制御データTHD3として、所定の初期値を設定する。これは、図10の比較器422の第2入力端子に入力される。なお、この第1制御データTHD3は、閾値THD3として図11に図示されている。制御回路102は、その後、第1カウンタ116及び第2カウンタ118に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値及び第2カウンタ118の値を取り込んで、これらを保存する。
次に、制御回路102は、所定の初期値に対して所定の値を加えた値を新たな閾値THD3として設定する。制御回路102は、その後、第1カウンタ116及び第2カウンタ118に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値及び第2カウンタ118の値を取り込んで、これらを保存する。
上述の操作を複数回繰り返すことによって、制御回路102は、閾値THD3の値と、第1カウンタ116のカウント値及び第2カウンタ118のカウント値との対応関係を測定する。図12及び図13に、この測定結果の一例を示す。閾値THD3がA〜Fの場合における第1カウンタ116のカウント値及び第2カウンタ118のカウント値は、例えば、
THD1 第1カウンタ116 第2カウンタ118
A 15 580
B 45 500
C 98 380
D 97 370
E 92 360
F 45 210
となる。
制御回路102は測定結果を調べ、第1カウンタ116のカウント値は、閾値THD3がC〜Eの場合がその前後の場合に比べて大きな値であるとともに、第2カウンタ118のカウント値は、閾値THD3がC〜EにおいてEの場合が最も小さく、その場合でも300以上あることを把握し、その結果、Eの値を閾値THD3として選択する。これは、上述の第1の実施の形態における閾値THD1の選択と同様に、9300クロックの間には、100ADIPビットが含まれており、再生状態が良好な場合には、閾値THD3の値が理想的な値であれば、第1カウンタの値は98、第2カウンタの値は302となると考えられることを根拠としている。なお、ここでは、Eの値を閾値THD3として選択しているが、これに限定されるものではなく、その他の値(例えば、Dの値)を閾値THD3として選択してもよい。
また、図11からも分かるように、閾値THD3の絶対値が大きすぎる場合は、再生ウォブリング信号WBLINの位相反転部を検出できず、信号CMPOUT4の“1”が出力されない。このような場合には、D F/F424に対して、信号CMPOUT4の“1”が入力されず、D F/F424から出力されるPMOUT信号も“0”となってしまい、アドレス情報の取得が正しく行われない。また、閾値THD3の絶対値が小さすぎる場合は、位相反転部以外でも閾値THD3を超えてしまい、信号CMPOUT4の“1”が位相反転部以外で出力されて、D F/F424への“1”入力が行われてしまう。その結果、信号PMOUTは不正規の場所に“1”が立って、“0100000110”又は“0100011000”のパターンが不正規の位置に現れてしまい、ビット同期を乱す原因となってしまう。以上のことから、閾値THD3の値は適正に設定される必要がある。
次に、制御回路102は、第2制御データOFFSETとして、所定の初期値を設定する。これは、図10の2値化回路420のオフセット入力端子に入力される。上述のように、2値化回路420は、VCO418から出力される瞬時位相と、オフセット入力である第2制御データOFFSETとの和の値に対して、2値化処理を行う。したがって、VCO418から出力される瞬時位相に対して、2値化回路420の出力であるクロック信号PLLCKの位相は、第2制御データOFFSETに応じて変化される。
制御回路102は、その後、第1カウンタ116に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値を取り込んで、これを保存する。次に、制御回路102は、所定の初期値に対して所定の値を加えた値を第2制御データOFFSETとして設定する。制御回路102は、その後、第1カウンタ116に対してリセット信号resetを出力し、更にその後、適当なタイミング(例えば、9300クロック後)で第1カウンタ116の値を取り込んで、これを保存する。
上述の操作を複数回繰り返すことによって、制御回路102は、第2制御データOFFSETの値と、第1カウンタ116のカウント値との対応関係を測定する。図14に、この測定結果の一例を示す。第2制御データOFFSETの値がJ〜Oの場合における第1カウンタ116のカウント値は、例えば、
OFFSET 第1カウンタ116
J 50
K 75
L 97
M 95
N 78
O 55
となる。
制御回路102は測定結果を調べ、第1カウンタ116のカウント値は、オフセット量がLの場合がその他の場合に比べて大きな値なので、Lの値を第2制御データOFFSETとして選択する。図10のD F/F424は、比較器422からの出力信号CMPOUT4を、クロック信号PLLCKの立ち上がりで取り込む。このとき、図11に示すように、クロック信号PLLCKが、信号CMPOUT4に対して適当なタイミングで立ち上がれば、信号CMPOUT4を安定してとらえて、信号PMOUTとして出力することが可能となる。したがって、2値化回路420のオフセット入力は、適正に補正される必要がある。
また、制御回路102は、いったん閾値THD3の値を決定した後も、閾値THD3の値を小刻みに増加又は減少させて、ゼロビット検出回路108やワンビット検出回路110のそれぞれからの出力信号に係るカウント値が、以前に比べて増加するか減少するかの測定を行う。その結果、カウント値が増加するようであれば、そのときの閾値THD3を新たな閾値として更新して用いることが望ましい。なお、制御回路102は、上述の処理を実行するプログラムが内蔵されたマイクロコンピュータなどによって実現可能である。
また、本発明の第3の実施の形態では、第1カウンタ116の値と共に第2カウンタ118の値を用いて、閾値THD3や2値化回路420のオフセット量の決定を行うように構成されているが、例えば、第2カウンタ118のカウント値を用いずに、第1カウンタ116のカウント値のみを用いて、閾値THD3や2値化回路420のオフセット量の決定を行うようにしてもよい。この場合には、閾値THD3は、第1カウンタ116の値が最大となる閾値(図12の例ではCの値)を用いることが望ましい。
以上、説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、入力の再生ウォブリング信号WBLINに係る値を2値化する際に用いる閾値や、2値化した信号をサンプリングするためのクロック信号の位相を常時最適化できるようにする機能を、簡便な回路で実現することが可能であり、再生状態の悪いディスクの再生時においても、ADIPのアドレス情報を安定して取得することが可能となる。
本発明に係る光ディスクドライブ装置におけるアドレス情報検出回路は、上記の構成を有しており、DVD+RW方式において採用されているADIPのアドレス情報を迅速、かつ正確に再生することが可能であるという効果を有しており、DVD+RW方式の光ディスクに対して、データ記録を行う光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路における技術に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態における、位相変調されたウォブリング信号WBLINからADIP信号を復調するPM復調回路の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるPM復調回路内の各部の信号WBLIN、SIGA、CMPOUT1、CMPOUT3、CMPOUT2、PLLCK、PMOUTを模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるPM復調回路から出力されるクロック信号PLLCK、制御回路から出力されるリセット信号reset、PM復調回路からの出力信号PMOUT、ワンビット検出回路からの出力信号、第1カウンタ及び第2カウンタのカウンタ値を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における、位相変調された再生ウォブリング信号WBLINからアドレス情報を再生するためのアドレス情報検出回路の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る閾値THD1がA〜Gの場合における第1カウンタのカウント値の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る閾値THD1がA〜Gの場合における第2カウンタのカウント値の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移相量がJ〜Pの場合における第1カウンタのカウント値の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における同期保護回路内の状態保持回路によって保持される状態の遷移図である。 本発明の第2の実施の形態におけるPM復調回路から出力されるクロック信号PLLCK、ゼロビット検出回路又はワンビット検出回路からの出力信号、同期保護回路内の状態保持回路の慣性カウンタ、制御回路から出力されるリセット信号reset、PM復調回路からの出力信号PMOUT、慣性カウンタのカウント値に基づいて作成された窓期間を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における位相変調されたウォブリング信号WBLINからADIP信号を復調するPM復調回路の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるPM復調回路内の各部の信号I(t)、Q(t)、D(t)、ABS(t)、CMPOUT4、PLLCKを模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る閾値THD3がA〜Fの場合における第1カウンタのカウント値の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る閾値THD3がA〜Fの場合における第2カウンタのカウント値の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る信号OFFSETがJ〜Oの場合における第1カウンタのカウント値の一例を示す図である。 従来の技術及び本発明に共通する情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。 従来の技術におけるDVD+RWの構造例を模式的に示す斜視図である。 従来の技術における1・ADIPビットとウォブルとの関係を示す図である。 従来の技術におけるADIPの変調のルールを示す図であり、(1)は、ADIPワードシンクを示す図、(2)はADIPゼロビットを示す図、(3)は、ADIPワンビットを示す図である。 従来の技術におけるADIPワードの第1構成例を示す図である。 従来の技術におけるADIPワードの第2構成例を示す図である。
符号の説明
2 グルーブトラック
3 ランドトラック
5 色素膜
6 金蒸着面
7 保護膜
10 アドレス情報検出回路
12 PM復調回路
60 情報記録再生装置
61 光源
62 カップリングレンズ
63 ビームスプリッタ
64 1/4波長板
65 対物レンズ
66 光学系
67 DVD+RW
68 集光レンズ
69 受光素子
70 I/Vアンプ
71 サーボ回路
72 機構系
73 再生回路
75 復調回路
102 制御回路
104 シフトレジスタ
106 ワードシンク検出回路
108 ゼロビット検出回路
110 ワンビット検出回路
112 同期保護回路
114 エラー訂正回路
116 第1カウンタ
118 第2カウンタ
302、310 コンデンサ
304、306 インダクタ
308 抵抗
312、314、316 コンパレータ
318 PLL回路
320 移相回路
322 SR F/F(セット・リセット・フリップフロップ)
324 第1DAC(D/Aコンバータ)
326 第2DAC(D/Aコンバータ)
402 BPF(バンドパスフィルタ)
404 DELAY(遅延回路)
406 HILBERT(ヒルベルトフィルタ)
408 DIV(除算器)
410 ARCTAN(逆正接演算器)
412 位相比較器
414 ループフィルタ
416 絶対値化回路
418 VCO(電圧制御発振器)
420 2値化回路
422 比較器
424 D F/F(Dフリップフロップ)

Claims (3)

  1. アドレス情報及び同期を取るためのビットパターンを所定の規則に従って位相変調した位相変調信号に基づき光ディスクにグルーブを蛇行させて形成した前記光ディスクにデータの記録及び再生を行う光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路において、
    前記光ディスクから抽出された前記データ記録用トラックのウォブリング成分を位相復調する位相復調回路と、
    前記位相復調回路における位相復調結果から、前記ビットパターンを検出するビットパターン検出回路と、
    前記ビットパターン検出回路によって所定の期間に検出された前記ビットパターンの数をカウントするカウンタと、
    記位相復調回路内で前記ウォブリング成分に係る位相反転部の検出のために、周波数選択フィルタを通過させた前記ウォブリング成分の振幅を閾値と比較する比較器と、
    前記カウンタによるカウント結果に基づいて、前記比較器の閾値を制御する制御回路とを、
    有する光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路。
  2. アドレス情報及び同期を取るためのビットパターンを所定の規則に従って位相変調した位相変調信号に基づき光ディスクにグルーブを蛇行させて形成した前記光ディスクにデータの記録及び再生を行う光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路において、
    前記光ディスクから抽出された前記データ記録用トラックのウォブリング成分を位相復調する位相復調回路と、
    前記位相復調回路における位相復調結果から、前記ビットパターンを検出するビットパターン検出回路と、
    前記ビットパターン検出回路によって所定の期間に検出された前記ビットパターンの数をカウントするカウンタと、
    前記位相復調回路内で前記ウォブリング成分に係る位相反転部の検出のために、前記ウォブリング成分の瞬時位相と前記ウォブリング成分が位相同期された結果得られる位相同期ループの瞬時位相との差信号の振幅を閾値と比較する比較器と、
    前記カウンタによるカウント結果に基づいて、前記比較器の閾値を制御する制御回路とを、
    有する光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路。
  3. 記位相復調回路内で前記ウォブリング成分に係る信号の位相反転部の検出結果をラッチするフリップフロップに対して、前記比較器から供給される信号入力と、前記フリップフロップが前記信号入力をラッチするタイミングの基準として用いられるクロック信号との位相関係を、前記カウンタによるカウント結果に基づいて制御する位相関係制御回路を有する請求項1又は2に記載の光ディスクドライブ装置のアドレス情報検出回路。
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