JP2014149892A - 情報記録媒体、情報再生方法および情報再生装置 - Google Patents

情報記録媒体、情報再生方法および情報再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】SNRが低い場合でも、ウォブルとして記録されている情報を正しく再生することができる。
【解決手段】同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成される情報記録媒体であって、連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、グルーブに情報が記録され、情報は、所定数のウォブル区間毎に区切られており、所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数のウォブル区間にシンクマークが位置し、シンクマークとシンクマーク以外のデータとの距離が確保されている情報記録媒体である。
【選択図】図8

Description

本開示は、例えば記録可能な光ディスクに適用される情報記録媒体、情報再生方法および情報再生装置に関する。
従来、レ−ザ光を用いて情報を記録或いは記録情報を再生する光ディスクが実用化されている。光ディスクの種類としては、再生専用型、追記型および書き替え型がある。追記型および書き換え型では、情報の記録のために、予め光ディスクの位置を示すアドレス情報が記録されている必要がある。
アドレス情報を記録する方法して、2種類のものが知られている。その一つは、アドレス情報をプリフォーマットピットとして記録する方式である。他の方式は、溝に対してウォブルと称される溝を形成する信号をアドレス情報によって変調する方式である。プリフォーマットピットを記録することは、ユーザデータの記録用エリアを減少させ、光ディスクの記録容量を減少させる問題がある。ウォブル方式は、そのような問題がない利点がある。なお、溝のことをグルーブと称し、グルーブにより形成されるトラックをグルーブトラックと称する。グルーブは、光ディスクを製造する時に、レーザ光によって照射される部分と定義され、隣接するグルーブ間に挟まれるエリアをランドと称し、ランドにより形成されるトラックをランドトラックと称する。
BD(Blu-ray Disc(登録商標))フォーマットでは、ウォブルによって記録されたアドレスのことをADIP(Address In Pregroove)ワードと称している。ADIPワードには、ADIPユニットと称されるデータ単位の複数個が所定の順序に配置されている。一つのADIPワード中には、アドレス情報、補助データ、リファレンス領域、エラー訂正コード等が格納されている。一つのADIPユニットによって、"0" または"1" の1ビットあるいは同期情報あるいはリファレンスユニットあるいはモノトーンユニットが表現される。1ウォブルは、例えばウォブル基本波(cos(2πft) )の1周期である。
56ウォブルからなる1ADIPユニットの先頭には、所定数のウォブルの区間のシンクマークが配されている。ADIPユニットの何れのタイプにおいても、シンクマークが付加されている。このシンクマークを検出することによって、1ADIPユニットの先頭が検出される。例えば特許文献1には、BDフォーマットのADIPデータの構成、並びにADIPの復調方法について記載されている。
特開2006−12348号公報
アドレスを検出する場合、チルト、デフォーカス等の外乱によって、信号成分が劣化し、アドレス検出性能が大きく劣化する。従来のように、直交演算積分検出結果を閾値検出する場合では、信号成分の劣化によってアドレス検出性能が劣化する。特に、シンクマークを正しく検出することができないと、ECC(Error Correcting Code)の仕組みをアド
レス符号に採用してもアドレスデコード自体が困難となる。
したがって、本開示は、例えばシンクマークの検出に適用され、信号劣化に対して検出性能が劣化することが防止できる情報記録媒体、情報再生方法および情報再生装置の提供を目的とする。
上述の課題を解決するために、本開示は、同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成される情報記録媒体であって、
連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、グルーブに情報が記録され、
情報は、所定数のウォブル区間毎に区切られており、
所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数のウォブル区間にシンクマークが位置し、
シンクマークとシンクマーク以外のデータとの距離が確保されている情報記録媒体である。
本開示は、同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成され、連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、グルーブに情報が記録された情報記録媒体から情報を再生する情報再生方法であって、
情報が所定数のウォブル区間毎に区切られると共に、所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数のウォブル区間にシンクマークが位置し、
シンクマークと対応して複数のウォブル区間のデータを保持し、
保持されているデータとシンクマークのパターンとの距離を求め、
距離を閾値と比較することによって、シンクマークを検出する情報再生方法である。
本開示は、同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成され、連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、グルーブに情報が記録された情報記録媒体から情報を再生する情報再生装置であって、
情報が所定数のウォブル区間毎に区切られると共に、所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数のウォブル区間にシンクマークが位置し、
シンクマークと対応して複数のウォブル区間のデータを保持する保持部と、
保持部に保持されているデータとシンクマークのパターンとの距離を求める演算部と、
距離を閾値と比較する比較部とを備え、
比較部の比較結果によって、シンクマークを検出する情報再生装置である。
本開示によれば、SN比が悪い信号であってもアドレスのシンクマークのような所望の信号を確実に検出することができる。
BDフォーマットのアドレスデータの説明のための略線図である。 BDフォーマットのADIPユニットの説明のための略線図である。 BDフォーマットのADIPワードのデータ構造の説明のための略線図である。 MSK変調波形の説明のための波形図である。 従来の復調回路の一例のブロック図である。 STW変調方式の説明のための波形図である。 STW変調方式の説明のための波形図である。 本開示の第1の実施の形態の説明に使用するADIPユニットの種類を示す略線図である。 本開示の第1の実施の形態の再生装置を示すブロック図である。 本開示の第1の実施の形態を説明するための略線図である。 本開示の第2の実施の形態の説明に使用するADIPユニットの種類を示す略線図である。 本開示の第2の実施の形態を説明するための略線図である。
以下に説明する実施の形態は、本開示の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本開示の範囲は、以下の説明において、特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
以下の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.BDフォーマット>
<2.第1の実施の形態>
<3.第2の実施の形態>
<4.変形例>
<1.BDフォーマット>
本開示は、BD(Blu-ray Disc(登録商標))フォーマットに準じるアドレス情報のフォーマットに対して適用できる。このことによって、実用化されている高密度光ディスクであるBDの技術の多くの部分を利用できる。したがって、本開示の説明に先立ってBDフォーマットにおけるアドレス情報について説明する。
図1に示すように、書き込まれるメインデータは、RUB(Recording Unit Block)を単位とする系列(RUBn+0 ,RUBn+1 ,RUBn+2 ,RUBn+3 ,・・・・)である。RUBは、メインデータ(記録再生データ)を記録する単位であり、所定の長さ例えば64kバイトとされている。1RUB毎に3個のADIP(Address In Pregroove)ワードADIP0、ADIP1、ADIP2が割り当てられている。ADIP0、ADIP1、ADIP2は、互いに同一のアドレス情報を有している。
さらに、一つのADIPワードには、83(ユニットナンバー0−82)のADIPユニットが含まれている。一つのADIPワード中には、24ビットのアドレス情報、12ビットの補助データ、リファレンス領域、エラー訂正コード等が格納されている。これらの情報は、83ADIPユニット中の例えば60ADIPユニットを使用して表されている。
図2に示すように、合計56個のウォブル区間のかたまりが一つのADIPユニットとされ、このADIPユニットによって、"0" または"1" の1ビットあるいは同期情報あるいはリファレンスユニットあるいはモノトーンユニットが表現される。1ウォブルは、例えばウォブル基本波(cos(2 πft) )の1周期である。したがって、1ADIPワードが(83×56)ウォブル区間からなる。図2には、ADIPユニットの8種類(モノトーンユニット、リファレンスユニット、4種類の同期ユニットおよびデータの"0" および"1" をそれぞれ表す2種類のデータユニット)が示されている。なお、図2では、スペース上の制約から35個のウォブル区間のかたまりが示されている。
図2に示すように、56ウォブル区間からなるADIPユニットに対して0から55のウォブル番号を付加して区別すると、例えばウォブル番号が0から2までの区間等は、MSK(Minimum Shift Keying)で変調され、リファレンスユニットとデータユニットのウォブル番号18から54までがSTW(Saw Tooth Wobble)で変調される。変調されていないモノトーン・ウォブルは、所定周波数(cos(2πft))のウォブル基本波でウォブルする。
ADIPワードは、図3に示すようなデータ構造を有する。図3におけるADIPユニットタイプが図2におけるADIPユニットの種類と対応している。一つのADIPワードには、60ビットのデータが含まれている。
MSK変調波形(MSKマークと適宜称する)は、図4に示すように、前後をモノトーンウォブルで挟まれた3個のウォブル区間によって構成されている。すなわち、各ウォブル区間は、cos(1.5ωt)、−cos(ωt)、−cos(1.5ωt)と表される。前後のウォブル区間の周波数がウォブル基本波の周波数の1.5倍とされているので、中心のウォブルの波形がMSKでない部分に対して極性が反転されている。各ADIPユニットの先頭(0−2番目のウォブル)に対して配置され、ADIPユニットの先頭位置を検出するためのシンクマークとして使用される。
さらに、図2に示すように、データ0のADIPユニットの先頭から14〜16番目のウォブル区間の位置にMSKが配置され、データ1のADIPユニットの先頭から12〜14番目のウォブル区間の位置にMSKが配置される。このように、MSKの位置によって、データの0と1とが表されている。
データ0のADIPユニットにおいて、MSKが0とされると共に、先頭から18〜55番目のウォブル区間に0を表すSTWが配置される。データ1のADIPユニットにおいて、MSKが1とされると共に、先頭から18〜55番目のウォブル区間に1を表すSTWが配置される。
STW方式は、ウォブル基本波(cos(2πft))に対して2次高調波(sin(2π2ft)) を加算または減算することによって、のこぎり歯に似た変調波形を生成するものである。2次高調波の振幅は、ウォブル基本波の1/4程度の小さなものとされている。データの"0" または"1" によって、加算および減算の一方が選択されるので、変調波形が異なったものとされる。リファレンスユニットとデータユニットのウォブル番号が18〜54の区間に繰り返して記録されている。
このように2種類の方式を使用するのは、各方式の短所を補うことを可能とするためである。MSK方式では、ADIPユニットの先頭の3個のウォブルを変調することによって1ビットが記録されるので、再生時のデータの位置を決める基準として使うことができる。一方、STW方式は、微小な波形変化として、広い範囲にわたって繰り返し記録されており、再生時には、再生信号を積分して"0" または"1" を判別している。したがって、再生信号をデータの区切りを検出するための情報として使用することが難しい。しかしながら、局所的な記録方式であるMSK方式は、ディスク上の傷、ゴミ等に起因する欠陥の影響を受けやすい。STW方式は、より長い期間にわたって記録されるので、欠陥の影響を受けにくい利点がある。
従来の復調回路は、図5に示す構成とされている。入力端子1に対して、ディスクから再生されたウォブル信号が供給される。乗算器2によって、ウォブル信号と入力端子3からのキャリア信号とが乗算される。キャリア信号は、再生信号と同期した信号であり、MSKの復調時には、同じ周波数のキャリアが乗算され、STWの復調時には、2倍の周波数のキャリアが乗算される。
乗算器2の出力信号が積分器4に供給される。積分器4に対して端子5からリセット信号が入力され、リセット信号によって、積分器4がリセットされ、積分器4が蓄積していた値が初期値例えば0に戻る。積分器4の出力信号がサンプルおよびホールド回路6および7に供給される。
サンプルおよびホールド回路6、7に対してそれぞれ端子8、9からサンプリングパルスが供給される。サンプリングパルスは、MSKおよびSTWのそれぞれの区間において、ウォブル信号をサンプルおよびホールドする。サンプルおよびホールド回路6の出力信号が比較回路10および11に供給される。
比較回路10に対して端子12から基準レベルが供給され、比較回路10に対して端子12から基準レベルが供給される。基準レベルは、サンプルおよびホールド回路6および7のそれぞれから出力されるウォブル信号の中心の値である。比較回路10および11は、基準レベルに対して入力信号が大きい場合に+1の値の出力を発生し、逆に、比較回路10および11は、基準レベルに対して入力信号が小さい場合に−1の値の出力を発生する。比較回路10からSTWの復調出力が得られ、比較回路11からMSKの復調出力が得られる。例えば図4に示すようなMSKマークの場合、3個のウォブル区間の中で、中央のウォブル区間とその後のウォブル区間で−1となる検出出力が得られる。
図6および図7を参照してSTW方式の変調ウォブル信号についてより詳細に説明する。図6および図7において、横軸が時間軸を示し、ウォブル基本波の1周期(すなわち、1ウォブル区間)が図示され、縦軸が正規化された振幅を示す。図6Aは、データc(n)が"1" の場合の波形を示し、図7Aは、データc(n)が"0" の場合の波形を示す。
図6Aおよび図7Aにおいて、破線で示す波形がウォブル基本波S0(=cos(2πft)
である。c(n)="1" の場合では、ウォブル基本波S0に対して2倍の周波数のsin信号が
加算されることによって変調された波形S1が形成される。すなわち、S1=Acos(2πft) +asin(2π2ft)である。A>aの関係とされ、例えばA=1,a=0.2とされる。この変調ウォブル波形S1は、時間方向に対して立ち上がり(ディスクの径方向では、ディスクの外側方向)がウォブル基本波S0に比して緩やかで、立ち下がり(ディスクの径方向では、ディスクの内側方向)がウォブル基本波S0に比して急峻となるように変調された波形である。
図7Aに示すように、c(n)="0" の場合では、ウォブル基本波S0に対して2倍の周波数のsin信号が減算されることによって変調された波形S2が形成される。すなわち、S
2=Acos(2πft) −asin(2π2ft)である。この変調ウォブル波形S2は、時間方向に対して立ち上がり(ディスクの外側方向)がウォブル基本波S0に比して急峻で、立ち下がり(ディスクの内側方向)がウォブル基本波S0に比して緩やかとなるように変調された波形である。変調ウォブル波形S1およびS2の何れも、ゼロクロス点がウォブル基本波と同一の位相となり、復調側におけるクロックを容易に抽出できるようになされている。
図6Aおよび図7Aにおいて、波形S3およびS4のそれぞれは、復調側の処理(図5参照)において使用される周波数がウォブル基本波の2倍の周波数のsin 信号(sin(2π2ft))を再生変調ウォブル信号に乗じたものを示す。すなわち、再生変調ウォブル波形S1×sin(2π2ft)によって波形S3が得られ、再生変調ウォブル波形S2×sin(2π2ft)によって波形S4が得られる。
復調側では、図6Bおよび図7Bにそれぞれ示すように、波形S3およびS4のそれぞれを1ウォブル区間にわたって積分(積算)することによって積分値ΣS3およびΣS4が得られる。1ウォブル区間を経過した時点の積分値ΣS3が正の値v1となる。一方、1ウォブル区間を経過した時点の積分値ΣS4が負の値v0となる。積分値は、ウォブル信号のセンターの基準レベルと比較され、例えばv1=+1、v0=−1と扱われる。
データの1ビットが56ウォブルで表されるので、全て+1であれば、56ウォブルの積分結果として+56が得られ、全て−1であれば、56ウォブルの積分結果として−56が得られる。各ウォブルの積分値として求められた再生チップ系列に対して記録時に使用されたのと同一の符号系列が乗算され、その結果を56ウォブル積分した結果に基づいてデータの1ビット(1/0)(0および1は、論理的値を意味する)が判別される。
<2.第1の実施の形態>
「ADIPユニットの構成」
本開示の第1の実施の形態では、上述したBDフォーマットにおけるADIPユニットの構成を図8に示すように変更して信号劣化時の検出能力をより高くするものである。すなわち、ADIPワードは、BDフォーマットと同様に、83個のADIPユニットによって構成され、各ADIPユニットが56ウォブルによって構成されている。そして、ADIPワードのそれぞれにアドレス情報、エラー訂正コード等が含まれている。各ADIPワードは、(56×83)ウォブル区間を含んでいる。
前述したように、BDフォーマットにおけるADIPユニットとしては、図2に示すように、8種類存在している。本開示の第1の実施の形態では、図8に示すように、12種類のADIPユニットの種類を規定する。さらに、STWの変調方式のみを採用する。
一つのADIPユニットの56ウォブル区間が以下のように規定される。
ウォブル番号0〜ウォブル番号7:シンクマーク
ウォブル番号12〜ウォブル番号19:データマークA
ウォブル番号22〜ウォブル番号29:データマークB
シンクマークは、全ADIPユニットの間で共通のデータである。すなわち、データ1のSTWが(ウォブル番号0,1,4,5)に配置され、データ0のSTWが(ウォブル番号2,3,6,7)に配置される。
モノトーンユニットは、シンクマーク以外が無変調のウォブル基本波(モノトーン)とされたデータである。
リファレンスユニットSTW+およびSTW−は、それぞれシンクマークに加えて下記のデータ構成を有する。
リファレンスユニットSTW+:ウォブル番号32〜ウォブル番号51までにデータ1のSTWが配される。
リファレンスユニットSTW−:ウォブル番号32〜ウォブル番号51までにデータ0のSTWが配される。
シンクユニット0〜シンクユニット3は、データマークAおよびデータマークBの構成によって区別可能とされている。
データ0およびデータ1は、それぞれシンクマークに加えて下記に示すように、データマークAに配置されるSTWによって規定されている。
データ0:ウォブル番号12〜ウォブル番号15までにデータ1のSTWが配され、ウォブル番号16〜ウォブル番号19までにデータ0のSTWが配される。
データ1:ウォブル番号12〜ウォブル番号15までにデータ0のSTWが配され、ウォブル番号16〜ウォブル番号19までにデータ1のSTWが配される。
従来のBDフォーマットのように、グループのみにデータを記録する場合には、上述したデータでもってアドレス情報が記録される。さらに、記録密度を高くするために、ランドに対しても記録を行う場合に、ランドアドレスの再生を可能とするために、STWの位相が異なるデータを規定している。すなわち、データ0として、ウォブル番号32〜51が1の値のデータ0(STW+)と、ウォブル番号32〜51が0の値のデータ0(STW−)とを規定する。データ1に関しても、ウォブル番号32〜51が1の値のデータ1(STW+)と、ウォブル番号32〜51が0の値のデータ1(STW−)とを規定する。なお、ウォブル番号32〜51のエリアのSTWの有無と無関係に、データマークAは、データ0とデータ1とのそれぞれで共通のSTWのデータとされている。
「ディスク再生装置」
本開示の第1の実施の形態によるディスク再生装置について、アドレスの再生を主に説明する。図9に示すように、光ディスク21に対してデータが記録され、光ディスク21からデータが再生される。
光ディスク21がスピンドルモータ22によって回転される。ランドおよびグループの両方に対してデータを記録する場合には、ウォブルの位相が隣接トラック間で揃っていることが望ましいので、光ディスク21が角速度一定で回転される。すなわち、光ディスク21がCAV方式またはゾーンCAV方式で回転される。光学ヘッド23に対してレーザ駆動部24からの駆動信号が供給され、記録データ25に応じて強度が変調されたレーザビームが光学ヘッド23から光ディスク21に対して照射され、再生されたアドレス情報に基づいて決定された光ディスク21の所定の位置にデータが記録される。
光ディスク21に対して光学ヘッド23からの読み取りレーザビームが照射され、その反射光が光学ヘッド23内のフォトディテクタによって検出され、信号検出部26によって再生信号が検出される。信号検出部26からは、再生信号27、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等のサーボエラー信号28、並びにウォブル信号29が取り出される。ウォブル信号29は、トラック方向で光検出素子が2分割された検出器の出力信号である。例えば二つの検出器の和の信号がウォブル信号29として取り出される。ウォブル信号29は、ウォブル波形に応じたものとなる。
エラー信号28がサーボ回路30に供給される。サーボ回路30によってスピンドルモータ22の回転が角速度一定に制御され、光学ヘッド23のフォーカスおよびトラッキングが制御される。
信号検出部26により検出されたウォブル信号29がA/Dコンバータ31に供給され、A/Dコンバータ31によってディジタル信号に変換される。A/Dコンバータ31の出力信号がデジタルPLL(Phase Locked Loop )32および復調回路33に供給される。PLL32から再生信号と同期したクロックが出力される。クロックが再生時の処理のタイミングの基準とされる。復調回路33に対してPLL32からクロックが供給される。
復調回路33は、STW信号を復調する。復調されたSTW信号がシンクマーク検出回路34に供給される。シンクマーク検出回路34によって、各ADIPユニットの先頭のシンクマークが検出される。シンクマークの検出信号およびデータがADIPデコーダ35に供給される。ADIPデコーダ35は、ADIPワード毎に記録されているアドレスデータ等を復号し、エラー訂正を行う。
復調回路33において、上述したように、周波数がウォブル基本波の2倍の周波数のsin 信号(sin(2π2ft))が再生されたSTW信号(ウォブル信号)に乗じられる。乗算結果が1ウォブル区間内で積分される。データが1の場合のSTW信号の積分結果を+1であり、データが0の場合のSTW信号の積分結果を−1であり、モノトーン信号の積分結果は、0である。シンクマーク検出回路34では、再生されたSTW信号の連続する8個の値のパターンと、既知のシンクマークのパターンとの間のメトリックを計算し、求められたメトリックが所定値以下の場合に再生されたそのSTW信号をシンクマークであると検出している。なお、メトリックの用語は、ユークリッド距離の意味で使用している。ユークリッド距離は、二つの値の差の二乗和の平方根であるが、平方根の演算処理を行う回路、ソフトウェアが複雑であるので、本開示では、差の二乗和の二乗距離をメトリックとして使用する。
図8に示すADIPユニットのデータ構造において、シンクマークは、{+1,+1,−1,−1,+1,+1,−1,−1}と表される。図10Aは、シンクマークに対してノイズが重畳された状況を模式的に示している。さらに、ノイズの分散が示されている。従来のシンクマークの検出方法は、センターの0の値を基準として、+1と−1とを判別するものであった。すなわち、+0.5を超える値を+1と判定し、−0.5より小の値を−1と判定している。
一方、本開示の第1の実施の形態では、シンクマークのパターンが他のパターンに対して、少なくとも最小距離8離れている。すなわち、次式で示すように、メトリックが演算され、(8/2=4)より小さいメトリックであれば、シンクマークと判定される。
sync=(y0 −1)2 +(y1 −1)2 +(y2 −(−1))2 +(y3 −(−1))2 +(y4 −1)2 +(y5 −1)2 +(y6 −(−1))2 +(y7 −(−1))2 <8/2=4
例えばウォブル基本波からなるモノトーンは、{0,0,0,0,0,0,0,0}と表される。したがって、モノトーンとシンクマークとの二乗距離は、8である。この二乗距離が最小である。
従来のシンクマークの検出方法では、閾値0.5に対するノイズ分散によってシンクマークが判定されていた。本開示の第1の実施の形態では、メトリックを演算し、図10Bに示すように、(√8/2=√2)に対するノイズ分散によってシンクマークが判定される。したがって、従来の検出方法と比較すると、√2/0.5=2√2=約9dB、ノイズに対して強くなる。さらに、第1の実施の形態では、STWの変調方式のみを使用しているので、周波数が変化するMSKを使用する場合のように、PLLのロックが難しくなる問題を生じない利点がある。
上述したように、シンクマークが検出された後に、データマークの検出処理がなされる。シンクマークは、8ウォブル区間の全てのパターンと比較される可能性があるが、データマークの検出は、シンクマークの検出の後になされるので、ADIPユニット内のデータマークのウォブル番号が分かっている。すなわち、第1の実施の形態では、ウォブル番号12〜19とウォブル番号22〜29のそれぞれにおいて、データマークAとデータマークBの検出がなされる。データマークの検出時においても、データマーク間の最小二乗距離として8が保証される。この場合の閾値は、(8/2=4)でそれぞれのデータマークは、次式で検出できる。
data0 =(y0 −1)2 +(y1 −1)2 +(y2 −1)2 +(y3 −1)2 +(y4 −(−1))2 +(y5 −(−1))2 +(y6 −(−1))2 +(y7 −(−1))2 <8/2=4
data1 =(y0 −(−1))2 +(y1 −(−1))2 +(y2 −(−1))2 +(y3 −(−1))2 +(y4 −1)2 +(y5 −1)2 +(y6 −1)2 +(y7 −1)2 +<8/2=4
上式のLdata0が検出できたときは、データ0と判定し、Ldata0が検出できないときは、上式のLdata1 が検出できるか否かを判定し、検出できたときは、データ1と判定する。Ldata0およびLdata1の何れも検出できないときは、ウォブル基本波と判定する。
<3.第2の実施の形態>
「ADIPユニットの構成」
本開示の第2の実施の形態では、上述したBDフォーマットにおけるADIPユニットの構成を図11に示すように変更して信号劣化時の検出能力をより高くするものである。すなわち、ADIPワードは、BDフォーマットと同様に、83個のADIPユニットによって構成され、各ADIPユニットが56ウォブル区間によって構成されている。そして、ADIPワードのそれぞれにアドレス情報、エラー訂正コード等が含まれている。各ADIPワードは、(56×83)ウォブル区間を含んでいる。
前述したように、BDフォーマットにおけるADIPユニットとしては、図2に示すように、8種類存在している。本開示の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、図11に示すように、12種類のADIPユニットの種類を規定する。さらに、MSK変調方式とSTW変調方式とが混在している。
一つのADIPユニットの56ウォブル区間が以下のように規定される。
ウォブル番号0〜ウォブル番号5:MSKを使用するシンクマーク
ウォブル番号12〜ウォブル番号19:MSKを使用するデータマークA
ウォブル番号22〜ウォブル番号29:MSKを使用するデータマークB
シンクマークは、全ADIPユニットの間で共通のデータである。すなわち、6個のウォブル区間に対して2個のMSKマークが配置される。
モノトーンユニットは、シンクマーク以外が無変調のウォブル基本波(モノトーン)とされたデータである。
リファレンスユニットSTW+およびSTW−は、それぞれシンクマークに加えて下記のデータ構成を有する。
リファレンスユニットSTW+:ウォブル番号32〜ウォブル番号51までにデータ1のSTWが配される。
リファレンスユニットSTW−:ウォブル番号32〜ウォブル番号51までにデータ0のSTWが配される。
シンクユニット0〜シンクユニット3は、データマークAおよびデータマークBのMSKの配置によって区別可能とされている。
データ0およびデータ1は、それぞれシンクマークに加えて下記に示すように、データマークAに配置されるSTWによって規定されている。
データ0:ウォブル番号12〜ウォブル番号14までにMSKのマークが配される。
データ1:ウォブル番号17〜ウォブル番号19までにMSKのマークが配される。
従来のBDフォーマットのように、グループのみにデータを記録する場合には、上述したデータでもってアドレス情報が記録される。さらに、記録密度を高くするために、ランドに対しても記録を行う場合に、ランドアドレスの再生を可能とするために、STWの位相が異なるデータを規定している。すなわち、データ0として、ウォブル番号32〜51が1の値のデータ0(STW+)と、ウォブル番号32〜51が0の値のデータ0(STW−)とを規定する。データ1に関しても、ウォブル番号32〜51が1の値のデータ1(STW+)と、ウォブル番号32〜51が0の値のデータ1(STW−)とを規定する。なお、ウォブル番号32〜51のエリアのSTWの有無と無関係に、データマークAおよびデータマークBは、データ0とデータ1とのそれぞれで共通のMSKマークからなるデータとされている。
MSKの復調方法の一つの例は、最初にMSKマークに対してウォブル周波数のウォブル基本波を2周期分乗算し、乗算結果を積分する。偶数周期と奇数周期の二つの結果は、正規化すると、{+1,−1,−1}となる。モノトーンエリアでは、常に+1以上の正の値が発生する。MSKでは、+1/−1の2値検出であるので、図12Aに示すように、閾値が1である。
一方、本開示の第2の実施の形態では、シンクマークのパターンが他のパターンに対して、少なくとも最小距離8離れている。すなわち、次式で示すように、メトリックが演算され、(22 ×4=16/2=8)より小さいメトリックであれば、シンクマークと判定される。
sync=(y0 −1)2 +(y1 −(−1))2 +(y2 −(−1))2 +(y3 −1)2 +(y4 −(−1))2 +(y5 −(−1))2 <16/2=8
例えばウォブル基本波からなるモノトーンは、{+1,+1,+1,+1,+1,+1}と表される。モノトーンのシンクマークとの二乗距離は、(1−1)2 +(1−(−1))2 +(1−(−1))2 +(1−1)2 +(1−(−1))2 +(1−(−1))2 =16である。したがって、モノトーンがシンクマークと判定されない。この例が最短距離である。
従来のシンクマーク検出方法では、閾値1に対するノイズ分散でシンクマークが判定されていた。本開示の第2の実施の形態では、メトリックを演算することによって、図12Bに示すように、(√16/2=2)に対するノイズ分散でシンクマークが判定される。したがって、従来の検出方法と比較して、6dB、ノイズに対して強くなる。
上述したように、シンクマークが検出された後に、データマークの検出処理がなされる。シンクマークは、全てのパターンと比較される可能性があるが、データマークの検出は、シンクマークの検出の後になされるので、ADIPユニット内のデータマークのウォブル番号が分かっている。すなわち、第1の実施の形態と同様に、ウォブル番号12〜19とウォブル番号22〜29のそれぞれにおいて、データマークAとデータマークBの検出がなされる。rmw(>1)は、ウォブル基本波の積分値である。データマークの検出時においても、データマーク間の最小二乗距離として8が保証される。この場合の閾値は、8/2=4でそれぞれのデータマークは、次式で検出できる。
data0=(y0 −1)2 +(y1 −(−1))2 +(y2 −(−1))2 +(y5
mw2 +(y6 −rmw2 +(y7 −rmw2 <8/2=4
data1=(y0 −rmw2 +(y1 −rmw2 +(y2 −rmw2 +(y5 −1)2 +(y 6 −(−1))2 +(y7 −(−1)2 +<8/2=4
上式のLdata0が検出できたときは、データ0と判定し、Ldata0が検出できないときは、上式のLdata1 が検出できるか否かを判定し、検出できたときは、データ1と判定する。Ldata0およびLdata1の何れも検出できないときは、ウォブル基本波と判定する。
<4.変形例>
以上、本開示の実施の形態について具体的に説明したが、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施の形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いても良い。例えばシンクマークとしては、連続する8個のウォブル番号を使用する構成に限らず、他の数のウォブル番号を使用したり、基本ウォブル波を間に介在させる等の種々の変形が可能である。MSKマークをシンクマークとして使用する場合も、異なる数のMSKマークを使用することも可能である。
なお、本開示は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成される情報記録媒体であって、
連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、前記グルーブに情報が記録され、
前記情報は、所定数のウォブル区間毎に区切られており、
前記所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数のウォブル区間にシンクマークが位置し、
前記シンクマークと前記シンクマーク以外のデータとの距離が確保されている情報記録媒体。
(2)
前記所定数のウォブル区間には、デジタルデータを示すデータマークが含まれ、
前記データマークと前記データマーク以外のデータとの距離が確保されている(1)に記載の情報記録媒体。
(3)
前記距離は、データの差の二乗和である(1)(2)の何れかに記載の情報記録媒体。
(4)
前記距離が閾値より小となる場合に、前記シンクマークと検出する(1)(2)(3)の何れかに記載の情報記録媒体。
(5)
前記シンクマークが複数のウォブル区間からなるSTW変調方式の変調信号である(1)(2)(3)(4)の何れかに記載の情報記録媒体。
(6)
前記所定数のウォブル区間には、デジタルデータを示すデータマークが含まれ、
前記データマークがデータマーク以外のデータとの距離が確保され、
前記データマークが複数のウォブル区間からなるSTW変調方式の変調信号である(5)に記載の情報記録媒体。
(7)
前記シンクマークが複数のウォブル区間からなるMSK変調方式の変調信号である(1)(2)(3)(4)の何れかに記載の情報記録媒体。
(8)
前記所定数のウォブル区間には、デジタルデータを示すデータマークが含まれ、
前記データマークがデータマーク以外のデータとの距離が確保され、
前記データマークが複数のウォブル区間からなるMSK変調方式の変調信号である(7)に記載の情報記録媒体。
(9)
前記グルーブおよび前記グルーブに隣接するランドに情報を記録するようになされた(1)(2)(3)(4)(5)(7)の何れかに記載の情報記録媒体。
(10)
同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成され、連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、前記グルーブに情報が記録された情報記録媒体から前記情報を再生する情報再生方法であって、
前記情報が所定数のウォブル区間毎に区切られると共に、前記所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数の前記ウォブル区間にシンクマークが位置し、
前記シンクマークと対応して複数の前記ウォブル区間のデータを保持し、
保持されているデータと前記シンクマークのパターンとの距離を求め、
前記距離を閾値と比較することによって、前記シンクマークを検出する情報再生方法。(11)
同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成され、連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、前記グルーブに情報が記録された情報記録媒体から前記情報を再生する情報再生装置であって、
前記情報が所定数のウォブル区間毎に区切られると共に、前記所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数の前記ウォブル区間にシンクマークが位置し、
前記シンクマークと対応して複数の前記ウォブル区間のデータを保持する保持部と、
前記保持部に保持されているデータと前記シンクマークのパターンとの距離を求める演算部と、
前記距離を閾値と比較する比較部とを備え、
前記比較部の比較結果によって、前記シンクマークを検出する情報再生装置。
2・・・乗算器
4・・・積分器
6,7・・・サンプルおよびホールド回路
10,11・・・比較回路
21・・・光ディスク
23・・・光学ヘッド
32・・・PLL
33・・・復調回路
34・・・シンクマーク検出回路
35・・・ADIPデコーダ

Claims (11)

  1. 同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成される情報記録媒体であって、
    連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、前記グルーブに情報が記録され、
    前記情報は、所定数のウォブル区間毎に区切られており、
    前記所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数のウォブル区間にシンクマークが位置し、
    前記シンクマークと前記シンクマーク以外のデータとの距離が確保されている情報記録媒体。
  2. 前記所定数のウォブル区間には、デジタルデータを示すデータマークが含まれ、
    前記データマークと前記データマーク以外のデータとの距離が確保されている請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 前記距離は、データの差の二乗和である請求項1に記載の情報記録媒体。
  4. 前記距離が閾値より小となる場合に、前記シンクマークと検出する請求項1に記載の情報記録媒体。
  5. 前記シンクマークが複数のウォブル区間からなるSTW変調方式の変調信号である請求項1に記載の情報記録媒体。
  6. 前記所定数のウォブル区間には、デジタルデータを示すデータマークが含まれ、
    前記データマークがデータマーク以外のデータとの距離が確保され、
    前記データマークが複数のウォブル区間からなるSTW変調方式の変調信号である請求項5に記載の情報記録媒体。
  7. 前記シンクマークが複数のウォブル区間からなるMSK変調方式の変調信号である請求項1に記載の情報記録媒体。
  8. 前記所定数のウォブル区間には、デジタルデータを示すデータマークが含まれ、
    前記データマークがデータマーク以外のデータとの距離が確保され、
    前記データマークが複数のウォブル区間からなるMSK変調方式の変調信号である請求項7に記載の情報記録媒体。
  9. 前記グルーブおよび前記グルーブに隣接するランドに情報を記録するようになされた請求項1に記載の情報記録媒体。
  10. 同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成され、連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、前記グルーブに情報が記録された情報記録媒体から前記情報を再生する情報再生方法であって、
    前記情報が所定数のウォブル区間毎に区切られると共に、前記所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数の前記ウォブル区間にシンクマークが位置し、
    前記シンクマークと対応して複数の前記ウォブル区間のデータを保持し、
    保持されているデータと前記シンクマークのパターンとの距離を求め、
    前記距離を閾値と比較することによって、前記シンクマークを検出する情報再生方法。
  11. 同心円状または渦巻き状に情報トラックが形成され、連続的にウォブルするグルーブが予め形成され、前記グルーブに情報が記録された情報記録媒体から前記情報を再生する情報再生装置であって、
    前記情報が所定数のウォブル区間毎に区切られると共に、前記所定数のウォブル区間の区切り近傍の複数の前記ウォブル区間にシンクマークが位置し、
    前記シンクマークと対応して複数の前記ウォブル区間のデータを保持する保持部と、
    前記保持部に保持されているデータと前記シンクマークのパターンとの距離を求める演算部と、
    前記距離を閾値と比較する比較部とを備え、
    前記比較部の比較結果によって、前記シンクマークを検出する情報再生装置。
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