JP2002236903A - Icタグ - Google Patents

Icタグ

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JP2002236903A JP2001369491A JP2001369491A JP2002236903A JP 2002236903 A JP2002236903 A JP 2002236903A JP 2001369491 A JP2001369491 A JP 2001369491A JP 2001369491 A JP2001369491 A JP 2001369491A JP 2002236903 A JP2002236903 A JP 2002236903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面への情報記録が可能であり、内部のIC
回路や配線回路が透けて見えてしまうというセキュリテ
ィー上の心配がなく、強度と耐水性に優れ、屋内外を問
わず、大気中、水中でも用いることが出来、冷凍食品用
容器、工業製品、各種薬品容器、物流管理用途、製造工
程管理用途などに使用可能であるICタグを提供する。 【解決手段】 IC回路層(B)またはIC回路層
(B)を含むIC回路保護層(C)の少なくとも片面に
接着剤層(D)を介して熱可塑性樹脂フィルム層(A)
を設け、積層貼合されることを特徴とするタグ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの送受信を
行う配線回路とIC回路を積層構成の内部に持ち、デー
タの書き込みや読み出しが行えるICを内包したICタ
グに関するものである。本発明により得られるICタグ
は、表面への情報記録が可能であり、内部のIC回路や
配線回路が透けて見えてしまうというセキュリティー上
の心配がなく、強度と耐水性に優れ、屋内外を問わず、
大気中、水中でも用いることが出来、冷凍食品用容器、
工業製品、各種薬品容器、物流管理用途、製造工程管理
用途などに使用可能である。
【0002】
【従来の技術】近年、ICモジュールを内包し、外部の
リーダ、ライタを介してデータを非接触で送受信するカ
ードが普及し始めている。同様な用途でICタグの提案
もなされている。例えば、特開平11−277961号
公報や特開平11−277963号公報、特開平11−
134460号公報や特開平11−231782号公報
にはICタグの構造と使用例が開示されている。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の特許
文献に開示されているようなICタグの用途を更に拡大
できるような表面への情報記録適性、セキュリティー
性、強度、耐水性を実現するICタグの提供を目的とす
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の積層構
成を規定し、用いる表面の熱可塑性樹脂フィルムの特性
を規定し、その内部もしくは表面にIC回路と配線回路
を有するIC回路層を持ち、強度、耐水性に優れるにも
かかわらず、外観は従来の単なる紙タグに見え、違和感
を与えないものである。すなわち、本発明は、熱可塑性
樹脂フィルム層(A)、接着剤層(D)、IC回路層
(B)またはIC回路層(B)を含むIC回路保護層
(C)の積層構造を有することを特徴とするICタグを
提供する。
【0004】本発明のICタグの好ましい実施態様で
は、熱可塑性樹脂フィルム層(A)とIC回路層(B)
の間に光隠蔽層(E)を設けるのが好ましい。更に光隠
蔽層(E)とIC回路層(B)の間に熱可塑性樹脂フィ
ルム層(F)、接着剤層(D)を設けるのが好ましい。
また、IC回路層(B)がICタグより小さく、IC回
路層(B)の厚みがIC回路保護層(C)の厚さ以下で
あることを特徴とする。また、熱可塑性樹脂フィルム層
(A)とIC回路保護層(C)との間に接着剤層(D)
を設けることが好ましい。さらに、熱可塑性樹脂フィル
ム層(A)とIC回路保護層(C)の間に光隠蔽層
(E)を設けることが好ましい。また、熱可塑性樹脂フ
ィルム層(A)と接着剤層(D)の間に接着剤層(D)
と、少なくとも片面上に光隠蔽層(E)を設けた熱可塑
性樹脂フィルム層(F)を設けることが好ましい。
【0005】これらICタグは、白色度が85%以上で
あるのが好ましく、また全光線透過率が15%以下であ
るのが好ましい。熱可塑性樹脂フィルム層(A)が、不
透明度が80%以上であり、かつ白色度が90%以上で
あるのが好ましい。熱可塑性樹脂フィルム層(A)が、
次式で算出された空孔率が10〜60%であるのが好ま
しい。 空孔率(%)=[(ρ0 −ρ)/ρ0 ]×100 (式中、ρ0 はフィルムの真密度であり、ρはフィルム
の密度である。)熱可塑性樹脂フィルム層(A)、及び
熱可塑性樹脂フィルム層(F)に用いられる熱可塑性樹
脂が、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリエステル系
樹脂であるのが好ましく、ポリオレフィン系樹脂が、プ
ロピレン系樹脂であるのが好ましい。また、熱可塑性樹
脂フィルム層(A)の表面に記録層を設けることが好ま
しい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明における各層は以下のとおりである。 (1)熱可塑性樹脂フィルム層(A) 本発明の熱可塑性樹脂フィルム層(A)は熱可塑性樹脂
と無機微細粉末及び/又は有機フィラーとで構成され
る。使用される熱可塑性樹脂としては、高密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のエ
チレン系樹脂、あるいはプロピレン系樹脂、ポリメチル
−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等
のポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−
6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12等の
ポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやその
共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエス
テル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボネー
ト、アタクティックポリスチレン、シンジオタクティッ
クポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等の熱可塑
性樹脂が挙げられる。これらは2種以上混合して用いる
こともできる。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂
を用いることが好ましい。更にポリオレフィン系樹脂の
中でも、コスト面、耐水性、耐薬品性の面からプロピレ
ン系樹脂、高密度ポリエチレンがより好ましい。
【0007】かかるプロピレン系樹脂としては、プロピ
レン単独重合体でありアイソタクティックないしはシン
ジオタクティック及び種々の程度の立体規則性を示すポ
リプロピレン、プロピレンを主成分とし、これとエチレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1,4−メ
チルペンテン−1等のα−オレフィンとの共重合体が使
用される。この共重合体は、2元系でも3元系でも4元
系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合
体であってもよい。
【0008】無機微細粉末としては、粒径が通常0.0
1〜15μm、好ましくは0.01〜8μm、更に好ま
しくは0.03〜4μmのものが使用できる。具体的に
は、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、けいそう
土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナなど
の粉末を使用することができる。有機フィラーとして
は、主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を
選択することが好ましい。例えば、熱可塑性樹脂フィル
ムがポリオレフィン系樹脂フィルムである場合には、有
機フィラーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロ
ン−6、ナイロン−6,6、環状オレフィン環状オレフ
ィンの単独重合体や環状オレフィンとエチレンとの共重
合体等であってその融点が120℃〜300℃、ないし
はガラス転移温度が120℃〜280℃を有するものを
挙げることができる。
【0009】更に必要により、安定剤、光安定剤、分散
剤、滑剤等を配合してもよい。安定剤としては、立体障
害フェノール系やリン系、アミン系等の安定剤を0.0
01〜1重量%、光安定剤としては、立体障害アミンや
ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系などの光安定
剤を0.001〜1重量%、無機微細粉末の分散剤、例
えば、シランカップリング剤、オレイン酸やステアリン
酸等の高級脂肪酸、金属石鹸、ポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸ないしはそれらの塩等を0.01〜4重量%
配合してもよい。
【0010】本発明の熱可塑性樹脂フィルム層(A)を
形成する熱可塑性樹脂フィルムは、単層であっても、ベ
ース層と表面層の2層構造であっても、ベース層の表裏
面に表面層が存在する3層構造であっても、ベース層と
表面層間に他の樹脂フィルム層が存在する多層構造であ
っても良く、少なくとも1軸方向に延伸されていても良
い。また、この多層構造が延伸されている場合その延伸
軸数は、2層構造では1軸/1軸、1軸/2軸、2軸/
1軸、3層構造では1軸/1軸/2軸、1軸/2軸/1
軸、2軸/1軸/1軸、1軸/2軸/2軸、2軸/2軸
/1軸、2軸/2軸/2軸であっても良く、それ以上の
層構造の場合、延伸軸数は任意に組み合わされる。
【0011】熱可塑性樹脂フィルム層(A)が単層のポ
リオレフィン系樹脂フィルムであり、無機微細粉末及び
/又は有機フィラーを含有する場合には、通常ポリオレ
フィン系樹脂40〜99.5重量%、無機微細粉末及び
/又は有機フィラー60〜0.5重量%からなり、好ま
しくはポリオレフィン系樹脂50〜97重量%、無機微
細粉末及び/又は有機フィラー無機50〜3重量%から
なる。熱可塑性樹脂フィルムが多層構造であってベース
層及び表面層が無機微細粉末及び/又は有機フィラーを
含有する場合は、通常基材層がポリオレフィン系樹脂4
0〜99.5重量%、無機微細粉末及び/又は有機フィ
ラー60〜0.5重量%からなり、表面層がポリオレフ
ィン系樹脂25〜100重量%、無機微細粉末及び/又
は有機フィラー75〜0重量%からなり、好ましくはベ
ース層がポリオレフィン系樹脂50〜97重量%、無機
微細粉末及び/又は有機フィラー50〜3重量%からな
り、表面層がポリオレフィン系樹脂30〜97重量%、
無機微細粉末70〜3重量%からなる。
【0012】単層構造、又は多層構造のベース層に含有
される無機微細粉末及び/又は有機フィラーが60重量
%を越えては、縦延伸後に行う横延伸時に延伸樹脂フィ
ルムが破断し易い。表面層に含有される無機微細粉末及
び/又は有機フィラーが75重量%を越えては、横延伸
後の表面層の表面強度が低く、使用時の機械的衝撃等に
より表面層が破壊しやすくなり好ましくない。
【0013】[樹脂フィルムの成形]熱可塑性樹脂フィ
ルム層(A)、(F)の成形方法は特に限定されず、公
知の種々の方法が使用できるが、具体例としてはスクリ
ュー型押出機に接続された単層または多層のTダイやI
ダイを使用して溶融樹脂をシート状に押し出すキャスト
成形、カレンダー成形、圧延成形、インフレーション成
形、熱可塑性樹脂と有機溶媒やオイルとの混合物のキャ
スト成形またはカレンダー成形後の溶剤やオイルの除
去、熱可塑性樹脂の溶液からの成形と溶媒除去などが挙
げられる。延伸する場合には、公知の種々の方法が使用
できるが、具体例としてはロール群の周速差を利用した
縦延伸、テンターオーブンを使用した横延伸などが挙げ
られる。
【0014】[延伸]延伸には、公知の種々の方法が使
用できるが、具体例としては、非結晶性樹脂の場合は使
用する熱可塑性樹脂のガラス転移点温度以上、結晶性樹
脂の場合には非結晶部分のガラス転移点温度以上から結
晶部分の融点以下のそれぞれの熱可塑性樹脂に好適な公
知の温度範囲で行うことができ、ロール群の周速差を利
用した縦延伸、テンターオーブンを使用した横延伸、圧
延、テンターオーブンとリニアモーターの組み合わせに
よる同時二軸延伸などが挙げられる。
【0015】延伸倍率は、特に限定されず、目的と使用
する熱可塑性樹脂の特性により適宜選択される。例を挙
げると、熱可塑性樹脂としてプロピレン単独重合体ない
しはその共重合体を使用する時には一方向に延伸する場
合は約1.2〜12倍、好ましくは2〜10倍であり、
二軸延伸の場合には面積倍率で1.5〜60倍、好まし
くは10〜50倍である。その他の熱可塑性樹脂を使用
する時には一方向に延伸する場合は1.2〜10倍、好
ましくは2〜5倍であり、二軸延伸の場合には面積倍率
で1.5〜20倍、好ましくは4〜12倍である。更
に、必要に応じて高温での熱処理が施される。
【0016】延伸温度は使用する熱可塑性樹脂の融点よ
り2〜150℃低い温度であり、樹脂がプロピレン単独
重合体(融点155〜167℃)のときは152〜16
4℃、高密度ポリエチレン(融点121〜134℃)の
ときは110〜120℃、ポリエチレンテレフタレート
(融点246〜252℃)のときは104〜115℃で
ある。また、延伸速度は20〜350m/分である。熱
可塑性樹脂フィルムが、無機微細粉末ないしは有機フィ
ラーを含有する場合には、フィルム表面に微細な亀裂
が、フィルム内部には微細な空孔が生じる。延伸後の熱
可塑性樹脂フィルムの肉厚は、20〜350μm、好ま
しくは35〜300μmの範囲である。
【0017】[延伸後のフィルムの物性]本発明に用い
られる、熱可塑性樹脂フィルム層(A)の延伸後の物性
は、JIS−P−8138に基づく不透明度が80〜1
00%、より好ましくは85〜100%であり、かつ、
JIS−L−1015に基づく白色度が90〜100
%、より好ましくは95〜100%であることを特徴と
する。不透明度がこの範囲を逸脱すると、内部のIC回
路層(B)が透けて見えてしまったり、光隠蔽層(E)
の着色が透けて見えてしまい好ましくない。また、白色
度がこの範囲を逸脱すると、ICタグの表面に記録され
る文字や画像情報の識別を不鮮明にし、また、外観上も
好ましくない。
【0018】熱可塑性樹脂フィルム層(A)は、次式で
算出された空孔率が10〜60%で、好ましくは、10
〜35%、より好ましくは15〜25%である。10%
未満では軽量化がはかりにくく、60%超ではタグとし
ての強度に難点が生じやすい。 空孔率(%) = [(ρ0 −ρ)/ρ0 ]×100 式中のρ0 は延伸フィルムの真密度を表わし、ρは延伸
フィルムの密度(JIS−P−8118)を表すが、延
伸前の材料が多量の空気を含有するものでない限り、真
密度は延伸前の密度にほぼ等しい。
【0019】[表面改質層の形成]熱可塑性樹脂フィル
ム層(A)を形成する熱可塑性樹脂フィルムの帯電防止
および各種印刷適性向上のために、少なくとも表面側に
表面処理を行って表面改質層を形成することが好まし
い。表面処理の方法としては、表面酸化処理と表面処理
剤の組み合わせである。表面酸化処理としては、フィル
ムに一般的に使用されるコロナ放電処理、フレーム処
理、プラズマ処理、グロー放電処理、オゾン処理などを
単独または組み合わせて使用する。これらのうちで好ま
しくはコロナ処理、フレーム処理であり、処理量はコロ
ナ処理の場合、600〜12,000J/m2 (10〜
200W・分/m2 )、好ましくは1,200〜9,0
00J/m2 (20〜180W・分/m2 )、フレーム
処理の場合、8,000から200,000J/m2
好ましくは20,000〜100,000J/m2 が用
いられる。
【0020】[表面処理剤]前段の表面処理剤は、主と
して下記のプライマー、帯電防止性ポリマー、より選ば
れたものであり、単独あるいは2成分以上の混合物であ
る。ドライラミネート時の密着性向上と帯電防止の観点
から、表面処理剤として好ましいものはプライマーない
しはプライマーと帯電防止性ポリマーとの組み合わせで
ある。 プライマー プライマーとしては、例えば、ポリエチレンイミン、炭
素数1〜12の範囲のアルキル変性ポリエチレンイミ
ン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミンポリ
アミドのエチレンイミン付加物及びポリアミンポリアミ
ドのエピクロルヒドリン付加物等のポリエチレンイミン
系重合体、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル共重
合体、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル−メタク
リル酸エステル共重合体、ポリアクリルアミドの誘導
体、オキサゾリン基含有アクリル酸エステル系重合体及
びポリアクリル酸エステル等のアクリル酸エステル系重
合体、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルアルコール、樹脂等の水溶性樹脂、また
ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリプロピレン
及びアクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の水分散
性樹脂等が用いられる。
【0021】これらの内で好ましくは、ポリエチレンイ
ミン系重合体、ウレタン樹脂、ポリアクリル酸エステル
等であり、より好ましくはポリエチレンイミン系重合体
であり、更に好ましくは重合度が20〜3,000のポ
リエチレンイミン、ポリアミンポリアミドのエチレンイ
ミン付加体、ないしはこれらが炭素数1〜24のハロゲ
ン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化シク
ロアルキル、ハロゲン化ベンジル基によって変性された
変性ポリエチレンイミンである。
【0022】 帯電防止ポリマー 帯電防止ポリマーとしてはカチオン系、アニオン系、両
性系等の高分子型ものが挙げられ、カチオン系として
は、四級アンモニウム塩構造やホスホニウム塩構造を有
するポリマー、窒素含有アクリル系ポリマー、四級アン
モニウム塩構造の窒素を有するアクリル系ないしはメタ
クリル系ポリマー、またアニオン系としては、スチレン
−無水マレイン酸共重合体ないしはそのアルカリ金属
塩、エチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩な
いしはエチレン−メタクリル酸共重合体のアルカリ金属
塩、また両性系としては、ベタイン構造の窒素を有する
アクリル系ないしはメタクリル系ポリマーなどが挙げら
れ、特に四級アンモニウム塩構造の窒素を有するアクリ
ル系ないしはメタクリル系ポリマーが好ましい。
【0023】帯電防止ポリマーの分子量は、重合温度、
重合開始剤の種類及び量、溶剤使用量、連鎖移動剤等の
重合条件により任意のレベルとすることができる。一般
には得られる重合体の分子量は1,000〜1,00
0,000であるが、中でも1,000〜500,00
0の範囲が好ましい。本発明の前段の表面処理剤は、必
要に応じて以下の任意成分を含有するものであってもよ
い。
【0024】 任意成分1:架橋剤 架橋剤を添加することにより、さらに塗膜強度や耐水性
を向上させることができる。架橋剤としては、グリシジ
ルエーテル、グリシジルエステル等のエポキシ系化合
物、エポキシ樹脂、イソシアネート系、オキサゾリン
系、ホルマリン系、ヒドラジド系等の水分散型樹脂が挙
げられる。架橋剤の添加量は、通常、上記の表面改質剤
の溶媒を除いた有効成分100重量部に対して100重
量部以下の範囲である。
【0025】 任意成分2:アルカリ金属塩又はアル
カリ土類金属塩 表面改質剤にはアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩
が添加され、それらの塩としては、水溶性の無機塩、例
えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリ
ウム、亜硫酸ナトリウム、その他のアルカリ性塩、及び
塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、ト
リポリ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸ナトリウム、アンモニ
ウム明礬等が挙げられる。任意成分の量は、通常、上記
の表面改質剤の溶媒を除いた有効成分100重量部に対
して50重量部以下である。 任意成分3:表面改質剤には、更に、界面活性剤、
消泡剤、水溶性或いは水分散性の微粉末物質その他の助
剤を含ませることもできる。任意成分の量は、通常、上
記の表面改質剤の溶媒を除いた有効成分100重量部に
対して20重量部以下である。
【0026】[表面処理層の形成]上記表面処理層の各
成分は、水或いはメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等の親水性溶剤に溶解させ
てから用いるものであるが、中でも水溶液の形態で用い
るのが普通である。溶液濃度は通常0.1〜20重量
%、好ましくは0.1〜10重量%程度である。塗工方
法はロールコーター、ブレードコーター、バーコータ
ー、エアーナイフコーター、サイズプレスコーター、グ
ラビアコーター、リバースコーター、ダイコーター、リ
ップコーター、スプレーコーター等により行われ、必要
によりスムージングを行ったり、乾燥工程を経て、余分
な水や親水性溶剤が除去される。塗工量は乾燥後の固形
分として0.005〜5g/m2 、好ましくは0.01
〜2g/m2 である。
【0027】熱可塑性樹脂フィルム層(A)を形成する
熱可塑性樹脂フィルムが延伸フィルムの場合、表面処理
層の塗工はその縦または横延伸の前後を問わず、一段の
塗工でも多段の塗工でも構わない。熱可塑性樹脂フィル
ム層(A)の表面には、前述の表面処理の後、あるいは
表面処理層形成の後に、必要に応じて表面に筆記性付与
層、印刷品質向上層、熱転写受容層、感熱記録層、イン
クジェット受容層などを表面処理層の形成と同様の塗工
方法で設けることができる。
【0028】熱可塑性樹脂フィルム層(A)は、IC回
路層(B)またはIC回路保護層(C)の片面に積層し
てもよく、両面に積層しても良い。また、両面に積層す
る場合、IC回路層(B)またはIC回路保護層(C)
の表裏に同一の熱可塑性樹脂フィルム層(例えばA/・
・/B/・・/A)を用いても良いし、表裏異なる熱可
塑性樹脂フィルム層(A)、(A’)(例えばA/・・
/B/・・/A’)を用いても良い。熱可塑性樹脂フィ
ルム層(A’)の不透明度は、特に制限されず、透明で
あっても、不透明であっても良い。
【0029】(2)IC回路層(B) 本発明のIC回路層(B)は、ICタグ内に平面方向全
方向をIC回路保護層(C)に、側面から見た厚さ方
向、すなわち表面方向を熱可塑性樹脂フィルム層(A)
により完全に隠され、表面及び側面から全く見えない様
に設置されることが好ましい。そのため、平面から見
て、IC回路層(B)はICタグの面積より小さく、側
面から見て、IC回路層(B)の厚みはIC回路保護層
(C)の厚さ以下であるようにする。
【0030】IC回路層(B)は、回路基板上に、IC
回路と配線回路を形成して設けられる。IC回路とアン
テナ回路は電気的に導通される。回路基板用の基板材
は、一般的な紙、フェノール、ガラスエポキシ、コンポ
ジット等のリジッドタイプ、ポリイミドフィルム、ポリ
エステルフィルム等のフレキシブルタイプ、および両者
の複合タイプが使用できる。配線回路は金属導線をコイ
ル状にしたものを前記基板材上に接着剤を用いて設置し
たり、加熱加圧してフィルムを変形させて設置して設け
る方法、銅やアルミ等の金属を張った基板材の金属部分
をエッチングして設ける方法、銀などの導電性の金属で
形成された金属箔を基板上に転写して設ける方法、およ
び導電ペースト塗料を用いてシルクスクリーン印刷で印
刷、乾燥して基板上に設ける方法が挙げられる。
【0031】IC回路層(B)は、上記により配線回路
を形成した基板上にIC回路を実装し、アンテナ回路と
IC回路を電気的に導通接続して形成される。基板への
IC回路の実装は、TAB(テープ・オートメイテッド
・ボンディング)、COB(チップ・オン・ボード)や
フリップチップ実装が用いられる。IC回路の実装やア
ンテナ回路との接続には、通常のはんだ付けや、導電性
接着剤が使用できるが、加工の際、回路基板材が耐えう
る温度条件のものを採用する必要がある。IC回路層
(B)は実装されたIC回路や配線回路の保護のため
に、エポキシ樹脂などで包埋(パッケージング)して用
いることもできる。IC回路層(B)の厚みは、エポキ
シ樹脂で包埋後150μm〜1mmである。
【0032】(3)IC回路保護層(C) 本発明に用いられるIC回路保護層(C)は、熱可塑性
樹脂フィルム層(A)に用いられるものと同じフィルム
に加えて、一般的な延伸、無延伸の熱可塑性樹脂フィル
ムが使用できる。但し、IC回路層(B)がパッケージ
ングされていない場合は、IC回路層(B)とIC回路
保護層(C)との間に電気的な導通などを発生してはな
らないため、体積方向の電気抵抗値は108Ω以上が好
ましく、より好ましくは1010Ω以上である。IC回路
基板層に接する面の表面電気抵抗値は108 Ω以上が好
ましく、より好ましくは109 Ω以上である。
【0033】IC回路層(B)を保護するため、IC回
路保護層(C)には、平面から見て、IC回路層(B)
が収納できる大きさの貫通孔、すなわち、打抜穴が設け
られる。本加工には、紙、フィルム、金属板などの抜き
加工に使用される抜き型が使用できる。抜き形状はIC
回路層(B)の平面から見た形状に合わせ、任意に変更
できる。さらに、IC回路層(B)の保護、およびIC
タグの表裏面の凹凸をなくすため、IC回路保護層
(C)の厚さはIC回路層(B)よりも厚いことが好ま
しい。一方、IC回路基板層のICタグ内での不必要な
移動を防止するため、IC回路保護層(C)の厚さはI
C回路層(B)の厚さより、0〜100μm、好ましく
は0〜50μm厚いことが好ましい。
【0034】(4)熱可塑性樹脂フィルム層(F) 本発明に用いられる熱可塑性樹脂フィルム層(F)は、
熱可塑性樹脂フィルム層(A)に用いられるものと同じ
フィルムに加えて、一般的な延伸、無延伸の熱可塑性樹
脂フィルムが使用できる。但し、IC回路層(B)に電
気的な導通などを発生してはならないため、体積方向の
電気抵抗値は108 Ω以上が好ましく、より好ましくは
1010Ω以上である。IC回路層に接する面の表面電気
抵抗値は108 Ω/□以上が好ましく、より好ましくは
109 Ω/□以上である。厚さは5〜300μm、好ま
しくは10〜150μmである。
【0035】(5)光隠蔽層(E) 熱可塑性樹脂フィルム層(A)とIC回路層(B)との
間、または熱可塑性樹脂フィルム層(A)熱可塑性樹脂
フィルム層(F)との間、に形成される光隠蔽層(E)
とは、本発明を構成する全層の中で、単位肉厚当たりの
可視光線の透過率が最も小さい層であり、光の波長38
0〜780nmにおける全光線透過率(JIS−K−7
105に準拠)が0.5%以下のものである。かかる光
隠蔽層(E)は、前記熱可塑性樹脂フィルム(A)また
は(F)の片面にオフセットまたはグラビア印刷により
黒色ベタ印刷を行って形成する方法、アルミなどの金属
蒸着箔の箔押しによる転写、転写蒸着およびダイレクト
蒸着を用いて形成する方法、あるいは熱可塑性樹脂フィ
ルム(A)および(F)同士を接着剤を用いて貼合させ
る際、接着剤の中に、カーボンブラック等の黒色充填材
や酸化チタンウィスカー、酸化チタン微粒子等の白色充
填剤を多量に含有させる方法などにより形成する。
【0036】(6)接着剤層(D) 接着剤層(D)は本ICタグ製造工程中の積層貼合時に
接着力を保有するものが使用できる。通常は常温もしく
は加熱した状態で加圧接着できるものである。一般的な
ヒートシーラーが使用できる。接着剤としては、例え
ば、液状のアンカーコート剤、例えばポリウレタン系ア
ンカーコート剤として東洋モートン(株)製のEL−1
50(商品名)、又はBLS−2080AとBLS−2
080Bの混合物が、ポリエステル系アンカーコート剤
として同社製のAD−503(商品名)を適用すること
ができる。アンカーコート剤は秤量が0.5〜25g/
2 となるように塗布される。また、ICタグの隠蔽性
向上のため、接着剤に酸化チタン微粒子などの顔料を含
有したものを使用することも可能である。
【0037】(7)印刷 得られたタグは、記録層を設けることにより電子写真方
式、昇華熱転写、溶融熱転写、ダイレクトサーマル、リ
ライタブルマーキング、及びインクジェットプリンター
の使用は勿論のこと、凸版印刷、グラビア印刷、フレキ
ソ印刷、溶剤型オフセット印刷、紫外線硬化型オフセッ
ト印刷、シートの形態でもロールの形態の輪転方式の印
刷にも使用可能である。
【0038】〔ICタグの物性〕本発明のICタグは、
次の物性を満たす必要がある。 ・白色度 本発明のICタグは、印刷面側の白色度(JIS−L−
1015)は、85%以上、好ましくは90〜100%
である。85%未満では、ICタグの表面に記録される
文字や画像情報の識別を不鮮明にし、また外観上も好ま
しくない。
【0039】・全光線透過率 本発明のICタグは、印刷面側からの光の波長380〜
780nmにおける全光線透過率(JIS−K−710
5に準拠)は15%以下、好ましくは13%以下であ
る。15%を越えると、内部のIC回路層(B)が透け
て見えてしまったり、必要に応じて設けられる隠蔽層
(E)の着色が透けて見えてしまい、好ましくない。 ・厚さ 本発明のICタグは、厚さが150μm〜2mm、好ま
しくは200μm〜1mm、更に好ましくは250〜8
00μmである。150μm未満では、強度不十分で内
部のIC回路層(B)が破壊されやすく、2mmを超え
てはタグとして腰がありすぎて取り扱いにくい。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例などにより何ら
限定されるものではない。本発明で使用した熱可塑性樹
脂、無機微細粉末を表1に示した。
【表1】
【0041】[I]熱可塑性樹脂フィルム(A)の製造 (製造例1)プロピレン単独重合体a:81重量%、高
密度ポリエチレン3重量%及び炭酸カルシウム16重量
%を混合した組成物(A1)を270℃の温度に設定し
た押出機にて混練させた後、シート状に押し出し、更に
冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。そし
て、このシートを150℃の温度にまで再度加熱した
後、縦方向5倍の延伸を行って5倍縦延伸フィルムを得
た。
【0042】プロピレン単独重合体b:54重量%と、
炭酸カルシウム46重量%とを混合した組成物(A2)
を別の押出機にて210℃で混練させた後、これをダイ
によりシート状に押し出し、これを上記工程で得られた
5倍縦延伸フィルムの両面に積層し、3層構造の積層フ
ィルムを得た。次いで、この3層構造の積層フィルムを
60℃の温度にまで冷却した後、再び約155℃の温度
にまで加熱し、テンターを用いて横方向に7.5倍延伸
し、165℃の温度でアニーリング処理し、60℃の温
度にまで冷却し、耳部をスリットして3層構造(一軸延
伸/二軸延伸/一軸延伸)の厚さ60μm(A2/A1
/A2=10μm/40μm/10μm)の積層フィル
ムで、白色度96%、不透明度87%、空孔率32%、
密度0.79g/cm3 の熱可塑性樹脂フィルムを得
た。
【0043】(製造例2)プロピレン単独重合体a:6
5重量%、高密度ポリエチレン10重量%及び炭酸カル
シウム25重量%を混合した組成物(A1)とプロピレ
ン単独重合体b:99重量%、二酸化チタン1重量%を
混合した組成物(A2)と、メルトフローレート(MF
R:230℃、2.16kg荷重)が4g/10分のポ
リプロピレン(融点約164〜167℃)100重量%
(A3)とを、それぞれ別々の3台の押出機を用いて2
50℃で溶融混練した。その後、一台の共押出ダイに供
給してダイ内で積層した後(A2/A1/A3)、シー
ト状に押し出し、冷却ロールで約60℃まで冷却するこ
とによって積層フィルムを得た。
【0044】得られた積層フィルムを145℃に再加熱
した後、多数のロール群の周速差を利用して縦方向に5
倍延伸し、再び約150℃まで再加熱してテンターで横
方向に8.5倍延伸した。その後、160℃でアニーリ
ング処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットし
て3層構造(二軸延伸/二軸延伸/二軸延伸)の厚さ1
00μm(A2/A1/A3=3μm/94μm/3μ
m)の積層フィルムとし、白色度96%、不透明度90
%、空孔率40%、密度0.66g/cm3 の熱可塑性
樹脂フィルムを得た。
【0045】(製造例3)製造例1と同様の操作を行
い、3層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の厚さ
130μm(A2/A1/A3=25μm/80μm/
25μm)の積層フィルムとし、白色度96%、不透明
度92%、空孔率30%、密度0.77g/cm3 の熱
可塑性樹脂フィルムを得た。
【0046】[II]IC回路保護層(C)の製造 (製造例4)製造例1で、ダイのリップ開度、組成物の
押し出し量を調整し、厚さ300μm(A2/A1/A
2=60μm/180μm/60μm)の積層フィルム
で、白色度96%、不透明度99%、空孔率36%、密
度0.78g/cm3 の熱可塑性樹脂フィルムを得た。
【0047】(製造例5)プロピレン単独重合体b:9
7重量%に、炭酸カルシウム3重量%を配合した組成物
(A2)と、プロピレン単独重合体c:98重量%に、
二酸化チタン2重量%を配合した組成物(A1)とを、
それぞれ別々の押出機で220℃の温度で溶融混練した
後、一台のダイ内に供給して、ダイ内で(A2)/(A
1)/(A2)に積層させた後、押し出して、三層構造
[(a2)/(a1)/(a2') ]の白色の無延伸樹脂積層フィル
ム (a) を得た(厚さ:60μm/160μm/60μ
m)。
【0048】製造例1で得られた熱可塑性樹脂フィルム
に、上記ダイより押し出して得た白色の無延伸樹脂積層
フィルム(a)が未だ軟化状態を保っているうちに、該
無延伸樹脂積層フィルム(a)をサーマルラミネートす
ることにより、熱可塑性樹脂フィルム(厚さ60μm)
/無延伸樹脂積層フィルム(a)(肉厚280μm)/
熱可塑性樹脂フィルム(厚さ60μm)の複合積層樹脂
フィルム(肉厚400μm)を得た。白色度94%、不
透明度90%、空孔率11%、密度0.86g/cm3
であった。
【0049】(製造例6)製造例5でダイのリップ開
度、組成物の押し出し量を調整し、三層構造[(a2)/(a
1)/(a2') ]の白色の無延伸樹脂積層フィルム(a) を
得た(厚さ:60μm/280μm/60μm)。得ら
れた厚さ400μmの無貼合品は、白色度25%、不透
明度25%、空孔率0%、密度0.92g/cm3 であ
った。
【0050】[III]IC回路層(B)の製造 (製造例7)厚さ50μmのポリイミドフィルムの片面
上に厚さ35μmの電解銅箔をボンディングシートで接
着し、エッチングにてアンテナ回路を形成した。表面研
磨、水洗、乾燥ののち、本アンテナ面にIC回路(厚み
200μm)を実装し、エポキシ樹脂で表面を包埋し、
IC回路層(B)(厚み300μm)を得た。 (製造例8)厚さ125μmのポリエステルフィルムの
片面上にイソシアネート系の溶剤系銀ペーストを用いて
シルクスクリーン印刷によりアンテナ回路を印刷し、熱
風乾燥ののち、80℃の恒温槽に3時間放置してから取
り出した。次いで、本アンテナ面にIC回路(厚み20
0μm)を実装し、エポキシ樹脂で表面を包埋し、IC
回路層(B)(厚み375μm)を得た。
【0051】
【実施例1】熱可塑性樹脂フィルム層(A)及び熱可塑
性樹脂フィルム層(A’)として製造例1で得られた熱
可塑性樹脂フィルムを用い、これらの表面に、アクリル
ウレタン系樹脂および炭酸カルシウムからなる溶剤系塗
料を乾燥後の塗布量が1g/m2 となるようにグラビア
コーターで塗工し、印刷層とした。印刷層に文字及び画
像情報をグラビア印刷し、印刷層の反対面に、黒濃度が
1.65となるように黒ベタグラビア印刷(厚さ2μ
m)を施し、光隠蔽層(E)とした。熱可塑性樹脂フィ
ルム層(A)及び熱可塑性樹脂フィルム層(A’)の光
隠蔽層(E)上に、接着剤層(D)としてポリエステル
系アンカーコート剤(東洋モートン社製:AD−50
3;商品名)を4g/m2 (固型分の割合)塗布し、製
造例8のIC回路層(B)面、及び反対面とに同時に圧
着し、印刷/A/E/D/B/D/E/A’/印刷、の
構造のICタグを得た。得られたICタグの物性は、厚
さ:510μm、白色度:90%であった。
【0052】・全光線透過率の測定:ICタグの光の波
長380〜780nmにおける全光線透過率(JIS−
K−7105に準拠)を、分光光度計(日立製作所製:
U−3310形)を用いて測定した。全光線透過率は
5.5%であった。 ・印刷面の視認性:印刷後のICタグの熱可塑性樹脂フ
ィルム層(A)側から見たときの視認性を以下のように
評価し、その結果を上記物性とともに表2に示す。 ○:ICタグの表面に記録された文字や画像情報の識別
が鮮明であり、かつ内部のIC回路層(B)が透けて見
えたりしない。 △:ICタグの表面に記録された文字や画像情報の識別
が不鮮明であるか、または内部のIC回路層(B)が透
けて見える。 ×:ICタグの表面に記録された文字や画像情報の識別
が不鮮明であり、かつ内部のIC回路層(B)が透けて
見える。
【0053】
【実施例2】熱可塑性樹脂フィルム層(A)及び熱可塑
性樹脂フィルム層(A’)として製造例1で得られた熱
可塑性樹脂フィルムを用い、実施例1と同様の印刷層と
した。別に、肉厚23μmの東レ(株)製透明ポリエチ
レンテレフタレートフィルム(PET)(商品名:ルミ
ラー)を熱可塑性樹脂フィルム層(F)とし、その片面
上にポリウレタン系アンカーコート剤(東洋モートン
(株)製、EL−150:商品名)を乾燥後の塗布量が
1g/m2 となるように塗布し半乾燥後に、厚さ100
nmのアルミ蒸着層を設け光隠蔽層(E)とした。ま
た、接着剤層(D)としてポリエステル系アンカーコー
ト剤(東洋モートン社製:AD−503;商品名)を4
g/m2 (固型分の割合)用い、印刷/A/D/E/F
/D/B/D/F/E/D/A’/印刷、の構造のIC
タグを得た。得られたICタグの物性は、厚さ:560
μm、白色度:92%、全光線透過率:5.5%であっ
た。得られたICタグの視認性の評価結果を上記物性と
ともに表2に示す。
【0054】
【実施例3】実施例1において、熱可塑性樹脂フィルム
層(A)及び熱可塑性樹脂フィルム層(A’)を製造例
2で得られた100μmのフィルムに変更した以外は、
実施例1と同様にして、印刷/A/E/D/B/D/E
/A’/印刷、の構造のICタグを作製した。得られた
ICタグの物性は、厚さ:590μm、白色度:94
%、全光線透過率:5.5%であった。得られたICタ
グの視認性の評価結果を上記物性とともに表2に示す。
【0055】
【実施例4】実施例1において、熱可塑性樹脂フィルム
層(A)及び熱可塑性樹脂フィルム層(A’)を製造例
3で得られた130μmのフィルムに変更した。また、
酸化チタンウィスカーを30重量%含有するウレタン系
二液硬化型の接着剤をコンマコーターで用い、乾燥後の
重量が100g/m2 になるように塗布し光隠蔽層
(E)を含む接着剤層(D)とし、印刷/A/D+E/
B/D+E/A’/印刷、の構造のICタグを作製し
た。得られたICタグの物性は、厚さ:790μm、白
色度:88%、全光線透過率:8.5%であった。得ら
れたICタグの視認性の評価結果を上記物性とともに表
2に示す。
【0056】
【比較例1】実施例4で、接着剤層(D)に酸化チタン
ウイスカーを含有しない以外は実施例4と同様にして、
印刷/A/D/B/D/A’/印刷、の構造のICタグ
を作製した。得られたICタグの物性は、厚さ:835
μm、白色度:88%、全光線透過率:16.5%であ
った。
【0057】
【実施例5】実施例1と同様に印刷層、光隠蔽層(E)
を作成した。次に製造例7のIC回路層(B)のIC回
路及びアンテナ回路部分を35mm角に打ち抜き加工し
た。別に、製造例4で得られたIC回路保護層(C)に
36mm角の打ち抜き穴を形成した。熱可塑性樹脂フィ
ルム層(A)の光隠蔽層(E)上に、接着剤層(D)と
してポリエステル系アンカーコート剤を4g/m2 (固
型分の割合)塗布し、打ち抜き加工したIC回路保護層
(C)の片面に圧着した。
【0058】次に熱可塑性樹脂フィルム層(A)と貼り
合わされたIC回路保護層(C)の熱可塑性樹脂フィル
ム層(A)と反対面の打ち抜き穴部分に打ち抜き加工し
たIC回路層(B)を挿入し、光隠蔽層(E)を設けた
熱可塑性樹脂フィルム層(A’)を接着剤層(D)を介
し圧着し、55mm×85mmのサイズに打ち抜き、印
刷層に文字及び画像情報をカード印刷機で両面にオフセ
ット印刷し、印刷/A/E/D/B+C/D/E/A’
/印刷、の構造のICタグを得た。得られたICタグの
物性は、厚さ:435μm、白色度:90%、全光線透
過率:5.5%であった。作製したタグの物性、評価結
果を、表2に示す。
【0059】
【実施例6】実施例5において、熱可塑性樹脂フィルム
層(A)及び熱可塑性樹脂フィルム層(A’)を熱可塑
性樹脂フィルム層(A)、及び(A’)を製造例2で得
られた100μmのフィルムに変更した以外は、実施例
5と同様にして、印刷/A/E/D/B+C/D/E/
A’/印刷、の構造のICタグを作製した。得られたI
Cタグの物性は、厚さ:515μm、白色度:94%、
全光線透過率:5.5%であった。作製したタグの物
性、評価結果を、表2に示す。
【0060】
【実施例7】実施例5において、実施例5で用いたIC
回路保護層(C)を製造例5で得られた400μmの複
合積層樹脂フィルムに変更し、実施例5で用いたIC回
路層(B)を製造例8で得られたポリエステルフィルム
ベースのものに変更した以外は、実施例5と同様にし
て、印刷/A/E/D/B+C/D/E/A’/印刷、
の構造のICタグを作製した。得られたICタグは、厚
さ:535μm、白色度:90%、全光線透過率:5.
5%であった。作製したタグの物性、評価結果を、表2
に示す。
【0061】
【実施例8】実施例7において、実施例7で用いたIC
回路保護層(C)を製造例6で得られた400μmの無
延伸樹脂積層フィルムに変更した以外は、実施例7と同
様にして、印刷/A/E/D/B+C/D/E/A’/
印刷、の構造のICタグを作製した。測定した物性は、
厚さ:535μm、白色度:90%、全光線透過率:
5.5%であった。作製したタグの物性、評価結果を、
表2に示す。
【0062】
【実施例9】実施例8において、光隠蔽層(E)として
接着剤層(D)に酸化チタンウィスカーを30重量%含
有するウレタン系二液硬化型の接着剤を、乾燥後の重量
が50g/m2 になるように作成し、印刷/A/E+D
/B+C/E+D/A’/印刷、の構造のICタグを作
製した。作製したICタグの物性は、厚さ:600μ
m、白色度:90%、全光線透過率:9.0%であっ
た。作製したタグの物性、評価結果を、表2に示す。
【0063】
【比較例2】実施例9において、接着剤層(D)に酸化
チタンウイスカーを含有させない以外は実施例9と同様
にして、印刷/A/D/B+C/D/A’/印刷、の構
造のICタグを作製した。作製したICタグの物性は、
厚さ:620μm、白色度:94%、全光線透過率:1
6.8%であった。作製したタグの物性、評価結果を、
表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】本発明により、表面への情報記録が可能
であり、内部のIC回路や配線回路が透けて見えてしま
うというセキュリティー上の心配がなく、強度と耐水性
に優れ、屋内外を問わず、大気中、水中でも用いること
が出来、冷凍食品用容器、工業製品、各種薬品容器、物
流管理用途、製造工程管理用途などに使用可能であるI
Cタグが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA11 MB06 MB07 NA08 NB06 NB07 NB10 NB37 PA02 PA18 PA20 PA21 RA04 5B035 AA07 BA05 CA02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IC回路層(B)またはIC回路層
    (B)を含むIC回路保護層(C)の少なくとも片面に
    接着剤層(D)を介して熱可塑性樹脂フィルム層(A)
    を設け、積層貼合して形成されることを特徴とするIC
    タグ。
  2. 【請求項2】 IC回路層(B)の少なくとも片面に光
    隠蔽層(E)を設けた請求項1に記載のICタグ。
  3. 【請求項3】 光隠蔽層(E)、IC回路層(B)の間
    に熱可塑性樹脂フィルム層(F)、接着剤層(D)を設
    けた請求項1又は2に記載のICタグ。
  4. 【請求項4】 白色度が85%以上である請求項1〜3
    のいずれかに記載のICタグ。
  5. 【請求項5】 全光線透過率が15%以下である請求項
    1〜4のいずれかに記載のICタグ。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)が、不透
    明度が80%以上であり、かつ白色度が90%以上であ
    る請求項1〜5のいずれかに記載のICタグ。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)が、次式
    で算出された空孔率が10〜60%である請求項1〜6
    のいずれかに記載のICタグ。空孔率(%)=[(ρ0
    −ρ)/ρ0 ]×100(式中、ρ0 はフィルムの真密
    度であり、ρはフィルムの密度である。)
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)に用いら
    れる熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂及び/又は
    ポリエステル系樹脂である請求項1〜7のいずれかに記
    載のICタグ。
  9. 【請求項9】 ポリオレフィン系樹脂が、プロピレン系
    樹脂である請求項8に記載のICタグ。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)の表面
    に記録層を設けた請求項1〜9のいずれかに記載のIC
    タグ。
  11. 【請求項11】 IC回路層(B)が、タグより小さ
    く、IC回路層(B)の厚みがIC回路保護層(C)の
    厚み以下であることを特徴とする請求項1に記載のIC
    タグ。
  12. 【請求項12】 IC回路保護層(C)の少なくとも片
    面に光隠蔽層(E)を設けたことを特徴とする請求項1
    1に記載のICタグ。
  13. 【請求項13】 白色度が85%以上である請求項11
    又は12に記載のICタグ。
  14. 【請求項14】 全光線透過率が15%以下である請求
    項11〜13のいずれかに記載のICタグ。
  15. 【請求項15】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)が、不
    透明度が80%以上であり、かつ白色度が90%以上で
    あることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記
    載のICタグ。
  16. 【請求項16】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)が、次
    式で算出された空孔率が10〜60%である請求項11
    〜15のいずれかに記載のICタグ。空孔率(%)=
    [(ρ0 −ρ)/ρ0 ]×100(上式中、ρ0 はフィ
    ルムの真密度であり、ρはフィルムの密度である。)
  17. 【請求項17】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)、及び
    IC回路保護層(C)に用いられる熱可塑性樹脂が、ポ
    リオレフィン系樹脂及び/又はポリエステル系樹脂であ
    る請求項11〜16のいずれかに記載のICタグ。
  18. 【請求項18】 ポリオレフィン系樹脂が、プロピレン
    系樹脂である請求項17に記載のICタグ。
  19. 【請求項19】 熱可塑性樹脂フィルム層(A)の表面
    に記録層を設けたことを特徴とする請求項11〜18の
    いずれかに記載のICタグ。
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JP2009140027A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Toppan Printing Co Ltd 非接触icインレット、カバー付き非接触icインレット、非接触icインレット付き冊子、及びこれらの製造方法

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