JP2002240204A - 襖用上貼り紙 - Google Patents
襖用上貼り紙Info
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- JP2002240204A JP2002240204A JP2001040072A JP2001040072A JP2002240204A JP 2002240204 A JP2002240204 A JP 2002240204A JP 2001040072 A JP2001040072 A JP 2001040072A JP 2001040072 A JP2001040072 A JP 2001040072A JP 2002240204 A JP2002240204 A JP 2002240204A
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱可塑性樹脂延伸フィルムよりなり、汚れが
付着しても容易にふき取り可能であり、かつ少量の水で
襖に施工できることを特徴とする襖用上貼り紙を提供す
る。 【解決手段】 不透明度80%以上の熱可塑性樹脂延伸
フィルム(I)の裏面に肉厚10μm以上の水溶性樹脂
層(II)を積層してなることを特徴とする襖用上貼り
紙。
付着しても容易にふき取り可能であり、かつ少量の水で
襖に施工できることを特徴とする襖用上貼り紙を提供す
る。 【解決手段】 不透明度80%以上の熱可塑性樹脂延伸
フィルム(I)の裏面に肉厚10μm以上の水溶性樹脂
層(II)を積層してなることを特徴とする襖用上貼り
紙。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂延伸
フィルムよりなり、汚れが付着しても容易にふき取り可
能であり、かつ少量の水で襖に施工できることを特徴と
する襖用上貼り紙に関する。
フィルムよりなり、汚れが付着しても容易にふき取り可
能であり、かつ少量の水で襖に施工できることを特徴と
する襖用上貼り紙に関する。
【0002】
【従来の技術】襖用上貼り紙は、通常和紙等の天然紙が
使用されているが、汚れが付着した場合、耐水性がない
ので洗剤等でふき取りができず、そのため都度の張り替
えが必要である。この上貼り紙に耐水性のある熱可塑性
合成樹脂フイルムを使用すれば、容易に洗剤等によりふ
き取りが可能となり繰り返し使用可能となる。
使用されているが、汚れが付着した場合、耐水性がない
ので洗剤等でふき取りができず、そのため都度の張り替
えが必要である。この上貼り紙に耐水性のある熱可塑性
合成樹脂フイルムを使用すれば、容易に洗剤等によりふ
き取りが可能となり繰り返し使用可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この襖用上貼
り紙は通常澱粉糊等の水分を多量に含んだ水性接着剤を
用いて、襖本体に施工される。襖生産の大半を占める量
産型である襖本体はダンボール紙、または発泡プラスチ
ックの両面にそり防止、湿気防止用にアルミ箔が設けら
れている。これらの量産型襖に襖用上貼り紙を貼る場
合、内面にダンボール紙、または発泡プラスチック、ア
ルミ箔、水分を多量に含んだ水性接着剤、外面が熱可塑
性樹脂フイルムの構成になるため、接着剤に含まれた水
分を乾燥することができず水性接着剤を使用することは
困難であった。このため、襖用上貼り紙に熱可塑性樹脂
フイルムを使用する場合、組子襖等の限られた襖或いは
水性接着剤の代わりにコストの高い粘着紙を使用しなけ
ればならないという問題があった。本発明は、粘着紙を
用いることなく少量の水で襖本体に施工できる襖用上貼
り紙の提供を目的とする。
り紙は通常澱粉糊等の水分を多量に含んだ水性接着剤を
用いて、襖本体に施工される。襖生産の大半を占める量
産型である襖本体はダンボール紙、または発泡プラスチ
ックの両面にそり防止、湿気防止用にアルミ箔が設けら
れている。これらの量産型襖に襖用上貼り紙を貼る場
合、内面にダンボール紙、または発泡プラスチック、ア
ルミ箔、水分を多量に含んだ水性接着剤、外面が熱可塑
性樹脂フイルムの構成になるため、接着剤に含まれた水
分を乾燥することができず水性接着剤を使用することは
困難であった。このため、襖用上貼り紙に熱可塑性樹脂
フイルムを使用する場合、組子襖等の限られた襖或いは
水性接着剤の代わりにコストの高い粘着紙を使用しなけ
ればならないという問題があった。本発明は、粘着紙を
用いることなく少量の水で襖本体に施工できる襖用上貼
り紙の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、襖用上貼り
紙について鋭意検討した結果、本発明に到達した。すな
わち本発明は、不透明度80%以上の熱可塑性樹脂延伸
フィルム(I)の裏面に肉厚10μm以上の水溶性樹脂
層(II)を積層してなることを特徴とする襖用上貼り
紙である。本発明の実施態様としては、水溶性樹脂層
(II)が積層は押出しラミネート法、ドライラミネー
ト法により形成された層であることが好ましい。熱可塑
性樹脂延伸フィルム(I)が、無機微細粉末及び/又は
有機フィラーを0〜40重量%含有する少なくとも一軸
方向に延伸した延伸フィルムをコア層(A)とし、この
コア層の両面に、無機微細粉末及び/又は有機フィラー
を3〜65重量%含有する少なくとも一軸方向に延伸し
た延伸フィルムを表裏層(B、C)として設けた積層延
伸フィルムであることが好ましい。また、熱可塑性樹脂
延伸フィルム(I)の次式(1)で示される空孔率が1
0〜60%であることが好ましい。
紙について鋭意検討した結果、本発明に到達した。すな
わち本発明は、不透明度80%以上の熱可塑性樹脂延伸
フィルム(I)の裏面に肉厚10μm以上の水溶性樹脂
層(II)を積層してなることを特徴とする襖用上貼り
紙である。本発明の実施態様としては、水溶性樹脂層
(II)が積層は押出しラミネート法、ドライラミネー
ト法により形成された層であることが好ましい。熱可塑
性樹脂延伸フィルム(I)が、無機微細粉末及び/又は
有機フィラーを0〜40重量%含有する少なくとも一軸
方向に延伸した延伸フィルムをコア層(A)とし、この
コア層の両面に、無機微細粉末及び/又は有機フィラー
を3〜65重量%含有する少なくとも一軸方向に延伸し
た延伸フィルムを表裏層(B、C)として設けた積層延
伸フィルムであることが好ましい。また、熱可塑性樹脂
延伸フィルム(I)の次式(1)で示される空孔率が1
0〜60%であることが好ましい。
【式2】 なお、本明細書において「〜」はその前後に記載される
数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示
す。
数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示
す。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の襖用上貼り紙につ
いて詳細に説明する。 [I] 襖用上貼り紙の構造 本発明の襖用上貼り紙の構造は、熱可塑性樹脂延伸フィ
ルム(I)/水溶性樹脂層(II)からなる積層体であ
る。必要により行なわれる印刷は、熱可塑性樹脂延伸フ
ィルム(I)の表面に行われる。図1は、本発明の襖用
上貼り紙と、量産型襖本体を貼り合わせた襖構造の概略
断面図を示す。
いて詳細に説明する。 [I] 襖用上貼り紙の構造 本発明の襖用上貼り紙の構造は、熱可塑性樹脂延伸フィ
ルム(I)/水溶性樹脂層(II)からなる積層体であ
る。必要により行なわれる印刷は、熱可塑性樹脂延伸フ
ィルム(I)の表面に行われる。図1は、本発明の襖用
上貼り紙と、量産型襖本体を貼り合わせた襖構造の概略
断面図を示す。
【0006】[II] 積層物の層構成 (1)熱可塑性樹脂延伸フィルム(I) (a) 物 性 本発明の襖用上貼り紙を構成する熱可塑性樹脂延伸フィ
ルム(I)は、襖用上貼り紙に腰強度と不透明にして印
刷の識別を容易とならしめるのと、光線透過率を低くす
るのに寄与するものであり、不透明度(JIS−P−8
138)が80%以上、好ましくは85〜100%のも
のであり、MD方向(縦延伸方向)、TD方向(縦延伸
方向に対し垂直の方向)の両方向のクラーク剛度(JI
S−P−8143:s値)が10以上、特に10〜30
0の範囲内にあるものが好ましい。
ルム(I)は、襖用上貼り紙に腰強度と不透明にして印
刷の識別を容易とならしめるのと、光線透過率を低くす
るのに寄与するものであり、不透明度(JIS−P−8
138)が80%以上、好ましくは85〜100%のも
のであり、MD方向(縦延伸方向)、TD方向(縦延伸
方向に対し垂直の方向)の両方向のクラーク剛度(JI
S−P−8143:s値)が10以上、特に10〜30
0の範囲内にあるものが好ましい。
【0007】(b) 種 類 かかる上記の熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)として
は、例えば次のようなものが挙げられる。無機微細粉末
及び/又は有機フィラーを3〜65重量%の割合で含有
する一軸または、二軸延伸に延伸したフィルムであり、
これらの延伸フィルムは単層であっても、多層であって
も良い。多層フィルムの場合は、共押出成形法により製
造しても良いし、例えば、無機微細粉末及び/又は有機
フィラーを0〜40重量%含有する少なくとも一軸方向
に延伸したフィルムをコア層(A)とし、このコア層の
両面に、無機微細粉末及び/又は有機フィラーを3〜6
5重量%含有する少なくとも一軸方向に延伸したフィル
ムを表裏層(B、C)として設けた積層延伸フィルムで
あっても良い。
は、例えば次のようなものが挙げられる。無機微細粉末
及び/又は有機フィラーを3〜65重量%の割合で含有
する一軸または、二軸延伸に延伸したフィルムであり、
これらの延伸フィルムは単層であっても、多層であって
も良い。多層フィルムの場合は、共押出成形法により製
造しても良いし、例えば、無機微細粉末及び/又は有機
フィラーを0〜40重量%含有する少なくとも一軸方向
に延伸したフィルムをコア層(A)とし、このコア層の
両面に、無機微細粉末及び/又は有機フィラーを3〜6
5重量%含有する少なくとも一軸方向に延伸したフィル
ムを表裏層(B、C)として設けた積層延伸フィルムで
あっても良い。
【0008】これら上記の熱可塑性樹脂延伸フィルム
(I)は、フィルム内部に微細なボイドを有するもので
あって、その不透明度(JIS−P−8138)が80
%以上、好ましくは85%以上で、次式(1)で算出さ
れる空孔率が10〜60%、好ましくは15〜45%、
肉厚が30〜300μm、好ましくは50〜200μ
m、更に好ましくは50〜150μmである。
(I)は、フィルム内部に微細なボイドを有するもので
あって、その不透明度(JIS−P−8138)が80
%以上、好ましくは85%以上で、次式(1)で算出さ
れる空孔率が10〜60%、好ましくは15〜45%、
肉厚が30〜300μm、好ましくは50〜200μ
m、更に好ましくは50〜150μmである。
【式3】 式(1)のρ0 は延伸フィルムの真密度を表わし、ρ1
は延伸フィルムの密度(JIS−P−8118)を表す
が、延伸前の材料が多量の空気を含有するものでない限
り、真密度は延伸前の密度にほぼ等しい。
は延伸フィルムの密度(JIS−P−8118)を表す
が、延伸前の材料が多量の空気を含有するものでない限
り、真密度は延伸前の密度にほぼ等しい。
【0009】熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)の素材と
しては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン等のエチレン系樹脂、あるいはプロピレン系樹脂、
ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン
共重合体等のオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロ
ン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12
等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートや
その共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリ
エステル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボ
ネート、アタクティックポリスチレン、シンジオタクテ
ィックポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等が挙
げられる。これらは2種以上混合して用いることもでき
る。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂を用いるこ
とが好ましい。更にオレフィン系樹脂の中でも、コスト
面、耐水性、耐薬品性の面からプロピレン系樹脂、高密
度ポリエチレンを用いることが好ましい。
しては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン等のエチレン系樹脂、あるいはプロピレン系樹脂、
ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン
共重合体等のオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロ
ン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12
等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートや
その共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリ
エステル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボ
ネート、アタクティックポリスチレン、シンジオタクテ
ィックポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等が挙
げられる。これらは2種以上混合して用いることもでき
る。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂を用いるこ
とが好ましい。更にオレフィン系樹脂の中でも、コスト
面、耐水性、耐薬品性の面からプロピレン系樹脂、高密
度ポリエチレンを用いることが好ましい。
【0010】かかるプロピレン系樹脂としては、プロピ
レン単独重合体でありアイソタクティックないしはシン
ジオタクティックおよび種々の立体規則性を示すポリプ
ロピレン、プロピレンを主成分とし、これと、エチレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1,4−メ
チルペンテン−1等のα−オレフィンとの共重合体が使
用される。この共重合体は、2元系でも3元系でも4元
系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合
体であってもよい。また、コア層にプロピレン系樹脂を
用いる場合は、延伸性を良好とするためポリエチレン、
ポリスチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のプロ
ピレン系樹脂よりも融点が低い熱可塑性樹脂を3〜25
重量%配合するのがよい。
レン単独重合体でありアイソタクティックないしはシン
ジオタクティックおよび種々の立体規則性を示すポリプ
ロピレン、プロピレンを主成分とし、これと、エチレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1,4−メ
チルペンテン−1等のα−オレフィンとの共重合体が使
用される。この共重合体は、2元系でも3元系でも4元
系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合
体であってもよい。また、コア層にプロピレン系樹脂を
用いる場合は、延伸性を良好とするためポリエチレン、
ポリスチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のプロ
ピレン系樹脂よりも融点が低い熱可塑性樹脂を3〜25
重量%配合するのがよい。
【0011】熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)には、上
記の熱可塑性樹脂の他に無機微細粉末及び/又は有機フ
ィラーなどを適宜配合することができる。無機微細粉末
や有機フィラーの種類は、特に制限されない。無機微細
粉末としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、焼成クレー、タルク、硫酸バリウム、珪藻土、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化珪素を例示
することができる。中でも重質炭酸カルシウム、焼成ク
レー、タルクを使用すれば、安価で成形性がよいために
好ましい。
記の熱可塑性樹脂の他に無機微細粉末及び/又は有機フ
ィラーなどを適宜配合することができる。無機微細粉末
や有機フィラーの種類は、特に制限されない。無機微細
粉末としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、焼成クレー、タルク、硫酸バリウム、珪藻土、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化珪素を例示
することができる。中でも重質炭酸カルシウム、焼成ク
レー、タルクを使用すれば、安価で成形性がよいために
好ましい。
【0012】有機フィラーとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ナイロン−6、ナイロン−6,6、環状オレフ
ィン重合体等のポリオレフィン系樹脂の融点よりは高い
融点(例えば、120〜300℃)ないしはガラス転移
温度(例えば、120℃〜280℃)を有するものが使
用される。これら無機微細粉末または有機フィラーは単
独または併用して用いることができる。延伸倍率は縦、
横方向とも4〜10倍が好ましく、延伸温度は樹脂がプ
ロピレン単独重合体(融点164〜167℃)のときは
130〜162℃、高密度ポリエチレン(融点123〜
134℃)のときは110〜120℃、ポリエチレンテ
レフタレート(融点246〜252℃)のときは104
〜120℃である。また、延伸速度は10〜350m/
分である。
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ナイロン−6、ナイロン−6,6、環状オレフ
ィン重合体等のポリオレフィン系樹脂の融点よりは高い
融点(例えば、120〜300℃)ないしはガラス転移
温度(例えば、120℃〜280℃)を有するものが使
用される。これら無機微細粉末または有機フィラーは単
独または併用して用いることができる。延伸倍率は縦、
横方向とも4〜10倍が好ましく、延伸温度は樹脂がプ
ロピレン単独重合体(融点164〜167℃)のときは
130〜162℃、高密度ポリエチレン(融点123〜
134℃)のときは110〜120℃、ポリエチレンテ
レフタレート(融点246〜252℃)のときは104
〜120℃である。また、延伸速度は10〜350m/
分である。
【0013】(2)水溶性樹脂層(II) 水溶性樹脂層(II)の形成に用いる水溶性樹脂として
は、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオ
キシド、共重合ポリアルキレンオキシド等が用いられ、
中でもPVA好ましい。水溶性樹脂層(II)の肉厚
は、10μm以上、好ましくは15〜50μm、更に好
ましくは20〜40μmである。熱可塑性樹脂延伸フィ
ルム(I)と水溶性樹脂層(II)を積層する方法につ
いては特に限定はなく、PVAと熱可塑性樹脂をTダイ
より熱溶融で共押出しして作製する方法、熱可塑性樹脂
延伸フィルムの上にPVAをTダイより熱溶融にて押出
し後、加圧ラミネートして作製する方法(押出しラミネ
ート法)、PVAの溶液(主に水溶液を)を熱可塑性樹
脂延伸フィルム(I)の表面に塗布する方法(コーティ
ング法)、PVAフィルムと熱可塑性樹脂延伸フィルム
を別々に作製後積層し、ヒートシールまたは接着剤等を
必要により用いてラミネートする方法等が挙げられる。
は、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオ
キシド、共重合ポリアルキレンオキシド等が用いられ、
中でもPVA好ましい。水溶性樹脂層(II)の肉厚
は、10μm以上、好ましくは15〜50μm、更に好
ましくは20〜40μmである。熱可塑性樹脂延伸フィ
ルム(I)と水溶性樹脂層(II)を積層する方法につ
いては特に限定はなく、PVAと熱可塑性樹脂をTダイ
より熱溶融で共押出しして作製する方法、熱可塑性樹脂
延伸フィルムの上にPVAをTダイより熱溶融にて押出
し後、加圧ラミネートして作製する方法(押出しラミネ
ート法)、PVAの溶液(主に水溶液を)を熱可塑性樹
脂延伸フィルム(I)の表面に塗布する方法(コーティ
ング法)、PVAフィルムと熱可塑性樹脂延伸フィルム
を別々に作製後積層し、ヒートシールまたは接着剤等を
必要により用いてラミネートする方法等が挙げられる。
【0014】特にPVAをTダイより熱溶融にて押出し
後、加圧ラミネートして作製する方法(押出しラミネー
ト法)、またはPVAと熱可塑性樹脂のフィルムを別々
に作製後、ラミネートする方法(ドライラミネート法)
は肉厚10μm以上のPVAを積層するためには生産性
が良く好ましい。コーティング法はPVAを溶剤に溶解
し溶液を熱可塑性樹脂延伸フィルムに塗布し、本発明の
ように肉厚10μm以上のPVAを積層するためには、
溶剤(主に水)の乾燥工程の制約から生産性に劣り、ま
た乾燥時間短縮のため乾燥温度を高くすると熱可塑性樹
脂延伸フィルムは収縮変形する問題がある。いずれの作
製方法の場合も、熱可塑性樹脂層とPVA層の間には熱
可塑性樹脂とPVAとの接着性が良好となるよう接着層
を設けても良い。接着層に用いられる接着剤は、熱可塑
性樹脂層とPVA層との接着性を向上させるものであれ
ば特に限定はなく、公知の接着剤が使用できる。
後、加圧ラミネートして作製する方法(押出しラミネー
ト法)、またはPVAと熱可塑性樹脂のフィルムを別々
に作製後、ラミネートする方法(ドライラミネート法)
は肉厚10μm以上のPVAを積層するためには生産性
が良く好ましい。コーティング法はPVAを溶剤に溶解
し溶液を熱可塑性樹脂延伸フィルムに塗布し、本発明の
ように肉厚10μm以上のPVAを積層するためには、
溶剤(主に水)の乾燥工程の制約から生産性に劣り、ま
た乾燥時間短縮のため乾燥温度を高くすると熱可塑性樹
脂延伸フィルムは収縮変形する問題がある。いずれの作
製方法の場合も、熱可塑性樹脂層とPVA層の間には熱
可塑性樹脂とPVAとの接着性が良好となるよう接着層
を設けても良い。接着層に用いられる接着剤は、熱可塑
性樹脂層とPVA層との接着性を向上させるものであれ
ば特に限定はなく、公知の接着剤が使用できる。
【0015】(3)印 刷 熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)の表面(水溶性樹脂層
(II)との積層面とは反対の面)に必要により図柄、
文字などの印刷を行うことができる。印刷方法として
は、電子写真方式、昇華熱転写、溶融熱転写、ダイレク
トサーマル、リライタブルマーキング、及びインクジェ
ットプリンターの使用は勿論のこと、凸版印刷、グラビ
ア印刷、フレキソ印刷、溶剤型オフセット印刷、紫外線
硬化型オフセット印刷、シートの形態でもロールの形態
での輪転方式の印刷が使用できる。必要により擦過性、
汚染性付与のため印刷層にフッ素系等のニスコートある
いはは透明PETフイルム等をラミネートする場合があ
る。また、隠蔽性付与のため熱可塑性樹脂延伸フィルム
(I)の裏面に銀インキ等で印刷を施すことも可能であ
る。
(II)との積層面とは反対の面)に必要により図柄、
文字などの印刷を行うことができる。印刷方法として
は、電子写真方式、昇華熱転写、溶融熱転写、ダイレク
トサーマル、リライタブルマーキング、及びインクジェ
ットプリンターの使用は勿論のこと、凸版印刷、グラビ
ア印刷、フレキソ印刷、溶剤型オフセット印刷、紫外線
硬化型オフセット印刷、シートの形態でもロールの形態
での輪転方式の印刷が使用できる。必要により擦過性、
汚染性付与のため印刷層にフッ素系等のニスコートある
いはは透明PETフイルム等をラミネートする場合があ
る。また、隠蔽性付与のため熱可塑性樹脂延伸フィルム
(I)の裏面に銀インキ等で印刷を施すことも可能であ
る。
【0016】以下本発明の構成を図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明に係る襖の概略断面図である。
中芯原紙2、その両面に設けたアルミ箔3よりなる襖本
体3の両面に、熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)の裏面
に水溶性樹脂層(II)を積層し表面に印刷Pを設けて
なる本発明の襖用上貼り紙を設けたものである。図1の
襖本体は中芯原紙2には例えば段ボール紙やを発泡プラ
スチック用いた襖の例を挙げられる。
説明する。図1は本発明に係る襖の概略断面図である。
中芯原紙2、その両面に設けたアルミ箔3よりなる襖本
体3の両面に、熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)の裏面
に水溶性樹脂層(II)を積層し表面に印刷Pを設けて
なる本発明の襖用上貼り紙を設けたものである。図1の
襖本体は中芯原紙2には例えば段ボール紙やを発泡プラ
スチック用いた襖の例を挙げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に実施例などを挙げて本発明
の方法を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
により何ら限定されるものではない。 ・熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)の製造 (製造例1)メルトフローレート(MFR:230℃、
2.16kg荷重)0.8g/10分のプロピレン単独
重合体(融点約164〜167℃)81重量%に、高密
度ポリエチレン3重量%、及び平均粒径1.5μmの炭
酸カルシウム16重量%を混合した組成物(A)を27
0℃の温度に設定した押出機にて混練させた後、シート
状に押し出し、更に冷却装置により冷却して、無延伸シ
ートを得た。得られた無延伸シートを150℃の温度に
まで再度加熱した後、縦方向5倍の延伸を行って5倍縦
延伸フィルムを得た。
の方法を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
により何ら限定されるものではない。 ・熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)の製造 (製造例1)メルトフローレート(MFR:230℃、
2.16kg荷重)0.8g/10分のプロピレン単独
重合体(融点約164〜167℃)81重量%に、高密
度ポリエチレン3重量%、及び平均粒径1.5μmの炭
酸カルシウム16重量%を混合した組成物(A)を27
0℃の温度に設定した押出機にて混練させた後、シート
状に押し出し、更に冷却装置により冷却して、無延伸シ
ートを得た。得られた無延伸シートを150℃の温度に
まで再度加熱した後、縦方向5倍の延伸を行って5倍縦
延伸フィルムを得た。
【0018】メルトフローレート(MFR)4g/10
分のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)
54重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム4
6重量%とを混合した組成物(B)を別の押出機にて2
10℃で混練させた後、これをダイによりシート状に押
し出し、これを上記工程で得られた5倍縦延伸フィルム
の両面に積層し、3層構造の積層フィルムを得た。次い
で、得られた3層構造の積層フィルムを60℃の温度に
まで冷却した後、再び約155℃の温度にまで加熱し、
テンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、165℃の
温度でアニーリング処理し、60℃の温度にまで冷却
し、耳部をスリットして3層構造(一軸延伸/二軸延伸
/一軸延伸)の肉厚110μm(B/A/B=25μm
/60μm/25μm)の積層フィルムであって、不透
明度87%、空孔率31%、密度0.77g/cm3 、
クラーク剛度(S値)MD方向38、TD方向74の熱
可塑性樹脂延伸フイルム(I)を得た。
分のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)
54重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム4
6重量%とを混合した組成物(B)を別の押出機にて2
10℃で混練させた後、これをダイによりシート状に押
し出し、これを上記工程で得られた5倍縦延伸フィルム
の両面に積層し、3層構造の積層フィルムを得た。次い
で、得られた3層構造の積層フィルムを60℃の温度に
まで冷却した後、再び約155℃の温度にまで加熱し、
テンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、165℃の
温度でアニーリング処理し、60℃の温度にまで冷却
し、耳部をスリットして3層構造(一軸延伸/二軸延伸
/一軸延伸)の肉厚110μm(B/A/B=25μm
/60μm/25μm)の積層フィルムであって、不透
明度87%、空孔率31%、密度0.77g/cm3 、
クラーク剛度(S値)MD方向38、TD方向74の熱
可塑性樹脂延伸フイルム(I)を得た。
【0019】(製造例2)メルトフローレート(MF
R:230℃、2.16kg荷重)が0.8g/10分
のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)6
5重量%に、高密度ポリエチレン10重量%、及び平均
粒径1.5μmの炭酸カルシウム25重量%を混合した
組成物(A)、メルトフローレート(MFR:230
℃、2.16kg荷重)が4g/10分のプロピレン単
独重合体(融点約164〜167℃)99重量%、平均
粒子径0.2μmのルチル型二酸化チタン1重量%を混
合した組成物(B)、メルトフローレート(MFR:2
30℃、2.16kg荷重)が4g/10分のプロピレ
ン単独重合体(融点約164〜167℃)100重量%
(C)、それぞれ別々の3台の押出機を用いて250℃
で溶融混練した。その後、一台の共押ダイに供給してダ
イ内で積層後(B/A/C)、シート状に押し出し、冷
却ロールで約60℃まで冷却することによって積層フィ
ルムを得た。
R:230℃、2.16kg荷重)が0.8g/10分
のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)6
5重量%に、高密度ポリエチレン10重量%、及び平均
粒径1.5μmの炭酸カルシウム25重量%を混合した
組成物(A)、メルトフローレート(MFR:230
℃、2.16kg荷重)が4g/10分のプロピレン単
独重合体(融点約164〜167℃)99重量%、平均
粒子径0.2μmのルチル型二酸化チタン1重量%を混
合した組成物(B)、メルトフローレート(MFR:2
30℃、2.16kg荷重)が4g/10分のプロピレ
ン単独重合体(融点約164〜167℃)100重量%
(C)、それぞれ別々の3台の押出機を用いて250℃
で溶融混練した。その後、一台の共押ダイに供給してダ
イ内で積層後(B/A/C)、シート状に押し出し、冷
却ロールで約60℃まで冷却することによって積層フィ
ルムを得た。
【0020】この積層フィルムを145℃に再加熱した
後、多数のロール群の周速差を利用して縦方向に5倍延
伸し、再び約150℃まで再加熱してテンターで横方向
に8.5倍延伸した。その後、160℃でアニーリング
処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットして3
層構造(二軸延伸/二軸延伸/二軸延伸)の肉厚100
μm(B/A/C=3μm/94μm/3μm)の積層
フィルムであって、不透明度90%、空孔率40%、密
度0.66g/cm3 、クラーク剛度(S値)MD方向
25、TD方向38の熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)
を得た。
後、多数のロール群の周速差を利用して縦方向に5倍延
伸し、再び約150℃まで再加熱してテンターで横方向
に8.5倍延伸した。その後、160℃でアニーリング
処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットして3
層構造(二軸延伸/二軸延伸/二軸延伸)の肉厚100
μm(B/A/C=3μm/94μm/3μm)の積層
フィルムであって、不透明度90%、空孔率40%、密
度0.66g/cm3 、クラーク剛度(S値)MD方向
25、TD方向38の熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)
を得た。
【0021】(製造例3)メルトフローレート(MF
R:230℃、2.16kg荷重)が0.8g/10分
のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)6
0重量%に、低密度ポリエチレン20重量%(融点11
1℃)及び平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム20重
量%を混合した組成物(A)、メルトフローレート(M
FR:230℃、2.16kg荷重)が4g/10分の
プロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)50
重量%、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム45重量
%、平均粒子径0.2μmのルチル型二酸化チタン5重
量%を混合した組成物(B)、それぞれ別々の3台の押
出機を用いて250℃で溶融混練した。その後、一台の
共押ダイに供給してダイ内で積層後、シート状に押し出
し、冷却ロールで約60℃まで冷却することによって積
層フィルム(B/A/B構造)を得た。
R:230℃、2.16kg荷重)が0.8g/10分
のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)6
0重量%に、低密度ポリエチレン20重量%(融点11
1℃)及び平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム20重
量%を混合した組成物(A)、メルトフローレート(M
FR:230℃、2.16kg荷重)が4g/10分の
プロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)50
重量%、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム45重量
%、平均粒子径0.2μmのルチル型二酸化チタン5重
量%を混合した組成物(B)、それぞれ別々の3台の押
出機を用いて250℃で溶融混練した。その後、一台の
共押ダイに供給してダイ内で積層後、シート状に押し出
し、冷却ロールで約60℃まで冷却することによって積
層フィルム(B/A/B構造)を得た。
【0022】この積層フィルムを135℃に再加熱した
後、多数のロール群の周速差を利用して縦方向に5倍延
伸し、150℃でアニーリング処理した後、60℃まで
冷却し、耳部をスリットして3層構造(一軸延伸/一軸
延伸/一軸延伸)の肉厚80μm(B/A/B=5μm
/70μm/5μm)の積層フィルムであって、不透明
度90%、空孔率40%、密度0.80g/cm3 、ク
ラーク剛度(S値)MD方向33、TD方向18の熱可
塑性樹脂延伸フイルム(I)を得た。
後、多数のロール群の周速差を利用して縦方向に5倍延
伸し、150℃でアニーリング処理した後、60℃まで
冷却し、耳部をスリットして3層構造(一軸延伸/一軸
延伸/一軸延伸)の肉厚80μm(B/A/B=5μm
/70μm/5μm)の積層フィルムであって、不透明
度90%、空孔率40%、密度0.80g/cm3 、ク
ラーク剛度(S値)MD方向33、TD方向18の熱可
塑性樹脂延伸フイルム(I)を得た。
【0023】
【実施例1】PVA(日本合成化学社製エコマテイーA
X400TN)を、20μm押出しラミネートにより、
製造例1で得られた肉厚110μmの熱可塑性樹脂延伸
フイルム(I)の裏面に積層し襖用上貼り紙を得た。次
に、熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)の表面にフレキソ
印刷を施した。次いで得られた襖用上貼り紙を980m
m×1980mmの平判に断裁後、少量の水でPVA積
層面を濡らし、襖本体の両面のアルミ箔面に貼ったとこ
ろ、1日後には乾燥し接着した。
X400TN)を、20μm押出しラミネートにより、
製造例1で得られた肉厚110μmの熱可塑性樹脂延伸
フイルム(I)の裏面に積層し襖用上貼り紙を得た。次
に、熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)の表面にフレキソ
印刷を施した。次いで得られた襖用上貼り紙を980m
m×1980mmの平判に断裁後、少量の水でPVA積
層面を濡らし、襖本体の両面のアルミ箔面に貼ったとこ
ろ、1日後には乾燥し接着した。
【0024】
【比較例1】製造例1で得られた熱可塑性樹脂延伸フイ
ルム(I)の表面にフレキソ印刷後、裏面側にヤヨイ化
学製の澱粉糊ルパゾールを使用して刷毛にて30g/m
2 塗布後、襖本体の両面のアルミ箔面に貼ったところ、
1週間経っても乾燥せず接着しなかった。
ルム(I)の表面にフレキソ印刷後、裏面側にヤヨイ化
学製の澱粉糊ルパゾールを使用して刷毛にて30g/m
2 塗布後、襖本体の両面のアルミ箔面に貼ったところ、
1週間経っても乾燥せず接着しなかった。
【0025】
【実施例2】PVAフイルム(日本合成化学社製、ハイ
セロンC−200、肉厚30μm)の片面にポリエステ
ル系接着剤(東洋モートン(株)製、AD−503:商
品名)を乾燥後の塗布量が1g/m2 となるように塗布
し半乾燥後に、ドライラミネートにより、製造例1の肉
厚110μmの熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)に積層
し襖用上貼り紙を得た。次に熱可塑性樹脂延伸フイルム
(I)の表面にフレキソ印刷を施した。次いで実施例1
と同様な方法にて襖本体の両面のアルミ箔面に貼りつけ
た。1日後には乾燥し、良好な接着が得られた。
セロンC−200、肉厚30μm)の片面にポリエステ
ル系接着剤(東洋モートン(株)製、AD−503:商
品名)を乾燥後の塗布量が1g/m2 となるように塗布
し半乾燥後に、ドライラミネートにより、製造例1の肉
厚110μmの熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)に積層
し襖用上貼り紙を得た。次に熱可塑性樹脂延伸フイルム
(I)の表面にフレキソ印刷を施した。次いで実施例1
と同様な方法にて襖本体の両面のアルミ箔面に貼りつけ
た。1日後には乾燥し、良好な接着が得られた。
【0026】
【実施例3】熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)として、
製造例2の積層フィルムを用いた以外は実施例1と同様
にして襖を作製し、乾燥性、接着性を評価した。1日後
には乾燥し、良好な接着が得られた。
製造例2の積層フィルムを用いた以外は実施例1と同様
にして襖を作製し、乾燥性、接着性を評価した。1日後
には乾燥し、良好な接着が得られた。
【実施例4】熱可塑性樹脂延伸フイルム(I)として、
製造例3の積層フィルムを用いた以外は実施例1と同様
にして襖を作製し、乾燥性、接着性を評価した。1日後
には乾燥し、良好な接着が得られた。
製造例3の積層フィルムを用いた以外は実施例1と同様
にして襖を作製し、乾燥性、接着性を評価した。1日後
には乾燥し、良好な接着が得られた。
【0027】
【発明の効果】本発明により、熱可塑性樹脂延伸フィル
ムよりなり、汚れが付着しても容易にふき取り可能であ
り、かつ少量の水で襖に施工できることを特徴とする襖
用上貼り紙を提供することができた。
ムよりなり、汚れが付着しても容易にふき取り可能であ
り、かつ少量の水で襖に施工できることを特徴とする襖
用上貼り紙を提供することができた。
【図1】本発明実施例3の襖の概略断面図である。
I 熱可塑性樹脂延伸フイルム II 水溶性樹脂層 1 アルミ箔 2 中芯原紙(ダンボール紙) 3 襖本体 P 印刷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01A AA01C AA01D AA08 AA08H AA21H AK01A AK01B AK01C AK01D AK05 AK07 AK21 BA02 BA04 BA07 BA10B BA10C CA23A CA23C CA23D DE01A DE01C DE01D DJ06A DJ06C DJ06D EH20 EH23B EJ37A EJ37C EJ37D GB81 JB09B JB16A JB16C JB16D JL01 JL05 JL06 JN02A 4F210 AA05 AA11 AA19 AB16 AC03 AC04 AG01 AG03 AG20 AH51 QA02 QA03 QC02 QC06 QD21 QD34 QD44 QG01 QG12 QG15 QK12 QN05 QW07
Claims (4)
- 【請求項1】 不透明度80%以上の熱可塑性樹脂延伸
フィルム(I)の裏面に肉厚10μm以上の水溶性樹脂
層(II)を積層してなることを特徴とする襖用上貼り
紙。 - 【請求項2】 水溶性樹脂層(II)の積層が、押出し
ラミネート法、ドライラミネート法により形成された層
であることを特徴とする請求項1に記載の襖用上貼り
紙。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)が、無
機微細粉末及び/又は有機フィラーを0〜40重量%含
有する少なくとも一軸方向に延伸した延伸フィルムをコ
ア層(A)とし、このコア層の両面に、無機微細粉末及
び/又は有機フィラーを3〜65重量%含有する少なく
とも一軸方向に延伸した延伸フィルムを表裏層(B、
C)として設けた積層延伸フィルムであることを特徴と
する請求項1又は2に記載の襖用上貼り紙。 - 【請求項4】 熱可塑性樹脂延伸フィルム(I)が次式
(1)で示される空孔率が10〜60%であることを特
徴とする請求項3に記載の襖用上貼り紙。 【式1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040072A JP2002240204A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 襖用上貼り紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040072A JP2002240204A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 襖用上貼り紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002240204A true JP2002240204A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18902748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001040072A Pending JP2002240204A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 襖用上貼り紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002240204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013052567A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Mitsubishi Plastics Inc | 化粧シート用隠蔽性フィルム、及び化粧シート |
WO2023249024A1 (ja) * | 2022-06-24 | 2023-12-28 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 多孔質樹脂シート及びキャリアテープ |
-
2001
- 2001-02-16 JP JP2001040072A patent/JP2002240204A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013052567A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Mitsubishi Plastics Inc | 化粧シート用隠蔽性フィルム、及び化粧シート |
WO2023249024A1 (ja) * | 2022-06-24 | 2023-12-28 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 多孔質樹脂シート及びキャリアテープ |
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