JP2002235572A - ハイブリッド方式による走行型農作業機 - Google Patents

ハイブリッド方式による走行型農作業機

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JP2002235572A
JP2002235572A JP2001031023A JP2001031023A JP2002235572A JP 2002235572 A JP2002235572 A JP 2002235572A JP 2001031023 A JP2001031023 A JP 2001031023A JP 2001031023 A JP2001031023 A JP 2001031023A JP 2002235572 A JP2002235572 A JP 2002235572A
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traveling
switch
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Toshihiro Koyama
智弘 小山
Shigeo Zanma
茂雄 残間
Masami Nakamura
正美 中村
Ryuji Ninomiya
龍二 二宮
Nobuaki Tanaka
伸明 田中
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン11及び発電動機12の2種類の動
力源を備えたハイブリッド農作業機において、作業者
が、農作業か路上走行かを選択するのと同様な基準で、
エンジン駆動モードとモータ駆動モードとを選択できる
ようにする。 【解決手段】 電源を入り切り操作するメインスイッチ
51と、動力源11,12のうちいずれか一方が駆動す
るモードに切り替え操作する選択スイッチ54と、当該
選択スイッチ54の切り替え操作に応じて前記動力源1
1,12のうちいずれか一方を駆動させるコントローラ
14とを備え、コントローラ14は、メインスイッチ5
1が入り状態のときには、選択スイッチ54にてエンジ
ン駆動モードとモータ駆動モードとを選択できるように
制御し、メインスイッチ51が切り状態のときには、両
駆動モードとも作動しないように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場内を走行しつ
つ耕うんや田植え等の各種農作業を実行する走行型農作
業機に係り、より詳しくは、エンジン及び電動モータの
2種類の動力源を備えたハイブリッド方式による走行型
農作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低公害、低燃費を実現するため、
耕うん機や田植え機等の走行型農作業機には、その走行
機体に搭載した動力源として、ディーゼルエンジンやガ
ソリンエンジン等のエンジンと、直流モータ、サイリス
タモータまたは誘導電動機等の電動モータとの2種類を
備えたハイブリッド方式のものがある。
【0003】当該ハイブリッド方式による走行型農作業
機(以下、ハイブリッド農作業機と称する)では、前記
エンジンの動力にて駆動する発電機と、この発電機にて
充電する蓄電池とが備わっている。前記各動力源の動力
は、前記走行機体における左右一対の前後輪(四輪)等
の走行部やロータリ式耕うん機構等の作業部に伝達され
て、これら各部に所定の仕事をなさしめる。
【0004】そして、前記動力源のうちエンジンが駆動
する場合は、このエンジンからの動力伝達により駆動す
る発電機にて生じた発電電力が前記蓄電池に充電される
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般の走行
型農作業機では、農作業時または路上走行時のいずれの
場合も、その走行速度はあまり速くないから、路上走行
専用のハイブリッド車のように、車速の大小またはアク
セル手段の操作位置に応じて、エンジンを駆動させるか
電動モータを駆動させるかの選択を実行することが困難
であった。
【0006】しかも、このような走行型農作業機では、
一般に、農作業に必要な動力(負荷)が大きいから、こ
のような作業を電動モータの駆動で行うことは、実質上
不可能であった。
【0007】そこで、本発明は、作業者が、農作業か路
上走行かを選択するのと同様な基準で、エンジンが駆動
するモード(以下、エンジン駆動モードと称する)と電
動モータが駆動するモード(以下、モータ駆動モードと
称する)とを選択できるようにしたハイブリッド農作業
機を提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るハイブリッ
ド農作業機は、走行機体に、動力源としてのエンジン及
び電動モータと、前記エンジンの動力にて駆動する発電
機と、この発電機にて充電する蓄電池と、前記各動力源
の動力を前記走行機体の作業部や走行部へ伝達する動力
伝達機構とを搭載するように構成されている。
【0009】前述の技術的課題を解決するため、請求項
1の発明は、ハイブリッド農作業機全体の電源を入り切
り操作するメインスイッチと、前記動力源のうちいずれ
か一方が駆動するモードに切り替え操作する選択スイッ
チと、当該選択スイッチの切り替え操作に応じて前記動
力源のうちいずれか一方を駆動させるコントローラとを
備えており、前記メインスイッチが入り状態のときに
は、前記コントローラが前記選択スイッチにてエンジン
駆動モードとモータ駆動モードとを選択できるように制
御し、前記メインスイッチが切り状態のときには、前記
コントローラが両駆動モードとも作動しないように制御
することを特徴としている。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の記載にお
いて、前記エンジン駆動モードの実行時に、操作位置に
応じて前記エンジンの出力を調節するように構成したア
クセルレバーと、前記モータ駆動モードの実行時に、操
作位置に応じて前記電動モータの出力を調節するように
構成したアクセルペダルとを、前記走行機体の操縦部に
設けている。
【0011】請求項3の発明では、請求項2の記載にお
いて、前記アクセルペダルの操作位置を検出するための
ペダル位置センサを、前記アクセルペダルに、または、
その近傍の位置に設けている。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項1〜3の
うちいずれかの記載において、前記走行機体の作業部に
は、この作業部の作動状態を検出するための検出手段を
設けており、前記コントローラは、前記エンジン駆動モ
ードの実行時に、前記検出手段からの検出情報に基づい
て前記発電機による発電電力の強弱を切り替えるように
制御することを特徴としている。
【0013】さらに、請求項5の発明では、請求項1〜
4のうちいずれかの記載において、前記電動モータ及び
前記発電機として、これら両機能を兼用する発電動機を
採用している。
【0014】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、メインス
イッチが入り状態のときには、選択スイッチにてエンジ
ン駆動モードとモータ駆動モードとを選択することがで
き、メインスイッチが切り状態のときには、両駆動モー
ドとも作動しないようになっているから、作業者は、前
記メインスイッチが入り状態であれば、前記選択スイッ
チの切り替え操作にて、農作業の場合は前記エンジンを
駆動させ、路上走行の場合は前記電動モータを駆動させ
るというように、作業状態に応じて動力源を選択でき、
農作業や路上走行等を効率よく実行できる。
【0015】前記メインスイッチを切り状態のときは、
前記エンジン及び前記電動モータが駆動しないから、い
ずれの駆動モードの場合であっても、作業者が前記メイ
ンスイッチを切り操作するだけで、簡単かつ確実に、動
力源の駆動を停止させることができる。
【0016】請求項2のように構成すると、走行機体の
操縦部に前記エンジン駆動モードの実行時に、操作位置
に応じて前記エンジンの出力を調節するように構成した
アクセルレバーと、前記モータ駆動モードの実行時に、
操作位置に応じて前記電動モータの出力を調節するよう
に構成したアクセルペダルとを設けているから、前記選
択スイッチの切り替え操作にて前記エンジン駆動モード
を選択した場合は、前記アクセルレバーを前後回動させ
ることにより、前記走行機体の走行速度を変更させるこ
とができる。一方、前記モータ駆動モードを選択した場
合は、作業者がアクセルペダルを踏み込んだり、踏み込
みを緩めたりすることにより、前記走行機体の走行速度
を変更させることができる。
【0017】特に、請求項3のように、ペダル位置セン
サを、前記アクセルペダルに、または、その近傍の位置
に設けると、前記アクセルペダルの操作(踏み込み)位
置を的確に検出できる。
【0018】請求項4のように構成すると、前記エンジ
ン駆動モードの実行時に、前記走行機体の作業部に設け
た検出手段からの検出情報に基づいて前記発電機による
発電電力の強弱を切り替えるようになっているから、耕
うん作業のように、前記エンジンにかかる負荷が大きい
場合には、蓄電池への充電による前記エンジンの負荷を
小さくすることができ、圃場の畦近傍等で前記走行機体
がUターンする場合のように、前記エンジンにかかる負
荷が比較的小さい場合には、効率よく前記蓄電池に充電
することができる。
【0019】さらに、請求項5のように、前記電動モー
タ及び前記発電機として、これら両機能を兼用する発電
動機を採用した場合には、部品点数を低減して、かつ、
設置場所を小さくできて農作業機をコンパクトにできる
とともに、製造コストの低減も可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0021】図1及び図2に示すように、本発明を適用
したハイブリッド耕うん機においては、平面視略門型の
機体フレーム2を有する走行機体1が、走行部としての
左右一対の前輪3,3と、同じく左右一対の後輪4,4
とにより支持されている。
【0022】走行機体1の前部には、操縦席5や走行機
体1を操向操作する操向丸ハンドル6等を備えた操縦部
が配置されている。この操縦部は、機体フレーム2の前
後方向中途部に立設した正面視略門型のロールバー7
と、機体フレーム2の前端に立設した左右一対の支持バ
ー9,9と、ロールバー7の上端と支持バー9,9の上
端とに架け渡すように取り付けたルーフ体8とで囲まれ
ている。両支持バー9,9の前面にはアクリル板等製の
ウインドシールド10が配設されている。
【0023】操縦席5の後部には、エンジン11と、電
動モータ及び発電機の両方の機能を有する発電動機12
とが、エンジン11を上側に、発電動機12を下側にし
て配設されている。本実施形態では、エンジン11と発
電動機12とが請求項に記載の動力源に相当する。
【0024】なお、エンジン11は、ディーゼルエンジ
ンやガソリンエンジン等、様々なタイプのものを採用で
きる。本実施形態では、部品点数の低減及び製造コスト
の低減等のため、電動モータ及び発電機の両方の機能を
有する直流式の発電動機12が採用されているが、電動
モータと発電機とを別々に設けてもよい。電動モータ
は、直流モータ、サイリスタモータ、誘導電動機等が使
用できる。発電機は、自動車におけるゼネレータとして
のオルタネータ(半導体整流方式)等を用いてもよい。
【0025】操縦席5の下部には、各動力源(エンジン
11と発電動機12)の動力を適宜変速して左右一対の
前輪3,3及び後輪4,4に伝達する動力伝達機構13
と、後述するコントローラ14を格納したコントローラ
ボックス15と、燃料タンク16とが搭載されている。
【0026】また、走行機体1の前端に取り付けた受け
台17には、発電動機12にて充電する動力用蓄電池1
8(本実施形態では48V)と、エンジン11に備わる
ダイナモ11b(図10参照)にて充電する電気制御用
蓄電池19(本実施形態では12V)とが配置されてい
る。これら両蓄電池18,19の配置位置を走行機体1
の前端としたのは、当該両蓄電池18,19の重量が相
対的に大きいことを考慮して、走行機体1における前後
の車軸荷重のバランスをよくするためである。なお、当
該両蓄電池18,19は、圃場の土や雨水等を被らない
ように、着脱可能または開閉可能に構成したカバー体2
0(図2参照)にて覆われている。
【0027】一方、走行機体1の後部には、作業部とし
てのロータリ式耕うん機構21が単動式の油圧シリンダ
22を介して昇降調節可能に配設されている。図2に示
すように、ロータリ式耕うん機構21におけるリアカバ
ー体23は、当該ロータリ式耕うん機構21の上部に上
下摺動自在に設けたハンガーロッド24の下端部と連結
することによって、上下搖動自在となるように構成され
ている。
【0028】また、このロータリ式耕うん機構21に
は、圃場に摺接する耕うん位置(図2の2点鎖線状態の
位置)にある場合のリアカバー体23における長手方向
中途部に当接することにより、ロータリ式耕うん機構2
1が耕うん状態であるか否かを検出する検出手段として
のリミットスイッチ25が取り付けられている(詳細は
後述する)。
【0029】次に、ハイブリッド耕うん機の動力伝達系
統を図3に基づいて説明する。
【0030】エンジン11における出力軸26の端部に
は、3連プーリ27が固設されており、エンジン11か
らの出力は、3連プーリ27のうちエンジン11から遠
い側の2つのプーリよりPTO軸28に分岐して、ロー
タリ式耕うん機構21に動力伝達される。
【0031】3連プーリ27のうちエンジン11寄りの
プーリと、動力伝達機構13における入力軸29の長手
方向中途部にワンウェイクラッチ30を介して取り付け
たプーリ31との間には、ベルト32が巻回されてい
る。ワンウェイクラッチ30を介設したことによって、
エンジン11からの出力は、出力軸26から動力伝達機
構13の入力軸29にはベルト32を介して動力伝達さ
れるが、動力伝達機構13の入力軸29から出力軸26
には動力伝達されないようになっている。
【0032】操縦席5の下部に搭載した動力伝達機構1
3は、前記した入力軸29と、変速機構33と、それぞ
れにサイドクラッチ34を有する左右一対の第1出力軸
35と、クラッチ付きの第2出力軸36とにより構成さ
れている。動力伝達機構13の入力軸29の端部にもプ
ーリ37が固設されており、このプーリ37と発電動機
12における出入力軸38上のプーリ39との間に巻回
したベルト40を介して、動力伝達機構13の入力軸2
9と発電動機12との間では相互に動力伝達するように
なっている。
【0033】動力伝達機構13の入力軸29に伝わった
動力は、変速機構33にて適宜変速されて、左右両第1
出力軸35,35から、走行機体1の前後に延びる左右
一対の推進軸41と歯車機構42とを介して、左右両後
輪4,4に伝達される一方、第2出力軸36,36から
フロントアクスル機構43を介して左右両前輪3,3に
動力伝達されるようになっている。すなわち、本実施形
態のハイブリッド耕うん機では前後四輪3,3,4,4
全てに動力を配分する四輪駆動方式が採用されている。
【0034】次に、走行機体1の操縦部に備わる各種操
作用のレバー、スイッチ類の構成を主に図4〜図9に基
づいて説明する。
【0035】操縦席5は、その前端を走行機体1にピン
5aにて枢着することにより、はね上げ式に構成されて
いる(図2の2点鎖線状態参照)。操縦席5の前方に
は、走行機体1を操向操作する操向丸ハンドル6が配設
されており、操縦席5の左方には、走行機体1を変速操
作するための主変速レバー44が配置されている(図1
参照)。
【0036】操縦席5の右方には、ロータリ式耕うん機
構21への動力伝達を継断操作するロータリクラッチレ
バー45や、ロータリ式耕うん機構21を昇降操作する
ロータリ昇降レバー46等の各種レバーが配置されてい
る(図6参照)。
【0037】操向丸ハンドル6と一体的に左右回動する
ハンドル軸(図示せず)の周囲はカバー体47にて覆わ
れており、操縦席5から見てカバー体47の左側面に
は、走行機体1の前後進動を切り替えるための前後進レ
バー48が前後回動自在に配設されている(図1参
照)。
【0038】図4に示すように、操縦席から見てカバー
体47の正面には、カバー体47の前面に設けたヘッド
ライト49(図1参照)を入り切り操作するライトスイ
ッチ50と、ハイブリッド耕うん機全体の電源を入り切
り操作するメインスイッチ51と、エンジン駆動モード
の場合に点灯するエンジンランプ52と、モータ駆動モ
ード(発電動機12が電動モータとして駆動するモー
ド)の場合に点灯するモータランプ53とが配設されて
いる。本実施形態におけるメインスイッチ51は、鍵穴
に差し込んだ所定の鍵の回転操作にて電源を入り切りす
るいわゆるロータリ式のキーロックスイッチである。
【0039】そして、操縦席5から見てカバー体47の
右側面には、エンジン11または発電動機12のいずれ
か一方が駆動するモードに切り替え操作する選択スイッ
チ54と、エンジン駆動モードの場合にエンジン11の
出力を調節するため前後回動自在に構成したアクセルレ
バー55と、走行機体1を制動操作するため前後回動自
在に構成したブレーキレバー57とが配設されている。
【0040】本実施形態では、ブレーキレバー57を前
後回動させると、操縦部の床面においてカバー体47の
右方位置に設けたブレーキペダル56の前後回動と連動
するように構成されており、どちらによっても走行機体
1を制動操作できるようになっている。
【0041】本実施形態における選択スイッチ54は、
摘み58の回転操作にて所定の回路への切り替えを行う
いわゆるロータリスイッチである。摘み58の位置は図
5の左側から右側まで3段階に変更できるように構成さ
れている。
【0042】詳細は後述するが、メインスイッチ51が
入り(ON)状態の場合は、作業者が摘み58を図5の
左端の「B」の表示に合わせると、モータ駆動モードが
選択される。摘み58を、図5の真中の「IG」の表示
を超えて、図5の右端の「ST」の位置まで回すと、ス
タータ11aが作動してエンジン11が始動し、作業者
が摘み58を持つ手を離すと、図示しないばねの付勢力
によって、摘み58が図5の真中の「IG」の位置に戻
り、エンジン駆動モードが選択される。
【0043】メインスイッチ51が切り(OFF)状態
の場合は、選択スイッチ54の摘み58をいずれの表示
に合わせても、エンジン11及び発電動機12は駆動し
ないように構成されている。なお、前述の各スイッチ5
1,54は、前述の形態に限定されるものではなく、例
えばプッシュスイッチであってもよい。
【0044】図7は、アクセルレバー55の操作とエン
ジン11の出力を制御する燃料噴射ポンプ61の作動態
様との関係を示している。
【0045】アクセルレバー55は、操縦部におけるカ
バー体47の長手方向中途部に設けたレバー支軸59に
対して、アクセル操作板60とともに回動自在に嵌挿さ
れており、当該アクセル操作板60はアクセルレバー5
5の前後回動と連動するように構成されている。そし
て、アクセル操作板60の端部と、燃料噴射ポンプ61
におけるラック機構62とが、アクセルワイヤ63を介
して連結されている。
【0046】本実施形態では、作業者がアクセルレバー
55を後方に傾動させると(図7の実線状態参照)、ラ
ック機構62がプランジャ64の上部にある切り欠き6
5と逃がし穴66との一致する時期を遅らせるように摺
動して、燃料供給量が増大することにより、走行機体1
の走行速度が速くなるように構成されている。
【0047】一方、作業者がアクセルレバー55を前方
に傾動させると、ラック機構62が切り欠き65と逃が
し穴66との一致する時期を早めるように摺動して、燃
料供給量が減少することにより、走行機体1の走行速度
が遅くなり、図7の2点鎖線状態の位置まで前傾させる
と、走行機体1がアイドリング状態となるように構成さ
れている。
【0048】なお、モータ駆動モードの場合は、エンジ
ン11が駆動しないように設定されているため、アクセ
ルレバー55を前後回動させても走行機体1の走行速度
は変わらない。
【0049】図4、図8及び図9に示すように、操縦部
の床面においてブレーキペダル56の右方位置には、モ
ータ駆動モードの場合に発電動機12の出力を調節する
ためのアクセルペダル67が上下回動自在に配設されて
いる。
【0050】このアクセルペダル67は、操縦部の床面
を形成する支持ブラケット68に設けたペダル支軸69
に回動自在に嵌挿した円筒部材70と、当該円筒部材7
0に溶接等にて固着した作動アーム71及び係止片72
と、当該作動アーム71の上端に設けた踏み板73とに
より構成されている。
【0051】作動アーム71の上部は、支持ブラケット
68に設けたガイド溝74から上向きに突出するように
構成されている。また、アクセルペダル67の係止片7
2と、機体フレーム2の前部に設けたバンパー75の内
側面に溶接等にて固着したガードフレーム76との間に
は引っ張りばね77が装架されている。これにより、ア
クセルペダル67は図8の実線状態の位置に保持するよ
うに引っ張り付勢されている。
【0052】ガードフレーム76の内側面にボルト締結
した支持ステー78には、上下回動自在な平面視略L字
状の検知部79aを備えたポテンショメータ等のペダル
位置センサ79が取り付けられている。ペダル位置セン
サ79は、検知部79aが作動アーム71との当接によ
り下向き回動した場合の回動角度を検出するように設定
されており、このペダル位置センサ79の検出信号は後
述するコントローラ14に入力されるようになってい
る。
【0053】なお、ペダル位置センサ79が取り付く支
持ステー78は、当該ペダル位置センサ79の下部を覆
って、圃場の土等から保護するためのものである。この
支持ステー78は、ガードフレーム76の内側面に固着
するだけでなく、例えば、バンパー75、機体フレーム
2または操縦部の床面の裏面側等に固着したりしてもよ
い。
【0054】本実施形態では、アクセルペダル67が図
8の実線状態の位置にある場合において、作動アーム7
1とペダル位置センサ79の検知部79aとは、適宜間
隔を隔てるように構成されている。すなわち、アクセル
ペダル67にいわゆる遊びを設けて、モータ駆動モード
の場合に走行機体1が急発進等しないようになってい
る。
【0055】作業者がアクセルペダル67の踏み板73
を一定量以上踏み込む(図8の2点鎖線状態参照)と、
ペダル位置センサ79の検知部79aは、作動アーム7
1と当接して、アクセルペダル67の踏み込み位置に追
従して下向き回動する。そして、この検知部79aの回
動角度についての検出信号に基づいて、発電動機12の
出力を制御し、走行機体1の走行速度を増減させること
ができる。
【0056】なお、エンジン駆動モードの場合は、発電
動機12は発電機として機能するため、後述するコント
ローラ14は、ペダル位置センサ79の検出信号(検知
部79aの回動角度についての検出信号)に基づいて発
電動機12からの出力を増大または減少させる制御を実
行しないようになっている。したがって、この場合は、
作業者がアクセルペダル67の踏み板73を踏み込んで
も、走行機体1の走行速度は変わらない。
【0057】次に、エンジン駆動モードとモータ駆動モ
ードとの選択制御を実行する構成を図10に基づいて説
明する。本実施形態における制御回路80は、動力用蓄
電池18(本実施形態では48V)系統の回路と、電気
制御用蓄電池19(本実施形態では12V)系統の回路
とに大別される。
【0058】この選択制御を実行するためのコントロー
ラ14は、駆動モードの選択制御を実行するためのもの
であり、各種入出力装置に接続してデータを伝送する後
述の出入力端子のほか、図示しないが、各種演算を実行
する中央処理装置(CPU)、制御プログラムを記憶さ
せるための読み出し専用メモリ(ROM)、各種データ
を記憶させるための随時読み書き可能メモリ(RAM)
等が備わっている。
【0059】まず、動力用蓄電池18系統の回路構成を
説明する。図10に示すように、動力用蓄電池18の出
力端子には、メインスイッチ51と第1リレー81のス
イッチ部81aとが直列接続されている。第1リレー8
1のスイッチ部81aにおける一方の出力端子107
は、第2リレー82のスイッチ部82a及び放電停止用
サーモスタット88を介してコントローラ14の入力端
子S5に接続され、他方の出力端子108は、充電停止
用サーモスタット89を介してコントローラ14の入力
端子S4に接続されている。
【0060】動力用蓄電池18の出力端子とメインスイ
ッチ51との間の分岐点92は、第3リレー83のスイ
ッチ部83a及び発電動機12を介してコントローラ1
4の入力端子M−に接続されている。第3リレー83の
スイッチ部83aと発電動機12との間の接続点93
は、コントローラ14の入力端子B+に接続されてい
る。なお、発電動機12に備わる分巻界磁12aの一端
はコントローラ14の出力端子F1に、他端はコントロ
ーラ14の入力端子F2に接続されている。
【0061】メインスイッチ51と第1リレー81のス
イッチ部81aとの間の接続点94は、第4リレー84
のコイル部84bの一端に接続される一方、コントロー
ラ14の入力端子S1にも接続されている。
【0062】当該接続点94とコントローラ14の入力
端子S1との間の接続点95には、リミットスイッチ2
5の一端と第3リレー83のコイル部83bの一端とが
それぞれ分岐して接続されており、リミットスイッチ2
5の他端はコントローラ14の入力端子S2に、第3リ
レー83のコイル部83bの他端はコントローラ14の
入力端子S3に、それぞれ接続されている。
【0063】動力用蓄電池18の入力端子には、コント
ローラ14の出力端子B−と、第4リレー84のコイル
部84bの他端と、第6リレー86のコイル部86bの
一端と、第7リレー87のコイル部87bの一端とが、
それぞれ分岐して接続されている。第6リレー86のコ
イル部86bの他端は、充電停止用サーモスタット89
とコントローラ14の入力端子S4との間の接続点96
に接続され、第7リレー87のコイル部87bの他端
は、放電停止用サーモスタット88とコントローラ14
の入力端子S5との間の接続点97に接続されている。
なお、コントローラ14の入力端子S6にはペダル位置
センサ79が接続されている。
【0064】次に、電気制御用蓄電池19系統の回路構
成を説明する。電気制御用蓄電池19の出力端子には、
第4リレー84のスイッチ部84aと、第6リレー86
のスイッチ部86aと、モータランプ53とが直列接続
されており、当該モータランプ53の他端は接地されて
いる。
【0065】電気制御用蓄電池19の出力端子と第4リ
レー84のスイッチ部84aとの間には、2つの接続点
98,99があり、一方の接続点98にはエンジン11
におけるスタータ11aが接続され、他方の接続点99
にはレギュレータ90が接続されている。他方の接続点
99とレギュレータ90との間の接続点100も、第5
リレー85のスイッチ部85aを介してスタータ11a
に接続されている。なお、スタータ11a及びレギュレ
ータ90は接地されている。
【0066】第4リレー84のスイッチ部84aと第6
リレー86のスイッチ部86aとの間にも、2つの接続
点101,102があり、一方の接続点101には、選
択スイッチ54の第1端子54aと、ライトスイッチ5
0の入力端子と、ホーンスイッチ104の入力端子と
が、それぞれ分岐して接続されている。選択スイッチ5
4の第1端子54aは、摘み58を「B」の表示に合わ
せた場合に対応する端子である。
【0067】ライトスイッチ50の他端にはヘッドライ
ト49が、ホーンスイッチ104の他端には警笛を鳴ら
すためのホーン105が、それぞれ接続されている。他
方の接続点102には、第7リレー87のスイッチ部8
7aとエンジンランプ52とが直列接続されている。な
お、ヘッドライト49の他端及びホーン105の他端は
接地されている。
【0068】選択スイッチ54の第2端子54b(摘み
58を「IG」の表示に合わせた場合に対応する端子)
には、第1リレー81のコイル部81bと、レギュレー
タ90と、フィードポンプ106とが、それぞれ分岐し
て接続されている。このレギュレータ90にはエンジン
11におけるダイナモ11bも接続されている。なお、
フィードポンプ106の他端は接地されている。
【0069】選択スイッチ54の第3端子54c(摘み
58を「ST」の表示に合わせた場合に対応する端子)
には、第2リレー82のコイル部82bが接続され、当
該第3端子54cと第2リレー82のコイル部82bと
の間の接続点103には、セーフティスイッチ91を介
して第5リレー85のコイル部85bが接続されてい
る。なお、第1、第2及び第5リレー81,82,85
のコイル部81b,82b,85bの他端はいずれも接
地されている。また、選択スイッチ54の第4端子54
d、電気制御用蓄電池19の入力端子も接地されてい
る。
【0070】次に、エンジン駆動モードとモータ駆動モ
ードとを選択する制御の態様を説明する。以下の説明で
は、便宜上、第1〜第7リレー81〜87のスイッチ部
81a〜87a及びコイル部81b〜87bを、対応す
るリレーの番号を頭に付して、例えば、第1スイッチ部
81a、第2コイル部82bのように称する。
【0071】まず、操縦部のカバー体47の鍵穴に所定
の鍵を差し込んで、メインスイッチ51を入り(ON)
状態とすると、動力用蓄電池18の電圧(本実施形態で
は48V)による制御信号がコントローラの入力端子S
1に入力されるとともに、第3コイル部83bが励磁さ
れて第3スイッチ部83aが閉じることにより、コント
ローラ14が動力用蓄電池18からの電力供給を受けて
起動する。
【0072】この場合、第4コイル部84bも励磁され
て第4スイッチ部84aが閉じるから、いずれの駆動モ
ードの場合であっても、ライトスイッチ50を入り(O
N)操作すると、電気制御用蓄電池19の電力供給によ
りヘッドライト49が点灯し、ホーンスイッチ104を
入り(ON)操作すると、電気制御用蓄電池19の電力
供給によりホーン105が鳴動する。
【0073】モータ駆動モードを選択する場合は、選択
スイッチ54の摘み58を、図5の「B」の表示に合わ
せる。そうすると、第1コイル部81bは消磁状態であ
るから、第1スイッチ部81aは他方の出力端子108
側に接続する。
【0074】そして、当該第1スイッチ部81aの他方
の出力端子108を経由した制御信号がコントローラ1
4の入力端子S4に入力されることにより、コントロー
ラ14は、発電動機12に動力用蓄電池18の電力を供
給して、この発電動機12を電動モータとして駆動させ
る制御を実行するのである。この場合、第6コイル部8
6bも励磁されて第6スイッチ部86aが閉じるから、
電気制御用蓄電池19の電力供給により、モータランプ
53が点灯する。
【0075】エンジン駆動モードを選択する場合は、選
択スイッチ54の摘み58を、図5の真中の「IG」を
超えて、同じく図5の右端の「ST」の位置まで回す。
そうすると、第5コイル部85bが励磁されて第5スイ
ッチ部85aが閉じた状態となり、電気制御用蓄電池1
9の電力供給によりスタータ11aが作動して、エンジ
ン11が始動する。
【0076】この段階では、第1コイル部81bが励磁
されることにより、第1スイッチ部81aは一方の出力
端子107側に接続するが、ただちに第2コイル部82
bが励磁されて第2スイッチ部82aが開くから、第1
スイッチ部81aの一方の出力端子107を経由する制
御信号はコントローラ14の入力端子S5に入力されな
い。
【0077】そして、作業者が摘み58を持つ手を離す
と、図示しないばねの付勢力によって、摘み58が図5
の真中の「IG」の位置に戻る。そうすると、第2コイ
ル部82b及び第5コイル部85bが消磁されて、第2
スイッチ部82aは閉じた状態となり、第5スイッチ部
85aは開いた状態となる。したがって、スタータ11
aへの電力供給がなくなる一方、第1スイッチ部81a
の一方の出力端子107を経由した制御信号が、第2ス
イッチ部82aを経てコントローラ14の入力端子S5
に入力される。
【0078】これにより、コントローラ14は、発電動
機12にエンジン11の動力を伝達して、この発電動機
12を発電機として駆動させ、これにより生じた発電電
力を、所定の電圧以上で充電可能な充電回路(図示せ
ず)を介して動力用蓄電池18に充電する制御を実行す
るのである。
【0079】また、メインスイッチ51を切り(OF
F)状態とすると、選択スイッチ54の第3〜第5スイ
ッチ部83a〜85aがいずれも開いた状態(接続を断
った状態)となる。したがって、選択スイッチ54の摘
み58をいずれの表示に合わせても、エンジン11及び
発電動機12が駆動しない、換言すると、いずれの駆動
モードも作動しないのである。
【0080】以上のように制御すると、メインスイッチ
51が入り(ON)状態の場合において、耕うん等の農
作業時には、作業者は、選択スイッチ54にて前述のエ
ンジン駆動モードの選択操作をすることによって、動力
源としてエンジン11を駆動させるとともに、発電動機
12を発電機として駆動させることができる。
【0081】また、路上走行時には、作業者は、選択ス
イッチ54にて前述のモータ駆動モードの選択操作をす
ることによって、発電動機12を動力源である電動モー
タとして駆動させることができる。
【0082】すなわち、本発明に係るハイブリッド耕う
ん機によると、作業者は、選択スイッチ54の切り替え
操作にて、農作業の場合はエンジン11を駆動させ、路
上走行の場合は発電動機12を電動モータとして駆動さ
せるというように、作業状態に応じて動力源を選択で
き、農作業や路上走行等を効率よく実行できる。
【0083】メインスイッチ51が切り(OFF)状態
の場合は、選択スイッチ54の第3〜第5スイッチ部8
3a〜85aがいずれも開いた状態となって、エンジン
11及び発電動機12が駆動しないから、いずれの駆動
モードの場合でも、作業者がメインスイッチ51を切り
(OFF)操作するだけで、簡単かつ確実に、エンジン
11または発電動機12の駆動を停止させることができ
る。
【0084】選択スイッチ54の切り替え操作にてエン
ジン駆動モードを選択した場合は、作業者がアクセルレ
バー55を前後回動させることにより、走行機体1の走
行速度を変更させることができる。
【0085】一方、モータ駆動モードを選択した場合
は、作業者がアクセルペダル67を踏み込んだり、踏み
込みを緩めたりすることにより、走行機体1の走行速度
を変更させることができる。この場合、ペダル位置セン
サ79がアクセルペダル67の近傍の位置に取り付けら
れているから、当該アクセルペダル67の操作(踏み込
み)位置を的確に検出できる。
【0086】また、ペダル位置センサ79をアクセルペ
ダル67の近傍の位置に取り付けるに際して、作動アー
ム71とペダル位置センサ79の検知部79aとを適宜
隔てて配設する、すなわち、アクセルペダル67にいわ
ゆる遊びを設けているから、モータ駆動モードの場合に
走行機体1が急発進等することがない。
【0087】ところで、一般に、農作業時にはエンジン
駆動モードを選択するが、この場合、左右一対の前後輪
3,3,4,4やロータリ式耕うん機構21等を同時に
駆動させるから、エンジン11への負荷が大きい。それ
に加えて、動力用蓄電池18への充電のための負荷、す
なわち、エンジン11の動力を発電動機12に伝達する
ことによる負荷も生じる。
【0088】そこで、本実施形態では、リミットスイッ
チ25の入り切り(ON・OFF)動作に応じて、発電
動機12の発電電力の強弱を切り替える制御が実行でき
るようになっている。
【0089】すなわち、耕うん作業の場合には、図2の
2点鎖線で示すように、ロータリ昇降レバー46の操作
にてロータリ式耕うん機構21を下降させて、リアカバ
ー体23を圃場に接触させて開いた状態とすることによ
り、リアカバー体23の長手方向中途部がリミットスイ
ッチ25に当接して、当該リミットスイッチ25は、図
10に示す左側の入力端子に接続した入り(ON)状態
となる。
【0090】このリミットスイッチ25を経由した制御
信号がコントローラ14の入力端子S2に入力される
と、コントローラ14は、当該制御信号に基づいて発電
動機12に備わる分巻界磁12aの界磁磁束を弱めるよ
うに制御し、発電動機12にて生じる発電電流が小さい
弱充電モードとなる。これにより、発電動機12の回転
トルクが小さくなるから、エンジン11において動力用
蓄電池18への充電のための負荷が低減される。
【0091】また、圃場の畦近傍等で走行機体1がUタ
ーンする場合は、ロータリ昇降レバー46の操作にて、
ロータリ式耕うん機構21を図2の実線状態の位置に上
昇させることにより、リアカバー体23がリミットスイ
ッチ25と離間して、当該リミットスイッチ25は、図
10に示す右側の入力端子に接続した切り(OFF)状
態となる。
【0092】この場合、コントローラ14の入力端子S
2には制御信号が入力されないから、コントローラ14
は、発電動機12に備わる分巻界磁12aにおける界磁
磁束が所定の大きさとなるように制御する。これによ
り、発電動機12にて生じる発電電流が所定の大きさで
ある強充電モードとなる。このときのエンジン11にか
かる主な負荷は、走行部によるもの及び動力用蓄電池1
8への充電のためのものである。
【0093】したがって、耕うん作業のように、エンジ
ン11にかかる負荷が大きい場合には、動力用蓄電池1
8への充電によるエンジン11の負荷を小さくすること
ができ、走行機体1がUターンする場合のように、エン
ジン11にかかる負荷が比較的小さい場合には、効率よ
く動力用蓄電池18に充電することができる。
【0094】なお、本実施形態のように、動力用蓄電池
18系統の回路と、電気制御用蓄電池19系統の回路と
を別々に構成し、互いを各リレー81〜87を介して制
御するように設定すると、走行用とライト等の電気制御
用というように、定格電圧の異なる蓄電池をそれぞれに
利用できるとともに、電気制御用蓄電池19系統の回路
のみを持つ従来の走行型耕うん機に対して、動力用蓄電
池18系統の回路を組み込むことが比較的容易にでき
る。
【0095】本発明は、前述の実施形態に限らず、ハイ
ブリッド方式を採用したトラクタやコンバイン等の各種
農作業機に対して広く適用でき、また、様々な態様にも
具体化できる。
【0096】例えば、ペダル位置センサ79は、アクセ
ルペダル67の近傍の位置に設けるに限らず、アクセル
ペダル67の円筒部材70に設けて、当該円筒部材70
の回動角度を検出するように構成してもよい(例えば、
ポテンショメータ等)。この場合、アクセルペダル67
にいわゆる遊びを設けるため、コントローラ14におい
て、ペダル位置センサにおける所定の回動角度範囲で
は、発電動機12を作動させないように制御することが
望ましい。
【0097】また、請求項に記載した検出手段は、リミ
ットスイッチ25に限らず、例えばPTO軸28の回動
の有無を検出する回動角センサであったり、ロータリ昇
降レバー46が入り(ON)操作位置にあるか否かを検
出するレバー位置センサであったりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したハイブリッド耕うん機の斜
視図である。
【図2】 ハイブリッド耕うん機の側面図である。
【図3】 動力伝達系統を示す機能ブロック図である。
【図4】 操縦部を示す斜視図である。
【図5】 選択スイッチを示す図である。
【図6】 操縦部における要部拡大斜視図である。
【図7】 アクセルレバーの操作と燃料噴射ポンプの作
動態様との関係を示す図である。
【図8】 アクセルペダルの作動態様を示す側断面図で
ある。
【図9】 ペダル位置センサの配置関係を示す要部拡大
平面図である。
【図10】 ハイブリッド耕うん機の制御回路図であ
る。
【符号の説明】
1 走行機体 11 動力源としてのエンジン 12 動力源としての発電動機 13 動力伝達機構 14 コントローラ 18 動力用蓄電池 19 電気制御用蓄電池 21 ロータリ式耕うん機構 25 リミットスイッチ 51 メインスイッチ 54 選択スイッチ 55 アクセルレバー 61 燃料噴射ポンプ 67 アクセルペダル 76 ガードフレーム 78 支持ステー 79 ペダル位置センサ 80 制御回路 81〜87 リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 305 F02D 45/00 305D 310 310H 314 314M // A01B 51/02 A01B 51/02 A01C 11/02 311 A01C 11/02 311T B60K 6/02 B60K 9/00 E (72)発明者 中村 正美 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 二宮 龍二 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 田中 伸明 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B041 AA11 AA20 AB05 AC03 AC13 BB15 3D037 EA01 EB02 EB03 EB12 EB16 EB25 EC01 EC05 3G084 AA07 BA02 DA04 EB11 FA10 3G093 AA09 AB01 BA14 CA05 CB00 DA06 EB08 EC02 5H115 PA00 PC06 PG04 PI16 PI22 PU01 PU25 QN03 QN10 SE04 TD15 UI13 UI15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に、動力源としてのエンジン及
    び電動モータと、前記エンジンの動力にて駆動する発電
    機と、この発電機にて充電する蓄電池と、前記各動力源
    の動力を前記走行機体の作業部や走行部へ伝達する動力
    伝達機構とを搭載したハイブリッド方式による走行型農
    作業機であって、 この農作業機全体の電源を入り切り操作するメインスイ
    ッチと、前記動力源のうちいずれか一方が駆動するモー
    ドに切り替え操作する選択スイッチと、当該選択スイッ
    チの切り替え操作に応じて前記動力源のうちいずれか一
    方を駆動させるコントローラとを備えており、 当該コントローラは、前記メインスイッチが入り状態の
    ときには、前記選択スイッチにてエンジン駆動モードと
    モータ駆動モードとを選択できるように制御し、前記メ
    インスイッチが切り状態のときには、両駆動モードとも
    作動しないように制御することを特徴とするハイブリッ
    ド方式による走行型農作業機。
  2. 【請求項2】 前記走行機体の操縦部には、前記エンジ
    ン駆動モードの実行時に、操作位置に応じて前記エンジ
    ンの出力を調節するように構成したアクセルレバーと、
    前記モータ駆動モードの実行時に、操作位置に応じて前
    記電動モータの出力を調節するように構成したアクセル
    ペダルとを設けたことを特徴とする請求項1に記載のハ
    イブリッド方式による走行型農作業機。
  3. 【請求項3】 前記アクセルペダルの操作位置を検出す
    るためのペダル位置センサを、前記アクセルペダルに、
    または、その近傍の位置に設けたことを特徴とする請求
    項2に記載のハイブリッド方式による走行型農作業機。
  4. 【請求項4】 前記走行機体の作業部には、この作業部
    の作動状態を検出するための検出手段を設けており、 前記コントローラは、前記エンジン駆動モードの実行時
    に、前記検出手段からの検出情報に基づいて前記発電機
    による発電電力の強弱を切り替えるように制御すること
    を特徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載のハイ
    ブリッド方式による走行型農作業機。
  5. 【請求項5】 前記電動モータ及び前記発電機として、
    これら両機能を兼用する発電動機を採用したことを特徴
    とする請求項1〜4のうちいずれかに記載のハイブリッ
    ド方式による走行型農作業機。
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