JP2002235430A - 床パネル - Google Patents

床パネル

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JP2002235430A
JP2002235430A JP2001234297A JP2001234297A JP2002235430A JP 2002235430 A JP2002235430 A JP 2002235430A JP 2001234297 A JP2001234297 A JP 2001234297A JP 2001234297 A JP2001234297 A JP 2001234297A JP 2002235430 A JP2002235430 A JP 2002235430A
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restraining
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floor
panel element
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JP2001234297A
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Keiju Tsuge
桂樹 柘植
Manabu Yamanishi
学 山西
Gouji Shimamori
剛司 嶋森
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床パネルを厚くすることなく耐荷重性を向上さ
せるとともに、床パネル要素同士の連結性をも無理なく
向上させる。 【解決手段】各床パネル要素7に、互いに相手の斜辺部
分同士を支持する支持部812を設けるとともに、これ
ら各支持部812に支持される被支持部811が上方に
移動することを抑止する抑止部822を設けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重床構造に好適
に用いられる床パネルに関し、特に建築床面上に置かれ
た支持脚に支持され、平面視、2つの直角三角形状をな
す床パネル要素の斜辺部分同士を対向させて形成した矩
形上のものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二重床を構成する床パネルは、矩
形状をなす一枚ものであって、建築床面上に起立させた
支持脚にその隅部をそれぞれ支持させて敷き詰めていく
ことで、二重床を形成していた。しかし、このような四
点支持では、建築床面の不陸に起因してがたつきが生じ
るので、近時、この床パネルを2つの直角三角形状をな
す床パネル要素の斜辺部同士を対向させて形成し、三点
支持によりがたつき防止を図ったものが開発されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成であると、各床パネル要素の斜辺部における許
容耐荷重が最も低くなるため、これに合わせて床パネル
の強度を設定せざるを得ず、この結果床パネルが厚くな
って、床パネル下面に形成される配線空間が狭くなった
り、天井までの高さが低くなったりする不具合が生じ得
る。
【0004】そこで本発明は、各床パネル要素に、互い
に相手の斜辺部分同士を支持する支持部を設けて、床パ
ネルを厚くすることなく耐荷重性を向上させるととも
に、これら各支持部に支持される被支持部が上方に移動
することを抑止する抑止部を設けて、床パネル要素同士
の連結性をも無理なく向上させるべく図ったものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
る床パネルは、建築床面上に置かれた支持脚に支持さ
れ、平面視、2つの直角三角形状をなす床パネル要素の
斜辺部分同士を対向させて形成した矩形上のものであっ
て、各床パネル要素の斜辺部分に、互いに他方に作用す
る下向き荷重を支持する支持部を設けるとともに、これ
ら各支持部に支持される被支持部が上方に移動すること
を抑止する抑止部を設けたことを特徴とする。
【0006】このようなものであれば、各床パネル要素
が互いに相手の斜辺部分同士を支持し合うので、床パネ
ルを厚くするなどしてその強度を上げることなく、耐荷
重性を向上させることができる。したがって、床パネル
下面に形成される配線空間が狭くなったり、天井までの
高さが低くなったりする不具合を回避できる。しかし
て、この支持部のみでは、これに支持される被支持部が
上方に移動することを禁じ得ないが、本発明によれば、
この被支持部に上方への移動を抑止する抑止部を設けて
いるので、床パネル同士の連結性を高め、振動などによ
って床パネル要素が上下に踊ると言った不具合発生を防
止できる。
【0007】これら支持部及び抑止部を設けたことによ
り、各床パネル同士が強固に連結されると、一枚ものの
床パネル同様四点支持状態が現出して、がたつくおそれ
が生じる。これを有効に回避するには、支持部及び抑止
部が、斜辺部分を軸とした他方のパネル要素の一定角度
内での回転動作を許容するものであることが望ましい。
【0008】具体的な実施態様としては、床パネル要素
における斜辺部分の中央を境として、一方に支持部を設
けて他方に被支持部を設けているものが挙げられる。
【0009】部品の標準化を図るには、同一の床パネル
要素同士を組み合わせて構成できるようにするのが望ま
しい。
【0010】床パネルの組立が簡単でしかも組立後の強
度に資するものとしては、抑止部が、他方の床パネル要
素に設けた上向き面に係り合い可能な下向き面を具備し
たものであって、この下向き面を、前記上向き面よりも
下方に位置させた状態から相対的に上方に押し上げ、抑
止部を構成する部材の弾性復帰力により前記上向き面に
対向する位置に設定できるようにしたものや、同じく抑
止部が、他方の床パネル要素に設けた上向き面に係り合
い可能な下向き抑止面を具備したものであって、一方の
パネル要素を他方のパネル要素に所定角度を付けた状態
で互いに接近させ、斜辺部分同士を略重合させた状態か
らその斜辺部分を軸に回転させることにより前記抑止面
を前記上向き面に対向する位置に設定できるようにした
ものを挙げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本実施形態に係る二重床構造を示
している。この二重床構造は、4つの支持脚1、1’、
1”をそれぞれが正方形の頂点に対応する位置に配置
し、正方形の辺に対応する部位にそれぞれ配置した4つ
の連結材2により連結して支持ユニット4を構成し、こ
の支持ユニット4を隣接させるようにして建築床面Fに
敷き詰めるとともに、各支持ユニット4上に床パネル3
を載せ置くようにしたものである。
【0013】各部を詳述すると、支持脚1は、図3〜図
7に示すように、円柱体を縦方向に1/4に分割した形
状を概略なし、互いに略直交する2つの底面状起立面1
aを有する支持脚本体13を具備するものであり、この
支持脚本体13の上面たる床パネル支持面13aから円
柱状をなす突出部11を上方に突出させるとともに、そ
の底面に係り合い凹部12を開口させてなる。なお、以
降この支持脚1を第1の支持脚と称する。
【0014】本実施形態では、このほかに更に2種類の
支持脚1’、1”を設けている。第2の支持脚1’は、
前記第1の支持脚1と同様の構成であって、この平面状
起立面1aの一方から結合アーム5を突出させたもので
ある。第3の支持脚1”は、前記第1の支持脚1と同様
の構成であって、この平面起立面1aの両方からそれぞ
れ結合アーム5を突出させたものである。
【0015】支持脚本体13は、コンクリート成形体1
31を主体として構成したもので、このコンクリート成
形体131に加えて、その上面を覆う薄肉の樹脂製上部
被覆板132と、同コンクリート成形体131の下面を
覆う薄肉の樹脂製下部被覆板133とからなる。前記樹
脂製上部被覆板132は、床パネル3とコンクリート成
形体131との緩衝材の役割を果たす。
【0016】上部被覆板132は、その上面を床パネル
に直接接触する床パネル支持面13aとするものであ
り、緩衝材としての役割も果たす。そしてその下面から
はコンクリート成形体131に被着するための図示しな
いアンカを一体に突出させている。前記突出部11は、
この上部被覆板132の一部を情報に突出させ、その内
部にコンクリートを充満させて形成したものである。
【0017】下部被覆板133は、その下面を建築床面
Fに直接接触させるものであり、緩衝材としての役割も
果たす。そして、その上面からはコンクリート成形体1
31に被着するための図示しないアンカを一体に突出さ
せている。前記係り合い凹部12は、この下部被覆板1
33の一部を上方に突出させてコンクリート成形体13
1にめりこませ、下部被覆板133の下面に開口するよ
うに形成した有底のものである。
【0018】結合アーム5は、前記起立面1aの下端か
ら側方に突出する板状のアーム本体51と、前記係り合
い凹部12に嵌合可能であってこのアーム本体51の先
端部から上方に突出する係り合い凸部52とを具備する
もので、前記か部被覆板133と一体成形された樹脂製
のものである。
【0019】連結材2は、特に図8、図9に示すよう
に、帯状をなす連結材本体21とこの連結材本体21の
表面を被覆する絶縁性樹脂膜22とからなるものであっ
て、その側縁部を内方に屈曲させるというヘミング加工
を施してある。また、その各端部を板面と直交する方向
に複数回屈曲させて、全体として上方に延びる折り曲げ
部2aを形成している。この連結材本体21は、例えば
金属バネ鋼を素材として用いたもので、長手方向に伸縮
可能であって、板面と直交する方向に湾曲可能かつ弾性
を有するようにしたものである。
【0020】このような構成の支持脚1、1’、1”及
び連結材2を用いて構成した支持ユニット4において、
各支持脚1、1’、1”は、図3、図4等に示すよう
に、平面状をなす起立面1aが前記正方形の辺と平行を
なして外方を向くようにそれぞれ配置してある。そして
第1の支持脚1及び第3の支持脚1”をそれぞれ一つず
つ使用して、それぞれを互いに対角に配置するととも
に、第2の支持脚1’を2つ使用し、それぞれを互いに
対角に配置するようにしている。なお、第2の支持脚
1’は、その結合アーム5が第1の支持脚1と反対方向
に延びるように配置してある。
【0021】また、各支持脚1、1’、1”と連結材2
とは、連結材2の折り曲げ部2aを含む各端部を、支持
脚1、1’、1”のコンクリート成形体131の中に埋
め込んで抜脱不能に結合している。
【0022】しかして、本実施形態に係る床パネル3
は、図10〜図12に示すように、平面視、この支持ユ
ニット4の外形と同一の大きさを有する正方形状をなす
もので、それぞれ同一の直角三角形状をなす2つの床パ
ネル要素7を斜辺部分同士を対向させることにより形成
してある。
【0023】各床パネル要素7は、平面視直角三角形状
をなす底板711の側縁から側板712を屈曲起立させ
てなる上面を開口させた板金製の筺体71と、この筺体
71の内部に充填させたコンクリート体72とからなる
ものである。
【0024】そして、底面であって直角をなす頂点近傍
には、特に図12に示すように、支持脚1、1’、1”
の突出部11に嵌合可能な有底のパネル側凹部31が形
成してある。
【0025】また、短辺部分に対応する側板712の中
央には、平面視非対称形状をなす切欠部9が形成してあ
る。この切欠部9は、隣接する床パネル3の切欠部9と
合わさって、二重床に配線等挿通用の貫通孔を形成する
ものである。しかしてこのように非対称形状としている
のは、床パネル3同士の配置を変えることにより、図1
7、図18に示すように配線の太さや種類に応じて2種
類の形状の貫通孔を選択的に形成することができるから
である。
【0026】斜辺部分に対応する側板712の上端縁か
らは、斜辺方向に沿って折り目が付くように一体に屈曲
させた屈曲部8がそれぞれ固設してあり、屈曲部8同士
を係り合わせて床パネル要素7同士を緩やかに連結して
いる。
【0027】この屈曲部8には、屈曲形態の異なる複数
の部位に区分することにより、挿入部841、支持部8
12、被支持部811、抑止部822、被抑止部821
及びスペーサ部831を設けている。
【0028】各部について詳述すると、挿入部841
は、図13に示すように、斜辺部分の中央に設定したも
ので側板712の上端縁から外方、すなわち対向する床
パネル要素側へ水平に延ばした水平板841aを備え
る。そして、この水平板841aの幅寸法をその厚み寸
法と概略同一に設定している。
【0029】支持部812は、図14に示すように、対
向する床パネル要素7の被支持部811を下方から支持
し、その床パネル要素711に作用する下向き荷重の一
部を支持するもので、前記挿入部841の外側に位置づ
けている。具体的にこのものは、側板712の上端縁か
ら外方かつ下方に向かって斜めに延びる基端板812a
と、この基端板812aの先端縁から外方へ水平に延
び、対向する床パネル要素7に設けられた被支持部81
1を支持する上向き支持面(上面)81Aを有した支持
板812bと、この支持板812bの先端縁から上方に
鉛直に延びる離間抑止板812cとを備える。そして、
その斜め方向に沿った幅寸法を、斜辺部分長さの約1/
4に設定してある。
【0030】被支持部811は、図14に示すように、
前記支持部812とは挿入部841をはさんで逆側対称
位置に設けたもので、側板712の上端縁から外方に向
かって水平に延びる基端板811aと、この基端板81
1aの先端縁から下方に鉛直に延びる被支持板811b
とを備える。この被支持板811bは、対向する床パネ
ル要素7に設けられた支持板812bの上方に位置し、
その下向き先端面81Bを前記支持板812bの上向き
支持面81Aに押し当てて荷重を支持されうるものであ
る。また、対向する床パネル要素7に設けられた離間抑
止板812cに水平に対向して、これら床パネル要素7
同士の水平方向に離間する動作を抑止する作用も営むも
のである。
【0031】抑止部822は、図15に示すように、前
記支持部812のさらに外側に設けたもので、側板71
2の上端縁から外方に向かって水平に延びる基端板82
2aと、この基端板822aの先端縁から外方かつ下方
に向かって斜めに延び、その下向き先端面を抑止面82
Aとする抑止板822bとを備える。
【0032】被抑止部821は、図15に示すように、
この抑止部822と挿入部841をはさんで逆側対称位
置に設けたもので前記被支持部811の外側に位置す
る。そして、側板712の上端縁から外方に向かって水
平に延びる基端板821aと、この基端板821aの先
端縁から下方鉛直に延びる垂下板821bと、この垂下
板821bの先端縁から外方に向かって水平に延びる被
抑止板821cとを備える。この被抑止板821cは、
対向する床パネル要素7に設けられた前記抑止板822
bの下方に位置し、その上向き面(上面)82Bを前記
抑止面82Aに押し当てて上方への移動を抑止され得る
ものである。
【0033】スペーサ部831は、図16に示すよう
に、これら抑止部822及び被抑止部821のそれぞれ
さらに外側であって頂点に亘って設けられたもので、側
板712の上端縁から外方に向かって水平に延びる基端
板831aと、この基端板831aの先端縁から下方鉛
直に延びる対向板831bとを備える。そして、各床パ
ネル要素7同士が所定距離を越えて接近するのを防止す
る。
【0034】このような構成の床パネル3の組立一例に
ついて述べると、まず、各床パネル要素7同士を各面板
部が直交するような姿勢にして、挿入部841を対向さ
せ、この部分を嵌め入れる。その後、各床パネル要素7
を、それらの面板部が面一となる向きに挿入部841近
傍を中心に相対回転させる。
【0035】その過程で、一方の床パネル要素7の被抑
止板821c先端が、他方の床パネル要素7の抑止板8
22b外面に引っかかって、面板部同士が面一となるの
を阻止する。
【0036】次にこの状態、すなわち前記抑止板822
bの抑止面82Aを前記被抑止板821cの上向き面8
2Bよりも下方に位置させた状態から、抑止部822及
び被抑止部821を構成する板部材を弾性変形させつつ
強引にさらに回転させ、前記抑止面82Aを前記上向き
面82Bよりも上方に位置させる。すると、部材はその
弾性復帰力で元の形状に戻り、抑止面82Aと前記上向
き面82Bとが対向する位置関係となって、床パネル要
素7同士の逆回転を防止する。このようにして、各床パ
ネル要素7を一枚板状にし、床パネル3を形成する。
【0037】このようにして、床パネル3を形成した状
態では、屈曲部8同士は、互いに若干の隙間を有して結
合可能であって、斜辺部分を軸とした他方のパネル要素
の一定角度内での回転動作を許容する。また、屈曲部8
の存在により前記側板712同士が離間して、床パネル
3の底面に開口する位置決め溝73が形成される。この
位置決め溝73の幅寸法は、前記突出部11の外形寸法
と同一又は若干大きいものである。
【0038】次に、本二重床構造を利用して実際に施工
する場合に手順について説明する。
【0039】まず支持ユニット4を部屋の隅部から順に
敷き詰めていく。具体的には、最初に敷く支持ユニット
4を、部屋の隅部に第1の支持脚1が位置するように配
置する。次に、その支持ユニット4に隣接するように他
の支持ユニット4を配置していく。この時、起立面1a
同士が隣接する支持脚1、1’、1”同士において、一
方の支持脚1、1’、1”の底面に設けた係り合い凹部
12と、他方の支持脚1、1’、1”から突出させた前
記結合アーム5の係り合い凸部52とを係り合わせるよ
うにする。このことにより、支持ユニット4同士が結合
すると同時に位置決めされる。なお、支持ユニット4だ
けでは、部屋の大きさや形状により、部屋の端に敷き詰
められない隙間ができる場合があるが、その部分は、図
示しない調整部材を利用して埋めるようにしている。
【0040】その後、各支持ユニット4にそれぞれ床パ
ネル3を載せていく。この時、床パネル3の底面に開口
させたパネル側凹部31及び位置決め溝73に支持脚
1、1’、1”の突出部11を嵌め込む。このことによ
り支持ユニット4に対する床パネル3の正確な位置決め
を行うことができる。
【0041】次に、本発明の第二実施形態について図面
を参照して説明する。なお、第一実施形態と対応する部
材には、同一の符号を付すこととする。
【0042】本実施形態に係る二重床構造は、図1に示
すような第一実施形態と同様の構造を有するものであ
り、同一形状をなす4つの支持脚1をそれぞれが正方形
の頂点に対応する位置に第一実施形態と同様の向きで配
置し、正方形の辺に対応する部位にそれぞれ配置した4
つの連結材2により連結して支持ユニット4を構成し、
この支持ユニット4を隣接させるようにして建築床面F
に敷き詰めるとともに、各支持ユニット4上に床パネル
3を載せ置くようにしたものである。すなわち、結合ア
ーム5を有する前記支持脚1’、1”は、本実施形態で
は用いない。
【0043】各部を詳述すると、図19及び図20に示
される支持脚1は、第一実施形態と略同様の構造を及び
機能を有するものであるので、詳細な構造については説
明を省略する。なお、本実施形態に係る支持脚1の各側
面には、鉛直方向に溝状の凹みが設けてある。
【0044】連結材2は、平面視略帯状をなし、半円弧
状の切り欠き24が所定個所に複数個設けてある等厚樹
脂製板であり、少なくとも板面と直交する方向に湾曲可
能かつ弾性を有するようにしてある。この切り欠き24
は、この連結材2を在庫時及び運搬時に整列させて積み
上げておくためのものである。そして、その両端に設け
た係合凸部23を、前記支持脚1の隣接する支持脚と対
向する面の下端部に設けた係合凹部134に前記係合部
23を係合させて隣接する支持脚1同士を連結してい
る。なお、連結状態では、連結材2の下面と、支持脚1
の下端面とが略面一となるようにしている。
【0045】しかして、本実施形態に係る床パネル3
は、図21及び図12に示すように、平面視、前記支持
ユニット4の外形と同一の大きさを有する正方形状をな
すもので、2つの直角三角形状をなす床パネル要素7の
斜辺部分同士を対向させることにより形成してある。
【0046】各床パネル要素7は、第一実施形態で述べ
たものと略同様の構成を有するものであるので、第一実
施形態との相違点についてのみ説明する。
【0047】まず、第一実施形態で述べた挿入部841
に相当する部分は、図21及び図22に示すように本実
施形態の屈曲部8には設けていない。また、抑止部82
2及び被抑止部821は第一実施形態で述べたものとは
異なり、以下に述べるような形状を有する。
【0048】抑止部822は、図21及び図23に示す
ように、前記支持部812の外側に設けた板状のもの
で、側板712の上端縁から外方かつ下方に向かって斜
めに延び、その下面を抑止面82Xとする。
【0049】被抑止部821は、図21及び図23に示
すように、この抑止部822と斜辺部分中央をはさんで
逆側対称位置に設けたもので前記被支持部811の外側
に位置する。そして、側板712の上端縁から略下方鉛
直に延びる垂下板821xと、この垂下板821xの先
端縁から外方かつ上方に向かって斜めに延びる被抑止板
821yとを備える。この被抑止板821yは、対向す
る床パネル要素7に設けられた前記抑止部822の下方
に位置し、その上向き面(上面)82Yを前記抑止面8
2Xに押し当てて上方への移動を抑止され得るものであ
る。
【0050】このような構成の床パネル3の組立一例に
ついて述べる。まず、一方のパネル要素7に対し、他方
のパネル要素7を所定の角度、本実施形態ではパネル要
素7の表面同士を近づける方向に、例えば略90度、を
付けた状態で斜辺部分同士を略重合するように接近させ
る。そして、一方の床パネル要素7の前記被支持板81
1bを他方の床パネル要素7の前記支持板812bの上
方に乗せるとともに、一方の床パネル要素7の抑止部8
22を他方の床パネル要素7の被抑止部821の外方に
位置する状態にする。その後、いずれかの床パネル要素
7を斜辺部分を軸に相対的に回転させて、コンクリート
体72の上面が面一である状態にする。すると、被支持
板811bが、対向する床パネル要素7に設けられた離
間抑止板812cに水平に対向して、これら床パネル要
素7同士の水平方向に離間する動作を抑止するようにな
る。さらに、前記抑止面82Xが前記上向き面82Yと
が対向する位置関係となり、床パネル要素7の上方への
移動を抑止するようになる。本実施形態では、以上のよ
うに抑止部822を構成する部材を弾性変形させること
なく床パネル3を組み立てることができる。
【0051】このようにして、床パネル3を形成した状
態では、屈曲部8同士は、互いに若干の隙間を有して結
合可能であって、斜辺部分を軸とした他方のパネル要素
の一定角度内での回転動作を許容する。また、屈曲部8
の存在により前記側板712同士が離間して、床パネル
3の底面に開口する位置決め溝73が形成される。この
位置決め溝73の幅寸法は、前記突出部11の外形寸法
と同一又は若干大きいものである。
【0052】なお、本二重床構造を利用して実際に施工
する場合の手順は、第一実施形態と同様であるので詳細
については省略する。ただし、位置決めは結合アーム5
を用いずに、4つの支持ユニット4の頂点が一致するよ
うに配置して行う。
【0053】なお、本発明は上記実施形態に限られるも
のではない。例えば、支持部や抑止部の位置関係は、そ
の他変更可能であるし、正方形状の床パネルに限られ
ず、長方形状の床パネルにも適用して同様の作用効果を
奏しうる。さらに、支持ユニットを形成する4つの支持
脚を、1枚の長方形又は正方形板状をなす連結材の四隅
に保持させても良い。この実施形態をとる場合には、建
築床面との接着固定が必要になることも想定して、接着
剤の逃げ道としての貫通孔を適宜形成しておくことが好
ましい。
【0054】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明によると、
各床パネル要素が互いに相手の斜辺部分同士を支持し合
うので、床パネルを厚くするなどしてその強度を上げる
ことなく、耐荷重性を向上させることができる。したが
って、床パネル下面に形成される配線空間が狭くなった
り、天井までの高さが低くなったりする不具合を回避で
きる。しかして、この支持部のみでは、これに支持され
る被支持部が上方に移動することを禁じ得ないが、本発
明によれば、この被支持部の上方への移動を抑止する抑
止部を設けているので、床パネル同士の連結性を高め、
振動等によって床パネル要素が上下に踊ると言った不具
合発生を防止できる。
【0055】また、斜辺部分を軸とした他方のパネル要
素の一定角度内での回転動作を許容するものとしておく
ことにより、各床パネル同士が強固に連結されることに
より生じうるがたつきを有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態における二重床構造の全
体斜視図。
【図2】同実施形態における支持ユニットを敷き詰めた
状態を示す斜視図。
【図3】同実施形態における支持ユニットの全体斜視
図。
【図4】同実施形態における支持ユニットの全体平面
図。
【図5】同実施形態における支持ユニットの全体側面
図。
【図6】同実施形態における第3の支持脚の側面図。
【図7】同実施形態における第3の支持脚の側断面図。
【図8】同実施形態における連結材の側断面図。
【図9】同実施形態における連結材の縦断面部分拡大
図。
【図10】同実施形態における床パネルの平面図。
【図11】同実施形態における床パネルの斜視図。
【図12】同実施形態における床パネルの部分縦断面
図。
【図13】図10におけるD−D’線部分端面図。
【図14】図10におけるC−C’線部分端面図。
【図15】図10におけるB−B’線部分端面図。
【図16】図10におけるA−A’線部分端面図。
【図17】床パネル同士の接合部分を示す部分平面図。
【図18】床パネル同士の接合部分を示す部分平面図。
【図19】本発明の第二実施形態における支持ユニット
の全体斜視図。
【図20】同実施形態における支持ユニットの全体平面
図。
【図21】同実施形態における床パネルの平面図。
【図22】図21におけるD−D’線部分端面図。
【図23】図21におけるB−B’線部分端面図。
【符号の説明】
F…建築床面 1…支持脚 7…床パネル要素 812…支持部 811…被支持部 822…抑止部 82B,82Y…上向き面 82A,82X…抑止面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋森 剛司 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築床面上に置かれた支持脚に支持され、
    平面視、2つの直角三角形状をなす床パネル要素の斜辺
    部分同士を対向させて形成した矩形状のものであって、 各床パネル要素の斜辺部分に、互いに他方に作用する下
    向き荷重を支持する支持部を設けるとともに、これら各
    支持部に支持される被支持部が上方に移動することを抑
    止する抑止部を設けたことを特徴とする床パネル。
  2. 【請求項2】支持部及び抑止部が、斜辺部分を軸とした
    他方のパネル要素の一定角度内での回転動作を許容する
    ものである請求項1記載の床パネル。
  3. 【請求項3】床パネル要素における斜辺部分の中央を境
    として、一方に支持部を設け他方に被支持部を設けてい
    る請求項1又は2記載の床パネル。
  4. 【請求項4】同一の床パネル要素同士を組み合わせて構
    成できるようにした請求項3記載の床パネル。
  5. 【請求項5】抑止部が支持部又は被支持部の外側に設け
    られている請求項1、2、3又は4記載の床パネル。
  6. 【請求項6】抑止部が、他方の床パネル要素に設けた上
    向き面に係り合い可能な下向き抑止面を具備したもので
    あって、 この抑止面を、前記上向き面よりも下方に位置させた状
    態から相対的に上方に押し上げ、抑止部を構成する部材
    の弾性復帰力により前記上向き面に対向する位置に設定
    できるようにしたものである請求項1、2、3、4又は
    5記載の床パネル。
  7. 【請求項7】抑止部が、他方の床パネル要素に設けた上
    向き面に係り合い可能な下向き抑止面を具備したもので
    あって、 一方のパネル要素を他方のパネル要素に所定角度を付け
    た状態で互いに接近させ、斜辺部分同士を略重合させた
    状態からその斜辺部分を軸に回転させることにより前記
    抑止面を前記上向き面に対向する位置に設定できるよう
    にしたものである請求項1、2、3、4又は5記載の床
    パネル。
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