JP2002235271A - 刺繍機 - Google Patents

刺繍機

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JP2002235271A JP2001028588A JP2001028588A JP2002235271A JP 2002235271 A JP2002235271 A JP 2002235271A JP 2001028588 A JP2001028588 A JP 2001028588A JP 2001028588 A JP2001028588 A JP 2001028588A JP 2002235271 A JP2002235271 A JP 2002235271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天秤保持機構をヘッド部内に収めることによ
り、ヘッド部等の外観品質を向上でき、刺繍機全体を小
型化してコンパクトに形成できるようにする。 【解決手段】 刺繍機のヘッド部5を、セクタギヤ26
等の天秤駆動部が設けられたヘッド本体6と、ヘッド本
体6の前面側に設けられヘッド本体6に対して左,右に
移動可能となった針棒ケース7とにより構成する。そし
て、針棒ケース7にはセクタギヤ26により上,下に揺
動される複数の天秤17を設け、針棒ケース7の上部側
には各天秤17を上死点位置に付勢する複数の爪部30
Aを有した天秤保持ばね30を取付ける。また、ヘッド
本体6の上面側には、色替え時に選択された天秤17と
天秤保持ばね30の爪部30Aとの係合を解除するため
の係合解除金具31を定位置に固定して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば刺繍布等に
多色の刺繍柄を形成するのに好適に用いられる刺繍機に
関し、特に、天秤を上死点位置等に保持するための天秤
保持機構を備えてなる刺繍機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、刺繍データ等に従って刺繍機の
主軸等を駆動制御することにより、多数色の上糸(刺繍
糸)を用いて布等の刺繍対象物に多数色の刺繍柄を実現
するようにした刺繍機は知られている。
【0003】そして、この種の従来技術による刺繍機
は、主軸を回転駆動する駆動源を備えた刺繍機本体と、
該刺繍機本体に設けられ前記主軸の回転により駆動され
る駆動部を有したヘッド部と、該ヘッド部に往復動可能
に設けられ該ヘッド部の駆動部により上,下に駆動され
る複数の針棒と、該各針棒の先端側にそれぞれ取付けら
れ上糸(刺繍糸)が挿通される複数のミシン針と、該各
ミシン針に上糸を供給するため前記各上糸をそれぞれ巻
回状態で収納した上糸収納部と、該上糸収納部からミシ
ン針に供給する上糸の送出しと糸締めを行うため各ミシ
ン針に対応して前記ヘッド部に設けられ前記駆動部によ
り上,下に揺動される複数の天秤等とから構成されてい
る。
【0004】また、刺繍機のヘッド部には、刺繍データ
に従って複数の天秤とミシン針のうちいずれか1つの天
秤とミシン針を選択的に駆動するための色替え機構と、
前記複数の天秤のうち該色替え機構で選択された天秤が
主軸の回転に従って駆動されるのを許し、選択されてい
ない天秤を上死点位置等に停止させた状態で保持する天
秤保持機構とが設けられている。
【0005】そして、従来技術による天秤保持機構は、
前記ヘッド部の左,右方向に延び中間位置に切欠きが設
けられた平板状の天秤ガイドと、前記各天秤の基端側に
設けられ該天秤ガイドに係合することにより天秤を上死
点位置に停止させた状態に保持する係合凹部とから構成
されている。
【0006】この場合、前記色替え機構で選択された天
秤は、前記天秤ガイドに沿って切欠きの位置まで移動さ
れることにより前記係合凹部と天秤ガイドとの係合が解
除され、この切欠きの位置にある天秤のみが上,下に揺
動する動きが可能となる。そして、色替え機構で選択さ
れていない残りの各天秤については、それぞれの係合凹
部が天秤ガイドに係合することにより上死点位置に停止
したまま保持されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による天秤保持機構は、天秤ガイドをヘッド部に
固定して設け左,右方向に延在させる構成としているの
で、天秤ガイドの長さ寸法は、色替え機構により左,右
方向に移動される各天秤の移動幅を加算した長さが必要
となる。
【0008】このため、色替え機構によって各天秤をヘ
ッド部の左方向に移動させたときには、天秤ガイドの右
側端部がヘッド部から張出して外部に露出し、これとは
逆に各天秤をヘッド部の右方向に移動させたときには、
天秤ガイドの左側端部がヘッド部から張出して外部に露
出することになり、天秤ガイドの張出により外観品質の
低下を招くという問題がある。
【0009】また、刺繍機の基台上に複数のヘッド部を
設ける構成とした多頭式ヘッドの刺繍機では、それぞれ
のヘッド部に設けた天秤ガイドが左,右方向へと張出す
ために、これらの天秤ガイドが左,右で互いに接触、干
渉しないように各ヘッド部間に大きなスペースを確保す
る必要が生じ、刺繍機全体が大型化するという問題があ
る。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、天秤保持機構をヘッド
部内に収めることができ、ヘッド部等の外観品質を向上
できると共に、全体を小型化してコンパクトに形成でき
るようにした刺繍機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、多色刺繍を行うため複数の天秤とミ
シン針とが設けられたヘッド部と、前記複数の天秤とミ
シン針のうちいずれか1つの天秤とミシン針を選択的に
駆動するため該ヘッド部に設けられた色替え機構と、前
記複数の天秤のうち該色替え機構で選択された天秤が主
軸の回転に従って駆動されるのを許し、選択されていな
い天秤を予め決められた所定位置に停止させた状態で保
持する天秤保持機構とを備えてなる刺繍機に適用され
る。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記天秤保持機構を、前記複数の天秤にそれぞ
れ設けられた係合部と、該各係合部にそれぞれ係合しば
ね部材の付勢力により前記各天秤を所定位置に押圧して
保持するばね式保持手段と、前記各天秤のうち前記色替
え機構で選択された天秤の係合部と該ばね式保持手段と
の係合を解除する係合解除手段とにより構成したことに
ある。
【0013】このように構成することにより、複数の天
秤のうち色替え機構で選択された天秤は、ばね式保持手
段との係合が係合解除手段で解除されるため、主軸の回
転に伴って上,下に揺動されるようになり、上糸をミシ
ン針側に供給する上糸の送出しと糸締め動作とを行うこ
とができる。また、色替え機構で選択されていない残り
の天秤は、それぞれの係合部にばね式保持手段が係合し
ばねの付勢力で所定位置に押圧され、例えば天秤上死点
等の所定位置で停止した状態に保持される。そして、こ
れらの各天秤のうちいずれか1つの天秤が色替え機構で
選択されるときには、選択された天秤とばね式保持手段
との係合が前記係合解除手段により解除されるため、当
該天秤を天秤駆動部等によって上,下に揺動することが
できる。
【0014】また、請求項2の発明によると、ヘッド部
は、主軸により駆動される天秤駆動部が設けられたヘッ
ド本体と、該ヘッド本体に対し各天秤を相対移動可能に
支持し色替え機構により各天秤と共に移動される可動支
持体とからなり、ばね式保持手段は該可動支持体に設
け、係合解除手段は前記ヘッド本体に固定して設ける構
成としている。
【0015】これにより、ヘッド部の可動支持体に設け
たばね式保持手段は、色替え機構を用いて可動支持体を
ヘッド本体に対し、例えば左,右方向に移動するときに
可動支持体と一緒に左,右方向に移動されるので、当該
ばね式保持手段を可動支持体(ヘッド部)内に収めるこ
とができ、左,右方向に張出すのを防止できる。そし
て、ヘッド本体に固定された係合解除手段は、色替え機
構で可動支持体がばね式保持手段と共に左,右方向に移
動されるに伴い、選択された天秤とばね式保持手段との
係合を解除するように動作し、当該天秤が天秤駆動部に
より上,下動されるのを許すことができる。
【0016】また、請求項3の発明によると、可動支持
体はヘッド部の左,右方向に延び各天秤を互いに並行に
配置した状態で回動可能に支持する天秤支持軸を有し、
ばね式保持手段は該天秤支持軸にほぼ対応する長さをも
って該天秤支持軸と平行に延びる構成としている。これ
により、例えばばね式保持手段を天秤支持軸の上側に互
いに平行に延びるように配置でき、ばね式保持手段を天
秤支持軸とほぼ等しい長さ、またはこれよりも短い長さ
をもって形成することができる。
【0017】また、請求項4の発明によると、ばね式保
持手段は、各天秤の係合部にそれぞれ係合し各天秤を所
定位置に向けて個別に押圧する複数の爪部が設けられた
櫛形状の板ばね部材からなり、係合解除手段は、前記各
爪部のうち色替え機構で選択された天秤と対応する爪部
を前記係合部から離間する方向に押返す押返し部材によ
り構成している。
【0018】これにより、櫛形状の板ばね部材からなる
ばね式保持手段は、それぞれ櫛歯状に延びる爪部を天秤
の係合部に係合させた状態で、該天秤を所定位置に向け
て押圧することができる。そして、押返し部材は、これ
らの爪部のうち色替え機構で選択された天秤に対応する
爪部を係合部から離間させる方向に押返し、該爪部と天
秤との係合を自動的に解除することができる。
【0019】さらに、請求項5の発明は、ヘッド部が刺
繍機の基台上に複数設けられ、多頭式ヘッドを構成して
いる。この場合には、ばね式保持手段および係合解除手
段等からなる天秤保持機構が各ヘッド部から左,右方向
に張出すことはないので、各ヘッド部間の間隔を狭める
ことができ、刺繍機全体をコンパクトに形成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
刺繍機を、多頭式刺繍機に適用した場合を例に挙げ、添
付図面に従って詳細に説明する。
【0021】ここで、図1ないし図11は本発明の第1
の実施の形態を示している。図中、1は刺繍機本体を構
成する基台を示し、該基台1上には、左,右に離間して
側枠2,3が立設され、これらの側枠2,3間には左,
右方向に延びるヘッド支持体4が固定して設けられてい
る。
【0022】5,5,…はヘッド支持体4の前部側に設
けられた刺繍機のヘッド部で、これらのヘッド部5は基
台1上に合計3個設けられ、例えば3頭式のミシンヘッ
ドを構成している。なお、これは1つの例を示すもの
で、基台1上には3頭以上、例えば15頭に及ぶヘッド
部5等が設けられる機種もある。
【0023】そして、これらのヘッド部5は、図2に示
す如くヘッド本体6と、該ヘッド本体6の前面側に設け
られ、ヘッド本体6に対して左,右(図1中の矢示A,
B方向)に移動可能となった可動支持体としての針棒ケ
ース7と、該針棒ケース7上に設けられ、後述の色替え
機構11により針棒ケース7と一体に左,右方向に移動
される糸調子台8等とにより構成されている。
【0024】また、針棒ケース7の上部側には、図3な
いし図6に示すように左,右に離間した一対の枠体から
なる天秤支持枠7A,7Aが設けられ、該各天秤支持枠
7Aは後述の各天秤17を左,右両側から挟むようにし
て各天秤17を外部の障害物等から保護する。そして、
各天秤支持枠7Aには図6に示すように軸受部7Bが設
けられ、該各軸受部7Bにより後述する天秤支持軸18
の両端側が天秤支持枠7Aに支持されている。
【0025】また、各ヘッド部5のヘッド本体6には、
図1に示す主軸モータ9により主軸10を介して駆動さ
れる後述の天秤駆動部21と針棒駆動部(図示せず)が
設けられ、これらの駆動部により後述の天秤17と針棒
19とがそれぞれ上,下に駆動されるものである。
【0026】11はヘッド本体6の上側に設けられた色
替え機構で、該色替え機構11は、図2、図4に示す如
くヘッド本体6の上側に配設され、針棒ケース7と糸調
子台8とを一体に左,右(図1中の矢示A,B方向)へ
と移動させることにより、後述の色替え動作を行うもの
である。
【0027】なお、色替え機構11は、図1に示す3個
のヘッド部5,5,…のうち、例えば最右側に位置する
ヘッド部5のみに設けられている。そして、各ヘッド部
5の針棒ケース7は、後述の連結ロッド34により互い
に連結され、これによって各針棒ケース7が図1中の矢
示A,B方向へと一体に移動されるものである。
【0028】12はヘッド支持体4の後側に配設された
上糸収納部となる糸立て台で、該糸立て台12には、図
2に示すように複数の上糸ボビン12A,12B,12
C,…等が設けられ、これらの上糸ボビン12A,12
B,12C,…には、例えば赤、青、黄、白、黒色等の
複数色の上糸(以下、刺繍糸Sという)等が巻回されて
いる。
【0029】そして、刺繍作業時には、これらの上糸ボ
ビン12A,12B,12C,…から色替え機構11に
より選択された刺繍糸Sが、後述の天秤17等を用いて
引出され、刺繍布等の刺繍対象物(図示せず)に対する
刺繍が行われるものである。
【0030】13,13,…はヘッド部5の糸調子台8
に設けられた糸張り器で、これらの糸張り器13は、図
3に示すように糸調子台8の上部側に互いに間隔をもっ
て、例えば合計9個配設されている。14,14,…は
各糸張り器13の下側に位置して糸調子台8に設けられ
た、例えば9個の糸調子を示している。
【0031】そして、糸立て台12の上糸ボビン12
A,12B,12C等から引出された刺繍糸Sは、それ
ぞれ糸張り器13を介して各糸調子14へと導かれ、こ
の糸調子14により天秤17側に向けて低摩擦給糸され
るものである。この場合に、糸調子14は、例えば10
〜50g程度の張力を刺繍糸Sに与え、後述のミシン針
20等により刺繍糸Sがこの張力を越えて引っ張られる
ときに、天秤17側に向けて刺繍糸Sが給糸されるのを
許す構成となっている。
【0032】15は糸調子14よりも下側に位置して糸
調子台8に設けられた糸ガイドで、該糸ガイド15は、
糸調子台8の下端側に沿って左,右方向に延びる板状金
具からなり、例えば合計9個の糸挿通孔(図示せず)が
左,右に間隔をもって列設されている。そして、糸ガイ
ド15の各糸挿通孔には糸調子14と天秤17との間で
それぞれ刺繍糸Sが1本ずつ挿通されている。
【0033】16は天秤17よりも下側に位置して針棒
ケース7の前面側に設けられた他の糸ガイドで、該糸ガ
イド16は、針棒ケース7の幅方向(左,右方向)に延
びる板状金具からなり、例えば合計9個の糸挿通部16
A(図5に1個のみ図示)が糸ガイド15の各糸挿通孔
とほぼ同様に列設されている。
【0034】また、糸ガイド16には、図5に示すよう
に各糸挿通部16Aに対応して糸掛け部16Bが合計9
個設けられている。そして、上側の糸ガイド15から導
かれる各刺繍糸Sは、糸ガイド16の糸掛け部16Bに
挿通した後に、後述する天秤17の糸挿通孔17Cに向
けて引き回し、この糸挿通孔17Cから糸ガイド16の
糸挿通部16Aを通してミシン針20側へと導かれるも
のである。
【0035】17,17,…はヘッド部5の針棒ケース
7から前面側に突出して設けられた天秤で、これらの天
秤17は、図3ないし図9に示す如く針棒ケース7内に
左,右に並行に配置した状態で合計9個配設され、天秤
支持軸18により回動可能に支持されている。そして、
該天秤支持軸18は両端側が針棒ケース7の各天秤支持
枠7Aに軸受部7B等を介して支持されている。
【0036】また、天秤17の基端側には、図5ないし
図9に示す如く円形の歯車からなる天秤ギヤ17Aと、
後述する天秤保持機構27の一部をなす係合部としての
係合突起17Bとが設けられている。そして、天秤17
は、天秤ギヤ17Aが後述のセクタギヤ26に噛合する
ことにより、主軸10の回転に従って上,下に揺動され
るものである。
【0037】この場合、合計9個の天秤17,17,…
は、図10に示す如く天秤支持軸18の外周側に一定の
間隔Wをもって並置され、色替え機構11は針棒ケース
7を左,右に移動して色替え動作を行うときに、この間
隔Wを基準にして天秤支持軸18と一緒に各天秤17を
矢示A,B方向に平行移動させ、いずれか1つの天秤ギ
ヤ17Aを、図10中に示す中心線O−Oの位置でセク
タギヤ26と選択的に噛合させる。
【0038】そして、例えば合計9本の天秤17のうち
いずれか1本の天秤17が、色替え機構11で選択され
ると、選択された天秤17のみがセクタギヤ26により
上,下に揺動される。また、選択されていない残余の天
秤17は、天秤保持機構27により図5に例示する上死
点位置に保持され、その後に色替え機構11で選択され
るまでは、この上死点位置に停止し続けるものである。
【0039】一方、天秤17の先端(突出端)側には糸
挿通孔17Cが穿設され、該糸挿通孔17Cには刺繍糸
Sが挿通されている。そして、この状態で天秤17は、
上死点から下死点へと下向きに駆動されるときに、ミシ
ン針20との間で刺繍糸Sに僅かなたるみを与え、刺繍
糸Sをミシン針20側に給糸させる。
【0040】また、天秤17は上向きに駆動されるとき
に、ミシン針20により刺繍布等に形成した縫い目(い
ずれも図示せず)と糸調子14等との間で刺繍糸Sを引
っ張り上げるようにして刺繍糸Sに張力を与え、前記縫
い目の糸締めと刺繍糸Sの繰り出しとを行うものであ
る。
【0041】19,19,…は天秤17の下側に位置し
て針棒ケース7内に設けられた例えば9個の針棒で、該
各針棒19の下端側にはそれぞれミシン針20が着脱可
能に装着されている。そして、これらの針棒19および
ミシン針20は、ヘッド本体6に設けられた針棒駆動部
(図示せず)により主軸10の回転に従って上,下に駆
動されるものである。
【0042】また、これらの針棒19、ミシン針20に
ついても、天秤17と同様に色替え機構11により選択
され、選択された針棒19のみがミシン針20と共に
上,下に往復動されるものである。そして、色替え機構
11で選択されていない残余の針棒19はミシン針20
と一緒に図3、図5に示す如く上死点位置に留まり、色
替え機構11で選択されるまでは上死点位置に保持され
るものである。
【0043】21はヘッド本体6内に設けられた天秤駆
動部で、該天秤駆動部21は、図7に示す如く主軸10
に嵌合して固定され、該主軸10と一体に回転する回転
板としてのカム板22と、後述の回動レバー23および
セクタギヤ26等とにより構成されている。そして、カ
ム板22の表面側には、主軸10の周囲を略楕円形状を
なして延び該主軸10の中心に対して偏心したカム溝2
2Aが形成され、該カム溝22Aには後述のカムフォロ
ア25が係合している。
【0044】23はヘッド本体6に支軸24を介して設
けられた回動レバーで、該回動レバー23には支軸24
から離間した下端側にカムフォロア25が取付けられ、
該カムフォロア25はカム板22のカム溝22A内に転
動可能に挿嵌されている。そして、回動レバー23は、
カム溝22A内を転動するカムフォロア25に追従して
図7中に実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間
を、支軸24を中心として回動されるものである。
【0045】26は支軸24を中心として回動レバー2
3と一体に回動される駆動ギヤとしてのセクタギヤで、
該セクタギヤ26は扇形状をなす歯車部材により構成さ
れ、先端側の歯部26Aが天秤17の天秤ギヤ17Aと
噛合している。また、セクタギヤ26は、基端側が支軸
24の周囲で回動レバー23と一体に連結され、主軸1
0の回転により回動レバー23が支軸24を中心として
回動されるときに、これに追従して回動される。
【0046】そして、セクタギヤ26は、図7中に実線
で示す位置に回動されるときに天秤17を上死点位置に
揺動させ、図7中に二点鎖線で示す位置に回動されると
きには天秤17を下死点位置へと揺動させる。なお、セ
クタギヤ26は、図10中に示す中心線O−Oの位置に
配置され、この位置で天秤17の天秤ギヤ17Aと噛合
するものである。
【0047】27は本実施の形態で採用した天秤保持機
構で、該天秤保持機構27は、図5および図6に示す如
く断面L字状をなす取付金具からなり、針棒ケース7の
各天秤支持枠7A間に固定ボルト28,28を用いて取
付けられた取付ブラケット29と、天秤17の基端側に
設けた前記係合突起17Bと、後述の天秤保持ばね3
0、係合解除金具31等とにより構成されている。
【0048】また、天秤保持機構27の取付ブラケット
29は、各天秤17の上方に位置して針棒ケース7の
左,右方向に天秤支持軸18と平行に延び、その両端側
が天秤支持枠7A,7Aの上面側に固定ボルト28,2
8により固定されている。そして、取付ブラケット29
は各天秤17の基端側上方位置に天秤保持ばね30を位
置決めするための取付座を構成するものである。
【0049】30は天秤保持機構27の一部を構成する
ばね式保持手段としての天秤保持ばねで、該天秤保持ば
ね30は、図6、図8、図9および図11に示す如く全
体として櫛形状をなす板ばね部材を用いて形成され、天
秤支持軸18にほぼ対応する長さ(天秤支持軸18より
も短い長さ)を有している。そして、天秤保持ばね30
は、各天秤ギヤ17Aの上側に位置し、天秤支持軸18
と平行に延びるように取付ブラケット29に固定して取
付けられている。
【0050】また、天秤保持ばね30には、各天秤17
の係合突起17B側に向けて櫛歯状に延びる複数の爪部
30A,30A,…が一体に設けられ、これらの爪部3
0Aは、図11に示す如く間隔W(図10に示す天秤1
7の間隔Wに等しい)をもって左,右方向に離間し互い
に並行に列設されている。
【0051】また、天秤保持ばね30の各爪部30Aに
は、天秤17の係合突起17Bに係合する小さい角穴3
0Bがそれぞれ形成されている。そして、これらの爪部
30Aは、それぞれの角穴30Bが天秤17の係合突起
17Bに係合した状態で該係合突起17Bを下向きに押
圧(付勢)することにより、天秤17を予め決められた
所定位置としての上死点位置に停止させた状態で保持す
るものである。
【0052】また、天秤保持ばね30は各爪部30Aの
先端側に、図8、図9、図11に示すように左,右方向
で略コ字形状に折曲げられたガイド部30Cが形成され
ている。そして、該ガイド部30は、後述の係合解除金
具31を爪部30Aの下面側に滑らかに導かれるように
ガイドし、天秤17の係合突起17Bと爪部30Aとの
係合解除を円滑に行わせるものである。
【0053】31はヘッド本体6の上面側に固定して設
けられた係合解除手段を構成する押返し部材としての係
合解除金具で、該係合解除金具31は、例えば鋼板等の
金属板を図8、図9、図11に示すように山形状に折曲
げることにより形成され、天秤保持ばね30に比較して
1/3〜1/4程度の長さを有している。そして、係合
解除金具31は山形状に突出する逆V字状の頂部31A
を有し、該頂部31Aは天秤保持ばね30の各爪部30
Aのうちいずれか1個の爪部30Aに下側から当接する
ものである。
【0054】これにより、係合解除金具31は、爪部3
0Aを天秤17の係合突起17Bから離間する方向(上
向き)に押返し、爪部30Aの角穴30Bを係合突起1
7Bから離脱させる。即ち、係合解除金具31の頂部3
1Aは、天秤保持ばね30の各爪部30Aのうち、色替
え機構11で選択された天秤17と対応する爪部30A
に下側から当接し、該爪部30Aと天秤17との係合を
自動的に解除するものである。
【0055】32,33はヘッド部5の左,右方向に延
びた針棒ケース7用のスライドガイドで、該スライドガ
イド32,33は、図4、図5に示すようにヘッド本体
6と針棒ケース7との間に上,下に離間して配設され、
色替え機構11による色替え動作時に針棒ケース7がヘ
ッド本体6に対して左,右方向へと円滑に摺動変位する
ようにガイドするものである。
【0056】34,34は図1に示す如く各ヘッド部5
の針棒ケース7間に設けられた連結ロッドで、これらの
連結ロッド34は、各針棒ケース7を左,右方向で連結
し、色替え機構11による色替え動作時に、例えば3個
の針棒ケース7を図1中の矢示A,B方向へと一体に移
動させるものである。
【0057】35は図1、図2に示すように各ヘッド部
5の下側に位置して刺繍機の基台1上に配設された刺繍
枠等の移動枠で、該移動枠35は、例えば合計3個のヘ
ッド部5の下側で刺繍布(図示せず)等を展張状態で保
持し、この刺繍布と共に基台1上を前,後、左,右へと
水平方向に枠移動されるものである。
【0058】そして、このように移動枠35が枠移動さ
れるときには、これにほぼ連動して各ヘッド部5側のミ
シン針20が上,下に運針されることにより、刺繍布等
には刺繍データに対応した刺繍柄がヘッド部5毎に実現
されるものである。
【0059】36,36,…は図1に示す如く移動枠3
5の下側に位置して基台1に設けられた下糸用の回転釜
で、該各回転釜36内には下糸ボビン(図示せず)等が
装着されている。そして、各回転釜36は各ヘッド部5
の下側位置、例えば図10に示す中心線O−Oと対応す
る位置に配置されるものである。
【0060】本実施の形態による多頭式刺繍機は上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0061】まず、主軸モータ9により主軸10を回転
させ、ヘッド部5の天秤駆動部21と共に、前記針棒駆
動部を作動させると、色替え機構11により選択された
針棒19が針棒駆動部によってミシン針20と共に上,
下に駆動され、該ミシン針20を刺繍布に対して運針さ
せる。
【0062】また、色替え機構11により選択された天
秤17についても、天秤ギヤ17Aが天秤駆動部21の
セクタギヤ26と噛合し、このセクタギヤ26が主軸1
0の回転に従って上,下に駆動されることにより、図7
に示す上死点位置と下死点位置との間で繰返し上,下動
される。
【0063】そして、色替え機構11で選択された所望
色の刺繍糸Sは、天秤17の上,下動により図2に示す
糸立て台12上の上糸ボビン12A,12B,12C,
…のいずれか1つから糸張り器13、糸調子14等を介
してミシン針20側に供給される。
【0064】この間、刺繍糸Sはミシン針20の運針動
作に伴って移動枠35側の刺繍布に縫付けられ、ミシン
針20が刺繍布に縫い目を形成する毎に、刺繍糸Sがミ
シン針20側へと給糸され、刺繍データに基づいた刺繍
柄が形成される。
【0065】ここで、色替え機構11による各天秤17
の選択動作について説明すると、図10(a)に示すよ
うに、選択された天秤17の天秤ギヤ17Aが中心線O
−Oの位置でセクタギヤ26と噛合し、このセクタギヤ
26によって天秤17は駆動される。
【0066】このとき、各天秤17を上死点位置に保持
するための天秤保持ばね30は、図11(a)に示す如
く中心線O−O上に位置する爪部30Aが係合解除金具
31の頂部31Aで上向きに押返されることにより、該
爪部30Aと天秤17との係合が解除されるので、この
天秤17はセクタギヤ26に追従して上,下方向に揺動
するように駆動される。
【0067】また、色替え機構11で選択されていない
残りの各天秤17は、図11(a)に示す如く天秤保持
ばね30により上死点位置に静止した状態で保持され
る。この場合、選択されていない天秤17は、図5に示
すように基端側の係合突起17Bが天秤保持ばね30の
各爪部30Aに係合し、これらの爪部30Aで係合突起
17Bを下向きに弾性的に押圧することにより、所定位
置としての上死点位置に停止状態で保持される。
【0068】次に、この状態で次なる刺繍糸Sを選択す
るために色替え機構11を作動し、例えば図10中の矢
示B方向に針棒ケース7を各天秤17、天秤支持軸18
と一緒に移動させると、このときの移動量が天秤17の
間隔Wの半分(W/2)に達するときに、図10(b)
に示す如く、前回選択した天秤17と次なる天秤17と
の中間にセクタギヤ26が置かれる。
【0069】このとき、天秤保持機構27の係合解除金
具31は、図11(b)に示す如く天秤保持ばね30が
矢示B方向に針棒ケース7と一緒に移動されることによ
り、前回の爪部30Aと次なる爪部30Aとの間に位置
し、次なる爪部30Aをガイド部30Cを介して徐々に
上向きに押圧し始める。
【0070】そして、図10(c)に示す如く矢示B方
向に沿って移動される針棒ケース7の移動量が、天秤1
7の間隔Wに対応する移動量(W)に達すると、次に選
択された天秤17の天秤ギヤ17Aが中心線O−Oの位
置でセクタギヤ26と噛合するようになる。
【0071】これにより天秤保持ばね30は、図11
(c)に示す如く中心線O−O上に位置する次の爪部3
0Aが係合解除金具31の頂部31Aで上向きに押返さ
れる。この結果、天秤保持ばね30の次なる爪部30A
は、図8、図9に例示したように係合解除金具31の頂
部31Aによって、角穴30Bが天秤17の係合突起1
7Bから離脱され、天秤17との係合が自動的に解除さ
れる。
【0072】即ち、天秤保持ばね30の各爪部30Aの
うち色替え機構11で選択された天秤17と対応する爪
部30Aは、係合解除金具31の頂部31Aに乗り上げ
るように当接して天秤17との係合が強制的に解除され
ると共に、当該天秤17は天秤ギヤ17Aがセクタギヤ
26と噛合することにより、主軸10の回転に従って駆
動される。
【0073】また、このときに色替え機構11で選択さ
れていない各天秤17は、それぞれの係合突起17Bが
天秤保持ばね30の各爪部30Aと角穴30Bを介して
係合し、これらの爪部30Aによって下向きに押圧され
ることにより上死点位置に保持され、次なる色替え動作
(選択動作)までこの上死点位置で待機する。
【0074】かくして、本実施の形態によれば、刺繍機
の各ヘッド部5を、主軸10により駆動される天秤駆動
部21が設けられたヘッド本体6と、該ヘッド本体6に
対し各天秤17を相対移動可能に支持し、色替え機構1
1により各天秤17と共に移動される針棒ケース7等と
から構成している。
【0075】そして、該針棒ケース7の上側に位置する
左,右の天秤支持枠7Aには、天秤保持機構27の天秤
保持ばね30を取付ブラケット29を介して取付け、天
秤保持機構27の係合解除金具31は、ヘッド本体6の
上面側にボルト等で固定して設ける構成としている。
【0076】これにより、ヘッド部5の針棒ケース7に
設けた天秤保持ばね30は、色替え機構11を用いて針
棒ケース7をヘッド本体6に対して左,右方向に移動す
るときに針棒ケース7と一緒に左,右方向に移動するの
で、天秤保持ばね30を針棒ケース7から左,右方向に
張出して設ける必要がなくなり、天秤保持ばね30等を
針棒ケース7(ヘッド部5)内に収納するように配置す
ることができる。
【0077】また、ヘッド本体6に固定して設ける係合
解除金具31は、天秤保持ばね30よりも短尺に形成す
ることができ、該係合解除金具31もヘッド部5内に収
めるように配置することができる。
【0078】そして、この係合解除金具31は、色替え
機構11で針棒ケース7が天秤保持ばね30と共に左,
右方向に移動されるに伴って、色替え機構11で選択さ
れた天秤17と天秤保持ばね30との係合を解除し、こ
のときには当該天秤17の天秤ギヤ17Aが天秤駆動部
21のセクタギヤ26と噛合することにより、天秤駆動
部21で天秤17を上,下に揺動させるように駆動でき
る。
【0079】また、天秤保持ばね30を複数の爪部30
A,30A,…が設けられた櫛形状の板ばね部材により
形成し、該各爪部30Aを用いて各天秤17を上死点位
置に個別に押圧する構成としているので、天秤保持ばね
30の各爪部30Aを天秤17の係合突起17Bに角穴
30Bを介して係合させ、この状態で該天秤17を上死
点位置に押圧して保持することができる。
【0080】また、係合解除金具31は、天秤保持ばね
30の各爪部30Aのうち、色替え機構11で選択され
た天秤17と対応する爪部30Aに下側から当接し、該
爪部を天秤17の係合突起17Bから離間させるように
上向きに押返す構成としているので、色替え機構11で
選択された天秤17と天秤保持ばね30との係合解除
を、係合解除金具31を用いて円滑に行うことができ、
当該天秤17を天秤駆動部21のセクタギヤ26により
即座に上,下動させることができる。
【0081】従って、本実施の形態によれば、天秤保持
ばね30および係合解除金具31等からなる天秤保持機
構27を、ヘッド部5内に収めるように配置でき、ヘッ
ド部5等の外観品質を向上させることができる。
【0082】また、天秤保持ばね30および係合解除金
具31等からなる天秤保持機構27を、各ヘッド部5内
に収納して設けることができるので、それぞれの天秤保
持機構27がヘッド部5から左,右方向に張出すことは
なくなり、各ヘッド部5間の間隔を狭めて刺繍機全体が
小型化し、コンパクトに形成することができる。
【0083】次に、図12および図13は本発明の第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、天秤保持
機構のばね式保持手段を、スプリング付勢式のストッパ
ピン等を用いて構成したことにある。なお、本実施の形
態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0084】図中、41は本実施の形態で採用する天秤
を示し、該天秤41は、第1の実施の形態で述べた天秤
17とほぼ同様に構成され、その基端側にはセクタギヤ
26に噛合する天秤ギヤ41Aが設けられている。
【0085】しかし、天秤41の基端側には後述する天
秤保持機構42の一部を構成する係合部としての係合凹
部41Bが形成されている。また、天秤41の先端側に
は糸挿通孔41Cが穿設され、該糸挿通孔41Cには刺
繍糸Sが挿通されている。
【0086】42は本実施の形態で採用した天秤保持機
構で、該天秤保持機構42は、各天秤41にそれぞれ設
けられた係合凹部41Bと、該各係合凹部41Bにそれ
ぞれ係合し各天秤41を所定位置として上死点位置に押
圧して保持するストッパ装置43と、各天秤41のうち
色替え機構11で選択された天秤41の係合凹部41B
と該ストッパ装置43との係合を解除する後述の押圧ロ
ッド47および押返し部材49等とにより構成されてい
る。
【0087】43は天秤保持機構42の一部を構成する
ばね式保持手段としてのストッパ装置で、該ストッパ装
置43は、断面コ字状をなす枠体として形成され、針棒
ケース7の各天秤支持枠7A間に架け渡すように取付け
られた保持枠44と、後述のストッパピン45およびス
プリング46等とにより構成されている。
【0088】また、ストッパ装置43の保持枠44は、
各天秤41の上方に位置して針棒ケース7の左,右方向
に天秤支持軸18と平行に延び、その両端側が各天秤支
持枠7Aの上面側に固定されている。そして、保持枠4
4は後述の各ストッパピン45を上,下に摺動可能に保
持すると共に、後述の押圧ロッド47を水平方向に摺動
可能に保持するものである。
【0089】45は各天秤41に対応して保持枠44に
設けられた複数のストッパピン(1本のみ図示)で、該
各ストッパピン45は、各天秤41毎に独立して係合、
解除動作を行うように各天秤41の基端側上方に位置
し、保持枠44に対して個別に上,下動するように保持
枠44に摺動可能に取付けられている。
【0090】そして、これらのストッパピン45は、そ
の下端側が各天秤41の係合凹部41Bと上,下で対向
し、図12に示す如く係合凹部41B内に係合したとき
に、対応する天秤41のみを所定位置としての上死点位
置に保持するものである。
【0091】46は保持枠44とストッパピン45との
間に配設されたばね部材としてのスプリングで、該スプ
リング46はストッパピン45を常時下向きに押圧(付
勢)し、図12に示す如くストッパピン45を係合凹部
41Bに対して係合させると共に、このストッパピン4
5によって天秤41を上死点位置に押圧して保持するも
のである。
【0092】47はリンク48を介してストッパピン4
5に相対変位可能に連結された押圧ロッドで、該押圧ロ
ッド47は、保持枠44の後壁側に摺動可能に支持さ
れ、ストッパピン45に対して後方へと垂直に延びるよ
うに配設されている。そして、押圧ロッド47の前端側
はリンク48を介してストッパピン45に回動可能に連
結され、後端側は保持枠44の後壁から後述の係合解除
金具51側に向けて突出している。
【0093】49は天秤保持機構42の係合解除手段を
構成する押返し部材を示し、該押返し部材49は、ヘッ
ド本体6の上面側に固定して設けられた支持ブラケット
50と、該支持ブラケット50に一体に設けられた係合
解除金具51とからなり、該係合解除金具51は、第1
の実施の形態で述べた係合解除金具31と同様に、鋼板
等の金属板を山形状に折曲げることにより形成されてい
る。
【0094】即ち、本実施の形態で採用した係合解除金
具51は、第1の実施の形態で述べた係合解除金具31
を横置き状態とし、その頂部51A側が押圧ロッド47
と対向する方向に突出するように配置されており、この
状態で係合解除金具51は支持ブラケット50に一体化
されている。
【0095】かくして、このように構成される本実施の
形態では、前記第1の実施の形態と同様に針棒ケース7
が色替え機構11により、ヘッド本体6に対して左,右
方向に移動されるときに、ストッパ装置43の保持枠4
4が針棒ケース7と一緒に移動される。
【0096】そして、ストッパ装置43の保持枠44に
設けた複数のストッパピン45のうち色替え機構11で
選択された天秤41と対応するストッパピン45は、図
13に示す如く押圧ロッド47の突出端側が係合解除金
具51の頂部51Aに乗り上げるように当接して、押圧
ロッド47が頂部51Aにより保持枠44内へと水平方
向に押動される。
【0097】このため、押圧ロッド47はリンク48を
介してストッパピン45を上向きに押上げるように動作
し、該ストッパピン45はスプリング46の付勢力に抗
して上向きに変位し、その下端側が天秤41の係合凹部
41Bから離脱されることによって、ストッパピン45
は天秤41の係合凹部41Bに対する係合が自動的に解
除される。
【0098】また、前記色替え機構11で選択されてい
ない他の天秤41については、ストッパ装置43のスト
ッパピン45が図12に示す如くスプリング46で下向
きに付勢されることにより、ストッパピン45の下端側
が係合凹部41Bに係合して所定位置としての上死点位
置に保持される。
【0099】従って、本実施の形態にあっても、前記第
1の実施の形態とほぼ同様に天秤41を上死点位置に保
持でき、色替え機構11で選択された天秤41について
は、ストッパ装置43との係合を係合解除金具51等で
解除してセクタギヤ26による円滑な駆動を補償するこ
とができる。
【0100】なお、前記第1の実施の形態では、天秤保
持ばね30と天秤17との係合を解除する係合解除金具
31に、山形状に突出する逆V字状の頂部31Aを設け
る構成とした場合を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば図14に示す第1の変形
例のように、係合解除手段(押返し部材)としての係合
解除金具61には半円形状または逆U字状に突出する頂
部61Aを設ける構成としてもよい。
【0101】また、図15に示す第2の変形例のよう
に、例えばヘッド本体6に軸71を介して回動可能に設
けられたローラ72により、係合解除手段(押返し部
材)を構成してもよい。そして、この場合には軸71を
中心に回転するローラ72を用いて天秤に対する爪部3
0Aの係合解除を行うことができる。
【0102】また、前記第1の実施の形態では、天秤保
持ばね30の爪部30Aに角穴30Bを設け、天秤17
の基端側には係合突起17Bを設けた場合を例に挙げて
説明したが、これに替えて、例えば天秤側の係合部を凹
部により形成し、爪部側には凹部に係合する凸部を設け
る構成としてもよい。
【0103】また、前記第1の実施の形態では、天秤保
持ばね30に複数の爪部30Aを一体形成する場合を例
に挙げて説明したが、これに替えて、例えばそれぞれの
爪部を別体に形成し、その後の組立時に各爪部を針棒ケ
ース7等に一緒に組付ける構成としてもよい。
【0104】さらに、前記各実施の形態では、刺繍機の
基台1上に合計3個のヘッド部5を設けた場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例
えば単一のヘッド部5を有する単頭式の刺繍機に適用し
てもよく、ヘッド部5を2個、4個以上備えた多頭式刺
繍機に適用してもよい。
【0105】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、天秤を所定位置に停止状態で保持するため
の天秤保持機構を、各天秤にそれぞれ設けられた係合部
と、該各係合部にそれぞれ係合しばね部材の付勢力によ
り前記各天秤を所定位置に押圧して保持するばね式保持
手段と、前記各天秤のうち色替え機構で選択された天秤
の係合部と該ばね式保持手段との係合を解除する係合解
除手段とにより構成したので、天秤保持機構のばね式保
持手段と係合解除手段とを刺繍機のヘッド部内に収める
ように配設でき、天秤保持機構がヘッド部の外部に張出
すのを防止することができる。これにより、ヘッド部等
の外観品質を向上できると共に、刺繍機全体を小型化し
てコンパクトに形成することが可能となる。
【0106】また、請求項2に記載の発明は、ヘッド部
をヘッド本体と可動支持体とにより構成し、該可動支持
体にはばね式保持手段を設け、係合解除手段はヘッド本
体に固定して設ける構成としているので、色替え機構を
用いて可動支持体をヘッド本体に対して左,右方向等に
移動するときに、ばね式保持手段を可動支持体と一緒に
左,右方向に移動でき、当該ばね式保持手段が可動支持
体から左,右方向に張出すのを防止できる。そして、ヘ
ッド本体側の係合解除手段は、ばね式保持手段よりも短
尺に形成でき、選択された天秤とばね式保持手段との係
合を解除することによって、当該天秤が天秤駆動部によ
り円滑に上,下動されるのを補償することができる。
【0107】また、請求項3に記載の発明によると、ば
ね式保持手段は天秤支持軸にほぼ対応する長さをもって
該天秤支持軸と平行に延びる構成としているので、ばね
式保持手段を可動支持体内に収めるように配置でき、こ
れによってヘッド部の外観品質を高めることができる。
【0108】また、請求項4に記載の発明によると、櫛
形状の板ばね部材からなるばね式保持手段は、それぞれ
櫛歯状に延びる爪部を天秤の係合部に係合させた状態
で、該天秤を所定位置に向けて押圧することができる。
そして、係合解除手段を構成する押返し部材は、これら
の爪部のうち色替え機構で選択された天秤に対応する爪
部を係合部から離間させる方向に押返し、該爪部と天秤
との係合を自動的に解除することができる。
【0109】さらに、請求項5に記載の発明は、ヘッド
部を刺繍機の基台上に複数設けた多頭式ヘッドを用いる
構成としている。そして、この場合にばね式保持手段お
よび係合解除手段等からなる天秤保持機構は、多頭式ヘ
ッドの各ヘッド部から左,右方向に張出すことはないの
で、各ヘッド部間の間隔を狭めることができ、刺繍機全
体を小型化しコンパクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による多頭式刺繍機
を示す正面図である。
【図2】刺繍機の一部を破断して示す図1の右側面図で
ある。
【図3】図1中のヘッド部を拡大して示す正面図であ
る。
【図4】ヘッド部を図3中の矢示IV−IV方向から示す一
部破断の側面図である。
【図5】図4中の針棒ケース等を拡大して示す縦断面図
である。
【図6】針棒ケース、ヘッド本体および天秤保持機構等
を上側からみた図5の平面図である。
【図7】ヘッド本体および天秤駆動部等を図6中の矢示
VII−VII方向からみた断面図である。
【図8】4個の天秤と共に天秤ギヤ、セクタギヤおよび
天秤保持機構等を示す斜視図である。
【図9】図8とは異なる天秤ギヤにセクタギヤが噛合し
た状態を示す斜視図である。
【図10】図5中の矢示X−X方向からみた複数の天秤と
セクタギヤとの色替え時における選択動作を示す動作説
明図である。
【図11】図5中の矢示XI−XI方向からみた係合解除金
具と天秤保持ばねとの色替え時における動きを示す動作
説明図である。
【図12】第2の実施の形態による天秤保持機構等を示
す縦断面図である。
【図13】天秤保持機構のストッパピンと天秤との係合
を解除した状態を示す図12と同様位置での縦断面図で
ある。
【図14】第1の変形例による天秤保持機構を示す一部
破断の説明図である。
【図15】第2の変形例による天秤保持機構を示す一部
破断の説明図である。
【符号の説明】
1 基台 2,3 側枠 4 ヘッド支持体 5 ヘッド部 6 ヘッド本体 7 針棒ケース 8 糸調子台 10 主軸 11 色替え機構 17,41 天秤 17A,41A 天秤ギヤ 17B 係合突起(係合部) 18 天秤支持軸 19 針棒 20 ミシン針 21 天秤駆動部 26 セクタギヤ 27,42 天秤保持機構 30 天秤保持ばね(ばね式保持手段) 30A 爪部 30B 角穴 31,61 係合解除金具(押返し部材、係合解除手
段) 41B 係合凹部(係合部) 43 ストッパ装置(ばね式保持手段) 44 保持枠 45 ストッパピン 46 スプリング(ばね部材) 47 押圧ロッド 48 リンク 49 押返し部材(係合解除手段) 51 係合解除金具 72 ローラ(押返し部材) S 刺繍糸(上糸)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多色刺繍を行うため複数の天秤とミシン
    針とが設けられたヘッド部と、前記複数の天秤とミシン
    針のうちいずれか1つの天秤とミシン針を選択的に駆動
    するため該ヘッド部に設けられた色替え機構と、前記複
    数の天秤のうち該色替え機構で選択された天秤が主軸の
    回転に従って駆動されるのを許し、選択されていない天
    秤を予め決められた所定位置に停止させた状態で保持す
    る天秤保持機構とを備えてなる刺繍機において、 前記天秤保持機構は、前記複数の天秤にそれぞれ設けら
    れた係合部と、該各係合部にそれぞれ係合しばね部材の
    付勢力により前記各天秤を所定位置に押圧して保持する
    ばね式保持手段と、前記各天秤のうち前記色替え機構で
    選択された天秤の係合部と該ばね式保持手段との係合を
    解除する係合解除手段とにより構成したことを特徴とす
    る刺繍機。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド部は、前記主軸により駆動さ
    れる天秤駆動部が設けられたヘッド本体と、該ヘッド本
    体に対し前記各天秤を相対移動可能に支持し前記色替え
    機構により各天秤と共に移動される可動支持体とからな
    り、前記ばね式保持手段は該可動支持体に設け、前記係
    合解除手段は前記ヘッド本体に固定して設ける構成とし
    てなる請求項1に記載の刺繍機。
  3. 【請求項3】 前記可動支持体はヘッド部の左,右方向
    に延び前記各天秤を互いに並行に配置した状態で回動可
    能に支持する天秤支持軸を有し、前記ばね式保持手段は
    該天秤支持軸にほぼ対応する長さをもって該天秤支持軸
    と平行に延びる構成としてなる請求項2に記載の刺繍
    機。
  4. 【請求項4】 前記ばね式保持手段は、前記各天秤の係
    合部にそれぞれ係合し各天秤を前記所定位置に向けて個
    別に押圧する複数の爪部が設けられた櫛形状の板ばね部
    材からなり、前記係合解除手段は、前記各爪部のうち前
    記色替え機構で選択された天秤と対応する爪部を前記係
    合部から離間する方向に押返す押返し部材により構成し
    てなる請求項1,2または3に記載の刺繍機。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド部は刺繍機の基台上に複数設
    けられ、多頭式ヘッドを構成してなる請求項1,2,3
    または4に記載の刺繍機。
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