JP2002234980A - 耐摩耗性樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

耐摩耗性樹脂組成物及びその成形体

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Tsutomu Arakawa
努 荒川
Shinji Tsukamoto
真司 塚本
Ichiro Sakae
一郎 寒河江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐摩耗性に優れ、かつ同時に柔軟性、非粘着
性、機械的強度に優れた耐摩耗性樹脂組成物及びそれか
らなる成形体を提供すること。 【解決手段】塩素化ポリオレフィンを樹脂中に70質量
%以上含有する樹脂組成物であって、該塩素化ポリオレ
フィンが、粘度平均分子量40万〜800万の超高分子
量ポリオレフィン樹脂に由来し、塩素含有率25〜40
質量%かつDSC法による結晶融解熱が20J/g以下
であることを特徴とする耐摩耗性樹脂組成物及びそれか
らなる成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗性に優れ、
かつ柔軟性、非粘着性、機械的強度に優れた耐摩耗性樹
脂組成物及びその成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩素化ポリオレフィンは、家庭用品、工
業用部品、自動車部品、建築部材等種々の用途に広く使
用されており、その多くの用途で柔軟性とともに耐摩耗
性に優れていることが要求されている。例えば、柔軟性
が要求される搬送用ゴムロールの場合には、搬送性の向
上、摩耗により生じた樹脂粉の製品への混入防止などの
点から、フィラーを添加し、耐摩耗性を付与することが
知られている。
【0003】また、シートやフィルムとして使用する場
合等では、柔軟性、耐摩耗性に加え、さらに粘着性が低
いことも要求される。粘着性が高いと製品を重ねて放置
した場合の剥離性が低下し、剥離した場合に跡が残る、
傷が付くなどにより製品不良率が高くなるだけでなく、
ほこり、汚れの付着が激しくなるなどの製品の外観不良
をも生じさせる。シートやフィルム分野では通常柔軟性
を増大させる方法としては可塑剤の添加が行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】柔軟性が要求される用
途において、耐摩耗性改良のためフィラーを添加する
と、柔軟性が低下し硬度が高くなるため、柔軟性を低下
させずに耐摩耗性が改良されたものが望まれていた。ま
た、柔軟性付与のための可塑剤の添加は、粘着性の増大
を生じさせ、機械的強度も低下するため、耐摩耗性に優
れ、かつ柔軟性、非粘着性、機械的強度に優れたものが
得られていないのが現状である。
【0005】本発明は、かかる状況に鑑みてなされたも
のであり、耐摩耗性に優れ、かつ同時に柔軟性、非粘着
性、機械的強度に優れた耐摩耗性樹脂組成物及びそれか
らなる成形体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、耐摩耗性
に優れ、かつ柔軟性、非粘着性、機械的強度に優れた耐
摩耗性樹脂組成物及びそれからなる成形体について鋭意
研究を重ねた結果、特定の超高分子量ポリオレフィンに
由来する塩素化ポリオレフィンを主成分とする樹脂組成
物により、上記課題が解決された耐摩耗性樹脂組成物が
得られることを見出し、本発明を完成するに至ったもの
である。
【0007】すなわち、本発明は以下の(1)〜(1
1)に示される耐摩耗性樹脂組成物及びその成形体に関
する。 (1)塩素化ポリオレフィンを樹脂中に70質量%以上
含有する樹脂組成物であって、該塩素化ポリオレフィン
が、粘度平均分子量40万〜800万の超高分子量ポリ
オレフィンに由来し、塩素含有率25〜40質量%かつ
DSC法による結晶融解熱が20J/g以下であること
を特徴とする耐摩耗性樹脂組成物。 (2)超高分子量ポリオレフィンがポリエチレン及び/
またはエチレン−プロピレン共重合体であることを特徴
とする(1)に記載の耐摩耗性樹脂組成物。
【0008】(3)樹脂がゴム成分を含有することを特
徴とする(1)または(2)に記載の耐摩耗性樹脂組成
物。 (4)ゴム成分がエチレン−プロピレンゴムであること
を特徴とする(3)に記載の耐摩耗性樹脂組成物。
【0009】(5)樹脂100質量部に対して、可塑剤
50〜200質量部を含有することを特徴とする(1)
ないし(4)のいずれかに記載の耐摩耗性樹脂組成物。 (6)可塑剤がジオクチルフタレートであることを特徴
とする(5)に記載の耐摩耗性樹脂組成物。
【0010】(7)炭酸カルシウム及び/またはマグネ
シアを含有することを特徴とする(1)ないし(6)の
いずれかに記載の耐摩耗性樹脂組成物。 (8)架橋物であることを特徴とする(1)ないし
(7)のいずれかに記載の耐摩耗性樹脂組成物。 (9)(1)ないし(8)のいずれかに記載の耐摩耗性
樹脂組成物からなる成形体。 (10)ゴムロールである(9)に記載の成形体。 (11)シートまたはフィルムである(9)に記載の成
形体。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる超高分子量ポリオレフィンとして
は、エチレンの単独重合体、プロピレン、ブテン−1、
ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチ
ルペンテン−1等のα−オレフィンの単独重合体、エチ
レンとα−オレフィンの共重合体、2種以上のα−オレ
フィンの共重合体等が挙げられる。共重合体としてはラ
ンダムまたはブロックのいずれの共重合体であってもよ
い。これらの超高分子量ポリオレフィンは、1種単独ま
たは2種以上を組み合わせて用いることができる。これ
らの中でも、エチレンの単独重合体、エチレンとプロピ
レンの共重合体、すなわちポリエチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体が好ましく、ポリエチレンがより好ま
しい。
【0012】本発明で用いられる超高分子量ポリオレフ
ィンの分子量は粘度平均分子量で40万〜800万であ
り、好ましくは100万〜600万である。粘度平均分
子量が40万未満であると粘着性が増大するため好まし
くなく、800万を越えると成形性が低下するため好ま
しくない。粘度平均分子量は、具体的にはASTMD4
020に記載の方法で測定することができる。
【0013】本発明に用いられる塩素化ポリオレフィン
は、上記超高分子量ポリオレフィンを、水性懸濁法また
は気相法など公知の方法を用いて塩素化して製造して得
ることができるが、水性懸濁法により得られた塩素化ポ
リオレフィンが好ましい。水性懸濁法による製造方法
は、具体的には、特開昭54−124096号公報、特
開平4−106109号公報等に記載された方法を用い
ることができる。塩素化ポリオレフィンは、1種単独で
または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0014】超高分子量ポリオレフィンを塩素化して得
られる塩素化ポリオレフィンのうち、好ましくは、塩素
化ポリエチレン、塩素化エチレン−プロピレン共重合体
であり、より好ましくは、水性懸濁法を用いて製造され
た塩素化ポリエチレンである。
【0015】本発明に用いられる塩素化ポリオレフィン
の塩素含有率は25〜40質量%であり、特に28〜3
5質量%が好適である。塩素含有率が25質量%未満ま
たはは40質量%を超えると柔軟性が低下するので好ま
しくない。
【0016】ここで、塩素含有率は、JIS K722
9 塩素含有樹脂中の塩素の定量方法(酸素フラスコ燃
焼法)に準拠し測定することにより求められる。
【0017】また、本発明に用いる塩素化ポリオレフィ
ンのDSC法による結晶融解熱は20J/g以下が好ま
しい。結晶融解熱が20J/gを超えると柔軟性が低下
するので好ましくない。
【0018】ここで、DSC法とは、試料を一定速度で
昇降温させた時に生ずる熱的変化を熱エネルギー量とし
て定量する方法であり、示差走査熱量測定(Diffe
rential Scanning Calorime
try)法と呼ばれるものである。DSC法により結晶
融解熱を結晶ピーク面積により計算した値から、結晶融
解熱を求めることが可能である。実際の測定は、精秤し
た塩素化ポリオレフィンを、DSC測定装置にセット
し、30〜150℃の温度範囲を、昇温速度10℃/分
で昇温させることにより行うことができる。
【0019】本発明で用いられる塩素化ポリオレフィン
の割合は樹脂中に70質量%以上であり、70質量%未
満では十分な耐摩耗性が得られない。樹脂中に含まれる
塩素化ポリオレフィン以外の樹脂は、特に限定されるも
のではないが、柔軟なゴム成分が好ましく、より具体的
には、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポ
リエチレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、
水素添加アクリロニトリルブタジエンゴム、フッ素ゴ
ム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、エ
チレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体等が挙げられる。これらのゴム
成分は、1種または2種以上組み合わせて用いることが
できる。これらのうち、塩素化ポリオレフィン、とりわ
け塩素化ポリエチレンとの相溶性が高いことから、エチ
レン−プロピレンゴムが好ましい。
【0020】さらに、本発明の耐摩耗性樹脂組成物に
は、可塑剤、フィラーまたは慣用の添加剤、例えば、加
工助剤、滑剤、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難
燃剤、発泡剤、顔料等を本発明の特性を損なわない範囲
で配合してもよい。また架橋剤、架橋助剤等を添加し
て、公知の方法により架橋物とすることにより、機械的
強度をさらに高めることができる。
【0021】可塑剤としてはポリ塩化ビニルに通常使用
される可塑剤が使用可能であり、具体的には、フタル酸
ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸
ジ−2−エチルヘキシル(通常、ジオクチルフタレー
ト、DOPと呼ばれる。)、フタル酸イソノニル、フタ
ル酸オクチルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸
ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジシ
クロヘキシル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチ
ル、テトラヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、テ
トラヒドロフタル酸ジイソデシル等のフタル酸エステル
系可塑剤、オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン
酸エステル等の脂肪属一塩基酸エステル系可塑剤、アジ
ピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピ
ン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニ
ル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジアルキル6
10、ジブチルジグリコールアジペート、アゼライン酸
ジ−2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジ−n−ヘキシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘ
キシル等の脂肪属二塩基酸エステル系可塑剤、トリメリ
ット酸トリアルキル(C4〜11)、トリメリット酸ト
リス−2−エチルヘキシル、トリメリット酸トリオクチ
ル等のトリメリット酸エステル系可塑剤、アジピン酸、
ゼライン酸、セバシン酸、フタル酸などの二塩基性酸と
グリコール、グリセリン類および一塩基酸などとのポリ
マーからなるアジピン酸プロピレングリコール系、アジ
ピン酸−1,3−ブチレングリコール系等が例示される
ポリエステル系可塑剤、リン酸トリエチル、リン酸トリ
ブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリ
フェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリクロロエチ
ル、トリスジクロロプロピルホスフェート、リン酸トリ
ブトキシエチル、トリス(β−クロロプロピル)ホスフ
ェート、オクチルジフェニルホスフェート、リン酸トリ
ス(イソプロピルフェニル)、クレジルジフェニルホス
フェート等のリン酸エステル系可塑剤、塩素化パラフィ
ン系可塑剤等が使用可能である。これらのうち好ましく
はフタル酸エステル系可塑剤であり、より好ましくはフ
タル酸ジ−2−エチルヘキシルである。これらの可塑剤
は一種を単独または二種以上を混合して用いることがで
き、その添加量は樹脂100質量部に対し50〜200
質量部、特に80〜150質量部とすることができる。
【0022】フィラーとしては、特に限定されるもので
はないが、具体的には、炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、マグネ
シア等の明色配合可能なフィラー、カーボンブラック等
が挙げられる。またこれらのフィラーは帯電防止等の目
的の為に表面処理されたものであってもよい。これらの
うち明色配合可能なフィラーが好ましく、より好ましく
は炭酸カルシウム、マグネシアである。フィラーの添加
量としては樹脂100質量部に対して1〜500質量部
が好ましく、より好ましくは、10〜100質量部であ
る。
【0023】架橋剤としては、特に限定されるものでは
ないが、具体的にはベンゾイルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイル)パーオ
キシヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t
−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジブチル
パーオキシヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等の過酸
化物、2−メルカプトイミダゾリン等のチオ尿素、アミ
ン類、メルカプトトリアジン類、チウラムサルファイド
類等を使用可能である。これらのうち好ましくは過酸化
物であり、より好ましくは1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンであ
る。これらの架橋剤の添加量は、樹脂100質量部に対
して0.1〜10質量部が好ましく、より好ましくは、
0.5〜7質量部である。
【0024】架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌ
レート、トリアリルシアヌレート等が挙げられる。
【0025】本発明の耐摩耗性樹脂組成物は、上記の成
分を当業界で通常用いられる方法、例えば、ミキシング
ロール、バンバリーミキサー、ニーダー、押出機などを
用いて混練することにより得られる。
【0026】本発明の耐摩耗性樹脂組成物を用いた成形
体は、塩素化ポリオレフィンの特性を生かした各種用途
に利用できる。例えば、明色配合性を生かしたゴムロー
ル、帯電防止床材、シート、フィルム等の成形体に好適
である。とりわけ耐摩耗性、適度な柔軟性、非粘着性、
機械的強度に優れる特性を活かせるものとして、ゴムロ
ール、シート、フィルムに好適に用いることができる。
これらの成形体の製造方法は、例えばゴムロールには圧
入ポット式による金型を用いたコンプレッションプレス
モールド法、インジェクション成形法などが用いられ、
シート、フィルムはカレンダー成形などが用いられる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明は、
これらの実施例に限定されるものではない。
【0028】塩素化ポリオレフィンとして、下記の<C
PO−1>〜<CPO−6>を製造して使用した。 <CPO−1>粘度平均分子量200万の超高分子量ポ
リエチレン(ハイゼックス・ミリオン240S 三井化
学株式会社製)を使用し水性懸濁法により製造した塩素
含有率30質量%、結晶融解熱3J/gの塩素化ポリエ
チレン。 <CPO−2>粘度平均分子量600万の超高分子量ポ
リエチレン(ハイゼックス・ミリオン630M 三井化
学株式会社製)を使用し水性懸濁法により製造した塩素
含有率30質量%、結晶融解熱0J/gの塩素化ポリエ
チレン。
【0029】<CPO−3>粘度平均分子量20万のポ
リエチレンを使用し水性懸濁法により製造した塩素含有
率30質量%、結晶融解熱2J/gの塩素化ポリエチレ
ン。 <CPO−4>粘度平均分子量200万の超高分子量ポ
リエチレン(ハイゼックス・ミリオン240S 三井化
学株式会社製)を使用し水性懸濁法により製造した塩素
含有率30質量%、結晶融解熱27J/gの塩素化ポリ
エチレン。
【0030】<CPO−5>粘度平均分子量200万の
超高分子量ポリエチレン(ハイゼックス・ミリオン24
0S 三井化学株式会社製)を使用し水性懸濁法により
製造した塩素含有率45質量%、結晶融解熱2J/gの
塩素化ポリエチレン。 <CPO−6>粘度平均分子量200万の超高分子量ポ
リエチレン(ハイゼックス・ミリオン240S 三井化
学株式会社製)を使用し水性懸濁法により製造した塩素
含有率22質量%、結晶融解熱3J/gの塩素化ポリエ
チレン。
【0031】実施例1〜4、比較例1〜5 表1に示す組成でオープンロールを使用し120℃、1
0分間混練した後、170℃、20分の条件でプレス圧
縮成形を行い、厚さ2mmの架橋シートを作成し物性試
験に使用した。
【0032】物性試験法を以下に示す。 柔軟性 JIS K−6253に準拠し、23℃、湿度50%の
雰囲気下、タイプAデュロメータ硬さ試験により硬度を
測定した。 耐摩耗性 JIS K6264に準拠し、テーバー摩耗試験により
行なった。なお砥石はH22を使用し、荷重9.8N、
試験回数1000回のときの、摩耗容積(cm 3)を測
定した。
【0033】機械的強度 JIS K−6251に準拠し、引張強度を測定した。
10MPa以上を○、10MPaに満たないものを×と
した。 非粘着性 100mm×100mm×2mmのシート2枚を密着す
る様に重ね、23℃、50%の雰囲気で7日間放置し、
その後剥離させた際に、容易にはがれるものを○、剥離
後に跡が残るものを×とした。
【0034】上記の物性試験結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例1〜4より、本発明の樹脂組成物は
耐摩耗性に優れ、柔軟性、非粘着性、機械的強度に優れ
ることがわかる。なお、比較例1は耐摩耗性、引張強
度、非粘着性が劣り、比較例2、3及び4は硬度が高
く、比較例5は耐摩耗性に劣っていることがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明の耐摩耗性樹脂組成物は、耐摩耗
性に優れ、かつ同時に柔軟性、非粘着性、機械的強度も
良好であり、ゴムロール、帯電防止床材、シート、フィ
ルム等の成形体に利用でき有用である。
フロントページの続き (72)発明者 寒河江 一郎 神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号 昭和 電工株式会社川崎生産・技術統括部内 Fターム(参考) 4F071 AA15X AA20X AA75 AA78 AA81 AA87 AB18 AB21 AC10 AE04 AF26 AF28 AH03 AH07 AH17 BA01 BB03 BB04 BB05 BB06 BC01 BC03 BC07 4J002 BB241 DE077 DE087 EH146 FD026 GT00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素化ポリオレフィンを樹脂中に70質量
    %以上含有する樹脂組成物であって、該塩素化ポリオレ
    フィンが、粘度平均分子量40万〜800万の超高分子
    量ポリオレフィンに由来し、塩素含有率25〜40質量
    %かつDSC法による結晶融解熱が20J/g以下であ
    ることを特徴とする耐摩耗性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】超高分子量ポリオレフィンがポリエチレン
    及び/またはエチレン−プロピレン共重合体であること
    を特徴とする請求項1に記載の耐摩耗性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】樹脂がゴム成分を含有することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の耐摩耗性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ゴム成分がエチレン−プロピレンゴムであ
    ることを特徴とする請求項3に記載の耐摩耗性樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】樹脂100質量部に対して、可塑剤50〜
    200質量部を含有することを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の耐摩耗性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】可塑剤がジオクチルフタレートであること
    を特徴とする請求項5に記載の耐摩耗性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】炭酸カルシウム及び/またはマグネシアを
    含有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    に記載の耐摩耗性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】架橋物であることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれかに記載の耐摩耗性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の耐摩
    耗性樹脂組成物からなる成形体。
  10. 【請求項10】ゴムロールである請求項9に記載の成形
    体。
  11. 【請求項11】シートまたはフィルムである請求項9に
    記載の成形体。
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