JP2000103917A - 耐候性ゴム組成物 - Google Patents
耐候性ゴム組成物Info
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Abstract
っても、黒色を除く着色配合であっても、耐候性に優れ
た加硫物が得られるゴム組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)エチレン−α−オレフィン系共重
合体、(B)紫外線吸収剤、(C)ヒンダードフェノー
ル系老化防止剤、(D)リン系老化防止剤、(E)ヒン
ダードアミン老化防止剤、ならびに(F)加硫剤および
/または架橋剤を含有する耐候性ゴム組成物が提供され
る。
Description
に関する。さらに詳しくは、白色配合であっても、黒色
以外の着色配合であっても、耐割れ性、耐変色性、耐物
性変化等に優れた耐候性ゴム組成物に関する。
しくはエチレン−α−オレフィン非共役ポリエン共重合
体(以下、両者合わせて「エチレン−α−オレフィンン
系共重合体」と言う)は、天然ゴムやスチレン−ブタジ
エンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム等の汎用ゴ
ムに比較して、耐候性、耐熱性等に優れており、この特
性を生かして自動車部品や工業部品に、主にカーボンブ
ラックを配合した黒色加硫ゴムとして用いられている。
しかし、エチレン−α−オレフィン系共重合体といえど
も、カーボンブラックを配合しない白色加硫ゴム、また
は黒色以外で着色された加硫ゴムは、耐候性が十分でな
いため直接日光に晒される屋外の用途分野において、使
用が制限されている。
白色あるいは黒色以外で着色された加硫ゴムが要望され
ているにもかかわらず、その分野において十分に使用さ
れていないのは、白色、または黒色以外で着色された加
硫ゴムの耐候性に関する問題が解決されていないためで
ある。
たは黒色以外で着色された加硫ゴムを得る技術として
は、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン等のハロゲン系ポリマーをべ一スとしたゴム組成物が
使用されている。しかし、これらのポリマーは高価であ
り、またハロゲンを含有しているため使用済みの加硫ゴ
ムの焼却等、廃棄処理上の問題がある。
配合であっても、黒色以外の着色配合であっても耐候性
に優れたゴム組成物を提供することにある。
候性ゴム組成物が提供されて上記本発明の目的が達成さ
れる。 (1)(A)エチレン−α−オレフィン系共重合体、
(B)紫外線吸収剤、(C)ヒンダードフェノール系老
化防止剤、(D)リン系老化防止剤、(E)ヒンダード
アミン老化防止剤、ならびに(F)加硫剤および/また
は架橋剤を含有することを特徴とする耐候性ゴム組成
物。
する。本発明のゴム組成物に配合される(A)エチレン
−α−オレフィン系共重合体として、エチレン−α−オ
レフィン共重合体、エチレン−α−オレフィン−非共役
ポリエン共重合体等を挙げることができる。また、これ
らの共重合体は、例えば極性基含有モノマーでグラフト
変性されたものであってもよい。α−オレフィンとして
は、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−ヘプテン、5−メチル−1−ヘ
キセン、1−オクテン、5−エチル−1−ヘキセン、1
−ノネン、1−デセン、1−ドデセン等が挙げられ、好
ましくはプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−
オクテンであり、特に好ましくは1−ブテン、1−ヘキ
セン、1−オクテンである。これらのα−オレフィンは
単独で、または2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエ
ン、5−プロピリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル
−2−ノルボルネン、2,5−ノルボルナジエン、1,
4−シクロヘキサジエン、1,4−シクロオクタジエ
ン、1,5−シクロオクタジエン等の環状ポリエン;
1,4−ヘキサジエン、1,6−オタタジエン、7−メ
チル−1,6−オタタジエン、5,7−ジメチル−1,
6−オタタジエン、1,7−ノナシエン等の内部不飽和
結合を有する鎖状ポリエン等が挙げられる。好ましく
は、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペン
タジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5,7
−ジメチル−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−
8−メチル−1,7−ノナジエン等である。これらの非
共役ポリエンは1種単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて使用することができる。
体において、エチレンから導かれる単位の含有量は、エ
チレンから導かれる単位とα−オレフィンから導かれる
単位の合計量の20〜90重量%であることが好まし
く、より好ましくは30〜85重量%である。(A)エ
チレン−α−オレフィン系共重合体がエチレン−α−オ
レフィン−非共役ポリエン共重合体の場合、ヨウ素価は
0〜45が好ましく、より好ましくは0〜35である。
また、(A)エチレン−α−オレフィン系共重合体のム
ーニー粘度(ML1+4,100)は、10〜150が好まし
く、より好ましくは20〜120である。
外線吸収剤は、無機紫外線吸収剤、有機紫外線吸収剤の
いずれであってもよい。無機紫外線吸収剤としては、例
えば酸化チタン、酸化セリウムを挙げることができる。
有機紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール
系、ベンゾエート系、トリアジン系、オギザニリド系の
ものを挙げることができ、具体的には下記の有機紫外線
吸収剤を例示することができる。 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:2−(5−メチル
−ヒドロキジフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3
−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキジフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−
t−ブチル−2−ヒドロキジフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−〔(2
H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕]、
2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α’−ジメ
チルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾー
ル、メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキジフェニ
ル〕プロピオネートとポリエチレングリコール(分子量
約300)との縮合物、6−(2−ベンゾトリアゾー
ル)−4−t−オクチル−6’−t−ブチル−4’−メ
チル−2,2’−メチレンビスフェノール、2−〔2’
ヒドロキシ−3’−(3,4,5,6テトラ−ヒドロフ
タルイミドーメチル)5−メチルフェニル〕ベンゾトリ
アゾール等。 ベンゾエート系紫外線吸収剤:2,4−ジ−t−ブチル
フェニル−3,5−ジ−t−プチル−4−ヒドロキシベ
ンゾエート等。 トリアジン系紫外線吸収剤:2−(4,6−ジフェニル
−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(ヘキ
シル)オキシ〕−フェノール等。 オギザニリド系紫外線吸収剤:2−エトキシ−2’−エ
チル−オキサリック酸ビスアニリド等。
酸化チタン、酸化セリウム、ベンゾトリアゾール系の有
機紫外線吸収剤である2−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キジフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α’−ジメチル
ベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾールが好
ましい。これら(B)紫外線吸収剤は、1種単独である
いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
(B)成分の配合量は、(A)エチレン−α−オレフィ
ン系共重合体100重量部に対して、通常1〜30重量
部、好ましくは、3〜25重量部である。1重量部未満
では耐候性に劣り、30重量部を越えると加工性および
引張り強度の低下等の問題が生じる。
ンダードフェノール系老化防止剤は1次酸化防止剤とし
て機能する。ここで、1次酸化防止剤とはラジカル連鎖
禁止剤である。(C)ヒンダードフェノール系老化防止
剤の具体例としては、例えばペンタエリスリチル−テト
ラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネ−ト〕、3,9−ビス[2−
〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)−プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5.5〕ウンデカン、オクタデシル−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
−ト等を挙げることができる。好ましくは片ヒンダ−ド
フェノ−ル系の酸化防止剤であり、上記の3,9−ビス
[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)−プロピオニルオキシ〕−1,1−ジ
メチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ〔5.5〕ウンデカンを挙げることができる。
の配合量は、(A)エチレン−α−オレフィン系共重合
体100重量部に対して、通常、0.1〜2.0重量
部、好ましくは、0.2〜1.5重量部である。0.1
重量部未満では耐候性に劣り、2.O重量部を越えても
更に効果は上がらず、コストの問題が生じる。
ン系老化防止剤は2次酸化防止剤として機能する。ここ
で、2次酸化防止剤とは、過酸化物分解剤である。
(D)リン系酸化防止剤としては、例えば2,2−メチ
レンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチル
ホスファイト、トリス(ノニル化フェニル)フォスファ
イト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリスト−ル−ジ−ホスファイト等
を挙げることができる。なかでも、2,2−メチレンビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フ
ォスファイトが好ましく用いられる。(D)リン系酸化
防止剤の配合量は、(A)エチレン−α−オレフィン系
共重合体100重量部に対して、通常0.1〜2.0重
量部、好ましくは0.2〜1.5重量部である。0.1
重量部未満では耐候性に劣り、2.0重量部を越えても
更に効果は上がらず、コストの問題が生じる。
ンダードアミン系老化防止剤としては、例えばビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボキシラート、テトラキス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボキシラ−ト、1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル/トリデシル1,2,3,4ブタ
ンテトラカルボキシラート、1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’−テトラメチ
ル−3,9−(2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5.5〕ウンデカン)ジエタノールとの縮合物、コハ
ク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重
縮合物、ポリ[〔6−(1,1,3,3−テトラメチル
ブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
イル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕]等が用いられ
る。好ましくは、三級の>N−R型ヒンダードアミン系
老化防止剤のテトラキス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシラート、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル/トリデシル1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシラートが用いられる。これらのヒン
ダードアミン系老化防止剤は1種単独で、あるいは2種
以上を組み合わせて使用することができる。
合量は、(A)エチレン−α−オレフィン系共重合体1
00重量部に対して、通常0.2〜2.0重量部、好ま
しくは、0.4〜1.5重量部である。0.2重量部未
満では本発明の効果が発揮できず、2.O重量部を越え
ても更に効果は上がらず、コストの問題が生じる。
硫剤および/または架橋剤のうち、加硫剤としては、例
えば粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄等
の硫黄、塩化イオウ、セレン、テルル等の無機系加硫
剤、モルホリンジスルフィド、アルキルフェノールジス
ルフィド類、チウラムジスルフィド類、ジチオカルバミ
ン酸塩類等の含硫黄有機化合物等が挙げられる。これら
の加硫剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用
することができる。加硫剤の配合量は、(A)エチレン
−α−オレフィン系共重合体100重量部に対して、通
常0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜5重量部
である。
併用することもできる。このような加硫促進剤として
は、例えば、アルデヒドアンモニア類、グアニジン類、
チオウレア類、チアゾール類、スルフェンアミド類、チ
ウラム類、カルバミン酸塩類、キサントゲン酸塩類等が
挙げられる。これらの加硫促進剤は、単独でまたは2種
以上を組み合わせて使用することができる。加硫促進剤
の配合量は、(A)エチレン−α−オレフィン系共重合
体100重量部に対して、通常0.1〜20重量部、好
ましくは0.2〜10重量部である。
え、必要に応じて、活性剤を添加することもできる。こ
のような活性剤としては、例えば酸化マグネシウム、酸
化亜鉛、リサージ、鉛丹、鉛白等の金属酸化物、ステア
リン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜鉛等の有機酸
(塩)類等が挙げられ、特に、酸化亜鉛、ステアリン酸
が好ましい。これらの活性剤は、単独でまたは2種以上
を組み合わせて使用することができる。上記活性剤の配
合量は、(A)エチレン−α−オレフィン系共重合体1
00重量部に対して、通常0.5〜20重量部である。
は、例えば、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルペ
ルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミル
ペルオキシド、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−
ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチ
ルペルオキシ−イソプロピル)ベンゼン等の有機過酸化
物類等が挙げられる。これらの架橋剤は、単独でまたは
2種以上を組み合わせて使用することができる。加橋剤
の配合量は、(A)エチレン−α−オレフィン系共重合
体100重量部に対して、通常0.1〜15重量部、好
ましくは、0.5〜10重量部である。
用することもできる。このような架橋助剤としては、例
えば硫黄化合物、多官能性モノマー類、オキシム化合
物、ポリマー類等を挙げることができる。これらの架橋
助剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。架橋助剤の配合量は、(A)エチレン−
α−オレフィン系共重合体100重量部に対して、通常
0.5〜20重量部である。
目的の達成を損なわない範囲において、通常のゴム組成
物において使用されている各種の添加剤を副資材として
配合することができる。このような添加剤としては、例
えば充填材、可塑剤、軟化剤、滑剤、金属酸化物、粘着
付与剤等を挙げることができる。
ボン、微粒子ケイ酸マグネシウム、重質炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク等の無機充填剤
が挙げられる。これらの充填剤は、単独でまたは2種以
上を組み合わせて使用することができる。
いられるアロマテイック油、ナフテニック油、パラフィ
ン油等のプロセスオイルや、やし油等の植物油、アルキ
ルベンゼン油等の合成油等が挙げられる。これらのう
ち、プロセスオイルが好ましく、特にパラフィン油が好
ましい。上記軟化剤は、単独でまたは2種以上を組み合
わせて使用することができる。
ン系重合体等の他のゴムおよび/またはエチレン系重合
体等の樹脂の1種以上を混合して使用することもでき
る。シリコーン系重合体としては、ジメチルポリシロキ
サン、メチルビニルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン等が挙げられ、エチレン系重合体として
は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン等が挙げられる
物に、色素、例えば、キナクドリンレッド、ジスアゾエ
ロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン
等の有機顔料、群青、べんがら等の無機顔料を添加する
ことにより、所望の着色が可能である。
来から公知の混練機、押出機、加硫装置等を用いること
ができる。(A)エチレン−α−オレフィン系共重合体
と共に混合される(B)紫外線吸収剤、(C)ヒンダー
ドフェノール系老化防止剤、(D)リン系老化防止剤、
(E)ヒンダードアミン系老化防止剤、および(F)加
硫剤および/または架橋剤、所望により配合される添加
剤等の配合方法、配合順序は、例えばハンバリーミキサ
ー等を用いて、上記(A)〜(E)成分、充填剤、軟化
剤等を混合した後、ロール等を用いて(F)成分を加え
る方法が挙げられるが、これに限定されるものではな
い。
ては、例えば本発明のゴム組成物を金型内に入れて加熱
して加硫を行う方法、射出成形により成形と加熱、加硫
を同時に行う方法、あるいは押出成形機を用いて任意の
形状に成形したのち加硫槽内で加熱して加硫を行う方法
等により、加硫ゴムを製造することができる。
配合しない白色、または、黒色を除く着色配合で、直射
日光にさらされる屋外の用途分野で、グラスラン、窓
枠、トリム、ガラスアウター、ドアーミラーブラケッ
ト、マットガード、サイドモール等の自動車部品、防水
シート、ルーフィング、ベルト、ゴム管、ホース、ゴム
板等の工業用品、電線、引布等の素材として好適に使用
される。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例中の数値は、特に断らない限
り、重量基準である。また、実施例および比較例の各種
測定は、下記の方法により行った。
重量部、ダイアナプロセスオイルPW−90(出光興産
社製)25重量部、PEG4000(数平均分子量40
00のポリエチレングリコール、三洋化成社製)2重量
部、酸化亜鉛(ZnO#1、白水化学社製)5重量部を
バンバリーミキサー、オープンロールで混練りし、各種
のゴム組成物を得た。得られたそれぞれのゴム組成物を
160℃のプレス成形機を用いて15分間加硫し、厚み
2mmのそれぞれの加硫ゴムシートを成形した。但し、
実施例7の配合品については170℃の成形機を用い
た。
ーメーター内で劣化を促進させ、劣化後のゴムシートの
表面状態の観察、下記条件のカラーテスターで測色し変
色度合いを求めた。また、引張り試験を行い、引張り強
さTB、引張り切断時の伸びEBを測定し、劣化前のゴ
ムシートのこれらの物性に対する変化率を求めた。結果
を表3および表4に示した。
(株)製) 温度:63℃(ブラックパネル温度) 降雨サイクル:12/60分 (カラーテスターの条件) 45O照明、0受光(45−0方式) L,aL,bL表色系の測色を行い、変色度合い△Eを
Hunterの下記色差式より算出した。
(bL−bL’)2}1/2
mm/分の条件で、引張り強さTB(MPa)、引張り
切断時伸びEB(%)を測定した。
は、下記の通りである。 (1)EPDM:エチレン−プロピレン−5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン共重合体(エチレン含量:60wt
%、ヨウ素価:19.0) (2)EBDM−1:エチレン−1−ブテン−5−エチリ
デン−2−ノルボルネン共重合体(エチレン含量:60wt
%、ヨウ素価:15.3) (3)EBDM−2:エチレン−1−ブテン−5−エチリ
デン−2−ノルボルネン共重合体(エチレン含量:66wt
%、ヨウ素価:13.5) (4)EODM:エチレン−1−オクテン−5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン共重合体(エチレン含量:50wt
%、ヨウ素価:12.5) (5)EBM:エチレン−1−ブテン共重合体(エチレン
含量;50wt%) (6)TiO2:堺化学工業(株)製、商品名R650、
ルチル形Ti02 (7)CeO2:日本無機化学工業(株)製、商品名 セリ
ガードS−3018−2 (8)GA−80:住友化学工業(株)製、商品名 ス
ミライザーGA−80、物質名 3,9−ビス[2−〔3
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)−プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.
5〕ウンデカン (9)Irg1076:チバ・スペシャテイケミカルズ
(株)製、商品名 イルカノックス1076、物質名 オク
タデシル−3−(3,5−ジ−t−プチル−4−ヒドロ
キジフェニル)プロピオネート (10)HP−10:旭電化工業(株)製、商品名 アデ
ガスタブHP−10、物質名 2,2−メチレンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファ
イト (11) LA−52:旭電化工業(株)製、商品名
アデガスタブLA−52、物質名 テトラキス(1,
2,2,6,6−ペンダメチル−4−ピペリジル)1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシラート (12)LA−62:旭電化工業(株)製、商品名 ア
デガスタブLA−62、物質名 1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル/トリデシル1,2,
3,4ブタンテトラカルボキシラート (13)チヌビン327:チバ・スペシャテイケミカル
ズ(株)製、商品名 チヌビン327、物質名 2−(3,
5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキジフェニル)−5−
クロロペンゾトリアゾール (14)AccM:大内新興化学(株)製、商品名 ノ
クセラーM、物質名 メルカプトベンゾチアゾール (15)AccBz:大内新興化学(株)製、商品名
ノクセラーBz、物質名ジンク ジメチルジチオカーバ
メート (16)AccTT:大内新興化学(株)製、商品名
ノクセラーTT、物質名テトラメチルチウラムジスルフ
ィド (17)AccTRA:大内新興化学(株)製、商品名
ノクセラーTRA、物質名 ジペンタメチレンチウラム
テトラスルフィド (18)PO.D−40:日本油脂(株)製、商品名 パ
ークミルD−40、物質名 ジクミルペルオキシド (19)TAIC:日本化成(株)製、商品名 タイ
ク、物質名 トリアリルイソシアヌレート (20)ニプシールVN3:日本シリカ社製、微粉シリ
カ (21)ミストロンベーパー:日本ミストロン社製、微
粉タルク (22)Blue501E:山陽色素(株)製、商品名
Pigmotex Blue 501E (23)Red102E:山陽色素(株)製、商品名
Pigmotex Red 102E
ことが明らかである。即ち、本発明のゴム組成物から得
られる加硫ゴムは、サンシャインウェザーメーターでの
劣化促進試験を行った場合、その変色の度合い、物性変
化の度合いが少なく、表面に割れが発生しない。赤色顔
料を加えると、変色の度合いが激しいが、実施例9と比
較例6との比較から、本発明の場合は変色の度合いが改
善されている。一方、(B)〜(E)成分を欠く比較例
1、5、6および(C)〜(E)成分を欠く比較例2の
場合、上記特性において、いずれも劣る。また、(B)
成分を欠く比較例3の場合、表面に割れの発生がないも
のの、他の特性に劣る。(E)成分を欠く比較例4の場
合、上記特性において、いずれも劣る。
優れるので、カーボンブラックを配合しない白色配合で
あっても、黒色を除く着色配合であっても、直射目光に
さらされる屋外の用途分野で、自動車部品、工業用品、
電線、引布等の素材として好適に使用される。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)エチレン−α−オレフィン系共重
合体、(B)紫外線吸収剤、(C)ヒンダードフェノー
ル系老化防止剤、(D)リン系老化防止剤、(E)ヒン
ダードアミン系老化防止剤、ならびに(F)加硫剤およ
び/または架橋剤を含有することを特徴とする耐候性ゴ
ム組成物。
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