JP2002234634A - 冊子状物の搬送装置及び搬送方法 - Google Patents
冊子状物の搬送装置及び搬送方法Info
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Abstract
あっても包装容器への自動組込みを可能とした冊子状物
の搬送装置及び搬送方法を得る。 【解決手段】 刺し身状に斜めに重ね合わされ移送され
てきた多数の小冊子が最前列より一冊ずつ一対の吸着ヘ
ッドにより吸着保持され搬送するようにした小冊子の搬
送装置及び搬送方法において、逆ハの字型の姿勢にされ
てストローク動作する一対のシリンダ11,11の先端
部に吸着ヘッド14,14を備え、シリンダ11,11
が縮む動作に伴い吸着ヘッド14,14間のスパンが広
がることを利用して吸着保持された小冊子7に張りを持
たせるようにして搬送できるようにした。
Description
等のCDが収容されるプラスチック包装容器内に解説書
等の小冊子(通称、ブックレットという)を自動供給す
るための冊子状物の搬送装置及び搬送方法に関し、詳し
くは連量の小さい、いわゆる薄く腰の弱い紙質の小冊子
の搬送において、小冊子に皺等の変形が生じることなく
搬送することができるようにしたものである。
解説書等の小冊子の収容は、自動組込み機によって行わ
れている。例えば、プラスチック包装容器は、本体側容
器と蓋側容器とが開放された状態でメインコンベア上を
移送されてきて、本体側容器内にCDの受け容器となる
トレイが供給され、この後、トレイ上にCDが収容され
る。次の工程で蓋側容器内に解説書等の小冊子が収容さ
れる。
ンベアに対して直交するコンベア上に例えば、刺し身状
に斜めに重ね合わされた状態で供給され、最前部より1
冊ずつその表紙部分が平行する一対の吸着ヘッドを備え
たアーム移動機構により吸着保持され、蓋側容器内に収
容される。
紙に使用される紙質が一般的に連量の大きい用紙(四六
版サイズの用紙が1000枚で重量135kg)、いわ
ゆる紙質が厚く腰のある用紙の場合では、吸着ヘッドに
より吸着されても表紙部分に何ら影響を受けることな
く、蓋側容器内への小冊子の自動組込みが可能となる。
使用される紙質が連量の小さい用紙(四六版サイズの用
紙が1000枚で重量73kg)、いわゆる紙質が薄く
腰の弱い用紙を使用した場合では、吸着ヘッドにより吸
着された表紙部分に皺等の変形が生じ、しかも、表紙全
体が弛みによる皺等の変形が生じてしまうことから、自
動組込み機による操作は困難となる。このため、表紙部
分に連量の小さい用紙を使用した小冊子を包装容器に収
容する際には手作業で行わざるを得ず、自動組込み機の
効率が損なわれるといった問題がある。
ためになされたもので、表紙部分に連量の小さい用紙を
使用した小冊子の場合であっても蓋側容器への自動組込
みを可能とした冊子状物の搬送装置及び搬送方法を得る
ことを目的とする。
め、本発明による冊子状物の搬送装置及び搬送方法は、
斜めに重ね合わされ移送されてきた多数の冊子状物が最
前列より一冊ずつ一対のアーム機構の先端部に備えた吸
着ヘッドにより吸着保持され、搬送されるようにした冊
子状物の搬送において、アーム機構に張力発生手段を備
え、吸着ヘッドにより吸着保持された冊子状物に張りを
持たせて搬送させるようにしたものである。
ム機構が逆ハの字型の姿勢にされてストローク動作する
一対のシリンダの先端部に吸着ヘッドを備え、シリンダ
が縮む動作に伴い吸着ヘッド間のスパンが広がることを
利用して吸着保持された冊子状物に張りを持たせるよう
にしたものである。
て、吸着ヘッドにより冊子状物が吸着保持されたとき、
一対のアーム機構から吸着ヘッドの中間に延出された突
起部材を冊子状物に接触させることで、冊子状物を湾曲
させ張りを持たせるようにしたものである。
搬送装置及び搬送方法の実施の形態を光ディスク等のC
Dが収容される包装容器に連量の小さい解説書等の小冊
子を組み込むための搬送装置を例にとって図面を参照し
て説明する。
を組み込むための一連のライン工程を示した自動組込み
機の全体の概要図である。
概要について説明する。まず、本体側容器と蓋側容器と
が結合されたプラスチック製の包装容器1が多数、横向
きに積層された状態で準備され、ここから包装容器1は
本体側容器2と蓋側容器3とが展開状態に開放された状
態でメインコンベア上に搬送される。始めに第1の工程
として本体側容器2内にCDのタイトル等を印刷表示し
たバックカバー4が収容される。次に第2の工程として
予め積み重ねられて用意されているCDの受け皿となる
トレイ5がバックカバー4の上から本体側容器2内に収
容され、この後、第3の工程として円筒状に積み重ねら
れている状態からCD6をトレイ5内に収容しチャッキ
ング保持させる。
重なって送給されている最前部の小冊子7が図示しない
吸着ヘッドにより吸着保持され蓋側容器3内に収容され
る。この後、第5の工程として同じく刺し身状に斜めに
重なって送給されている葉書8やその他のカード類9を
CD6の上から本体側容器2内に収容する。そして、こ
の後、蓋側容器3を本体側容器2に閉止された包装容器
1はフィルム包装工程に移送される。
等の小冊子の搬送装置の詳細を図2〜図4について説明
する。図2は搬送装置の側面図、図3は小冊子を吸着ヘ
ッドにより吸着する直前の平面図、図4は小冊子を吸着
ヘッドにより吸着し搬送される状態の平面図である。
られてベルトコンベア10上を移送される。そして、最
前部の小冊子7の前方側に所定間隔を隔てて左右一対の
エアシリンダ11,11が可動軸12に固定されてい
る。両エアシリンダ11,11のストローク動作するロ
ッド11a,11aの先端部にはアタッチメント13,
13を介して蛇腹状の吸着ヘッド14,14が取り付け
られている。両吸着ヘッド14,14はアタッチメント
13,13に接続されたバキュームホース15,15か
らエア引きされるようになっている。
1,11及び吸着ヘッド14,14は、図2に示すよう
に斜めに傾いている小冊子7に対してほぼ直交する向き
に配置されていると共に、エアシリンダ11,11は幅
方向には図3に示すように一例として傾斜角度θが6.
0°前後にされた逆「ハ」の字形に傾斜されている。
尚、本例ではアタッチメント13,13及び吸着ヘッド
14,14は小冊子7と直角をなすようにされている。
また、吸着ヘッド14,14により小冊子7が吸着され
る位置は、小冊子7の綴じ部分であるステッチ側に近い
部分が吸着される。
シリンダ11,11のロッド11a,11aのストロー
クが伸びて吸着ヘッド14,14が図3に示すように最
前部の小冊子7に接触した状態では、小冊子7の表紙は
連量の小さいいわゆる薄い用紙であることから一時的に
皺7a等が発生するが、バキュームホース15,15に
より吸着ヘッド14,14がエア抜きされて小冊子7が
吸着され、エアシリンダ11,11のロッド11a,1
1aのストークが縮んで取り出される動作が開始される
と、小冊子7は図4に示すように皺等が発生しない張り
を持たせた状態で搬送される。
ダ11,11のロッド11a,11aのストロークが伸
びているときの吸着ヘッド14,14のスパンSに対し
て、図4に示したようにエアシリンダ11,11のロッ
ド11a,11aのストロークが縮んだときの吸着ヘッ
ド14,14のスパンS1 が広まることで、小冊子7を
外側に引き合う張力が生じ、いわゆる張りを持たせて腰
を強くし変形や破損が生じることもなく、薄い表紙の小
冊子7を包装容器内に確実に収容することができるよう
になる。尚、小冊子7は表紙部分が吸着ヘッド14,1
4により吸着されるものであるため、搬送動作中には表
紙以外の冊子部分が開かないように裏表紙側に図示しな
いバー等を沿わせるようにしている。
いるのに対して吸着ヘッド14,14は小冊子7と直角
をなすように正対されているので、吸着ヘッド14,1
4による小冊子7の吸着動作を確実に行うことができ
る。尚、吸着ヘッド14,14がエアシリンダ11,1
1の傾斜角度に沿って傾いている場合であっても、吸着
ヘッド14,14の蛇腹部分が小冊子に強く当たる部分
と弱く当たる部分とで伸び縮み調整されて正対し吸着動
作を損なうことはない。
ューム力にもよるが、径が大きいほど小冊子に吸着によ
る皺等の変形が生じ易いため、一例として直径が10〜
20mm程度のものが皺等の発生も殆どなく最適であ
る。
を示す。この搬送装置はフレーム16に所定間隔を隔て
て左右一対のアーム17,17を並行に垂設し、両アー
ム17,17の先端部に蛇腹状の吸着ヘッド18,18
を備え、両吸着ヘッド18,18はフレーム16に接続
されたバキュームホース19,19からエア引きされる
ようになっている。また、吸着ヘッド18,18の間に
フレーム16に固定された支持枠20を介してローラ2
1が垂設されている。
吸着ヘッド18,18により吸着されて蛇腹部分が偏平
にされたとき、吸着ヘッド18,18の先端面までの長
さよりHの長さ距離(数ミリ)長く突出するように設定
されている。
動作は、図5に示したように小冊子7に吸着ヘッド1
8,18が接触し、この後、吸着ヘッド18,18がエ
ア引きされて小冊子7を吸着した状態で搬送動作が開始
されると、図6に示すように小冊子7の中央部にHの長
さ距離突出するローラ21が接触し、これによって、小
冊子7は緩く湾曲する張力が発生し、いわゆる小冊子に
張りを持たせて腰が強くされた状態となり、上述した実
施の形態と同様に薄い表紙の小冊子7を変形や破損が生
じることなく搬送することができる。
持たせる手段として支持枠20の先端部にローラ21を
取り付けた場合について説明したが、その他、図示しな
いがフレーム16に棒状の突起部材を取り付け、この突
起部材の先端部で小冊子に張りを持たせるようにするこ
とであってもよい。
施の形態に限定するものでなく、その要旨を逸脱しない
範囲内で種々の変形実施が可能となる。
小冊子の表紙を吸着し搬送する場合について説明した
が、連量の小さい薄紙からなる一枚の用紙を吸着し張り
を持たせて搬送する装置にも広く適用可能である。
状物の搬送装置及び搬送方法は、重ね合わされ移送され
てきた多数の冊子状物が最前列より一冊ずつ一対のアー
ム機構の先端部に備えた吸着ヘッドにより吸着保持さ
れ、搬送されるようにした冊子状物の搬送において、ア
ーム機構に張力発生手段を備え、吸着ヘッドにより吸着
保持された冊子状物に張りを持たせて搬送させるように
したことで、冊子状物の腰を強くし変形や破損が生じる
こともなく、包装容器等へ自動的に組み込むことができ
るようになり、連量の小さいいわゆる、薄い表紙の冊子
状物の搬送に極めて好適であり信頼性の高い搬送装置及
び搬送方法となる。
ための一連の工程を示した自動組込み機の全体の概要図
である。
ある。
ある。
ある。
ある。
2…可動軸、13…アタッチメント、14…吸着ヘッ
ド、15…バキュームホース、16…フレーム、17…
アーム、18…吸着ヘッド、19…バキュームホース、
20…支持枠、21…ローラ
Claims (5)
- 【請求項1】 斜めに重ね合わされ移送されてきた多数
の冊子状物が最前列より一冊ずつ一対のアーム機構の先
端部に備えた吸着ヘッドにより吸着保持され、搬送する
ようにした冊子状物の搬送装置において、 上記アーム機構に、上記吸着ヘッドにより吸着保持され
た上記冊子状物に張りを持たせるための張力発生手段を
備えたことを特徴とする冊子状物の搬送装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の冊子状物の搬送装置にお
いて、 上記張力発生手段は、逆ハの字型の姿勢にされてストロ
ーク動作する一対のシリンダの先端部に上記吸着ヘッド
を備え、上記シリンダが縮む動作に伴い上記吸着ヘッド
間のスパンが広がることを利用して吸着保持された上記
冊子状物に張りを持たせることを特徴とする冊子状物の
搬送装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の冊子状物の搬送装置にお
いて、 上記張力発生手段は、上記吸着ヘッドにより上記冊子状
物が吸着保持されたとき、上記一対のアーム機構から上
記吸着ヘッドの中間に延出された突起部材を上記冊子状
物に接触させることで、上記冊子状物を湾曲させ張りを
持たせることを特徴とする冊子状物の搬送装置。 - 【請求項4】 斜めに重ね合わされ移送されてきた多数
の冊子状物が最前列より一冊ずつ一対のアーム機構の先
端部に備えた吸着ヘッドにより吸着保持され、搬送する
ようにした冊子状物の搬送方法において、 上記アーム機構が逆ハの字型の姿勢にされてストローク
動作する一対のシリンダの先端部に上記吸着パッドを備
え、上記シリンダが縮む動作に伴い上記吸着パッド間の
スパンが広がることを利用して吸着保持された上記冊子
状物に張りを持たせることを特徴とする冊子状物の搬送
方法。 - 【請求項5】 斜めに重ね合わされ移送されてきた多数
の冊子状物が最前列より一冊ずつ一対のアーム機構の先
端部に備えた吸着ヘッドにより吸着保持され、搬送され
るようにした冊子状物の搬送方法において、 上記吸着ヘッドにより上記冊子状物が吸着保持されたと
き、上記一対のアーム機構から上記吸着ヘッドの中間に
延出された突起部材を上記冊子状物に接触させること
で、上記冊子状物を湾曲させ張りを持たせることを特徴
とする冊子状物の搬送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001032447A JP4464570B2 (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 冊子状物の搬送装置及び搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002234634A true JP2002234634A (ja) | 2002-08-23 |
JP4464570B2 JP4464570B2 (ja) | 2010-05-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001032447A Expired - Lifetime JP4464570B2 (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 冊子状物の搬送装置及び搬送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4464570B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012040668A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Ihi Corp | ワーク保持装置 |
JP2016049620A (ja) * | 2014-08-28 | 2016-04-11 | 大日本印刷株式会社 | ワーク吸着方法及び装置 |
CN114180145A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-03-15 | 欧克科技股份有限公司 | 高速盒装纸巾三维多包机 |
DE112020005873B4 (de) | 2019-11-29 | 2024-05-23 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Haltevorrichtung, roboter und robotersystem |
-
2001
- 2001-02-08 JP JP2001032447A patent/JP4464570B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN114180145B (zh) * | 2021-11-08 | 2023-08-01 | 欧克科技股份有限公司 | 高速盒装纸巾三维多包机 |
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