JP3912397B2 - 用紙後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙後処理装置及び該用紙後処理装置を備えた画像形成装置に関し、特に、中折り処理された折丁を鞍掛集積手段に搬送して中綴じ処理して排出する用紙後処理装置に関するものである。
従来、複写機等の画像形成装置本体に、画像記録後の用紙を折り処理、或いは、綴じ処理する機能を有する後処理機を装着可能とする用紙後処理装置、及び、用紙後処理装置を備えた画像形成装置が開発され、折り処理、或いは、綴じ処理されて作製された冊子を排出する技術が開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
特許文献1における冊子排出の構成は、中折り(2つ折り)処理された折丁の谷側折り目部が用紙支持体の先端部に当接し積載され、積載された折丁枚数が所定枚数に達したとき、用紙支持体が移動して上方に配設したローラ対に用紙束を受け渡し排出するものである。このローラ対は逆転することにより、用紙折り部にて中折り処理された折丁を用紙支持体に積載する機能も兼ねており、装置の小型化、簡略化が可能となっている。
特許文献2においては、多数枚の用紙から成る分厚い用紙束を中折り処理する際に、中綴じ処理された冊子の搬送方向中央部を、中折り板部材により押圧しつつ第1折りローラ対の挟持位置に押し込み折り目部を形成し、冊子搬送方向に直交する方向に移動可能な第2折りローラにより折り目部を加圧しながら走行して、折り目部を強化している。
また、生産速度を大幅にアップさせるために、丁合された冊子を掴む1つ以上のクランプを走行させる無端チェーンを備えた製本機が特許文献3に知られている。
特開2001−151406号公報(第4頁、第5図) 特開2003−182928号公報 特開平10−35135号公報
近年、後処理装置への顧客の要望レベルも高くなり、少数枚から多数枚に亘る用紙束に対する折り処理、或いは、綴じ止め処理が望まれている。しかしながら、多数枚の用紙束になると、特許文献1や特許文献2に記載された構成では、ローラ対で閉じた状態の用紙束を排出するために、ローラと当接する用紙束の外側の用紙に搬送力が付与され、用紙間の摩擦により伝達されるはずの搬送力が用紙束全体には十分に伝わらず、搬送不良やしわの発生という問題が起きやすい。同様に、特許文献3に記載された構成でも、クランプと当接した用紙束の外側の用紙にしわが発生しやすい。また、特許文献1に記載されたような中折りされた用紙を用紙の谷側内側面で受ける用紙支持体を用いると、用紙の折り目部が広がりやすいという問題がある。
更に、用紙束をローラやクランプで挟持して用紙束を搬送する場合、多数枚の用紙束に搬送力を伝えられるようにローラ対やクランプの挟持圧を設定していると、少数枚の用紙束においては用紙束に十分な搬送力を伝えられず、用紙束が搬送途中で脱落したり、用紙束が傾くなどの搬送不良が発生する一方、少数枚から多数枚に亘る用紙束に対応して挟持圧を制御するためには挟持圧調整装置などが必要となり、装置が大掛かりなものとなる。特に特許文献3に記載された構成では、用紙束全体の質量をクランプの挟持部での摩擦力だけで支えるため、大きな挟持圧が必要となるという問題もある。
本発明の目的は、上述のような問題点を解決し、小型でかつ簡単な構成でありながら、多数枚の用紙束であっても、積載された用紙束を搬送するときに搬送不良やしわの発生のない、信頼性の高い後処理装置及び後処理装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の目的は、以下の構成により達成することが出来る。
請求項1に記載の用紙後処理装置は、画像形成された用紙に折り目部が形成された折丁を跨らせた状態で集積する鞍掛集積手段と、前記鞍掛集積手段に積載された前記折丁の折り目部に綴じ針を打針して冊子を形成する中綴じ処理手段と、前記鞍掛集積手段上に載置された前記冊子の折り目部の両端部近傍を保持して前記鞍掛集積手段から取り出して移送する冊子取り出し手段とを有し、前記冊子取り出し手段は、前記冊子の折り目部の両端部近傍を支持する支持部材と、該支持部材を保持して揺動可能なアーム部材とから構成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の用紙後処理装置において、前記アーム部材は、該アーム部材の基部に固定した回動軸により揺動可能に支持されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の用紙後処理装置において、前記アーム部材は駆動源に接続して揺動し、前記鞍掛集積手段上に載置された前記冊子を取り出して揺動させ、前記鞍掛集積手段の外部に移送させることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の用紙後処理装置において、前記アーム部材は、前記冊子の折り目部長さに応じて前記折り目部方向に移動可能であることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の用紙後処理装置において、前記アーム部材は、初期位置から前記鞍掛集積手段に至るまでは、前記冊子の折り目部より離間した退避位置に停止し、前記冊子を前記鞍掛集積手段から取り出すに先立って、前記冊子の折り目部方向に移動することを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の用紙後処理装置において、前記アーム部材に保持された前記支持部材は、第1壁部、第2壁部、第3壁部から成るコの字形状をなし、前記第1壁部の頂部が前記冊子の折り目部の内面に当接して前記冊子を支持し、前記第2壁部が前記冊子の側縁に当接し、前記第3壁部が前記冊子の平面の両端部近傍に当接することを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の用紙後処理装置において、前記第3壁部に可撓性部材を設けたことを特徴としている。
請求項に記載の発明の画像形成装置は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の用紙後処理装置を備え、画像形成装置本体により画像形成された用紙を前記用紙後処理装置により後処理して排出することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、冊子の用紙枚数、用紙サイズ、用紙の斤量、冊子の総重量等の種々の条件が変化しても、冊子の折り目部の両端部近傍を支持部材によって支持し、支持部材を保持するアーム部材を揺動して鞍掛集積手段から取り出す事により、安定した冊子取り出し動作が可能である。
請求項に記載の発明によれば、アーム部材の揺動により、鞍掛集積手段から安定して冊子を取り出す事ができる。
請求項に記載の発明によれば、駆動源に接続したアーム部材の揺動により、鞍掛集積手段上に載置された冊子を取り出して揺動させ、鞍掛集積手段の外部に安定して移送させる事ができる。
請求項に記載の発明によれば、アーム部材を冊子の折り目部長さに応じて折り目部方向に平行移動させる事により、各種用紙サイズに応じて、冊子を確実に保持して鞍掛集積手段の外部に安定して移送させる事ができる。
請求項に記載の発明によれば、アーム部材を初期位置から鞍掛集積手段に至るまでは、冊子の折り目部より離間した退避位置に停止し、冊子を鞍掛集積手段から取り出すに先立って、冊子の折り目部方向に移動させて冊子の両端部近傍を保持する事により、冊子の両端部近傍と支持部材との衝突が回避され、冊子を安定して保持する事ができる。
請求項に記載の発明によれば、アーム部材に保持された支持部材を第1壁部、第2壁部、第3壁部から成るコの字形状になし、第1壁部の頂部が冊子の折り目部の内面に当接して冊子を支持し、第2壁部が冊子の側縁に当接し冊子挿入動作に伴う冊子の折り目部方向の位置ズレを防止し、第3壁部が冊子の平面の両端部近傍に当接し、アーム部材が揺動する際に、冊子の質量を受け止めて冊子の落下を防止する事により、冊子を鞍掛集積手段の外部に安定して移送させる事ができる。
請求項に記載の発明によれば、支持部材の第3壁部に可撓性部材を接着等によって取り付ける事により、冊子の折り目部近傍の広がりを抑制する事ができる。
請求項に記載の発明によれば、画像形成装置本体に用紙後処理装置を接続し、画像形成装置本体により画像形成された用紙を用紙後処理装置に導入して後処理して排出する事により、画像形成と後処理とをオンデマンドに実行し、高生産性で簡易製本を作製する事ができる。
以下、本発明の用紙後処理装置、及び用紙後処理装置を備えた画像形成装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の用紙後処理装置、及び用紙後処理装置を備えた画像形成装置は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
[画像形成装置]
図1は画像形成装置本体A、自動原稿送り装置DF、用紙後処理装置B、大容量給紙装置LTから成る画像形成装置の全体構成図である。
図示の画像形成装置本体Aは、画像読取部1、画像処理部2、画像書込部3、画像形成部4、給紙カセット5A,5B,5C、手差し給紙トレイ5D、第1給紙部6A,6B,6C,6D、第2給紙部6F、定着装置7、排紙部8、自動両面コピー給紙部(ADU)8Bを備えている。
画像形成装置本体Aの図示の左側面の排紙部8側には、用紙後処理装置Bが連結されている。
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿は画像読取部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aにより読み込まれ、光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮等の処理を経た後、画像書込部3に送られる。
画像書込部3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成部4の感光体ドラム4Aに照射され、潜像を形成する。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙カセット5A〜5Cの第1給紙部6A〜6C、手差し給紙トレイ5Dの第1給紙部6D、大容量給紙装置LTの第1給紙部6Eの各々により給送された用紙Sは第2給紙部6Fを経て、転写手段4Bにより画像が転写される。画像を担持した用紙Sは、定着装置7により定着され、排紙部8から用紙後処理装置Bに送り込まれる。或いは搬送路切換板8Aにより自動両面コピー給紙部8Bに送り込まれた片面画像処理済みの用紙Sは再び画像形成部4において、両面画像処理後、排紙部8から排出される。
操作部9は画像形成装置本体A及び用紙後処理装置B等から成る画像形成装置の処理機能を選択、設定する。
画像形成装置本体Aの主制御手段10は、通信部10A、通信回線10Bを介して、用紙後処理装置Bの後処理制御手段10Cに接続している。
[用紙後処理装置]
図2は用紙後処理装置Bの中折り、中綴じ処理工程の用紙搬送を示す模式図である。図3は後処装置Bの正面図、図4は右側面図、図5は左側面図である。
最初に、用紙導入から折り処理前迄の用紙搬送工程を説明する。
図2、図3に示すように、画像形成装置本体Aから排出された用紙Sは、用紙後処理装置Bの入口部11に導入されると、入口ローラ12により挟持され、搬送路切換手段G1の上方の搬送路r1又は下方の搬送路r2の何れかに搬送される。
〈ストレート排紙〉
搬送路r1に分岐された用紙Sは、搬送ローラ13A〜13Eにより挟持されて搬送され、搬送路切換手段G2の上方の搬送路r3又は下方の搬送路r4の何れかに搬送される。
上方の搬送路r3に進行した用紙Sは、排紙ローラ14によって排出され、用紙後処理装置Bの上部に配置されたサブ排紙トレイ15上に積載される。
下方の搬送路r4に進行した用紙Sは、搬送ローラ16A〜16Dにより挟持されて搬送され、排紙ローラ17によって排出される。
〈第1直角偏向搬送〉
搬送路切換手段G1の下方の搬送路r2に搬送された用紙Sは、ほぼ垂直に下降し、所定位置に一時停止して収納される。この停止位置において、後続の複数枚の用紙Sが重ね合わせられて収容される。
〈第2直角偏向搬送〉
収容された用紙Sは、搬送ローラ18A〜18Eと図示しない案内板によって図3の紙面に対して直角手前方向に偏向移動されて、用紙後処理装置B内部の前面側Bfに回り込む搬送路r5を用紙面を直立させた状態で通過し、所定位置に一時停止する。
〈第3直角偏向搬送〉
次に、用紙Sは搬送ローラ18Eによって垂直上方に搬送された後、水平方向に偏向され、搬送整合ベルト19、搬送ローラ20によって整合手段に向けて移動される(搬送路r6)。
〈折り処理前の整合〉
整合手段は、搬送路r6の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙先端部を当接させて位置決めする整合部材21と、用紙Sの後端部を押圧して移動させる移動可能な整合部材19Aとから成る。整合部材19Aは、搬送路r6の用紙搬送方向上流側に配置された搬送ローラ20により搬送された用紙Sの後端部を押圧して整合部材21まで移動させ、用紙先端部を整合部材21に当接させて用紙揃えを行う。
次に、用紙後処理装置Bにおける用紙Sの中折り処理、中綴じ処理、冊子の小口断裁処理を具体的に説明する。
〈三つ折り処理〉
搬送整合ベルト19の用紙搬送方向下流側には、折り手段30が配置されている。折り手段30は折りローラ31,32,33、第1折り板34、第2折り板35から構成されている。
三つ折り処理を行う場合には、折り手段30において、折りローラ31,32と第1折り板部材34とにより用紙Sに第1の折り目部が形成され、折りローラ32,33と第2折り板部材35とにより用紙Sに第2の折り目部が形成され、三つ折り処理された折丁SAは、複数の搬送ローラ36と案内板とから成る搬送路r8を通過して、排紙ローラ37によって排紙トレイ38に排出される(図4参照)。
〈中折り処理〉
折り手段30に到達した1枚又は複数枚の用紙Sは、互いに逆方向に回転する折りローラ31,32、及び直進する第1折り板34によって挟持されて中折り処理が行われ、用紙搬送方向中央で用紙幅方向にわたって折り目部a(図2参照)を形成した折丁SAが形成される。
折りローラ31,32、第1折り板34によって二つ折り処理が行われて折り目部aを形成した折丁SAは、折りローラ31,32の逆回転によって、折りローラ31,32のニップ位置から離間されて元の水平搬送路に戻される。折丁SAは引き続き、後述の搬送手段40の搬送ベルト41、搬送爪42及び折丁ガイド手段50の導入ガイド部材51によって、折り目部aの延長線方向(図2、図3参照)の搬送路r7に搬送され、中綴じ手段60に送り込まれる。
このように、折り手段30は、1乃至3枚の少数枚の用紙Sを中折り処理して、折り目部aをしっかり付け、逐次、中綴じ手段60に送り込む事により、折り目部aの膨らみが少ない高品位の冊子(製本物)SBを作製する事ができる。
〈中綴じ処理〉
折り手段30において中折り処理された折丁SAは、後述の搬送手段40によって、搬送路r7方向に進行し、中綴じ手段60の鞍掛集積手段61上に載置される。後続の中折り処理された折丁SAも引き続き搬送路r7を通過して鞍掛集積手段61上に積載される。
鞍掛集積手段61は、ほぼ直交する2枚のガイド板から成り、装置本体に固定されている。鞍掛集積手段61の頂部近傍には、バネ付勢されて昇降可能な押圧部材61Aが受針機構64に支持された状態で配置されている(図5参照)。
押圧部材61Aの頂部は、上方にほぼ直角な凸形状をなし、その頂部稜線上に中折り処理された折丁SAの折り目部a(図2参照)が載置される。
鞍掛集積手段61及び押圧部材61A上に載置された複数枚の折丁SAは、幅整合手段62によって位置揃えされる。
押圧部材61Aの上方には、打針機構63が固定配置されている。鞍掛集積手段61の内部には、押圧部材61Aと受針機構64が上下方向に移動可能に支持されている。
打針機構63と受針機構64とから成る二分割構造の綴じ手段は、用紙折り目部方向に2組配置されている。操作部において、中綴じ処理が設定されると、受針機構64が上昇して中綴じ処理を行う。即ち、2組の綴じ手段は押圧部材61A上の折丁SAの折り目部aに沿って、中央振り分け2箇所に綴じ針SPを打針する(図2参照)。中折り処理、中綴じ処理された冊子SBを図2の模式図に示す。
〈冊子の取り出し〉
中綴じ手段60において中綴じ処理された冊子SBは、後述の冊子取り出し手段70に保持されて一点鎖線矢印方向に揺動されて冊子搬送手段80に搬送される。
〈冊子の搬送〉
冊子搬送手段80に搬送された冊子SBは、搬送ベルト82上に載置される。搬送ベルト82の回動により冊子SBは斜め下方に搬送され、更に、傾斜状態に保持されて、回動する搬送ベルト83により移送されて所定位置に停止される。その後、搬送ベルト83は揺動して水平状態に支持される。
〈冊子断裁処理〉
この水平状態になった搬送ベルト83上に載置された冊子SBの小口(折り目部の反対側の自由端部)は、冊子SBの用紙枚数によって不揃いになっているから、小口断裁装置90により断裁して、小口を揃える。
断裁処理されて作製された冊子SBは、逆回転する搬送ベルト83に載置され、搬送ベルト83に固定された可動整合部材84により冊子SBの後端部が押圧された状態で搬送され、搬送ベルト83の先端部から矢示方向に落下する。落下した冊子SBは、回動する排出ベルト85により用紙後処理装置Bの前面側Bfの外方に配置された排紙トレイ86に排出される。
[冊子取り出し手段]
以下、中綴じ処理されて作製された冊子SBを鞍掛集積手段61から取り出して冊子搬送手段80に送る冊子取り出し手段70の詳細について、図6〜図9を用いて説明する。
図6は、冊子取り出し手段70の揺動工程を示す正面図である。図7は、冊子取り出し手段70の直線移動工程を示す右側面図、図8(a)は支持部材72の初期位置H1を示す平面図、図8(b)は支持部材72の冊子保持位置H2を示す平面図、図9は支持部材72の部分拡大斜視図である。
冊子取り出し手段70は、積載された折丁SAが所定枚数に達した後、綴じ処理されて作製された冊子SBを鞍掛集積手段61から取り出す機能を有し、揺動手段、冊子支持手段、直線移動手段から構成されている。
揺動手段は揺動可能な一対のアーム部材71とアーム部材71の揺動軸73を駆動する駆動手段とから構成されている。冊子支持手段はアーム部材71の先端部に固定され冊子SBの折り目部aの両端部近傍を支持する支持部材72及び可撓性部材74から構成されている。直線移動手段は支持部材72を有するアーム部材71を冊子幅方向に直線往復移動させる。従って、支持部材72を有するアーム部材71は、揺動運動と直線移動とを行う。
アーム部材71は、アーム部材71の基部に固定した揺動軸73により揺動可能に支持されている。アーム部材71は駆動源に接続して揺動し、初期位置T1から揺動を開始して鞍掛集積手段61に到達後、鞍掛集積手段61上に載置された冊子SBを取り出して揺動させ、鞍掛集積手段61の外部に移送させる。アーム部材71は、冊子SBの折り目部長さ(冊子幅)Wに応じて折り目部方向に移動可能である。
アーム部材71が初期位置T1から鞍掛集積手段61に至るまでは、支持部材72は、冊子SBの折り目部aより離間した初期位置H1に停止し、冊子SBを鞍掛集積手段61から取り出すに先立って、冊子SBの折り目部方向に直線移動して冊子保持位置H2で停止する。
アーム部材71の先端部に固定された支持部材72は、第1壁部72P1、第2壁部72P2、第3壁部72P3から成るコの字形状をなす。第1壁部72P1の頂部は、冊子SBの折り目部の内面に当接して冊子SBを支持する。第2壁部72P2は、冊子SBの側縁に当接する。第3壁部72P3は、冊子SBの平面の両端部近傍に当接する。第3壁部72P3には可撓性部材74が貼着されている。
〈揺動手段〉
アーム部材71の基部に固定された一対の揺動軸73は一対の移動体75に回転可能に支持されている。アーム部材71の中間部に植設された駆動軸76は、図示しない駆動手段に接続して、揺動軸73を中心にした円弧運動をして、揺動軸73を揺動させる。揺動軸73の揺動によりアーム部材71は、図6に示すように、初期位置T1から中間位置T2を経て冊子取り出し位置T3に至る約90度の往復揺動を行う。
〈直線移動手段〉
冊子取り出し手段70は、冊子SBの折り目部aの方向に沿って、一対の支持部材72を冊子SBを支持する冊子保持位置H2と冊子SBの側端部から離間した初期位置H1位置との間を移動させる機能を有する。
冊子取り出し手段70は、冊子SBの幅方向の中心線CLに対して左右対称に配置されている。
一対の支持部材72は一対のアーム部材71の先端部に固定されており、アーム部材71の基部に固定された揺動軸73は移動体75に支持され、一対の移動体75は一対の側板77間に平行配置された2本のガイドバー78に嵌合して移動可能に支持され、冊子SBの折り目部aと平行な方向に移動可能である。
図示しない駆動手段に接続した一対の移動体75は、冊子SBの幅方向の中心線CLを線対称にした直線移動をして、アーム部材71の先端部に固定された一対の支持部材72を図7に示す矢印方向に初期位置H1から冊子保持位置H2に往復直線移動を行う。
〈冊子取り出し工程〉
以上のような構成の冊子取り出し手段70の動作について説明する。
駆動手段の正逆回転駆動により、移動体75が互いに反対方向にスライド動作して、揺動軸73に固定された一対のアーム部材71が互いの間隔を広げたり狭めたりする。この結果、一対のアーム部材71に固定された支持部材72は、同時に部材72は前述した支持位置と離間位置との間を移動する。
なお、用紙サイズが変更された場合には、用紙の幅に基づいて駆動手段が移動体75をスライドさせ支持部材72を移動させる。
支持部材72は、取り出し位置と受け渡し位置との間を揺動し、駆動手段により支持位置と離間位置との間を直線移動するとともに、揺動軸73を中心にして揺動する。
支持部材72は上述したような揺動と直線移動との作動の組み合わせにより以下に述べる4箇所の位置を順次移動するように構成されている。
アーム部材71の初期位置T1は、冊子取り出し手段70が鞍掛集積手段61の所定位置に停止し、鞍掛集積手段61から冊子SBを受け取り、支持部材72が冊子SBを保持して揺動を開始する位置である。このアーム部材71の初期位置T1において、支持部材72は冊子SBの折り目部aの両側縁から離間した初期位置H1から冊子保持位置H2に移動する(図7、図8参照)に移動する。
支持部材72の初期位置H1は、支持部材72の先端部が冊子SBの谷側の折り目部a近傍でかつ、支持部材72が冊子SBの両側縁から離間している位置である。
コの字形の支持部材72が冊子SBの両側縁から離間している待機状態であるから、支持部材72に干渉される事なく、折り手段30から搬送される全ての折丁SAを鞍掛集積手段61に導入する事が出来る。
また、支持部材72の第3壁部72P3には、可撓性部材74が貼着されている。可撓性部材74は薄板状のポリエチレンテレフタレート(PET)等により形成され、両面接着テープ等を介して支持部材72の第3壁部72P3に固定される。可撓性部材74の先端部(自由端部)は、第3壁部72P3の先端部より延出している。可撓性部材74の先端部は、鞍掛集積手段61に導入される折丁SAに掛かる位置にある。
鞍掛集積手段61において、折丁SAを折丁受け取り位置に収容する時に、支持部材72の第1壁部72P1は折丁SAの側縁部に干渉する事なく通過する。鞍掛集積手段61に積載される複数枚の折丁SAが膨らんだ形状であっても、可撓性部材74が鞍掛集積手段61に積載される折丁SAの最上層を押さえて抑制するから、支持部材72を冊子SBの両側縁から離間している初期位置H1から冊子保持位置H2に平行移動させる際に、支持部材72の第3壁部72P3が複数枚の折丁SA間に潜り込んだりする事はなく、確実に複数枚の折丁SAを支持部材72のコの字形状内に導入させる事ができる。
支持部材72の冊子保持位置H2は、支持部材72の第1壁部72P1が冊子SBの谷側の折り目部a近傍に挿入され冊子SBを保持する位置である。
アーム部材71の中間位置T2は、初期位置T1と冊子取り出し位置T3とのほぼ中間でアーム部材71がほぼ垂直状態になった位置(図6参照)である。
鞍掛集積手段61近傍の初期位置T1においては、冊子SBの折り目部aは、アーム部材71の先端部に固定された支持部材72の頂部に形成された第1壁部72P1から離間した位置にあるが、鞍掛集積手段61から揺動を開始したアーム部材71が直立状態に近づくに従って、冊子SBは自重によって第2壁部72P2沿って下降し、冊子SBのの谷側の折り目部aが第1壁部72P1に当接して停止する。
冊子取り出しT3は、支持部材72が冊子SBを受け取り搬送ベルト82に受け渡す位置(図6参照)である。
アーム部材71の冊子取り出し位置T3は、アーム部材71が初期位置T1から約90度揺動されて傾斜して停止した後、一対の支持部材72が冊子SBの幅方向の外方に移動して初期位置H1に復帰する位置である。中間位置T2から冊子取り出し位置T3に至る過程では、冊子SBは支持部材72の第3壁部72P3側に次第に当接する(図6参照)。第3壁部72P3は冊子SBの下面を保持する。
支持部材72は冊子取り出し位置T3に到達した後、冊子SBの幅方向の両側縁から離間した位置に退避して、搬送ベルト82上に冊子SBを排出する。
なお、本実施の形態では、複数枚の折丁SAに対して中綴じ処理を施したが、中綴じ処理を行わずに中折り処理のみで排紙することも可能である。
画像形成装置本体、自動原稿送り装置、用紙後処理装置、大容量給紙装置から成る画像形成装置の全体構成図。 用紙後処理装置の中折り、中綴じ処理工程の用紙搬送を示す模式図。 用紙後処装置の正面図。 用紙後処装置の右側面図。 用紙後処装置の左側面図。 冊子取り出し手段の揺動工程を示す正面図。 冊子取り出し手段の直線移動工程を示す右側面図。 支持部材の初期位置と冊子保持位置を示す平面図。 支持部材の部分拡大斜視図。
符号の説明
30 折り手段
40 搬送手段
50 折丁ガイド手段
60 中綴じ手段
61 鞍掛集積手段
70 冊子取り出し手段
71 アーム部材
72 支持部材
72P1 第1壁部
72P2 第2壁部
72P3 第3壁部
73 揺動軸
74 可撓性部材
75 移動体
76 駆動軸
77 側板
78 ガイドバー
80 冊子搬送手段
90 小口断裁装置
A 画像形成装置本体
B 用紙後処理装置
H1 初期位置
H2 冊子保持位置
SA 折丁
SB 冊子(製本物)
T1 初期位置
T2 中間位置
T3 冊子取り出し位置
a 折り目部

Claims (8)

  1. 画像形成された用紙に折り目部が形成された折丁を跨らせた状態で集積する鞍掛集積手段と、
    前記鞍掛集積手段に積載された前記折丁の折り目部に綴じ針を打針して冊子を形成する中綴じ処理手段と、
    前記鞍掛集積手段上に載置された前記冊子の折り目部の両端部近傍を保持して前記鞍掛集積手段から取り出して移送する冊子取り出し手段とを有し、
    前記冊子取り出し手段は、前記冊子の折り目部の両端部近傍を支持する支持部材と、該支持部材を保持して揺動可能なアーム部材とから構成されていることを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 前記アーム部材は、該アーム部材の基部に固定した回動軸により揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  3. 前記アーム部材は駆動源に接続して揺動し、前記鞍掛集積手段上に載置された前記冊子を取り出して揺動させ、前記鞍掛集積手段の外部に移送させることを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙後処理装置。
  4. 前記アーム部材は、前記冊子の折り目部長さに応じて前記折り目部方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  5. 前記アーム部材は、初期位置から前記鞍掛集積手段に至るまでは、前記冊子の折り目部より離間した退避位置に停止し、前記冊子を前記鞍掛集積手段から取り出すに先立って、前記冊子の折り目部方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  6. 前記アーム部材に保持された前記支持部材は、第1壁部、第2壁部、第3壁部から成るコの字形状をなし、前記第1壁部の頂部が前記冊子の折り目部の内面に当接して前記冊子を支持し、前記第2壁部が前記冊子の側縁に当接し、前記第3壁部が前記冊子の平面の両端部近傍に当接することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  7. 前記第3壁部に可撓性部材を設けたことを特徴とする請求項6に記載の用紙後処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の用紙後処理装置を備え、画像形成装置本体により画像形成された用紙を前記用紙後処理装置により後処理して排出することを特徴とする画像形成装置。
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