JP4124069B2 - 用紙処理装置および画像形成装置 - Google Patents

用紙処理装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4124069B2
JP4124069B2 JP2003320872A JP2003320872A JP4124069B2 JP 4124069 B2 JP4124069 B2 JP 4124069B2 JP 2003320872 A JP2003320872 A JP 2003320872A JP 2003320872 A JP2003320872 A JP 2003320872A JP 4124069 B2 JP4124069 B2 JP 4124069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
unit
processing apparatus
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003320872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005089021A (ja
Inventor
正明 内山
寿夫 志田
裕之 若林
真人 服部
憲治 川津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2003320872A priority Critical patent/JP4124069B2/ja
Publication of JP2005089021A publication Critical patent/JP2005089021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4124069B2 publication Critical patent/JP4124069B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

本発明は、用紙処理装置と、用紙の搬送方法と、用紙処理装置を備えた画像形成装置に関し、特に、中折り処理された用紙を積載手段に搬送する用紙処理装置と、用紙の搬送方法と、該用紙処理装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなど画像形成装置には、ソーターやフィニッシャーなどのオプションも付加できるようになっている一方、近年のデジタル画像処理技術の進歩により、複数枚の原稿の画像を1枚の転写紙上に画像形成する合成機能など種々の機能を有するようになってきている。そのため、このような機能を利用したオプションの一つとして、特許文献1に記載されているような製本装置が提案されている。すなわち、画像形成装置においては、スキャナで読み取った原稿画像やホストコンピュータから入力された画像データを自在に並び替えて画像(合成)処理を行い、用紙の見開き中央で折って製本したときに、画像の頁順が揃うように画像形成しており、このような製本装置においては、画像形成された一束の用紙の見開き中央にステープルを打ち(中綴じ)、この中央で折って(中折りして)製本を行う。
しかし、これら製本装置の多くは、用紙を平らな状態で集積し、全ての用紙が集積された後に初めて用紙束を中折りして冊子とするので、外側のページには十分に折り目がつかず、そのため冊子の背、すなわち中綴じ部に近い部分が非常に厚くなり、そり返って開く傾向があるという欠点があった。
このような問題を解決するものとして、折りロールニップを形成している一対の折りロールにより、用紙の中央を順次、個別に、完全に中折りし、中折りされた用紙を積載手段の上に順次積み重ねて、載置された用紙束を冊子にする製本装置が知られている(例えば、特許文献2、特許文献3)。
また、略水平に走行する用紙積載コンベアに中折りされた用紙を1部ずつ開いて供給し、中折りされた用紙を跨がらせた状態で且つ一定ピッチで保持して搬送し、載置された用紙束を冊子にする製本装置も知られている(例えば、特許文献4)。
これらの製本装置においては、積載手段や用紙積載コンベアには中折りされた用紙が、折り目で重なり合った状態で集積されるので、冊子の中折り部分に確実な折り目がつけられることにより、冊子がそり返って開くことを防止でき、高品質の冊子を提供できるものである。
特開平6−286358号公報 (段落番号0049、0050 図8、12) 特開平7−179262号公報 (請求項2 図9) 特開2001−151406号公報 (段落番号0023〜0026 図5) 特開2000−218957号公報 (段落番号0015〜0016 図1)
しかしながら、特許文献2に記載の製本装置においては、折りロールで中折りされた用紙は、逆方向に回転された折りロールによって用紙の折り目を上にして垂直下方向に搬送され、重力により落下することで、サドル形集積機(積載手段)の上に載置されるために、中折りされた用紙が、必ずしも折り目で重なり合った状態で積載手段の上に載置されるとは限らなかった。
すなわち、用紙の折り目と垂直な方向に搬送されるために、積載手段に中折りされた用紙の内(谷)側面が支持されるようになるためには、用紙の折り目とは反対側の辺縁部が、積載手段の上方から積載手段に載置される位置まで移動する必要があり、用紙の辺縁部が移動中にたわむことがある。そして、たわんだ用紙が積載手段に引っ掛かって、積載手段に傾いた状態で載置されることとなり、1枚の用紙が傾いた状態で載置されると、その上に載置される他の用紙も傾いた状態で載置されてしまい、目的である高品質の冊子が提供できなくなる。そこで特許文献2においては、中折りされた用紙の2つの外(山)側面にそれぞれ接触して、用紙を逆V字形状の積載手段の2つの側面の上でずり下げるパドルホィールを設置する必要があり、装置が複雑になってしまうという欠点があった。
特許文献3に記載の製本装置においても特許文献2と同様、中折りされた用紙が用紙の折り目と垂直な方向に搬送されるので、用紙の辺縁部がたわむことで同様の問題が発生する。そこで、特許文献3においては、中折りされた用紙が折られた状態で積載手段の直上まで搬送されているので、中折りされた用紙を確実に開いて積載手段に積載させるために、吸引ファンに接続された吸引口が中折りされた用紙の2つの外(山)側面と対向する側に設けられ、中折りされた用紙を両側から吸引することにより、用紙の端部を開く必要があり、装置が複雑になってしまうという欠点があった。
特許文献4に記載の製本装置においても特許文献2及び3と同様、中折りされた用紙が用紙の折り目と垂直な方向に搬送されるので、用紙の辺縁部がたわむことで、同様の問題が発生する。そこで、特許文献4においては、中折りされた用紙を確実に開いて積載手段に積載させるために、中折りされた用紙の2つの外(山)側面に対向した位置に、グリッパを有するドラムを設け、該グリッパが用紙の端部を把持し、ドラムが回転することで用紙の端部を開く必要がある。
また、中折りされた用紙の取り出し時には折り目と平行に用紙を取り出そうとすると逆V字型となった用紙の下端がギャザリングチェーンのドライブシャフトと衝突してしまうため、タッカーブレードにより搬送される中折りされた用紙を突き上げて回収する必要(或いはチェーンホイールを大型にして衝突を回避しなければならない必要)があり、装置が複雑、或いは大型になってしまうという欠点があった。
このように、特許文献2〜4に記載のいずれの製本装置においても、中折りされた用紙が用紙の折り目と垂直な方向に搬送されているので、中折りされた用紙が、折り目で重なり合った状態で積載手段の上に載置されるとは限らず、確実に載置されるための機構をそれぞれ具備する必要があった。そして、積載手段近傍で用紙詰まりが発生した場合、このような機構を有する製本装置においては、詰まった用紙を取り除く作業が繁雑になってしまい、メンテナンス上の問題も発生する可能性もあるという欠点があった。
さらに、生産性を上げるために、複数枚の用紙を積層した状態で中折りし、中折りされた用紙を積載手段に載置する場合においては、上記の機構では積層されたすべての用紙を積載手段に確実に載置するのは困難であるという欠点があった。
本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、簡素で小型でありながら生産性が高く、かつ高品質の冊子を作成することのできる用紙処理装置、並びに、用紙の搬送方法、並びに、用紙処理装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
1)用紙に折り目を付ける中折り手段と、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持する積載手段と、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙を前記積載手段に搬送する搬送手段とを有し、
前記積載手段に積層された用紙を用紙束として処理する用紙処理装置において、
前記搬送手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持し、かつ折り目と平行な方向に搬送し、
前記積載手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の折り目部を支持する折り目支持部材と、用紙の辺縁を支持する辺縁支持部材とを有し、
前記折り目支持部材は、前記搬送手段の搬送方向に対して下流側であって、前記搬送手段の下方に位置することを特徴とする用紙処理装置。
2)前記搬送手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙を開いた状態で支持することを特徴とする1)項に記載の用紙処理装置。
3)前記搬送手段は、回動可能な支持ローラと、前記支持ローラに巻き掛けられた搬送ベルトと、前記搬送ベルトに保持され、前記中折り手段により搬送方向と平行に折り目が付けられた用紙の搬送方向後端部を、用紙の搬送方向に押圧する搬送爪と、を有することを特徴とする1)又は2)項に記載の用紙処理装置。
4)前記中折り手段と前記搬送手段とは、前記中折り手段と前記搬送手段の用紙搬送面との距離を所定距離離間して配設されることを特徴とする1)〜3)のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
5)前記中折り手段は、積層された複数の用紙に折り目を付けることを特徴とする1)〜4)のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
6)前記積載手段は、逆V字形状であることを特徴とする1)〜5)のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
7)用紙に折り目を付ける中折り手段と、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持する積載手段と、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙を前記積載手段に搬送する搬送手段とを有し、
前記積載手段に積層された用紙を用紙束として処理する用紙処理装置において、
前記中折り手段は、用紙の折り目に直交する両紙端がそれぞれ反対方向に開いたまま、且つ前記両紙端が前記搬送手段の下ガイド板に当接した状態で中折りし、中折り後に用紙を開いたまま前記下ガイド板上に載置し、
前記搬送手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持し、かつ折り目と平行な方向に搬送することを特徴とする用紙処理装置。
8)前記搬送手段は、回転可能な支持ローラと、前記支持ローラに巻き掛けられた搬送ベルトと、前記搬送ベルトに保持され、前記中折り手段により搬送方向と平行に折り目が付けられた用紙の搬送方向後端部を、用紙の搬送方向に押圧する搬送爪と、を有することを特徴とする7)項に記載の用紙処理装置。
9)前記中折り手段は、積層された複数の用紙に折り目を付けることを特徴とする7)または8)項に記載の用紙処理装置。
10)前記積載手段は、逆V字形状であることを特徴とする7)〜9)のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
11)前記積載手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の折り目部を支持する折り目支持部材と、用紙の辺縁を支持する辺縁支持部材とを有し、
前記折り目支持部材は、前記搬送手段の前記搬送方向下流側であって、前記搬送手段の下方に位置することを特徴とする7)〜10)のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
12)前記中折り手段は用紙を挟持する正逆転可能な中折りローラ対を有しており、中折り時の回転を用紙の前記両紙端が前記下ガイド板から離間する前に停止し、その後逆転して前記下ガイド板上に用紙を載置することを特徴とする7)〜11)のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
13)1)〜12)のいずれか1項に記載の用紙処理装置を備え、画像形成された用紙を前記用紙処理装置により後処理することを特徴とする画像形成装置。
1)又は7)に記載の発明によれば、折り目が付けられた用紙が、内(谷)側面で支持され、かつ折り目と平行な方向に搬送されて積載手段に載置されるので、搬送時の用紙の搬送方向に対する剛性が増し、積載手段に対する用紙折り目の位置が傾きくくなり、積載手段に対して所の位置に正確に載置することが可能となる。したがって折り目が付けられた用紙を、積載手段に正確に載置するための複雑な機構を具備することなく、精度よく積載手段に搬送することが可能となる。特に、生産性を高めるために用紙を複数枚とし且つ搬送速度を速いものとした場合であっても、用紙がたわんで周囲の部材に接触して搬送不良や用紙の傾きが発生することを防止でき、高生産性を維持した状態で精度よく、用紙を積載手段に搬送することが可能となる。
2)に記載の発明によれば、搬送手段において折り目が付けられた用紙が開いた状態で支持されるので、折り目が付けられた用紙を開く機構を中折り手段及び積載手段に備える必要がなく、中折り手段から搬送手段へ、及び搬送手段から積載手段に、簡素な機構で、精度よく移載(搬送)することが可能となる。
3)又は8)に記載の発明によれば、搬送方向と平行に折り目が付けられた用紙の搬送方向後端部が用紙の搬送方向に押圧されるので、簡素な機構で、精度よく積載手段に搬送することが可能となる。特に、生産性を高めるために複数の用紙を積層された状態で搬送する場合であっても、搬送手段による搬送力が積層された用紙の全てに確実に伝わり、高生産性を維持した状態で精度よく、用紙を積載手段に搬送することが可能となる。
4)に記載の発明によれば、中折り手段と搬送手段の用紙搬送面間を短い(例えば用紙幅の1/2以下の)距離離間して配設するため、折り時に用紙端が搬送面から離れずに、折り目の位置ずれ等の発生を抑えると共に用紙が確実に開いた状態で搬送手段に移載することが可能となる。
5)又は9)に記載の発明によれば、複数の用紙に折り目を付けるため、生産性を上げることが可能となる。
6)又は10)に記載の発明によれば、折り目を上にして開いた状態で搬送される用紙を積載する場合、逆V字型をした積載手段が折り目を支持するので、積載手段が搬送手段の搬送方向下流側であって、搬送手段の下方に位置する場合、確実に折り目で用紙が重なり合った整合状態で載置されることが可能となる。
13)に記載の発明によれば、画像形成された用紙が本発明の用紙処理装置により後処理されるので、小型で簡素な機構で、画像形成から小冊子の作製までを連続的に高生産性で行うことができる。
以下に本発明における用紙処理装置及び用紙処理装置を備えた画像形成装置の一例について図を参照しながら説明する。
図1は用紙処理装置を備えた画像形成装置の全体構成図である。
ここで、用紙処理装置を備えた画像形成装置とは、用紙処理装置を内蔵した構成、又は、図示のごとく一体化した外付の用紙処理装置を連結した構成を指す。
なお、外付の用紙処理装置は単独で使用することが出来る構成とすることも可能である。
Aは画像形成装置、DFは自動原稿送り装置、LTは大容量給紙装置、Bは用紙処理装置である。
画像形成装置Aは、画像読み取り部(画像入力装置)1、画像処理部2、
画像書き込み部3、画像形成部4、給紙カセット5A、5B、5C、手差し給紙トレイ5D、第1給紙部6A、6B、6C、6D、6E、第2給紙部6F、定着装置7、排紙部8、自動両面コピー給紙部(ADU)8B等を備えている。
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置DFが搭載されている。
画像形成装置Aの図示の左側面の排紙部8側には、用紙処理装置Bが一体化して連結されている。
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像がイメージセンサCCD1Aに結像され、イメージセンサCCD1Aにより画像情報が読み込まれる。
イメージセンサCCD1Aにより光電変換された画像のアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理,A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、画像書き込み部3に画像情報信号として送られる。
画像形成部4は、電子写真プロセスを用いて画像形成する部位であり、感光体ドラム4Aに対して帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。前記露光処理の工程では前記画像情報信号に基づく半導体レーザ(不図示)の出力光が感光体ドラム4Aに照射され静電潜像が形成される。更に、前記現像処理の工程では、前記静電潜像に対応したトナー像が形成される。
給紙カセット5A〜5C、手差し給紙トレイ5D、大容量給紙装置LT、及び、それらに対応した第1給紙部6A〜6Eのうちいずれかが選択されると、用紙Sが転写手段4Bに向けて搬送され転写手段4Bにより感光体ドラム4A上のトナー像が用紙Sに転写される。
用紙Sに担持されたトナー像は定着装置7により定着され、排紙部8から用紙処理装置Bに送り込まれる。
両面画像形成の場合は片面に画像形成された用紙Sが搬送路切り換え板8Aにより自動両面コピー給紙部8Bに送り込まれ、画像形成部4において反対側の面に画像形成が行われ、定着後に排出部8から排出され、用紙処理装置Bに送り込まれる。
図2は用紙処理装置Bの概略正面図、図3は用紙処理装置Bの概略右側面図、図4は用紙処理装置Bの概略左側面図、図5は用紙処理装置における用紙Sの流れの一部を示す模式図である。
矢印X、Y、Zは用紙の搬送方向等方向を表すための座標軸であり、図2において、Xは水平方向、Yは垂直方向、Zは紙面に直角な方向を表し、水平方向、垂直方向、紙面に直角な方向と記す替わりに、それぞれX方向、Y方向、Z方向と記す。
また、各座標において正方向を、X方向(右から左の方向)、Y方向(下から上への方向)、Z方向(紙面の奥から手前方向)で表し、負方向は逆X方向、逆Y方向、逆Z方向で表し、矢印の向きが正方向を示している。
その他の図3、4、5、6、7、8、9、10においても、座標軸の記載があるものは図1、図2における方向を基準とした座標軸であり、例えば基準の図2において搬送手段250による用紙の搬送方向が図示右から左の方向(X方向)に表しているが、図3においては、紙面の手前から奥方向(X方向)として表している。
先ず、用紙処理装置の中折り処理以前について説明する。
図2、5において、画像形成装置から排出され、用紙処理装置Bの入り口部201に導入された用紙Sは、入り口ローラ202により挟持され、搬送路切り換え手段G1の上方の搬送路R1又は下方の搬送路R2のいずれかに搬送される。
搬送路切り換え手段G1の作用により搬送路R1に分岐された用紙Sは、搬送ローラ203〜207に挟持されて搬送され、搬送路切り換え手段G2により上方の搬送路R3又は下方の搬送路R4のいずれかに搬送される。
上方の搬送路R3に搬送された用紙Sは、排紙ローラ208によって排出され、用紙処理装置Bの上部に配置された排紙トレイ(トップトレイ)209に排紙される。
下方の搬送路R4に搬送された用紙Sは、搬送ローラ210、211、213に挟持されて搬送され、排紙ローラ214によって他の用紙処理装置等(不図示)に送り込まれる。
また、搬送路切り換え手段G1の作用により搬送路R2に搬送された用紙Sは、逆Y方向に搬送され、所定位置(図に示す位置P1)に一時停止して収納される。
位置P1において、後続の複数枚(折りを確実にし、且つ生産性を上げるためには例えば3枚程度の少数枚がよい)の用紙Sが重ね合わされて収納される。
位置P1での収納枚数は本実施の形態では例えば3枚であるが、収納枚数はこれに限定されることはなく適宜設定することが出来る。
以下、3枚の用紙を重ね合わせた場合について説明し、3枚の用紙を単に用紙とも記す。
位置P1に収容された用紙Sは重ね合わされた状態で、搬送ローラ215、案内板(不図示)等によりZ方向に搬送された後、搬送ローラ216等によりX方向に偏向され位置P2に一時停止する(搬送路R5)。
位置P2に一時停止した用紙Sは所定のタイミングで搬送ローラ217、218、ガイドベルト(不図示)等によりY方向に搬送された後、逆Z方向に偏向される(搬送路R6)。
図3において、逆Z方向に偏向された用紙Sは搬送整合ベルト220により搬送手段250に送られ、後述する中折り手段230により折り目が付けられる。
なお、本実施の形態においては、用紙Sに付する折り目と直角方向(通常用紙Sの長辺方向と直角方向に折り目を付して用紙を半折し、冊子形態とするため、以下折り目と直角方向を用紙の長辺方向とも記す)が搬送整合ベルト220の搬送方向と一致するように構成されている。
以下に用紙を中折りする中折り手段230について説明する。
図3において、用紙の幅手方向中央に用紙端と平行に折り目を付す装置であるところの中折り手段230は、整合部材232、1対の中折りローラ234、235、中折りナイフ236等から構成されている。
整合板232は中折りローラ234と235との当接点直下から逆Z方向に、用紙Sの長辺方向の長さの半分の長さ離間した位置に配設されている。
逆Z方向に偏向された用紙Sは搬送整合ベルト220に設けられた整合爪221により後端が押されて後述する搬送手段250の下ガイド板251を通過して先端部が整合部材232に突き当たる位置まで逆Z方向に搬送される。
続いて、搬送整合ベルト220の正逆回転により整合爪221が後退前進動作を行い、用紙Sの後端が間欠的に押圧されることにより、用紙Sの長辺方向の位置決めが行われると同時に用紙Sの後端(Z方向側)の位置が揃えられる。
上述した揃え動作完了後、中折りローラ234、235の当接点下方に設けられた中折りナイフ236が下ガイド板251上の用紙Sの長辺方向中央部を押し上げ、図に示す矢印方向に互いに逆回転する中折りローラ234、235に用紙Sを食い込ませる。
食い込んだ用紙Sは中折りローラ234、235により長辺方向中央部に折り目が付けられた後、中折りローラ234、235の矢印と逆方向の回転により下ガイド板251上に折り目を上にした開かれた状態(用紙の内側面を支持された状態)で戻され、開かれた状態を継続して搬送手段250によりX方向に搬送される。
ここで、用紙サイズが変更された場合には、制御手段(不図示)により整合板232の位置、搬送整合ベルト220の回転量等は用紙サイズに応じて変更されるように構成されている。
また、用紙を短辺方向に搬送して、用紙の短辺方向中央部に折り目を入れても良い。
なお、用紙Sに対してZ折り(3つ折り)を行う場合には、ローラ237、中折りナイフ238等を用いて行うことも可能である。
図6は搬送手段250、用紙綴じ手段300の概略正面図である。
図7は中折り手段230、搬送手段250の右側面概念図である。
図8は中折り手段230、搬送手段250、用紙綴じ手段300の左側面概念図である。
以下、用紙Sを中折り手段230からガイド部材(用紙綴じ手段300)に搬送する本発明に係る搬送手段250について詳細に説明する。
先ず、本発明に係る搬送手段250と中折り手段230との関係について、図6、7、8を参照して説明する。
図6、7、8において、用紙を搬送する搬送手段250は、図示しない駆動手段により回転駆動される支持ローラであるところの2組のプーリ253A、253Bと254A、254B(以下特にプーリを限定する必要のない場合は単にプーリ253とも記す)、及び、プーリ253間にそれぞれ折り目と平行に張架された1対の搬送ベルト255A、255B(以下特に搬送ベルトを限定する必要のない場合は単に搬送ベルト255とも記す)、及び、搬送ベルト255にそれぞれ各1個保持された用紙後端を押圧して搬送する搬送爪252A、252B(以下特に搬送爪を限定する必要のない場合は単に搬送爪252とも記す)、及び、用紙の上下(表裏)方向の位置規制をする複数に分割された下ガイド板251と、複数に分割された上ガイド板256、及びプーリ253A下側の搬送爪252の原点位置HPに配設された、搬送爪を検知する検知手段PS1、等から構成されている。
ここで、駆動手段はステッピングモータとそのドライバで構成され、用紙Sの搬送時に搬送ベルト255を周速を800mm/sec程度の速度で駆動する。
また、駆動手段はサーボモータ又はDCモータで構成しても良い。
そして、搬送ローラ218等(図2)により搬送され搬送手段250に給紙された用紙Sは、搬送手段250のY方向上側且つ搬送方向上流(逆X)方向に配設された中折り手段230の1対の中折りローラ234、235の作用により用紙Sの長辺方向と直角方向に折り目が付される。
中折り手段230により折り目が付けられた用紙Sが上ガイド板256と、上ガイド板256の下方(逆Y方向)に位置する下ガイド板251との間に、折り目を上にして用紙の内側面を支持され、開いた状態で載置される。
折り目を搬送方向と平行に且つ上にして、開いた状態で用紙の内側面を支持され下ガイド板251上に載置された用紙Sは、搬送爪252により押圧されて用紙綴じ手段300に向けて搬送される。
搬送爪252A,252Bは上ガイド板256と下ガイド板251の間隙寸法よりY方向に長い寸法を有し、先端が上ガイド板256からY方向に突出している。
下ガイド板251と上ガイド板256とは、搬送爪252Aと、252BとがX方向前後に移動できるように、搬送爪252Aと、252Bとの間の内側部分M1と、各搬送爪252Aと252Bの両外側部分M2、M3との3分割構造で構成されている。
ここで、下ガイド板251の内側部分M1は、前述した中折りナイフ236(図7)による押し上げ動作を可能とするため、中折りナイフ236通過部のX方向に穴が穿たれている。又は、中折りナイフ236の通過部を境に2分割としても良い。
また、上ガイド板256の内側部分M1は、中折りローラ234、235により用紙Sに折り目が付けられるよう、中折りローラ234、235の下方部分には上側ガイドを設けていない。
また、下ガイド板251と上ガイド板256の両外側部分M2、M3は搬送する用紙サイズに応じ、搬送爪252A,252Bの(1対の搬送ベルト255A、255Bの)後述するZ方向移動に合わせた位置に配設しても良く、或いはその範囲で移動可能としても良い。
搬送爪252Aと252Bとの対向面側側面と、中折りローラ234、235の当接位置とは、最小サイズの用紙Sでも確実に搬送(押圧)できるようにするため、Z方向に等間隔の距離Dを有している。
距離Dは、搬送する最小サイズの用紙Sの折り目と直角方向幅の1/2未満の長さに設定してある。
ここで、距離Dは、好ましくは最小サイズの用紙Sの折り目と直角方向幅の1/2より短く、中折りローラの直径寸法より長い寸法が良く、更に好ましくは中折りした最小サイズの用紙Sを、折り目を上にして下側ガイドに載置したときの、折り目と直角方向の用紙Sの長さの1/2より短く、中折りローラの直径寸法より長い寸法が良い。
また、この間隔Dは搬送する用紙サイズに応じ、搬送する最小サイズの用紙Sの搬送方向幅の1/2未満から搬送する最大サイズの用紙Sの搬送方向幅の1/2未満までの寸法に設定しても良く、或いは各サイズに応じた長さの間隔位置に複数搬送爪を設けても良い。
更に、その範囲で可変(搬送ベルト255のZ方向移動)にすることができるようにしても良い。
或いは、搬送爪252Aと252Bの対向面側の側面位置を、中折りした最小サイズの用紙Sを、折り目を上にして下側ガイドに載置したときの、折り目と平行な紙端より内側にそれぞれ5〜100mm内側の位置としてもよい。
また更に好ましくは20〜50mm内側の位置としても良い。
用紙Sの折り目と反対側の両紙端を下ガイド板251に必ず開いた状態で移載するため、用紙Sの折り目と反対側の両紙端をそれぞれ反対方向に開いたまま、且つ両紙端が下ガイド板251に当接した状態で中折りし、中折り後、開いたまま且つ当接した状態を継続して下ガイド板251に載置する。
この時、中折りのための中折りローラの図3に示す矢印方向の回転は、用紙Sの折り目と反対側の両紙端が少なくとも下ガイド板251から離間する以前に停止し中折り後逆転する。
下ガイド板251は中折りローラ234、235の当接線から図示Y方向(用紙の搬送面方向)に所定の距離H1だけ離れた位置に配設されている。
下ガイド板251の用紙Sの搬送面と、中折りローラ234、235の当接線とのY方向の距離H1は、搬送する最小サイズの用紙Sの折り目と直角方向幅の1/2未満の長さに設定されている。
ここで、距離H1は最小サイズの用紙Sの折り目と直角方向幅の1/2より短く、中折りローラの半径より長いことが好ましい。
この距離H1は、中折り手段230から搬送手段250への移載時の折り目の位置ずれをなくし搬送姿勢を安定させるためには少ない方がよいが、搬送する用紙サイズに応じ、搬送する最小サイズの用紙Sの搬送方向幅の1/2未満から搬送する最大サイズの用紙Sの搬送方向幅の1/2未満までの範囲で設定するか、或いはその範囲内で可変することができるようにしても良い。
中折りローラ234、235の長さと、搬送ベルト255の搬送長さとを、最大用紙サイズの搬送方向直角方向の幅に対して僅かに広い幅として、図6に示すように中折りローラと、搬送ベルトとをほぼ全長に渡り対向して配置することにより、装置の小型化を図っても良い。
以上により、搬送手段250は中折り手段230により折り目が付けられた用紙の内側面を支持し、且つ用紙を折り目と平行な方向に搬送する。
次に、図2、図6を参照して用紙Sを搬送手段250から積載手段310に搬送・移載するガイド部材について説明する。
270は用紙搬送方向と平行に移動可能に設けられた棒状のガイド部材で、搬送手段250から用紙Sを折り目を上にした開いた状態で受け取り、用紙綴じ手段300の後述する積載手段310に用紙Sを搬送・移載する。
ガイド部材270は用紙搬送方向に往復移動可能な保持手段280に保持され、搬送爪252が保持手段280を付勢してX方向に移動させることによりガイド部材270の前進後退が行われる。
ガイド部材270の積載手段側の先端部が図6に示す積載手段310まで延びている状態をガイド位置、また、前記先端部がプーリ253A、253B近傍まで引っ込んでいる状態を退避位置という。
ここで、保持手段280の前進後退の切り替えは、保持手段280を往復運動させたり(ON)停止させたり(OFF)する切り換え切り換え手段290により行われ、制御手段(不図示)により所定のタイミングでON/OFFが切り替えられる。
この構成により、ガイド部材270は、逆V字形状の積載手段310に1回目の用紙Sを移載するときに、搬送爪252に押されてガイド位置に移動(延出ともいう)し、用紙Sを搬送手段250から積載手段310に搬送している。
そして、2回目以降の用紙Sの積載時にはガイド部材270は搬送爪252により戻されて、退避位置に退避している。
用紙にステープルを打針して用紙の束として処理する用紙綴じ手段300について説明する。
図6において、本実施の形態では、打針手段350、及び、受針手段370は2箇所に設けたが、これらの数は適宜に設定可能である。
2箇所の打針手段、受針手段等は構成が同じであるので、以下、一箇所のみについて説明を行う。
先ず、用紙綴じ手段300の積載手段310と搬送手段250の関係について説明する。
図6、8において、積載手段310は用紙の搬送方向下流側且つ搬送手段250の下方(逆Y方向)に位置し、上述したようにガイド部材270を介して用紙Sを受け取る。
用紙綴じ手段300の整合部材304は用紙サイズに基づいた所定位置に配設され、整合部材305は搬送手段250(ガイド部材)から送り込まれた用紙Sが積載手段310に積載される毎に往復移動し、用紙Sの端面を揃える動作を行うように構成されている。
ここで、PS3は光電センサからなる検出手段で、整合部材304の近傍に配設されており搬送手段250から送り込まれる用紙Sの先端を検出し、その検出信号が上述した整合部材の揃え動作及び各動作の開始の基準、及び、積載枚数の基準となる。
用紙綴じ手段300は辺縁支持部材313を有し、該辺縁支持部材313は、逆V字形状の板状部材で、側板301、302に固定されており、搬送手段250により搬送されて積載された用紙Sの辺縁部を支持する。
積載手段310の4箇所の折り目支持部材311の頂部稜線311Aは同一直線上にあり、頂部稜線の直線の延長線が搬送手段250の下ガイド板251の用紙搬送面の延長面より、垂直方向に距離H2(最小サイズ用紙の折り目と直角方向の幅の1/2未満の距離)離間した低い位置にある様に構成されており、このため、搬送手段250上の用紙Sの折り目が折り目支部材311の頂部稜線311Aを回避して正確に搬送される。
図7は搬送手段250と搬送経路6の概略右側面図である。
次に、用紙綴じ手段300の、積載手段310と受針手段370とについて説明する。
図6、4、8において、積載手段310は中折り手段230により折り目が付けられた用紙の折り目部を支持する折り目支持部材311等で構成されている。
積載手段310の折り目支持部材311は搬送手段250の搬送方向下流側であって、搬送手段250の下方に位置し、先端が逆V字形状をしており、受針手段370を構成する受針部材371の側面371A、371Bに上下動可能に保持されており、バネ312(図4)で常に上方に付勢されている。
受針手段370は受針部材371と、下側保持部材372と、下側保持部材372を介して受針部材371を上下移動させるカム375とで構成されている。
受針部材371は打針手段350から打ち出されたステープル針を受ける受け部371Cを有し、当該受け部371Cは前記頂部稜線311Aの延長線を含む垂直面上で、かつ、当該延長線の下方に位置するように配設されている。
カム375は所定の偏心量を有し、図示しない駆動機構により所定のタイミングで回転され、受針部材371、折り目支持部材311を上下方向に往復移動させる。
用紙Sの積載手段310への移載時には、受針部材371、折り目支持部材311は最下点近傍に有り、積載手段310と打針手段350との間には大きく空間が形成され、その結果、4箇所の折り目支持部材311の頂部稜線311Aの延長線が前述したように般送手段250の下ガイド板251の用紙搬送面の延長面より、垂直方向に低い位置にある様に構成されているため、用紙Sは搬送中に先端部が折り目支持部材等に接触することもなく安定して搬送手段250から積載手段310に乗り移ることが出来る。
次に、用紙綴じ手段300の、押さえ手段330と打針手段350とについて説明する。
先ず、打針手段350は、受針手段370と協同して積載手段310上に積載された用紙Sの折り目部にステープル針によるステープル処理(用紙綴じ)を行う様に配設されている。
打針手段350は、打針手段350を保持し且つ水平方向(X方向)に平行移動させる上側保持部材(不図示)によりX方向に摺動可能に保持されている。
押さえ手段330は打針手段350の側面351A、351Bに配設され、用紙Sを押さえる押さえ部材331を有しており、
押さえ部材331は折り目支持部材311の頂部に対向する位置に配設され、先端が折り目支持部材311の逆V字形状の凸形状と同一形状(同一角度)の逆V字形状凹部を有している。
中折りローラ234、235の当接線、用紙Sの折り目、及び、折り目支持部材311の頂部稜線311Aは同一垂直面上にある。
そして、押さえ部材331が下降した時に、押さえ部材331と折り目支持部材311との逆V字形状部が合致し、用紙を押さえるように構成されている。
上述した構成により、積載手段310に用紙Sが積載される毎に押さえ手段330が下降して用紙Sを押さえ、用紙の折り目を合わせることにより折り目のズレ(用紙のずれ)を修正する。
そして、積載手段310に搬送・積載された枚数が所定枚数に達すると、押さえ手段330が下降し積載された用紙Sを押さえたまま受針手段370がカム375の作用により上昇し、上述した用紙間の折り目のズレが少ない状態で打針手段350によりステープル針を用紙Sの折り目部に打ち込みステープル処理が行われる。
以上説明したように、積載される毎に用紙を押さえるため、用紙間の折り目のズレが修正され積載される用紙枚数が増えても折り目部の膨らみが少なく、かつ、用紙間の密着状態が向上し、ステープル針が座屈することなく確実にステープル処理を行うことが出来る。
以降、ステープル処理された用紙Sを用紙束Qということとする。
ここで、ステープル打針動作中及び後述する取り出し動作中は、搬送手段250からの用紙の移載は中止させる。
次に、積載手段310から用紙束Qを取り出す取り出し手段400、及び用紙束Qが排紙トレイ900に排紙されるまでについて説明する。
用紙束Qは、取り出し手段400により取り出される。
図4において、取り出し手段400は支持手段420を備え、支持手段420は支持部材421、422を有しており、支持部材421、422は逆V字型に積載された用紙Sの両紙端部近傍に配設され、一端が用紙S(用紙束Q)を支持するように直角に曲げられた折り曲げ部を有する棒状部材で形成されている。
そして、支持部材421、422の他端は軸431を中心として回転、及び、軸方向に移動可能に支持されている。
また、支持部材421、422は、用紙サイズが変更になった場合には用紙サイズに基づいて移動するように構成されており、また、用紙束Qを取り出す取り出し位置と用紙束Qを受け取りコンベア500に移載する受け渡し位置との間を揺動運動するように構成されている。
即ち、積載された用紙Sが所定枚数に達し、ステープル処理が完了すると、受針部材371は下降し、支持部材421、422が用紙束Qを積載手段310から取り出し、支持部材421、422の揺動運動により用紙束Qを受取コンベア500上に載置する。
そして、受け取りコンベア500上の用紙束Qはコンベア600に受け渡された後、小口断裁機700により用紙束Qの小口(折り目の反対側の端部)が断裁され、コンベア800を介して排紙トレイ900に排紙される。
図9は用紙処理装置の用紙処理フロー図である。
以下に図9、6、4を参照して用紙処理装置の用紙処理動作を説明する。
前記画像形成装置、前記用紙処理装置がスタートすると、ソレノイド(不図示)等の作動により切り替え手段290が回動されて搬送爪252によるガイド部材270の付勢が可能となる(ST1)。
プーリ253が逆転し(矢印の回転方向(用紙の搬送方向)を正転、反対方向を逆転とも記す)、原点位置HPに停止していた搬送爪(図示破線)が搬送ベルト255の下側をX方向に向け移動を開始し、保持手段280を介して搬送爪252の付勢によりガイド部材270をX方向に延出(移動)させる(ST2)。
ここで、搬送ベルトの上側/下側とは、プーリ253に張架されたベルトの部位を示している。
プーリ253を駆動するパルスモータ(不図示)のパルス数により決められた所定量だけ逆転しガイド部材270を前述したガイド位置まで延出(移動)させる(ST3)。
即ち、搬送ベルト255が用紙搬送方向とは反対方向に回転することにより搬送爪252に押されてガイド部材270が前記退避位置から前記ガイド位置に移動される。
その後、プーリ253が正転して搬送爪252を逆X方向に移動させ、搬送ベルト255の下側を逆X方向に移動する搬送爪252を検出手段PS1が検出すると、プーリ253が停止し、搬送爪252は原点位置HPで停止する(ST4)。
停止中にローラにより逆Z方向に搬送された用紙Sが搬送手段250に給紙され、図3の中折り手段230の中折りナイフ236が上昇して1回目の用紙を中折りし、中折りナイフ236が下降を完了すると、図6に戻り、プーリ253が正転開始する(ST5)。
ここで、給紙はプーリ253の回転中であっても良い。
正転開始により搬送爪252はプーリ253A、253Bを回って搬送ベルト255の上側に回り込み、中折りされ下ガイド251上に折り目を上にして内側面を支持された状態で載置された1回目の用紙が、搬送ベルト255の上側をX方向に移動する搬送爪252にその後端が押圧され、下ガイド板251、次いで積載手段310の頂部稜線近傍に延出したガイド部材270上を滑りながら積載手段310に積載される(ST6)。
プーリ253は回転を続け、搬送爪252がプーリ254A、254Bを回って搬送コンベアの下側に回り込み、前記ガイド位置にあったガイド部材270を退避開始させる。
更に、プーリ253の回転によりガイド部材270が移動継続され、検出手段PS1がオンするとプーリ253が停止する。
この時ガイド部材は退避位置(原点位置HP)に戻って停止している。
なお、1回目の用紙が積載された後、ガイド部材270が前記ガイド位置から前記退避位置に戻るときに、用紙を一緒に引き戻さないように、整合部材305が用紙端面に当接し、引き戻すのを防止している(ST7)。
2回目の用紙が給紙されて中折りされた後、中折りナイフが後退を完了すると、プーリ253が正転し用紙は搬送爪252に押されて積載手段310に積載される。更に、プーリ253は正転を続け検出手段PS1がオンすると停止する。
この時、ガイド部材270は退避位置に戻っており、2回目以降の用紙は搬送ベルト255から積載手段310に積載された1回目の用紙上に直接積載される。
そして、これを3回目、4回目、・・・とN回目まで繰り返す。(ST8)
次に、積載された用紙枚数(n)が所定枚数(N)に達したかどうか判断し(ST9、10)、所定枚数に達していなければ、ST8に戻って上述した動作を繰り返す。
所定枚数に達したときには、打針手段350、受針手段370により積載された用紙Sの折り目部にステープル針を打ち、用紙綴じを行った後、図4の支持手段420により積載手段310から用紙束Qの取り出しが行われ受け取りコンベア500に受け渡される(ST11)。
以上述べた各動作は用紙処理装置Bの制御手段(不図示)により実行されるが、当該各動作は画像形成装置Aの制御手段(不図示)により制御しても良い。
以上述べたように、本発明によれば、中折り手段で中折りした用紙を開いた状態で搬送手段に移載し、折り目を上にした開いた状態で且つ内側を支持して搬送手段で用紙を搬送し、搬送手段より低い位置に配設した積載手段に用紙を移載するため、
簡単な方法・装置で、高速でも用紙の折り目がずれることなく整合・積載が可能となり、且つ用紙の引っ掛かりもなく、安定して、確実に搬送及び移載が可能となり、
以上により目的の、簡素で小型でありながら生産性が高く、かつ高品質の冊子を作成することのできる用紙処理装置、並びに、用紙の搬送方法、並びに、用紙処理装置を備えた画像形成装置を提供することが可能となる。
用紙処理装置を備えた画像形成装置の全体構成図である。 用紙処理装置Bの概略正面図である。 用紙処理装置Bの概略右側面図である。 用紙処理装置Bの概略左側面図である。 用紙処理装置における用紙Sの流れの一部を示す模式図である。 搬送手段250、用紙綴じ手段300の概略正面図である。 中折り手段230、搬送手段250の右側面概念図である。 中折り手段230、搬送手段250、用紙綴じ手段300の左側面概念図である。 用紙処理装置の用紙処理フロー図である。
符号の説明
230 中折り手段
234、235 中折りローラ
236 中折りナイフ
250 搬送手段
251 下ガイド板
252A、252B 搬送爪
253A、253B、254A、254B 2組のプーリ
255A、255B 搬送ベルト
270 ガイド部材
300 綴じ手段
310 積載手段
311 折り目支持部材
400 取り出し手段
420 支持手段
A 画像形成装置
B 用紙処理装置
S 用紙

Claims (13)

  1. 用紙に折り目を付ける中折り手段と、
    前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持する積載手段と、
    前記中折り手段により折り目が付けられた用紙を前記積載手段に搬送する搬送手段とを有し、
    前記積載手段に積層された用紙を用紙束として処理する用紙処理装置において、
    前記搬送手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持し、かつ折り目と平行な方向に搬送し、
    前記積載手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の折り目部を支持する折り目支持部材と、用紙の辺縁を支持する辺縁支持部材とを有し、
    前記折り目支持部材は、前記搬送手段の搬送方向に対して下流側であって、前記搬送手段の下方に位置することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記搬送手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙を開いた状態で支持することを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 前記搬送手段は、回動可能な支持ローラと、前記支持ローラに巻き掛けられた搬送ベルトと、前記搬送ベルトに保持され、前記中折り手段により搬送方向と平行に折り目が付けられた用紙の搬送方向後端部を、用紙の搬送方向に押圧する搬送爪と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙処理装置。
  4. 前記中折り手段と前記搬送手段とは、前記中折り手段と前記搬送手段の用紙搬送面との距離を所定距離離間して配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  5. 前記中折り手段は、積層された複数の用紙に折り目を付けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  6. 前記積載手段は、逆V字形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  7. 用紙に折り目を付ける中折り手段と、
    前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持する積載手段と、
    前記中折り手段により折り目が付けられた用紙を前記積載手段に搬送する搬送手段とを有し、
    前記積載手段に積層された用紙を用紙束として処理する用紙処理装置において、
    前記中折り手段は、用紙の折り目に直交する両紙端がそれぞれ反対方向に開いたまま、且つ前記両紙端が前記搬送手段の下ガイド板に当接した状態で中折りし、中折り後に用紙を開いたまま前記下ガイド板上に載置し、
    前記搬送手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の内側面を支持し、かつ折り目と平行な方向に搬送することを特徴とする用紙処理装置。
  8. 前記搬送手段は、回転可能な支持ローラと、前記支持ローラに巻き掛けられた搬送ベルトと、前記搬送ベルトに保持され、前記中折り手段により搬送方向と平行に折り目が付けられた用紙の搬送方向後端部を、用紙の搬送方向に押圧する搬送爪と、を有することを特徴とする請求項7に記載の用紙処理装置。
  9. 前記中折り手段は、積層された複数の用紙に折り目を付けることを特徴とする請求項7または8に記載の用紙処理装置。
  10. 前記積載手段は、逆V字形状であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  11. 前記積載手段は、前記中折り手段により折り目が付けられた用紙の折り目部を支持する折り目支持部材と、用紙の辺縁を支持する辺縁支持部材とを有し、
    前記折り目支持部材は、前記搬送手段の前記搬送方向下流側であって、前記搬送手段の下方に位置することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  12. 前記中折り手段は用紙を挟持する正逆転可能な中折りローラ対を有しており、中折り時の回転を用紙の前記両紙端が前記下ガイド板から離間する前に停止し、その後逆転して前記下ガイド板上に用紙を載置することを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の用紙処理装置を備え、画像形成された用紙を前記用紙処理装置により後処理することを特徴とする画像形成装置。
JP2003320872A 2003-09-12 2003-09-12 用紙処理装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP4124069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003320872A JP4124069B2 (ja) 2003-09-12 2003-09-12 用紙処理装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003320872A JP4124069B2 (ja) 2003-09-12 2003-09-12 用紙処理装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005089021A JP2005089021A (ja) 2005-04-07
JP4124069B2 true JP4124069B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=34452707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003320872A Expired - Fee Related JP4124069B2 (ja) 2003-09-12 2003-09-12 用紙処理装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4124069B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5018080B2 (ja) * 2006-12-27 2012-09-05 富士ゼロックス株式会社 記録材後処理装置及びこれを用いた記録材処理装置
JP2010150002A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Max Co Ltd 中綴じステープラ搭載フィニッシャ
JP2010254435A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Max Co Ltd 中綴じステープラ搭載フィニッシャにおける用紙の折り曲げ排出方法
EP2361785B1 (de) * 2010-02-18 2015-11-11 Müller Martini Holding AG Verfahren zum Heften von Druckprodukten mit einer Heftmaschine und Heftmaschine zum Durchführen des Verfahrens
JP6102890B2 (ja) 2014-11-11 2017-03-29 コニカミノルタ株式会社 用紙処理装置及び画像形成システム
CN107879180B (zh) * 2017-10-30 2023-12-12 长江大学 一种自动折纸机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005089021A (ja) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7802779B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming device having the same
US7681872B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
US7954798B2 (en) Sheet finishing apparatus and control method
US6929256B2 (en) Post processing device with saddle stitching
JP4891005B2 (ja) シート整合装置及びこれを備えた後処理装置並びに画像形成装置
CN106915647B (zh) 片材处理设备和包括该片材处理设备的成像系统
JP4403923B2 (ja) 用紙搬送装置、用紙後処理装置及び画像形成装置
JP4124069B2 (ja) 用紙処理装置および画像形成装置
JP3912397B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2002308521A (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP2007045620A (ja) シート後処理装置、および画像形成装置
US9327541B2 (en) Post-processing apparatus and image forming system
JP4135595B2 (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP4124075B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成装置ならびに用紙の搬送方法
JP4056756B2 (ja) 用紙後処理装置
JP4019870B2 (ja) 後処理装置および画像形成装置
JP5440185B2 (ja) 用紙排出装置、後処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP4185861B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP2006036401A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2003233228A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成システム
JP2005088479A (ja) 用紙処理装置及び画像形成装置
JP4306549B2 (ja) 用紙後処理装置、及び画像形成システム
JP2024005726A (ja) 後処理装置及び画像形成システム
US7954795B2 (en) Post-processing apparatus for processing paper sheets on which images are formed and post-processing method
JP6408360B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080415

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees