JP2002234596A - 飲料ディスペンサ - Google Patents
飲料ディスペンサInfo
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Abstract
作ミスを防止して、飲料の無駄や、追加的な操作の発生
を防止した飲料ディスペンサを得ること。 【解決手段】 ジョッキ支持台4に負荷する重量を検出
する重量センサ16と、この重量センサ16によって検
出された重量に応じて、ジョッキ支持台4上に載置され
たビールジョッキ50のサイズを求め、このサイズに応
じて、ビール41の注出量を制御する制御装置7と、を
備える。
Description
サに関し、詳細には、互いに容量が異なる2種類以上の
飲用容器に選択的に飲料を注出する動作を改良した飲料
ディスペンサに関する。
等の飲用容器に、清涼飲料や炭酸飲料等の飲料を自動的
に注ぐ飲料ディスペンサが知られている。この飲料ディ
スペンサは、飲料が供給される注出口に設けられた開閉
バルブを開閉操作することによって、注出口の下方に配
設された載置台上に載置された飲用容器に、所定量の飲
料を分配供給するように構成されている。
は、飲用容器に注がれた飲料の量が所定量に達すると、
自動的に注出を停止するように開閉バルブを閉鎖するよ
うに、制御手段によって制御されているが、用いられる
飲用容器は1種類とは限らず、例えばビールディスペン
サでは、大ジョッキ、中ジョッキ、小ジョッキ、という
ように、互いに容量が異なる2種類以上の容器が用いら
れるものもある。このように、容量の異なる飲用容器が
用いられる飲料ディスペンサは、その容量に対応する適
切な容量だけ飲料が注がれたとき、飲料の注出を停止す
る必要がある。
飲料の注出を開始するための注出開始信号を入力する注
出開始ボタンを、飲用容器の容量に対応して複数設け、
制御手段は、飲用容器の容量に対応するものとして押下
された注出開始ボタンに応じた量だけ注出した時点で、
注出を停止するように制御している。
は、注出開始ボタンは、大ジョッキ用、中ジョッキ用お
よび小ジョッキ用として3つ配設されており、制御手段
は、これらの各注出開始ボタンから入力された注出開始
信号に応じて、大容量、中容量または小容量のビールを
注出した時点で、開閉バルブを閉鎖制御するように構成
されている。したがって、載置台に大ジョッキが載置さ
れ、オペレータが大ジョッキ用の注出開始ボタンを押下
したときは、制御手段は、この大ジョッキ用の注出開始
ボタンから入力された大ジョッキ用注出開始信号に対応
する大容量だけビールを注出した時点で、注出バルブを
閉鎖制御し、載置台に中ジョッキが載置され、オペレー
タが中ジョッキ用の注出開始ボタンを押下したときは、
制御手段は、この中ジョッキ用の注出開始ボタンから入
力された中ジョッキ用注出開始信号に対応する中容量だ
けビールを注出した時点で、注出バルブを閉鎖制御し、
載置台に小ジョッキが載置され、オペレータが小ジョッ
キ用の注出開始ボタンを押下したときは、制御手段は、
この小ジョッキ用の注出開始ボタンから入力された小ジ
ョッキ用注出開始信号に対応する小容量だけビールを注
出した時点で、注出バルブを閉鎖制御する。これによ
り、載置台に載置されたジョッキには、その容量に適切
な量のビールが注がれる。
の飲料ディスペンサは、載置した飲用容器の容量に対応
する注出開始ボタンを、オペレータ自身が選択して押下
するため、載置した飲用容器とは異なる容量に対応する
注出開始ボタンを誤って押下してしまう場合もある。す
なわち載置した容器が中ジョッキであるにも拘わらず、
大ジョッキ用の注出開始ボタンを押したり、小ジョッキ
用の注出開始ボタンを押してしまう場合がある。そし
て、本来押下すべき容量よりも大きな容量の飲用容器に
対応した注出開始ボタンを押下したときは、飲用容器か
ら飲料が溢れて、飲料が無駄になり、これとは反対に、
小さな容量の飲用容器に対応した注出開始ボタンを押下
したときは、注出量が足らずに、継ぎ足し操作を行わな
ければならない。
と同様に、飲用容器を載置台に載置していないにも拘わ
らず、勘違い等により、誤っていずれかの注出開始ボタ
ンを押してしまい、飲料が無駄になるという問題もあ
る。
あり、飲用容器の容量間違いによるオペレータの操作ミ
スを防止して、飲料の無駄や、追加的な操作の発生を防
止した飲料ディスペンサを得ることを目的とする。
め、この発明の飲料ディスペンサ(請求項1)は、互い
に容量が異なる少なくとも2種類以上の飲用容器が選択
的に載置される載置台と、飲料が供給される注出口に設
けられた開閉バルブと、前記載置台上に載置された飲用
容器に前記飲料の注出を開始するための注出開始信号を
入力する注出開始入力手段と、前記注出開始信号の入力
を受けて、前記開閉バルブを開放するように制御する制
御手段と、を備えた飲料ディスペンサにおいて、前記載
置台上に載置された飲用容器の容量の差異を検出する容
量差異検出手段を備え、前記制御手段は、前記注出開始
信号の入力を受けて、前記検出された容量の差異に応じ
て、前記飲用容器に注出する前記飲料の容量を定め、前
記開閉バルブを閉鎖制御することを特徴とする。
容量の差異を検出するものであれば足り、容量そのもの
を正確に検出するものである必要はなく、例えば、載置
台上に載置された飲用容器の底面の大きさを検出するひ
ずみゲージや、飲用容器の高さを検出する光センサ等を
適用することができる。
れば、容量差異検出手段が、載置台上に載置された飲用
容器の容量の差異を検出し、これによって、複数種類の
飲用容器のうちから飲用容器の容量を特定することがで
き、この容量分だけ飲料が注出されたときに、制御手段
が、開閉バルブを閉じるように制御するため、載置台上
に載置された飲用容器に注出される飲料の容量は、常
に、その飲用容器の容量に適したものとなる。したがっ
て、オペレータは、載置台上に所望とする容量の飲用容
器を載置した後は、単一の注出開始入力手段に注出開始
を入力するだけで、常に、その載置された飲用容器の容
量に適した量の飲料が自動的に注がれて停止し、オペレ
ータによる操作ミスが生じることがなく、飲料が飲用容
器から溢れて無駄になったり、飲料の不足を補うために
追加的な操作を行う必要がない。しかも注出開始入力手
段は、複数である必要はなく単一でよい。
容器が載置されていないことをも検出するものであり、
制御手段が、飲用容器が載置されていないとの検出結果
を容量検出手段から受けたときは、注出開始入力手段に
注出開始信号が入力されたか否かに拘わらず、制御手段
が開閉バルブの開放を阻止する制御を行うように構成す
ることによって、載置台に飲用容器を載置していない場
合に、オペレータが誤って注出開始入力手段に注出開始
信号を入力した場合にも、飲料は注出されず、飲料の無
駄を防止することができる。飲料が飲用容器から溢出し
ない所定の容量は、飲用容器の容量ごとに、予め実験的
または経験的に設定しておけばよい。
項2)は、互いに容量が異なる少なくとも2種類以上の
飲用容器が選択的に載置される載置台と、飲料が供給さ
れる注出口に設けられた開閉バルブと、前記載置台上に
載置された飲用容器に前記飲料の注出を開始するための
注出開始信号を入力する注出開始入力手段と、前記注出
開始信号の入力を受けて、前記開閉バルブを開放するよ
うに制御する制御手段と、を備えた飲料ディスペンサに
おいて、前記載置台上に載置された飲用容器の容量の差
異を検出する容量差異検出手段および該載置台上に負荷
した重量を検出する重量検出手段を備え、前記制御手段
は、前記注出開始信号の入力を受けて、前記検出された
容量の差異および前記飲料の注出中に検出された重量に
応じて、前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器
から溢出しないように、前記開閉バルブを閉鎖制御する
ことを特徴とする。
に応じて飲料が飲用容器から溢出しないように開閉バル
ブを閉鎖制御する、とは、検出された容量の差異に基づ
いて飲用容器の容量を特定することができ、その容量に
対応して飲料が溢れ出ない範囲の注出重量を予め決めて
おき、飲料の注出中に重量検出手段によって検出された
重量が、その予め決められた重量に到達したら、開閉バ
ルブを閉じるように制御することをいう。
式ひずみゲージを用いた重量センサや、半導体式ひずみ
ゲージを用いた重量センサ等、公知の種々の重量センサ
を適用することができる。また、上記飲用容器には、紙
コップ、プラスチック製のコップ、グラス、カップ、ジ
ョッキ等を含み、また、飲用に直接供するものではない
が、ジョッキ等にさらに分配するためのピッチャーなど
も含む。また容量差異検出手段は、飲用容器の容量の差
異を検出するものであれば足り、容量そのものを正確に
検出するものである必要はなく、例えば、載置台上に載
置された飲用容器の底面の大きさを検出するひずみゲー
ジや、飲用容器の高さを検出する光センサ等を適用する
ことができる。
れば、容量差異検出手段が、載置台上に載置された飲用
容器の容量の差異を検出し、これによって、複数種類の
飲用容器のうちから飲用容器の容量を特定することがで
き、この容量に対応する、飲用容器に適した飲料の注出
重量が決められ、重量検出手段によって飲料注出中に検
出された重量がその注出重量に到達したときに、制御手
段が、開閉バルブを閉じるように制御するため、載置台
上に載置された飲用容器に注出される飲料の重量は、常
に、その飲用容器の容量に適したものとなる。したがっ
て、オペレータは、載置台上に所望とする容量の飲用容
器を載置した後は、単一の注出開始入力手段に注出開始
を入力するだけで、常に、その載置された飲用容器の容
量に適した量の飲料が自動的に注がれて停止し、オペレ
ータによる操作ミスが生じることがなく、飲料が飲用容
器から溢れて無駄になったり、飲料の不足を補うために
追加的な操作を行う必要がない。しかも注出開始入力手
段は、複数である必要はなく単一でよい。
容器が載置されていないことをも検出するものであり、
制御手段が、飲用容器が載置されていないとの検出結果
を容量検出手段から受けたときは、注出開始入力手段に
注出開始信号が入力されたか否かに拘わらず、制御手段
が開閉バルブの開放を阻止する制御を行うように構成す
ることによって、載置台に飲用容器を載置していない場
合に、オペレータが誤って注出開始入力手段に注出開始
信号を入力した場合にも、飲料は注出されず、飲料の無
駄を防止することができる。飲料が飲用容器から溢出し
ない所定の重量は、飲用容器の容量ごとに、予め実験的
または経験的に設定しておけばよい。
(請求項3)は、請求項2に係る飲料ディスペンサにお
いて、前記載置台上に載置された飲用容器を、略直立位
置から所定角度位置まで傾けるように、該載置台を傾斜
させる台傾斜手段を備え、前記制御手段は、前記検出さ
れた容量の差異および前記飲料の注出中に検出された重
量に応じて、傾斜された前記飲用容器に注がれた前記飲
料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度となるよ
うに、前記台傾斜手段を制御することを特徴とする。
に飲用容器中の飲料が泡立つのを抑制するために、台傾
斜手段によって載置台を略直立位置から所定角度位置ま
で傾けることにより、載置台上の飲用容器を傾斜させる
ことが行われるが、このように傾斜させた飲用容器に飲
料を注ぐ場合、飲用容器は傾斜させたままでは、十分な
量の飲料を注ぐことができないため、ある程度飲料を注
いだ時点で、傾斜を元に戻してさらに飲料を注出する必
要があり、この請求項3に係る飲料ディスペンサによれ
ば、制御手段が、飲用容器の容量の差異と飲用容器内に
既に注がれた飲料の重量とに応じて、傾斜された前記飲
用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から溢出しない
範囲の傾斜角度となるように台傾斜手段を制御するた
め、飲用容器の容量に応じて、飲料の注出流量の変動等
環境の変動に拘わらず、飲用容器の傾斜角度の変化タイ
ミングを従来より精度よく管理することができる。
の傾斜角度は、飲用容器の容量ごとに、予め実験的また
は経験的に得られた角度であればよく、注出される飲料
の種類等に応じて設定することもできる。
項4)は、請求項2または3に係る飲料ディスペンサに
おいて、前記載置台に載置される飲用容器は、その容量
と一義的に対応する重量を有し、前記制御手段は、前記
重量検出手段によって検出された載置台上に負荷する重
量に基づいて該載置台上に載置された飲用容器の容量の
差異を求めることによって、前記容量差異検出手段を兼
ねることを特徴とする。
れば、載置台に載置される飲用容器が、その容量と一義
的に対応する重量を有するものであるときは、制御手段
が、重量検出手段によって検出された載置台上に負荷す
る重量に基づいて該載置台上に載置された飲用容器の容
量の差異を求めることによって、制御手段が容量差異検
出手段を兼ねることができ、構成要素を簡素化すること
ができる。
項5)は、請求項3または4に係る飲料ディスペンサに
おいて、前記重量検出手段は、前記載置台上に負荷する
重量を前記台傾斜手段に負荷する分力として検出するよ
うに、該台傾斜手段に取り付けられていることを特徴と
する。
載置台自体に重量検出手段を取り付けるのが、最も直接
的であるため検出精度を高めるうえで好ましいが、載置
台には、飲用容器に付着していた水分や、載置台から容
器を取り上げる作業の際に容器からこぼれた飲料が垂れ
たり、また載置台を洗浄する際に洗浄液等がかかるた
め、載置台に取り付けられた重量検出手段は、これらの
水分に晒されて故障し易くなるおそれがある。
ンサによれば、重量検出手段は、載置台と比べて水分に
晒される機会が少ない、台傾斜手段に取り付けられてい
るため、故障する確率が低く、信頼性を向上させること
ができる。
項6)は、請求項1〜5のうちいずれか一つに係る飲料
ディスペンサにおいて、前記飲料が炭酸ガスを含有する
発泡飲料であり、前記飲用容器に注がれた前記飲料の液
面、該飲料から湧出した泡または追加的に供給された泡
の上面、を検出する液面検出手段をさらに備え、前記制
御手段による前記開閉バルブに対する閉鎖制御に先立っ
て、前記液面検出手段による前記液面または前記泡の上
面が所定位置に到達したことが検出されたときは、前記
制御手段は前記開閉バルブを閉鎖制御することを特徴と
する。
ときは、液面の上部にある程度の自然発泡が生じたり、
または意図的にクリーミーな泡を追加する場合がある
が、このような泡については、液体である飲料とは異な
り、重量と容量との関係が必ずしも精度よく対応しない
ために、容量や重量による制御だけでは、液状の飲料自
体は溢れ出なくとも、泡は溢れ出る場合がある。また、
泡部分だけでなく、飲料自体の液面も激しく上下動する
ため、そのまま飲料の注出を続行すると、所定の容量や
重量に達する前に飲料が容器から溢れる場合もある。
ンサによれば、このような場合であっても、制御手段に
よる重量に応じた開閉バルブの閉鎖制御に先立って、液
面検出手段によって検出された飲料の液面や泡の上面が
所定位置に到達したときは、制御手段が開閉バルブを閉
鎖制御するため、泡や飲料が飲用容器から溢れるのを、
さらに適切に防止することができる。
ペンサの実施の形態につき、図面を参照して詳細に説明
する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定され
るものではない。
の実施の形態であるビールディスペンサの要部を示す
図、図2は、図1に示したビールディスペンサを含むビ
ール供給システムの全体図、図3は、図1に示したビー
ルディスペンサの制御装置の制御ブロック図、図4およ
び5は、図3に示した制御装置の処理を示すフローチャ
ートである。
図2に示すように、飲料容器であるビール樽40が、外
部導管によって接続されており、このビール樽40に
は、炭酸ガスを供給するガスボンベ30が接続されてい
る。ガスボンベ30から供給された炭酸ガスによって、
ビール樽40の内部は加圧され、この供給された炭酸ガ
スの一部は、ビール樽40内部に収容された飲料である
ビール41に溶け込む。このとき、ガスボンベ30から
ビール樽40に供給される炭酸ガスの圧力は、ガスボン
ベ30に取り付けられた減圧弁によって、ビール樽40
内のビール41の温度に応じて、適切に調整される。
供給された炭酸ガスによって加圧されて、ビールディス
ペンサ1に供給される。このビールディスペンサ1に供
給されたビール41は、このビールディスペンサ1の導
管22の内部を通過して、ビールノズル6から注出さ
れ、ジョッキ支持台4上にセットされた飲用容器である
ビールジョッキ50に注がれる。ビールディスペンサ1
の導管22は、冷却ユニット24によって冷却された冷
却水槽23内を、螺旋渦巻状に形成されて通過してお
り、導管22内を通過するビール41は、この冷却水槽
23内を通過する間に、所定の温度まで冷却されるよう
に構成されている。
泡ノズル2および注出バルブ20からなる略逆V字状の
注出タップが取り付けられており、この注出タップの下
方に、ジョッキ支持台4が配設されている。注出タップ
のビールノズル6は、導管22を通過したビール41を
注出するノズルであり、泡ノズル2は、導管22を通過
したビール41を、内部に形成された細孔を通過させて
所定の壁面に勢いよく衝突させることによって、ビール
41を木目細かいクリーミーな泡状にして注出するノズ
ルである。
ビール41の注出と停止、および泡ノズル2からの泡の
注出と停止を、それぞれ切り換えるバルブであり、注出
バルブ20の開閉切換えは、注出バルブ駆動部12から
伝達される駆動力によって行われる。
持台4は、ビールジョッキ50の底面を支持する略円板
状の底板と、ビールジョッキ50の周面の一部を支持す
る平板状の突当て板と、後述する、ジョッキ支持台4を
傾斜させるロッド15の先端受部19に係合されるフッ
ク板とからなり、大ジョッキ、中ジョッキおよび小ジョ
ッキ、という容量の異なるビールジョッキ50を選択的
に載置可能となっている。なお、これら容量の異なるビ
ールジョッキ50は、大ジョッキが最も重い重量であ
り、次いで中ジョッキが重く、小ジョッキは最も軽い。
に断面略逆L字状に形成されており、この断面略逆L字
の上端部(図1において、右上角部)Aを中心として、
図面紙面内で、略直立位置(鉛直方向に対して角度α
(0°≦α≦10°))と傾斜位置(鉛直方向に対して
角度β(β≒60°))との角度範囲(α≦θ≦β)に
おいて、回動自在に、ビールディスペンサ1の本体ケー
スに軸支されている。なお、この上端部Aを軸支する本
体ケース側の軸部は、図示右向き水平に移動可能に配設
されている。
ョッキ支持台4を上述した角度範囲で回動させてビール
ジョッキ50を傾斜させる台傾斜手段として、支持台駆
動部3が設けられている。この支持台駆動部3は、詳し
くは、ジョッキ支持台4の突当て板を押圧してジョッキ
支持台4を傾けるロッド15と、支持台駆動モータ14
と、支持台駆動モータ14の駆動力をロッド15に伝達
して、ロッド15を、その延在方向に移動させるリンク
機構13とからなる。なおロッド15の先端部には、先
端受け19が設けられている。
ジを用いた重量センサ16が貼付され、ロッド15の延
在方向に生じる歪みに基づいて、ロッド15の延在方向
に負荷する荷重を算出している。なお、このロッド15
の延在方向に負荷する荷重は、ジョッキ支持台4に負荷
する重量(重力方向の荷重)についての、ロッド15の
延在方向に関する分力であり、この分力を知ることによ
って、間接的に、ジョッキ支持台4に負荷する重量を算
出することができる。
装置7が備えられているが、この制御装置7は、図3に
示す制御ブロック図に示すように、重量センサ16によ
って検出されたジョッキ支持台4上のビールジョッキ5
0の重量に基づいて、その重量に対応するビールジョッ
キ50のサイズ、すなわち大ジョッキ、中ジョッキまた
は小ジョッキの別を求めて、そのビールジョッキ50に
適したビール41の注出量とジョッキ支持台4の傾斜角
度を変化させるタイミングを制御する。
角度を変化させる制御は、ビールノズル1からビール4
1の注出を開始させる信号を与える注出ボタン11から
入力された信号を受けて、支持台駆動部4をON状態に
切り換え、ロッド15を実線位置から二点鎖線位置まで
移動させ、ジョッキ支持台4を傾斜位置(θ=β)まで
傾斜させるとともに、注出バルブ駆動部12をON状態
に切り換え、注出バルブ20を開状態として、ビールノ
ズル6からビール41の注出を開始させ、さらに、重量
センサ16によって検出されたジョッキ支持台4に負荷
する重量に応じて、ジョッキ支持台4を傾斜位置(傾斜
角度θ=β)から、元の略直立位置(θ=α)に戻すよ
うに、支持台駆動部3を制御することによって行われ、
この傾斜角度を変化させるときの重量は、最初に検出さ
れたビールジョッキ50のサイズごとに、予め設定され
ている。
略直立位置(θ=α)まで戻された後に、重量センサ1
6によって検出されたジョッキ支持台4に負荷する重量
に応じて、注出バルブ駆動部12をOFF状態にして、
ビールノズル6からのビール41の注出を停止させるよ
うに、注出バルブ駆動部12を制御しているが、この注
出を停止させるときの重量も、最初に検出されたビール
ジョッキ50のサイズごとに、予め設定されている。
サ1の作用について、図4および5に示したフローチャ
ートを参照しつつ、説明する。まず、このビールディス
ペンサ1の導管22には、前述したビール樽40から圧
送されて、冷却水槽23によって冷却されたビール41
が満たされており、閉鎖されている注出バルブ20によ
って、供給が停止された状態となっている。
直立位置(傾斜角度α)にセットされているジョッキ支
持台4上に、大ジョッキ、中ジョッキまたは小ジョッキ
のうち、いずれかのサイズの空のビールジョッキ50を
載置し、注出ボタン11を押す(ステップ1(S
1))。この操作によって、注出ボタン11から注出開
始を表す信号が制御装置7に入力される。次いで、重量
センサ16から、ジョッキ支持台4に負荷した空のビー
ルジョッキ50の重量を検出し(S2)、略直立位置に
おける初期重量として制御装置7に、この重量が入力さ
れる。ここでは、ビールジョッキ50として、大ジョッ
キが載置されたものとする。
て、載置されたビールジョッキ50のサイズを特定する
(S3,S5,S7)。ここでは、大ジョッキが載置さ
れているので、ステップ3(S3)の処理により、大ジ
ョッキであることを特定する。そして、制御装置7は、
特定したビールジョッキ50のサイズに対応して、傾斜
戻しのタイミングを規定する傾斜戻し重量とビール41
の注出量を規定する注出停止重量とを設定する。なお、
これら傾斜戻し重量および注出停止重量は、ビールジョ
ッキ50のサイズごとに予め対応付けられており、制御
装置7はこの対応付けを読み込んで設定する。ジョッキ
支持台4上に、いずれのサイズのビールジョッキ50も
載置されていないときは、未載置と判定して、処理をそ
のまま終了する。
大ジョッキであるため、傾斜戻し重量としてW1を設定
し、注出停止重量としてW2を設定する(S4)。同様
に、ビールジョッキ50のサイズが中ジョッキであると
きは、傾斜戻し重量としてW3を設定し、注出停止重量
としてW4を設定し(S6)、ビールジョッキ50のサ
イズが小ジョッキであるときは、傾斜戻し重量としてW
5を設定し、注出停止重量としてW6を設定する(S
8)。なお、W1>W3>W5,W2>W4>W6であ
り、傾斜戻し重量W1,W3,W5はそれぞれ、各サイ
ズのビールジョッキ50が傾斜位置において、ビールジ
ョッキ50から溢れることのない範囲の重量であり、注
出停止重量W2,W4,W6はそれぞれ、各サイズのビ
ールジョッキ50が略直立位置において、ビールジョッ
キ50から溢れることのない範囲の重量であり、これら
はいずれも予め実験的に定められたものである。
N状態に切り換え(S9)、ON状態とされた支持台駆
動部3は、支持台駆動モータ14が回転駆動し、この支
持台駆動モータ14の回転がリンク機構13に伝達さ
れ、さらにロッド15に伝達されて、ロッド15は、図
示の実線位置から二点鎖線の位置に直進移動される。こ
の移動によって、ロッド15の先端に設けられた先端受
け19が、略直立位置にあるジョッキ支持台4の突当て
板の背面側を押圧し、ジョッキ支持台4は、上端部Aを
回動中心として、ロッド15の移動後の位置(二点鎖
線)に対応する傾斜位置(傾斜角度β;二点鎖線で示
す)まで傾斜する。ここで、制御装置7には、重量セン
サ16から、傾斜位置における初期重量が入力される。
12をON状態とし(S10)、このON状態とされた
注出バルブ駆動部12は、注出タップ内に設けられた注
出バルブ20を開放状態に切り換える。この結果、注出
タップのビールノズル6から、導管22内を圧送された
ビール41が注出され、傾斜位置にあるビールジョッキ
50に注がれる。このとき注がれたビール41は、ビー
ルジョッキ50の内壁面に衝突し、この内壁面に沿って
底部に流れていくが、ビールノズル6の開口端からビー
ルジョッキ50の内壁面までの落差は、ビールジョッキ
50が略直立位置にあるときのビールジョッキ50の底
部までの落差よりも十分に小さいため、ビール41が注
がれたときの衝撃力は小さくなり、ビール41に溶け込
んだ炭酸ガスがビール41自体から遊離しにくく、この
ため、ビールジョッキ50内での自然発泡量が抑制され
る。
り、ビールジョッキ50内に注がれたビール41の量が
次第に増大していくが、この間、重量センサ16は、ジ
ョッキ支持台4に負荷する重量を検出し続け(S1
1)、検出した重量は、継続して制御装置7に入力され
ている。制御装置7は、重量センサ16から入力された
重量が傾斜戻し重量W1に到達するのを待ち(S12)
(図5参照)、この傾斜戻し重量W1に到達したとき
は、支持台駆動部3をOFF状態に切り換える(S1
3)。
ら入力される重量から、傾斜位置における初期重量を減
算して、ビールジョッキ50に注がれたビール41の重
量を算出している。
3は、支持台駆動モータ14を最初とは逆方向に回転
し、この逆回転動作はリンク機構13に伝達され、さら
にこのリンク機構13からロッド15に伝達されて、ロ
ッド15は初期位置である実線位置まで移動する。この
とき、ロッド15の先端受け19が、ジョッキ支持台4
のフック18に係合するため、ジョッキ支持台4は、ロ
ッド15に引っ張られて、傾斜位置から元の略直立位置
まで戻される。
ール41が注がれ、この略直立位置においては、新たに
注がれるビール41はビールジョッキ50内に既に注が
れたビール41の液面に直接衝突するが、このときのビ
ールノズル6の開口端からビール41の液面までの落差
は、空のビールジョッキ50の底部までの落差よりも十
分に小さいため、ビール41が注がれたときに衝撃は小
さく、自然発泡が抑制される。
後も、重量センサ16は、ジョッキ支持台4に負荷する
重量を検出し続け(S14)、検出した重量は、継続し
て制御装置7に入力されている。制御装置7は、重量セ
ンサ16から入力された重量が注出停止重量W2に到達
するのを待ち(S15)、注出停止重量W2に到達した
ときは、注出バルブ駆動部12をOFF状態に切り換え
る(S16)。ここで、制御装置7は、重量センサ16
から入力される重量から、略直立位置における初期重量
を減算して、ビールジョッキ50に注がれたビール41
の重量を算出している。
に、このサイズのビールジョッキ50(大ジョッキ)に
注ぐ規定量の重量として予め設定されたものであるが、
後に泡ノズル2から追加的に所定量注出されたクリーミ
ーな泡が、ビールジョッキ50から溢れ出ないように、
ビール41の液面高さに相当する重量である。すなわ
ち、具体的には、ビール41と泡とが、ビールジョッキ
50の高さを7対3〜8対2程度に分けるように、ビー
ル41の液面位置が設定されており、その液面位置まで
ビール41を注いだときのビール41の重量が、上記注
出停止重量となる。
ョッキである場合であるが、中ジョッキの場合はステッ
プ6(S6)において、小ジョッキの場合はステップ8
(S8)において、ジョッキ支持台4に載置されたビー
ルジョッキ50のサイズに応じた適切な傾斜戻し重量お
よび注出停止重量が設定されて、制御装置7は、これら
設定された重量にしたがって、傾斜角度の変更および注
出の停止を制御するため、オペレータが、ビールジョッ
キ50のサイズと対応しない誤操作を犯すおそれがな
く、したがって、誤操作によって生じるビール41の溢
れ出しや、ビール41の継ぎ足し作業を防止することが
できる。
サ1によれば、重量センサ16によって検出された、ジ
ョッキ支持台4に負荷する重量に応じたタイミングによ
り、制御装置7がジョッキ支持台4を傾斜位置から略直
立位置に戻すように支持台駆動部3を制御するため、傾
斜位置にあるビールジョッキ50に注がれたビール41
がビールジョッキ50から溢れ出る前に、元の略直立位
置に戻すことができ、この傾斜角度を変化させるタイミ
ングの基準として、ビールジョッキ50に注がれたビー
ル41の容積と極めて相関の高い重量を用いているた
め、ビールジョッキ50の傾斜角度を変化させるのに最
適なタイミングを、環境の変化に拘わらず、常に略一定
に保つことができ、気温等の変化によって、このタイミ
ングを変更する必要がなく、操作性および信頼性の向上
を図ることができる。
サ1によれば、重量センサ16によって検出された、ジ
ョッキ支持台4に負荷する重量に応じたタイミングによ
り、制御装置7が注出バルブ20を閉じるように注出バ
ルブ駆動部12を制御するため、略直立位置にあるビー
ルジョッキ50に注がれたビール41がビールジョッキ
50から溢れ出る前に、ビール41の注出を停止するこ
とができ、この注出を停止させるタイミングの基準とし
て、ビールジョッキ50に注がれたビール41の容積と
極めて相関の高い重量を用いているため、ビール41の
注出を停止させるのに最適なタイミングを、環境の変化
に拘わらず、常に略一定に保つことができ、気温等の変
化によって、このタイミングを変更する必要がなく、操
作性および信頼性の向上を図ることができる。
4自体ではなく、ジョッキ支持台4よりも、ビール41
や洗浄のための水分等に晒される機会が少ない支持台駆
動部3のロッド15に取り付けられているため、ジョッ
キ支持台4に取り付けられている場合に比べて、故障す
る確率が低く、信頼性が高いものとなっている。
サ1は、ビール41の注出を停止した後に、制御装置7
が注出バルブ駆動部12を制御して、泡ノズル2からク
リーミーな泡を追加して注出するように、注出バルブ2
0を駆動させている。このとき、ジョッキ支持台4を上
端部Aにおいて軸支している本体ケース側の軸部が、図
示しない機構によって図示右向き水平方向に移動され、
さらにこの動きと連動して、支持台駆動部3のリンク機
構13が、ジョッキ支持台4の略直立位置における傾斜
角度を保持するように移動し、この結果、ジョッキ支持
台4は、その傾斜角度を維持して、図示右方向に平行シ
フトされ、ジョッキ支持台4上に載置されたビールジョ
ッキ50が、泡ノズル2の直下に配置され、所定重量だ
け注がれたビール41の液面上に、クリーミーな泡が追
加される。なお、これらの泡の注出や停止および軸部等
の作動も、制御装置7によって制御されているが、詳細
な説明は省略する。
ールジョッキ50が、例えば小ジョッキのように、その
高さが低いものであって、傾斜位置において、その上部
開口が、ビールノズル6の直下に位置されないものであ
るときは、上述した泡ノズル2からクリーミーな泡を注
出する場合と同様に、制御装置7が、ジョッキ支持台4
を上端部Aにおいて軸支している本体ケース側の軸部
を、図示しない機構によって図示右向き水平方向に移動
させ、さらにこの動きと連動して、支持台駆動部3のリ
ンク機構13を、ジョッキ支持台4の傾斜位置における
傾斜角度を保持するように移動させて、ジョッキ支持台
4の傾斜角度を維持したままで、図示右方向に平行シフ
トさせ、ビールジョッキ50の上部開口が、ビールノズ
ル6の直下に配置されるように、制御するものとしても
よい。
サ1は、注出ボタン11をON状態に操作したことを処
理開始のトリガとしたが、重量センサ16が、空のビー
ルジョッキ50がジョッキ支持台4上に載置されたこと
を検出したことを、処理開始のトリガとしてもよい。
キ支持台4上に負荷する重量のうち、空のビールジョッ
キ50の重量を差し引いたビール41自体の重量に応じ
て、傾斜戻しや注出停止の制御を行っているが、ビール
ジョッキ50とビール41との総重量に応じて制御する
ようにしてもよい。
キ支持台4が静止する角度位置は傾斜位置と略直立位置
という2つの位置のみであるが、この発明の飲料ディス
ペンサは、この形態に限るものではなく、上記実施の形
態における傾斜位置と略直立位置との間で、さらに一つ
以上の静止する傾斜角度位置を設定して、各傾斜角度位
置ごとに、重量に応じて傾斜角度を変化させる制御を行
うようにしてもよい。
応じて傾斜角度を変化させる場合は、傾斜角度とその傾
斜角度において傾斜角度を変化させるタイミングを表す
重量とを予め対応付けたルックアップテーブル(LU
T)を、ビールジョッキ50のサイズごとに設定してお
き、制御装置7は、LUTを逐次参照して、傾斜角度を
変更するようにしてもよい。このようにLUTを用いて
制御する場合は、LUTの内容を書き換えるだけで、傾
斜角度位置や対応する重量、あるいは、静止させる回数
等を簡単に変更することができる。
1の注出タップ近傍に、ビールジョッキ50内に注がれ
たビール41の液面およびこの液面上に生じた泡の上面
を検出する液面センサをさらに設けた構成の実施形態に
おける、制御装置7の処理フローの一部を示すフローチ
ャートである。なお、このフローチャートは、図5に示
したフローチャートにおける処理ステップ14(S1
4)から処理ステップ16(S16)の範囲だけを示す
ものであり、他の処理ステップは、図5に示した処理と
同様である。
は、略直立位置に戻されたビールジョッキ50に注がれ
たビール41の重量が注出停止重量W2に到達(S1
5)する以前に、液面センサによって検出されたビール
41の液面または泡の上面が所定位置まで到達(S1
4′)したときは、注出バルブ駆動部3をOFF状態に
切り換えるように制御する。このように、液面や泡の上
面が所定位置に達したときは、検出された重量が所定重
量に達する前であっても、注出バルブ20を閉鎖する
(S16)ことによって、ビール41が波打ってビール
ジョッキ50から溢れたり、重量変化に対して容積変化
の大きい泡が、ビールジョッキ50から溢れるのを、適
切に防止することができる。
制御装置7が、重量センサ16によって検出された重量
に基づいて、ジョッキ支持台4上に載置されたビールジ
ョッキ50のサイズを求めるものであるが、このよう
に、重量に基づいて間接的にビールジョッキ50のサイ
ズを求めるのに代えて、ビールジョッキ50のサイズを
直接的に検出する容量差異検出手段を別途設けて、この
容量差異検出手段によって検出された容量の差異に基づ
いて、ビールジョッキ50のサイズを求めるようにして
もよい。このような容量差異検出手段としては、ジョッ
キ支持台4上に載置されたビールジョッキのサイズを検
出する、ジョッキ支持台4上の底板や突当て板に分布的
に設けた圧力センサや、ビールディスペンサ1の本体に
配設された光センサ等を用いることができる。
れた重量に基づいて、ジョッキ支持台4の傾斜制御とビ
ール41の注出制御とを行うのに代えて、重量センサ1
6を省略した構成とし、ビール41の注出流量を一定に
した上で、制御装置7が、特定したビールジョッキ50
の容量に応じた容量分のビール41を注出するのに要す
る時間を決定して、その時間に到達したときに、ジョッ
キ支持台4の傾斜を戻したり、注出バルブ20を閉鎖す
る制御を行うようにしてもよい。
このビールジョッキ50の底面の直径や高さが異なるた
め、これらの直径や高さを分布的に設けた圧力センサや
光センサによって検出することにより、ビールジョッキ
50のサイズを特定することができる。
料ディスペンサ(請求項1)によれば、容量差異検出手
段が、載置台上に載置された飲用容器の容量の差異を検
出し、これによって、複数種類の飲用容器のうちから飲
用容器の容量を特定することができ、この容量分だけ飲
料が注出されたときに、制御手段が、開閉バルブを閉じ
るように制御するため、載置台上に載置された飲用容器
に注出される飲料の容量は、常に、その飲用容器の容量
に適したものとなる。したがって、オペレータは、載置
台上に所望とする容量の飲用容器を載置した後は、単一
の注出開始入力手段に注出開始を入力するだけで、常
に、その載置された飲用容器の容量に適した量の飲料が
自動的に注がれて停止し、オペレータによる操作ミスが
生じることがなく、飲料が飲用容器から溢れて無駄にな
ったり、飲料の不足を補うために追加的な操作を行う必
要がない。しかも注出開始入力手段は、複数である必要
はなく単一でよい。
容器が載置されていないことをも検出するものであり、
制御手段が、飲用容器が載置されていないとの検出結果
を容量検出手段から受けたときは、注出開始入力手段に
注出開始信号が入力されたか否かに拘わらず、制御手段
が開閉バルブの開放を阻止する制御を行うように構成す
ることによって、載置台に飲用容器を載置していない場
合に、オペレータが誤って注出開始入力手段に注出開始
信号を入力した場合にも、飲料は注出されず、飲料の無
駄を防止することができる。飲料が飲用容器から溢出し
ない所定の容量は、飲用容器の容量ごとに、予め実験的
または経験的に設定しておけばよい。
(請求項2)によれば、容量差異検出手段が、載置台上
に載置された飲用容器の容量の差異を検出し、これによ
って、複数種類の飲用容器のうちから飲用容器の容量を
特定することができ、この容量に対応する、飲用容器に
適した飲料の注出重量が決められ、重量検出手段によっ
て飲料注出中に検出された重量がその注出重量に到達し
たときに、制御手段が、開閉バルブを閉じるように制御
するため、載置台上に載置された飲用容器に注出される
飲料の重量は、常に、その飲用容器の容量に適したもの
となる。したがって、オペレータは、載置台上に所望と
する容量の飲用容器を載置した後は、単一の注出開始入
力手段に注出開始を入力するだけで、常に、その載置さ
れた飲用容器の容量に適した量の飲料が自動的に注がれ
て停止し、オペレータによる操作ミスが生じることがな
く、飲料が飲用容器から溢れて無駄になったり、飲料の
不足を補うために追加的な操作を行う必要がない。
容器が載置されていないことをも検出するものであり、
制御手段が、飲用容器が載置されていないとの検出結果
を容量検出手段から受けたときは、注出開始入力手段に
注出開始信号が入力されたか否かに拘わらず、制御手段
が開閉バルブの開放を阻止する制御を行うように構成す
ることによって、載置台に飲用容器を載置していない場
合に、オペレータが誤って注出開始入力手段に注出開始
信号を入力した場合にも、飲料は注出されず、飲料の無
駄を防止することができる。
(請求項3)によれば、制御手段が、飲用容器の容量の
差異と飲用容器内に既に注がれた飲料の重量とに応じ
て、傾斜された前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲
用容器から溢出しない範囲の傾斜角度となるように台傾
斜手段を制御するため、飲用容器の容量に応じて、飲料
の注出流量の変動等環境の変動に拘わらず、飲用容器の
傾斜角度の変化タイミングを従来より精度よく管理する
ことができる。
項4)によれば、載置台に載置される飲用容器が、その
容量と一義的に対応する重量を有するものであるとき
は、制御手段が、重量検出手段によって検出された載置
台上に負荷する重量に基づいて該載置台上に載置された
飲用容器の容量の差異を求めることによって、制御手段
が容量差異検出手段を兼ねることができ、構成要素を簡
素化することができる。
項5)によれば、重量検出手段は、載置台と比べて水分
に晒される機会が少ない、台傾斜手段に取り付けられて
いるため、故障する確率が低く、信頼性を向上させるこ
とができる。
項6)によれば、制御手段による重量に応じた開閉バル
ブの閉鎖制御に先立って、液面検出手段によって検出さ
れた飲料の液面や泡の上面が所定位置に到達したとき
は、制御手段が開閉バルブを閉鎖制御するため、泡や飲
料が飲用容器から溢れるのを、さらに適切に防止するこ
とができる。
サの要部を示す図である。
供給システムを示す図である。
制御ブロック図である。
ート(その1)である。
ート(その2)である。
ける制御装置の処理を示すフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 互いに容量が異なる少なくとも2種類以
上の飲用容器が選択的に載置される載置台と、飲料が供
給される注出口に設けられた開閉バルブと、前記載置台
上に載置された飲用容器に前記飲料の注出を開始するた
めの注出開始信号を入力する注出開始入力手段と、前記
注出開始信号の入力を受けて、前記開閉バルブを開放す
るように制御する制御手段と、を備えた飲料ディスペン
サにおいて、 前記載置台上に載置された飲用容器の容量の差異を検出
する容量差異検出手段を備え、前記制御手段は、前記注
出開始信号の入力を受けて、前記検出された容量の差異
に応じて、前記飲用容器に注出する前記飲料の容量を定
め、前記開閉バルブを閉鎖制御することを特徴とする飲
料ディスペンサ。 - 【請求項2】 互いに容量が異なる少なくとも2種類以
上の飲用容器が選択的に載置される載置台と、飲料が供
給される注出口に設けられた開閉バルブと、前記載置台
上に載置された飲用容器に前記飲料の注出を開始するた
めの注出開始信号を入力する注出開始入力手段と、前記
注出開始信号の入力を受けて、前記開閉バルブを開放す
るように制御する制御手段と、を備えた飲料ディスペン
サにおいて、 前記載置台上に載置された飲用容器の容量の差異を検出
する容量差異検出手段および該載置台上に負荷した重量
を検出する重量検出手段を備え、前記制御手段は、前記
検出された容量の差異および前記飲料の注出中に検出さ
れた重量に応じて、前記飲用容器に注がれた前記飲料が
該飲用容器から溢出しないように、前記開閉バルブを閉
鎖制御することを特徴とする飲料ディスペンサ。 - 【請求項3】 前記載置台上に載置された飲用容器を、
略直立位置から所定角度位置まで傾けるように、該載置
台を傾斜させる台傾斜手段を備え、前記制御手段は、前
記検出された容量の差異および前記飲料の注出中に検出
された重量に応じて、傾斜された前記飲用容器に注がれ
た前記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度
となるように、前記台傾斜手段を制御することを特徴と
する請求項2に記載の飲料ディスペンサ。 - 【請求項4】 前記載置台に載置される飲用容器は、そ
の容量と一義的に対応する重量を有し、前記制御手段
は、前記重量検出手段によって検出された載置台上に負
荷する重量に基づいて該載置台上に載置された飲用容器
の容量の差異を求めることによって、前記容量差異検出
手段を兼ねることを特徴とする請求項2または3に記載
の飲料ディスペンサ。 - 【請求項5】 前記重量検出手段は、前記載置台上に負
荷する重量を前記台傾斜手段に負荷する分力として検出
するように、該台傾斜手段に取り付けられていることを
特徴とする請求項3または4に記載の飲料ディスペン
サ。 - 【請求項6】 前記飲料が炭酸ガスを含有する発泡飲料
であり、前記飲用容器に注がれた前記飲料の液面、該飲
料から湧出した泡または追加的に供給された泡の上面、
を検出する液面検出手段をさらに備え、 前記制御手段による前記開閉バルブに対する閉鎖制御に
先立って、前記液面検出手段による前記液面または前記
泡の上面が所定位置に到達したことが検出されたとき
は、前記制御手段は前記開閉バルブを閉鎖制御すること
を特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の
飲料ディスペンサ。
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