JP2002234440A - 鉄道の軌道内異常時緊急連絡システム、駅務遠隔監視システム、及び映像配信機能を持つ監視システム - Google Patents

鉄道の軌道内異常時緊急連絡システム、駅務遠隔監視システム、及び映像配信機能を持つ監視システム

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JP2002234440A
JP2002234440A JP2001031304A JP2001031304A JP2002234440A JP 2002234440 A JP2002234440 A JP 2002234440A JP 2001031304 A JP2001031304 A JP 2001031304A JP 2001031304 A JP2001031304 A JP 2001031304A JP 2002234440 A JP2002234440 A JP 2002234440A
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monitoring system
track
video
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JP2001031304A
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English (en)
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Nobuki Todokoro
信樹 戸所
Hideki Hirose
秀樹 廣瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラが設置されていない軌道内の場所で何ら
かのトラブルが発生した場合でも、その状況を駅側の駅
員等が迅速且つ正確に把握できるようにする。 【解決手段】鉄道の軌道内異常時緊急連絡システム1
は、電車TR側に置かれる運転室内撮像システム10
と、駅ST側の駅務遠隔監視システム20とを備える。
運転室内撮像システム10は、電車TRからその軌道内
の異常時にその状況を撮像するカメラ11と、このカメ
ラ11により撮像された映像P1を携帯端末13を介し
て駅ST側に配信する映像送信装置14とを含む。駅務
遠隔監視システム20は、映像送信装置14からの映像
P1を携帯端末21を介して受信する映像受信装置22
と、その映像P1をディスプレイ25上に駅員OPが把
握可能に表示させるPC24とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の軌道内異常
時緊急連絡システム、駅務遠隔監視システム、及び映像
配信機能を持つ監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の軌道内で踏切事故や交通事故など
の事故が発生した場合、その事故現場周辺の利用客等か
ら基地局に通報が入り、その後でその事故の影響を受け
る等の関連のある駅の駅員等にその旨の連絡が行われる
のが一般的である。これは、こういった事故は、通常、
その架線を受け持っている各駅の駅員の管轄外である場
合が多いためである。
【0003】従って、上記のような事故の影響で電車が
遅れても、駅にいる駅員は、その具体的な事故の状況を
迅速に知ることが困難な場合が多い。その結果、駅員か
ら鉄道利用客への「このような理由で電車が遅れていま
す」といった内容の連絡も遅れがちになる。しかも、駅
員側で知り得る情報も正確でない場合が多く、その場
合、鉄道利用者に伝達される内容も情報のずれを反映し
て不正確なものになりやすい。
【0004】その対策として、鉄道の軌道内の数箇所に
カメラを設置し、そのカメラにより軌道内の異常等を監
視するシステムも知られている。この一例を図3に示
す。
【0005】図3は、従来例の監視システムの概要を説
明するものである。図3において、その監視システム1
00が監視すべき軌道内の踏切等の施設側に置かれるシ
ステム(施設側システム)101には、その映像を撮像
可能なカメラ110のほか、異常発生を検知/解析可能
なセンサ/装置類、例えば光センサ111、熱センサ1
12、振動センサ113、圧力センサ114、及びカメ
ラ110の映像から異常発生等を画像解析可能な画像処
理装置115が配置されている。
【0006】この従来例では、まず、軌道内で人身事
故、交通事故、線路内等の人の浸入、火災等の何れかの
トラブルが発生した場合、施設側システム101の各セ
ンサ/装置類111〜114によりそのトラブル発生が
検知/解析され、その旨の警報信号が監視システム10
0に送られる。
【0007】次いで、監視システム100は、上記の警
報信号を受けると直ちにその操作員OPに対し所定の警
報で知らせると共に、施設側システム101からカメラ
110の映像を受け取ってそれをディスプレイ(図示し
ない)上に表示する。これにより、操作員OPは施設側
で生じたトラブルの具体的な状況をディスプレイ上の映
像で正確に確認し、その内容を現場に近い保守員(或い
は駅員)MPに無線や電話でその場の状況の説明等を連
絡可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来例の監視システムでは、カメラが設置されていな
い軌道内の場所で何らかのトラブルが起こった場合には
殆ど対応できないといった問題があった。この場合、事
故現場に最も近い場所に居る関係者は、その付近を走行
中の電車の車掌であるが、その電車の車掌から上記のよ
うな異常発生時に駅側にその状況が正確に分かるように
連絡するシステムや装置は今のところ知られていない。
【0009】また、カメラが設置されている場所で何ら
かのトラブルが起こった場合でも、上記の監視システム
では、操作員がカメラの映像で確認してからその状況説
明等を現場に近い保守員や駅の駅員に連絡するものであ
るため、保守員や駅員が必要とする情報に関して操作員
の説明が不足していた場合等の理由で、保守員や駅員は
その状況を理解するまでに時間がかかることがあった。
その結果、保守員や駅員の対応が遅れ、これにより、鉄
道利用客への伝達の遅れも解消できないといった問題も
あった。
【0010】本発明は、このような従来の事情を考慮し
てなされたもので、カメラが設置されていない軌道内の
場所で何らかのトラブルが発生した場合でも、その状況
を駅側の駅員や保守員が迅速且つ正確に把握できるよう
にすることを目的とする。
【0011】また、本発明は、カメラが設置されている
軌道内の所定場所で何らかのトラブルが発生した場合で
も、その状況を駅員や保守員が正確且つ迅速に把握でき
るようにすることを別の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、カメラが設置されていない軌道内の場所で
何らかのトラブルが発生した場合、特に踏切事故や交通
事故等の場合では、そのすぐ近くに停滞する電車が多い
ため、こういった停滞する電車にCCD等のカメラを搭
載し、何らかのトラブルを車掌が発見したり、その連絡
を受けたりしたときに、軌道内の各駅にその情報が入っ
てきた後、駅員が駅務遠隔システムからその電車に対し
携帯端末を利用して接続し、同時に電車のカメラの映像
を受信し、これにより、「このような理由で電車が遅れ
ています」旨の情報を音声と映像の双方で確認可能にす
ることに着想したものである。
【0013】本発明は、1つの態様としては、例えば電
車内に予めセットされたカメラ端末、映像送信装置を備
え、これにより、駅務遠隔監視システムを通して、今、
接続しようとする電車のID番号がPC上で入力された
ときにそのID番号を元に電車内の映像送信装置に接続
し、その接続された映像送信装置がカメラ端末により撮
像され符号化された映像を駅務遠隔システムに送信する
システムを提供する。
【0014】このシステムによれば、電車及び駅務遠隔
監視システムのそれぞれに映像を送信及び受信するため
の装置を設け、その装置と共に携帯端末を用いることに
よって映像を電車から遠隔に送信するようにしたため、
遠隔側でリアルタイムにトラブルの状況を把握できる。
【0015】本発明に係る鉄道の軌道内異常時緊急連絡
システムは、このような着想の元に完成されたもので、
鉄道の車両からその軌道内の異常時にその状況を撮像す
る撮像手段と、この撮像手段により撮像された映像を表
示可能に所定の駅側に配信する映像配信手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明に係る鉄道の軌道内異常時緊
急連絡システムは、鉄道の駅からその軌道内の異常時に
その状況を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮
像された映像を表示可能に所定の車両側に配信する映像
配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】本発明において、前記映像配信手段は、前
記撮像手段により撮像された映像を無線で通信する携帯
端末を備えることが可能である。
【0018】本発明に係る駅務遠隔監視システムは、上
記の鉄道の軌道内異常時緊急連絡システムを備えたこと
を特徴とする。
【0019】上記とは別の側面として、本発明は、上記
目的を達成するため、センサによる警報発生時にカメラ
からの映像を駅員や保守員に提供するシステムを提供
し、これにより、軌道内の踏切、トンネル、橋等の重要
施設の監視システムにカメラからの映像を蓄積してお
き、必要なときにその映像を携帯端末や下位端末から取
得することで情報の共有化を図り、説明不足等によりそ
の対応に時間がかかり初動が遅れるといった不都合な事
態を解消することを主眼とするものである。
【0020】これにより、上記とは別の側面として、本
発明は、1)監視システムと映像配信装置とを組み合わ
せ、警報時の映像を蓄積しておき、その映像を下位端末
や携帯端末に画像配信する手段と、2)携帯端末や下位
端末から監視システムにアクセスすることで映像情報を
取得する手段とに着目し完成されたものである。
【0021】すなわち、本発明に係る映像配信機能を持
つ監視システムは、鉄道の軌道内の所定場所でその状況
を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像された
映像を前記軌道内の所定場所での警報発生時にその前後
の所定時間分の映像を蓄積する画像蓄積手段と、この画
像蓄積手段により蓄積された映像を表示可能に前記軌道
内の少なくとも保守員側に配信する映像配信手段とを備
えたことを特徴とする。
【0022】本発明において、前記映像配信手段は、前
記保守員が携帯する携帯端末に前記映像を配信する手段
を備えることが可能である。
【0023】本発明に係る駅務遠隔監視システムは、上
記の映像配信機能を持つ監視システムを備えたことを特
徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鉄道の軌道内
異常時緊急連絡システム、駅務遠隔監視システム、及び
映像配信機能を持つ監視システムの実施の形態を図面を
参照して具体的に説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る鉄道の軌道内異常時緊急連絡シス
テムの全体構成の概要を説明するものである。図1にお
いて、本例の鉄道の軌道内異常時緊急連絡システム1
は、電車TRの運転室内に装備される運転室内撮像シス
テム10と、駅ST側に置かれる駅務遠隔監視システム
20とを備えている。
【0026】運転室内撮像システム10は、電車TRの
運転室内からその車外の様子を所定の撮像対象(異常発
生状況)OBを含む撮像領域PAで映すことが可能なカ
メラ(本発明の撮像手段を成す)11と、このカメラ1
1により撮像された撮像対象OBの映像P1を符号化す
る画像符号化装置12と、この画像符号化装置12によ
り符号化された映像データP2を携帯端末13を介して
駅務遠隔監視システム20に無線で送信させる映像送信
装置14とを備える。
【0027】この内、カメラ11は、例えばMOS型や
CCD等の固体撮像素子等を用いて構成され、運転室内
の車掌が携帯するものでも、或いは運転室の前面部の適
宜位置にその車外への撮像領域PAを自在に調整可能な
状態で固定配置されるものでも、いずれでも構わない。
【0028】また、携帯端末13は、例えば携帯電話、
PHS(パーソナル・ハンディ・ホン)、PDA(ポー
タブル・デジタル・アシスタント)、ノート型パーソナ
ル・コンピュータ等、駅務遠隔監視システム20との間
で無線で通信可能な無線装置を搭載したものであれば、
いずれでも適用可能である。
【0029】駅務遠隔監視システム20は、例えば特開
2000−217162号公報で提案されている既知シ
ステムを適用したもので、図1中の例ではその構成要素
の内の軌道内異常時緊急連絡システム1に関する構成要
素のみを示しており、具体的には、映像送信装置14か
らの映像データP2を携帯端末21を介して受信する映
像受信装置22と、この映像受信装置22により受信さ
れた映像データP2を復号化する画像復号化装置23
と、この画像複合化装置23により複合化された撮像対
象OBの映像P1をディスプレイ25上に表示させた
り、駅員OPから電車TRを特定可能なID番号が入力
されたときにそのID番号に対応する電車TRの運転室
内撮像システム10に対しそのカメラ11の映像P1の
送信を要求する制御信号S1を送ったりする等の制御中
枢を担うPC(パーソナル・コンピュータ)24とを備
える。
【0030】この内、携帯端末21は、前述の運転室内
撮像システム10の携帯電話13との間で無線で通信可
能な無線装置を搭載したものであれば、携帯電話、PH
S、PDA、ノート型パーソナル・コンピュータ等、い
ずれでも適用可能である。
【0031】ここで、本例の軌道内異常時緊急連絡シス
テム1の全体動作を説明する。
【0032】まず、軌道内で踏切事故等の事故が発生
し、その事故現場の近くまで走行してきた電車TRがそ
の事故の影響でその手間付近で停滞したとする。このと
き、電車TRの運転室内に居る車掌(或いは乗務員)に
よる運転室内撮像システム10の操作(初動)によりそ
の事故の状況が確認できるようにカメラ11にてその撮
像領域PA内に目標とする撮像対象OBを含む映像P1
が撮像され、その映像P1が画像符号化装置12にて符
号化され、その符号化された映像データP2が映像送信
装置14にて携帯端末13を介してその事故により電車
TRの遅れ等の影響を受ける駅ST側の駅務遠隔監視シ
ステム20に無線で送られる。
【0033】そこで、駅務遠隔監視システム20におい
ては、運転室内撮像システム10から送られてくる映像
データP1が映像受信装置22にて携帯端末21を介し
て受信され、その受信された映像データP1が画像復号
化装置23にて復号化され、その複合化された映像P1
がPC24によりディスプレイ25に出力されその画面
上に表示される。
【0034】これにより、事故により電車TRの遅れ等
の影響を受ける駅ST側の駅員OPは、その事故現場に
近い場所で停滞している電車TRの車掌の操作により運
転室内撮像システム10を通して送られてくる事故状況
の分かるカメラ11の映像P1を駅務遠隔監視システム
20を通して直ちにそのディスプレイ25の画面上で確
認することが可能となる。
【0035】上記の例は、電車TRの車掌が軌道内の事
故を発見してその事故状況の分かる映像を駅ST側に画
像配信する場合を説明してあるが、これとは別に、車掌
以外の第三者が事故を発見してその連絡を受けた後に駅
ST側の駅員OPからの要求により電車TR側から駅S
T側に画像配信させることも可能である。
【0036】この場合、駅ST側の駅員OPがPC24
を操作してその事故現場で停滞している電車TRのID
番号を入力すると、PC24により携帯端末21を介し
てそのID番号に対応する電車TRの運転室内撮像シス
テム10の携帯端末13との間で無線で通信可能に接続
される。そうすると、その電車TRのカメラ11で捉え
られている映像P1が画像符号化装置12にて符号化さ
れ、その符号化された映像データP2が映像送信装置1
4により携帯端末13から駅ST側の駅務遠隔監視シス
テム20にその映像受信装置22により携帯端末21を
介して受信され、その映像データP2が映像復号化装置
23にて複合化され、その映像P1がPC24によりデ
ィスプレイ25に出力されその画面上に表示される。
【0037】これにより、この動作例でも、上記と同様
に事故により電車TRの遅れ等の影響を受ける駅ST側
の駅員OPは、その事故現場に近い場所で停滞している
電車TRからその運転室内撮像システム10を通して送
られてくる事故状況の分かるカメラ11の映像P1を直
ちに駅務遠隔監視システム20のディスプレイ25の画
面上でリアルタイムで確認することが可能となる。
【0038】従って、本例によれば、駅員OPは、電車
の遅れの原因となる事故の具体的な状況を従来のように
電話等による音声のみの説明ではなく、音声と共に映像
を加えた情報として直ちに把握することができる。これ
により、鉄道利用客に対し「このような理由によって電
車が遅れています」といった内容をより正確且つ迅速に
伝達でき、最善の処置を行なうことが可能となる。ま
た、トラブル復旧後の駅側の対応に関してもその時間を
短縮でき、電車のほぼ正確な遅延時間やその状況の伝達
も可能となる利点もある。
【0039】なお、本例では、電車側のカメラで撮像し
た映像を駅側に画像配信する構成としてあるが、これと
は逆に駅構内等、駅側で生じた何らかのトラブルの状況
を駅側のカメラで撮像し、その映像を電車側に画像配信
することも可能である。この場合は、電車の車掌はその
状況を正確に確認でき、これにより、電車内の乗客に対
し「このような理由によって電車が遅れています」とい
った内容をより正確且つ迅速に伝達でき、最善の処置を
行なうことが可能となる。よって、電車側と駅側との間
でカメラの映像を双方向に画像配信すれば、前述した両
方の利点を得ることができる。
【0040】また、本例では特に説明していなが、電車
側と駅側との間の通信手段としてインターネットを利用
したものを用いることも可能である。
【0041】(第2の実施の形態)前述した第1の実施
の形態に係る鉄道の軌道内異常時緊急連絡システムは、
カメラが設置されていない軌道内の場所での事故状況の
映像を遠隔側で把握できる駅務遠隔監視システムに適用
したものである。ここでの第2の実施の形態に係る鉄道
の軌道内異常時緊急連絡システムは、カメラが設置され
ている軌道内の所定場所での監視システムに適用したも
のである。図2は、本例の軌道内異常時緊急連絡システ
ムの概要を説明するものである。
【0042】図2に示す鉄道の軌道内異常時緊急連絡シ
ステム1aは、軌道内の駅(図中ではA駅、B駅等)や
その他の軌道内施設(踏切、トンネル、橋等)に置かれ
る施設側システム30と、この施設側システム30を通
して軌道内施設を遠隔側の操作員OPにより監視する監
視システム40と、軌道内の施設の保守員(駅の駅員も
含む)MP…MPが携帯可能な携帯端末(その他のPC
等の下位端末も含む)50a…50aを有する保守側シ
ステム50と、その携帯端末50a…50aの位置情報
を取得する位置情報システム60とを備えている。
【0043】この内、施設側システム30には、施設内
の映像Pcを撮像可能なカメラ31(本発明の撮像手段
を成す)と、その施設内の異常発生を検知/解析可能な
センサ/装置類、すなわち光センサ32、熱センサ3
3、振動センサ34、圧力センサ35、及びカメラ31
の映像から異常発生を画像解析可能な画像処理装置36
とが配置されている。
【0044】監視システム40は、例えば特開2000
−217162号公報で提案されている既知の駅務遠隔
監視システムを適用したもので、図2中の例ではその構
成要素の内の軌道内異常時緊急連絡システム1に関する
構成要素のみを示しており、具体的には、施設側システ
ム30のセンサ/装置類32〜36からの警報信号As
をトリガとして警報を発すると共にそのカメラ31の映
像Pcを収集し画像配信するように監視システム40全
体の制御中枢として機能する監視システム制御装置41
と、カメラ31の映像Pcを警報時の前後で所定時間分
収集する本発明の画像蓄積手段を成す画像収集部42
と、カメラ31からの現在の状況の映像Pc及び画像収
集部42にて蓄積された映像(後述の映像Pc1、Pc
2)を配信する画像配信装置43と、操作員OPが保守
員MPに対し連絡可能な電話等の通信装置44とを備え
る。
【0045】画像収集部42は、カメラ31の映像Pc
を所定時間分、蓄積可能な記録媒体を有しその記録媒体
上の蓄積映像Pc1を警報時等に出力可能な映像蓄積装
置45と、警報時にカメラ31の映像Pcを遅延させる
ことでその警報時前後の所定時間分、蓄積し、その遅延
による蓄積映像Pc2を出力可能な画像遅延装置46と
を備える。
【0046】携帯端末50aは、例えば携帯電話、PH
S、PDA、ノート型パーソナル・コンピュータ等、監
視システム40との間で無線で通信可能な無線装置を搭
載したものであれば、いずれでも適用可能である。
【0047】ここで、本例の軌道内異常時緊急連絡シス
テム1aの全体動作を説明する。
【0048】まず、施設側システム30が置かれた軌道
内施設で人身事故、交通事故、線路内等の人の浸入、火
災等の何れかの異常が発生したとする。このとき、その
異常発生が施設側システム30の各センサ/装置類32
〜36によりが検知/解析され、その旨の警報信号As
が図示しない通信回路を介して監視システム40に送ら
れる。
【0049】これにより、監視システム40は、その監
視システム制御装置41の処理により、上記の警報信号
Asを受けるとその警報をトリガにして、直ちにその操
作員OPに対し所定の警報で知らせて、施設側システム
30からカメラ31により撮像される現在の状況の映像
Pcを受け取ってそれを監視システム制御装置41のデ
ィスプレイ(図示しない)上に表示するほか、制御信号
Csが画像収集部42及び画像配信装置43に送られ
る。
【0050】この制御信号Csにより、映像蓄積装置4
5の記録媒体上に警報時を挟んで前後の所定時間分、蓄
積映像Pc1、或いは画像遅延装置46による映像遅延
により警報時の前後の所定時間分、蓄積した映像Pc2
が、必要に応じて現在の状況の映像Pcと共に画像配信
装置43を介して保守員MP…MPの携帯端末50a…
50aに画像配信される。このとき、位置情報システム
60からの携帯端末50a…50aの位置情報に基づい
て軌道内のトラブル発生現場に最も近い場所に居る保守
員MPの携帯端末50aのみに現在の映像Pcや、その
警報時の前後を挟む一定時間分の蓄積映像Pc1、Pc
2を画像配信させることも可能である。
【0051】従って、本例によれば、保守員は、警報発
生時にその監視システム側の操作員からの電話等の連絡
に加え、カメラの映像を操作員と共に共有して実際に確
認することが可能となり、しかも警報発生時の前後の状
況を映像で見ることができることから、軌道内でセンサ
等が検知した警報の元になったトラブルの具体的な状況
を正確且つ迅速に把握することが可能となる。これによ
り、従来の説明不足等による初動の遅れを大幅に解消で
きる利点がある。
【0052】なお、本例の監視システムは、鉄道の軌道
内施設に適用してあるが、その適用範囲や用途に関して
はその一定の制約下で、その他の変電所等の重要施設の
監視でも応用することが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カメラ等の撮像手段が設置されていない軌道内の場所で
何らかのトラブルが発生した場合でも、その状況を駅側
の駅員や保守員が迅速且つ正確に把握できるようにする
鉄道の軌道内異常時緊急連絡システム及び駅務遠隔監視
システムを提供できる。これにより、駅員は音声のみな
らず映像を加えた情報によりより正確な状況を直ちに把
握できることから、鉄道利用客に対しその伝達をより迅
速且つ正確に行なえ、最善の処置をとることが可能とな
る。また、トラブル復旧後でも駅側の対応に要する時間
も大幅に短縮され、電車のほぼ正確な遅延時間やその状
況の伝達も可能となる利点がある。
【0054】また、本発明によれば、カメラ等の撮像手
段が設置されている軌道内の場所で何らかのトラブルが
発生した場合でも、その状況を駅員や保守員が正確且つ
迅速に把握できるようにする映像配信機能を持つ監視シ
ステム及び駅務遠隔監視システムを提供できる。これに
より、近くの保守員や駅員に電話や無線等でその場の状
況を説明する際、警報時の前後の映像を共有化しながら
把握できるため、従来の説明不足による初動の遅れを大
幅に解消できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鉄道の軌道内
異常時緊急連絡システムの全体構成を示す概略ブロック
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る鉄道の軌道内
異常時緊急連絡システムの全体構成を示す概略ブロック
図。
【図3】従来例の監視システムの構成を示す概略ブロッ
ク図。
【符号の説明】
1、1a 軌道内異常時緊急連絡システム 10 運転室内撮像システム 11 カメラ(撮像装置) 12 画像符号化装置 13 携帯端末 14 映像送信装置 20 駅務遠隔監視システム 21 携帯端末 22 映像受信装置 23 画像復号化装置 24 PC(パーソナル・コンピュータ) 25 ディスプレイ 30 施設側システム 31 カメラ(撮像装置) 32 光センサ 33 熱センサ 34 振動センサ 35 圧力センサ 36 画像処理装置 40 監視システム 41 監視システム制御装置 42 画像収集部(画像蓄積手段) 43 画像配信装置 44 通信装置 45 映像蓄積装置 46 映像遅延装置 50 保守側システム 50a 携帯端末 60 位置情報システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301B 311 311J 321 321E Fターム(参考) 5C054 AA02 DA01 DA07 FA04 GB01 HA18 HA26 5C087 AA02 AA03 AA24 AA25 AA37 BB12 BB18 BB64 BB74 DD03 DD15 EE05 EE16 FF01 FF02 FF04 FF17 FF19 FF20 GG02 GG23 GG66 GG67 GG70 5H161 MM05 MM12 NN10 5K048 AA04 BA28 CA08 DA02 DC01 DC04 DC07 EA11 EB13 EB15 FB08 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道の車両からその軌道内の異常時にそ
    の状況を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された映像を表示可能に所定の
    駅側に配信する映像配信手段とを備えたことを特徴とす
    る鉄道の軌道内異常時緊急連絡システム。
  2. 【請求項2】 鉄道の駅からその軌道内の異常時にその
    状況を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された映像を表示可能に所定の
    車両側に配信する映像配信手段とを備えたことを特徴と
    する鉄道の軌道内異常時緊急連絡システム。
  3. 【請求項3】 前記映像配信手段は、前記撮像手段によ
    り撮像された映像を無線で通信する携帯端末を備えたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道の軌道内異
    常時緊急連絡システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    鉄道の軌道内異常時緊急連絡システムを備えたことを特
    徴とする駅務遠隔監視システム。
  5. 【請求項5】 鉄道の軌道内の所定場所でその状況を撮
    像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された映像を前記軌道内の所定
    場所での警報発生時にその前後の所定時間分の映像を蓄
    積する画像蓄積手段と、 前記画像蓄積手段により蓄積された映像を表示可能に前
    記軌道内の少なくとも保守員側に配信する映像配信手段
    とを備えたことを特徴とする映像配信機能を持つ監視シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記映像配信手段は、前記保守員が携帯
    する携帯端末に前記映像を配信する手段を備えたことを
    特徴とする映像配信機能を持つ監視システム。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の映像配信機能を
    持つ監視システムを備えたことを特徴とする駅務遠隔監
    視システム。
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