JP2003063747A - エレベータの監視システム - Google Patents

エレベータの監視システム

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JP2003063747A
JP2003063747A JP2001254614A JP2001254614A JP2003063747A JP 2003063747 A JP2003063747 A JP 2003063747A JP 2001254614 A JP2001254614 A JP 2001254614A JP 2001254614 A JP2001254614 A JP 2001254614A JP 2003063747 A JP2003063747 A JP 2003063747A
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elevator
monitoring
image
unit
video signal
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JP2001254614A
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English (en)
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Toshio Shimazaki
敏雄 島崎
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からエレベータ内やエレベータ乗り場な
どを監視する必要が生じたときにも、ケーブルなどを引
くなどの面倒な作業を要することなく、常時、外部から
これらエレベータ内などを監視することが可能な、監視
システムを提供すること。 【解決手段】 撮像機能を有する監視カメラ及びこの監
視カメラにより撮像された画像のビデオ信号を無線によ
り送信する送信手段から成り、エレベータの乗りかご内
又は乗り場に設置された監視ユニットと、前記エレベー
タの機械室に設けられ、前記監視ユニットの送信手段か
ら送信された前記ビデオ信号を受信し、送信する中継装
置と、この中継装置により送信された前記ビデオ信号を
受信した後再生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗
り場の情況を監視可能なモニタ装置を有する中央の監視
センターと、この監視センターのモニタ装置において再
生された画像を受信し表示する携帯端末とを備えて成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ乗りか
ごや乗り場の監視システムの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、エレベータには乗り降りする人の
安全を確保するための光を使ったドア開閉用の安全装置
やビル管理室、エレベーター監視室につながったテレビ
カメラの映像やそれを録画した画像を確認することによ
って、セキュリティの管理や故障の監視を行ってきた。
これらのテレビカメラを使った管理・監視システムはエ
レベータ内やエレベーター乗り場などに設置したカメラ
をエレベータの他のテールコードなどと共に同軸ケーブ
ルでエレベータ機械室へ、エレベータ機械室から管理・
監視室に結ぶなどして、モニタやビデオでコーダなどに
よって映像を確認する方法を取っている。
【０００３】カメラを使った、従来のエレベータ内の監
視方法には、カメラとビデオでコーダの両方をエレベー
タ乗りかごに設置する方法と、監視モニタやビデオレコ
ーダなどを管理・監視室に設置しカメラと同軸ケーブル
などで結ぶ方法がある。
【０００４】前者の方法ではカメラの操作が難しく、管
理・監視室からのリモコン操作などが行えず、操作に時
間がかかり操作自体も容易ではなかった。また、後者の
方法も監視カメラ設置に要するコストも映像信号やリモ
コン操作用の回線を敷設する必要から多大となり、特に
建屋内に複数のエレベーターを有するところ、特に中小
のビルでは大きな負担となる。加えて監視カメラをモニ
タ（監視）する人員も配置しなければならず、この人件
費も必要となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点に鑑みてなされたもので、外部からエレベ
ータ内やエレベータ乗り場などを監視する必要が生じた
ときにもケーブルなどを引くなどの面倒な作業を要する
ことなく、常時外部からこれらのエレベータ内などを監
視することが可能な、監視システムを提供することを目
的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１によれば、撮像機能を有する監視
カメラ及びこの監視カメラにより撮像された画像のビデ
オ信号を無線により送信する送信手段から成り、エレベ
ータの乗りかご内又は乗り場に設置された監視ユニット
と、前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニ
ットの送信手段から送信された前記ビデオ信号を受信
し、送信する中継装置と、この中継装置により送信され
た前記ビデオ信号を受信した後再生し、前記エレベータ
の乗りかご内又は乗り場の情況を監視可能なモニタ装置
を有する中央の監視センターと、この監視センターのモ
ニタ装置において再生された画像を受信し表示する携帯
端末とを備えて成ることを特徴とするエレベータの監視
システムを提供する。
【０００７】本発明の請求項２によれば、撮像機能を有
する監視カメラ及びこの監視カメラにより撮像された画
像のビデオ信号を無線により送信する送信手段から成
り、エレベータの乗りかご内又は乗り場に設置された監
視ユニットと、前記エレベータの機械室に設けられ、前
記監視ユニットの送信手段から送信された前記ビデオ信
号を受信し、送信する中継装置と、この中継装置により
送信された前記ビデオ信号を受信した後再生し、前記エ
レベータの乗りかご内又は乗り場の情況を監視可能なモ
ニタ装置を有する中央の監視センターとから成るエレベ
ータ監視システムであって、前記監視センターには、予
め前記エレベータの利用者の画像を登録する利用者画像
登録手段と、前記監視カメラにより撮像された利用者の
画像を、前記利用者画像登録手段により登録されている
画像と比較し、同一人であるか否かを判別する画像比較
手段とを備えてなることを特徴とする監視システムを提
供する。
【０００８】本発明の請求項３によれば、撮像機能を有
する監視カメラ、センサー及び前記監視カメラにより撮
像された画像及び前記センサの出力を信号として無線に
より送信する送信手段から成り、エレベータの乗りかご
内又は乗り場に設置された監視ユニットと、前記エレベ
ータの機械室に設けられ、前記監視ユニットの送信手段
から送信された前記信号を受信し、送信する中継装置
と、この中継装置により送信された前記信号を受信した
後再生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗り場の情
況を映像および前記センサー出力として検知可能な装置
を有する中央の監視センターとを備えて成ることを特徴
とするエレベータの監視システムを提供する。
【０００９】本発明の請求項４によれば、前記センサー
はマイクロフォンであることを特徴とする請求項３に記
載のエレベータの監視システムを提供する。
【００１０】本発明の請求項５によれば、撮像機能を有
する監視カメラ及びこの監視カメラにより撮像された画
像のビデオ信号を無線により送信する送信手段から成
り、エレベータの乗りかご内又は乗り場に設置された監
視ユニットと、前記エレベータの設けられている建物内
に設置され、前記送信手段により送信されたビデオ信号
を受信した後再生し表示する監視のための第１のモニタ
装置と、前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視
ユニットの送信手段から送信された前記ビデオ信号を受
信し、送信する中継装置と、この中継装置により送信さ
れた前記ビデオ信号を受信した後再生し、前記エレベー
タの乗りかご内又は乗り場の情況を監視可能な第２のモ
ニタ装置を有する中央の監視センターと、この第２のモ
ニタ装置において再生された画像を受信し表示する携帯
端末とを備えて成ることを特徴とするエレベータの監視
システムを提供する。
【００１１】本発明の請求項６によれば、撮像機能を有
する監視カメラ及びこの監視カメラにより撮像された画
像のビデオ信号を無線により送信する送信手段から成
り、エレベータの乗りかご内又は乗り場に設置された監
視ユニットと、前記エレベータの設けられている建物内
に設置され、前記送信手段により送信された信号を受信
した後再生し表示する監視のための第１のモニタ装置
と、前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニ
ットの送信手段から送信された前記ビデオ信号を受信
し、送信する中継装置と、この中継装置により送信され
た前記ビデオ信号を受信した後再生し、前記エレベータ
の乗りかご内又は乗り場の情況を監視可能な第２のモニ
ター装置を有する中央の監視センターとから成るエレベ
ーター監視システムであって、前記監視センターには、
予め前記エレベータの利用者の画像を登録する利用者画
像登録手段と、前記監視カメラにより撮像された利用者
の画像を、前記利用者画像登録手段により登録されてい
る画像と比較し、同一人であるか否かを判別する画像比
較手段とを備えてなることを特徴とするエレベータの監
視システムを提供する。
【００１２】本発明の請求項７によれば、撮像機能を有
する監視カメラ、センサー及び前記監視カメラにより撮
像された画像及び前記センサの出力を信号として無線に
より送信する送信手段から成り、エレベータの乗りかご
内又は乗り場に設置された監視ユニットと、前記エレベ
ータの設けられている建物内に設置され、前記送信手段
により送信された信号を受信した後再生し表示する監視
のための第１のモニタ装置と、前記エレベータの機械室
に設けられ、前記監視ユニットの送信手段から送信され
た前記信号を受信し、送信する中継装置と、この中継装
置により送信された前記信号を受信した後再生し、前記
エレベータの乗りかご内又は乗り場の情況を映像および
前記センサ出力として検知可能な装置を有する中央の監
視センターとを備えて成ることを特徴とするエレベータ
監視システムを提供する。
【００１３】本発明の請求項８によれば、記センサーは
マイクロフォンであることを特徴とする請求項７に記載
のエレベータの監視システムを提供する。
【００１４】本発明の請求項９によれば、前記送信手段
は、赤外線により送信することを特徴とする請求項１〜
８のいずれか１に記載のエレベータの監視システムを提
供する。
【００１５】本発明の請求項１０によれば、前記送信手
段は、レーザ光により送信することを特徴とする請求項
１〜８のいずれか１に記載のエレベータの監視システム
を提供する。
【００１６】なお、本発明において無線による通信は、
有線による通信に対して、ケーブルなどの信号を伝送す
る伝送線を用いないことを意味する用語として用いてお
り、電波により通信を行う場合だけでなく、赤外線や、
レーザー光などによる通信も含まれる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【００１８】まず、電波によりエレベーター乗りかご内
などの映像を電波によりエレベータ機械室に伝送する本
発明の一実施形態について説明する。図１にこの本発明
一実施形態の全体構成例を示す。
【００１９】実際に監視されるエレベーター乗りかご１
１内には、カメラおよびその映像や各種センサーからの
情報を電波により送信する送信装置から構成される監視
ユニット１２が設置されており、エレベーター乗り場に
は同様の構成の監視ユニット１３が設置されている。
【００２０】全体の監視システムは、上述の各監視ユニ
ット１２，１３と、それらのカメラの映像情報や操作指
示情報を中継し映像情報をネットワークに送出する、エ
レベータ機械室内に設置された中継装置１４と、ネット
ワークに接続し、送受信を行う送受信装置や監視モニタ
やその他の通信、画像処理装置などを備えるエレベータ
監視センター１５と、エレベータの故障時にエレベータ
ー保守作業を行う保守員との通信を行うためのエレベー
タ保守員用携帯端末１６から構成される。
【００２１】エレベータの乗りかご１１や乗り場の映像
情報は、監視カメラで撮られ、送信装置で画像の圧縮な
どの処理を受け無線でエレベータ機械室内の中継装置１
４に送られ、電話回線・インターネットなどのネットワ
ークを介してエレベータ監視センター１５の送受信装置
に送信されて監視モニタで監視される。エレベータ監視
センター１５ではセキュリティチェックや保守管理が行
われる。
【００２２】図２に、エレベータ乗りかご１１に設置す
る監視ユニット１２の構成例を示す。監視ユニット１２
は、カメラ２１と送信装置２２とから成り、送信装置２
２は、カメラ２１や各部を制御する制御部２３とカメラ
２１からの映像信号を圧縮する映像信号圧縮部２４と圧
縮された映像信号を無線送信する送信部２５から構成さ
れる。また、送信部２５は、エレベータ監視センター１
５からエレベータ機械室の中継装置１４を経て送られて
くるカメラ２１の操作指示情報の受信も同時に行い、制
御部２３に通知してカメラ２１のリモート操作も可能と
する。
【００２３】エレベータ乗り場に設置される監視ユニッ
ト１３はエレベータ乗りかご１１の監視ユニット１２と
同様の構成とする。
【００２４】エレベータ機械室の中継装置１４の構成例
を、図３に示す。この中継装置１４は、各部を制御する
制御部３１と、監視ユニット１２，１３から電波により
送信されてくる映像信号を受信する受信部３２と、電話
回線やインターネットなどのネットワークに接続するネ
ットワーク接続部３３とから成る。監視ユニット１２、
監視ユニット１３からの映像情報は、受信部３２で受信
後、ネットワーク接続部３３を用いネットワークを介し
て後述するエレベータ監視センター１５に送られる。ま
た、同時にエレベータ監視センター１５からの監視カメ
ラの操作情報も監視ユニット１２や監視ユニット１３に
中継する。
【００２５】図４に、エレベータ監視センター１５とそ
の周辺の構成例を示す。複数のビル（建屋）とエレベー
タの監視を目的とするエレベータ監視センター１５は、
各建屋のエレベータ機械室４１や建屋内監視室４２とは
電話回線で、エレベータ機械室内の中継装置１４とは電
話回線やインターネットなどのネットワークを介して、
送受信装置４３で接続されている。エレベータ監視セン
ター１５内では、送受信装置４３に監視モニタ４４や画
像処理装置・ビデオレコーダ４５や各種通信機器などを
有する監視操作卓４６が接続されている。
【００２６】この監視操作卓４６の通信機能を用いて、
エレベータ機械室中継装置１４経由で監視ユニット１２
及び監視ユニット１３とは電話回線・インターネット
で、建屋内監視室４２とは電話回線で情報を伝達するこ
とができる。また、後述するエレベータ保守員用の携帯
端末１６も情報伝達を行う機能も有する。
【００２７】エレベータ監視センター１５内の監視操作
卓４６において各エレベータの監視を監視員が行い、セ
キュリティチェックや故障の確認を行って、セキュリテ
ィ上の問題があれば建屋内監視室４２や保安担当の部署
または警備会社に連絡し、保守が必要となればエレベー
タの保守サービス等に連絡して保守作業を依頼する。
【００２８】エレベータ乗りかご１１と乗り場に設置し
た各監視カメラの映像がエレベーター監視センター１５
に送信されて監視モニタ４４に表示されて監視されるま
での流れを、図５のフローチャートを用いて説明する。
【００２９】まず、ステップＳ５０１ではエレベーター
乗りかご１１の監視ユニット１２のカメラ、およびエレ
ベーター乗り場の監視ユニット１３のカメラで撮像す
る。ステップＳ５０２で送信装置２２の映像信号圧縮部
２４により、撮像した映像を圧縮処理する。ステップＳ
５０３では、圧縮処理した撮影映像の情報を送信部２５
でエレベータ機械室の中継装置１４へ電波により送信す
る。
【００３０】ステップＳ５０４では、エレベータ機械室
の中継装置１４の受信部３２で無線送信されてくる映像
情報を受信する。ステップＳ５０５では、受信した映像
情報を制御部３１の指示の下、ネットワーク接続部３３
でエレベータ監視センター１５へインターネットのネッ
トワークを介して転送する。
【００３１】ステップＳ５０６ではエレベータ監視セン
ター１５において、エレベーター機械室の中継装置１４
のネットワーク接続部３３からインターネットのネット
ワークを介して転送された映像情報を送受信部４３で受
信する。ステップＳ５０７では、受信した映像情報を監
視操作卓４６上の監視モニタ４４に表示すると共に、画
像処理装置・ビデオレコーダ４５に記録する。ステップ
Ｓ５０８で、監視員が監視モニタ４４を見ながら監視作
業を行う。
【００３２】例えば、見知らぬ人がエレベータを利用す
ることに利用するセキュリティチェックは、予め登録さ
れた利用者顔写真を参考にしてチェックし、防犯上の問
題を解決する。
【００３３】その場合には、ステップＳ５０９におい
て、例えば図６（ａ）に示すような、エレベータ内に入
ってきた人の、監視ユニット１２のカメラから伝送され
てきた顔写真の画像を得る。次にステップＳ５１０にお
いて、例えば図６（ｂ）に示すような、予め登録されて
いる利用者の顔写真を検索し、ステップＳ５１１におい
て両方の顔写真を比較し同一人物か否か、調べる。同一
人物でなければ、ステップＳ５１２においてその入って
きた人に注意を喚起するなどの適切な処置を行い、一方
ステップＳ５１１において、同一人物と判断された場合
には、そのままチェックを終了する。
【００３４】セキュリティチェック以外の場合も同様
に、エレベータ内あるいはエレベータ乗り場かのカメラ
から送られてきた画像を調べて、異常があるか判断し適
切な措置を取る。
【００３５】あるいは、直接エレベータ保守員が所持す
る携帯端末１６に画像を送り、この携帯端末により異常
を検知することもできる。あるいは、エレベータ監視セ
ンター１５から異常状態にあることを、保守員が所持す
る携帯端末１６に送るようにすることもできる。
【００３６】次に、エレベータ監視センター１５からエ
レベータ乗りかご１１の監視ユニット１２のカメラ、お
よびエレベータ乗り場の監視ユニット１３のカメラに対
する撮像状態の変更、即ちカメラの向きや角度、焦点合
わせなどの操作指示情報の流れの一例を図７のフローチ
ャートを用いて説明する。
【００３７】ステップＳ７０１では、エレベータ監視セ
ンター１５の監視操作卓４６で監視ユニット１２のカメ
ラ、または監視カメラ１３のカメラの操作指示を入力す
る。ステップＳ７０２で、エレベータ監視センター１５
の送受信装置４３を用いて操作指示情報をインターネッ
トのネットワーク経由でエレベーター機械室の中継装置
１４に送信する。
【００３８】ステップＳ７０３では、エレベーター機械
室の中継装置１４のネットワーク接続部３３でこれを受
信する。ステップＳ７０４では、エレベーター機械室中
継装置１４の無線通信機能を用いて監視ユニット１２や
監視ユニット１３の制御部２３へ操作指示を転送する。
【００３９】ステップＳ７０５では、エレベーター機械
室の中継装置１４からの操作指示情報を監視ユニット１
２や監視ユニット１３で受信する。
【００４０】ステップＳ７０６では監視ユニット１２、
および監視ユニット１３の制御部２３は受信した操作指
示に従ったカメラの操作を行う。
【００４１】この実施形態の例で示した監視カメラと中
継装置を無線でつなぐ方法では、建屋内の複数の監視カ
メラからの映像伝送を同軸ケーブルなどの設備を必要と
しないことから、低コストで実現できるメリットがあ
る。また、中継装置とエレベータ監視センターを電話回
線・インターネットで結ぶ方法では、複数のビル（建
屋）のエレベータを管理・監視することが可能でありコ
ストも軽減できる。このことは、エレベータの管理・監
視を外部の業者（エレベーター管理会社や警備会社な
ど）に委託できることを意味し、ビル管理のアウトソー
シングによる運用コスト低減も可能となる。
【００４２】前述の実施形態において、エレベータの故
障により保守が必要となった場合、エレベーターの保守
サービスに電話等で連絡して保守作業を依頼することも
できるが、図１および図４に示すようにエレベーター監
視センター１５でエレベーターの故障を確認した場合、
エレベーター監視センター１５からエレベーター保守員
用の携帯端末１６に直接その旨の情報を送信して、保守
作業を依頼することができる。このようにすれば、保守
作業に着手するまでの時間を大幅に縮小でき迅速な修理
が可能となるメリットがある。
【００４３】なお、上述の実施形態では、エレベータ内
やエレベータ乗り場の画像が建屋内監視装置４２にも送
られている。この監視装置の表示装置が多くの人が見る
ことができるような場所に設置されると、エレベータ内
やエレベータ乗り場の情報が多くの眼に触れることにな
り、安全性を更にあげることができる利点がある。
【００４４】ところで、前述の実施形態では、監視カメ
ラと中継装置間の通信を電波により行う例を説明した
が、この通信を赤外線を用いてもよく、あるいはレーザ
ー光線を用いてもよい。赤外線を用いる場合には、中間
に障害物がないことが必要であるが、この方法では、通
信時の雑音が無く情報伝送の信頼性も高い。また、レー
ザー光線を用いた方法では、長距離の通信が可能なため
超高層ビルなどの昇降行程の長いエレベーターには特に
有効である。
【００４５】また、エレベーター機械室中継装置１４と
エレベーター監視センター１５との通信も電話回線によ
るインターネットの代わりに既存のイントラネットなど
の他のネットワークを用いる方法であってもよい。これ
は、既存のネットワークを用いることによるコスト削減
が見込まれる。
【００４６】ところで、これまではエレベーター周辺の
セキュリティチェックや故障の監視に監視カメラを用い
た方法のみ説明してきたが、他の情報収拾手段を監視カ
メラと併用した方法も考えられる。即ち、マイクロホン
を使った音声情報、人を感知する感知センサーの情報、
エレベーターの乗りかごなどに組み込まれた自動開閉装
置のセンサーからの情報、エレベーターの各種自己診断
装置からの情報を図１の監視ユニット１２や監視ユニッ
ト１３に集約して無線で送信する方法である。この方法
を用いれば、エレベーター監視センター１５で様々な情
報を人力だけでなく、コンピューターなどを駆使するこ
とにより自動的な監視も行うことができる。
【００４７】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
部からエレベータ内やエレベータ乗り場などを監視する
必要が生じたときにも、ケーブルなどを引くなどの面倒
な作業を要することなく、常時、外部からこれらエレベ
ータ内などを監視することが可能な、監視システムが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における一実施形態の全体構成例を示す
図。
【図２】本発明における一実施形態における送信装置の
構成例を示す図。
【図３】本発明における一実施形態のエレベーター機械
室の中継装置の構成例を示す図。
【図４】本発明における一実施形態のエレベーター監視
センターの構成例を示す図。
【図５】本発明の一実施形態における映像情報の処理の
流れを説明するための図。
【図６】本発明の一実施形態においてセキュリティチェ
ックを行うときの処理を説明するための図。
【図７】本発明の一実施形態におけるカメラ操作情報処
理の流れを説明するための図。
【符号の説明】
１１・・・エレベータ乗りかご、１２，１３・・・監視
ユニット、１４・・中継装置、１５・・・エレベータ監
視センター、１６・・・携帯端末、２１・・・監視カメ
ラ、２２・・・送信装置、２３，３１・・・制御部、２
４・・・映像信号圧縮部、２５・・・送信部、３２・・
・受信部、３３・・・ネットワーク接続部、４１・・・
エレベータ機械室、４２・・・建屋内監視室、４３・・
・送受信装置、４４・・・監視モニタ、４５・・・画像
処理装置・ビデオレコーダ、４６・・・監視操作卓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６６Ｂ 13/30 Ｂ６６Ｂ 13/30 Ｑ ５Ｃ０５４ Ｇ０６Ｔ 1/00 ３４０ Ｇ０６Ｔ 1/00 ３４０Ａ ５Ｃ０８７ Ｇ０８Ｂ 25/00 ５１０ Ｇ０８Ｂ 25/00 ５１０Ｍ 25/04 25/04 Ｂ 25/08 25/08 Ａ 25/10 25/10 Ｄ Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｄ Ｆターム(参考） 3F303 BA06 CB22 CB24 CB31 DB11 DC34 EA03 EA09 FA12 FA14 3F304 BA26 CA16 EA35 ED05 ED16 3F306 AA09 CB05 CB34 3F307 BA05 CD31 5B057 AA19 BA02 BA08 CA08 CA12 CA16 DC33 5C054 CE16 CG08 DA05 DA07 DA09 EG01 FC11 GA01 GB01 GB13 HA19 5C087 AA02 AA03 AA08 AA25 BB11 BB19 BB20 BB65 BB74 DD05 DD18 DD26 EE12 EE14 FF01 FF03 FF04 FF16 FF19 FF23 GG02 GG17 GG67

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 撮像機能を有する監視カメラ及びこの監
    視カメラにより撮像された画像のビデオ信号を無線によ
    り送信する送信手段から成り、エレベータの乗りかご内
    又は乗り場に設置された監視ユニットと、 前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニット
    の送信手段から送信された前記ビデオ信号を受信し、送
    信する中継装置と、 この中継装置により送信された前記ビデオ信号を受信し
    た後再生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗り場の
    情況を監視可能なモニタ装置を有する中央の監視センタ
    ーと、 この監視センターのモニタ装置において再生された画像
    を受信し表示する携帯端末とを備えて成ることを特徴と
    するエレベータの監視システム。
  2. 【請求項２】 撮像機能を有する監視カメラ及びこの監
    視カメラにより撮像された画像のビデオ信号を無線によ
    り送信する送信手段から成り、エレベータの乗りかご内
    又は乗り場に設置された監視ユニットと、 前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニット
    の送信手段から送信された前記ビデオ信号を受信し、送
    信する中継装置と、 この中継装置により送信された前記ビデオ信号を受信し
    た後再生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗り場の
    情況を監視可能なモニタ装置を有する中央の監視センタ
    ーとから成るエレベータ監視システムであって、 前記監視センターには、予め前記エレベータの利用者の
    画像を登録する利用者画像登録手段と、 前記監視カメラにより撮像された利用者の画像を、前記
    利用者画像登録手段により登録されている画像と比較
    し、同一人であるか否かを判別する画像比較手段とを備
    えてなることを特徴とするエレベータの監視システム。
  3. 【請求項３】 撮像機能を有する監視カメラ、センサー
    及び前記監視カメラにより撮像された画像及び前記セン
    サの出力を信号として無線により送信する送信手段から
    成り、エレベータの乗りかご内又は乗り場に設置された
    監視ユニットと、 前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニット
    の送信手段から送信された前記信号を受信し、送信する
    中継装置と、 この中継装置により送信された前記信号を受信した後再
    生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗り場の情況を
    映像および前記センサー出力として検知可能な装置を有
    する中央の監視センターとを備えて成ることを特徴とす
    るエレベータの監視システム。
  4. 【請求項４】 前記センサーはマイクロフォンであるこ
    とを特徴とする請求項３に記載のエレベータの監視シス
    テム。
  5. 【請求項５】 撮像機能を有する監視カメラ及びこの監
    視カメラにより撮像された画像のビデオ信号を無線によ
    り送信する送信手段から成り、エレベータの乗りかご内
    又は乗り場に設置された監視ユニットと、 前記エレベータの設けられている建物内に設置され、前
    記送信手段により送信されたビデオ信号を受信した後再
    生し表示する監視のための第１のモニタ装置と、 前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニット
    の送信手段から送信された前記ビデオ信号を受信し、送
    信する中継装置と、 この中継装置により送信された前記ビデオ信号を受信し
    た後再生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗り場の
    情況を監視可能な第２のモニタ装置を有する中央の監視
    センターと、 この第２のモニタ装置において再生された画像を受信し
    表示する携帯端末とを備えて成ることを特徴とするエレ
    ベータの監視システム。
  6. 【請求項６】 撮像機能を有する監視カメラ及びこの監
    視カメラにより撮像された画像のビデオ信号を無線によ
    り送信する送信手段から成り、エレベータの乗りかご内
    又は乗り場に設置された監視ユニットと、 前記エレベータの設けられている建物内に設置され、前
    記送信手段により送信された信号を受信した後再生し表
    示する監視のための第１のモニタ装置と、 前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニット
    の送信手段から送信された前記ビデオ信号を受信し、送
    信する中継装置と、 この中継装置により送信された前記ビデオ信号を受信し
    た後再生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗り場の
    情況を監視可能な第２のモニター装置を有する中央の監
    視センターとから成るエレベータ監視システムであっ
    て、 前記監視センターには、予め前記エレベータの利用者の
    画像を登録する利用者画像登録手段と、 前記監視カメラにより撮像された利用者の画像を、前記
    利用者画像登録手段により登録されている画像と比較
    し、同一人であるか否かを判別する画像比較手段とを備
    えてなることを特徴とするエレベータの監視システム。
  7. 【請求項７】 撮像機能を有する監視カメラ、センサー
    及び前記監視カメラにより撮像された画像及び前記セン
    サの出力を信号として無線により送信する送信手段から
    成り、エレベータの乗りかご内又は乗り場に設置された
    監視ユニットと、 前記エレベータの設けられている建物内に設置され、前
    記送信手段により送信された信号を受信した後再生し表
    示する監視のための第１のモニタ装置と、 前記エレベータの機械室に設けられ、前記監視ユニット
    の送信手段から送信された前記信号を受信し、送信する
    中継装置と、 この中継装置により送信された前記信号を受信した後再
    生し、前記エレベータの乗りかご内又は乗り場の情況を
    映像および前記センサ出力として検知可能な装置を有す
    る中央の監視センターとを備えて成ることを特徴とする
    エレベータの監視システム。
  8. 【請求項８】 前記センサーはマイクロフォンであるこ
    とを特徴とする請求項７に記載のエレベータの監視シス
    テム。
  9. 【請求項９】 前記送信手段は、赤外線により送信する
    ことを特徴とする請求項１〜８のいずれか１に記載のエ
    レベータの監視システム。
  10. 【請求項１０】 前記送信手段は、レーザ光により送信
    することを特徴とする請求項１〜８のいずれか１に記載
    のエレベータの監視システム。
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