JP3569647B2 - 移動通信網を利用する撮像方法 - Google Patents

移動通信網を利用する撮像方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の移動通信網を利用する撮像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道の車両内で暴力、痴漢、スリ等の行為が行われた場合には、鉄道警察隊などによって検挙を行っていた。この場合、犯人が逃走した場合には手がかりはほとんどなく、また犯人が特定された場合でも犯人の訴追等を行うために証拠が必要となる。従来は、目撃者の証言によることが多かったが、証言内容の確実性が問題となったり、加害者からの報復をおそれて目撃者が証言に消極的になる等の問題があった。
【0003】
上記の問題を解決するために、乗客が専用の無線発信機を携帯し、乗客が暴力等の被害にあった場合に、無線発信機により信号を発信すると、車掌室に通報するほか、乗客の乗車している車両に備えられたCCDカメラなどが被害状況を撮影し、記録するという構成の鉄道車内等の危機管理システム(特開平9−50586号公報)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した危機管理システムにおいては、以下のような問題があった。
【0005】
1)被害に遭っていない者が故意のイタズラにより被害信号を発信する場合が考えられるが、上記システムでは、被害信号を発信した者を特定する手段がないため、上記のイタズラ等を防止することは不可能である。イタズラの場合には、列車の遅れや運行の混乱等を招き、鉄道営業の妨害となるおそれがある、という問題がある。
【0006】
2)被害を通報する専用の無線発信機は、駅の売店等で一般客用に販売する、としているが、通常は被害に遭うことによって防止対策の必要性を認識するものであり、被害を予想して予め上記システムのみの専用機器である無線発信機を購入する者は少ないと考えられ、システムの実効性に問題がある。
【0007】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、イタズラ等を防止可能な既存の移動通信網を利用する撮像方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る移動通信網を利用する撮像方法は、
キーボタンの操作により文字情報及び画像情報を含むデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11A)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10A)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
前記移動通信網と、
前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23A)と、
CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23A)に接続されるカメラ(24)と、
前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含み前記可搬通信端末のキーの数字又は記号若しくは文字の組み合わせである撮像位置コードを記載したパネル又は前記撮像位置コードを表示する表示装置からなり前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置される撮像位置コード表示器(25A)と
により撮像システム(101)を構成し、
前記可搬通信端末(11A)の使用者が、前記撮像位置コード表示器(25A)を目視することにより前記撮像位置コードを認識し、前記可搬通信端末(11A)のキーを操作して前記撮像位置コードを可搬通信端末(11A)から送信した場合に、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23A)内のCPU(31)に送られ、前記CPU(31)は送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23A)に出力し、前記CPU(31)は前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23A)内のRAM(33)に記録させること
を特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る移動通信網を利用する撮像方法は、
キーボタンの操作により文字情報及び画像情報を含むデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11A)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄 地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10A)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
前記移動通信網と、
前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側送受信機(22B)と、
コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側送受信機(22B)に接続されるコントローラ(23B)と、
CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23B)に接続されるカメラ(24)と、
前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含み前記可搬通信端末のキーの数字又は記号若しくは文字の組み合わせである撮像位置コードを記載したパネル又は前記撮像位置コードを表示する表示装置からなり前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置される撮像位置コード表示器(25A)と、
前記鉄道列車(21)の車両のうち運転士又は車掌の乗車する乗務員室の内部に設けられるとともに前記コントローラ(23B)に接続される画像表示装置(26)と
により撮像システム(102)を構成し、
前記可搬通信端末(11A)の使用者が、前記撮像位置コード表示器(25A)を目視することにより前記撮像位置コードを認識し、前記可搬通信端末(11A)のキーを操作して前記撮像位置コードを可搬通信端末(11A)から送信した場合に、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側送受信機(22B)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側送受信機(22B)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側送受信機(22B)に送信され、前記列車側送受信機(22B)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23B)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23B)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23B)に出力し、前記コントローラ(23B)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23B)内のRAMに記録させること
を特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項3に係る移動通信網を利用する撮像方法は、請求項2記載の移動通信網を利用する撮像方法において、
前記撮像システム(102)は、
送受信機(27a)と制御装置(27b)と画像情報記録装置(27c)と画像表示装置(27d)を有する鉄道会社指令・管理部門(27)をさらに備え、
前記コントローラ(23B)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報をリアルタイムで前記列車側送受信機(22B)に出力し、前記画像情報は前記列車側送受信機(22B)から前記移動通信網を経て前記鉄道会社指令・管理部門(27)へ転送され、前記転送された画像情報は前記鉄道会社指令・管理部門(27)の送受信機(27a)で受信され、当該受信された前記画像情報は前記制御装置(27b)から前記画像表示装置(27d)に出力されてリアルタイムで表示されること
を特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項4に係る移動通信網を利用する撮像方法は、請求項3記載の移動通信網を利用する撮像方法において、
前記鉄道会社指令・管理部門(27)は、画像情報記録装置(27c)をさらに有し、
前記列車側送受信機(22B)から前記移動通信網を経て前記鉄道会社指令・管理部門(27)へ転送された画像情報は前記鉄道会社指令・管理部門(27)の送受信機(27a)で受信され、当該受信された前記画像情報は前記制御装置(27b)から前記画像情報記録装置(27c)に出力されて記録されること
を特徴とする
【0012】
また、本発明の請求項5に係る移動通信網を利用する撮像方法は、
制御部(41)と一時記憶部(43)と送信ボタン(44)を有しデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11B)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10B)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
前記移動通信網と、
前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23C)と、
CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続されるカメラ(24)と、
前記カメラ(24)の近傍箇所に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続され、前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含む撮像位置コードを前記コントローラ(23C)から受け取り、近傍に存在する前記可搬通信端末(11B)に送信する撮像位置コード送信機(25B)と
により撮像システム(103)を構成し、
前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記撮像位置コード送信機(25B)の近傍に存在する場合には、前記可搬通信端末(11B)は前記撮像位置コード送信機(25B)から送信される前記撮像位置コードを受信し、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は受信された撮像位置コードを前記可搬通信端末(11B)の一時記憶部(43)へ送り、前記一時記憶部(43)は送られた撮像位置コードを一時記憶し、その後前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記可搬通信端末(11B)の送信ボタン(44)を操作した場合には、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は前記一時記憶部(43)に記憶された撮像位置コードを読み出して送信し、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23C)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23C)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメ ラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23C)に出力し、前記コントローラ(23C)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23C)内のRAMに記録させること
を特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項6に係る移動通信網を利用する撮像方法は、
制御部(41)と一時記憶部(43)と送信ボタン(44)を有するとともに、キーボタン又は前記送信ボタン(44)の操作により文字情報及び画像情報を含むデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11B)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10B)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
前記移動通信網と、
前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23C)と、
CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続されるカメラ(24)と、
前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含み前記可搬通信端末のキーの数字又は記号若しくは文字の組み合わせである撮像位置コードを記載したパネル又は前記撮像位置コードを表示する表示装置からなり前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置される撮像位置コード表示器(25A)と
により撮像システム(103´)を構成し、
前記可搬通信端末(11B)の使用者が、前記撮像位置コード表示器(25A)を目視することにより前記撮像位置コードを認識し、前記可搬通信端末(11B)のキーを操作して前記撮像位置コードを可搬通信端末(11B)の前記一時記憶部(43)に一時記憶させ、その後前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記可搬通信端末(11B)の送信ボタン(44)を操作した場合には、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は前記一時記憶部(43)に記憶された撮像位置コードを読み出して送信し、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23C)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23C)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23C)に出力し、前記コントローラ(23C)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23C)内のRAMに記録させること
を特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項7に係る移動通信網を利用する撮像方法は、
制御部(41)と一時記憶部(43)と送信ボタン(44)を有しデータ情報を無線に より送信又は受信可能な携帯電話機(11B)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10B)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
前記移動通信網と、
前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23C)と、
CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続されるカメラ(24)と、
前記カメラ(24)の近傍箇所に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続され、前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含む撮像位置コードを、内蔵する記憶手段に記憶し、前記撮像位置コードを近傍に存在する前記可搬通信端末(11B)に送信する撮像位置コード送信機(25B´)と
により撮像システム(103″)を構成し、
前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記撮像位置コード送信機(25B´)の近傍に存在する場合には、前記可搬通信端末(11B)は前記撮像位置コード送信機(25B´)から送信される前記撮像位置コードを受信し、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は受信された撮像位置コードを前記可搬通信端末(11B)の一時記憶部(43)へ送り、前記一時記憶部(43)は送られた撮像位置コードを一時記憶し、その後前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記可搬通信端末(11B)の送信ボタン(44)を操作した場合には、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は前記一時記憶部(43)に記憶された撮像位置コードを読み出して送信し、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23C)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23C)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23C)に出力し、前記コントローラ(23C)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23C)内のRAMに記録させること
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る移動通信網を利用する撮像システムの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態である鉄道車内撮像システムの構成を示す図である。
【0017】
図1に示すように、この鉄道車内撮像システム101は、携帯電話網10Aと、鉄道列車21内に設けられる列車側受信機22Aと、コントローラ23Aと、カメラ24と、撮像位置コード表示器25Aを備えて構成されている。
【0018】
携帯電話網10Aは、携帯電話機11Aと、基地局12a、12b等と、これら基地局と接続される通信制御局13を有して構成されている。携帯電話網10Aは、移動通信網に相当している。
【0019】
携帯電話網10Aでは、持ち運ばれる携帯電話機11Aからの通話信号(音声情報を含む信号)が無線電波によって担当するサービスエリア(管轄地域)の基地局12aに送られ、この通話信号は基地局12aから通信制御局13で中継され、通話先のサービスエリアの基地局12bに送られ、基地局12bから通話先の固定電話機又は携帯電話機に送られるようになっている。あるいは、通話先相手の固定電話機又は携帯電話機が、同じサービスエリア内の場合には、基地局12aから直接に送られる。
【0020】
携帯電話11Aは、音声情報のみを送信又は受信するものであってもよいし、キーボタンやタッチペン等の操作により、文字情報や画像情報等のデータ情報を無線により送信又は受信可能としてもよい。ここに、携帯電話機11Aは、可搬通信端末に相当している。
【0021】
通信制御局13は、移動通信を制御するとともに、固定電話網とのインタフェースを受け持つ局である。通信制御局13は、基地局12a、12bと携帯電話機11Aとの間の接続、中継、交換、課金等の制御を行うとともに、固定電話網との間でも接続、中継、交換、課金等の制御を行っている。
【0022】
また、通信制御局13は、携帯電話機11Aの加入者ごとの位置登録情報、通話度数等のデータを検出し、メモリ等(図示せず)に記録する。
【0023】
列車側受信機22Aは、鉄道列車21のうちのいずれかの車両、例えば21aに設けられる無線受信装置である。なお、列車側受信機22Aは、携帯電話網10Aの移動局(携帯電話機)として構成してもよい。
【0024】
また、コントローラ23Aは、鉄道列車21のうちのいずれかの車両、例えば21aに設けられる。コントローラ23Aは、コンピュータによって構成され、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)31と、ROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)32と、RAM(Random Access Memory:随時書込み読出しメモリ)33等を有している。
【0025】
これらのうち、CPU31は、各要素を統括し、各種演算や制御のプログラム実行等の処理を実行する部分である。ROM32は、CPU31の実行するプログラムや予め設定された情報等を格納した記憶装置である。RAM33は、CPUにより演算された中間結果データ等を一時記憶する記憶装置である。
【0026】
このような構成により、CPU31は、ROM32に格納されたプログラムを読み出し、ROM32やRAM33又は外部から与えられるデータ値に基づいてプログラムを実行してカメラ24等を制御し、カメラ24等からの情報等をRAM33等に一次記憶(記録)させ、あるいは情報を外部に出力する。
【0027】
また、カメラ24は、鉄道列車21のうちの必要なすべての車両、例えば21cのドア付近等の適宜箇所に設けられる。カメラ24は、CCD撮像素子(図示せず)等を有しており、画像を撮影し、電気信号に変換して出力する。カメラ24に、撮影範囲を可変できるカメラ駆動装置が取り付けられるようにしてもよい。ここに、カメラ24が出力する電気信号は画像情報に相当している。
【0028】
また、撮像位置コード表示器25Aは、鉄道列車21のうちの必要なすべての車両、例えば21cの適宜箇所等に設けられる。撮像位置コード表示器25Aは、カメラ24が撮影する位置(以下、「撮像位置」という。)を特定するための撮像位置コードを表示する。この撮像位置コードは、携帯電話11に設けられているキーの数字又は記号若しくは文字等の適宜の桁の組み合わせとなっており、鉄道会社コード、鉄道列車21の列車番号、車両21cの番号等の情報を含んでいる。撮像位置コード情報は、車両21c内にカメラを複数個配置し、個々のカメラ位置の情報を含むようにしてもよい。撮像位置コード表示器25Aは、1つのカメラに対して複数設けられてもよい。撮像位置コード表示器25Aは、撮像位置コードを記載したパネル等であってもよいし、液晶表示器やLCDのような表示装置であってもよい。
【0029】
次に、上記した鉄道車内撮像システム101のさらに詳細な構成及び動作を説明する。
【0030】
携帯電話機11Aの使用者(携帯電話網10Aの加入者)は、車両21cに乗車しており、カメラ24の撮影範囲にいるものとする。このカメラ24の適宜箇所、例えば、カメラ24の近傍箇所、あるいは乗客に目立つ位置等には、撮像位置コード表示器25Aが配設されている。携帯電話機11Aの使用者は、撮像位置コード表示器25Aを目視することにより撮像位置コードを認識する。
【0031】
次に、携帯電話機11Aの使用者が車両21c内で暴力等の被害を受けた場合、又は他人の被害を目撃した場合等には、携帯電話機11Aのキーを操作して上記の撮像位置コードを送信する。送信された撮像位置コードは、無線電波により基地局12aに受信される。この場合、鉄道列車21の移動状況により、基地局12aのサービスエリア内に列車側受信機22Aが存在する場合は基地局12aから、あるいは他の基地局12bのサービスエリア内に列車側受信機22Aが存在する場合は基地局12aから通信制御局13を経て基地局12bに送られた後に基地局12bから、撮像位置コードが列車側受信機22Aに送信される。
【0032】
列車側受信機22Aにより受信された撮像位置コードは、コントローラ23AのCPU31に送られる。CPU31は、送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ24に撮像指令信号を出力し、カメラ24に撮影を行わせる。カメラ24は、撮影した画像情報をコントローラ23Aに出力する。コントローラ23AのCPU31は、カメラ24から送られてきた画像情報を、コントローラ23A内のRAM33に記録させる。
【0033】
上記した鉄道車内撮像システム101によれば、以下のような利点がある。
【0034】
a)携帯電話網では、送信が行われた携帯電話機の加入者を特定し課金するため、被害に遭っていない者が故意のイタズラにより上記の撮像位置コードを発信した場合には、イタズラを行った者を特定することができ、イタズラに対する抑止効果を発揮することができる。また、イタズラを実行した者には、法的責任(列車運行妨害)や賠償責任等を問うことができ、イタズラ行為を見逃すことはない。また、携帯電話事業会社が、過去の通報リストのデータベース等を作成し、特定の携帯電話機のイタズラの履歴から、当該携帯電話機からの通報を列車側に接続しない、という対処を行うことにより、イタズラ通報の再発を防止することができる。
【0035】
b)被害を通報する携帯電話機は、従来広く利用されているものがそのまま利用できるため、他の専用無線発信機を購入する必要はなく、システムとして非常に実効性が高い。
【0036】
c)他人が暴力や痴漢等の被害を受けていることを目撃した者は、従来は、自己に被害が及ぶことを恐れて黙認することも多いが、このシステムであれば、暴力等の加害者に目撃者が何らかの行為を行わなくてもよく、被害者を助ける目的で車内から、あるいは降車後に駅等から撮像位置コードを送信することも可能であり、犯罪の抑止効果も期待できる。
【0037】
(2)第2実施形態
次に、図3を参照しつつ、本発明の第2実施形態である鉄道車内撮像システムの構成及び作用を説明する。
【0038】
図3に示すように、この鉄道車内撮像システム102は、携帯電話網10Aと、鉄道列車21内に設けられる列車側送受信機22Bと、コントローラ23Bと、カメラ24と、撮像位置コード表示器25Aと、画像表示装置26と、鉄道会社指令・管理部門27を備えて構成されている。
【0039】
携帯電話網10Aは、上記した第1実施形態の場合と同様の構成及び作用を有しているので、その説明は省略する。
【0040】
列車側送受信機22Bは、鉄道列車21のうちのいずれかの車両、例えば21aに設けられる無線送信・受信装置である。なお、列車側送受信機22Bは、携帯電話網10Aの移動局(携帯電話機)として構成してもよい。
【0041】
また、コントローラ23Bは、鉄道列車21のうちのいずれかの車両、例えば21aに設けられる。コントローラ23Bは、コンピュータによって構成される。例えば、図2に示す構成のうち、ROMに格納されるCPUの実行プログラムが第1実施形態の場合とは異なる。その他の構成及び作用は、第1実施形態の場合と同様である。また、カメラ24、撮像位置コード表示器25についても、その構成と作用は、第1実施形態の場合と同様である。
【0042】
また、画像表示装置26は、鉄道列車21のうちのいずれかの車両、例えば21aの乗務員室内の適宜箇所に設けられる。乗務員は、運転士等であってもよいし、車掌等であってもよい。画像表示装置26は、CRT(ブラウン管表示装置)や液晶表示装置により構成されている。
【0043】
また、鉄道会社指令・管理部門27は、送受信機27aと、制御装置27bと、画像情報記録装置27cと、画像表示装置27dを有して構成されている。画像情報記録装置27cは、画像情報を記録する装置であり、上記したRAM33と同様の構成を有している。また、画像表示装置27dは、上記した画像表示装置26と同様の構成を有している。
【0044】
次に、上記した鉄道車内撮像システム102のさらに詳細な構成及び動作を説明する。
【0045】
携帯電話機11Aの使用者(携帯電話網10Aの加入者)は、車両21cに乗車しており、カメラ24の撮影範囲にいるものとする。このカメラ24の適宜箇所、例えば、カメラ24の近傍箇所、あるいは乗客に目立つ位置等には、撮像位置コード表示器25Aが配設されている。携帯電話機11Aの使用者は、撮像位置コード表示器25Aを目視することにより撮像位置コードを認識する。
【0046】
次に、携帯電話機11Aの使用者が車両21c内で暴力等の被害を受けた場合には、携帯電話機11Aのキーを操作して上記の撮像位置コードを送信する。送信された撮像位置コードは、無線電波により基地局12aに受信される。この場合、鉄道列車21の移動状況により、基地局12aのサービスエリア内に列車側送受信機22Bが存在する場合は基地局12aから、あるいは他の基地局12bのサービスエリア内に列車側送受信機22Bが存在する場合は基地局12aから通信制御局13を経て基地局12bに送られた後に基地局12bから、撮像位置コードが列車側送受信機22Bに送信される。
【0047】
列車側送受信機22Bにより受信された撮像位置コードは、コントローラ23BのCPU(図示せず)に送られる。CPU(図示せず)は、送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ24に撮像指令信号を出力し、カメラ24に撮影を行わせる。カメラ24は、撮影した画像情報をコントローラ23Bに出力する。
【0048】
コントローラ23BのCPU(図示せず)は、カメラ24から送られてきた画像情報を、コントローラ23B内のRAM(図示せず)に記録させる。このとき、コントローラ23BのCPU(図示せず)は、カメラ24から送られてきた画像情報を、リアルタイムで鉄道列車21内の画像表示装置26に転送し、運転士又は車掌若しくは両者に画像としてリアルタイムで表示する。
【0049】
また、同時に、コントローラ23BのCPU(図示せず)は、カメラ24から送られてきた画像情報を、リアルタイムで列車側送受信機22Bに出力し、列車側送受信機22Bから携帯電話網10Aを経て鉄道会社指令・管理部門27へ転送する。鉄道会社指令・管理部門27では、この画像情報を送受信機27aで受信し、制御装置27bから画像情報記録装置27cと画像表示装置27dにそれぞれ出力される。画像情報記録装置27cは転送された画像情報を記録し、画像表示装置27dは転送された画像情報をリアルタイムで表示する。
【0050】
なお、上記した列車21内の画像表示装置26、鉄道会社指令・管理部門27内の画像情報記録装置27c、及び鉄道会社指令・管理部門27内の画像表示装置27dは、それぞれ個別に設けてもよい。
【0051】
上記した鉄道車内撮像システム102によれば、上記した第1実施形態の利点a)〜c)に加えて、以下のような利点がある。
【0052】
d)被害状況の画像が列車内の車掌や、鉄道会社指令・管理部門(鉄道警察隊も含む)にリアルタイムで転送されて表示されるので、犯罪等の拡大防止や犯人検挙を迅速に行うことができる。
【0053】
e)車両内の網棚等に物品等を置き忘れた場合に、その近くの撮像位置コードを送信するとともに、遺失物である旨の識別信号等を併せて送信することにより、遺失物の捜索にも応用可能である。
【0054】
f)現在、鉄道列車には、当該列車の各部の故障等を表示可能なモニタリングシステムを備えているものがあるが、これらは、列車運転士がモニターする目的で設けられており、列車が折り返し運転となって、運転室と車掌室が交代した場合には使用されない。また、東京都営地下鉄12号線では、駅に設けられたカメラが撮像した映像が赤外線通信により地下鉄車両内に送られ、ホームの映像が運転台のモニター画像表示装置に表示されるシステムが実際に使用されている。上記した鉄道車内撮像システム102は、このような既存のシステムや画像表示装置等を適宜に使用(又は割り込み使用)することにより、容易に実現可能であり、現在は存在ないシステムをすべてはじめから構築する必要はない。
【0055】
(3)第3実施形態
次に、図4を参照しつつ、本発明の第3実施形態である鉄道車内撮像システムの構成及び作用を説明する。
【0056】
図4に示すように、この鉄道車内撮像システム103は、携帯電話網10Bと、鉄道列車21内に設けられる列車側送受信機22Aと、コントローラ23Cと、カメラ24と、撮像位置コード送信機25Bを備えて構成されている。
【0057】
携帯電話網10Bは、上記した実施形態の携帯電話網10Aとは異なる携帯電話機11Bを有する点で異なっている。携帯電話機11Bは、制御部41と、一時記憶部43と、送信ボタン44を有している。携帯電話網10Bの他の構成要素については、携帯電話網10Aと同様の構成及び作用を有しているので、その説明は省略する。
【0058】
列車側送受信機22Aは、上記した実施形態の場合と同様の構成と作用を有しているので、その説明は省略する。
【0059】
また、コントローラ23Cは、鉄道列車21のうちのいずれかの車両、例えば21aに設けられる。コントローラ23Cは、コンピュータによって構成される。例えば、図2に示す構成のうち、ROMに格納されるCPUの実行プログラムが上記実施形態の場合とは異なる。その他の構成及び作用は、第1実施形態の場合と同様である。また、カメラ24についても、その構成と作用は、第1実施形態の場合と同様である。
【0060】
また、撮像位置コード送信機25Bは、鉄道列車21のうちのいずれかの車両、例えば21cの適宜箇所に設けられる。
【0061】
次に、上記した鉄道車内撮像システム103のさらに詳細な構成及び動作を説明する。
【0062】
携帯電話機11Bの使用者(携帯電話網10Bの加入者)は、車両21cに乗車しており、カメラ24の撮影範囲にいるものとする。このカメラ24の適宜箇所、例えば、カメラ24の近傍箇所等には、撮像位置コード送信機25Bが配設されている。撮像位置コード送信機25Bは、コントローラ23Cから撮像位置コードを受け、撮像位置コードを、近傍に存在する携帯電話機11Bに送信する。携帯電話機11Bの制御部41は、送信された撮像位置コードを一時記憶部43に送る。一時記憶部43は、撮像位置コードを一時記憶する。
【0063】
次に、携帯電話機11Aの使用者が車両21c内で暴力等の被害を受けた場合には、携帯電話機11Bの送信ボタン44を操作するだけ、例えば押すだけで、携帯電話機11B内の制御部41が一時記憶部43に記憶された撮像位置コードを読み出して送信する。送信された撮像位置コードは、無線電波により基地局12aに受信される。この場合、鉄道列車21の移動状況により、基地局12aのサービスエリア内に列車側送受信機22Aが存在する場合は基地局12aから、あるいは他の基地局12bのサービスエリア内に列車側送受信機22Aが存在する場合は基地局12aから通信制御局13を経て基地局12bに送られた後に基地局12bから、撮像位置コードが列車側送受信機22Aに送信される。
【0064】
列車側送受信機22Aにより受信された撮像位置コードは、コントローラ23CのCPU(図示せず)に送られる。CPU(図示せず)は、送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ24に撮像指令信号を出力し、カメラ24に撮影を行わせる。カメラ24は、撮影した画像情報をコントローラ23Cに出力する。
【0065】
コントローラ23CのCPU(図示せず)は、カメラ24から送られてきた画像情報を、コントローラ23C内のRAM(図示せず)に記録させる。
【0066】
なお、上記した携帯電話機11Bと、列車21内の撮像位置コード送信機25Bは、それぞれ個別に設けてもよい。すなわち、撮像位置コードは、上記の撮像位置コード表示器25Aで使用者が視認し、撮像位置コードを手動で入力し、一時記憶部43に一時記憶させ、送信ボタン44で送信するようにしてもよい。このように構成した鉄道車内撮像システムは、特許請求の範囲における撮像システム(103´)に相当している。
【0067】
なお、一時記憶部43は、撮像位置コードを、少なくとも携帯電話機11Bから外部へ送信されるまでの期間中だけ記憶していれば十分であり、その後は消去するようにしてもよいし、携帯電話機11Bの使用者が手動で消去するようにしてもよいし、新たな撮像位置コードが入力された時点で上書きするように構成してよい。
【0068】
また、撮像位置コード送信機25Bは、コントローラ23Cからの出力を受けて、時刻や、鉄道列車21の走行する線区に応じて異なる撮像位置コードを送信するように構成してもよい。この場合、撮像位置コードを無秩序に変更すると、他の線区と混線するおそれがあるため、撮像位置コードは、時刻、線区、列車、列車内のカメラ位置ごとに1対1対応関係を保持しつつ変更する必要がある。
【0069】
あるいは、撮像位置コード送信機25Bは、コントローラ23Cの制御を受けず、記憶手段を内蔵し、つねにその箇所の撮像位置コードを送信するように構成してもよい。このように構成した撮像位置コード送信機は、特許請求の範囲における撮像位置コード送信機(25B´)に相当している。また、この場合の鉄道車内撮像システムは、特許請求の範囲における撮像システム(103″)に相当している。
【0070】
上記した鉄道車内撮像システム103によれば、上記した実施形態の利点a)〜f)に加えて、以下のような利点がある。
【0071】
g)送信ボタンのみで撮像位置コードが送信できるため、暴力等の被害に遭って時間的余裕のないような場合にも十分対処可能である。
【0072】
h)撮像位置コードを適宜変更するようにすれば、イタズラ送信の防止がさらに確実になる。
【0073】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0074】
例えば、上記した実施形態においては、移動通信網として携帯電話網を例に挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他の移動通信網であってもよく、例えば、PHS通信網でもよい。要は、音声情報又はデータ情報を無線により送信又は受信可能な可搬通信端末と、所定の管轄地域内において可搬通信端末との間で音声情報又はデータ情報を無線により受信又は中継若しくは送信可能な基地局を一又は複数有する移動通信網であれば、どのようなものであってもよいのである。
【0075】
た、携帯電話機11A、11Bの内部にCCDカメと、CPUと、メモリを組み込んでおき、暴力等の被害にあった場合に、送信ボタンを押すだけで撮像位置コードが送信され、携帯電話機に内蔵されたCCDカメラで被害状況を撮影するように構成してもよい。
【0076】
また、コントローラ23A〜23Cには、RAM33とともに、情報の書き込み、読み出しが可能で、不揮発性の大容量記憶装置、例えば、ハードディスク装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置等を設けてもよい。
【0077】
また、上記以外に、通報発生年月日、時刻、列車番号等を撮像された画像内に写し込むように構成してもよい。このようにすれば、さらに証拠能力が高まる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動通信網を利用し、可搬通信端末から撮像位置コードを送信した場合に、撮像位置コードが移動通信網を経てコントローラに送られ、送られた撮像位置コードに対応するカメラにより撮影が行われるとともに撮影された画像情報がコントローラ内のRAM等に記録されるように構成したので、イタズラ送信が防止でき、被害状況の記録に有効である、という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である鉄道車内撮像システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の鉄道車内撮像システムにおけるコントローラの構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態である鉄道車内撮像システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態である鉄道車内撮像システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 携帯電話網(移動通信網)
11A、11B 携帯電話機(可搬通信端末)
12a、12b 基地局
13 通信制御局
21 鉄道列車
21a〜21c 鉄道車両
22A 列車側受信
22B 列車側送受信
23A〜23C コントローラ
24 カメ
25A 撮像位置コード表示
25B 撮像位置コード送信
26 画像表示装
27 鉄道会社指令・管理部門
27a 送受信
27b 制御装
27c 画像情報記録装
27d 画像表示装
31 CP
32 ROM
33 RA
41 制御
43 一時記憶
44 送信ボタ
101〜103 鉄道車内撮像システ

Claims (7)

  1. キーボタンの操作により文字情報及び画像情報を含むデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11A)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10A)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
    前記移動通信網と、
    前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
    コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23A)と、
    CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23A)に接続されるカメラ(24)と、
    前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含み前記可搬通信端末のキーの数字又は記号若しくは文字の組み合わせである撮像位置コードを記載したパネル又は前記撮像位置コードを表示する表示装置からなり前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置される撮像位置コード表示器(25A)と
    により撮像システム(101)を構成し、
    前記可搬通信端末(11A)の使用者が、前記撮像位置コード表示器(25A)を目視することにより前記撮像位置コードを認識し、前記可搬通信端末(11A)のキーを操作して前記撮像位置コードを可搬通信端末(11A)から送信した場合に、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23A)内のCPU(31)に送られ、前記CPU(31)は送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23A)に出力し、前記CPU(31)は前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23A)内のRAM(33)に記録させること
    を特徴とする移動通信網を利用する撮像方法
  2. キーボタンの操作により文字情報及び画像情報を含むデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11A)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10A)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
    前記移動通信網と、
    前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側送受信機(22B)と、
    コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設 けられるとともに前記列車側送受信機(22B)に接続されるコントローラ(23B)と、
    CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23B)に接続されるカメラ(24)と、
    前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含み前記可搬通信端末のキーの数字又は記号若しくは文字の組み合わせである撮像位置コードを記載したパネル又は前記撮像位置コードを表示する表示装置からなり前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置される撮像位置コード表示器(25A)と、
    前記鉄道列車(21)の車両のうち運転士又は車掌の乗車する乗務員室の内部に設けられるとともに前記コントローラ(23B)に接続される画像表示装置(26)と
    により撮像システム(102)を構成し、
    前記可搬通信端末(11A)の使用者が、前記撮像位置コード表示器(25A)を目視することにより前記撮像位置コードを認識し、前記可搬通信端末(11A)のキーを操作して前記撮像位置コードを可搬通信端末(11A)から送信した場合に、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側送受信機(22B)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側送受信機(22B)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側送受信機(22B)に送信され、前記列車側送受信機(22B)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23B)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23B)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23B)に出力し、前記コントローラ(23B)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23B)内のRAMに記録させること
    を特徴とする移動通信網を利用する撮像方法
  3. 請求項記載の移動通信網を利用する撮像方法において、
    前記撮像システム(102)は、
    送受信機(27a)と制御装置(27b)と画像情報記録装置(27c)と画像表示装置(27d)を有する鉄道会社指令・管理部門(27)をさらに備え、
    前記コントローラ(23B)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報をリアルタイムで前記列車側送受信機(22B)に出力し、前記画像情報は前記列車側送受信機(22B)から前記移動通信網を経て前記鉄道会社指令・管理部門(27)へ転送され、前記転送された画像情報は前記鉄道会社指令・管理部門(27)の送受信機(27a)で受信され、当該受信された前記画像情報は前記制御装置(27b)から前記画像表示装置(27d)に出力されてリアルタイムで表示されること
    を特徴とする移動通信網を利用する撮像方法
  4. 請求項記載の移動通信網を利用する撮像方法において、
    前記鉄道会社指令・管理部門(27)は、画像情報記録装置(27c)をさらに有し、
    前記列車側送受信機(22B)から前記移動通信網を経て前記鉄道会社指令・管理部門(27)へ転送された画像情報は前記鉄道会社指令・管理部門(27)の送受信機(27a)で受信され、当該受信された前記画像情報は前記制御装置(27b)から前記画像情報記録装置(27c)に出力されて記録されること
    を特徴とする移動通信網を利用する撮像方法
  5. 制御部(41)と一時記憶部(43)と送信ボタン(44)を有しデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11B)又はPHS通信端末を含 む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10B)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
    前記移動通信網と、
    前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
    コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23C)と、
    CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続されるカメラ(24)と、
    前記カメラ(24)の近傍箇所に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続され、前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含む撮像位置コードを前記コントローラ(23C)から受け取り、近傍に存在する前記可搬通信端末(11B)に送信する撮像位置コード送信機(25B)と
    により撮像システム(103)を構成し、
    前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記撮像位置コード送信機(25B)の近傍に存在する場合には、前記可搬通信端末(11B)は前記撮像位置コード送信機(25B)から送信される前記撮像位置コードを受信し、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は受信された撮像位置コードを前記可搬通信端末(11B)の一時記憶部(43)へ送り、前記一時記憶部(43)は送られた撮像位置コードを一時記憶し、その後前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記可搬通信端末(11B)の送信ボタン(44)を操作した場合には、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は前記一時記憶部(43)に記憶された撮像位置コードを読み出して送信し、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23C)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23C)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23C)に出力し、前記コントローラ(23C)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23C)内のRAMに記録させること
    を特徴とする移動通信網を利用する撮像方法
  6. 制御部(41)と一時記憶部(43)と送信ボタン(44)を有するとともに、キーボタン又は前記送信ボタン(44)の操作により文字情報及び画像情報を含むデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11B)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10B)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
    前記移動通信網と、
    前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
    コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23C)と、
    CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続されるカメラ(24)と、
    前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含み前記可搬通信端末のキーの数字又は記号若しくは文字の組み合わせである撮像位置コードを記載したパネル又は前記撮像位置コードを表示する表示装置からなり前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置される撮像位置コード表示器(25A)と
    により撮像システム(103´)を構成し、
    前記可搬通信端末(11B)の使用者が、前記撮像位置コード表示器(25A)を目視することにより前記撮像位置コードを認識し、前記可搬通信端末(11B)のキーを操作して前記撮像位置コードを可搬通信端末(11B)の前記一時記憶部(43)に一時記憶させ、その後前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記可搬通信端末(11B)の送信ボタン(44)を操作した場合には、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は前記一時記憶部(43)に記憶された撮像位置コードを読み出して送信し、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23C)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23C)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23C)に出力し、前記コントローラ(23C)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23C)内のRAMに記録させること
    を特徴とする移動通信網を利用する撮像方法
  7. 制御部(41)と一時記憶部(43)と送信ボタン(44)を有しデータ情報を無線により送信又は受信可能な携帯電話機(11B)又はPHS通信端末を含む可搬通信端末と、所定の管轄地域内において前記可搬通信端末との間で前記音声情報又はデータ情報を前記無線により受信又は中継若しくは送信可能な一又は複数の基地局(12a、12b等)と通信制御局(13)を有する携帯電話網(10B)又はPHS通信網からなる移動通信網を利用する撮像方法であって、
    前記移動通信網と、
    前記移動通信網の移動局で鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられる列車側受信機(22A)と、
    コンピュータによって構成され前記鉄道列車(21)のいずれかの車両(21a)に設けられるとともに前記列車側受信機(22A)に接続されるコントローラ(23C)と、
    CCD撮像素子を有し画像を撮影し電気信号に変換して出力し前記鉄道列車(21)の車両(21c)の内部に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続されるカメラ(24)と、
    前記カメラ(24)の近傍箇所に設置されるとともに前記コントローラ(23C)に接続され、前記カメラ(24)が撮影する位置である撮像位置を特定するための情報であり前記鉄道列車(21)の鉄道会社のコードと前記鉄道列車(21)の列車番号と前記車両(21c)の番号の情報を含む撮像位置コードを、内蔵する記憶手段に記憶し、前記撮像位置コードを近傍に存在する前記可搬通信端末(11B)に送信する撮像位置コード送信 機(25B´)と
    により撮像システム(103″)を構成し、
    前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記撮像位置コード送信機(25B´)の近傍に存在する場合には、前記可搬通信端末(11B)は前記撮像位置コード送信機(25B´)から送信される前記撮像位置コードを受信し、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は受信された撮像位置コードを前記可搬通信端末(11B)の一時記憶部(43)へ送り、前記一時記憶部(43)は送られた撮像位置コードを一時記憶し、その後前記可搬通信端末(11B)の使用者が前記可搬通信端末(11B)の送信ボタン(44)を操作した場合には、前記可搬通信端末(11B)の制御部(41)は前記一時記憶部(43)に記憶された撮像位置コードを読み出して送信し、前記送信された撮像位置コードは、無線電波により前記車両(21c)を担当するサービスエリアの基地局(12a)に受信され、前記基地局(12a)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から、あるいは他の基地局(12b)のサービスエリア内に前記列車側受信機(22A)が存在する場合は前記基地局(12a)から前記通信制御局(13)を経て前記他の基地局(12b)に送られた後に前記他の基地局(12b)から、前記撮像位置コードが前記列車側受信機(22A)に送信され、前記列車側受信機(22A)により受信された撮像位置コードは、前記コントローラ(23C)内のCPUに送られ、前記コントローラ(23C)内のCPUは送られてきた撮像位置コードに対応するカメラ(24)に撮像指令信号を出力して当該カメラ(24)に撮影を行わせ、前記カメラ(24)は撮影した画像情報を前記コントローラ(23C)に出力し、前記コントローラ(23C)内のCPUは前記カメラ(24)から送られてきた前記画像情報を前記コントローラ(23C)内のRAMに記録させること
    を特徴とする移動通信網を利用する撮像方法
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